JP4786463B2 - 車両 - Google Patents

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Description

この発明は、車両に関し、特に、バネ部材を含む懸架装置を備えた車両に関する。
従来、車両に搭載され、バネ部材を含む油圧緩衝器(懸架装置)が知られている(たとえば、特許文献1参照)。上記特許文献1には、懸架バネと、懸架バネに直列に配置されるサブバネとからなるバネ部材を含む油圧緩衝器が開示されている。この油圧緩衝器は、懸架バネおよびサブバネの2つのバネからなるバネ部材を設けることによって、2つの異なるバネ定数を有することが可能である。この2つの異なるバネ定数は、懸架バネのバネ定数と、懸架バネのバネ定数およびサブバネのバネ定数を合成したバネ定数とにより構成することが可能である。
特開平10−281207号公報
上記特許文献1に開示されたような構造の懸架装置では、通常、懸架装置の伸縮を減衰させるために減衰機構が設けられている。しかしながら、上記特許文献1のような構造の懸架装置では、懸架装置のバネ部材が2つの異なるバネ定数を有するので、減衰機構の減衰力特性を、バネ定数に対して最適化するのが困難であるという問題点がある。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、この発明の1つの目的は、減衰機構の減衰力特性を、バネ定数に対して最適化することが可能な懸架装置を備えた車両を提供することである。
課題を解決するための手段および発明の効果
上記目的を達成するために、この発明の一の局面による車両は、車輪と、車体と、車輪と車体との間に設けられる懸架装置とを備え、懸架装置は、車輪と車体とが相対的に移動するときの伸縮する力を減衰させる減衰機構と、バネ部材とを有し、減衰機構は、減衰力特性が変更可能に構成されており、バネ部材は、互いに直列に配置されている第1バネ部材と第2バネ部材とを含むとともに、バネ定数が第1バネ部材の第1バネ定数と、第1バネ部材の第1バネ定数および第2バネ部材の第2バネ定数を合成した合成バネ定数とに変更可能に構成され、懸架装置は、アウターチューブと、アウターチューブに摺動可能に挿入されたインナーチューブと、バネ部材のバネ定数を変更するためのバネ定数変更機構とをさらに有し、バネ定数変更機構は、インナーチューブの軸方向に延びる第1軸部と、第1バネ部材および第2バネ部材の間に配置され、第1軸部と一体となって移動する状態と、第1軸部に対して別個に移動する状態とに切り替え可能なバネ支持部材とを有し、バネ支持部材が第1軸部と一体となって移動する状態と、第1軸部に対し別個に移動する状態との切り替えは、第1軸部がバネ支持部材に対して所定の角度回転されることにより行われるように構成されている。
この一の局面による車両では、上記のように、減衰機構を、減衰力特性を変更可能に構成し、バネ部材を、バネ定数を変更可能に構成することによって、バネ部材のバネ定数を変更した場合に、減衰機構の減衰力特性を、バネ部材のバネ定数に応じて変更することができるので、減衰機構の減衰力特性を、バネ部材のバネ定数に対して最適化することができる。また、バネ部材は、第1バネ部材と第2バネ部材とを含み、バネ部材のバネ定数は、第1バネ部材の第1バネ定数と、第1バネ部材の第1バネ定数および第2バネ部材の第2バネ定数を合成した合成バネ定数とに変更可能に構成されている。このように構成すれば、バネ部材のバネ定数を、第1バネ部材の第1バネ定数および第2バネ部材の第2バネ定数を用いて、容易に変更することができる。また、第1バネ部材および第2バネ部材を、直列に配置されている。このように構成すれば、第1バネ部材の第1バネ定数および第2バネ部材の第2バネ定数を合成した合成バネ定数を、容易に、第1バネ部材の第1バネ定数よりも小さくすることができるとともに、第1バネ部材および第2バネ部材を並列に配置する場合と異なり、同じ領域に第1バネ部材および第2バネ部材を配置することができるので、その分、配置スペースを小さくすることができる。また、懸架装置は、アウターチューブと、アウターチューブに摺動可能に挿入されたインナーチューブと、バネ部材のバネ定数を変更するためのバネ定数変更機構とを備え、バネ定数変更機構は、インナーチューブの軸方向に延びる第1軸部と、第1バネ部材および第2バネ部材の間に配置され、第1軸部と一体となって移動する状態と、第1軸部に対して別個に移動する状態とに切り替え可能なバネ支持部材とを有する。このように構成すれば、第1軸部と一体となって移動する状態と、第1軸部に対して別個に移動する状態とに切り替え可能なバネ支持部材とを有するバネ定数変更機構を用いて、バネ部材のバネ定数をより容易に変更することができる。また、バネ支持部材が第1軸部と一体となって移動する状態と、第1軸部に対し別個に移動する状態との切り替えは、第1軸部がバネ支持部材に対して所定の角度回転されることにより行われるように構成されている。このように構成すれば、バネ支持部材が第1軸部と一体となって移動する状態と、バネ支持部材が第1軸部に対し別個に移動する状態とに、容易に切り替えることができるので、バネ部材のバネ定数を、容易に変更することができる。
上記一の局面による車両において、好ましくは、バネ部材は、アウターチューブおよびインナーチューブの少なくともいずれか一方の内部に配置されている。このように構成すれば、バネ部材が懸架装置の外側に配置されるのを抑制することができるので、フロントフォークなどの懸架装置にも、本発明を適用することができる。
上記バネ部材がアウターチューブおよびインナーチューブの少なくともいずれか一方の内部に配置されている車両において、好ましくは、懸架装置は、減衰機構の減衰力特性を変更するための減衰力変更機構をさらに備え、減衰力変更機構およびバネ定数変更機構は、インナーチューブおよびアウターチューブの外側から調節可能に構成されている。このように構成すれば、懸架装置を分解することなく、懸架装置の外側から減衰力変更機構およびバネ定数変更機構を用いて、容易に、減衰機構の減衰力特性およびバネ部材のバネ定数を変更することができる。
上記一の局面による車両において、好ましくは、バネ部材のバネ定数は、バネ支持部材が第1軸部と一体となって移動する場合には、第2バネ部材が伸縮することなく第1バネ部材が伸縮し、第1バネ部材の第1バネ定数になり、バネ支持部材が第1軸部に対し別個に移動する場合には、第1バネ部材および第2バネ部材が共に伸縮し、第1バネ部材の第1バネ定数および第2バネ部材の第2バネ定数を合成した合成バネ定数になる。このように構成すれば、バネ部材のバネ定数を、第1バネ部材の第1バネ定数と、第1バネ部材の第1バネ定数および第2バネ部材の第2バネ定数を合成した合成バネ定数とに、容易に変更することができる。
上記一の局面による車両において、好ましくは、第1軸部は、第1軸部の外周面に形成された凸部を有し、バネ支持部材は、第1軸部の凸部に対応した凹部と、凹部以外の部分に形成され、第1軸部の凸部が当接する当接部とを有する。このように構成すれば、バネ定数変更機構を用いて、バネ支持部材が第1軸部と一体となって移動する状態と、バネ支持部材が第1軸部に対し別個に移動する状態とに、より容易に切り替えることができる。
この場合、好ましくは、バネ定数変更機構は、第1軸部がバネ支持部材に対して所定の角度回転されることにより、第1軸部の凸部がバネ支持部材の凹部に挿入されて、バネ支持部材が第1軸部に対し別個に移動する状態と、第1軸部の凸部がバネ支持部材の当接部に当接されて、バネ支持部材が第1軸部と一体となって移動する状態とに切り替え可能に構成されている。このように構成すれば、バネ定数変更機構を用いて、バネ支持部材が第1軸部と一体となって移動する状態と、バネ支持部材が第1軸部に対し別個に移動する状態とに、さらに容易に切り替えることができる。
上記一の局面による車両において、好ましくは、第1軸部の外周面には、少なくとも2つの第1溝部が形成されており、少なくとも2つの第1溝部は、第1軸部の周方向に沿って所定の角度だけ離れた位置に形成され、バネ支持部材は、第1軸部の第1溝部に嵌め込まれる第1当接部材を含む。このように構成すれば、バネ支持部材の第1当接部材を第1軸部の第1溝部に嵌め込むことができるので、第1軸部がバネ支持部材に対して調節した位置から回転してしまうのを抑制することができる。また、第1軸部の外周面に、第1軸部の軸方向に沿って延びる少なくとも2つの第1溝部を形成するとともに、バネ支持部材に、第1軸部の第1溝部に嵌め込まれる第1当接部材を設けることによって、バネ支持部材の第1当接部材を第1軸部の第1溝部に嵌め込んだ状態で、バネ支持部材を、第1軸部の外周面に沿って軸方向に移動させることができるので、懸架装置が伸縮する際にも、第1軸部がバネ支持部材に対して調節した位置から回転してしまうのを抑制することができる。
上記第1軸部の外周面に第1溝部が形成されている車両において、好ましくは、懸架装置は、バネ支持部材の外周面に取り付けられるスライド部材をさらに備え、スライド部材は、バネ支持部材と共にインナーチューブの内周面に沿って摺動可能に形成されている。このように構成すれば、バネ支持部材をインナーチューブの内周面に沿って容易に摺動させることができる。
この場合、好ましくは、バネ支持部材の第1当接部材は、第1軸部の第1溝部に嵌め込まれる球部材と、球部材とスライド部材との間に配置され、球部材を第1軸部の第1溝部側に付勢する付勢部材とを有する。このように構成すれば、バネ支持部材をインナーチューブの内周面に沿って摺動させるためのスライド部材により、球部材を第1軸部に付勢する付勢部材の一方端を支持することができるので、付勢部材の一方端を支持する部材を別途設けることなく、第1当接部材の球部材を、第1軸部に付勢することができる。
上記一の局面による車両において、好ましくは、懸架装置は、減衰機構の減衰力特性を変更するための減衰力変更機構を備え、減衰機構は、オイルが通過する際に減衰力が発生する第1減衰通路部および第2減衰通路部と、オイルが通過する際に減衰力が実質的に発生しない非減衰通路部とを有し、減衰力変更機構は、非減衰通路部を通過するオイルの量を調節して、第1減衰通路部および第2減衰通路部の少なくとも一方を通過するオイルの量を変化させることにより、減衰機構の減衰力特性を変更するように構成されている。このように構成すれば、バネ部材のバネ定数を変更した場合に、減衰機構の減衰力特性を、バネ部材のバネ定数に応じて容易に変更することができるので、減衰機構の減衰力特性を、バネ部材のバネ定数に対して容易に最適化することができる。
上記減衰機構が第1減衰通路部、第2減衰通路部および非減衰通路部を有する車両において、好ましくは、懸架装置は、アウターチューブと、アウターチューブに摺動可能に挿入されたインナーチューブとをさらに備え、減衰力変更機構は、インナーチューブおよびアウターチューブの軸方向に沿って延びるとともに、回転可能な第2軸部と、第2軸部に接続されるとともに、非減衰通路部の少なくとも一部を構成する第2溝部を有する弁部材とを含む。このように構成すれば、減衰力変更機構を用いて、非減衰通路部を通過するオイルの量を容易に調節することができるので、減衰機構の減衰力特性を容易に変更することができる。
上記減衰力変更機構が第2軸部および弁部材を含む車両において、好ましくは、減衰力変更機構は、第2軸部および弁部材が減衰機構に対して所定の角度回転されることにより、非減衰通路部を開く状態と、非減衰通路部を閉じる状態とに切り替え可能に構成されている。このように構成すれば、減衰力変更機構を用いて、非減衰通路部を通過するオイルの量をより容易に調節することができるので、減衰機構の減衰力特性をより容易に変更することができる。
上記減衰力変更機構が非減衰通路部を開く状態と非減衰通路部を閉じる状態とに切り替え可能に構成されている車両において、好ましくは、懸架装置は、バネ部材のバネ定数を変更するためのバネ定数変更機構をさらに備え、バネ定数変更機構は、インナーチューブの軸方向に沿って延びる第1軸部と、第1軸部の外周面に沿って軸方向に移動可能であるとともに、バネ部材を支持するバネ支持部材とを有し、バネ定数変更機構の第1軸部と、減衰力変更機構の第2軸部とは、同軸上に配置されている。このように構成すれば、バネ定数変更機構の第1軸部および減衰力変更機構の第2軸部の一方を、バネ定数変更機構の第1軸部および減衰力変更機構の第2軸部の他方の内部に配置することにより、バネ定数変更機構および減衰力変更機構が大型化するのを抑制することができる。
上記バネ定数変更機構の第1軸部と減衰力変更機構の第2軸部とが同軸上に配置されている車両において、好ましくは、バネ定数変更機構の第1軸部には、軸方向に沿って延びる挿入穴が形成されており、減衰力変更機構の第2軸部の少なくとも一部は、バネ定数変更機構の第1軸部の挿入穴に挿入されている。このように構成すれば、減衰力変更機構の第2軸部の少なくとも一部を、バネ定数変更機構の第1軸部の内部に配置することができるので、バネ定数変更機構および減衰力変更機構が大型化するのを容易に抑制することができる。
上記減衰力変更機構が第2軸部および弁部材を含む車両において、好ましくは、懸架装置は、弁部材の外周面に沿って配置されるとともに、内周面に少なくとも2つの第3溝部を有する筒状部をさらに含み、筒状部の第3溝部は、筒状部の周方向に沿って所定の角度だけ離れた位置に形成され、弁部材は、筒状部の第3溝部に嵌め込まれる第2当接部材を含む。このように構成すれば、弁部材の第2当接部材を筒状部の第3溝部に嵌め込むことにより、弁部材が筒状部に対して調節した位置から回転してしまうのを抑制することができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の一実施形態による自動二輪車の全体構造を示した側面図である。図2〜図14は、図1に示した一実施形態による自動二輪車のフロントフォークの構造を詳細に説明するための図である。なお、本実施形態では、本発明の車両の一例として、自動二輪車について説明する。図中、矢印FWDは、自動二輪車の走行方向の前方を示している。以下、図1〜図14を参照して、本発明の一実施形態による自動二輪車1の構造について詳細に説明する。
本発明の一実施形態による自動二輪車1では、図1に示すように、ヘッドパイプ2の後方には、メインフレーム3が配置されている。このメインフレーム3は、後方の下方向に延びるように形成されている。また、メインフレーム3には、シートレール4が接続されている。これらのヘッドパイプ2、メインフレーム3およびシートレール4によって、車体フレームが構成されている。なお、ヘッドパイプ2、メインフレーム3およびシートレール4は、本発明の「車体」の一例である。
また、ヘッドパイプ2の上方には、ハンドル5が配置されている。また、ヘッドパイプ2の前方には、ヘッドパイプ2の前方を覆うフロントカウル6が設けられている。また、フロントカウル6の下方には、前輪7と、前輪7の上方に配置されるフロントフェンダ8が配置されている。なお、前輪7は、本発明の「車輪」の一例である。この前輪7の車軸7aは、一対のフロントフォーク9の下端部に回転可能に取り付けられている。なお、フロントフォーク9は、本発明の「懸架装置」の一例である。このフロントフォーク9は、前輪7と車体とが相対的に移動するときの伸縮する力を減衰させる機能を有する。
また、フロントフォーク9は、インナーチューブ10およびアウターチューブ11が軸方向に摺動して伸縮可能に設けられている。具体的には、図2に示すように、インナーチューブ10の外周面の下部には、スライドメタル10aが設けられている。また、アウターチューブ11の内周面の上部には、スライドメタル11aが設けられている。そして、インナーチューブ10の外周面がスライドメタル11aの内周面に沿って摺動するとともに、アウターチューブ11の内周面がスライドメタル10aの外周面に沿って摺動することにより、フロントフォーク9が伸縮可能である。また、インナーチューブ10の外周面とアウターチューブ11の内周面との間には、シール部材12およびダストシール13が配置されている。また、インナーチューブ10およびアウターチューブ11の内側には、ガス室9aおよびオイル室9bが設けられている。
また、インナーチューブ10の下端部には、フロントフォーク9が所定の量以上縮まないようにするための圧縮ストッパー14が取り付けられている。また、インナーチューブ10の上端部には、上部蓋体15のネジ部15aがネジ止めされてインナーチューブ10の上端部の開口が塞がれている。この上部蓋体15の貫通穴15bには、ロッド固定部材16が貫通するように挿入されている。すなわち、ロッド固定部材16は、上部蓋体15の上側(外側)に突出するように配置されている。ロッド固定部材16の外側に突出している突出部分16aの外形状は、図3に示すように、たとえば、六角ナット形状に形成されており、スパナなどにより回転可能なように構成されている。また、ロッド固定部材16の下部のネジ部16bは、上部蓋体15のネジ穴15cにネジ止めされている。また、ロッド固定部材16の上部の挿入穴16cには、ロッド固定部材16の上側(外側)に突出するように後述する調節部39が配置されている。調節部39は、図3に示すように、マイナスドライバーなどを用いて回転可能な溝部39aを有する。また、ロッド固定部材16には、蓋体17が固定されて挿入穴16cの上端部の開口が塞がれている。また、ロッド固定部材16の下部には、貫通孔16dを介して挿入穴16cに接続されるネジ穴16eが形成されている。このネジ穴16eには、ロッド部18の上端ネジ部18aが固定されている。これにより、フロントフォーク9の外側からロッド固定部材16を回転することにより、インナーチューブ10の内部に配置されたロッド部18を回転させることが可能である。なお、ロッド部18は、本発明の「第1軸部」および「バネ定数変更機構」の一例である。
ここで、本実施形態では、ロッド部18の内部には、ロッド部18の軸方向に沿って延びる挿入穴18bが形成されている。また、ロッド部18は、上側に形成される大径部18cと、下側に形成される小径部18dとを含んでいる。また、ロッド部18の大径部18cの外周面の所定の領域には、図4に示すように、ロッド部18の周方向に約90度間隔で4つの凸部18eが形成されている。この4つの凸部18eは、図2に示すように、ロッド部18の軸方向に延びるように形成されている。また、ロッド部18の大径部18c(図2参照)の外周面の所定の領域には、図2および図4に示すように、ロッド部18の周方向に所定の角度(θ1°=約45度)(図4参照)間隔で溝部18fおよび18gがそれぞれ交互に4つずつ形成されている。この4つの溝部18fは、ロッド部18の大径部18cの上側から下側まで延びるように、4つの凸部18eの間の部分にそれぞれ形成されている。また、4つの溝部18gは、4つの凸部18eの下側にそれぞれ形成されている。なお、溝部18fおよび18gは、本発明の「第1溝部」の一例である。
また、本実施形態では、図2に示すように、ロッド部18の大径部18cの外周面とインナーチューブ10の内周面との間には、ロッド部18の大径部18cの外周面に沿って軸方向に移動可能なバネ支持部材19が配置されている。なお、バネ支持部材19は、本発明の「バネ定数変更機構」の一例である。このバネ支持部材19は、直列に配置された圧縮コイルバネ20aおよび20bに挟まれている。すなわち、バネ支持部材19の上面と上部蓋体15の下面との間には、圧縮コイルバネ20aが配置されており、バネ支持部材19の下面と後述する蓋体49の上面との間には、圧縮コイルバネ20aと実質的に同じ直径を有する圧縮コイルバネ20bが配置されている。圧縮コイルバネ20aおよび20bは、平面的に見て同じ領域に配置されている。なお、圧縮コイルバネ20aは、本発明の「第2バネ部材」の一例であり、圧縮コイルバネ20bは、本発明の「第1バネ部材」の一例である。これら圧縮コイルバネ20aおよび20bによって、フロントフォーク9のバネ部材20が構成されている。なお、バネ支持部材19は、圧縮コイルバネ20aおよび20bの付勢力により、バネ部材20、上部蓋体15およびインナーチューブ10に対して回転しないように構成されている。
また、バネ支持部材19には、図2および図4に示すように、ロッド部18が挿入される挿入穴19aが形成されている。この挿入穴19aには、ロッド部18の4つの凸部18eに対応する4つの凹部19bが形成されている。
また、本実施形態では、図2に示すように、フロントフォーク9の外側からロッド固定部材16を上部蓋体15およびインナーチューブ10に対して回転することにより、ロッド部18がバネ支持部材19に対して回転可能に構成されている。バネ支持部材19は、ロッド部18(ロッド固定部材16)がバネ支持部材19(上部蓋体15およびインナーチューブ10)に対して回転されることにより、所定の角度(θ2°=約45度)(図4および図6参照)毎に、バネ支持部材19の挿入穴19aにロッド部18が挿入可能な状態(図2〜図5の状態)と、バネ支持部材19の挿入穴19aにロッド部18が挿入されず、バネ支持部材19の上面の当接部19eにロッド部18の凸部18eの下部が当接する状態(図6および図7の状態)とを切り替え可能に構成されている。
また、本実施形態では、図4に示すように、バネ支持部材19には、2つの球部材19cと、2つの球部材19cをロッド部18にそれぞれ付勢する2つの圧縮コイルバネ19dとが設けられている。なお、球部材19cは、本発明の「第1当接部材」の一例であり、圧縮コイルバネ19dは、本発明の「第1当接部材」および「付勢部材」の一例である。また、2つの圧縮コイルバネ19dは、2つの球部材19cと、バネ支持部材19の外周面に取り付けられたスライド部材21との間にそれぞれ配置されている。また、スライド部材21は、図5に示すように、バネ支持部材19と共にインナーチューブ10の内周面に沿って摺動可能に形成されている。
また、球部材19cがロッド部18の溝部18fに嵌め込まれた状態(図4および図5の状態)では、ロッド部18の4つの凸部18eは、バネ支持部材19の4つの凹部19bに挿入可能な位置に配置される。この場合、フロントフォーク9の伸縮時に、バネ支持部材19とロッド部18に対し別個に移動することになり、バネ部材20のバネ定数kは、図13に示すように、圧縮コイルバネ20aのバネ定数k1および圧縮コイルバネ20bのバネ定数k2を合成した合成バネ定数ka(=(k1×k2)/(k1+k2))となる。なお、バネ定数k1は、本発明の「第2バネ定数」の一例であり、バネ定数k2は、本発明の「第1バネ定数」の一例である。
また、球部材19cがロッド部18の溝部18gに嵌め込まれた状態(図6および図7の状態)では、ロッド部18の4つの凸部18eは、バネ支持部材19の4つの凹部19bに挿入されず、バネ支持部材19の上面の当接部19eに当接される位置に配置される。この場合、フロントフォーク9が、定常状態(自動二輪車1を設置した状態)での長さよりも小さい場合に、ロッド部18の下面がバネ支持部材19の上面の当接部19eに当接してバネ支持部材19とロッド部18とが一体となって移動することになるので、圧縮コイルバネ20aはほぼ伸縮することなく、バネ部材20のバネ定数kは、図13に示すように、圧縮コイルバネ20bのバネ定数kb(=k2)となる。なお、フロントフォーク9が、定常状態(自動二輪車1を設置した状態)での長さ以上である場合に、バネ支持部材19とロッド部18に対し別個に移動することになるので、圧縮コイルバネ20aおよび20bは共に伸縮し、バネ部材20のバネ定数kは、図13に示すように、圧縮コイルバネ20aのバネ定数k1および圧縮コイルバネ20bのバネ定数k2を合成した合成バネ定数ka(=(k1×k2)/(k1+k2))となる。なお、バネ支持部材19とロッド部18とが別個に移動する場合のバネ部材20のバネ定数ka(=(k1×k2)/(k1+k2))は、バネ支持部材19とロッド部18とが一体となって移動する場合のバネ定数kb(=k2)よりも小さい。
また、ロッド部18の下端ネジ部18hは、図2に示すように、後述するシリンダ部26の内部に配置されるピストン部22のネジ穴22aに固定されている。また、ピストン部22の上端部には、フロントフォーク9が所定の量以上伸長しないようにするための伸長ストッパー23が取り付けられている。
また、本実施形態では、ピストン部22は、上部ピストン部24および下部ピストン部25とを含んでいる。これら上部ピストン部24、下部ピストン部25および後述するベースバルブ40によって、シリンダ部26の内部は、上部ピストン部24の上側に配置される上部オイル室26aと、上部ピストン部24および下部ピストン部25の間に配置される中間オイル室26bと、下部ピストン部25およびベースバルブ40の間に配置される下部オイル室26cと、ベースバルブ40の下側に配置されるオイル通路部26dとに分割されている。
また、上部ピストン部24には、図9に示すように、オイルが通過する際に減衰力が発生する複数のオリフィス24aおよび24bが形成されている。なお、オリフィス24aおよび24bは、本発明の「第1減衰通路部」の一例である。この複数のオリフィス24aは、上部ピストン部24よりも下側の中間オイル室26bのオイルを上側の上部オイル室26aに通過させる機能を有するとともに、複数のオリフィス24bは、上部オイル室26aのオイルを下側の中間オイル室26bに通過させる機能を有する。また、複数のオリフィス24aおよび24bの上側には、オリフィス24aの上面を塞ぐとともに、オリフィス24bの上面を開口するように板状のワッシャ27が配置されている。このワッシャ27は、圧縮コイルバネ28により、下側(オリフィス24aおよび24b側)に付勢されている。また、複数のオリフィス24aおよび24bの下側には、オリフィス24aの下面を開口するとともに、オリフィス24bの下面を塞ぐように板状のワッシャ29が配置されている。
また、下部ピストン部25には、上部ピストン部24と同様、オイルが通過する際に減衰力が発生する複数のオリフィス25aおよび25bが形成されている。なお、オリフィス25aおよび25bは、本発明の「第2減衰通路部」の一例である。この複数のオリフィス25aは、下部ピストン部25よりも下側の下部オイル室26cのオイルを上側の中間オイル室26bに通過させる機能を有するとともに、複数のオリフィス25bは、中間オイル室26bのオイルを下側の下部オイル室26cに通過させる機能を有する。また、複数のオリフィス25aおよび25bの上側には、オリフィス25aの上面を塞ぐとともに、オリフィス25bの上面を開口するように板状のワッシャ30が配置されている。このワッシャ30は、圧縮コイルバネ31により、下側(オリフィス25aおよび25b側)に付勢されている。また、複数のオリフィス25aおよび25bの下側には、オリフィス25aの下面を開口するとともに、オリフィス25bの下面を塞ぐように板状のワッシャ32が配置されている。
また、本実施形態では、ピストン部22の下部には、挿入穴22bを有する筒状部22cが形成されている。この挿入穴22bは、貫通穴22dを介して、ネジ穴22aに接続されている。また、挿入穴22bの内部には、弁部材33と、弁部材33が下側に抜け落ちるのを抑制するための抜止部材34とが配置されている。なお、弁部材33は、本発明の「減衰力変更機構」の一例である。この弁部材33には、図8に示すように、弁部材33の周方向に沿って約90度間隔で4つの溝部33aが形成されている。なお、溝部33aは、本発明の「第2溝部」の一例である。また、ピストン部22の筒状部22cには、図8および図9に示すように、弁部材33の溝部33aに対応する高さ位置に、筒状部22cの周方向に沿って約90度間隔で4つの開口穴22eが形成されている。また、筒状部22cの外周面には、開口穴22eに対応する位置に4つの貫通穴35aを有するリング部材35が固定されている。これら筒状部22cの挿入穴22b、弁部材33の溝部33a、筒状部22cの開口穴22eおよびリング部材35の貫通穴35aによって、オイルが通過する際に実質的に減衰力が発生しない非減衰通路部36が構成されている。なお、非減衰通路部36は、弁部材33が筒状部22cに対して回転されることにより、所定の角度(θ3°=約45度)(図8および図10参照)毎に、非減衰通路部36を開いた状態(図8および図9の状態)と閉じた状態(図10および図11の状態)とに切り替え可能に構成されている。これら非減衰通路部36、上部ピストン部24および下部ピストン部25によって、減衰機構37が構成されている。
また、非減衰通路部36が開いた状態では、図8および図9に示すように、たとえば、上部オイル室26aのオイルが下部オイル室26cに移動する場合、上部オイル室26aのオイルは、オリフィス24bを通過して中間オイル室26bに移動するとともに、中間オイル室26bのオイルは、主として非減衰通路部36を通過して下部オイル室26cに移動する。この場合、減衰力が発生するオリフィス25bを通過するオイルの量が減少するので、減衰機構37は、図14に示すように、小さい減衰力が発生する減衰力特性を有する。
一方、非減衰通路部36が閉じた状態では、図10および図11に示すように、たとえば、上部オイル室26aのオイルが下部オイル室26cに移動する場合、上部オイル室26aのオイルは、オリフィス24bを通過して中間オイル室26bに移動するとともに、中間オイル室26bのオイルは、非減衰通路部36を通過することなくオリフィス25bのみを通過して下部オイル室26cに移動する。この場合、減衰力が発生するオリフィス25bを通過するオイルの量が増加するので、減衰機構37は、図14に示すように、大きい減衰力が発生する減衰力特性を有する。
また、本実施形態では、図9に示すように、弁部材33には、球部材33bと、球部材33bを筒状部22cの内周面に付勢する圧縮コイルバネ33cとが内部に配置された挿入孔33dが形成されている。なお、球部材33bおよび圧縮コイルバネ33cは、本発明の「第2当接部材」の一例である。また、筒状部22cには、図8および図9に示すように、弁部材33の挿入孔33d(図9参照)に対応する高さ位置に、筒状部22cの周方向に沿って、所定の角度(θ4°=約45度)(図8および図10参照)離れた位置に2つの位置決め孔22f(図8参照)および22gが形成されている。なお、位置決め孔22fおよび22gは、本発明の「第3溝部」の一例である。この位置決め孔22fは、図10に示すように、球部材33bが嵌め込まれた状態で、弁部材33の溝部33aが筒状部22cの開口穴22eに接続されずに、非減衰通路部36が閉じる位置に形成されている。一方、位置決め孔22gは、図8に示すように、球部材33bが嵌め込まれた状態で、弁部材33の溝部33aが筒状部22cの開口穴22eに接続されて、非減衰通路部36が開く位置に形成されている。
また、弁部材33の上部には、図9に示すように、Dカット形状に対応した形状を有する挿入穴33eが形成されている。この挿入穴33eには、伝達軸38のDカット形状を有する下端挿入部38aが挿入されている。なお、伝達軸38は、本発明の「減衰力変更機構」および「第2軸部」の一例である。この伝達軸38は、図2に示すように、ピストン部22の貫通穴22d(図9参照)、ロッド部18の挿入穴18bおよびロッド固定部材16の貫通孔16dを介して、上端挿入部38bが調節部39の挿入穴39bに挿入されている。なお、伝達軸38とロッド部18とは、同軸上に配置されている。また、伝達軸38の上端挿入部38bは、Dカット形状を有するとともに、調節部39の挿入穴39bは、上端挿入部38bのDカット形状に対応した形状を有する。これにより、フロントフォーク9の外側から調節部39をロッド固定部材16に対して回転することにより、伝達軸38を回転するとともに、弁部材33をピストン部22に対して回転することが可能となる。
また、フロントフォーク9のアウターチューブ11の下部には、アクスルブラケット部11bが形成されている。このアクスルブラケット部11bの下部には、前輪7の車軸7a(図1参照)を取り付けるための取付部11cが形成されている。また、アクスルブラケット部11bの上側には、ベースバルブ40が固定されている。
また、ベースバルブ40には、図12に示すように、オイルが通過する際に減衰力が発生する複数のオリフィス40aおよび40bが形成されている。この複数のオリフィス40aは、下側のオイル通路部26dのオイルを上側の下部オイル室26cに通過させる機能を有するとともに、複数のオリフィス40bは、下部オイル室26cのオイルを下側のオイル通路部26dに通過させる機能を有する。また、複数のオリフィス40aおよび40bの上側には、オリフィス40aの上面を塞ぐとともに、オリフィス40bの上面を開口するように板状のワッシャ41が配置されている。このワッシャ41は、圧縮コイルバネ42により、下側(オリフィス40aおよび40b側)に付勢されている。また、複数のオリフィス40aおよび40bの下側には、オリフィス40aの下面を開口するとともに、オリフィス40bの下面を塞ぐように板状のワッシャ43が配置されている。
また、ベースバルブ40には、オイル通路部40cと、オイル通路部40cに接続されるネジ穴40dとが形成されている。このネジ穴40dには、オイル通路部44aが形成されたネジ44がネジ止めされている。また、ネジ44のオイル通路部44aは、アウターチューブ11のオイル通路部11dを介して、アウターチューブ11およびインナーチューブ10の内部に形成されたオイル室9bに接続されている。なお、オイル室9bと下部オイル室26cとを接続するアウターチューブ11のオイル通路部11d、ネジ44のオイル通路部44aおよびベースバルブ40のオイル通路部40cは、実質的に減衰力が発生しないように構成されている。
また、ベースバルブ40には、シリンダパイプ部45の下部および筒部材46の下部が固定されている。このシリンダパイプ部45には、下部オイル室26cとオイル室9bとを接続する複数のオイル通路穴45aが形成されている。また、シリンダパイプ部45の外周面には、図2に示すように、鍔部47が設けられている。この鍔部47の下面と圧縮ストッパー14の上面との間には、圧縮コイルバネ48が配置されている。この圧縮コイルバネ48は、フロントフォーク9が伸びきるときの衝撃を低減する機能を有する。また、シリンダパイプ部45の上部には、蓋体49が固定されている。なお、シリンダパイプ部45、蓋体49およびベースバルブ40によって、シリンダ部26が構成されている。
また、メインフレーム2の後端部には、図1に示すように、ピボット軸50を介して、スイングアーム51の前端部が取り付けられている。スイングアーム51の後端部には、後輪52が回転可能に取り付けられている。また、メインフレーム2の上方には、燃料タンク53が配置されている。また、燃料タンク53の後方には、シート54が配置されている。また、メインフレーム2の下方には、エンジン55が配置されている。このエンジン55には、排気管56を介してマフラー57が連結されている。
図15および図16は、本発明の一実施形態による自動二輪車のフロントフォークの動作を説明するための断面図である。次に、図2〜図11、図15および図16を参照して、本発明の一実施形態による自動二輪車1のフロントフォーク9の動作について説明する。
まず、フロントフォーク9(図2参照)のバネ定数kを小さいバネ定数ka(=(k1×k2)/(k1+k2))に設定した場合のフロントフォーク9の動作について説明する。なお、フロントフォーク9のバネ定数kを小さいバネ定数kaに設定する場合には、図2に示すように、バネ支持部材19の球部材19c(図4参照)がロッド部18の溝部18f(図4参照)に嵌め込まれるまで、フロントフォーク9の外側からロッド固定部材16の六角ナット形状の突出部分16a(図3参照)をスパナなどを用いて上部蓋体15およびインナーチューブ10に対して回転する。このとき、ロッド部18の4つの凸部18eは、図4および図5に示すように、バネ支持部材19の4つの凹部19bに挿入可能な位置に配置される。また、フロントフォーク9のバネ定数kを小さいバネ定数kaに設定する場合には、通常、減衰機構37(図9参照)を、小さい減衰力が発生する減衰力特性を有するように設定する。なお、減衰機構37を、小さい減衰力が発生する減衰力特性を有するように設定する場合には、フロントフォーク9の外側から調節部39の溝部39a(図3参照)にマイナスドライバーなどを嵌め込んで調節部39をロッド固定部材16に対して回転することにより、弁部材33の球部材33b(図8および図9参照)が筒状部22cの位置決め孔22g(図8および図9参照)に嵌め込まれるまで、伝達軸38を回転するとともに、弁部材33をピストン部22に対して回転する。このとき、図8および図9に示すように、弁部材33の溝部33aが筒状部22cの開口穴22eに接続されて、非減衰通路部36(図9参照)が開かれる。
フロントフォーク9のバネ定数kを小さいバネ定数kaに設定した状態で、フロントフォーク9に圧縮する方向の力が作用すると、図15に示すように、インナーチューブ10がアウターチューブ11に対して下側に移動され、ロッド部18の4つの凸部18eがバネ支持部材19の4つの凹部19bに挿入される。このとき、ロッド部18とバネ支持部材19に対し別個に移動することになり、バネ部材20のバネ定数kは、小さいバネ定数kaとなる。
次に、フロントフォーク9のバネ定数kを大きいバネ定数kb(=k2)に設定した場合のフロントフォーク9の動作について説明する。なお、フロントフォーク9のバネ定数kを大きいバネ定数kbに設定する場合には、図6および図7に示すように、バネ支持部材19の球部材19cがロッド部18の溝部18gに嵌め込まれるまで、フロントフォーク9の外側からロッド固定部材16(図2参照)を上部蓋体15(図2参照)およびインナーチューブ10(図2参照)に対して所定の角度(θ2°=約45度)回転する。このとき、ロッド部18の4つの凸部18eは、バネ支持部材19の4つの凹部19bに挿入されず、バネ支持部材19の上面の当接部19eに当接する位置に配置される。また、フロントフォーク9のバネ定数kを大きいバネ定数kbに設定する場合には、通常、減衰機構37(図11参照)を、大きい減衰力が発生する減衰力特性を有するように設定する。なお、減衰機構37を、大きい減衰力が発生する減衰力特性を有するように設定する場合には、図10および図11に示すように、フロントフォーク9(図2参照)の外側から調節部39(図2参照)をロッド固定部材16(図2参照)に対して約45度回転することにより、弁部材33の球部材33b(図10参照)が筒状部22cの位置決め孔22f(図10参照)に嵌め込まれるまで、伝達軸38(図11参照)を回転するとともに、弁部材33をピストン部22に対して回転する。このとき、弁部材33の溝部33a(図10参照)が筒状部22cの開口穴22eに接続されず、非減衰通路部36(図11参照)が閉じられる。なお、ロッド固定部材16を上部蓋体15およびインナーチューブ10に対して約45度回転するときに、ロッド固定部材16の挿入穴16cに挿入されている調節部39、伝達軸38および弁部材33も所定の角度(θ3°=約45度)回転するので、ロッド固定部材16およびピストン部22に対して約45度回転することにより、調節部39、伝達軸38および弁部材33は合わせて約90度ずつ回転する。
フロントフォーク9のバネ定数kを大きいバネ定数kbに設定した状態で、フロントフォーク9に圧縮する方向の力が作用すると、図16に示すように、インナーチューブ10がアウターチューブ11に対して下側に移動され、ロッド部18の4つの凸部18eがバネ支持部材19の上面の当接部19eに当接されてバネ支持部材19も下側に移動される。このとき、ロッド部18とバネ支持部材19とが一体となって移動することになるので、圧縮コイルバネ20aは伸縮することなく、バネ部材20のバネ定数kは、大きいバネ定数kbとなる。
本実施形態では、上記のように、減衰機構37を、減衰力特性を変更可能に構成し、バネ部材20を、バネ定数kを変更可能に構成することによって、バネ部材20のバネ定数kを変更した場合に、減衰機構37の減衰力特性を、バネ部材20のバネ定数kに応じて変更することができるので、減衰機構37の減衰力特性を、バネ部材20のバネ定数kに対して最適化することができる。
また、本実施形態では、弁部材33およびロッド部18を、インナーチューブ10(上部蓋体15)の外側(上側)から回転可能に構成することによって、上部蓋体15などを取り外してフロントフォーク9を分解することなく、容易に、減衰機構37の減衰力特性およびバネ部材20のバネ定数kを変更することができる。
また、本実施形態では、バネ部材20のバネ定数kを、バネ支持部材19がロッド部18と一体となって移動することにより、圧縮コイルバネ20aが伸縮することなく圧縮コイルバネ20bが伸縮する場合に、圧縮コイルバネ20bのバネ定数kb(=k2)に変更し、バネ支持部材19がロッド部18に対し別個に移動することにより、圧縮コイルバネ20aおよび圧縮コイルバネ20bが共に伸縮する場合に、圧縮コイルバネ20aのバネ定数k1および圧縮コイルバネ20bのバネ定数k2を合成した合成バネ定数ka(=(k1×k2)/(k1+k2))に変更することによって、バネ部材20のバネ定数kを、容易に変更することができる。
また、本実施形態では、ロッド部18に、ロッド部18の外周面に形成された凸部18eを設け、バネ支持部材19に、ロッド部18の凸部18eに対応した凹部19bを設けることによって、ロッド部18およびバネ支持部材19を、ロッド部18がバネ支持部材19に対して所定の角度(θ2°=約45度)回転されることにより、ロッド部18の凸部18eがバネ支持部材19の凹部19bに挿入されて、バネ支持部材19がロッド部18に対し別個に移動する状態と、ロッド部18の凸部18eがバネ支持部材19の上面の当接部19eに当接されて、バネ支持部材19がロッド部18と一体となって移動する状態とに、容易に切り替えることができる。
また、本実施形態では、ロッド部18の外周面に、ロッド部18の周方向に所定の角度(θ1°=約45度)間隔で溝部18fおよび18gをそれぞれ交互に4つずつ形成するとともに、バネ支持部材19に、ロッド部18の溝部18fまたは18gに嵌め込まれる球部材19cおよび圧縮コイルバネ19dを設けることによって、バネ支持部材19の球部材19cをロッド部18の溝部18fまたは18gに嵌め込むことができるので、ロッド部18がバネ支持部材19に対して調節した位置から回転してしまうのを抑制することができる。また、ロッド部18の外周面に、ロッド部18の周方向に所定の角度(θ1°=約45度)間隔で溝部18fおよび18gをそれぞれ交互に4つずつ形成するとともに、バネ支持部材19に、ロッド部18の溝部18fまたは18gに嵌め込まれる球部材19cおよび圧縮コイルバネ19dを設けることによって、バネ支持部材19の球部材19cをロッド部18の溝部18fまたは18gに嵌め込んだ状態で、バネ支持部材19を、ロッド部18の外周面に沿って軸方向に移動させることができるので、フロントフォーク9が伸縮する際にも、ロッド部18がバネ支持部材19に対して調節した位置から回転してしまうのを抑制することができる。
また、本実施形態では、弁部材33を、弁部材33が筒状部22c(ピストン部22)に対して所定の角度(θ3°=約45度)回転されることにより、非減衰通路部36を開く場合と、非減衰通路部36を閉じる場合とに切り替え可能に構成することによって、弁部材33を用いて、非減衰通路部36を通過するオイルの量を容易に調節することができるので、減衰機構37の減衰力特性を容易に変更することができる。
また、本実施形態では、伝達軸38を、ロッド部18の挿入穴18bに挿入することによって、ロッド部18および伝達軸38が大型化するのを抑制することができる。
また、本実施形態では、筒状部22cの位置決め孔22fおよび22gを、筒状部22cの周方向に沿って所定の角度(θ4°=約45度)離れた位置に形成し、弁部材33に、筒状部22cの位置決め孔22fおよび22gに嵌め込まれる球部材33bおよび圧縮コイルバネ33cを設けることによって、弁部材33の球部材33bを筒状部22cの位置決め孔22fおよび22gに嵌め込むことにより、弁部材33が筒状部22cに対して調節した位置から回転してしまうのを抑制することができる。
なお、今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
たとえば、上記実施形態では、バネ部材を含む懸架装置を備えた車両の一例として自動二輪車を示したが、本発明はこれに限らず、バネ部材を含む懸架装置を備えた車両であれば、自転車、三輪車、ATV(All Terrain Vehicle;不整地走行車両)などの他の車両にも適用可能である。
また、上記実施形態では、減衰機構を、バネ部材のバネ定数が大きい場合に、発生する減衰力が大きくなるように調節した例について示したが、本発明はこれに限らず、減衰機構を、バネ部材のバネ定数が大きい場合に、減衰力が小さくなるように調節してもよい。
また、上記実施形態では、フロントフォークのバネ部材を2つの圧縮コイルバネにより構成して、バネ部材のバネ定数を変化させた例について示したが、本発明はこれに限らず、フロントフォークのバネ部材を、1つのみからなる2段バネ(多段バネ)により構成してもよいし、3つ以上の圧縮コイルバネにより構成してもよい。
また、上記実施形態では、減衰機構を有する懸架装置の一例としてのフロントフォークに本発明を適用した例について示したが、本発明はこれに限らず、フロントフォーク以外のバネ部材を含む懸架装置にも本発明を適用可能である。
また、上記実施形態では、ロッド部の外周面に、ロッド部の大径部の上側から下側まで延びる溝部と、凸部の下側に形成される溝部とをそれぞれ4つずつ設けた例について示したが、本発明はこれに限らず、ロッド部の外周面に、ロッド部の大径部の上側から下側まで延びる溝部と、凸部の下側に形成される溝部とを少なくとも1つずつ設ければよい。
また、バネ定数を調節するためにロッド固定部材を回転させるとともに、減衰力特性を調節するために調節部を回転させた例について示したが、本発明はこれに限らず、ロッド固定部材および調節部のいずれか一方を回転させることによりロッド固定部材および調節部の他方が回転するように形成してもよい。
本発明の一実施形態による自動二輪車の全体構造を示した側面図である。 図1に示した一実施形態による自動二輪車のフロントフォークの構造を示した断面図である。 図1に示した一実施形態による自動二輪車のロッド固定部材周辺の構造を示した平面図である。 図2の100−100線に沿った断面図である。 図4の200−200線に沿った断面図である。 図4に示した状態から、ロッド部をバネ支持部材に対して約45回転させた状態のバネ支持部材周辺を示した断面図である。 図6の300−300線に沿った断面図である。 図2の400−400線に沿った断面図である。 図8の500−500線に沿った断面図である。 図8に示した状態から、弁部材をピストン部に対して約45回転させた状態の弁部材周辺を示した断面図である。 図10の600−600線に沿った断面図である。 図1に示した一実施形態による自動二輪車のベースバルブ周辺の構造を示した断面図である。 図1に示した第1実施形態による自動二輪車のフロントフォークのバネ部材のバネ特性を示した図である。 図1に示した第1実施形態による自動二輪車のフロントフォークの減衰機構の減衰力特性を示した図である。 図1に示した一実施形態による自動二輪車のフロントフォークの動作を説明するための断面図である。 図1に示した一実施形態による自動二輪車のフロントフォークの動作を説明するための断面図である。
符号の説明
1 自動二輪車(車両)
2 ヘッドパイプ(車体)
3 メインフレーム(車体)
4 シートレール(車体)
7 前輪(車輪)
9 フロントフォーク(懸架装置)
10 インナーチューブ
11 アウターチューブ
18 ロッド部(第1軸部、バネ定数変更機構)
18b 挿入穴
18e 凸部
18f、18g 溝部(第1溝部)
19 バネ支持部材(バネ定数変更機構)
19b 凹部
19c 球部材(第1当接部材)
19d 圧縮コイルバネ(第1当接部材、付勢部材)
19e 当接部
20 バネ部材
20a 圧縮コイルバネ(第2バネ部材)
20b 圧縮コイルバネ(第1バネ部材)
21 スライド部材
22c 筒状部
22f、22g 位置決め孔(第3溝部)
24a、24b オリフィス(第1減衰通路部)
25a、25b オリフィス(第2減衰通路部)
33 弁部材(減衰力変更機構)
33a 溝部(第2溝部)
33b 球部材(第2当接部材)
33c 圧縮コイルバネ(第2当接部材)
36 非減衰通路部
37 減衰機構
38 伝達軸(減衰力変更機構、第2軸部)
k バネ定数
k1 バネ定数(第2バネ定数)
k2 バネ定数(第1バネ定数)
ka 合成バネ定数
θ1、θ2、θ3、θ4 所定の角度

Claims (15)

  1. 車輪と、
    車体と、
    前記車輪と前記車体との間に設けられる懸架装置とを備え、
    前記懸架装置は、前記車輪と前記車体とが相対的に移動するときの伸縮する力を減衰させる減衰機構と、バネ部材とを有し、
    前記減衰機構は、減衰力特性が変更可能に構成されており、
    前記バネ部材は、互いに直列に配置されている第1バネ部材と第2バネ部材とを含むとともに、バネ定数が前記第1バネ部材の第1バネ定数と、前記第1バネ部材の第1バネ定数および前記第2バネ部材の第2バネ定数を合成した合成バネ定数とに変更可能に構成され、
    前記懸架装置は、アウターチューブと、前記アウターチューブに摺動可能に挿入されたインナーチューブと、前記バネ部材のバネ定数を変更するためのバネ定数変更機構とをさらに有し、
    前記バネ定数変更機構は、前記インナーチューブの軸方向に延びる第1軸部と、前記第1バネ部材および前記第2バネ部材の間に配置され、前記第1軸部と一体となって移動する状態と、前記第1軸部に対して別個に移動する状態とに切り替え可能なバネ支持部材とを有し、
    前記バネ支持部材が前記第1軸部と一体となって移動する状態と、前記第1軸部に対し別個に移動する状態との切り替えは、前記第1軸部が前記バネ支持部材に対して所定の角度回転されることにより行われる、車両。
  2. 記バネ部材は、前記アウターチューブおよび前記インナーチューブの少なくともいずれか一方の内部に配置されている、請求項1に記載の車両。
  3. 前記懸架装置は、前記減衰機構の減衰力特性を変更するための減衰力変更機構をさらに備え、前記減衰力変更機構および前記バネ定数変更機構は、前記インナーチューブおよび前記アウターチューブの外側から調節可能に構成されている、請求項2に記載の車両。
  4. 前記バネ部材のバネ定数は、
    前記バネ支持部材が前記第1軸部と一体となって移動する場合には、前記第2バネ部材が伸縮することなく前記第1バネ部材が伸縮し、前記第1バネ部材の第1バネ定数になり、
    前記バネ支持部材が前記第1軸部に対し別個に移動する場合には、前記第1バネ部材および前記第2バネ部材が共に伸縮し、前記第1バネ部材の第1バネ定数および前記第2バネ部材の第2バネ定数を合成した合成バネ定数になる、請求項に記載の車両。
  5. 前記第1軸部は、前記第1軸部の外周面に形成された凸部を有し、
    前記バネ支持部材は、前記第1軸部の凸部に対応した凹部と、前記凹部以外の部分に形成され、前記第1軸部の凸部が当接する当接部とを有する、請求項に記載の車両。
  6. 前記バネ定数変更機構は、前記第1軸部が前記バネ支持部材に対して前記所定の角度回転されることにより、前記第1軸部の凸部が前記バネ支持部材の凹部に挿入されて、前記バネ支持部材が前記第1軸部に対し別個に移動する状態と、前記第1軸部の凸部が前記バネ支持部材の前記当接部に当接されて、前記バネ支持部材が前記第1軸部と一体となって移動する状態とに切り替え可能に構成されている、請求項に記載の車両。
  7. 前記第1軸部の外周面には、前記第1軸部の軸方向に沿って延びる少なくとも2つの第1溝部が形成されており、
    前記少なくとも2つの第1溝部は、前記第1軸部の周方向に沿って前記所定の角度だけ離れた位置に形成され、
    前記バネ支持部材は、前記第1軸部の第1溝部に嵌め込まれる第1当接部材を含む、請求項に記載の車両。
  8. 前記懸架装置は、前記バネ支持部材の外周面に取り付けられるスライド部材をさらに備え、
    前記スライド部材は、前記バネ支持部材と共に前記インナーチューブの内周面に沿って摺動可能に形成されている、請求項に記載の車両。
  9. 前記バネ支持部材の前記第1当接部材は、前記第1軸部の第1溝部に嵌め込まれる球部材と、前記球部材と前記スライド部材との間に配置され、前記球部材を前記第1軸部の第1溝部側に付勢する付勢部材とを有する、請求項に記載の車両。
  10. 前記懸架装置は、前記減衰機構の減衰力特性を変更するための減衰力変更機構を備え、
    前記減衰機構は、オイルが通過する際に減衰力が発生する第1減衰通路部および第2減衰通路部と、オイルが通過する際に減衰力が実質的に発生しない非減衰通路部とを有し、
    前記減衰力変更機構は、前記非減衰通路部を通過するオイルの量を調節して、前記第1減衰通路部および前記第2減衰通路部の少なくとも一方を通過するオイルの量を変化させることにより、前記減衰機構の減衰力特性を変更するように構成されている、請求項1に記載の車両。
  11. 前記懸架装置は、アウターチューブと、前記アウターチューブに摺動可能に挿入されたインナーチューブとをさらに備え、
    前記減衰力変更機構は、前記インナーチューブおよび前記アウターチューブの軸方向に沿って延びるとともに、回転可能な第2軸部と、前記第2軸部に接続されるとともに、前記非減衰通路部の少なくとも一部を構成する第2溝部を有する弁部材とを含む、請求項10に記載の車両。
  12. 前記減衰力変更機構は、前記第2軸部および前記弁部材が前記減衰機構に対して所定の角度回転されることにより、前記非減衰通路部を開く状態と、前記非減衰通路部を閉じる状態とに切り替え可能に構成されている、請求項11に記載の車両。
  13. 前記懸架装置は、前記バネ部材のバネ定数を変更するためのバネ定数変更機構をさらに備え、
    前記バネ定数変更機構は、前記インナーチューブの軸方向に沿って延びる第1軸部と、前記第1軸部の外周面に沿って軸方向に移動可能であるとともに、前記バネ部材を支持するバネ支持部材とを有し、
    前記バネ定数変更機構の第1軸部と、前記減衰力変更機構の第2軸部とは、同軸上に配置されている、請求項12に記載の車両。
  14. 前記バネ定数変更機構の第1軸部には、軸方向に沿って延びる挿入穴が形成されており、
    前記減衰力変更機構の第2軸部の少なくとも一部は、前記バネ定数変更機構の第1軸部の挿入穴に挿入されている、請求項13に記載の車両。
  15. 前記懸架装置は、前記弁部材の外周面に沿って配置されるとともに、内周面に少なくとも2つの第3溝部を有する筒状部をさらに含み、
    前記筒状部の第3溝部は、前記筒状部の周方向に沿って所定の角度だけ離れた位置に形成され、
    前記弁部材は、前記筒状部の第3溝部に嵌め込まれる第2当接部材を含む、請求項11に記載の車両。
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