JP4780327B2 - パーティション・コンテキスト制御装置及び方法、並びにコンピュータ - Google Patents

パーティション・コンテキスト制御装置及び方法、並びにコンピュータ Download PDF

Info

Publication number
JP4780327B2
JP4780327B2 JP2006325436A JP2006325436A JP4780327B2 JP 4780327 B2 JP4780327 B2 JP 4780327B2 JP 2006325436 A JP2006325436 A JP 2006325436A JP 2006325436 A JP2006325436 A JP 2006325436A JP 4780327 B2 JP4780327 B2 JP 4780327B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
partition
command
cache entry
context
virtual
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2006325436A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2008140116A (ja
Inventor
潔 四宮
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NEC Corp
Original Assignee
NEC Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NEC Corp filed Critical NEC Corp
Priority to JP2006325436A priority Critical patent/JP4780327B2/ja
Publication of JP2008140116A publication Critical patent/JP2008140116A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4780327B2 publication Critical patent/JP4780327B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Memory System Of A Hierarchy Structure (AREA)

Description

本発明は、パーティション・コンテキスト制御装置及び方法、並びにコンピュータに関する。
従来一つの装置を複数の論理パーティションに区切り、各パーティションをそれぞれ1つのOSあるいはシステム・イメージである仮想システムとして見せる仕組みが実現されている。最近では、マルチコアあるいはマルチ・スレッド技術の進歩により、単一のシステムにおいて、従来より多数のプロセッサ数、あるいはスレッド数が動作する。例えば、1つのプロセッサに2coreあるいは4coreが搭載されている場合、小型の2プロセッサ装置においても4coreあるいは8coreの装置となる。また、従来は単一のプロセッサCoreで単一のOSのみを動作させていたが、プロセッサの仮想化技術と性能の進歩により、単一プロセッサCore上で複数の仮想プロセッサを動作させることが可能になり、単一プロセッサCore上で数個から10数個程度の仮想プロセッサを現実的な性能で稼動させることも可能になってきている。上記のマルチコア化と仮想プロセッサ技術の向上により、単一システムで100〜1000個の仮想プロセッサを動作させることも可能となりつつある。また、これらの仮想プロセッサのいくつかをまとめて仮想システムとする仮想化モニタ(以降VMM)技術も向上しており、プロセッサ性能を大きく低下させることなく、単一システム上に複数の仮想システムを同居させることも可能になってきている。ただし、現実的には単一スレッド動作のソフトウェアが多く、単一システム上で多数のプロセッサを同時に使用させる機会が少ないのが現実である。そのため、単一装置上で多数の仮想マシンを動作させること等が用いられているが、通常の仮想マシンではIOデバイスをエミュレーションしているため、IO性能の低下が顕著であり、IO性能も実用的な性能で動作させるため、パーティションに分割することにより、IO性能を低下させずに複数の仮想システムを実現する方法が性能的に望ましい。以上から、多数のプロセッサ・コアが搭載された単一システムを多数のパーティションに区切り、異なる仮想システムとして利用し、プロセッサCore、あるいは仮想プロセッサを効率的に使用することが期待されている。
パーティション制御に関連する従来技術としては、特開2004−303237号公報(特許文献1参照)に記載された発明が知られる。特許文献1に記載された論理的にパーティションが作成されたコンピュータ・システム内で割り込みを仮想化するための装置においては、プロセッサ、前記プロセッサに結合されるメモリ、装置上において定義される複数の論理パーティション、少なくとも1つの仮想割り込みレジスタ、および、前記メモリ内に存在し、前記プロセッサによって実行される割り込みマネジメント・メカニズムを備える。仮想割り込みレジスタは、それぞれが前記プロセッサ内に存在する物理的な割り込みレジスタに対応する。割り込みマネジメント・メカニズムは、前記少なくとも1つの仮想割り込みレジスタを使用して複数の割り込みを処理する。特許文献1では、仮想割り込みレジスタ(124)を主記憶(120)上に保持する。そして、リソースおよびパーティション・マネージャ(121)が前記仮想割り込みレジスタ(124)を用いて、適宜物理割り込みレジスタ(112)に返す(段落0033参照)。これにより、割り込みを任意のパーティションのプロセッサに割り振り、且つ、共有プロセッサを任意のパーティションに割り振る(段落0006参照)。割り込みを仮想化するための装置であり、割り込み処理に特化した発明と言い得る。
特開2004−303237号公報
本発明の目的は、多数の仮想パーティションにおける仮想システム・コンテキストを小規模なハードウェアで実現することである。
以下に、[発明を実施するための最良の形態]で使用される番号・符号を用いて、[課題を解決するための手段]を説明する。これらの番号・符号は、[特許請求の範囲]の記載と[発明を実施するための最良の形態]との対応関係を明らかにするために括弧付きで付加されたものである。ただし、それらの番号・符号を、[特許請求の範囲]に記載されている発明の技術的範囲の解釈に用いてはならない。
本発明によるパーティション・コンテキスト制御装置(10)においては、パーティション(11)は、単一の仮想システムを実現し、切り替えて利用される。仮想プロセッサ(12)及びIOデバイス(13)は、主記憶メモリへのリード・ライト又はIOデバイスへのリード・ライトを行うコマンドを発行する。仮想コンテキスト(14)は、前記コマンドの宛先を決定するために参照され、パーティション毎に設けられる。一つ又は複数のキャッシュエントリ(15)は、前記仮想コンテキストのコピーと、前記仮想コンテキストが属するパーティション番号とを保持する。比較部(16)は、前記コマンドが発行された場合において、前記コマンドのパーティション番号を参照し、キャッシュエントリのパーティション番号と比較する。宛先決定部(17)は、前記コマンドのパーティション番号と、いずれかのキャッシュエントリのパーティション番号とが一致した場合には、そのキャッシュエントリが保持する仮想コンテキストのコピーを利用して当該コマンドの宛先を決定する。また、本発明によるパーティション・コンテキスト制御装置(20)においては、キャッシュエントリ管理部(21)は、コマンドのパーティション番号が、いずれのキャッシュエントリのパーティション番号とも一致しない場合には、仮想コンテキストを格納した仮想コンテキスト領域から当該コマンドのパーティション番号に対応する仮想コンテキストを読み出し、いずれかのキャッシュエントリに書き込む。宛先決定部(22)は、当該書き込んだ仮想コンテキストのコピーを利用してコマンドの宛先を決定する。また、本発明によるパーティション・コンテキスト制御装置(30)においては、パーティション・マネージャ(31)は、パーティションの切り替えをモニタリングする。比較部(32)は、パーティション・マネージャがパーティションを切り替えたとき、切り替え後のパーティション番号とキャッシュエントリのパーティション番号とを比較する。キャッシュエントリ管理部(33)は、切り替え後のパーティション番号が、いずれのキャッシュエントリのパーティション番号とも一致しない場合には、仮想コンテキストを格納した仮想コンテキスト領域から切り替え後のパーティション番号に対応する仮想コンテキストを読み出し、いずれかのキャッシュエントリに書き込む。また、本発明によるパーティション・コンテキスト制御装置(40)においては、比較部(41)は、IOデバイスからコマンドが発行された場合において、コマンドのパーティション番号を参照し、キャッシュエントリのパーティション番号と比較する。キャッシュエントリ管理部(42)は、コマンドのパーティション番号が、いずれのキャッシュエントリのパーティション番号とも一致しない場合には、仮想コンテキストを格納した仮想コンテキスト領域から当該コマンドのパーティション番号に対応する仮想コンテキストを読み出し、いずれかのキャッシュエントリに書き込む。パーティション切替え要求部(43)は、キャッシュエントリの書き換えを契機として、現在アクティブなパーティションをコマンドのパーティション番号に対応するパーティションへ切り替えるように、パーティション・マネージャに対して、パーティションの切り替えを要求する。また、本発明によるパーティション・コンテキスト制御装置(50)においては、検出部(51)は、IOデバイスからコマンドが発行された場合に、割り込みの発生を検出する。比較部(52)は、現在アクティブなパーティションのパーティション番号と、コマンドのパーティション番号とを比較する。パーティション切替え要求部(53)は、割り込みの発生が検出された場合において、現在アクティブなパーティションのパーティション番号と、コマンドのパーティション番号とが一致しない場合には、当該割り込みの発生を契機として、現在アクティブなパーティションをコマンドのパーティション番号に応じたパーティションに切り替えるように、パーティション・マネージャに対して、パーティションの切り替えを要求する。
また、本発明によるパーティション・コンテキスト制御方法においては、保持するステップは、仮想コンテキストのコピーと、前記仮想コンテキストが属するパーティション番号とをキャッシュエントリに保持する。前記仮想コンテキストは、パーティション毎に設けられ、コマンドの宛先を決定するために参照される。前記パーティションは、単一の仮想システムを実現し、切り替えて利用される。前記コマンドは、主記憶メモリへのリード・ライト又はIOデバイスへのリード・ライトを行う。比較するステップは、コマンドが発行された場合において、前記コマンドのパーティション番号を参照し、キャッシュエントリのパーティション番号と比較する。決定するステップは、前記コマンドのパーティション番号と、いずれかのキャッシュエントリのパーティション番号とが一致した場合には、そのキャッシュエントリが保持する仮想コンテキストのコピーを利用して当該コマンドの宛先を決定する。また、本発明によるパーティション・コンテキスト制御方法においては、書き込むステップは、コマンドのパーティション番号が、いずれのキャッシュエントリのパーティション番号とも一致しない場合には、仮想コンテキストを格納した仮想コンテキスト領域から当該コマンドのパーティション番号に対応する仮想コンテキストを読み出し、いずれかのキャッシュエントリに書き込む。決定するステップは、当該書き込んだ仮想コンテキストのコピーを利用してコマンドの宛先を決定する。また、本発明によるパーティション・コンテキスト制御方法においては、切り替えるステップは、所定のタイミングでパーティションを切り替える。比較するステップは、パーティションが切り替えられたとき、切り替え後のパーティション番号とキャッシュエントリのパーティション番号とを比較する。書き込むステップは、切り替え後のパーティション番号が、いずれのキャッシュエントリのパーティション番号とも一致しない場合には、仮想コンテキストを格納した仮想コンテキスト領域から切り替え後のパーティション番号に対応する仮想コンテキストを読み出し、いずれかのキャッシュエントリに書き込む。また、本発明によるパーティション・コンテキスト制御方法においては、切り替えるステップは、所定のタイミングでパーティションを切り替える。比較するステップは、IOデバイスからコマンドが発行された場合において、前記コマンドのパーティション番号を参照し、キャッシュエントリのパーティション番号と比較する。書き込むステップは、前記コマンドのパーティション番号が、いずれのキャッシュエントリのパーティション番号とも一致しない場合には、仮想コンテキストを格納した仮想コンテキスト領域から当該コマンドのパーティション番号に対応する仮想コンテキストを読み出し、いずれかのキャッシュエントリに書き込む。要求するステップは、キャッシュエントリの書き換えを契機として、現在アクティブなパーティションを前記コマンドのパーティション番号に対応するパーティションへ切り替えるように、パーティションの切り替えを要求する。また、本発明によるパーティション・コンテキスト制御方法においては、検出するステップは、IOデバイスからコマンドが発行された場合に、割り込みの発生を検出する。比較するステップは、現在アクティブなパーティションのパーティション番号と、前記コマンドのパーティション番号とを比較する。要求するステップは、割り込みの発生が検出された場合において、現在アクティブなパーティションのパーティション番号と、前記コマンドのパーティション番号とが一致しない場合には、当該割り込みの発生を契機として、現在アクティブなパーティションを前記コマンドのパーティション番号に応じたパーティションに切り替えるように、パーティションの切り替えを要求する。
また、本発明によるコンピュータにおいては、請求項1〜5いずれか1項に記載のパーティション・コンテキスト制御装置と、物理CPUと、物理IO装置とを有する。
本発明によれば、多数の仮想パーティションにおける仮想システム・コンテキストを小規模なハードウェアで実現することができる。
図1に、本発明によるパーティション・コンテキスト制御装置の第一の実施形態を示す。図示するパーティション・コンテキスト制御装置10には、パーティション11と、仮想コンテキスト14と、キャッシュエントリ15と、比較部16と、宛先決定部17とが設けられている。図1において、パーティション11は、単一の仮想システムを実現し、切り替えて利用される。パーティション11における仮想プロセッサ12及びIOデバイス13は、主記憶メモリへのリード・ライト又はIOデバイスへのリード・ライトを行うコマンドを発行する。仮想コンテキスト14は、コマンドの宛先を決定するために参照され、パーティション毎に設けられる。キャッシュエントリ15は、仮想コンテキストのコピーと、仮想コンテキストが属するパーティション番号とを保持する。比較部16は、コマンドが発行された場合において、コマンドのパーティション番号を参照し、キャッシュエントリ15のパーティション番号と比較する。宛先決定部17は、コマンドのパーティション番号と、いずれかのキャッシュエントリのパーティション番号とが一致した場合には、そのキャッシュエントリが保持する仮想コンテキストのコピーを利用して当該コマンドの宛先を決定する。
図2に、本発明によるパーティション・コンテキスト制御装置の第二の実施形態を示す。図示するパーティション・コンテキスト制御装置20には、パーティション11と、仮想コンテキスト14と、キャッシュエントリ15と、比較部16と、キャッシュエントリ管理部21と、宛先決定部22とが設けられている。図2において、パーティション11は、単一の仮想システムを実現し、切り替えて利用される。パーティション11における仮想プロセッサ12及びIOデバイス13は、主記憶メモリへのリード・ライト又はIOデバイスへのリード・ライトを行うコマンドを発行する。仮想コンテキスト14は、コマンドの宛先を決定するために参照され、パーティション毎に設けられる。キャッシュエントリ15は、仮想コンテキストのコピーと、仮想コンテキストが属するパーティション番号とを保持する。比較部16は、コマンドが発行された場合において、コマンドのパーティション番号を参照し、キャッシュエントリ15のパーティション番号と比較する。キャッシュエントリ管理部21は、コマンドのパーティション番号が、いずれのキャッシュエントリのパーティション番号とも一致しない場合には、仮想コンテキストを格納した仮想コンテキスト領域から当該コマンドのパーティション番号に対応する仮想コンテキストを読み出し、いずれかのキャッシュエントリに書き込む。宛先決定部22は、当該書き込んだ仮想コンテキストのコピーを利用してコマンドの宛先を決定する。
図3に、本発明によるパーティション・コンテキスト制御装置の第三の実施形態を示す。図示するパーティション・コンテキスト制御装置30には、パーティション・マネージャ31と、パーティション11と、仮想コンテキスト14と、キャッシュエントリ15と、比較部32と、キャッシュエントリ管理部33とが設けられている。図3において、パーティション・マネージャ31は、パーティションの切り替えをモニタリングする。パーティション11は、単一の仮想システムを実現し、切り替えて利用される。仮想コンテキスト14は、コマンドの宛先を決定するために参照され、パーティション毎に設けられる。キャッシュエントリ15は、仮想コンテキストのコピーと、仮想コンテキストが属するパーティション番号とを保持する。比較部32は、パーティション・マネージャ31がパーティションを切り替えたとき、切り替え後のパーティション番号とキャッシュエントリのパーティション番号とを比較する。キャッシュエントリ管理部33は、切り替え後のパーティション番号が、いずれのキャッシュエントリのパーティション番号とも一致しない場合には、仮想コンテキストを格納した仮想コンテキスト領域から切り替え後のパーティション番号に対応する仮想コンテキストを読み出し、いずれかのキャッシュエントリに書き込む。
図4に、本発明によるパーティション・コンテキスト制御装置の第四の実施形態を示す。図示するパーティション・コンテキスト制御装置40には、パーティション・マネージャ31と、パーティション11と、仮想コンテキスト14と、キャッシュエントリ15と、比較部41と、キャッシュエントリ管理部42と、パーティション切替え要求部43とが設けられている。図4において、パーティション・マネージャ31は、パーティションの切り替えをモニタリングする。パーティション11は、単一の仮想システムを実現し、切り替えて利用される。仮想コンテキスト14は、コマンドの宛先を決定するために参照され、パーティション毎に設けられる。キャッシュエントリ15は、仮想コンテキストのコピーと、仮想コンテキストが属するパーティション番号とを保持する。比較部41は、IOデバイスからコマンドが発行された場合において、コマンドのパーティション番号を参照し、キャッシュエントリのパーティション番号と比較する。キャッシュエントリ管理部42は、コマンドのパーティション番号が、いずれのキャッシュエントリのパーティション番号とも一致しない場合には、仮想コンテキストを格納した仮想コンテキスト領域から当該コマンドのパーティション番号に対応する仮想コンテキストを読み出し、いずれかのキャッシュエントリに書き込む。パーティション切替え要求部43は、キャッシュエントリの書き換えを契機として、現在アクティブなパーティションをコマンドのパーティション番号に対応するパーティションへ切り替えるように、パーティション・マネージャ31に対して、パーティションの切り替えを要求する。
図5に、本発明によるパーティション・コンテキスト制御装置の第五の実施形態を示す。図示するパーティション・コンテキスト制御装置50には、パーティション・マネージャ31と、パーティション11と、仮想コンテキスト14と、キャッシュエントリ15と、検出部51と、比較部52と、パーティション切替え要求部53とが設けられている。図5において、パーティション・マネージャ31は、パーティションの切り替えをモニタリングする。パーティション11は、単一の仮想システムを実現し、切り替えて利用される。仮想コンテキスト14は、コマンドの宛先を決定するために参照され、パーティション毎に設けられる。キャッシュエントリ15は、仮想コンテキストのコピーと、仮想コンテキストが属するパーティション番号とを保持する。検出部51は、IOデバイスからコマンドが発行された場合に、割り込みの発生を検出する。比較部52は、現在アクティブなパーティションのパーティション番号と、コマンドのパーティション番号とを比較する。パーティション切替え要求部53は、割り込みの発生が検出された場合において、現在アクティブなパーティションのパーティション番号と、コマンドのパーティション番号とが一致しない場合には、当該割り込みの発生を契機として、現在アクティブなパーティションをコマンドのパーティション番号に応じたパーティションに切り替えるように、パーティション・マネージャ31に対して、パーティションの切り替えを要求する。
本発明の実施の形態について詳述する。図6を参照すると、本発明の実施の形態としての複数の仮想システムを実現するコンピュータが示されている。図6に示すコンピュータは、各仮想システムの各種処理を実行する複数の処理装置100, 101と、処理に必要なデータを保持する主記憶装置300と、周辺装置を制御するIO装置400と、前記処理装置100,101と、主記憶装置300と、IO装置400とを制御する制御装置200からなる。処理装置100,101内部はそれぞれ複数の仮想プロセッサ111(以後VP1)、112(以後VP2)、113(以後VP3)、114(以後VP4)が設定されており、それぞれの仮想プロセッサは、異なるパーティションP1/P2/P3/P4に属し、それぞれ仮想的に単一システムとして動作する。主記憶装置300は、制御装置200の各パーティションに対応する仮想コンテキスト領域310を保持する。仮想コンテキスト領域310は、各パーティションP1/P2/P3/P4に対応するそれぞれの仮想コンテキストである[Context1]320, [Context2]321, [Context3]322, [Context4]323からなる。制御装置200は、仮想コンテキスト領域310の一部を一時的に保持するContextキャッシュ210を有する。Contextキャッシュ210は[キャッシュエントリ1]211と、[キャッシュエントリ2]212を備える。キャッシュエントリ211,212は、主記憶装置300の仮想コンテキスト320〜323のいずれかを一時的に保持するエントリである。仮想コンテキスト320〜323は、必要に応じて主記憶装置300からキャッシュ・エントリ211,212に読み込まれ、また、条件によりキャッシュエントリ211,212から取り除かれる。IO装置400は、複数のIOデバイス[DEV1]401、[DEV2]402、[DEV3]403、[DEV4]404、[DEV5]405からなる。当例では、[DEV1]401はパーティションP1に、[DEV2]402はパーティションP2に、[DEV3]403はパーティションP3に、[DEV4]404パーティションP4に、[DEV5]405はパーティションP1に、それぞれ属するとする。すなわち、パーティションP1においては、[DEV1]401が論理IO1として動作し、[DEV5]405が論理IO2として動作する。また、パーティションP2においては、[DEV2]402が論理IO1として、パーティションP3においては、[DEV3]403が論理IO1として、パーティションP4においては、[DEV4]404が論理IO1として、それぞれ動作する。”DEV”の後の番号はデバイス番号と呼ばれ、物理的なIOデバイスの番号を示す。
次に、図7を用いて仮想コンテキストを詳細に説明する。仮想コンテキストは、各パーティションP1/P2/P3/P4内の各仮想プロセッサVP1/VP2/VP3/VP4から、あるいはDEV1 /DEV2 /DEV3 /DEV4/DEV5からの要求の宛先を決定する構成情報501と、各パーティションからの要求アドレスを実際の主記憶装置300内の物理アドレスに変換するアドレス変換テーブル・ポインタ502からなる。
次に、図8を用いてキャッシュ・エントリ211,212の構成を示す。キャッシュ・エントリ211,212は、四つの仮想コンテキスト320,321,322,323のいずれか一の内容である構成情報501、及びアドレス変換テーブル・ポインタ502のコピーを保持する。このコピーは、構成情報601と、アドレス変換テーブルポインタ602とに格納される。更に、キャッシュエントリ211,212は、仮想コンテキストが属するパーティション番号600を有する。
次に、図9を用いて構成情報501の内容を説明する。構成情報501は、そのパーティションに割り当てられた主記憶領域の先頭アドレスが主記憶装置300内のどの物理アドレスに相当するかを示す主記憶オフセット700と、主記憶領域の上限アドレスを示すパーティションMAXアドレス701と、論理的なIOデバイスの割り当てを示す一つ又は複数の論理IO割り当て情報702, 703とからなる。図9の例において、論理IO1割り当て情報を参照すると、パーティションP1の論理IO1へのアクセスがあった場合には、物理デバイスDEV1へのアクセスであることが分かる。また、論理IO2割り当て情報を参照すると、パーティションP1の論理IO2へのアクセスがあった場合には、物理デバイスDEV5へのアクセスであることが分かる。
次に、図10を用いて、VP1/VP2/VP3/VP4あるいはDEV1/DEV2/DEV3/DEV4/DEV5が発行するコマンドの書式を示す。コマンドはコマンド発行者の属するパーティション番号800と、Memory Read/Memory Write/IO Read/IO Writeを示すコマンドのタイプ801と、読み書きするデータの論理アドレスを示すコマンドの対象アドレス802と、ライトデータを格納するデータ803から構成される。データ803は、Memory Write/IO Writeの場合に使用される。なお、コマンド・タイプ801がIO Read/IO Writeの場合は、どのIOデバイスへのRead/Writeかを特定する必要がある。当例では、コマンド・タイプ801に宛先論理IO番号を含めることにより、IOデバイスを特定することにする。宛先論理IO番号は前記構成情報501により、物理デバイス番号に変換することができる。
次に、図1における制御装置200の動作を説明する。まず、図11のフローチャートを参照して、パーティションP1に属する仮想プロセッサ[VP1]111から、IO装置400内の[DEV1]401に対するコマンドXが発行された時(S111)の動作を説明する。このとき、コマンドXのパーティション番号800には、”P1”が、コマンドタイプ801には、”IO Read/IO1”が、アドレス802には、”#200”が入るとする。Read命令なので、データ803は、NULLである。[VP1]111が発行したコマンドXは、制御装置200が受け取る(S112)。制御装置200は、コマンドXのパーティション番号800を参照し(S113)、パーティション番号800が”P1”であることから、[VP1]111が属するパーティションP1の仮想コンテキストを使用して、要求の宛先を決定する。まず、パーティションP1の[Context1]320のコピーがContextキャッシュ210の[キャッシュ・エントリ1]211、あるいは[キャッシュ・エントリ2]212に登録済みであるかを確認する(S114)。[Context1]320が未登録の場合、主記憶装置300からパーティションP1用の仮想コンテキスト[Context1]320を読み出し、[Context1]320のコピーを[キャッシュ・エントリ1]211あるいは[キャッシュ・エントリ2]212に登録する(S115)。コマンドX受け取り時に[Context1]320がキャッシュエントリに登録済みの場合は、主記憶装置300からの仮想コンテキスト読み取り処理はスキップする。ここでは[キャッシュエントリ1]211にパーティションP1に対する仮想コンテキスト[Context1]320が登録されていたとする。制御装置200は、[キャッシュエントリ1]211を用いてコマンドXを処理する。制御装置200は、コマンドXのコマンドタイプ801を参照し(S116)、その内容が”IO Read/IO1”であることから、コマンドXは、IOデバイスへのリード命令であり、宛先の論理デバイス番号は「1」であることが分かる。続いて、制御装置200は、[キャッシュエントリ1]211の構成情報601を利用して宛先を決定する。構成情報601を参照すると(S117)、論理IO1割り当て情報は”DEV1”となっている。したがって、制御装置200は、コマンドXの宛先は、物理デバイス” DEV1”であると決定し(S118)、物理デバイス” DEV1”へコマンドXを送付する。
次に、図12のフローチャートを参照して、パーティションP2に属する仮想プロセッサ[VP2]112から、主記憶装置300に対するコマンドYが発行された時(S121)の動作を説明する。このとき、コマンドYのパーティション番号800には、”P2”が、コマンドタイプ801には、” Memory Read”が、アドレス802には、”#80”が入るとする。Read命令なので、データ803は、NULLである。[VP2]112が発行したコマンドYは、制御装置200が受け取る(S122)。制御装置200は、コマンドYのパーティション番号800を参照し(S123)、このパーティション番号800が”P2”であることから、[VP2]112が属するパーティションP2の仮想コンテキストを使用して、要求の宛先を決定する。まず、パーティションP2の[Context2]321のコピーがContextキャッシュ210の[キャッシュ・エントリ1]211、あるいは[キャッシュ・エントリ2]212に登録済みであるかを確認する(S124)。[Context2]321が未登録の場合、主記憶装置300からパーティションP2用の仮想コンテキスト[Context2]321を読み出し、[Context2]321のコピーを[キャッシュ・エントリ1]211あるいは[キャッシュ・エントリ2]212に登録する(S125)。コマンドY受け取り時に[Context2]321がキャッシュエントリに登録済みの場合は、主記憶装置300からの仮想コンテキスト読み取り処理はスキップする。ここでは[キャッシュエントリ2]212にパーティションP2に対する仮想コンテキスト[Context2]321が登録されていたとする。制御装置200は、[キャッシュエントリ2]212を用いてコマンドYを処理する。制御装置200は、コマンドYのコマンドタイプ801を参照し(S126)、その内容が”Memory Read”であることから、コマンドYは、主記憶装置300へのリード命令であることが分かる。続いて、制御装置200は、[キャッシュエントリ2]212の構成情報601及びアドレス変換テーブル・ポインタ602を利用して宛先及び主記憶上の物理アドレスを決定する。なお、本願において、コマンドについて「宛先を決定する」とは、単にコマンドの送付先を決定することをいうほか、コマンドの送付先に送付する物理アドレスを決定することも「宛先を決定する」というものとする。制御装置200は、[キャッシュエントリ2]212の構成情報601及びアドレス変換テーブル・ポインタ602を参照する(S127)。キャッシュエントリ2の構成情報601におけるパーティションMAXアドレス701の値と、コマンドYにおけるアドレス802の値である”#80”とを比較し、”#80”がパーティションMAXアドレス701の値を超えていないことを確認する。また、アドレス変換テーブル・ポインタ602の指す主記憶アドレスに登録されているアドレス変換テーブルにより、コマンドYのアドレス802”#80”を物理アドレスに変換する。制御装置200は、取得された物理アドレスを、コマンドYと共に主記憶装置300へ送付する(S128)。主記憶装置300では、この物理アドレスに従い、リード・アクセスが実施される。なお、[VP2]112へ応答が必要な場合には、[VP2]112へ応答データを返却する。
次に、図13のフローチャートを参照して、パーティションP1に属する仮想プロセッサ[VP1]111から、IO装置400内の[DEV5]405に対するコマンドZが発行された時(S131)の動作を説明する。このとき、コマンドZのパーティション番号800には、”P1”が、コマンドタイプ801には、”IO Write/IO2”が、アドレス802には、”#400”が、データ803には、”ABCDEFG”が入るとする。[VP1]111が発行したコマンドZは、制御装置200が受け取る(S132)。制御装置200は、コマンドZのパーティション番号800を参照し(S133)、このパーティション番号800が”P1”であることから、[VP1]111が属するパーティションP1の仮想コンテキストを使用して、要求の宛先を決定する。まず、パーティションP1の[Context1]320のコピーがContextキャッシュ210の[キャッシュ・エントリ1]211、あるいは[キャッシュ・エントリ2]212に登録済みであるかを確認する(S134)。[Context1]320が未登録の場合、主記憶装置300からパーティションP1用の仮想コンテキスト[Context1]320を読み出し、[Context1]320のコピーを[キャッシュ・エントリ1]211あるいは[キャッシュ・エントリ2]212に登録する(S135)。コマンドZ受け取り時に[Context1]320がキャッシュエントリに登録済みの場合は、主記憶装置300からの仮想コンテキスト読み取り処理はスキップする。ここでは[キャッシュエントリ2]212にパーティションP1に対する仮想コンテキスト[Context1]320が登録されていたとする。制御装置200は、[キャッシュエントリ2]212を用いてコマンドZを処理する。制御装置200は、コマンドZのコマンドタイプ801を参照し(S136)、その内容が”IO Write/IO2”であることから、コマンドZは、IOデバイスへのライト命令であり、宛先の論理デバイス番号は「2」であることが分かる。続いて、制御装置200は、[キャッシュエントリ2]212の構成情報601を利用して宛先を決定する。構成情報601を参照すると(S137)、論理IO2割り当て情報は”DEV5”となっている。したがって、制御装置200は、コマンドZの宛先は、物理デバイス”DEV5”であると決定し(S138)、物理デバイス” DEV5”へコマンドZを送付する。
続いて、PM(パーティション切り替えモニタソフト)によるキャッシュ置き換えを実施する場合の例を図14を用いて以下に示す。図14は、図1に、外部のパーティション・マネージャPM220を追加した構成である。すなわち、図14における処理装置100,101、制御装置200、主記憶装置300、IO装置400は、図1における処理装置100,101、制御装置200、主記憶装置300、IO装置400と同一のものを使用できる。
(1) PM切り替え時のキャッシュエントリ置き換え
図14において、PM220は、パーティションP1/P2/P3/P4の切り替えを、制御装置200経由で[CPU1]100あるいは[CPU2]101に通知することにより実施する。例えば、パーティションP2がアクティブなとき、パーティションP3への切り替えをするには、PM220が制御装置200にパーティションP3への切り替えを指示する。すると、制御装置200は、[VP3]113を擁する[CPU2]101に対してパーティションP3への切り替えを指示し、パーティションP3がアクティブなパーティションとなる。また、PM220は管理するパーティションを一定期間タイミングで切り替えることができる。例えば、PM220は、パーティションP1がアクティブなとき、一定期間が経過したタイミングでパーティションの切り替えを実行し、パーティションP2をアクティブなパーティションにすることができる。同様に、パーティションP2がアクティブなとき、一定期間が経過したタイミングでパーティションの切り替えを実行し、パーティションP3をアクティブなパーティションにすることができる。パーティションの切り替え指示は、制御装置200経由で、[CPU1]100あるいは[CPU2]101に通知する。さて、パーティションを切り替える際、制御装置200では、切り替え後におけるパーティションの仮想コンテキストが、Contextキャッシュ210に登録済みであるか否かを確認する。登録済みでない場合には、Contextキャッシュ210のエントリ211あるいは212を、新規実行開始パーティションの仮想コンテキストに入れ替えるように、Contextキャッシュ210に指示する。指示を受けたContextキャッシュ210は、主記憶装置300から入れ替え指示のあったパーティションのコンテキストを読み込み、このコンテキストを指示されたキャッシュエントリ211あるいは212に書き込む。
(2) IOアクセス・ミス時の置き換え
次に、非アクティブなパーティションに属するIOデバイス401〜405から主記憶装置へアクセスがあった場合に、PM220経由で該当パーティションの実行をCPU100,101に指示する制御を示す。IOデバイス401〜405は、アクティブなパーティションに属していない場合でも、DMA転送や割り込みによるIOアクセスを実行する場合がある。例えば、アクティブなパーティションがP2で、Contextキャッシュ210の[エントリ1]211にパーティションP2の[Context2]321のコピーが登録され、[エントリ2]212にパーティションP3の[Context3]322のコピーが登録されていたとする。ここで、IO装置400内のIOデバイス404から主記憶へIOアクセスがあったとする。Contextキャッシュ210には、IOデバイス404が属するパーティションP4のコンテキストが登録されていないので、制御装置200は、キャッシュエントリ212の内容を、パーティションP3のコンテキストからパーティションP4のコンテキストに入れ替える。制御装置200は、同時に、PM220にIOアクセス時にキャッシュミスがあったことを通知する。PM220はこのキャッシュミスしたパーティションP4を起動することを制御装置200を経由し、[CPU2]101に指示する。指示を受けた[CPU2]101は、指示通りに[VP4]114の実行を開始し、パーティションP4をアクティブなパーティションとする。
(3) IOからの割り込み時のパーティション起動
次に、IOデバイス401〜405のいずれかからの割り込みがあった場合に、PM220経由で該当パーティションの実行をCPUに指示する制御を示す。IOデバイス401〜405は、非アクティブなパーティションに属する場合でも、コマンドを発行して、プロセッサ処理要求を示す割り込み要求を発生させる場合がある。例えば、IOデバイス403が発行するコマンドによって割り込みが発生した場合、Contextキャッシュ210のヒット・ミスに関わらず、制御装置200はPM220に割り込み発生を通知する。なお、割り込みの発生は、コマンドに含まれる論理上のアドレス802から計算される主記憶装置上の物理アドレスに基づいて検出することができる。PM220は、割り込み発生の通知があった場合において、割り込みを発行したIOデバイス403の属するパーティションP3がアクティブなパーティションでないとき、パーティションP3が実行状態になるようにパーティションを切り替える。PM220は、制御装置200経由で[CPU2]101にパーティション切り替え指示を発行する。指示を受けた[CPU2]101は、指示通りにパーティションP3の実行を開始する。さて、割り込み時に、Contextキャッシュ210のヒット・ミスがあった場合には、制御装置200は、パーティションP3に対応する[Context3]322の内容を仮想コンテキスト領域310から読み出し、この仮想コンテキストを、Contextキャッシュ210におけるいずれかのキャッシュエントリ211,212に書き込む。以降、キャッシュエントリ211,212に保持されたパーティションP3の仮想コンテキストを利用することで、パーティションP3の処理が高速に実行される。
本発明によれば、制御装置が一部のパーティション情報のみを実装し、使用頻度の低いパーティション情報を制御装置外部に実装することができる。これにより、制御装置が一時に保持するパーティション情報を削減し、制御装置規模を小さく抑えることを可能とする。また、使用頻度の高いパーティションのコンテキストを制御装置内に保持し、制御装置内部に保持しているコンテキストに対するアクセス頻度を高めることにより、性能への影響を小さく抑えることができる。さらに、パーティション数増大による制御情報量増加に対し、制御装置内に全パーティション情報を保持した場合は、情報保持手段として低速な内蔵メモリ等による実装が必要になる。しかし、本発明によって制御装置内のパーティション情報量を削減できる結果、高速なレジスタ装置等にパーティション情報を保持することが可能になるので、パーティションの実行性能を高めることが可能となる。以上から、全コンテキストを制御装置内部に実装した時とほぼ同等、あるいはより高い性能を、より小さな規模の制御装置にて実現することができる。また、パーティション・マネージャPMの仮想システム切り替えに合わせて、制御装置内部に実装できるパーティション・コンテキストを切り替えることにより、パーティション・コンテキストの検索ミス頻度を低減できる。さらに、非アクティブなパーティションに属するIOデバイスから主記憶アクセスがあったときに、実行パーティションを切り替えることによって、プロセッサによるIOアクセス処理を迅速化させ、性能向上を図れる。
図1は、本発明によるパーティション・コンテキスト制御装置の第一の実施形態を示す図である。 図2は、本発明によるパーティション・コンテキスト制御装置の第二の実施形態を示す図である。 図3は、本発明によるパーティション・コンテキスト制御装置の第三の実施形態を示す図である。 図4は、本発明によるパーティション・コンテキスト制御装置の第四の実施形態を示す図である。 図5は、本発明によるパーティション・コンテキスト制御装置の第五の実施形態を示す図である。 図6は、システム構成を示す図である。 図7は、仮想コンテキストの説明図である。 図8は、キャッシュエントリの説明図である。 図9は、構成情報の説明図である。 図10は、コマンドの説明図である。 図11は、制御装置の動作を説明する第一のフローチャートである。 図12は、制御装置の動作を説明する第二のフローチャートである。 図13は、制御装置の動作を説明する第三のフローチャートである。 図14は、システム構成を示す他の図である。
符号の説明
10,20,30,40,50 パーティション・コンテキスト制御装置
11 パーティション
12,111〜114 仮想プロセッサ
13,401〜405 IOデバイス
14,320〜323 仮想コンテキスト
15,211,212 キャッシュエントリ
16,32,41,52 比較部
17,22 宛先決定部
21,33,42 キャッシュエントリ管理部
31,220 パーティション・マネージャ
43,53 パーティション切替え要求部
51 検出部
100,101 処理装置
200 制御装置
210 Contextキャッシュ
300 主記憶装置
310 仮想コンテキスト領域
400 IO装置
501,601 構成情報
502,602 アドレス変換テーブル・ポインタ
600,800 パーティション番号
700 主記憶オフセット
701 パーティションMAXアドレス
702,703 論理IO割り当て情報
801 コマンドタイプ
802 アドレス
803 データ

Claims (11)

  1. 単一の仮想システムを実現し、切り替えて利用されるパーティションと、
    主記憶メモリへのリード・ライト又はIOデバイスへのリード・ライトを行うコマンドを発行する仮想プロセッサ及びIOデバイスと、
    前記コマンドの宛先を決定するために参照され、パーティション毎に設けられる仮想コンテキストと、
    前記仮想コンテキストのコピーと、前記仮想コンテキストが属するパーティション番号とを保持する一つ又は複数のキャッシュエントリと、
    前記コマンドが発行された場合において、前記コマンドのパーティション番号を参照し、キャッシュエントリのパーティション番号と比較する比較部と、
    前記コマンドのパーティション番号と、いずれかのキャッシュエントリのパーティション番号とが一致した場合には、そのキャッシュエントリが保持する仮想コンテキストのコピーを利用して当該コマンドの宛先を決定する宛先決定部と
    を有するパーティション・コンテキスト制御装置。
  2. 前記宛先決定部に代えて、
    コマンドのパーティション番号が、いずれのキャッシュエントリのパーティション番号とも一致しない場合には、仮想コンテキストを格納した仮想コンテキスト領域から当該コマンドのパーティション番号に対応する仮想コンテキストを読み出し、いずれかのキャッシュエントリに書き込むキャッシュエントリ管理部と、
    当該書き込んだ仮想コンテキストのコピーを利用してコマンドの宛先を決定する宛先決定部と
    を設けた請求項1記載のパーティション・コンテキスト制御装置。
  3. パーティションの切り替えをモニタリングするパーティション・マネージャを設けると共に、
    前記比較部及び前記宛先決定部に代えて、
    パーティション・マネージャがパーティションを切り替えたとき、切り替え後のパーティション番号とキャッシュエントリのパーティション番号とを比較する比較部と、
    切り替え後のパーティション番号が、いずれのキャッシュエントリのパーティション番号とも一致しない場合には、仮想コンテキストを格納した仮想コンテキスト領域から切り替え後のパーティション番号に対応する仮想コンテキストを読み出し、いずれかのキャッシュエントリに書き込むキャッシュエントリ管理部と
    を設けた請求項1記載のパーティション・コンテキスト制御装置。
  4. 前記比較部及び前記キャッシュエントリ管理部に代えて、
    IOデバイスからコマンドが発行された場合において、コマンドのパーティション番号を参照し、キャッシュエントリのパーティション番号と比較する比較部と、
    コマンドのパーティション番号が、いずれのキャッシュエントリのパーティション番号とも一致しない場合には、仮想コンテキストを格納した仮想コンテキスト領域から当該コマンドのパーティション番号に対応する仮想コンテキストを読み出し、いずれかのキャッシュエントリに書き込むキャッシュエントリ管理部と、
    キャッシュエントリの書き換えを契機として、現在アクティブなパーティションをコマンドのパーティション番号に対応するパーティションへ切り替えるように、パーティション・マネージャに対して、パーティションの切り替えを要求するパーティション切替え要求部と
    を有する請求項3記載のパーティション・コンテキスト制御装置。
  5. 前記比較部、前記キャッシュエントリ管理部及び前記パーティション切替え要求部に代えて、
    IOデバイスからコマンドが発行された場合に、割り込みの発生を検出する検出部と、
    現在アクティブなパーティションのパーティション番号と、コマンドのパーティション番号とを比較する比較部と、
    割り込みの発生が検出された場合において、現在アクティブなパーティションのパーティション番号と、コマンドのパーティション番号とが一致しない場合には、当該割り込みの発生を契機として、現在アクティブなパーティションをコマンドのパーティション番号に応じたパーティションに切り替えるように、パーティション・マネージャに対して、パーティションの切り替えを要求するパーティション切替え要求部と
    を設けた請求項4記載のパーティション・コンテキスト制御装置。
  6. キャッシュエントリ管理部が、仮想コンテキストのコピーと、前記仮想コンテキストが属するパーティション番号とをキャッシュエントリに保持するステップと、
    前記仮想コンテキストは、パーティション毎に設けられ、コマンドの宛先を決定するために参照され、
    前記パーティションは、単一の仮想システムを実現し、切り替えて利用され、
    前記コマンドは、主記憶メモリへのリード・ライト又はIOデバイスへのリード・ライトを行い、
    比較部が、コマンドが発行された場合において、前記コマンドのパーティション番号を参照し、キャッシュエントリのパーティション番号と比較するステップと、
    宛先決定部が、前記コマンドのパーティション番号と、いずれかのキャッシュエントリのパーティション番号とが一致した場合には、そのキャッシュエントリが保持する仮想コンテキストのコピーを利用して当該コマンドの宛先を決定するステップと
    を有するパーティション・コンテキスト制御方法。
  7. 前記宛先を決定するステップに代えて、
    キャッシュエントリ管理部が、コマンドのパーティション番号が、いずれのキャッシュエントリのパーティション番号とも一致しない場合には、仮想コンテキストを格納した仮想コンテキスト領域から当該コマンドのパーティション番号に対応する仮想コンテキストを読み出し、いずれかのキャッシュエントリに書き込むステップと、
    宛先決定部が、当該書き込んだ仮想コンテキストのコピーを利用してコマンドの宛先を決定するステップと
    を有する請求項6記載のパーティション・コンテキスト制御方法。
  8. 前記比較するステップ及び前記宛先を決定するステップに代えて、
    パーティション・マネージャが、所定のタイミングでパーティションを切り替えるステップと、
    比較部が、パーティションが切り替えられたとき、切り替え後のパーティション番号とキャッシュエントリのパーティション番号とを比較するステップと、
    キャッシュエントリ管理部が、切り替え後のパーティション番号が、いずれのキャッシュエントリのパーティション番号とも一致しない場合には、仮想コンテキストを格納した仮想コンテキスト領域から切り替え後のパーティション番号に対応する仮想コンテキストを読み出し、いずれかのキャッシュエントリに書き込むステップと
    を有する請求項6記載のパーティション・コンテキスト制御方法。
  9. 前記比較するステップ及び前記書き込むステップに代えて、
    パーティション・マネージャが、所定のタイミングでパーティションを切り替えるステップと、
    比較部が、IOデバイスからコマンドが発行された場合において、前記コマンドのパーティション番号を参照し、キャッシュエントリのパーティション番号と比較するステップと、
    キャッシュエントリ管理部が、前記コマンドのパーティション番号が、いずれのキャッシュエントリのパーティション番号とも一致しない場合には、仮想コンテキストを格納した仮想コンテキスト領域から当該コマンドのパーティション番号に対応する仮想コンテキストを読み出し、いずれかのキャッシュエントリに書き込むステップと、
    パーティション切替え要求部が、キャッシュエントリの書き換えを契機として、現在アクティブなパーティションを前記コマンドのパーティション番号に対応するパーティションへ切り替えるように、パーティションの切り替えを要求するステップと
    を有する請求項8記載のパーティション・コンテキスト制御方法。
  10. 前記比較するステップ、前記書き込むステップ及び前記要求するステップに代えて、
    検出部が、IOデバイスからコマンドが発行された場合に、割り込みの発生を検出するステップと、
    比較部が、現在アクティブなパーティションのパーティション番号と、前記コマンドのパーティション番号とを比較するステップと、
    パーティション切替え要求部が、割り込みの発生が検出された場合において、現在アクティブなパーティションのパーティション番号と、前記コマンドのパーティション番号とが一致しない場合には、当該割り込みの発生を契機として、現在アクティブなパーティションを前記コマンドのパーティション番号に応じたパーティションに切り替えるように、パーティションの切り替えを要求するステップと
    を有する請求項9記載のパーティション・コンテキスト制御方法。
  11. 請求項1〜5いずれか1項に記載のパーティション・コンテキスト制御装置と、
    物理CPUと、
    物理IO装置と
    を有するコンピュータ。
JP2006325436A 2006-12-01 2006-12-01 パーティション・コンテキスト制御装置及び方法、並びにコンピュータ Expired - Fee Related JP4780327B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006325436A JP4780327B2 (ja) 2006-12-01 2006-12-01 パーティション・コンテキスト制御装置及び方法、並びにコンピュータ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006325436A JP4780327B2 (ja) 2006-12-01 2006-12-01 パーティション・コンテキスト制御装置及び方法、並びにコンピュータ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008140116A JP2008140116A (ja) 2008-06-19
JP4780327B2 true JP4780327B2 (ja) 2011-09-28

Family

ID=39601508

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006325436A Expired - Fee Related JP4780327B2 (ja) 2006-12-01 2006-12-01 パーティション・コンテキスト制御装置及び方法、並びにコンピュータ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4780327B2 (ja)

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02307145A (ja) * 1989-05-22 1990-12-20 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 仮想計算機システム
JPH04155533A (ja) * 1990-10-19 1992-05-28 Fujitsu Ltd 仮想計算機制御方式
JPH06208509A (ja) * 1993-01-08 1994-07-26 Fuji Xerox Co Ltd ディスクキャッシュ制御装置
JPH0784884A (ja) * 1993-09-10 1995-03-31 Hitachi Ltd 仮想計算機システム
JP2002073358A (ja) * 2000-09-04 2002-03-12 Hitachi Ltd 仮想計算機主記憶のアクセス制御方法
US7054985B2 (en) * 2002-07-23 2006-05-30 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Multiple hardware partitions under one input/output hub
US7318141B2 (en) * 2002-12-17 2008-01-08 Intel Corporation Methods and systems to control virtual machines
JP2006139495A (ja) * 2004-11-11 2006-06-01 Seiko Epson Corp 演算処理装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2008140116A (ja) 2008-06-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP7313381B2 (ja) ハードウェアアクセラレーションのためのハードウェアリソースの埋込みスケジューリング
JP3546678B2 (ja) マルチos構成方法
US9792220B2 (en) Microcontroller for memory management unit
US9372805B2 (en) Operating on translation look-aside buffers in a multiprocessor environment
US8924624B2 (en) Information processing device
US8032716B2 (en) System, method and computer program product for providing a new quiesce state
US9697024B2 (en) Interrupt management method, and computer implementing the interrupt management method
US8140834B2 (en) System, method and computer program product for providing a programmable quiesce filtering register
KR101636892B1 (ko) 플래시 메모리 저장 장치에서 동적 메모리 할당에 의해 일어나는 자기 축출을 회피하는 방법
US10459773B2 (en) PLD management method and PLD management system
JP2007287140A (ja) Dmaオペレーションを選択的に停止させるための方法、装置およびデータ処理システム
JP2007183952A (ja) ゲストがメモリ変換されたデバイスにアクセスする方法及び装置
US10341177B2 (en) Parallel computing system and migration method
JP6198858B2 (ja) 計算機、及び、ハイパバイザによる資源スケジューリング方法
US20180011636A1 (en) Information processing apparatus and method of accessing a memory
US20240143362A1 (en) Migrating memory pages between non-uniform memory access (numa) nodes based on entries in a page modification log
JP5254710B2 (ja) データ転送装置、データ転送方法およびプロセッサ
JP4780327B2 (ja) パーティション・コンテキスト制御装置及び方法、並びにコンピュータ
JP5704176B2 (ja) プロセッサ処理方法、およびプロセッサシステム
JP5334048B2 (ja) メモリ装置および計算機
JP2011203843A (ja) 情報処理装置
JPWO2011114495A1 (ja) マルチコアプロセッサシステム、スレッド切り替え制御方法、およびスレッド切り替え制御プログラム
JP2022055002A (ja) 情報処理装置、情報処理方法および情報処理プログラム
JP5949330B2 (ja) 情報処理装置、情報処理方法
JP2020135555A (ja) 処理実行方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20091116

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110214

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110222

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110421

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110608

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110621

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140715

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4780327

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees