JP4782118B2 - 抗菌性ペプチドおよびその類似体 - Google Patents
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Description
本発明は、広範囲にわたる作用および低い溶血活性を有する、抗菌性ペプチドおよびその多量体類似体に関する。特に、本発明は、減少した細胞毒性および低い溶血率を有し、多数の細菌種に対して高い抗菌活性を示すペプチド分子に関する。有利には、本発明の分子は、一般的な抗生物質に対して耐性を示す菌株により引き起こされた感染に対する、治療薬および補助薬として使用できる。
1.αヘリックス構造を有する:セクロピン(3)。
2.1つまたは2つの特異的な残基、例えばインドリシジンのトリプトファン(4)、またはペプチドPR39のアルギニンおよびプロリン(5)が前面に出て構成されている。
3.ジスルフィド架橋を有する:バクテニシン(bactenicin)(6)。
4.比較的強固なβシート形成に導く多数のジスルフィド架橋を有する:デフェンシン(7)。
5.GIP由来のペプチド(胃抑制ペプチド)(8)のような、他の生体機能に関して知られている、より大きな特質を有するポリペプチド誘導体。
1.固相上で化学的合成により得られるペプチドライブラリー(17)。
2.溶液中で遊離化合物の混合物として化学合成により得られるペプチドライブラリー(18)。
3.フィラメントファージの表面で発現されるペプチドライブラリー(19)。
3の方法と固相でのペプチド化学的合成との組合せで、本発明の分子の発見が可能となった。
抗菌活性を有するペプチドの選択と改変
本著者らは、ランダムな配列を、大きな変動性(約1010)で有するペプチドのファージライブラリーを作成して用いた。個々のペプチドは10個のアミノ酸残基によって形成されている。特異的なリガンドの選択は、大腸菌TG1株の全細胞のPBS溶液(OD600は約0.1)とともに、全ライブラリーをインキュベートすることによって作成した。1時間インキュベートした後、細菌を遠心分離し上清を除去した。PBS-Tweenで数回洗浄した後、遠心分離および上清の除去を行って、非特異的に細菌表面に結合するかまたは、細菌膜に対し低親和性のペプチドを表示する全てのファージを除去した。膜に結合したファージの解離を促すため、グリシン溶液(0.2M、pH2.2)を、10分間、細菌と特異的なファージが入っている試験管に添加した。さらに遠心分離を行った後、溶出したファージが入っている上清を採取した。選択したファージを、細菌細胞で増幅し、さらに2回の選択に用いた。この過程の最後に、特異的なファージの存在を、ELISAアッセイによって確認した。DNA解析により、両親媒性特性および陽性の正味電荷を有する可能性のある配列、すなわちQEKIRVRLSA(L1)が優性であることが認められた。文字は、IUPAC-IUB命名法に従うアミノ酸の頭字語である。
直鎖状(L1、L4、L5、L6)およびMAP形状(M1、M4、M5、M6)のペプチドの抗菌活性を、大腸菌TG1株に対して検定した。ペプチドを種々の濃度(2から1から0.5から0.25から0.12g/ml)で、大腸菌(OD600=0.2)の細胞とともに、37℃で約1時間培養した。次いで、細胞を個々の集落が数えられるように希釈して、寒天培地に播種した。合成したペプチドL1およびMlの抗菌活性を図1に示し、陰性対照として用いた無関連なMAPPペプチド(MNC)と比較する。前記無関連なMAPペプチドは、細菌集落の増殖に対して活性を示さないが、デンドリメリック形状ペプチドM1の阻害活性は、直鎖状のペプチドの1つであるL1より高いことを本著者らは観察した。このことは、本抗菌性ペプチドの効力は、ペプチドの1次配列のみに依存することを実証している。
抗菌性MAPペプチドの細胞毒性を、比色検定(MTT)により、種々の真核生物細胞株で調べた。この検定は、可溶性のテトラゾリウム塩を不溶性析出物であるホルマザンに変換する細胞の能力を測定する。M1の細胞毒性を、マウスマクロファージ細胞(J774 A.1)、マウス骨髄腫細胞(SPO)およびチャイニーズハムスター卵巣上皮細胞(CHO K1)で調べた。図4に示すように、高濃度(1mg/ml)でさえも、CHO K1細胞およびSPO細胞に対する、M1の細胞毒性は低い(生存率は、80から90%である)。これとは対照的に、マウスマクロファージ細胞J774 A1は、M1に対してより感受性が高いことがわかった(生存率約50%)。
治療薬としてのペプチドの使用は、ペプチドのin vivoでの半減期により著しく制約を受けるため、ヒト血清プロテアーゼに対する、直鎖状ペプチドL1ならびにMAPペプチドM1、M4、M5およびM6の安定性を測定した。ペプチドを10mMの濃度で、血漿およびヒト血清とともに2時間および24時間インキュベートし、次いで試料をカラムC18を用いHPLCで分析して(材料と方法を参照)、プロテアーゼにより消化されない直鎖状ペプチドおよびMAPペプチドの有無を調べた。本著者らは、単量体のペプチドL1は、血清中で2時間以内に完全に分解されるが、同ペプチドのデンドリメリック形状(M1)は、血漿と血清中に24時間後でもまだ検出できることを観察した(図7、表4)。同様の結果が、デンドリメリックペプチドM4、M5およびM6を用いて得られた(表4)。
M5およびM6の溶血活性も測定し図9に示す。新鮮ヒト赤血球の溶血を、1から125μg/mlの範囲のペプチド濃度で測定した。125μg/mlの濃度で30分インキュベート後、全てのデンドリメリックペプチドは、非常に低い溶血活性(5%未満)を示した。これとは対照的に、19時間のインキュベート後に125μg/mlのM6およびM5により誘発される溶血は、それぞれ7%と19%である。19時間後の未処理血液の溶血の割合(対照)は、非常に限られている(<1%)。
a)透過化処理
MAPペプチドの細菌膜穿孔能力を、ペプチドとともにインキュベートした大腸菌ML-35株上清中の細胞質のβ-ガラクトシダーゼ活性を、パラニトロフェニル-β-D-ガラクトピラノシド(pNPG)を基質に用いて測定して(24)調べた。pNPGは、β-ガラクトシダーゼによって消化され、その結果、分光光度計での420nmの測定で検出可能なp-ニトロ-フェノラートを放出する(図10)。透過化処理アッセイでは、大腸菌透過酵素陰性変異株ML1-35で、ペプチドM4、M5およびM6は、細菌内膜を透過化処理して、細胞質のβ-ガラクトシダーゼを暴露することを示した。内膜に対するデンドリメリックペプチド活性を、濃度16、32および64μg/m1で測定した。全てのデンドリメリックペプチドが、16μg/mlで細菌内膜を透過化処理した(図9)。透過化処理は1分も経ずに生じ、透過化処理率はペプチド濃度に依存していた(図示せず)。
分子的作用機序を明らかにするために、本著者らは、M6デンドリメリックペプチドおよび細胞膜上で穿孔活性を有する抗菌性ペプチドであるマゲイニン2が及ぼす、DNAへの結合特性を調べた。M6およびマゲイニン2のDNA結合能力を、1%アガロースゲル(w/v)上で、DNAに対するペプチドの様々な重量比で、DNAバンドの電気泳動移動度の分析により調べた。M6は、重量比0.2以上のDNAの移動を阻害したが(図12)、マゲイニン2は、重量比5のまでDNAの移動を阻止しなかった。この結果は、M6はマゲイニン2より少なくとも25倍以上密接にDNAと結合することを示している。
CLSM実験は、ローダミン標識化M6は5分以内に細胞に侵入でき、細菌内で均一に分散しないで、多くの場合、細胞極に位置する分離したパッチで群がる傾向があることを示した(図13)。さらに、20μg/mlのM6とともにインキュベートし、5分後(図13A)または240分後(図13B)に撮った大腸菌の顕微鏡像の間に大な差異が存在しない。
M6の抗菌活性にとって重要な必須の残基を同定するために、M6の配列を「アラニンスキャニング」に付した。「アラニンスキャニング」とは、問題のペプチドのすべてのアミノ酸を、アラニンで順番に置換する方法である。このために、9個のペプチドでMAP形状のミニライブラリーを合成した(表5)。
(実施例1)
1つの実施例においては、アミノ酸配列、QAKIRVRLSA、KIRVRLSA、QKKIRVRLSAを有する4分枝状MAPペプチドを、細菌集落の増殖阻止試験に単独で使用する。試験は、大腸菌(TG1株)とともに種々の濃度のMAPペプチドをインキュベートし、細菌細胞を個々の集落が数えられるように希釈し、寒天培地に播種して実施する。次の日に、3つのMAPペプチドで処理後、生育したコロニーの数を比較する。配列KIRVRLSAおよびQKKIRVRLSAを有するMAPペプチドは、6.25μg/mlの濃度まで、TG1細胞に対し殺菌活性を示す。
さらなる実施例においては、QAKIRVRLSA、KIRVRLSA、QKKIRVRLSA配列を有する、4分枝状MAPペプチドの最小発育阻止濃度(MIC)を、別のグラム陰性細菌株に対して評価した。KIRVRLSAおよびQKKIRVRLSAのMIC値は、グラム陰性菌の大腸菌ATCC25922および緑膿菌ATCC27853に対し、モル濃度表示で約10-6から10-7Mである。
その他の実施例においては、QAKIRVRLSA、KIRVRLSA、QKKIRVRLSA配列を有する、4分枝状MAPペプチドの最小発育阻止濃度(MIC)を、黄色ブドウ球菌ATTC25923等の別のグラム陽性細菌株に対して算定した。3つのMAPペプチドに対して算定されたMIC値は、約10-5Mである。
別の実施例においては、細菌の99.9%を殺菌できる、QAKIRVRLSA、KIRVRLSA、QKKIRVRLSA配列を有する4分枝状MAPペプチドの最小濃度(MBC)を調べた。MBCは、大腸菌ATCC25922および緑膿菌ATCC27853の菌株に対して算定し、同じ菌株に対する対応するMIC値と等しいことがわかった。
さらに別の実施例では、KIRVRLSA、QKKIRVRLSA配列を有する4分枝状MAPのヒト赤血球に対する溶血活性を算定した。溶血のパーセンテージは、NaCl濃度を増して赤血球をインキュベートすることで得られた検量線により、パルパート法を用いて算定する。濃度125μg/mlで、QKKIRVRLSAおよびKIRVRLSAは、30分インキュベート後に非常に低い溶血活性(5%未満)を示した。これとは対照的に、19時間インキュベート後、125μg/mlでQKKIRVRLSAおよびKIRVRLSAにより誘発された溶血は、それぞれ7%および19%である。
別の実施例では、QAKIRVRLSA、KIRVRLSA、QKKIRVRLSA配列を有する4分枝状MAPペプチドを、in vitroアッセイで試験し、このアッセイで、マウスマクロファージJ774 A.1細胞およびヒトHaCaTケラチノサイトに対するペプチドの細胞毒性を、比色検定(MTT)で測定する。MAPペプチドの濃度が増加するにつれ、J774 A.1細胞の生存細胞は減少するのに対して、特にヒトHaCaTケラチノサイトは、1mg/mlの濃度で投与した場合でも、ペプチドに耐性である。
さららなる実施例では、MAPペプチドM6(配列QKKIRVRLSA)は、このペプチドを、あらかじめ同じMAPペプチドM6で感作した、BIACORE instrumentのセンサチップに移したとき、細菌の脂質多糖体に効果的に結合することを示した。
その他実施例では、M6ペプチドの配列で実施した「アラニンスキャニング」由来のMAPペプチド(表6)を、大腸菌ATCC25922、緑膿菌ATCC27853および黄色ブドウ球菌ATTC25923の細菌株に対する、それぞれのペプチドの最小発育阻止濃度(MIC)を算定するために用いる。M6の全てのアミノ酸を、順番にアラニンで置換するアラニンスキャニングにより、ペプチドの殺菌活性を担う重要な残基を同定することができる。このミニライブラリーから、1つのペプチド(M33)が同定され、本ペプチドは特にグラム陰性菌である大腸菌ATCC25922および緑膿菌ATCC27853に対し、両菌株に対するMIC値1.5×l0-6Mで、活性であることが認められた(表6)。
さらにその他実施例では、MAPペプチドM6のリジン(K)をアルギニン(R)で置換して得たMAPペプチド(表7)を、それぞれの細菌株、大腸菌ATCC25922、緑膿菌ATCC27853および黄色ブドウ球菌ATTC25923に対するこれらのペプチドの最小発育阻止濃度(MIC)を算定するために用いる。このミニライブラリーから、1つのペプチド(M28)が同定され、本ペプチドは特にグラム陰性菌である大腸菌ATCC25922および緑膿菌ATCC27853に対し、MIC値がそれぞれ3.8×10-7Mおよび7.6×10-7Mで活性であることが認められた(表8)。
ファージライブラリーからの抗菌性ペプチドの選択
抗菌性効果を持ち得るペプチドを、10merのランダムペプチドのファージライブラリーを用いて、これらのライブラリーを使用するための標準的なプロトコルに従って選択した。ペプチドを、3回のパンニングにより選択した。OD600=0.1の大腸菌TG1株細胞、1ml(約0.8×107細胞)を、17000×gで3分間遠心分離した。ペレットを1mlのPBSに再懸濁し、約1014ファージに対して穏やかな攪拌下、周囲温度で60分間インキュベートした。17000×gで3分間遠心分離した後に、細胞とファージを回収した。上清を吸引し、ペレットをPBS-tween 0.1%で10回洗浄して、第1回目の選択で結合しなかったファージを除去し、その後の回ではPBS-tween 0.5%で洗浄した。ファージが付着した細胞を、17000×gで3分間遠心分離し、ペレットを1mlの溶離緩衝液[0.2Mグリシン-HCl(pH2.2)]に再懸濁して、周囲温度で約5分間穏やかな攪拌下に置いた。試料を前回同様に遠心分離し、上清をエッペンドルフチューブへ移して、150μLの1Mトリス-HCl(pH9.1)で中和した。溶出したファージ100μLを用いて、指数成長期大腸菌TG1の10mlに、37℃で30分間感染させた。感染後、細菌を3300×gで10分間遠心分離し、1mlの2×TY(DESCRIVERE)に再懸濁して、アンピシリン(100μg/mL)-ブドウ糖(1%)を含む寒天培地に播種した。一晩(またはほぼ一晩)30℃でインキュベート後、均一な懸濁液が得られるように、5から10mLの2×TYを添加して、集落を平板からから回収した。100mLの2×TY-アンピシリン(100のμg/ml)-ブドウ糖(1%)に、OD600=0.4から0.5が得られるまで細菌懸濁液100μlを接種し、10mlの培養菌を取り出して、100μlのファージヘルパーVCS.M13(>1011形質転換ユニット (tu)/ml)を感染させた。感染させた細菌を、3300×gで10分間遠心分離し、次いで回収したペレットを、100mlの2×TY-アンピシリン(100μl/ml)-カナマイシン(25μg/ml)に再懸濁して、30℃で一晩撹拌した。このファージを、PEG/NaCl(20%ポリエチレングリコール6000-2.5M NaCl)を用いる沈降で精製し、濃縮して、PBS 2mlに再懸濁した。溶出したファージを回収し、増殖して、さらに2回の選択サイクルに用いた。この処理の終了時に、細菌表面に関して特異的なファージの存在を、ELISAアッセイによって確認した。
直鎖状ペプチドの固相合成は、p-(2,4-ジメトキシフェニル-Fmoc-アミノメチル)-フェノキシアセトアミドノルロイシル-(4-メチルベンジドリルアミン)(Rink-MBHA)のレジンと、フルオレニルメトキシカルボニル(Fmoc)の化学を用いる、Syro MultiSynTech(WittenBochum、D)ペプチドシンセサイザによって実施した。脱保護反応は、N-メチルピロリドン中で40%のピペリジンの添加により得られ、開始反応に関しては、in situで調製したF-moc-アミノ酸のN-ヒドロキシベンゾトリアゾールエステルを、共役結合反応に用いた。ペプチドを樹脂から分離し、同時にトリフルオロ酢酸/チオアニソール/エタンジチオール/水混合物(93/2/3/2)を用い、周囲温度で3時間脱保護した。ペプチドを、Vydac C18半分取カラムの逆相HPLCにより、30分の緩衝液Bの0%から100%勾配(緩衝液A:0.1%のトリフルオロ酢酸/水;緩衝液B:0.1%のトリフルオロ酢酸/メタノール)を用いて精製した。
抗菌性試験を、OD600が0.2の大腸菌25μLと、種々の濃度でPBSに溶解した25μlのMAPペプチドを、37℃で75分間インキュベートして実施した。別のインキュベートを、2×TY培地で1:1000にさらに希釈し、100μlを2×TY固体培地に播種した。プレートを30℃で一晩置き、生育した個々の集落を計数して、MAPペプチドで処理していない対照と比較した。
参照菌株(大腸菌ATCC25922、緑膿菌ATCC27853、黄色ブドウ球菌ATCC25923およびクリセオバクテリウムメニンゴセプティカムCCUG 4310)、ならびに種々の細菌種のいくつかの新しい臨床分離株(多剤耐性株を含む)(表2)を、通常の感受性試験の実験に用いた。最小発育阻止濃度(MIC)を、陽イオン補充ミューラー-ヒントン(MH)ブロス(Oxoid Ltd.Basingstoke、英国)および5×104CFU/ウェルの接種菌を最終容量100μlを用いて、National Commitee for Clinical Laboratory Standards(NCCLS)によって推奨されている標準的な微量希釈アッセイで測定した。結果を、37℃で24時間培養後に目視により記録した。接種菌の≧99.9%を殺菌する濃度と定義される最小殺菌濃度(MBC)を、MIC試験後にNCCLSによって推奨されているように測定した。
MBCとは、問題の細菌種の、当初接種菌の99.9%を殺菌できる抗生物質の最低濃度と定義される。MBCを、大腸菌ATCC25922および緑膿菌ATCC27853の菌株に対して、National Commitee for Clinical Laboratory Standards(NCCLS)によって推奨されているように測定した。
時間-殺菌試験における殺菌性活性のアッセイを、次の通り行った。全接種菌量5×107CFU(1×107CFU/ml)を含むMHブロス中、37℃で指数的に増殖中の試験菌株培養に、ペプチドを所望の濃度で添加した。試料を時間ごとに取り出し、適切に希釈して、MH寒天培地に播種して、残存するCFU数を記録した。ペプチドを含まない培養を、対照として常に平行して増殖させた。
細胞毒性試験には、別の細胞株、すなわちマウス骨髄腫細胞SPO、ハムスター卵巣上皮細胞CHO K1、マウスマクロファージ細胞J774 A1およびヒトケラチノサイトHaCaTを用いた。96穴プレート中の抗生物質およびウシ胎児血清10%を含む培地、RPMI 1640(SPOおよびCHO K1)ならびにDMEM(J774 A.1およびHaCaT)に、細胞を6×104(SPO、CHO K1およびJ774 A.1)ならびに3×104(HaCaT)の濃度で蒔いた。あらかじめ0.2μmの濾紙ディスク(Whatman)で濾過したペプチドを、種々の濃度で種々の細胞株に添加し、37℃で一晩インキュベートした。細胞生存度は、MTTテトラゾリウム塩を濃度0.5mg/mlで添加し、90分間インキュベートして測定した。細胞を10%SDSおよび45%ジメチルホルムアミドを含む、pH4.5の溶液で可溶化し、プレート読み取り装置で595/650nmの2重波長を用いて測定した。
YPD(酵母エキス/ペプトン/デキストロース)培地で、30℃、24時間生育したPichia pastorisの培養50μlに、MAPペプチド(2mg/ml)50μlを添加し、37℃で150分間インキュベートした。次いで、それぞれの培養の50μlを、YPD固形培地に播種し、30℃で48時間生育させた。生育したコロニーの数を、酵母菌をMAPで処理していない対照と比較した。
MAP形状の種々のペプチドおよび直鎖状ペプチド(L1)を、10mMの濃度でH2Oに溶解し、血漿およびヒト血清10μlとともに、37℃で2時間および24時間インキュベートした。それぞれの試料に、タンパク分解反応を遮断するため、メタノール150μlを添加した。次いでそれぞれの試料を、2分間13,000rpmで遠心分離し、上清に0.1%のトリフルオロ酢酸0.75mlを添加した。本試料を、Vydac C18半分取カラムの逆相HPLCで、30分の緩衝液Bの20%から95%勾配(緩衝液A:0.1%のトリフルオロ酢酸/水;緩衝液B:0.1%のトリフルオロ酢酸/メタノール)を用いて分析して、タンパク分解処理後の直鎖状およびMAPペプチドの存在を調べた。
KIRVRLSA(M5)およびQKKIRVRLSA(M6)ペプチドの溶血活性を、NaCl中でパルパート赤血球浸透圧抵抗試験により調べた。溶血のパーセンテージは、NaCl濃度を増して赤血球をインキュベートし、溶血による540nmの吸光度の増加を測定することで得られた検量線により算定した。次に種々の濃度の本MAPペプチドを含む0.9%NaCl溶液を調製し、ヒト血液を1:100の比率(v/v)で添加した。この試料を、30分および19時間周囲温度で放置し、続いて、それぞれのインキュベート試料から一部分を取り出し、5分間1500rpmで遠心分離して、上清の540nmの吸光度を分光光度計で測定した。
QAKIRVRLSA(M4)、KIRVRLSA(M5)およびQKKIRVRLSA(M6)MAPペプチドの細菌膜を穿孔する能力は、基質としてp-ニトロフェニル1-β-D-ガラクトピラノシド(pNPG)を用いて、細胞質のβ-ガラクトシダーゼ活性を測定して調べた。この基質は、β-ガラクトシダーゼにより消化され、420nmでの分光光度計測定で検出可能な、p-ニトロ-フェノラートを遊離する。このアッセイには、大腸菌ML-35株の細胞を用いた。この株は構成的にβ-ガラクトシダーゼを産生し、ラクトーストランスポータは不活性化されている。細菌細胞を、対数増殖期(OD600=0.4から0.5)に取り出し、NaCl 100mM(pH7.4)とpNPG 1.5mMを含む、10mM リン酸塩緩衝液に再懸濁した。時間ゼロ時点に、MAP形状のペプチドを、最終濃度16、32および64μg/mlで添加し、420nmの吸光度変化を測定した。
ゲル遅延試験は、20μlの結合緩衝液(5% グリセロール、10mM トリス-HCl(pH8.0)、1mM EDTA、1mM DTT、20mM KClおよび50μg/ml BSA)中で、200ngの大腸菌プラスミドベクターpCEP4(Invitrogen)と、M6ペプチドを量を増やしながら混合することにより実施した。反応混合物は、室温で1時間インキュベートした。次いで、ネイティブローディング緩衝液(40%のショ糖、0,25%ブロモフェノールブルー)4μlを添加し、12μlのアリコートを、1mMトリスホウ酸-EDTA緩衝液での1%アガロースゲル電気泳動に適用した。
大腸菌細胞TG1を2×TYで一晩培養した。細胞培地で1:10に希釈後、5×1mlのアリコートを調製し、10mMナトリウムリン酸塩緩衝液(PBS)pH7.4で2回洗浄し、200μlのテトラメチルローダミン(TMR)標識化ペプチド溶液(PBS中、20μg/ml)中で37℃、5分間インキュベートした。PBSで洗浄後、細胞のそれぞれのアリコートを、PBS200μlに再懸濁し、それぞれ37℃で、2、30、60、120、240分間暗所に保った。次いで細胞をスライドガラスにマウントし、Bio-Rad MRC600共焦点レーザー走査顕微鏡(CLSM)で観察した。蛍光イメージを、TMRの励起に対し568nmの帯域通過フィルターを用いて得た。イメージのソフトウェアによるマージは、COMOSソフトウェアを用いて実施した。M6により細菌で誘発される膜を混乱させる活性を、同時に2つの標識で可視化するために、2重染色法を開発した。次の蛍光色素、すなわち、(i)DNA染色蛍光剤であるヨウ化プロピジウム(PI)、および(ii)ペプチドで透過化処理しないと細胞の細胞質膜を通り抜けできない、緑色蛍光プローブのフルオレセインイソチオシアネート(FITC)を用いた。大腸菌細胞を上記のように調製し、5、10、20、40μg/mLのペプチドで、37℃、30分間処理した。次いで細胞をPBSで洗浄し、FITC溶液(PBS中、6μg/ml)を添加した。37℃で30分後に、FITC溶液を除去し、細胞をPBSで再度洗浄した。次にDAPI溶液(PBS中、6μg/ml)を細胞に添加した。TMRの励起に対し568nmの帯域通過フィルター、およびFITCに対し488nm帯域通過フィルターを用いて蛍光イメージを得た。
(参考文献)
Claims (13)
- アミノ末端からカルボキシル末端まで、以下のアミノ酸配列、QEKIRVRLSA、QAKIRVRLSA、QKKIRVRLSA、KIRVRLSA、AKKIRVRLSA、QKAIRVRLSA、QKKARVRLSA、QKKIAVRLSA、QKKIRARLSA、QKKIRVALSA、QKKIRVRASA、QKKIRVRLAA、QRKIRVRLSA、QKRIRVRLSA、またはQRRIRVRLSAのうちの1つからなる抗菌性ペプチド。
- 直鎖状である、請求項1に記載のペプチド。
- ポリアクリルアミドの骨格上で、デキストランユニットの骨格上で、またはエチレングリコールユニットの骨格上で多量体化している、請求項2に記載のペプチド。
- 以下の式で示される多抗原性ペプチド(MAP)の形状を有する、請求項1に記載のペプチド。
- Xが、少なくとも2つの官能性アミノ基を有するアミノ酸である、請求項4に記載のMAPペプチド。
- Xがリジン、オルニチン、ノルリジンまたはアミノアラニンである、請求項5に記載のMAPペプチド。
- Xがアスパラギン酸またはグルタミン酸である、請求項4に記載のMAPペプチド。
- Xがプロピレングリコール、コハク酸、ジイソシアネートまたはジアミンである、請求項4に記載のMAPペプチド。
- 請求項1から8のいずれかに記載の、抗菌剤としての医薬的用途のペプチド。
- 請求項9に記載の、薬学上許容可能であり有効量のペプチドを含む医薬組成物。
- 目薬、うがい薬、軟膏、または局所用の溶液の形態である、請求項10に記載の医薬組成物。
- 請求項1から8に記載のペプチドを含む、抗菌活性を有する消毒薬および/または洗浄薬の調製物。
- 食品および/または化粧品および/またはホメオパシー製品の調製のための防腐剤としての、請求項1から8に記載のペプチドの使用。
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