JP2015190764A - キャパシタセンサー、センサー装置、及び外力検出方法 - Google Patents

キャパシタセンサー、センサー装置、及び外力検出方法 Download PDF

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【課題】動作時の消費電力を低減し、省電力化を図る。【解決手段】高分子キャパシタ16は、個別電極13と、共通電極12と、個別電極13と共通電極12との間に介挿された高分子部材(誘電体)14とから構成されている。高分子キャパシタ16は、所定のタイミングで、電源から電力を供給して蓄電させる。操作レバー15が押下されると、押下量に応じて共通電極12が変動し、当該共通電極12に押圧され、高分子キャパシタ16の電極間距離が収縮する。高分子キャパシタ16の電極間距離が収縮すると、静電容量が増大し、端子電圧Vaが低下する。当該端子電圧Vaの低下を検出することで、操作レバーがZ軸方向に押下されたと判定する。【選択図】図1

Description

本発明は、キャパシタセンサー、センサー装置、及び外力検出方法に関する。
従来、外力を検出するセンサーとしては、圧力を与えると、抵抗成分や、電極間の静電容量、共振周波数などが変化するセンサーを用いていた。
例えば、外力が印加されると電極間の距離が変化するキャパシタセンサーを用いて、電極間の距離によって決まる静電容量や共振周波数の変化に基づいて物理量を検出する技術が提案されている(例えば特許文献1参照)。
また、容量性カップリングを利用したセンサーを用いて、外力が印加されると可撓的な可動バンドの接近面積の変化に基づいて、物体の変位または位置を検出する技術が提案されている(例えば特許文献2参照)。
特開2013−210194号公報 特許第3023158号公報
しかしながら、上記従来技術では、いずれの場合も検出時に電力を要するため、携帯型の電子機器などでは省電力化を図ることが難しいという問題があった。
そこで本発明は、動作時の消費電力を低減し、省電力化を図ることを目的とする。
この発明は、第1の電極と、外力が印加される第2の電極と、前記第1の電極と前記第2の電極との間に介挿され、弾性を有する高分子部材と、から構成される高分子キャパシタを備え、前記第1の電極と前記第2の電極とに所定の電圧を所定のタイミングで印加することによって前記高分子キャパシタを蓄電させた状態で、前記外力が印加されると、前記第1の電極と前記第2の電極との間に介挿された前記高分子部材が伸縮することによって生じる、前記高分子キャパシタの容量変化を、前記第1の電極と前記第2の電極との間の電圧の変化として出力する、ことを特徴とするキャパシタセンサーである。
この発明は、第1の電極と、外力が印加される第2の電極と、前記第1の電極と前記第2の電極との間に介挿され、弾性を有する高分子部材とから構成される高分子キャパシタと、前記第1の電極と前記第2の電極とに所定の電圧を所定のタイミングで印加することによって前記高分子キャパシタを蓄電させる蓄電手段と、前記蓄電手段による蓄電後、前記第1の電極と前記第2の電極との間に介挿された前記高分子部材が伸縮することによって生じる、前記高分子キャパシタの容量変化を、前記第1の電極と前記第2の電極との間の電圧の変化として検出する検出手段と、前記検出手段によって検出された前記第1の電極と前記第2の電極との間の電圧の変化に基づいて、前記外力が印加されたか否かを判定する判定手段と、を備えることを特徴とするセンサー装置である。
この発明は、第1の電極と、外力が印加される第2の電極と、前記第1の電極と前記第2の電極との間に介挿され、弾性を有する高分子部材とから構成される高分子キャパシタを、前記第1の電極と前記第2の電極とに所定の電圧を所定のタイミングで印加することによって蓄電させるステップと、蓄電後、前記第1の電極と前記第2の電極との間に介挿された前記高分子部材が伸縮することによって生じる、前記高分子キャパシタの容量変化を、前記第1の電極と前記第2の電極との間の電圧の変化として検出するステップと、前記検出された前記第1の電極と前記第2の電極との間の電圧の変化に基づいて、前記外力が印加されたか否かを判定するステップと、を含むことを特徴とする外力検出方法である。
この発明によれば、動作時の消費電力を低減し、省電力化を図ることができる。
本発明の第1実施形態によるキャパシタセンサー10の構成を示す図である。 本第1実施形態によるキャパシタセンサー10を用いたセンサー装置20の構成を示すブロック図である。 本第1実施形態によるキャパシタセンサー10において、操作レバーを押下した場合のキャパシタ変化を示す等価回路図である。 本第1実施形態によるセンサー装置20の動作を説明するためのフローチャートである。 本発明の第2実施形態によるキャパシタセンサー30の構成を示す図である。 本第2実施形態によるキャパシタセンサー30を用いたセンサー装置40の構成を示すブロック図である。 本第2実施形態によるキャパシタセンサー30において、操作レバー35を一水平方向(X軸方向)に押圧した場合の構造変化を示す断面図である。 操作レバー35を一水平方向(X軸方向)に押圧した場合の方向判定を説明するための概念図である。 本第2実施形態によるセンサー装置40の動作を説明するためのフローチャートである。 本第2実施形態によるセンサー装置40の動作を説明するためのフローチャートである。 本発明の第3実施形態によるキャパシタセンサー50の構成を示す平面図である。 本第3実施形態によるキャパシタセンサー50の等価回路を示す回路図である。 本第3実施形態によるキャパシタセンサー50において、操作レバー55を押下した場合の構造変化を示す断面図である。 本第3実施形態によるキャパシタセンサー50において、操作レバー55を一水平方向(X軸方向)に押圧した場合の構造変化を示す断面図である。 本第3実施形態によるキャパシタセンサー50を用いたセンサー装置60の構成を示すブロック図である。 本第3実施形態によるセンサー装置60の動作を説明するためのフローチャートである。 本第3実施形態によるセンサー装置60の動作を説明するためのフローチャートである。 本発明の第4実施形態によるキャパシタセンサー70の構造を示す図である。
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照して説明する。
A.第1実施形態
図1(a)、(b)は、本発明の第1実施形態によるキャパシタセンサー10の構成を示す図である。図1(a)は、キャパシタセンサー10の全体を示す上面図、図1(b)は、キャパシタセンサー10の断面図である。図において、キャパシタセンサー10は、台座11と、共通電極12と、台座11上に配設された個別電極13と、個別電極13と共通電極12との間に介挿された高分子部材(誘電体)14と、共通電極12上に形成された操作レバー15とから構成される。
高分子部材(誘電体)14は、電気二重層の構成をし、大きな容量を持ち、且つ、リーク電流が極めて少ない。したがって、高分子部材(誘電体)14は、わずかな時間、一定電圧を加えて一度電荷を蓄電するだけで、電荷保持が長時間に及ぶため、長期間の使用が可能となる。また、高分子部材(誘電体)14は、比較的柔らかい組成を持ち、形状の自由度があるため、取り付け場所に合わせた設計が可能である。高分子部材(誘電体)14上には、導電性の共通電極12が配設されている。すなわち、個別電極13と、共通電極12と、個別電極13と共通電極12との間に介挿された高分子部材(誘電体)14とから高分子キャパシタ16が構成されている。共通電極12上には、例えば手や指で操作する、Z軸方向に延設された操作レバー15が形成されている。引き出し端子aは、個別電極13に電気的に接続された端子であり、引き出し端子gは、共通電極12に電気的に接続されたGND端子である。
高分子部材(誘電体)14は、上述したように、柔軟性を有する材料から形成されているので、ユーザが手や指で操作レバー15を押下すると、押下量に応じて変動する共通電極12に押圧され、高分子キャパシタ16の電極間距離が収縮するようになっている。高分子キャパシタ16の電極間距離が収縮すると、静電容量が増大し、端子電圧Vaが低下する。本第1実施形態では、端子電圧Vaの低下を検出することで、操作レバー15がZ軸方向に押下されたと判定する。より詳細については後述する。
図2は、本第1実施形態によるキャパシタセンサー10を用いたセンサー装置20の構成を示すブロック図である。センサー装置20は、キャパシタセンサー10、電源V、抵抗R1、スイッチSWa、制御部21から構成される。電源Vは、二次電池などのバッテリからなり、当該センサー装置20が搭載される電子機器の電源である。高分子キャパシタ16は、スイッチSWa、抵抗R1を介して、電源Vに接続されている。スイッチSWaは、制御部21からの制御に従って、ON/OFF動作する。
制御部21は、電源投入時や、所定の時間間隔で、スイッチSWaをON状態とし、電源Vからキャパシタセンサー10に電力を供給して蓄電させ、蓄電後、スイッチSWaをOFF状態とする。また、制御部21は、所定のサンプリング間隔で、キャパシタセンサー10の端子電圧Vaを取り込み、当該端子電圧Vaが所定の電圧値以下になったか否かを判定する。制御部21は、端子電圧Vaが所定の電圧値以下になった場合に、操作レバー15がZ軸方向に押下されたと判定する。
図3は、本第1実施形態によるキャパシタセンサー10において、操作レバー15を押下した場合のキャパシタ変化を示す等価回路図である。図1(b)において、ユーザが手や指で操作レバー15を押下すると、押下量に応じて共通電極12が変動し、高分子キャパシタ16の電極間距離が収縮する。高分子キャパシタ16の静電容量Cは以下の式で表される。
C=ε(S/d)
ここで、Cは静電容量、εは誘電率、Sは電極面積、dは電極間距離である。
図3に示すように、収縮前の電極間距離がda1、収縮後の電極距離がda2とすると、Ca1=ε(S/da1)、Ca2=ε(S/da2)となり、da1>da2であるので、Ca1<Ca2となる。このように、高分子キャパシタ16の電極間が縦方向(Z軸方向)に収縮し、その電極間が縮小すると、静電容量Cが増大する。
そして、収縮前の端子電圧がVa1、収縮後の端子電圧がVa2とすると、Va1=Q/Ca1、Va2=Q/Ca2であるので(電荷Qは一定)、Va1>Va2となる。
このように、高分子キャパシタ16の静電容量Cが増大すると、端子電圧Vaが低い電圧を示す。したがって、高分子キャパシタ16の端子電圧Vaが低下した場合、操作レバー15がZ軸方向に押下されたと判定することができる。また、端子電圧Vaの減少値から押下量(押された距離)も判定することができる。
また、図示の例では、操作レバー15が押下された場合について説明したが、操作レバー15が上方向に引かれた場合でも同様に判定することが可能である。すなわち、高分子キャパシタ16の端子電圧Vaが増加した場合、操作レバー15がZ軸の上方向に引かれたと判定することができる。
図4は、本第1実施形態によるセンサー装置20の動作を説明するためのフローチャートである。制御部21は、まず、蓄電タイミングであるか否かを判断する(ステップS10)。蓄電タイミングは、上述したように、電源投入時や、所定の時間間隔となる。本発明で用いる高分子キャパシタ16は、自然放電し難い特性を有するため、一度、蓄電すると、相当な時間、電荷を保持することが可能である。例えば、ユーザ操作がないタイミングで高分子キャパシタ16の端子電圧Vaを検出し、所定の電圧以下となっていた場合を蓄電タイミングとしてもよい。
そして、蓄電タイミングである場合には(ステップS10のYES)、制御部21は、スイッチSWaをON状態とし、高分子キャパシタ16を蓄電する(ステップS12)。その後、制御部21は、スイッチSWaをオフ状態とする(ステップS14)。この一連の動作によって、高分子キャパシタ16は蓄電される。一方、蓄電タイミングでない場合には(ステップS10のNO)、上記処理を省いてステップS16に進む。
次に、制御部21は、高分子キャパシタ16の端子電圧Vaを取り込み(ステップS16)、当該端子電圧Vaが所定の電圧値以下であるか否かを判断する(ステップS18)。ここで、所定の電圧値を比較的大きい値に設定すると、操作レバー15が少し押下されただけでも押下されたと判定され、所定の電圧値を比較的小さな値に設定すると、操作レバー15が強く押下されないと押下されたと判定されない。したがって、所定の電圧値は、所望する操作レバー15の押下程度に応じて適宜設定することが好ましい。
そして、当該端子電圧Vaが所定の電圧以下である場合には(ステップS18のYES)、操作レバー15がZ軸方向(下方向)に押下されたことを示す出力信号OUTを出力する(ステップS20)。その後、上記ステップS10に戻り、上述した処理を繰り返す。一方、当該端子電圧Vaが所定の電圧値以下でない場合には(ステップS18のNO)、操作レバー15がZ軸方向(下方向)に押下されたと判定することなく、上記ステップS10に戻り、上述した処理を繰り返す。
上述した第1実施形態によれば、電気二重層の構成をし、大きな容量を持ち、且つ、リーク電流が極めて少ない高分子キャパシタに対して、わずかな時間一定電圧を加えて電荷を一度蓄電するだけで、1軸方向の押圧力を容易に検出することができ、かつ省電力化を図ることができる。
なお、上述した第1実施形態では、端子電圧Vaが所定の電圧値以下となった場合に、Z軸方向に押下されたと判定するようにしたが、これに限らず、逐次取り込む端子電圧Vaと基準電圧(蓄電直後の端子電圧Va)との差分を求め、該差分が所定の差分以上となった場合に、Z軸方向に押下されたと判定するようにしてもよい。
B.第2実施形態
図5(a)、(b)は、本発明の第2実施形態によるキャパシタセンサー30の構成を示す図である。図5(a)は、キャパシタセンサー30の全体を示す上面図、図5(b)は、キャパシタセンサー30の断面図である。図において、キャパシタセンサー30は、台座31と、共通電極32と、台座31上に配設された個別電極33a、33bと、個別電極33a、33bと共通電極32との間に介挿された高分子部材(誘電体)34a、34bと、共通電極32上に形成された操作レバー35とから構成される。
本第2実施形態では、個別電極33a、33bと、共通電極32と、個別電極33a、33bと共通電極32との間に介挿された高分子部材(誘電体)34a、34bとから高分子キャパシタ36a、36bが構成されている。引き出し端子aは、個別電極33aに電気的に接続された端子であり、引き出し端子bは、個別電極33bに電気的に接続された端子であり、引き出し端子gは、共通電極32に電気的に接続されたGND端子である。
本第2実施形態では、ユーザが手や指で操作レバー35を押下すると、押下量に応じて変動する共通電極32に押圧され、高分子キャパシタ36a、36bが収縮し、それぞれの電極間距離が縮小するようになっている。高分子キャパシタ36a、36bの電極間距離がほぼ均等に収縮した場合には、それぞれの端子電圧Va、Vbがほぼ同程度で低下する。本第2実施形態では、端子電圧Va、Vbがほぼ同程度に低下したことを検出することで、操作レバー35がZ軸方向に押下されたと判定する。
また、本第2実施形態では、ユーザが手や指で操作レバー35をX軸方向に押圧すると、押圧方向、及び押圧量に応じて変動する共通電極32に押圧され、高分子キャパシタ36a、36bのいずれか一方が収縮し、その電極間距離が縮小するようになっている。高分子キャパシタ36a、36bのいずれか一方の電極間距離が収縮した場合には、収縮した方の端子電圧がより大きく低下する。本第2実施形態では、端子電圧Va、Vbの差分を検出することで、操作レバー35がX軸方向(右側or左側)に押圧されたと判定する。
図6は、本第2実施形態によるキャパシタセンサー30を用いたセンサー装置40の構成を示すブロック図である。なお、図2に対応する部分には同一の符号を付けて説明を省略する。センサー装置40は、キャパシタセンサー30、電源V、抵抗R1、スイッチSW1、スイッチSWa、SWb、制御部41から構成される。キャパシタセンサー30の高分子キャパシタ36a、36bは、各々、スイッチSWa、SWb、スイッチSW1、抵抗R1を介して、電源Vに接続されている。スイッチSW1、SWa、SWbは、制御部41からの制御に従って、ON/OFF動作する。
制御部41は、電源投入時や、所定の時間間隔で、スイッチSW1、SWa、SWbをON状態とし、電源Vから高分子キャパシタ36a、36bに電力を供給して蓄電させ、蓄電後、スイッチSW1、SWa、SWbをOFF状態とする。また、制御部41は、所定のサンプリング間隔で、高分子キャパシタ36a、36bの端子電圧Va、Vbを取り込み、当該端子電圧Va、Vbの差分に基づいて、端子電圧Va、Vbがほぼ均等に低下したか否か(端子電圧Va、Vbが低下して所定の許容誤差範囲で同一値になったか否か)を判定する。制御部41は、端子電圧Va、Vbがほぼ均等に低下した場合に、操作レバー35がZ軸方向に押下されたと判定する。
また、制御部41は、上記端子電圧Va、Vbの差分が正であるか、負であるかを判定する。制御部41は、端子電圧Va、Vbの差分が負である場合に、X軸左側に押圧されたと判定し、端子電圧Va、Vbの差分が正である場合には、X軸右側に押圧されたと判定する。
高分子キャパシタ36a、36bは、自然放電し難い特性を有するものの、使用環境(温度、湿度など)、使用状況(操作頻度、操作方向の偏りなど)によっては、操作レバー35が操作されていないときの高分子キャパシタ36a、36bの端子電圧Va、Vbにばらつきが生じる可能性がある。高分子キャパシタ36a、36bの端子電圧Va、Vbにばらつきが生じると、操作レバー35の操作方向に誤判定が生じる。そこで、制御部41は、所定のタイミングで、高分子キャパシタ36a、36bの端子電圧Va、Vbに生じるばらつきを解消する。
より具体的には、制御部41は、操作レバー35が操作されていないときの高分子キャパシタ36a、36bの端子電圧Va、Vbに生じるばらつきを解消するために、高分子キャパシタ36a、36bの端子電圧Va、Vbを同じ電圧値になるよう再設定する。リセットの方法としては、再度、電源Vで蓄電することも可能であるが、この場合、電力を消費することになる。そこで、本第2実施形態では、図6において、スイッチSW1をOFFとした状態で、スイッチSWa、SWbをON状態とし、引き出し端子a、bを短絡させ、高分子キャパシタ36a、36bの端子電圧Va、Vbを同じ電圧値にする方法を採用する。この方法によれば、電力を全く消費することなく、高分子キャパシタ36a、36bの端子電圧Va、Vbにばらつきが生じるのを防止することができる。
また、リセットするタイミングとしては、所定の時間間隔や、あるいは、操作レバー35の操作頻度が所定回数以上になった時点、あるいは、操作レバー35が操作されていないときに、端子電圧Va、Vbを測定し、当該端子電圧Va、Vbに所定値以上のばらつきが生じている時点などが考えられる。
図7は、本第2実施形態によるキャパシタセンサー30において、操作レバー35を一水平方向(X軸方向)に押圧した場合の構造変化を示す断面図である。図8(a)〜(c)は、操作レバー35を一水平方向(X軸方向)に押圧した場合の方向判定を説明するための概念図である。ユーザが手や指で操作レバー35を水平方向(X軸方向)に押圧すると、押圧量に応じて共通電極32が傾き、引き出し端子aに繋がる高分子キャパシタ36aは圧力を受け、その電極間距離が短くなり、逆に高分子キャパシタ36bの電極間距離は変化がないか、若干伸びることになる。
高分子キャパシタ36aの静電容量Ca、高分子キャパシタ36bの静電容量Cbとすると、圧力をかけない場合には、Ca=Cbとして同じ電荷を持たせた場合、端子電圧はVa=Vbとなる。この状態において、矢印方向に押圧すると、図7、図8(a)、(b)に示すように、高分子キャパシタ36aの電極間距離daが狭く、高分子キャパシタ36bの電極間距離dbが広くなる。この場合、それぞれの静電容量Ca、Cbに差が生じ、電荷量Qは変化しないため、端子電圧Vaが低く、端子電圧Vbが高くなる(Va<Vb)。すなわち、図8(c)に示すように、減算器(コンパレータ)42で端子電圧Va、Vbとの差分(Va−Vb)を算出し、当該差分(Va−Vb)<0であれば、X軸左側に押圧されたと判定することができ、逆であれば(Va−Vb>0)、X軸右側に押圧されたと判定することができる。
図9、及び図10は、本第2実施形態によるセンサー装置40の動作を説明するためのフローチャートである。制御部41は、まず、蓄電タイミングであるか否かを判断する(ステップS30)。蓄電タイミングは、電源投入時や、所定の時間間隔となる。例えば、ユーザ操作がないタイミングで高分子キャパシタ36a、36bの端子電圧Va、Vb検出し、所定の電圧以下となっていた場合を蓄電タイミングとしてもよい。
そして、蓄電タイミングである場合には(ステップS30のYES)、制御部41は、スイッチSW1、SWa、SWbをON状態とし、高分子キャパシタ36a、36bを蓄電する(ステップS32)。その後、制御部41は、スイッチSW1、SWa、SWbをオフ状態とする(ステップS34)。この一連の動作によって、高分子キャパシタ36a、36bは蓄電される。次に、制御部41は、蓄電直後の端子電圧Va、Vbを取り込み、初期電圧として保持する(ステップS36)。一方、蓄電タイミングでない場合には(ステップS30のNO)、上記処理を省いてステップS38に進む。
次に、制御部41は、高分子キャパシタ36a、36bの端子電圧Va、Vbを取り込み(ステップS38)、端子電圧Va、Vbとの差分を算出する(ステップS40)。次に、制御部41は、端子電圧Va、Vbとの差分に基づいて、端子電圧Va、Vbがほぼ均等に低下したか否か(端子電圧Va、Vbが低下して所定の許容誤差範囲で同一値になったか否か)を判断する(ステップS40)。そして、端子電圧Va、Vbがほぼ均等に低下した場合には(ステップS40のYES)、操作レバー35がZ軸方向(下方向)に押下されたことを示す出力信号OUTを出力する(ステップS42)。
一方、端子電圧Va、Vbがほぼ均等に低下していない場合には(ステップS40のNO)、制御部41は、操作レバー35がZ軸方向(下方向)に押下されていないので、端子電圧Va、Vbの差分(Va−Vb)が負(<0)であるか否かを判断する(図10のステップS44)。そして、端子電圧Va、Vbの差分(Va−Vb)が負(<0)である場合には(ステップS44のYES)、操作レバー35がX軸方向(左側)に押圧されたことを示す出力信号OUTを出力する(ステップS46)。
一方、端子電圧Va、Vbの差分(Va−Vb)が負(<0)でない場合には(ステップS44のNO)、制御部41は、端子電圧Va、Vbの差分(Va−Vb)が正(>0)であるか否かを判断する(ステップS48)。そして、端子電圧Va、Vbの差分(Va−Vb)が正(>0)である場合には(ステップS48のYES)、操作レバー35がX軸方向(右側)に押圧されたとことを示す出力信号OUTを出力する(ステップS50)。
ステップS42、S46、S50の終了後、制御部41は、リセットタイミングであるか否かを判断する(図10のステップS52)。リセットするタイミングとしては、所定の時間間隔、あるいは操作レバー35の操作頻度が所定回数以上になった時点、操作レバー35が操作されていないときに、端子電圧Va、Vbを測定し、当該端子電圧Va、Vbに所定値以上のばらつきが生じている場合など、が考えられる。
そして、リセットタイミングでない場合には(ステップS52のNO)、制御部41は、図9のステップS30に戻り、上述した処理を繰り返す。一方、リセットタイミングである場合には(ステップS52のYES)、制御部41は、スイッチSW1をOFF状態とし、スイッチSWa、SWbをON状態とし、高分子キャパシタ36a、36bの引き出し端子a、bを短絡することで、端子電圧Va、Vbを同一値にリセットする(ステップS54)。次に、制御部41は、スイッチSWa、SWbをOFF状態に戻し(ステップS56)、図9のステップS30に戻り、上述した処理を繰り返す。
上述した第2実施形態によれば、電気二重層の構成をし、大きな容量を持ち、且つ、リーク電流が極めて少ない高分子キャパシタに対して、わずかな時間一定電圧を加えて電荷を一度蓄電するだけで、2軸方向の押圧力を容易に検出することができ、かつ省電力化を図ることができる。
C.第3実施形態
図11(a)〜(c)は、本発明の第3実施形態によるキャパシタセンサー50の構成を示す平面図である。図11(a)は、キャパシタセンサー50の全体を示す上面図、図11(b)、(c)は、キャパシタセンサー50の部分構成を示す分解上面図である。図において、キャパシタセンサー50は、台座51と、共通電極52と、台座51上に配設された個別電極53a、53b、53c、53dと、個別電極53a、53b、53c、53dの各々と共通電極52との間に介挿された高分子部材(誘電体)54a、54b、54c、54dと、共通電極52上に形成された操作レバー55とから構成される。台座51は、弾性部材から成る絶縁材からなり、X軸方向とY軸方向に延設された十字形状を有する。
個別電極53a、53b、53c、53dは、十字形状の台座51の各片に配設されている。さらに、それぞれの個別電極53a、53b、53c、53d上には、高分子部材(誘電体)54a、54b、54c、54dが配設されている。高分子部材(誘電体)54a、54b、54c、54dは、比較的柔らかい組成を持ち、形状の自由度があるため、取り付け場所に合わせた設計が可能である。高分子部材(誘電体)54a、54b、54c、54d上には、導電性の共通電極52が配設されている。すなわち、個別電極53a、53b、53c、53dと、共通電極52と、個別電極53a、53b、53c、53dと共通電極52との間に介挿された高分子部材(誘電体)54a、54b、54c、54dとから、4つの高分子キャパシタ56a、56b、56c、56dが構成されている。共通電極52上には、例えば手や指で操作する、Z軸方向に延設された操作レバー55が形成されている。引き出し端子a、b、c、dは、それぞれ個別電極53a、53b、53c、53dに電気的に接続された端子であり、引き出し端子gは、共通電極52に電気的に接続された端子である。
図12は、本第3実施形態によるキャパシタセンサー50の等価回路を示す回路図である。なお、図11に対応する部分には同一の符号を付けている。図2に示すように、本第3実施形態によるキャパシタセンサー50は、一端を電気的に共通接続した4つの高分子キャパシタ56a、56b、56c、56dからなる。高分子キャパシタ56a、56b、56c、56dは、各々、静電容量Ca、Cb、Cc、Cdを有する。高分子キャパシタ56a、56b、56c、56dの一方は、操作レバー55の操作に応じて変動する共通電極52である。したがって、それぞれの電極間距離は、操作レバー55の操作に応じて伸縮することになり、静電容量Ca、Cb、Cc、Cdも変化することになる。以下、詳細に説明する。
図13は、本第3実施形態によるキャパシタセンサー50において、操作レバー55を押下した場合の構造変化を示す断面図である。なお、図11に対応する部分には同一の符号を付けている。図13には、図11(a)の線分L1で切った断面図を示している。上述した第2実施形態でも説明したように、ユーザが手や指で操作レバー55を押下すると、押下量に応じて共通電極52が変動し、4つある高分子キャパシタ56a、56b、56c、56d(図示では高分子キャパシタ56a、56bのみ)の電極間距離が(所定の許容誤差範囲で)均等に収縮する。
このように、高分子キャパシタ56a、56b、56c、56dの電極間が均一に縦方向(Z軸方向)に収縮すると、それぞれの静電容量Ca、Cb、Cc、Cdが増大する。そして、高分子キャパシタ56a、56b、56c、56dの静電容量Cが増大すると、それぞれの端子電圧Vが低い電圧を示す。したがって、高分子キャパシタ56a、56b、56c、56dの端子電圧Va、Vb、Vc、Vdがほぼ均等に低下した場合(低下して所定の許容誤差範囲で同一値になった場合)、操作レバー55がZ軸方向に押下されたと判定することができる。また、端子電圧Va、Vb、Vc、Vdの減少値から押下量(押された距離)も判定することができる。
なお、図示の例では、操作レバー55が押下されると、同時に若干、台座51も押下方向にたわむことができるよう、台座51の下部にある程度の空間を開けるためにギャップ材57a、57b、57c、57d(図示ではギャップ材57a、57bのみ)を配置している。但し、使用状況に応じて無くすことも可能である。
また、図示の例では、操作レバー55が押下された場合について説明したが、操作レバー55が上方向に引かれた場合でも同様に判定することが可能である。すなわち、高分子キャパシタ56a、56b、56c、56dの端子電圧Va、Vb、Vc、Vdがほぼ均等に増加した場合(増加して所定の許容誤差範囲で同一値になった場合)、操作レバー55がZ軸の上方向に引かれたと判定することができる。
図14は、本第3実施形態によるキャパシタセンサー50において、操作レバー55を一水平方向(X軸方向)に押圧した場合の構造変化を示す断面図である。ユーザが手や指で操作レバー55を水平方向(X軸方向)に押圧すると、押圧量に応じて共通電極52が傾き、引き出し端子aに繋がる高分子キャパシタ56aは圧力を受け、その電極間距離が短くなり、逆に高分子キャパシタ56bの電極間距離は伸びることになる。
このように、図14のように、矢印方向に押圧されて、高分子キャパシタ56aの電極間距離が狭く、高分子キャパシタ56bの電極間距離が広くなると、端子電圧Vaが低く、端子電圧Vbが高くなる(Va<Vb)。すなわち、Va−Vb<0であれば、X軸左側に押圧されたと判定することができ、逆であればX軸右側に押圧されたと判定することができる。同様のことが、高分子キャパシタ56c−56d方向(Y軸)でも行える。すなわち、高分子キャパシタ56cの端子電圧Vc、高分子キャパシタ56dの端子電圧Vdが、Vc−Vd<0であれば、Y軸上側に押圧されたと判定することができ、逆であればY軸下側に押圧されたと判定することができる。
このように、外部からの押圧力、押圧方向に応じて、高分子キャパシタ56a、56b、56c、56dのいずれかの電極間距離が縮小し、該当する高分子キャパシタの静電容量Cが増大すると、該当する端子電圧Vが低い電圧を示す。したがって、高分子キャパシタ56a、56b、56c、56dの端子電圧Va、Vb、Vc、Vdの差分を検出することで、操作レバー55がX軸方向左右のいずれか、Y軸方向上下のいずれかに押圧されたと判定することができる。また、端子電圧Vの低下値から押圧量(押された距離)も判定することができる。
図15は、本第3実施形態によるキャパシタセンサー50を用いたセンサー装置60の構成を示すブロック図である。センサー装置60は、キャパシタセンサー50、電源V、抵抗R1、スイッチSW1、スイッチSWa、SWb、SWc、SWd、及び制御部61から構成される。キャパシタセンサー50の高分子キャパシタ56a、56b、56c、56dは、各々、スイッチSWa、SWb、SWc、SWd、スイッチSW1、抵抗R1を介して、電源Vに接続されている。スイッチSW1、SWa、SWb、SWc、SWdは、制御部61からの制御に従って、ON/OFF動作する。
制御部61は、電源投入時や、所定の時間間隔で、スイッチSW1、SWa、SWb、SWc、SWdをON状態とし、電源Vから高分子キャパシタ56a、56b、56c、56dに電力を供給して蓄電させ、蓄電後、スイッチSW1、SWa、SWb、SWc、SWdをOFF状態とする。また、制御部61は、所定のサンプリング間隔で、高分子キャパシタ56a、56b、56c、56dの端子電圧Va、Vb、Vc、Vdを取り込み、当該端子電圧Va、Vb、Vc、Vdの差分に基づいて、端子電圧Va、Vb、Vc、Vdがほぼ均等に低下したか否か(端子電圧Va、Vb、Vc、Vdが低下して所定の許容誤差範囲で同一値になったか否か)を判定する。制御部61は、端子電圧Va、Vb、Vc、Vdがほぼ均等に低下した場合に、操作レバー55がZ軸方向に押下されたと判定する。
また、制御部61は、上記端子電圧Va、Vbの差分、及び端子電圧Vc、Vdの差分が正であるか、負であるかを判定する。制御部61は、端子電圧Va、Vbの差分が負である場合に、X軸左側に押圧されたと判定し、端子電圧Va、Vbの差分が正である場合には、X軸右側に押圧されたと判定する。また、制御部61は、端子電圧Vc、Vdの差分が負である場合に、Y軸上側に押圧されたと判定し、端子電圧Vc、Vdの差分が正である場合には、Y軸下側に押圧されたと判定する。
また、本第3実施形態でも、上述した第2実施形態と同様に、制御部61は、操作レバー55が操作されていないときの高分子キャパシタ56a、56b、56c、56dの端子電圧Va、Vb、Vc、Vdに生じるばらつきを解消するために、高分子キャパシタ56a、56b、56c、56dの端子電圧Va、Vb、Vc、Vdを同じ電圧値になるよう再設定する。リセット方法、リセットタイミングは、第2実施形態と同様であるので説明を省略する。
図16、及び図17は、本第3実施形態によるセンサー装置60の動作を説明するためのフローチャートである。制御部61は、まず、蓄電タイミングであるか否かを判断する(ステップS70)。蓄電タイミングは、電源投入時や、所定の時間間隔となる。例えば、ユーザ操作がないタイミングで高分子キャパシタ56a、56b、56c、56dの端子電圧Va、Vb、Vc、Vd検出し、所定の電圧以下となっていた場合を蓄電タイミングとしてもよい。
そして、蓄電タイミングである場合には(ステップS70のYES)、制御部61は、スイッチSW1、SWa、SWb、SWc、SWdをON状態とし、高分子キャパシタ56a、56b、56c、56dを蓄電する(ステップS72)。その後、制御部61は、スイッチSW1、SWa、SWb、SWc、SWdをオフ状態とする(ステップS74)。この一連の動作によって、高分子キャパシタ56a、56b、56c、56dは蓄電される。次に、制御部61は、蓄電直後の端子電圧Va〜Vdを取り込み(ステップS76)、端子電圧Va、Vb、Vc、Vdの差分を算出する(ステップS78)。次に、制御部61は、端子電圧Va、Vb、Vc、Vdの差分に基づいて、端子電圧Va、Vb、Vc、Vdがほぼ均等に低下したか否か(端子電圧Va、Vb、Vc、Vdが低下して所定の許容誤差範囲で同一値になったか否か)を判断する(ステップS80)。そして、端子電圧Va、Vb、Vc、Vdがほぼ均等に低下した場合には(ステップS80のYES)、制御部61は、操作レバー55がZ軸方向(下方向)に押下されたことを示す出力信号OUTを出力する(ステップS82)。
一方、端子電圧Va、Vb、Vc、Vdがほぼ均等に低下していない場合には(ステップS80のNO)、制御部61は、操作レバー55がZ軸方向(下方向)に押下されていないので、端子電圧Va、Vbの差分(Va−Vb)が負(<0)であるか否かを判断する(図17のステップS84)。そして、端子電圧Va、Vbの差分(Va−Vb)が負(<0)である場合には(ステップS84のYES)、制御部61は、操作レバー35がX軸方向(左側)に押圧されたことを示す出力信号OUTを出力する(ステップS86)。
一方、端子電圧Va、Vbの差分(Va−Vb)が負(<0)でない場合には(ステップS84のNO)、制御部61は、端子電圧Va、Vbの差分(Va−Vb)が正(>0)であるか否かを判断する(ステップS88)。そして、端子電圧Va、Vbの差分(Va−Vb)が正(>0)である場合には(ステップS88のYES)、制御部61は、操作レバー35がX軸方向(右側)に押圧されたことを示す出力信号OUTを出力する(ステップS90)。
一方、端子電圧Va、Vbの差分(Va−Vb)が正(>0)でない場合には(ステップS88のNO)、制御部61は、端子電圧Vc、Vdの差分(Vc−Vd)が負(<0)であるか否かを判断する(ステップS92)。そして、端子電圧Vc、Vdの差分(Vc−Vd)が負(<0)である場合には(ステップS92のYES)、制御部61は、操作レバー35がY軸方向(上側)に押圧されたことを示す出力信号OUTを出力する(ステップS94)。
一方、端子電圧Vc、Vdの差分(Vc−Vd)が負(<0)でない場合には(ステップS92のNO)、制御部61は、端子電圧Vc、Vdの差分(Vc−Vd)が正(>0)であるか否かを判断する(ステップS96)。そして、端子電圧Vc、Vdの差分(Vc−Vd)が正(>0)である場合には(ステップS96のYES)、制御部61は、操作レバー35がY軸方向(下側)に押圧されたことを示す出力信号OUTを出力する(ステップS98)。
ステップS82、S86、S90、S94、S98の終了後、制御部61は、リセットタイミングであるか否かを判断する(ステップS100)。リセットするタイミングとしては、所定の時間間隔、あるいは操作レバー55の操作頻度が所定回数以上になった時点、操作レバー55が操作されていないときに、端子電圧Va、Vb、Vc、Vdを測定し、当該端子電圧Va、Vb、Vc、Vdに所定値以上のばらつきが生じている場合など、が考えられる。
そして、リセットタイミングでない場合には(ステップS100のNO)、制御部61は、図17のステップS70に戻り、上述した処理を繰り返す。一方、リセットタイミングである場合には(ステップS100のYES)、制御部61は、スイッチSW1をOFF状態とし、スイッチSWa〜SWdをON状態とし、高分子キャパシタ56a、56b、56c、56dの引き出し端子a、b、c、dを短絡することで、端子電圧Va、Vb、Vc、Vdを同一値にリセットする(ステップS102)。次に、制御部61は、スイッチSWa〜SWdをOFF状態に戻し(ステップS104)、図17のステップS70に戻り、上述した処理を繰り返す。
上述した第3実施形態によれば、電気二重層の構成をし、大きな容量を持ち、且つ、リーク電流が極めて少ない高分子キャパシタに対して、わずかな時間一定電圧を加えて電荷を一度蓄電するだけで、3軸方向の押圧力を容易に検出することができ、かつ省電力化を図ることができる。
なお、上述した第3実施形態では、X軸、Y軸、Z軸方向への外力を検出するようにしたが、これに限らず、端子電圧Va、Vb、Vc、Vdの差分を組み合わせることによって、XY平面においては0度、45度、90度、135度、180度、225度、270度、315度を含む8方向への外力を検出するようにしてもよい。具体的には、前述した第3実施形態の4つの方向(0度、90度、180度、270度)に加えて、Va-Vb>0で、かつVc−Vd<0の場合に45度、Va−Vb<0で、かつVc−Vd<0の場合に135度、Va−Vb<0で、かつVc−Vd>0の場合に225度、そして、Va-Vb>0で、かつVc−Vd<0の場合に315度へ外力が印加されたと判定すればよい。
D.第4実施形態
図18(a)、(b)は、本発明の第4実施形態によるキャパシタセンサー70の構造を示す図である。なお、図18(b)には、図18(a)の線分L2で切った断面図を示している。図18(a)、(b)において、図11に対応する部分には同一の符号を付けて説明を省略する。
本第4実施形態によるキャパシタセンサー70は、プリント基板71上に、個別電極53a、53b、53c、53dを配設し、第1乃至第3実施形態と同様に、個別電極53a、53b、53c、53dと共通電極52との間に高分子部材(誘電体)54a、54b、54c、54dを介挿して4つの高分子キャパシタ56a、56b、56c、56dを構成している。共通電極52上には、操作レバー15が配設される。このように、キャパシタセンサー70は、簡単な構造であるので、プリント基板71上に容易に実装することができ、省スペース、省電力化を図ることが可能となる。
上述した第4実施形態によれば、プリント基板71上に容易に実装することができ、省スペース、省電力化を図ることが可能となる。したがって、リスト機器などの小型機器等にも容易に組み込むことができる。
上述した第1乃至第4実施形態によれば、電気二重層の構成をし、大きな容量を持ち、且つ、リーク電流が極めて少ない高分子キャパシタに対して、わずかな時間、一定電圧を加えて一度電荷を蓄電するだけで、電荷保持が長時間に及ぶため、長期間の使用が可能となる。
また、第1乃至第4実施形態によれば、電気二重層の構成をし、大きな容量を持ち、且つ、リーク電流が極めて少ない高分子キャパシタを用いたので、動作時の電力ロスがないため、省電力で実現することができる。
また、第2乃至第4実施形態によれば、高分子キャパシタの容量にばらつきが生じても、回路構成上、高分子キャパシタの端子電圧を一定にすることができるので、精度の高い検出が極めて省電力で実現することができる。
また、第2乃至第4実施形態によれば、仮に高分子キャパシタの端子電圧にばらつきが生じても、所定のタイミングで高分子キャパシタの端子電圧を同電位にするリセット処理を施すようにしたので、精度の高い検出を継続することができる。
なお、高分子キャパシタに応力をかけると電圧が発生する(ピエゾも同様)可能性があるが、その影響による検出精度への悪影響は極めて少ない。
以上、この発明のいくつかの実施形態について説明したが、この発明は、これらに限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲を含むものである。
以下に、本願出願の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
(付記1)
付記1に記載の発明は、第1の電極と、外力が印加される第2の電極と、前記第1の電極と前記第2の電極との間に介挿され、弾性を有する高分子部材と、から構成される高分子キャパシタを備え、前記第1の電極と前記第2の電極とに所定の電圧を所定のタイミングで印加することによって前記高分子キャパシタを蓄電させた状態で、前記外力が印加されると、前記第1の電極と前記第2の電極との間に介挿された前記高分子部材が伸縮することによって生じる、前記高分子キャパシタの容量変化を、前記第1の電極と前記第2の電極との間の電圧の変化として出力する、ことを特徴とするキャパシタセンサーである。
(付記2)
付記2に記載の発明は、前記外力は、前記第2の電極の垂直方向に対する外力を含む、ことを特徴とする付記1に記載のキャパシタセンサーである。
(付記3)
付記3に記載の発明は、前記第1の電極は、前記外力が印加される前記第2の電極と平行な一操作軸上に少なくとも独立して2つ配設され、前記高分子部材は、前記第1の電極の各々と前記第2の電極との間に介挿され、前記外力が印加されると、前記第1の電極の各々と前記第2の電極との間に介挿された前記高分子部材が伸縮することによって生じる、前記高分子キャパシタの容量変化を、前記第1の電極の各々と前記第2の電極との間の電圧の変化として出力する、ことを特徴とする付記1に記載のキャパシタセンサーである。
(付記4)
付記4に記載の発明は、前記外力は、前記第2の電極の垂直方向に対する外力と、前記一操作軸の方向に対する外力を含む、ことを特徴とする付記3に記載のキャパシタセンサーである。
(付記5)
付記5に記載の発明は、前記第1の電極は、前記外力が印加される前記第2の電極と平行な第1の操作軸上に少なくとも独立して2つ配設されるとともに、前記外力が印加される前記第2の電極と平行な第2の操作軸上に少なくとも独立して2つ配設され、前記高分子部材は、前記第1の電極の各々と前記第2の電極との間に介挿され、前記外力が印加されると、前記第1の電極の各々と前記第2の電極との間に介挿された前記高分子部材が伸縮することによって生じる、前記高分子キャパシタの容量変化を、前記第1の電極の各々と前記第2の電極との間の電圧の変化として出力する、ことを特徴とする付記1に記載のキャパシタセンサーである。
(付記6)
付記6に記載の発明は、前記外力は、前記第2の電極の垂直方向に対する外力と、前記第1の操作軸の方向に対する外力と、前記第2の操作軸の方向に対する外力とを含む、ことを特徴とする付記5に記載のキャパシタセンサーである。
(付記7)
付記7に記載の発明は、前記第1の操作軸と前記第2の操作軸とは直交する、ことを特徴とする付記5または6に記載のキャパシタセンサーである。
(付記8)
付記8に記載の発明は、前記外力は、前記第2の電極の垂直方向に対する外力と、前記第1の操作軸の方向に対する外力と、前記第2の操作軸の方向に対する外力と、前記第1の操作軸の方向と前記第2の操作軸の方向とに対する合成外力とを含む、ことを特徴とする付記5に記載のキャパシタセンサーである。
(付記9)
付記9に記載の発明は、第1の電極と、外力が印加される第2の電極と、前記第1の電極と前記第2の電極との間に介挿され、弾性を有する高分子部材とから構成される高分子キャパシタと、前記第1の電極と前記第2の電極とに所定の電圧を所定のタイミングで印加することによって前記高分子キャパシタを蓄電させる蓄電手段と、前記蓄電手段による蓄電後、前記第1の電極と前記第2の電極との間に介挿された前記高分子部材が伸縮することによって生じる、前記高分子キャパシタの容量変化を、前記第1の電極と前記第2の電極との間の電圧の変化として検出する検出手段と、前記検出手段によって検出された前記第1の電極と前記第2の電極との間の電圧の変化に基づいて、前記外力が印加されたか否かを判定する判定手段と、を備えることを特徴とするセンサー装置である。
(付記10)
付記10に記載の発明は、前記判定手段は、前記第1の電極と前記第2の電極との間の電圧の変化に基づいて、前記第2の電極の垂直方向に対する外力が印加されたか否かを判定する、ことを特徴とする付記9に記載のセンサー装置である。
(付記11)
付記11に記載の発明は、前記第1の電極は、前記外力が印加される前記第2の電極と平行な一操作軸上に少なくとも独立して2つ配設され、前記高分子部材は、前記第1の電極の各々と前記第2の電極との間に介挿され、前記検出手段は、前記高分子キャパシタの各々の容量変化を、前記第1の電極の各々と前記第2の電極との間の電圧の変化として検出し、前記判定手段は、前記検出手段によって検出された前記第1の電極の各々と前記第2の電極との間の電圧の変化に基づいて、前記外力が印加されたか否かを判定する、ことを特徴とする付記9に記載のセンサー装置である。
(付記12)
付記12に記載の発明は、前記判定手段は、前記第1の電極の一方と前記第2の電極との間の第1の電圧と、前記第1の電極の他方と前記第2の電極との間の第2の電圧との差分に基づいて、前記第2の電極の垂直方向に対する外力、または前記一操作軸の方向に対する外力のいずれが印加されたか否かを判定する、ことを特徴とする付記11に記載のセンサー装置である。
(付記13)
付記13に記載の発明は、前記第1の電極は、前記外力が印加される前記第2の電極と平行な第1の操作軸上に少なくとも独立して2つ配設されるとともに、前記外力が印加される前記第2の電極と平行な第2の操作軸上に少なくとも独立して2つ配設され、前記高分子部材は、前記第1の電極の各々と前記第2の電極との間に介挿され、前記検出手段は、前記高分子キャパシタの各々の容量変化を、前記第1の電極の各々と前記第2の電極との間の電圧の変化として検出し、前記判定手段は、前記検出手段によって検出された前記第1の電極の各々と前記第2の電極との間の電圧の変化に基づいて、前記外力が印加されたか否かを判定する、ことを特徴とする付記9に記載のセンサー装置である。
(付記14)
付記14に記載の発明は、前記判定手段は、前記第1の操作軸上に配設された第1の電極の一方と前記第2の電極との間の第1の電圧と、前記第1の操作軸上に配設された前記第1の電極の他方と前記第2の電極との間の第2の電圧との差分に基づいて、前記第1の操作軸の方向に対する外力が印加されたか否かを判定し、前記第2の操作軸上に配設された第1の電極の一方と前記第2の電極との間の第3の電圧と、前記第2の操作軸上に配設された前記第1の電極の他方と前記第2の電極との間の第4の電圧との差分に基づいて、前記第2の操作軸の方向に対する外力が印加されたか否かを判定する、ことを特徴とする付記13に記載のセンサー装置である。
(付記15)
付記15に記載の発明は、前記判定手段は、前記第1の操作軸上に配設された第1の電極の一方と前記第2の電極との間の第1の電圧と、前記第1の操作軸上に配設された前記第1の電極の他方と前記第2の電極との間の第2の電圧との差分に基づいて、前記第1の操作軸の方向に対する外力が印加されたか否かを判定し、前記第2の操作軸上に配設された第1の電極の一方と前記第2の電極との間の第3の電圧と、前記第2の操作軸上に配設された前記第1の電極の他方と前記第2の電極との間の第4の電圧との差分に基づいて、前記第2の操作軸の方向に対する外力が印加されたか否かを判定し、前記第1の電圧と前記第2の電圧との差分と、前記第3の電圧と前記第4の電圧との差分とに基づいて、前記第1の操作軸の方向と前記第2の操作軸の方向とに対する合成外力のいずれが印加されたか否かを判定する、ことを特徴とする付記13に記載のセンサー装置である。
(付記16)
付記16に記載の発明は、所定のタイミングで、前記第1の電極の各々を短絡させることで、前記第1の電極の各々と前記第2の電極との間の電圧を同電位とする電位調整手段を更に備えることを特徴とする付記11乃至15の何れか1項に記載のセンサー装置である。
(付記17)
付記17に記載の発明は、第1の電極と、外力が印加される第2の電極と、前記第1の電極と前記第2の電極との間に介挿され、弾性を有する高分子部材とから構成される高分子キャパシタを、前記第1の電極と前記第2の電極とに所定の電圧を所定のタイミングで印加することによって蓄電させるステップと、蓄電後、前記第1の電極と前記第2の電極との間に介挿された前記高分子部材が伸縮することによって生じる、前記高分子キャパシタの容量変化を、前記第1の電極と前記第2の電極との間の電圧の変化として検出するステップと、前記検出された前記第1の電極と前記第2の電極との間の電圧の変化に基づいて、前記外力が印加されたか否かを判定するステップと、を含むことを特徴とする外力検出方法である。
10、30、50 キャパシタセンサー
11、31、51 台座
12、32、52 共通電極
13、33a〜33b、53a〜53d 個別電極
14、34a〜34b、54a〜54d 高分子部材(誘電体)
15、35、55 操作レバー
16、36a、36b、56a〜56d 高分子キャパシタ
20、40、60 センサー装置
21、41、61 制御部
71 プリント基板
SW1、SWa、SWb、SWc、SWd スイッチ
R1 抵抗
電源 V
a、b、c、d、g 引き出し端子

Claims (17)

  1. 第1の電極と、
    外力が印加される第2の電極と、
    前記第1の電極と前記第2の電極との間に介挿され、弾性を有する高分子部材と、
    から構成される高分子キャパシタを備え、
    前記第1の電極と前記第2の電極とに所定の電圧を所定のタイミングで印加することによって前記高分子キャパシタを蓄電させた状態で、
    前記外力が印加されると、前記第1の電極と前記第2の電極との間に介挿された前記高分子部材が伸縮することによって生じる、前記高分子キャパシタの容量変化を、前記第1の電極と前記第2の電極との間の電圧の変化として出力する、
    ことを特徴とするキャパシタセンサー。
  2. 前記外力は、
    前記第2の電極の垂直方向に対する外力を含む、
    ことを特徴とする請求項1に記載のキャパシタセンサー。
  3. 前記第1の電極は、
    前記外力が印加される前記第2の電極と平行な一操作軸上に少なくとも独立して2つ配設され、
    前記高分子部材は、
    前記第1の電極の各々と前記第2の電極との間に介挿され、
    前記外力が印加されると、前記第1の電極の各々と前記第2の電極との間に介挿された前記高分子部材が伸縮することによって生じる、前記高分子キャパシタの容量変化を、前記第1の電極の各々と前記第2の電極との間の電圧の変化として出力する、
    ことを特徴とする請求項1に記載のキャパシタセンサー。
  4. 前記外力は、前記第2の電極の垂直方向に対する外力と、前記一操作軸の方向に対する外力を含む、
    ことを特徴とする請求項3に記載のキャパシタセンサー。
  5. 前記第1の電極は、
    前記外力が印加される前記第2の電極と平行な第1の操作軸上に少なくとも独立して2つ配設されるとともに、前記外力が印加される前記第2の電極と平行な第2の操作軸上に少なくとも独立して2つ配設され、
    前記高分子部材は、
    前記第1の電極の各々と前記第2の電極との間に介挿され、
    前記外力が印加されると、前記第1の電極の各々と前記第2の電極との間に介挿された前記高分子部材が伸縮することによって生じる、前記高分子キャパシタの容量変化を、前記第1の電極の各々と前記第2の電極との間の電圧の変化として出力する、
    ことを特徴とする請求項1に記載のキャパシタセンサー。
  6. 前記外力は、
    前記第2の電極の垂直方向に対する外力と、前記第1の操作軸の方向に対する外力と、前記第2の操作軸の方向に対する外力とを含む、
    ことを特徴とする請求項5に記載のキャパシタセンサー。
  7. 前記第1の操作軸と前記第2の操作軸とは直交する、
    ことを特徴とする請求項5または6に記載のキャパシタセンサー。
  8. 前記外力は、
    前記第2の電極の垂直方向に対する外力と、前記第1の操作軸の方向に対する外力と、前記第2の操作軸の方向に対する外力と、前記第1の操作軸の方向と前記第2の操作軸の方向とに対する合成外力とを含む、
    ことを特徴とする請求項5に記載のキャパシタセンサー。
  9. 第1の電極と、外力が印加される第2の電極と、前記第1の電極と前記第2の電極との間に介挿され、弾性を有する高分子部材とから構成される高分子キャパシタと、
    前記第1の電極と前記第2の電極とに所定の電圧を所定のタイミングで印加することによって前記高分子キャパシタを蓄電させる蓄電手段と、
    前記蓄電手段による蓄電後、前記第1の電極と前記第2の電極との間に介挿された前記高分子部材が伸縮することによって生じる、前記高分子キャパシタの容量変化を、前記第1の電極と前記第2の電極との間の電圧の変化として検出する検出手段と、
    前記検出手段によって検出された前記第1の電極と前記第2の電極との間の電圧の変化に基づいて、前記外力が印加されたか否かを判定する判定手段と、
    を備えることを特徴とするセンサー装置。
  10. 前記判定手段は、
    前記第1の電極と前記第2の電極との間の電圧の変化に基づいて、前記第2の電極の垂直方向に対する外力が印加されたか否かを判定する、
    ことを特徴とする請求項9に記載のセンサー装置。
  11. 前記第1の電極は、
    前記外力が印加される前記第2の電極と平行な一操作軸上に少なくとも独立して2つ配設され、
    前記高分子部材は、
    前記第1の電極の各々と前記第2の電極との間に介挿され、
    前記検出手段は、
    前記高分子キャパシタの各々の容量変化を、前記第1の電極の各々と前記第2の電極との間の電圧の変化として検出し、
    前記判定手段は、
    前記検出手段によって検出された前記第1の電極の各々と前記第2の電極との間の電圧の変化に基づいて、前記外力が印加されたか否かを判定する、
    ことを特徴とする請求項9に記載のセンサー装置。
  12. 前記判定手段は、
    前記第1の電極の一方と前記第2の電極との間の第1の電圧と、前記第1の電極の他方と前記第2の電極との間の第2の電圧との差分に基づいて、前記第2の電極の垂直方向に対する外力、または前記一操作軸の方向に対する外力のいずれが印加されたか否かを判定する、
    ことを特徴とする請求項11に記載のセンサー装置。
  13. 前記第1の電極は、
    前記外力が印加される前記第2の電極と平行な第1の操作軸上に少なくとも独立して2つ配設されるとともに、前記外力が印加される前記第2の電極と平行な第2の操作軸上に少なくとも独立して2つ配設され、
    前記高分子部材は、
    前記第1の電極の各々と前記第2の電極との間に介挿され、
    前記検出手段は、前記高分子キャパシタの各々の容量変化を、前記第1の電極の各々と前記第2の電極との間の電圧の変化として検出し、
    前記判定手段は、
    前記検出手段によって検出された前記第1の電極の各々と前記第2の電極との間の電圧の変化に基づいて、前記外力が印加されたか否かを判定する、
    ことを特徴とする請求項9に記載のセンサー装置。
  14. 前記判定手段は、
    前記第1の操作軸上に配設された第1の電極の一方と前記第2の電極との間の第1の電圧と、前記第1の操作軸上に配設された前記第1の電極の他方と前記第2の電極との間の第2の電圧との差分に基づいて、前記第1の操作軸の方向に対する外力が印加されたか否かを判定し、
    前記第2の操作軸上に配設された第1の電極の一方と前記第2の電極との間の第3の電圧と、前記第2の操作軸上に配設された前記第1の電極の他方と前記第2の電極との間の第4の電圧との差分に基づいて、前記第2の操作軸の方向に対する外力が印加されたか否かを判定する、
    ことを特徴とする請求項13に記載のセンサー装置。
  15. 前記判定手段は、
    前記第1の操作軸上に配設された第1の電極の一方と前記第2の電極との間の第1の電圧と、前記第1の操作軸上に配設された前記第1の電極の他方と前記第2の電極との間の第2の電圧との差分に基づいて、前記第1の操作軸の方向に対する外力が印加されたか否かを判定し、
    前記第2の操作軸上に配設された第1の電極の一方と前記第2の電極との間の第3の電圧と、前記第2の操作軸上に配設された前記第1の電極の他方と前記第2の電極との間の第4の電圧との差分に基づいて、前記第2の操作軸の方向に対する外力が印加されたか否かを判定し、
    前記第1の電圧と前記第2の電圧との差分と、前記第3の電圧と前記第4の電圧との差分とに基づいて、前記第1の操作軸の方向と前記第2の操作軸の方向とに対する合成外力のいずれが印加されたか否かを判定する、
    ことを特徴とする請求項13に記載のセンサー装置。
  16. 所定のタイミングで、前記第1の電極の各々を短絡させることで、前記第1の電極の各々と前記第2の電極との間の電圧を同電位とする電位調整手段を更に備えることを特徴とする請求項11乃至15の何れか1項に記載のセンサー装置。
  17. 第1の電極と、外力が印加される第2の電極と、前記第1の電極と前記第2の電極との間に介挿され、弾性を有する高分子部材とから構成される高分子キャパシタを、前記第1の電極と前記第2の電極とに所定の電圧を所定のタイミングで印加することによって蓄電させるステップと、
    蓄電後、前記第1の電極と前記第2の電極との間に介挿された前記高分子部材が伸縮することによって生じる、前記高分子キャパシタの容量変化を、前記第1の電極と前記第2の電極との間の電圧の変化として検出するステップと、
    前記検出された前記第1の電極と前記第2の電極との間の電圧の変化に基づいて、前記外力が印加されたか否かを判定するステップと、
    を含むことを特徴とする外力検出方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2024024360A1 (ja) * 2022-07-28 2024-02-01 正毅 千葉 圧力センサ

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