JP4778619B2 - ミル装置、ロールミルを制御する方法、並びにロールの状態を分析する方法 - Google Patents
ミル装置、ロールミルを制御する方法、並びにロールの状態を分析する方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4778619B2 JP4778619B2 JP2000609189A JP2000609189A JP4778619B2 JP 4778619 B2 JP4778619 B2 JP 4778619B2 JP 2000609189 A JP2000609189 A JP 2000609189A JP 2000609189 A JP2000609189 A JP 2000609189A JP 4778619 B2 JP4778619 B2 JP 4778619B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- roll
- image
- mass
- mill
- rolls
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Images
Classifications
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A23—FOODS OR FOODSTUFFS; TREATMENT THEREOF, NOT COVERED BY OTHER CLASSES
- A23G—COCOA; COCOA PRODUCTS, e.g. CHOCOLATE; SUBSTITUTES FOR COCOA OR COCOA PRODUCTS; CONFECTIONERY; CHEWING GUM; ICE-CREAM; PREPARATION THEREOF
- A23G1/00—Cocoa; Cocoa products, e.g. chocolate; Substitutes therefor
- A23G1/04—Apparatus specially adapted for manufacture or treatment of cocoa or cocoa products
- A23G1/10—Mixing apparatus; Roller mills for preparing chocolate
- A23G1/12—Chocolate-refining mills, i.e. roll refiners
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B02—CRUSHING, PULVERISING, OR DISINTEGRATING; PREPARATORY TREATMENT OF GRAIN FOR MILLING
- B02C—CRUSHING, PULVERISING, OR DISINTEGRATING IN GENERAL; MILLING GRAIN
- B02C4/00—Crushing or disintegrating by roller mills
- B02C4/02—Crushing or disintegrating by roller mills with two or more rollers
- B02C4/04—Crushing or disintegrating by roller mills with two or more rollers specially adapted for milling paste-like material, e.g. paint, chocolate, colloids
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B02—CRUSHING, PULVERISING, OR DISINTEGRATING; PREPARATORY TREATMENT OF GRAIN FOR MILLING
- B02C—CRUSHING, PULVERISING, OR DISINTEGRATING IN GENERAL; MILLING GRAIN
- B02C4/00—Crushing or disintegrating by roller mills
- B02C4/28—Details
- B02C4/32—Adjusting, applying pressure to, or controlling the distance between, milling members
- B02C4/36—Adjusting, applying pressure to, or controlling the distance between, milling members in mills specially adapted for paste-like materials
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B02—CRUSHING, PULVERISING, OR DISINTEGRATING; PREPARATORY TREATMENT OF GRAIN FOR MILLING
- B02C—CRUSHING, PULVERISING, OR DISINTEGRATING IN GENERAL; MILLING GRAIN
- B02C4/00—Crushing or disintegrating by roller mills
- B02C4/28—Details
- B02C4/40—Detachers, e.g. scrapers
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Food Science & Technology (AREA)
- Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Polymers & Plastics (AREA)
- Crushing And Grinding (AREA)
- Soft Magnetic Materials (AREA)
- Mechanical Treatment Of Semiconductor (AREA)
- Image Analysis (AREA)
- Press Drives And Press Lines (AREA)
- Reduction Rolling/Reduction Stand/Operation Of Reduction Machine (AREA)
- Investigating Materials By The Use Of Optical Means Adapted For Particular Applications (AREA)
Description
[発明の分野]
本発明は複数のロールを有するロールミルを使用するミル装置に関する。
【0002】
[発明の背景]
ロールミルは、物質または材料が回転するロール間を通過されることによりミルされる装置である。
【0003】
前もって混合された成分の懸濁液のようなペーストないしはドウ状のマスをミルするために、滑らかな表面を有しているクラウン付ロールを有するロールミルを使用することが知られている。ミルを通じて、ペーストないしはドウ状のマス中の粒子のサイズは縮小される。以下で説明されるように、そのようなロールミルでのミルは、ギャップ幅と粒子サイズの間に相関性があるそのような対のロールするロール間のギャップに材料を通すことにより行われる。そのようなロールミルは、任意のタイプのペーストないしはドウ状のマスの処理に関して使用されてもよい。一般的な方法では、滑らかな表面のロールを備えたロールミルは、ロールにはりつく能力を有している材料の全てのタイプに適しており、それはロールにより移送され、移送の間に1つのロールから次へと通過される。下記では、例としてチョコレートの製造に関して説明される。
【0004】
チョコレートの製造は、微細な粒子サイズを達成する少なくとも1つの精製プロセスを使用する。通常の使用では、5−ロール−リファイナである。精製の効率は、材料(チョコレートの前段のマス)のフィルムが、最小の生産量損失でもって、いかに均一に機械のロールに沿って存在するかによって決定される。
【0005】
従来のチョコレートの製造プロセスが、今、図10を参照してより詳細に説明される。
【0006】
図10はチョコレート製造プロセスのブロックダイヤグラムである。第1の段階で、成分であるチョコレート原料が、ミキサーないしはメランガー100で混合される。これらの成分およびそれらの相対量は、製造されているチョコレートのタイプに依存し、例えば、ミルクチョコレートの場合には、主として、砂糖、ココアリカー、粉乳および脂肪成分から成る。成分はバッチ・プロセス、通常約1.5トンのバッチ・サイズでもってミキサーに供給される。混合サイクルは約15分である。
【0007】
その後、混合された成分は、コンベヤーベルトあるいは他の適切な移送手段によって予備リファイナ200まで移送される。この予備リファイナ200に入る前は、これらの成分の粒度か粒子サイズは、(原料の粒子サイズで)直径1.2から1.8ミリメートルの範囲である。この予備リファイナ200はどんな種類のロールミルでもよく、通常2−ロール−リファイナである。予備リファイナ200は、直径で、成分の粒度を約0.2ミリメートルのサイズに縮小し、つまり、粒度は5の因数だけ縮小される。
【0008】
その後、あらかじめ精製されていた成分は、別のミキサーあるいはメレンガー(不図示)に供給することができるか、あるいは複数のリファイナ300aないし300fに直接に移送することができる。通常、一つの予備リファイナ200と組合せて6つのリファイナ300aないし300fがある。しかしながら、他の適切な数のリファイナ300a〜300fまでも使用することはさらに可能である。これらのリファイナ300a〜300fは、通常、図11aを参照して次に説明されるタイプであり、約0.02ミリメートルのサイズまで粒度を縮小する。予備リファイナ200とリファイナ300a〜300fとの間の移送のためには、適切なコンベヤーベルトあるいは他の適切な移送手段が設けられている。粒度が10の因数だけ縮小される、リファイナ300a〜300fでの精製段階の後に、精製された成分(いわゆるフレーク)はドージング装置400に、あるいは直接にコンチェへ供給される。
【0009】
ドージング装置400は、リファイナ300a〜300fから供給された連続的な成分フィルムを、コンベアーベルトのような適切な移送手段によって、適切な部分に分配し、その後、それは所与の数のコンチェ500a〜500cに供給される。ドージング装置400とコンチェ500a〜500cの間の移送のために、適切な移送手段が再び存する。
【0010】
コンチェ500a〜500cにおいて、リファイナ300a〜300fから供給される材料のフィルム(それは約20マイクロメートルのサイズを備えた多くの個々の粒子から成る)は、懸濁液、つまり、チョコレートが形成されるように処理される。コンチェにかけるサイクルは、通常、7時間以上続く。
【0011】
下記では、予備リファイナ、特にリファイナとして使用される従来のロールミルが、図11a、11b、11cおよび12を参照して説明される。このようなロールミルは、例えば、Springer−Verlag、ベルリン、1965年のFinke, A.:「Handbuch der Kakao−Erzeugnisse」で、あるいはBuhler会社の「Schokoladen−Funfwalzwerke」Uzwil(1991年)の技術的なマニュアルの中で開示されている。
【0012】
図11aは、従来のロールミル(それはチョコレートの製造の中でリファイナとして使用することができる)を示している。参照番号字1〜5は、第1から第5のロールを示し、それらは、それの個々の対の間に所定の距離を備えて連続的に配列されている。番号付けは、ミルにかけられる材料が第1のロールに供給され、次のロールに連続的に通過され、そして第5のロールの後に抽出または除去される方法で使用されている。参照文字6aおよび6dは、第1の起動手段を表示している。これらの第1の起動手段6a、6bは、静的な水力で、動的な水力で、あるいは空気的に起動され、ロール1の位置、そしてそれによる、ロール1と2の間のギャップ幅、および/またはロール1がロール2に対して押される圧力を変更することを可能にする。前記第1の起動手段6a、6bの各々を個々に起動させることによって、例えば、ロール1と2の間の前記ロールの左側のギャップ幅が、前記ロール1と2の間の右側のギャップ幅より小さくなるようにギャップ幅を調節するのが可能である。
【0013】
参照文字7aおよび7bは、第2の起動手段(それらはロール5と4の間のギャップ幅および/またはロール5がロール4に対して押される圧力のセットのために配列される)を表示する。第1の起動手段6aおよび6bと同様に、第2の起動手段7aおよび7bは個々に起動され得、静的な水力で、動的な水力で、あるいは空気的に起動される。前記第1および第2の起動手段6a、6b、7aおよび7bの各々は、図11aに示された調整可能な圧力バルブのように、液圧パイプにそれぞれ設けられて接続されている、起動手段のセッティングの制御のための適切な操作あるいはセット手段8a〜8dに接続されている。
【0014】
参照文字9a〜9dは、例えば圧力計のような適切なディスプレイ手段を表示する。これらは前記操作手段8a〜8dの各々に対しそれぞれ設けられ、第1および第2の起動手段6a、6b、7a、7bのそれぞれ1つの状態および/または位置を示す役目をする。図11a中のそのディスプレイ手段9a〜9dは、起動手段6a、6b、7aおよび7bへのパイプ中の作動液の圧力を示すために適合されている。セット手段8a〜8dは、適切な液圧または空圧の供給源(不図示)に接続されている。
【0015】
図11cは、別の5−ロール−リファイナの側断面図を示す。理解され得るように、このロールミルは、3つの起動手段、すなわち、それぞれロール1および2、ロール2および3、およびロール4および5を互いに対して押すための圧力シリンダ601、602、603)を有している。ロールミルが適切な数の起動手段をも有することができることが注目されるかもしれない。処理されているフィルムは22と呼ばれる。ロール1と2の間のギャップ120(それらは材料用の供給用ギャップである)に関して、2つの基本型の配列が既知であり、すなわち、静止のギャップおよび動的なギャップであると言えるかもしれない。静止のギャップはギャップ幅が所望の特定の値にセットされ、この所望のギャップ幅が維持されるように調整が実行される。言いかえれば、ギャップにおいて(例えば供給されている材料の変化による)力の変動に応じて、圧力はギャップ幅を本質的に一定にしておくために変えられる。他方、動的なギャップは「浮動できる」、つまり、ギャップ幅は、ギャップで力を変えることに応じて変わり得る。この場合、ギャップ幅の変形として、さらに、移送されている材料の量を変えることへ繋がり、実際のフィルム厚さがトップのロールにおいて、センサーにより測定され、そして第2のロール2の速度が、処理能力が一定のままであるように、典型的に調節される。
【0016】
図11bは、図11aまたは11cに示されたロールミルの中のロール1〜5の1つとして使用され得るロール12の断面図を示す。ロール12は、中空のドラム13を含み、それは、ドラムの中央における直径がドラムの横のそれよりわずかに大きいように形成されている。これは「クラウン付」と呼ばれる。図11bに示されたドラム13は、ドラム13の冷却を改善するための冷却リブないしはフィン14をさらに含み、それは、ドラムの内部に供給され、内部から排出される冷却水で実行される。ドラムは、一体に鋳造されるか、図11bに示されるように、ねじ16a〜16dで締結されているナット15a(モータ側)および15bでキャップされている。しかしながら、ロールの内部はさらに滑らかであってもよい。参照番号17は、冷却水が供給され前記ドラム13の内部から排出され得る孔を有している軸を示す。一般に、温度制御は、ロールへ流れる水の量(前記水は所与の温度を有している)を調節し、外に流れる水の温度をモニターすることにより達成される。図11bに見られるように、前記ロール12は、機械加工幅Wを有し、それは通常約1800mmであり、およびロール12の全長は通常約2000mmである。ロール12の直径は通常約40センチメートルである。ロール12は、図11aに示されるロール1〜5のうちのいずれか1つとして使用することができる。作動幅、すなわち処理されている材料によってカバーされる幅は、一般に機械加工幅W、すなわちロールが別のロールに対して押される幅より小さい(図11bにおける幅Wを有している高くした部分を参照)。
【0017】
以下において、図11a〜11cを参照して記述されたロールミルの作動が図12に関して説明される。
【0018】
図の左の部分は、毎分の回転数を示す図形であり、それで、図12の中央の部分に示されている前記ロールl〜5の各々が回転する。図に示されるように、5つのロール間にそれぞれ第1から第4のギャップが存する。図12の右の部分は、第1から第4のギャップの各々の後の加工されたドウおよびペースト状のフィルムのフィルム厚さを示し、100μmからロール1および2の間の44.5μm、ロール2および3の間の26.7μm、ロール3および4の間の19.1μm、ロール4および5の間の第4のギャップ後の13.3μmへと徐々に減少する(ロールミルが、図10に示されるプロセスに従うチョコレートの製造の中でリファイナとして使用される場合)。当然に、これらの値は例示のみである。ロール1〜5中の矢で示されるように、連続のロールは反対の回転方向を有し、ミルにかけられている材料は、回転の異なる速度および方向によって上方へ移送される。
【0019】
精製されている成分か粒子は、ロール1に供給され、それは時計回り方向へ約30rpmで回転する。供給された材料の粒子サイズおよび粒度は、図10aおよび10bで説明されたロールミルがチョコレートの製造の中でリファイナとして使用される場合、典型的には約0.1〜0.2ミリメートルである。反時計方向に約90rpmで回転する、次のロール2は、ロール1からフィルムをとり、第2のギャップにそれを移送する。このポイントでは、粒子サイズが約50マイクロメートルまで縮小される。約150rpmで時計回り方向に回転するロール3は、ロール2からフィルムをとり、第3のギャップにそれを供給する。このプロセスは同じ方法で次のロールで繰り返され、フィルム厚さ、従って、成分の粒子サイズは、徐々に約20μmまで減少される。ギャップが直接フィルム厚さをセットするが、フィルム中の平均粒子サイズは個別のパラメータであることが注目されるかもしれない。当然に、これらの2つのパラメータ間には相関性がある。最後に、フィルムは除去ナイフのような適切な除去手段(不図示)によってロール5から取られ、次のプロセス段階に移送されるべく移送手段(不図示)に供給される。
【0020】
一般に、チョコレートの製造では、作業員がいくつかのロールミルを含んでいるラインを見張ることが必要であり、かかる作業員は一度に1台の機械のために単にこれをすることのみができた。作業員は、視覚的に各ロール上のカバーの程度を観察し、制御パネルからのマシン・セッティングと彼の観察を比較し、彼の経験によってこれらのセッティングを調節していた。
【0021】
リファイナあるいは予備リファイナの作業員が、ロールの温度(より明確には、出口での冷却水の温度がロールの中への冷却水の流速を調節するために用いられる実際の制御パラメータである。)、ロールのギャップ幅、ロールが互いに対して押される圧力あるいは第1のギャップ(供給ギャップ)における力のようなリファイナの作動パラメータを経験によりセットしているという事実により、このプロセスを再生することは困難であった。特に、個々のパラメータは、一般に、互いから独立しておらず、例えば、温度の変化は、ロールの材料が膨張あるいは収縮するので、さらに圧力の変化へ繋がるからである。言いかえれば、ギャップ幅も温度によって調節されるかもしれない。したがって、そのようなリファイナの中で多くの相互依存のパラメータをセットしなければならないので、この経験を長い訓練期間に獲得しなければならなかった。これは、作業員が病気だったり不在だった場合に、彼を置きかえることを困難にした。さらに、作業員は、通常、1つのリファイナのみならず、しばしば5以上に責任を負うという事実により、彼は機械状態およびフィルムを連続的にではなく、ある間隔のみでしかモニターすることができなかった。また、彼は、直ちに機械におけるあるいはフィルムにおける、エラーあるいは変更に応答することができなかった。最後に、上に掲げた前記パラメータの変更が約10分後に最初の結果を示すという事実により、適切な作動パラメータを見つけるのに長い試行錯誤プロセスが必要であった。
【0022】
これらの問題を克服するために、現代のリファイナは典型的に閉じられており、結果として、フィルムについての観察が可能でなく、機械の制御は、動的なギャップおよび所定の操業開始手続きを用いて実行されている。操業開始手続きは、処理されている材料に適応されたプログラムに従って、あるスタート値からある走行値まで調整可能なパラメータを変更する。一旦、走行値が到達されると、機械の性能および出力品質が一定にあるだろうと推定されている。
【0023】
自動的にある処理パラメータをモニターするセンサーでもって、かかる閉じたリファイナを補足することが知られている。例えば、WO 94/10530は、移動可能にマウントされた測定ローラが層上に置かれ、そして、層でカバーされている表面が通過する間、ローラが表面の運動の方向へ直角に変位される距離がセンサーによって決定される、動いている表面上のドウ状材料の厚さを自動的に測定する方法を開示している。
【0024】
そのような現代のロールミルは自動的に作動するが、それらは、例えば、処理されているマスの構成の中での意外な変更に反応する能力で制限されている。例として、チョコレートを生産する場合、ミキサーにおける脂肪の含有量中の相対的な小さな変化さえ、リファイナにおけるマスの一貫性に比較的大きな影響がある。既知のリファイナは、変化に反応するための手段として、動的な供給ギャップを有しているのみである。
【0025】
さらに、従来のロールミルは、磨耗に敏感な機械部品の状態のモニタリングが、機械が停止され且つ検査のために対応する部品が取外されるべきことを要求するという問題に苦しんでいる。生産プロセスでのこの中断は高価である。また、一部品が長く使用され過ぎる場合、出力品質の低下および起こり得る全体の機械の休止は、さらに高くつく。これらの矛盾する2つの利益間の正しいバランスを見つけることは困難である。
【0026】
文献EP 0123015 Aは、ロールミル上で生産されたチョコレート・フィルムの厚さを制御しモニタリングする装置について記述している。このシステムは、一方ではフィルムの厚さを決定し、かつ前記ギャップが潜在的に破壊的な不調を示すところで、チョコレート・フィルムのギャップを同時に発見することができるように、チョコレート・フィルムの色を決定するための比色定量装置を使用している。そのような潜在的に破壊的な不調が検知された場合、機械は切られる。光学ピックアップ装置は、黒と白との間の色を表す透過率を示す数値を出力する比色計であり得る。この引例の著者は、チョコレート・フィルムの厚さとそれの色の間に比例する関係があることを彼らが認識したと述べている。光学ピックアップヘッドは、それがモニターされているロールの幅に沿って前後に移動され得るように、レールに沿ってマウントされ得る。しかしながら、そのピックアップは、常に、制限された領域を一度に単に観察することができる。ロールミルの最終ロールにマウントされたように、光学ピックアップは示されている。この引例は、さらにそのために自動制御システムを達成するべくマイクロプロセッサに光学のピックアップ装置をつなぐことができると述べている。
【0027】
開示されたシステムの欠点は、ピックアップがレールに沿って移動可能であるが、光学ピックアップが制限された領域を一度に単に観察することができるということである。さらに、レール上のピックアップの配置は、特に移動可能な部品上への製造プロセスから生じる材料の堆積により、機械的に複雑になり、よく故障しがちである。
【0028】
[発明の目的]
上に記述された問題を考慮して、本発明の目的は改善されたミル装置を提供することにある。
【0029】
[発明の要約]
この目的は、マスをミルする複数のロールを有するロールミルと、前記ロールの少なくとも一つの表面の画像を形成し、対応する表面画像を発生する表面画像形成手段であって、画像形成された領域が前記少なくとも一つのロールの全作動幅をカバーするように配列されている表面画像形成手段と、前記表面画像を処理する画像処理手段とを備えることを特徴とするミル装置の提供により解決される。
【0030】
これは、少なくとも、処理されている材料によってカバーされた幅(つまり作動幅)が画像形成され、またはそれ以上(例えば機械加工幅)、すなわち、材料によって最早カバーされないロールのさらに周辺の領域が画像形成されることを意味する。全体の作動幅をカバーする領域を同時に画像形成することによって、処理されている材料の、および/またはロール表面の状態が一つの点または一つの限られた領域内で観察されるのみならず、全ての所与の瞬間に作動の全関連領域に亘り観察されるので、価値のある情報を引き出すことができる。
【0031】
本発明によれば、画像形成手段が、ロールミルへ加えられている。ロール上の表面は画像形成され、これは、ロール上のフィルムが画像形成されるか、あるいはロールのある部分がカバーされない場合には、ロール自体の表面が画像形成されることを意味する。さらに、表面と一緒にさらに背景を画像形成することも可能である。前記画像形成手段によって生成された画像は、多くの目的のために使用することができる。1つの好ましい実施の形態によれば、画像は、ロールミルの作動パラメータを調節するための制御ループ中でロールミルへフィード・バックされる制御信号を生成する根拠として使用される。別の好ましい実施の形態(それは上記の実施の形態と有利に組合されてもよい)によれば、画像は、ロール自体あるいは最後のロールにおける除去ナイフのように磨耗に敏感であるロールの1つ以上の部分の状態を示す信号の生成のために処理される。この関係で、機械が材料を処理している間、材料(その場合には圧力がロール間に加えられていない)なしで走行している間、または、走行していない間に、画像形成が実行され得るので、本発明は高度に柔軟であると言い得るかもしれない。これにより、機械の如何なる走行状態でも関連する情報を獲得することが可能である。例えば、材料が処理されているフル操業状態で、ロールミルを調節するためのフィード・バック情報、および機械部品の状態についてのモニタリング情報が引き出され、一方、材料のない走行状態およびオフ状態でも機械部品の情報が引き出され得る。後の場合では、重要性が、検査のために部品を取外す必要がないという事実にある。
【0032】
情報収集が画像形成プロセスに基づいて、つまり、より接触の少ない方法で導かれるという事実により、モニタリングそれ自体が磨耗ないしは損傷を引き起こさない。
【0033】
用語「画像形成」は、画像形成されているオブジェクトから起こるおよび/またはそれに反射された任意の適切なタイプの放射線に基づく画像の一般的な形成を示すことと考えられていることに留意すべきである。用語「画像」は、受け入れられた放射線の全ての適切な技術的表現を特定している。好ましくは、放射線は可視および/またはIR範囲内の電磁放射であり、また、表現すなわち画像は電子カメラの対応するレスポンスである。しかし、本発明はこれらの好ましい例に決して制限されない。
【0034】
画像形成手段は、モニターされている表面の近くに配列された光学的感知装置の単純なラインであり、あるいはモニターされている表面に離れて置かれる適切な光学コンポーネント(例えばレンズ・システム)を有している装置であり得る。好ましくは、一種のカメラ(例えばCCDライン・カメラ)が使用され、モニターされている表面から十分に遠くに置くことができるので、製造プロセスから生じる材料の光学要素上への堆積が無視できる。これはメンテナンスを単純化し、一方、同時に、作動幅全体を同時に画像形成し観察することができるという利点を保有している。この関係で、典型的な走査装置は画像ポイントを連続的にピックアップするが、走査速度が観察されているロールの回転速度よりも十分に高い場合、作動幅全体が同時に画像形成されることが注意されるべきかもしれない。
【0035】
本発明の好ましい実施例によれば、前記ロールミルの作動パラメータの調節を制御する制御信号は、捕らえられた画像上で実行されるパターン認識プロセスに基づいて引き出される。
【0036】
前記フィルムの表面の特別なパターン、例えば、互いからある距離にあるフィルムの孔、あるいは前記フィルムの縮小された幅のような特別なパターンは、対応するエラーあるいは機械中の作動パラメータの間違っているセッティングを示すということが分かっている。互いからある距離にある孔を備えた前述のパターンは、例えば前記ロールのうちの1つの不規則な磨耗を示し、また、フィルムの縮小された幅は、2つのロールが過剰に押され(余りに高い圧力で互いに押されている)または前記ロールの温度が余りに高いことを示す。
【0037】
しかしながら、本発明は、全面的な表面フィルムの外観の評価に制限されない。カバーされたおよびカバーされていない領域間の識別により結論を引き出すことを越えて、カバーされた領域および/またはカバーされない領域の外観を独力で評価することはさらに可能である。例えば、画像処理手段の第一ステップで、カバーパターンは上述のように分析することができる、第二のステップで、カバーされたとして識別された領域はそれ自体によって分析され、カバーされなかったとして識別された領域はそれ自体によって分析される。例として、カバーされた領域の特定の光学プロパティは、処理されている材料の状態に関係のある結論の引出しを可能にする。また、カバーされていない領域の特定の光学プロパティは、ロールから処理された材料を取り除くための切断ナイフのような、ロールか周辺の装置の状態に関係のある結論の引出しを可能にする。
【0038】
言いかえれば、画像形成は作動幅(あるいはより多くの)をカバーし、画像処理がこの十分な作動幅データを評価するだろうが、画像処理は、画像のある選択された部分の観察にさらに存在することができる。このさらなる例は処理されている材料の側面の縁端についての補足観察である。すなわち、作動幅(つまり材料が処理される幅)は、機械加工幅全体よりも小さい。何故なら、材料で機械加工幅全体を覆うことは、隣接したロール間の圧力により周辺での材料の圧搾に帰着するからである。処理されている材料の縁端形についての観察および分析は作動を制御する補足的根拠として使用することができる。
【0039】
処理中にロールの均一なカバーを保証することは製品の質を増強するということが発明者によって認識された。ギャップ幅および製品中の平均パーティクル・サイズが関連させられることは知られていたが、発明者は、ロール(特に最後のロール)上の材料の不同のカバーが平均パーティクル・サイズの増加、およびより広い分配(つまりより大きな平均偏差がある分配)に結びつくことを認識した。しかしながら、ミルする目的は、平均値から小さな偏差を備えた所定の平均パーティクル・サイズを得、それにより所定の品質を得ることである。結果的に、本発明の好ましい実施例は、画像形成手段およびロール上のカバーが均しくなるようにフィード・バック制御を用いる。
【0040】
本発明は、加工された材料の質を有利にモニターすることおよび同時に機械自体の状態をモニターすることを可能にする。同時に自動制御プロセスを実行し、欠陥を初期に検知し、それにより、大問題が生じる前に、前記リファイナの部品を交換または修理することが可能であり、これは機械の休止時間を縮小する。
【0041】
本発明の一層の改良および実施形態は従属クレームから明白になるであろう。
【0042】
[詳細な説明]
下記では、本発明によるミル装置の第1の実施の形態が、図1および2に関して記述される。
【0043】
図1および図2において、ロールミル19に処理される材料を移送する、すなわち搬送するコンベヤーベルト20が示されている。以下の説明では、ロールミル19は基本的に図11aに関して記述されたようなタイプであり、図10に関して記述されたもののようなプロセスにおいてチョコレートの製造用のリファイナとして使用されると仮定されている。本出願の導入部分において、図10、11a、11bおよび15に関係のある記述は、ここに本発明の説明に含まれる。しかしながら、本発明はリファイナとの組合せで使用すること、またはチョコレートの製造に限定されないことに留意すべきである。しかしながら、チョコレートの製造は本発明の好ましい用途である。
【0044】
参照番号21は、コンベヤーベルト20から供給される処理されるべき材料を受け取るために配列され、そしてそれを第1のロール1に供給する材料レシーバを示す。図1に示されているリファイナ19は、ロール1ないし5を含む5−ロールリファイナである。ロールの構成は、図11bに関して記述されたものと同じである。
【0045】
参照番号22は、ミルにかけられているペースト状のフィルムを表示する。このフィルムは、ミルにかけられる複数の個々の粒子を含んでいるペースト状の練り粉のようなフィルムである。図1は、チョコレートを製造するときに、最後のロール5から取り除かれる材料をシートの形態であるとして概略的に示しているが、ミルから出て来るフレークは、一般に、パウダー状の粘稠性を有することが注意されるべきかもしれない。仮定された生産、例えば、ミルクチョコレートの場合には、処理されるマスは、ココアリカー、脂肪成分、粉乳および砂糖粒子を含む、前もって混合された懸濁液になるであろう。パウダー・フィルム22は、除去ナイフのような除去手段23によって最後のロール5から得られる。
【0046】
図1に示されるように、処理されたフィルム22は積み重ねられるか、あるいは図10に関して記述されたように、コンベヤーベルト(不図示)によって直接に連続する製造ステージに移送され得る。
【0047】
参照番号25は、前記ロール1ないし5により処理された移動しているフィルムの表面を画像形成するための画像形成手段を示し、それはフィルム22の表面画像26を出力する。この画像形成手段25で画像形成されたフィルム22の表面の領域が図1においてライン23でもって指示されている。この図示のケースでは、画像形成手段25は、画像形成された領域がフィルムが除去手段23によってロール5から取り除かれる前のロール5の作動幅全体をカバーするように配列されている。換言すると、フィルム表面のこの領域は少なくとも長さLおよび所定の幅iを有している。
【0048】
参照番号27は、画像形成手段25によって生成された画像26を処理する画像処理手段を示す。図1に示される実施の形態では、画像処理手段は、前記表面画像26に基づき前記フィルム22の表面状態を判断すべく配列されている。この判断は、制御信号28の発生に結びつき、それは、調節手段29に与えられ、それは次に、リファイナ19の作動パラメータを前記判断信号28に基づき調節する。
【0049】
好ましくは、画像形成手段25は、CCDカメラのような電子カメラになるであろう。一般的に、画像形成手段は、モニターされている表面の近くに配列された光学的感知装置の単純なライン、あるいはモニターされている表面に対しある距離に置かれる適切な光学部品(例えば、レンズ・システム)を有している装置であり得る。好ましくは、カメラのある形式(例えば、CCDライン・カメラ)が用いられ、それは製造プロセスから生じる材料の光学要素上への堆積が無視できるように、モニターされている表面から十分に離れて置くことができる。これは、作動幅全体を同時に画像形成し観察することができるという利点を同時に保ちながらメンテナンスを単純化する。既に述べたように、典型的な走査装置は画像点を連続してピックアップするが、走査速度が観察されているロールの回転速度より十分に高い場合は、作動幅全体が同時に画像形成される。
【0050】
画像処理手段は、好ましくは、適切なソフトウェアを装備したコンピュータであり、調節手段は、例えば圧力バルブを調節するあるいは冷却水流を調節するための電動機のような、制御信号28に応答する適切な電気装置からなるであろう。
【0051】
前記調節手段29によって制御される作動パラメータは、前記複数のロール1ないし5の1つ以上の温度、および前記複数のロールの対応するものが互いに対して押される圧力を含む。
【0052】
前記複数のロール1ないし5のそれぞれのものの温度を制御するために、冷却水の量、および/または、図11bに関して記述されたように、前記ロール1ないし5のそれぞれの1つの内部へ供給される冷却水の温度が制御される。
【0053】
前記複数のロールの対応するものが互いに対して押される圧力の調節のために、前記調節手段29は、図11aに関して記述されたような操作手段8a、8b、8cおよび8dに接続され、それらと協働して作動する。これらの調節手段29は、制御信号28に従って電動機を駆動するマイクロコントローラが備えられた電動機として実現することができる。電動機は、操作手段8aないし8eの状態を変えるように配列され得る。第1と第2の起動手段6a、6b、7a、7bが、水力で動作される水圧機であるなら、操作手段8aないし8dはバルブであり、前記電動機が前記バルブの開度を変える、すなわち変更する。
【0054】
以下において、図1に示されているミル手段の基本的プロセスが図2を参照して説明される。
【0055】
コンベヤーベルト20は、処理される材料を材料レシーバ21に供給し、材料レシーバ21は第1のロール1にそれを供給する。その後、図12に関して記述されたように、材料の精製プロセスが実行される。図2のステップS1で示されるように、画像形成手段25は処理されたフィルムの表面上の区域あるいは領域を画像形成する。
【0056】
図2のステップS2で示されるように、画像形成手段25は表面画像26を生成する。画像形成手段25中のステップS1およびS2は、リファイナ19の作動中に光学システムでもってロール5上のフィルム22の表面領域24を走査し、得られた画像をディジタル化することにより実行される。前記画像形成手段によって得られた画像は、任意の適切なタイプの放射線に関係しているかもしれないが、しかし、画像形成手段25は、電磁スペクトルの可視および/または赤外線光範囲において感知し得るのが好ましい。赤外線スペクトル中の感知性は特に有利である。何故なら、ロールに沿った温度分布は、ロールおよび処理されているマスの状態についての価値のある情報を含んでいるからである。かかる情報は、人間の目はこの範囲において感知性がないので、人間の作業員によって以前は評価することができなかった。また、本発明によれば、スペクトルの2つ以上の別の領域で得られる画像を同時に生成し、これにより異なるタイプの情報を有するデータを得て評価することが可能である。
【0057】
その後、ディジタル化された表面画像26は、処理手段27に出力される。
【0058】
図2に示されるフローチャートのステップS3に指示されるように、画像処理手段27は画像形成されたフィルム22の表面の状態を供給された表面の画像26に基づいて判断する。その後、ステップS4で、処理手段27は、前記動いているフィルム22の表面の状態を示す制御信号を発生する。この表面の状態は、例えば、前記フィルムがロール5の全機械加工幅をカバーしているか、あるいは、フィルム22に、例えば、孔またギャップがあるかに関する。
【0059】
その後、図2のステップS5に示されるように、調節手段29は、制御信号28に基づいて、前記ロール1ないし5のそれぞれの温度および/またはロール(例えばロール4および5)のそれぞれが、互いに対して押されている圧力のような作動パラメータを調節する。前記ロール1ないし5のそれぞれの温度は、図11bに関して既述されたように、前記ロールの内部に供給される冷却水の量を設定することにより調節することができる。
【0060】
ステップS1ないしS5は、適切な反復周波数で繰り返えされるか、あるいは連続的に実行され得る。
【0061】
画像形成手段25は、前記フィルム22の連続する領域であって、前記領域の各々がロール5の全機械加工幅Wと前記フィルムの所定の長さとをカバーする領域に対応する所定の数のライン画像を撮るように、配列され得る。前記ライン画像の所定の数は、その後、ロール5の全機械加工幅Wに亘り所定のフィルム長さを示すラインを画像形成すべく時間順に纏められる。変形例では、フィルム表面の画像形成手段25が、作動幅全体を越えて、フィルムの側部のようなフィルムの質について特別に重要な、例えば、正方形形態を有する領域を画像形成するように配列されてもよい。
【0062】
本発明は、例えば、チョコレートの生産コストを相当に低減することを可能にする。というのも、リファイナをモニターするのに作業員が必要ではなく、これは機械の操業時間が延長されるのを許容するからである。さらに、本発明は、ロール上をモニターし、そのカバーを調節することを可能にする。これは、先行技術の自動機械ができないことである。これにより、出力品質(平均粒子サイズおよび粒子サイズの平均偏差)が、先行技術の装置に関して改善され得る。更に、本発明は連続的にモニターすることにより、リファイナ中の磨耗ロールのような問題を初期の状態で検知することを可能にするので、機械の休止時間が低減され得る。
【0063】
図3は、本発明によるミル手段の別の実施の形態を示す。図3に示されたリファイナ19の配置は、リファイナ19の第4および第5のロール4および5を保持する保持部分30が示されていることを除き、第1の実施の形態のミル装置に関して記述された配置と同じである。この保持部分は、ロール4および5の軸を支持するために設けられている。同様の保持部分がロール1ないし5の各対のために設けられてもよい。保持部分30はU状に形成され、保持部分30の部分30aの強さは、ロール5およびロール4が互いに対して押される圧力が圧力アクチュエーター31aおよび31bを動作させることによって変えられるようにされている。前記圧力アクチュエーター31aおよび31bは、例えば、空気または電気的なアクチュエーターであってもよい。
【0064】
図3の実施の形態では、画像形成手段は、描かれたCCDラインカメラ32のような電気的なライン走査カメラである。CCDラインカメラ32は、それがフィルム22の表面のライン画像を撮るように配列されている。ライン画像は、ロール5の機械加工幅と等しいかまたはそれより大きい所定の幅を有する、フィルム22表面の領域に対応する。画像形成されている領域によって放射された放射線は記録および/または反射された放射線であることが注目されるかもしれない。適切な照明手段(不図示)が使用されてもよい。CCDラインカメラは、ロール5の回転軸と平行または前記ロール1ないし4の他の適切な1つの回転軸と平行して配列されたCCDラインによって構成される。しかしながら、画像形成は最後のロールに関して行われるのが好ましい。これが全プロセスについての最良の情報を提供するからである。前記CCDラインカメラ32中のCCDラインから読み取られるライン画像は、多くのピクセルを含んでいる。これらのピクセルの数はCCDラインの解像度に相当する。各々の前記ピクセルは、フィルム表面上の対応する領域を画像形成している。すなわち、例えば、1800のピクセルの解像度を有するCCDラインが使用され、且つ、前記フィルム22の領域(これはロール5の機械加工幅に相当する長さ、すなわち、例えば1800 mmと1mmの幅とを有している)を画像形成するために、このCCDラインに適切なレンズシステム(不図示)が設けられているなら、前記ピクセルの各々は、1mmの幅および長さを有している、前記フィルム22の前記フィルム表面の領域に対応する。
【0065】
前記ピクセルの各々は、上記の例においては、例えば1ミリメートルの幅と1ミリメートルの長さとを有している、それぞれの領域要素の物理的な特性に相当するピクセル値を有している。可能なピクセル値の数およびそれらのタイプは、所与の特定の状況における特定の要求および要望に従って選ばれてもよい。例えば、最も単純な場合では、ピクセルは2つの値(黒または白)を持つであろう。しかし、CRT(陰極線管)上への表現のために、適切な数の階調あるいは色のようなより多くの可能な値を提供することは等しく可能である。前記ピクセル値の各々は、画像形成のために使用される放射線のタイプに依存して、所与の物理的性質に対応するということが注目されるべきである。例えば、可視スペクトルの中で電磁放射線を使用する時、ピクセルの値は、実際の色か階調のようなフィルムの(人間の目に表されるような)可視の特性に相当するであろう。しかしながら、IR放射線が使用される場合、ピクセル値は、CRTに関する表現が、いわゆるフォールスカラーかフォールスシェードになるような熱分布に相当するであろう。
【0066】
CCDラインは電荷結合素子であり、また、読み取られるライン画像は電圧か電流の強度の列である。これらの強度の各1つは、このピクセルで走査されたそれぞれの領域の光学特性を示す。これらの強度はピクセル値と呼ばれ、CCDのタイプに依存する。光学特性は、上に議論されたように、例えば、このそれぞれの領域の色あるいは熱分布である。
【0067】
参照番号33は、CCDラインカメラ32、およびロール5の回転をモニターする検知手段34に接続されたCCDライン制御手段を表示する。
【0068】
回転検知手段34は、ビーム・チョッパーのように、異なる反射特性を有するロール5の側部の領域を検知する光学レシーバと組合されたレーザーダイオードのような光学検知手段によって、例えば、構成される。回転検知手段は、ロールの位置が知られるように、この方法で再発するスタート・ポイントを決定する。
【0069】
これらの回転速度検知手段34は、ロール5の回転速度を示す信号をCCDライン制御手段33に供給する。CCDライン制御手段は、CCDラインカメラ32に与えられる出力信号を生成するために適応されている。出力信号は、フィルム22の表面が連続的に画像形成されるように、前記CCDラインカメラ32のCCDラインの撮像周波数を制御する。これは、ロール5の回転速度に基づいて行われる。走査周波数は、単に、回転速度の十分に大きな倍数であり、それは作動幅全体が同時に画像形成されることを保証する。
【0070】
例えば、図1の配置を採った場合、そこでロール5は40センチメートルの直径を有し、前記ロール5から取り外される前記フィルム22の移動速度は、1回転当たり約1257ミリメートルである。従って、CCDライン制御手段33は、1回転当たり1257のライン画像を撮るように、前記CCDラインカメラ32の前記CCDラインを制御する。それにより、フィルム22の全体の表面が画像形成される、すなわち、走査されるように、中間にギャップを有することなく、連続するライン画像が前記フィルム上の連続する領域に対応することが保証される。
【0071】
ライン画像は、パターン認識部分35を含む、画像処理手段27に供給される。
【0072】
このパターン認識部分35は、フィルム表面のライン画像における少なくとも1つの所定のパターンを認識するように適応されている。ライン画像は1行のラインだけでなく、バッファー手段(不図示)でバッファーされ、次に、前記画像処理手段27に供給された場合、複数の連続的に得られたライン画像も含むことができることが注意されるべきである。
【0073】
画像処理手段27は、その後、認識されたパターンに基づいて判断を実行する。判断に応じて、対応する制御信号281、282および283が出力される。信号283は欠陥検出手段36に出力され、これは次いで、例えば、LCDディスプレイあるいは単一のLCDであるディスプレー装置37に接続されている。欠陥検出手段36は、制御信号283に基づいて前記前記ディスプレイ手段37を動作するように適応されている。
【0074】
制御信号281および282は、温度調節手段38および圧力調節手段39に出力される。前記圧力調節手段39は、制御信号に基づいて前記圧力アクチュエーター31aおよび31bを制御および/または動作させるように適応されている。
【0075】
温度調節手段38は、ロール5および4の軸にそれぞれ配列されたバルブによって実現でき、それらはロール5および4への冷却水の流れを制御する。
【0076】
温度調節手段38はまた、前記ロール4および5の内部へ供給される冷却水の温度を制御する加熱または冷却手段の使用によって、単独で、あるいは冷却水を供給する上述のバルブと組合せて実現することができる。
【0077】
IR放射線に基づいて画像形成する場合、ロールのある部分の温度を調節することを可能にする、ロール用の冷却システムを使用することが好ましい。より詳しくは、複数の冷却水供給ラインを有し、各ラインがロールの異なる区分に繋がり、そして各ラインがそれ自体の制御バルブを有しているロールを使用することができる。これにより、IR画像によって指示された温度プロフィールが、1つの部分はもっと冷えおよび他はより少ないことを要求していることを示す場合、冷却水の流れが適切に制御され得る。このように、本発明は、ロール上の均一なカバーのみならず均一な温度分配の提供をも可能にする。これは、再び、よりよい出力品質に結びつく。
【0078】
以下に、本発明の第2の実施の形態によるミル装置の作動が説明される。
【0079】
作動中、処理されるべき材料はロールミル、すなわちリファイナ19のロール1に供給される(図1で示されるようなコンベヤーベルト20は図の明瞭化のために省略されている)。その後、図12に関して記述されるように、ロール5上に所望のサイズを備えた個々の粒子のフィルム22が存するように精製プロセスが実行される。その後、フィルム22は除去手段23によってロール5から取り除かれる。回転検知手段34は、ロール5の側部の異なる反射特性の領域を検知し、続いてロール5の回転位置を検知し、ロール5の位置を示す信号をCDDライン制御手段33に出力する。その後、CCDライン制御手段33は、前記CDDラインカメラ32内に配列されたCCDラインの走査周波数の制御のために前記CCDラインカメラ32に制御信号を出力する。
【0080】
パターンの例が図4および5に関連して議論されるであろう。
【0081】
図4aおよび4bは、連続的に得られたライン画像から成るフィルム22の表面画像の概略的表示を示し、時間順に次々に順番付けられ、その各々は1800 ピクセルを有している。水平方向に配列された番号は、ピクセル番号に相当する。
【0082】
図4aの画像の中間におけるもののような白いピクセルは、このピクセルに対応する領域においてエラーのないフィルム表面に対応するとみなされ、一方、灰色のピクセルは、孔、あるいは共に集められた複数の個々の粒子のようなフィルム表面におけるエラーを示す。孔、共に集められた粒子、間違っている粒子サイズを有している粒子を備えた領域、あるいは汚い粒子を備えた領域のような複数の異なるエラーは、それらの異なる光学特性により識別することができる。
【0083】
好ましくは、本発明は、図の中の白いピクセルがロール上の材料に、および灰色のピクセルがカバーの不足に対応するように、ロール上の材料のカバー度を決定するために使用される。これらの2つの状態は、画像処理中に識別し、区別することが典型的には容易である。というのも、カバーされた領域は典型的には鈍く且つ暗いが、一方、カバーされない領域は、ロールの金属、つまり明るく且つ反射する表面を示すからである。
【0084】
このような表面画像における特別のパターンは、リファイナの機械加工の状態および作動パラメータを示すものであることが判明している。
【0085】
例えば、図4aに示され、端部においてカバーの不足が存するパターンは、ロール4および5の温度が高すぎる、および/またはロール4および5が互いに対して押されている圧力が高すぎる、加工状態を示している。
【0086】
図4bにおいて参照記号Fで示されたパターンは、互いからある距離を有している、フィルム22の表面上の孔を示し、これは、ロール4あるいは5のうちの1つの部分が中心から外れていることを示す。これは、それぞれのロールが磨耗しており、交換されなければならないというサインである。
【0087】
参照記号Iは、ロールが正しい温度を有していない、すなわち、冷た過ぎるか、温か過ぎるロールを示すエラー・パターンを示している。
【0088】
結果として、水平線、垂直線または二次元的に沿っているあるパターンの識別が、適切な制御信号の生成のための情報として使用することができる。
【0089】
図5aから5eは、5−ロールリファイナの最終ロール5および除去ナイフの表示を示している。図において、黒はカバー部を、また、白はロールの金属を示している。記述を単純化するために、カバーされていない端部は、図には示されていない。図5aは、リファイナの作動パラメータが正確に調節されている、理想的なフィルムを示す。結果は、完全なカバーである。図5bは、ロールが冷た過ぎ、ロールの全長に亘り縞付のパターンに結びつく、リファイナの加工状態を示している。これらの縞は、図4aおよび4bで示され、フィルム表面におけるエラーと呼ばれた灰色のピクセルに相当する。図5cおよび5dは、ロールが過剰に加圧されたときのフィルム22の表面を示す。これらのパターンは、ロールの側部におけるエラー部分を示し、図5cのロールは左側および図5dのロールは右側において、過剰に加圧されている。図5eに示されているエラー・パターンは、磨耗した除去ナイフのための表示であり、ロールの側部における縞およびエラー部分の組合せによって特徴づけられている。
【0090】
ロール上の表面の画像は、マスが除去ナイフによってロールから取り除かれる前に得られるが、磨耗した除去ナイフは不完全な除去に導く、すなわち、材料がロールに残り、これが次に特性パターンに導く、ということが注目されるかもしれない。
【0091】
CDDラインカメラ32で得られたライン画像は、パターン認識部分35を含む画像処理手段27へ入力される。パターン認識部分35は、図4および5aないし5eに関して説明された、それぞれのパターンを認識するか識別し、制御信号281,282,283が前記認識されたパターンに基づいて出力される。
【0092】
判断信号が、図5eに示されるパターンを示す場合、前記欠陥検知手段36は、ディスプレイ手段37が除去ナイフの悪化を表示するように、ディスプレイ手段37に警告信号を出力する。
【0093】
欠陥検知手段は、図4の参照記号Fで示されたパターンが前記パターン認識部分35によって認識された場合、ディスプレイ手段37が作業員へのロール5の悪化を示すか、ロール5が交換されねばならないことを作業員に示すように、信号を出力するべくさらに適応されてもよい。図5cおよび5dに関して説明されたようなパターンがパターン認識部分35において認識された場合、画像処理手段27は、圧力調節手段39がロール4および5が所定の量によって互いに対して押される圧力を変えるように、圧力調節手段39に対応する制御信号を出力する。
【0094】
パターン認識部分35が、図5bに関して説明されたものと同様のパターンを認識し、そして、画像処理手段27が認識されたパターンに対応する信号を温度調節手段38に出力する場合、この温度調節手段38はロール3、および/または、4、および/または、5に供給される冷却水の量、および/または、所定の量の冷却水の温度を変える。
【0095】
上述の作動は、作業員の介在なく、リファイナ19の作動パラメータを自動的に設定することを可能にする。それに加えて、磨耗の僅かな指示さえも認識され作業員に表示され得るので、大問題が生じる前に機械を保守することが可能である。
【0096】
下記では、図3に関して説明されたパターン認識部分35の実施の形態が図6を参照しつつ、より詳細に説明される。前記パターン認識部分35は、表面の画像を形成し、かつ前記表面画像中の複数のパターンを認識するために、連続する順番で連続する時刻に記録された所定の数のライン画像を配列すべく適応され得る。しかしながら、パターン認識部分35は、一度に1つのライン画像のみを分析することによって部分を認識すべく適応されてもよいということが注目されるべきである。
【0097】
一般に、画像処理手段27におけるパターン認識は全ての適切な方法で行われることが可能である。例えば、統計的方法を採用することは可能であり、それでは、特定のパターンが格納され、スキャンされた画像が前記格納されたパターンと比較され、最も大きな類似性を有する格納されたパターンがスキャンされたパターンであると認識されるように、類似値が各比較について計算される。
【0098】
しかしながら、ニューラル・ネットワークを使用するパターン認識方法を使用することが好ましい。というのは、これは上に言及された統計的方法よりはるかに速い画像処理を許すからである。従って、図6に概略的に示されたパターン認識部分35は、複数のニューロンを含むニューラル・ネットワークを備えている。このニューラル・ネットワーク・アーキテクチャは、適切なプロセッサ中のソフトウェア・プログラムで実施することができる。参照番号401ないし406は第1層のニューロンを示し、第2の層のニューロンに接続されている。これらのニューロン401ないし406および41は、入力として、ライン画像または所定の数のライン画像からなる表面画像を入力することにより訓練される。図6に示されるように、6つのピクセルからそれぞれ成る、3本のラインから成る表面画像が、ニューロン401ないし406および41を備えるニューラル・ネットワークに入力される。特に、ライン1ないし3のピクセル1はニューロン401へ入力され、ライン1ないし3のピクセル2はニューロン402へ入力され、ライン1ないし3のピクセル3はニューロン403へ入力され、ライン1ないし3のピクセル4はニューロン404へ入力され、ライン1ないし3のピクセル5はニューロン405へ入力され、そして、ライン1ないし3のピクセル6はニューロン406へ入力される。
【0099】
その後、ニューロン401ないし406の出力信号は、第2のレベルのニューロン41へ入力され、それは次に、結果信号を出力する。図6に示された表面画像で訓練されたニューラル・ネットワークは、訓練画像と同様のパターンを有している表面が入力される場合は、常に、結果信号を出力する。言い換えれば、訓練後、図6で示されるものと同じ表面画像がニューロン401ないし406へ入力されると、第2のレベルのニューロン41は、その結果信号を出力する。他の表面画像が図6で示されたニューラル・ネットワークへ入力された場合には、第2のレベルのニューロン41はその結果信号を出力しない。
【0100】
詳しくは、訓練は、訓練用入力として結果のパターンを使用して、特定の作動パラメータ(例えば、高すぎる温度)の設定、またはある状態(例えば、特定の程度への磨耗)にある部品(ロールまたは除去ナイフ)を採用すること、および、対応するパターンに関連する結果信号として前記特定の作動パラメータまたは部品のための適切な制御信号を設定することに存在するであろう。
【0101】
以下では、ニューロンの訓練が、ニューロンのモデルを示す図7aを参照して、より詳細に説明される。このニューロンのモデルは、http://zsw.e−technik.uni−stuttgart.deにおいて、マーティン・ミュラーのインターネット出版(9.10.1998)で見つけることができる。
【0102】
図7aは、ニューロン42のモデルを示す。入って来る信号e1ないしenには、それぞれ、乗算機431ないし43nによりウエイトW1ないしWnが乗ぜられる。乗算機430によりウエイトW0が乗ぜられる、さらなる入力、+1は、常にある値プラス1を出力し、且つ、ニューロン42のオフセットを補償するのに役立つ、いわゆるオン・ニューロンへの接続である。それ故に、ウエイトW0はまた、「活性化しきい値」あるいはニューロン42の「しきい値」と呼ぶことができる。入力信号e1ないしenは、ニューロン42に含まれた加算器44によって加えられ、次に、入力ネットとして、参照番号45で示されている非線形のトランスファー関数あるいは活性化関数fへ入力される。トランスファー関数の選択は、全体のネットワークの振る舞いを著しく決定する。トランスファー関数45としては、任意の種類の線形あるいは非線形関数、シヌソイド関数あるいは単純なしきい値関数が用いられ得る。しかしながら、好ましくは、双曲線正接が使用される。その後、出力oが次のセルへ出力される。
【0103】
ニューロンの訓練は、所望の出力oが出力されるように、入力信号e1ないしen および+1のためのウエイトw0ないしwnの最適な組を見つけることから成る。すなわち、ウエイトw0ないしwnは、特別な入力ファクターe1ないしenがニューロンへ入力される場合に、所望の出力oが出力されるように設定されなければならない。他の全ての場合には、出力oは所望の出力とは異ならなければならない。
【0104】
図7bは、パターン認識部分35で使用することができるニューラル・ネットワークの第2の例を示す。かかるニューラル・ネットワークはhttp://zsw.e−technik.uni−stuttgart.deにおいてマーティン・ミュラーのインターネット出版(9.10.1998)で説明されている。第2の例によるこのニューラル・ネットワークの描かれたアーキテクチャは、特別の方法で複数のニューロンを接続することにより実現されている。このニューラル・ネットワーク・アーキテクチャは、適切なプロセッサ中のソフトウェア・プログラムで実施され得る。
【0105】
図7bに示されたネットワーク・アーキテクチャは、Niの単一ニューロン460ないし46iを備えた第1レベル、Njのニューロン470ないし47jを備えた第2レベル、およびNkのニューロン480ないし48kを備えた第3レベルを含んでいる。図4に関して説明された表面画像がこのニューラル・ネットワークへ入力されるとケースが仮定される場合には。入力XTは22x17のマトリックスになるであろう。言い換えれば、この画像が、17の第1レベルのニューロンを有するニューラル・ネットワークへ入力される場合、これらのニューロンの各々へ入力される入力ベクトルは22−次元となろう。
【0106】
図7bに示されているように、各第1のレベルのニューロン460ないし46i は、各第2のレベルのニューロン470ないし47jに接続されている。第2のレベルのニューロン470ないし47jの各々は、前記第3のレベルのニューロン480ないし48kの各々に接続されている。WijとWjkとで示されるように、それぞれのニューロンの各入力は、ネットワークの訓練の間に決定される対応するウエイトで重み付けられる。第3のレベルのニューロン400ないし40aの各々の出力は、出力ファクターまたはマトリックスOpを形成する。
【0107】
さらに、表面画像の第2または第3のピクセルの全てを入力としてニューラル・ネットワークへ入力するのみで、データの量を減少させることも可能であることが注意されるべきである。好ましくは、表面の画像がロールEの幅に沿った等しいインクリメントの所定の数にスライスされ、そしてニューロンの対応する数に入力される。
【0108】
このニューラル・ネットワークが訓練される、つまり、ウエイトWijおよびWjkが、例えば図4および5aないし5eに関して説明されたパターンを認識するように対応して設定されるなら、出力ファクターOpは、これらのパターンのうちの1つを備えた表面画像が入力ベクトルあるいはマトリックスxPとして入力されているるかどうかを示すであろう。(明瞭化のために、WijおよびWjkだけが描かれているということが注意されるべきである。しかしながら、ニューロン間で示されている接続ラインの各々は、乗算機のような重み付け手段を備えている。)従って、ニューラル・ネットワークはそれぞれのパターンを認識することができる。
【0109】
ニューラル・ネットワークの訓練は、バック・プロパゲーション・アルゴリズムのような複数の学習あるいは訓練アルゴリズムに従って実行され得る。
ニューラル・ネットワークの使用は、一旦ネットワークが訓練されれば、それが高速で複数のデータを簡単に処理することを有利に可能にする。
【0110】
図8は、本発明によるミル手段の第3の実施の形態を示す。この実施の形態は、フィルム厚さ検知手段60、フィルム面積決定手段62および計算手段64が追加して設けられていることを除き、第2の実施の形態に対応する。フィルム面積決定手段62は、入力信号としてCCDラインカメラ32によるライン画像出力を受取る。フィルム面積は、孔および/またはライン画像における他のエラーのないフィルムの面積に対応するピクセルを数えることにより決定される。言い換えれば、フィルム表面の孔を描くピクセルは数えられない。
【0111】
従って、このフィルムの孔および/またはエラー部分を含まずに、処理されたフィルムのフィルム面積を正確に検知することが可能である。フィルム面積決定手段は、リファイナ19の作動が止まる場合に、処理されたフィルム面積の合計を最後に出力すべく、連続的に得られたライン画像中のフィルム面積を連続的に合計するように適応され得る。
【0112】
しかしながら、フィルム面積決定手段62は処理されたフィルムの所定の長さ、つまり、ライン画像の所定の数の後のフィルム面積を出力するようにも適応され得る。
【0113】
図8は手段62および64を個別のものとして示しているが、これは明瞭化の理由のために為されており、実際的なアプリケーションでは、手段62および64は画像処理手段27内に、例えば、ソフトウェア・インプリメンテーションとして組み入れられるであろう。
【0114】
図3に関して既に上述されたように、ライン画像中の各ピクセルは画像形成された表面の設定表面領域に対応するという事実により、フィルム面積の決定は、ピクセルの数を数えて、各ピクセルで画像形成された表面領域をそれに掛けることにより簡単に行うことができる。
【0115】
フィルム面積決定手段62は、フィルムの面積を表す面積信号63を計算手段64に出力する。計算手段64は、第5のロールに関連したフィルム厚さ検知手段60からの第2の入力信号61を受け取る。この第2の信号61は、フィルム22の厚さを示す、すなわち、反映する厚さ信号である。
【0116】
計算手段64は、厚さ信号61および表面信号63に基づいて、処理されたフィルムの量、すなわち、ある時間中に処理されたフィルムの量を計算する。
【0117】
フィルム厚さ検知手段60は、例えば、WO94/l0530に記載されたタイプのものであってもよい。しかしながら、好ましくは、フィルム厚さ検知手段60も、図3に示されている配列が実際フィルム面積決定手段およびフィルム厚さ決定手段の両者を包含するように、画像処理手段27に一体化される。これは、図9aおよび9bに関して下記中で説明されるものとする。
【0118】
ロール5をカバーするフィルム厚さを決定することができるためには、画像形成手段32の視界範囲が、生じる画像が背景600に関してロール5をカバーするマス22の端縁220とロール5自体の端縁550とを備える領域700を包含するように、配列されねばならない。このことは、図9bに示されており、それは、クラウン付のために一般に湾曲して形状付けられ、一点鎖線の端縁550のロール5、処理されている材料22および背景600を示している。端縁220と550との間の差は、ハッチ付面として示されている。厚さ信号61は前記2つの端縁220および550の比較に基づいて発生される。図9bの画像は、ロールの作動幅の一部を示している。
【0119】
端縁220および550の識別は、任意の適切な、または、望ましい方法で遂行することができる。
【0120】
マス22と背景600との間の境界を印す端縁220は、画像700が領域600および22を異ならせて再生するように、適切な背景を選ぶことにより、例えば、識別されてもよい。例えば、可視範囲中で画像形成する場合、背景の色または陰影がマスおよびロールの色または陰影から十分に区別可能であるべきである。IR画像形成を実行する場合、背景の温度がマス22およびロール5のそれとは十分に異なるべきである。
【0121】
端縁550の決定に関しては、この端縁は、マス22によって一般にカバーされているということが考慮されるべきである。所与の画像700において端縁550を決定する方法の一つは、マスなしで試運転を実行し、後の使用のために端縁550を記録することに存在する。その結果、画像を分析するとき、画像処理手段は、画像から端縁220を直接決定し、そして、それを格納された端縁550と比較する。端縁550を決定する代替方法は、一般に、マス22によってカバーされない可変区域、例えば、図9bに示されている点51および52がロール上に常に存在するという事実の利用に存する。画像処理手段は、そこで、(例えば画像700のより低いセクション上の、あるいはカバーされた、およびカバーされていないロール間の温度差からの特有のパターンに基づいて)カバーされていない前記点を識別し、端縁550のセクションとしてそれらを記録し、それにより端縁550を時間とともに継ぎ合せるべく配列されであろう。このプロセスは補間法と外挿法を含んでいるかもしれない。好ましくは、初期の格納された端縁550から始めることにより、2つの方法は組み合わせられ、それは、カバーされないセクションが実際の端縁が格納された端縁と最早一致しないことを示す場合に、カバーされないセクション51、52の識別によって時間とともに修正される。再び、補間法と外挿法が使用されるかもしれない。
【0122】
上に言及された厚さ信号は、端縁220および550の間の比較に基づいて発生される。図9bに示されたように、層22の厚さは一般に一定ではなく、しかし、ロールの長さに沿って、および時間とともに変わる値であろう。フィルム厚さを示す値を導くには様々な可能性が存在する。好ましくは、画像処理手段が2つの端縁の間の領域(図9bでハッチされている)を決定し、平均の厚さ値を生成するために、例えば画像形成されたロール長さにより除算することにより、前記領域に基づいて厚さを示す値を計算するであろう。
【0123】
カメラ32は、それが領域700をカバーする画像を自動的に生成するように、任意の適切な方法で配列され得る。例えば、ライン走査カメラを使用する場合、走査周波数は、領域700に対応するラインの数がロール5の回転周波数に比べて迅速に走査され得るように高くなければならない。
【0124】
ロールミル、および適切な警告装置(例えば、図8の欠陥検出手段)のための両制御信号を決定し、同時に処理能力の表示を導き出すことができることによって、全てが単一の画像形成手段を備えて、本発明は非常に柔軟で効率的なミル装置を達成する。
【0125】
上記の実施の形態では、画像処理が、作動幅全体の画像の全面的な外観から結論を導き出すことに存在した。しかしながら、本発明は、全面的な表面フィルムの外観の評価に制限されることはない。画像処理は、画像のある選択された部分の観察にさらに存在することができる。すなわち、カバーされた、およびカバーされていない領域間の識別により結論を引き出すことを越えて、カバーされた領域および/またはカバーされていない領域の外観をそれ自体で評価することもまた可能である。例えば、画像処理手段における第一ステップで、上の実施の形態で記述されたように、カバーパターンが分析され、且つ第2の追加のステップで、カバーされていると識別された領域がそれ自体により分析され、カバーされていないと識別された領域はそれ自体により分析され得る。一例として、カバーされた領域の特定の光学特性が、処理されている材料の状態に関係のある結論の引出しを可能にする。また、カバーされていない領域の特定の光学特性が、ロールまたはロールから処理された材料を取り除くための切断ナイフのような周辺装置の状態に関係のある結論を引出すのを可能にする。
かかる付加的な観察のさらなる例は、処理されている材料の側縁の評価である。すなわち、作動幅(つまり材料が処理される幅)は全体的なロール幅より小さくなる。何故なら、材料でロール幅全体を覆うことは、隣接するロール間の圧力により材料が周辺で搾り出されることに帰着するからである。処理されている材料の側縁の形状についての観察および分析も作動を制御する追加の根拠として使用され得る。
【0126】
従って、一般に、図2との関係で述べられたステップS3は、画像処理手段が、作動幅全体をカバーしている画像を処理し、そして付加的にそれ自体により、ミルされているマスによって覆われている領域の画像および/またはミルされているマスによって覆われていない領域の画像および/またはミルされているマスの側縁の画像を処理するべく配列されるように、多数のサブステップから成ってもよい。
【0127】
さらに好ましい実施の形態(それは上述の実施の形態の全ての組合せであってもよい)によれば、画像形成手段および画像処理手段は、ロールミルをモニターする別の方法が実行され得るように配列されている。この方法では、ロールミルが材料なしで運転され、つまり、ロールは回転するが、しかし、材料は供給されず移送されない。この場合、圧力はロールに印加されない。その後、画像形成手段によって生成された画像は、回転しているロールの表面が分析されるように処理手段で処理される。このように、ロールミルからのロールを分解する必要なしに、ロールの表面についての情報、および前記ロールの動的な状態についての情報を1つの測定で自動的に得ることが可能である。
【0128】
理解されるように、この補足的様相は、本発明のミル装置をさらに柔軟でより効率的にする。
【0129】
本出願は、特定の実施の形態に関して説明されたが、上に与えられた実施の形態および実施例は説明の目的のみのため、および本発明のより良い理解のためであり、本発明の範囲を制限するようには全く意図されていないということが注目されるべきである。他の変更は、次のクレームの中で定義されるように、本発明の範囲から逸脱することなく、当業者には明白に可能である。
【0130】
参照符号はより良い理解のために意図され、範囲を制限しないものとする。
【図面の簡単な説明】
本発明は、添付の図面と関連して、よりよく理解できるであろう。添付図面において、
【図1】 本発明によるミル装置の一つの実施形態を示す。
【図2】 図1に示された配列の制御動作を説明するフローチャートを示す。
【図3】 本発明によるミル装置の他の実施形態を示す。
【図4a】 図3の装置に配されたライン走査カメラで撮像された連続するライン画像の例を概略的に示す。
【図4b】 図3の装置に配されたライン走査カメラで撮像された連続するライン画像の例を概略的に示す。
【図5a】 図11aに関して説明されたような、チョコレートの製造に使用されるリファイナの最終ロール上のパウダー・フィルムのパターンの実例を示す。
【図5b】 図11aに関して説明されたような、チョコレートの製造に使用されるリファイナの最終ロール上のパウダー・フィルムのパターンの実例を示す。
【図5c】 図11aに関して説明されたような、チョコレートの製造に使用されるリファイナの最終ロール上のパウダー・フィルムのパターンの実例を示す。
【図5d】 図11aに関して説明されたような、チョコレートの製造に使用されるリファイナの最終ロール上のパウダー・フィルムのパターンの実例を示す。
【図5e】 図11aに関して説明されたような、チョコレートの製造に使用されるリファイナの最終ロール上のパウダー・フィルムのパターンの実例を示す。
【図6】 ニューラル・ネットワークを備え図3に示されたパターン認識部の作動を説明するための線図である。
【図7a】 ニューラル・ネットワークに含まれるニューロンの作動を説明するための線図である。
【図7b】 他の実施形態によるニューラル・ネットワークのアーキテクチャを示す概略線図である。
【図8】 本発明によるミル装置の他の実施形態を示す。
【図9a】 ロール上を移送されているフィルムの厚みの情報が得られるように、ロールの一部分を画像形成する特殊な方法を図解している。
【図9b】 図9aに示された配列で撮像された画像の略図を示す。
【図10】 チョコレートの製造過程を図示するブロック図である。
【図11a】 5つのロールを備えた従来のロールミルの一つの実施例を示す。
【図11b】 図11aのリファイナ式ロールミルに使用されるロールを示す。
【図11c】 他の5ロール式リファイナの側断面図である。
【図12】 図11aおよび11cに示されたロールミルの作動と作動パラメータを示す。
Claims (26)
- マス(22)をミルする複数のロール(1,2,3,4,5)を有するロールミル(19)と、
前記ロール(1,2,3,4,5)の少なくとも一つの表面の画像を自動的に形成し、対応する表面画像(26)を自動的に発生する表面画像形成手段(25,32)と、を備え、
前記表面画像形成手段(25,32)は前記少なくとも一つのロール(1,2,3,4,5)の全作動幅の画像を同時に形成するように配列されており、
前記表面画像(26)を自動的に処理し、前記表面画像(26)を自動的に分析し、そして前記少なくとも一つのロール(1,2,3,4,5)の全作動幅の状態を表わす信号を自動的に発生する画像処理手段(27)
を備えることを特徴とするミル装置。 - 前記マスは前もって混合されたサスペンションであることを特徴とする請求項1に記載のミル装置。
- 前記前もって混合されたサスペンションは、砂糖、ココアリカー、脂肪および粉乳の少なくとも一つを備えることを特徴とする請求項2に記載のミル装置。
- 前記表面画像処理手段(27)は、前記表面画像(26)に基づいて制御信号(28)を発生し、そして、前記ロールミル(19)の作動パラメータを調節する調節手段(29、38,39,31a、31b、6a、6b、7a、7b)に前記制御信号を提供することを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載のミル装置。
- 前記作動パラメータは、前記複数のロール(1,2,3,4,5)の一つ以上の温度、および前記複数のロール(1,2,3,4,5)の対応するものが互いに押されている圧力値の少なくとも一つを含むことを特徴とする請求項4に記載のミル装置。
- 前記表面画像形成手段(25,32)はライン走査カメラ(32)であり、前記表面画像(26)は一つ以上のラインに配列された複数のピクセルからなり、前記複数のピクセルの各々は画像形成された表面面積を表し且つ前記面積の物理的特性に対応するピクセル値を有することを特徴とする請求項1ないし5の一つに記載のミル装置。
- 前記ライン走査カメラ(32)は前記ロールミル(19)の一つのロール(5)の表面の画像を形成すべく配列され、そして前記一つのロール(5)のロール速度に基づいて前記ライン走査カメラ(32)のライン走査周波数を制御すべく配列されたカメラ制御手段(33)が設けられていることを特徴とする請求項6に記載のミル装置。
- 前記ライン走査カメラ(32)は、ライン走査の方向が前記一つのロール(5)のロール軸に平行であるように配列されていることを特徴とする請求項7に記載のミル装置。
- 前記ライン走査カメラ(32)は、ライン走査の長さが前記一つのロール(5)の加工の幅(W)にほぼ等しくなるように配列されていることを特徴とする請求項7に記載のミル装置。
- 前記表面画像処理手段(27)は、前記表面画像(26)のパターン認識を遂行し、そして前記パターン認識に基づいて前記制御信号(28)を発生すべく配列されていることを特徴とする請求項4ないし9の1つに記載のミル装置。
- 前記表面画像処理手段(27)は、前記表面画像(26)を保存されている画像と比較し、前記表面画像に最大の類似性を有する保存画像に基づいて前記制御信号(28)を決定すべく配列されていることを特徴とする請求項10に記載のミル装置。
- 前記表面画像処理手段(27)は、複数のニューロン(401から406、42、460から46i、470から47j、480から48k)を備えるニューラル・ネットワークを備えることを特徴とする請求項10に記載のミル装置。
- 前記ニューラル・ネットワークのネットワーク・アーキテクチャは少なくとも2つのレベルを備え、前記少なくとも2つのレベルのニューロン(401から406、42、460から46i、470から47j、480から48k)は所定の接続スキームに従い互いに接続されていることを特徴とする請求項12に記載のミル装置。
- 前記マスを前記複数のロール(1,2,3,4,5)の最後(5)から取除く除去手段(23)が設けられ、前記表面画像形成手段(25,32)が前記最後のロール(5)の表面の画像を形成すべく配列され、前記除去手段(23)および/または前記複数のロール(1,2,3,4,5)の一つの悪化を指示する指示手段(37)が設けられ、および前記表面画像処理手段(27)は前記表面画像(26)に基づいて前記指示手段(37)のための制御信号を発生すべく配列されていることを特徴とする請求項1ないし13の1つに記載のミル装置。
- 前記表面画像形成手段(25,32)は前記ロールの一つ(5)の表面の画像を形成すべく配列され、前記一つのロール(5)上の前記マス(22)の厚みに関連する厚み信号(61)を発生する厚み検出手段(60)と、
前記表面画像(26)に基づいて前記一つのロール(5)上の前記マス(22)のカバー面積を決定し、前記一つのロール(5)上の前記マス(22)のカバー面積に関連する面積信号(63)を発生する面積決定手段と、
前記厚み信号(61)および前記面積信号(63)に基づいて前記マス(22)の容積を計算する容積計算手段(64)と
を特徴とする請求項1ないし14の1つに記載のミル装置。 - 前記表面画像形成手段(25,32)は、背景に関して、前記一つのロール(5)をカバーするマスの縁と前記ロール(5)自体の縁とを備える画像を生じさせるべく配列されており、
前記厚み検出手段(60)は前記表面画像処理手段(27)の一部で、前記厚み検出手段(60)は、前記画像(26)内で前記マスの前記縁および前記一つのロール(5)の前記縁を決定し、前記2つの縁の比較に基づいて前記厚み信号(61)を発生すべく配列されていることを特徴とする請求項15に記載のミル装置。 - 前記表面画像形成手段(25,32)は赤外線範囲内で感知可能であることを特徴とする請求項1ないし16の1つに記載のミル装置。
- 前記表面画像処理手段(27)は、前記表面画像形成手段(25,32)により発生された表面画像(26)に基づき前記ロール(1,2,3,4,5)の少なくとも一つの状態を分析し、そしてロール状態信号を発生するロール分析手段を備えることを特徴とする請求項1ないし17の1つに記載のミル装置。
- 前記表面画像処理手段(27)は、全作動幅をカバーする画像を処理し、そして追加的にそれ自体によって、ミルされているマスによりカバーされている面積の画像、および/またはミルされているマスによりカバーされていない面積の画像、および/またはミルされているマスの横縁の画像を処理することを特徴とする請求項1ないし18の1つに記載のミル装置。
- 前記表面画像形成手段(25,32)は、前記画像形成手段(25,32)の光学的コンポーネント上に堆積され前記ミルされているマスの量が無視され得るように、前記少なくとも一つのロールとのに距離に配列されていることを特徴とする請求項1ないし19の1つに記載のミル装置。
- マス(22)をミルする複数のロール(1,2,3,4,5)を有するロールミル(19)の作動パラメータを制御する方法であって、
前記ロール(1,2,3,4,5)の一つ(5)の表面の画像(26)を自動的に発生させ(S2)、前記表面の画像(26)は前記ロール(1,2,3,4,5)の前記一つ(5)の全作動幅の画像を同時に形成するものであり、
前記表面の画像(26)に基づいて画像形成されている表面の表面状態を自動的に判断し(S3)、
該表面状態の判断に基づいて制御信号(28)を自動的に発生させ(S4)、そして
前記制御信号(28)に基づいて作動パラメータを自動的に調節する(S5)ステップを備えることを特徴とする方法。 - 前記判断ステップ(S3)は、パターン認識ステップを備えることを特徴とする請求項21に記載の方法。
- 前記一つのロール(5)上の前記マス(22)の厚みに関連する厚み信号(61)を発生させ、
前記表面の画像(26)に基づいて前記一つのロール(5)上の前記マス(22)のカバー面積を決定し、
前記一つのロール(5)上の前記マス(22)のカバー面積に関連する面積信号(63)を発生させ、そして
前記厚み信号(61)および前記面積信号(63)に基づいて前記マス(22)の容積を計算することを特徴とする請求項21または22に記載の方法。 - 背景に関して前記一つのロール(5)をカバーするマスの縁と前記ロール(5)自体の縁とを備える画像を生じさせ、そして
前記画像(26)内で前記マスの前記縁および前記一つのロール(5)の前記縁を決定し、前記2つの縁の比較に基づいて前記厚み信号(61)を発生させることを特徴とする請求項23に記載の方法。 - 前記判断ステップ(S3)は、全作動幅をカバーする画像を処理し、そして追加的にそれ自体によって、ミルされているマスによりカバーされている面積の画像、および/またはミルされているマスによりカバーされていない面積の画像、および/またはミルされているマスの横縁の画像を処理することを備えることを特徴とする請求項21ないし24の1つに記載の方法。
- マス(22)をミルする複数のロール(1,2,3,4,5)を有するロールミル(19)の一つのロール(5)の状態を分析する方法であって、
前記ロール(5)を、前記ロール(5)の上に移送されているマス(22)無しで且つ前記ロール(5)が他のロールに押付けられずに、走行させ、
前記ロール(5)の表面の画像(26)を自動的に発生させ、前記表面の画像(26)は前記ロール(5)の全作動幅の画像を同時に形成するものであり、
前記画像(26)を自動的に分析し、
前記分析に基づいてロールの状態信号を自動的に発生させる
ステップを備えることを特徴とする方法。
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
EP99106104.5 | 1999-04-01 | ||
EP99106104A EP1043070A1 (en) | 1999-04-01 | 1999-04-01 | Milling device |
PCT/EP2000/002825 WO2000059636A1 (en) | 1999-04-01 | 2000-03-30 | Milling device |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002540922A JP2002540922A (ja) | 2002-12-03 |
JP4778619B2 true JP4778619B2 (ja) | 2011-09-21 |
Family
ID=8237854
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000609189A Expired - Lifetime JP4778619B2 (ja) | 1999-04-01 | 2000-03-30 | ミル装置、ロールミルを制御する方法、並びにロールの状態を分析する方法 |
Country Status (12)
Country | Link |
---|---|
EP (2) | EP1043070A1 (ja) |
JP (1) | JP4778619B2 (ja) |
AT (1) | ATE240786T1 (ja) |
AU (1) | AU769353B2 (ja) |
BR (1) | BR0009514A (ja) |
CA (1) | CA2368199C (ja) |
CZ (1) | CZ299583B6 (ja) |
DE (1) | DE60002844T2 (ja) |
HU (1) | HUP0200751A2 (ja) |
NO (1) | NO20014773L (ja) |
PL (1) | PL198787B1 (ja) |
WO (1) | WO2000059636A1 (ja) |
Families Citing this family (15)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE10126251A1 (de) * | 2001-05-29 | 2003-01-23 | Buehler Ag | Online-Prozessüberwachung und Online-Prozessmodelierung |
DE102004052084B4 (de) * | 2004-10-26 | 2016-10-27 | Bühler AG | Walzwerk |
DE102005037387A1 (de) * | 2005-08-08 | 2007-02-15 | F.B. Lehmann Maschinenfabrik Gmbh | Walzwerk |
GB0714389D0 (en) | 2007-07-21 | 2007-09-05 | Barry Callebaut Ag | Process and product |
GB0714390D0 (en) | 2007-07-21 | 2007-09-05 | Barry Callebaut Ag | Process |
US9041508B2 (en) * | 2008-08-08 | 2015-05-26 | Snap-On Incorporated | Image-based inventory control system and method |
AP2016009087A0 (en) * | 2013-08-13 | 2016-03-31 | Royal Duyvis Wiener Bv | Refiner and process for grinding and homogenizing materials containing particles |
ITCN20130014A1 (it) * | 2013-12-31 | 2015-07-01 | Taricco E Gallo Snc | Raffinatrice/miscelatrice modulare per la produzione a ciclo continuo in linea, a temperatura controllata, a basso consumo energetico, con mezzi di raffreddamento e lavaggio integrati, con controllo elettronico sensorizzato, con auto-apprendimento de |
EP3241449B1 (de) * | 2016-05-02 | 2020-12-16 | Bühler AG | Vorrichtung und verfahren zum bearbeiten von lebensmittelmassen |
WO2018196970A1 (en) * | 2017-04-26 | 2018-11-01 | Bühler AG | Self-optimizing, adaptive industrial chocolate production system, and corresponding method thereof |
CN110038672B (zh) * | 2019-03-07 | 2020-12-08 | 惠安县螺阳邓先鹏建筑物清洁服务中心 | 一种磁耗增强的多线路电子垃圾回收利用破碎处理设备 |
IT201900003501A1 (it) * | 2019-03-11 | 2020-09-11 | Primetals Tech Italy S R L | Metodo e sistema di controllo del gap in laminatoi |
US11873240B2 (en) * | 2019-06-28 | 2024-01-16 | Hall Labs Llc | Methods and systems for sizing waste solids |
DE102019132554B4 (de) * | 2019-11-29 | 2024-03-21 | Hamburg Dresdner Maschinenfabriken Verwaltungsgesellschaft Mbh | Prozesslinie zur Produktion von Schokolade mit verschiedenen Prozessstufen |
DE102020113940A1 (de) | 2020-05-25 | 2021-11-25 | Hamburg Dresdner Maschinenfabriken Verwaltungsgesellschaft Mbh | Refineranordnung |
Citations (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS59202005A (ja) * | 1983-04-21 | 1984-11-15 | カルル エ モンタナリ エス・ピ−・エ− | チヨコレ−ト精製機械のチヨコレ−ト膜の厚さを制御及び監視する装置 |
JPS60217120A (ja) * | 1984-04-13 | 1985-10-30 | Bridgestone Corp | ロ−ル間のゴムバンク量測定装置 |
JPH06502489A (ja) * | 1990-11-16 | 1994-03-17 | デ モントフォート ユニヴァーシティ | 織物検査方法および装置 |
JPH07137062A (ja) * | 1993-11-18 | 1995-05-30 | Mitsubishi Plastics Ind Ltd | カレンダバンク量の測定方法 |
JPH0914942A (ja) * | 1995-06-30 | 1997-01-17 | Ishikawajima Harima Heavy Ind Co Ltd | 円筒状表面の傷検査用撮影装置 |
JPH09323333A (ja) * | 1996-04-05 | 1997-12-16 | Sumitomo Bakelite Co Ltd | 熱可塑性樹脂シートの製造方法 |
WO1998009789A1 (en) * | 1996-09-05 | 1998-03-12 | The Goodyear Tire And Rubber Company | System and method for controlling the size of material banks in calenders, mills, and feed mills |
JPH10202845A (ja) * | 1997-01-17 | 1998-08-04 | Heidelberger Druckmas Ag | 複数のインキを用いた印刷におけるインキ供給の調整方法 |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE3016786C2 (de) * | 1980-04-30 | 1983-05-19 | Gebrüder Bühler AG, 9240 Uzwil | Verfahren und Einrichtung zur Regelung der Spaltbreite zwischen wenigstens zwei in einem Mehrwalzwerk zusammenarbeitenden parallelen Walzen |
US5331178A (en) * | 1991-07-05 | 1994-07-19 | Kabushiki Kaisha Kobe Seiko Sho | Optical surface inspecting system for inspecting the surface of a rolling roll having mechanism for keeping clean a window through which a camera detects a condition of the rolling roll |
ATE143127T1 (de) | 1992-10-30 | 1996-10-15 | Buehler Ag | Verfahren zum messen der dicke einer schicht und vorrichtung zur durchführung des verfahrens |
-
1999
- 1999-04-01 EP EP99106104A patent/EP1043070A1/en not_active Withdrawn
-
2000
- 2000-03-30 EP EP00917019A patent/EP1165239B1/en not_active Expired - Lifetime
- 2000-03-30 CA CA002368199A patent/CA2368199C/en not_active Expired - Lifetime
- 2000-03-30 BR BR0009514-1A patent/BR0009514A/pt not_active IP Right Cessation
- 2000-03-30 JP JP2000609189A patent/JP4778619B2/ja not_active Expired - Lifetime
- 2000-03-30 CZ CZ20013528A patent/CZ299583B6/cs not_active IP Right Cessation
- 2000-03-30 DE DE60002844T patent/DE60002844T2/de not_active Expired - Lifetime
- 2000-03-30 HU HU0200751A patent/HUP0200751A2/hu unknown
- 2000-03-30 PL PL350675A patent/PL198787B1/pl unknown
- 2000-03-30 AT AT00917019T patent/ATE240786T1/de active
- 2000-03-30 AU AU38160/00A patent/AU769353B2/en not_active Expired
- 2000-03-30 WO PCT/EP2000/002825 patent/WO2000059636A1/en active IP Right Grant
-
2001
- 2001-10-01 NO NO20014773A patent/NO20014773L/no not_active Application Discontinuation
Patent Citations (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS59202005A (ja) * | 1983-04-21 | 1984-11-15 | カルル エ モンタナリ エス・ピ−・エ− | チヨコレ−ト精製機械のチヨコレ−ト膜の厚さを制御及び監視する装置 |
JPS60217120A (ja) * | 1984-04-13 | 1985-10-30 | Bridgestone Corp | ロ−ル間のゴムバンク量測定装置 |
JPH06502489A (ja) * | 1990-11-16 | 1994-03-17 | デ モントフォート ユニヴァーシティ | 織物検査方法および装置 |
JPH07137062A (ja) * | 1993-11-18 | 1995-05-30 | Mitsubishi Plastics Ind Ltd | カレンダバンク量の測定方法 |
JPH0914942A (ja) * | 1995-06-30 | 1997-01-17 | Ishikawajima Harima Heavy Ind Co Ltd | 円筒状表面の傷検査用撮影装置 |
JPH09323333A (ja) * | 1996-04-05 | 1997-12-16 | Sumitomo Bakelite Co Ltd | 熱可塑性樹脂シートの製造方法 |
WO1998009789A1 (en) * | 1996-09-05 | 1998-03-12 | The Goodyear Tire And Rubber Company | System and method for controlling the size of material banks in calenders, mills, and feed mills |
JPH10202845A (ja) * | 1997-01-17 | 1998-08-04 | Heidelberger Druckmas Ag | 複数のインキを用いた印刷におけるインキ供給の調整方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
HUP0200751A2 (en) | 2002-07-29 |
CZ299583B6 (cs) | 2008-09-10 |
AU3816000A (en) | 2000-10-23 |
DE60002844T2 (de) | 2004-02-19 |
JP2002540922A (ja) | 2002-12-03 |
DE60002844D1 (de) | 2003-06-26 |
AU769353B2 (en) | 2004-01-22 |
EP1165239B1 (en) | 2003-05-21 |
WO2000059636A1 (en) | 2000-10-12 |
PL198787B1 (pl) | 2008-07-31 |
CA2368199C (en) | 2008-07-08 |
ATE240786T1 (de) | 2003-06-15 |
NO20014773D0 (no) | 2001-10-01 |
CZ20013528A3 (cs) | 2002-02-13 |
PL350675A1 (en) | 2003-01-27 |
EP1165239A1 (en) | 2002-01-02 |
NO20014773L (no) | 2001-11-29 |
BR0009514A (pt) | 2002-06-04 |
CA2368199A1 (en) | 2000-10-12 |
EP1043070A1 (en) | 2000-10-11 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4778619B2 (ja) | ミル装置、ロールミルを制御する方法、並びにロールの状態を分析する方法 | |
WO1998043814A2 (en) | On press color control system | |
US5899959A (en) | Measurement of visual characteristics of paper | |
EP3580720B1 (en) | Real-time, full web image processing method and system for web manufacturing supervision | |
JP2007528813A (ja) | 印刷機によって生成された印刷物を監視するための方法およびシステム | |
EP1551635B1 (en) | Method and apparatus for on-line monitoring print quality | |
JPS59202005A (ja) | チヨコレ−ト精製機械のチヨコレ−ト膜の厚さを制御及び監視する装置 | |
JPH11320838A (ja) | 印刷品質管理方法及び装置 | |
TW202039080A (zh) | 碾穀設施用的運作支援裝置、以及碾穀設施 | |
JPH07122616B2 (ja) | 紙の品質モニタリング装置 | |
EP0953291A1 (en) | Method and device for refining a confectionery material | |
US6330024B1 (en) | System and method for controlling the size of material banks in calenders, mills, and feed mills | |
EP0928240B1 (en) | System and method for controlling the size of material banks in calenders, mills, and feed mills | |
JPH05229106A (ja) | 印刷プロセスの監視および制御方法 | |
JPH06222002A (ja) | 光沢むらおよび印刷むら測定方法および装置 | |
JP2738066B2 (ja) | 抄紙機における地合制御方法及び装置 | |
US20050072328A1 (en) | Automated system to control printing contact pressure | |
JP2751410B2 (ja) | 地合計測方法及び該地合計測方法を用いた地合制御方法 | |
US20100208058A1 (en) | Monitoring the color impression of multicolor patterned areas | |
CN110906972B (zh) | 一种纸张监测自动防断系统 | |
CN114004827A (zh) | 一种铝钛合金加工生产用信息管理平台 | |
CN117830266A (zh) | 烟草薄片颜色外观稳定性指标计算方法、系统及装置 | |
JPH07137061A (ja) | カレンダバンクの制御方法 | |
JPH01246490A (ja) | 抄紙機上の紙料又は湿紙の挙動モニタ装置 | |
CN117324064A (zh) | 一种大米抛光机调控方法及监测系统 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20050719 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20070326 |
|
RD04 | Notification of resignation of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424 Effective date: 20070326 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20100521 |
|
A601 | Written request for extension of time |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601 Effective date: 20100823 |
|
A602 | Written permission of extension of time |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602 Effective date: 20100830 |
|
A601 | Written request for extension of time |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601 Effective date: 20100917 |
|
A602 | Written permission of extension of time |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602 Effective date: 20100928 |
|
A601 | Written request for extension of time |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601 Effective date: 20101021 |
|
A602 | Written permission of extension of time |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602 Effective date: 20101028 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20101122 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20110628 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20110704 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 4778619 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140708 Year of fee payment: 3 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term |