JP4785148B2 - 記憶装置、制御方法及び記憶装置の制御装置 - Google Patents

記憶装置、制御方法及び記憶装置の制御装置 Download PDF

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Description

本発明は、記憶媒体の目標トラックにヘッドをシーク制御して位置決めする磁気ディスク装置などの記憶装置、制御方法及び記憶制御回路に関し、特に、装置に加わる回転外乱振動を補償しながらシーク制御する記憶装置、制御方法及び制御装置に関する。
従来、磁気ディスク装置にあっては、ホストからリードコマンド又はライトコマンドを受信した際に、ボイスコイルモータによるロータリアクチュエータの駆動により、現在のトラック位置からコマンドで指定された磁気ディスクの目標トラックにヘッドを位置決めするシーク制御を行っている。
シーク制御はコアス制御(粗制御)とファイン制御(精密制御)に分けられる。コアス制御は、現在トラックから目標トラックまでのトラック残数に応じた増速、定速、及び減速となる目標速度パターンを発生し、ヘッド移動速度を目標速度に追従するように速度制御し、目標トラックに近づいた時点でファイン制御に切替える。
即ち、目標速度に追従した速度制御中にトラック残数が所定値に達すると、ヘッド位置が目標トラックに対するファイン切替スライスの範囲に入っていることを条件にファイン制御に切り替える。このときヘッドが目標トラックに対し設定した所定のファイン切替スライスの範囲を外れている場合にはシークエラー(以下「コアスシークエラー」という)と判定し、開始トラックにヘッドを戻して再度シーク制御するシークリトライとなる。
ファイン制御は磁気ディスクのサーボ情報から復調されたヘッド位置信号を目標トラックセンタに引き込んでフォローイング制御に移行させるための整定制御(セトリング制御)である。
ファイン制御については、所定のセトリング時間とファイン完了スライスが設定されており、セトリング時間経過時にヘッド位置がファイン完了スライスの範囲内に入っていれば、シーク完了と判断してフォローイング制御に移行し、オントラックフラグをセットしてコマンドに基づくリード動作又はライト動作を実行可能とする。
セトリング時間経過時にヘッド位置がファイン完了スライスの範囲内に入らない場合は、セトリング時間のタイムアウトによるシークエラー(以下「ファインシークエラー」という)となり、コアス制御時のコアスシークエラーの場合と同様、開始トラックにヘッドを戻して再度シーク制御するシークリトライとなる。
しかしながら、磁気ディクス装置の使用環境にあっては、例えばサーバやストレージシステム等のラックに収納されるため、ファンや他の磁気ディスク装置の振動の影響を受ける。この振動はロータリアクチュエータを物理的に振動させ、その振動はヘッド位置信号に外乱として現れる。
磁気ディスク装置に加わる振動には、並進振動とねじれ振動がある。並進振動は装置全体を一方向に移動させる振動であり、ロータリアクチュエータも一体に振動することからヘッド位置決めには影響しない。これに対しねじれ振動は、ある位置を中心に装置全体を回転方向に移動させる振動であり、ピボッド軸により回転自在に支持されたロータリアクチュエータを回転方向に移動させる振動となり、ヘッド位置決め誤差を起こす外乱となり、これを回転外乱振動という。
このような回転外乱振動による位置決め精度の悪化を解消するため、従来の磁気ディスク装置にあっては、外乱振動を検出する加速度センサを設け、加速度センサの出力に比例したサーボ補償信号をシーク制御サーボ系に加算して相殺させるフィードフォワード制御を行うことで、外部からの不測の回転外乱振動が印加された場合にも、外部振動要因で生じるヘッド位置決め誤差を減少するようにしている(特許文献1)。
このような外乱振動は、ヘッドを目標トラックに移動して位置決めするシーク制御に対しても外乱として加わり、シーク制御の位置決め精度を悪化させる。そこでシーク制御系についても、加速度センサで検出したサーボ補償信号を加算し、外乱振動を相殺させることでシーク制御の位置決め誤差を減少させている。

特開昭63−213176号公報 特許第3787491号公報 特開2003−346441号公報 特開2006−179185号公報
しかしながら、加速度センサを用いた従来の回転外乱補償制御にあっては、加速度センサから出力される信号には、回転外乱振動以外の要因によるノイズ成分が含まれる場合があり、シーク制御系に加える回転外乱振動の補償信号に含まれるノイズ成分の影響により、シーク制御の位置決め精度を悪化させてしまう問題がある。
即ち、回転外乱補償制御に使用する加速度センサは、磁気ディスク装置のディスク面内(X−Y平面)における回転外乱振動を検出することを予定しているが、実際には、加速度センサの出力には、電源リップルノイズや、ディスク面に直交する方向(Z方向)の並振による回転外乱振動以外の外乱成分が含まれ、不適切なセンサ信号をシーク制御系にフィードフォワードしてしまう結果となり、制御精度を悪化させてしまう問題がある。
また加速度センサに外乱振動やノイズが印加されてない正常時であっても、加速度センサ自身のSN比の影響により、センサ信号にノイズ成分が含まれており、このようなセンサ信号がシーク制御系にフィードフォワードされることで、制御精度を悪化させてしまう問題もある。
本発明は、加速度センサからの信号に並進外乱振動成分、電源リップル等の外来ノイズ、センサ自身のSN比によるノイズが含まれていても、シーク制御における制御精度の悪化を確実に防止する記憶装置、制御方法及び記憶制御回路を提供することを目的とする。
(装置)
本発明は記憶装置を提供する。本発明の記憶装置は、
ロータリアクチュエータのコアス制御(粗制御)によりヘッドを記憶媒体の目標トラックの近傍に移動した後にファイン制御(密制御)に切替えてヘッドを目標トラックに位置決めするシーク制御部と、
加速度センサに基づいて検出した回転外乱振動検出信号をシーク制御部に補償信号として加えて回転外乱振動成分を相殺させる回転外乱補償制御部と、
回転外乱補償制御部を有効化又は無効化のいずれか一方に設定し、シーク制御部によるコアス制御終了時に前記目標トラックに対する所定のファイン切替誤差範囲に入らないコアスシークエラーを判別した場合、回転外乱補償制御部の有効化又は無効化の設定状態を逆の設定状態に切替えてシーク制御部に再シークさせる補償制御切替部と、
を備えたことを特徴とする。
補償制御切替部は、更に、シーク制御部によるファイン制御中に所定時間を経過しても目標トラックに対する所定のファイン完了誤差範囲に移行しないファインシークエラーを判別した場合、回転外乱補償制御部の有効化又は無効化の設定状態を逆の設定状態に切替えてファイン制御を継続させる。
補償制制御切替部は、回転外乱補償制御部を有効化する場合はシーク制御部に加える補償信号をオンとし、回転外乱補償制御部を無効化する場合はシーク制御部に加える補償信号をオフとする。
補償制御切替部は、回転外乱補償制御部を有効化する場合はシーク制御部に加える補償信号に所定のゲインを乗じて調整し、回転外乱補償制御部を無効化する場合はシーク制御部に加える補償信号をオフとする。
回転外乱補償制御部は、一対の加速度センサからの加速度検出信号の差信号を回転外乱振動検出信号として検出する。
本発明の他の形態にあっては、
ロータリアクチュエータのコアス制御(粗制御)によりヘッドを記憶媒体の目標トラックの近傍に移動した後にファイン制御(密制御)に切替えてヘッドを目標トラックに位置決めするシーク制御部と、
加速度センサに基づいて検出した回転外乱振動検出信号をシーク制御部に補償信号として加えて回転外乱振動成分を相殺させる回転外乱補償制御部と、
回転外乱補償制御部を有効化又は無効化のいずれか一方に設定し、シーク制御部によるファイン制御中に所定時間を経過しても目標トラックに対する所定のファイン完了誤差範囲に移行しないファインシークエラーを判別した場合、回転外乱補償制御部の有効化又は無効化の設定状態を逆の設定状態に切替えてファイン制御を継続させる補償制御切替部と、
を備えたことを特徴とする。
(記憶装置の制御方法)
本発明は記憶装置の制御方法を提供する。本発明による記憶装置の制御方法は、
ロータリアクチュエータのコアス制御(粗制御)によりヘッドを記憶媒体の目標トラックの近傍に移動した後にファイン制御(密制御)に切替えてヘッドを目標トラックに位置決めするシーク制御ステップと、
加速度センサに基づいて検出した回転外乱振動検出信号をシーク制御ステップに補償信号として加えて回転外乱振動成分を相殺させる回転外乱補償制御ステップと、
回転外乱補償制御ステップを有効化又は無効化のいずれか一方に設定し、シーク制御ステップによるコアス制御終了時に目標トラックに対する所定のファイン切替誤差範囲に入らないコアスシークエラーを判別した場合、回転外乱補償制御ステップの有効化又は無効化の設定状態を逆の設定状態に切替えてシーク制御ステップに再シークさせる補償制御切替ステップと、
を備えたことを特徴とする。
補償制御切替ステップは、更に、シーク制御ステップによるファイン制御中に所定時間を経過しても目標トラックに対する所定のファイン完了誤差範囲に移行しないファインシークエラーを判別した場合、回転外乱補償制御ステップの有効化又は無効化の設定状態を逆の設定状態に切替えてファイン制御を継続させる。
本発明による記憶装置の制御方法の他の形態にあっては、
ロータリアクチュエータのコアス制御(粗制御)によりヘッドを記憶媒体の目標トラックの近傍に移動した後にファイン制御(密制御)に切替えてヘッドを目標トラックにシーク制御するシーク制御ステップと、
加速度センサに基づいて検出した回転外乱振動検出信号を前記シーク制御ステップに補償信号として加えて回転外乱振動成分を相殺させる回転外乱補償制御ステップと、
回転外乱補償制御ステップを有効化又は無効化のいずれか一方に設定し、シーク制御ステップによるファイン制御中に所定時間を経過しても目標トラックに対する所定のファイン完了誤差範囲に移行しないファインシークエラーを判別した場合、回転外乱補償制御ステップの有効化又は無効化の設定状態を逆の設定状態に切替えてファイン制御を継続させる補償制御切替ステップと、
を備えたことを特徴とする。
(記憶制御回路)
本発明は記憶制御回路を提供する。本発明の記憶制御回路は、
ロータリアクチュエータのコアス制御(粗制御)によりヘッドを記憶媒体の目標トラックの近傍に移動した後にファイン制御(密制御)に切替えてヘッドを目標トラックに位置決めするシーク制御部と、
加速度センサに基づいて検出した回転外乱振動検出信号をシーク制御部に補償信号として加えて回転外乱振動成分を相殺させる回転外乱補償制御部と、
回転外乱補償制御部を有効化又は無効化のいずれか一方に設定し、シーク制御部によるコアス制御終了時に目標トラックに対する所定のファイン切替誤差範囲に入らないコアスシークエラーを判別した場合、回転外乱補償制御部の有効化又は無効化の設定状態を逆の設定状態に切替えてシーク制御部に再シークさせる補償制御切替部と、
を備えたことを特徴とする。
補償制御切替部は、更に、シーク制御部によるファイン制御中に所定時間を経過しても目標トラックに対する所定のファイン完了誤差範囲に移行しないファインシークエラーを判別した場合、回転外乱補償制御部の有効化又は無効化の設定状態を逆の設定状態に切替えてファイン制御を継続させる。
本発明による記憶制御回路の別の形態にあっては、
ロータリアクチュエータのコアス制御(粗制御)によりヘッドを記憶媒体の目標トラックの近傍に移動した後にファイン制御(密制御)に切替えてヘッドを目標トラックに位置決めするシーク制御部と、
加速度センサに基づいて検出した回転外乱振動検出信号をシーク制御部に補償信号として加えて回転外乱振動成分を相殺させる回転外乱補償制御部と、
回転外乱補償制御部を有効化又は無効化のいずれか一方に設定し、シーク制御部によるファイン制御中に所定時間を経過しても前記目標トラックに対する所定のファイン完了誤差範囲に移行しないファインシークエラーを判別した場合、回転外乱補償制御部の有効化又は無効化の設定状態を逆の設定状態に切替えてファイン制御を継続させる補償制御切替部と、
を備えたことを特徴とする。
本発明によれば、回転外乱振動補償部をオンして補償信号をシーク制御系に加えたコアス制御中に、加速度センサに基づいて検出した回転外乱振動検出信号に、意図しない並進外乱振動成分、電源リップルノイズなどの外来ノイズ、更にはセンサ自身のSN比に起因したノイズが含まれていた場合、このような意図しないノイズを補償信号としてコアス制御中のシーク制御系にフィードフォワードし、ファイン切替スライスに到達できないコアスシークエラーを引き起こしても、回転外乱補償制御部をオフして再度シークするリトライシークを行うことで、回転外乱振動検出信号に含まれる意図しないノイズに起因したシークエラーの発生を防止し、1回のシークリトライでシークエラーを解消してファイン制御に確実に切替えることができ、シーク制御の位置決め精度を高め、シーク時間を短縮することができる。
また、逆に、回転外乱補償制御部をオフしたコアス制御でコアスシークエラーとなった場合には、回転外乱補償制御部をオンした後にシークリトライすることで、意図している回転外乱振動成分を補償信号により相殺したコアス制御が行われ、1回のシークリトライでシークエラーを解消してファイン制御に確実に切替えることができ、シーク制御の位置決め精度を高めてシーク時間を短縮することができる。
更に、ファイン制御に切替えた後に、所定のセトリング時間の途中でファイン完了スライスに到達できないファインシークエラーが発生した場合には、回転外乱補償制御部がオンであればオフに切替えてファイン制御を継続し、逆に回転外乱補償制御部がオフであればオンに切替えてファイン制御を継続し、ファイン制御中にエラーの原因となっている回転外乱補償制御部の有効化又は無効化の設定状態を逆の設定状態に切替えることで、セトリング条件をクリアし、ファインシークエラーとならずにフォローイング制御に確実に移行してシーク時間を短縮することができる。
図1は本発明が適用される磁気ディスク装置の実施形態を示したブロック図である。図1において、ハードディスクドライブ(HDD)として知られた磁気ディスク装置10は、ディスクエンクロージャ12と制御ボード14で構成される。
ディスクエンクロージャ12にはスピンドルモータ16が設けられ、スピンドルモータ16の回転軸に磁気ディスク(記憶媒体)22−1,22−2を装着し、一定回転数、例えば4200rpmで回転させる。
またディスクエンクロージャ12にはボイスコイルモータ18が設けられ、ボイスコイルモータ18はロータリアクチュエータ20を駆動し、アーム先端に支持したヘッド24−1〜24−4の磁気ディスク22−1,22−2の記録面に対するヘッドの位置決めを行う。
ヘッド24−1〜24−4は記録素子と読出素子が一体化された複合型のヘッドである。記録素子には面内磁気記録型の記録素子または垂直磁気記録型の記録素子が使用される。垂直磁気記録型の記録素子の場合、磁気ディスク22−1,22−2には、例えば記録層と軟磁性裏打ち層を備えた垂直記憶媒体を使用する。読出素子にはGMR素子やTMR素子を使用する。
ヘッド24−1〜24−4はヘッドIC26に対し信号線接続されており、ヘッドIC26は上位装置となるホストからのライトコマンドまたはリードコマンドに基づくヘッドセレクト信号で1つのヘッドを選択して書込みまたは読出しを行う。またヘッドIC26には、ライト系についてはライトドライバが設けられ、リード系についてはプリアンプが設けられている。
制御ボード14にはMPU28が設けられ、MPU28のバス30に対し、RAMを用いた制御プログラム(ファームウェアプログラム)及び制御データを格納するメモリ31、フラッシュメモリ等を用いた制御プログラム(ファームウェアプログラム)を格納する不揮発メモリ32が設けられている。
またMPU28のバス30には、ホストインタフェース制御部34、バッファメモリ38を制御するバッファメモリ制御部36、フォーマッタとして機能するハードディスクコントローラ40、ライト変調部及びリード復調部として機能するリードチャネル42、ボイスコイルモータ18及びスピンドルモータ16を制御するモータ駆動制御部44が設けられている。
またMPU28には制御プログラム(ファームウェアプログラム)の実行により実現される機能として、シーク制御部50が設けられる。シーク制御部50にはコアス制御部52とファイン制御部54が設けられている。
なお、制御ボード14の実装面積に応じて、記憶制御回路である、MPU28、ホストインタフェース制御部34、バッファメモリ制御部36、ハードディスクコントローラ40及びリードチャネル42は、個々のLSI回路に構成することもできるし、例えばMPU28、ハードディスクコントローラ40及びリードチャネル42のように複数を選択して1つのLSI回路として構成することもできる。
MPU28はホストからのコマンドに基づき書込処理及び読出処理を行う。ここで、磁気ディスク装置10における通常の動作を説明すると次のようになる。
ホストからのライトコマンドとライトデータをホストインタフェース制御部34で受けると、ライトコマンドをMPU28で解読し、受信したライトデータを必要に応じてバッファメモリ38に格納した後、ハードディスクコントローラ40で所定のデータ形式に変換すると共にECC符号化処理によりECC符号を付加し、リードチャネル42におけるライト変調系でスクランブル、RLL符号変換、更に書込補償を行った後、ライトアンプからヘッドIC26を介して選択した例えばヘッド24−1の記録素子から磁気ディスク22−1に書き込む。
このライトデータを磁気ディスク22−1に書込む際には、MPU28からモータ駆動制御部44にヘッド位置決め信号が与えられており、ボイスコイルモータ18によるロータリアクチュエータ20の駆動でヘッドをコマンドで指示された目標トラックにシーク制御した後にトラックセンタに位置決めするフォローイング制御を行っている。
具体的には、磁気ディスク22−1の円周方向には一定角度間隔でサーボ情報が記録されており、ヘッド24−1で読取ったサーボ情報をリードチャネル42に設けた信号処理部46で復調した後、ハードディスクコントローラ40に設けた位置検出部48でヘッド位置を検出し、MPU28からモータ駆動制御部44にヘッド位置決め信号が与えられ、VCMドライバ55によるボイスコイルモータ18の駆動でロータリアクチュエータ20を駆動してヘッドをコマンドで指示された目標トラックにシーク制御した後にオントラックしてフォローイング従制御を行っている。なお、位置検出部48はMPU28の機能として実現しても良い。
更に詳細には、MPU28に設けたシーク制御部50において、コアス制御部52がボイスコイルモータ18によるロータリアクチュエータ20の駆動により、ライトコマンドで指定された目標トラックの近傍の位置にヘッドを移動する。
コアス制御部52は、現在トラックから目標トラックまでのトラック残数に応じた増速、定速、及び減速となる目標速度パターンを発生し、ヘッド移動速度を目標速度に追従するように速度制御し、目標トラックに近づいた時点でファイン制御部54のファイン制御に切替える。速度制御となるコアス制御は制御系の中に積分要素を持たない制御である。
コアス制御部52からファイン制御部54への切替えは、目標速度に追従した速度制御中にトラック残数が所定値に達すると、ヘッド位置が目標トラックに対するファイン切替スライスの範囲に入っていることを条件にファイン制御部54に切り換える。
このときヘッド位置がファイン切替スライスの範囲を外れている場合には、コアスシークエラーと判定し、開始トラックにヘッドを戻して再度シーク制御するシークリトライとなる。
ファイン制御部54はコアス制御とフォローイング制御とをつなぐ整定制御(セトリング制御)を行い、ヘッド位置を目標トラックのセンタ位置に引き込む位置制御であり、制御系に積分要素を含んでいる。
ファイン制御部54に切替えた後は、所定のセトリング時間T1の経過時に、目標トラックに対し所定のファイン完了スライス範囲に入っていれば、ヘッド位置を目標トラックセンタに追従させるフォローイング制御に移行し、オントラックフラグをセットして磁気ディスクの書込み又は読出しを可能とする。
一方、ホストからのリードコマンドをホストインタフェース制御部34で受けると、リードコマンドをMPU28で解読し、ヘッドIC26のヘッドセレクトで選択されたヘッドの読出素子により読み出された読出信号をプリアンプで増幅した後に、リードチャネル42のリード復調系に入力し、パーシャルレスポンス最尤検出(PRML)などによりリードデータを復調し、ハードディスクコントローラ40でECC復号処理を行ってエラーを訂正した後、バッファメモリ38にバッファリングし、ホストインタフェース制御部34からリードデータをホストに転送する。
更に、本実施形態の磁気ディスク装置10における制御ボード14には、装置に加わる回転外乱振動によるシーク制御時のヘッド位置誤差を補償するため、一対の加速度センサ56−1,56−2、回転外乱振動検出部58、及びMPU28のプログラムの実行により実現される機能である回転外乱補償制御部60及び補償制御切替部62を設けている。
回転外乱補償制御部60は、加速度センサ56−1,56−2及び回転外乱振動検出部58で検出した磁気ディスク装置10に加わる回転外乱振動成分を相殺するように、シーク制御部50に補償信号を加えてフィードフォワード制御を行う。
補償制御切替部62は、磁気ディスク装置10の電源投入に伴う起動時に、回転外乱補償制御部60を有効化又は無効化のいずれか一方に初期設定しており、シーク制御部50に設けたコアス制御部52によるコアス制御終了時に目標トラックに対する所定のファイン切替スライス範囲に入らないコアスシークエラーを判別した場合、回転外乱補償制御部60の有効化又は無効化の設定状態を、逆の設定状態に切替えてシーク制御部50に再度シークさせる。
更に、補償制御切替部62は、シーク制御部50に設けたファイン制御部60によるファイン制御中に、例えばセトリング時間T1の半分に設定した所定時間T2を経過しても、ヘッドが目標トラックに対する所定のファイン完了スライス差範囲に移行しないファインシークエラーを判別した場合、そのときの回転外乱補償制御部60の有効化又は無効化の設定状態を、逆の設定状態に切替えてファイン制御を継続させる。
ここで回転外乱補償制御部60の有効化とは、回転外乱補償制御部54で生成された補償信号をシーク制御部50に加えてフィードフォワード制御することを意味する。これに対し回転外乱補償制御部60の無効化とは、回転外乱補償制御部60で生成した補償信号をシーク制御部50に加えずにフィードフォワード制御を行わないことを意味する。
具体的には、回転外乱補償制御部60からシーク制御部50に補償信号を加える経路に設けているスイッチを、有効化の際にはオンし、無効化の際にはオフする。
またスイッチのオン、オフ切替えによらず、回転外乱補償制御部60からシーク制御部50に供給する補償信号のゲインを調整しても良い。回転外乱補償制御部60を有効化する場合にはゲイン=1とし、補償信号をそのままシーク制御部50に加える。これはシーク制御部50に補償信号を加えるスイッチをオンしたことに相当する。
回転外乱補償制御部60を無効化する場合にはゲイン=0とし、シーク制御部50に加える補償信号をゼロとする。これはシーク制御部50に補償信号を加えるスイッチをオフしたことに相当する。
更に、回転外乱補償制御部60を有効化する際のゲイン設定は、ゲイン=1とする以外に、必要に応じてゲインを、0を超え1未満の範囲、あるいは1を超えそれ以上の範囲で調整しても良い。このため回転外乱補償制御部60の有効化とは、補償信号に所定のゲインを乗ずることも意味する。
図2は本実施形態の内部構造と制御ボードに対する加速度センサの配置を示した説明図である。図2において、本実施形態の磁気ディスク装置は、ベース64上にスピンドルモータ16により一定速度で回転する磁気ディスク22−1,22−2(図示せず)を配置している。
磁気ディスク22−1,22−2に対しては、ピボット軸により回転自在に支持されたロータリアクチュエータ20が配置され、その先端にヘッドを支持している。ロータリアクチュエータ20のヘッド装着側の反対側にはボイスコイルモータ18が配置されている。ボイスコイルモータ18は、ロータリアクチュエータ20側に装着されたコイルと、ベース64側に固定された永久磁石を装着して上下に配置したヨークで構成している。
ベース64の裏側には制御ボード(回路基板)14が配置され、下側に分解して示すように、制御ボード14上には一対の加速度センサ56−1,56−2が、例えば最も設置距離が確保できる対角線方向となるコーナー部に配置されている。加速度センサ56−1,56−2は、検出素子として圧電素子、例えばピエゾ抵抗素子を使用しており、センサに加わる加速度の方向に応じた極性で、加速度の大きさに応じたレベルの加速度検出信号を出力する。
図3は本実施形態に加わる回転外乱振動と並進外乱振動を示した説明図である。図3において、磁気ディスク装置10には、図2に示したように制御ボードの対角線方向のコーナー部に一対の加速度センサ56−1,56−2を設置している。ここで磁気ディスク装置10の磁気ディスク媒体面に沿った平面にX軸とY軸を設定してXY平面とし、このXY平面に直交する高さ方向をZ軸としている。
このような3次元座標を想定した磁気ディスク装置10につき、加速度センサ56−1,56−2で検出出力を生ずる外乱振動としては、XY平面に加わる回転外乱振動66と、Z軸方向に加わる並進外乱振動68がある。
本実施形態にあっては、加速度センサ56−1,56−2によって回転外乱振動66を検出してシーク制御の位置誤差を補償するものであるが、この回転外乱振動66以外に、Z軸方向の並進外乱振動68による加速度成分も加速度センサ56−1,56−2から出力される。
並進外乱振動68による加速度センサ56−1,56−2の出力は、本来補償しようとする回転外乱振動66とは無関係のため、これを補償信号としてシーク制御部50に加えると、かえって位置誤差を大きくしてシークエラーとなってしまう。
これ以外に加速度センサ56−1,56−2から出力される加速度検出信号に含まれる位置誤差を大きくする成分としては、電源リップルノイズなどの外来ノイズや、加速度センサ56−1,56−2のセンサ自身のSN比に起因したノイズがある。
図4は本実施形態における正常時の加速度センサ56−1と加速度センサ56-2の差分信号から得られた加速度検出信号を示したタイムチャートである。正常時の加速度検出信号70にあっては、基本的には加速度が生じていないことからフラットであるが、センサ自身のSN比に起因した微小なノイズがランダムに含まれており、このノイズを持つ補償信号をシーク制御部50に加えると、位置誤差を悪化させる要因となる。
図5は図3に示す磁気ディスク装置10のXY平面周りの回転外乱振動66が加わった場合の加速度センサ56−1の加速度検出信号71を示したタイムチャートである。この回転外乱振動は本実施形態で検出対象とする加速度成分であり、回転外乱振動を含む加速度検出信号71に基づいた補償信号をシーク制御部50に加えてフィードフォワード制御することで、回転外乱振動を相殺してシーク制御における位置決め精度を高めることができる。
図6は電源リップルノイズが加わった場合の本実施形態における加速度センサ56−1の加速度検出信号72を示したタイムチャートである。電源リップルノイズを含む加速度検出信号72に基づく補償信号をシーク制御部50に加えると、回転外乱振動成分とはまったく関係のないノイズ成分であるため、回転外乱振動補償は行われずに、シーク位置決め精度を悪化させる。
図7は図3に示したZ軸方向の並進外乱振動68が加わった場合の本実施形態における加速度センサ56−1と加速度センサ56-2の差分信号から得られた加速度検出信号73を示したタイムチャートである。Z軸方向の外乱振動は本実施形態の加速度センサが検出しようとする図5の回転外乱振動とは別のものであり、補償対象とはならない信号であるが、加速度センサ56−1,56−2に組み込んでいる圧電素子の配置構造に起因して、並進外乱振動の加速度変動に応じた大きな変動を持つ加速度検出信号73が出力され、これをそのままシーク制御部50に加えてフィードフォワード制御すると、位置決め精度は大きく悪化することになる。
本実施形態にあっては、回転外乱補償制御部60を有効化して補償信号をシーク制御部50に加えた状態でシークエラーとなった場合は、このとき加速度検出信号は図4、図6、図7に示したセンサ自身のノイズ、電源リップルノイズなどの外来ノイズ、Z軸方向の並進振動成分によりシークエラーになったものと判断し、回転外乱補償制御部60を無効化してシークリトライ処理を実行する。
逆に、回転外乱補償制御部60を無効化して補償信号をシーク制御部50に加えない状態でシークエラーとなった場合は、このとき加速度検出信号は図5の回転外乱振動による加速度検出信号による補償制御が行われずにシークエラーになったものと判断し、回転外乱補償制御部60を有効化してシークリトライ処理を実行する。
図8は本実施形態におけるシーク制御系と回転外乱補償制御系の機能構成を示したブロック図である。図8において、シーク制御系50−1は、ヘッド24、位置信号復調部74、コアス制御部52、ファイン制御部54、加算部76,78、セレクタ80、VCMドライバ55及びVCM18で構成される。ここで、コアス制御部52、ファイン制御部54、加算部76,78、セレクタ80は、後述するコントローラ88の機能を含めて図1のMPU28に設けたシーク制御部50の機能に含まれ、MPU28によるファームウェアプログラムの実行で実現される機能である。
位置信号復調部74は、図1のリードチャネル42に設けた信号処理部46とハードディスクコントローラ40に設けた位置検出部48を合わせた機能であり、ヘッド24の読取素子から得られたサーボ情報からヘッド位置信号を復調している。
シーク制御系50−1に対応して図1のMPU28によるファームウェアプログラムの実行で実現される機能であるコントローラ88には、シーク処理部90とシークリトライ処理部92が設けられている。
シーク処理部90は、ホストからのライトコマンドまたはリードコマンドで指定された目標トラックに対し、まずコアス制御部52を動作して、VCM18によるロータリアクチュエータの速度制御によりヘッドを目標トラックの所定残りトラック数となる手前位置に移動する。
具体的には、コアス制御部52は、現在のヘッドが位置するスタートトラック位置と目標トラック位置とのトラックディファランス(トラック残数)に基づいた加速、低速、減速となる速度制御のための目標速度プロフィールパターンを生成し、この目標速度プロフィールパターンに追従するようにVCM18を駆動して、ヘッドを目標トラックに向けて速度制御する。
このコアス制御部52の際、シーク処理部90はセレクタ80を加算部76側に切り替え、コアス制御部52より出力された制御信号をVCMドライバ52に出力して、ボイスコイルモータ18を駆動している。
コアス制御部52による制御中に、シーク処理部90は、位置信号復調部74から出力されるヘッド位置信号を取り込んで、目標トラックに対する残りトラック数を監視しており、規定残りトラック数に達したとき、目標トラックに対し予め設定しているファイン切替スライス範囲にヘッド位置が収まっていればコアス制御正常終了と判断し、ファイン制御部54の制御に切り替える。
具体的には、ファイン制御部54を動作すると同時に、セレクタ80を加算部78側に切り替える。ファイン制御部54は目標トラックのセンタ位置を目標値として、位置信号復調部74に出力されたヘッド位置信号を、位置誤差をゼロとするように制御する位置制御(整定制御)を行い、フォローイング制御に移行させる。
ファイン制御部54によるファイン制御時間については、所定のセトリング時間T1が設定されており、セトリング時間T1が経過した時点で、目標トラックに対し予め定めた所定のファイン完了スライス範囲にヘッド位置が入っているか否か判断し、入っていればファイン制御正常終了として、ヘッドを目標トラックのセンターに追従させるフォローイング制御に移行し、オントラックフラグをセットすることで、目標トラックに対するデータの書込みまたは読出しを可能とする。
シークリトライ処理部92は、コアス制御部52によるコアス制御でコアスシークエラーとなった場合、あるいはファイン制御部54によるファイン制御でファインシークエラーとなった際に、シーク処理部90を再度動作してシークリトライ動作を行わせる。
シークリトライ処理部92によるリトライ回数は予め設定されており、所定回数シークリトライ処理を実行してもシークエラーとなる場合には、シーク制御部50の異常と判断して異常終了とする。
コアス制御部52の制御におけるコアスシークエラーは、目標トラックに対し所定の残トラック数に達したときに、ヘッド位置が所定のファイン切替スライス範囲を外れている場合である。またファイン制御部54におけるファインシークエラーは、所定のセトリング時間T1を経過した時点で、ヘッド位置が所定のファイン完了スライス範囲を外れている場合である。
このようなシーク制御系50−1に加え、本実施形態にあっては更に、回転外乱補償制御系60−1を設けている。回転外乱補償制御刑60−1は、一対の加速度センサ56−1,56−2、図1の回転外乱振動検出部58に設けられている差動増幅器82、AD変換器84、ゲイン設定器85及びスイッチ86で構成される。ここで、AD変換器84、ゲイン設定器85及びスイッチ86は図1のMPU28に設けた回転外乱補償制御部60に含まれる機能であり、MPU28によるファームウェアプログラムの実行で実現される機能である。
差動増幅器82は、加速度センサ56−1からの加速度検出信号E1と、加速度センサ56−2からの加速度検出信号E2の差動信号E3を増幅出力する。一対の加速度センサ56−1,56−2の出力の差動信号E3を取る理由は並進振動成分を抑圧するためである。
図3に示した回転外乱振動66については、対角方向に配置している加速度センサ56−1,56−2には、例えばZ軸からの距離が等しいとすると、大きさが同じで方向が逆となる加速度が接線方向に加わる。
このため、加速度センサ56−1からの加速度検出信号E1の極性がプラスであるとすると、加速度センサ56−2からの加速度検出信号E2の極性は逆極性のマイナスとなり、これを差動増幅器82で差動増幅することで、回転外乱振動については(E1+E2)となり、加算増幅した加速度検出信号E3を得ることができる。
これに対し、図3に示したZ軸方向の並進外乱振動68については、加速度センサ56−1,56−2に対し同じ大きさで同じ方向の加速度が加わるため、差動増幅器82の加速度検出信号E1から加速度検出信号E2を減算することで、もし加速度センサ56−1,56−2の検出信号レベルが同じであれば、並進振動成分については相殺してゼロとすることができる。
しかしながら、実際には、並進外乱振動68が生じた場合、加速度センサ56−1,56−2に加わる加速度が同じということはあり得ず、両者の差に応じた並進外乱振動成分に基づく加速度検出信号E3が差動増幅器82から出力されることになる。
AD変換器84は、差動増幅器82から出力された加速度検出信号E3を、磁気ディスクに記録しているサーボ情報のサンプリングタイミングに同期して取り込み、ゲイン設定器85で所定のゲインを乗じて補償信号E4とした後に、シーク制御部50に出力し、補償信号E4によって回転外乱振動成分を相殺するためのフィードフォワード制御を行うようにしている。
このようなシーク制御系50−1及び回転外乱補償制御系60−1に加え、本実施形態にあっては更に、コントローラ88の機能として補償制御切替部62とスイッチ86を設けている。補償制御切替部62は、磁気ディスク装置を起動した際に、例えばスイッチ86をオフとし、回転外乱補償制御系60−1を無効化状態に初期設定している。
このような回転外乱補償制御系60−1の無効化状態で、ホストからのライトコマンドまたはリードコマンドによりシーク制御系50−1が動作し、最初のコアス制御部52によるコアス制御でコアスシークエラーがもし発生したならば、補償制御切替部62はスイッチ86をそれまでのオフからオンに切り替えて有効化した後に、シークリトライ処理部92によりシーク制御系50−1のリトライ処理を実行させる。
また、コアス制御部52のコアス制御の際に、スイッチ86がオンして回転外乱補償制御系60−1が有効化の設定状態にあり、この状態でコアスシークエラーが発生した場合には、補償制御切替系64−1のスイッチ86をそれまでのオンからオフに切り替えて無効化した後、シークリトライ処理部92によるリトライ処理を実行させる。
また、コアス制御部52のコアス制御に成功してファイン制御部54の制御に移行し、その途中でファインシークエラーとなった場合、このときスイッチ86がオフとなって回転外乱補償制御系60−1が無効化の設定状態にあったときには、補償制御切替部62はスイッチ86をオンして回転外乱補償制御部60を有効化の状態に切り替えた後、ファイン制御を継続させる。
逆に、スイッチ86をオンした回転外乱補償制御系60−1の有効化の設定状態でファイン制御部54によるファイン制御の途中でファインシークエラーとなった場合、補償制御切替部62はスイッチ86がオフに切り替えて回転外乱補償制御系60−1を無効化の設定状態に設定した後、ファイン制御を継続させる。
図9は本実施形態における正常時のシーク制御を示したタイムチャートであり、図9(A)がシーク制御に伴うヘッド軌道96を示し、図9(B)がシーク制御におけるコアス制御104とファイン制御106を示し、更に図9(C)がシーク制御102とその後のフォローイング制御108を示している。なお、図9におけるトラック位置は、複数の磁気ディスクを想定した場合はシリンダ位置となり、同じ意味である。
図9において、まず時刻t1で、ライトコマンドまたはリードコマンドに基づく目標トラック98に向けてヘッド現在位置を示すスタートトラック94からコアス制御部52によるコアス制御104を行う。コアス制御104は目標トラック98に対するトラックディファランスに基づく速度プロフィールパターンを目標値とした速度制御である。
コアス制御104が行われることで、ヘッド軌道96に示すように、ヘッドはスタートトラック94から目標トラック98に向けて移動し、目標トラック98に対する所定残りトラック数に達した時刻t2で所定のファイン切替スライス100の範囲内に入っていれば、コアス制御104は正常終了と判断し、ファイン制御部54によるファイン制御106に切り替える。
ファイン制御106については、時刻t2から所定のセトリング時間T1が設定されており、セトリング時間T1を経過した時刻t3で目標トラック98に対する所定のファイン完了スライス101の範囲内にヘッド位置が収まっていれば、シーク正常終了と判断し、オントラックフラグを立ち上げてフォローイング制御108に移行してントラックフラグを立ち上げる。
図10は、図8の回転外乱補償制御系60−1のスイッチ86をオフした無効化状態でのコアス制御からファイン制御への移行時にコアスシークエラーとなるシーク制御を示したタイムチャートである。
図10(A)のヘッド軌道98−1にあっては、図10(B)のコアス制御104の終了時刻t2でヘッド位置110がファイン切替スライス100を超えており、このためコアスシークエラーとなる。
図11は、図10と同様、スイッチ86をオフとして回転外乱補償制御系60−1を無効化に設定した状態で、ファイン制御からフォローイング制御への移行時にファインシークエラーとなるシーク制御を示したタイムチャートである。
図11にあっては、図11(A)のように、ヘッド軌道96−2はコアス制御が終了する時刻t2ではファイン切替スライス100の範囲内に収まっており、正常にファイン制御106に切り替えることができるが、ファイン制御中106に何らかの原因により目標トラック98を外れる方向にヘッド位置が変動し、ファイン制御106を終了するセトリング時間T1経過後の時刻t3でヘッド位置112となって、ファイン完了スライス101を大きく外れて、セトリング時間のタイムアウトエラーとなるファインシークエラーを生じている。
図12は回転外乱補償制御をオンした状態でコアス制御からファイン制御への移行時にコアスシークエラーとなった場合を示したタイムチャートである。図12(A)はヘッド軌道96−3を示し、図12(B)はコアス制御104とファイン制御106を示し、図12(C)はシーク制御102とフォローイング制御108を示し、更に図12(D)はシーク制御102において回転外乱補償制御系60−1による補償制御オン116であることを示している。
このように、回転外乱補償制御系60−1による補償制御をオンとした状態で目標トラック98に向けてスタートトラック94からコアス制御104を開始しているが、回転外乱補償制御系60−1からの補償信号E4に、例えば図4に示したセンサ自身のSN比によるノイズ、図6に示したような電源リップルノイズ、あるいは図7に示したようなZ軸方向の並進外乱振動成分が含まれていると、補償対象とする回転外乱振動とは無関係なノイズ信号として補償信号がコアス制御部52の加算部76に加えられることなる。
このため、スタートトラック94から目標トラック98に対するトラックディファランスが所定値となった時刻t2で、ヘッド位置114はファイン切替スライス100から外れた位置となり、このためコアスシークエラーとなる。
このようなコアスシークエラーが発生した場合、本実施形態にあっては、図8の補償制御切替部64で、図12における回転外乱補償制御系60−1の補償制御をオンした状態から逆の補償制御をオフした状態に切り替えて、シークリトライ処理を実行する。
図13は図12のコアスシークエラー後に回転外乱補償制御をオフして行ったリトライシーク制御を示したタイムチャートである。図13のリトライシーク制御にあっては、図13(D)のように、補償制御オフ118に切り替えられてコアス制御104が行われ、このため回転外乱補償制御系60−1から出力される補償信号E4に含まれている回転外乱振動成分以外のノイズ成分がコアス制御部52による制御信号に加えられることがなくなる。
このため、ヘッド軌道96−4に示すように、コアス制御の終了時刻t2でヘッド位置はファイン切替スライス100の範囲内に入り、正常にファイン制御106に切り替えられ、セトリング時間T1を経過した時刻t3でファイン完了スライス101の範囲内にヘッド位置が収まり、シーク制御を正常終了してフォローイング制御108に移行することができる。
図14は回転外乱補償制御をオフした状態でコアス制御からファイン制御への移行時にコアスシークエラーとなった場合を示したタイムチャートである。図14において、図14(D)に示すように、この場合にはシーク制御に先立って回転外乱補償制御系60−1は補償制御オフ118となっている。
この状態でコアス制御104を行った場合、図5の回転外乱振動時の加速度検出信号71に示すような回転外乱振動が加わっていたとすると、ヘッド軌道96−5は回転外乱振動により大きく変動しながら目標トラック98に向かうことになり、コアス制御の終了時刻t2でヘッド位置120となり、ファイン切替スライス100を超えていることでコアスシークエラーとなってしまう。
このようにコアスシークエラーとなった場合には、リトライシークを行う前に回転外乱補償制御系60−1のスイッチ86をそれまでのオフからオンに切り替え、回転外乱補償制御系60−1を有効化する。
図15は図14(A)のシークエラー後に回転外乱補償制御系60−1をオンして行ったリトライシーク制御を示したタイムチャートである。図15にあっては、図15(D)に示すように、コアスシークエラーに対し補償制御オン116に切り替えており、このためコアス制御104の際には、回転外乱補償制御系60−1から回転外乱振動成分に基づく加速度検出信号となる補償信号E4がコアス制御部52の加算部76に加えられ、コアス制御104における回転外乱成分を相殺するようにフィードフォワード制御が行われる。
このため、図14(A)のヘッド軌道96−5に対し、補償制御オン116により図15(A)のヘッド軌道96−6の位置変動は抑えられ、コアス制御の終了時刻t2でヘッド位置はファイン切替スライス100の範囲内に入り、正常にファイン制御1060に切り替えることができる。ファイン制御106におけるセトリング時間T1経過後の時刻t3についても、ヘッド位置はファイン完了スライス101の範囲内に収まることで、フォローイング制御108に正常に移行することができる。
図16は回転外乱振動以外のノイズ外乱が加わった状態で回転外乱補償制御をオンしてファイン制御からフォローイング制御へ移行する時にファインシークエラーとなる場合を示したタイムチャートである。
図16にあっては、図16(D)に示すように、シーク制御102の際には補償制御オン116となっており、補償制御オン116の状態で、コアス制御104により、ヘッド軌道96−7に示すようにヘッド位置が目標トラック98に向かい、補償制御オン116により回転外乱振動以外の電源リップルや並進外乱振動等のノイズ外乱に起因した補償信号がフィードフォワード制御されることでヘッド位置が変動しているが、時刻t2でヘッド位置はファイン切替スライス100の範囲に収まっていることで、ファイン制御106に切り替えられている。
しかしながら、回転外乱振動以外のノイズ外乱による不要な補償が行われることで、ファイン制御中106においてもヘッド位置は大きくヘッド軌道96−8に示すように変動しており、セトリング時間T1を経過した時刻t3でヘッド位置はファイン完了スライス101を大きく外れてファインシークエラーとなってしまう。
このような図16の場合につき、本実施形態にあっては、図17に示すように時刻t2でファイン制御106に入ってから所定時間T2を経過した時刻t23で、ヘッド軌道96−10に示すようにヘッド位置がファイン完了スライス101の範囲内にあるか否か判別し、この場合にはファイン完了スライス101をヘッド位置が外れていることから、時刻t23で補償制御オフ118に切り替え、ファイン制御部54の制御信号に対する回転外乱補償制御系60−1から不要な補償信号が加わらないようにする。
これによって、不要な外乱補償信号による位置変動が抑制され、ヘッド軌道96−11に示すように、セトリング時間T1を経過した時刻t3でヘッド位置はファイン完了スライス101の範囲内に収まり、正常にフォローイング制御108に移行することができる。
図18は回転外乱振動が加わった状態で回転外乱補償制御をオフしてイン制御からフォローイング制御へ移行した時にファインシークエラーとなった場合を示したタイムチャートである。図18にあっては、図18(D)に示すように、補償制御オフ118の状態でコアス制御104を行い、時刻t2でヘッド位置126はファイン切替スライス100の範囲内に入っていることでファイン制御106に切り替わっているが、ファイン制御106の制御中におけるヘッド軌道96−13の位置変動により、セトリング時間T1を経過した時刻t3でヘッド位置128となり、ファイン完了スライス101を超えることでファインシークエラーとなっている。
このようなファイン制御106におけるファインシークエラーに対し、本実施形態にあっては、図19に示すように、ファイン制御106となるセトリング時間T1の前半に、例えばその半分の時間となる所定時間T2を設定し、ファイン制御106の開始からT2を経過した時点でヘッド位置がファイン完了スライス101に入っているか否か判断する。
図19(A)のファイン制御106におけるヘッド軌道96−15にあっては、時刻t2からのファイン制御106における所定時間T2を経過した時刻t23でヘッド位置はファイン完了スライス101を外れているため、この場合には図19(D)に示すように、それまでの補償制御オフ118から逆の補償制御オン116に切り替える。
このため、補償制御オン116により回転外乱振動の補償信号が加わることにより、ファイン制御106の前半においてシークエラーとなっていたものが、補償制御オン116によりヘッド起動96−16のように回転外乱振動による位置誤差が解消され、セトリング時間T1を経過した時刻t3でヘッド位置はファイン完了スライス101の範囲内に収まり、シーク制御を正常に完了して、フォローイング制御108に移行することができる。
図20及び図21は回転外乱補償制御のオンオフ切替えを含む本実施形態によるシーク制御部50を示したフローチャートである。
図20において、磁気ディスク装置10の電源が投入されると、ステップS1で起動処理を行う。この起動処理は、自己診断及び初期化処理を行った後、ブートコードの実行により例えば磁気ディスク媒体からファームウェアプログラムをメモリ31にロードし、MPU28により実行することになる。
起動処理が済むと、ステップS2で回転外乱補償制御系60−1による補償制御に対し、図8のスイッチ86をオフとした無効化状態を設定する。続いてステップS3でホストからのコマンド受領の有無をチェックしており、コマンドを受領すると、ステップS4に進み、コマンドで指定された目標トラックを設定してシーク制御を開始する。
このシーク制御は、ステップS5でまずコアス制御を実行する。コアス制御中にステップS6で目標トラックまでの残りトラック数が所定値に到達してコアス終了を判別すると、ステップS7に進み、ヘッド位置がファイン切替スライスレベル内か否かチェックする。
ファイン切替スライスレベルを外れていた場合には、ステップS8でコアスシークエラーを判定し、ステップS9で回転外乱補償制御系60−1の設定状態をリバース設定(逆設定)に切り替える。例えばステップS2でオフ設定であったならば、ステップS9にあってはリバース設定としてオン設定に切り替える。
続いてステップS10で回転外乱補償制御系60−1をリバース設定であるオン設定に切り替えた状態でシークリトライ処理を開始する。このシークリトライ処理についても、ステップS11でまずコアス制御を行い、ステップS12で目標トラックまでの残りトラック数が所定値に到達してコアス終了を判別すると、ステップS13でヘッド位置がファイン切替スライスレベル内か否かチェックする。
もしファイン切替スライスレベルを外れていた場合には、ステップS14で再度コアスシークエラーとなり、ステップS15で予め定めたリトライ回数に達していなければ、ステップS9に戻り、回転外乱補償制御系60−1のリバース設定を含むシークリトライ処理を繰り返し、所定の回数のリトライでもコアスシークエラーが生じた場合には、ステップS15でリトライアウトとなって異常終了とする。
一方、ステップS7またはステップS13でコアス制御またはリトライシークによるコアス制御でのヘッド位置がファイン切替スライスレベル内となった場合には、図21のステップS16に進み、ファイン制御部54によるファイン制御を開始する。
ステップS17におけるファイン制御中に、ステップS18で所定の判定時間T2の経過をチェックしており、判定時間T2を経過すると、ステップS19に進み、ヘッド位置がファイン完了スライスレベル内か否かチェックする。
ファイン完了スライスレベルをヘッド位置が外れていた場合には、ステップS20に進み、回転外乱補償制御系60−1をリバース設定に切り替える。例えばファイン制御を開始した際に回転外乱補償制御系60−1がオンであればリバース設定としてオフに切り替え、逆にオフであればリバース設定としてオンに切り替える。
続いてステップS21でファイン制御を継続し、ステップS22で所定セトリング時間T1の経過を判別すると、ステップS23でファイン完了スライスレベル内にヘッド位置が入っているか否か判別し、入っていなければステップS24でファインシークエラーとなり、この場合には図20のステップS15のリトライアウトのチェックを経て、ステップS9に戻り、コアス制御でシークエラーを生じた場合と同様、シークリトライ処理を実行することになる。
図21のステップS23でヘッド位置がファイン完了スライスレベル内であった場合には、ステップS25に進んでシーク完了となり、ステップS26でフォローイング制御に移行し、オントラックフラグをセットし、ステップS27でライトコマンドまたはリードコマンドのコマンド処理を実行し、ステップS28で停止指示があるまで、ステップS3からの処理を繰り返す。
なお上記の実施形態にあっては、ファイン制御としてヘッド位置を目標トラックに引き込む位置制御を例にとっているが、この代わりに位置軌道制御を行っても良い。位置軌道制御は、ヘッドの現在位置と現在速度に基づき、整定時間(セトリング時間)を短縮するための位置軌道とフィードフォワード電流を生成し、現在位置と目標位置との位置誤差により制御量を算出するフィードバック制御系に、位置軌道とフィードフォワード電流を加えて制御する。位置軌道制御としては例えば特開2006−179185号がそのまま適用できる。
本実施形態を位置軌道制御に適用した場合には、判定時間T2を経過した時点でヘッド位置がファイン完了スライスを外れてファインシークエラーとなっている時、回転外乱補償制御系60−1の設定をリバース設定に切替えて、位置軌道制御を継続させれば良い。
また本発明はその目的と利点を損なうことのない適宜の変形を含み、更に上記の実施形態に示した数値による限定は受けない。
ここで本発明の特徴をまとめて列挙すると次の付記のようになる。
(付記)
(付記1)(装置:コアスエラー)
ロータリアクチュエータのコアス制御によりヘッドを記憶媒体の目標トラックの近傍に移動した後にファイン制御に切替えてヘッドを目標トラックに位置決めするシーク制御部と、
加速度センサに基づいて検出した回転外乱振動検出信号を前記シーク制御部に補償信号として加えて回転外乱振動成分を相殺させる回転外乱補償制御部と、
前記回転外乱補償制御部を有効化又は無効化のいずれか一方に設定し、前記シーク制御部によるコアス制御終了時に前記目標トラックに対する所定のファイン切替誤差範囲に入らないコアスシークエラーを判別した場合、前記回転外乱補償制御部の有効化又は無効化の設定状態を逆の設定状態に切替えて前記シーク制御部に再シークさせる補償制御切替部と、
を備えたことを特徴とする記憶装置。(1)
(付記2)(ファイン制御中のエラー)
付記1記載の記憶装置に於いて、前記補償制御切替部は、更に、前記シーク制御部によるファイン制御中に所定時間を経過しても前記目標トラックに対する所定のファイン完了誤差範囲に移行しないファインシークエラーを判別した場合、前記回転外乱補償制御部の有効化又は無効化の設定状態を逆の設定状態に切替えて前記ファイン制御を継続させることを特徴とする記憶装置。(2)
(付記3)(補償信号のオン、オフ)
付記1記載の記憶装置に於いて、前記補償制御切替部は、前記回転外乱補償制御部を有効化する場合は前記シーク制御部に加える補償信号をオンとし、前記回転外乱補償制御部を無効化する場合は前記シーク制御部に加える補償信号をオフとすることを特徴とする記憶装置。(3)
(付記4)(補償信号のゲイン調整とオフ)
付記1記載の記憶装置に於いて、前記補償制御切替部は、前記回転外乱補償制御部を有効化する場合は前記シーク制御部に加える補償信号に所定のゲインを乗じて調整し、前記回転外乱補償制御部を無効化する場合は前記シーク制御部に加える補償信号をオフとすることを特徴とする記憶装置。
(付記5)(回転外乱振動成分の検出)
付記1記載の記憶装置に於いて、前記回転外乱補償制御部は、一対の加速度センサからの加速度検出信号の差信号を前記回転外乱振動検出信号として検出することを特徴とする記憶装置。
(付記6)(装置:ファイン制御中のエラー:独立付記)
ロータリアクチュエータのコアス制御によりヘッドを記憶媒体の目標トラックの近傍に移動した後にファイン制御に切替えてヘッドを目標トラックに位置決めするシーク制御部と、
加速度センサに基づいて検出した回転外乱振動検出信号を前記シーク制御部に補償信号として加えて回転外乱振動成分を相殺させる回転外乱補償制御部と、
前記回転外乱補償制御部を有効化又は無効化のいずれか一方に設定し、前記シーク制御部によるファイン制御中に所定時間を経過しても前記目標トラックの対する所定のファイン完了誤差範囲に移行しないファインシークエラーを判別した場合、前記回転外乱補償制御部の有効化又は無効化の設定状態を逆の設定状態に切替えて前記ファイン制御を継続させる補償制御切替部と、
を備えたことを特徴とする記憶装置。(4)
(付記7)(補償信号のオン、オフ)
付記6記載の記憶装置に於いて、前記補償制御切替部は、前記回転外乱補償制御部を有効化する場合は前記シーク制御部に加える補償信号をオンとし、前記回転外乱補償制御部を無効化する場合は前記シーク制御部に加える補償信号をオフとすることを特徴とする記憶装置。
(付記8)(補償信号のゲイン調整とオフ)
付記6記載の記憶装置に於いて、前記補償制御切替部は、前記回転外乱補償制御部を有効化する場合は前記シーク制御部に加える補償信号に所定のゲインを乗じて調整し、前記回転外乱補償制御部を無効化する場合は前記シーク制御部に加える補償信号をオフとすることを特徴とする記憶装置。
(付記9)(回転外乱振動成分の検出)
付記6記載の記憶装置に於いて、前記回転外乱補償制御部は、一対の加速度センサからの加速度検出信号の差信号を前記回転外乱振動検出信号として検出することを特徴とする記憶装置。
(付記10)(方法:コアスエラー)
ロータリアクチュエータのコアス制御によりヘッドを記憶媒体の目標トラックの近傍に移動した後にファイン制御に切替えてヘッドを目標トラックに位置決めするシーク制御ステップと、
加速度センサに基づいて検出した回転外乱振動検出信号を前記シーク制御ステップに補償信号として加えて回転外乱振動成分を相殺させる回転外乱補償制御ステップと、
前記回転外乱補償制御ステップを有効化又は無効化のいずれか一方に設定し、前記シーク制御ステップによるコアス制御終了時に前記目標トラックに対する所定のファイン切替誤差範囲に入らないコアスシークエラーを判別した場合、前記回転外乱補償制御ステップの有効化又は無効化の設定状態を逆の設定状態に切替えて前記シーク制御ステップに再シークさせる補償制御切替ステップと、
を備えたことを特徴とする記憶装置の制御方法。(5)
(付記11)(ファイン制御中のエラー)
付記10記載の記憶装置の制御方法に於いて、前記補償制御切替ステップは、更に、前記シーク制御ステップによるファイン制御中に所定時間を経過しても前記目標トラックに対する所定のファイン完了誤差範囲に移行しないファインシークエラーを判別した場合、前記回転外乱補償制御ステップの有効化又は無効化の設定状態を逆の設定状態に切替えて前記ファイン制御を継続させることを特徴とする記憶装置の制御方法。(6)
(付記12)(補償信号のオン、オフ)
付記10記載の記憶装置の制御方法に於いて、前記補償制御切替ステップは、前記回転外乱補償制御ステップを有効化する場合は前記シーク制御ステップに加える補償信号をオンとし、前記回転外乱補償制御ステップを無効化する場合は前記シーク制御ステップに加える補償信号をオフとすることを特徴とする記憶装置の制御方法。
(付記13)(補償信号のゲイン調整とオフ)
付記10記載の記憶装置の制御方法に於いて、前記補償制御調整ステップは、前記回転外乱補償制御ステップを有効化する場合は前記シーク制御ステップに加える補償信号に所定のゲインを乗じて調整し、前記回転外乱補償制御ステップを無効化する場合は前記シーク制御ステップに加える補償信号をオフとすることを特徴とする記憶装置の制御方法。
(付記14)(回転外乱振動成分の検出)
付記10記載の記憶装置の制御方法に於いて、前記回転外乱補償制御ステップは、一対の加速度センサからの加速度検出信号の差信号を前記回転外乱振動検出信号として検出することを特徴とする記憶装置の制御方法。
(付記15)(方法:ファインエラー中のエラー:独立付記)
ロータリアクチュエータのコアス制御によりヘッドを記憶媒体の目標トラックの近傍に移動した後にファイン制御に切替えてヘッドを目標トラックにシーク制御するシーク制御ステップと、
加速度センサに基づいて検出した回転外乱振動検出信号を前記シーク制御ステップに補償信号として加えて回転外乱振動成分を相殺させる回転外乱補償制御ステップと、
前記回転外乱補償制御ステップを有効化又は無効化のいずれか一方に設定し、前記シーク制御ステップによるファイン制御中に所定時間を経過しても前記目標トラックの対する所定のファイン完了誤差範囲に移行しないファインシークエラーを判別した場合、前記回転外乱補償制御ステップの有効化又は無効化の設定状態を逆の設定状態に切替えて前記ファイン制御を継続させる補償制御切替ステップと、
を備えたことを特徴とする記憶装置の制御方法。(7)
(付記16)(補償信号のオン、オフ)
付記15記載の記憶装置の制御方法に於いて、前記補償制御切替ステップは、前記回転外乱補償制御ステップを有効化する場合は前記シーク制御ステップに加える補償信号をオンとし、前記回転外乱補償制御ステップを無効化する場合は前記シーク制御ステップに加える補償信号をオフとすることを特徴とする記憶装置の制御方法。
(付記17)(補償信号のゲイン調整とオフ)
付記15記載の記憶装置の制御方法に於いて、前記補償制御切替ステップは、前記回転外乱補償制御ステップを有効化する場合は前記シーク制御ステップに加える補償信号に所定のゲインを乗じて調整し、前記回転外乱補償制御ステップを無効化する場合は前記シーク制御ステップに加える補償信号をオフとすることを特徴とする記憶装置の制御方法。
(付記18)(記憶制御回路:コアスエラー)
ロータリアクチュエータのコアス制御(粗制御)によりヘッドを記憶媒体の目標トラックの近傍に移動した後にファイン制御(密制御)に切替えてヘッドを目標トラックに位置決めするシーク制御部と、
加速度センサに基づいて検出した回転外乱振動検出信号を前記シーク制御部に補償信号として加えて回転外乱振動成分を相殺させる回転外乱補償制御部と、
前記回転外乱補償制御部を有効化又は無効化のいずれか一方に設定し、前記シーク制御部によるコアス制御終了時に前記目標トラックに対する所定のファイン切替誤差範囲に入らないコアスシークエラーを判別した場合、前記回転外乱補償制御部の有効化又は無効化の設定状態を逆の設定状態に切替えて前記シーク制御部に再シークさせる補償制御切替部と、
を備えたことを特徴とする記憶制御回路。(8)
(付記19)(ファイン制御中のエラー)
付記18記載の記憶制御回路に於いて、前記補償制御切替部は、更に、前記シーク制御部によるファイン制御中に所定時間を経過しても前記目標トラックに対する所定のファイン完了誤差範囲に移行しないファインシークエラーを判別した場合、前記回転外乱補償制御部の有効化又は無効化の設定状態を逆の設定状態に切替えて前記ファイン制御を継続させることを特徴とする記憶制御回路。(9)
(付記20)(記憶制御回路:ファインエラー中のエラー:独立付記)
ロータリアクチュエータのコアス制御(粗制御)によりヘッドを記憶媒体の目標トラックの近傍に移動した後にファイン制御(密制御)に切替えてヘッドを目標トラックに位置決めするシーク制御部と、
加速度センサに基づいて検出した回転外乱振動検出信号を前記シーク制御部に補償信号として加えて回転外乱振動成分を相殺させる回転外乱補償制御部と、
前記回転外乱補償制御部を有効化又は無効化のいずれか一方に設定し、前記シーク制御部によるファイン制御中に所定時間を経過しても前記目標トラックに対する所定のファイン完了誤差範囲に移行しないファインシークエラーを判別した場合、前記回転外乱補償制御部の有効化又は無効化の設定状態を逆の設定状態に切替えて前記ファイン制御を継続させる補償制御切替部と、
を備えたことを特徴とする記憶制御回路。(10)
本発明が適用される磁気ディスク装置の一実施形態を示したブロック図 本実施形態の内部構造と制御ボードに対する加速度センサの配置を示した説明図 本実施形態に加わる回転外乱振動と並進外乱振動を示した説明図 正常時の外乱振動検出信号を示したタイムチャート 回転外乱振動が加わった場合の加速度検出信号を示したタイムチャート 電源リップルノイズが加わった場合の加速度検出信号を示したタイムチャート Z方向の並進外乱振動が加わった場合の加速度検出信号を示したタイムチャート 本実施形態におけるシーク制御系と回転外乱補償制御系の機能構成を示したブロック図 本実施形態における正常時のシーク制御を示したタイムチャート コアス制御からファイン制御への移行時にシークエラーとなる場合を示したタイムチャート ファイン制御からフォローイング制御への移行時にシークエラーとなる場合を示したタイムチャート 回転外乱補償制御をオンした状態でコアス制御からファイン制御への移行時にシークエラーとなる場合を示したタイムチャート 図12のシークエラー後に回転外乱補償制御をオフして行ったリトライシーク制御を示したタイムチャート 回転外乱補償制御をオフした状態でコアス制御からファイン制御への移行時にシークエラーとなる場合を示したタイムチャート 図14のシークエラー後に回転外乱補償制御をオンして行ったシークリトライ制御を示したタイムチャート 回転外乱補償制御をオンした状態でのファイン制御からフォローイング制御への移行時にシークエラーとなる場合を示したタイムチャート ファイン制御中に回転外乱補償制御をオンからオフに切替えた場合を示したタイムチャート 回転外乱補償制御をオフした状態でのファイン制御からフォローイング制御への移行時にシークエラーとなる場合を示したタイムチャート ファイン制御の途中で回転外乱補償制御をオフからオンに切替える本実施形態の制御を示したタイムチャート 回転外乱補償制御のオン、オフ切替えを含む本実施形態のシーク制御を示したフローチャート 図20に続くシーク制御を示したフローチャート
符号の説明
10:磁気ディスク装置
12:ディスクエンクロージャ
14:制御ボード
16:スピンドルモータ
18:ボイスコイルモータ
20:ロータリアクチュエータ
22−1,22−2:磁気ディスク
24,24−1〜24−4:ヘッド
26:ヘッドIC
28:MPU
30:バス
31:メモリ
32:不揮発メモリ
34:ホストインタフェース制御部
36:バッファメモリ制御部
38:バッファメモリ
40:ハードディスクコントローラ
42:リードチャネル
44:モータ駆動制御部
46:信号処理部
48:位置検出部
50:シーク制御部
50−1:シーク制御系
52:コアス制御部
54:ファイン制御部
55:VCMドライバ
56−1,56−2:加速度センサ
58:回転外乱振動検出部
60:回転外乱補償制御部
60−1:回転外乱補償制御系
62:補償制御切替部
64:ベース
66:回転外乱振動
68:並進外乱振動
74:位置信号復調部
76,78:加算部
80:セレクタ
82:差動増幅器
84:AD変換器
85:ゲイン設定器
86:スイッチ
88:コントローラ
90:シーク処理部
92:シークリトライ処理部

Claims (10)

  1. ロータリアクチュエータのコアス制御によりヘッドを記憶媒体の目標トラックの近傍に移動した後にファイン制御に切替えてヘッドを目標トラックに位置決めするシーク制御部と、
    加速度センサに基づいて検出した回転外乱振動検出信号を前記シーク制御部に補償信号として加えて回転外乱振動成分を相殺させる回転外乱補償制御部と、
    前記回転外乱補償制御部を有効化又は無効化のいずれか一方に設定し、前記シーク制御部によるコアス制御終了時に前記目標トラックに対する所定のファイン切替誤差範囲に入らないコアスシークエラーを判別した場合、前記回転外乱補償制御部の有効化又は無効化の設定状態を逆の設定状態に切替えて前記シーク制御部に再シークさせる補償制御切替部と、
    を備えたことを特徴とする記憶装置。
  2. 請求項1記載の記憶装置に於いて、前記補償制御切替部は、更に、前記シーク制御部によるファイン制御中に所定時間を経過しても前記目標トラックに対する所定のファイン完了誤差範囲に移行しないファインシークエラーを判別した場合、前記回転外乱補償制御部の有効化又は無効化の設定状態を逆の設定状態に切替えて前記ファイン制御を継続させることを特徴とする記憶装置。
  3. 請求項1記載の記憶装置に於いて、前記補償制御切替部は、前記回転外乱補償制御部を有効化する場合は前記シーク制御部に加える補償信号をオンとし、前記回転外乱補償制御部を無効化する場合は前記シーク制御部に加える補償信号をオフとすることを特徴とする記憶装置。
  4. ロータリアクチュエータのコアス制御によりヘッドを記憶媒体の目標トラックの近傍に移動した後にファイン制御に切替えてヘッドを目標トラックに位置決めするシーク制御部と、
    加速度センサに基づいて検出した回転外乱振動検出信号を前記シーク制御部に補償信号として加えて回転外乱振動成分を相殺させる回転外乱補償制御部と、
    前記回転外乱補償制御部を有効化又は無効化のいずれか一方に設定し、前記シーク制御部によるファイン制御中に所定時間を経過しても前記目標トラックに対する所定のファイン完了誤差範囲に移行しないファインシークエラーを判別した場合、前記回転外乱補償制御部の有効化又は無効化の設定状態を逆の設定状態に切替えて前記ファイン制御を継続させる補償制御切替部と、
    を備えたことを特徴とする記憶装置。
  5. ロータリアクチュエータのコアス制御によりヘッドを記憶媒体の目標トラックの近傍に移動した後にファイン制御に切替えてヘッドを目標トラックに位置決めするシーク制御ステップと、
    加速度センサに基づいて検出した回転外乱振動検出信号を前記シーク制御ステップに補償信号として加えて回転外乱振動成分を相殺させる回転外乱補償制御ステップと、
    前記回転外乱補償制御ステップを有効化又は無効化のいずれか一方に設定し、前記シーク制御ステップによるコアス制御終了時に前記目標トラックに対する所定のファイン切替誤差範囲に入らないコアスシークエラーを判別した場合、前記回転外乱補償制御ステップの有効化又は無効化の設定状態を逆の設定状態に切替えて前記シーク制御ステップに再シークさせる補償制御切替ステップと、
    を備えたことを特徴とする記憶装置の制御方法。
  6. 請求項5記載の記憶装置の制御方法に於いて、前記補償制御切替ステップは、更に、前記シーク制御ステップによるファイン制御中に所定時間を経過しても前記目標トラックに対する所定のファイン完了誤差範囲に移行しないファインシークエラーを判別した場合、前記回転外乱補償制御ステップの有効化又は無効化の設定状態を逆の設定状態に切替えて前記ファイン制御を継続させることを特徴とする記憶装置の制御方法。
  7. ロータリアクチュエータのコアス制御によりヘッドを記憶媒体の目標トラックの近傍に移動した後にファイン制御に切替えてヘッドを目標トラックにシーク制御するシーク制御ステップと、
    加速度センサに基づいて検出した回転外乱振動検出信号を前記シーク制御ステップに補償信号として加えて回転外乱振動成分を相殺させる回転外乱補償制御ステップと、
    前記回転外乱補償制御ステップを有効化又は無効化のいずれか一方に設定し、前記シーク制御ステップによるファイン制御中に所定時間を経過しても前記目標トラックに対する所定のファイン完了誤差範囲に移行しないファインシークエラーを判別した場合、前記回転外乱補償制御ステップの有効化又は無効化の設定状態を逆の設定状態に切替えて前記ファイン制御を継続させる補償制御切替ステップと、
    を備えたことを特徴とする記憶装置の制御方法。
  8. ロータリアクチュエータのコアス制御によりヘッドを記憶媒体の目標トラックの近傍に移動した後にファイン制御に切替えてヘッドを目標トラックに位置決めするシーク制御部と、
    加速度センサに基づいて検出した回転外乱振動検出信号を前記シーク制御部に補償信号として加えて回転外乱振動成分を相殺させる回転外乱補償制御部と、
    前記回転外乱補償制御部を有効化又は無効化のいずれか一方に設定し、前記シーク制御部によるコアス制御終了時に前記目標トラックに対する所定のファイン切替誤差範囲に入らないコアスシークエラーを判別した場合、前記回転外乱補償制御部の有効化又は無効化の設定状態を逆の設定状態に切替えて前記シーク制御部に再シークさせる補償制御切替部と、
    を備えたことを特徴とする記憶装置の制御装置。
  9. 請求項8記載の制御装置に於いて、前記補償制御切替部は、更に、前記シーク制御部によるファイン制御中に所定時間を経過しても前記目標トラックに対する所定のファイン完了誤差範囲に移行しないファインシークエラーを判別した場合、前記回転外乱補償制御部の有効化又は無効化の設定状態を逆の設定状態に切替えて前記ファイン制御を継続させることを特徴とする制御装置。
  10. ロータリアクチュエータのコアス制御によりヘッドを記憶媒体の目標トラックの近傍に移動した後にファイン制御に切替えてヘッドを目標トラックに位置決めするシーク制御部と、
    加速度センサに基づいて検出した回転外乱振動検出信号を前記シーク制御部に補償信号として加えて回転外乱振動成分を相殺させる回転外乱補償制御部と、
    前記回転外乱補償制御部を有効化又は無効化のいずれか一方に設定し、前記シーク制御部によるファイン制御中に所定時間を経過しても前記目標トラックに対する所定のファイン完了誤差範囲に移行しないファインシークエラーを判別した場合、前記回転外乱補償制御部の有効化又は無効化の設定状態を逆の設定状態に切替えて前記ファイン制御を継続させる補償制御切替部と、
    を備えたことを特徴とする記憶装置の制御装置。
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