JP4782587B2 - チャックテーブルの検査方法 - Google Patents

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Description

本発明は、半導体ウエーハ等の被加工物の裏面を研削する研削装置や半導体ウエーハ等の被加工物を切断するダイシング装置等の加工装置に装備され被加工物を吸引保持するチャックテーブルの吸引保持性能を検査するチャックテーブルの検査方法に関する。
半導体デバイス製造工程においては、略円板形状である半導体ウエーハの表面に格子状に配列されたストリートと呼ばれる分割予定ラインによって複数の領域が区画され、この区画された領域にIC、LSI等のデバイスを形成する。そして、半導体ウエーハを切削装置等のダイシング装置によりストリートに沿って切断することによりデバイスが形成された領域を分割して個々のデバイス(チップ)を製造している。また、半導体ウエーハを個々のデバイス(チップ)に分割される前にその裏面を研削装置によって研削して所定の厚さに形成されている。
上述した研削装置や切削装置等の加工装置は、半導体ウエーハ等の被加工物を保持するチャックテーブルと、該チャックテーブルに保持された被加工物に所定の加工を施す加工手段とを具備している。このような加工装置において、被加工物に精密加工を施すには被加工物がチャックテーブルに確実に保持されていることが重要であり、チャックテーブルは被加工物を吸引保持するように構成されている。このようなチャックテーブルは、上面に保持領域を備えるとともに該保持領域に連通する吸引通路を備えたチャックテーブル本体と、該保持領域に配設された通気性を有する吸引保持部材とからなっている。
上述したチャックテーブルにおいては、チャックテーブル本体と保持領域に配設される吸引保持部材との接合が不十分であったり、チャックテーブル本体と吸引保持部材との間に段差がある場合、また、吸引保持部材自体に欠陥がある場合には、被加工物を吸引保持部材上に確実に吸引保持することができず、加工時においてチャックテーブルから被加工物が脱落して破損するという問題がある。このような問題を解消するためにチャックテーブルの製造時に吸引力を検査するとともに、チャックテーブルを加工装置に装着した状態で再度吸引力を検査している。このチャックテーブルの吸引保持性能を検査する方法としては、吸引保持部材を流通する空気の流量を測定することによりチャックテーブルの良否を判定していた。
而して、チャックテーブルを製造するメーカーと加工装置を製造するメーカーが異なる場合に、検査に用いる吸引手段の吸引能力が異なると吸引保持部材を流通する空気の流量が異なり、チャックテーブルの良否を適切に判定することが困難である。即ち、チャックテーブルの吸引保持部材上に被加工物を載置しない状態で吸引保持部材の性能を検査する場合、吸引能力が大きい吸引手段を用いた場合には吸引保持部材に多少の目詰まりが生じていても所定の流量が得られ良品として判定される場合がある。また、チャックテーブルの吸引保持部材上に被加工物を載置した状態でチャックテーブルとしての吸引性能を検査する場合、吸引能力が大きい吸引手段を用いた場合には吸引保持部材に欠陥がなくても所定以上の流量となって不良品として判定される場合がある。
本発明は上記事実に鑑みてなされたものであり、その主たる技術的課題は、チャックテーブルの吸引保持性能を適切に検査することがチャックテーブルの検査方法を提供することにある。
上記主たる技術課題を解決するため、本発明によれば、上面に保持領域を備えるとともに該保持領域に連通する吸引通路を備えたチャックテーブル本体と、該保持領域に配設された通気性を有する吸引保持部材とからなるチャックテーブルの検査方法であって、
チャックテーブルの該吸引通路を吸引手段に連通して該保持領域に吸引力を生成せしめる吸引力生成工程と、
該吸引力生成工程を実施している際に、該吸引通路を流通する空気の流量と該吸引通路の圧力を測定し、該吸引通路圧力を該空気流量で除算(吸引通路圧力÷空気流量)して流通抵抗値を求める流量抵抗算出工程と、
該流通抵抗算出工程によって算出された該流通抵抗値が所定の許容範囲ならばチャックテーブルは良品と判定し、該流通抵抗値が所定の許容範囲外の場合にはチャックテーブルは不良品と判定する判定工程と、を含む、
ことを特徴とするチャックテーブルの検査方法が提供される。
上記吸引力生成工程および上記流量抵抗算出工程は、チャックテーブルの吸引保持部材に被加工物相当部材を載置しない状態で実施する。
また、上記吸引力生成工程および上記流量抵抗算出工程は、チャックテーブルの吸引保持部材の全面に被加工物相当部材を載置した状態で実施する。
また、本発明によれば、上面に保持領域を備えるとともに該保持領域に連通する吸引通路を備えたチャックテーブル本体と、該保持領域に配設された通気性を有する吸引保持部材とからなるチャックテーブルの検査方法であって、
チャックテーブルの該吸引保持部材に被加工物相当部材を載置しない状態で該吸引通路を吸引手段に連通して該保持領域に吸引力を生成せしめる第1の吸引力生成工程と、
該第1の吸引力生成工程を実施している際に、該吸引通路を流通する空気の流量と該吸引通路の圧力を測定し、該吸引通路圧力を該空気流量で除算(吸引通路圧力÷空気流量)して流通抵抗値を求める第1の流通抵抗算出工程と、
チャックテーブルの該吸引保持部材の全面に被加工物相当部材を載置した状態で該吸引通路を吸引手段に連通して該保持領域に吸引力を生成せしめ該吸引保持部材上に被加工物相当部材を吸引保持する第2の吸引力生成工程と、
該第2の吸引力生成工程を実施している際に、該吸引通路を流通する空気の流量と該吸引通路の圧力を測定し、該吸引通路圧力を該空気流量で除算(吸引通路圧力÷空気流量)して第2の流通抵抗値を求める第2の流通抵抗算出工程と、
該第1の流通抵抗値および第2の流通抵抗値がそれぞれ所定の許容範囲ならばチャックテーブルは良品と判定し、該第1の流通抵抗値および第2の流量抵抗値の少なくとも一方がそれぞれ所定の許容範囲外の場合にはチャックテーブルは不良品と判定する判定工程と、を含む、
ことを特徴とするチャックテーブルの検査方法が提供される。
本発明によるチャックテーブルの検査方法においては、チャックテーブルの吸引通路を流通する空気の流量と吸引通路の圧力を測定し、吸引通路圧力を空気流量で除算(吸引通路圧力÷空気流量)して流通抵抗値を求め、この流通抵抗値に基づいてチャックテーブルの良否を判定するので、吸引手段の能力に影響されることなくチャックテーブルの吸引保持性能を適切に検査することができる。
以下、本発明によるチャックテーブルの検査方法の好適な実施形態について、添付図面を参照して更に詳細に説明する。
図1には、本発明による検査方法によって検査されるチャックテーブルの断面図が示されている。図1に示すチャックテーブル2は、チャックテーブル本体21と、該チャックテーブル本体21の保持領域210に配設された通気性を有する吸引保持部材3とからなっている。チャックテーブル本体21は、円盤状の保持部211と、該保持部211の下面に突出して設けられた回転軸部212とからなっており、ステンレス鋼等の金属材やセラミックス等によって一体的に形成されている。保持部211の上面には保持領域210に円形の嵌合凹部213が設けられている。この嵌合凹部213には、底面の外周部に吸引保持部材3が載置される環状の支持棚213aが設けられている。チャックテーブル本体21を形成する保持部211および回転軸部212には、嵌合凹部213に開口する吸引通路214が設けられている。
上記吸引保持部材3は、図示の実施形態においてはポーラスなセラミックスによって円形に形成されている。この吸引保持部材3は、チャックテーブル本体21の保持部211の上面に形成された嵌合凹部211に嵌合され環状の支持棚213a上に載置され、吸引保持部材3の外周面と嵌合凹部211の内周面が適宜の接着剤によって接合されている。このようにしてチャックテーブル本体21の保持部211に設けられた嵌合凹部213に嵌合され吸引保持部材3は、その上面が保持部211の上面と同一平面を形成するように構成されている。
以上のように構成されたチャックテーブル2は、研削装置や切削装置等の加工装置に装着され、チャックテーブル本体21に形成された吸引通路214が図示しない吸引手段に接続される。従って、チャックテーブル本体21の保持領域210に配設された吸引保持部材3上に被加工物を載置し、図示しない吸引手段を作動することにより、吸引通路214を介して吸引保持部材3の上面に負圧が作用し、該吸引保持部材3の上面に被加工物が吸引保持される。
次に、上述したチャックテーブル2の吸引保持性能を検査する検査方法の第1の実施形態について、図2を参照して説明する。
先ず、検査装置について説明する。図2に示す検査装置4は、吸引ポンプ51と、該吸引ポンプ51とチャックテーブル2の吸引通路214とを接続する吸引パイプ52と、該吸引パイプ52に配設された可変絞り弁53とからなる吸引手段5を具備している。この吸引手段5の吸引パイプ52には、吸引通路214を流通する空気の流量を測定する流量計6と、吸引通路214の圧力を測定する圧力計7が配設されている。
上述した検査装置を用いてチャックテーブル2の吸引保持性能を検査するには、図2に示すように吸引手段5の吸引パイプ52をチャックテーブル2の吸引通路214に接続する。そして、吸引ポンプ51を作動すると、吸引パイプ52および吸引通路214を介してチャックテーブル本体21の保持領域210に形成された嵌合凹部213に吸引力が生成せしめられる(吸引力生成工程)。この結果、嵌合凹部213に嵌合されている通気性を有する吸引保持部材3を通して空気が吸引され、この吸引された空気が吸引通路214および吸引パイプ52を介して吸引ポンプ51に吸引される。そして、吸引パイプ52に配設された流量計6によって吸引パイプ52(吸引通路214)を流通する空気の流量(Q1)を測定するとともに、吸引パイプ52に配設された圧力計7によって吸引パイプ52(吸引通路214)の吸引通路圧力値(P1)が測定される。なお、この測定においては後述する流通抵抗値の計算を容易にするために吸引通路圧力値(P1)が一定(例えば、−35kPa)になるように可変絞り弁53を調整する。従って、吸引パイプ52(吸引通路214)の圧力が安定した状態においては、圧力計7によって測定される吸引通路圧力値(P1)は一定(例えば、−35kPa)となる。そして、測定した空気流量値(Q1)と吸引通路圧力値(P1)に基づいて、吸引保持部材3の流通抵抗値(R1)を計算する(流通抵抗算出工程)。この流通抵抗値(R1)は、吸引通路圧力値(P1)を空気流量値(Q1)で除算((R1=P1÷Q1)することによって求められる。
上述したように求められた流通抵抗値(R1)に基づいて、チャックテーブルが良品か不良品かを判定する。即ち、流通抵抗値(R1)がそれぞれ所定の許容範囲内ならば良品と判定し、流通抵抗値(R1)が所定の許容範囲外の場合には不良品と判定する(判定工程)。
上記判定工程について、更に詳細に説明する。
下記表1は7個のチャックテーブルについて上記吸引力生成工程および流通抵抗算出工程を実施したデータである。
Figure 0004782587
上述した表1に示す例においては吸引通路圧力値(P1)の設定値を変えると空気流量値(Q1)は変化するが、流通抵抗値(R1)は変わらない。従って、チャックテーブルの良否を判定する基準として流通抵抗値(R1)が例えば−0.3以上であればチャックテーブルの吸引保持部材は十分な通気性を有しており、良品であると判定する。表1に示す例においては、No.1〜No.6のチャックテーブルは流通抵抗値(R1)が−0.22で判定基準である−0.3以上であるので良品と判定する。一方、No.7のチャックテーブルは流通抵抗値(R1)が−0.32で判定基準である−0.3より小さいので、吸引保持部材が目詰まり等により十分な通気性を有していないため、不良品であると判定する。
次に、上述したチャックテーブル2の吸引保持性能を検査する検査方法の第2の実施形態について、図3を参照して説明する。
図3に示すように、チャックテーブル2の保持領域210の全面、即ち吸引保持部材3の全面にウエーハ等の被加工物相当部材Wを載置するとともに、吸引ポンプ51を作動する。従って、吸引パイプ52および吸引通路214を介してチャックテーブル本体21の保持領域210を形成する嵌合凹部213に吸引力が生成せしめられる。この結果、嵌合凹部213に嵌合されている通気性を有する吸引保持部材3を通して空気が吸引され、吸引保持部材3に載置された被加工物相当部材Wが吸引保持部材3上に吸引保持される(吸引力生成工程)。この吸引力生成工程を実施している際に、吸引パイプ52に配設された流量計6によって吸引パイプ52(吸引通路214)を流通する空気の流量(Q2)を測定するとともに、吸引パイプ52に配設された圧力計7によって吸引パイプ52(吸引通路214)の吸引通路圧力値(P2)が測定される。なお、この測定においても後述する流通抵抗値の計算を容易にするために吸引通路圧力値(P2)が一定(例えば、−60kPa)になるように可変絞り弁53を調整する。従って、吸引パイプ52(吸引通路214)の圧力が安定した状態においては、圧力計7によって測定される吸引通路圧力値(P2)は一定(例えば、−60kPa)となる。そして、測定した空気流量値(Q2)と吸引通路圧力値(P2)に基づいて、吸引保持部材3の流通抵抗値(R2)を計算する(流通抵抗算出工程)。この流通抵抗値(R2)は、吸引通路圧力値(P2)を空気流量値(Q2)で除算((R2=P2÷Q2することによって求められる。
上述したように求められた流通抵抗値(R2)に基づいて、チャックテーブルが良品か不良品かを判定する。即ち、流通抵抗値(R2)がそれぞれ所定の許容範囲内ならば良品と判定し、流通抵抗値(R2)が所定の許容範囲外の場合には不良品と判定する(判定工程)。
上記判定工程について、更に詳細に説明する。
下記表2は7個のチャックテーブルについて上記吸引力生成工程および流通抵抗算出工程を実施したデータである。
Figure 0004782587
上述した表2に示す例において吸引通路圧力値(P2)の設定値を変えると空気流量値(Q2)は変化するが、流通抵抗値(R2)は変わらない。従って、チャックテーブルの良否を判定する基準として流通抵抗値(R2)が例えば−1.0以下であればチャックテーブルの吸引保持性能は十分であり、良品であると判定する。表2に示す例においては、No.1〜No.3およびNo.5〜No.7のチャックテーブルは流通抵抗値(R2)が判定基準である−1.0以下であるので良品と判定する。一方、No.4のチャックテーブルは流通抵抗値(R2)が−0.60で判定基準である−1.0より大きいので、吸引保持部材の上面とチャックテーブル本体の上面との段差等によって空気の洩れがあり、吸引保持性能が不十分であるため、不良品であると判定する。
次に、上述したチャックテーブル2の吸引保持性能を検査する検査方法の第3の実施形態について説明する。
第3の実施形態においては、同一のチャックテーブルについてそれぞれ図2に示す第1の実施形態における上記吸引力生成工程(第1の吸引力生成工程)と流通抵抗算出工程(第1の流通抵抗算出工程)および図3に示す第2の実施形態における上記吸引力生成工程(第2の吸引力生成工程)と流通抵抗算出工程(第2の流通抵抗算出工程)を実施する。そして、第1の流通抵抗算出工程によって算出された流通抵抗値(R1)(第1の流通抵抗値(R1))および第2の流通抵抗算出工程によって算出された流通抵抗値(R2)(第2の流通抵抗値(R2))に基づいて、 第1の流通抵抗値(R1)および第2の流通抵抗値(R2)がそれぞれ許容範囲内ならばチャックテーブルは良品と判定し、第1の流通抵抗値(R1)および第2の流通抵抗値(R2)の少なくとも一方がそれぞれ所定の許容範囲外の場合にはチャックテーブルは不良品と判定する。従って、上記表1および表2に示す実施例においては、No.1〜No.3およびNo.5〜No.6のチャックテーブルは良品と判定し、No.4とNo.7のチャックテーブルは不良品と判定する。
次に、上述したチャックテーブル2の吸引保持性能を検査する検査方法の第4の実施形態について、図4を参照して説明する。
図4に示す検査方法においては、検査装置4にコンピュータ等の制御手段8が用いられる。そして、上記図2および図3に示す検査装置4における流量計6および圧力計7は、それぞれ計測した流量値および圧力値を制御手段8に送る。制御手段8は、流量計6および圧力計7から送られた流量値および圧力値に基づいて流量抵抗値を演算し、チャックテーブルの吸引性能を判定するとともに、これらの値を表示手段9に表示する。なお、図4に示す検査装置4においては、上記図2および図3に示す検査装置4における可変絞り弁53を設ける必要はない。
上述した検査装置4を用いてチャックテーブル2の吸引保持性能を検査するには、図4に示すように吸引手段5の吸引パイプ52をチャックテーブル2の吸引通路214に接続する。そして、吸引ポンプ51を作動すると、吸引パイプ52および吸引通路214を介してチャックテーブル本体21の保持領域210に形成された嵌合凹部213に吸引力が生成せしめられる(吸引力生成工程)。この結果、嵌合凹部213に嵌合されている通気性を有する吸引保持部材3を通して空気が吸引され、この吸引された空気が吸引通路214および吸引パイプ52を介して吸引ポンプ51に吸引される。このとき、吸引パイプ52に配設された流量計6によって吸引パイプ52(吸引通路214)を流通する空気の流量が測定され、測定された空気流量値(Q1)が制御手段8に送られる。また、吸引パイプ52に配設された圧力計7によって吸引パイプ52(吸引通路214)の圧力が測定され、測定された吸引通路圧力値(P1)が制御手段8に送られる。なお、図4に示す実施形態においては上記図2および図3に示す検査装置4における可変絞り弁53を設けていないので、圧力計7によって測定された吸引通路圧力値(P1)は、チャックテーブル2の吸引保持部材3の流通抵抗によって変化する。制御手段8は、入力した空気流量値(Q1)と吸引通路圧力値(P1)に基づいて、吸引保持部材3の流通抵抗値(R1)を演算する(流通抵抗算出工程)。この流通抵抗値(R1)は、吸引通路圧力値(P1)を空気流量値(Q1)で除算((R1=P1÷Q1)することによって求められる。そして、制御手段8は、上記空気流量値(Q1)、吸引通路圧力値(P1)および流通抵抗値(R1)を図示しないメモリに格納する。
上述したように求められた流通抵抗値(R1)に基づいて、制御手段8はチャックテーブルが良品か不良品かを判定する。即ち制御手段8は、上記図2に示す実施形態と同様に流通抵抗値(R1)がそれぞれ所定の許容範囲内ならば良品と判定し、流通抵抗値(R1)が所定の許容範囲外の場合には不良品と判定する(判定工程)。なお、制御手段8は、上記吸引通路圧力値(P1)、空気流量値(Q1)、流通抵抗値(R1)および判定結果を表示手段8に表示する。
次に、上述したチャックテーブル2の吸引保持性能を検査する検査方法の第5の実施形態について、図5を参照して説明する。図5に示す実施形態においても上記図4に示す検査装置4を用いて実施する。
図5に示すように、チャックテーブル2の保持領域210の全面、即ち吸引保持部材3の全面にウエーハ等の被加工物相当部材Wを載置するとともに、吸引ポンプ51を作動する。従って、吸引パイプ52および吸引通路214を介してチャックテーブル本体21の保持領域210を形成する嵌合凹部213に吸引力が生成せしめられる。この結果、嵌合凹部213に嵌合されている通気性を有する吸引保持部材3を通して空気が吸引され、吸引保持部材3に載置された被加工物相当部材Wが吸引保持部材3上に吸引保持される(吸引力生成工程)。この吸引力生成工程を実施している際に、吸引パイプ52に配設された流量計6によって吸引パイプ52(吸引通路214)を流通する空気の流量が測定され、測定された空気流量値(Q2)が制御手段8に送られる。また、吸引パイプ52に配設された圧力計7によって吸引パイプ52(吸引通路214)の圧力が測定され、測定された吸引通路圧力値(P2)が制御手段8に送られる。なお、図5に示す実施形態においても上記図2および図3に示す検査装置4における可変絞り弁53を設けていないので、圧力計7によって測定された吸引通路圧力値(P2)は、チャックテーブル2の吸引保持部材3の流通抵抗によって変化する。制御手段8は、入力した空気流量値(Q2)と吸引通路圧力値(P2)に基づいて、吸引保持部材3の流通抵抗値(R2)を演算する(流通抵抗算出工程)。この流通抵抗値(R2)は、吸引通路圧力値(P2)を空気流量値(Q2)で除算((R2=P2÷Q2)することによって求められる。そして、制御手段7は、上記空気流量値(Q2)、吸引通路圧力値(P2)および流通抵抗値(R2)を図示しないメモリに格納する。
上述したように求められた流通抵抗値(R2)に基づいて、制御手段7はチャックテーブルが良品か不良品かを判定する。即ち制御手段8は、流通抵抗値(R2)がそれぞれ所定の許容範囲内ならば良品と判定し、流通抵抗値(R2)が所定の許容範囲外の場合には不良品と判定する(判定工程)。なお、制御手段8は、上記吸引通路圧力値(P2)、空気流量値(Q2)、流通抵抗値(R2)および判定結果を表示手段8に表示する。
次に、上述したチャックテーブル2の吸引保持性能を検査する検査方法の第6の実施形態について説明する。
第6の実施形態においては、同一のチャックテーブルについてそれぞれ図4に示す第4の実施形態における上記吸引力生成工程(第1の吸引力生成工程)と流通抵抗算出工程(第1の流通抵抗算出工程)および図5に示す第5の実施形態における上記吸引力生成工程(第2の吸引力生成工程)と流通抵抗算出工程(第2の流通抵抗算出工程)を実施する。そして、第1の流通抵抗算出工程によって算出された流通抵抗値(R1)(第1の流通抵抗値(R1))および第2の流通抵抗算出工程によって算出された流通抵抗値(R2)(第2の流通抵抗値(R2))に基づいて、 第1の流通抵抗値(R1)および第2の流通抵抗値(R2)がそれぞれ許容範囲内ならばチャックテーブルは良品と判定し、第1の流通抵抗値(R1)および第2の流通抵抗値(R2)の少なくとも一方がそれぞれ所定の許容範囲外の場合にはチャックテーブルは不良品と判定する。
以上のように、図示の実施形態におけるチャックテーブルの検査方法においては、チャックテーブルの吸引通路を流通する空気の流量と吸引通路の圧力を測定し、吸引通路圧力を空気流量で除算(吸引通路圧力÷空気流量)して流通抵抗値を求め、この流通抵抗値に基づいてチャックテーブルの良否を判定するので、吸引手段の能力に影響されることなくチャックテーブルの吸引保持性能を適切に検査することができる。
本発明によるチャックテーブルの検査方法によって検査されるチャックテーブルに一例を示す断面図。 本発明によるチャックテーブルの検査方法の第1の実施形態を示す説明図。 本発明によるチャックテーブルの検査方法の第2の実施形態を示す説明図。 本発明によるチャックテーブルの検査方法の第4の実施形態を示す説明図。 本発明によるチャックテーブルの検査方法の第5の実施形態を示す説明図。
符号の説明
2:チャックテーブル
21:チャックテーブル本体
210:保持領域
211:保持部
212:回転軸部
213:嵌合凹部
214:吸引通路
3:吸引保持部材
4:検査装置
5:検査装置
51:吸引ポンプ
52:吸引パイプ
53:可変絞り弁
6:流量計
7:圧力計
8:制御手段
9:表示手段

Claims (4)

  1. 上面に保持領域を備えるとともに該保持領域に連通する吸引通路を備えたチャックテーブル本体と、該保持領域に配設された通気性を有する吸引保持部材とからなるチャックテーブルの検査方法であって、
    チャックテーブルの該吸引通路を吸引手段に連通して該保持領域に吸引力を生成せしめる吸引力生成工程と、
    該吸引力生成工程を実施している際に、該吸引通路を流通する空気の流量と該吸引通路の圧力を測定し、該吸引通路圧力を該空気流量で除算(吸引通路圧力÷空気流量)して流通抵抗値を求める流量抵抗算出工程と、
    該流通抵抗算出工程によって算出された該流通抵抗値が所定の許容範囲ならばチャックテーブルは良品と判定し、該流通抵抗値が所定の許容範囲外の場合にはチャックテーブルは不良品と判定する判定工程と、を含む、
    ことを特徴とするチャックテーブルの検査方法。
  2. 該吸引力生成工程および該流量抵抗算出工程は、チャックテーブルの該吸引保持部材に被加工物相当部材を載置しない状態で実施する、請求項1記載のチャックテーブルの検査方法。
  3. 該吸引力生成工程および該流量抵抗算出工程は、チャックテーブルの該吸引保持部材の全面に被加工物相当部材を載置した状態で実施する、請求項1記載のチャックテーブルの検査方法。
  4. 上面に保持領域を備えるとともに該保持領域に連通する吸引通路を備えたチャックテーブル本体と、該保持領域に配設された通気性を有する吸引保持部材とからなるチャックテーブルの検査方法であって、
    チャックテーブルの該吸引保持部材に被加工物相当部材を載置しない状態で該吸引通路を吸引手段に連通して該保持領域に吸引力を生成せしめる第1の吸引力生成工程と、
    該第1の吸引力生成工程を実施している際に、該吸引通路を流通する空気の流量と該吸引通路の圧力を測定し、該吸引通路圧力を該空気流量で除算(吸引通路圧力÷空気流量)して流通抵抗値を求める第1の流通抵抗算出工程と、
    チャックテーブルの該吸引保持部材の全面に被加工物相当部材を載置した状態で該吸引通路を吸引手段に連通して該保持領域に吸引力を生成せしめ該吸引保持部材上に被加工物相当部材を吸引保持する第2の吸引力生成工程と、
    該第2の吸引力生成工程を実施している際に、該吸引通路を流通する空気の流量と該吸引通路の圧力を測定し、該吸引通路圧力を該空気流量で除算(吸引通路圧力÷空気流量)して第2の流通抵抗値を求める第2の流通抵抗算出工程と、
    該第1の流通抵抗値および第2の流通抵抗値がそれぞれ所定の許容範囲ならばチャックテーブルは良品と判定し、該第1の流通抵抗値および第2の流量抵抗値の少なくとも一方がそれぞれ所定の許容範囲外の場合にはチャックテーブルは不良品と判定する判定工程と、を含む、
    ことを特徴とするチャックテーブルの検査方法
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