JP4774143B2 - ポリアルキルピロリジンおよびそれを含む燃料組成物 - Google Patents

ポリアルキルピロリジンおよびそれを含む燃料組成物 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、新規なポリアルキルピロリジンおよびその誘導体に関するものである。特に本発明は、エンジン堆積物を防止および抑制する目的でこれらの化合物を燃料組成物に使用することに関する。
【0002】
【従来の技術】
燃料油やガソリンなどの液体炭化水素系燃焼燃料が、長期間の貯蔵後にあるいは実際の作動条件下で、ある種の有害な特性を示しがちであることは当該分野ではよく知られている。例えば、ガソリンは作動しているときに、キャブレータや吸入弁を含む動力系のいろいろな部位にスラッジやワニスを堆積しがちである。
従って、そのような堆積物を出す傾向を減らすことにより液体炭化水素燃料を改善する手段を見つけることが望まれている。
【0003】
米国特許第4240803号明細書には、燃料と、アルケニルコハク酸またはその無水物(アルケニル置換基は、C16〜C28のオレフィンの特定の混合物から誘導される)を、ポリアルキレンポリアミンと反応させることにより合成した清浄剤有効量のアルケニルスクシンイミドとからなる液体炭化水素燃料組成物が開示されている。この特許には、液体炭化水素系清浄剤としての予期せぬ効果のためには、スクシンイミドに結合しているアルケニル基が、オレフィンのオリゴマー化から「ボトム(底)」生成物として得られるC16〜C28のオレフィン混合物から誘導されることが不可欠であると教示されている。
【0004】
ヨーロッパ特許出願第376578号公報には、内燃機関内の炭素堆積物を低減するための、(a)ポリアルキレンスクシンイミド、(b)ポリアルキレン、および(c)鉱油からなる三成分系添加剤組成物が開示されている。また、そのような添加剤組成物を含む液体燃料組成物、並びにこの組成物を用いてガソリン内燃機関を清浄にする方法も開示されている。このヨーロッパ特許出願に開示されている唯一の実施例は、ポリイソブチレンスクシンイミド添加剤の吸入弁およびキャブレータ清浄度試験での使用を示している。しかしながら、スクシンイミドを合成するのに使用したポリアミンの種類やポリイソブチレン置換基の分子量については、実施例では全く言及されていない。
【0005】
英国特許第1486144号公報には、(a)炭化水素置換スクシンイミド、(b)C2〜C6の不飽和炭化水素の重合体、及び(c)パラフィン系またはナフテン系油からなるガソリン添加剤組成物が開示されている。この英国特許の実施例1には、ポリイソブチレン基の分子量が約900であって、イミド部がジエチレントリアミンから誘導されたものであるポリイソブチレンスクシンイミドが、パラフィン系油および約28重量%の分子量約800のポリプロピレンとの組合せで開示されている。この英国特許には更に、炭質堆積物の低減を達成するには三成分全てが不可欠であることが教示されている。
【0006】
米国特許第4039300号明細書には、少なくとも一個のキャブレータを装備した内燃機関に燃料を供給するための組成物が、ガソリンの沸点範囲の沸点を有する主要量の炭化水素、少量の少なくとも一種類の清浄剤、および平均分子量が300〜700の芳香族炭化水素を少なくとも50重量%含む少量の潤滑粘度の鉱油からなり、そして清浄剤および油はキャブレータの堆積物形成を防止するのに充分な量で存在することが開示されている。開示された清浄剤としてはポリアミノ−ポリアルキレンアルケニルスクシンイミドがあり、好ましくはポリイソブテニルスクシンイミドである。よって、この特許の特徴は、公知の清浄剤と組み合わせて、少なくとも50%の芳香族炭化水素を含む芳香族に富んだな鉱油を使用することにある。
【0007】
米国特許第5393309号明細書には、エチレンジアミンまたはジエチレントリアミンから誘導され、そしてポリイソブテニル基の平均分子量が約1200〜1500であるポリイソブテニルスクシンイミドと、不揮発性のパラフィン系またはナフテン系キャリヤ油もしくはそれらの混合物とからなる燃料添加剤組成物が開示されている。
【0008】
同様に、ヨーロッパ特許出願第565285号公報には、主要量の液体炭化水素燃料、及びポリイソブテン置換コハク酸アシル化剤と、アミン窒素に結合した少なくとも1個の反応性水素を持つアミンとの反応から誘導された、清浄性を与える量のポリイソブテンスクシンイミドからなる燃料組成物が開示されている。ポリイソブテン置換基は高反応性ポリイソブテンから誘導される。
【0009】
本願出願人に譲渡された1998年8月28日出願の米国特許出願第09/141636号明細書には、ポリイソブテニル基が高反応性ポリイソブテンから誘導され、その平均分子量が約500〜5000であるある種のポリイソブテニルスクシンイミドは、燃料組成物に添加剤として使用した場合に、特に吸入弁においてエンジン堆積物の優れた抑制をもたらすことが開示されている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、エンジン堆積物、特に吸入弁堆積物の生成を防止し、抑制する新規なポリアルキルピロリジン化合物、それを含む燃料組成物および燃料濃厚物を提供する。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明者は、ある種のポリアルキルピロリジンが、燃料組成物に燃料添加剤として使用したときに、エンジン堆積物、特に吸入弁堆積物の優れた抑制をもたらすことを見い出した。
【0012】
本発明の化合物には、下記式(I)で表される化合物もしくはその燃料可溶性塩が包含される。
【0013】
【化4】
Figure 0004774143
【0014】
[式中、R1は、平均分子量が約500〜5000の範囲内にあるポリアルキル基であり、R 3 はHである。]
【0015】
さらに本発明は、ガソリンまたはディーゼル燃料の沸点範囲の沸点を有する主要量の炭化水素と、堆積物抑制に有効な量の本発明の化合物とからなる燃料組成物を提供することにもある。
【0016】
また本発明は、約150゜F(65℃)〜400゜F(205℃)の範囲の沸点を有する不活性で安定な親油性有機溶剤と、約10〜50重量%の本発明の化合物とからなる燃料濃厚物にも関する。
【0017】
本発明は特に、ポリアルキル基の平均分子量が500〜5000の範囲内のある種のポリアルキルピロリジンは、燃料組成物に添加剤として使用したときに、特に吸入弁においてエンジン堆積物の優れた抑制をもたらすという発見に基づいている。
【0018】
【発明の実施の形態】
本発明の化合物は、下記式(I)で表されるポリアルキルピロリジンもしくはその燃料可溶性塩である。
【0019】
【化5】
Figure 0004774143
【0020】
[式中、R1 およびR 3 は前に定義したとおりである]
【0021】
1は、好ましくは平均分子量が約500〜3000の範囲内、より好ましくは約700〜2000の範囲内、そして最も好ましくは約700〜1500の範囲内にあるポリアルキル基である。
【0022】
1は、特に好ましくは、ポリプロピレン、ポリブテン、もしくは1−オクテンまたは1−デセンのポリアルファオレフィンオリゴマーから誘導されたポリアルキル基である。より好ましくは、R1は、ポリイソブテンから誘導されたポリアルキル基である。最も好ましくは、R1は、少なくとも約20%のメチルビニリデン異性体を含む高反応性ポリイソブテンから誘導されたポリアルキル基である。
【0024】
上記式(I)の化合物の燃料可溶性塩は容易に合成することができ、そしてそのような塩はエンジン堆積物を防止または抑制するに有用である。好適な塩としては、例えば、そのアミノ部をアルキル又はアリールスルホン酸などの強有機酸でプロトン化することにより得られたものを挙げることができる。好ましい塩としては、トルエンスルホン酸およびメタンスルホン酸から誘導されるものを挙げることができる。
【0025】
[定義]
本発明について詳細に述べる前に、本明細書で用いられる用語について定義する。
「ピロリジン」は、下記一般式で表される、ピロリジンからの−C47N基を意味する。
【0026】
【化6】
Figure 0004774143
【0027】
「アルキル基」は、直鎖および分枝鎖の両方のアルキル基を意味する。
「低級アルキル基」は、炭素原子数約1〜6のアルキル基を意味し、第一級、第二級および第三級アルキル基が含まれる。代表的な低級アルキル基としては、例えば、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、sec−ブチル、t−ブチル、n−ペンチル、n−ヘキシルなどを挙げることができる。
【0028】
「ポリアルキル基」は、一般にポリオレフィンから誘導されるアルキル基を意味し、そのポリオレフィンはモノ−オレフィン、特に1−モノ−オレフィン、例えばエチレン、プロピレン、ブチレン等の重合体または共重合体である。好ましくは、用いられるモノ−オレフィンの炭素原子数は約2〜24であり、そしてより好ましくは炭素原子数は約3〜12である。より好ましいモノ−オレフィンとしては、プロピレン、ブチレン、特にイソブチレン、1−オクテンおよび1−デセンを挙げることができる。そのようなモノ−オレフィンから合成されたポリオレフィンとしては、ポリプロピレン、ポリブテン、特にポリイソブテン、および1−オクテンおよび1−デセンから生成するポリアルファオレフィンを挙げることができる。
【0029】
「高反応性ポリイソブテン」は、残留するオレフィン二重結合のうちの少なくとも約20%がビニリデン型、すなわち下記式で表されるものであるポリイソブテンを意味する。
【0030】
【化7】
Figure 0004774143
【0031】
「スクシンイミド」は、多数のアミド、イミドなど、無水コハク酸とアミンの反応によって生成するものも含むと当該分野では了解されており、本発明でもそのように用いられる。しかしながら、主生成物はスクシンイミドであり、この用語は一般的には、アルケニル又はアルキル置換コハク酸またはその無水物とポリアミンとの反応の生成物を意味するものとみなされている。アルケニル又はアルキルスクシンイミドは多数の文献に開示され、当該分野ではよく知られている。スクシンイミドのある基本的な種類および「スクシンイミド」なる技術用語に含まれる関連物質については、米国特許第2992708号、第3018250号、第3018291号、第3024237号、第3100673号、第3172892号、第3219666号、第3272746号、第3361673号、第3381022号、第3912764号、第4234435号、第4612132号、第4747965号、第5112507号、第5241003号、第5266186号、第5286799号、第5319030号、第5334321号、第5356552号、第5716912号の各明細書に教示されており、それらの開示内容を参照することができる。
【0032】
「燃料」または「炭化水素燃料」は、ガソリンおよびディーゼル燃料の沸点範囲の沸点を有する通常は液体の炭化水素を意味する。
【0033】
[一般的な合成方法]
本発明のポリアルキルピロリジンは、以下の一般的な方法および手段を利用して合成することができる。代表的または好ましい操作条件(例えば、反応温度、時間、反応物のモル比、溶媒、圧力など)が記されている場合でも、特に断らない限りは、他の操作条件も利用できると理解すべきである。最適な反応条件は使用する特定の反応物や溶媒によっても異なるが、そのような条件は当該分野の熟練者によって通常の最適化方法により決定することができる。
【0034】
本発明に用いられるポリアルキルピロリジンは、最初に下記式(II)のポリアルケニルコハク酸無水物と、アンモニア、水酸化アンモニウム、メチルアミンまたは後述する好適なポリアミンとにより、下記式(III)のポリアルケニルスクシンイミドを与える反応を包含する方法により合成する。
【0035】
【化8】
Figure 0004774143
【0036】
[式中、R4は後に定義するポリアルケニル基である]
【0037】
【化9】
Figure 0004774143
【0038】
[式中、R3 およびR 4 は前に定義したとおりである]
【0039】
ポリアルケニルコハク酸無水物反応物は、平均分子量が約500〜5000、好ましくは約500〜3000、より好ましくは約700〜2000、そして最も好ましくは約700〜1500であるポリアルケニル基、R4を含んでいる。
【0040】
使用するポリアルケニルコハク酸無水物のポリアルケニル基は一般には、モノ−オレフィン、特に1−モノ−オレフィン、例えばエチレン、プロピレン、ブチレン等の重合体または共重合体であるポリオレフィンから誘導される。使用するモノ−オレフィンの炭素原子数は、約2〜24であることが好ましく、より好ましくはその炭素原子数が約3〜12である。より好ましいモノ−オレフィンとしては、プロピレン、ブチレン、特にイソブチレン、1−オクテンおよび1−デセンを挙げることができる。そのようなモノ−オレフィンから合成されたポリオレフィンとしては、ポリプロピレン、ポリブテン、特にポリイソブテン、および1−オクテンや1−デセンから生成するポリアルファオレフィンを挙げることができる。
【0041】
本発明に用いるポリアルケニルコハク酸無水物を合成するのに使用する好ましいポリイソブテンは、反応性の高いメチルビニリデン異性体を少なくとも約20%、好ましくは少なくとも約50%、より好ましくは少なくとも約70%含有するポリイソブテンである。好適なポリイソブテンとしてはBF3触媒を用いて合成したものが挙げられる。メチルビニリデン異性体が全組成中高比率で占めるそのようなポリイソブテンの合成については、米国特許第4152499号および第4605808号の明細書に記載されている。アルキルビニリデンを高含量で含有する好適なポリイソブテンの例としては、ウルトラビス30、数平均分子量が約1300でメチルビニリデン含量が約74%のポリイソブテン、およびウルトラビス10、数平均分子量が約950でメチルビニリデン含量が約76%のポリイソブテンを挙げることができ、両方ともブリティッシュ・ペトロリウム社より入手できる。
【0042】
ポリアルケニルコハク酸無水物は当該分野ではよく知られている。オレフィンと無水マレイン酸との反応を含めて、ポリアルケニルコハク酸無水物を合成する各種の方法について記述されている。そのような方法には熱的方法および塩素化法がある。熱的方法は、塩素化オレフィンと無水マレイン酸を熱反応させることに特徴があり、例えば米国特許第3361673号および第3676089号の明細書に記載されており、本発明においても参照することができる。あるいは塩素化法は、塩素化ポリイソブテン等のハロゲン化オレフィンと無水マレイン酸を反応させることに特徴があり、例えば米国特許第3172892号明細書に記載されており、本発明においても参照することができる。
【0043】
次いで、ポリアルケニルコハク酸無水物は、好適な水素化触媒、例えばパラジウム炭素または酸化白金との反応により還元されて、ポリアルキルコハク酸無水物、すなわち下記式(IV)が生成する。
【0044】
【化10】
Figure 0004774143
【0045】
[式中、R1 およびR 3 は前に定義したとおりである]
【0046】
ポリアルキルコハク酸無水物とアンモニア、水酸化アンモニウムまたは好適なポリアミンとの反応により、下記反応式に示すように、ポリアルキルスクシンイミドが生成する。
【0047】
【化11】
Figure 0004774143
【0048】
[式中、R1 およびR 3 は前に定義したとおりである]
【0049】
上記の反応は、当該分野の熟練者には自明のことである。アンモニア、水酸化アンモニウム、メチルアミンまたは好適なポリアミン、例えばエチレンジアミンまたはジエチレントリアミンと、ポリアルキルコハク酸無水物との反応は、溶媒無しで行ってもよいし、あるいは不活性溶媒、例えばトルエン、キシレン、C9の芳香族炭化水素、クロロホルム、100ニュートラル油、脂肪族炭化水素等を存在させて行ってもよい。反応は一般には、約80℃〜200℃の範囲の温度で行う。通常は約150℃〜170℃の範囲の反応温度が好ましい。
【0050】
特に好適なポリアルキレンポリアミンは、下記式で表されるものである。
【0051】
【化12】
Figure 0004774143
【0053】
特に好ましいポリアルキレンポリアミンは、エチレンジアミン、ジエチレントリアミン、トリエチレンテトラアミン、およびテトラエチレンペンタアミンである。より好ましいのはエチレンジアミンおよびジエチレントリアミン、特にはエチレンジアミンである。
【0054】
本発明での使用に適したポリアミンのうちの多数は市販されており、またその他のものも当該分野では公知の方法により合成することができる。例えば、アミンの合成方法とその反応については、シジウィックの「窒素の有機化学」(The Organic Chemistry of Nitrogen、クラレンドンプレス、オックスフォード、1966年);ノラーの「有機化合物の化学」(Chemistry of Organic Compounds、ソンダース、フィラデルフィア、第2版、1957年)、およびカーク/オスマー の「化学工学大辞典」(Encyclopedia of Chemical Technology、第2版、特に第2巻、99−116頁)に詳しく記載されている。
【0055】
本発明のために最も好ましいのは、ポリアルキルコハク酸無水物をアンモニアまたは水酸化アンモニウムと反応させて、ポリアルキルスクシンイミドを与えることである。
【0056】
あるいは、ポリアルケニルコハク酸無水物を最初に、アンモニア、水酸化アンモニウム、メチルアミンまたは好適なポリアミンと反応させてもよい。次いで、得られたポリアルケニルスクシンイミドを好適な水素化触媒、例えばパラジウム炭素または酸化白金で還元して、ポリアルキルスクシンイミドを生成させてもよい。アンモニア、水酸化アンモニウム、メチルアミンまたは好適なポリアミンとアルケニル又はアルキルコハク酸無水物との反応により、アルケニル又はアルキルスクシンイミドが生成することは、当該分野ではよく知られており、例えば米国特許第3018291号、第3024237号、第3172892号、第3219666号、第3223495号、第3272746号、第3361673号および第3443918号の各明細書に記載されている。
【0057】
本発明のポリアルキルピロリジンは、下記反応式に示すように、ポリアルキルスクシンイミドを還元することによって合成する。
【0058】
【化13】
Figure 0004774143
【0059】
[式中、R1 およびR 3 は前に定義したとおりである]
【0060】
上記の還元操作は、当該分野の熟練者にとっては自明の公知の各種の還元剤、例えば金属錯体水素化物および金属水素化物によって、容易に成し遂げることができる。還元剤の好ましい種類としては、ボラン−硫化ジメチルまたはボラン−テトラヒドロフラン錯体などのボラン試薬を挙げることができる。例えば、ブラウン、外によるJ. Org. Chem., 1982, 47, 3153-3163を参照せよ。使用するボラン試薬の量は、一般には約2〜10当量の範囲にある。還元反応は一般には、約0℃〜150℃の範囲の温度で好適な溶媒の存在下で行なう。好適な溶媒としては、特に限定されるものではないが、テトラヒドロフラン、ジエチルエーテル、トルエンおよびジクロロメタンを挙げることができる。
【0061】
あるいは、ポリアルケニルスクシンイミドを、好適な水素化触媒を用いて適当な条件下でポリアルキルピロリジンに還元することができる。例えば、日本特許第06298727号公報およびデュネ、外によるBull. Soc. Chim. France, 877-881,1950を参照せよ。
【0062】
[燃料組成物]
本発明の化合物は、ガソリンまたはディーゼル燃料の沸点範囲の沸点を有する炭化水素蒸留燃料において添加剤として有用なものである。所望の清浄性および分散性を達成するために必要な添加剤の適正な濃度は、使用する燃料の種類、他の清浄剤の有無、分散剤およびその他の添加剤などによっても異なる。しかしながら、一般に最良の結果を達成するのに基油燃料部当たり本発明の添加剤は、重量で約35〜7500ppm必要であり、好ましくは約35〜2500ppmである。
【0063】
堆積物抑制剤は、約150゜F(65℃)〜400゜F(205℃)の範囲の沸点を有する不活性で安定な親油性有機溶剤を用いて、濃厚物として配合することができる。好ましくは、脂肪族または芳香族炭化水素溶剤、例えばベンゼン、トルエン、キシレン、または高沸点の芳香族または芳香族シンナーが用いられる。炭化水素溶剤と組み合わせて、炭素原子数約3〜8の脂肪族アルコール、例えばイソプロパノール、イソブチルカルビノールおよびn−ブタノール等も、清浄分散剤と一緒に使用するのに適している。濃厚物において本発明の添加剤の量は、通常は少なくとも約10重量%であって一般には約70重量%を越えなく、好ましくは約10〜50重量%であり、そして最も好ましくは約20〜40重量%である。
【0064】
ガソリン燃料において、その他の燃料添加剤を本発明の添加剤と併用することができ、その例としては、t−ブチルメチルエーテルなどの酸素化剤、メチルシクロペンタジエニルトリカルボニルマンガンなどのアンチノック剤、および炭化水素アミン、炭化水素ポリ(オキシアルキレン)アミン、炭化水素ポリ(オキシアルキレン)アミノカルバメート、スクシンイミドまたはマンニッヒ塩基などの他の清浄分散剤を挙げることができる。さらに、酸化防止剤、金属不活性化剤、および抗乳化剤が含まれていてもよい。
ディーゼル燃料においては、その他の公知の添加剤、例えば流動点降下剤、流動性付与剤およびセタン価向上剤などを使用することができる。
【0065】
燃料可溶性の不揮発性キャリヤ液体または油もまた、本発明のポリアルキルピロリジンと一緒に使用することができる。キャリヤ液体は、オクタン要求値の増加に大幅に寄与することなく、不揮発性残渣(NVR)または燃料添加剤の非溶媒液体成分を実質的に増加させる、化学的に不活性な炭化水素可溶性液体媒体である。キャリヤ液体は天然油であってもあるいは合成油であってもよく、例えば鉱油、精製した石油、水素化及び非水素化ポリアルファオレフィンを含む合成ポリアルカンおよびアルケン類、および合成ポリオキシアルキレン誘導油である。そのようなキャリヤ液体は、例えば米国特許第4191537号明細書に記載されており、またポリエステル類としては、例えば米国特許第3756793号及び第5004478号の明細書、およびヨーロッパ特許出願第356726号[1990年3月7日]及び第382159号[1990年8月16日]の公報に記載のものがある。
【0066】
これらのキャリヤ液体は、本発明の燃料添加剤の担体として働き、また堆積物を除去したり、堆積物の蓄積を抑えたりするのを助けると考えられる。キャリヤ液体はまた、本発明のポリアルキルピロリジンと組み合わせて使用すると、相乗作用によって堆積物抑制性能を発揮することができる。
【0067】
キャリヤ液体は、一般には炭化水素燃料に対して重量で約35〜7500ppmの範囲の量で用いられ、好ましくは35〜2500ppmの範囲である。キャリヤ液体と堆積物抑制剤との比率は、好ましくは約0.5:1〜10:1の範囲にあり、より好ましくは約0.5:1〜4:1の範囲にあり、最も好ましくは約0.5:1〜2:1の範囲にある。
キャリヤ液体を燃料濃厚物に用いる場合に、キャリヤ液体は一般には約20〜60重量%の範囲の量で、好ましくは約30〜50重量%の範囲の量で含まれる。
【0068】
【実施例】
以下の実施例は、本発明の特定の態様を説明するためにあるのであって、決して本発明の請求の範囲を限定するものと解釈されるべきではない。
【0069】
[実施例1] 下記化合物の合成
【0070】
【化14】
Figure 0004774143
【0071】
機械的撹拌器、ディーン・スタークトラップ、温度計、還流冷却器、添加漏斗および窒素導入口を備えたフラスコに、523.5グラムのポリイソブテニルコハク酸無水物(0.5モル、およその分子量が950でメチルビニリデン含量が86%のポリイソブテンから誘導されたもの)を入れた。内容物を60℃に加熱し、そして濃縮水酸化アンモニウム(303.6グラム、5.0モル)を滴下した。混合物を水分を除去しながら160℃で18時間加熱して、室温まで冷却後粘性の油を得た。得られた油をシリカゲルのクロマトグラフィーに掛けてヘキサン、次いでヘキサン/酢酸エチル(4:1)で溶離して、所望のスクシンイミド355.6グラムを得た。
【0072】
[実施例2] 下記化合物の合成
【0073】
【化15】
Figure 0004774143
【0074】
酸化白金(IV)15グラムを含有する酢酸エチル100mLとトルエン400mLに、実施例1のポリイソブテニルスクシンイミド160グラムを溶解した溶液を、パール低圧水素添加機にて40psiで48時間かけて水素化した。触媒を濾過して除き、溶媒を減圧除去して、所望のポリイソブテニルスクシンイミド157グラムを得た。
【0075】
[実施例3] 下記化合物の合成
【0076】
【化16】
Figure 0004774143
【0077】
マグネチックスターラー、添加用漏斗、温度計、還流冷却器および窒素導入口を備えたフラスコに、ジボラン(1モルのテトラヒドロフラン溶液250mL、0.25モル)を入れた。溶液を0℃に冷却し、そして実施例2のポリイソブテニルスクシンイミド(52グラム、無水テトラヒドロフラン100mLに溶解したもの)を、温度を0−5℃の間に保ちながら滴下した。次いで、反応液を室温まで温め、30分間撹拌した。反応液を加熱して20時間還流した後、室温まで冷却した。塩酸(50%水溶液50mL)を滴下し、溶媒を減圧除去した。残留物を10%水酸化ナトリウム水溶液で中和し、そしてジエチルエーテル(3×200mL)で抽出した。有機相を無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、そして減圧下で濃縮して、粘性の油を得た。油をシリカゲルのクロマトグラフィーに掛けてヘキサン/酢酸エチル(3:2)、次いでヘキサン/ジエチルエーテル/メタノール/イソプロピルアミン(44:44:15:5)で溶離して、所望のピロリジン29グラムを得た。
1H NMR(CDCl3):0.8〜3.2(m,145H)。
【0078】
[実施例4] 堆積物抑制の評価
以下の試験において、本発明のポリアルキルピロリジンをガソリンにブレンドし、その堆積物抑制能力をASTM/CFR単シリンダエンジン試験にて試験した。
【0079】
この試験の実施に際して、バウケシャCFR単シリンダエンジンを使用した。各試験は15時間かけて行い、その終了時に吸入弁を取り出してヘキサンで洗い、重量を測った。その弁の重量から、予め測定しておいた清浄な弁の重量を差し引いた。二つの重量の差が堆積物の重量である。測定した堆積物の量が少ないほど、優れた添加剤であることを示唆している。試験の実施条件は以下の通りである:ウォータ・ジャケット温度200゜F、マニホルド真空度12インチHg、空燃比12、イグニション・タイミング400BTC、エンジン速度1,800rpm、クランクケース油:市販の30W油。吸入弁における炭質堆積物の量(ミリグラム)を測定し、まとめて下記表1に示す。
【0080】
【表1】
Figure 0004774143
1平均12−13個のオキシプロピレン単位を持つα−ヒドロキシ−ω−4−ドデシルフェノキシポリ(オキシプロピレン)(ほぼ米国特許第4160648号明細書の実施例6に記載のとおりに合成したもの)キャリヤ油に対して、100万分の50部活性成分(ppma)で、50ppmとした。
【0081】
上記単シリンダエンジン試験で使用した基油燃料は、燃料清浄剤を含まないレギュラーオクタン無鉛ガソリンであった。試験化合物は基油燃料と混ぜ合わせて、濃度を、平均12−13個のオキシプロピレン単位を持つα−ヒドロキシ−ω−4−ドデシルフェノキシポリ(オキシプロピレン)(ほぼ米国特許第4160648号明細書の実施例6に記載のとおりに合成したもの)キャリヤ油に対して、50ppma(100万分の50部活性成分)、50ppmとした。
【0082】
表1のデータは、本発明(実施例3)のポリアルキルピロリジンは極めて低濃度であっても、吸入弁堆積物の減少をもたらすことを示している。
【0083】
【発明の効果】
本発明によれば、前記式(I)で表されるポリアルキルピロリジン化合物もしくはその燃料可溶性塩は、エンジン堆積物、特に吸入弁の堆積物を防止し、抑制することができる。従って、この化合物を燃料添加剤として含有する燃料組成物は、エンジン堆積物を顕著に抑制することができる。

Claims (13)

  1. 下記式で表される化合物もしくはその燃料可溶性塩:
    Figure 0004774143
    [式中、R1は、平均分子量が500〜5000の範囲内にあるポリアルキル基であり、R 3 はHである]。
  2. 1が、平均分子量が500〜3000の範囲内にあるポリアルキル基である請求項1に記載の化合物もしくはその燃料可溶性塩。
  3. 1が、平均分子量が700〜2000の範囲内にあるポリアルキル基である請求項2に記載の化合物もしくはその燃料可溶性塩。
  4. 1が、平均分子量が700〜1500の範囲内にあるポリアルキル基である請求項3に記載の化合物もしくはその燃料可溶性塩。
  5. 1が、ポリプロピレン、ポリブテン、もしくは1−オクテンまたは1−デセンのポリアルファオレフィンオリゴマーから誘導されたポリアルキル基である請求項1に記載の化合物もしくはその燃料可溶性塩。
  6. 1が、ポリイソブテンから誘導されたポリアルキル基である請求項5に記載の化合物もしくはその燃料可溶性塩。
  7. 1が、少なくとも20%のメチルビニリデン異性体を含む高反応性ポリイソブテンから誘導されたポリアルキル基である請求項6に記載の化合物もしくはその燃料可溶性塩。
  8. 高反応性ポリイソブテンが、少なくとも50%のメチルビニリデン異性体を含む請求項7に記載の化合物もしくはその燃料可溶性塩。
  9. 高反応性ポリイソブテンが、少なくとも70%のメチルビニリデン異性体を含む請求項8に記載の化合物もしくはその燃料可溶性塩。
  10. ガソリンまたはディーゼル燃料の沸点範囲の沸点を有する主要量の炭化水素と、清浄剤として有効な量の請求項1乃至9のうちのいずれかの1項に記載の化合物もしくはその燃料可溶性塩とを含む燃料組成物。
  11. 組成物が、該化合物もしくはその燃料可溶性塩を100万分の35〜7500重量部含有する請求項10に記載の燃料組成物。
  12. 65℃〜205℃の範囲の沸点を有する不活性で安定な親油性有機溶剤と、10〜70重量%の請求項1乃至9のうちのいずれかの1項に記載の化合物もしくはその燃料可溶性塩とを含む燃料濃厚物。
  13. 燃料濃厚物がさらに、20〜60重量%の燃料可溶性で不揮発性のキャリヤ液体を含有する請求項12に記載の燃料濃厚物。
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