JP4783935B1 - 動力伝達装置及び波力発電装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】水面波が穏やかであっても効率的に水面波の上下運動を発電に用いる回転運動へと変換し、また季節や時間に影響されることなく、変換効率が安定した動力伝達装置、及びこれを用いて波力を電力へと変換する波力発電装置を提供する。
【解決手段】水面に浮き、水面波の伝わる方向に長手の胴部を有する複数の第一の浮体12と、複数の第一の浮体12に回転自在に架設された回転軸1と、回転軸1にワンウェイ機構を介して取り付けられた回転体2と、水面に浮き、回転体2に巻き付けられた第一のワイヤーの先端に取り付けられた第二の浮体13と、第一のワイヤーにかかる張力を一定に維持する張力維持手段とを備え、複数の第一の浮体12が水面波の伝わる方向と略直交する方向に一定の間隔を隔てて連結され、第二の浮体13が第一の浮体12間に配置されたことを特徴とする動力伝達装置10。
【選択図】図1

Description

本願発明は、波力を伝達する動力伝達装置、及びその波力を電力へと変換する波力発電装置に関する。
従来より、水面波の上下運動を利用する波力発電が知られている。波力発電は、水面波の上下運動を回転運動に変換する動力伝達装置を用いて、発電機を駆動させることにより行われる。主な伝達装置として、水面波の上下運動により空気の流れを作り、この空気の流れによりタービンを回転させて回転運動に変換する装置(振動水柱型)、可動物体を介して水面波の上下運動を機械的な回転運動に変換する装置(可動物体型)、水面波を貯水池等に越波させて貯留し、放流することでタービンを回転させて回転運動に変換する装置(越波型)が挙げられる。
従来の可動物体型の動力伝達装置は、例えば特許文献1に示されている。この動力伝達装置は、ワイヤーの両端に設けられたフロート及び重りを、回転軸に固定された定滑車を介してつるべ式に構成したものであり、水面に浮かべられたフロートが、水面波の影響を受けて水面とともに上下運動することにより定滑車を回転させて回転軸の回転運動を得るものである。また、ラチェット機構を介して複数の動力伝達装置を同一の回転軸に連結させると、個々のフロートは不揃いに上下運動しながら協力して軸を回転させることができる。
また他の可動物体型の動力伝達装置は、特許文献2に記載されている。この動力伝達装置は、水中に設けた動滑車に水面浮体が連結され、一端を海底に固定して他端に張力維持部材を取り付けた線形部材が動滑車に掛けられて構成されたものであり、水面浮体の上下運動により滑車を回転運動させて軸の回転運動を得るものである。
しかしながら上記の動力伝達装置は、水面波が穏やかな場合には、浮体が十分に上下運動せず、発電に必要な回転運動を得ることが困難である。また、季節によって水面波の振幅や伝わる方向が大きく変動する場合において、定置される従来の動力伝達装置は、安定した浮体の上下運動を得ることが困難である。また、設置域毎に干満による水位の差(以下、干満差という)が異なるので、地域の干満差に応じて、浮体と重り又は浮体と滑車を連結するワイヤー長の調節が必要となる。
特開平2008−180086号公報 特開平2010−507042号公報
本願発明は上記課題に着目し、水面波が穏やかであっても効率的に水面波の上下運動を機械的な回転運動へと変換し、また、季節や時間に影響されることなく、変換効率が安定した動力伝達装置、及びこれを用いて波力を電力へと変換する波力発電装置を提供する。
上記課題を解決する為に、本願発明の動力伝達装置は、水面に浮き、水面波の伝わる方向に長手の胴部を有する単胴型の船体形状に形成した複数の第一の浮体と、前記複数の第一の浮体に回転自在に架設された回転軸と、前記回転軸にワンウェイ機構を介して取り付けられた回転体と、水面に浮き、前記回転体に巻き付けられた第一のワイヤーの先端に取り付けられ第二の浮体と、前記第一のワイヤーにかかる張力を一定に維持する張力維持手段とを備え、前記複数の第一の浮体が水面波の伝わる方向と略直交する方向に一定の間隔を隔てて連結され、前記第二の浮体が該第一の浮体間に配置され、前記張力維持手段が、前記第一のワイヤーとは逆方向に前記回転体に巻き付けられた第二のワイヤーと、該第二のワイヤーの先端に取り付けられて、該回転体から吊り下げられた重りであることを特徴とするものである。
前記第一のワイヤーが水中に配設された定滑車に掛けられたことを特徴とするものである。
前記第一の浮体が、複数の浮体を水面波の伝わる方向に連結して構成されたことを特徴とするものである。
本願発明の波力発電装置は、前記動力伝達装置の回転軸に連結された発電機を備えることを特徴とするものである。
本願発明の動力伝達装置は、水面波の伝わる方向に長手の胴部を有する複数の第一の浮体が水面波の伝わる方向に略直交して連結されているので、水面波を減衰させずに連結された第一の浮体の間へと導くことができる。また、この水面波を第一の浮体に反射し干渉させることによって、第一の浮体間に進入した水面波の上下運動の振幅を増幅し得る。したがって、第二の浮体の上下運動の振幅も増幅することとなり、波力を高効率に伝達することができる。
また、第一の浮体は干満とともに上下するため、回転体と第二の浮体との距離を一定に維持し得る。したがって、設置域の干満差に応じて、第一のワイヤーの長さを調節する必要がない。
また、第一の浮体は移動させることができるため、設置場所の選択の自由度が高い。したがって、季節や水面波の伝わる方向に応じて、その設置場所や向きを変えて高効率に波力を伝達し、発電することができる。
さらに、回転体がワンウェイ機構を介して回転軸に取り付けられているので、回転軸の回転方向を一方向に制限し得る。したがって、同一の回転軸上に複数の回転体を並設し、複数の第二の浮体を使用することで、個々の回転体が不揃いに回転しながらも協力して回転軸を回転駆動することができる。
さらに、重りと第二の浮体とが異なるワイヤーで回転体に取り付けられているので、重りと第二の浮体とが一本のワイヤーで繋がれて回転体に掛けられた場合に生じ得る回転体上でのワイヤーの滑りを防止し得る。したがって、確実に回転体を駆動することができる。
さらに、水中に配設された定滑車に第一のワイヤーが掛けられることで、第二の浮体が受ける浮力によって回転体を回転駆動することができる。したがって、第二の浮体の質量を軽量化することができる。
さらに、複数の浮体を水面波の伝わる方向に連結して第一の浮体を構成すれば、浮体の連結数を増減させて、装置の設置場所に最適な第一の浮体を構成することができる。また、この連結を解除することにより、移動、保管等の取り扱いの利便性を向上させることができる。
本発明の波力発電装置は、上記の動力伝達装置に連結し得るので、高効率に波力を電力へと変換することができる。
本願発明の動力伝達装置、及び波力発電装置の斜視図である。 本願発明の動力伝達装置、及び波力発電装置を第一の浮体間から見た側面図である。 本願発明の動力伝達装置、及び波力発電装置の一部拡大図である。 本願発明の回転体に取り付けた第二の浮体、及び重りを示した図である。 本願発明の実施例2に係る定滑車により案内された第二の浮体、及び重りを示した側面図である。 本願発明の実施例3に係る動力伝達装置、及び波力発電装置を示した斜視図である。 本願発明の実施例4に係る動力伝達装置、及び波力発電装置を示した斜視図である。
以下、図面に基づいて、本願発明の動力伝達装置、及び波力発電装置を説明する。
図1〜図4に示すように、動力伝達装置10は、水面に浮いて水面波の伝わる方向に長手の胴部を有する複数の第一の浮体12と、複数の第一の浮体12に回転自在に架設された回転軸1と、ワンウェイ機構を介して回転軸1に取り付けられた回転体2と、回転体2に巻き付けられた第一のワイヤー14の先端に取り付けられ、前記第一の浮体12の間の水面に浮かぶ第二の浮体13と、回転体2に取り付けられた張力維持手段3とを備えている。
第一の浮体12は、海又は湖等の水面に浮く浮体である。第一の浮体12は単胴型の船体形状であり、その胴部の全長Lは150m、幅Bは25m、及び深さDは25mであるが、これに限定されることなく、その姿勢を一定に維持するために、波長に対して十分に大きな寸法であればよい。第一の浮体12は鋼で構成されているが、これに限定されることなく、鉄や繊維強化プラスチック等であってもよい。第一の浮体12は、胴部の長手方向(全長L)を水面波の伝わる方向に向けており、海底又は水底に固定された碇等の不図示の方向維持手段によりその方向を一定に維持している。また、3体の第一の浮体12が、水面波の伝わる方向と略直交する方向に連結手段15により一定の間隔を隔てて連結されているが、連結された第一の浮体12の数は3体に限られることなく、設置場所の環境に応じて設計可能である。また、波による動揺を軽減するために、減揺タンクを第一の浮体12に備えることが好ましい。
回転軸1は、円形棒状の軸であり、回転体2から伝達された波力を発電機6へと伝達するものである。その全長は特に限定されず、連結された第一の浮体12の幅B及び配置の間隔に応じて設計される。回転軸1の材質は特に限定されないが、その耐久性及び動力伝達の効率性の観点から、腐食せず、軽量であることが好ましい。回転軸1は、連結された第一の浮体12に、一方向に回転自在に架設されている。また、複数の回転軸1が第一の浮体12の胴部の長手方向(全長L)に沿って架設可能であり、全長Lに応じて使用数が決定される。
図4に示すように、回転体2は、回転軸1のまわりに回転して回転軸1を回転駆動することにより第二の浮体13から伝達された波力を回転軸1へと伝達するものである。その形状は、円柱形状であり、回転軸1を挿入する貫通孔7が、その底面の中心部から上面の中心部にかけて形成されている。回転体2はその内部に有する不図示のワンウェイ機構を介して回転軸1に取り付けられている。また、一端を回転体2に固定した第一のワイヤー14が回転体2の周上に巻き付けられている。ワンウェイ機構は、例えばラチェット機構であり、第一のワイヤー14を巻き付ける方向に回転体2が回転する場合には、ラチェット機構の歯車と歯止めが噛み合わず回転軸1に対して空回りする。逆に、第一のワイヤー14を送り出す方向に回転する場合には、歯車と歯止めが噛み合って回転軸1を回転駆動する。
第二の浮体13は、回転体2に巻き付けられた第一のワイヤー14の先端に取り付けられている。そして、第二の浮体13は、水面に浮き、水面波の上下運動により上昇、下降して第一のワイヤー14を介して回転体2を回転駆動することにより波力を回転体2へと伝達するものである。第二の浮体13は、円柱と円錐を組み合わせた形状であるが、これに限定されず、球形状、円錐形状、箱型等であってもよい。その質量は回転体2を回転駆動するために必要な重力を得るために十分なものであればよく、その体積は前記質量との関係で水面に浮くために必要な浮力を受ける体積であり、水面波の伝わる方向に対する第二の浮体13の寸法が、水面波の波長に対して小さなものであればよい。
張力維持手段3は、第一のワイヤー14にかかる張力を一定に維持するものである。張力維持手段3は、一端を回転体2に固定して第一のワイヤー14とは逆方向に、回転体2の周上に巻き付けられた第二のワイヤー4と、第二のワイヤー4の他端に取り付けられて、回転体2から吊り下げられた重り5から構成される。重り5の質量は特に限定されず、第二の浮体13よりも軽量であればよい。重り5はその質量を調節するために取り換え可能であることが好ましい。
動力伝達装置10は、第二の浮体13が上昇すれば、重り5が第二のワイヤー4を引き下げて回転体2を回転駆動し、第一のワイヤー14が巻き取られる。この際、ワンウェイ機構の作用により回転体2は回転軸1に対して空回りする。逆に第二の浮体13が下降すれば、第二の浮体13が第一のワイヤー14を引き下げて回転体2を回転駆動し、第二のワイヤー4が巻き取られ、重り5が引き上げられる。この際、ワンウェイ機構の作用により回転軸1が回転体2とともに回転運動する。
よって、本実施例の動力伝達装置10は、水面波によって動揺しない複数の第一の浮体12に対して、水面波とともに上昇、及び下降する第二の浮体13が、第一のワイヤー14を介して回転体2及び回転軸1を回転駆動することで、水面波の上下運動を発電機6に用いる回転運動に変換して発電機6に伝達する。
波力発電装置11は動力伝達装置10が有する回転軸1に連結された発電機6を備えている。
発電機6は、回転軸1から伝達された波力を電力へと変換する装置である。発電機6は回転軸1に連結され、回転軸1の使用数と同数の発電機6が使用されている。この際、使用する発電機6の入力の仕様に応じた変速機を介して回転軸1と発電機6とが連結することが好ましい。発電機6は、変換した電力の供給先に応じて、直流発電機又は交流発電機から選択可能である。
よって、波力発電装置11は、回転軸1の回転運動を用いて発電機6により発電を行う。
本実施例の動力伝達装置10を用いれば、水面波の伝わる方向に長手の胴部を有する複数の第一の浮体12が水面波の伝わる方向に略直交して連結されているので、水面波を減衰させずに連結された第一の浮体12の間へと導くことができる。また、この水面波を第一の浮体12に反射し干渉させることによって、第一の浮体12間に進入した水面波の上下運動の振幅を増幅し得る。したがって、第二の浮体13の上下運動の振幅を増幅させて、波力を高効率に伝達することができる。
また、複数の第一の浮体12が連結されることにより、水面波よる第一の浮体12の動揺を低減させ得る。したがって、水面波の上下運動による第二の浮体13の上下運動を損失なく回転運動へと変換することができる。
また、第一の浮体12は、干満とともに上下するため、回転体2と第二の浮体13との距離を一定に維持し得る。したがって、設置域の干満差に応じて、第一のワイヤー14の長さを調節する必要がない。
また、第一の浮体12は移動させることができるため、設置場所の選択の自由度が高い。したがって、季節や水面波の伝わる方向に応じて、その設置場所や向きを変えて高効率に波力を伝達し、発電することができる。
さらに、回転体2がワンウェイ機構を介して回転軸1に取り付けられているので、回転軸1の回転方向を一方向に制限し得る。したがって、同一の回転軸1上に複数の回転体2を並設し、各回転体2に第二の浮体13を連結することで、個々の回転体2が不揃いに回転しながらも協力して回転軸1を回転駆動することができる。
さらに、重り5と第二の浮体13は異なるワイヤーで回転体2に取り付けられているので、重り5と第二の浮体13とが同一のワイヤーで繋がれて回転体2に掛けられた場合に生じ得る回転体2上でのワイヤーの滑りを防止し得る。したがって、確実に回転体2を駆動することができる。
また、重り5の質量を調節することで、第一のワイヤー14にかかる張力を調節することができる。したがって、水面波の上下運動の振動数が低い場合には重り5を軽くすることで、第一のワイヤー14にかかる張力を抑えて効率的に回転体2及び回転軸1を回転させることができる。
本実施例の波力発電装置11を用いれば、上記の動力伝達装置10に連結し得るので、高効率に波力を電力へと変換することができる。
図5に示すように、第一のワイヤー24が水中に配設された定滑車20に掛けられた動力伝達装置であってもよい。定滑車20は、回転体2から鉛直方向に送り出された第一のワイヤー24を案内するものである。定滑車20は、第一の浮体12から水中に設けられた架台21に取り付けられる。同一の回転軸1上に複数の回転体2を並設し、複数の第二の浮体23を近接して使用する場合には、隣り合う第二の浮体23が水面波の進入方向(伝わる方向)に前後するように定滑車20が配設される。この際、それぞれの第二の浮体23が水面波の1/2波長の間隔で前後して配置されることが好ましい。
本実施例の動力伝達装置は、第二の浮体23が下降すれば、重り5が第二のワイヤー4を引き下げて回転体2を回転駆動し、第一のワイヤー24が巻き取られる。この際、ワンウェイ機構の作用により回転体2は回転軸1に対して空回りする。逆に、第二の浮体23が上昇すれば、第二の浮体23が第一のワイヤー24を引き下げて回転体2を回転駆動し、第二のワイヤー4が巻き取られ、重り5が引き上げられる。この際、ワンウェイ機構の作用により回転軸1が回転体2とともに回転運動する。
本実施例の動力伝達装置を用いれば、回転体2は、第二の浮体23が受ける浮力によって回転駆動される。したがって、第二の浮体23の質量を軽量化することができる。
また、隣り合う第二の浮体23が水面波の進入方向に前後して配設されるので、各第二の浮体23に取り付けた第一のワイヤー24のもつれを防止することができる。
また、隣り合う第二の浮体23が水面波の1/2波長の間隔で水面波の進入方向に前後して配置されるので、第二の浮体23が交互に上昇及び下降して回転体2を回転駆動し、回転軸1を継続して回転させることができる。
図6に示すように、本実施例の動力伝達装置30、及び波力発電装置31は、複数の浮体32が連結手段35によって水面波の伝わる方向に連結されることにより、水面波の伝わる方向に長手の胴部を有する第一の浮体12を構成するものである。浮体32は単胴型の船体形状であり、その胴部の全長Lは50m、幅Bは25m、及び深さDは25mであるが、これに限定されることなく、第一の浮体12と比べて胴部の全長Lが短いものであればよい。
よって、本実施例の動力伝達装置30は、複数の浮体32が水面波の伝わる方向に連結されることで水面波による動揺を防止しつつ、水面波とともに上昇、及び下降する第二の浮体13が、第一のワイヤー14を介して回転体2及び回転軸1を回転駆動することで、水面波の上下運動を発電機6に用いられる回転運動に変換して発電機6に伝達する。
本実施例の動力伝達装置30を用いれば、第一の浮体12は複数の浮体32を水面波の伝わる方向に連結して構成されるので、浮体32の連結数を増減させて、装置の設置場所に最適な第一の浮体12を構成することができる。また、連結を解除することにより、移動、保管等の取り扱いの利便性を向上させることができる。
図7に示すように、隣り合う第一の浮体12に回転自在に架設された第一の回転軸42と、軸芯方向を第一の浮体12の長手方向として、第一の浮体12上に支持され、ベベルギア44を介して複数の第一の回転軸42と連結した第二の回転軸43と、を備えた動力伝達装置40であってもよい。本実施例は、3体の浮体が水面波の伝わる方向に略直交して連結されており、第二の回転軸43が配設された第一の浮体12を中央に配置しているが、これに限定されることなく、2体の第一の浮体12を連結し、片側のみに第二の回転軸43を配設してもよい。また、3体以上の第一の浮体12を連結する場合には、第二の回転軸43を1体おきに配設することが好ましい。
第一の回転軸42は、一方向に回転する円形棒状の軸であり、回転体2から伝達された波力を第二の回転軸43へと伝達するものである。第一の回転軸42は、連結された第一の浮体12に架設されるものであり、第一の浮体12の長手方向に沿って、複数の第一の回転軸42が架設可能である。本実施例では、8本の第一の回転軸42が配設されている。
第二の回転軸43は、一方向に回転する円形棒状の軸であり、ベベルギア44を介して、第一の回転軸42と直角に連結しており第一の回転軸42から伝達された波力を発電機6へと伝達するものである。ベベルギア44は、第一の回転軸42の先端に取り付けられた傘歯車と、第二の回転軸43に取り付けられた傘歯車が歯合して構成される。複数の第一の回転軸42が架設された場合には、同一の第二の回転軸43上に複数の傘歯車が、各第一の回転軸42に取り付けられた傘歯車に対応して取り付けられる。
また、本実施例の波力発電装置41は、第二の回転軸43に連結された発電機6を備えるものである。
本実施例の動力伝達装置40を用いれば、水面波が穏やかで、個々の第一の回転軸42が伝達する波力が小さくても、複数の第一の回転軸42が協力して第二の回転軸43を回転駆動するため、それぞれの伝達する波力を総合して、発電に十分な波力を伝達することができる。
以上、本願発明の動力伝達装置、及び波力発電装置の態様について説明したが、本願発明はその趣旨を逸脱しない範囲で、当業者の知識に基づき種々の改良、修正、変形を加えた態様で実施し得るものであり、これらの態様はいずれも本願発明の範囲に属するものである。
例えば、本願発明の動力伝達装置の第一の浮体12として、2体の船体を甲板で平行に連結した双胴船を用いてもよい。船体の長手方向を水面波の伝わる方向に向けて停泊することで、船体間に導いた水面波の振幅を増幅させて、船内で使用する電力を効率良く発電することができる。
1...回転軸
2...回転体
3...張力維持手段
4...第二のワイヤー
5...重り
6...発電機
7...貫通孔
10、30、40...動力伝達装置
11、31、41...波力発電装置
12...第一の浮体
13、23...第二の浮体
14、24...第一のワイヤー
15、35...連結手段
20...定滑車
21...架台
32...浮体
42...第一の回転軸
43...第二の回転軸
44...ベベルギア

Claims (4)

  1. 水面に浮き、水面波の伝わる方向に長手の胴部を有する単胴型の船体形状に形成した複数の第一の浮体と、
    前記複数の第一の浮体に回転自在に架設された回転軸と、
    前記回転軸にワンウェイ機構を介して取り付けられた回転体と、
    水面に浮き、前記回転体に巻き付けられた第一のワイヤーの先端に取り付けられ第二の浮体と、
    前記第一のワイヤーにかかる張力を一定に維持する張力維持手段と、
    を備え、
    前記複数の第一の浮体が水面波の伝わる方向と略直交する方向に一定の間隔を隔てて連結され、前記第二の浮体が該第一の浮体間に配置され、
    前記張力維持手段が、前記第一のワイヤーとは逆方向に前記回転体に巻き付けられた第二のワイヤーと、該第二のワイヤーの先端に取り付けられて、該回転体から吊り下げられた重りであることを特徴とする動力伝達装置。
  2. 前記第一のワイヤーが水中に配設された定滑車に掛けられたことを特徴とする請求項1に記載の動力伝達装置。
  3. 前記第一の浮体が、複数の浮体を水面波の伝わる方向に連結して構成されたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の動力伝達装置。
  4. 請求項1〜請求項3のいずれかに記載の動力伝達装置を構成する前記回転軸に連結された発電機を備えることを特徴とする波力発電装置。
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