JP4784749B2 - ゴムと金属の一体成形品 - Google Patents

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本発明は、ゴムと金属の一体成形品であって、例えば車両のブレーキブースタ用バルブ等の弁体として好適に用いられるものに関する。
車両のブレーキブースタとして、例えば特許文献1に開示されたものが知られており、また、ブレーキブースタ用の弁体として、例えば特許文献2に開示されたものが知られている。
特開平11−48948号公報 実公平6−42133号公報
図7は、上記特許文献1に記載されたブレーキブースタの一部を示す断面図、図8は、この種のブレーキブースタのコントロールバルブに用いられる特許文献2のような従来の弁体を示す断面図である。図7に示されるように、ブレーキブースタにおけるパワーピストン1の内部には、不図示のブレーキペダルの踏み込みによるロッド2の軸方向移動に応じて出力を切り換えるコントロールバルブが設置され、このコントロールバルブは、ゴム部材31と金属プレート32との一体成形品からなる弁体3を備える。
詳しくは、弁体3におけるゴム部材31は、図8に示されるように、固定端部31aと、金属プレート32に加硫接着された弁部31bと、この弁部31bと固定端部31aの間に延在されたベローズ部31cとからなる。固定端部31aは、図7に示されるように、パワーピストン1の内周にスプリング4による前方(図7における左側)への動きを規制された状態に配置されたリテーナ5に密嵌され、金属プレート32と一体の弁部31bは、リテーナ5に保持されたスプリング6によって前方(図7における左側)へ付勢され、ロッド2に一体に連結された弁座部材7の鍔状の弁座7aへ向けて付勢されている。そしてこの構成において、不図示のブレーキペダルが踏み込まれてロッド2が前方(図7における左側)へ移動すると、弁座部材7の鍔状の弁座7aが弁体3におけるゴム部材31の弁部31bから離間して開弁し、前記弁座7aと弁部31bとの間の隙間を、大気側から負圧側(図7における左側)へ向けて、空気が流通するようになっている。
ここで、上記弁体3の製造において、金属プレート32へのゴム部材31の一体成形は、成形用ゴム材料を、図8に示される製品内径のフィルムゲートGから充填することによって行われている。そして、この種の弁体3は、フィルムゲートG付近に、金属プレート32と接着された薄い膜状ゴム層31dが形成されるが、このような膜状ゴム層31dでは、金属プレート32との接着面が、フィルムゲートGからキャビティ内に流入する成形用ゴム材料の流れによる大きな影響を受けることになるので、成形条件の予想外のバラツキや突発的な外乱により、膜状ゴム層31dと金属プレート32との接着力が悪影響を受けやすく、他の部分よりもロバスト性が低いという問題があった。
本発明は、以上のような点に鑑みてなされたものであって、その技術的課題とは、金属部品の両側に一体に成形された薄膜状のゴム層の接着のロバスト性を向上させることにある。
上述した技術的課題を有効に解決するための手段として、請求項1の発明に係るゴムと金属の一体成形品は、金属部品の両側に薄膜状のゴム層が一体に成形されたものにおいて、前記金属部品のうち、フィルムゲートから延びる前記薄膜状のゴム層との接着面に凹凸が形成されたものである。
上述した技術的課題を有効に解決するための他の手段として、請求項2の発明に係るゴムと金属の一体成形品は、請求項1に記載された構成において、前記金属部品における前記ゴム層との接着部の端部にR面又は面取りを形成したものである。
上述した技術的課題を有効に解決するための他の手段として、請求項3の発明に係るゴムと金属の一体成形品は、請求項1又は2に記載された構成において、前記金属部品の両側のゴム層が、前記金属部品の端部を廻り込んだ端部ゴム層を介して互いに連続形成されたものである。
請求項1の発明に係るゴムと金属の一体成形品によれば、金属部品のうち、フィルムゲートから延びる薄膜状のゴム層との接着面に凹凸を形成したことによって、接着面積が増大し、しかも、凹凸面においてゴムと金属の咬合作用も生じるので、接着のロバスト性を向上させることができる。
請求項2の発明に係るゴムと金属の一体成形品によれば、金属部品の端部にR面又は面取りを形成したため、この部分におけるゴム層の端部の肉厚を増大させることができると共に、剥離方向の力を生じにくくすることができ、接着のロバスト性を向上させることができる。
請求項3の発明に係るゴムと金属の一体成形品によれば、金属部品の両側のゴム層が、金属部品の端部を廻り込んだ端部ゴム層を介して互いに連続形成されているため、接着のロバスト性を向上させることができる。
以下、本発明をブレーキブースタのコントロールバルブに用いられる弁体に適用したゴムと金属の一体成形品の好ましい実施の形態を、図面を参照しながら説明する。まず図1は、本発明に係るゴムと金属の一体成形品の第一の形態としての弁体を、軸心を通る平面で切断して示す断面図、図2は、図1における金属プレートの一部を、軸心と平行な方向から見た図である。
図1に示されるように、この弁体は、ゴム状弾性材料で成形された筒状のゴム部材100と、金属部品としての平ワッシャ状の金属プレート110とを一体成形したものであって、ゴム部材100は、内周溝101aを有する固定端部101と、金属プレート110に加硫接着された弁部102と、この弁部102と固定端部101の間に延在されたベローズ部103からなる。固定端部101は、先に説明した図7に示されるリテーナ5に密嵌され、金属プレート110と一体の弁部102は、図7に示される弁座部材7の鍔状の弁座7aへ向けて付勢されるものである。
ゴム部材100における弁部102は、金属プレート110に対して、ベローズ部103と反対側で接着されており、このベローズ部103と弁部102は、金属プレート110に円周方向所定間隔で開設された複数の連通孔111を通じて互いに連続している。また、金属プレート110の内周部における弁部102側の面には、成形の際のフィルムゲート100Gから連続した薄膜状のゴム層104が形成されており、その反対側の、ベローズ部103側の面には、図7に示されるスプリング6を安定して受けるための薄膜状のゴム層105が形成されている。また、金属プレート110の内径端部には、端部ゴム層106が廻り込んで形成されている。
金属プレート110における内径部の、薄膜状のゴム層104,105との接着面には、ローレット加工によって、多数の凹凸112が形成されている。ローレット加工のパターンとしては、図2(A)に示されるような平行線状のものや、図2(B)に示されるような網目状のものや、図2(C)に示されるような放射状のものや、図2(D)に示されるような同心円状のものなどが考えられる。
上述の構成を備える弁体の製造において、金属プレート110へのゴム部材100の一体成形は、予め内径部の両面にローレット加工による多数の凹凸112を形成した金属プレート110を不図示の金型内にセットし、この金型と金属プレート110の間に画成されたキャビティに、成形用ゴム材料を、弁部102の内周側のゴム層104の内径部に相当するフィルムゲート100Gから充填することによって行われる。そして、薄膜状ゴム層104,105では、金属プレート110との接着面が、フィルムゲート100Gからキャビティ内に流入する成形用ゴム材料の流れによる大きな影響を受けることになるので、成形条件の予想外のバラツキ等があるとゴム層104,105と金属プレート110との接着力が悪影響を受けやすくなるが、金属プレート110におけるゴム層104,105との接着面には、ローレット加工による多数の凹凸112が形成されているので、接着面積が増大し、しかも、凹凸112においてゴム層104,105と金属の咬合作用も生じるので、接着のロバスト性を向上させることができる。
次に図3は、本発明に係るゴムと金属の一体成形品の第二の形態としての弁体を、軸心を通る平面で切断して示す断面図である。
この形態において、上述した第一の形態と異なるところは、金属プレート110の内径部の肉厚を他の部分より薄くしたことにある。すなわち、金属プレート110の内径部は、その両面に形成された環状段差部113によって薄肉に形成されており、これによって、弁体の内径部全体の肉厚を増大させずに、この部分におけるゴム層104,105の肉厚を相対的に厚くしたものである。
したがって、この第二の形態によれば、金属プレート110へのゴム部材100の一体成形に際して、ゴム層104,105における成形用ゴム材料の流れが良くなり、ゴム層104,105と金属プレート110との接着力の悪影響を受けにくくなる。このため、接着のロバスト性を向上させることができる。
次に図4は、本発明に係るゴムと金属の一体成形品の第三の形態としての弁体を、軸心を通る平面で切断して示す断面図である。
この形態において、上述した各形態と異なるところは、金属プレート110におけるゴム層104,105との接着部の内径端部にR面又は面取り114を形成したことにある。また、前記接着部には、図1と同様にローレット加工による多数の凹凸112を形成したり、あるいは図3と同様に環状段差部113を形成することもできる。
したがって、この第三の形態によれば、ゴム層104,105の内径端部104a,105aが、金属プレート110の内径端部のR面又は面取り114に廻り込んで接着されているので、接着のロバスト性を向上させることができる。
次に図5は、本発明に係るゴムと金属の一体成形品の第四の形態としての弁体を、軸心を通る平面で切断して示す断面図、図6は、図5における金属プレートの一部を、軸心と平行な方向から見た図である。
この形態は、金属プレート110の内径端部に、図5又は図6に示されるように、円周方向所定間隔で円弧状の凹部115が形成されており、端部ゴム層106が、この凹部115に形成されたものである。また、ゴム層104,105との接着部には、図1と同様にローレット加工による多数の凹凸112を形成したり、あるいは図3と同様に環状段差部113を形成することもできる。
したがって、この第四の形態によれば、ゴム層104,105を連結している端部ゴム層106を、凹部115において十分な肉厚に形成することができる。
本発明に係るゴムと金属の一体成形品の第一の形態としての弁体を、軸心を通る平面で切断して示す断面図である。 図1における金属プレートの一部を、軸心と平行な方向から見た図である。 本発明に係るゴムと金属の一体成形品の第二の形態としての弁体を、軸心を通る平面で切断して示す断面図である。 本発明に係るゴムと金属の一体成形品の第三の形態としての弁体を、軸心を通る平面で切断して示す断面図である。 本発明に係るゴムと金属の一体成形品の第四の形態としての弁体を、軸心を通る平面で切断して示す断面図である。 図5における金属プレートの一部を、軸心と平行な方向から見た図である。 ブレーキブースタの一部を、軸心を通る平面で切断して示す断面図である。 図7のブレーキブースタのコントロールバルブに用いられる従来のゴムと金属の一体成形品としての弁体を、軸心を通る平面で切断して示す断面図である。
符号の説明
100 ゴム部材
100G フィルムゲート
101 固定端部
102 弁部
103 ベローズ部
104,105 ゴム層
106 端部ゴム層
110 金属プレート(金属部品)
111 連通孔
112 凹凸
113 環状段差部
114 R面又は面取り
115 凹部

Claims (3)

  1. 金属部品の両側に薄膜状のゴム層が一体に成形されたものにおいて、前記金属部品のうち、フィルムゲートから延びる前記薄膜状のゴム層との接着面に凹凸が形成されたことを特徴とするゴムと金属の一体成形品。
  2. 前記金属部品における前記ゴム層との接着部の端部にR面又は面取りを形成したことを特徴とする請求項1に記載のゴムと金属の一体成形品。
  3. 前記金属部品の両側のゴム層が、前記金属部品の端部を廻り込んだ端部ゴム層を介して互いに連続形成されたことを特徴とする請求項1又は2に記載のゴムと金属の一体成形品。
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