JP4783897B2 - 軟素材物質を含むインク組成物ならびに該組成物を用いた立体物作製技術及び立体印刷技術 - Google Patents

軟素材物質を含むインク組成物ならびに該組成物を用いた立体物作製技術及び立体印刷技術 Download PDF

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Description

本発明は、ビニルアセテートを含むポリマーを成分とする組成物を含む印刷用インク組成物および該インク組成物を用いた印刷法および該インク組成物を用いた印刷法を利用し、立体の断面形状を薄層として形成し、該薄層を積層することで立体を造形する方法に関する。
従来より薄層を積層し、立体を造形する方法としては、高速造形法(ラピッド・プロトタイピング)等が知られていた(特許文献1、特許文献2および特許文献3参照)。該方法においては、三次元CADデータなどコンピュータ上で定義された数値モデルに基づいて、複雑な形状の三次元物体を作製することができる。該方法においては、液状樹脂や樹脂粉末などの固化可能材料により固化層を形成し、この固化層を順次積層して三次元物体を造形していた。
一方、インクジェットプリンターを用いて無機顔料の粒子をインクとして用いて立体物を作製しようとする技術もあった(特許文献4参照)。
さらに、従来よりインクジェットプリンター用インク組成物として種々の組成物が報告されていた。
本発明者らは、先に画像の転写液として用い得るビニルアセテートを含むポリマーを成分とする組成物を開発していた(特許文献5参照)。
特開平10−207194号公報 特開平2002−67174号公報 特開平2002−347129号公報 特開2001−354877号公報 特開2002−155231号公報
上記高速造形法および無機顔量の粒子を用いた方法においては、作製できる立体物体は固化したものであり、例えば柔らかい物体の軟らかさを再現することはできなかった。本発明は、ビニルアセテートを含むポリマーを成分とする組成物を含む印刷用インクおよび該インクを用いた印刷法、さらに該インクを用いた立体物作製法の提供を課題とする。さらに、本発明は粉体粒子を用いた高速造形法等の造形法において、ビニルアセテートを含むポリマーを成分とする組成物を含む組成物を粉体を固めるバインダーとして用いることにより柔らかさを有している軟質立体物を作製する方法の提供を課題とする。
本発明者らは、先に開発したビニルアセテートを含むポリマーを成分とする組成物について鋭意検討を行い、驚くべきことに印刷物の画像の転写液として開発した該組成物が印刷用インク成分として用いることができることを見出した。該組成物はビニルアセテートを含むポリマー等を主成分としており、乾燥させたときに一定の粘度、軟らかさを保っているので、インク組成物としての粘度を調節することにより、印刷後乾燥させたときに印刷した画像を立体的に表現できるという効果を奏することができる。本発明者らは、該組成物にインク組成物に必要な染色剤やその他の添加剤を添加することにより、インクジェットプリンターや他の印刷機器による印刷に好適に利用できることを見出した。さらに、本発明のインク組成物の特性を利用することにより、本発明のインク組成物を用いて印刷機器により薄層を形成させこの薄層を積層させることにより、立体物を造形できることを見出し、本発明を完成させるに至った。
さらに、本発明の組成物を粉体粒子を用いた高速造形法等の造形法において、バインダーとして用いることにより、従来得られなかった軟性立体物を作製することを見出し本発明を完成させるに至った。
すなわち、本発明は以下の通りである。
[1] (a)ビニルアセテートのホモポリマーもしくはその部分加水分解物、またはビニルアセテートとアクリル酸エステル、アクリル酸アミド、アクリル酸、メタクリル酸、メタクリル酸エステル、マレイン酸、マレイン酸無水物、及びフマル酸からなる群より選ばれる一種または二種以上のモノマーとのコポリマーもしくはその部分加水分解物を含むポリマー成分、(b)(i)樹液、果実液、花蜜、蜂蜜および糖類からなる群より選ばれる一種または二種以上を含む成分もしくは(ii)樹液、果実液、花蜜および蜂蜜の主成分をそれぞれ含む人工樹液、人工果実液、人工花蜜および人工蜂蜜からなる群より選ばれる成分、ならびに(c)着色剤を含む化合物、を含むインク組成物、
[2] 孔版印刷機用である、[1]のインク組成物、
[3] インクジェットプリンター用である、[1]のインク組成物、
[4] [1]から[3]のいずれかのインク組成物を用いて立体物体の断面像を薄層として形成し、該薄層を積層することにより立体を造形する方法、
[5] 薄層を孔版印刷機を用いて形成する、[4]の薄層を積層することにより立体を造形する方法、
[6] 薄層をインクジェットプリンターを用いて形成する、[4]の薄層を積層することにより立体を造形する方法、
[7] 粉体を固化させて立体物を作製する際の粉体を固化させるためのバインダー組成物であって、(a)ビニルアセテートのホモポリマーもしくはその部分加水分解物、またはビニルアセテートとアクリル酸エステル、アクリル酸アミド、アクリル酸、メタクリル酸、メタクリル酸エステル、マレイン酸、マレイン酸無水物、及びフマル酸からなる群より選ばれる一種または二種以上のモノマーとのコポリマーもしくはその部分加水分解物を含むポリマー成分、(b)(i)樹液、果実液、花蜜、蜂蜜および糖類からなる群より選ばれる一種または二種以上を含む成分もしくは(ii)樹液、果実液、花蜜および蜂蜜の主成分をそれぞれ含む人工樹液、人工果実液、人工花蜜および人工蜂蜜からなる群より選ばれる成分を含む、バインダー組成物、
[8] 粉体が、植物体破砕粉体、動物体破砕粉体、紙破砕粉体、砂、岩石粉体、鉱物粉体、骨粉、貝殻破砕粉体、金属粉体、ガラス粉体、合成樹脂粉体からなる群より選ばれる1種または2種以上の粉体である[7]のバインダー組成物、
[9] 粉体を固化させての立体物の作製が3Dプリンターにより行われる、[7]または[8]のバインダー組成物、
[10] 粉体と(a)ビニルアセテートのホモポリマーもしくはその部分加水分解物、またはビニルアセテートとアクリル酸エステル、アクリル酸アミド、アクリル酸、メタクリル酸、メタクリル酸エステル、マレイン酸、マレイン酸無水物、及びフマル酸からなる群より選ばれる一種または二種以上のモノマーとのコポリマーもしくはその部分加水分解物を含むポリマー成分、(b)(i)樹液、果実液、花蜜、蜂蜜および糖類からなる群より選ばれる一種または二種以上を含む成分もしくは(ii)樹液、果実液、花蜜および蜂蜜の主成分をそれぞれ含む人工樹液、人工果実液、人工花蜜および人工蜂蜜からなる群より選ばれる成分を含む、バインダー組成物を混合し、層状に成形し固化させ、さらに、その上に粉体と前記バインダー組成物を混合し層状に成形し固化させたものを積層していくことを含む、立体物を作製する方法、
[11] 粉体が、植物体破砕粉体、動物体破砕粉体、紙破砕粉体、砂、岩石粉体、鉱物粉体、骨粉、貝殻破砕粉体、金属粉体、ガラス粉体、合成樹脂粉体からなる群より選ばれる1種または2種以上の粉体である[10]の立体物を作製する方法、
[12] 3Dプリンターを用いて行われる、[10]または[11]の立体物を作製する方法、
[13] 立体物が軟質立体物である[10]から[12]のいずれかの立体物を作製する方法、
[14] [10]から[13]のいずれかの立体物を作製する方法により作製された軟質立体物、
[15] 粉体を固化させて作製した立体物を軟質化するための組成物であって、(a)ビニルアセテートのホモポリマーもしくはその部分加水分解物、またはビニルアセテートとアクリル酸エステル、アクリル酸アミド、アクリル酸、メタクリル酸、メタクリル酸エステル、マレイン酸、マレイン酸無水物、及びフマル酸からなる群より選ばれる一種または二種以上のモノマーとのコポリマーもしくはその部分加水分解物を含むポリマー成分、(b)(i)樹液、果実液、花蜜、蜂蜜および糖類からなる群より選ばれる一種または二種以上を含む成分もしくは(ii)樹液、果実液、花蜜および蜂蜜の主成分をそれぞれ含む人工樹液、人工果実液、人工花蜜および人工蜂蜜からなる群より選ばれる成分を含む、軟質化組成物、
[16] 粉体が、植物体破砕粉体、動物体破砕粉体、紙破砕粉体、砂、岩石粉体、鉱物粉体、骨粉、貝殻破砕粉体、金属粉体、ガラス粉体、合成樹脂粉体からなる群より選ばれる1種または2種以上の粉体である[15]の軟質化組成物、
[17] 粉体を固化させての立体物の作製が3Dプリンターにより行われる、[15]または[16]の軟質化組成物、
[18] 粉体を固化させて立体物を作製し、次いで該立体物に(a)ビニルアセテートのホモポリマーもしくはその部分加水分解物、またはビニルアセテートとアクリル酸エステル、アクリル酸アミド、アクリル酸、メタクリル酸、メタクリル酸エステル、マレイン酸、マレイン酸無水物、及びフマル酸からなる群より選ばれる一種または二種以上のモノマーとのコポリマーもしくはその部分加水分解物を含むポリマー成分、(b)(i)樹液、果実液、花蜜、蜂蜜および糖類からなる群より選ばれる一種または二種以上を含む成分もしくは(ii)樹液、果実液、花蜜および蜂蜜の主成分をそれぞれ含む人工樹液、人工果実液、人工花蜜および人工蜂蜜からなる群より選ばれる成分を含む、軟質化組成物を含浸させることを含む、粉体を固化させて作製された立体物を軟質化する方法、
[19] 粉体が、植物体破砕粉体、動物体破砕粉体、紙破砕粉体、砂、岩石粉体、鉱物粉体、骨粉、貝殻破砕粉体、金属粉体、ガラス粉体、合成樹脂粉体からなる群より選ばれる1種または2種以上の粉体である[18]の粉体を固化させて作製された立体物を軟質化する方法、
[20] 粉体を固化させての立体物の作製が3Dプリンターにより行われる、[18]または[19]の粉体を固化させて作製された立体物を軟質化する方法、ならびに
[21] [18]から[20]のいずれかの粉体を固化させて作製された立体物を軟質化する方法により作製された軟質化立体物。
以下、本発明を詳細に説明する。
本明細書は本願の優先権の基礎である日本国特許出願2003−94861号の明細書および/または図面に記載される内容を包含する。
図1は、本願発明のインク組成物を用いてインクジェットプリンターで印刷した印刷物を示す写真である。
図2は、孔版印刷に用いた図の元絵を示す図である。
図3は、本願発明のインク組成物を用いて孔版印刷機で普通紙に印刷した印刷物を示す写真である。
図4は、本願発明のインク組成物を用いて孔版印刷機でコート紙に印刷した印刷物を示す写真である。
図5は、孔版印刷機専用インクを用いて孔版印刷機で普通紙に印刷した印刷物を示す写真である。
図6は、孔版印刷機専用インクを用いて孔版印刷機でコート紙に印刷した印刷物を示す写真である。
1.本発明のインク組成物
本発明のインクの成分として用いたビニルアセテートを含むポリマーを成分とする組成は以下の通りである。
(a)ビニルアセテートのホモポリマーもしくはその部分加水分解物、またはビニルアセテートとアクリル酸エステル、アクリル酸アミド、アクリル酸、メタクリル酸、メタクリル酸エステル、マレイン酸、マレイン酸無水物、及びフマル酸からなる群より選ばれる一種または二種以上のモノマーとのコポリマーもしくはその部分加水分解物を含むポリマー成分、ならびに(b)(i)樹液、果実液、花蜜、蜂蜜および糖類からなる群より選ばれる一種または二種以上を含む成分もしくは(ii)樹液、果実液、花蜜および蜂蜜の主成分をそれぞれ含む人工樹液、人工果実液、人工花蜜および人工蜂蜜からなる群より選ばれる成分を含む化合物、を含む組成物である。
ビニルアセテートのホモポリマーもしくはその部分加水分解物、またはビニルアセテートとアクリル酸エステル、アクリル酸アミド、アクリル酸、メタクリル酸、メタクリル酸エステル、マレイン酸、マレイン酸無水物、及びフマル酸からなる群より選ばれる一種または二種以上のモノマーとのコポリマーもしくはその部分加水分解物を含むポリマー成分はエマルジョンの状態であることが望ましい。この意味で、本発明の成分(1)中の成分(a)は、水性ラテックスエマルジョンである。ここで、ラテックスとはポリマーまたはコポリマー分子を含有する水性分散体をいう。
ビニルアセテートのホモポリマーもしくはコポリマーを含むエマルジョンは、市販品として入手することができる。例えば手芸店などで販売されている以下の製品群が適用できる。「木工用ボンド(コニシ社製、接着剤)」、「モトポジ(MODPODGE)(PLAID社製、仕上げ剤)」、「ポレア(PLAID社製、仕上げ剤)」、「シャインフィニッシュ(株式会社ジャンティー製、仕上げ剤)」、「ハルグロスハルエンタープライズ社製、仕上げ剤」」、「クリヤポッジ(アメリカンハンディクラフト社製、仕上げ剤)」、「トップコートグロス(株式会社ジャンティー製仕上げ剤)」、商品名「トランスファーコート、(株式会社ジャンティー製、転写液)」、「ハルトランスファー{ハルエンクープライス社製、転写液}」、「サンフィニッシェ(株)サンユー社製、仕上げ剤」」などが挙げられる。従って、本発明の素材にはこれらの市販品の1つまたは複数を含ませることができる。このうちモトポジが好適に用いられ、PLAID社のカタログのITEM#CS11222、CS11221、CS11220、CS11219、CS11218、CS11217、CS11213、CS11211、CS11201、CS11202、CS11203、CS11204、CS11205、CS11207、CS11301、CS11302、CS11303等のモトポジを用い得る。また、米国特許第3616005記載のラテックスエマルジョンも好適に用い得る。
又、本発明で用いられるビニルアセテートのホモポリマーは、ビニルアセテートモノマーを乳化剤、重合開始剤、触媒、保護安定剤、可塑剤、及び各種添加剤を適宜希釈し、混合して、従来公知の方法で乳化重合させることにより容易に得られる。
ビニルアセテートのコポリマーは、ビニルアセテートモノマーと、それと共重合させるモノマー(コモノマー)を混合して、乳化剤、重合開始剤、触媒、保護安定剤、可塑剤、及び各種添加剤を適宜選択し、混合して、従来公知の方法で乳化重合させることにより容易に得られる。この場合、コモノマーとして利用できるものとして、アクリル酸エステル、アクリル酸アミド、アクリル酸、メタクリル酸、メタクリル酸エステル、マレイン酸、マレイン酸無水物、及びフマル酸、から選ばれる一種または二種以上のモノマーが挙げられる。このうち、好ましいコモノマーは、アクリル酸エステル、アクリル酸アミド、アクリル酸、メタクリル酸、メタクリル酸エステル、マレイン酸、マレイン酸無水物及びフマル酸からなる群から選ばれる一種または二種以上のモノマーである。より好ましいコモノマーとしてはアクリル酸エステル、アクリル酸アミド、アクリル酸、メタクリル酸、メタクリル酸エステル、マレイン酸、マレイン酸無水物からなる群から選ばれる一種または二種以上のモノマーが挙げられる。特に好ましいコモノマーとしては、アクリル酸エステル、アクリル酸アミド、アクリル酸、メタクリル酸、メタクリル酸エステルからなる群から選ばれる一種または二種以上のモノマーが挙げられる。
成分(a)の組成は上記の組成を有するものならばなんでもよいが、例えば、不揮発成分55%の、ポリビニルアセテートの水性ラテックスおよびジブチルフタレートの重量%が、それぞれ80〜95%および5〜20%、好ましくは85〜95%および5%〜15%、さらに好ましくは90〜95%および5〜10%含む組成物が例示できる。より具体的には、不揮発性分55%のポリビニルアセテートの水性ラテックス92.5重量%とブチルフタレート7.5重量%とを含む組成物が例示できる。
インク組成物全体における成分(a)の含量は、10容積%〜70容積%が好ましい。
可塑剤としては、ジブチルフタレートを含むフタル酸エステル等の汎用品が好ましく用いられる。本発明において、可塑剤の添加量は組成物全体に対して3〜30重量%が好ましい。
また、該成分(a)はそれ自体水分を含んでいてもよく、例えば、不揮発成分を含む、ビニルアセテートを主成分とし、ジブチルフタレート等の可塑剤または安定剤を含有するコポリマーを含む水性ラテックスを例示することができる。このような水性ラテックスとして、不揮発性成分を含み、ビニルアセテートを主成分とし、アクリレートを副成分として含有するコポリマーにさらにジブチルフタレートを混合したものが挙げられる。
「樹液」とは、植物体の液体成分をいい、松、白樺、メイプル、砂糖キビ、甜菜の樹液が好ましい。これらの植物体から得られる樹液を単独で用いることもできるし、二種以上を混合したものを用いることもできる。樹液は、植物体表面から自然に流出してくるものを用いることもできるし、植物体から種々の方法で抽出したものを用いることもできる。例えば、白樺等の樹の表面に傷をつけて樹液を漏出させたものを用いることができ、また白樺等の幹に適当な太さのチューブを差込み、植物体内を流れる液体を採集して用いることもできる。また、このようにして得られた樹液を例えばフィルター処理して固形成分等を除去して用いてもよい。樹液の成分の一部が含まれている限り本発明の「樹液」に含まれる。例えば、市販の白樺樹液を用いてもよい。白樺樹液の成分として、果糖、ブドウ糖、アミノ酸、リンゴ酸、多糖類(キレラン)、配糖類(シリンガレジノール)およびその他ミネラル類が例示できる。白樺樹液の組成は、採取時期、採取場所により変動がある。
「果実液」とは、植物の果実の液体成分をいい、ブトウ、モモ、柑橘類、リンゴ、バナナ、スイカ、メロン、チェリー、ナシ、パイナップル、ヤシ、パパイヤ、マンゴー、ドリアン等の果実の液体成分を用いることができる。これらの果実の液体成分を単独で用いることもできるし、二種以上を混合したものを用いることもできる。果実液は、前記果実からミキサー処理等により得ることができる。このようにして得られた果実液を例えばフィルター処理して固形成分等を除去して用いてもよい。果実液の成分の一部が含まれている限り本発明の「果実液」に含まれる。主成分を人工的に混合して作製した人工液体(人工果実液)も本発明の「果実液」に含まれる。
「花蜜」とは、植物の花の蜜腺から分泌される多糖類をいう。花蜜の主成分を人工的に混合して作製した人工液体(人工花蜜)も本発明の「花蜜」に含まれる。
「蜂蜜」とは、ミツバチが植物の花の蜜腺から多糖類である花蜜を胃(蜜嚢)の中に吸い取って、単糖類に分解しながら吐き出して巣房の中に蓄えたものをいう。レンゲ、トチ、アカシアから得られるものを一種または二種以上含むものを用いることができる。蜂蜜の主成分を人工的に混合して作製した人工液体(人工蜂蜜)も本発明の「蜂蜜」に含まれる。
上記の樹液、果実液、蜂蜜は水分を含んでおり(例えば、白樺樹液は約90〜約95%の水分を含んでおり、最終的に本発明の素材組成物に含ませるべき水分含量に応じて、適宜水で希釈することができるし、また濃縮して水分含量を低下させてもよい。
「糖類」とは、単糖、二糖、多糖を含み、例えばキシリトール、ショ糖、果糖、グルコース、キトサン、キチン、マンナン、グアーガムが例示される。これらの糖を単独で用いることもできるし、二種以上を混合したものを用いることもできる。
(i)樹液、果実液、花蜜、蜂蜜および糖類からなる群より選ばれる一種または二種以上を含む成分もしくは(ii)樹液、果実液、花蜜および蜂蜜の主成分をそれぞれ含む人工樹液、人工果実液、人工花蜜および人工蜂蜜の添加量は、組成物全体対して5〜50容積%が好ましい。水の含有量について、組成物全体の10容積%〜95容積%が好ましい。
上記の本発明の素材組成物の成分(1)として、例えば国際公開公報WO02/24801号に記載のエマルジョン組成物を用いることができる。このエマルジョン組成物は、国際公開公報WO02/24801号の記載の成分組成を有し、該公報の記載に従って調製することができる。
この組成物に着色剤を混合し、さらに必要に応じて各種の添加剤を加える。添加剤として、湿潤剤、水溶性有機化合物、界面活性剤、消泡剤、酸化防止剤、電荷調整剤、紫外線吸収剤、抗菌剤、防臭剤、香料、pH調整剤等が挙げられる。
着色剤として、染料化合物、有機顔料化合物、無機顔料化合物等が挙げられる。
水溶性染料化合物は、一般の水溶性インクの染料成分として使用されるものでよく、限定されず、ブラック、シアン、マゼンタ、イエロー等の色を与える公知の色素成分として用いられるものを用いることができる。例えば、アシッド・イエロー17、アシッド・イエロー23、アシッド・イエロー73、ダイレクト・イエロー86等のイエロー染料、アシッド・レッド1、アシッド・レッド8、アシッド・レッド14、アシッド・レッド37、アシッド・レッド52、アシッド・レッド87、アシッド・レッド92、アシッド・レッド103、アシッド・レッド289、リアクティブレッド4等のマゼンタ染料、アシッド・ブルー9、アシッド・ブルー92、アシッド・ブルー87、リアクティブブルー15、ダイレクト・ブルー86等のシアン染料、アシッド・ブラック2、ダイレクトブラック22、ダイレクトブラック154等のブラック染料等を用いることができる。有機顔料化合物有機顔料化合物としては、例えばアニリンブラック、ファーストイエロー、ジスアゾイエロー、パーマネントオレンジ、リゾールレッド、レーキレッドC、パーマネントレッド2B、ブリリアントカーミン6B、カーミン3B、コバルトバイオレット、メチルバイオレットレーキ、フタロシアニンブルー、ファーストスカイブルー、フタロシアニングリーン等を用いることができる。これらの着色剤の添加量も限定されず用いる着色剤の種類に応じて適宜決定すればよいが、インク組成物全量に対して、0.1〜20重量%、好ましくは0.5〜15重量%である。
湿潤剤は、ノズル詰まりを抑制し、インク吐出安定性を高めるために添加する。湿潤剤として、例えばグリセロール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、低分子量ポリエチレングリコール、ポリビニルアルコール、エチルアルコール、イソプロピルアルコールなどを用いることができる。
水溶性有機化合物は水とともにインク媒体として用いられる。有機化合物としては、多価アルコール類(エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、グリセロール等)、多価アルコールアルキルエーテル類(エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、テトラエチレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル等)、多価アルコールアリールエーテル類(エチレングリコールモノフェニルエーテル、エチレングリコールモノベンジルエーテル等)、含窒素複素環化合物類(N−メチル−2−ピロリドン、N−ヒドロキシエチル−2−ピロリドン、1,3−ジメチルイミダゾジノン、ε−カプロラクム、γ−ブチロラクトン等)、アミド類(ホルムアミド、N−メチルホルムアミド、N,N−ジメチルホルムアミド等)、アミン類(モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、モノエチルアミン、ジエチルアミン、トリエチルアミン等)、含硫黄化合物類(ジメチルスルホキシド、スルホラン、チオジエタノール等)、及びカーボネート類(プロピレンカーボネート、エチレンカーボネート等)等が用いられる。水溶性有機化合物の添加料は、インク全量に対して、0.1〜20重量%程度が好ましい。
水および水溶性有機化合物の添加量により任意にインク組成物の粘度を調整することができる。インク組成物の粘度は、限定されないがインクジェットプリンターで用いる場合、1〜20mP.S程度が好ましい。本発明のインク組成物は、インクジェットプリンターのみならず、謄写版印刷、シルクスクリーン印刷等の孔版印刷、ジークレー印刷や後述の立体物製造機器等にも用いることができ、またプリントゴッコ(登録商標、理想科学工業社製)、リソグラフ(登録商標、理想科学工業社製)等の市販の孔版印刷の原理を利用した印刷機にも用いることができる。必要な粘度は用いる印刷機器により適宜決定することができる。例えば、謄写版印刷、シルクスクリーン印刷、ジークレー印刷で用いるインク組成物の粘度は高めになる。
界面活性剤は、インクの表面張力や濡れ性を調整し、ヘッドでの乾燥を防いだり、紙等の被印刷物へのにじみを防止し得る。界面活性剤としては、例えば、アニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、ノニオン性界面活性剤及び両性界面活性剤が挙げられる。
紫外線吸収剤としては、ベンゾフェノン系、ベンゾトリアゾール系、シアノアクリレート系、サリチル酸系のもの等が挙げられる。ベンゾフェノン系としては2,4−ジヒドロキシベンゾフェノン等が挙げられ、ベンゾトリアゾール系としては2−(2’−ヒドロキシ−5’−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール等が挙げられ、サリチル酸系としてはp−t−ブチルフェニルサリシレート等が挙げられる。紫外線吸収剤の添加量は限定されないが、インク全量に対して0.05〜0.5重量%とするのが望ましい。
抗菌剤としては、有機系抗菌剤、無機系抗菌剤および天然抗菌剤等が挙げられる。有機系抗菌剤としては、トリクロサン、クロルヘキジジン、ジンクピリチオン、クロルキシレノール等が挙げられ、無機系抗菌剤としては、銀ゼオライト系、抗菌ガラス、リン酸ジルコニウム銀系、銀錯体系等が挙げられ、天然抗菌剤としては、キトサン、カテキン、ヒノキチオール等が挙げられる。
さらに、謄写版印刷、シルクスクリーン印刷に用いる場合、インク組成物の粘度は上述のインクジェットプリンターで用いる場合のような制限がなくなるので、さらに種々の物質を混合し種々の機能を持たせた機能的なインク組成物(機能性インク)とすることができる。例えば、蓄光物質を添加することにより蓄光性インク組成物ができ、熱により発泡する物質を添加することにより発泡性インク組成物ができ、温度変化により色が変化する示温性物質を添加することにより示温性インク組成物ができ、芳香物質を封入したマイクロカプセルを添加することにより印刷後のインク部分をこすることにより芳香を発する芳香性インク組成物ができ、導電性物質を添加することにより導電性インク組成物ができる。
2.本発明のインク組成物を用いた印刷方法
本発明のインク組成物をインクジェットプリンターを用いた印刷に用いることができる。インクジェットプリンターには、インクの射出方法の違いにより、大きく電圧を加えることにより変形する素子(ピエゾ素子)を用いてその変形によりヘッド内のインク収納スペースを減少させ、この圧力によりインクを吐出するピエゾ方式のものと、ノズル中のヒータを加熱することにより泡を生成し、この泡によりインクを押し出すサーマルインクジェット方式のものがあるが、本発明の印刷用インクを用いた印刷にはいずれの方式のプリンターも用いることができる。このようなインクジェットプリンターとしては、市販のプリンターを用いることができ、例えば、EPSON社のPMシリーズのインクジェットプリンターが挙げられる。
プリンターのインクカートリッジに本発明の印刷用インク組成物を充填し、プリンターに設置し、通常通り印刷を行なえばよい。また、この際1回に吐出されるインク量や吐出速度を自由に設定でき、インク量を多くすれば印刷物を立体的にすることもできる。
また、本発明のインク組成物はジークレー印刷のインクとしても用いることができる。ジークレー印刷とは、スクリーンを使用せずダイレクトにインクを版画紙やキャンバスに吹き付ける技法をいう。
さらに、本発明のインク組成物を謄写版印刷(孔版印刷)用のインクとして用いることができる。謄写版印刷とはろう引き原紙に鉄筆やタイプの圧力により多くの細かい穴をあけ、その穴からにじみ出るインクを紙にうつしとる印刷法をいうが、本発明においてはこの原理を用いた印刷、すなわち適当な原紙(フィルター、スクリーン等とも呼び、紙、絹、ナイロン、テトロン、ステンレス、スティールなどでできている)に適当な手段で穴をあけインクが通るようにし、紙等の被印刷物に前記穴を通してインクを写しとることにより印刷を行なうあらゆる印刷法を含める。例えば、シルクスクリーン(シルクスクリーン・プロセス・プリンティング、セリグラフ)印刷、やプリントゴッコ(登録商標、理想科学工業株式会社製)、リソグラフ(登録商標、理想科学工業社製)等の孔版印刷法を応用した印刷機を用いた印刷にも本発明のインク組成物を用いることができる。前記原紙の厚さを変えることにより被印刷物に写し取られるインクの厚さを変えることができ、立体的に印刷することが可能である。特に謄写版印刷器を用いた場合、印刷する被印刷物として薄い紙や樹脂に限定されず厚みがあるものなども使用することができ、さらに表面が粗雑なものにも使用でき、曲面にも使用することができる。用いることができる被印刷物の素材として紙、木、布、塩化ビニール、ポリエステル、アクリル、ポリカーボネート、メラミン、ABS、AS、PS、尿素成形品、発泡スチロール等のスチロール、スチレン系合成紙、ナイロン等がある。また、上質紙、中質紙に白土等の塗料を塗布したコート紙およびアート紙を用いた場合、その上で後述の立体物を作製した場合、容易に立体物から紙を剥がすことができる。
3.本発明のインク組成物を用いた立体物作製
インクジェットプリンター、孔版印刷の原理により印刷を行う印刷機等の印刷用機器やインクを吐出し、被印刷物に薄層を形成させることができる機器を用いることにより立体物を作製することができる。
紙や樹脂フィルム等の被印刷物上に前記機器を用いて薄層を形成させ、この薄層を積層させることにより立体物を作製する。上述のようにインクの粘度等を変えることにより、薄層の厚さを変えることができる。1層の薄層の厚さは数μm〜数mmが好ましいが、この範囲外の薄層を形成させることもできる。
薄層を積層させるには、薄層を形成するごとに、前記機器のインク吐出部分の位置を上昇させてもよいし、層が形成された被印刷物を下降させてもよい。この方法により常にインク吐出部分と一番上層の薄層の距離が一定に保たれ、安定した薄層を形成することができる。
薄層のそれぞれの像は、立体物の断層図をとったときの断層図一枚に表された像を用いればよい。この像を電子データ化し、前記機器を用いてこの象を薄層1層の像として薄層を形成し、立体物の断層図を各々を表す薄層を積層させることにより立体物を作製することができる。
ある薄層を形成させてから、その上の薄層を形成するまでに該ある層の薄層は乾燥又は半乾燥させる必要があり、時間をおいて風乾させてもよいし、別途、熱、風等により強制的に乾燥させてもよい。
積層させる薄層の積層段数は限定されず、作製しようとする立体物の暑さおよび薄層1層の厚さに応じて適宜設定すればよい。
本発明の方法により例えば、植物や動物の全体または器官、組織等の生物体の一部等をその外部立体形状、内部の形状および色を再現した状態で作製することができる。例えば、X線断層撮影装置、磁気共鳴断層撮影装置、ポジトロン断層撮影装置、超音波断層撮影装置等の断層撮影が可能な装置で、立体物の断層図を多数得て、それぞれを電子データ化し、それぞれ断層を1層の薄層の像として、積層することにより立体物を作製することができる。
4. 本発明のインク組成物および粉体を用いた立体物作製
本発明のインク組成物を用いて、粉体をシート状に固体化させて該シートを積層することにより立体物を作製することができる。本発明のインク組成物は粉体のバインダー組成物として用いることができる。本発明のインク組成物をバインダー組成物として用いる場合、着色剤は含まれていてもいなくてもよい。また、透明の着色剤を用いてもよい。ここでいうバインダー組成物は、(a)ビニルアセテートのホモポリマーもしくはその部分加水分解物、またはビニルアセテートとアクリル酸エステル、アクリル酸アミド、アクリル酸、メタクリル酸、メタクリル酸エステル、マレイン酸、マレイン酸無水物、及びフマル酸からなる群より選ばれる一種または二種以上のモノマーとのコポリマーもしくはその部分加水分解物を含むポリマー成分、(b)(i)樹液、果実液、花蜜、蜂蜜および糖類からなる群より選ばれる一種または二種以上を含む成分もしくは(ii)樹液、果実液、花蜜および蜂蜜の主成分をそれぞれ含む人工樹液、人工果実液、人工花蜜および人工蜂蜜からなる群より選ばれる成分を含む、バインダー組成物であり、必要に応じて着色剤を含んでいてもよく、着色剤が透明な着色剤であってもよいバインダー組成物である。すなわち、本発明のバインダー組成物を粉体と混合し、層状に成形し固化させ、さらに、その上に粉体と前記バインダー組成物を混合し層状に成形し固化させたものを積層していくことにより、立体物を作製することができる。
立体物作製に用いる粉体としては、有機、無機の粉体が挙げられる。有機、無機の粉体は特定の粉体に限定されず、例えば植物の破砕物粉体、動物の破砕物粉体、セルロースパウダー等の紙を粉砕した粉体、リン酸カルシウムを主成分とする骨粉、貝殼破砕物粉体、砂、岩石粉体、鉱物粉体、金属粉体、ガラス粉体、合成樹脂粉体、石膏粉末(硫酸カルシウム粉体)等が挙げられる。植物の破砕物として、草本植物、樹木植物を含む植物の葉、茎、根の破砕物が挙げられ、例えば、樹の幹、樹皮を細かく砕いた粉末が挙げられ、具体的には、白樺の樹皮を破砕して得られた粉体が挙げられる。さらに、小麦粉、きな粉、片栗粉、薄力粉、上新粉、コーンスターチ、白玉粉等の穀物種子粉体を混合することもできる。これらの粉体は植物を乾燥させて破砕し粉体状としたものが好ましい。動物の破砕物として、動物体を乾燥させたものが挙げられ、動物体全体、動物体の肉部分、皮部分等を用いることができる。例えば、ヒトデ、カニ、エビ等の海産動物の乾燥体を破砕して得られた粉体が挙げられる。岩石粉体は、自然石を破砕して得られた粉体を用いてもよいし、セメントを破砕して得られた粉体を用いてもよい。鉱物粉体としては、金属をも含む有機、無機のあらゆる鉱物を混合することが可能である。例えば、顔料として用い得るマラカイト、辰砂、トルコ石等の鉱物顔料が挙げられる。さらに、石英粉末、タルク、雲母粉末、珪藻土等も挙げられる。また、金属粉体としては、金、白金、銀等の貴金属の粉末、鉄、銅、ゼオライト、アルミニウム、磁鉄鋼、鉛等の金属の粉体が挙げられる。合成樹脂粉体は、合成樹脂の種類は限られず、ポリエチレン、ポリプロピレン、塩化ビニル、塩化ビニリデン、ABS樹脂、ポリスチレン、AS樹脂、メタクリル樹脂、ポリビニルアルコール、セルロース系プラスチック、不飽和ポリエステル樹脂、ポリウレタン、ポリカーボネート、ポリ酢酸ビニル、ポリエチレンテレフタレートやポリブチレンテレフタレート等のポリエステル等が挙げられる。ガラス、合成樹脂、紙等はごみとしてその処理、再利用等が問題になっているが、本発明の素材組成物はこれらを資源として有効に再利用することを可能にする。本発明の素材組成物は、ここに例示した粉体の2種以上を含んでいてもよい。用いる粉末径は数十μm、例えば30〜50μmである。この中でも、石膏粉末、デンプン、小麦粉粉末、きな粉、片栗粉、薄力粉、上新粉、コーンスターチ、白玉粉等が好適に用いられる。
これらの粉末を材料として、立体物を作製する方法も限定されず、粉末を特定のバインダーを用いて凝集固定化することにより、立体物を作製する方法ならばいずれの方法も含まれる。例えば、ラピッドプロトタイピングの技術を利用した方法が挙げられる。この際に、粉体を固めるバインダーとして、本発明のインク組成物を用いればよい。ラピッドプロトタイピングの技術を利用した立体物作製方法においては、最初に立体物の3次元データを得て電子データ化する。この場合、ヘリカルCTスキャナーやMRIスキャナーで3次元データを得ることができる。また、立体物の断層データをX線断層撮影装置、磁気共鳴断層撮影装置、ポジトロン断層撮影装置、超音波断層撮影装置等の断層撮影が可能な装置で、立体物の断層図を多数得て、それぞれを電子データ化する。すなわち、人体などの3次元物体を測定し、該物体を模した立体物を製作する場合は、3次元物体をCTやMRI等を用いて、3次元物体を輪切りにする断層データを、ある間隔において記録し、3次元物体の内部の様子を3次元データとして記録する。実在しない物体を模した立体物を製作する場合は、断層データを積み重ねた3次元データを直接製作する。3次元データは物体の外形を表すだけではなく、内部の状態も表している。例えばX線CTは内部のX線の吸収率の分布をCT値として記録するが、立体物を作製する場合、CT値を特定の色に対応させるようにデータを変換する。このことにより生体を模した立体物の場合、生体の一部、筋肉、脂肪、血管等の部分を区別して表すことができる。
得られた該電子データに基づいて、石膏粉末等を本発明のバインダー組成物で固定化しながらそれぞれ断層を1層の薄層像として、積層することにより立体物を作製する。
ラピッドプロトタイピングにより立体物を作製する造形装置は、種々あり限定されない。なお、ラピッドプロトタイピングにより立体物を作製する造形装置を3Dプリンターということがある。例えば、ZCorporation(米国)の3DプリンターであるZ400(商標)システム、Z406(商標)システム、Z810(商標)システムが挙げられ、本発明の方法により、これらの装置を用いて得られた立体物を軟質化することができる。造形装置を用いて立体物を作製する場合、装置に元となる物体の3次元データを入力する。この場合、3次元データとしてはSTL(Stereo Lithography)データ、VRML(Virtual Reality Modeling Language)データ、PLY/ZCPデータ等がある。ここでSTLとは、3次元CADから各種造形装置へデータを渡す際の標準データフォーマットである。STLデータとは,3次元ソリッドデータを微小な三角形平面(ファセット)で近似した多面体モデルのことをいい、STL編集ソフトウェアを使用することにより処理することができる。しかしSTLフォーマットは色を規定することができず、カラーのデータを表現することができない。VRMLとは、インターネット上(ホームページ上)にて,3次元仮想空間を表現するためのフォーマットであり、カラーのデータを表現することができる。PLYとは、ポリゴンデータを取り扱う研究者の間で広く用いられるフォーマットで、カラーのデータを表現することができる。その仕様は広く公開されている(Dr.Greg Turk,http://www.cc.gatech.edu/projects/large_models/ply.html)。ZCPはZCorporationが自社の製品用に製作したフォーマットである。これらのデータを基にして、ZCorprationのシステムは、装置で造形を行うのに必要なスライスデータを作製し、造形に必要な造形位置、積層幅、バインダーの塗布量等を設定する。
また、X線断層撮影装置、磁気共鳴断層撮影装置、ポジトロン断層撮影装置、超音波断層撮影装置等の断層撮影が可能な装置により得られたスライスデータを基にZCorporationの製品を用いて立体物を作製する場合は、市販のソフトウェア(FreeForm(SensAble Technologies,Inc.)等)を用いて、スライスデータをSTLフォーマットなどに変換し、それをZCorporationの製品に入力する必要がある。ZCorporationの製品で造形するとき、まず、造形用の可動ステージ上に、材料粉末を1層敷く、この際前記スライスデータに基づき、必要な部分にバインダー組成物が適用される。次に造形用のステージを一層の厚み分だけ下降させ、2層目の粉末を敷く、この作業を繰り返すことにより、最終的にバインダー組成物が適用された部分の粉末粒子は互いに凝集し立体物を形成する。この作業を行いながら、あるいは作業終了後に固定化していない粉末を除去することにより、所望の立体形状をもつ立体物を作製することができる。
ZCorporationの装置を用いての立体物の造形は、装置に付属の取り扱い説明書およびデータ変換用ソフトウェアを用いることにより容易に行うことができる。
上記プロトタイピングの技術は公知のものであるが、上記プロトタイピングの技術において用いるバインダー組成物として、水、糊、接着剤等の粉体同士を結合させ得るものを用いている。この方法によりできる立体物は、立体の形状のみを再現した硬質な立体物である。一方、バインダー組成物として、本発明の組成物を用いることにより、軟質立体物を作製することができる。これは、本発明の組成物自体が粘性等を有しており、粉体を固めた場合であっても、得られた立体物が本発明の組成物が有している粘性のため、軟性度(柔らかさ)を有しているからである。本発明の組成物をプロトタイピング技術のバインダーとして用いる場合、本発明の組成物の使用量および組成を適宜決めることにより、任意の軟性度を有している立体物を作製することができる。
さらに、上述のラピッドプロトタイピングの技術を手動で行ってもよい。この場合、本発明のバインダー組成物を薄い容器に入れ、そこに粉体を入れ固化させたシート状のものを多数作製し、該シート状のものを積層させればよい。この際、固化は乾燥機等により乾燥することにより行えばよい。さらに、本発明のバインダー組成物を薄い容器に入れ、そこに粉体を入れ固化させシート状にし、乾燥固化させ、該乾燥したシートに本発明のバインダー組成物を重ね、粉体を添加し、さらに乾燥固化する、という作業を繰り返してもよい。この際、作製する立体物の形状に応じて、積層する各シートの形状を設計しておけばよい。
さらに、本発明はラピッドプロトタイピングの技術により粉体を接着剤等で固めて得られた硬質な立体物を、上記バインダー組成物を用いて軟質化する技術をも包含する。この場合、組成物の組成は上記バインダー組成物と同じであるが、その目的を表すべく、軟質化組成物という。すなわち、粉体を固めてできた硬質な立体物に本発明の軟質化組成物を含浸させる。含浸は、立体物を軟質化組成物中に浸すことにより行えばよい。浸す時間は限定されず、経時的に軟らかさを測定し、所望の柔らかさに達した時点、あるいは、立体物の内部すべてに軟質化組成物が行き渡る時点で立体物を取り出せばよい。本発明の方法により例えば、植物や動物の全体または器官、組織等の生物体の一部等をその外部立体形状、内部の形状および色ばかりではなく硬さをも再現した状態で作製することができる。例えば、本発明の方法により、内臓(腎臓、肝臓、他)、鼻、耳、肢、組織等の生体の部分について軟質な立体物を作製した場合、該立体物は外部および内部の形状ばかりではなく、その生体の部分の硬さをも再現できる。ナイフや医学用メス等で容易に切り開ける程度の柔らかさをもった立体物を得ることができる。該軟質化立体物は、元となる立体物の軟らかさと同程度の軟らかさを有しており、生体を模した立体物の場合は、筋肉や内臓等の生体と同程度の軟らかさを有している。従って、該軟質化立体物は手術用模型等、医学教育等のための生体模型等として用いることができる。
以下、本発明の実施例を説明するが、本実施例の態様は本発明を限定するものではない。
〔実施例1〕 本願発明のインク組成物を用いたインクジェットプリンターによる印刷
不揮発成分55%のポリビニルアセテートの水性ラテックス92.5重量%とジブチルフタレート7.5重量%とを含む組成物と白樺樹液と水を1:1:1の容積比で混合した。白樺樹液は、4月の白樺の若葉が芽吹く前に、幹に穴を空けその穴にパイプを取り付けて採取した。この組成物7mLに、インクジェットプリンター用黒インク(CANON Ink BCI−11 Black)を0.3mL混合し、インク組成物とした。
該インク組成物をインクジェットプリンター用インクカートリッジ(EPSON ICIBK02)に充填し、インクジェットプリンター(EPSON PM−770C)に装着し印刷した。印刷した像は、ヒトの頭部をCTスキャンで撮影して得た頭部断層図であった。図1に印刷物の写真を示す。図1上は、用いたインクジェットプリンターの専用黒色インクカートリッジを用いて印刷した印刷物であり、図1下は本願発明のインク組成物を用いて印刷したものである。図1に示す図を10回印刷しても、インクジェットプリンターのノズル等に詰まりは生じなかった。また、インクジェットプリンター用インクと本願発明のインク組成物を用いて印刷した印刷物を比較すると、本願発明のインク組成物を用いて印刷した印刷物の方が印刷物の像が鮮明であった。また、本願発明のインク組成物を用いて印刷した印刷物の方がインクの渇きが早く、またより耐水性を有していた。
〔実施例2〕 本願発明のインク組成物を用いた孔版印刷機による印刷
孔版印刷機の一つである理想科学工業社製のプリントゴッコ(登録商標)による印刷に本発明のインク組成物を用いて孔版印刷を行った。
市販の、不揮発成分55%のポリビニルアセテートの水性ラテックス92.5重量%とジブチルフタレート7.5重量%とを含む組成物(モトポジ(MOD PODGE GROSS、PLAID社製カタログ番号Item#CS11201))と白樺樹液と水を8:2:1の容積比で混合した。さらに、プリントゴッコ(登録商標)専用インク(RISOハイメッシュインクHM1NK、黒色)を等量混合しインク組成物を作製した。この時点で本発明のインク組成物の粘度が専用インクの粘度よりも低かったので、粘度をほぼ等しくするために、インク組成物中の水分をドライヤーで加熱して蒸発させた。インク組成物の体積が乾燥前の約3分の2になるまで水分を蒸発させたところ、専用インクの粘度とほぼ等しくなったので、これを印刷に用いた。
プリントゴッコ(登録商標)の取扱説明書に従って、本発明のインク組成物およびプリントゴッコ(登録商標)専用インクを用いて印刷を行った。印刷した像は、ヒトの頭部をCTスキャンで撮影して得た頭部断層図であった。図2に元絵を示す。図3に本願発明のインク組成物で普通紙に印刷した結果、図4にコート紙に印刷した結果、図5に専用インクで普通紙に印刷した結果、図6にコート紙に印刷した結果を示す。プリントゴッコ(登録商標)用インクと本願発明のインク組成物を用いて印刷した印刷物を比較すると、本願発明のインク組成物を用いて印刷した印刷物の像の方が鮮明であった。また、コート紙に印刷した場合、プリントゴッコ(登録商標)用インクでは印刷むらが認められるのに対して本願発明のインク組成物では認められなかった。
〔実施例3〕 三次元プリンターを用いた立体物作製
三次元積層式自動造形装置(例えば、Z−コーポレーション製のZ406)を用いて行う積層工程を、以下のように手動で再現し、シートを作製した。
(i)リケイ紙の上にマスキングテープで5×10cmのマスを作り、本発明の組成物を約5.0cc流した。
(ii)粉体を5.0ccの計量スプーンにすりきり1杯とり、薄く均一に本発明のバインダー組成物の上に振りかけた。この際、用いた粉体は、石膏粉末であった。
(iii)50℃の乾燥機に入れて、乾燥後に余分な粉体を払い落とした。
(iv)一連の作業を10回程度繰り返して立体積層物を作製した。
該立体物は乾燥後も柔らかさを保持していた。
〔実施例4〕 粉体を固めて作製した硬質立体物の軟質化
Z−コーポレーション製の三次元積層式自動造形装置Z406を使用し、標準仕様の石膏粉末と標準仕様のバインダーを用いて板状の立体物を作製した。次いで、該立体物を不揮発成分55%のポリビニルアセテートの水性ラテックス92.5重量%とジブチルフタレート7.5重量%とを含む組成物と白樺樹液と水を1:1:1の容積比で混合した軟質化組成物に24時間含浸させた。
その結果、軟質化した立体物が得られた。
本明細書で引用した全ての刊行物、特許および特許出願をそのまま参考として本明細書にとり入れるものとする。
産業上の利用の可能性
本発明のインク組成物を用いることにより、インクジェットプリンター等を用いて高品質な印刷物を得ることができ、また立体的な印刷をすることが可能である。さらに、本発明のインク組成物を用いて物体の断面の像の薄層を形成させ、該薄層を積層させることにより立体物体を造形することができる。さらに、本発明の組成物を粉体と混合し、粉体を固化させつつ固化した粉体を積層させることにより、軟性度(柔らかさ)を有する立体物を作製することができる。

Claims (6)

  1. (a)ビニルアセテートのホモポリマーもしくはその部分加水分解物、またはビニルアセテートとアクリル酸エステル、アクリル酸アミド、アクリル酸、メタクリル酸、メタクリル酸エステル、マレイン酸、マレイン酸無水物、及びフマル酸からなる群より選ばれる一種または二種以上のモノマーとのコポリマーもしくはその部分加水分解物を含むポリマー成分、(b)(i) 樹液、果実液、花蜜、蜂蜜および糖類からなる群より選ばれる一種または二種以上を含む成分もしくは(ii) 樹液、果実液、花蜜および蜂蜜の主成分をそれぞれ含む人工樹液、人工果実液、人工花蜜および人工蜂蜜からなる群より選ばれる成分、(c) 着色剤、ならびに(d) 界面活性剤を含む化合物、を含むインク組成物。
  2. 孔版印刷機用である、請求項1記載のインク組成物。
  3. インクジェットプリンター用である、請求項1記載のインク組成物。
  4. 請求項1から3のいずれか1項に記載のインク組成物を用いて立体物体の断面像を薄層として形成し、該薄層を積層することにより立体を造形する方法。
  5. 薄層を孔版印刷機を用いて形成する、請求項4記載の薄層を積層することにより立体を造形する方法。
  6. 薄層をインクジェットプリンターを用いて形成する、請求項4記載の薄層を積層することにより立体を造形する方法。
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