JP4783806B2 - バックライト機構及びバックライト機構を備えた発光装置 - Google Patents
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Description
特に、広告用ポスター等の広告物が貼り付けられた広告装置は、これら公共の場は人通りが多いこともあって、これら広告物による宣伝効果は非常に大きいものとなっている。また、地下鉄のホームや地下街等の地下建築物においては、断面形状が四角形、円形の柱等(以下、「角柱、円柱等」という)が多く設けられているものになっており、これらの柱に広告物を設けることで大きな宣伝効果を得ることが可能である。
この技術は、幅方向円弧状の複数の分割枠体を、建築物の柱を取り囲みつつ幅方向端部が互いに突き合わさるように連結することで円筒状の取り付け枠体を形成し、この取り付け枠体の外周面に、広告物を備えた幅方向円弧状の複数の分割広告面体(つまり、発光面体)を幅方向端部が互いに突き合わさるように取り付けていることを特徴としている。
また、特許文献1にはバックライト機構として蛍光灯を用いる技術も記載されており、これによって消費電力・点灯寿命・発熱量はある程度改善されるものの、蛍光灯は規格によって一定の長さに規定されているため、発光面体の大きさ・形状が制限されることがあった。
すなわち、本発明に係るバックライト機構は、発光面体と前記発光面体が前面側から嵌め込まれる枠体とを備えた発光装置における前記枠体の後面側に設けられ且つ前記発光面体を後方から照らすバックライト機構であって、LEDにより発光する発光部と前記発光部が突出状に形成されている台座部とを有する発光体と、前記発光体を支持し且つ前記枠体の後面側に複数敷設された長尺の支持板とを備えており、前記支持板には、前記発光部を支持板の裏面側から表面側に突出させることで前記発光体を支持する開口部が設けられ、前記発光体は、前記台座部の裏側に掛け渡される止め具によって、前記支持板に固定されており、前記止め具は弾性素材からなり、前記止め具の両端には、前記支持板における前記台座部の周縁に対応する位置に形成されたフック孔に係合するフック部が設けられているれていることを特徴とする。
また、支持板の彎曲時に台座部とフック孔との相対位置が変化しても、止め具が変形することによって、発光体が支持板に固定された状態を保つことができる。
これにより、側壁等の平らな壁面のみならず、角柱、円柱を取り囲むように発光装置を設置する場合など、バックライト機構を曲面に対して取り付けることも可能となる。
さらに、前記支持板の開口部は、互いに一定間隔ごとに設けられ、前記発光体の台座部は、平面視において長手方向を有した形状であり、且つその長手方向が、1の開口部の中心と該開口部に隣接する他の開口部のうち遠い方の開口部の中心とを結ぶ直線に沿うように配置されていることとしてもよい。
また、本発明に係る発光装置は、発光面体と、前記発光面体が前面側から嵌め込まれる枠体と、上述したバックライト機構とを備えている。
図1〜図5には、本発明の第1実施形態に係る発光装置1及びバックライト機構2が示されている。
発光装置1は、発光面体3と、発光面体3が嵌め込まれる枠体4と、枠体4の後面側に設けられたバックライト機構2とを備えている。
図1に示すように、発光装置1の発光面体3は、透過性のある貼り紙、貼り札等の広告物、及び案内表示等を貼り付けるための面体であって、発光面体3自体も透過性を有している。また、照明器具においては採光面の役割を果たす。
なお、枠体4は、前面側のみが開口し、側面部材及び後面部材で構成されていてもよい(図1に示す)。
さらに、発光体5は、LEDにより発光する発光部7と、発光部7が突出状に形成されている台座部8とを有している。そして、発光体5は、台座部8の裏側に掛け渡される止め具9によって、支持板6に固定されている。
図2、図5に示すように、発光体5の発光部7は円柱形をしており、透過性を有した素材によって凹レンズ状に形成されている。この凹レンズにより、発光部7の上面が均一に発光するように、LEDから発せられた光に指向性を持たせることができる。
図2〜図4に示すように、支持板6は、平面視において細長い矩形の板であり、その長手方向における長さは、市販の蛍光灯に対応する長さ(例えば、1200mm。但し、この長さに限定されない)である。また、支持板6には、発光部7を支持板6の裏面側から表面側に突出させることで発光体5を支持する開口部10が設けられている。なお、第1実施形態の場合、開口部10は、平面視において円形の孔であり、互いに一定間隔ごとに格子状に配置されている(例えば、長手方向の1列に20個ずつ、幅方向に3列設けた格子状の配置)。
つまり、台座部8の長手方向と、1の開口部10の中心と該開口部10に隣接する他の開口部10のうち遠い方の開口部10の中心とを結ぶ直線の方向とが同一方向となるように、発光体5の台座部8は、支持板6の裏側に配置されている。
さらに、支持板6の幅方向両端には、支持板6の表面側から裏面側に向かう方向にそれぞれ延出する脚部11が設けられている。また、各脚部11の下端から支持板6の幅方向の内側にそれぞれ延出する底部12が設けられている。
さらに、各脚部11及び各底部12には、支持板6の長手方向の両端の内側に切り欠いた切欠部13が設けられている。よって、支持板6の裏面側においてLEDへ電流を供給するために配設された導線等を、この切欠部13から支持板6の外へ出すことができる。
また、支持板6は、その底部12を壁面Wにネジ止めすることで、側壁等に取り付けられている(図3に示す)。なお、支持板6における底部12と壁面Wと止めるネジの鉛直上方の位置には、ネジ回しを挿通しネジを回転させるための挿通孔15が設けられている(図2に示す)。この挿通孔15の直径は、ネジ回しを挿通できるように、ネジ回しの直径よりも大きく形成されている。
図5に示すように、止め具9は、側面視において略コ字型であって、その両端には、フック孔14に係合するフック部16が設けられている。この止め具9が、台座部8の裏側に掛け渡されることによって、発光体5は支持板6に固定されている。
さらに、止め具9は、鋼材等の変形可能な弾性素材によって形成されている。さらに、止め具9は、その左右方向における中央付近を台座部8の裏側へ近づく方向へ撓ませることで、左右方向だけでなく上下方向にも変形可能となっている(図5(a)に示す)。
第1実施形態に係る発光装置1を側壁等の平らな壁面Wに取り付ける場合、はじめに複数の発光体5及び導線等を配設した支持板6を、取り付けようとする発光装置1の形状・大きさにあわせて複数作成する。
つまり、枠体4の内部に敷設可能な支持板6において、各開口部10に複数の発光体5の発光部7を挿入し、発光部7を支持板6の裏面側から表面側に突出させる。この状態において、各発光体5における台座部8の裏側に止め具9を掛け渡し、各止め具9の両フック部16を対応する各フック孔14に係合させることで、各発光体5を支持板6に固定する。
次に、発光装置1の枠体4を、壁面Wにビス止めによって取り付ける。
また、枠体4の内部における後部側に複数の支持板6を敷き詰める。なお、各支持板6の長手方向は、取り付けようとする発光装置1の形状・大きさにあわせて、鉛直、水平方向等に向けられている。そして、挿通孔15にネジ回しを挿通して、各支持板6を壁面W又は枠体4にビス止めによって取り付ける。これが、発光装置1のバックライト機構2となる。
最後に、バックライト機構2の各LEDに電流を供給し、発光面体3を後方から照らすことで、広告物、案内表示等を浮かび上がらせ人目を引く。特に、広告装置において大きな宣伝効果を得ることが可能となる。
一方、支持板6は市販の蛍光灯と略同一の長さであるため、蛍光灯を使用していた従来のバックライト機構2に対しても、交換するためのコスト及び手間をかけることなく本発明に係るバックライト機構2に取り替えることができる。
さらに、発光体5及び導線等も含め支持板6ごとにユニット化しており、故障した際にも、そのユニットだけの修理、取り替えが容易にできる等のメリットもある。
続いて、本発明の第2実施形態を説明する。
第2実施形態に係る発光装置1及びバックライト機構2が第1実施形態と最も異なるところは、角柱、円柱等を取り囲むように発光装置1を設置するため、バックライト機構2を曲面に取り付けている点にある。
なお、他の点については、第2実施形態は第1実施形態と同じ構成である(ただし、図6において枠体4は図示せず)。
一方、従来の技術では、発光面体3を取り付けようとする角柱、円柱等の太さ及び蛍光灯の長さに合わせて、バックライト機構2の形状・大きさが制限されていた。さらに、取り付けようとする角柱、円柱等ごとに、専用のバックライト機構2を作成する必要があった。
さらに、取り付けようとする曲面の曲率に関わらず、平面に取り付ける場合とまったく同じ構成・手順によって、本発明に係るバックライト機構2を壁面Wに取り付けることが可能となる。つまり、取り付けようとする角柱、円柱等ごとに、専用のバックライト機構2を作成する必要はなく、生産コストを下げることができる。
発光部7は、平面視において正方形又は六角形等であってもよい。
台座部8の裏側等に、LEDへ電流を供給する導線が接続されていてもよい。
止め具9は、プラスチック等の変形可能な弾性素材によって形成されていてもよい。
また、止め具9は、その左右方向における中央を撓ませなくともよい(図5(b)に示す)。なお、このような止め具9であっても左右方向には変形可能であるため、支持板6の彎曲時に発光体5が支持板6に固定された状態を保つことができる。
また、本発明に係るバックライト機構2を、壁面Wに取り付けない立て看板等の内部に
用いてもよい。このとき、発光面体3を枠体4の前面側、又は前後両面側から嵌め込み、発光面体3を後方から照らすように、後面側、又は前後方向における中央にバックライト機構2を設けることとなる。
2 バックライト機構
3 発光面体
4 枠体
5 発光体
6 支持板
7 発光部
8 台座部
9 止め具
10 開口部
11 脚部
14 フック孔
16 フック部
W 壁面
d 隣り合う台座部間の長手方向における距離
A−A 各開口部の中心を通り台座部の長手方向に沿った直線
Claims (5)
- 発光面体と前記発光面体が前面側から嵌め込まれる枠体とを備えた発光装置における前記枠体の後面側に設けられ且つ前記発光面体を後方から照らすバックライト機構であって、
LEDにより発光する発光部と前記発光部が突出状に形成されている台座部とを有する発光体と、前記発光体を支持し且つ前記枠体の後面側に複数敷設された長尺の支持板とを備えており、
前記支持板には、前記発光部を支持板の裏面側から表面側に突出させることで前記発光体を支持する開口部が設けられ、前記発光体は、前記台座部の裏側に掛け渡される止め具によって、前記支持板に固定されており、前記止め具は弾性素材からなり、前記止め具の両端には、前記支持板における前記台座部の周縁に対応する位置に形成されたフック孔に係合するフック部が設けられていることを特徴とするバックライト機構。 - 前記支持板の幅方向両端には、前記支持板の表面側から裏面側に向かう方向にそれぞれ延出する脚部が設けられており、
前記支持板は、前記両脚部を近づけるように彎曲可能な弾性素材からなることを特徴とする請求項1に記載のバックライト機構。 - 前記支持板の長手方向の長さが、蛍光灯に対応する長さであることを特徴とする請求項1又は2に記載のバックライト機構。
- 前記支持板の開口部は、互いに一定間隔ごとに設けられ、
前記発光体の台座部は、平面視において長手方向を有した形状であり、且つその長手方向が、1の開口部の中心と該開口部に隣接する他の開口部のうち遠い方の開口部の中心とを結ぶ直線に沿うように配置されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のバックライト機構。 - 発光面体と、前記発光面体が前面側から嵌め込まれる枠体と、請求項1〜4のいずれかに記載のバックライト機構とを備えた発光装置。
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