JP4780544B2 - ハードウエアシミュレータ - Google Patents

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本発明は、所定のハードウエアから構成され、シミュレーション対象物間の反応によるシミュレーション対象物の変化量をシミュレーションするハードウエアシミュレータに関するものである。
従来の化学反応シミュレーション方法としては、例えば、シミュレーションプログラムを計算機で実行することにより、有限温度及び有限時間を設定し、これら有限温度及び有限時間における分子動力学計算を行い、分子動力学計算により求められた励起状態を含む構造のすべてを用いて物質の全原子に働く力がすべて緩和される安定構造を複数求める処理等を行うシミュレーション装置がある(特許文献1参照)。このとき、様々なパラメータの影響を調べるために、パラメータの値を種々変更してシミュレーションが行われる。
特開2002−260975号公報
しかしながら、シミュレーション対象が大規模になると、シミュレーションをある特定の時点から再開する場合や複数のシミュレーションを同時に実行している場合に、特定の時点のデータや別のデータをシミュレーションデータとして転送するためには、膨大な時間が必要となる。
本発明の目的は、シミュレーション対象が大規模な場合でも、シミュレーションデータを高速に再設定することができるハードウエアシミュレータを提供することである。
本発明に係るハードウエアシミュレータは、所定のハードウエアから構成され、シミュレーション対象物間の反応によるシミュレーション対象物の変化量をシミュレーションするハードウエアシミュレータであって、シミュレーション対象物ごとに設けられ、当該シミュレーション対象物に関する値を演算する複数の演算素子と、前記シミュレーション対象物間の反応に応じて演算素子の値を変化させる反応回路と、前記シミュレーション対象物間の反応に応じて前記反応回路と前記演算素子との接続を切り換える切り換え回路と、前記演算素子ごとに設けられ、前記演算素子が演算した値を記憶する複数の記憶装置と、前記演算素子ごとに設けられ、前記演算素子の値を前記記憶装置へ転送するように前記演算素子を制御し、前記記憶装置に記憶された演算値を前記演算素子に再度設定する転送制御回路とを備え、前記記憶装置は、前記演算素子が演算した値を複数記憶し、前記転送制御回路は、前記記憶装置が記憶している複数の値の中から一の値を前記演算素子に設定するように前記記憶装置を制御する
本発明に係るハードウエアシミュレータでは、シミュレーション対象物ごとに当該シミュレーション対象物に関する値を演算する演算素子が設けられ、反応回路によりシミュレーション対象物間の反応に応じて演算素子の値が変化されることにより、シミュレーション対象物間の反応によるシミュレーション対象物の変化量がシミュレーションされる。このとき、演算素子が演算した値を記憶する記憶装置が演算素子ごとに設けられているので、演算素子が演算した値を記憶装置に適宜記憶させ、必要に応じて記憶装置に記憶させている値を演算素子に再度設定することができ、シミュレーション対象が大規模な場合でも、シミュレーションデータを高速に再設定することができる。
また、演算素子の値を記憶装置へ転送するように演算素子を制御することができるので、演算素子が演算した値を記憶装置に適宜記憶させることができる。
また、記憶装置が記憶している複数の値の中から一の値を演算素子に設定することができるので、記憶装置に記憶させている値を必要に応じて演算素子に再度設定することができる。
前記演算素子が演算した値が所定の範囲内にあるか否かを判断する判断回路をさらに備えることが好ましい。この場合、演算素子が演算した値が所定の範囲内にあるか否かを判断することができるので、演算素子が演算した値に応じて、記憶装置に記憶させている値を演算素子に再度設定することができる。
前記判断回路は、前記演算素子が演算した値が所定の範囲内にないと判断した場合、前記記憶装置が記憶している複数の値の中から一の値を前記演算素子に設定するように前記転送制御回路を制御することが好ましい。
この場合、演算素子が演算した値が所定の範囲内にないと判断されたとき、記憶装置が記憶している複数の値の中から一の値を演算素子に設定することができるので、演算素子が演算した値がシミュレーション結果として不要な値になった場合等において、適正な値を用いて再度シミュレーションを継続することができる。
前記複数の演算素子のうち所定の演算素子が演算した値が所定の条件を満たすか否かを判断する第1判断回路と、前記第1判断回路により所定の条件を満たすと判定された場合に、前記複数の演算素子のうち所定の演算素子が演算した値に基づく値が所定の範囲内にあるか否かを判断する第2の判断回路とをさらに備えることが好ましい。
この場合、複数の演算素子のうち所定の演算素子が演算した値が所定の条件を満たすか否かを判断し、このような状態が発生した場合に、演算素子が演算した値に基づく値が所定の範囲内にあるか否かを判断することができるので、ある物質が所定の条件を満たすことを条件としてある物質が反応を行う場合等の複雑な条件を考慮しながら、演算素子が演算した値に基づく値に応じて、記憶装置に記憶させている値を演算素子に再度設定することができる。
前記第2判断回路は、前記所定の演算素子が演算した値に基づく値が所定の範囲内にないと判断した場合、当該演算素子に対して設けられている記憶装置が記憶している複数の値の中から一の値を当該演算素子に設定するように前記転送制御回路を制御することが好ましい。
この場合、演算素子が演算した値に基づく値が所定の範囲内にないと判断された場合、記憶装置が記憶している複数の値の中から一の値を演算素子に設定することができるので、上記の複雑な条件を考慮しながら、演算素子が演算した値がシミュレーション結果として不要な値になった場合等において、適正な値を用いて再度シミュレーションを継続することができる。
本発明によれば、シミュレーション対象物間の反応によるシミュレーション対象物の変化量がシミュレーションされているときに、演算素子が演算した値を記憶する記憶装置が演算素子ごとに設けられているので、演算素子が演算した値を記憶装置に適宜記憶させ、必要に応じて記憶装置に記憶させている値を演算素子に再度設定することができ、シミュレーション対象が大規模な場合でも、シミュレーションデータを高速に再設定することができる。
以下、本発明によるハードウエアシミュレータの一例として、生化学反応をシミュレーションし、シグナル伝達ネットワーク、遺伝子ネットワーク等の解明に好適に用いられる化学反応シミュレーション装置について図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の第1の実施の形態によるハードウエアシミュレータの構成を示すブロック図である。図1に示すハードウエアシミュレータは、複数の乱数発生器R1〜Rn(nは任意の正数)、複数の酵素カウンタK1〜Kn、複数の絞り回路V1〜Vn、複数の反応実行回路H1〜Hn、複数のカウンタ部C1〜Cm(mは任意の正数)及び接続切り換え回路SWを備える。酵素カウンタK1〜Kn、絞り回路V1〜Vn及び反応実行回路H1〜Hnは、シミュレーションに使用される生化学反応ごとに設けられ、カウンタ部C1〜Cmは、シミュレーションに使用される物質ごとに設けられる。
乱数発生器R1は、絞り回路V1の入力側に接続され、反応実行回路H1は、絞り回路V1の出力側に接続され、酵素カウンタK1は、絞り回路V1に接続される。他の乱数発生器、酵素カウンタ、絞り回路及び反応実行回路も上記と同様に接続される。
接続切り換え回路SWは、例えば、空間スイッチ等から構成され、複数の増加指令用の入力配線I1〜In及び減少指令用の入力配線D1〜Dnと、複数の増加指令用の出力配線i1〜im及び減少指令用の出力配線d1〜dmを含み、各配線がマトリックス状に配置されている。反応実行回路H1は、接続切り換え回路SWの増加指令用の入力配線I1及び減少指令用の入力配線D1に接続され、他の反応実行回路も同様に接続される。
図2は、図1に示すカウンタ部C1の一例の構成を示すブロック図である。図2に示すカウンタ部C1は、物質カウンタC11、記憶装置C12及び転送制御部C13を備える。他のカウンタ部C2〜Cmも同様に構成され、下記と同様に動作する。
物質カウンタC11は、例えば、バイナリカウンタ等から構成され、接続切り換え回路SWの増加指令用の出力配線i1及び減少指令用の出力配線d1に接続される。物質カウンタC11は、反応前の各物質の数、すなわち分子数又は原子数を初期カウント値として設定され、反応実行回路H1〜Hnの減少指令及び増加指令に応じて、そのカウント値を減少及び増加させる。なお、物質カウンタは、上記のバイナリカウンタに特に限定されず、シミュレーション対象物ごとに設けられ、当該シミュレーション対象物に関する値を演算する演算素子であれば、他のカウンタ等を用いてもよい。例えば、代謝経路におけるクエン酸回路のような生化学反応を状態遷移と捉え、状態遷移機械(有限状態オートマトン)を組み合わせて使用する場合、物質カウンタとしてジョンソンカウンタを用いることにより、コンパクトな回路により高速にシミュレーションすることができる。
転送制御部C13は、外部から入力される転送制御信号に応じて、物質カウンタC11から記憶装置C12へのデータ転送及び記憶装置C12から物質カウンタC11へのデータ転送を制御する。具体的には、転送制御部C13は、物質カウンタC11から記憶装置C12へのデータ転送を指示する転送制御信号を受けた場合、物質カウンタC11のカウント値を記憶装置C12の所定のアドレスに記憶させる。また、転送制御部C13は、記憶装置C12から物質カウンタC11へのデータ転送を指示する転送制御信号を受けた場合、記憶装置C12の指定されたアドレスのデータを物質カウンタC11のカウント値として入れ替える。例えば、アドレスA1のデータD1を記憶装置C12から物質カウンタC11へ転送するように指示された場合、転送制御部C13は、記憶装置C12に対してアドレスA1のデータD1を物質カウンタC11へ転送するように指示し、記憶装置C12は、アドレスA1のデータD1を物質カウンタC11へ転送する。
記憶装置C12としては、上記のアドレス指定により動作するものに特に限定されず、種々の記憶装置を用いることができ、最後に転送されたデータが最初に取り出されるスタック型の記憶装置(LIFO)等を用いてもよい。また、アドレス部分をシミュレーション時間としてアドレスを使用する場合、連想メモリ(Content Addressable Memory)を用いることが好ましい。この場合、記憶装置のアドレス指定は、アドレス部分の内容を指定することになり、所望のデータを効率よく転送することができる。
再び、図1を参照して、接続切り換え回路SWにおいて図中に黒丸で示す各配線の交点NDには、時分割ゲート及び時分割ゲートのオン/オフを制御する保持メモリ等から構成されるスイッチ(図示省略)が配置されている。接続切り換え回路SWは、各スイッチをオン/オフすることにより、増加指令用の入力配線I1〜Inと複数の増加指令用の出力配線i1〜imとの接続状態及び減少指令用の入力配線D1〜Dnと減少指令用の出力配線d1〜dmとの接続状態を制御し、各反応実行回路H1〜Hnが表す生化学反応の反応前の物質を表す物質カウンタ及び反応後の物質を表す物質カウンタと対応する反応実行回路とを接続する。なお、接続切り換え回路SWは、上記の空間スイッチに特に限定されず、反応実行回路と物質カウンタとの接続状態を切り換えることができるものであれば、他の接続切り換え回路を用いてもよい。
乱数発生器R1は、生化学反応の反応速度を制御するための所定の乱数を、絞り回路V1を介して反応実行回路H1に出力する。乱数発生器としては、擬似乱数を発生させる擬似乱数発生回路、カオス的な乱数を発生させるカオス発生回路、熱雑音に基づく乱数を発生させる熱雑音発生回路等を用いることができる。
例えば、擬似乱数発生回路としては、線形フィードバックシフトレジスタを用いることによって、線形フィードバックシフトレジスタがL個のレジスタから構成されると、2L−1の長周期を有するが、ほぼランダムな乱数を発生させることができる。カオス発生回路としては、コンデンサと可変抵抗回路とで構成される閉ループにより不規則な信号を発生させる回路等を用いることによって、カオス的な振る舞いを行う不規則な乱数を発生させることができる。熱雑音発生回路としては、短周期のパルスを長周期のパルスによりラッチし、ラッチされた短周期のパルスのレベルを乱数として出力する回路等を用いることによって、ホワイトノイズによる周期性のない乱数を発生させることができる。
酵素カウンタK1は、反応実行回路H1が表す生化学反応に使用される酵素物質の数、すなわち酵素物質の分子数をそのカウント値として設定され、設定されたカウント値に応じて絞り回路V1の絞り量が調整される。なお、一般の化学反応の場合は、酵素カウンタが触媒カウンタに変更され、生細胞内で作られる蛋白性の生体触媒である酵素の代わりに、触媒物質の数がそのカウント値として設定される。また、触媒(酵素)を使用しない化学反応の場合、触媒(酵素)カウンタ及び絞り回路は不要となる。
具体的には、乱数発生器R1が乱数として“1”又は“0”のデータをランダムに発生し、酵素カウンタK1がそのカウント値に応じて“0”に対する“1”の頻度を調整して“1”又は“0”のデータを出力する。このとき、絞り回路V1は両データの論理積を取り、その結果を反応実行回路H1へ出力する。したがって、酵素カウンタK1のカウント値に応じて反応実行回路H1へ入力される“1”の頻度が調整される。
反応実行回路H1は、データとして“1”が入力された場合、反応を実行させるため、増加指令用の入力配線I1にカウント値を1だけ増加させるための増加指令を出力するとともに、減少指令用の入力配線D1にカウント値を1だけ減少させるための減少指令を出力する。一方、反応実行回路H1は、データとして“0”が入力された場合、反応を行わないようにするため(不実行の状態)、増加指令及び減少指令を出力しない。
このとき、接続切り換え回路SWは、減少指令用の入力配線D1と、反応実行回路H1が表す生化学反応における反応前の物質の数、すなわち分子数又は原子数を表す物質カウンタに接続されている減少指令用の出力配線とを接続している。したがって、反応実行回路H1から出力される減少指令が反応前の物質に対して設けられた物質カウンタへ入力され、当該物質カウンタが自身のカウント値を1だけ減少させる。また、接続切り換え回路SWは、増加指令用の入力配線I1と、反応実行回路H1が表す生化学反応における反応後の物質の数、すなわち分子数又は原子数を表す物質カウンタに接続されている増加指令用の出力配線とを接続している。したがって、反応実行回路H1から出力される増加指令が反応後の物質に対して設けられた物質カウンタへ入力され、当該物質カウンタが自身のカウント値を1だけ増加させる。
他の乱数発生器、酵素カウンタ、絞り回路及び反応実行回路も、上記と同様に構成され、生化学反応に応じて上記と同様に動作する。なお、酵素カウンタに割り当てられる酵素の数が生化学反応等により増減する場合は、酵素カウンタも物質カウンタと同様に構成されて接続切り換え回路に接続され、対応する反応実行回路によりそのカウント値が増減される。
本実施の形態において、物質カウンタC11が演算素子の一例に相当し、反応実行回路H1〜Hn、乱数発生器R1〜Rn、酵素カウンタK1〜Kn、絞り回路V1〜Vn及び接続切り換え回路SWが反応回路の一例に相当し、記憶装置C12が記憶装置の一例に相当し、転送制御部C13が転送制御回路の一例に相当する。
次に、上記のように構成されたハードウエアシミュレータの動作について説明する。まず、シミュレーションの対象となる物質、生化学反応及び酵素等に関する必要なデータを用いて、各カウンタ部C1〜Cmの物質カウンタC11に各物質の数を表すカウンタの初期値が設定されるとともに、酵素カウンタK1〜Knに各酵素の数を表すカウンタの初期値が設定される。次に、乱数発生器R1〜Rnは上記の乱数を発生させ、絞り回路V1〜Vnは、酵素カウンタK1〜Knの酵素の数に応じて乱数を補正する。反応実行回路H1〜Hnは、酵素数により補正された乱数の値に応じて反応が実行されるように、反応前の物質の分子数又は原子数を表す物質カウンタC11のカウント値を1だけ減少させるとともに、反応後の物質の分子数又は原子数を表す物質カウンタC11のカウント値を1だけ増加させる。
このようにして、各反応実行回路H1〜Hnが表す生化学反応の反応速度が反応実行回路H1〜Hnごとに調整され、各反応実行回路H1〜Hnが表す生化学反応の反応前後の物質に対応する物質カウンタC11が対応する反応実行回路H1〜Hnに接続されるとともに、各反応実行回路H1〜Hnが表す生化学反応に応じて反応前後の物質に対応する物質カウンタC11のカウント値が減少又は増加され、複数の生化学反応が並列的にシミュレーションされる。
このように、反応前後の各物質の量をカウント値、すなわち数(整数)として捉え、生化学反応による物質の変化量をシミュレーションしているので、物質カウンタC11の数を増加するだけでシミュレーションに使用する物質の種類を増加させることができる。また、未知の生化学反応が新たにわかった場合、病体等によりある生化学反応が欠損している場合及び野生種のために生化学反応が通常と異なる場合でも、新たな生化学反応、欠損した生化学反応及び通常と異なる生化学反応に応じて接続切り換え回路SWにより反応実行回路H1〜Hnとカウンタ部C1〜Cmの物質カウンタC11との接続状態を変更等することにより容易に対処することができる。
また、上記のシミュレーション中に、物質カウンタC11から記憶装置C12へのデータ転送を指示する転送制御信号が時刻を表すアドレスとともに所定のタイミングで外部から順次入力され、各カウンタ部C1〜Cmの転送制御部C13は、物質カウンタC11のカウント値を記憶装置C12の転送制御信号が入力された時刻を表すアドレスに順次記憶させる。その後、シミュレーション動作を停止させ、シミュレーションをある特定の時点から再開する場合、当該時刻を表すアドレスとともに記憶装置C12から物質カウンタC11へのデータ転送を指示する転送制御信号をカウンタ部C1〜Cmへ入力すると、各カウンタ部の転送制御部C13は、記憶装置C12の指定されたアドレスのデータを物質カウンタC11のカウント値として入れ替える。
このように、カウンタ部C1〜Cmの物質カウンタC11のカウント値を記憶する記憶装置C12が物質カウンタC11ごとに設けられているので、物質カウンタC11のカウント値を記憶装置C12に適宜記憶させ、必要に応じて記憶装置C12に記憶させているカウント値を物質カウンタC11に再度設定することができ、シミュレーション対象が大規模な場合でも、シミュレーションデータを高速に設定することができる。
なお、本実施の形態では、すべてのカウンタ部C1〜Cmにおいて物質カウンタC11のカウント値を記憶装置C12に記憶しているが、この例に特に限定されず、一部のカウンタ部においてのみカウント値を記憶するようにしてもよく、また、記憶装置C12に記憶するカウント値も複数記憶することなく、所定の値を一つのみ記憶するようにしてもよい。
図3は、図1に示すカウンタ部C1〜Cmとして使用可能な他のカウンタ部C1aの構成を示すブロック図である。図3に示すカウンタ部C1aと図2に示すカウンタ部C1とで異なる点は、データ値範囲保持装置C14及び比較器C15が追加され、比較器C15が出力する転送制御信号に応じて転送制御部C13aが動作する点であり、その他の点は図2に示すカウンタ部C1と同様であるので詳細な説明は省略する。
データ値範囲保持装置C14は、所定のメモリ又はレジスタ等から構成され、物質カウンタC11のデータ値範囲として、その最大値及び最小値を予め記憶している。比較器C15は、データ値範囲保持装置C14が保持している最大値及び最小値と物質カウンタC11のカウント値とを比較し、データ値範囲保持装置C14が保持している最大値と最小値との間に物質カウンタC11のカウント値が入っているか否かを判断する。例えば、化学反応シミュレーションを行い、ある現象の再現を試みる場合、対象とする現象において各物質カウンタC11がシミュレーションしている物質の量は判明しているため、最大値と最小値とをデータ値範囲として設定することにより効率的なシミュレーションを行うことができる。また、ある物質と他の物質との関係がある程度わかっている場合に、他の物質をシミュレーションしている物質カウンタC11のカウント値との関係を記述することができる。
ここで、最大値と最小値との間にカウント値が入っていない場合、比較器C15は、記憶装置C12が記憶している複数のカウント値の中から所定のカウント値を物質カウンタC11に代入するように指示する転送制御信号を転送制御部C13aへ出力する。転送制御部C13aは、指定された記憶装置C12のカウント値を物質カウンタC11のカウント値として入れ替える。本例では、転送制御部C13aが転送制御回路の一例に相当し、データ値範囲保持装置C14及び比較器C15が判断回路の一例に相当する。
例えば、任意の時刻T1において、物質カウンタC11のカウント値を記憶装置C12に記憶させ、その後、複数のパラメータセット1〜Nを用いてシミュレーションを時刻T2まで実行する。次に、時刻T2において、パラメータセット3以外のパラメータセットを用いたシミュレーションにおいて特定の化学物質の量が想定されるデータ値範囲内になくなった場合、パラメータセット3以外のパレメータセットが間違っていることがわかる。したがって、時刻T1において記憶装置C12に記憶させたカウント値を物質カウンタC11に設定し、別のパラメータセットを用いて時刻T1からのシミュレーションを再開することができる。このように、シミュレーションを最後まで実行するのではなく、シミュレーションに使用されるパラメータの値を絞りながら効率よくシミュレーションを実行することができ、シミュレーション時間を大幅に短縮することができる。
図4は、図1に示すハードウエアシミュレータによるシミュレーションの例を説明するための模式図である。図4に示す例は、glucose(グルコース)を分解する代謝過程であるGlycolysis(解糖)を示しており、hexokinase(ヘキソキナーゼ)が酵素となり、glucose及びATP(アデノシン三リン酸)からglucose6P(グルコース−6−リン酸)、ADP(アデノシン二リン酸)及びH+ が生成される。
この例では、まず、乱数発生器Rから所定の乱数が絞り回路Vへ入力される。このとき、酵素カウンタKには、hexokinaseの分子数がそのカウント値として設定され、hexokinaseの分子数に応じて絞り回路Vの出力が絞られ、乱数発生器Rの乱数及びhexokinaseの分子数に応じて反応実行回路HによるGlycolysisの実行及び不実行が制御される。
反応実行回路Hは、反応前の物質であるglucose及びATPの分子数を表す物質カウンタC11a,C11bと、反応後の物質であるglucose6P、ADP及びH+ の分子数又は原子数を表す物質カウンタC11c,C11d,C11eとに接続切り換え回路(図示省略)により接続されている。
反応実行回路Hは、絞り回路Vを介して出力されるデータが“1”、すなわち反応を実行する場合、物質カウンタC11a,C11bにそのカウント値を1だけ減少するように指示するとともに、物質カウンタC11c,C11d,C11eにそのカウント値を1だけ増加するように指示し、物質カウンタC11a,C11bは、1だけカウント値を減少させ、物質カウンタC11c,C11d,C11eは、1だけカウント値を増加させる。
このようにして、図1に示すハードウエアシミュレータを用い、hexokinaseを酵素としてglucose及びATPからglucose6P、ADP及びH+ を生成するGlycolysisによる各物質の変化量をシミュレーションすることができる。
このとき、時刻T1において、各物質カウンタC11a〜C11eから各記憶装置C12a〜C12eへのデータ転送を指示する転送制御信号が外部から転送制御部(図示省略)に入力され、各物質カウンタC11a〜C11eのカウント値A〜Eが各記憶装置C12a〜C12eに記憶される。その後、時刻T1からシミュレーションを再開する場合、各記憶装置C12a〜C12eから各物質カウンタC11a〜C11eへのデータ転送を指示する転送制御信号が転送制御部に入力され、各記憶装置C12a〜C12eに記憶されているカウント値A〜Eが各物質カウンタC11a〜C11eに設定され、時刻T1からシミュレーションを再開することができる。
次に、細胞内の各物質の濃度勾配を考慮して細胞内の生化学反応をシミュレーションする場合について説明する。図5は、細胞内の各物質の濃度勾配を考慮して細胞内の生化学反応をシミュレーションする方法を説明するための模式図である。
図5に示すように、細胞内の生化学反応をシミュレーションする場合、一つの細胞を複数のセルCEに空間分割し、セルCEごとに物質の量を保持させ、セルラーオートマトンにより各物質の濃度勾配をシミュレーションする。すなわち、対象とするセル内の各物質の濃度(量)と近傍の6個のセル内の物質の濃度(量)とからセル間での各物質の拡散をシミュレーションする。
例えば、隣接する2つのセルC1,C2に、濃度の異なる物質1、物質2及び物質3がそれぞれ含まれている場合、セルC1,C2間では、濃度の高い方から低い方へ各物質が拡散し、このセル間での拡散を以下のようにしてシミュレーションすることができる。
図6は、図5に示す2つのセルにおける物質の拡散をシミュレーションする場合のハードウエアシミュレータの構成を示すブロック図である。図6に示すハードウエアシミュレータは、セルC1用のハードウエアシミュレータCB1、セルC2用のハードウエアシミュレータCB2及び拡散回路KCを備える。
図6に示すハードウエアシミュレータCB1内の物質カウンタC111〜C113の各カウント値は、セルC1内の物質1〜物質3の分子数又は原子数を表し、ハードウエアシミュレータCB2内の物質カウンタC111’〜C113’の各カウント値は、セルC2内の物質1〜物質3の分子数又は原子数を表し、各物質カウンタC111〜C113,C111’〜C113’は、拡散回路KCを介して接続されている。
拡散回路KCは、物質カウンタC111〜C113,C111’〜C113’のカウント値、すなわち各物質の分子数又は原子数に応じて各物質が拡散するように、物質カウンタC111〜C113,C111’〜C113’のカウント値を制御する。例えば、物質カウンタC111のカウント値が物質カウンタC111’のカウント値より大きい場合、平衡状態になるまで、所定の拡散速度に従い、物質カウンタC111のカウント値を順次減少させるとともに、これに対応させて物質カウンタC111’のカウント値を順次増加させる。
なお、図6では、セルC1,C2用のハードウエアシミュレータCB1,CB2において物質カウンタC111〜C113、C111’〜C113’及び記憶装置C121〜C123、C121’〜C123’のみを図示しているが、各ハードウエアシミュレータCB1,CB2も、図1に示すハードウエアシミュレータと同様に構成され、乱数発生器、酵素カウンタ、絞り回路、反応実行回路、接続切り換え回路及び転送制御部(図示省略)を有している。したがって、ハードウエアシミュレータCB1,CB2も、図1に示すハードウエアシミュレータと同様に動作し、各セルC1,C2ごとに内部の生化学反応がシミュレーションされ、転送制御信号に応じて、物質カウンタC111〜C113,C111’〜C113’のカウント値が記憶装置C121〜C123、C121’〜C123’に記憶されるとともに、記憶装置C121〜C123、C121’〜C123’に記憶されているカウント値が物質カウンタC111〜C113,C111’〜C113’に設定される。
上記のように、細胞を複数のセルに分割し、セルごとに生化学反応による物質の変化量をシミュレーションするとともに、隣接するセル間での各物質の拡散をシミュレーションすることにより、細胞内の各物質の濃度勾配を考慮して細胞内の物質の変化量をシミュレーションすることができるとともに、物質カウンタのカウント値を記憶装置に適宜記憶させ、必要に応じて記憶装置に記憶させているカウント値を物質カウンタに再度設定することができる。
次に、多細胞の生化学反応をシミュレーションする場合について説明する。図7は、多細胞の生化学反応をシミュレーションする方法を説明するための概略図である。図7に示すように、図5と同様に各細胞を複数のセルCE(図中のハッチングのないセル)に分割するとともに、細胞間に存在する細胞壁を複数の細胞壁セルWC(図中のハッチングを施したセル)に分割する。この場合、各細胞内では、図5及び図6を用いて説明した細胞内のシミュレーションと同様に生化学反応がシミュレーションされる。
また、細胞壁を表す細胞壁セルWCの部分は、例えば、拡散が起こらない、すなわち細胞間で物質が拡散しないものとしてシミュレーションを行ってもよく、また、細胞壁でもある程度の拡散が行われるとして、細胞内の細胞セルと同様に拡散回路を用いて拡散をシミュレーションしてもよい。
上記のように、各細胞を複数のセルに分割するとともに、細胞壁を複数の細胞壁セルに分割し、セルごとに生化学反応による物質の変化量をシミュレーションするとともに、細胞内で隣接するセル間の各物質の拡散等をシミュレーションすることにより、多細胞についても、その生化学反応を同様にシミュレーションし、物質カウンタのカウント値を記憶装置に適宜記憶させ、必要に応じて記憶装置に記憶させているカウント値を物質カウンタに再度設定することができる。
次に、本発明の第2の実施の形態によるハードウエアシミュレータについて説明する。図8は、本発明の第2の実施の形態によるハードウエアシミュレータの構成を示すブロック図である。図8に示すハードウエアシミュレータと図1に示すハードウエアシミュレータとで異なる点は、データ値範囲保持装置DH、比較器CM、演算装置CD及び反応条件検出ネットワーク回路SNが付加された点であり、その他の点は図1に示すハードウエアシミュレータと同様であるので詳細な説明は省略する。なお、カウンタ部C1〜Cmは、図2に示すカウンタ部と同様に構成されている。
カウンタ部C2〜Cmは、自身の物質カウンタC11(図2参照)のカウント値をネットワーク回路SNへ出力する。反応条件検出ネットワーク回路SNは、所定の論理回路等から構成され、カウンタ部C2〜Cmのカウント値を集計して所定の反応条件を満たしているか否かの判断を行い、反応条件を満たしていると判断した場合、反応可能信号を演算装置CDへ出力する。反応条件検出ネットワーク回路SNとして、例えば、平均経路長が短いというランダムネットワークの特徴とクラスター係数が大きいというレギュラーネットワークの特徴との双方を合わせ持つスモールワールドネットワークを用いることができるが、この例に特に限定されず、他のネットワークを用いてもよい。
カウンタ部C1は、自身の物質カウンタC11のカウント値を演算装置CDへ出力する。演算装置CDは、反応条件検出ネットワーク回路SNから反応可能信号を受けた場合、カウンタ部C1のカウント値に対して所定の演算を行い、カウント値から演算された演算値を比較器CMへ出力する。なお、物質カウンタC11のカウント値をそのまま用いる場合は、演算装置CDは、物質カウンタC11のカウント値をそのまま比較器CMへ出力する。この場合、データ値範囲保持装置DHは、カウンタ部C1のカウント値のデータ値範囲を記憶している。
データ値範囲保持装置DHは、カウンタ部C1のカウント値から演算された値のデータ値範囲として、その最大値及び最小値を予め記憶している。比較器CMは、データ値範囲保持装置DHが保持している最大値及び最小値と演算装置CDの演算値とを比較し、データ値範囲保持装置DHが保持している最大値と最小値との間に演算装置CDの演算値が入っているか否かを判断する。比較器CMは、最大値と最小値との間に演算値が入っていない場合、カウンタ部C1の記憶装置C12(図2参照)が記憶している複数のカウント値の中から所定のカウント値を物質カウンタC11に代入するように指示する転送制御信号を転送制御部C13(図2参照)へ出力する。転送制御部C13は、指定された記憶装置C12のカウント値を物質カウンタC11のカウント値として入れ替える。本実施の形態では、反応条件検出ネットワーク回路SNが第1判断回路の一例に相当し、演算装置CD、データ値範囲保持装置DH及び比較器CMが第2判断回路の一例に相当する。
上記のように、本実施の形態では、カウンタ部C2〜Cmの物質量が所定の反応条件を満たすか否かを判断し、反応条件を満たす場合にカウンタ部C1のカウント値から演算された値が想定されるデータ値範囲内にあるか否かを判断し、データ値範囲内になくなった場合、記憶装置C12が記憶している所定時刻前のカウント値を物質カウンタC11に設定しているので、複数の物質が所定の条件を満たすことを条件としてある物質が反応を行う場合等の複雑な条件を考慮しながら、カウンタ部C1のカウント値から演算された値が想定されるデータ値範囲内になくなり、物質カウンタC11のカウント値がシミュレーション結果として不要な値になった場合等において、適正なカウント値を再度設定してシミュレーションを再開することができる。
なお、本実施の形態では、カウンタ部C2〜Cmのカウント値から反応条件を満たしているか否かを判断したが、この例に特に限定されず、他のカウンタ部のカウント値から判断してもよく、また、カウント値が設定されるカウンタ部も、カウンタ部C1に特に限定されず、他のカウンタ部のカウント値を設定するようにしてもよい。
また、本発明が適用可能なハードウエアシミュレータは、上記の例に特に限定されず、所定のハードウエアから構成され、シミュレーション対象物間の反応によるシミュレーション対象物の変化量をシミュレーションするハードウエアシミュレータであれば、種々の分野に適用可能である。例えば、脳細胞及び神経回路網等の生物シミュレーション、遺伝子進化及び生物の個体進化シミュレーション、渡り鳥の移動等に関する生態系シミュレーション、移動物に関する交通システムシミュレーション、避難シミュレーション、数値流体シミュレーション、気象シミュレーション、ロジスティクスシミュレーション、電力供給シミュレーション、都市計画等に関する都市シミュレーション、企業間取引及び株式・先物取引等に関する経済システムシミュレーション、経営シミュレーション、電気回路及び集積回路等の電磁シミュレーション、半導体及び材料の電子レベルシミュレーションに適用することができる。
本発明の第1の実施の形態によるハードウエアシミュレータの構成を示すブロック図である。 図1に示すカウンタ部の一例の構成を示すブロック図である。 図1に示すカウンタ部として使用可能な他のカウンタ部の構成を示すブロック図である。 図1に示すハードウエアシミュレータによるシミュレーションの例を説明するための模式図である。 細胞内の各物質の濃度勾配を考慮して細胞内の生化学反応をシミュレーションする方法を説明するための模式図である。 図5に示す2つのセルにおける物質の拡散をシミュレーションする場合のハードウエアシミュレータの構成を示すブロック図である。 多細胞の生化学反応をシミュレーションする方法を説明するための概略図である。 本発明の第2の実施の形態によるハードウエアシミュレータの構成を示すブロック図である。
符号の説明
R1〜Rn 乱数発生器
K1〜Kn 酵素カウンタ
V1〜Vn 絞り回路
H1〜Hn 反応実行回路
SW 接続切り換え回路
C1〜Cm,C1a カウンタ部
C11 物質カウンタ
C12 記憶装置
C13,C13a 転送制御部
C14,DH データ値範囲保持装置
C15,CM 比較器
CD 演算装置
SN 反応条件検出ネットワーク回路

Claims (5)

  1. 所定のハードウエアから構成され、シミュレーション対象物間の反応によるシミュレーション対象物の変化量をシミュレーションするハードウエアシミュレータであって、
    シミュレーション対象物ごとに設けられ、当該シミュレーション対象物に関する値を演算する複数の演算素子と、
    前記シミュレーション対象物間の反応に応じて演算素子の値を変化させる反応回路と、
    前記シミュレーション対象物間の反応に応じて前記反応回路と前記演算素子との接続を切り換える切り換え回路と、
    前記演算素子ごとに設けられ、前記演算素子が演算した値を記憶する複数の記憶装置と
    前記演算素子ごとに設けられ、前記演算素子の値を前記記憶装置へ転送するように前記演算素子を制御し、前記記憶装置に記憶された演算値を前記演算素子に再度設定する転送制御回路とを備え、
    前記記憶装置は、前記演算素子が演算した値を複数記憶し、
    前記転送制御回路は、前記記憶装置が記憶している複数の値の中から一の値を前記演算素子に設定するように前記記憶装置を制御することを特徴とするハードウエアシミュレータ。
  2. 前記演算素子が演算した値が所定の範囲内にあるか否かを判断する判断回路をさらに備えることを特徴とする請求項記載のハードウエアシミュレータ。
  3. 前記判断回路は、前記演算素子が演算した値が所定の範囲内にないと判断した場合、前記記憶装置が記憶している複数の値の中から一の値を前記演算素子に設定するように前記転送制御回路を制御することを特徴とする請求項記載のハードウエアシミュレータ。
  4. 前記複数の演算素子のうち所定の演算素子が演算した値が所定の条件を満たすか否かを判断する第1判断回路と、
    前記第1判断回路により所定の条件を満たすと判断された場合に、前記複数の演算素子のうち所定の演算素子が演算した値に基づく値が所定の範囲内にあるか否かを判断する第2判断回路とをさらに備えることを特徴とする請求項記載のハードウエアシミュレータ。
  5. 前記第2判断回路は、前記所定の演算素子が演算した値に基づく値が所定の範囲内にないと判断した場合、当該演算素子に対して設けられている記憶装置が記憶している複数の値の中から一の値を当該演算素子に設定するように前記転送制御回路を制御することを特徴とする請求項記載のハードウエアシミュレータ。
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