JP4781095B2 - ベーンポンプ - Google Patents

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本発明は、ベーンポンプに関し、特に、カム面に対するベーンの押付力を求める技術に関する。
ベーンポンプは、運転音が静かであることが知られ、車両の圧力供給源として採用されている。(特許文献1)このベーンポンプでは、ケーシングに円柱状のロータが収納されている。ロータには、複数のベーン溝が放射状に形成されており、ベーン溝には、径方向に移動自在に夫々ベーンが挿入されている。ベーンの先端は、ベーン溝から突出して、ケーシングの内周に形成されたカム面に接している。そして、このベーンポンプは、例えばエンジンの動力によってロータが回転されることにより、隣り合うベーン間に形成される空間であるポンプ室の容積が変化して、ポンプ作用を生じる。
特開2004−301034号公報(段落番号0005)
ベーンポンプにおいて、その設計時に強度計算を精度良く行うには、カム面に対するベーンの押付力の値が必要となる。ベーンの押付力はベーン溝の底部に形成される空間であるベーン室内の圧力に関連して変化するので、ベーンの押付力を得るためには、ベーン室内の圧力を知る必要がある。しかしながら、ロータがケーシングに対して回転する構造上これらの間に形成された隙間を介してベーン室からポンプ室へ漏れが発生するので、ベーン室内の圧力を計算で正確に求めることは困難である。したがって、ベーン及びケーシング等の強度に充分な余裕を持たせなければならず、重量及び部品コストの増加を招く要因となっている。
更に、ベーン室内にこのベーンポンプの吐出圧を導入して、ベーンをカム面に強制的に押し付け、ポンプ室のシール性を向上させるものがある。このようなものにおいて、ベーン室内に導入する圧力によっては、ベーンの押付力が適正範囲から外れる虞がある。ベーンの押付力が適正範囲より大きくなると摩擦力が増加してポンプの機械効率が低下する一方、適正範囲より小さいとポンプ室のシール性が低下してしまう。したがって、ベーン室内の圧力を検出してベーンの押付力を求め、その値が適性範囲内になるようにベーン室に導入するベーンポンプの吐出圧を調節することが望ましい。
そこで、本発明は、ベーン室内の圧力を検出可能なベーンポンプを提供することを目的とする。
このため、請求項1記載の発明は、軸方向に伸びる複数の溝が放射状に形成されたロータと、溝に径方向に移動自在に夫々挿入されたベーンと、ロータ及びベーンを収納し、内周にベーンの先端が接するカム面を形成するケーシングと、を含んで構成され、溝の底部にベーン室が形成されるベーンポンプであって、ケーシングに、ロータの回転によりベーン室に順次面する開口部が設けられるとともに、開口部にかかる圧力を前記ベーン室内の圧力として検出する圧力検出器が設けられ、前記開口部は、ケーシングを内外に貫通して設けられ、その一端においてベーンが溝に最も深く挿入される位置でのベーン室に面する第1開口部を含み、圧力検出器は、ベーン室に面する側とは反対側の端面において第1開口部を閉塞させるように設置されたことを特徴とする。
請求項記載の発明では、開口部は、ベーンが溝に最も浅く挿入される位置でのベーン室に面する第2開口部を含むことを特徴とする。
請求項1記載の発明によれば、ベーン室に開口部が面するので、圧力検出器によってベーン室内の圧力を実測することができる。これにより、ベーン及びケーシング等の強度計算を行う際には、ベーン室内の圧力の実測値を用いることにより、カム面に対するベーンの押付力を精度良く求めることができるので、これらの強度の最適化を図ることができる。また、ベーン室内にベーンポンプの吐出圧を導入して、ベーンをカム面に強制的に押し付ける構成のものでは、圧力検出器によって検出されたベーン室内の圧力の実測値に基づいてベーン室内に導入する吐出圧を適正化し、ベーンの押付力を適正にすることができる。更に、容積が最小である位置でのベーン室に開口部が面するので、ベーン室内の圧力の最大値を検出することができる。
請求項記載の発明によれば、容積が最大である位置でのベーン室に開口部が面するので、ベーン室内の圧力の最小値を検出することができる。
以下、添付された図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係るベーンポンプを採用したディーゼルエンジンの燃料系統の説明図である。
車両に搭載されたディーゼルエンジン(以下、「エンジン」という)の燃料系統には、燃料噴射ポンプ1(高圧ポンプ)と、フィードポンプとしてのベーンポンプ2(低圧ポンプ)とが備えられている。ベーンポンプ2は、電動モータ3によって駆動され、燃料タンク4から燃料を吸い上げて燃料フィルタ5を介して燃料噴射ポンプ1に供給する。燃料噴射ポンプ1に供給された燃料はコモンレール6に供給されて、インジェクタ7からエンジンの燃焼室内に噴射される。
図2は、本実施形態に係るベーンポンプ2の内部構造を示す断面図である。図3は、図2に示されたベーンポンプ2のA−A断面図である。
本実施形態に係るベーンポンプ2は、円筒状のケーシング本体10と、ケーシング本体10の一端を閉塞するサイドプレート11と、ケーシング本体10の他端を閉塞するサイドプレート12と、円柱状のロータ13と、4個の板状のベーン14と、ポンプ軸15と、を含んで構成されている。ロータ13は、ケーシング本体10内でその軸線に対して中心をずらして設置されている。ポンプ軸15は、ロータ13に一端15aが挿入されてロータ13とスプライン結合されている。ロータ13の軸線とポンプ軸15の軸線とは一致しており、ポンプ軸15が電動モータ3の駆動によって回転することにより、ロータ13がその軸線を中心としてケーシング本体10内で回転する。
ロータ13には、その軸方向の全長に亘って、4個のベーン溝16が形成されている。4個のベーン溝16は、ロータ13の周方向に等間隔で放射状に形成されている。ベーン溝16には、ロータ13の径方向に移動自在にベーン14が挿入され、その底部にベーン室17が形成されている。ベーン14の先端14aは、ベーン溝16から突出してケーシング本体10の内周に形成されたカム面10aに接している。これにより、ケーシング本体10内の空間が4つのベーン14により仕切られて4つのポンプ室18が形成されている。
本実施形態では、ケーシング本体10、サイドプレート11及びサイドプレート12のアッセンブリとして、ケーシングが構成される。
図4は、吸込ポート20、吐出ポート21及びオイル逃がし溝22の説明図である。
サイドプレート19には、吸込ポート20と吐出ポート21とが形成されている。吸込ポート20は、容積が増加する膨張過程にあるポンプ室18aに面して形成されている。吐出ポート21は、容積が減少する圧縮過程にあるポンプ室18bに面して形成されている。
ケーシング本体17には、その周方向の一部にオイル逃がし溝22が設けられている。オイル逃がし溝22は、容積が最小である状態のポンプ室18cとその隣のポンプ室18bとを連通させるように設けられており、ポンプ室18c内の圧力が許容範囲以上に上昇することを防止する。
図5は、図2に示されたベーンポンプ2のB−B断面図である。サイドプレート18には、開口部23と開口部24とが設けられている。開口部23は、ベーン14がベーン溝16に最も深く挿入される位置でのベーン室17aに面して形成されている。開口部24は、ベーン14がベーン溝16に最も浅く挿入される位置でのベーン室17bに面して形成されている。サイドプレート18には、圧力センサ25及び圧力センサ26が設けられており、圧力センサ25は開口部23にかかる圧力を検出する一方、圧力センサ26は開口部24にかかる圧力を検出する。
以上のような構成により、ベーン室17aに面してサイドプレート18に開口部23が設けられているとともに、この開口部23にかかる圧力を検出する圧力センサ25が設けられているので、ベーンポンプ2の運転時において、ベーン室17a内の圧力を圧力センサ25によって検出することができる。開口部23は、ベーン14がベーン溝16に最も深く挿入される位置でのベーン室17aに面して形成されているので、ベーン室17内の圧力の最大値Pmを検出することができる。
図6は、ベーン室17内の圧力の最大値Pmの説明図である。
圧力センサ25によって検出した圧力Pは、周期的に増減し、ロータ13が1回転する周期T1の間に4回ピークを迎える。これは、ロータ13にベーン14が4個設けられていることにより、ロータが1回転する間に、ベーン室17が開口部23を4回通過するためである。このときのピーク圧Pmが、ベーン室17内の圧力の最大値Pmとなる。
このようにして、ベーン室17内の圧力の最大値Pmを実測することができるので、ベーン14及びケーシング本体10等の強度計算を行う際には、このベーン室17内の圧力の最大値Pmを用いることにより、カム面10aに対するベーン14の押付力の最大値を精度良く計算することができるので、これらの強度の最適化を図ることができる。
更に、ベーン14がベーン溝16に最も浅く挿入される位置でのベーン室17bに面して、サイドプレート11に開口部24が設けられているとともに、開口部24にかかる圧力を検出する圧力センサ26が設けられているので、ベーン室17内の圧力の最小値を検出することができる。これにより、圧力センサ25によって検出されるベーン室17内の圧力の最大値と合わせて、ベーン室17内の圧力の変動範囲を知ることができる。例えば、ベーン室17内にベーンポンプ2の吐出圧を導入して、ベーン14をカム面10aに強制的に押し付ける構成のものでは、圧力センサ25及び26によって検出されたベーン室17内の圧力に基づいて、ベーン室17に導入する吐出圧を適正化することができる。これにより、ベーン14の押付力を適正にして、ベーンポンプ2の機械効率とシール性とを両立させることができる。
本実施形態では、開口部23及び開口部24がサイドプレート18に設けられているが、これらをサイドプレート19に設けてもよい。
本実施形態では、ケーシング本体10にカム面11aが形成されているが、ケーシング本体10内に円筒状のカムリングが収納され、このカムリングの内周にカム面が形成されているベーンポンプでも本願発明を適用することができる。この場合は、ケーシング本体10、サイドプレート11、サイドプレート12及びカムリングのアッセンブリが本願発明のケーシングに該当する。
また、本実施形態では、ベーンポンプ2は燃料を供給するフィードポンプとして用いられているが、これに限定されるものではない。パワーステアリング装置用の油圧供給源として用いられる油圧ポンプ、及びブレーキ装置用の負圧供給源として用いられるバキュームポンプのように、燃料以外の液体または気体を作動流体とするベーンポンプでも、本願発明を適用することができる。
本発明の一実施形態に係るベーンポンプを採用したディーゼルエンジンの燃料系統の説明図 本実施形態に係るベーンポンプの内部構造を示す断面図 図2に示されたベーンポンプのA−A断面図 吸込ポート、吐出ポート及びオイル逃がし溝の説明図 図2に示されたベーンポンプのB−B断面図 ベーン室内の圧力の最大値Pmの説明図
符号の説明
2 ベーンポンプ
10 ケーシング本体
11、12 サイドプレート
13 ロータ
14 ベーン
16 ベーン溝
17、17a、17b ベーン室
23、24 開口部
25、26 圧力センサ

Claims (2)

  1. 軸方向に伸びる複数の溝が放射状に形成されたロータと、
    前記溝に径方向に移動自在に夫々挿入されたベーンと、
    前記ロータ及び前記ベーンを収納し、内周に前記ベーンの先端が接するカム面を形成するケーシングと、
    を含んで構成され、前記溝の底部にベーン室が形成されるベーンポンプであって、
    前記ケーシングに、前記ロータの回転により前記ベーン室に順次面する開口部が設けられるとともに、前記開口部にかかる圧力を前記ベーン室内の圧力として検出する圧力検出器が設けられ
    前記開口部は、前記ケーシングを内外に貫通して設けられ、その一端において前記ベーンが前記溝に最も深く挿入される位置でのベーン室に面する第1開口部を含み、
    前記圧力検出器は、前記ベーン室に面する側とは反対側の端面において前記第1開口部を閉塞させるように設置されたことを特徴とするベーンポンプ。
  2. 前記開口部は、前記ベーンが前記溝に最も浅く挿入される位置でのベーン室に面する第2開口部を含むことを特徴とする請求項に記載のベーンポンプ。
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