JP4781722B2 - レーザピアシング方法及び加工装置 - Google Patents
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この貫通孔は、材料歩留を低下させずに、被加工材の仕上り精度を高くするうえで重要であり、後工程の切断加工に支障がない範囲で可能な限り小さく、かつ所望の寸法に形成されることが望ましい。
また、ノズル本体102には、照射したレーザ光により被加工材Wを溶融、蒸発させる際に、酸化反応により被加工材Wを燃焼させるためのアシストガスGをノズル本体102に導入するための導入孔103が設けられている。
次いで、レーザ光L1が照射されると、集光レンズ104によって、被加工材Wの表面近傍に焦点をもつレーザ光L2に集光される。このようにして、被加工材Wの表面近傍の焦点に集光したレーザ光L2は被加工材Wを溶融、蒸発させるとともに開口部102bから噴出されたアシストガスGにより酸化、燃焼されるとともに、アシストガスGの噴流によって溶融物が除去される。このような、レーザ光によるピアシングを行なう技術として、例えば、特許文献1に示すようなものが開示されている。
請求項1記載の発明は、ノズルから噴射したアシストガスによって金属板加工部を覆い、該加工部にレーザ光を照射することにより金属板にピアシングを行なうレーザピアシング方法であって、前記金属板加工部の板厚に対応して、前記アシストガスの酸素濃度Yを前記加工部の酸化・燃焼が抑制される以下の範囲に調整するとともに、前記アシストガスの噴射圧を以下の範囲に調整してレーザ光を照射することを特徴とする。
前記酸素濃度Yを、
0<t<8mmの範囲において、 0<Y<99.9
8≦t<13.5mmの範囲において、 0<Y≦−1.65t+111.2
13.5≦t≦26.33mmの範囲において、
5.28t−71.28≦Y≦−1.65t+111.2
かつ、前記アシストガスの噴射圧Pを、
0<t<13mmの範囲において、 0.015≦P≦0.05
13≦t≦26.33mmの範囲において、
0.002t−0.011≦P≦0.002t+0.024
t;金属板加工部の板厚(mm)、Y;酸素濃度(vol%)、P;アシストガスの噴射圧(MPa)
また、レーザ光を連続的に照射した場合においても、過剰な酸化、燃焼が生じないようにアシストガスの酸素濃度を調整することで、連続照射による高い生産性を確保しつつ、孔径精度が高いピアシング孔を容易かつ確実に形成することができる。
その結果、ピアシング孔径が従来に比較して約20%小さく、板厚に対して約1/3の良好な径のピアシング孔を容易かつ確実に形成することができる。また、形成されるピアシング孔径が小さいのでピアシング孔から飛散するノロの量が抑制され、ノロ付着による切断ミスやノロに起因する火災発生の虞がなくなるので、従来、板厚12mmまでしか実現できなかった連続照射によるピアシングの自動運転を無監視にて、板厚約16mmまで行なうことができる。
その結果、直径が板厚の1.3倍から1.5倍までの小穴を明ける場合、従来、レーザ光をパルス照射し、連続照射に比べて約20〜30倍の加工時間を要していたが、ピアシング孔径を板厚の1/3にすることにより、直径が板厚の1.3倍から1.5倍までの小穴においても連続照射による加工が可能となり、加工時間と加工コストを大幅に削減することができる。
前記酸素濃度Yが、
0<t<12mmの範囲において、 0<Y<85
12≦t≦22.76mmの範囲において、
5.71t−68.52≦Y≦−2.19t+111.28
かつ、前記アシストガスの噴射圧Pが、
0<t<13mmの範囲において、 0.015≦P≦0.05
13≦t≦26.33mmの範囲において、
0.002t−0.011≦P≦0.002t+0.024
t;金属板加工部の板厚(mm)、Y;酸素濃度(vol%)、P;アシストガスの噴射圧(MPa)
であることを特徴とする。
また、形成されるピアシング孔径が小さいのでピアシング孔から飛散するノロの量が抑制されるため、連続照射によるピアシングの自動運転を無監視にて、板厚約22mmまで行なうことができる。
また、ピアシング孔径を板厚の1/5まで小さくすると、板厚×約1.0倍以上の直径の小穴がレーザ光の連続照射にて切断可能となり、加工時間と加工コストを大幅に削減することができる。
前記酸素濃度Yが、
0<t<12.0mmの範囲において、 0<Y<10
12.0≦t<13.3mmの範囲において、
0<Y≦−0.255t2+14.5t−127.2
13.3≦t≦26.33mmの範囲において、
−0.255t2+14.5t−147.2≦Y≦−0.255t2+14.5t−127.2
かつ、前記アシストガスの噴射圧Pが、
0<t<13mmの範囲において、 0.015≦P≦0.05
13≦t≦26.33mmの範囲において、
0.002t−0.011≦P≦0.002t+0.024
t;金属板加工部の板厚(mm)、Y;酸素濃度(vol%)、P;アシストガスの噴射圧(MPa)
であることを特徴とする。
それぞれの板厚において、ピアシング加工が安定し不良が発生しない範囲でピアシング孔径が略最小となる酸素濃度Yを数式にすると、
アシストガスGの酸素濃度Yは、
0<t<12.0mmの範囲において、 Y=0
12.0≦t≦26.33mmの範囲において、
Y=−0.255t2+14.5t−137.2
との関係が得られ、酸素濃度Yをこの数式よりも増加させてゆくと、ピアシング加工は安定するがピアシング孔径は大きくなり、酸素濃度Yをこの数式よりも減少させると、ピアシング孔径は小さくなるがピアシング加工は不安定となる。
一方で、レーザ発振器の性能や材質をはじめとする被加工材の個体差、レーザ発振器への塵埃付着等経時変化等の影響を考慮した場合、アシストガスの酸素濃度を上記数式の、−10%〜+10%の範囲に調整することで、略最小孔径のピアシング孔を加工することができる。
前記板厚入力部から入力された板厚に対応して前記アシストガスの酸素濃度及び噴射圧を自動調整することを特徴とする加工装置。
前記酸素濃度Yを、
0<t<8mmの範囲において、 0<Y<99.9
8≦t<13.5mmの範囲において、 0<Y≦−1.65t+111.2
13.5≦t≦26.33mmの範囲において、
5.28t−71.28≦Y≦−1.65t+111.2
かつ、前記アシストガスの噴射圧Pを、
0<t<13mmの範囲において、 0.015≦P≦0.05
13≦t≦26.33mmの範囲において、
0.002t−0.011≦P≦0.002t+0.024
t;金属板加工部の板厚(mm)、Y;酸素濃度(vol%)、P;アシストガスの噴射圧(MPa)
また、レーザ光を連続的に照射した場合においても、過剰な酸化、燃焼が生じないようにアシストガスの酸素濃度を調整することで、連続照射による高い生産性を確保しつつ、孔径精度が高いピアシング孔を、熟練技術者に依存せずに容易かつ確実に行なうことができる。
また、形成されるピアシング孔径が小さいのでピアシング孔から飛散するノロの量が抑制され、その結果、ノロ付着による切断ミスやノロに起因する火災発生の虞がなくなり、従来、板厚12mmまでしか実現できなかった連続照射によるピアシングの自動運転を、無監視にて、板厚約16mmまで行なうことができる。
また、ピアシング孔径を板厚の1/3まで小さくすると、直径が板厚×約1.3倍までの小穴がレーザ光の連続照射にて切断可能となり、その結果、加工時間と加工コストを大幅に削減することができる。
0<t<12mmの範囲において、 0<Y<85
12≦t≦22.76mmの範囲において、
5.71t−68.52≦Y≦−2.19t+111.28
かつ、前記アシストガスの噴射圧Pを、
0<t<13mmの範囲において、 0.015≦P≦0.05
13≦t≦26.33mmの範囲において、
0.002t−0.011≦P≦0.002t+0.024
t;金属板加工部の板厚(mm)、Y;酸素濃度(vol%)、P;アシストガスの噴射圧(MPa)
に調整することを特徴とする。
また、形成されるピアシング孔径が小さいのでピアシング孔から飛散するノロの量が抑制されるため、連続照射によるピアシングの自動運転を、無監視にて板厚約22mmまで行なうことができる。
また、ピアシング孔径を板厚の1/5まで小さくすると、板厚×約1.0倍以上の直径の小穴がレーザ光の連続照射にて切断可能となり、加工時間と加工コストを大幅に削減することができる。
前記酸素濃度Yを、
0<t<12.0mmの範囲において、 0<Y<10
12.0≦t<13.3mmの範囲において、
0<Y≦−0.255t2+14.5t−127.2
13.3≦t≦26.33mmの範囲において、
−0.255t2+14.5t−147.2≦Y≦−0.255t2+14.5t−127.2
かつ、前記アシストガスの噴射圧Pを、
0<t<13mmの範囲において、 0.015≦P≦0.05
13≦t≦26.33mmの範囲において、
0.002t−0.011≦P≦0.002t+0.024
t;金属板加工部の板厚(mm)、Y;酸素濃度(vol%)、P;アシストガスの噴射圧(MPa)
に調整することを特徴とする。
図1は、この発明に係る加工装置の概略図であり、符号1は加工装置を、符号10は酸素濃度調整部(調整手段)を示している。
加工装置1は、酸素濃度調整部10と、加工データ入力部30と、酸素供給源41と、窒素供給源43と、レーザ発振器45と、ノズル47とを備えており、酸素濃度調整部10は、加工データ入力部30から入力された加工データに基づいて、酸素供給源41及び窒素供給源43から供給される酸素及び窒素の量を調整及び混合することで、所望のピアシング孔径を形成するのに適した酸素濃度のアシストガスGを生成し、ノズル47に供給するようになっている。
また、データテーブル13には、酸素流量調整回路14、窒素流量調整回路15、及び圧力調整弁20において所定の酸素濃度及び噴射圧のアシストガスGを得るための制御データが格納されている。
窒素流量調整回路15は、マスフローコントローラ19と、配管とを備えるとともに、窒素供給源43と混合器16との間を接続し、窒素供給源43から配管を通じて供給された窒素の流量をマスフローコントローラ19で調整するようになっている。
この実施の形態において、酸素流量調整回路14及び窒素流量調整回路15を制御する制御データは、マスフローコントローラ18、19の開度データにより構成されている。
板厚入力部31は、被加工材Wである、例えば鋼板(金属板加工部、以下同じ)の板厚tに関するデータを入力するようになっている。
ピアシング孔サイズ入力部32は、ピアシングするための加工データのうち、鋼板Wの板厚tに対するピアシング孔サイズ(例えば、板厚tに対するピアシング孔径の大きさに関するデータ、例えば、板厚の1/3、1/5、その板厚における最小孔径)等のデータが入力されるようになっている。
圧力モード入力部33は、ピアシングに際して、ピアシング孔内の溶融物をピアシング孔の外部に排出させて溶融物が残らないようにするために、アシストガスGのノズル47への供給圧力を高く(低く)して、アシストガスGをノズル47から高い(低い)噴射圧Pで噴射させる場合に、指示を入力し、処理部12に対して指示データを送信するようになっている。
まず、加工データ入力部30の板厚入力部31、ピアシング孔サイズ入力部32、圧力モード入力部33に、被加工材Wに加工したいピアシング孔サイズに関するデータ、例えば、板厚t、板厚tの1/3、1/5等の板厚tに対するピアシング孔サイズに関する数値データ、また必要に応じて噴射圧Pに関する指示を入力する。これらは、それぞれデータケーブル35、36、37を介して処理部12に送信される。
入力された板厚tの値、及びピアシング孔サイズ情報に関して適用する数式は、例えば以下のとおりである。
例えば、ピアシング孔径を板厚の1/3以下とする場合については、
酸素濃度Yを、
0<t<8mmの範囲において、
0<Y<99.9 ・・・(1−1)
8≦t<13.5mmの範囲において、
0<Y≦−1.65t+111.2 ・・・(1−2)
13.5≦t≦26.33mmの範囲において、
5.28t−71.28≦Y≦−1.65t+111.2 ・・・(1−3)
ここで、Y;酸素濃度(vol%)、t;金属板加工部の板厚(mm)(以下、同じ)
酸素濃度Yを、
0<t<12mmの範囲において、 0<Y<85 ・・・(2−1)
12≦t≦22.76mmの範囲において、
5.71t−68.52≦Y≦−2.19t+111.28・・・(2−2)
0<t<12.0mmの範囲において、 Y=0 ・・・(3−1)
12.0≦t≦26.33mmの範囲において、
Y=−0.255t2+14.5t−137.2・・・(3−2)
0<t<12.1mmの範囲において、 0<Y<10 ・・・(3−3)
12.1≦t<9.18mmの範囲において、 0<Y≦4.9t−30・・・(3−4)
9.18≦t≦26.33mmの範囲において、
4.9t−45≦Y≦4.9t−30・・・(3−5)
である。
0<t<13mmの範囲において、 0.015≦P≦0.05・・・(4−1)
13≦t≦26.33mmの範囲において、
0.002t−0.011≦P≦0.002t+0.024・・・(4−2)
また、最適なアシストガスの噴射圧Pは、
0<t<13mmの範囲において、 P=0.03 ・・・(4−3)
13≦t≦26.33mmの範囲において、
P=0.002t+0.004・・・(4−4)
P;アシストガスの噴射圧(MPa)、t;金属板加工部の板厚(mm)
とされ、この条件の噴射圧Pにてピアシング孔内の溶融物が略完全に排出され、所望の孔径のピアシング孔を確保することができる。
混合器16に供給された所定量の酸素及び窒素は、混合器16で混合され、所定の酸素濃度のアシストガスGとされてノズル47に供給され、ノズル47の先端の開口部から被加工材Wに噴射されるとともに、レーザ発振器45が作動しノズル47内を経由したレーザ光Lが鋼板Wに照射されてピアシングが行なわれる。
この場合、レーザ光Lをパルス照射ではなく、連続照射においても過剰な酸化、燃焼が生じないようにアシストガスGの酸素濃度を調整することで、高効率にピアシング孔を形成することができる。
この場合、圧力調整弁20は、処理部12から送信された制御データにより制御され、ノズル47に供給されるアシストガスGが所望の噴射圧Pとされる。
また、ピアシング孔径が小さく形成されているので、ピアシング孔径が大きさにつれてピアシング孔形状が円錐状になるのが抑制され、その結果、ノロの発生が少なくなり、ピアシング孔周辺のノロが付着する鋼板W表面の範囲が小さくなるので、静電容量によるノズル47高さ調整を用いた場合、ノズル47高さの不安定な作動やアシストガスGの流れが鋼板Wの表面に凹凸に付着したノロで乱されて生じる切断ミスの発生が抑制される。
その結果、ノロ付着による切断ミスやノロに起因する火災発生の虞がなくなり、従来、板厚12mmまでしか実現できなかった連続照射によるピアシングの自動運転を無監視にて、ピアシング孔径が板厚の1/3の場合に板厚約16mm、板厚の1/5の場合に板厚約22mmまで行なうことができる。
また、アシストガスGの酸素濃度が自動で調整されるので、熟練技術者に依存することなく、しかも、短時間に正確に酸素濃度を調整することができる。
上記のように、所定の孔径のピアシング孔を高精度、かつ高効率にて形成できるので、生産リードタイムの削減、製造コストの削減を実現することができる。
図2は、上記実施の形態におけるアシストガスGの酸素濃度とピアシング孔径の関係を、図3、図4、図5は、被加工材の板厚とアシストガス酸素濃度の関係を、図6は、被加工材の板厚とアシストガスGの噴射圧の関係を示す図である。
図2は、被加工材が鋼板の場合に、アシストガスGの酸素濃度と、ピアシング孔径の関係を示したものであり、A6、A9、A12、A16、A19は、それぞれ6mm、9mm、12mm、16mm、19mmの板厚の鋼板に、横軸に示した酸素濃度のアシストガスGを噴射しながら6kWのレーザの連続ビームを照射したときに形成されるピアシング孔径を示したものである。
また、図4は、板厚の1/5以下の孔径のピアシング孔が得られる範囲のアシストガスGの酸素濃度を、図2に基づいて表したものである。図4において、C1以下でC2以上の範囲は、板厚の1/5以下の孔径のピアシング孔が得られる範囲である。
また、図6は、図3、図4、図5で示される酸素濃度の場合の所望の板厚tにおいてピアシング孔内に溶融物を付着させないために必要なアシストガスGの噴射圧Pの、最適値P1、好適な範囲の上限P2、下限P3を特定したものである。
なお、このアシストガスGの噴射圧Pは、酸素濃度Yではなく板厚に依存する関数であるため、アシストガスGの噴射圧Pをレーザピアシングにおける酸素濃度調整の必須の構成要素とする必要はない。
また、図6に基づいて得られたピアシング孔内に溶融物を付着させないために必要なアシストガスGの噴射圧Pの範囲及び最適な数式は、(4−1)、(4−2)、(4−3)、(4−4)に特定される。
上記実施の形態においては、被加工材Wが鋼板の場合について説明したが、本発明に係る方法及び加工装置に適用する被加工材Wは、ステンレス鋼、アルミニウム、銅、チタン等の、他の金属又はそれらの合金から構成されたものであってよい。
また、上記以外で特定される数式を設けてピアシングに適用してもよい。すなわち、ピアシング孔径に関して、板厚tの1/5以下の場合について演算する場合について説明したが、ピアシング孔サイズについて入力する情報は、板厚の1/5よりも大きい孔径とすることも可能である。また、制御部を備えない加工装置に適用して、マスフローコントローラ18、19等に設けられた目盛や、歯車、リンク機構等を用いた開度調整装置により、酸素濃度、噴射圧を制御してもよい。
また、アシストガスGを構成する気体の一部として、不活性ガス、例えばアルゴン、ヘリウム等を使用することも可能である。
また、上記実施の形態においては、鋼板Wに照射するレーザ光Lを連続的に照射する場合について説明したが、アシストガスGの酸素濃度調整をパルス照射に適用してもよい。
また、アシストガスGの混合において用いたマスフローコントローラ18、19の開度等の制御情報をデータテーブル13から取得する場合について説明したが、これら制御に必要な制御データを処理部12において演算によって算出してもよい。
28 板厚入力部
44 ノズル
G アシストガス
W 被加工材、鋼板(金属板加工部)
Claims (6)
- ノズルから噴射したアシストガスによって金属板加工部を覆い、該加工部にレーザ光を照射することにより金属板にピアシングを行なうレーザピアシング方法であって、
前記金属板加工部の板厚に対応して、前記アシストガスの酸素濃度Yを前記加工部の酸化・燃焼が抑制される以下の範囲に調整するとともに、前記アシストガスの噴射圧を以下の範囲に調整してレーザ光を照射することを特徴とするレーザピアシング方法。
前記酸素濃度Yを、
0<t<8mmの範囲において、 0<Y<99.9
8≦t<13.5mmの範囲において、 0<Y≦−1.65t+111.2
13.5≦t≦26.33mmの範囲において、
5.28t−71.28≦Y≦−1.65t+111.2
かつ、前記アシストガスの噴射圧Pを、
0<t<13mmの範囲において、 0.015≦P≦0.05
13≦t≦26.33mmの範囲において、
0.002t−0.011≦P≦0.002t+0.024
t;金属板加工部の板厚(mm)、Y;酸素濃度(vol%)、P;アシストガスの噴射圧(MPa) - 請求項1記載のレーザピアシング方法であって、
前記酸素濃度Yが、
0<t<12mmの範囲において、 0<Y<85
12≦t≦22.76mmの範囲において、
5.71t−68.52≦Y≦−2.19t+111.28
かつ、前記アシストガスの噴射圧Pが、
0<t<13mmの範囲において、 0.015≦P≦0.05
13≦t≦26.33mmの範囲において、
0.002t−0.011≦P≦0.002t+0.024
t;金属板加工部の板厚(mm)、Y;酸素濃度(vol%)、P;アシストガスの噴射圧(MPa)
であることを特徴とするレーザピアシング方法。 - 請求項1に記載のレーザピアシング方法であって、
前記酸素濃度Yが、
0<t<12.0mmの範囲において、 0<Y<10
12.0≦t<13.3mmの範囲において、
0<Y≦−0.255t2+14.5t−127.2
13.3≦t≦26.33mmの範囲において、
−0.255t2+14.5t−147.2≦Y≦−0.255t2+14.5t−127.2
かつ、前記アシストガスの噴射圧Pが、
0<t<13mmの範囲において、 0.015≦P≦0.05
13≦t≦26.33mmの範囲において、
0.002t−0.011≦P≦0.002t+0.024
t;金属板加工部の板厚(mm)、Y;酸素濃度(vol%)、P;アシストガスの噴射圧(MPa)
であることを特徴とするレーザピアシング方法。 - ノズルから噴射したアシストガスによって金属板加工部を覆い、該加工部にレーザ光を照射することにより金属板にレーザピアシングを行う加工装置であって、
板厚入力部と、
前記アシストガスの酸素濃度を前記加工部の酸化・燃焼が抑制される以下の範囲に、前記アシストガスの噴射圧を以下の範囲に調整する調整手段と、を備え、
前記板厚入力部から入力された板厚に対応して前記アシストガスの酸素濃度及び噴射圧を自動調整することを特徴とする加工装置。
前記酸素濃度Yを、
0<t<8mmの範囲において、 0<Y<99.9
8≦t<13.5mmの範囲において、 0<Y≦−1.65t+111.2
13.5≦t≦26.33mmの範囲において、
5.28t−71.28≦Y≦−1.65t+111.2
かつ、前記アシストガスの噴射圧Pを、
0<t<13mmの範囲において、 0.015≦P≦0.05
13≦t≦26.33mmの範囲において、
0.002t−0.011≦P≦0.002t+0.024
t;金属板加工部の板厚(mm)、Y;酸素濃度(vol%)、P;アシストガスの噴射圧(MPa) - 請求項4に記載の加工装置であって、
前記酸素濃度Yを、
0<t<12mmの範囲において、 0<Y<85
12≦t≦22.76mmの範囲において、
5.71t−68.52≦Y≦−2.19t+111.28
かつ、前記アシストガスの噴射圧Pを、
0<t<13mmの範囲において、 0.015≦P≦0.05
13≦t≦26.33mmの範囲において、
0.002t−0.011≦P≦0.002t+0.024
t;金属板加工部の板厚(mm)、Y;酸素濃度(vol%)、P;アシストガスの噴射圧(MPa)
に調整することを特徴とする加工装置。 - 請求項4に記載の加工装置であって、
前記酸素濃度Yを、
0<t<12.0mmの範囲において、 0<Y<10
12.0≦t<13.3mmの範囲において、
0<Y≦−0.255t2+14.5t−127.2
13.3≦t≦26.33mmの範囲において、
−0.255t2+14.5t−147.2≦Y≦−0.255t2+14.5t−127.2
かつ、前記アシストガスの噴射圧Pを、
0<t<13mmの範囲において、 0.015≦P≦0.05
13≦t≦26.33mmの範囲において、
0.002t−0.011≦P≦0.002t+0.024
t;金属板加工部の板厚(mm)、Y;酸素濃度(vol%)、P;アシストガスの噴射圧(MPa)
に調整することを特徴とする加工装置。
Priority Applications (5)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005166996A JP4781722B2 (ja) | 2005-06-07 | 2005-06-07 | レーザピアシング方法及び加工装置 |
US11/921,830 US8183499B2 (en) | 2005-06-07 | 2006-06-06 | Laser piercing method and processing apparatus |
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