JP4774659B2 - 浴槽水循環接続装置 - Google Patents

浴槽水循環接続装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4774659B2
JP4774659B2 JP2001279943A JP2001279943A JP4774659B2 JP 4774659 B2 JP4774659 B2 JP 4774659B2 JP 2001279943 A JP2001279943 A JP 2001279943A JP 2001279943 A JP2001279943 A JP 2001279943A JP 4774659 B2 JP4774659 B2 JP 4774659B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bathtub
opening
negative pressure
water passage
pressure reducing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2001279943A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2003090628A (ja
Inventor
和則 曽根高
浩人 福井
賢太郎 佐橋
昌純 岩永
豊 岡野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Corp
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Panasonic Corp
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Corp, Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Panasonic Corp
Priority to JP2001279943A priority Critical patent/JP4774659B2/ja
Publication of JP2003090628A publication Critical patent/JP2003090628A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4774659B2 publication Critical patent/JP4774659B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Details Of Fluid Heaters (AREA)
  • Housings, Intake/Discharge, And Installation Of Fluid Heaters (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、浴槽とポンプを内蔵した強制循環給湯器等のポンプ内蔵機器との間で浴槽水の湯水を強制循環させるために、浴槽の壁面部の貫通穴に取り付ける浴槽水循環接続装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の浴槽水循環接続装置としては、各家庭等に設置されている浴槽の壁面部の貫通穴に取り付けられ、例えば屋外に設置した強制循環式給湯器等のポンプ内蔵機器との間を連結し浴槽水の湯水を強制循環させるものである。
【0003】
図8は、浴槽1の側壁面の貫通穴に浴槽水循環接続装置Aが取り付けられ、湯水戻り用接続管5、湯水往き用接続管6および延長接続管9、10がそれぞれ接続され、ポンプ内蔵機器11に接続された循環ポンプ12が作動すると浴槽水2が各延長接続管9、10を通って循環する代表的な施工例を示す。
【0004】
また、図9は、浴槽水循環接続装置Aの一般的な部品構成例を示し、浴槽1の側壁面の貫通穴18に浴槽の外壁1から気密用のパッキン19を介し接続ボディ20を配設すると共に、この接続ボディ20に、浴槽内から気密用のシート16、平パッキン17を介して固定ねじ14を螺合させる。そして固定ネジ14の前面に設けたボスに樹脂成形された浴槽水通路分離形成具13を3本のビス15で取り付け、最後に浴槽フィルター3を装着する。
【0005】
また、図10(a)、(b)及び図11は、本発明に関連する浴槽水通路分離形成具の一般的な前面概略構成図と外周開口部7、8を前方から見た概略構成図および浴槽水通路分離形成具13に取り付けられる浴槽フィルター3の内面概略構成図であり、浴槽水循環接続装置は、浴槽2とポンプ内蔵機器11間で往き・戻り水を循環させるための第1水通路21と第2水通路22を持つ浴槽水通路分離形成具13を備え、さらに前記各水通路からなる浴槽水通路分離形成具13とその外周に楕円状開口部23、24を設けている。
【0006】
この浴槽水通路分離形成具13の浴槽1内側には、浴槽フィルター3が装着され、この浴槽フィルター3の前面部と外周部にそれぞれ湯水流通用のフィルター25、26で構成している。
【0007】
そしてポンプ内蔵機器11の循環ポンプ12を作動すると、浴槽1の浴槽水2は、浴槽フィルター3、浴槽水通路分離形成具13の外周開口部23から第1水通路21、戻り接続管5、戻り延長接続管9、ポンプ内蔵機器11の循環ポンプ12、往き延長接続管10、往き接続管6、浴槽水通路分離形成具13の第2水通路22、外周開口部24、浴槽フィルター3を介して、浴槽1とポンプ内蔵機器11との間で強制循環される。
【0008】
このとき、前記の浴槽水通路分離形成具13の外周部に設けられた吸込開口部23から浴槽水が吸込まれ、他方の吐出開口部24から、例えばポンプ内蔵給湯機器により加熱された浴槽水2が吐出し、浴槽水2を攪拌循環して、浴槽水2を均一に沸き上げる。攪拌循環をより効率的に行うために、第1水通路21、第2水通路22は略八の字形状で浴槽1の底面側に吐出され、底面部分の浴槽水2を攪拌するようにしている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記従来の浴槽水通路分離形成具の構成では、外周に設けた吸込および吐出開口部の開口面積を大きくすることは、浴槽水通路分離形成具の形状を大きくする必要から、一般的に浴槽水通路分離形成具に装着する浴槽フィルターの外径は、φ90mmからφ100mmであることから、必然的に吸込および吐出開口部の開口面積は、60mmから80mmと比較的小さく、そのため循環ポンプの循環流量による吸込開口部の負圧吸引力が大きくなる。
【0010】
通常の使用では、浴槽水通路分離形成具の外周部に浴槽フィルターを装着しているため、浴槽水中の異物(垢、糸くず、髪の毛等)を浴槽フィルターのフィルター部で吸込開口部に異物が詰まること、さらに循環ポンプへの異物流入による信頼性を確保することができる。
【0011】
しかし、浴槽フィルターのフィルター部の掃除や洗浄等で、取り外したままで使用した場合には、吸込開口部が露出した状態となり、例えば子供が浴槽で潜って遊んだりすると
、前記吸込開口部に髪の毛や衣服の一部が吸引し、閉塞状態となり、循環ポンプの循環作用に支障をきたし、故障の原因になる一方、最悪状態として髪の毛が吸い込まれ、循環ポンプの吸い込み負圧で髪の毛が外れない状態となり、子供が溺れるという要因にもなり兼ねないという課題を有していた。
【0012】
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、異常使用状態である浴槽フィルターを取り外して使用した場合においても、浴槽水の循環作用を確保し、ポンプ故障をなくすること、さらに入浴中の人の髪の毛等の異物が吸引されても、すぐに弱い力で取り外しできる浴槽水通路分離具を構成することにより安全な浴槽水循環接続装置を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
前記従来の課題を解決するために、本発明は、浴槽壁面部の貫通穴に取り付けられ、浴槽と循環ポンプとの間で浴槽水を強制循環させるための浴槽水循環接続具であって、浴槽水の吸込み側となる第1水通路と、浴槽水の吐出側となる第2水通路とを有する浴槽水通路分離形成具を備え、第1水通路は、浴槽水通路分離形成具の外周に開口する吸込開口部を有し、第2水通路は、浴槽水通路分離形成具の外周に開口する吐出開口部を有し、第1水通路の吸込開口部および第2水通路の吐出開口部に隣接した浴槽水通路分離形成具の一部に吸込開口部および吐出開口部より小さな複数の負圧軽減開口部を設け、前記複数の負圧軽減開口部のうち、最大開口面積の負圧軽減開口部を、前記吸込開口部、前記吐出開口部より最も離れた位置に配設したことを特徴とするものである。
【0014】
これによって浴槽水通路分離形成具の外周開口部に加え、この外周開口部に隣接した浴槽水通路分離形成具の一部に、吸込開口部および吐出開口部より小さな複数の負圧軽減開口部を備えることにより、外周開口部に異物が吸引されて外周開口部が閉塞された場合においても、外周開口部に隣接した複数の負圧軽減開口部から浴槽水を吸込むことができる。
【0015】
したがって、かかる場合において、浴槽水の吸い込み循環作用の確保と、例えば仮に異物として子供の髪の毛が吸引されたとしてもポンプ循環作用が確保されることにより、外周開口部の吸引力が著しく軽減され、容易に髪の毛が弱い力で取り外すことが可能となり、浴槽内での髪の毛吸い込みによる水事故等は解消され、従来より安全性が確保できるものである。
【0016】
【発明の実施の形態】
請求項1に記載の本発明は、浴槽壁面部の貫通穴に取り付けられ、浴槽と循環ポンプを内蔵した給湯機器との間で浴槽水を強制循環させるための浴槽水循環接続具であって、浴槽水の吸込み側となる第1水通路と、浴槽水の吐出側となる第2水通路とを有する浴槽水通路分離形成具を備え、第1水通路は、浴槽水通路分離形成具の外周に開口する吸込開口部を有し、第2水通路は、浴槽水通路分離形成具の外周に開口する吐出開口部を有し、第1水通路の吸込開口部および第2水通路の吐出開口部に隣接した浴槽水通路分離形成具の一部に吸込または吐出開口部より小なる複数の負圧軽減開口部を設け、前記複数の負圧軽減開口部のうち、最大開口面積の負圧軽減開口部を、前記吸込開口部、前記吐出開口部より最も離れた位置に配設したことを特徴とする
【0017】
この形態によれば外周開口部に隣接して設けた複数の開口部によりポンプの循環作用が確保され、ポンプの耐久性が向上すると共に、外周開口部の吸引力が軽減し、すなわち負圧が軽減し、髪の毛に及ぼす吸引力が弱くなるので、仮に髪の毛が吸い込まれたとしても取り外し力が軽減され、より安全性を向上することができる。
【0018】
また、吸込負圧力が軽減し、また外周部の吸込開口部へ髪の毛等が浮遊するほど吸い込みが著しく軽減できる。
【0019】
また、請求項2の記載の発明は、特に、請求項1に記載の外周開口部に隣接した複数の開口部を形成し、同一または異形の形状とすることにより、隣接した負圧軽減開口部の負圧力をより軽減できるとともに、金型費の削減と生産性を向上することができる。
【0020】
また、請求項3の記載の発明は、特に、請求項2に記載の吸込開口部、吐出開口部の開口面積Sに対し、同一または異形の負圧軽減開口部の面積S1が60〜150%の範囲にすることにより、より効果的に吸込負圧力を軽減することができる。
【0021】
また、さらに請求項4の記載の発明は、特に、請求項1に記載の隣接した前面負圧軽減開口部の形状を浴槽フィルター装着時、ショートサーキット防止の為平面形状にすることにより、浴槽フィルター装着時、前面の吸込開口部および吐出開口部からのショートサーキットを防止すると共に、閉塞効果を著しく改善することができる。
【0022】
【実施例】
以下本発明の実施例について、図面を参照しながら説明する。
【0023】
(実施例1)
図1は、本発明の実施例1における浴槽水循環接続装置の分解斜視図、また図2(a)(b)は浴槽水循環接続装置を構成する浴槽水通路分離形成具の正面概略構成図と浴槽水通路分離形成具の外周開口部に隣接した複数の負圧軽減開口部の正面概略構成図を各々示すものである。
【0024】
本実施例の発明は、従来構成図と同一構成および作用効果を呈する部分には同じ符号を付して詳細な説明を省略し、異なる処を中心に説明する。
【0025】
図1、2において、32は本発明の浴槽水通路分離形成具(樹脂成型品)で、外周部の吸込開口部33および吐出開口部35に隣接した前面部の第1水通路34と第2水通路36に各々同一形状と同一個数からなる複数の負圧軽減開口部35、37を設けたものであり、前記浴槽水通路分離形成具32は通常浴槽フィルター31を装着して使用する構成である。
【0026】
以上のように構成された浴槽水通路分離形成具32の前面部の複数の負圧軽減開口部35、37を設けた構成の他構成として、図3では、図2の浴槽水通路分離形成具32(丸負圧軽減開口部35、37)に加え、(a)の浴槽水通路分離形成具41(角負圧軽減開口部46、47)、(b)の浴槽水通路分離形成具48(2列丸負圧軽減開口部53、54)の同一形状の代表例を示す。
【0027】
また図4では、(a)の浴槽水通路分離形成具55は大負圧軽減開口部60、61と小負圧軽減開口部62、63の2種類組み合わせ、(b)の浴槽水通路分離形成具64は角負圧軽減開口部69、70と丸負圧軽減開口部71、72の2種類組み合わせ、(c)の浴槽水通路分離形成具73は、スリット型負圧軽減開口部78、79と丸負圧軽減開口部80、81の2種類組み合わせの異形形状の代表例を示す。
【0028】
図示はしていないが、異形形状は2種類に加え、3種類、4種類としても本発明の範囲である。
【0029】
まず、(1)浴槽フィルターを装着した場合は、一般的な通常使用のため、従来品の浴
槽水通路分離形成具と本発明品の浴槽水通路分離形成具構成での作用効果には、差がない。(2)浴槽フィルターを取り外しした最悪条件下では、浴槽水通路分離形成具の外周の吸込および吐出開口部に隣接した前面部の第1、第2水通路の一部に負圧軽減開口部の有/無の差は歴然としている。本発明の複数の負圧軽減開口部を設けることにより、例えば子供が潜水し、異物として髪の毛が外周の吸込開口部に吸いこまれた場合、吸込開口部が1つである従来品では、髪の毛が吸いこまれた段階で循環ポンプの全楊程分の負圧がかかり、髪の毛が開口部より深く、且つ多量に吸いこまれ、子供の引張力では、到底無理な大負圧状態となり、開口部から髪の毛を外すことができないことが生じる。
【0030】
一方、外周の開口部に加え、前面部に複数の負圧軽減開口部を設けることにより、もし髪の毛が吸い込まれても循環ポンプの楊程の一部の負圧がかかるが、前面部の開口部から残りの楊程分が流入し、負圧が軽減される。このことにより髪の毛が開口部近傍、且つ少量の吸い込みに留まり、子供の引張力でも、すぐに髪の毛を外すことが可能となる作用効果を生じる。
【0031】
また、前面開口部の複数の負圧軽減開口形状が、同一形状構成または異形形状構成でも、上記同様の髪の毛が開口部近傍、且つ少量の吸い込みに留まり、子供の引張力でも、すぐに髪の毛を外すことが可能となる作用効果を生じる。
【0032】
(実施例2)
図5は、本発明の評価(効果)判定として、髪の毛の強制吸い込みによる引張力の測定概略図を示し、詳細はJIS C 9335−2−60の渦流浴槽の個別要求事項(2000/9/20制定)に基づき、浴槽フィルターを取り外した最悪条件で実施した。
【0033】
(概略試験方法)
(1)強制的に髪の毛86〔直径25mm*自由部400mm〕を吸込開口部82に完全に吸いこまれるように試みる。
(2)浴槽水通路分離形成具81に対し、真上垂直(以下90゜方向とする)に棒87を引っ張り、髪の毛86が外れる引張力をバネゲイジ88(0〜5Kgf)で測定する。
(3)浴槽水通路分離形成具81に対し、前方上部40゜(以下40゜方向とする)
(判定基準)
(4)90゜方向、40゜方向共に5回実施し20N(約2Kgf)以下でなければならない。
【0034】
(参考)
(5)20Nとは、2Kgf*9.8=19.6N≒20Nである。
【0035】
(表1)は、浴槽水通路分離形成具81の前面部に設けた同一形状の負圧軽減開口部84、85の丸開口形状*個数による負圧軽減開口部開口面積S1と外周に設けた吸込開口部82の面積Sとし、S1/S比率%によるJIS評価結果を示す。
【0036】
この時の外周の開口部82の形状構成は長方形で7mm*10mm=70mm、循環ポンプの循環流量は10L/min(一般的な電気、ガス、石油を熱源とする浴槽水加熱装置に用いる循環ポンプを約1mの短い風呂接続管の場合)を想定したものである。
【0037】
【表1】
【0038】
(表1)からも明らかなように、S1/S比率が50%以上であれば、20N以下の引張力で容易に髪の毛を外すことができる。
【0039】
好ましくはS1/S比率が60%以上である。他方、S1/Sが150%以上になると、前面開口部からの髪の毛吸い込み量が、外周の開口部より多くなるとともに、複数の負圧軽減開口部から吸いこまれた髪の毛が乱流流入し、開口部で、髪の毛がもつれる傾向が顕著になり、引張力が悪化する要因となることから、好ましいS1/S比率が130%以下である。
【0040】
また、複数の開口部を丸負圧軽減開口部とした場合、上記のS1/S比率50%に加え、複数同一形状ではφ2mmからφ3.3mmが望ましく、さらに好ましくはφ2.5mmからφ3mmの範囲である。φ2未満では、S1/S比率を50%以上を確保するためには、樹脂成型開口用ピンが細くなり、ピン寿命が短くなること(ピン折れ等も含む)とピン加工費も合わせた総金型費が高くなることから好ましくない。一方、φ3.3mm以上にすると、S1/S比率50%以上にすることは容易で、ピン寿命の向上や総金型費は割安になる利点もあるが、丸開口部が大となり、外周の開口部に加え、外周の開口部に隣接した複数の負圧軽減開口部にも髪の毛の吸い込み量が増加し、乱流流入による髪の毛の縺れが生じやすくなり、引張力にバラツキが大きくなり、突如20N以上をこえることがあるなど悪影響を生じやくなる。
【0041】
【表2】
【0042】
(表2)は、前面の負圧軽減開口部84、85の構成として、異形開口形状とした場合の引張力と引張力平均値(10回の平均)を示したもので、表1と同様にS1/S比率が50%以上にすると、容易に髪の毛を外すことが可能である。
【0043】
(実施例3)
図6は、浴槽水通路分離形成具91に前記異形開口形状の大負圧軽減開口部98、99を、外周吸込開口部92、外周吐出開口部95より最も離れた位置に設けたもので、前面部の負圧軽減開口部96、97構成として、φ2.7mm*12個に加え、最も離れた負圧軽減開口部98、99をφ2.7、φ3、φ4、φ5、φ6およびφ7*各1個での引張力平均値を(表3)に示す。
【0044】
【表3】
【0045】
(表3)からも明らかなように、異形開口形状の大負圧軽減開口部98、99にした構成にすることにより、JIS評価結果はすべてクリアー、且つ引張力平均値がJIS評価20N以下に対し、約1/2の10N以下と20Nに対し安全率2倍とさらに著しい効果を呈することができる。
【0046】
(実施例4)
実施例1〜4の図で詳述したように、隣接した前面負圧軽減開口部の前面形状の第1水通路を構成する外装34、36、42、43、49、50、56、57、65、66、74、75および94、95を浴槽フィルター装着時、ショートサーキット防止の為平面形状構成とすることにより、平面総面積を大にすることによって、前面の複数の負圧軽減開口部構成を1列開口部から2列開口部等による開口部面積S1をより大に、また図7に示した浴槽フィルター101を装着した場合(通常使用状態)、第1水通路94、第2水通路95の前面の負圧軽減開口部96、97の外装部のシール性すなわちショートサーキット防止をより効果的に行うため、浴槽フィルター101に前記第1水通路94、第2水通
路95に対抗したショートサーキット防止リブ103、102を構成することにより、第1水通路94、第2水通路95の前面部に設けた複数の負圧軽減開口部からの吸い込みおよび吐出によるショートサーキットを防止し、本来の目的である浴槽水循環作用を効果的に実施することができる。
【0047】
以上のように、本実施例においては、浴槽フィルターを取り外されて使用(最悪状態)され、且つ子供が潜水入浴し、浴槽水通路分離形成具の外周開口部に髪の毛が吸い込まれた状態になっても、前記浴槽水通路分離形成具の外周開口部に隣接した前面部に複数の負圧軽減開口部をもうけることにより、前記前面部に複数の負圧軽減開口部が循環ポンプの吸い込み負圧を著しく軽減する作用効果を停止、結果吸いこまれた髪の毛を弱い引張力で容易に且つ簡単に外すことができ、従来品と比較し、最悪使用状態においても、安心・安全な浴槽水循環接続装置を提供できる。
【0048】
本実施例では、詳述していないが、本発明の浴槽水循環接続装置は、吸込および吐出がどちらにでもなる無極性構成となっている。
【0049】
【発明の効果】
以上のように、請求項1記載の発明は、浴槽水通路分離形成具の外周開口部に隣接した前面部に複数の負圧軽減開口部を設け、前記複数の負圧軽減開口部のうち、最大開口面積の負圧軽減開口部を、前記吸込開口部、前記吐出開口部より最も離れた位置に配設したことにより、外周開口部に異物吸い込まれても、前面部の複数の負圧軽減開口部が吸い込み負圧を軽減する作用効果を呈し、循環ポンプの耐久性・信頼性を著しく向上することができ、また最悪状態として、異物等が容易に外れ、安心・安全な浴槽水循環装置を提供することができる。
【0050】
さらに吸い込み負圧を軽減する作用効果を有効にすることができると共に、吸い込みと吐出が近接構成されているため、髪の毛等の異物が浴槽水通路分離形成具に接近しないようにすることができ、より安心・安全な浴槽水循環接続装置を提供できる。
【0051】
また、請求項2に記載の発明は、前記請求項1に加え、前面部の複数の負圧軽減開口部の形状として、同一形状または異形形状構成どちらでも、吸い込み負圧を軽減する作用効果を呈し、構成上金型費をより安価なものにすることができる。
【0052】
また、請求項3に記載の発明は、前記請求項2に加え、外周開口部の面積Sに対し、前面部の複数の負圧軽減開口部面積S1として、S1/S比率を50%から150%の範囲で構成することに、より吸い込み負圧を軽減することができる。
【0053】
さらに、請求項4に記載の発明は、前記請求項1に加え、第1および第2水通路の前面外装部を平面に構成することにより、複数の開口部を1列構成および2列構成とより広範に設定できることから、金型費がさらにより安価に作成できること。また浴槽フィルターに設けたショートサーキット防止用リブにより、より確実にシール性を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例1における浴槽水循環接続装置の分解斜視図
【図2】 (a)同装置を構成する浴槽水通路分離形成具の正面図
(b)同形成具に設けられた吐出開口部の形状を示す部分側面図
【図3】 (a)同形成具の前面負圧軽減開口部を同一形状の矩形開口部とした正面図
(b)同負圧軽減部を同一形状の2列円形開口部とした正面図
【図4】 (a)同負圧軽減開口部に大小の円形開口部を設けた形態の正面図
(b)同負圧軽減開口部に円形と矩形の開口部を交互に設けた形態の正面図
(c)同負圧軽減開口部の外周側にスリット型の開口部を設けた形態の正面図
【図5】 本発明の実施例2における浴槽水循環接続装置のJIS規格による髪の毛引張力試験概略試験方法を示した図
【図6】 本発明の実施例3における浴槽水通路分離形成具に大負圧軽減開口部を中心部近くに設けた形態の正面図
【図7】 本発明の実施例4における浴槽水通路分離形成具に装着する浴槽フィルターの平面図
【図8】 従来の浴槽水循環接続装置の一般的な施工の構成図
【図9】 同装置の分解斜視図
【図10】 (a)同装置を構成する浴槽水通路分離形成具の正面図
(b)同形成具の側面に設けられた楕円状開口部の部分正面図
【図11】 同形成具に装着する浴槽フィルターの平面図
【符号の説明】
32、41、48、55、64、73、91 浴槽水通路分離形成具
33、44、51、58、67、76、82 吸込開口部
34 第1水通路
35、45、52、59、68、77、83 吐出開口部
37、46、47、53、54、60、61、62、63、69、70、71、72、78、79、80、81、84、85、96、97、98、99 負圧軽減開口部

Claims (4)

  1. 浴槽壁面部の貫通穴に取り付けられ、浴槽と循環ポンプとの間で浴槽水を強制循環させるための浴槽水循環接続具であって、浴槽水の吸込み側となる第1水通路と、浴槽水の吐出側となる第2水通路とを有する浴槽水通路分離形成具を備え、前記第1水通路は、前記浴槽水通路分離形成具の外周に開口する吸込開口部を有し、前記第2水通路は、前記浴槽水通路分離形成具の外周に開口する吐出開口部を有し、前記第1水通路の吸込開口部および前記第2水通路の吐出開口部に隣接した浴槽水通路分離形成具の一部に前記吸込開口部および吐出開口部より小さな複数の負圧軽減開口部を設け、前記複数の負圧軽減開口部のうち、最大開口面積の負圧軽減開口部を、前記吸込開口部、前記吐出開口部より最も離れた位置に配設したことを特徴とする浴槽水循環接続装置。
  2. 複数の負圧軽減開口部の形状は、同一または異形としてなる請求項1に記載の浴槽水循環接続装置。
  3. 吸込開口部、吐出開口部の開口面積Sに対し、負圧軽減開口部の面積S1はその60〜150%としてなる請求項1又は2に記載の浴槽水循環接続装置。
  4. 負圧軽減開口部の表面形状は、浴槽フィルターが装着された際、ショートサーキットを防止するために、平面形状とした請求項1〜3のいずれか1項に記載の浴槽循環水接続装置。
JP2001279943A 2001-09-14 2001-09-14 浴槽水循環接続装置 Expired - Fee Related JP4774659B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001279943A JP4774659B2 (ja) 2001-09-14 2001-09-14 浴槽水循環接続装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001279943A JP4774659B2 (ja) 2001-09-14 2001-09-14 浴槽水循環接続装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003090628A JP2003090628A (ja) 2003-03-28
JP4774659B2 true JP4774659B2 (ja) 2011-09-14

Family

ID=19104033

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001279943A Expired - Fee Related JP4774659B2 (ja) 2001-09-14 2001-09-14 浴槽水循環接続装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4774659B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5575524B2 (ja) * 2009-06-30 2014-08-20 株式会社ハタノ製作所 浴槽用給湯口アダプター
JP5693988B2 (ja) * 2011-02-08 2015-04-01 株式会社オンダ製作所 浴槽用循環具
JP5890657B2 (ja) * 2011-11-10 2016-03-22 株式会社ハタノ製作所 浴槽用給湯口アダプター
JP5890658B2 (ja) * 2011-11-10 2016-03-22 株式会社ハタノ製作所 浴槽用給湯口アダプター

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3133863B2 (ja) * 1993-05-26 2001-02-13 松下電工株式会社 浴槽の肩当て用シャワー装置
JPH09166358A (ja) * 1995-12-15 1997-06-24 Onda Seisakusho:Kk 無極性浴槽用循環口
JP3556535B2 (ja) * 1999-08-31 2004-08-18 株式会社ハタノ製作所 湯水循環用接続具
JP4447160B2 (ja) * 2000-12-27 2010-04-07 株式会社ハタノ製作所 浴槽の湯水循環用接続具

Also Published As

Publication number Publication date
JP2003090628A (ja) 2003-03-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
WO2017206407A1 (zh) 蒸汽烹饪装置
US5799339A (en) Safety cover for spa suction drain
JP4774659B2 (ja) 浴槽水循環接続装置
CN108814505B (zh) 热风干燥组件和清洗装置
CN210871073U (zh) 防溢扣件、锅盖组件以及烹饪器具
EP3290569B1 (en) Anti-siphon drainage device and washing machine provided with same
CN211130936U (zh) 一种洗碗机的排水装置
CN111088667A (zh) 洗衣机用花洒装置
CN107928583B (zh) 用于水槽洗碗机的呼吸器和水槽洗碗机
CN110638392A (zh) 一种洗碗机的排水装置
CN101383437A (zh) 充电装置
EP3332683B1 (en) Hand dryer
CN208926255U (zh) 用于洗碗机的电控组件及洗碗机
EP4299820A1 (en) Laundry treatment device
JP4617414B2 (ja) オーバーフロー装置
CN213248376U (zh) 盖体组件及具有其的烹饪器具
CN210077596U (zh) 一种洗碗机底座及洗碗机
ITUD990117A1 (it) Aspirapolvere a bagno liquido
CN105233558B (zh) 一种净水机防水结构及净水机
CN216984497U (zh) 底座和炒菜机
CN219629560U (zh) 呼吸器以及洗碗机
CN209574601U (zh) 用于洗碗机的排气溢流件和具有其的洗碗机
CN216166849U (zh) 排水组件及蒸烤设备
CN214574381U (zh) 一种水箱
CN214007516U (zh) 排水泵体及使用该排水泵体的排水器

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080704

RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20080818

RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20091119

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110209

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110215

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110324

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110531

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110613

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 4774659

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140708

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees