JP4784862B2 - メール一斉同時配信装置、方法、プログラム及び端末 - Google Patents
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Description
とりわけ、電子メールの送信時は端末からの送信(SMTP(Simple Mail Transfer Protocol)など)サーバまでは1トランザクションで複数の宛先に同時送付できることから、端末内に電子メールの宛先を含む宛先帳を保管しておくことで簡便に様々な人に一斉同時配信(同報配信)できるよう、メーラーと呼ばれる電子メール送受信用アプリケーションが実装されている。
本図(b)に示すように、宛先種別にTo欄、Cc(Carbon copy)欄、Bcc(Blind carbon copy)欄が設けられ、本図(a)に示すメール宛先保存部から電子メールの宛先がTo欄、Cc欄、Bcc欄に選択されて挿入され、複数のメール配信先に一斉同時配信が行われる。
保管される送信メールは図7に示すTo欄、Cc欄に挿入された配信相手のメールであり、Bcc欄に挿入された配信相手のメールは保管されない。
さらに、逆にメール送付の対象人が誰なのかを知り得ない者を含むメールは受け取りたくない受信人に対して不本意な宛先表示となる場合があり受信者を迷惑なメール受信から保護すべきという課題がある。
このように、現在の電子メールが受信人、送信人の要求を満たすものとは言えなかった。
このような電子メールの送信に関連して以下の従来技術がある。
従来、宛先種別(「宛先(To)」、「CC」、「BCC」)を属性情報として宛先情報とともに格納しているアドレス帳を用いることにより、宛先を宛先種別ごとに自動的に分類して指定でき、ユーザの負荷を軽減するとともに、入力ミスを防止することができるため、電子メールを受信するメール受信手段、受信した電子メールを蓄積するメール蓄積手段、電子メールの表示及び作成を行うメール表示・作成手段、作成した電子メールを送信するメール送信手段、宛先情報の入力及び表示を行う宛先情報入力/選択手段、宛先種別を属性情報として付加した宛先情報を格納するアドレス帳(宛先情報格納手段)、宛先情報入力/選択手段にユーザから直接入力されたアドレスまたはアドレス帳から選択されたアドレスに基づいて、作成した電子メールに宛先を設定する宛先設定手段を備えているものがある(例えば、特許文献1参照)。
また、従来、ワンタッチダイヤル又は短縮ダイヤルに宛先種類と電子メールアドレスとを容易に登録することができ、登録された電子メールアドレスとその宛先種類で送信するため、操作部は、例えばTo、Cc、Bccなどの複数の宛先種類を表示しかつ表示された宛先種類に対応し、それぞれを順次捲ることができるように載置された3枚のページシートと、当該3枚のページシートを捲ることにより各1つのページシートを選択したことを検出するマイクロスイッチとを備えて構成され、ワンタッチダイヤルキーをオンしたときに3枚のページシートのうち捲って最上部に表示されていたページシートに対応する宛先種類を自動的に指定して登録するものもある(例えば、特許文献2参照)。
また、従来、BCCとして指定された電子メールアドレスの秘匿性を保ちつつ、BCCとして指定された電子メールアドレスを含む総ての電子メールアドレスへ返信メールを送信することができるデータ通信装置を提供するため、電子メールの同報送信元(From)は、原稿を読み取って得られたデータを含む電子メールを、複数の電子メールアドレスへ同報送信し、これらの複数の電子メールアドレスが記憶され、同報送信元(From)は、電子メールが同報送信された複数の電子メールアドレスのいずれから送信された、同報送信された所定の電子メールに対する返信メールを受信し、受信された返信メールをBCCとして指定された電子メールアドレスへ送信するものもある(例えば、特許文献3参照)。
操作性を向上させるとともに、電子メールの送信ミスを抑えることができる電子メール装置を提供するため、電子メールの送信先として指定されたグループに対応づけられている(登録されている)単一または複数の宛先を、送信する電子メール内に宛名が表記されているかどうかによって分類し、該分類結果に基づいて電子メールの送信を行い、したがって、電子メール中に宛名が表記されているかどうかによって、電子メールを送信する宛先とそうでない宛先とに自動的に分類させることができ、ユーザの負担を低減することができるものもある(例えば、特許文献4参照)。
また、宛先To、Ccの配信履歴を保管し、一定条件下で宛先の配信履歴も保管する配信履歴保管部を備え、前記メールプロパティ部は、さらに、一斉同時配信時に宛先Bccの配信履歴保管の要否の情報を保存し、前記一斉同時配信部は、電子メールを一斉同時配信する際に、前記Bcc欄に挿入された宛先Bccのうち、配信履歴保管が必要と判断した場合には宛先To、Ccと共に必要と判断された宛先Bccの配信履歴を前記配信履歴保管部に保管させる。
また、前記メール一斉同時配信部は、電子メールの一斉同時配信時に、前記メールプロパティ部に保存される情報に基づいて、公開を不可と判断され除かれ残った宛先To、Cc、宛先Bccが含まれる場合に配信を不可と判断され除かれ残った宛先To、Ccに対して、個別に電子メールを配信する。
さらに、Bccに指定した宛先を含む電子メールの一斉同時配信時に必要とされるBccの配信履歴の保管が可能になる。
図1は本発明に係る端末のメール一斉同時配信装置の概略構成を示すブロック図である。本図に示すように、端末100には表示部101、入力部102、通信部103、記憶部104、制御部105が設けられ、表示部101は端末100の機能、データ等を表示し、入力部102は操作情報を入力し、通信部103は通話、メールを含む通信を行い、記憶部104は端末100の機能を動作させるためのプログラム、各種データを保存し、制御部105は端末100全体に対してプログラム制御を行う。
記憶部104にはメール宛先保存部104A、配信履歴保管部104Cが設けられており、さらに、メールプロパティ部104Bが設けられる。
さらに、メールプロパティ部104Bは、メール宛先保存部104Aの宛先毎の1レコードに関連づけられる一連の情報からなるプロパティを保存する。
図2は図1における記憶部104のメールプロパティ部104Bの概略内容を説明する図である。本図に示すように、メールプロパティ部104Bは、メール宛先保存部104Aにおける電子メールの宛先、氏名に対して、宛先To、Ccの公開可否、宛先Bccが含まれる場合の宛先To、Ccの配信可否、宛先Bccの配信履歴保管の要否の情報が保存される。
電子メールの、例えば、「foo1@foo.com」、「foo2@foo.com」、「foo3@foo.com」、…「foon@foo.com」において、表示名「foo1」、「foo2」、「foo3」、…、「foon」が個人情報となる。
宛先Bccの配信履歴保管の要否は、メール一斉同時配信(同報)時に、送信者が電子メールの宛先を宛先Bccとした場合には、宛先Bccを記録として残す配信履歴の保管の要否を意味する。送信人が送信したメールの宛先を確認可能とするためである。
本図に示すように、ステップS201において、メール一斉同時配信部103Aでは、メール宛先保存部104Aから宛先Toが選択されたか否かを判断する。宛先Toが選択されていない場合にはステップS204に進む。
ステップS203において、同報宛先選択終了か否かを判断して、選択終了していれば処理を終了し、選択終了していなければステップS201に戻る。
ステップS204において、宛先Ccが選択されたか否かを判断する。宛先Ccが選択されていない場合にはステップS206に進む。
ステップS206において、宛先Bccが選択されたか否かを判断する。宛先Bccが選択されなければ処理を終了する。
ステップS207において、宛先Bccが選択された場合にはBcc欄に宛先が挿入される。
図4は図1における通信部103のメール一斉同時配信部103Aの一連の動作例であり、同報配信の例を説明するフローチャートである。
ステップS212において、同報宛先選択が終了している場合には、メール一斉同時配信部103Aでは、図2に示すメールプロパティ部104Bに保存される情報を参照して、宛先To、Cc欄に宛先To、Ccに公開不可の宛先To、Ccが有るか否かを判断する。有る場合にはステップS215に進む。
ステップS214において、原則としてTo欄、Cc欄、Bcc欄にある宛先To、Cc、Bccに電子メールを同報配信する。
ステップS216において、宛先To、Ccのうち、宛先Bccがある場合に送信不可の宛先To、Ccを同報配信から除く。
ステップS217において、メール一斉同時配信部103Aでは、図3のステップS208で、図2に示す配信履歴保管部104Cに保存される情報を参照して、宛先Bccに対して配信履歴保管が不要と判断した場合には、配信履歴保管部104CにTo欄、Cc欄に挿入されている宛先To、Ccの配信履歴を保管しステップS214に進む。
ステップS221において、メール一斉同時配信部103Aでは、同報配信が終了したか否かを判断し終了していない場合には待つ。
ステップS223において、To欄に宛先Toが同報配信されず残っている場合には、宛先Toに電子メールを個別に配信する。
ステップS224において、Cc欄に同報配信から除かれた宛先Ccが有るか否かを判断する。ない場合には処理を終了する。
したがって、本発明によれば、公開してはならない宛先(表示名を含む)To、Ccに指定した電子メールの一斉同時配信時に、電子メールを発信人の記憶誤りによる誤指定が解消され、個人情報保護の観点で、電子メール送信業務の信頼性向上を自動的に図ることが可能になる。
さらに、Bccに指定した宛先を含む電子メールの一斉同時配信時に必要とされるBccの配信履歴の保管が可能になる。
図6は記憶部104のメール宛先保存部104Aにメールプロパティ部104Bの機能を持たせる例を示す図である。本図に示すように、メール宛先保存部104Aにおいて、端末100のメール宛先保存部104Aには、一例として、電子メールの宛先、氏名、住所関連情報、勤務関連情報、デジタルIDに付加情報として、宛先To、Ccの公開可否、宛先Bccが含まれる場合の宛先To、Ccの配信可否、宛先Bccの配信履歴保管の要否の情報が保存される。これにより、記憶部104のデータベースの構成が簡素になる。
101…表示部
102…入力部
103…通信部
103A…メール一斉同時配信部
104…記憶部
104A…メール宛先保存部
104B…メールプロパティ部
104C…配信履歴保管部
Claims (10)
- 宛先To、Cc、Bccに電子メールを一斉同時配信するメール一斉同時配信装置において、
電子メールの宛先を含む情報を保存し、宛先種別としてTo欄、Cc欄、Bcc欄が設けられるメール宛先保存部と、
前記メール宛先保存部に保存される宛先に対して宛先To、Ccの公開の可否を保存するメールプロパティ部と、
前記メール宛先保存部に保存されている宛先を前記To欄、Cc欄、Bcc欄に選択しそれぞれ挿入し、前記メールプロパティ部に保存される情報に基づいて、前記To欄、Cc欄に挿入された宛先To、Ccのうち、公開を不可と判断した宛先To、Ccを除いた宛先に電子メールを一斉同時配信するメール一斉同時配信部とを備えることを特徴とするメール一斉同時配信装置。 - 前記メールプロパティ部は、さらに、一斉同時配信時に宛先Bccが含まれる場合に宛先To、Ccの配信の可否を保存し、前記一斉同時配信部は、電子メールを一斉同時配信する際に、前記メールプロパティ部に保存される情報に基づいて、さらに、宛先Bccが含まれる場合に配信を不可と判断した宛先To、Ccを除くことを特徴とする、請求項1に記載のメール一斉同時配信装置。
- 宛先To、Ccの配信履歴を保管し、一定条件下で宛先の配信履歴も保管する配信履歴保管部を備え、前記メールプロパティ部は、さらに、一斉同時配信時に宛先Bccの配信履歴保管の要否の情報を保存し、前記一斉同時配信部は、電子メールを一斉同時配信する際に、前記Bcc欄に挿入された宛先Bccのうち、配信履歴保管が必要と判断した場合には宛先To、Ccと共に必要と判断された宛先Bccの配信履歴を前記配信履歴保管部に保管させることを特徴とする、請求項1に記載のメール一斉同時配信装置。
- 宛先To、Ccの配信履歴を保管し、一定条件下で宛先の配信履歴も保管する配信履歴保管部を備え、前記メールプロパティ部は、さらに、一斉同時配信時に宛先Bccが含まれる場合に宛先To、Ccの配信の可否、一斉同時配信時に宛先Bccの配信履歴保管の要否の情報を保存し、前記一斉同時配信部は、電子メールを一斉同時配信する際に、前記メールプロパティ部に保存される情報に基づいて、さらに、宛先Bccが含まれる場合に配信を不可と判断した宛先To、Ccを除き、前記Bcc欄に挿入された宛先Bccのうち、配信履歴保管が必要と判断した場合には宛先To、Ccと共に必要と判断された宛先Bccの配信履歴を前記配信履歴保管部に保管させることを特徴とする、請求項1に記載のメール一斉同時配信装置。
- 前記メール一斉同時配信部は、電子メールの一斉同時配信時に、前記メールプロパティ部に保存される情報に基づいて、公開を不可と判断され除かれ残った宛先To、Ccに対して、個別に電子メールを配信することを特徴とする、請求項1乃至4のいずれか1つの請求項に記載のメール一斉同時配信装置。
- 前記メール一斉同時配信部は、電子メールの一斉同時配信時に、前記メールプロパティ部に保存される情報に基づいて、公開を不可と判断され除かれ残った宛先To、Cc、宛先Bccが含まれる場合に配信を不可と判断され除かれ残った宛先To、Ccに対して、個別に電子メールを配信することを特徴とする、請求項2又は請求項4に記載のメール一斉同時配信装置。
- 前記メールプロパティ部に保存される宛先To、Ccの公開の可否、一斉同時配信時に宛先Bccが含まれる場合に宛先To、Ccの配信の可否、宛先Bccの配信履歴保管の要否の情報は前記メール宛先保存部に各宛先の付属情報として付加されることを特徴とする、請求項2又は請求項4に記載のメール一斉同時配信装置。
- 宛先To、Cc、Bccに電子メールを一斉同時配信するメール一斉同時配信方法において、
電子メールの宛先と共に宛先To、Ccの公開の可否、一斉同時配信時に宛先Bccが含まれる場合に宛先To、Ccの配信の可否、宛先Bccの配信履歴保管の要否の情報をメール宛先保存部に保存する工程と、
前記メール宛先保存部に宛先種別に設けられたTo欄、Cc欄、Bcc欄に保存されている宛先を選択しそれぞれ挿入する工程と、
保存された前記情報に基づいて、前記To欄、Cc欄に挿入された宛先To、Ccのうち、公開を不可と判断した宛先To、Ccを除き、宛先Bccが含まれる場合に配信を不可と判断した宛先To、Ccを除いた宛先に電子メールを一斉同時配信する工程と、
保存された前記情報に基づいて、前記Bcc欄に挿入された宛先Bccに対して配信履歴保管が必要と判断した場合には宛先To、Ccと共に、前記Bcc欄に挿入された宛先Bccのうち、必要と判断された宛先Bccの配信履歴を保管する工程とを備えることを特徴とするメール一斉同時配信方法。 - 宛先To、Cc、Bccに電子メールを一斉同時配信するメール一斉同時配信をコンピュータで実行するプログラムにおいて、
電子メールの宛先と共に宛先To、Ccの公開の可否、一斉同時配信時に宛先Bccが含まれる場合に宛先To、Ccの配信の可否、宛先Bccの配信履歴保管の要否の情報をメール宛先保存部に保存する手順と、
前記メール宛先保存部に宛先種別に設けられたTo欄、Cc欄、Bcc欄に保存されている宛先を選択しそれぞれ挿入する手順と、
保存された前記情報に基づいて、前記To欄、Cc欄に挿入された宛先To、Ccのうち、公開を不可と判断した宛先To、Ccを除き、宛先Bccが含まれる場合に配信を不可と判断した宛先To、Ccを除いた宛先に電子メールを一斉同時配信する手順と、
保存された前記情報に基づいて、前記Bcc欄に挿入された宛先Bccに対して配信履歴保管が必要と判断した場合には宛先To、Ccと共に、前記Bcc欄に挿入された宛先Bccのうち、必要と判断された宛先Bccの配信履歴を保管する手順とを備えることを特徴とするメール一斉同時配信をコンピュータで実行するプログラム。 - 宛先To、Cc、Bccに電子メールを一斉同時配信する端末において、
電子メールの宛先を含む情報を保存し、宛先種別としてTo欄、Cc欄、Bcc欄が設けられるメール宛先保存部と、
宛先To、Ccの配信履歴を保管し、一定条件下で宛先の配信履歴も保管する配信履歴保管部と、
前記メール宛先保存部に保存される宛先に対して宛先To、Ccの公開の可否、一斉同時配信時に宛先Bccが含まれる場合に宛先To、Ccの配信の可否、宛先Bccの配信履歴保管の要否の情報を保存するメールプロパティ部と、
前記メール宛先保存部に保存されている宛先を前記To欄、Cc欄、Bcc欄に選択しそれぞれ挿入し、前記メールプロパティ部に保存される情報に基づいて、前記To欄、Cc欄に挿入された宛先To、Ccのうち、公開を不可と判断した宛先To、Ccを除き、宛先Bccが含まれる場合に配信を不可と判断した宛先To、Ccを除いた宛先に電子メールを一斉同時配信し、前記Bcc欄に挿入された宛先Bccのうち、配信履歴保管が必要と判断した場合には宛先To、Ccと共に必要と判断された宛先Bccの配信履歴を前記配信履歴保管部に保管するメール一斉同時配信部とを備えることを特徴とする端末。
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