JP4775382B2 - 符号化装置と符号化方法 - Google Patents
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Description
エンコードシステムの設計者は、そのモデルによって適切に処理されるストリームを生成するように、エンコードシステムの設計を試みる。
また、技術者は、このモデルを基にデコードシステムを設計し、しばしば、そのデコーダをHRDの動作にできる限り近いものになるように努める。そのようなモデルは、正確に実現できない理想的な動作や動作を有する場合があり、デコーダの設計技術者は、理想的でない特性および理想的でない動作を補償する手段を付加する必要がある。
t=0における、tai(0)=0と、デコーダのバッファの満杯状態を示すデコーダバッファフルネス(decoder_buffer_fullness(t) と呼ぶ) は:
decoder _buffer_fullness(0) ビット
である。
続くピクチャがデコーダのバッファに到達する時間を示す到達時間は、以下の式(1)で規定される。
しかしながら、それは最近、式(3)のように変更された。
前述した式(1)で定義されるように各ピクチャがデコーダに最初に到達する初期到達時間は、デコーダへのデータの入力を示す曲線Kのある点として得られる。
デコーダバッファからデータが出力することを示すデコーダバッファ出力曲線Lは、pb_removal_delayフィールドおよびinitial_cpb_removal_delayで示されるタイミングに対応している。
図4に記述された変数の幾つかは、ビットストリームに格納されて伝送され、他の変数は(ドラフト(草案)の)規格内に記述されているだけである。下記表1は、これらの変数をさらに詳しく説明している。
この場合、これらは、単に、例えば、バッファモデル0などの一つの所定のモデルの変数である。
このモデル自体は複雑である。
前述した表1に示されるように、ビットストリーム内に比較的多数のフィールドのデータをエンコードおよび挿入するという要求がある。これは、ビットストリームのオーバヘッドを増大させる。
これらのフィールドのデータを演算して生成するために、例えば、図2に示すように、比較的複雑な構成を有するエンコーダを実現する必要がある。その結果、図6に示すように、比較的複雑な処理を遂行するデコーダを実現する必要がある。
しかしながら、多くのアプリケーションにおいて、1回のみエンコード処理を行う1パス方式のエンコーダは、エンコード処理の開始で、decodering_delayの適切な値を設定することができない。
また、本発明の符号化方法は、画像データを符号化してビットストリームを生成する符号化工程と、前記ビットストリームを記憶する仮想符号化バッファに前記ビットストリームが供給される時刻から前記ビットストリームを復号した画像データを記憶する仮想復号バッファに前記画像データが供給されるまでの遅延時間を、非ゼロ開始時間を用いた仮想バッファモデルに従って設定し、設定された遅延時間を示す遅延時間情報を生成する生成工程と、前記生成工程において生成された遅延時間情報と、前記符号化工程において生成されたビットストリームとを伝送する伝送工程と、を備える。
(1)本発明のバッファモデルは簡略化される。
(2)initial_cpb_removal_delay_offsetが冗長になり、そのため、ビットストリームのオーバヘッドが低減される。
(3)本発明のエンコーダはこれらのフィールドを計算およびエンコードする必要がない。
(4)本発明のデコーダは、これらのフィールドをデコードおよび処理しない。
(5)本発明のモデルは、ランダムアクセスシナリオをサポートするのに適している。
(6)本発明のエンコーダは、ストリームの開始時に、decodering_delay(decoding_delay)を決定する必要がない。
タイミングイベントに関係する所定のデコーダをシフトする(デコードする時間をずらす)代わりに、時間ベース自体のシフトが、デコードすべき最初のピクチャの最初のビットに対してのゼロ到達時間(到達時間が0)より長い時間、許容して行われる。
このことは、下記式(6)で示される。
続くピクチャの到達時間についての式(7)は、従来技術においてもそのまま規定されている、例えば、
tai(n)>=taf(n−1)
すなわち、tai(n)>=taf(n−1)は、エンコーダバッファが空の場合に許可される。
(デコーダバッファがアンダーフローあるいはオーバーフローしないというその他の制約は以前として適用される)
Claims (4)
- 画像データを符号化してビットストリームを生成する符号化手段と、
前記ビットストリームを記憶する仮想符号化バッファに前記ビットストリームが供給される時刻から前記ビットストリームを復号した画像データを記憶する仮想復号バッファに前記画像データが供給されるまでの遅延時間を、非ゼロ開始時間を用いた仮想バッファモデルに従って設定し、設定された遅延時間を示す遅延時間情報を生成する生成手段と、
前記生成手段により生成された遅延時間情報と、前記符号化手段により生成されたビットストリームとを伝送する伝送手段と、
を備える符号化装置。 - 前記遅延時間情報は、前記ビットストリームのアクセスユニットを基準としたオフセット値である
請求項1に記載の符号化装置。 - 前記遅延時間情報は、最初のアクセスユニットを基準としたオフセット値である
請求項1に記載の符号化装置。 - 画像データを符号化してビットストリームを生成する符号化工程と、
前記ビットストリームを記憶する仮想符号化バッファに前記ビットストリームが供給される時刻から前記ビットストリームを復号した画像データを記憶する仮想復号バッファに前記画像データが供給されるまでの遅延時間を、非ゼロ開始時間を用いた仮想バッファモデルに従って設定し、設定された遅延時間を示す遅延時間情報を生成する生成工程と、
前記生成工程において生成された遅延時間情報と、前記符号化工程において生成されたビットストリームとを伝送する伝送工程と、
を備える符号化方法。
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