JP4780731B2 - 配線・配管材支持具及び配線・配管材支持具の固定部材 - Google Patents

配線・配管材支持具及び配線・配管材支持具の固定部材 Download PDF

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Description

本発明は、建築物の二重天井内の天井面や壁面等の構築面に固着されて配線や配管材を吊下げや結束等により支持する配線・配管材支持具、及び、かかる配線・配管材支持具の部品として好適に使用することができる配線・配管材支持具の固定部材に関するものである。
一般に、建築物では、例えば、二重天井を吊る前の天井面や壁面等の構築面に沿って、電線や電話線等の配線、電線配管や水道配管等の配管材等を先行配設する。この場合、配線や配管材等の長尺状の設備資材は、構築面に固定した配線・配管材支持具により、吊下げ支持したり結束支持したりして支持する。そして、かかる従来の配線・配管材支持具としては、例えば、特許文献1や特許文献2に記載の技術がある。
特開平10−148276号公報 特開平11−22862号公報
特許文献1に記載の技術は、管・ケーブル類の支持具であって、被接着面に接着固定される接着板の両側に、連結部を介して仮接着板を連設し、仮接着板の粘着面に両面接着テープを貼り付けて、接着板の接着固定時において、両面接着テープを介して仮接着板を被接着面に仮接着する。
また、特許文献2に記載の技術は、管・ケーブル類の支持具であって、接着板に対して上下に貫通する充填孔を設けて、接着剤収容体の容器の吐出口部を充填孔に差し込んで支持具を構成して、接着板を天井壁に密着させた状態で容器を押し潰して、内部の接着剤を、接着と天井壁とで形成される充填空間に充填する。
ここで、特許文献1または特許文献2に記載の管・ケーブル類の支持具は、いずれも、樹脂製の接着板を天井壁等の被接着面(取付面)に対して接着して固定し、接着板の裏面(下面)に一体的に設けたフック等の支持部により、配線や配管材を支持するようになっている。
上記のように、特許文献1及び特許文献2に記載の管・ケーブル類の支持具では、接着板が、配線や配管材の重量を支持するための十分な強度を備えるために硬質樹脂製とされる。したがって、これらの管・ケーブル類の支持具を、凹凸のある取付面や曲面からなる取付面等、平坦面でない取付面に取付ける場合、硬質樹脂製の接着板が十分な可撓性を有しないため、取付面の凹凸形状や曲面形状にしたがって接着板を折り曲げたり撓ませたりすることは容易でない。その結果、特許文献1及び特許文献2に記載の管・ケーブル類の支持具は、凹凸のある取付面や曲面からなる取付面等の平坦でない取付面に取付けることが困難であった。
そこで、本発明は、凹凸のある取付面や曲面からなる取付面等の非平坦面を有する取付面にも容易かつ円滑に取付けて強固に固定することができる配線・配管材支持具、及び、かかる配線・配管材支持具の部品として好適に使用することができる配線・配管材支持具の固定部材の提供を課題とする。
請求項1に係る配線・配管材支持具は、配線・配管材を支持すべく天井面や壁面に固定される配線・配管材支持具であって、天井面や壁面の取付面に固定する際に前記取付面に当接する当接面を有する固定部と、配線・配管材を支持自在な支持部とを備え、前記固定部は、前記当接面及び/または前記当接面と反対側の面に複数の可撓溝を形成し、前記固定部の可撓溝は、前記固定部の非加熱時には前記固定部の剛性を維持すると共に、前記固定部が熱溶融型接着剤の溶融温度範囲付近の温度に加熱されたときに前記固定部を柔軟状態とする形状及び寸法を有し、前記固定部は、前記熱溶融型接着剤の溶融温度範囲付近の温度で柔軟化され、固定される前記取付面の凹凸面や曲面等の非平坦面に対応して追従すべく屈曲または湾曲自在である。
請求項2に係る配線・配管材支持具は、配線・配管材を支持すべく天井面や壁面に固定される配線・配管材支持具であって、天井面や壁面の取付面に固定する際に前記取付面に当接する当接面を有する固定部と、配線・配管材を支持自在な支持部と、前記固定部の前記当接面に形成された熱溶融型接着剤からなる接着剤層とを備え、前記固定部は、前記当接面及び/または前記当接面と反対側の面に複数の可撓溝を形成し、前記固定部の可撓溝は、前記固定部の非加熱時には前記固定部の剛性を維持すると共に、前記固定部が前記熱溶融型接着剤の溶融温度範囲付近の温度に加熱されたときに前記固定部を柔軟状態とする形状及び寸法を有し、前記固定部は、熱溶融型接着剤からなる前記接着剤層の加熱溶融に伴って柔軟化され、固定される前記取付面の凹凸面や曲面等の非平坦面に対応して追従すべく屈曲または湾曲自在である。
請求項3に係る配線・配管材支持具は、請求項1または2の構成において、前記固定部の可撓溝が、前記固定部の肉厚に対して約50〜80%(PVCで三角溝の場合、実施例は72%)の範囲の深さを有する。
請求項4に係る配線・配管材支持具は、請求項1または2の構成において、前記固定部の可撓溝が、断面略テーパ状をなし、前記固定部の少なくとも一方向に延びる複数の可撓溝からなると共に、前記各可撓溝は、前記固定部の肉厚に対して約50〜80%(PVCで三角溝の場合、実施例は72%)の範囲の深さを有する。
請求項5に係る配線・配管材支持具は、請求項1または2の構成において、前記固定部の可撓溝が、断面略テーパ状をなし、前記固定部の取付面と反対側の面の少なくとも一方向に延びる複数の可撓溝からなると共に、前記各可撓溝は、前記固定部の肉厚に対して約50〜80%(PVCで三角溝の場合、実施例は72%)の範囲の深さを有する。
請求項6に係る配線・配管材支持具の固定部材は、配線・配管材を支持すべく天井面や壁面に固定される配線・配管材支持具の固定部材であって、天井面や壁面の取付面に固定する際に前記取付面に当接する当接面を有し、前記当接面及び/または前記当接面と反対側の面に複数の可撓溝を形成し、前記可撓溝は、非加熱時には剛性を維持すると共に、前記固定部材が熱溶融型接着剤の溶融温度範囲付近の温度に加熱されたときに柔軟状態とする形状及び寸法を有し、前記熱溶融型接着剤の溶融温度範囲付近の温度で柔軟化され、固定される前記取付面の凹凸面や曲面等の非平坦面に対応して追従すべく屈曲または湾曲自在である。
請求項7に係る配線・配管材支持具の固定部材は、配線・配管材を支持すべく天井面や壁面に固定される配線・配管材支持具の固定部材であって、天井面や壁面の取付面に固定する際に前記取付面に当接する当接面と、前記当接面に形成された熱溶融型接着剤からなる接着剤層とを有し、前記当接面及び/または前記当接面と反対側の面に複数の可撓溝を形成し、前記可撓溝は、非加熱時には剛性を維持すると共に、前記固定部材が前記熱溶融型接着剤の溶融温度範囲付近の温度に加熱されたときに柔軟状態とする形状及び寸法を有し、熱溶融型接着剤からなる前記接着剤層の加熱溶融に伴って柔軟化され、固定される前記取付面の凹凸面や曲面等の非平坦面に対応して追従すべく屈曲または湾曲自在である。
請求項1に係る配線・配管材支持具は、取付面への取付時において、取付面に凹凸面や曲面等の非平坦面がある場合でも、例えば、熱溶融型接着剤からなる接着剤層を事前に固定部に接着形成し、或いは、施工現場で固定部の当接面に接着形成した場合において、その熱溶融型接着剤を接着のために加熱溶融すると、熱溶融型接着剤からの熱伝達により、固定部が熱溶融型接着剤の溶融温度範囲付近の温度となり、熱溶融型接着剤の溶融に付随して加熱柔軟化される。そして、かかる固定部が、固定される取付面の非平坦面に対応して追従し、屈曲または湾曲するため、固定部の当接面全体を取付面に容易かつ確実に密接させた状態で固定することができる。その結果、請求項1に係る配線・配管材支持具は、凹凸のある取付面や曲面からなる取付面等の非平坦面を有する取付面にも容易かつ円滑に取付けて強固に固定することができる。
請求項2に係る配線・配管材支持具は、取付面への取付時において、取付面に凹凸面や曲面等の非平坦面がある場合でも、固定部の当接面に形成した熱溶融型接着剤からなる接着剤層を接着のために加熱溶融すると、接着剤層からの熱伝達により、固定部が熱溶融型接着剤の溶融温度範囲付近の温度となり、熱溶融型接着剤の溶融に付随して加熱柔軟化される。そして、かかる固定部が、固定される取付面の非平坦面に対応して追従し、屈曲または湾曲するため、固定部の当接面全体を取付面に容易かつ確実に密接させた状態で固定することができる。その結果、請求項2に係る配線・配管材支持具は、凹凸のある取付面や曲面からなる取付面等の非平坦面を有する取付面にも容易かつ円滑に取付けて強固に固定することができる。
請求項1及び2に係る配線・配管材支持具は、上記の効果に加え、固定部を熱溶融型接着剤の溶融温度範囲付近の温度で柔軟化するための具体的構成として、前記固定部の当接面及び/または当接面と反対側の面に上記構成の複数の可撓溝を形成したため、複数の可撓溝により、固定部を厚さ方向に(厚さ方向のいずれの方向へも)容易に屈曲または湾曲することができるようになる。ここで、固定部の可撓溝は、前記固定部の非加熱時には前記固定部の剛性を維持する形状及び寸法であり、特に、固定部の取付面への接着後に、支持部に配線・配管材を支持したときに、支持部からの荷重により固定部が変形して取付面から離脱する等の不具合が確実に防止される。一方、固定部の可撓溝は、固定部が前記熱溶融型接着剤の溶融温度範囲付近の温度に加熱されたときには、前記固定部を柔軟状態とする形状及び寸法であり、固定部の取付面への接着時における熱溶融型接着剤の加熱溶融に伴い、固定部が確実に柔軟化して、取付面への取付作業を容易化することができ、かつ、固定部の当接面を取付面の面形状に確実に合致させることができる。
請求項3に係る配線・配管材支持具は、請求項1または2の効果に加え、固定部の可撓溝が、上記所定範囲の深さを有するため、前記固定部の非加熱時には前記固定部の剛性を一層確実に維持すると共に、前記固定部が前記熱溶融型接着剤の溶融温度範囲付近の温度に加熱されたときに前記固定部を一層容易に柔軟状態とする。
請求項4に係る配線・配管材支持具は、請求項1または2の構成において、前記固定部の可撓溝が、上記所定の形状を有すると共に上記所定の深さを有するため、前記固定部の非加熱時には前記固定部の剛性を一層確実に維持すると共に、前記固定部が前記熱溶融型接着剤の溶融温度範囲付近の温度に加熱されたときに前記固定部を一層容易に柔軟状態とする。
請求項5に係る配線・配管材支持具は、請求項1または2の構成において、前記固定部の可撓溝が、上記所定の形状を有すると共に上記所定の深さを有するため、前記固定部の非加熱時には前記固定部の剛性を一層確実に維持すると共に、前記固定部が前記熱溶融型接着剤の溶融温度範囲付近の温度に加熱されたときに前記固定部を一層容易に柔軟状態とする。
請求項6に係る配線・配管材支持具の固定部材は、請求項1の配線・配管材支持具の主要部品の一つである固定部として好適に使用することができる。
請求項7に係る配線・配管材支持具の固定部材は、請求項2の配線・配管材支持具の主要部品の一つである固定部として好適に使用することができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態(以下、実施の形態という)を説明する。なお、各実施の形態を通じ、同一の部材、要素または部分には同一の符号を付して、その説明を省略する。
実施の形態1
図1は本発明の実施の形態1に係る配線・配管材支持具の使用状態を平面側(下面側)から見て示す斜視図である。図2は本発明の実施の形態1に係る配線・配管材支持具の固定部を示す平面図(上面図)である。図3は本発明の実施の形態1に係る配線・配管材支持具の固定部を示す正面図である。図4は本発明の実施の形態1に係る配線・配管材支持具の固定部を示す底面図(下面図)である。図5は図2のA−A線断面図である。図6は図3のB−B線断面図である。図7は本発明の実施の形態1に係る配線・配管材支持具を非平坦取付面としての凸状湾曲面に取付けた状態を示す正面図である。図8は本発明の実施の形態1に係る配線・配管材支持具を非平坦取付面としての凹状湾曲面に取付けた状態を示す正面図である。
実施の形態1に係る配線・配管材支持具は、二重天井内等に配設される配線・配管材を支持すべく天井面等に固定される配線・配管材支持具である。この配線・配管材支持具は、図1に示すように、固定部10と支持部20とを備えている。固定部10は、図2に示すように、長方形平板状をなし、厚さ方向一側面を当接面11としている。固定部10の当接面11は、図7または図8に示すように、天井面や壁面等の取付面Sに固定する際に前記取付面Sに当接する面である。
実施の形態1に係る配線・配管材支持具では、固定部10は、固定される取付面Sの凹凸面や曲面等の非平坦面に対応して追従すべく、屈曲または湾曲自在である。詳細には、固定部10は、図3及び図4に示すように、当接面11と反対側の面12に多数の可撓溝13を形成することにより屈曲または湾曲自在とされている。また、各可撓溝13は、固定部10の幅方向に延びる断面略V字状の直線可撓溝となっている。更に、多数の可撓溝13は、固定部10の長さ方向に一定間隔を置いて互いに平行となるよう配置されている。一方、可撓溝13は、固定部10の長さ方向中央に一定幅の部分を残した両側部分にのみ形成される。即ち、固定部10の長さ方向中央の一定幅部分は、前記可撓溝13が形成されない幅狭長方形板状の厚肉部14となっている。
ここで、可撓溝13の配置間隔を狭くして可撓溝13の数を多くすればするほど、固定部10を屈曲性や湾曲性(可撓性)を高めて、非平坦面への追従性を向上することができる。また、可撓溝13の深さを深くして、可撓溝13の頂点部分における固定部10の厚みを小さくすればするほど、固定部10を屈曲性や湾曲性(可撓性)を高めて、非平坦面への追従性を向上することができる。一方、これらの場合、固定部10の強度が低下する可能性がある。よって、可撓溝13の配置数や形成深さは、固定部10の必要強度を確保できる範囲で設定することが好ましい。
前記厚肉部14の中央には、接続部15が突出するよう一体形成されている。接続部15は、図5及び図6に示すように、固定部10の幅方向に貫通する挿通孔を有する環状の部材である。接続部15は、厚肉部14の幅全体に延びるよう形成されている。前記支持部20は、接続部15の挿通孔に挿通することにより固定部10に接続される紐状の部材であり、配線・配管材Pを結束して吊下げ支持自在な吊下げ部を構成している。支持部20は、図に示すように、中央部を固定部10の接続部15に配置した状態で、接続部15に接続することもでき、或いは、端部を接続部15に結束等により固着等して接続することもできる。支持部20は、固定部10の接続部15に取付自在で、配線・配管材Pを支持できる限りにおいて任意の紐状、長尺状素材または線状素材により構成することができる。一方、固定部10の当接面11における前記厚肉部14部分には、厚肉部14の幅と略同一の幅の平面長方形状をなす所定深さの刻印用の中央凹部16が、厚肉部14の長さ方向(固定部10の幅方向)両端部に一定の間隙を残して形成されている。また、固定部10の当接面11の前記中央凹部16以外の部分には、多数の小凹部17が均一な配置密度で形成されている。
即ち、小凹部17は、固定部10の長さ方向両側部分(厚肉部14以外の部分)では、固定部10の縦横(長さ方向及び幅方向)にマトリックス状(方形格子状)となるよう一定間隔で多数配置されている。また、小凹部17は、厚肉部14部分における前記中央凹部16の長さ方向両端側にも一定間隔で形成されている。各小凹部17は、所定深さの略半球状をなし、円形の外形を有する。前記固定部10の長さ方向両側部分において、多数の小凹部17は、固定部10において多数の可撓溝13間に形成される多数の厚肉部分の幅方向中央にそれぞれ配置される(図5参照)。また、前記固定部10の厚肉部14において、小凹部17は、中央凹部16の長さ方向両端側の厚肉部分に配置される(図6参照)。即ち、各小凹部17は、固定部10の最も厚肉の部分に形成される。
前記固定部10の当接面11は、前記取付面Sに貼着して固定される接着面である。即ち、固定部10は、例えば、接着面としての当接面11の全面に接着剤を均一に塗布し、取付面Sに圧接保持して接着剤を硬化させることにより、取付面Sの所定位置に固定される。この場合において、両面粘着テープの一方の接着面を固定部10の当接面11の外周縁部に予め粘着しておき、その両面粘着テープ以外の当接面11に前記接着剤を塗布すると共に、両面粘着テープの他方の粘着面を取付面Sに粘着して仮保持し、接着剤の硬化までの固定部10の位置保持を確実に行うようにすることもできる。或いは、固定部10は、例えば、接着面としての当接面11の全面にホットメルト接着剤を予め塗布し、そのホットメルト接着剤を取付時に加熱して軟化させた後、取付面Sに圧接保持して硬化させることにより、取付面Sに固定することもできる。
ここで、前記小凹部17は、前記接着剤またはホットメルト接着剤を内部空間に充填して、当接面11の接着面積及び接着剤容量を増大すべく機能する。よって、前記小凹部17の深さは、大きくすればするほど、固定部10の当接面11の接着面積及び接着剤容量を大きくして、取付面Sに対する固定部10の接着強度を大きくすることができる。一方、前記小凹部17の深さを大きくしすぎた場合、固定部10の強度が低下する可能性があるため、小凹部17の深さは、固定部10の必要強度を確保できる範囲で設定することが好ましい。なお、中央凹部16は、刻印用であるが、凹部として、前記接着剤またはホットメルト接着剤を内部空間に充填して、当接面11の接着面積及び接着剤容量を増大すべく機能する。よって、前記中央凹部16の深さも、上記小凹部16の場合と同様、固定部10の必要強度を確保できる範囲で大きく設定することもできる。
実施の形態1の固定部10は、難燃ABS樹脂等の樹脂やその他の硬質性樹脂材料を射出成形等することにより、接続部15等を有する前記形状に一体成形される。そして、この固定部10の接続部15に支持部20を取付けることにより、実施の形態1の配線・配管材支持具が完成する。
次に、上記のように構成した配線・配管材支持具の設置方法及び使用方法並びに作用及び効果について説明する。
実施の形態1に係る配線・配管材支持具は、建築物の取付面Sの所望位置に配置して固定される。例えば、配線・配管材支持具は、上記のように、固定部10の当接面11の全面に接着剤を均一に塗布し、固定部10を取付面Sに圧接保持して接着剤を硬化させることにより、固定部10の当接面11が取付面Sに貼着して所定位置に固定される。そして、配線・配管材支持具は、固定部10を取付面Sに接着固定した後、支持部20により配線や配管材Pを結束して吊下げ支持することができる。ここで、取付面Sへの取付時において、取付面Sに凹凸面や曲面等の非平坦面がある場合でも、固定部10が、固定される取付面Sの非平坦面に対応して追従し、屈曲または湾曲するため、固定部10の当接面11全体を取付面Sに容易かつ確実に密接させた状態で固定することができる。即ち、実施の形態1に係る配線・配管材支持具は、固定部10の当接面11と反対側の面に形成した多数の可撓溝13により、固定部10を厚さ方向のいずれの方向へも容易に屈曲または湾曲することができるようになる。詳細には、固定部10が、前記多数の可撓溝13の延びる幅方向と直交する方向(長さ方向)に屈曲または湾曲自在となる。
例えば、図7に示すように、取付面Sが凸状の曲面からなる非平坦面である場合、まず、固定部10の長さ方向中央部(厚肉部14対応部分)を取付面Sに当接させた後、固定部10の長さ方向両端側を取付面Sへ向かって押圧する。すると、固定部10の可撓溝13が開いて、固定部10を取付面Sの凸状の曲面形状に対応する形状へと容易に湾曲することができる。一方、図8に示すように、取付面Sが凹状の曲面からなる非平坦面である場合、まず、固定部10の長さ方向両端側を取付面Sに当接させた後、固定部10の長さ方向中央部(厚肉部14対応部分)を取付面Sへ向かって押圧する。すると、固定部10の可撓溝13が狭まって、固定部10を取付面Sの凹状の曲面形状に対応する形状へと容易に湾曲することができる。なお、図示はしないが、取付面Sが凹凸面からなる非平坦面である場合も、固定部10全体を取付面Sの非平坦面(凹凸面)に向かって押圧することにより、固定部10の可撓溝13が非平坦面の凸部分では開くと共に凹部分では狭まって、固定部10を取付面Sの凹凸面形状に対応する形状へと容易に湾曲することができる。
このようにして、実施の形態1に係る配線・配管材支持具は、固定部10の当接面11の全面が接着剤を介して取付面Sに密接して接着固定されるため、取付面Sに対して強固に固定され、配線や配管材Pの吊下げ重量により取付面Sから脱落することはない。その結果、実施の形態1に係る配線・配管材支持具は、凹凸のある取付面Sや曲面からなる取付面S等の非平坦面を有する取付面Sにも容易かつ円滑に取付けて強固に固定することができる。即ち、従来の配線・配管材支持具は、硬質樹脂製であるがゆえに可撓性に欠け、天井面等の取付面Sが非平坦面である場合、その非平坦面に接着面全体が追従できず、接着面の一部が取付面Sから分離する可能性がある。よって、従来は、そのような接着面と取付面Sとの分離箇所を埋めるために、その分離箇所における接着面に接着剤を厚めに塗布する必要があった。しかし、本実施の形態に係る配線・配管材支持具は、固定部10,110の全体が厚さ方向への可撓性を有し、固定部10,110の接着面(当接面11,111)を取付面Sの非平坦面に容易かつ円滑に完全に追従(密接)させることができるため、固定部10,110の接着面(当接面11,111)の一部に接着剤を厚く塗布する必要はなく、その全面に均一に接着剤を塗布すればよい。また、従来の配線・配管材支持具と比較して、接着剤の塗布面積も広く取ることができる。また、実施の形態1に係る配線・配管材支持具は、固定部10の多数の可撓溝13を当接面11と反対側の面12に形成しているため、当接面11の接着面積を十分に確保することができると共に、接着剤の量も十分に確保することができ、固定部10の取付面Sへの固定力を増大することができる。
更に、実施の形態1に係る配線・配管材支持具は、固定部10の当接面11としての接着面を取付面Sに接着するときに、固定部10の当接面11に形成した多数の小凹部17及び中央凹部16に接着剤を充填することができる。その結果、固定部10の取付面Sに対する接着面積を増加すると共に接着力を増大して、固定部10の取付面Sへの固定力を更に向上することができる。一方、固定部10の多数の小凹部17は、固定部10の当接面11において、多数の可撓溝13間に形成される多数の厚肉部分及び厚肉部14にそれぞれ一定配置間隔で配置されるため、固定部10の小凹部17形成部分の肉厚が小さくなりすぎることによる不具合、例えば、強度低下等を防止することができる。同様に、固定部10の中央凹部16も、固定部10の当接面11において、厚肉部14に一定配置間隔で配置されるため、固定部10の中央凹部16形成部分の肉厚が小さくなりすぎることによる不具合を防止することができる。加えて、実施の形態1に係る配線・配管材支持具は、支持対象としての配線や配管材Pの重量を支持する部分である支持部20が、固定部10の厚肉部14に一体形成した接続部15に接続されるため、支持部20の支持に伴う荷重により固定部10の接続部15が変形したり取付面Sから剥離したりする等の不具合を効果的に防止することができ、配線や配管材Pの支持を確実に行うことができる。
実施の形態2
図9は本発明の実施の形態2に係る配線・配管材支持具の固定部を示す平面図(上面図)である。図10は本発明の実施の形態2に係る配線・配管材支持具を図9のC方向から見た状態を示す側面図である。図11は図9のD−D線断面図である。
実施の形態2に係る配線・配管材支持具は、固定部110の可撓溝113が、固定部の面方向に沿って異なる2方向に互いに交差して延びる多数の可撓溝(2種類の可撓溝113a,113b)からなる。詳細には、固定部110は、実施の形態1と同様の長方形平板状である一方、固定部110の当接面111と反対側の面112には、固定部110の長さ方向に一定間隔を置いて互いに平行となるよう配置した多数の第1の可撓溝113aと、固定部110の幅方向に一定間隔を置いて互いに平行となるよう配置した多数の第2の可撓溝113bとが形成されている。各第1の可撓溝113aは固定部110の幅方向に延びる断面略V字状の直線可撓溝であり、各第2の可撓溝113bは、固定部10の長さ方向に延びる断面略V字状の直線可撓溝である。これにより、固定部110の当接面111には、第1の可撓溝113a及び第2の可撓溝113bが、固定部110の幅方向及び長さ方向の両方向に互いに直交して延びるよう形成され、方形格子状の可撓溝113を構成している。
更に、可撓溝113は、固定部110の接続部15以外の全ての部分に形成される。即ち、固定部110には、実施の形態1のように可撓溝13が形成されない幅狭長方形板状の厚肉部14は設けられておらず、接続部15に対応する部分のみが、小さい長方形状の厚肉部となっている。しかし、実施の形態1と同様、固定部110の長さ方向中央の一定幅部分を、前記可撓溝113が形成されない幅狭長方形板状の厚肉部とし、可撓溝113を、固定部110の厚肉部以外の両側部分にのみ形成することもできる。
一方、固定部110の当接面111において前記接続部15に対応する厚肉部部分には、実施の形態1のような中央凹部は形成されず、固定部110の当接面111の全体に、多数の小凹部17が均一な配置密度で形成されている。即ち、実施の形態2では、小凹部17は、固定部110の縦横(長さ方向及び幅方向)にマトリックス状(方形格子状)となるよう、当接面111の全面に一定間隔で多数配置されている。更に、多数の小凹部17は、固定部110において多数の可撓溝113a,113b間に形成される多数の小さい四角形状の厚肉部分の中央にそれぞれ配置される(図11参照)。即ち、各小凹部17は、固定部110の最も厚肉の部分に形成される。
したがって、実施の形態2に係る配線・配管材支持具は、固定部110が、前記多数の可撓溝113a,113bの延びる2方向と直交する2方向(即ち元の2方向)に屈曲または湾曲自在となる。即ち、固定部110が長方形平板状をなし、可撓溝113a,113bが、固定部110の幅方向及び長さ方向に延びるため、固定部110は、その長さ方向及び幅方向の両方向に屈曲または湾曲自在となる。更に、固定部110は、その面方向に沿った斜め方向(例えば対角線方向)にもある程度屈曲または湾曲自在となる。したがって、実施の形態2に係る配線・配管材支持具は、実施の形態1に係る配線・配管材支持具のような一方向ではなく、2方向(長さ方向及び幅方向)に大きな可撓性を有すると共に、それ以外の方向にも可撓性を有する。その結果、実施の形態2に係る配線・配管材支持具は、取付面Sの非平坦面が縦横に屈曲または湾曲する面であったり、縦横に凹凸となる形状であったりする場合でも、固定部110をその複雑な非平坦面形状に容易かつ円滑に取付けて強固に固定することができる。
ところで、上記実施の形態1及び2では、固定部10,110を取付面Sの非平坦面に対応して追従すべく屈曲または湾曲自在とする具体的構成として、例えば、固定部10,110の厚さ方向側面に多数の可撓溝13,113を形成するという構成を採用しているが、本発明では、固定部を取付面Sの非平坦面の形状に対応して追従すべく屈曲または湾曲自在とする限りにおいて、前記可撓溝13,113以外の構成を採用することも無論可能である。
また、前記多数の可撓溝13,113を形成する固定部10,110の厚さ方向側面としては、前記当接面11,111と反対側の面12とすることが、当接面11,111の接着面積等の接合面積を確保する点から好ましい。しかし、固定部は、当接面11,111と反対側の面12,112ではなく、当接面11,111に多数の可撓溝13,113を形成することにより屈曲または湾曲自在とすることもできる。或いは、固定部は、当接面11,111及び当接面と反対側の面12の両方に多数の可撓溝13,113を形成することにより屈曲または湾曲自在とすることもできる。
更に、固定部10に形成する多数の可撓溝13は、実施の形態1では、長方形板状の固定部10の幅方向に延びているが、本発明では、固定部の面方向に沿って一方向に互いに平行に延びる限りにおいて、その他の一方向に延びる多数の可撓溝とすることができる。例えば、固定部を方形平板状とした場合、固定部の一方向に延びる可撓溝は、固定部の厚さ方向側面において、固定部の長さ方向や対角線方向等の斜め方向に互いに平行に延びる多数の可撓溝とすることができる。また、固定部110に形成する多数の可撓溝113は、実施の形態2では、長方形板状の固定部110の幅方向及び長さ方向の両方向に延びているが、本発明では、固定部の面方向に沿って異なる2方向に互いに交差して延びる限りにおいて、その他の方向に延びる多数の可撓溝とすることができる。例えば、固定部の異なる2方向に延びる多数の可撓溝は、固定部の厚さ方向側面において、固定部の一方の対角線方向及び他方の対角線方向に互いに交差して延びる多数の可撓溝(菱形格子状の可撓溝)とすることもできる。
或いは、本発明では、固定部に形成する多数の可撓溝は、例えば、固定部の面方向に沿って異なる3方向或いは異なる4方向等の多数方向に互いに交差して延びる多数の可撓溝としたりすることもできる。更に、固定部の異なる2方向、異なる3方向または異なる4方向に延びる多数の可撓溝は、固定部の厚さ方向側面において、固定部の幅方向及び/または長さ方向に延びる多数の可撓溝と、固定部の一方の対角線方向及び/または他方の対角線方向に延びる多数の可撓溝との各種組み合わせとすることができる。この場合、例えば、固定部の多数の可撓溝を異なる3方向または4方向等の多数方向に互いに交差して延びる多数の可撓溝とした場合、固定部は、その多数方向と直交する多数方向に屈曲または湾曲自在となる。更に、本発明に係る配線・配管材支持具は、固定部を接着剤以外の手段(例えば釘材)により取付面Sに固定することもできる。
実施の形態3
図12は本発明の実施の形態3に係る配線・配管材支持具を非平坦取付面としての凸状湾曲面に取付ける場合の配線・配管材支持具の設置方法を示す正面図であり、(a)は固定部が非加熱時の状態を、(b)は固定部が柔軟化された状態を、(c)は固定部が取付面に接着された状態をそれぞれ示す。
実施の形態3に係る配線・配管材支持具は、図12に示すように、実施の形態1に係る配線・配管材支持具と同様の構成であり、固定部10と支持部20とを備えている。一方、固定部10の当接面11には、熱溶融型接着剤(ホットメルト型接着剤)が塗布形成され、接着剤層200を構成している。そして、固定部10は、熱溶融型接着剤からなる接着剤層200の加熱溶融に伴って柔軟化され、固定される前記取付面の凹凸面や曲面等の非平坦面に対応して追従すべく屈曲または湾曲自在となっている。詳細には、実施の形態3に係る配線・配管材支持具は、固定部10を熱溶融型接着剤からなる接着剤層200の溶融温度範囲付近の温度で柔軟化するための具体的構成として、前記固定部10の当接面11と反対側の面に、実施の形態1及び2と同様、多数の可撓溝13を形成している。前記固定部10の可撓溝13は、固定部10の非加熱時には固定部10の剛性を維持すると共に、固定部10が前記熱溶融型接着剤の溶融温度範囲付近の温度に加熱されたときに固定部10を柔軟状態とする形状及び寸法を有している。具体的には、固定部10の各可撓溝13は、実施の形態1と同様、固定部10の幅方向全体に延びる断面略V字状の直線可撓溝となっており、多数の可撓溝13が、固定部10の長さ方向に一定間隔を置いて互いに平行となるよう配置されている。更に、各可撓溝13は、固定部10の肉厚に対して、約70%前後の深さを有している。なお、各可撓溝13の幅は、取付面Sが凹曲面の場合に取付面Sに固定部10を固定する場合(図8のような場合)に、その幅を縮小して固定部10の屈曲または湾曲を許容できるような幅を有していればよいが、例えば、固定部10の肉厚に対して約120%前後の幅とすることができる。また、複数の可撓溝13は、例えば、固定部10の肉厚の約2倍の配置間隔で互いに平行に配置することができる。更に、この場合において、固定部10は、例えば、硬質ポリ塩化ビニル(PVC)により形成することができる。
ここで、前記接着剤層200の熱溶融型接着剤は、熱可塑性樹脂を基材とした樹脂はんだタイプの接着剤で、エチレン−酢酸ビニル(EVA)系、エチレン−アクリル酸エチル(EEA)系のものが大半であるが、ポリエステル系、熱可塑性ゴム系、熱可塑性エチレン−プロピレン(EP)系、ポリアミド(PA)系、ポリテレフタル酸エチレン(PET)系、ポリウレタン(PU)系等のものもある。接着剤層200の熱溶融型接着剤は、ガスバーナ等の加熱手段からの加熱によって、その材質に応じた所定の加熱温度(例えば、約140〜180℃)の熱で溶融し、被着体に塗布後、冷却固化することにより、短時間に接着力を発現する。なお、熱溶融型接着剤としては、板状、チップ状、粉末状、ひも状、テープ状等の任意の形状のものを使用することができる。一方、固定部10は、前記熱溶融型接着剤からなる接着剤層200をガスバーナ等の加熱手段で加熱したときに、溶融する接着剤層200からの熱伝達により柔軟化するよう、形成材料、前記可撓溝13の形状及び寸法等を設定する。例えば、かかる固定部10を形成する材料としては、前記硬質ポリ塩化ビニル樹脂の他、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン(ABS)樹脂、その他の樹脂材料を使用することができる。また、所定樹脂材料に難燃性等の諸機能を付加した樹脂材料や、ガラス繊維、炭素繊維等の強化繊維を混合した樹脂材料も使用することができる。ただし、難燃性樹脂や繊維強化プラスチック(FRP)の場合、軟化温度または熱変形温度が上昇することから、前記熱溶融型接着剤の溶融に伴う熱伝達により固定部10が柔軟化するよう、その材質を適宜設定することが好ましい。
次に、実施の形態3に係る配線・配管材支持具の設置方法並びに作用及び効果を説明する。
実施の形態3に係る配線・配管材支持具は、以下のようにして、取付面Sに設置固定される。即ち、まず、図12(a)に示すように、製品化状態の配線・配管材支持具(非加熱状態)を、配線・配管材を支持する施工現場に用意する。次に、図12(b)に示すように、配線・配管材支持具の接着剤層200をガスバーナ等の加熱手段の火炎F等により加熱して溶融する。すると、熱溶融型接着剤からなる接着剤層200の溶融に伴う熱伝達により、前記固定部10が、当接面11側部分から柔軟化する。このとき、固定部10の当接面11と反対側の面には多数の可撓溝13が形成され、可撓溝13部分で固定部10の当接面11側部分が薄肉化されているため、固定部10が軟化または熱変形して柔軟状態となり、取付面Sの凹凸面や曲面等の非平坦面に対応して追従すべく容易に屈曲または湾曲自在となる。そして、図12(c)に示すように、前記柔軟状態にある固定部10の当接面11を、取付面Sの面形状(図12では凸面形状)に対応する面形状(凹面形状)として、接着剤層200を介して取付面Sに接着固定する。これにより、接着剤層200の冷却固化後、固定部10の当接面11全体が、接着剤層200を介して、取付面Sに満遍なく密接して接着固定され、実施の形態3に係る配線・配管材支持具が、固定部10により取付面Sに強固に固定される。
このように、実施の形態3に係る配線・配管材支持具は、取付面Sへの取付時において、取付面Sに凹凸面や曲面等の非平坦面がある場合でも、固定部10の当接面11に形成した熱溶融型接着剤からなる接着剤層200を接着のために加熱溶融すると、接着剤層200からの熱伝達により、固定部10が熱溶融型接着剤の溶融温度範囲付近の温度となり、熱溶融型接着剤の溶融に付随して加熱柔軟化される。そして、かかる固定部10が、固定される取付面Sの非平坦面に対応して追従し、屈曲または湾曲するため、固定部10の当接面11全体を取付面Sに容易かつ確実に密接させた状態で固定することができる。その結果、実施の形態3に係る配線・配管材支持具は、凹凸のある取付面Sや曲面からなる取付面S等の非平坦面を有する取付面Sにも容易かつ円滑に取付けて強固に固定することができる。また、実施の形態3に係る配線・配管材支持具は、取付面Sとしての天井面や壁面等以外に、管材表面等の大きな湾曲率を有する取付面に対しても、固定部10を円滑かつ強固に設置固定することができる。即ち、例えば、管材表面は、通常、天井面や壁面よりも大きな湾曲率を有するが、この場合であっても、固定部10は、接着剤層200の溶融接着時に十分に加熱柔軟化するため、固定部10を管材表面の湾曲率に対応して大きく湾曲することができる。よって、固定部10の当接面11側の全面を大きな湾曲率の管材表面等の取付面Sに密着させて接着することができ、配線・配管材支持具を取付面Sに円滑かつ強固に接着固定することができる。
ここで、実施の形態1で述べたように、固定部10の可撓溝13は、それ自体の存在によっても、使用者が手等により固定部10を屈曲または湾曲する方向へと所定以上の外力を加えることにより、固定部10を屈曲または湾曲自在することができる。一方、固定部10の材質、肉厚や、可撓溝13の数、形状等によっては、固定部10を屈曲するためにある程度大きな外力を加える必要がある場合も考えられる。しかし、実施の形態3に係る配線・配管材支持具は、固定部10の当接面11側に熱溶融型接着剤からなる接着剤層200を設けているため、可撓溝13の深さを小さくして固定部10の剛性を高くした場合でも、取付面Sへの設置時には、接着剤層200の加熱溶融に伴う熱伝達を利用して、固定部10が可撓溝13部分で十分に柔軟化することになり、固定部10を容易に湾曲または屈曲することができる。即ち、前記固定部10の可撓溝13は、固定部10の非加熱時には固定部の剛性を維持する形状及び寸法であるため、特に、固定部10の取付面Sへの接着後に、支持部20に配線・配管材を支持したときに、支持部20からの荷重により固定部10が変形して取付面Sから離脱する等の不具合が確実に防止される。一方、固定部10の可撓溝13は、固定部10が接着剤層200からの熱伝達により接着剤層200の溶融温度範囲付近(通常は溶融温度範囲以下)の温度に加熱されたときには、固定部10を柔軟状態とする形状及び寸法であり、固定部10の取付面Sへの接着時における接着剤層200の加熱溶融に伴い、固定部10が確実に柔軟化して、取付面Sへの取付作業を容易化することができ、かつ、固定部10の当接面11を取付面Sの面形状に確実に合致させることができる。
なお、実施の形態3に係る配線・配管材支持具は、固定部10を、熱溶融型接着剤からなる接着剤層200の加熱溶融に伴って柔軟化し、固定される取付面Sの凹凸面や曲面等の非平坦面に対応して追従すべく屈曲または湾曲自在とする限りにおいて、その他の任意の構成を採用することができる。例えば、固定部10の可撓溝の深さは、固定部10の肉厚に対して約50〜80%の範囲の深さとすることができる。また、固定部10の可撓溝の断面形状は、断面略V字状、全体を曲面化したテーパ状等、任意のテーパ形状を含む断面略テーパ状とすることができる。更に、固定部10の可撓溝は、固定部10の当接面11と反対側の面に形成する以外に、当接面11側に形成することもできる。また、固定部10の可撓溝は、固定部10の一方向に延びる可撓溝とする以外に、二方向、三方向等、複数方向に交差して延びる複数の可撓溝とすることもできる。これらの場合、固定部10の非加熱時には固定部10の剛性を一層確実に維持すると共に、固定部10が接着剤層200の溶融温度範囲付近の温度に加熱されたときに固定部10を一層容易に柔軟状態とすることができる。
或いは、固定部10に上記のような形状及び寸法の可撓溝を設けることにより、固定部10を接着剤層の加熱溶融に伴って柔軟化する以外にも、その他の構成により固定部10を接着剤層200の加熱溶融に伴って柔軟化するようにしてもよい。例えば、固定部10の形成材料を適宜選択することにより、その材料自体の物性により、固定部10が非加熱状態では十分な剛性を有する一方、接着剤層200の加熱時の熱伝達により柔軟化して、容易に湾曲または屈曲自在となるよう構成することもでき、この場合、かかる固定部10の形成材料自体が固定部10の柔軟化手段となる。
また、固定部10は、実施の形態1及び実施の形態2の固定部10,110と同様、例えば、難燃性ABS樹脂、ポリ塩化ビニル(PVC)等の所定の樹脂材料により形成することができるが、固定部10を形成する材料としては、固定部10が熱溶融型接着剤からなる接着剤層200の溶融に伴う熱伝達により、その溶融温度範囲付近(通常は溶融温度範囲以下)の温度で柔軟化され、固定される取付面Sの凹凸面や曲面等の非平坦面に対応して追従すべく屈曲または湾曲自在となる限りにおいて、任意の材料を使用することができる。
更に、実施の形態3に係る配線・配管材支持具は、固定部10に接着剤層200を予め塗布形成したもの以外にも、固定部10に接着剤層200を塗布形成せず、固定部10の当接面11を露出面とした状態ものに具体化してもよい。この場合、配線・配管材支持具の取付面Sへの設置時に、施工現場で、熱溶融型接着剤を加熱溶融して固定部10の当接面11に塗布し、固定部10の当接面11に溶融状態の接着剤層200を形成することになる。よって、この場合、固定部10の当接面11に接着剤層200を塗布形成するときに、溶融状態の接着剤層200からの熱伝達により固定部10が柔軟化し、取付面Sの面形状に対応して屈曲または湾曲自在となる。したがって、この場合、予め固定部10の当接面11に接着剤層200を形成しておく場合と比較して、熱溶融型接着剤の加熱溶融が一度ですむという効果が得られる。
上記各実施の形態では、固定部10,110と支持部20とを別体にて構成し、固定部10,110の接続部15に支持部を接続して一体化することにより配線・配管材支持具を完成しているが、本発明に係る配線・配管材支持具は、特許文献1または特許文献2の技術と同様、固定部の下面に樹脂製のフック状の支持部を一体的に固着したり一体形成したりしたものとして具体化することもできる。一方、本発明は、上記各実施の形態で述べた構成の固定部10,110を単独で具体化することもできる。即ち、本発明は、配線・配管材支持具の主要部品である固定部10,110として使用することが好適な固定部材10,110として具体化することもできる。この場合も、本発明に係る固定部材は、前記固定部10,110と同様、難燃性ABS樹脂や硬質ポリ塩化ビニル等の硬質性樹脂材料を射出成形等することにより製造されるため、そのままでは、硬質樹脂による低弾性により、非常に屈曲または湾曲しにくいが、上記のように、固定部10,110と同様に可撓溝13,113を設けることで、十分な可撓性(柔軟性)を有する。更に、実施の形態3のように熱溶融型接着剤からなる接着剤層200を設けることで、一層十分な可撓性(柔軟性)を有する。更にまた、上記各実施の形態と同様、本発明に係る固定部材は、固定部10,110の接続部15と同様の構成の接続部を一体成形し、この接続部に支持部20を接続するようにすることもでき、或いは、下面に前記樹脂製のフック上の支持部を一体的に固着するようにすることもできる。
また、本発明に係る配線・配管材の支持具は、二重天井のみならず、剥き出し天井や壁面等、配線や配管Pを配設する箇所であれば、任意の面の任意の箇所に固定して使用に供することができる。更に、実施の形態1及び2に係る配線・配管材の支持具も、固定部10,110を十分に湾曲できる場合、実施の形態3で述べたように、管材表面等の大きな湾曲率を有する取付面に設置固定することができる。
図1は本発明の実施の形態1に係る配線・配管材支持具の使用状態を平面側(下面側)から見て示す斜視図である。 図2は本発明の実施の形態1に係る配線・配管材支持具の固定部を示す平面図(上面図)である。 図3は本発明の実施の形態1に係る配線・配管材支持具の固定部を示す正面図である。 図4は本発明の実施の形態1に係る配線・配管材支持具の固定部を示す底面図(下面図)である。 図5は図2のA−A線断面図である。 図6は図3のB−B線断面図である。 図7は本発明の実施の形態1に係る配線・配管材支持具を非平坦取付面としての凸状湾曲面に取付けた状態を示す正面図である。 図8は本発明の実施の形態1に係る配線・配管材支持具を非平坦取付面としての凹状湾曲面に取付けた状態を示す正面図である。 図9は本発明の実施の形態2に係る配線・配管材支持具の固定部を示す平面図(上面図)である。 図10は本発明の実施の形態2に係る配線・配管材支持具を図9のC方向から見た状態を示す側面図である。 図11は図9のD−D線断面図である。 図12は本発明の実施の形態3に係る配線・配管材支持具を非平坦取付面としての凸状湾曲面に取付ける場合の配線・配管材支持具の設置方法を示す正面図であり、(a)は固定部が非加熱時の状態を、(b)は固定部が柔軟化された状態を、(c)は固定部が取付面に接着された状態をそれぞれ示す。
10,110:固定部(固定部材)、11,111:当接面
12,112:当接面と反対側の面
13,113:可撓溝、14:厚肉部、15:接続部
17:小凹部、20:支持部(吊下げ部)、200:接着剤層
S:取付面

Claims (7)

  1. 配線・配管材を支持すべく天井面や壁面に固定される配線・配管材支持具であって、
    天井面や壁面の取付面に固定する際に前記取付面に当接する当接面を有する固定部と、配線・配管材を支持自在な支持部とを備え、
    前記固定部は、前記当接面及び/または前記当接面と反対側の面に複数の可撓溝を形成し、
    前記固定部の可撓溝は、前記固定部の非加熱時には前記固定部の剛性を維持すると共に、前記固定部が熱溶融型接着剤の溶融温度範囲付近の温度に加熱されたときに前記固定部を柔軟状態とする形状及び寸法を有し、
    前記固定部は、前記熱溶融型接着剤の溶融温度範囲付近の温度で柔軟化され、固定される前記取付面の凹凸面や曲面等の非平坦面に対応して追従すべく屈曲または湾曲自在である
    ことを特徴とする配線・配管材支持具。
  2. 配線・配管材を支持すべく天井面や壁面に固定される配線・配管材支持具であって、
    天井面や壁面の取付面に固定する際に前記取付面に当接する当接面を有する固定部と、配線・配管材を支持自在な支持部と、前記固定部の前記当接面に形成された熱溶融型接着剤からなる接着剤層とを備え、
    前記固定部は、前記当接面及び/または前記当接面と反対側の面に複数の可撓溝を形成し、
    前記固定部の可撓溝は、前記固定部の非加熱時には前記固定部の剛性を維持すると共に、前記固定部が前記熱溶融型接着剤の溶融温度範囲付近の温度に加熱されたときに前記固定部を柔軟状態とする形状及び寸法を有し、
    前記固定部は、熱溶融型接着剤からなる前記接着剤層の加熱溶融に伴って柔軟化され、固定される前記取付面の凹凸面や曲面等の非平坦面に対応して追従すべく屈曲または湾曲自在である
    ことを特徴とする配線・配管材支持具。
  3. 前記固定部の可撓溝は、前記固定部の肉厚に対して約50〜80%の範囲の深さを有することを特徴とする請求項1または2記載の配線・配管材支持具。
  4. 前記固定部の可撓溝は、断面略テーパ状をなし、前記固定部の少なくとも一方向に延びる複数の可撓溝からなると共に、前記各可撓溝は、前記固定部の肉厚に対して約50〜80%の範囲の深さを有することを特徴とする請求項1または2記載の配線・配管材支持具。
  5. 前記固定部の可撓溝は、断面略テーパ状をなし、前記固定部の取付面と反対側の面の少なくとも一方向に延びる複数の可撓溝からなると共に、前記各可撓溝は、前記固定部の肉厚に対して約50〜80%の範囲の深さを有することを特徴とする請求項1または2記載の配線・配管材支持具。
  6. 配線・配管材を支持すべく天井面や壁面に固定される配線・配管材支持具の固定部材であって、
    天井面や壁面の取付面に固定する際に前記取付面に当接する当接面を有し、
    前記当接面及び/または前記当接面と反対側の面に複数の可撓溝を形成し、
    前記可撓溝は、非加熱時には剛性を維持すると共に、前記固定部材が熱溶融型接着剤の溶融温度範囲付近の温度に加熱されたときに柔軟状態とする形状及び寸法を有し、
    前記熱溶融型接着剤の溶融温度範囲付近の温度で柔軟化され、固定される前記取付面の凹凸面や曲面等の非平坦面に対応して追従すべく屈曲または湾曲自在であることを特徴とする配線・配管材支持具の固定部材。
  7. 配線・配管材を支持すべく天井面や壁面に固定される配線・配管材支持具の固定部材であって、
    天井面や壁面の取付面に固定する際に前記取付面に当接する当接面と、前記当接面に形成された熱溶融型接着剤からなる接着剤層とを有し、
    前記当接面及び/または前記当接面と反対側の面に複数の可撓溝を形成し、
    前記可撓溝は、非加熱時には剛性を維持すると共に、前記固定部材が前記熱溶融型接着剤の溶融温度範囲付近の温度に加熱されたときに柔軟状態とする形状及び寸法を有し、
    熱溶融型接着剤からなる前記接着剤層の加熱溶融に伴って柔軟化され、固定される前記取付面の凹凸面や曲面等の非平坦面に対応して追従すべく屈曲または湾曲自在であることを特徴とする配線・配管材支持具の固定部材。
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