JP4773605B2 - 画像記録装置および画像記録方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、情報記憶媒体または情報記憶装置に記憶されている画像情報および画像付属情報を取得して複数の排紙口を画像記録装置または複数の排紙口を有するオプション装置を接続可能な画像記録装置の排紙口に、所定の画像データを所定の出力制御方法で印刷出力を行う画像記録装置および画像記録方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、フィルム上の画像を読み取ってその画像データをCD-ROMに書き込み、さらにそのCD-ROMから画像データを読み出してディスプレイ等の画像表示装置に再生表示するフォトCDシステムがある。このフォトCDシステムでは、コンピュータシステムにて、CD-ROM内に記録された画像データを読み出して高画質プリンタで出力することにより、プリント画像を得ることができる。高画質プリンタは高価であり、個人が所有することは困難であることから、プリント画像を得るには現像所等にプリントサービスを依頼して行われるのが普通である。
【0003】
依頼の方法としては、CD-ROMと該CD-ROMに記録されている画像データを特定するための情報(例えば、インデックスプリント等で確認される画像番号等)を書いたメモを渡す方法が一般的である。
【0004】
さらに、コンピュータ技術の向上およびパーソナルコンピュータの普及、デジタルカメラ等の画像入力装置の普及に伴って、気軽に高精細のデジタル画像データを個人が扱えることが可能になった。これらの画像データは、例えばTIFF,PICT,JPEGおよびRAW等の種々の画像ファイルフォーマットで、所定の情報記憶媒体に記憶され、通常は個人の所有するコンピュータに接続するプリンタで出力される。
【0005】
しかしながら、個人の所有するプリンタでの出力結果は、現像所や写真店、DPEショップあるいはパソコンショップにおけるプリントサービスによる出力結果に比べると一般的には劣るため、そのようなプリントサービスへの要求も依然としてある。
【0006】
プリントサービスを受ける場合、通信回線を介して画像データを送ることでプリントを依頼することも最近では可能であるが、通常は画像データが記憶されている情報記憶媒体をサービス先に渡して、あるいは持ち込んで依頼するのが一般的である。その場合、情報記憶媒体に記憶されている画像データの中から所望の画像を指示することが必要であり、プリントサービスを依頼する客は、情報記憶媒体に記憶されている画像データの中の所望の画像を指示すべく、画像に記されている番号や名称をメモ等によりサービス先に伝えなければならない。
【0007】
一方、画像プリントサービス先では、プリントサービスを依頼する客から渡されたメモ等による指示内容をもとに、情報記憶媒体に記憶されている画像データの中から客の所望する画像を人手を介して選定してプリントしなければならない。通信回線を介して画像データを送る場合でも同様で、画像の選定、プリント枚数はメモ等による指示内容に従って行われる。
【0008】
一般に、上記のようなプリントサービスを行うためのコンピュータシステムは、煩雑な操作が必要であるため、一般の店員がプリントすべき画像を選定してプリントを実行することは容易ではなかった。また、情報記憶媒体に記憶されている画像データの中から所望の画像データを選択して実際にプリントするには、人手を要し、プリントに要する時間が制限されるという問題もあった。
【0009】
そこで近年、情報記憶媒体に記憶されている画像の中から所望の画像を自動的に特定してその画像のプリントを迅速に得ることのできる手法が提案されている。
【0010】
この情報記憶媒体の構成は、例えば、図57(a)に示すようになっており、予約領域5002と、FAT(file allocation table)領域5003と、ルートディレクトリ領域5004と、ファイル領域5005の4つの独立したエリアにマッピングされている。
【0011】
予約領域5002には、情報記憶媒体5001に関して、予約領域5002のサイズおよびFAT領域5003のサイズ、ルートディレクトリ領域5004内のエントリ数が記憶される。FAT領域5003には、情報記憶媒体5001のファイル領域5005における情報記憶媒体スペースの使われ方が記憶される。ルートディレクトリ領域5004には、情報記憶媒体5001に記憶されているファイル名やサイズや位置などの情報を示すディレクトリエントリ情報が記憶される。ファイル領域5005には、画像生成指示データ、実際の画像データが記憶される。
【0012】
ここで、説明の都合上、画像生成指示データを図57(b)に示すようにDPFxxxと表記し、画像データを図57(c)に示すようにIMGxxxと表記することにする。ただし、xxxは複数の画像生成指示データ、画像データを識別するための文字あるいは数字などとする。
【0013】
次に、図58を参照して従来の印刷制御処理手順の一例を説明する。情報記憶媒体5001がセットされると(S5801)、情報記憶媒体5001のルートディレクトリ領域5004の内容を参照して、ファイル名がDPFxxxであるファイルがあるかどうか判定する。DPFxxxファイルがないと判定した場合は、その後、この印刷制御処理を終了する。
【0014】
他方、DPFxxxファイルがあると判定した場合は、ファイル領域5005の中の最初のDPFxxxファイル(図57(b)参照)を読み込み(S5803)、読み込んだDPFxxxファイルで指示されている最初のファイル名IMGxxxを読み込む(S5804)。ついで、S5804で読み込んだファイル名IMGxxxに格納されている画像データ(図57(c)参照)を読み込む(S5805)、読み込んだ画像データについて、印刷のための画像生成処理を実行し(S5807)、ビットマップ画像データを生成する。この生成されたビットマップ画像データに基づき印刷を行う。
【0015】
読み込み中のDPFxxxファイル(図57(b)参照)で指示されているIMGxxxが他にもあるかどうかを判定する(S5808)。他のIMGxxxも指示されていると判定した場合は、そのIMGxxxファイルを読み(S5809)、ステップS5805に進む。他方、他にIMGxxxが指示されていないと判定した場合は、情報記憶媒体5001にアクセスして、DPFxxxファイルが他にもあるかどうか判定する(S5810)。他にDPFxxxファイルがあると判定した場合は、次のDPFxxxファイルを読み込み(S5811)、その後、ステップS5804に進む。他方、他にDPFxxxファイルがないと判定した場合は、この印刷制御処理を終了する。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来例においては、次のような問題点があった。
【0017】
CD-ROM等の情報記憶媒体を介して焼き増しを行う場合、画像データはCD-ROM等の情報記憶媒体に入っており、予めその中のデータ内容を把握した上でメモに記入しなければならない。
【0018】
また、通信回線を介して画像データを送る場合においても、顧客が現像所に出向いて依頼する手間は省けるものの、プリントしたい画像の指示や、プリント枚数などの指示は、メモに従って行うため、プリントを行う店員の手間は依然としてかかっていた。
【0019】
ところが、近年、パーソナルコンピュータの普及により、一般の家庭においてもパーソナルコンピュータが設置されることが当たり前となってきている。また、パーソナルコンピュータはなくても、テレビ、ゲーム機等の家電製品がパーソナルコンピュータと同等の機能を有しインターネット接続を可能なものにすると共に、モバイル端末の普及により携帯電話等からのデータ送受信が普及し、コンピュータだけでなくあらゆるメディアが有線、無線を問わず相互に接続されるようになっている。
【0020】
すなわち、ネガ等の物理的なものを介在せず、電子的な画像データにより印刷を行うような場合、一般家庭のパーソナルコンピュータや携帯電話等から、誰でも容易に印刷指示を行うことが可能となるため、例えば写真等の焼き増しにおいても、依頼を家庭にいながらにして、あるいは場所を選ばず行うことが可能となるのである。
【0021】
また、周辺機器においてもLAN(local area network)によって相互に接続され、プリンタにとどまらず、コピー、ファックス機能を備えたマルチファンクション画像処理装置等の多様な周辺機器はLAN接続が当たり前となっており、そのため画像記録装置は、LANに接続されたネットワーク環境において、ネットワークを共有する複数のユーザのあらゆるニーズに答えるための色々な排紙モード、例えばユーザセパレート固定(メールボックス)、ユーザセパレート自動(ジョブセパレート)、ソート、スタックといった排紙方法を実現している。
【0022】
ユーザセパレート固定モードおよびユーザセパレート自動モードは、画像記録装置の各排紙口に対して固有の名称を与え、その名称に基づいて排紙口を区別するとともに排紙先を決定する仕分け方法である。両者の違いは、ユーザセパレート固定モードが、予め画像記録装置の各排紙口に識別名称を登録しておき、印刷実行時に排紙先としてその識別名称を指定することにより、ユーザが区別しやすい名称で排紙先を指定し仕分けすることを可能とする排紙処理方法(特願平11−264646号)である一方、ユーザセパレート自動モードは、未積載の空き排紙口に印刷指定元の例えばユーザ名称を印刷処理中に動的に登録し、同じユーザから再度印刷指定があれば初回の印刷時に登録された排紙口を検索してその排紙口に排紙することで、印刷時に明確な排紙先をユーザに指定させることなくユーザ毎に印刷ジョブの仕分けを実現する排紙処理方法(特願平11−264645号)である。
【0023】
また、ソートは、連続する排紙口を利用して印刷ジョブのコピーを指定部数分の排紙口に仕分ける排紙方法であり、スタックは、満載になるまで同じ排紙口に印刷ジョブを排紙し続け、満載になったら次の最優先排紙口に切り替えて同様の排紙を行う排紙方法であり、いずれも既知の排紙方法である。
【0024】
このように、ホストコンピュータからプリンタドライバを介して印刷を行う場合は、排紙モードの選択他各種設定を行い、多彩な排紙モードによる仕分けを行うことは可能であるが、デジタルカメラからの印刷及びメモリスティック等の情報記憶媒体からの直接印刷、更には画像記録装置がネットワーク等で接続されたあるコンピュータ上のメモリからデータを読み込み印刷を行うような場合は、印刷を行うメディア指定及び排紙先の指定等の手段がなく、印刷物の仕分けはユーザの手により行わなければならず、個人利用における印刷物の仕分け、又はプリントサービス業務等における依頼人毎をはじめとする各種仕分け作業にかなりの人手と手間を要していた。
【0025】
また、識別情報に応じて画像の排紙先を決定すると、画像がどこに排紙されたかユーザが確認できない課題があった。
【0026】
そこで、本発明の目的は、上記のような問題点を解決し、画像記録したものの仕分けをより効率的に行うことができる画像記録装置および方法並びに画像記録システムを提供することにある。
【0027】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、画像データに基づき画像を用紙に記録する記録手段と、前記記録手段により画像が記録された用紙が排紙される複数のビンと、複数の画像データと、該複数の画像データのそれぞれは複数の属性を有し各属性は属性情報を有するものである、そのような各画像データの属性データとを記憶する着脱式のメモリを装着する装着手段と、前記複数の属性のうちの一つの属性を指定する指定手段と、前記指定手段により指定された属性の前記着脱式のメモリに記憶された属性情報に基づき、同じ属性情報を持つ画像データが記録された複数の用紙が同じビンに排紙されるように前記記録手段により画像が記録された用紙の排紙先のビンを決定する決定手段と、を有し、前記記録手段は、1つの画像データに対して複数の配布ユーザが指定されている場合、前記1つの画像データに基づく画像を前記複数の配布ユーザ数分用紙に記録し、前記決定手段は、前記記録手段により1つの画像データに基づき画像が記録された複数の用紙が配布ユーザに対応するビンに排出されるよう決定することを特徴とする。
【0028】
請求項1において、前記画像データは、デジタルカメラで撮影された画像データであり、前記属性情報は、デジタルカメラで付加されたものであることができる。
【0029】
請求項1において、前記属性は、タイトル、撮影日、または配布ユーザを含むことができる。
【0030】
請求項1において、各ビンに排紙された用紙に記録された画像の属性を識別する識別情報を表示する表示手段を有することができる。
【0031】
請求項5の発明は、画像データに基づき画像を用紙に記録する記録手段と、前記記録手段により画像が記録された用紙が排紙される複数のビンと、複数の画像データと、該複数の画像データのそれぞれは複数の属性を有し各属性は属性情報を有するものである、そのような各画像データの属性データとを記憶する着脱式のメモリを装着する装着手段と、前記複数の属性のうちの一つの属性を指定する指定手段と、前記指定手段により指定された属性の前記着脱式のメモリに記憶された属性情報に基づき、同じ属性情報を持つ画像データが記録された複数の用紙が同じビンに排紙されるように前記記録手段により画像が記録された用紙の排紙先のビンを決定する決定手段とを有し、前記記録手段は、各ビンに排紙された用紙に記録された属性を識別する識別情報の一覧を用紙に記録し、1つの画像データに対して複数の配布ユーザが指定されている場合、前記1つの画像データに基づく画像を前記複数の配布ユーザ数分用紙に記録し、前記決定手段は、前記記録手段により1つの画像データに基づき画像が記録された複数の用紙が配布ユーザに対応するビンに排出されるよう決定することを特徴とする。
【0032】
請求項6の発明は、画像データに基づき画像を用紙に記録する記録手段と、前記記録手段により画像が記録された用紙が排紙される複数のビンと、複数の画像データと、該複数の画像データのそれぞれは複数の属性を有し各属性は属性情報を有するものである、そのような各画像データの属性データとを記憶する着脱式のメモリを装着する装着手段とを有する画像記録装置における画像記録方法であって、前記複数の属性のうちの一つの属性を指定する指定ステップと、前記指定ステップにより指定された属性の前記着脱式のメモリに記憶された属性情報に基づき、同じ属性情報を持つ画像データが記録された複数の用紙が同じビンに排紙されるように前記記録手段により画像が記録された用紙の排紙先のビンを決定する決定ステップとを有し、前記記録手段は、1つの画像データに対して複数の配布ユーザが指定されている場合、前記1つの画像データに基づく画像を前記複数の配布ユーザ数分用紙に記録し、前記決定ステップは、前記記録手段により1つの画像データに基づき画像が記録された複数の用紙が配布ユーザに対応するビンに排出されるよう決定することを特徴とする。
【0033】
請求項6において、前記画像データは、デジタルカメラで撮影された画像データであり、前記属性情報は、デジタルカメラで付加されたものであることができる。
【0034】
請求項6において、前記属性は、タイトル、撮影日、または配布ユーザを含むことができる。
【0035】
請求項6において、各ビンに排紙された用紙に記録された画像の属性を識別する識別情報を表示する表示ステップを有することができる。
【0036】
請求項10の発明は、画像データに基づき画像を用紙に記録する記録手段と、前記記録手段により画像が記録された用紙が排紙される複数のビンと、複数の画像データと、該複数の画像データのそれぞれは複数の属性を有し各属性は属性情報を有するものである、そのような各画像データの属性データとを記憶する着脱式のメモリを装着する装着手段とを有する画像記録装置における画像記録方法であって、前記複数の属性のうちの一つの属性を指定する指定ステップと、前記指定ステップにより指定された属性の前記着脱式のメモリに記憶された属性情報に基づき、同じ属性情報を持つ画像データが記録された複数の用紙が同じビンに排紙されるように前記記録手段により画像が記録された用紙の排紙先のビンを決定する決定ステップと、各ビンに排紙された用紙に記録された属性を識別する識別情報の一覧を用紙に記録する記録ステップとを有し、前記記録手段は、1つの画像データに対して複数の配布ユーザが指定されている場合、前記1つの画像データに基づく画像を前記複数の配布ユーザ数分用紙に記録し、前記決定ステップは、前記記録手段により1つの画像データに基づき画像が記録された複数の用紙が配布ユーザに対応するビンに排出されるよう決定することを特徴とする。
【0088】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。
【0089】
<第1の実施の形態>
図1は本発明の第1の実施の形態を示す。これは、画像記録システムの例である。本画像記録システムはレーザビームプリンタ102とデータ処理装置101が汎用インタフェース、例えば、セントロニクス、RS232C等を介して接続してある。
【0090】
レーザビームプリンタ102はデータ処理装置101から汎用インタフェースを介して転送される印刷情報(所定のプリンタ言語に基づくコードデータ等の制御情報、例えばPostScript,LIPSIII,LIPSIV,イメージデータ等を含む)に基づき画像記録を行い、また、レーザビームプリンタ102に接続されたメモリカード110から読み取った印刷情報に基づき画像記録を行う。
【0091】
レーザビームプリンタ102は制御ユニット109と、パネル部104と、給紙オプション装置107と、排紙オプション装置108とを有する。
【0092】
(制御ユニット109)
制御ユニット109はビデオコントローラ103と、エンジンコントローラ105と、オプションコントローラ106とを有する。
【0093】
ビデオコントローラ103はデータ処理装置101と上記汎用インタフェースで接続してあり、データ処理装置101からこの汎用インタフェースを介して転送されるコードデータ(ESCコード、各種PDLデータ等)を受信し、受信したコードデータに基づきドットデータ等からなるページ情報を生成し、ビデオインタフェース80を介してエンジンコントローラ105に対してイメージデータ(2値または多値)を送信するとともに、統括インタフェース90を介してオプションコントローラ部106に対して給紙指定および排紙指定のコマンド等を送信するものである。
【0094】
ビデオコントローラ103は給紙オプション装置107と排紙オプション装置108をオプションコントローラ106を介して制御することができる。
【0095】
エンジンコントローラ105はビデオコントローラ103から転送されるイメージデータに基づき、周知の電子写真プロセスによって感光ドラム220(図2)上に潜像を形成し、供給される記録紙に転写、定着して画像記録を行うものである。なお、この時、オプションコントローラ部106に対して給排紙のタイミングの指示等を行う。
【0096】
オプションコントローラ部106は、不図示のCPU(central processing unit)と、ROM(read only memory)と、RAM(random access memory)等を有し、ビデオコントローラ103から転送される給排紙指定等と、エンジンコントローラ105からの給排紙指示等に基づいて、1台以上のオプション装置(ユニット)を統括して制御する統括コントローラであり、各種オプション装置に具備されるオプションコントローラユニットとオプションユニットインタフェース70を介して通信を行い、各種オプション装置を統括的に制御するものである。
【0097】
また、オプションコントローラ部106の不図示のRAM内には、ビデオコントローラ103によりアクセス可能な共有メモリ(図5参照)があり、ビデオコントローラ103はこの共有メモリの各エリアを介して各オプション装置に対する指定を行う。
【0098】
この共有メモリは約40頁分の搬送状況管理エリアと、基本ステータスエリアと、コマンド・ステータス管理エリアと、立ち上げ処理エリア等から構成されている。搬送状況管理エリアはビデオコントローラ103が画像記録方法(給紙口、排紙ビン、色、ステープルする、シフトする等)を各オプション装置へ通知する領域と、各オプション状態(どこまで印刷した、排紙完了した等)をビデオコントローラ103に通知する領域とから構成されている。基本ステータスエリアは各オプション装置の異常(ドアオープン、紙詰り、故障、カセット用紙無し、用紙サイズ不一致、満載、ステープル針なし等)をビデオコントローラ103に通知する領域である。コマンド・ステータス管理エリアはビデオコントローラ103とコマンドステータスのやりとりを行う領域である。立ち上げ処理エリアはビデオコントローラ103が各オプション装置の立ち上げ処理を指定する領域である。
【0099】
オプションコントローラ106は、共通のオプションユニットインタフェース70によって各オプションユニットを管理し、統括インタフェース90を介してビデオコントローラ103と通信する。本実施の形態では、各給排紙オプション装置をオプションコントローラ部106を介してビデオコントローラ103が制御するのが特徴である。
【0100】
(パネル部104)
パネル部104は操作のための各種スイッチ(ボタン)と、LED(light emitting diode)表示器と、LCD(liquid crystal display)表示器等を有するユーザとのインタフェースであり、ユーザはパネル部104を操作することによりレーザビームプリンタ102に所定の動作を指示することができる。なお、ユーザにより設定された各種データ等は不図示の不揮発性メモリ、例えば、NVRAM(non-volatile RAM)と、EEPROM(electrically erasable/programmable ROM)等に記憶管理される。
【0101】
(給紙オプション装置107)
給紙オプション装置107は内部にペーパデッキコントローラ107aを有し、オプションコントローラ部106から送信される制御情報に基づいて給紙制御を行うものである。ペーパデッキコントローラ107aは不図示のCPU,ROM,RAMを備え、CPUがROMに格納されてプログラムに従って給紙オプション装置107を制御する。このROMには給紙オプション装置107の拡張情報、例えば、ペーパデッキに格納可能な用紙サイズの情報等が格納されている。
【0102】
(排紙オプション装置108)
排紙オプション装置108はソート機能を有し、その内部にソータコントローラ108aを有し、オプションコントローラ部106から送信される制御情報に基づいてソート動作および排紙動作を行うものである。ソータコントローラ108aは不図示のCPU,ROM,RAMを備え、CPUがROMに格納されてプログラムに従って排紙オプション装置108を制御するものである。このROMには排紙オプション装置108の拡張情報、例えば、排紙ビンの数と、ソート機能の有無と、ステープル機能の有無と、排紙用紙を所定の方向にずらすシフト機能の有無と、排紙用紙のフェースの向きを反転させる反転機能の有無の情報等とが格納されている。
【0103】
給紙オプション装置107および排紙オプション装置108は、表示部および各種キーを有する操作部107b,108bがそれぞれ設けてあり、各オプション使用時のユーザに対するメッセージおよび操作方法等を表示および操作が可能になっている。
【0104】
(メモリカード110)
メモリカード110はレーザビームプリンタ102の筐体にその装着口が1つ以上設けてあり着脱可能となっている。ユーザがメモリカード110を装着するか、あるいは、パネル部104を操作することにより、レーザビームプリンタ102に所定の動作を指示することができる。
【0105】
なお、本実施の形態は、レーザビームプリンタ102にオプションユニットを2台接続した例であるが、当然、レーザビームプリンタ102に3台以上のオプションユニットを接続するようにしても良く、さらに、オプションユニットの機能を本体が共有するようにしても良い。
【0106】
図2を説明する。図2において、102,104,107,107a,107b,108,108a,108b,109は図1と同一部分を示す。
【0107】
230は用紙カセットであって、記録紙Sを収納するものであり、記録紙Sのサイズを不図示の仕切り版によって電気的に検知する機構を有する。231はカセット給紙クラッチであって、給紙のたびに1回転して、用紙カセット230から記録紙を1枚づつ分離し給紙ローラ204まで搬送するものである。230sは記録紙検出センサであり、用紙カセット230に収納されている記録紙Sの量を検出するものである。給紙ローラ204は記録紙Sの先端部をレジストシャッタ227まで搬送するものである。レジストシャッタ227は給紙ローラ204により搬送された記録紙Sを押圧して給紙を停止させるものである。
【0108】
202は手差用トレイであり、記録紙を載置するためのものである。203は手差し給紙クラッチであり、手差し用トレイ202に載置された記録紙をレジストシャッタ227まで搬送するものである。
【0109】
233はオプション給紙ローラ(給紙中継搬送ローラ)であり、給紙オプション107から給紙された記録紙をレーザビームプリンタ102本体内へ供給するものである。
【0110】
205はレジストローラ対であり、手差し給紙ローラ203、カセット給紙クラッチ231、オプション給紙ローラ233の下流に設けてあり、記録紙を画像記録部207に同期搬送するものである。
【0111】
206はレーザスキャナ部であり、レーザユニット215と、ポリゴンミラー216と、結像レンズ群218と、折返ミラー219と、ビーム検出器217と、光量センサ270とを有する。
【0112】
レーザユニット215はビデオコントローラ103(図1)からの画像信号(VDO信号)に基づいてレーザ光を出射するものである。ポリゴンミラー216はレーザユニット215からのレーザ光を結像レンズ群218の方向に反射するものである。折返ミラー219は結像レンズ群218を通過したレーザ光を感光ドラム220上に導くものである。このレーザ光は感光ドラム220上で走査され、感光ドラム220上に潜像が形成される。
【0113】
ビーム検出器217はレーザユニット215からのレーザ光を検知して主走査同期信号を出力するものである。光量センサ270はレーザユニット215からのレーザ光の光量を検出するものである。
【0114】
画像記録部207は一次帯電器222と、感光ドラム220と、現像器223と、転写帯電器224と、クリーナ225と、前露光ランプ221とを有する。
【0115】
一次帯電器222は感光ドラム220の表面を均一に帯電させるものである。現像器223は一次帯電器222により帯電され、レーザ光の走査により感光ドラム220に形成された潜像をトナーで現像するものである。現像により感光ドラム220上にトナー像が形成される。転写帯電器224は感光ドラム上のトナー像を、レジストローラ対205により所定のタイミングで給紙された記録紙S上に転写するものである。クリーナ225は感光ドラム220上の残存トナーを取り除くためのものである。前露光ランプ221は感光ドラム220を光除電するものである。
【0116】
208は定着器であり、記録紙Sに転写されたトナー像を熱定着させるものである。210は搬送ローラであり、定着後の記録紙Sを排紙搬送するものである。209は排紙センサであり、排紙される記録紙Sの排紙状態を検知するものである。211はフラッパであり、定着後の記録紙Sの搬送方向を排紙トレイ213側または排紙オプション108側のいずれかに切り換えるものである。214および212は排紙ローラであり、フラッパ211の切り換えにより搬送される記録紙Sを積載トレイ213に排出するものである。213は排紙積載量検出センサであり、積載トレイ213上に積載された記録紙の積載量を検出するものである。
【0117】
制御ユニット109のエンジンコントローラ105(図1)は、レーザスキャナ部206と、画像記録部207と、定着器208による電子写真プロセスの制御と、レーザレーザビームプリンタ102本体内の記録紙の搬送制御を行うものである。
【0118】
413はデータ読み取り部であって、スロットに差し込まれたメモリカード110(図1)から印刷データを読み取るものである。
【0119】
107は給紙オプション装置であり、ペーパデッキ241と、ペーパデッキ給紙ローラ242と、搬送ローラ244と、オプション給紙ローラ233と、記録紙格納量検出センサ241sと、ペーパデッキコントローラ107aと、操作部107bと有する。
【0120】
ペーパデッキ241は大容量の記録紙Sを積載可能であり、昇降可能になっている。ペーパデッキ給紙ローラ242はペーパデッキ241上の記録紙Sを1枚づつ分離し給紙するものである。搬送ローラ244はペーパデッキ給紙ローラ242により分離された記録紙Sをオプション給紙ローラ233に搬送するものである。
【0121】
給紙中継搬送ローラ243はペーパデッキオプションの下部に着脱可能に複数接続可能な他の給紙系オプションユニット(異なるサイズまたは同一サイズの記録紙を給紙可能な)から給紙される記録紙を中継搬送するものである。記録紙格納量検出センサ241sはペーパデッキ241上に載置された記録紙Sの載置量を検出するものである。ペーパデッキコントローラ107aは給紙オプション装置107を制御するものである。
【0122】
排紙オプション装置108は第1排紙ビン〜第7排紙ビン251〜257と、第8排紙ビン258と、フラッパ280と、排紙エンプティ検知センサ261s〜268sと、排紙積載量検出センサ271s〜278sと、ソータコントローラ108aと、操作部108bと有する。
【0123】
第1排紙ビン〜第7排紙ビン251〜257はフェースダウン排紙を行うものであり、記録済みの記録紙Sを仕分けして積載するものである。第8排紙ビン258はソータオプションへ搬入された記録紙Sをそのままストレートに通紙しフェースアップ排紙を行うものである。
【0124】
フラッパ280はレーザビームプリンタ102本体のフラッパ211により振り分けられ排紙オプション装置108に送られた記録紙Sを、ビデオコントローラ103(図1)からの指示にしたがって、記録紙Sのフェース切り換えを行うように搬送切り換えを行うものである。
【0125】
排紙エンプティ検知センサ261s〜268sは第1排紙ビン251〜第8排紙ビン258に排紙される記録用紙の積載用紙有り無しを検知するものである。排紙積載量検出センサ271s〜278sは第1排紙ビン251〜第8排紙ビン258に積載された記録紙の満載を検出するものである。積載された記録紙の高さが例えば18mm(約120枚に相当)に到達した(検知した)時点で、排紙積載量検出センサ271s〜278sからの検出信号に応答して、ソータコントローラ108aは満載をオプションコントローラ部106(図1)を介してビデオコントローラ103(図1)に通知する。
【0126】
第1排紙ビン251〜第8排紙ビン258は各ビンで約120枚、つまり8ビンで約960枚積載可能であり、そのうち第1排紙ビン251〜第7排紙ビン257はソート排紙を行うことが可能である。
【0127】
フェースアップフラッパ280は、ビデオコントローラ103(図1)により統括インタフェース90(図1)を通してフェースアップ指定された場合は、オンにされ、振り分けを行う。振り分けられた記録紙Sはローラ290によりそのまま排紙ビンへ送られる。フェースアップフラッパ280は、ビデオコントローラ103(図1)により統括インタフェース90(図1)を通してフェースダウン指定された場合は、オフにされ、振分を行う。振り分けられた記録紙Sはローラ291により一旦記録紙Sの後端がフェースアップフラッパ280を越えるまで搬送され、次にローラ291が反転して記録紙Sの後端から縦パスに送り込まれ、指定排紙ビンによってビンフラッパ281〜286を所定のタイミングで駆動して各フェースダウン排紙ビンへ振分を行い、フェースダウン状態で排紙を完了する。排紙ビンが第7排紙ビン257の場合、ビンフラッパを駆動せずそのまま排紙を行うことにより、フェースダウン排紙を完了する。
【0128】
ステープル指定が、ビデオコントローラ103により統括インタフェース90を通して行われている場合は、不図示のステープルトレイに記録紙Sを蓄え、記録紙Sを整列して、ステープラがステープル実行して第1排紙ビン251〜第8排紙ビン258のいずれかに排紙する。シフト指定が、ビデオコントローラ103(図1)により統括インタフェース90(図1)を通して行われている場合は、ステープル指定されている場合と同様に、不図示のステープルトレイに記録紙Sを蓄え、記録紙Sを整列し記録紙Sをトレイごとずらして、すなわち、排紙される記録紙Sの載置域(トレイ)をずらしてから第1排紙ビン251〜第8排紙ビン258のいずれかに排紙する。ステープル内に格納されたステープル針の残量は、不図示のステープル針残量検出センサにより検出される。
【0129】
ソータコントローラ108aは排紙オプション装置108を制御するものである。
【0130】
次に、図3を参照して図1の各部のインタフェースと授受される信号を説明する。図3において、図1と同一部分は同一符号を付してある。91はシリアル通信インタフェースであり、給紙オプション装置107への給紙指定や排紙オプション装置108への排紙ビン指定等のコマンドが、ビデオコントローラ103からオプションコントローラ部106に送信され、給紙オプション装置107の紙有無状態や排紙オプション装置108の各排紙ビンの積載状態、ステープル針の有無状態等のステータスがオプションコントローラ部106とビデオコントローラ103とは、CPUバスで直結することもできる。
【0131】
92はOPTRDY信号であり、ビデオコントローラ103が指定したオプション、例えば、ステープルが使用できる状態になっているか否かを示す信号であり、オプションコントローラ部106からビデオコントローラ103に送信される。93はPOUTT信号であり、レーザビームプリンタ102が記録紙を排紙するタイミング信号である。94はPFEDT信号であり、レーザビームプリンタ102本体がオプションユニットから記録紙を受け入れるタイミングを示す信号である。95はPCNG信号であり、オプションユニット内を高速搬送されてきた記録紙をスピードダウンして、レーザビームプリンタ102本体の搬送速度に整合させるための信号である。
【0132】
81は通信インタフェースであり、レーザビームプリンタ102本体の給紙カセットへの給紙指定や排紙トレイ231(図2)への排紙指定および印刷等のコマンドが、ビデオコントローラ103からエンジンコントローラ105に送信され、用紙カセット230(図2)の紙有無状態や紙づまり等のステータスがエンジンコントローラ105からビデオコントローラ103に送信される。82はVDO信号であり、ビデオコントローラ103から送信されるビットデータである。
【0133】
その他、エンジンコントローラ105による各処理に対する制御は、ビデオコントローラ103との間でやりとりされる信号に基づき実行され、その信号として、/CPRDY、/PPRDY、/RDY、/PRNT、/VSREQ、/VSYNC、/BD、/SCLK、/CMD、/CBSY、/STS、/SBSY、/CCRT(Condition Change ReporT)があり、その詳細は表1に示す。
【0134】
【表1】
【0135】
上記信号のうち/CCRT信号の使用方法として、示すと、処理は以下のように手順1および手順2のようになる。
【0136】
(手順1)ビデオコントローラ103は、通常、/RDY信号および/CCRT信号をチェックし、それらの信号に変化があった場合に、ステータスの情報を読み取りにいく。その際、/CCRT信号が"FALSE"で、しかも、/RDY信号が"FALSE"になった場合には、まず、ミスプリントと、ウェイトと、スリープと、オペレータコールなどの内容のステータスをチェックする。その結果に応じて、各ビットに応じた下位のステータスを参照して詳細を確認する。
【0137】
(手順2)一方、/CCRT信号が"TRUE"になった場合には、まず、用紙サイズ変更と、給紙部紙有無変更と、給紙部機能変更と、警告内容変更などの内容のステータスを読み取り、変更になったステータスの種類を認識して、そのグループのステータスを順次読み取り詳細を認識する。
【0138】
また、/CCRT信号のリセット手順について、エンジンコントローラ105は末端のステータス変化、すなわち用紙サイズの変更、記録紙の有無の変化、給紙部機能の変更、警告状態の変化を常時チェックし、変化があった場合には、その上位に該当する状態変化ステータスを1にセットすると共に、ハード信号である/CCRT信号を"TRUE"にする。その後ビデオコントローラ103からのステータス要求コマンドを受信して、状態変化ステータスがビデオコントローラ103に読み込まれたことをもって、/CCRT信号を"FALSE"にする。
【0139】
また、統括インタフェース90はシリアル通信インタフェース91と、OPTRDY信号92と、POUTT信号93と、PFEDT信号94と、PCNG信号95の5本のハード信号とで構成される。
【0140】
なお、POUTT信号93、PFEDT信号94、PCNG信号95の3信号は、エンジンコントローラ105から出力され、ビデオインタフェース80を介し、ビデオコントローラ103をスルーして、オプションコントローラ部106へ入力される。上記各信号の詳細は、表2に示す。
【0141】
【表2】
【0142】
図4は図1のビデオコントローラ103の構成を示す。図4において、図1と同一部分は同一符号を付してある。ビデオコントローラ103はパネルインタフェース部401と、ホストインタフェース部406と、画像データ発生部403と、ROM404と、画像メモリ405と、エンジンインタフェース部406と、RAM407と、DMA(direct memory access)制御部408と、CPU409と、EEPROM410と、オプションインタフェース部412とが、アドレスバスおよびデータバスを有するシステムバス411を介して、相互に接続してある。
【0143】
パネルインタフェース(I/F)部401はパネル部104とデータ通信をおこなって、操作者からの諸設定および指示を受けとるようになっている。ホストインタフェース(I/F)部402はデータ処理装置101との信号の入出力部である。406はエンジンインタフェース(I/F)部であり、エンジンコントローラ105との信号の入出力部であり、不図示の出力バッファレジスタからデータ信号送出を行うとともにエンジンコントローラ105との通信制御を行うものである。
【0144】
画像データ生成部403はデータ処理装置101から制御コードデータに基づいて実際の画像記録のためのビットマップデータを生成するものである。画像メモリ405は画像データを格納するためのものである。ROM404は制御コードを格納するためのものである。この制御コードは、不図示のシステムクロックによってタスクと称されるロードモジュール単位に時分割制御するOS(operating system)と、機能単位に動作する複数のロードモジュール(タスク)(図10を参照して後述する)によって構成されている。CPU409はROM404の制御コードにしたがってビデオコントローラ103の各部を制御するものである。RAM407はCPU409により作業領域として用いられている。EEPROM410は不揮発性のメモリ媒体で構成される。
【0145】
DMA制御部408はCPU409からの指示にしたがって、画像メモリ405のビットマップデータをエンジンインタフェース部406に転送するものである。オプションインタフェース(I/F)部412はCPU409からの指示にしたがって、オプションコントローラ部106と通信を行うとともに、POUTT信号93と、PFEDT信号94と、SPCNG信号95とをエンジンインタフェース部406からスルーで統括インタフェース90に送るものである。
【0146】
データ読み取り部413はメモリカード110の差し込みに応答するか、パネル部104からの操作者の指示にしたがって、画像記録データを読み取るものである。
【0147】
図5は図1のオプションコントローラ部106のRAMに確保され、ビデオコントローラ103と共有する共有メモリのメモリマップを示し、図6は基本ステータスに基づいて、コマンドステータスを発行して入出力各オプションの詳細情報を取得する手順を示す。これら図5および図6を参照して、ビデオコントローラ103がオプションコントローラ106を介して各オプション装置を統括制御する制御方法を説明する。
【0148】
図5の共有メモリは区画してあり、ページ指定を行い記録紙の搬送状況を知るための搬送状況管理エリアと、各オプションの異常状態を知るための基本ステータス部と、コマンドステータスのやりとりを行うコマンドステータス部と、オプション装置の立ち上げ処理を指定する立ち上げ処理部とを有する。
【0149】
さらに、立ち上げ処理部はビデオコントローラ103から指定を行う立ち上げ指定部分と、指定を行った結果、各オプションが処理を完了したことを通知する完了通知部分とからなる。ビデオコントローラ103がこの立ち上げ処理部に指定を行うと、各オプション類の立ち上げ処理が行なわれる。
【0150】
電源投入されると、ビデオコントローラ103から、共有メモリの初期化指定と、オプションコントローラ106で必要な各オプションのコンフィグレーション情報取得指定と、情報取得完了などを、立ち上げ指定部分に知らせ、完了通知部分を監視して各処理が完了したかどうかを判断し、全てが完了したら立ち上げ処理終了となる。
【0151】
搬送状況管理エリアは、給紙口、排紙ビン、カラー/モノクロ、ステープル位置と実行などの画像記録方法を指定する部分と、記録紙をどこまで給紙したか、プリント信号を出して良いか、排紙完了したかなどのオプションの状態を教えてもらう部分とからなる。ビデオコントローラ103が上記画像記録方法を指定し、各オプションの状態を把握しながら、画像記録を実行していく。
【0152】
上記指定は最大40ページ分の指定が可能であり、1ページごと順番に指定を行い、排紙完了した領域は空き領域とみなし、再指定を行えるように初期化して、リングバッファとして使用する。
【0153】
基本ステータス部は各装置の異常状態を通知するエリアであり、紙なし、紙づまり、ドアオープン、故障、満載などの状態をこの領域から取得する。基本ステータスの内容からさらに詳細な情報をコマンドステータスによって取得する。
【0154】
コマンドステータス部は各オプションの詳細情報取得およびオプションの動作制御を行うための領域であり、この領域に必要に応じたコマンドを指定し、情報を取得する。例えば、取得可能な情報は、装置名称、給紙実装用紙サイズ、給紙用紙残量、紙づまりの位置、種類、アクセスポイント、排紙用紙の積載量、故障詳細などであり、これらは、図6に示すように、それぞれの状況に応じたコマンドを発行しステータスを受けとる。また省電力モードへ移行、紙づまり時の緊急停止、排紙ビンの移動、リセット実行などのオプションの制御もコマンドステータス部を使用して行う。
【0155】
このように、ビデオコントローラ103は上記情報を取得し、異常がない状態で画像記録を実行し、基本ステータスから異常発生を検知した場合は、異常箇所を特定するコマンドステータスを発行し、更にその装置に対して異常内容を特定し、その異常に応じた詳細な情報収集および制御を行っていく。
【0156】
図7は図1のメモリカード110のディレクトリ構造の例を示す。ルートディレクトリより下位のディレクトリには、画像データおよび画像付属データがそれぞれ画像ファイルおよび画像生成指示ファイルとして配置されている。画像ファイルは、ユーザの指示かジョブ生成部の自動設定により、ルートディレクトリより下位の任意のディレクトリでまとめられ、階層的に配置されている。これら階層は多重であってもよく、多重である場合は、画像生成指示ファイルに記述されている画像ファイルのパス指定と整合がとれていればよい。画像生成指示ファイルも同様にルートディレクトリとの間に所定のディレクトリが存在してもよく、ジョブ生成部が検出可能な位置に配置されていればよい。
【0157】
図8は図7の画像生成指示ファイルに記述されるデータ内容を示す。画像生成指示ファイルには、メモリカード110にストアされる画像データに共通の情報(以下、画像共通情報という)と、各画像データ固有の情報(以下、画像固有情報という)とが記述される。
【0158】
画像共通情報には、画像生成指示ファイルのバージョンと、画像生成指示ファイルをセーブした機種名と、画像生成指示ファイルをセーブした日時と、ユーザ情報(ユーザ名、住所、電話番号等)と、プリント出力方式(グラフィックモード、カラーモード、排紙モード等)と、ユーザセパレート自動モードでの識別属性(仕分け属性)等が記述されている。画像固有情報には、それぞれ、プロダクトIDと、プリント種と、プリント枚数と、画像ファイルのフォーマット形式と、画像ファイルの相対パスと、画像付属情報(日付、コマ番号、タイトル、トリミング情報、回転情報等)等が記述される。
【0159】
これらの情報は画像入力時の設定にしたがって自動的に記述されるものであったり、画像入力後にユーザが明示的に指示することによって記述されるものであったりする。ユーザからの印刷指示があった場合、ジョブ生成部はメモリカード110から画像生成指示ファイルの検出を行い、検出された画像生成指示ファイルの内容を解析して内容に基づいた印刷ジョブの作成を行う。
【0160】
図9は図1のオプションコントローラ106によるオプション情報獲得処理手順を示すフローチャートである。ビデオコントローラ103がオプション情報を獲得する場合、オプションコントローラ106が持つメモリ内のコマンドステータス管理エリアへ指定を行い、情報を受けとる。
【0161】
コマンド指定領域に、必要な情報の種類を識別するIDを指定し(S901)、実行コマンドでオプションコントローラ106へ指定するデータ数を指定し(S902)、指定内容を表すデータを所定のアドレスに指定し(S903)、コマンドを送信したことを通知し、各オプション装置とやりとりを行い情報を取得するためのトリガをかける(S904)。そして、必要なオプション装置とシリアル通信を行い、指定された情報を得る。
【0162】
オプションコントローラ106が完全に情報を得るまで、タイマを起動し、ビデオコントローラ103がステータス情報を取得可能な状態であるかどうかを監視する(S905、S906)。
【0163】
そして、ステータス情報獲得可能状態に移行しないうちに、タイマの設定時間が経過した場合は、ステータス情報が獲得できていないので、再度コマンド実行するようリトライ通知を行い(S911)、その後、この処理を終了する。
【0164】
他方、ステータス情報獲得可能状態に移行したと判定した場合は、ステータスのIDを取得し、指定したコマンドに対するステータス情報かどうかを確認する(S907)。そして、ステータスデータ数を取得し(S908)、ステータスデータ数分のステータスデータを取得し(S909)、オプションコントローラ106に対してステータス獲得完了を通知する(S910)。その後、この処理を終了する。
【0165】
図10はデータ処理装置101またはメモリカード110からオプションコントローラ部106およびエンジンコントローラ部105までのデータフローを示す。図10のトランスレータ処理システム(解析展開タスク)と、スケジューリングシステム(ページ操作タスク)と、エンジンI/Fシステム(エンジンI/Fタスク)と、オプションI/Fシステム(オプションI/Fタスク)は、ビデオコントローラ103のCPU409(図4)を実体とするタスクであり、論理的に並行動作するものとする。
【0166】
画像記録データの入力としては、データ処理装置101からの場合とメモリカード110からの場合とがある。データ処理装置101からの印刷の場合は、入力される画像記録データ(制御コード、PDL等)は、ホストインタフェース部402に所定のブロック単位に格納され、メモリカード110からの印刷の場合は、データ読み取り部413がメモリカード内の画像生成指示ファイル、画像データ等を読み取り、データ処理装置101において生成される画像記録データと同様の画像記録データ(制御コード、PDL等)をROM404内のジョブ生成部で生成し、所定のブロック単位に格納していく。
【0167】
解析展開タスクは、ホストI/F部402またはジョブ生成部にデータを検出すると、ページテーブルを獲得する。そして前記1ブロック単位にデータを解析し、画像形成情報(PDLの図形描画命令、文字コード等)に関しては画像データ発生部403(図4)を用いるか、CPU409自体でイメージ展開を行い、ページテーブルのラスタポインタ(図11)で示される領域に格納する。
【0168】
また、レーザビームプリンタ102に対しての制御情報(コピー枚数、給紙選択等)に関しては、ページテーブルに格納する。1ページ分のデータを解析展開終了した後に、「展開終了」をTRUEにして、FIFO構造のページキューにエンキューする。
【0169】
ページ操作タスクは、このページキュー中の全てのページの状態フラグ(図11)を同時監視し、状態に応じて搬送手順を変更して画像記録を実現する。この際、オプションI/F部412により給紙手段、排紙手段、印刷モード等の画像記録指定を行うとともに、エンジンI/F部406によって、給紙手段等の設定をエンジンコントローラ105に対して実際に行う。「排紙終了フラグ」がTRUEとなったページテーブルはページキューからデキューされ、前記ページ管理機能部に戻される。
【0170】
エンジンI/FタスクおよびオプションI/Fタスクは、それぞれ、エンジンI/F部406およびオプションI/F部412を介して、エンジンコントローラ105およびオプションコントローラ106と所定の周期で通信を行い、ページの状態が変化する要因が発生すると、「状態フラグ」を更新する。
【0171】
また、/RDY信号の変化を監視し、TRUE→FALSEの変化に対しては、レーザビームプリンタ102の状態をエラー発生中とするとともに、エラーの解除を監視する。また、/RDY信号および/CCRT信号など、状態の変化を監視し、上述した手順1および手順2を実行し、「エンジン状態テーブル」を更新する。
【0172】
パネル部104からの動作モード指定(コピー枚数、給紙選択等)は、パネルI/F部401に一旦格納される。不図示のレーザビームプリンタ102制御タスクは、適当な間隔によってパネルI/F部401を巡回監視し、データが存在すると、EEPROM410に格納し、同時に、制御情報としてRAM407の不図示の制御情報格納領域に格納する。EEPROM410に格納することによって、レーザビームプリンタ102の電源を一旦OFFした後でも、ユーザの所望のモードによってレーザビームプリンタ102を動作させることが可能となる。
【0173】
図11は図10のページ情報を格納するページテーブルの構造を示す。ページテーブルは、CPU409(図4)において、各ページを論理的に認識するためのテーブルであり、実体はRAM407(図4)の不図示の制御情報格納領域に連続領域として存在し、不図示のページ管理機能部によって獲得、解放を管理される。
【0174】
図11を説明する。「ラスタポインタ」は画像メモリ405(図4)の1ページ分の領域の先頭ポインタであり、CPU409は電源投入の初期化時に、画像メモリ405中の不図示の該当領域をページごとに分割してここにリンクする。「状態フラグ」はページの状態を示すフラグを格納する領域であり、「展開終了フラグ」と、「ページ指定終了フラグ」と、「画像記録開始フラグ」と、「排紙終了フラグ」と、「解放フラグ」などがあり、この状態フラグにより作成したページ情報がどういう状態にあるか判断することが可能である。
【0175】
例えば「給紙モード」は、給紙手段の決定方法を指示するものであり、「自動給紙」、「カセット1(カセット230)給紙」、「ペーパーデッキ(カセット107)給紙」、「MPトレイ給紙」などがある。「自動給紙」は、用紙サイズが一致し用紙が載置されている給紙手段から所定の優先順に従って検索し決定するモードである。
【0176】
「要求用紙サイズ」は、エンジンコントローラに対して給紙を依頼する用紙サイズの数値表現が格納される。「排紙モード」は、排紙手段の決定方法を指示するものであり、「ユーザセパレート自動モード」、「ユーザセパレート固定モード」は、この「排紙モード」に指定される。「ユーザセパレート自動モード」、「ユーザセパレート固定モード」が指定されている場合には、排出先として指定された名称が「指定識別名称」に格納され、排紙ビン検索処理により決定された実際の排紙ビンが「排紙ビン」に格納される。この排紙ビン検索処理は図19および図20を参照して後程説明する。
【0177】
図12は図4のRAM407のジョブ制御テーブルの構造を示す。ジョブ制御テーブルは、ビデオコントローラ103において把握されている入力ジョブの状態および内容であり、実体はRAM407の不図示の制御情報格納領域に連続領域として存在し、不図示のジョブ管理機能部によって獲得、解放を管理される。このジョブ制御テーブルは解析展開タスクと、ページ操作タスクと、エンジンI/Fタスクと、オプションI/Fタスクとから参照、更新される。
【0178】
図13は図4のRAM407のエンジン状態テーブルの構造を示す。エンジン状態テーブルはビデオコントローラ103において把握されているエンジンコントローラ105の状態であり、実際のエンジンコントローラ105の状態とは同一ではなく、任意のタイミングで所定の通信によってエンジンコントローラ105の状態を反映させ更新されるものである。
【0179】
例えば、/RDY状態は/RDY信号の状態を反映するフラグであり、エンジンI/Fタスクが/RDY信号の"FALSE"を検知している間"TRUE"にする。また、/CCRT状態は、/CCRT信号の状態を反映するフラグであり、エンジンI/Fタスクによって実際の/CCRT信号の状態が反映される。エンジンI/Fタスクが/CCRT信号の"TRUE"を検知し、エンジンコントローラ105の状態を所定のシリアル通信によって獲得することによって前記した通り/CCRT信号は"FALSE"となる。
【0180】
「給紙段数」はオプションカセットユニットの装着等を反映し選択可能な給紙段数である。「カセット1紙有無」はカセット230の用紙有無である。「カセット1紙サイズ」はカセット230の不図示のダイヤルで設定された用紙サイズであり、操作者はダイヤル値と同一の用紙を載置しているという前提から、カセット230の用紙サイズとして認識される。「ペーパデッキ紙有無」はカセット107の用紙有無である。「ペーパデッキ紙サイズ」は給紙オプションカセット107の不図示の仕切り板で設定された用紙サイズであり、操作者は仕切り板の値と同一の用紙を載置しているという前提から、給紙オプションカセット107の用紙サイズとして認識される。
【0181】
図14はメモリカード110挿入時にメモリカード内のデータの印刷指示を行うUI(user interface)の例である。メモリカード等の記憶媒体からの印刷は、その挿入をトリガとして印刷を開始しても良いし、本実施の形態のように印刷に関する指定を行えるようにユーザの設定および指示を待って印刷を開始しても良い。
【0182】
パネル部104に、「画像指定」、「メディア」、「仕分け方法」が表示され、選択可能となっている。「画像指定」は、例えば、メモリカード110内の全ての画像を印刷するか、その中の一部を印刷するか、または選択した画像の一覧を示すインデックス印刷のページも印刷するか等を選択する。インデックス印刷の他に、全排紙ビンの印刷物の内容や指定排紙ビンの印刷物の内容等を印刷することも可能であり、その排出先を指定できるようにしても良い。
【0183】
これら情報印刷については、メモリカード印刷の際にジョブと一緒に印刷を行い各印刷物の表紙のように出力しても良いし、既に排紙を行っている印刷物の内容を確認するために情報印刷のみを行うようにしても良い。
【0184】
「メディア」は、その画像を何に印刷するかを選択する。レーザビームプリンタ102によっては写真専用の機械もあるが、本実施の形態では複数のメディアに対して印刷可能であるものとし、普通紙、はがき、写真、光沢紙、OHPシート等の選択が可能となっており、図14においては写真が選択されている。
【0185】
「仕分け方法」は、メモリカード110内のどの情報をもとに仕分けを行うか選択するもので、オーナ、日付、タイトル、配布ユーザ、ディレクトリ等の選択が可能となっており、図14においては日付が選択されている。
【0186】
これらの選択を行った後、OKボタンを押すと、メモリカード110内の情報を読み取って上記設定により印刷を開始する。
【0187】
図15は図4のROM404にストアされる印刷実行指示処理プログラムの一例を示すフローチャートである。ユーザからメモリカード110の印刷データに基づく印刷実行の指示が行われると、データ読み取り部413はメモリカード110からのデータ取り込みを開始し、メモリカード110との通信が可能かどうかを判断する(S1501)。通信が不可能と判断した場合は、「メモリカードを装着してください。」等の警告メッセージを表示して、メモリカード110からの通信接続が行われていないことをユーザに知らせ(S1506)、その後、この印刷実行指示処理を終了する。
【0188】
他方、メモリカード110との通信が可能と判断した場合は、レーザビームプリンタ102の能力情報、例えば、排紙ビン数、給紙口数、通紙可能用紙サイズ、タイプ等を取得する(S1502)。そして、メモリカード110から画像生成指示ファイルを検出するとともに、その内容を読み込み、画像データ、画像付属データ、印刷設定データ等を参照する(S1503)。
【0189】
そして、その参照内容から、指定通りの印刷を実行できるかどうかを判断し(S1504)、印刷実行不可能と判断した場合は、「ユーザセパレート排紙できません。」等の警告メッセージを表示して、内容に合わせた表示を行い、指定通りの印刷を実行できないことをユーザに知らせ(S1506)、その後、この印刷実行指示処理を終了する。
【0190】
他方、印刷実行可能と判断した場合は、S1503で読み込んだ画像生成指示ファイルに記述されている画像共通情報に基づいて印刷画像に対するヘッダデータを付加しジョブを生成する(S1505)。ついで、画像生成指示ファイルに記述されている各画像固有情報を、先頭の画像固有情報を読み込み順にその他の画像固有情報を読み込んでいき、ジョブを生成していく(S1507)。
【0191】
そして、印刷設定の「排紙モード」がユーザセパレートモード指定かどうか判断し(S1508)、ユーザセパレートモードと判断した場合は、その設定内容に合わせた仕分けのための識別名称を付加するために、印刷設定の「識別属性」に記述されている属性に基づいて参照中の画像共通情報または画像固有情報から識別名称を獲得し、その画像の排出先名称とする(S1509)。これら識別名称は、画像共通情報からでも画像固有情報からでも、またその組み合わせであっても良く、図14のUIで予め設定した仕分け方法の指定内容に基づき作成される。
【0192】
他方、ユーザセパレートモードでないと判断した場合は、識別名称を付加する必要がないので、S1510に移る。
【0193】
そして、参照中の画像固有情報をもとに、その画像の制御データを作成し(S1510)、画像ファイルの相対パスが表す位置に格納されている画像ファイルから印刷ジョブの画像データ部を作成し、参照中の画像固有情報に対する処理を終える(S1511)。ついで、他に画像固有情報があるかどうかを判断する(S1512)。他に画像固有情報があると判断した場合は、S1508に戻る。ここで、ジョブ生成に使用される画像データは、図14で予め設定した画像指定に基づき選択され、全ての画像データまたは指定内容に合致した一部の画像データが選択されていく。
【0194】
他方、他に画像固有情報がないと判断した場合は、上記処理で作成された印刷ジョブをレーザビームプリンタ102に対して送信し、その後、この印刷実行指示処理を終了する。
【0195】
次に、図16ないし図18を参照して、記憶媒体としてメモリカード110を使用するデジタルカメラで撮影した画像を、ユーザセパレート自動モードで印刷出力する運用システムを説明する。図16は撮影日によって出力画像の仕分けを行う例であり、図17はタイトルによって出力画像の仕分けを行う例であり、図18は焼き増しの時のように同じ画像を複数の人に渡すために入力された配布ユーザによって出力画像の仕分けを行う例である。
【0196】
図16ないし図18はデジタルカメラで撮影された画像の画像データをデジタルカメラ内のメモリカード110に記憶し、このメモリカード110の情報をもとに印刷を行う例を示す。メモリカード110には、撮影された画像の画像データの他に、それぞれの画像に関係付けをした付属情報がストアされている。これらの情報には、自動的に記憶される情報として、画像番号と、撮影日と、画像ファイルのフォーマット形式等があり、また、ユーザにより撮影後に入力される情報として、タイトルと、トリミング情報と、回転情報と、プリント枚数等がある。その他にも、焼き増しのように同じ画像を複数の人に渡すために配布ユーザとして配布を必要とする人の名前や所属先名等も入力できるようにしてもよい。
【0197】
さらに、メモリカード110には上記画像付属情報だけでなく、印刷指示に関する情報も格納される。印刷指示情報には、出力先であるレーザビームプリンタ102情報や印刷時の制御情報となるグラフィックモード、カラーモード、排紙モード、印刷部数等があり、またそれぞれの詳細な設定情報等も含まれている。
【0198】
図16ないし図18の例では、いずれも、「排紙モード」が「ユーザセパレート自動」で指定されている。「排紙モード」に「ユーザセパレート自動」が指定される場合は、「識別属性」の指定も必要であり、図16ないし図18の例では、それぞれ異なった指定が行われている。
【0199】
「識別属性」とは、「ユーザセパレート自動」モードでの排出先名称を、それぞれの画像付属情報として記憶されているさまざまな属性の中からどの属性を仕分け時の識別名称とするかという指定であり、印刷時にはそれぞれの画像の付属情報から「識別属性」に指定された属性の記述内容が自動的に識別名称として採用される。「識別属性」は、メモリカード110に画像単位で記憶されている画像付属情報にある属性であればどんな属性でもよく、「識別属性」として指定可能な属性には、例えば、撮影日、タイトル、配布ユーザ、画像ファイルのフォーマット形式、画像番号、画像データのディレクトリ、出力用紙サイズ等が挙げられる。
【0200】
次に、図16ないし図18を参照して、レーザビームプリンタ102による印刷処理を説明する。まず、図16の例について説明する。メモリカード110には、排紙モードとして「ユーザセパレート自動」が、識別属性として「撮影日」がユーザからの入力操作により記憶されている。ユーザから印刷指示を受けた場合、レーザビームプリンタ102のジョブ生成部は、排紙モードに指定された「ユーザセパレート自動」モードに基づくジョブの作成を開始する。「ユーザセパレート自動」モードによる印刷ジョブを作成する場合、識別属性に指定されている「撮影日」が、各画像に対して仕分け処理を行うための判断材料となる。
【0201】
図16の例では、各画像の「撮影日」である、1999.12.31、2000.01.01、2000.02.02、2000.04.22等が識別名称として仕分け処理に用いられる。したがって、印刷ジョブの作成処理において、「ユーザセパレート自動」モードが指定されていれば、各画像付属情報から「撮影日」という識別属性に指定されている日付情報を抽出し、それぞれの日付情報を仕分けのための識別名称として各画像の印刷指示情報に付加する。
【0202】
ジョブ生成部は印刷ジョブの生成が完了すると、その印刷ジョブをデータ解析処理部に渡す。ここで、レーザビームプリンタ102は複数の排紙ビンを有し、ユーザセパレート自動モード、ユーザセパレート固定モード等の識別名称に基づく仕分け排紙が可能であるものとする。
【0203】
レーザビームプリンタ102は生成した印刷ジョブをもとに、印刷ジョブの内容を解析し、その内容に従った所定の印刷処理を行う。図16の例のような印刷ジョブの場合、「撮影日」で指定されている識別名称に従って、同じ「撮影日」に撮影された画像は同じ排紙ビンに仕分けするように、それぞれの画像の排出先を決定していく。
【0204】
給排出先が決定した画像は順に所定の印刷処理を行い、図16の例のように、排紙ビンBin1には1999.12.31の識別名称で排出先指定された画像の出力結果を排紙し、排紙ビンBin2には2000.01.01の識別名称で排出先指定された画像の出力結果を排紙し、排紙ビンBin3には2000.02.02の識別名称で排出先指定された画像の出力結果を排紙し、排紙ビンBin4には2000.04.22の識別名称で排出先指定された画像の出力結果を排紙する。
【0205】
このように、「撮影日」を識別属性とした「ユーザセパレート自動」モードによる印刷処理では、メモリカード110に記憶されている画像付属情報から識別属性「撮影日」で抽出される識別名称がレーザビームプリンタ102の各排紙ビンに登録され、同じ識別名称で排出先指定された画像を同じ識別名称で登録されている排紙ビンに仕分け排紙することを実現している。
【0206】
次に、図17の例について説明する。メモリカード110には、排紙モードとして「ユーザセパレート自動」が、識別属性として「タイトル」がユーザからの入力操作により記憶されている。ユーザから印刷指示を受けた場合、ジョブ生成部は排紙モードに指定された「ユーザセパレート自動」モードに基づくジョブの作成を開始する。
【0207】
「ユーザセパレート自動」モードによる印刷ジョブを生成する場合、識別属性に指定されている「タイトル」が、各画像に対して仕分け処理を行うための判断材料となる。図17の例では、各画像の「タイトル」である「海外旅行」、「Untitled」、「結婚式」、「二次会」等が識別名称として仕分け処理に用いられている。ここで、「Untitled」は、「タイトル」属性にデフォルト設定されているタイトル名とする。撮影後、特にユーザからの入力指定がない場合、「タイトル」属性は「Untitled」のままであってもよい。印刷ジョブの生成処理においては、「ユーザセパレート自動」モードが指定されていれば、各画像付属情報から「タイトル」という識別属性に指定されている場所情報を抽出し、それぞれの場所情報を仕分けのための識別名称として各画像の印刷指示情報に付加する。
【0208】
ジョブ生成部は印刷ジョブの生成が完了すると、その印刷ジョブをデータ解析部に渡す。レーザビームプリンタ102は、生成した印刷ジョブをもとに、印刷ジョブの内容を解析して、その内容に従った所定の印刷処理を行う。図17の例のような印刷ジョブの場合、「タイトル」で指定されている識別名称に従って、同じ「タイトル」を入力された画像は同じ排紙ビンに仕分けするように、それぞれの画像の排出先を決定していく。
【0209】
給排出先が決定した画像は順に所定の印刷処理を行い、図17の例のように、排紙ビンBin1には「海外旅行」の識別名称で排出先指定された画像の出力結果を排紙し、排紙ビンBin2には「Untitled」の識別名称で排出先指定された画像の出力結果を排紙し、排紙ビンBin3には「結婚式」の識別名称で排出先指定された画像の出力結果を排紙し、排紙ビンBin4には「二次会」の識別名称で排出先指定された画像の出力結果を排紙する。
【0210】
このように、「タイトル」を識別属性とした「ユーザセパレート自動」モードによる印刷処理では、デジタルカメラ内のメモリカード110に記憶されている画像付属情報から識別属性「タイトル」で抽出される識別名称がレーザビームプリンタ102の各排紙ビンに登録され、同じ識別名称で排出先指定された画像を同じ識別名称で登録されている排紙ビンに仕分け排紙することを実現している。
【0211】
次に、図18の例について説明する。メモリカード110には、排紙モードとして「ユーザセパレート自動」が、識別属性として、「配布ユーザ」がユーザからの入力操作により記憶されている。「配布ユーザ」という属性は、焼き増しのように複数の人に同じ画像をコピーして配布するようなケースを想定して画像付属情報として用意されていたものとする。
【0212】
ユーザから印刷指示を受けた場合、ジョブ生成部は、排紙モードに指定された「ユーザセパレート自動」モードに基づくジョブの作成を開始する。「ユーザセパレート自動」モードによる印刷ジョブを生成する場合、識別属性に指定されている「配布ユーザ」が、各画像に対して仕分け処理を行うための判断材料となる。図18の例では、一つの画像に対して複数の「配布ユーザ」が入力されているものもあり、「配布ユーザ」であるkakky、yuichi、maekawa、hkita等が識別名称として仕分け処理に用いられる。したがって、印刷ジョブの作成処理において、「ユーザセパレート自動」モードが指定されていれば、各画像付属情報から「配布ユーザ」という識別属性に指定されている人名情報を抽出し、それぞれの人名情報を仕分けのための識別名称として各画像の印刷指示情報に付加する。
【0213】
ジョブ生成部は、印刷ジョブの作成が完了すると、その印刷ジョブをデータ解析部に渡す。レーザビームプリンタ102は、生成した印刷ジョブをもとに、印刷ジョブの内容を解析して、その内容に従った所定の印刷処理を行う。図18の例のような印刷ジョブの場合、「配布ユーザ」に指定されている識別名称に従って、同じ「配布ユーザ」が必要とする画像は同じ排紙ビンに仕分けするように、それぞれの画像の排出先を決定していく。1つの画像に対して複数の「配布ユーザ」が指定されている場合には、その画像を「配布ユーザ」分のページ数になるようにコピーし、それぞれのページに対して一人の「配布ユーザ」を排出先として割り当てる。
【0214】
給排出先が決定した画像は順に所定の印刷処理を行い、図18の例のように、排紙ビンBin1にはkakkyの識別名称で排出先指定された画像000-0000、000-0001、001-0001等の出力結果を排紙し、排紙ビンBin2にはyuichiの識別名称で排出先指定された画像000-0001、001-0002等の出力結果を排紙し、排紙ビンBin3にはmaekawaの識別名称で排出先指定された画像001-0000、001-0001等の出力結果を排紙し、排紙ビンBin4にはhkitaの識別名称で排出先指定された画像001-0000、001-0001等の出力結果を排紙する。
【0215】
このように、「配布ユーザ」を識別属性とした「ユーザセパレート自動」モードによる印刷処理では、メモリカード等のメモリカード110に記憶されている画像付属情報から識別属性「配布ユーザ」で抽出される識別名称がレーザビームプリンタ102の各排紙ビンに登録され、同じ識別名称で排出先指定された画像を同じ識別名称で登録されている排紙ビンに仕分け排紙することを実現している。また、1つの画像に対して複数の識別名称が指定されている場合には、その識別名称分の数になるように画像情報をコピーして、それぞれの識別名称で登録されている排紙ビンに同じ画像を排紙させている。
【0216】
以上、デジタルカメラで撮影した画像をメモリカード110を介してユーザセパレート自動モードにより印刷出力する運用システムの概念について説明した。
【0217】
図19は図4のROM404にストアされる印刷データ処理プログラムの一例を示すフローチャートである。データ処理装置101から送られてきた画像記録データを解析し(S1901)、制御情報および描画情報をRAM407に展開格納する(S1902)。そして、制御情報から排紙モードが自動指定かどうかを判断する(S1903)。
【0218】
自動指定でないと判断した場合は、制御情報に基づき固定的に指定された排紙ビンを選択し(S1912)、ついで、満載等の異常の有無を判断する(S1914)。異常がないと判断した場合は、画像記録を実行し(S1915)、記録紙の排紙を待って排紙終了を通知するか、あるいは、印刷ジョブの排紙が全て終了した場合は、印刷ジョブの終了通知イベントを各データ処理装置101に送信し、各データ処理装置101のUI上において今どの排紙ビンに記録紙が出力されたのかをユーザに通知する(S1916)。その後、この処理を終了する。他方、異常があると判断した場合は、異常の内容に応じたエラー表示を行い(S1917)、ユーザのオペレーションにより異常が解除されるのを待って(S1918)、エラー表示を解除し(S1919)、S1903に進み、リカバリ処理に入る。
【0219】
他方、自動指定と判断した場合は、ユーザセパレート自動指定かどうかを判断する(S1904)。ユーザセパレート自動指定と判断した場合は、ユーザセパレート自動指定時の検索処理を実行し(S1905)、S1914に進む。
【0220】
他方、ユーザセパレート自動指定でない判断した場合は、ユーザセパレート固定指定かどうかを判断する(S1906)。ユーザセパレート固定指定と判断した場合は、ユーザセパレート固定指定時の検索処理を実行し(S1907)、S1914に進む。
【0221】
他方、ユーザセパレート固定指定でない判断した場合は、ソート指定かどうかを判断する(S1908)。ソート指定と判断した場合は、ソート指定時の検索処理を実行し(S1909)、S1914に進む。
【0222】
他方、ソート指定でない判断した場合は、スタック指定かどうかを判断する(S1910)。スタック指定と判断した場合は、スタック指定時の検索処理を実行し(S1911)、S1914に進む。
【0223】
他方、スタック指定でない判断した場合は、不正指定時の検索処理を実行し(S1913)、S1914に進む。
【0224】
図20は図19のS1905のユーザセパレート自動検索処理手順を詳細に示すフローチャートである。ユーザセパレート自動の検索処理が開始したら、印刷指示情報に付加されている識別名称と同一名称の排紙ビンがあるかどうかを判断し(S2002)、同一名称の排紙ビン、すなわち、第1優先順位の排紙ビンが存在すると判断した場合は、その排紙ビンが満載かどうかを判断する(S2003)。
【0225】
そして、満載でないと判断した場合は、当該排紙ビンを排紙のための排紙ビンと確定し(S2004)排紙を行い、その後、この処理を終了する。他方、満載と判断した場合は、第2優先順位の排紙ビンが空かどうかを判断する(S2006)。
【0226】
そして、第2優先順位の排紙ビン空でない判断した場合は、新たに排紙ビン登録は行わず、S2004に進む。他方、第2優先順位の排紙ビンが空と判断した場合は、その第2優先順位の排紙ビンを排紙のための排紙ビンとして確定し(S2007)、その第2優先順位の排紙ビンの排紙ビン名称を識別名称として登録する(S2008)。その後、この処理を終了する。
【0227】
他方、同一名称の排紙ビンがないと判断した場合は(S2010)、空の排紙ビンを、排紙ビンに割り当てた優先順位の高い順に探索する(S2009)。そして、空の排紙ビンがあれば(S2010)、当該空の排紙ビンを排紙のための排紙ビンとして確定し(S2011)、その排紙ビンの排紙ビン名称を識別名称として登録する(S2012)。その後、この処理を終了する。他方、空の排紙ビンがない場合、すなわち、既に別のユーザが全て排紙ビンを使用中であって新たに割り当てる排紙ビンがない場合は、このような場合を予定して排紙ビンとして予め定めたエスケープ排紙ビンを、排紙のための排紙ビンとして確定する(S2013)。その後、この処理を終了する。
【0228】
なお、図19のS1907、S1909、S1911、S1912の検索処理の詳細説明は省略する。
【0229】
図21は図4のROM404にストアされる排紙ビン情報更新処理プログラムの一例を示すフローチャートである。排紙ビンの状態は一定周期間隔で状態変化するステータス情報を取得して更新する。排紙ビンの積載量に変化があるかどうかを判断し(S2101)、変化があると判断した場合は、積載状態を更新し(S2102)、積載量がゼロかどうかを判断する(S2103)。他方、変化がないと判断した場合は、S2101に進む。
【0230】
そして、積載量がゼロと判断した場合は、既に登録されている排紙ビンの識別名称を削除するとともに、当該排紙ビンを空き排紙ビン状態とする(S2104)。その後、一定時間ウエイトし(S2105)、S2101に戻る。他方、積載量がゼロでないと判断した場合は、S2105に進む。
【0231】
以上により、排紙ビンの名称登録状態をもとに、排紙ビンの登録削除を動的に行いながら印刷処理を行ない、識別名称による仕分けを実現できる。
【0232】
図22は図4のROM404にストアされる排紙ビン表示処理プログラムの一例を示すフローチャートである。レーザビームプリンタ102の状態が変化して、イベントを受け取ると(S2201)、その内容を解析し(S2202)、その内容にマッチした表示を行なうか表示解除を行い、レーザビームプリンタ102の状態変化をユーザに知らせる(S2203)。
【0233】
例えば、ユーザセパレート自動モードでは、動的に排紙ビンを割り振るので、印刷を行うまで、ユーザにはどの排紙ビンに排紙が行われるかは分からない。そこで、制御ユニット109は、メモリカードから画像情報とその画像情報に対応した識別情報(オーナ、日付、タイトル、配布ユーザ、ディレクトリ等)を入力する。入力された識別情報に基づき排紙先を決定する。決定されたビンに入力した画像情報に基づき記録した画像を排紙させる際に、画像がどのビンに排紙されたかを管理する管理情報をメモリに記憶しておく。
【0234】
ユーザによる指示に応じて、メモリに記憶された管理情報に基づき、パネル部104にどのビンにどの画像が出力されたかを識別可能に表示させたり、エンジンコントローラ105によりどのビンにどの画像が出力されたかを識別可能に記録させたりする。また、印刷ジョブ終了時に、そのジョブで指定された識別名称が登録されている排紙ビンの情報、例えば、排紙ビンの使用状況等の排紙ビン情報を、レーザビームプリンタ102のパネル部104に表示しユーザに知らせる。例えば図23に示す排紙ビン情報からは、各排紙ビンに積載されている印刷物のオーナおよび積載率等の情報が一目でわかる。
【0235】
また、例えば図24に示す排紙ビン情報からは、排紙ビン名称、画像番号、撮影日、タイトル等の情報が分かる。これらの情報はレーザビームプリンタ102のパネル部104に表示できる他に、データ処理装置101のディスプレイや、デジタルカメラの表示部等に表示できるようにしても良い。
【0236】
次に、図25を参照してインデックスプリントを説明する。ユーザセパレート自動モードにより印刷処理を行った場合に、各排紙ビンには画像のインデックスプリントが排出される。このインデックスプリントはその排紙ビンに排紙された出力画像を一覧できるようにしたものである。このようなインデックスプリントはユーザの設定またはシステムの設定にしたがってジョブごとに自動的に出力されるようにして良いし、ユーザからの明示的な指示があった場合にのみ出力するようにしても良い。インデックスプリントの出力指示はデジタルカメラのボタン操作により行なうようにしても良いし、レーザビームプリンタ102のパネル部104を操作して行なうようにしても良いし、データ処理装置101から指示するようにしても良い。
【0237】
図25のインデックスプリントは排紙ビン名称kakkyの排紙ビンBin1に排出された画像のインデックスプリントの例である。この排紙ビンBin1に排出された出力画像は、「配布ユーザ」という属性の内容がkakkyで記述された画像である。また、これらの画像が出力された日時が「プリント日時=2000/05/0515:51」、この排紙ビンに排紙された画像の数が「プリント枚数=21枚」という画像記録により表示されている。さらに、この排紙ビンBin1に排出された各画像が画像番号といっしょに一覧で画像記録出力されている。
【0238】
なお、インデックスプリントに画像記録出力する内容は、当然、上記以外の情報も画像記録出力できる。
【0239】
このようにインデックスプリントを出力することにより、ユーザは、どの識別名称の排紙ビンに、出力画像が何枚仕分けされているのかを容易に知ることができる。また、例えば配布先のユーザに配布する場合も、各インデックスプリントといっしょに渡すことにより、受け取ったユーザはどんな画像を何枚受け取ったかを容易に知ることができる。
【0240】
次に、図26を参照して、全排紙ビンの積載ジョブの情報を画像記録出力する例を説明する。出力画像には、全ての排紙ビンの積載ジョブ情報が一覧で表示され、「排紙モード」、「仕分け方法」(識別属性)、「排紙枚数合計」、「出力日時」等の共通情報の他に、各排紙ビンに対して、排紙ビンに登録されている排紙ビン名称、排紙ビンに排紙された「排紙枚数」等の情報が画像記録される。
【0241】
この全排紙ビン積載ジョブ情報は、ユーザ設定またはシステムの設定にしたがって、ジョブごとに自動的に出力するようにしても良く、またユーザからの明示的な指示があった場合に全積載ジョブ情報のみを出力するようにしても良い。全排紙ビン積載ジョブ情報の出力指示を行う場合は、デジタルカメラのボタン操作により行なうようにしても良いし、レーザビームプリンタ102のパネル部104を操作して行なうようにしても良いし、データ処理装置101から指示するようにしても良い。出力先については、エスケープ用の排紙ビンや、設定された排紙ビンでも良く、また出力時のユーザに指示する排紙ビンでも良い。
【0242】
このように全排紙ビンジョブ情報を出力可能としたので、ユーザは、排紙されたジョブに対して、レーザビームプリンタ102の各排紙ビンにどの識別名称が登録されたのかを容易に知ることができる。
【0243】
また、ユーザセパレート自動モードでは、排紙ビン上の記録紙を取り除くと、当該排紙ビンの排紙ビン名称が削除される、すなわち、各排紙ビンに対する排紙ビン名称が固定されていないため、必要な排紙ビンの記録紙のみを取り除こうとする場合に有効である。
【0244】
図27は出力された排紙ビン積載ジョブ情報の一例を示す。この例では、排紙ビンと、排紙ビン名称と、排紙モードと、仕分け方法(識別属性)と、その排紙ビンの積載枚数と、出力日時の排紙ビンに関する情報の他に、積載されている個々の画像に対して、画像番号と、撮影日と、タイトルの画像付属情報が画像記録されている。
【0245】
この排紙ビン積載ジョブ情報は、ユーザ設定またはシステムの設定にしたがって、ジョブごとに自動的に出力するようにしても良く、またユーザからの明示的な指示があった場合に特定積載ジョブ情報のみを出力するようにしても良い。排紙ビン積載ジョブ情報の出力指示を行う場合は、デジタルカメラのボタン操作により行なうようにしても良いし、レーザビームプリンタ102のパネル部104を操作して行なうようにしても良いし、データ処理装置101から指示するようにしても良い。どの排紙ビンに出力するかは、ユーザにより選択できるようにしても良い。出力先は画像記録内容に対応する排紙ビンでも良いし、ユーザにより指示された排紙ビンでもよい。
【0246】
このような排紙ビン積載ジョブ情報を出力するようにしたので、必要に応じて、ユーザはその排紙ビンの出力画像に関して詳細な情報を容易に知ることができる。
【0247】
本実施の形態では、出力画像のインデックスプリント(図25)と、全排紙ビンの積載ジョブ情報をプリント(図26)と、特定排紙ビンの積載ジョブ情報のプリント(図27)とを得るようにしたが、これらの情報の他に、例えば、その日の売り上げが分かるように課金情報を印刷したり、各排紙ビンの印刷物にかかった料金を印刷するようにし、プリントサービス業務における情報の管理および集計等を行うようにしても良い。
【0248】
<第2の実施の形態>
図28は本発明の第2の実施の形態を示す。本実施の形態は、第1の実施の形態との比較でいえば、データ処理装置601がメモリカード用のスロットを有し、スロットに挿入されたメモリカードから印刷データを読み取ることができるようにした点が異なる。
【0249】
図28において、図16と同一部分は同一符号を付してある。データ処理装置601は、CPU6011と、ROM6012と、RAM6013と、データ読取部6014と、ビデオインタフェース(I/F)6016と、プリンタインタフェース6018と、キーボードインタフェース6019と、ディスクコントローラ(DKC)6021とがシステムバスを介して相互に接続してある。
【0250】
ROM6012は制御プログラム等がストアしてある。CPU6011はROM6012の制御プログラムに従って各部を制御するものである。RAM6013はCPU6011の作業領域として用いられている。データ読取部6014はメモリカード6015から印刷データを読み取るものである。メモリカード6015は図29のデジタルカメラ391にも着脱可能になっている。
【0251】
ビデオインタフェース6016にはディスプレイ6017に接続してあり、プリンタインタフェース6018にはレーザビームプリンタ102のビデオコントローラ103が接続してあり、キーボードインタフェース6019にはキーボードが接続してある。ディスクコントローラ(DKC)6021はハードディスク6022へのアクセスを制御するものである。
【0252】
また、本実施の形態は、第1の実施の形態との比較でいえば、データ処理装置601が、図29に示すように、データ処理装置101のディスプレイ6017上の画面をキーボード6020等を操作して、印刷指示を行うことができるようにした点が異なる。
【0253】
<第3の実施の形態>
図30は本発明の第3の実施の形態を示す。本実施の形態は第1の実施の形態との比較でいえば、構成が異なる。すなわち、第1の実施の形態では、レーザビームプリンタ102に挿入したメモリカード110から読み取った印刷情報に基づき印刷を行うようにした。これに対して、本実施の形態では、デジタルカメラとレーザビームプリンタ102を、RS、セントロニクス、Ethernet、SCSI、USB、IEEE1394で規定されているインタフェース、IRDA、BlueTooth等の各種データ転送方式を実現するインタフェースケーブルで接続し、レーザビームプリンタ102のパネル部104か、デジタルカメラの表示装置から印刷指示を行い印刷を行うようにした。
【0254】
次に、本実施の形態において、デジタルカメラで読み取った画像をユーザセパレート自動モードで印刷出力する例を、図31ないし図33を参照して説明する。
【0255】
図31は撮影日によって出力画像の仕分けを行う例であり、図32はタイトルによって出力画像の仕分けを行う例であり、図33は焼き増しのときのように同じ画像を複数の人に渡すために入力された配布ユーザによって出力画像の仕分けを行う例である。
【0256】
デジタルカメラ301で撮影された画像データは、デジタルカメラ301内のメモリカードに記憶される。このメモリカードは、デジタルカメラ301に固定内蔵されているものであっても、コンパクトフラッシュ、スマートメディア、メモリスティック等の着脱可能なフラッシュメモリであってもよい。
【0257】
デジタルカメラ301内のメモリカードには、撮影された画像の画像データの他に、それぞれの画像に関連した付属情報が格納されている。これらの情報には、自動的に記憶される情報として、画像番号、撮影日、画像ファイルのフォーマット形式等がある。また、ユーザにより撮影後に入力される情報として、タイトル、トリミング情報、回転情報、プリント枚数等がある。その他にも、焼き増しのように同じ画像を複数の人に渡すために配布ユーザとして配布を必要とする人の名前や所属先名等も入力できるものであってもよい。
【0258】
さらに、メモリカードには、上記画像付属情報だけでなく、印刷指示に関する情報、すなわち、印刷指示情報も格納される。印刷指示情報には、出力先のレーザビームプリンタ102情報や印刷時の制御情報となるグラフィックモード、カラーモード、排紙モード、印刷部数等があり、またそれぞれの詳細な設定情報等も含まれるものとする。
【0259】
図31ないし図33の例は、「排紙モード」が「ユーザセパレート自動」モードの例である。「排紙モード」として「ユーザセパレート自動」が指定される場合は、「識別属性」の指定も必要であり、図31ないし図33の例では、それぞれ異なった指定が行われている。
【0260】
この「識別属性」とは、「ユーザセパレート自動」モードでの排出先名称を、それぞれの画像付属情報として記憶されているさまざまな属性の中からどの属性を仕分け時の識別名称とするかという指定であり、印刷時にはそれぞれの画像の付属情報から「識別属性」に指定された属性の記述内容が自動的に識別名称として採用される。「識別属性」はメモリカードに画像単位で記憶されている画像付属情報にある属性であればどんな属性でもよく、「識別属性」として指定可能な属性には、例えば、撮影日、タイトル、配布ユーザ、画像ファイルのフォーマット形式、画像番号、画像データのディレクトリ、出力用紙サイズ等が挙げられる。
【0261】
次に、デジタルカメラ301から実行される印刷処理について説明する。まず、図31の例について説明する。デジタルカメラ301内のメモリカードには、排紙モードとして「ユーザセパレート自動」モードが、「識別属性」として撮影日がユーザからの入力操作により記憶されている。
【0262】
ユーザから印刷指示を受けると、デジタルカメラ301内のデータ処理部は、排紙モードに指定された「ユーザセパレート自動」モードに基づくジョブの作成を開始する。「ユーザセパレート自動」モードによる印刷ジョブを作成する場合、「識別属性」に指定されている撮影日が、各画像に対して仕分け処理を行うための判断材料となる。図31の例では、各画像の撮影日である1999.12.31、2000.01.01、2000.02.02、2000.04.22等が識別名称として仕分け処理に用いられている。
【0263】
したがって、印刷ジョブの作成処理において、「ユーザセパレート自動」モードが指定されていれば、各画像付属情報から撮影日という「識別属性」に指定されている日付情報を抽出し、それぞれの日付情報を仕分けのための識別名称として各画像の印刷指示情報に付加する。
【0264】
デジタルカメラ301のデータ処理部は、印刷ジョブの作成が完了すると、その印刷ジョブをレーザビームプリンタ102等のレーザビームプリンタ102に送信する。
【0265】
ここで、レーザビームプリンタ102は複数の排紙ビンを有し、ユーザセパレート自動モード、ユーザセパレート固定モード等の識別名称に基づく仕分け排紙が可能であるものとする。
【0266】
レーザビームプリンタ102は、所定の通信媒体を介してデジタルカメラ301からの印刷ジョブを受信すると、印刷ジョブの内容を解析して、その内容に従った所定の印刷処理を行う。図31の例のような印刷ジョブを受信した場合、「撮影日」で指定されている識別名称に従って、同じ撮影日に撮影された画像は同じ排紙ビンに仕分けするように、それぞれの画像の排出先を決定していく。給排出先が決定した画像は順に所定の印刷処理を行い、図31の例のように、排紙ビンBin1には1999.12.31の識別名称で排出先指定された画像の出力結果を排紙し、排紙ビンBin2には2000.01.01の識別名称で排出先指定された画像の出力結果を排紙し、排紙ビンBin3には2000.02.02の識別名称で排出先指定された画像の出力結果を排紙し、排紙ビンBin4には2000.04.22の識別名称で排出先指定された画像の出力結果を排紙する。
【0267】
このように、「撮影日」を識別属性とした「ユーザセパレート自動」モードによる印刷処理では、デジタルカメラ301内のメモリカードに記憶されている画像付属情報から識別属性「撮影日」で抽出される識別名称がレーザビームプリンタ102の各排紙ビンに登録され、同じ識別名称で排出先指定された画像を同じ識別名称で登録されている排紙ビンに仕分け排紙することを実現している。
【0268】
次に、図32の例について説明する。デジタルカメラ301内のメモリカードには、排紙モードとして「ユーザセパレート自動」が、識別属性として「タイトル」がユーザからの入力操作により記憶されている。ユーザから印刷指示を受けると、デジタルカメラ301内のデータ処理部は、排紙モードに指定された「ユーザセパレート自動」モードに基づくジョブの作成を開始する。「ユーザセパレート自動」モードによる印刷ジョブを作成する場合、識別属性に指定されている「タイトル」が、各画像に対して仕分け処理を行うための判断材料となる。図32の例では、各画像の「タイトル」である「海外旅行」、「Untitled」、「結婚式」、「二次会」等が識別名称として仕分け処理に用いられている。ここで、「Untitled」は、「タイトル」属性にデフォルト設定されているタイトル名とする。撮影後、特にユーザからの入力指定がない場合、「タイトル」属性は「Untitled」のままであってもよい。印刷ジョブの作成処理においては、「ユーザセパレート自動」モードが指定されていれば、各画像付属情報から「タイトル」という識別属性に指定されている場所情報を抽出し、それぞれの場所情報を仕分けのための識別名称として各画像の印刷指示情報に付加する。
【0269】
デジタルカメラ301のデータ処理部は、印刷ジョブの作成が完了すると、その印刷ジョブをレーザビームプリンタ102に送信する。
【0270】
レーザビームプリンタ102は、所定の通信媒体を介してデジタルカメラ301からの印刷ジョブを受信すると、印刷ジョブの内容を解析して、その内容に従った所定の印刷処理を行う。図32の例のような印刷ジョブを受信した場合、「タイトル」で指定されている識別名称に従って、同じタイトルを入力された画像は同じ排紙ビンに仕分けするように、それぞれの画像の排出先を決定していく。給排出先が決定した画像は順に所定の印刷処理を行い、図32の例では、排紙ビンBin1には「海外旅行」の識別名称で排出先指定された画像の出力結果を排紙し、排紙ビンBin2には「Untitled」の識別名称で排出先指定された画像の出力結果を排紙し、排紙ビンBin3には「結婚式」の識別名称で排出先指定された画像の出力結果を排紙し、排紙ビンBin4には「二次会」の識別名称で排出先指定された画像の出力結果を排紙する。
【0271】
このように、「タイトル」を識別属性とした「ユーザセパレート自動」モードによる印刷処理では、デジタルカメラ301内のメモリカードに記憶されている画像付属情報から識別属性「タイトル」で抽出される識別名称がレーザビームプリンタ102の各排紙ビンに登録され、同じ識別名称で排出先指定された画像を同じ識別名称で登録されている排紙ビンに仕分け排紙することを実現している。
【0272】
次に、図33の例について説明する。デジタルカメラ301内のメモリカードには、排紙モードとして「ユーザセパレート自動」モードが、識別属性として、「配布ユーザ」がユーザからの入力操作により記憶されている。「配布ユーザ」という属性は、焼き増しのように複数の人に同じ画像をコピーして配布するようなケースを想定して画像付属情報として用意されていたものとする。ユーザから印刷指示を受けた場合、デジタルカメラ301内のデータ処理部は、排紙モードに指定された「ユーザセパレート自動」モードに基づくジョブの作成を開始する。「ユーザセパレート自動」モードによる印刷ジョブを作成する場合、識別属性に指定されている「配布ユーザ」が、各画像に対して仕分け処理を行うための判断材料となる。図33の例では、1つの画像に対して複数の「配布ユーザ」が入力されているものもあり、「配布ユーザ」であるkakky、yuichi、maekawa、hkita等が識別名称として仕分け処理に用いられる。したがって、印刷ジョブの作成処理において、「ユーザセパレート自動」モードが指定されていれば、各画像付属情報から「配布ユーザ」という識別属性に指定されている人名情報を抽出し、それぞれの人名情報を仕分けのための識別名称として各画像の印刷指示情報に付加する。
【0273】
デジタルカメラ301のデータ処理部は、印刷ジョブの作成が完了すると、その印刷ジョブをレーザビームプリンタ102等のレーザビームプリンタ102に送信する。
【0274】
レーザビームプリンタ102は、所定の通信媒体を介してデジタルカメラ301からの印刷ジョブを受信すると、印刷ジョブの内容を解析して、その内容に従った所定の印刷処理を行う。図33の例のような印刷ジョブを受信した場合、「配布ユーザ」に指定されている識別名称に従って、同じ配布ユーザが必要とする画像は同じ排紙ビンに仕分けするように、それぞれの画像の排出先を決定していく。1つの画像に対して複数の「配布ユーザ」が指定されている場合には、その画像を「配布ユーザ」分のページ数になるようにコピーし、それぞれのページに対して一人の「配布ユーザ」を排出先として割り当てる。給排紙先が決定した画像は順に所定の印刷処理を行い、図33の例では、排紙ビンBin1にはkakkyの識別名称で排出先指定された画像000-0000、画像000-0001、画像001-0001等の出力結果を排紙し、排紙ビンBin2にはyuichiの識別名称で排出先指定された画像000-0001、画像001-0002等の出力結果を排紙し、排紙ビンBin3にはmaekawaの識別名称で排出先指定された画像001-0000、画像001-0001等の出力結果を排紙し、排紙ビンBin4にはhkitaの識別名称で排出先指定された画像001-0000、画像001-0001等の出力結果を排紙する。
【0275】
このように、「配布ユーザ」を識別属性とした「ユーザセパレート自動」モードによる印刷処理では、デジタルカメラ301内のメモリカードに記憶されている画像付属情報から識別属性「配布ユーザ」で抽出される識別名称がレーザビームプリンタ102の各排紙ビンに登録され、同じ識別名称で排出先指定された画像を同じ識別名称で登録されている排紙ビンに仕分け排紙することを実現している。また、1つの画像に対して複数の識別名称が指定されている場合には、その識別名称分の数になるように画像情報をコピーして、それぞれの識別名称で登録されている排紙ビンに同じ画像を排紙させている。
【0276】
以上、デジタルカメラ301で読み取った画像をユーザセパレート自動モードにより印刷出力する運用システムの概念について説明した。
【0277】
次に、図34ないし図36を参照して、デジタルカメラ301におけるプリント設定処理について説明する。
【0278】
図34は、プリント設定を行うために、デジタルカメラ301の操作メニューから「プリント設定」が選択された場合に表示されるUI画面の例である。プリント設定内容として、出力画像をどのように仕分けするかを設定する「排紙モード」と、普通紙、専用紙、厚紙、OHPなどのメディアを設定する「メディア」と、出力画像の描画方式や描画品質を設定する「グラフィックモード」と、出力先のレーザビームプリンタ102に複数のプリント方式(LBP方式、インクジェット方式等)がある場合にどのプリント方式にするかを設定する「プリント方式」と、印刷するジョブ全体に対して複製する部数を設定する「部数」等の項目がある。
【0279】
設定内容を選択するには、ユーザは、操作ボタン等を使ってそれぞれの項目の中から選択しようとする項目に、*で表されるカーソルを合わせ、「決定」操作により行なう。そして、これら設定内容のうちの排紙モードを設定するには、この画面で記号*のカーソルを設定内容の「排紙モード」に合わせ、「決定」操作により行なう。「排紙モード」が決定された場合、図35のUI画面が表示される。
【0280】
排紙モードの設定内容としては、通信接続されているレーザビームプリンタ102において可能な各排紙モードで「ユーザセパレート自動」、「ユーザセパレート固定」、「ソート」、「スタック」等の項目がある。
【0281】
排紙モードを選択するには、ユーザは、操作ボタン等を使ってそれぞれの項目の中から排紙モードとして設定しようとする項目に、記号*のカーソルを合わせ、「決定」操作により行なう。そして、これらの排紙モードのうちユーザセパレート自動モードを設定するには、この画面で記号*のカーソルを「ユーザセパレート自動」に合わせ、「決定」操作により行なう。排紙モードとして「ユーザセパレート自動」が選択された場合、図36のUI画面が表示される。
【0282】
ユーザセパレート自動モード時の「仕分け方法」としては、「配布ユーザ」、「タイトル」、「撮影日」、「プリント種」等の項目がある。これらは、各画像に対して入力、あるいは自動登録された情報であり、ユーザセパレート自動モードではここで選択された項目(属性)が識別属性として出力画像の仕分けに使用される。
【0283】
仕分け方法を選択するには、ユーザは、操作ボタン等を使ってそれぞれの項目の中から仕分け方法(識別属性)として設定しようとする項目に、記号*のカーソルを合わせ、「決定」操作により行なう。識別属性(仕分け方法)として「配布ユーザ」を設定するには、この画面で記号*のカーソルを「配布ユーザ」に合わせ、「決定」操作により行なう。
【0284】
図37はデジタルカメラ301のデータ処理部によるユーザセパレート自動モード設定処理手順を示すフローチャートである。ユーザからユーザセパレート自動モードの設定が指示されると、ユーザに識別属性を設定させるための画面を表示し(S3701)、その後、この表示画面に対してユーザから入力があるまで待機する(S3702)。識別属性設定画面において表示する項目は、画像生成指示ファイルの各画像固有情報に存在する属性である。ユーザは、その表示された属性の中から自らの仕分け目的にしたがって識別属性を選択することができる。
【0285】
そして、表示画面に対して、ユーザにより識別属性が選択されると、選択された識別属性を画像形成指示ファイルの所定の位置に記憶し(S3703)、その後、このユーザセパレート自動モード設定処理を終了する。
【0286】
次に、図38を参照して、デジタルカメラ301における印刷実行指示処理について説明する。図38(a)はデジタルカメラ301の操作メニューを表示したUI画面の例である。メニュー項目として、画像の撮影を行う「撮影モード」と、撮影した画像をデジタルカメラ301のLCDに表示させる「再生モード」と、撮影した画像に対して編集を行う「編集モード」と、図31に関連して説明した印刷に関する設定を行う「プリント設定」と、上記の「プリント設定」の内容に基づいて撮影画像の印刷実行指示を行う「プリント実行」等の項目がある。
【0287】
メニュー項目を選択するには、ユーザは、操作ボタン等を使ってそれぞれの項目の中から実行しようとする項目に、記号*のカーソルを合わせ、「決定」操作により行なう。そして、印刷実行を指示するには、この画面で記号*のカーソルを「プリント実行」に合わせ、「決定」操作により行なう。「プリント実行」が選択された場合にに図38(b)のUI画面が表示される。
【0288】
図39はユーザからの印刷実行指示があった場合の処理手順を示すフローチャートである。印刷実行指示の処理が行われると、例えば「プリント実行中...50%」のように、印刷処理の進行状態を表示するとともに、印刷処理中であることを表示する。また、印刷を中断するための「プリント中断」と、レーザビームプリンタ102に送信した印刷ジョブの内容を表示させるための「ジョブ内容を表示」と、レーザビームプリンタ102の排紙状況を表示させるための「レーザビームプリンタ102の排紙状況を表示」と、図38(a)のメニュー画面に戻すための「メニュー画面に戻る」等の選択項目も表示する。
【0289】
そして、ユーザから印刷実行の指示が行われると、デジタルカメラ301とレーザビームプリンタ102の間でネゴシエーションし、通信が可能であるどうかを判断する(S3901)。デジタルカメラ301との通信が不可能と判断した場合は、「デジタルカメラを接続してください。」等の警告メッセージを表示し、デジタルカメラが接続されていないことをユーザに知らせ(S3906)、その後、この印刷実行指示処理を終了する。
【0290】
他方、デジタルカメラ301との通信が可能と判断した場合は、レーザビームプリンタ102の能力情報(排紙ビン数、給紙口数、通紙可能用紙サイズ、タイプ等)を取得し(S3902)、レーザビームプリンタ102のデータ読み取り部がデジタルカメラ301内のメモリカードからのデータ取り込みを開始し、接続されているデジタルカメラ301との通信を開始する。
【0291】
そして、メモリカードから画像生成指示ファイルを検出するとともにその内容を読み込み、画像データ、画像付属データ、印刷設定データ等を参照する(S3903)。その参照内容から、指定通りの印刷を実行できるかどうかを判断し(S3904)、印刷実行不可能と判断した場合は、「ユーザセパレート排紙できません。」等の警告メッセージを表示して、内容に合わせた表示を行い指定通りの印刷を実行できないことをユーザに知らせ(S3906)、その後、印刷実行指示処理を終了する。
【0292】
他方、印刷実行が可能と判断した場合は、S3903で読み込んだ画像生成指示ファイルに記述されている画像共通情報に基づいて、印刷画像に対するヘッダデータを付加しジョブを生成する(S3905)。ついで、画像生成指示ファイルに記述されている各画像固有情報を、まず先頭の画像固有情報を、読み込み順にその他の画像固有情報を読み込んでいきジョブを生成していく(S3907)。
【0293】
そして、印刷設定の「排紙モード」がユーザセパレートモード指定かどうか判断し(S3908)、ユーザセパレートモードと判断した場合は、その設定内容に合わせた仕分けのための識別名称を付加するために、印刷設定の「識別属性」に記述されている属性に基づいて参照中の画像共通情報または画像固有情報から識別名称を獲得し、その画像の排出先名称とする(S3909)。これら識別名称は、画像共通情報からでも画像固有情報からでも、またその組み合わせであっても良く、図36のUIで予め設定した仕分け方法の指定内容に基づき作成される。
【0294】
他方、ユーザセパレートモード指定でないと判断した場合は、識別名称を付加する必要がないので、参照中の画像固有情報をもとに、その画像の制御データを作成する(S3910)。ついで、画像ファイルの相対パスが表す位置に格納されている画像ファイルから印刷ジョブの画像データ部を作成し(S3911)、その後、参照中の画像固有情報に対する処理を終える。
【0295】
そして、他に画像固有情報があるかどうかを判断し(S3912)、他に画像固有情報があると判断した場合は、次の画像固有情報を参照先として、S3908に戻り、以後、S3908〜S3912の処理を繰り返す。ここで、ジョブ生成に使用される画像データは、不図示の予め設定した画像指定に基づき選択され、全ての画像データまたは指定内容に合致した一部の画像データが選択されていく。
【0296】
他方、他に画像固有情報がないと判断した場合は、上記処理で作成された印刷ジョブをレーザビームプリンタ102に対して送信し(S3913)、その後、この印刷実行指示処理を終了する。
【0297】
次に、図40を参照して、デジタルカメラ301が接続先のレーザビームプリンタ102の各排紙ビンの排紙状況(積載情報)を表示することを説明する。デジタルカメラ301には、接続先のレーザビームプリンタ102から各排紙ビンの排紙状況に関する情報が表示される。この表示内容として、排紙ビンごとに、例えば各排紙ビンに対して登録された排紙ビン名称、積載量等の情報であり、すべての排紙ビンの排紙状況が表示される。この表示から、ユーザはそれぞれの出力画像がどの排紙ビンに排紙されたのかを容易に知ることができる。
【0298】
図40の例では、すべての排紙ビンを表示する例であるが、デジタルカメラ301に、さらに個々の排紙ビンに排紙された出力画像の詳細な情報を表示するようにしてもよい。
【0299】
次に、図41を参照して、デジタルカメラ301が接続先のレーザビームプリンタ102の特定の排紙ビンに積載された画像の詳細情報を表示することを説明する。デジタルカメラ301には、接続先のレーザビームプリンタ102の特定の排紙ビン、例えば排紙ビンBin1に出力された画像に関する詳細情報を表示している。この表示は、ユーザが図37の「排紙ビン」の先頭に、記号*のカーソルを操作して参照しようとする排紙ビンを選択することにより行うことができる。表示内容として、排紙ビンBin1の排紙ビン名称と、その排紙ビンに出力された画像、その画像番号、その画像の撮影日、その画像のタイトル等が含まれる。ユーザはボタン操作等により、その排紙ビンに出力された画像を順に参照することができる。
【0300】
<第4の実施の形態>
第1の実施の形態では、画像生成指示ファイル内の、例えば、撮影日ごと、タイトルごと、配布ユーザごとと簡単なパターンで仕分け印刷をするようにしたが、本実施の形態では、これに限定せず、メモリカード110内の画像生成指示ファイルのその他の情報、ディレクトリ等の情報、およびそれらの組み合わせの情報、または一部の情報をもとに仕分けを行うようにした。これらの情報はユーザが入力を行う形式でも、予め設定してある内容に基づいて自動で行うようにしても良い。
【0301】
例えば、次のような場合がある。▲1▼ラボ等のプリントサービス業務において、お客からのプリント依頼があった時に、レジからの情報をもとに日付および時刻を受付時刻としてメモリカード110に自動転送し識別名称として使用し時系列的に仕分けを行う。▲2▼お客の名前と住所と電話番号のユーザ情報を入力してもらって(予め入力してもらっても、受付で入力してもらってもよい)識別名称として使用し、お客ごとの仕分けを行う。これら情報の一部でも良い。▲3▼図7に示すディレクトリに意味を持たせ、階層的に管理してディレクトリごとの仕分けを行う。▲4▼用紙サイズ、メディアごとに排紙ビンを切り替え、料金の計算が容易になるように仕分けを行う。
【0302】
<第5の実施の形態>
第3の実施の形態では、レーザビームプリンタ102がそれ自体以外から、例えばデジタルカメラ301の記憶装置から、データを読み取り、印刷ジョブを生成するようにした。
【0303】
これに対して、本実施の形態では、デジタルカメラ301内に、データを読み取り印刷ジョブを生成する手段を設け、この手段により印刷ジョブを生成し、生成された印刷ジョブをレーザビームプリンタ102に転送し、印刷を行うようにした。
【0304】
さらに、これらの処理を選択できるようなメニューを設け、デジタルカメラ301の性能、レーザビームプリンタ102の性能等の違いがあってもユーザが最適な処理を選択できるようにしても良い。この最適な処理の選択はデジタルカメラ301とレーザビームプリンタ102の間で性能に基づき行なうようにしてもよく、高画質(解像度、階調等)、高速印刷(CPUスペック等)できるよう、自動的に判別し、印刷するようにしても良い。
【0305】
<第6の実施の形態>
図42は本発明の第6の実施の形態を示す。これは、ユーザがレーザビームプリンタ102のパネル部104から、リモートのホストコンピュータの画像データの保存場所を指定して印刷指示を行い、その指示に従って、レーザビームプリンタ102がユーザセパレート自動モードで印刷出力する例である。
【0306】
IP(Inernet Protocol)アドレスが111.2.33.44のホストコンピュータ1001と、IPアドレスが111.2.33.55のホストコンピュータ1002とが、同一LANに構成されている。また、IPアドレスが222.33.4.111のサーバ1003と、明記しないIPアドレスのレーザビームプリンタ102とがプリントサービスLANに構成されている。さらに、それぞれのLANは、Internetに接続してある。
【0307】
図43はユーザがレーザビームプリンタ102のパネル部104からリモートのホストコンピュータの画像データの保存場所を指定て印刷指示を行い、その指示に従ってレーザビームプリンタ102がユーザセパレート自動モードで印刷出力する運用システムを説明するためのイベントトレース図である。
【0308】
次に、図43を参照して、このようなシステムにおいて、ユーザがレーザビームプリンタ102のパネル部104によりリモートのホストコンピュータの画像データの保存場所を指定して印刷指示を行い、その指示に従ってレーザビームプリンタ102がユーザセパレート自動モードで印刷出力する手順を説明する。
【0309】
レーザビームプリンタ102のユーザは、パネル部104を操作して、出力しようとする画像データが保存されているホストコンピュータ情報(IPアドレス等)を指定する。さらに、ユーザはパネル部104を操作して、そのホストコンピュータにアクセスするためのユーザID(アカウント名、パスワード等)を入力し、画像生成指示ファイルの保存場所(ディレクトリ)を指定して、レーザビームプリンタ102に対して印刷要求を行う(S4301)。この例では、ホストコンピュータ情報として111.2.33.44が指定されたものとする。
【0310】
ユーザからの印刷要求があると、レーザビームプリンタ102は、Internetを介して、ユーザに指定されたリモートホストコンピュータへのアクセスを行う(S4302)。指示された画像生成指示ファイルの保存場所の情報に基づき、所定のフォーマットで格納されている画像生成指示ファイルを検索し、見つかった画像生成指示ファイルをダウンロードする(S4303)。他方、所定の画像生成指示ファイルが見つからなかった場合には、エラーメッセージをパネル部104に表示し、その不正をユーザに報知する。
【0311】
レーザビームプリンタ102は所定の画像生成指示ファイルのダウンロードを完了すると、パネル部104にダウンロード完了メッセージを表示し、ダウンロードが完了したことを報知する。画像生成指示ファイルのダウンロード完了後、ユーザはレーザビームプリンタ102のUI上で詳細な印刷設定を行い、印刷指示を行う(S4304)。そのとき、レーザビームプリンタ102はダウンロードした画像生成指示ファイルを解析し(S4305)、ユーザが印刷設定しようとする場合に必要な情報を供給したり、ユーザにより変更された印刷設定を画像生成指示ファイルに反映させたりする。
【0312】
そして、ユーザからの印刷実行指示があると、レーザビームプリンタ102はS4305の画像生成指示ファイルの解析結果に従って必要な各画像ファイルの保存場所にアクセスし(S4306)、各画像ファイルをダウンロードする(S4307)。ダウンロードした画像生成指示ファイルと、画像ファイルは、ユーザごとに割り当てられる所定の記憶装置に保存しておく。画像ファイルを保存する場合は、画像生成指示ファイルに指定されているディレクトリ階層を意識して、画像生成指示ファイルから各画像ファイルの相対的なパスがダウンロード先と同じになるような構成で保存する。ただし、同じ構成にできない場合は、ユーザにそのことを通知するか、構成可能な形で保存して変更したパスを画像生成指示ファイルに反映させるようにしてもよい。
【0313】
そして、すべての画像ファイルのダウンロードが完了すると、レーザビームプリンタ102は印刷ジョブを作成する(S4308)。印刷ジョブを作成する際、ユーザからの印刷設定のうち、レーザビームプリンタ102の排紙モードが「ユーザセパレート自動」に設定されていれば、「ユーザセパレート自動」モードが印刷ジョブの排紙指定に加えられる。
【0314】
印刷ジョブの生成が完了すると、レーザビームプリンタ102は印刷処理を開始し、図42に示すように、「ユーザセパレート自動」モードによる仕分け処理を行いながら出力する(S4309)。
【0315】
そして、印刷処理が完了すると、レーザビームプリンタ102は印刷終了メッセージをパネル部104に表示し、印刷が終了したことをユーザに報知する(S4310)。その際、プリントサービスの料金を精算するための情報となる印刷枚数等の情報も合せて通知する。
【0316】
なお、S4304の印刷指示は、特に画像生成ファイルの印刷設定に変更がなければ、S4301の処理の後であっても良いし、S4307の後であっても良い。
【0317】
したがって、本実施の形態では、レーザビームプリンタ102は印刷指示を行うユーザが占有して利用できるため、複数の排紙ビンをユーザの目的に応じて全て利用することができる。
【0318】
以下、それぞれの仕分け目的に応じた印刷設定とその指定に基づいたレーザビームプリンタ102の仕分け処理について説明する。
【0319】
まず、図44ないし図46を参照して、ユーザがレーザビームプリンタ102にユーザセパレート自動モードを指定した場合のレーザビームプリンタ102による排紙制御を説明する。図44は撮影日によって出力画像の仕分けを行う例であり、図45はタイトルによって出力画像の仕分けを行う例であり、図46は焼き増しの時のように同じ画像を複数の人に渡すために入力された配布ユーザによって出力画像の仕分けを行う例である。
【0320】
レーザビームプリンタ102がホストコンピュータからダウンロードする画像生成指示ファイルには、印刷指示に関する情報も格納可能であり、またパネル部104操作により印刷実行指示を行う際にも指定可能である。印刷指示に関する情報には、出力先のレーザビームプリンタ102情報や印刷時の制御情報となるグラフィックモード、カラーモード、排紙モード、印刷部数等があり、またそれぞれの詳細な設定情報等も含まれている。
【0321】
図44ないし図46の例では、「排紙モード」は「ユーザセパレート自動」モードである。「排紙モード」として「ユーザセパレート自動」モードが指定された場合は、「識別属性」の指定も必要であり、図44ないし図46はそれぞれ異なった指定が行われた例である。
【0322】
「識別属性」とは、「ユーザセパレート自動」モードでの排紙先名称を、それぞれの画像付属情報として記憶されているさまざまな属性の中から、どの属性を仕分け時の識別名称とするかという指定であり、印刷時にはそれぞれの画像の付属情報から「識別属性」に指定された属性の記述内容が自動的に識別名称として採用される。「識別属性」は、記憶媒体に画像単位で記憶されている画像付属情報にある属性であればどんな属性でもよく、「識別属性」として指定可能な属性には、例えば、撮影日、タイトル、配布ユーザ、画像ファイルのフォーマット形式、画像番号、画像データのディレクトリ、出力用紙サイズ等が挙げられる。
【0323】
以下に、図44ないし図46のそれぞれの例にしたがって、画像生成指示ファイルの内容をもとに作成された印刷ジョブの印刷処理について順に説明する。
【0324】
まず、図44の例について説明する。画像生成指示ファイルには、排紙モードとして「ユーザセパレート自動」モードが指定され、識別属性として「撮影日」が指定されている。ユーザから印刷指示を受けた場合、画像記録装置内のジョブ生成部は排紙モードに指定された「ユーザセパレート自動」モードに基づくジョブの作成を開始する。「ユーザセパレート自動」モードによる印刷ジョブを作成する場合、識別属性に指定されている「撮影日」が、各画像に対して仕分け処理を行うための判断材料となる。図44の例では、各画像の「撮影日」である1999.12.31、2000.01.01、2000.02.02、2000.04.22等が識別名称として仕分け処理に用いられている。
【0325】
したがって、印刷ジョブの作成処理において、「ユーザセパレート自動」モードが指定されていれば、各画像付属情報から「撮影日」という識別属性に指定されている日付情報を抽出し、それぞれの日付情報を仕分けのための識別名称として各画像の印刷指示情報に付加する。
【0326】
ジョブ生成部は印刷ジョブの生成が完了すると、その印刷ジョブをデータ解析処理部に渡す。ここで、画像記録装置は複数の排紙ビンを有し、ユーザセパレート自動モード、ユーザセパレート固定モード等の識別名称に基づく仕分け排紙が可能であるものとする。
【0327】
画像記録装置は、生成した印刷ジョブをもとに、印刷ジョブの内容を解析して、その内容に従った所定の印刷処理を行う。図44の例のような印刷ジョブの場合、「撮影日」で指定されている識別名称に従って、同じ「撮影日」に撮影された画像は同じ排紙ビンに仕分けするように、それぞれの画像の排紙先を決定していく。給排紙先が決定した画像は順に所定の印刷処理を行い、図44の例のように、排紙ビンBin1には1999.12.31の識別名称で排紙先指定された画像の出力結果を排紙し、排紙ビンBin2には2000.01.01の識別名称で排紙先指定された画像の出力結果を排紙し、排紙ビンBin3には2000.02.02の識別名称で排紙先指定された画像の出力結果を排紙し、排紙ビンBin4には2000.04.22の識別名称で排紙先指定された画像の出力結果を排紙する。
【0328】
このように、「撮影日」を識別属性とした「ユーザセパレート自動」モードによる印刷処理では、画像生成指示ファイルに指定されている画像付属情報から識別属性「撮影日」で抽出される識別名称が画像記録装置の各排紙ビンに登録され、同じ識別名称で排紙先指定された画像を同じ識別名称で登録されている排紙ビンに仕分け排紙することを実現している。
【0329】
次に、図45の例について説明する。画像生成指示ファイルには、排紙モードとして「ユーザセパレート自動」モードが指定され、識別属性として「タイトル」がユーザからの入力操作により指定されている。ユーザから印刷指示を受けた場合、ジョブ生成部は、排紙モードに指定された「ユーザセパレート自動」モードに基づくジョブの作成を開始する。
【0330】
「ユーザセパレート自動」モードによる印刷ジョブを生成する場合、識別属性に指定されている「タイトル」が、各画像に対して仕分け処理を行うための判断材料となる。図45の例では、各画像の「タイトル」である「海外旅行」、「Untitled」、「結婚式」、「二次会」等が識別名称として仕分け処理に用いられている。ここで、「Untitled」は、「タイトル」属性にデフォルト設定されているタイトル名とする。撮影後、特にユーザからの入力指定がない場合、「タイトル」属性は「Untitled」のままであってもよい。
【0331】
印刷ジョブの生成処理においては、「ユーザセパレート自動」モードが指定されていれば、各画像付属情報から「タイトル」という識別属性に指定されている場所情報を抽出し、それぞれの場所情報を仕分けのための識別名称として各画像の印刷指示情報に付加する。
【0332】
ジョブ生成部は印刷ジョブの生成が完了すると、その印刷ジョブをデータ解析部に渡す。レーザビームプリンタ102は生成した印刷ジョブをもとに、印刷ジョブの内容を解析して、その内容に従った所定の印刷処理を行う。図45の例のような印刷ジョブの場合、「タイトル」で指定されている識別名称に従って、同じ「タイトル」を入力された画像は同じ排紙ビンに仕分けするように、それぞれの画像の排紙先を決定していく。給排紙先が決定した画像は順に所定の印刷処理を行い、図45の例のように、排紙ビンBin1には「海外旅行」の識別名称で排紙先指定された画像の出力結果を排紙し、排紙ビンBin2には「Untitled」の識別名称で排紙先指定された画像の出力結果を排紙し、排紙ビンBin3には「結婚式」の識別名称で排紙先指定された画像の出力結果を排紙し、排紙ビンBin4には「二次会」の識別名称で排紙先指定された画像の出力結果を排紙する。
【0333】
このように、「タイトル」を識別属性とした「ユーザセパレート自動」モードによる印刷処理では、画像生成指示ファイルに指定されている画像付属情報から識別属性「タイトル」で抽出される識別名称がレーザビームプリンタ102の各排紙ビンに登録され、同じ識別名称で排紙先指定された画像を同じ識別名称で登録されている排紙ビンに仕分け排紙することを実現している。
【0334】
次に、図46の例について説明する。画像生成指示ファイルには、排紙モードとして「ユーザセパレート自動」モードが指定され、識別属性として、「配布ユーザ」がユーザからの入力操作により指定されている。「配布ユーザ」という属性は、焼き増しのように複数の人に同じ画像をコピーして配布するようなケースを想定して画像付属情報として用意されていたものとする。ユーザから印刷指示を受けた場合、ジョブ生成部は、排紙モードに指定された「ユーザセパレート自動」モードに基づくジョブの作成を開始する。「ユーザセパレート自動」モードによる印刷ジョブを生成する場合、識別属性に指定されている「配布ユーザ」が、各画像に対して仕分け処理を行うための判断材料となる。図46の例では、一つの画像に対して複数の「配布ユーザ」が入力されているものもあり、「配布ユーザ」であるkakky、yuichi、maekawa、hkita等が識別名称として仕分け処理に用いられる。したがって、印刷ジョブの作成処理において、「ユーザセパレート自動」モードが指定されていれば、各画像付属情報から「配布ユーザ」という識別属性に指定されている人名情報を抽出し、それぞれの人名情報を仕分けのための識別名称として各画像の印刷指示情報に付加する。
【0335】
ジョブ生成部は、印刷ジョブの作成が完了すると、その印刷ジョブをデータ解析部に渡す。レーザビームプリンタ102は、生成した印刷ジョブをもとに、印刷ジョブの内容を解析して、その内容に従った所定の印刷処理を行う。図46の例のような印刷ジョブの場合、「配布ユーザ」に指定されている識別名称に従って、同じ「配布ユーザ」が必要とする画像は同じ排紙ビンに仕分けするように、それぞれの画像の排紙先を決定していく。1つの画像に対して複数の「配布ユーザ」が指定されている場合には、その画像を「配布ユーザ」分のページ数になるようにコピーし、それぞれのページに対して一人の「配布ユーザ」を排紙先として割り当てる。給排紙先が決定した画像は順に所定の印刷処理を行い、図46の例のように、排紙ビンBin1にはkakkyの識別名称で排紙先指定された画像000-0000、画像000-0001、画像001-0001等の出力結果を排紙し、排紙ビンBin2にはyuichiの識別名称で排紙先指定された画像000-0001、画像001-0002等の出力結果を排紙し、排紙ビンBin3にはmaekawaの識別名称で排紙先指定された画像001-0000、画像001-0001等の出力結果を排紙し、排紙ビンBin4にはhkitaの識別名称で排紙先指定された画像001-0000、画像001-0001等の出力結果を排紙する。
【0336】
このように、「配布ユーザ」を識別属性とした「ユーザセパレート自動」モードによる印刷処理では、画像生成指示ファイルに指定されている画像付属情報から識別属性「配布ユーザ」で抽出される識別名称がレーザビームプリンタ102の各排紙ビンに登録され、同じ識別名称で排紙先指定された画像を同じ識別名称で登録されている排紙ビンに仕分け排紙することを実現している。また、1つの画像に対して複数の識別名称が指定されている場合には、その識別名称分の数になるように画像情報をコピーして、それぞれの識別名称で登録されている排紙ビンに同じ画像を排紙させている。
【0337】
図47はレーザビームプリンタ102のパネル部104から印刷実行指示があった場合の処理手順を示すフローチャートである。ユーザによりパネル部104が操作され、印刷実行が指示されると、データ読み取り部413は所定の画像生成指示ファイルの内容を読み込み、画像データ、画像付属データ、印刷設定データ等を参照する(S4701)。その後、レーザビームプリンタ102の能力情報(排紙ビン数、給紙口数、通紙可能用紙サイズ、タイプ等)を取得し(S4702)、指定通りの印刷を実行できるかどうかを判断する(S4703)。
【0338】
印刷実行不可能と判断した場合は、「ユーザセパレート排紙できません。」等の警告メッセージを表示し、内容に合わせた表示を行って指定通りの印刷を実行できないことをユーザに知らせ(S4706)、その後、印刷実行指示処理を終了する。
【0339】
他方、印刷実行可能と判断した場合は、S4701で読み込んだ画像生成指示ファイルに記述されている画像共通情報に基づいて印刷画像に対するヘッダデータを付加しジョブを生成する(S4704)。さらに、画像生成指示ファイルに記述されている各画像固有情報を、まずS4705の先頭の画像固有情報を読み込み、順にその他の画像固有情報を読み込んでいきジョブを生成していく。
【0340】
そして、印刷設定の「排紙モード」がユーザセパレート自動モード指定かどうか判断し(S4708)、ユーザセパレート自動モード指定と判断した場合は、その設定内容に合わせた仕分けのための識別名称を付加するために、印刷設定の「識別属性」に記述されている属性に基づいて参照中の画像共通情報又は画像固有情報から識別名称を獲得し、その画像の排紙先名称とする(S4709)。これら識別名称は、画像共通情報からでも画像固有情報からでも、またその組み合わせであっても良く、図14のUIで設定した仕分け方法の指定内容に基づき作成される。
【0341】
他方、ユーザセパレート自動モード指定でないと判断した場合は、識別名称を付加する必要がないので、参照中の画像固有情報をもとに、その画像の制御データを作成する(S4710)。ついで、画像ファイルの相対パスが表す位置に格納されている画像ファイルから印刷ジョブの画像データ部を作成し(S4711)、参照中の画像固有情報に対する処理を終える。
【0342】
そして、他に画像固有情報があるかどうかを判断し(S4712)、あると判断した場合は、S4707に戻り、以後、次の画像固有情報を参照先として、S4708ないしS4712の処理を繰り返す。ここでジョブ生成に使用される画像データは、図27で予め設定した画像指定に基づき選択され、全ての画像データまたは指定内容に合致した一部の画像データが選択されていく。他方、他に画像固有情報がないと判断した場合は、上記処理で作成された印刷ジョブを所定の記憶領域に保存し(S4713)、その後、印刷実行指示処理を終了する。
【0343】
<第7の実施の形態>
図48は本発明の第7の実施の形態を示す。本実施の形態は第6の実施の形態との比較でいえば、印刷要求および印刷実行指示を行なう方法が異なる。
【0344】
すなわち、第6の実施の形態では、ユーザによる、ダウンロードする画像生成指示ファイルの格納先の指定と、印刷要求および印刷実行指示を、ともに、レーザビームプリンタ102のパネル部104で行なうようにした。
【0345】
これに対して、本実施の形態では、ユーザにより例えばホストコンピュータ1001から、Internetを介して接続されているリモートのレーザビームプリンタ102に対して印刷予約が行われると、ホストコンピュータ1001に保存されている画像データがレーザビームプリンタ102に転送される。そして、ユーザがレーザビームプリンタ102の設置場所に出向いたときに、レーザビームプリンタ102のパネル部104を操作して明示的な印刷実行指示を行うと、その指示に従って、レーザビームプリンタ102によりユーザセパレート自動モードで印刷出力されるようにした。
【0346】
次に、本実施の形態における印刷処理手順を図49を参照してより詳細に説明する。プリントサービスにより管理されているレーザビームプリンタ102に印刷予約要求を行うため、ユーザがホストコンピュータ1001上のWebブラウザを介して、IPアドレスが222.33.4.111のプリントサービスサーバ1003にアクセスすると(S4901)、プリントサービスサーバ1002はHTML形式のファイルをホストコンピュータ1001に転送する(S4902)。転送されたHTMLファイルはホストコンピュータ1001のWebブラウザ上に表示される。そのWebブラウザUIの一例を図50に示す。
【0347】
そして、転送されたHTMLファイルに、ホストコンピュータ1001に保存されている画像ファイルをレーザビームプリンタ102に出力するために必要な情報を、Webブラウザ上で入力することになる。
【0348】
ユーザが図50のWebブラウザUI上ですべての入力を終えて、「印刷予約」ボタンを操作すると、ホストコンピュータ1001のWebブラウザを介してプリントサービスサーバ1003に画像生成指示ファイルの格納場所を通知し、その画像生成指示ファイルの内容に基づく印刷予約要求を行うと(S4903)、この印刷予約要求を受けたプリントサービスサーバ1003は、ユーザの印刷予約要求を受けるレーザビームプリンタ102にアクセスし、画像生成指示ファイルの格納場所とそのホスト情報(IPアドレス等)を通知し、印刷予約要求を行う(S4904)。
【0349】
「印刷予約」ボタンが操作されたとき、各項目への記載に不備がある場合や、指定の画像指示ファイルが存在しない場合には、ホストコンピュータ1001に警告メッセージが表示される。
【0350】
そして、プリントサービスサーバ1003から印刷予約要求を受けたレーザビームプリンタ102は、通知されたホスト情報と、画像生成指示ファイルの格納場所情報とに従い、Internetを介してリモートのホストコンピュータ1001の画像生成指示ファイルの格納場所にアクセスし(S4905)。そのディレクトリから、所定のフォーマットで格納されている画像生成指示ファイルを検索し、検索された画像生成指示ファイルをダウンロードする(S4906)。他方、検索されなかった場合は、プリントサービスサーバ1003を介してホストコンピュータ1001のWebブラウザ上にエラーメッセージを表示し、ユーザに画像生成指示ファイルが検索されなかった旨を通知する。
【0351】
そして、レーザビームプリンタ102が、検索された画像生成指示ファイルのダウンロードを完了すると、画像生成指示ファイルに記述されている画像情報、ユーザ情報等を解析する(S4907)。解析した後、画像生成指示ファイルに記述されていた必要なすべての画像ファイルをその保存場所からダウンロードし(S4908,S4909)、ダウンロードした画像生成指示ファイルおよび画像ファイルを、各ユーザに割り当てられている記憶装置に保存する。
【0352】
画像ファイルを保存する場合は、画像生成指示ファイルに指定されているディレクトリ階層を意識して、画像生成指示ファイルから各画像ファイルの相対的なパスがダウンロード先と同じになるような構成で保存する。ただし、同じ構成にできない場合は、ホストコンピュータにそのことを通知するか、構成可能な形で保存して変更したパスを画像生成指示ファイルに反映させるものでもよい。
【0353】
ユーザより印刷予約で指定された場合、レーザビームプリンタ102は、ユーザがレーザビームプリンタ102の設置場所に出向き、レーザビームプリンタ102のパネル部104操作により明示的に印刷実行指示を行うまで待機する。ユーザがレーザビームプリンタ102に対して印刷指示を行う場合は、レーザビームプリンタ102のパネル部104より、まずユーザIDの入力を行う(S4910)。入力するユーザIDは、ユーザ自らが指定したIDとパスワードであっても、電子メールアドレスとパスワードであってもよく、あるいは印刷予約時にプリントサービスサーバより与えられた予約番号であってもよい。レーザビームプリンタ102は、ユーザIDが入力されるとそのユーザが指定したホストコンピュータからダウンロードしておいた画像生成指示ファイルの内容を表示し、必要であればユーザからの印刷設定等の設定を受け付けて印刷指示を待つ。レーザビームプリンタ102は、ユーザからの印刷実行指示を受けると、画像生成指示ファイルと画像ファイルの内容をもとに印刷ジョブを作成する(S4911)。
【0354】
印刷ジョブの作成の際、ユーザからの印刷設定のうちのレーザビームプリンタ102の排紙モードが「ユーザセパレート自動」に設定されていれば、「ユーザセパレート自動」モードが印刷ジョブの排紙指定に加えられる。
【0355】
印刷ジョブの生成が完了すると、レーザビームプリンタ102は印刷処理を開始し、図48に関連して説明した「ユーザセパレート自動」モードによる仕分け処理を行いながら出力する(S4912)。
【0356】
そして、印刷処理が完了すると、レーザビームプリンタ102は印刷が終了したことをユーザに通知するために印刷終了メッセージをパネル部104に表示したり、印刷終了を意味する合図を送ったりし(S4913)、またプリントサービスサーバにも通知する(S4914)。その際、プリントサービスの料金を精算するための情報となる印刷枚数等の情報も合せて通知する。
【0357】
次に、図50のWebブラウザ上で入力する例を詳細に説明する。ユーザは、まず、コンボボックスにおいて、「依頼先サービス業者」として、画像ファイル出力先のプリントサービス依頼業者か、あるいはコンビニエンスストア名等を選択する。画像生成指示ファイルの保存場所については、「ホスト情報(IPアドレス)」のテキストフィールドに、ホストコンピュータ情報を直接記述して指定し、「ディレクトリ情報」のテキストフィールドに、ディレクトリ情報を直接記述して指定する。あるいは、「画像生成指示ファイルの編集」ボタンを操作して、ディレクトリを参照しながら指定することもできる。この画像生成指示ファイルの編集については後述する。なお、ホストコンピュータ1001がホスト情報(IPアドレス)を自動的に検出可能であれば、検出されたホスト情報を「ホスト情報(IPアドレス)」のデフォルト値として自動的に表示するようにしてもよい。
【0358】
「受け取り方法」の指定については、サービス窓口で出力画像を受け取る場合か、あるいは印刷予約後にサービス窓口のレーザビームプリンタ102から印刷指示を行う場合は、「サービス窓口での手渡し」のチェックボックスをチェックすることになる。サービス窓口で出力画像を受け取る場合は、「指定サービス窓口」のコンボボックスから所望のサービス窓口を選択して指定する。他方、宅配により出力画像を自宅に届けてもらう場合は、「宅配」のチェックボックスをチェックすることになる。
【0359】
次に、図50の「画像生成指示ファイルの編集」ボタンが操作された場合の指定方法を説明する。この「画像生成指示ファイルの編集」ボタンが操作されると、図51に示すWebブラウザUIが表示される。
【0360】
画像生成指示ファイルの保存場所を指定するには、「画像生成指示ファイルの保存場所(ディレクトリ)」のテキストフィールドに直接記述するか、「参照」ボタンを操作してディレクトリを参照しながら指定する。
【0361】
出力するための画像ファイルの指定については、画像ファイルが「画像ファイルの指定」のリストに表示されるので、「参照」ボタンにより各ディレクトリの各画像ファイルを指定することができる。
【0362】
各画像ファイルを編集する場合には、編集する画像ファイルを選択して「画像ファイルの編集」ボタンを操作することにより可能であり、各画像ファイルに関する画像付属情報(撮影日、画像番号、タイトルトリミング情報、回転情報等)を編集する場合には、編集する画像ファイルを選択して「画像付属情報の編集」ボタンを操作することにより可能である。
【0363】
ユーザ情報の指定については、ユーザは「氏名」、「電子メールアドレス」、「住所」、「電話番号」の各テキストフィールドに入力する。
【0364】
なお、図51のWebブラウザUIでの編集は、印刷要求時でなくてもよく、各画像ファイルに対するタイトル、画像編集情報などの画像付属情報を記録する場合であってもよい。
【0365】
また、図51のWebブラウザUIで、画像生成指示ファイルの保存場所を指定した場合に、既に記録されていて表示可能な情報であれば表示して、ユーザに記録済の情報であることを通知するようにしてもよい。画像指示ファイルのフォーマットが同じでものであれば、Webブラウザ上でなく所定のアプリケーションソフトで編集するようにしてもよい。
【0366】
以上説明したように、本実施の形態によれば、ホストコンピュータから予めデータをダウンロードしておき、実際にプリントを行うのはユーザがプリント指示を行ったときであり、その際にユーザIDやパスワード等を入力するので、セキュリティの高い運用を実現できる。
【0367】
さらに、ダウンロードデータについては、データの保存期間を設定しておいて、その期間内に印刷指示が行われない場合は自動でそのデータを消去し、空きメモリを確保可能にすることで、メモリ不足による予約受付不可能な状態を防ぐことが可能となる。
【0368】
<第8の実施の形態>
図52は本発明の第8の実施の形態を示す。本実施の形態は第7の実施の形態との比較でいえば、レーザビームプリンタ102に対する要求内容が異なる。
【0369】
すなわち、第7の実施の形態では、レーザビームプリンタ102に対して印刷予約要求を行うようにしたが、本実施の形態では、レーザビームプリンタ102に対して印刷要求を行うようにした。
【0370】
これに対して、本実施の形態では、ユーザはホストコンピュータ上のWebブラウザを介して、IPアドレスが222.33.4.111のプリントサービスサーバにアクセスし(S5301)、プリントサービスが管理するレーザビームプリンタ102に印刷要求を行うためのHTML形式のファイルをダウンロードする(S5302)。そして、ユーザが、ホストコンピュータ1001のWebブラウザを介してプリントサービスサーバ1003に画像生成指示ファイルの格納場所を通知し、その画像生成指示ファイルの内容に基づく印刷要求を行うと(S5303)、プリントサービスサーバ1003は出力先のレーザビームプリンタ102にアクセスし、画像生成指示ファイルの格納場所とそのホスト情報(IPアドレス等)を通知することにより、印刷要求を行う(S5304)。
【0371】
また、本実施の形態は第7の実施の形態との比較でいえば、印刷処理実行後の処理が異なる。
【0372】
すなわち、第7の実施の形態では、印刷処理が完了すると、レーザビームプリンタ102は印刷が終了したことをユーザに通知するために印刷終了メッセージをパネル部104に表示したり、印刷終了を意味する合図を送ったりし(S4913)、またプリントサービスサーバにも通知し(S4914)、その際、プリントサービスの料金を精算するための情報となる印刷枚数等の情報も合せて通知するようにした。
【0373】
これに対して、本実施の形態では、印刷処理が完了すると、レーザビームプリンタ102は印刷が終了したことをプリントサービスサーバに通知する(S5312)。その際、プリントサービスの料金を精算するための情報となる印刷枚数等の情報も合せて通知する。プリントサービスサーバ1003は、レーザビームプリンタ102からの印刷終了の通知を受けると、必要に応じてプリントサービス業務の所定の設定に従った適当な時期に印刷要求時の電子メールアドレス情報からそのユーザに対して電子メールで印刷終了を通知し、料金精算の案内や、出力画像の受け取り方法等の案内を行う(S5313)。
【0374】
なお、このような通知および案内はホストコンピュータのWebブラウザ上での表示を介して行うようにしてもよい。
【0375】
なお、本実施の形態では、ユーザの電子メールアドレスが識別属性としてレーザビームプリンタ102に設定されており、レーザビームプリンタ102はジョブ生成時にユーザの電子メールアドレスを識別名称として指定し、印刷処理時にはユーザの電子メールアドレスが同じ画像を同じ排紙ビンに排紙するような制御を行う。
【0376】
以上説明したように、本実施の形態によれば、印刷を指示してからすぐに印刷を開始するようにしたので、例えば、ユーザが現像所(レーザビームプリンタ102が設けてある)に受け取りに行くまでにはプリントが出来上がっており、時間を効率よく使用することができる。
【0377】
さらに、プリントの宅配指定をすれば、受け取りを自宅または会社等で行うことも可能になり、さらに便利である。
【0378】
<第9の実施の形態>
図54は本発明の第9の実施の形態を示す。本実施の形態は第8の実施の形態との比較でいえば、Internetを介して通信可能な携帯端末により印刷実行指示または印刷予約指示を行う点が異なる。
【0379】
したがって、本実施の形態によれば、ユーザは、IPアドレスが111.2.33.44のホストコンピュータ1001に保存されている画像生成指示ファイルと画像ファイルに基づく所定の印刷処理の印刷実行指示、印刷予約指示を、携帯電話を介して行うことができる。その指示は、携帯電話3701から、基地局3702およびInternetを介して、レーザビームプリンタ102に通知される。
【0380】
レーザビームプリンタ102におけるダウンロード処理および印刷処理は、第8の実施の形態と本質的に相違しないので説明は省略する。
【0381】
本実施の形態では、携帯端末として携帯電話を用いた例を説明したが、携帯端末としては基地局との通信ができるものであれば何でもよく、どんな通信手段でよい。
【0382】
また、携帯端末に接続した別の外部機器から、当然、印刷実行指示または印刷予約指示を行うことができる。
【0383】
本実施の形態では、携帯端末の性質上、場所を選ばずどこからでも印刷実行指示または印刷予約指示を行なうことができる。
【0384】
<第10の実施の形態>
図55は本発明の第10の実施の形態を示す。本実施の形態では、第8の実施の形態と異なり、プリントサービス側が、Webブラウザ等でプリントサービスをユーザに提供するサーバであって、LANを構築しないサーバを有する。
【0385】
すなわち、本実施の形態では、Webブラウザ等でプリントサービスをユーザに提供する、IPアドレスが333.44.5.222のサーバ3803は、レーザビームプリンタ102や、ホストコンピュータ1001とはInternetを介して通信接続され、ホストコンピュータ1001とレーザビームプリンタ102との通信処理を中継する中継サーバとして機能する。
【0386】
したがって、IPアドレスが111.2.33.44のホストコンピュータ1001がユーザから印刷予約指示を受けた場合に、IPアドレスが333.44.5.222のサーバ3803は、ホストコンピュータ1001から画像生成指示ファイルおよび画像ファイルをダウンロードし、自分の管理下の記憶領域に保存する。
【0387】
そして、レーザビームプリンタ102のパネル部104が操作され、ユーザの印刷実行が指示されると、レーザビームプリンタ102は、サーバ3803からそのユーザの画像生成指示ファイルおよび画像ファイルをダウンロードし、印刷処理を実行する。
【0388】
一方、レーザビームプリンタ102と同一LANを構成するIPアドレスが222.33.4.111のサーバは、レーザビームプリンタ102の設定等を管理し、レーザビームプリンタ102に対して中継サーバとして機能するサーバ3803へのアクセスに関する設定や印刷時の排紙手段の設定等を行う。
【0389】
このように、サーバ3803が画像生成指示ファイルおよび画像ファイルをダウンロードし、自分の管理下の記憶領域に保存するようにしたので、ユーザは、受け取り場所を、印刷予約時に指定した受け取り場所と異なる受け取り場所に変更することができ、その場合には、変更後の受け取り場所にあるレーザビームプリンタから印刷指示を行うことができ、そのレーザビームプリンタから画像出力を行うことができる。
【0390】
<第11の実施の形態>
図56は本発明の第11の実施の形態を示す。本実施の形態では、レーザビームプリンタ102自体がリモートのホストコンピュータからの印刷要求や印刷予約要求を受信したり、印刷設定等を管理するようにした。よって、プリントサービス側は、サーバを設ける必要がなく、プリントサービス等のシステムのコストを削減することができる。
【0391】
以上説明したように、上記実施の形態では、ユーザIDとしてアカウント名か電子メールアドレスをユーザが直接入力する例を説明したが、ユーザによりレーザビームプリンタに差し込まれたIDカードのID情報と、レーザビームプリンタ102にストアされているID情報とを照合して、ユーザを識別するようにしてもよい。したがって、ユーザ操作がより簡単になる。また、セキュリティを高めるために、パスワードだけは入力するようにしてもよい。
【0392】
この情報記憶媒体には、ユーザIDのみならず、ホスト情報や画像生成指示ファイルの保存ディレクトリ等の情報も記憶するようにしてもよく、これらの情報を読み取ったレーザビームプリンタ102が、読み取った情報に基づき、ホストコンピュータにアクセスしたり、ディレクトリにアクセスしたりできるようにしてもよい。
【0393】
また、この記憶媒体には、画像生成指示ファイルそのものも記憶するようにして、この情報を読み取ったレーザビームプリンタ102は、読み取った情報に基づき、ホストコンピュータにアクセスしたり、ディレクトリにアクセスしたりできるようにし、また、読み取った画像生成ファイルの内容から自動的に画像ファイルダウンロード処理を開始したり、印刷処理を開始したりするようにしてもよい。
【0394】
また、上記実施の形態では、ユーザが印刷要求時にホスト情報(IPアカウント等)を指定する例を説明したが、ホスト情報およびユーザ情報を登録したレーザビームプリンタに対して、2回目以降の印刷要求の際には、ユーザID等のユーザ情報のみを指定するだけで、当該ホストコンピュータにアクセスできるようにしてもよい。よって、プリントサービスにおいて、特定のレーザビームプリンタしか利用しないような場合には、印刷指示を容易に行うことができ、効果的である。
【0395】
また、レーザビームプリンタへの登録内容として、指定ホスト情報だけでなく、その指定ホストコンピュータ内の画像生成指示ファイル保存先等の情報も登録するようにしてもよく、画像生成指示ファイルを特定のディレクトリにしか保存しないようなユーザにとっては、印刷指示を効率よく行うことができる。
【0396】
さらに、画像生成指示ファイルの保存場所(ディレクトリ)の指定するのに、ルートディレクトリからのパスをすべて入力する例を説明したが、レーザビームプリンタから指定されたホストコンピュータにおけるディレクトリ階層を表示するようにして、ユーザが簡単に所望の画像生成指示ファイルを検索できるようにしてもよい。このようにすると、画像生成指示ファイルの存在するホストコンピュータを指定するだけで良いので、プリント依頼時のユーザの入力の手間を省くことが可能となる。
【0397】
以上のように、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体を、システムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(または、CPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出し実行することによっても、本発明の目的が達成されることは言うまでもない。
【0398】
この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が本発明の新規な機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
【0399】
プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、フロッピーディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM(compact disk ROM)、CD−R(compact disk recordable)、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM(read only memory)、等々を用いることができる。
【0400】
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、上述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(operating system)などが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって上述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0401】
さらに、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって上述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0402】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、上記のように構成したので、画像記録したものの仕分けをより効率的に行うことができる。
【0403】
また、識別情報に応じて画像の排紙先を決定し、その決定に応じて、画像がどこに排紙されたかを識別可能に出力するため、画像がどこ排紙されたか確認できるようになった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を示すブロック図である。
【図2】図1のレーザビームプリンタ102の構造を示す断面図である。
【図3】図1の各部のインタフェースと授受される信号を説明するための説明図である。
【図4】図1のビデオコントローラの構成を示すブロック図である。
【図5】図1のオプションコントローラ部106のRAMに確保され、ビデオコントローラ103と共有する共有メモリのメモリマップを示す図である。
【図6】基本ステータスに基づいて、コマンドステータスを発行して入出力各オプションの詳細情報を取得する手順を示す図である。
【図7】図1のメモリカード110のディレクトリ構造の例を示す図である。
【図8】図7の画像生成指示ファイルに記述されるデータ内容を示す図である。
【図9】図1のオプションコントローラ106によるオプション情報獲得処理手順を示すフローチャートである。
【図10】データ処理装置101またはメモリカード110からオプションコントローラ部106およびエンジンコントローラ部105までのデータフローを示す図である。
【図11】図4のRAM407内のページテーブルに関するマップを説明する図である。
【図12】図4のRAM407内のジョブ制御テーブルに関するマップを説明する図である。
【図13】図4のRAM407内のエンジン状態テーブルに関するマップを説明する図である。
【図14】印刷指示を行うためのUI画面の一例を示す図である。
【図15】図4のROM404にストアされる印刷実行指示処理プログラムの一例を示すフローチャートである。
【図16】メモリカード内の日付情報をもとに行なうジョブ仕分け処理を説明するための概念図である。
【図17】メモリカード内のタイトル情報をもとに行なうジョブ仕分け処理を説明するための概念図である。
【図18】メモリカード内の配布ユーザ情報をもとに行なうジョブ仕分け処理を説明するための概念図である。
【図19】図4のROM404にストアされる印刷データ処理プログラムの一例を示すフローチャートである。
【図20】図19のS1905のユーザセパレート自動検索処理手順を詳細に示すフローチャートである。
【図21】図4のROM404にストアされる排紙ビン情報更新処理プログラムの一例を示すフローチャートである。
【図22】図4のROM404にストアされる排紙ビン表示処理プログラムの一例を示すフローチャートである。
【図23】図1のパネル部104に表示される各排紙ビンの排紙状況(積載情報)の一例を示す図である。
【図24】図1のパネル部104に表示される特定の排紙ビンに積載された画像の詳細情報の一例を示す図である。
【図25】インデックスプリントの一例を示す図である。
【図26】すべての排紙ビンの積載ジョブの情報の印字出力例を示す図である。
【図27】特定の排紙ビンの積載ジョブの情報の印字出力例を示す図である。
【図28】本発明の第2の実施の形態を示すブロック図である。
【図29】第2の実施の形態を説明するための説明図である。
【図30】本発明の第3の実施の形態を示すブロック図である。
【図31】撮影日によって出力画像の仕分けを行う例を説明するための説明図である。
【図32】タイトルによって出力画像の仕分けを行う例を説明するための説明図である。
【図33】配布ユーザによって出力画像の仕分けを行う例を説明するための説明図である。
【図34】「プリント設定」が選択された場合に表示されるUI画面の一例を示す図である。
【図35】図34の画面から排紙モードを選択したときのUI画面の一例を示す図である。
【図36】図35の画面から「ユーザセパレート自動」が選択されたときのUI画面の一例を示す図である。
【図37】デジタルカメラ301のデータ処理部によるユーザセパレート自動モード設定処理手順を示すフローチャートである。
【図38】ユーザがデジタルカメラで印刷実行指示を行う手順を説明するためのUI画面の例を示す図である。
【図39】ユーザからの印刷実行指示があった場合の処理手順を示すフローチャートである。
【図40】デジタルカメラに表示される、接続先のレーザビームプリンタ102の各排紙ビンの排紙状況(積載情報)の一例を示す図である。
【図41】デジタルカメラに表示される、接続先のレーザビームプリンタ102の特定の排紙ビンに積載された画像の詳細情報の一例を示す図である。
【図42】本発明の第6の実施の形態を示すブロック図である。
【図43】第6の実施の形態を説明するためのイベントトレース図である。
【図44】撮影日によって出力画像の仕分けを行う例を説明するための説明図である。
【図45】タイトルによって出力画像の仕分けを行う例を説明するための説明図である。
【図46】焼き増しの時のように同じ画像を複数の人に渡すために入力された配布ユーザによって出力画像の仕分けを行う例を説明するための説明図である。
【図47】レーザビームプリンタ102のパネル部104から印刷実行指示があった場合の処理手順を示すフローチャートである。
【図48】本発明の第7の実施の形態を示すブロック図である。
【図49】第7の実施の形態における印刷処理手順を示すイベントトレース図である。
【図50】第7の実施の形態におけるWebブラウザUI画面の一例を示す図である。
【図51】第7の実施の形態におけるWebブラウザUI画面の一例を示す図である。
【図52】本発明の第8の実施の形態を示すブロック図である。
【図53】第8の実施の形態における印刷手順を示すイベントトレース図である。
【図54】本発明の第9の実施の形態を示すブロック図である。
【図55】本発明の第10の実施の形態を示すブロック図である。
【図56】本発明の第11の実施の形態を示すブロック図である。
【図57】従来の技術において、情報記憶媒体としての記憶媒体の構成例を説明する図である。
【図58】従来の技術において、記憶媒体に記録された画像データを用いて所望の印刷画像を生成して出力する印刷制御の処理手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
70 オプションユニットインタフェース
80 ビデオインタフェース
90 統括インタフェース
101 データ処理装置
102 レーザビームプリンタ
103 ビデオコントローラ
104 パネル部
105 エンジンコントローラ
106 オプションコントローラ
107 給紙オプション装置
108 排紙オプション装置
109 制御ユニット
110 メモリカード
Claims (10)
- 画像データに基づき画像を用紙に記録する記録手段と、
前記記録手段により画像が記録された用紙が排紙される複数のビンと、
複数の画像データと、該複数の画像データのそれぞれは複数の属性を有し各属性は属性情報を有するものである、そのような各画像データの属性データとを記憶する着脱式のメモリを装着する装着手段と、
前記複数の属性のうちの一つの属性を指定する指定手段と、
前記指定手段により指定された属性の前記着脱式のメモリに記憶された属性情報に基づき、同じ属性情報を持つ画像データが記録された複数の用紙が同じビンに排紙されるように前記記録手段により画像が記録された用紙の排紙先のビンを決定する決定手段と、
を有し、
前記記録手段は、1つの画像データに対して複数の配布ユーザが指定されている場合、前記1つの画像データに基づく画像を前記複数の配布ユーザ数分用紙に記録し、
前記決定手段は、前記記録手段により1つの画像データに基づき画像が記録された複数の用紙が配布ユーザに対応するビンに排出されるよう決定することを特徴とする画像記録装置。 - 前記画像データは、デジタルカメラで撮影された画像データであり、前記属性情報は、デジタルカメラで付加されたものであることを特徴とする請求項1記載の画像記録装置。
- 前記属性は、タイトル、撮影日、または配布ユーザを含むことを特徴とする請求項1記載の画像記録装置。
- 各ビンに排紙された用紙に記録された画像の属性を識別する識別情報を表示する表示手段を有することを特徴とする請求項1記載の画像記録装置。
- 画像データに基づき画像を用紙に記録する記録手段と、
前記記録手段により画像が記録された用紙が排紙される複数のビンと、
複数の画像データと、該複数の画像データのそれぞれは複数の属性を有し各属性は属性情報を有するものである、そのような各画像データの属性データとを記憶する着脱式のメモリを装着する装着手段と、
前記複数の属性のうちの一つの属性を指定する指定手段と、
前記指定手段により指定された属性の前記着脱式のメモリに記憶された属性情報に基づき、同じ属性情報を持つ画像データが記録された複数の用紙が同じビンに排紙されるように前記記録手段により画像が記録された用紙の排紙先のビンを決定する決定手段とを有し、
前記記録手段は、各ビンに排紙された用紙に記録された属性を識別する識別情報の一覧を用紙に記録し、
1つの画像データに対して複数の配布ユーザが指定されている場合、前記1つの画像データに基づく画像を前記複数の配布ユーザ数分用紙に記録し、
前記決定手段は、前記記録手段により1つの画像データに基づき画像が記録された複数の用紙が配布ユーザに対応するビンに排出されるよう決定することを特徴とする画像記録装置。 - 画像データに基づき画像を用紙に記録する記録手段と、前記記録手段により画像が記録された用紙が排紙される複数のビンと、複数の画像データと、該複数の画像データのそれぞれは複数の属性を有し各属性は属性情報を有するものである、そのような各画像データの属性データとを記憶する着脱式のメモリを装着する装着手段とを有する画像記録装置における画像記録方法であって、
前記複数の属性のうちの一つの属性を指定する指定ステップと、
前記指定ステップにより指定された属性の前記着脱式のメモリに記憶された属性情報に基づき、同じ属性情報を持つ画像データが記録された複数の用紙が同じビンに排紙されるように前記記録手段により画像が記録された用紙の排紙先のビンを決定する決定ステップとを有し、
前記記録手段は、1つの画像データに対して複数の配布ユーザが指定されている場合、前記1つの画像データに基づく画像を前記複数の配布ユーザ数分用紙に記録し、
前記決定ステップは、前記記録手段により1つの画像データに基づき画像が記録された複数の用紙が配布ユーザに対応するビンに排出されるよう決定することを特徴とする画像記録方法。 - 前記画像データは、デジタルカメラで撮影された画像データであり、前記属性情報は、デジタルカメラで付加されたものであることを特徴とする請求項6記載の画像記録方法。
- 前記属性は、タイトル、撮影日、または配布ユーザを含むことを特徴とする請求項6記載の画像記録方法。
- 各ビンに排紙された用紙に記録された画像の属性を識別する識別情報を表示する表示ステップを有することを特徴とする請求項6記載の画像記録方法。
- 画像データに基づき画像を用紙に記録する記録手段と、前記記録手段により画像が記録された用紙が排紙される複数のビンと、複数の画像データと、該複数の画像データのそれぞれは複数の属性を有し各属性は属性情報を有するものである、そのような各画像データの属性データとを記憶する着脱式のメモリを装着する装着手段とを有する画像記録装置における画像記録方法であって、
前記複数の属性のうちの一つの属性を指定する指定ステップと、
前記指定ステップにより指定された属性の前記着脱式のメモリに記憶された属性情報に基づき、同じ属性情報を持つ画像データが記録された複数の用紙が同じビンに排紙されるように前記記録手段により画像が記録された用紙の排紙先のビンを決定する決定ステップと、
各ビンに排紙された用紙に記録された属性を識別する識別情報の一覧を用紙に記録する記録ステップとを有し、
前記記録手段は、1つの画像データに対して複数の配布ユーザが指定されている場合、前記1つの画像データに基づく画像を前記複数の配布ユーザ数分用紙に記録し、
前記決定ステップは、前記記録手段により1つの画像データに基づき画像が記録された複数の用紙が配布ユーザに対応するビンに排出されるよう決定することを特徴とする画像記録方法。
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