JP4778372B2 - 温度制御装置および飲料供給装置 - Google Patents

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Description

本発明は、例えばシロップ、希釈水、炭酸水等の流体の温度制御を行う温度制御装置、および飲料供給装置に関するものである。
飲料供給装置は、冷凍装置で所定の温度に冷却された冷却水(熱交換用の第1流体)を冷却水槽に貯め、この冷却水に浸漬した冷却パイプに通過させて冷却したシロップ、炭酸水、希釈水(以下、総称して「飲料水」という)を供給する冷却装置と、複数のディスペンシングバルブを有するディスペンサ本体とを備えている。
この飲料供給装置は、ディスペンシングバルブに設けた操作レバーがカップなどで押された場合、例えば操作レバーに対応するシロップと希釈水とを混合して飲料を形成し、この飲料をカップに供給する。
従来、この種の飲料供給装置の中には、冷却した飲料水(温度制御対象の第2流体)を保冷する(飲料水の温度を維持するよう温度制御を行う)温度制御装置を備えたものがある。この温度制御装置は、外管の内部に冷却水送出管路(熱交換管路)、冷却水環流管路(熱交換管路)、および流体管路を配設してある。冷却水送出管路は、冷却水槽からディスペンサ本体の冷蔵庫に配設した保冷パイプに冷却水を供給する場合、その冷却水を通過させるものである。冷却水環流管路は、保冷パイプから冷却水槽に冷却水を戻す場合に、その冷却水を通過させるものである。この冷却水環流管路は、一方の端部を上記保冷パイプに接続してあり、外管の内部に冷却水を充填できるように他方の端部を外管の途中に配置してある。流体管路は、冷却した飲料水を冷却装置からディスペンサ本体に供給する場合、その飲料水を通過させるものである。
この飲料供給装置は、冷却水環流管路の他方の端部から外管の内部に冷却水を吐出することによって流体管路の内部の飲料水を保冷する(例えば、特許文献1参照)。
特開2004−269027号公報
しかしながら、従来の温度制御装置では、冷却装置からディスペンサ本体に飲料水を供給するための流体管路が、外管の内部で冷却水に直接浸されている。このため、冷却水槽の冷却水が汚染された場合には、流体管路の内部の飲料水に臭気が浸透して異臭味を生じるなど飲料品質が低下するおそれがある。
本発明は、上記実情に鑑みて、飲料水(温度制御対象の第2流体)の品質を維持することができる温度制御装置および飲料供給装置を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明の請求項1に係る発明は、外管の内部に配設し、該外管の一方の端部から他方の端部に向けて熱交換用の第1流体を通過させる送出管路と、前記外管の内部に配設し、該外管の他方の端部から一方の端部に向けて前記第1流体を通過させる環流管路と、前記外管の内部に配設し、温度制御対象の第2流体を通過させる複数の流体管路とを備えて成り、前記送出管路と前記環流管路とに前記第1流体を通過させることで前記流体管路の内部にある前記第2流体の温度制御を行う温度制御装置において、前記送出管路を前記外管の中央に配置して該送出管路の周りを囲むように前記環流管路と前記複数の流体管路とを配置し、前記外管の内部に、熱伝導性を付与したゲル状の充填材を充填することを特徴とする。
また、本発明の請求項2に係る飲料供給装置は、請求項1に記載の温度制御装置を備えることを特徴とする。
本発明によれば、外管の内部に充填材が充填してあるため、流体管路が直接冷却水に浸されることがない。この結果、熱交換用の第1流体が汚染された場合であっても、流体管路の第2流体に臭気などが浸透する事態を防いで流体の品質を維持することができる。しかも、熱伝導性を付与したゲル状の充填材を適用しているため、折り曲げて使用する場合、その折り曲げに応じて充填材が変形し、充填材と熱交換管路との間に空隙が発生することを防止することができ、且つ充填材と流体管路との間に空隙が発生することを防止することができる。よって、空隙が発生することに起因した熱ロスの発生を防止することができる。
以下に添付図面を参照して、本発明に係る温度制御装置および飲料供給装置の好適な実施の形態を詳細に説明する。
図1は本発明に係る温度制御装置を適用した飲料供給装置の実施の形態を示す概念図、図2は図1におけるA−A断面図(温度制御装置の横断面図)である。図1に示すように飲料供給装置1は、冷却装置10、ディスペンサ本体20、および温度制御装置である飲料配管30からなる。
冷却装置10は、冷凍装置11によって冷却される熱交換用の第1流体である冷却水12を貯める冷却水槽13と、冷却水12に浸漬されてシロップ、炭酸水、および希釈水等の飲料水を冷却する冷却パイプ14とを有している。冷却パイプ14は、ステンレスなどの金属管で構成してあり、冷却水12の汚染に際して影響がない。なお、冷却パイプ14は、図1において1つのみ示してあるが、各種飲料水に応じて複数(この実施の形態では6本)設けてある。
冷凍装置11は、コンプレッサ、凝縮器、冷却ファン、蒸発器等で構成してあり、蒸発器を冷却水槽13内に取り付けてある。この冷凍装置11は、コンプレッサで圧縮され、凝縮器で凝縮された冷媒が循環されると、冷媒が蒸発する際に冷却水12との間で熱交換を行って冷却水12を冷却する。
冷却パイプ14は冷却水12に浸漬してある。そして、飲料の原料であるシロップ、シロップを希釈して無炭酸飲料を形成するための希釈水、シロップを希釈して炭酸飲料を形成するための炭酸水等の飲料水が冷却水12との間で熱交換を行い冷却される。なお、飲料水について、図には明示しないがシロップは、シロップタンクに貯留され、炭酸ガスボンベから供給される炭酸ガスの圧力で冷却パイプ14に押し出される。炭酸水は、冷却水12に浸漬してあるカーボネータに貯留している水に炭酸ガスボンベから供給される炭酸ガスを溶かしたもので、炭酸ガスの圧力でカーボネータから押し出されて冷却パイプ14に供給される。希釈水は水ポンプで圧送され冷却パイプ14に供給される。
また、冷却装置10には、冷却水送出ポンプ15が設けてある。この冷却水送出ポンプ15は、冷却水槽13に貯めてある冷却水12をディスペンサ本体20に圧送するものである。
ディスペンサ本体20は、飲料の原料を収容するBIB(Bag In Box)などの原料貯蔵部21を保冷する冷蔵庫22を内蔵している。また、ディスペンサ本体20は、例えば下面四隅に脚部29を有し、各脚部29を介してテーブルTなどの上に載置してある。ディスペンサ本体20の前面側には、冷蔵庫22の開閉などを行うためのドア23が設けてある。ドア23には、供給する飲料の種類に応じた飲料選択ボタン24が設けてある。冷蔵庫22の内部には、原料貯蔵部21を保冷するための保冷パイプ25が配設してある。保冷パイプ25は、冷却水送出ポンプ15によって冷却水12が圧送された場合、冷蔵庫22の内部を冷却するものである。冷蔵庫22の下部には、原料貯蔵部21の原料を圧送するチューブポンプ26が配設してある。また、図には明示しないがチューブポンプ26に隣接して希釈水を供給する希釈水ノズルや、冷却パイプ14を通過して供給される各種飲料水(シロップ、希釈水、炭酸水)を混合して飲料を調理する飲料混合バルブが設けてある。
上記ディスペンサ本体20は、冷却水送出ポンプ15で圧送される冷却水12で冷蔵庫22が冷却されるので、冷蔵庫22を冷却するための冷凍装置を特別設ける必要がなく、それにより構成をコンパクトにすることができる。
飲料配管30は、冷却水送出ポンプ15で圧送される冷却水12、および冷却パイプ14を通過した飲料水をディスペンサ本体20に供給するためのものである。飲料配管30は、図1および図2に示すように、外管33と、熱交換管路31と、流体管路32と、充填材34とを有している。
外管33は、パイプ33aと、その外側を覆う断熱材33bとにより形成してある。パイプ33aの内径は、2本の熱交換管路31、6本の流体管路32を内部に配設することが可能な大きさである。断熱材33bは、断熱性を有する合成樹脂、または合成ゴム、例えば発泡ポリエチレン、発泡ポリウレタン、発泡ゴム等で形成してある。
熱交換管路31は、外管33の内部に配設してあり、送出管路31aおよび環流管路31bを有している。送出管路31aは、保冷パイプ25の一端と、冷却水送出ポンプ15とに接続してあり、冷却水送出ポンプ15によって送出される冷却水12を保冷パイプ25に供給して冷蔵庫22を冷却するためのものである。一方、環流管路31bは、一端を保冷パイプ25の他端に接続してあり、解放してある他端を冷却水槽13に向けて配置してあって、冷蔵庫22を冷却した冷却水12を冷却水槽13に戻すためのものである。すなわち、熱交換管路31は、冷却水槽13に貯めた冷却水12を冷却装置10の外部に導いて環流させるものである。これら送出管路31aおよび環流管路31bは、合成樹脂等のエラストマーを材料として形成してある。特に、シリコーンゴムを材料として形成することが好ましい。また、送出管路31aおよび環流管路31bは、上記エラストマーに例えば炭素(グラファイトを含む)、窒化ボロン、窒化アルミニウム、窒化チタン、マグネシウム、アルミニウム、銅、鉄、マンガン、タルク、炭酸カルシウム等のフイラーを添加することで熱伝導性を付与してある。送出管路31aおよび環流管路31bは、例えば上記フイラーを10%〜70%含む。
流体管路32は、外管33の内部に配設してあって、冷却パイプ14の吐出側に接続してあり、冷却パイプ14を通過したシロップ、希釈水、炭酸水等の飲料水(温度制御対象の第2流体)をディスペンサ本体20の希釈水ノズルや飲料混合バルブに供給するためのものであって、冷却パイプ14に対応するように複数(この実施の形態では6本)設けてある。この流体管路32は、例えば合成樹脂に炭素(グラファイトを含む)、窒化ボロン、窒化アルミニウム、窒化チタン、マグネシウム、アルミニウム、銅、鉄、マンガン、タルク、炭酸カルシウム等のフイラーを添加することで熱伝導性を付与してある。
充填材34は、外管33の内部に充填してあり、熱交換管路31と流体管路32との間隙を埋めるためのものである。この充填材34は、例えばゲル状のシリコーン(付加反応型)である。また、充填材34は、シリコーンに例えば炭素(グラファイトを含む)、窒化ボロン、窒化アルミニウム、窒化チタン、マグネシウム、アルミニウム、銅、鉄、マンガン、タルク、炭酸カルシウム等のフイラーを添加することで熱伝導性を付与してある。充填材34は、例えば上記フイラーを10%〜70%含む。
この飲料配管30は、外管33の内部の断熱雰囲気中に、送出管路31aの冷却水12と、環流管路31bの冷却水12と、流体管路32の飲料水とを備える。この状態で、冷却水送出ポンプ15を駆動することによって、冷却水12を送出管路31aに通過させ、且つ冷却水12を環流管路31bに通過させれば、冷却水12の冷熱が充填材34を介して流体管路32に伝わる。このため、冷却水12の冷熱によって流体管路32の内部にある飲料水が保冷されることになる。
なお、外管33の内部に配設する熱交換管路31および流体管路32においては、図2に示すように熱交換管路31(送出管路31aおよび環流管路31b)の周りを流体管路32で囲むように配置することが好ましい。このように配置すれば、熱交換管路31を通過する冷却水12の冷熱を流体管路32の飲料水に効率よく伝えることができる。
以上の構成において、飲料供給装置1は、飲料選択ボタン24を押して烏龍茶、ジュースなどの無炭酸飲料を選択すると、例えば原料貯蔵部21内の原料がチューブポンプ26によって圧送されて供給される。同時に、希釈水が水ポンプ(図示せず)で圧送されディスペンサ本体20の希釈水ノズル(図示せず)から供給される。このようにして供給された原料および希釈水はカップ28に注がれ、希望する無炭酸飲料が得られる。一方、飲料供給装置1は、飲料選択ボタン24を押して炭酸飲料を選択すると、炭酸ガスボンベから供給される炭酸ガスの圧力でシロップタンク(図示せず)から送り出され冷却パイプ14を通過して供給されたシロップがディスペンサ本体20の飲料混合バルブ(図示せず)に供給される。同時に、炭酸ガスの圧力でカーボネータから押し出されて冷却パイプ14を通過して供給された炭酸水が飲料混合バルブ(図示せず)に供給される。このようにして供給されたシロップおよび炭酸水はカップ28に注がれ、希望する炭酸飲料が得られる。
また、上述した飲料供給装置1は、冷却水槽13に貯めてある冷却水12を冷却水送出ポンプ15で圧送し、送出管路31aを介して保冷パイプ25に供給して冷蔵庫22を冷却することにより原料貯蔵部21を保冷する。そして、保冷パイプ25に供給され冷蔵庫22を冷却した冷却水12は環流管路31bを介して冷却水槽13に戻される。なお、熱交換管路31を介してディスペンサ本体20(冷蔵庫22)と冷却装置10(冷却水槽13)との間を環流する冷却水12は、外管33の内部を通過するので冷熱が保持される。
さらに、飲料供給装置1は、熱交換管路31に冷却水12を通過させることで、流体管路32の内部にある飲料水の保冷を行う。
したがって、飲料供給装置1での飲料供給が中断してシロップ、炭酸水、希釈水などの各種飲料水が流体管路32内に滞留する場合、または飲料選択ボタン24で選択されず一部の飲料水の供給がなく、当該飲料水が流体管路32内に滞留する場合であっても、流体管路32内の飲料水が常に冷却水12の冷熱によって冷却されるので、飲料供給装置1で供給する飲料は常に程良い温度に冷やされた安定した飲料品質を維持して提供することが可能になる。
また、流体管路32には、充填材34を介して冷熱が伝わり、直接冷却水12に浸されることがない。この結果、冷却水槽13の冷却水12が汚染された場合であっても、流体管路32の飲料水に臭気などが浸透する事態を防いで飲料品質を維持することが可能になる。また、冷却水12を外管33の内部に吐出していないので、冷却水12の漏れがなく、また使用する冷却水12の量を抑えることが可能になる。さらに、冷却水12を外管33の内部に吐出していないので、冷却水12が外管33の内部で大気に触れることがなく、外管33の内壁や流体管路32の外壁に水垢などの汚れが付着しない。これにより、保冷(保温)効率や冷却水12の流れを良好に保つことが可能になる。
さらに、流体管路32を外管33で大気との接触を遮断し、且つ断熱しているので、冷却水12によって冷却されたシロップ、炭酸水、希釈水等の飲料水が冷却装置10からディスペンサ本体20に移動する間に温まることがなくなるので、熱ロスを少なくすることが可能になる。また、ディスペンサ本体20に供給される飲料水は常に冷却された状態で供給されるので、ディスペンサ本体20に飲料水を冷却するための冷却水槽や冷凍装置を設ける必要をなくすことができ、それにより、ディスペンサ本体20の小型化を図ることが可能になる。
また、充填材34に、熱伝導性を付与したゲル状のシリコーンを適用しているため、飲料配管30を折り曲げて使用する場合でも、充填材34と熱交換管路31との間に空隙が発生することを防止でき、且つ充填材34と流体管路32との間に空隙が発生することを防止することができる。よって、空隙が発生することに起因した熱ロスの発生を防止することができる。また、送出管路31aおよび環流管路31bをシリコーンゴムで形成した場合には、充填材(熱伝導性を付与したゲル状のシリコーン)34との密着性が良好である。よって、送出管路31aと充填材34との間に空隙が発生することを確実に防止することができ、環流管路31bと充填材34との間に空隙が発生することを確実に防止することができる。また、付加反応型のシリコーンを使用すれば、架橋によって流動しない程度の剛性を有する。
なお、上述した実施の形態では、飲料配管(温度制御装置)30として、環流管路31bを外管33の内部に配設した構成を説明したが、この限りではない。例えば、他の温度制御装置の一例を図3および図4に示す。図3は他の温度制御装置を示す断面図(管路の径方向断面図)、図4は図3におけるB−B断面図(管路の長手方向断面図)である。具体的には、図3および図4に示すように熱交換管路31の送出管路31aを流体管路32とともに外管33の内部に配置し、外管33の内部を充填材34で充填する。送出管路31aの各端部は、接続チューブ35を介して冷却水送出ポンプ15および保冷パイプ25の一端に接続してある。また、複数(この例では6本)の流体管路32は、送出管路31aの周りを囲むように配置してある。なお、図には明示しないが環流管路31bは、外管33の外部に配置してある。図3および図4に示す構成であっても、冷却水12を送出管路31aに通過させれば、冷却水12の冷熱によって流体管路32の内部にある飲料水が保冷される。
したがって、図3および図4に示す構成によれば、飲料供給装置1での飲料供給が中断してシロップ、炭酸水、希釈水などの各種飲料水が流体管路32内に滞留する場合、または飲料選択ボタン24で選択されず一部の飲料水の供給がなく、当該飲料水が流体管路32内に滞留する場合であっても、流体管路32内の飲料水が常に冷却水12の冷熱によって冷却されるので、飲料供給装置1で供給する飲料は常に程良い温度に冷やされた安定した飲料品質を維持して提供することが可能になる。
また、流体管路32には、充填材34を介して冷熱が伝わり、直接冷却水12に浸されることがない。この結果、冷却水槽13の冷却水12が汚染された場合であっても、流体管路32の飲料水に臭気などが浸透する事態を防いで飲料品質を維持することが可能になる。また、冷却水12を外管33の内部に吐出していないので、冷却水12の漏れがなく、また使用する冷却水12の量を抑えることが可能になる。さらに、冷却水12を外管33の内部に吐出していないので、冷却水12が外管33の内部で大気に触れることがなく、外管33の内壁や流体管路32の外壁に水垢などの汚れが付着しない。これにより、保冷(保温)効率や冷却水12の流れを良好に保つことが可能になる。
さらに、図3および図4に示す構成によれば、流体管路32を外管33で大気との接触を遮断し断熱しているので、熱交換用流体としての冷却水12によって熱交換を行い冷却されたシロップ、炭酸水、希釈水等の飲料水が冷却装置10からディスペンサ本体20に移動する間に温まることがなくなるので、熱ロスを少なくすることが可能になる。また、ディスペンサ本体20に供給される飲料水は常に冷却された状態で供給されるので、ディスペンサ本体20に飲料水を冷却するための冷却水槽や冷凍装置を設ける必要がなく、それにより、ディスペンサ本体20の小型化を図ることが可能になる。
また、図3および図4に示す構成によれば、充填材34に、熱伝導性を付与したゲル状のシリコーンを適用しているため、飲料配管30を折り曲げて使用する場合でも、充填材34と送出管路31aとの間に空隙が発生することを防止でき、且つ充填材34と流体管路32との間に空隙が発生することを防止することができる。よって、空隙が発生することに起因した熱ロスの発生を防止することができる。また、送出管路31aをシリコーンゴムで形成した場合には、充填材(熱伝導性を付与したゲル状のシリコーン)34との密着性が良好である。よって、送出管路31aと充填材34との間に空隙が発生することを確実に防止することができる。
特に、図3および図4に示す構成とした場合には、保冷パイプ25に供給され冷蔵庫22を冷却した後の冷却水12が環流管路31bを介して外管33の外部を通過することになる。すなわち、送出管路31aの冷却水12よりも環流管路31bの冷却水12の温度が高く、温度の低い冷却水12を通過させる送出管路31aを外管33の内部に配置し、温度の高い冷却水12を通過させる環流管路31bを外管33の外部に配置した。このため、冷却装置10で冷却された後の冷却水12のみを外管33の内部に通過させて飲料水の冷却を行うので、一層保冷(保温)効率を向上させることが可能になる。
なお、上述した実施の形態では、冷却装置10で冷却した冷却水(熱交換用の第1流体)12によって飲料水(温度制御対象の第2流体)を保冷する飲料配管(温度制御装置)30を一例として説明したが、この限りではない。例えば、上記構成において、加熱装置(図示せず)で加熱した温水(熱交換用の第1流体)によって飲料水(温度制御対象の第2流体)を保温することも可能である。また、上述した実施の形態では、熱交換用の第1流体として冷却水12、温度制御対象の第2流体として飲料水を一例としたが、第1流体および/または第2流体は気体であってもよい。
また、上述した実施の形態には、外管33を、パイプ33aと断熱材33bとにより形成するもので説明したがこの限りではない。例えば、外管33は、断熱材33bのみで形成してもよい。
以下、上述した本発明に係る飲料配管(温度制御装置)と、外管の内部において熱交換管路と流体管路との間に空気を介在させた飲料配管(比較対照の温度制御装置)とを比較した実験結果を示す。
この実験において、図5および図6に示すように、本発明に係る飲料配管30、および比較対照飲料配管30’は、2本で1組を成す熱交換管路31と、6本の流体管路32a,32b,32c,32d,32e,32fと外管33とをそれぞれ有している。
熱交換管路31を構成する送出管路31aおよび環流管路31bは、シリコーンゴムを材料としてそれぞれ形成してある。また、送出管路31aおよび環流管路31bは、上記シリコーンゴムにフイラーとして窒化アルミニウムを20wt%添加することで、熱伝導性を付与してある。
6本のうち、4本の流体管路32a,32b,32c,32dは、シロップタンクに貯留してあるシロップをディスペンサ本体20に供給するものであり、1本の流体管路32eは、炭酸飲料希釈用の炭酸水をディスペンサ本体20に供給するものであり、1本の流体管路32fは、無炭酸飲料希釈用の希釈水をディスペンサ本体20に供給するものである。外管33が備える断熱材33bは、発泡ポリエチレンを材料として形成してある。外管33の軸心と直交する面における断熱材33bの厚さは、20mmである。
本発明に係る飲料配管30は、外管33の内部に充填材34を充填してある。この充填材34としては、付加反応型のゲル状のシリコーンを用いてある。また、充填材34は、上記シリコーンにフイラーとして窒化アルミニウムを20wt%添加することで熱伝導性を付与してある。
比較対照飲料配管30’は、外管33の内部において熱交換管路31と流体管路32a,32b,32c,32d,32e,32fとの間に空気を介在させてある。
また、本発明に係る飲料配管30には、4つのセンサ101,102,103,104を配設してある。第1センサ101は、冷却水槽13から保冷パイプ25に供給される冷却水12の温度を測定するものである。第2センサ102は、充填材34の温度を測定するものである。第3センサ103は、パイプ33aの外表面の温度を測定するものである。第4センサ104は、保冷パイプ25から冷却水槽13に戻される冷却水12の温度を測定するものである。
そして、本発明に係る飲料配管(温度制御装置)30、および比較対照飲料配管30’をそれぞれ飲料供給装置に適用し、それらの飲料供給装置を26℃の雰囲気中に8時間置いた後、流体管路32a,32b,32c,32dの内部にあるシロップの温度、流体管路32eの内部にある炭酸飲料希釈用の炭酸水の温度、流体管路32fの内部にある無炭酸飲料希釈用の希釈水の温度をそれぞれ調べて見た。なお、冷却水槽13の冷却水12は、冷凍装置11によって0℃に冷却しているものとする。
結果は、図7に示すように、比較対照飲料配管30’において、流体管路32a,32b,32c,32dの内部にあるシロップの温度は、18℃〜20℃であり、流体管路32eの内部にある炭酸飲料希釈用の炭酸水の温度は、18℃〜20℃であり、流体管路32fの内部にある無炭酸飲料希釈用の希釈水の温度は、18℃〜20℃である。
一方、本発明にかかる飲料配管30において、流体管路32a,32b,32c,32dの内部にあるシロップの温度は、2℃〜3℃であり、流体管路32eの内部にある炭酸飲料希釈用の炭酸水の温度は、2℃〜3℃であり、流体管路32fの内部にある無炭酸飲料希釈用の希釈水の温度は、2℃〜3℃である。
また、冷却水槽13から保冷パイプ25に供給される冷却水12の温度は、0.2℃であり、充填材34の温度は、2.3℃であり、パイプ33aの外表面の温度は、6.8℃であり、保冷パイプ25から冷却水槽13に戻される冷却水12の温度は、0.5℃である。
この実験結果によって、熱伝導性を付与したシリコーン(充填材34)を適用した飲料配管30は、シロップ、炭酸飲料希釈用の炭酸水、および無炭酸飲料希釈用の希釈水を保冷できたことが分かった。
本発明に係る温度制御装置を適用した飲料供給装置の実施の形態を示す概念図である。 図1におけるA−A断面図である。 他の温度制御装置を示す断面図である。 図3におけるB−B断面図である。 本発明に係る飲料配管と、外管の内部で熱交換管路と流体管路との間に空気を介在させた比較対照飲料配管とを比較した実験において、本発明に係る飲料配管の横断面図である。 本発明に係る飲料配管と、外管の内部で熱交換管路と流体管路との間に空気を介在させた比較対照飲料配管とを比較した実験において、比較対照飲料配管の横断面図である。 本発明に係る飲料配管と、外管の内部で熱交換管路と流体管路との間に空気を介在させた比較対照飲料配管とを比較した実験の結果を示す説明図である。
符号の説明
1 飲料供給装置
12 冷却水(熱交換用の第1流体)
30 飲料配管(温度制御装置)
31 熱交換管路
31a 送出管路
31b 環流管路
32 流体管路
33 外管
33a パイプ
33b 断熱材
34 充填材

Claims (2)

  1. 外管の内部に配設し、該外管の一方の端部から他方の端部に向けて熱交換用の第1流体を通過させる送出管路と、
    前記外管の内部に配設し、該外管の他方の端部から一方の端部に向けて前記第1流体を通過させる環流管路と、
    前記外管の内部に配設し、温度制御対象の第2流体を通過させる複数の流体管路と
    を備えて成り、
    前記送出管路と前記環流管路とに前記第1流体を通過させることで前記流体管路の内部にある前記第2流体の温度制御を行う温度制御装置において、
    前記送出管路を前記外管の中央に配置して該送出管路の周りを囲むように前記環流管路と前記複数の流体管路とを配置し、
    前記外管の内部に、熱伝導性を付与したゲル状の充填材を充填することを特徴とする温度制御装置。
  2. 請求項1に記載の温度制御装置を備えることを特徴とする飲料供給装置。
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