JP4776170B2 - ロケーション証明システム - Google Patents
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尚、携帯電話機の位置情報を知ることができるシステムの先行技術には、平成14年2月28日公開の特開2002−64853「対象者の所在地確認方法及びその確認システム」(出願人:エヌイーシーアメニプランテクス株式会社、発明者:小林賢司)がある。
本発明の実施の形態に係るロケーション証明システムは、生体情報(生体データ)を用いて本人認証を行い、携帯端末の位置通知機能を利用して位置を特定し、携帯端末保有者(ユーザ)の位置及び日時を証明するロケーション証明書を生成するものであり、携帯端末の保有者は希望する場所及び日時に自己のロケーションを容易に証明できるものである。
本発明の実施の形態に係るロケーション証明システム(本システム)は、図1に示すように、ロケーション認証サーバ1と、登録者情報DB2aと、住所情報DB2bと、地図情報DB2cと、履歴DB2dと、タイムスタンプサーバ3と、個人情報登録端末4と、携帯端末5とを基本的に有している。
ロケーション認証サーバ1には、登録者情報DB2a、住所情報DB2b、地図情報DB2c及び履歴DB2dにアクセス可能に接続され、タイムスタンプサーバ3から正確な時刻情報を取得する。
また、ロケーション認証サーバ1は、公衆回線を介して携帯端末5と接続可能となっている。
また、ロケーション認証サーバ1には、個人情報登録端末4が接続されている。
実際には、携帯端末5は複数存在するものであり、個人情報登録端末4も複数備えるようにしてもよい。
また、登録者情報DB2aに、ロケーション証明書の発行形態も登録しておくことも可能である。例えば、発行形態を紙媒体とするか又は電子媒体にするかが登録される。
バイオメトリックスデータは、登録者個人で異なる形態としてもよい。例えば、Aさんは指紋データをバイオメトリックスデータとし、Bさんは声紋データをバイオメトリックスデータとしてもよい。
また、登録者が複数のバイオメトリックスデータを利用できるようにしてもよい。例えば、Cさんは指紋と声紋の両方のバイオメトリックスデータが登録されており、いずれかを任意に使い分けられるようにすることも考えられる。
地図情報DB2cは、ロケーション認証サーバ1から座標情報又は住所情報の入力を受けると、該当する地図部分のデータをロケーション認証サーバ1に出力する。
履歴DB2dには、携帯端末の識別番号、年月日、時刻、経度、緯度、住所、企業名、対象者名、行動内容等が記録される。
具体的には、ロケーション認証サーバ1がタイムスタンプサーバ3に現在時刻(年月日を含む)を問い合わせると、タイムスタンプサーバ3が現在の時刻をロケーション認証サーバ1に出力し、ロケーション認証サーバ1は正確な現在時刻を得るものである。
公正を担保するため第三者機関のタイムスタンプサーバ3を利用しているが、イントラネットでの利用を想定する場合には、ロケーション認証サーバ1内で年月日、時刻を付与するようにしてもよい。
個人情報の登録は、バイオメトリックスのデータタイプで異なり、指紋であれば登録者に出向いてもらい、個人情報登録端末に接続された指紋読み取り装置を用いて指紋の入力を行う。入力された登録者の指紋データはロケーション認証サーバ1に出力され、その登録者に対応付けて登録者情報DB2aに登録される。無論、登録者は、登録前に免許証等で本人を確認して登録作業に入ることになる。
位置情報通知機能としては、一般的にGPS(Global Positioning System)機能、その他の位置検出機能を備えた端末が考えられる。
個人認証機能としては、指紋読み取り装置、音声入力装置(マイク)、虹彩撮影装置(デジタルカメラ)、血流測定装置、サイン読み取り装置のいずれか又は複数を備えた端末が考えられる。
尚、通常、携帯端末5から入力されたバイオメトリックスデータは、セキュリティを考慮して暗号化されて送付され、ロケーション認証サーバ1で受信後、復号される。
ロケーション認証サーバ1は、図2に示すように、通信部11と、記憶部12と、制御部13とから基本的に構成されている。
また、通信部11は、専用線等で接続されているタイムスタンプサーバ3とのデータ送受信を行うものである。
また、記憶部12は、携帯端末5からアクセスがあった場合に、携帯端末5に表示させる表示画面のデータを記憶している。
尚、記憶部12は、ハードディスク等の記憶装置で構成される。
また、制御部13は、記憶部12に格納された処理プログラムが主メモリにロードされると、ユーザ登録、本人認証、位置認証、タイムスタンプ取得、ロケーション証明書生成・発行、履歴記憶の処理を実行させる処理手段を実現させるものである。
具体的には、制御部13は、携帯端末6からの指示に基づいて、記憶部12に格納されたプログラムを読み出して各手段を起動し、携帯端末5からの指示に応じた処理を実行させる。
登録手段は、登録者の個人情報(登録者のバイオメトリックスデータを含む)を登録者情報DB2aに登録する処理を実行する。
本人認証手段は、通信部11を介して入力された登録者のバイオメトリックスデータと登録者DB2aに登録されたバイオメトリックスデータとを携帯端末の識別番号をキーとして照合し、登録者本人であるか否かを判別し、本人である場合に、登録者DB2aから当該本人の個人情報を読み込み、ロケーション証明書生成・発行手段に出力する。
作成されたロケーション証明書は特定のメールアドレスに添付ファイルで送信して発行する。メールアドレスへの送信の代わりに、ロケーション証明書を書面で送付して発行してもよい。
まず、本システムのロケーション認証のサービスを受けることを希望する者は、個人情報登録端末4から個人情報の登録を行う。個人情報登録端末4は、専用のオペレータが入力・登録作業を行うことになる。
登録の際には、登録者は、個人情報登録端末4に出向いて、本人を確認できるもの、例えば運転免許証を持参して、本人を確認することが行われる。更に、登録者は本人のバイオメトリックスデータを入力装置から入力することになる。
個人情報登録端末4から入力された登録者のデータは、ロケーション認証サーバ1に出力され、登録者情報DB2aに登録者に対応付けられて記憶される。
例えば、携帯電話等の携帯端末5からロケーション認証サーバ1のウェブサイトにアクセスし、ユーザの新規登録を選択して、ユーザ登録に必要な情報(氏名、年齢、性別、住所等の情報)を入力し、バイオメトリックスデータを登録すると、当該ユーザにはユーザIDとパスワードの割り当を行う。以降、本サービスを受けようとする登録者は、当該ウェブサイトにユーザIDとパスワードを用いてログインする。
尚、登録されたデータは、登録者情報DB2aに記憶され、その時、ユーザの携帯端末5の識別番号も同時に記憶される。
本システムにおいて、ロケーション証明書発行の態様は、大別すると、二通りの方法がある。
第1の方法は、登録者が現在いる場所を証明してもらうために、ロケーション認証サーバ1にアクセスしてロケーション証明書の発行を要求する方法である。
第2の方法は、登録者は携帯端末5を利用する際に、バイオメトリックスによる個人認証を行うようにし、その後に、ロケーション認証サーバ1に対して過去の履歴におけるロケーション証明書の発行を要求する方法がある。
第2の方法であるならば、ロケーション認証サーバ1は、通信事業者(キャリア)又はインターネットプロバイダーの通信システムに組み込まれている必要がある。携帯端末5を使用した通話(IP電話を含む)、メール送受信、ウェブ閲覧等の通常の通信機能を実現しつつ、ロケーション認証も同時に行う必要があるためである。
図3に示すように、携帯端末5からロケーション認証サーバ1にアクセスがある(S1)と、続いて、携帯端末5に備えられたバイオメトリックスデータの入力装置からバイオメトリックスデータを入力する。図3では、バイオメトリックスデータとして声紋を用いているので、マイクから入力された音声(声紋)がロケーション認証サーバ1に入力され、一時記憶される(S2)。
続いて、地図情報DB2cから位置情報(又は住所情報)から該当する地図データを取得する(S7)。
そして、履歴DB2dに履歴を記録して(S9)、処理を終了する。
第2の方法では、携帯端末5が通話、電子メールの送受信、ウェブサイトの閲覧等のキャリア(通信事業者)に対して行う際に、個人認証を行う。ここで、電子メールの送受信、ウェブサイトの閲覧であれば、キャリアではなく、インターネットプロバイダーで個人認証することも可能である。
この個人認証で本人と認められると、ロケーション認証サーバ1は、タイムスタンプサーバ3に時刻情報を要求し、タイムスタンプサーバ3から時刻情報(年月日及び時刻)を受け取る。
その後、ロケーション認証サーバ1は、履歴DB2dに年月日、時刻、緯度・経度、住所、企業名、対象者名、行動内容(例えば、電子メールの受信)を記憶する。
そして、携帯端末5による通話等が為され、通信処理が終了する。
尚、このロケーション証明書の発行要求を行う際にも、登録者はバイオメトリックスを用いて個人認証を行う。
更に、ロケーション証明書には、改竄防止としてドキュメントに書き換え不能の処理を施すものである。
登録者は、携帯電話の携帯端末を用いてロケーション認証サーバ1のウェブサイトにアクセスする。このサイトへのログインには、ロケーション認証サーバ1は、ユーザIDとパスワードの入力を促す画面を表示し、ユーザIDとパスワードの入力を確認する(S11)と、登録者情報DB2a参照して、ユーザIDに対してパスワードが正当であるかどうか、つまり、正当な登録者であるかどうかを判断する(S12)。
尚、サイトへのログインにユーザIDとパスワードの入力を不要とし、携帯端末5の識別番号によって登録者情報DB2aを参照し、登録してある生体認証方法をロケーション認証サーバ1が選択するようにしてもよい。
尚、ロケーション証明書の発行の際には、位置情報又は住所情報から地図を表示し、その地図上に証明するロケーションをプロットするようにしてもよい。更に、リストから複数のロケーション証明書の項目を選択した場合、プロットしたロケーションの複数の点を時系列に接続する線を描画して表示画面に表示出力するようにしてもよい。
キャリアサーバ30は、携帯端末5を用いた通信サービスを行う通信事業者が管理し、携帯端末5による通話制御機能、電子メールの送受信制御機能、ブラウザ機能等を備えている。
キャリアサーバ30は、携帯端末5からアクセスがあると、正規のユーザであることを認証して、ロケーション認証サーバ1′に携帯端末5の番号と生体データとを出力する。そして、当該携帯端末5を用いた「行動内容(電子メールの送信、受信、通話等)」を示すデータをロケーション認証サーバ1′に出力する。
ロケーション認証サーバ1′は、キャリアサーバ30を有する通信事業者によって管理される。
ロケーション認証サーバ1′は、キャリアサーバ30から携帯端末5の番号と生体データとが入力されると、生体認証を行って、キャリアサーバ30を介して位置情報を取得して住所に変換し、タイムスタンプサーバ3からタイムスタンプを取得し、更にキャリアサーバ30から「行動内容」の入力を受けて、履歴DB2dに記憶する。
尚、ロケーション認証サーバ1′は、キャリアサーバ30と一体に構成されてもよい。
携帯電話機にICタグ読み取り装置、ICカードリーダ等の読み取り装置を備えるものである。ICタグとは、非接触の無線ICタグで、ICタグ読み取り装置で、ICタグのID(識別子)を読み込むようになっている。また、ICカードリーダは、ICタグ読み取り装置と同様の機能を備えており、非接触型のICカードリーダもある。
この場合、登録者情報DB2aにはユーザ毎にICカードのIDを記憶しておき、ICカードのIDが携帯端末5から入力されると、その携帯端末5の識別番号をキーとして登録者情報DB2aを参照し、識別番号に対応するICカードのIDを読み込み、携帯端末から入力されたIDと比較し、一致すれば本人(個人)が認証されたことになるものである。
尚、上記プロットした点を取得した順(時系列)に結ぶ線が地図情報上に描画されると、物品の移動経路をトレースするものとなる。
Claims (3)
- ユーザの携帯端末の識別番号を含むユーザに関する情報及び生体データをユーザ毎に記憶する登録者情報データベースと、位置情報に対応付けて住所情報を記憶する住所情報データベースと、携帯端末を用いたユーザのアクセスを位置及び日時で記録する履歴データベースと、地図情報を記憶する地図情報データベースとに接続され、
携帯端末から送信された携帯端末の識別番号、生体データ及び位置情報を受信する通信部と、
受信した生体データについて、前記登録者情報データベースを参照して前記携帯端末の識別番号に対応して予め記憶されている生体データと比較し、両生体データが一致するか否かの個人認証の処理を実行し、
前記個人認証の処理によって両生体データが一致する場合に、日時情報を発行するタイムスタンプサーバから日時情報を取得する処理を実行し、
前記携帯端末から受信した位置情報について、前記住所情報データベースを参照して前記位置情報を住所情報に変換する処理を実行し、
前記携帯端末からのアクセスに対してユーザ位置を前記携帯端末の識別番号、前記位置情報、前記住所情報、及び前記日時情報によりロケーション履歴として前記履歴データベースに記録する処理を実行し、
前記ユーザの位置を住所情報、対応する地図情報、及び前記日時情報により証明するロケーション証明書を生成する処理を実行する制御部とを備えたロケーション認証サーバを有し、
前記ロケーション認証サーバは、ウェブサーバの機能を備え、
前記制御部は、前記携帯端末からのロケーション証明書の閲覧要求を、前記通信部を介して前記携帯端末の識別番号と共に受信すると、個人認証のための生体データの入力を促す画面を表示出力し、
前記携帯端末から入力されて送信された生体データについて前記登録者情報データベースを参照して前記携帯端末の識別番号に対応して予め記憶されている生体データと比較する個人認証が為され、両生体データが一致すると、前記履歴データベースに記憶された当該ユーザのロケーション履歴のリストを前記携帯端末の表示画面に表示出力し、
前記携帯端末から当該リストの中から特定日時のロケーション証明書の項目が選択されると、前記選択された項目に対応するロケーション履歴における位置情報を地図情報上に点でプロットしてロケーション証明書を生成し、前記携帯端末の表示画面に表示出力し、
前記携帯端末から当該リストの中から複数のロケーション証明書の項目が選択されると、前記選択された項目に対応する複数のロケーション履歴における位置情報を一つの地図情報上に点でプロットして当該点を時系列に接続する線を描画した表示画面を前記携帯端末に表示出力することでロケーション証明書を閲覧可能とすることを特徴とするロケーション証明システム。 - 生体データとして、指紋、声紋、虹彩、血流及びサインのデータを用いたことを特徴とする請求項1記載のロケーション証明システム。
- ユーザの携帯端末の識別番号を含むユーザに関する情報及びICカードの識別子をユーザ毎に記憶する登録者情報データベースと、位置情報に対応付けて住所情報を記憶する住所情報データベースと、地図情報を記憶する地図情報データベースと、携帯端末を用いたユーザのアクセスを位置及び日時で記録する履歴データベースとに接続され、
携帯端末でICカードの識別子が読み取られ、前記携帯端末から送信された携帯端末の識別番号、ICカードの識別子及び位置情報を受信する通信部と、
受信したICカードの識別子について、前記登録者情報データベースを参照して前記携帯端末の識別番号に対応して予め記憶されているICカードの識別子と比較し、両ICカードの識別子が一致するか否かの個人認証の処理を実行し、
前記個人認証の処理によって両ICカードの識別子が一致する場合に、日時情報を発行するタイムスタンプサーバから日時情報を取得する処理を実行し、
前記携帯端末から受信した位置情報について、前記住所情報データベースを参照して前記位置情報を住所情報に変換する処理を実行し、
前記携帯端末からのアクセスに対してユーザ位置を前記携帯端末の識別番号、前記位置情報、前記住所情報、及び前記日時情報によりロケーション履歴として前記履歴データベースに記録する処理を実行し、
前記ユーザの位置を住所情報、対応する地図情報、及び前記日時情報により証明するロケーション証明書を生成する処理を実行する制御部とを備えたロケーション認証サーバを有し、
前記ロケーション認証サーバは、ウェブサーバの機能を備え、
前記制御部は、前記携帯端末からのロケーション証明書の閲覧要求を、前記通信部を介して前記携帯端末の識別番号と共に受信すると、個人認証のための前記ICカードの識別子の入力を促す画面を表示出力し、
前記携帯端末から入力されて送信されたICカードの識別子について前記登録者情報データベースを参照して前記携帯端末の識別番号に対応して予め記憶されているICカードの識別子と比較する個人認証が為され、両生体データが一致すると、前記履歴データベースに記憶された当該ユーザのロケーション履歴のリストを前記携帯端末の表示画面に表示出力し、
前記携帯端末から当該リストの中から特定日時のロケーション証明書の項目が選択されると、前記選択された項目に対応するロケーション履歴における位置情報を地図情報上に点でプロットしてロケーション証明書を生成し、前記携帯端末の表示画面に表示出力し、
前記携帯端末から当該リストの中から複数のロケーション証明書の項目が選択されると、前記選択された項目に対応する複数のロケーション履歴における位置情報を一つの地図情報上に点でプロットして当該点を時系列に接続する線を描画した表示画面を前記携帯端末に表示出力することでロケーション証明書を閲覧可能とすることを特徴とするロケーション証明システム。
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