JP4775789B2 - 知的財産権検索教育支援システム - Google Patents

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Description

本発明は、教育機関での知的財産権教育において、知的財産権検索技術、情報分析技術の教育を支援する情報処理システムに関するものである。
今後わが国の産業が社会ニーズや価値観の急速な変化に対応し、国際間の激しい技術競争などに打ち勝ち発展していくためには、世界に先駆けて新しいアイデアを創造し、それを製品に反映していくことが益々重要になっている。大学においても、知的資産を特許化し、産学連携事業やベンチャー企業を起こして行くことが、産業活性化の起爆剤として期待されている。
このような背景から、本発明者等は、大学年を対象とした知的財産権教育に取り組んでいる。理工系大学生を対象とした知的財産権教育の主な目的は、将来の就職に備え、知的創造サイクルを理解させ自ら特許を取得し活用する技術を身につけさせることである。このためには、実際に特許明細書を作成させ出願や審査のために新規性や進歩性を調査させること、特許マップを作成させ技術動向や商品動向を分析させることなどが効果的である。つまり、知的財産権教育では特許検索実習は重要なテーマである。
しかし、特許検索実習を授業の中で実施しようとすると、教師は様々な学生を相手に、レベルの異なる課題を設定して対応しなければならず大変な作業になる。従って、学生への教育の質を落とさずに、教師の負担を軽減することが大きな課題で、学生が自習する形態で効率よく実習できる特許検索教育支援システムの開発が望まれる。
また、実習を伴う知的財産権教育は、実用化の現場や特許作成の経験の少ない教員にとっては指導が難しく、担当できる教員は少ない。現在のところ、企業出身の教員が担当するケースが多い。しかし、今後の同教育のニーズを踏まえて普及を図るには、一般の教員でも簡単に教えられるように教育手法を開発することが望ましい。このためには、教育コンテンツやノウハウを共有化でき、教育手法の標準化などにも効果がある特許検索教育支援システムの開発が望まれる。
従来、特許検索に関しては、データベース構築技術、曖昧語検索など知識処理技術、自然言語処理技術などの枠組みで多くの研究が行なわれている。また、これらの技術を用いて特許検索システムが商品化されている。
どこからでも検索できるネットワーク型特許検索システムの代表的なものとしては、特許庁の電子図書館システム、パトリス社のPATOLIS、日本パテントデータサービス社のJP−NETなどがある。
図14は、従来のネットワーク型特許検索システムの代表的な例である。同図において、1は特許検索システム、2はインターネットなどの通信手段、3、4、5は利用者端末である。
動作を説明する。先ず、特許検索システム1は、要求があった利用者端末に対して検索式を作成するための検索インタフェース11をa1の流れで送信する。次に、当該利用者端末において、当該伝送された検索インタフェースを用いて作成された検索式は、a2の流れで検索式入力部12に伝送される。12は検索式を検索エンジン13が処理できるように変換して受け渡す。13は検索式に従って検索を実行する。当該検索結果は、a3の流れで利用者端末に伝送され検索インタフェースに表示される。
ここで、前記検索サービスは、登録利用者のみが利用できるようにするために、利用者の検索要求に先立って、ユーザ管理システム14から個人識別番号IDを発行して、b1の流れで伝送するようにしてもよい。この場合、特許検索システム1は、b2の流れで当該登録利用者のみの検索式を受け付けるように制御することができる。
特許検索と特許管理を組み合わせたシステムとしては、日本あいあーる社のMASYS、レイテック社のPAT−LIST−INTシステムなどがある。
これらのシステムは、大量の特許データの中から検索式の内容を高速に検索し、検索したデータを編集・解析して特許マップを作成することができる。例えば、特許公開公報の出願人、技術的キーワード、特許分類情報などからなる検索式を入力すると、出願人別、または、出願年月日順などに選別して、自動的に結果を整理して円グラフ、棒グラフなどで表示することができる。技術の動向や商品の動向を知るためのツールとして利用されている。
特許文献1には、案件特許の出願経過をタイムリーに入手し、関係者に当該経過情報を提示する方法が開示されている。
特許文献2には、事前に設定された検索分野別の検索式の下で収集された特許公報を不特定の関係者が利用できるようにするとともに、特定の関係者が入力した特許公報に対する評価内容は特定の関係者のみがアクセスできるようにする技術が開示されている。
これらのシステムでは、できるだけ簡単な作業で特許が検索できるように検索式入力項目や検索式作成方法が工夫されている。また、高速に検索できるようにデータベース検索エンジンに様々な工夫がなされている。特許明細書の書式や特許データベースに詳しい第一線の技術者や知的財産部門で働く者には、使いやすいシステムになっている。
しかし、特許に慣れない学生は必ずしも使いやすいとは感じていない。また、便利な機能を十分に使いこなすことができていない。学生に特許検索課題を出すと、課題に対する答えだけを安直に求めようとする傾向があり、明細書の中身をあまり読もうとしない。この理由としては、特許そのものが通常の文章とは異なって学生には読みにくいと感じること、専門知識が不足しているためにどのようなキーワードを使ったら良いか分からないことなどが挙げられる。
前記のように検索システムは使いやすくなっており検索式を入力すれば簡単に情報を入手できるようにはなっているが、その情報が本来求めているものかどうかについては読んで理解する以外に方法はない。従って、学生は前記の困難を乗り越えて学習する必要がある。
教育的な観点からは、学生が自ら特許をよく読んで理解し、問題点を発見・分析する中でキーワードの使い方も身に付けさせたい。また、学生をそのような方向に仕向ける複雑な特許検索課題を作成したいのであるが、上記の既存特許検索システムには検索技術向上を目的とした学習支援機能はあまり実装されていない。
例えば、同じ検索課題であっても、学生のレベルに応じて正解に至る障壁を変化させ、場合によっては検索条件をわざと難しくして考えさせることも必要であるが、従来の検索システムにはそのような教育的な概念はない。当然、検索課題を作成する教師用インタフェースや学生が検索に行き詰った場合にヒントを与えて検索を誘導する支援機能も存在しない。
学生からは、検索した特許をダウンロードし、読んだ内容に付箋紙をつけることや、自分の検索式を集めてノートを作る機能に対する要望があるが、そのような学習支援機能も従来の特許検索システムには存在しない。
一方、特許検索以外の分野で、コンピュータを活用した教育支援システムは多くの提案されている。例えば、特許文献3には、システムが利用者に教材や問題を送信し、その正解状況を学習履歴として分析し、その結果を下に、教材の内容を変えて行く方法が開示されている。
しかし、特許検索課題では、正解であったかどうかの結果も重要ではあるが、それとは別に、正解に至るまでの検索アプローチそのものが重要である。何度となくデータベースにアクセスし試行錯誤して検索式を修正すると言った検索結果に対するフィードバックの仕方を学習させることが重要である。従って、学生のためには効率の良い検索アプローチを学習させる支援機能、および、教師のためには学生の検索アプローチを遠隔から監視し、その努力量(学習量)や、検索技術力を自動的に測定して成績に反映させる機能が必要である。しかし、従来の教育支援システムにはそのような機能は存在ない。そもそもデータベース検索を実習課題として、検索技術力の向上を図る教育支援システムが存在しない。
特開平11−39382号公報 特開2002−342447号公報 特開2004−271699号公報
前記の従来の特許検索システムの問題点に鑑み、本発明の目的は、教師が学生に特許検索課題を与えると、学生は自主的に特許検索実習を行うことができ、教師は学生の学習進捗状況を遠隔から監視することができる知的財産権検索教育支援システムを実現することである。具体的課題は以下の通りである。
教師支援機能として、(1)学生が課題解決のために行う検索アプローチや学生の学習進捗状況を簡単な手段で把握でき、成績に反映できるようにする。(2)学生に難易度の異なる検索課題を容易に出題できるようにする。
学生支援機能として、(3)検索した特許を自身で読むように動機付けると共に、検索課題の理解を助ける、また検索アプローチが難しい場合にはヒントを出し課題解決へ誘導する。判例などの参考情報を提供する。(4)学生が自身の学習経過をノートに残すことができるようにする。(5)特許情報分析力を向上させるため、特許マップ作成方法を訓練できるようにする。
上記課題を解決するためになされた請求項1記載の発明は、図1に対応付けて説明すると、検索項目を指定して語句を入力することで検索式を作成する検索インタフェース(11)と、利用者端末(3、4、5)において前記検索インタフェースを用いて作成された検索式をネットワークを介して受け取る検索式入力部(12)と、当該入力された検索式を用いて特許データの中から検索処理する検索処理エンジン(13)と、検索結果をネットワークを介して前記利用者端末に送信する手段とを備えたネットワーク型知的財産権検索システム(1)を利用する知的財産権検索教育支援システムであって、教師インタフェース(61)からの操作によって前記検索項目を制限する、又は、使うべき前記検索項目を示唆するように前記検索インタフェース(11)を編集した教育用検索インタフェース(33)を生成する手段と、当該教育用検索インタフェースを前記利用者端末に送信する手段(21、22)と、当該ネットワーク型知的財産権検索システム(1)と当該利用者端末(3、4、5)との間に流れるデータから前記検索結果を抽出する手段(23)と、前記検索結果を利用者端末に送信する際に、当該検索結果に対する質問または注釈を添付して当該利用者端末に送信する手段と、を備えたことを特徴とする。
請求項記載の発明は、請求項に記載の知的財産権検索支援システムにおいて、検索作業時間及び前記検索式の入力回数の少なくとも1つをパラメータに含む関数値を算出して検索学習量として推計する手段を備え、質問集または注釈文集の中から前記推計した検索学習量に応じた前記質問または注釈を選択して前記検索結果に添付することを特徴とする。
請求項3記載の発明は、請求項1又は2に記載の知的財産権検索教育支援システムにおいて、当該ネットワーク型知的財産権検索システムと当該利用者端末との間に流れるデータから前記検索インタフェースで作成された検索式を抽出する手段と、前記作成された検索式により検索された前記検索結果の中に含まれた目標特許の数の割合を示す検索式ヒット率及び前記検索式の長さの少なくとも1つをパラメータに含む関数値を算出して検索技術力として推計する手段を備え、質問集または注釈文集の中から前記推計した検索技術力に応じた前記質問または注釈を選択して前記検索結果に添付することを特徴とする。
請求項1記載の発明によれば、教師インタフェースからの操作によって検索項目を制限する、又は、使うべき検索項目を示唆するように検索インタフェースを編集した教育用検索インタフェースを生成して、利用者端末に送信できるため、教師は、既存のネットワーク型知的財産権検索システムの検索機能の利便性を調整しながら、検索課題のレベルを変化させて学生に提供することができる。
つまり、同じ内容の検索課題でも、検索インタフェースの使える検索項目を制限する、あるいは制約条件を付加すれば課題のレベルを難しくできる。例えば、有名な特許の検索課題では、検索項目に発明者の氏名を入力すれば簡単に検索できるが、検索項目として発明者の氏名を使用できなくすると、学生は他の検索項目を組み合わせ工夫して検索せざるを得なくなるため検索は難しくなる。逆に、検索項目を制限しないことに加えて、使用すべき検索項目を示唆するように検索項目に目印をつけるなどの編集を行えば課題のレベルを下げることができる。このように学生のレベルに応じて様々な検索課題を用意することができる。
また、請求項記載の発明によれば、検索結果を利用者端末に送信する際に、当該検索結果に対する質問または注釈を添付し当該利用者端末に送信する手段を備えているため、学生は、検索した特許を読むように動機付けられる。あるいは、読まざるを得ない状況が作り出される。従って、特許検索学習の重要な目標である読んで理解する力、問題を発見する力、発想する力を身に付けることができる。特に、特許明細書の重要な部分を速読する技術が身に付く。教師にとっては、特許検索教育の質を向上させつつ、大幅な省力化が可能である。
請求項及び請求項記載の発明によれば、質問集または注釈文集の中から推計した検索学習量、検索技術力に応じた質問または注釈を選択して検索結果に添付することによって、学生に対する木目の細かい学習支援を自動的に行うことが可能であり、教師の業務は大幅に省力化できる。
具体的には、学生は自ら検索した特許について本システムから生成される様々な質問に答える課程で、検索のアプローチを見直す機会が与えられる。検索のアプローチが正しければ質問に的確に答えられるはずであり、アプローチが間違っている場合には、質問の答えが的外れになる傾向が高い。このうように自動的に質問を生成し、学生がこれに答える対話処理により学生の検索課題理解を助けることができる。
学生は、検索して取得した特許に添付された関連情報を読むことができる。関連情報が判例である場合、当該特許は様々な評価が可能であり、当該特許情報は、教材として価値が高まる。また、特許に関連する製品情報である場合、特許を身近に感じるので、現実感があって学生は興味を持ちやすい。関連情報が論文であれば、検索特許の学術的な価値について知見が得られる。
実施例1
図1は、本発明の知的財産権検索教育支援システムの第1の実施例で、前記本発明の手段1から手段3に対応している。同図において、1は従来のネットワーク型の特許検索システムで、特許データベース131と、判例データベース132と、検索項目を指定して語句を入力することで検索式を作成する検索インタフェース11と、検索式をネットワークを介して受け取る検索式入力部12と、当該入力された検索式を用いて検索処理する検索処理エンジン13と、検索結果をネットワークを介して利用者端末3、4、5に送信する手段とを備えている。21は大学等教育機関のLAN、22はゲートウエイ、6は学習管理処理部である。学生利用者端末3、4、5は、LAN21にゲートウエイ22を介して接続されている。当該ゲートウエイには、教師用の学習管理処理部6が接続されている。
同図において、特許検索システム1は、民間システムの他、特許庁が提供する電子図書館システムでもよい。つまり、ネットワークを利用する汎用的な特許検索システムである。
動作について説明する。先ず、当該特許検索システム1は、検索システム利用要求があった利用者端末3、4、5に対して、インターネット2、大学など教育機関のLAN21を経由して、当該検索インタフェース11を送信する。ここで、本システムにおいて、利用者は主に学生である。次に、当該学生が利用する利用者端末において、当該検索インタフェースを用いて作成された検索式は、21、2を経由して、当該検索式入力部12に伝送される。12は検索式を検索エンジン13が処理できるように変換して受け渡す。13は検索式に従って検索を実行する。当該検索結果は、2、21を経由して、学生利用者端末に伝送される。ここまでは、従来のネットワーク型特許検索システムの動作の流れである。本実施例の特徴であるゲートウエイ22、学習管理処理部6の動作は、以下の通りである。
図1において、矢印は情報の流れを示している。当該ゲートウエイ22によって、前記特許検索システム1と学生利用者端末3、4、5との間に流れるデータはモニタリングされ、学習管理処理部6の検索情報抽出手段23によって、当該データの中から検索式および検索結果が検索情報として抽出される。当該検索情報は記憶手段69に記憶される。更に、学習進捗推定手段68によって、当該検索情報から利用者が所定の検索課題に取り組む際の検索学習量、または、検索技術力が推定される。当該推定結果は教育運用情報記憶手段65に記憶されると共に、教師インタフェース61に出力される。
前記検索情報には、前記検索式の抽出に際して、当該検索式入力時刻を含めることができる。また、前記検索結果の抽出に際して、特許リストの数、当該特許リスト取得時刻、特許明細書の番号、特許明細書、当該特許明細書の取得時刻を含めることができる。前記時刻は、ゲートウエイ22のタイマーを用いて測定することができる。また、当該検索情報はゲートウエイ22を通過する際、利用者識別番号id毎に管理することができる。
前記学習進捗推定手段68によって計算される検索学習量は、利用者が所定の検索課題に取り組んだ時間、または、当該時間に換算できる数量として定義することができる。当該検索学習量の具体例には、検索インタフェースを用いた作業時間、または、検索式を入力した回数、または、特許明細書の取得件数、または、特許明細書読書ページ数、または、特許明細書読書時間を挙げることができる。
図2は、前記検索学習量の計算モデル例である。検索作業時間は、利用者が特許検索システム1にアクセスし検索式を入力して検索作業を実施している時間を所定期間において累積して求めることができる。同図の重みは、検索課題への取り組み時間に換算するための係数である。当該検索作業時間は、当該検索課題への取り組み時間そのものであるので係数は1.0となっている。なお、利用者が前記検索課題に取り組むために検索式を入力しているかどうかについての判定は、後述する教育用検索インタフェースを用いて、利用者に検索目的を入力させることによって可能である。
同図の検索式入力回数は、利用者が前記検索課題に取り組むために検索式を入力する回数で、課題提示から課題レポート締め切りまでの所定期間内で累積して求めることができる。検索作業時間に変換するためには、重み係数として所定式fan1を定義し当該検索式入力回数に積算することで求めることができる。ここで、fan1は教師インタフェース61から指定することができる。
また、検索式を入力する場所が大学等の教室か、共同利用施設か、自宅かをアドレス情報から判定することもできる。学生が、教室または共同利用施設において課題に取り組むだけではなく、自宅でも取り組む場合には前記重み係数fan1を大きくして検索作業換算時間が多くなるようにしてもよい。これによって、学生は自宅学習にインセンティブが得られる。
同図の特許明細書取得件数は、入力した検索式に対応して特許検索システム1から送られる検索結果リストの中から、学生利用者が所望の特許を抽出して特許明細書を取得する際にその件数を計測することで得られる。当該特許明細書取得件数を検索作業時間に変換するためには、重み係数として所定式fan2を定義し、当該検索式入力回数に積算することで求めることができる。特許明細書を取得する目的は、一般には読んで中身を確認することであるため、取得した明細書1件について平均の確認時間を設定しておくことにより、特許検索作業時間に換算することができる。ここで、fan2は教師インタフェース61から指定することができる。
同図の特許明細書読書時間は、利用者が読書しているのか、読み飛ばしているのかの判定を行い、読書している場合にその時間を合計することで得られる。また、特許明細書読書ページ数は、読書している頁を合計することで得られる。1頁当たりの平均読書時間を予め調べ所定の変換係数fan3を設定しておき、当該係数を頁数に積算することで、読書時間に変換することができる。
ここで、読書しているかどうかの判定手段が問題になるが、特許検索の場合、明細書を最初から順序よく読むと言うケースは少なく、大量の文章の中から自分が欲しい情報を探索すると言う特徴的な読み方になる。このような探索読みの場合、ページの切り替えやスクロールにマウスを頻繁に使用することが多いため、マウスカーソルの動きパターン特徴を検出するソフトウエアを利用者端末の中に設けておくことで、読書の判定は可能である。
なお、当該マウスカーソルの動きパターン特徴を検出するソフトウエアは、後述の教育用検索インタフェースの中に実装しておき、これを利用者端末に送信することで、利用者端末にインストールすることができる。
図2において、前記検索学習量の各々を合計して、成績判定処理することもできる。合計にあたっては、各項目の重複を避け、学生の学習実体に即したように重み係数を調節することが望ましい。当該重み係数は、適宜、教師インタフェース61から変更可能にして運用することができる。同図では、各項目の合計値を計算し、成績評価値(優、良、可)に変換している。
前記学習進捗推定手段68によって計算される検索技術力は、当該検索課題を解決するための知識量、または、当該知識応用力として定義することができる。当該検索技術力の具体例には、利用者が取得した特許リストの中に含まれる検索課題関連特許数の割合(検索式ヒット率)、検索式の長さ、および、後述する検索結果に対して本システムから自動的に発生される質問に対する利用者の正解率を挙げることができる。ここで、当該検索式ヒット率算出に当たって、当該検索課題関連特許は、前記教師インタフェース61から指定することができる。
図3は、前記検索技術力の計算モデル例である。項目は、当該検索技術力を算出する各要素を示している。検索式ヒット率は、利用者が検索式を入力し、本特許検索システムが当該検索式に適合する特許を検索し、検索特許リストとして出力した中に含まれる目標特許を含む関連特許の数の割合、即ち、検索式ヒット率(=目標特許を含む関連特許数/検索式に適合する特許数)を示している。学生Aの場合、例えば、検索特許リスト数が20件、目標特許を含む関連特許の数が4件であれば、ヒット率は20%となる。
次に、検索式の長さについて説明する。検索式は、発明者、出願人、出願時期、専門用語、分類コードなどの語句、および、これらを結ぶ論理演算子、例えば、論理和OR、論理積AND、排他的論理和NOTなどで構成される。検索は、目標特許抽出に向けて絞り込んでいく作業であるため、通常、検索式作成、検索結果取得、検索結果分析、検索式の修正と言う作業が繰り返される。この作業の課程で、検索に用いられる語句はより適切なものが選択され、検索式は長くなる傾向がある。そこで、使用された前記論理演算子の数、および、検索に用いられた語句の種類から検索技術力を評価する。適切な語句を使用し、演算子の数が多いほど良く検討していると考えられるため高い検索技術力評価を与える。Unitsは当該評価点の単位を意味する。
当該検索に用いる語句として望ましいものは、検索課題ごとに教師が予め教師インタフェース61から入力し、登録しておくことができる。当該登録された語句が使用された場合には、高い評価を与えることができる。
前記検索技術力の複数の項目を組み合わせて評価することもできる。図3の重みは、各項目に積算し検索技術力としての評価点に換算する関数を示している。当該重み関数は、教師インタフェースから指定することができる。成績判定部は、当該検索技術力の評価点によって、学生を優、良、可に分類することができる。
更に、学生の成績判定には、図2の検索学習量と、図3の検索技術力の任意の項目を選択し、当該選択した項目各々に所定の重みを付けて合計した評価点を用いてもよい。学生の成績判定結果は、識別番号ごとにグラフによって、教師インタフェース61に出力することができる。
本発明について、図1を用いて説明する。教師用学習管理処理部6には、検索インタフェース11を教師インタフェース61からの手続きによって教育用検索インタフェースに編集する手段62が設けられている。また、当該教育用検索インタフェース33を利用者端末に送信する手段が設けられている。ここで、教育用検索インタフェース33とは、前記検索インタフェース11の検索項目を制限する、または、使うべき検索項目を示唆してヒントを与えるように編集したものである。
利用者端末3、4、5において、前記編集された教育用検索インタフェース33を用いて作成された検索式は、ネットワークを介して前記検索式入力部12に送信することができる。
図4は、前記編集された教育用検索インタフェース33の例である。横二重線のないものが検索インタフェース11、横二重線は編集によって使用を制限した項目である。太枠部分は検索式の内容を示している。例えば、検索項目では、IPCの展開記号、出願人、特許・実用新案番号はキーワードとして使用できない。検索式の入力欄ではユビキタスと言う語句はキーワードとして使用できない。利用者は、このような制約条件の下で検索課題に取り組ことになるため、使えないキーワードを補うように検索式を工夫する必要がある。つまり、検索課題のレベルは、キーワードを制約した分だけ難しくできる。教師は、同じ検索課題を用いて、学生のレベルに応じて様々な課題を作成することができる。同図において、特許、実新はそれぞれ、当該検索式に適合する特許の数、実用新案の数である。
前記編集された教育用検索インタフェース33には、利用者が作成した検索式、または、当該検索式を用いた検索結果に処理を施し実習帳ファイルとして利用者端末の記憶装置に記憶する手段を備えることができる。前記検索結果への処理としては、付箋紙をつける、切り取る、書き込むなどが可能である。つまり、教育用検索インタフェースは、検索インタフェース11の内容を包含し、かつ、学生の教育を支援する機能、学生の作業を監視する機能を含むソフトウエアであって、機能内容は、教師インタフェース61からの操作によって変更可能であることが特徴である。当該ソフトウエアは、利用者端末に送信し、インストールすることで動作する。
前記学生の作業を監視する機能としては、利用者のキー入力、マウスの動作を検出し、その特徴から利用者の学習状態を検出する機能が挙げられる。図1では、特許検索作業における特許明細書読書を監視するソフトウエア75を教育用検索インタフェースに含めて利用者端末に送信する例を示している。読書中か単なるスクロールなのかの判定は、マウスの動作によって移動するカーソルの動きを入力とする教師付き学習を用いた自己組織化アルゴリズムの利用によって可能である。
本発明について、図1を用いて説明する。同図において、教師用学習管理処理部6には、質問文生成手段71、および、注釈文生成手段72が設けられている。当該質問文生成手段71は、利用者が特許検索システム1から検索結果を受け取る際に、当該検索結果に関する質問を生成する手段である。当該質問文は、当該教師用学習管理処理部6から当該検索結果に添付するようにして利用者に送信される。
ここで、前記検索結果に対する質問の生成は、予め準備された質問集の中から質問を選択する、または、当該質問集の中の質問を組み合わして質問とする手段によって実現することができる。
ここで、処理を高速に行うためには、前記質問は、択一回答式質問の方が望ましい。当該質問集は、図1の教師インタフェース61を用いて予め作成することができ、教育運用情報記憶手段65に蓄積しておくことができる。また、前記質問集の中から質問を選択する手段は、利用者の前記検索学習量、または、前記検索技術力の推定結果を用いて自動的に行うことができる。これによって、より適切な質問を利用者に送信することができる。
また、前記学習管理処理部6は、前記質問に対して前記利用者から返送された回答を正解と照合する回答正誤判定処理手段と、当該判定処理結果を教師インタフェース61に出力する手段を備えることができる。当該回答正誤判定処理結果は、図3において質問正解率として、検索技術力を自動計測する際に用いることができる。
次に、前記検索結果に対する注釈は、前記質問内容、または、前記質問の回答に対する注釈が主であるが、当該注釈文としては、質問に対する答えを誘導するヒント、または、正解の解説、または、検索特許に付帯する情報を含めることができる。当該注釈文の生成は、利用者の前記検索学習量、または、前記検索技術力に基づいて、予め作成され、教育運用情報記憶手段65に蓄積された注釈文集の中から適切な注釈文を選択することで実現することができる。
前記検索特許に付帯する情報としては判例が含まれる。判例は、検索特許の法律的な強さ、弱さ、問題点などを学習するには大変都合のよい資料である。判例文を教育運用情報記憶手段65の中に蓄積しておき、利用者が検索した特許明細書を当該利用者に送る際に添付してもよい。また、特許明細書と判例引用番号を65に対応付けて記憶しておき、特許検索システム1の判例データベース132から当該引用番号に対応する判例検索し、当該判例文を利用者に送信するように制御してもよい。
前記検索特許に付帯する情報としては当該特許を用いた製品情報が含まれる。製品に関する情報は、教育運用情報記憶手段65の中に当該製品紹介に関するWeb情報、つまり、インターネットアドレスを記憶しておき、当該アドレスを学生利用者端末に伝送してもよい。
本発明に関して、図5〜図9を用いて具体的に説明する。図5は、教師が学生利用者に課す特許検索課題の一例である。学生には、製品のカタログを提示する。当該カタログには、製品名、特徴、販売時期、価格などが記載されている。会社名は伏せておく。課題(ア)は、特許検索して当該製品の基本特許を見つけさせるもの、課題(イ)は、当該基本特許の改良特許、応用特許を調査し、パテントファミリーを図示させるものである。
図10は、本発明の第2の実施例で、前記本発明をクライアント・サーバ方式で実施した構成を示している。同図では、学習管理処理部6がインターネットを経由して、特許検索システム1に接続されており、当該学習管理処理部6をサーバとし、学生利用者端末3、4、5をクライアントとして、両者は学内LANなどを経由して接続されている。
当該注釈用情報としては、編集した判例文、判例文を特許検索システム1の判例文データベース132から検索するための判例検索番号、または、インターネット上から検索するための判例検索番号、関連論文、当該関連論文を学会の論文データベースから検索するための論文検索番号、検索特許を用いた製品を紹介している企業のWebアドレス、当該商品または当該商品に関するトピックスを記事にした新聞、または、当該新聞をインターネット上で閲覧するためのWebアドレスなどを挙げることができる。
図7は、前記のように利用者が取得しようとして選択した特許明細者に添付するように送信するための質問文の例である。Q11では、発明の目的を質問している。利用者は、この質問を受け取ると、明細書の発明の目的欄を読み、その答えをa、b、cの中から1つを選択して図1の本システムの学習管理処理部6に送信する。
当該学習管理処理部6は、利用者の回答を正解と照合する回答正誤判定処理を行う。ここで、当該正解は、図6の課題基礎情報の中に記載されているものとする。
Q12〜Q15も同様で、正解は当該課題基礎情報として予め蓄積しておく。換言すると、71では、主として課題基礎情報を正解とする質問文を生成する。
この質問に答えて行く課程で、学生は自分で選んだ特許が目標とするものに合致しているか違っているか、自然に判断することができる。質問をすることで、学生が、特許を読まざるを得ない状況を作ることができる。読んで回答すれば、成績に反映させるとしておけば、読む動機も高まる。
図8は、目標とする特許を検索した後に当該特許の理解を深めるための質問文の例である。新規性、進歩性の分析、考察の他、特許の強さの分析など特許戦略に関する質問も可能である。前記課題基礎情報を回答とする質問の他、自由に文章で記載させる質問も含めることができる。前記択一問題の場合には、学習管理処理部6が自動的に採点することができる。文章で回答した場合には、自動的に評価することは難しいので教師が読んで評価する。
図9は、注釈文の例である。C1は検索課題に対する回答が正解の場合、C2は不正解の場合、C3〜C5は、学習参考情報である。
図10は、本発明の第2の実施例で、前記本発明の手段1から手段4をクライアント・サーバ方式で実施した構成を示している。同図では、学習管理処理部6がインターネットを経由して、特許検索システム1に接続されており、当該学習管理処理部6をサーバとし、学生利用者端末3、4、5をクライアントとして、両者は学内LANなどを経由して接続されている。
当該実施例の動作について、図10、図11、図12を用いて説明する。図10の(i)〜(iv)は、検索課題準備段階の動作、○印の番号は、学生が検索課題に取り組む際の動作を示している。文中、丸番号と呼ぶ。図11、図12は、図10の当該丸番号で示す動作を、特許検索システム1、学習管理処理部6、利用者端末3に分けて説明している。
図10において、ユーザ管理システム14は、特許検索システム1の一部で、利用申請のあった利用者を個人識別情報IDとパスワードPWで管理する。教育機関(大学等)は、特許検索システム1の利用に当たって、当該システム運用サービス会社と契約を結び、所定の数量のパス、例えば10程度のパスを購入する。当該IDとPWは、教師インタフェース61で管理される。ここまでの流れを(i)で示す。
教師は、教師インタフェース61から、学生利用者に個人識別番号idとパスワードpwを再発行する。この流れを(ii)で示す。idとpw情報は、教育運用情報記憶手段65に格納する(iii)。通常、システム運用サービス会社との契約は、1パス毎に期間で購入するケースが多い。この場合、当該期間であれば検索回数は問われない。教育使用の場合、学生全員が同時に前記特許検索システム1を利用するケースは少ないので、当該idの再発行は、前記IDの数より多くすることが可能である。例えば、IDを10パス程度購入し、学生利用者id数を100程度にすることも可能である。
教師は、図5で示したような検索課題を作成し、教育運用情報記憶手段65に格納するとともに、図4で示したように、検索インタフェース1において検索式使用の制限をid毎に行う。この流れを図10(iv)で示す。同図の検索式制限表について説明すると、id1は検索式使用の制限はなし、id2は発明者と出願人をキーワードとして使用できない、id3は更に期間を限定している例を示している。ここまでが、教師が事前に行う作業とシステムの動作である。
検索課題の提示は、教師が教師インタフェース61から教育運用情報記憶手段65の検索課題を学生利用者に送信することで行われる。情報の流れを図10、図11の丸番号1、2、3で示す。
教師は、特許検索システム1から検索インタフェース11を取得し(丸番号4、5)編集を行う。編集作業は、前記検索式制限表を検索インタフェース編集手段62に入力すると(丸番号6)、図4で示したような編集がなされ教育用検索インタフェース33が得られる。当該教育用検索インタフェースは、丸番号7の流れで学生用利用者端末にインストールされる。ここで、同図には示していないが、教育用検索インタフェース33には、学生の検索作業を支援するための前記実習帳ファイル作成ソフトウエア、教師が学生の実習状況を監視するための前記マウスカーソルの動きパターン特徴を検出するソフトウエアを組み込むことができる。
次に、学生の検索課題取り組みの流れについて説明する。図10、図12において、学生が前記教育用検索インタフェース33を用いて検索式を入力すると、当該検索式は、丸番号8の流れで、検索式入力部仕様復元手段63によって、特許検索システム1の検索式入力部12の仕様に復元され、丸番号9、11の流れで、検索式入力部12に伝送される。ここで、教師が設定した前記学生のid、pwは、ID、PWに変換されて12に伝送される。また、当該学生利用者が作成した検索式は、検索情報抽出手段23によって抽出され、丸番号10の流れで学習履歴蓄積部69に記憶される。
特許検索システム1は、当該検索式を基に検索処理エンジン13で検索を実施し、検索結果を丸番号12の流れで、学習管理処理部6に戻す。当該検索結果は検索結果一時記憶手段70に記憶され、丸番号13の流れで、学生利用者端末3、4、5に伝送される。ここで、検索結果情報は、検索情報抽出手段23によってモニタリングされ、特許リストの数、特許明細書の番号、取得時刻などが抽出される。
図12において、学生は特許リストを取得すると目標に対する検索式の適合性を検討し、当該リストの中から検索課題の候補特許を選択し、教育用検索インタフェース33から当該候補特許番号を入力して(丸番号8、9、11)、当該特許の明細書を取得する(丸番号12、13、3)。
ここで、当該検索結果(当該特許明細書)には質問文を添付して送信することが可能である(丸番号14、15)。図10において、当該特許明細書に対応する当該質問文は、予め教育運用情報記憶手段65に記憶してある図6で示したような課題基礎情報から、質問文生成手段71によって自動的に生成される。
図10、12において、学生が当該質問文に回答すると、丸番号16の流れで、73によって回答正誤判定処理が行われる。正誤判定処理は、学生の回答と予め教育運用情報記憶手段65に記憶されている正解と照合することによって行われる(丸番号14)。当該正誤判定結果は、丸番号17の流れで学習進捗推定部68に伝送され、検索技術力が推計され、その結果は、教育運用情報記憶手段65に記憶される(丸番号19)と共に、教師インタフェース61に出力される(丸番号20)。教師インタフェース61への出力は、学生毎に成績をグラフ表示してもよい。
図10において、72は注釈文生成手段である。注釈文は、予め教育運用情報記憶手段65に蓄積されている図9の例のような注釈文集の中から、前記回答結果に連動して自動的に選択することで生成され(丸番号14)、学生利用者端末に送信される(丸番号15、3)。図12において、学生は注釈文について考察し、不正解の場合は特許リストに戻り、別な特許明細書を目標候補として取得し検討を続ける。
図1で説明したように、注釈文には、検索した特許に関連する情報が含めることができる。関連情報には、判例文を含めることができる。図10において、判例文は関連特許番号に対応させて教育運用情報記憶手段65に蓄積しておき、関連特許が利用者に送信される際に、丸番号14、15の流れで当該判例文を添付させてもよいが、多くの判例文を65に蓄積させておくのは、メモリ効率が悪いので、65には判例文検索番号のみを記録しておき、判例文を添付する際に、注釈文生成手段72は、丸番号151、9、11の流れで当該判例文検索番号を特許検索システム1に送信に送信し、判例文データベース132から当該判例文を検索して検索結果一時記憶手段70に取り込み(丸番号12)、丸番号13の流れで利用者端末に送信してもよい。これらの注釈文生成、送信処理は自動的に行われる。
また、前記検索特許の関連情報には、関連論文、当該検索特許を用いた製品情報などを含めることもできる。前記注釈文を生成する際には、丸番号14、15の流れで、これらの情報を入手するためのWebアドレスを添付してもよい。利用者は、当該アドレスを受け取った後、インターネット経由で当該関連情報を入手することができる。
次に、本発明について、図10を用いて説明する。学習管理処理部6には、特許マップ作成用統計処理手段80が設けられている。当該統計処理手段は、統計処理インタフェース81から統計処理式を設定する。当該統計処理インタフェースは、教師インタフェース61からの手続きによって教育用統計処理インタフェース82に編集して利用者端末に送信することができる(丸番号21)。当該教育用に編集する手段は、当該統計処理で使える機能に制限を加えて処理操作を難しくする、または、統計処理で使うべき機能を指定することでヒントを与えて操作を易しくするなどが可能である。
学生利用者は、当該教育用統計処理インタフェース82を用いて統計処理式を作成し、丸番号22、23の流れで、当該統計処理式を当該統計処理手段80に送る。この際、82から81において当該統計処理式は、80用の入力仕様に変換される。80は、特許データベース131の特許情報、または、特許検索結果一時記憶手段70の特許情報を入力として(丸番号24)、統計処理を実施し特許マップなどの処理結果を丸番号25、22の流れで利用者に送信する。
特許マップ作成課題は、教師にとっても学生にとっても手間が掛かるので面倒であるが、上記のような支援システムによって、教師は、様々な難度レベルの課題を比較的容易に作成することができる。また、学生には、統計処理の工夫が求められるため、自ら問題を発見する力、問題を分析する力が身に付く。
本知的財産権検索教育支援システムを利用すると、学生は、教師から与えられた課題に自ら取り組み、特許検索技術を向上させることができる。問題を発見する力、問題を分析する力、問題を解決する力が身に付く。教師にとっては、知的財産教育の質を向上させつつ大幅な省力化が可能である。一人の教員が多くの学生を指導しなければならない学部教育などでは大きな効果がある。
膨大な特許データベースは、従来、商品企画時の技術動向調査、権利取得時の新規性調査、新規事業展開時の権利状況調査など、主にビジネスに直結した分野で限られた関係者の間で利用されてきた。しかし、その潜在的な情報価値に比べて十分活用されているとはいえない。本システムが普及すると、公開特許情報を教育利用しやすいように加工する手法、特許検索教材をコンピュータネットワーク上で利用できるようにする手法の開発が進むため、特許情報に新しい付加価値が生まれる。従って、特許教育用コンテンツ作成技術の発展をもたらす。教師は、学生に読ませたい良い特許を選択し、問題集として教材データベース化できる。
現在、知的財産権教育実習を指導できる教員が少ない問題があるが、本システムや特許検索課題コンテンツ作成技術によって、情報の共有化や標準化が進むと学生指導が容易になるので、実習付き知的財産権教育を普及させることができる。
本システムは、大学、大学院の知的財産権教育のみならず、社会人を対象にした知的財産権の再教育にも利用できる。また、教材コンテンツの内容を分かりやすいものにすることにより、高校、中学などの中等教育にも利用できる。専門分野としては、理工系を中心にして、医療、海洋系学部でも利用できる。
上記では、主に、特許検索について説明したが、ネットワーク型知的財産権検索システムが意匠検索や著作権検索をサポートしている場合には、意匠検索教育システム、著作権検索教育システムとしても利用できる。
本発明の知的財産権検索教育支援システムの第1の実施例である。 検索学習量の計測例である。 検索技術力の計測例である。 編集された教育用検索インタフェースの例である。 特許検索課題の例である。 教育運用情報の一部で、図5の課題に対する基礎情報の例である。 質問文の例である。 目標とする特許を検索後、理解を深めるための質問文の例である。 注釈文の例である。 本発明の知的財産権検索教育支援システムの第2の実施例である。 実施例2の処理の流れ(1)である。 実施例2の処理の流れ(2)である。 特許マップ課題への発展誘導の例である。 従来のネットワーク型特許検索システムである。
符号の説明
1 ネットワーク型の特許検索システム
11 検索インタフェース
12 検索式入力部
13 検索処理エンジン
131 特許データベース
132 判例データベース
14 ユーザ管理システム
15 ID、PWの発行
2 インターネット
21 大学LAN
22 ゲートウエイ
23 検索情報の抽出手段
231 検索情報記憶手段
3、4、5 利用者端末
31 処理装置
32 メモリ
33 教育用検索インタフェース
6 学習管理処理部(教師用)
61 教師インタフェース
62 検索インタフェース編集手段(教育用)
63 検索式を検索式入力部仕様に復元する手段
64 id,pw発行
65 教育運用情報記憶手段
68 学習進捗推定手段(検索学習量、検索技術量力の推定)
681 学習進捗推定結果記憶手段
69 学習履歴記憶手段
70 検索結果記憶手段
71 質問文生成手段
72 注釈文生成手段
73 回答正誤判定処理手段
75 明細書読書監視ソフトウエア
80 特許マップ用統計処理手段
81 統計処理インタフェース
82 教育用統計処理インタフェース

Claims (3)

  1. 検索項目を指定して語句を入力することで検索式を作成する検索インタフェースと、利用者端末において前記検索インタフェースを用いて作成された検索式をネットワークを介して受け取る検索式入力部と、当該入力された検索式を用いて特許データの中から検索処理する検索処理エンジンと、検索結果をネットワークを介して前記利用者端末に送信する手段とを備えたネットワーク型知的財産権検索システムを利用する知的財産権検索教育支援システムであって、
    教師インタフェースからの操作によって前記検索項目を制限する、又は、使うべき前記検索項目を示唆するように前記検索インタフェースを編集した教育用検索インタフェースを生成する手段と、
    当該教育用検索インタフェースを前記利用者端末に送信する手段と、
    当該ネットワーク型知的財産権検索システムと当該利用者端末との間に流れるデータから前記検索結果を抽出する手段と、
    前記検索結果を利用者端末に送信する際に、当該検索結果に対する質問または注釈を添付して当該利用者端末に送信する手段と、
    をさらに備えたことを特徴とする知的財産権検索教育支援システム。
  2. 検索作業時間及び前記検索式の入力回数の少なくとも1つをパラメータに含む関数値を算出して検索学習量として推計する手段を備え、
    質問集または注釈文集の中から前記推計した検索学習量に応じた前記質問または注釈を選択して前記検索結果に添付する
    ことを特徴とする請求項に記載の知的財産権検索教育支援システム。
  3. 当該ネットワーク型知的財産権検索システムと当該利用者端末との間に流れるデータから前記検索インタフェースで作成された検索式を抽出する手段と、
    前記作成された検索式により検索された前記検索結果の中に含まれた目標特許の数の割合を示す検索式ヒット率及び前記検索式の長さの少なくとも1つをパラメータに含む関数値を算出して検索技術力として推計する手段を備え、
    質問集または注釈文集の中から前記推計した検索技術力に応じた前記質問または注釈を選択して前記検索結果に添付する
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の知的財産権検索教育支援システム。
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