JP4769765B2 - Rfid用アンテナ及び携帯通信機器 - Google Patents

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    • H01Q7/06Loop antennas with a substantially uniform current distribution around the loop and having a directional radiation pattern in a plane perpendicular to the plane of the loop with core of ferromagnetic material

Description

本発明は、いわゆるRFID(Radio Frequency IDentification)システムにて用いられるリーダ/ライタ等のRFID機器と信号の授受を行うRFID用アンテナ、及び、このRFID用アンテナを備えた携帯通信機器に関する。
近年、いわゆるRFID(Radio Frequency IDentification)と称される個体管理を行うシステムが各種業界で導入されつつある。このRFIDシステムは、トランスポンダと称される各種データを読み出し及び/又は書き込み可能に記憶するとともに通信機能を有する小型の非接触型集積回路(Integrated Circuit;以下、ICという。)デバイスと所定のリーダ/ライタとの間で無線通信を行うことにより、トランスポンダに対して非接触でデータの読み出し及び/又は書き込みを行う技術である。具体的には、RFIDシステムにおいては、電磁誘導の原理に基づいて、リーダ/ライタ側のループアンテナから磁束が放出されるのに応じて、放出された磁束が誘導結合によってトランスポンダ側のループアンテナと磁気的結合し、トランスポンダとリーダ/ライタとの間で通信が行われる。このRFIDシステムは、例えば、トランスポンダをICタグとして構成し、このICタグを商品に取り付けることによって生産・物流管理を行う用途の他、トランスポンダをICカードとして構成し、交通機関の料金徴収や建物への入退室に用いる身分証明書としての用途、さらには、トランスポンダを携帯電話機等に搭載することによって商品の購入に供する電子マネーとしての用途等、様々な用途への適用が期待されている。
このようなRFIDシステムは、従来の接触型ICカードシステムのように、リーダ/ライタに対してICカードを装填したり、金属接点を接触させたりする手間が省け、簡易且つ高速にデータの書き込みや読み出しを行うことができる。また、RFIDシステムは、電磁誘導によってリーダ/ライタからトランスポンダに対して必要な電力の供給が行われるため、トランスポンダ内に電池等の電源を内蔵する必要がなく、簡易な構成且つ低価格で信頼性の高いトランスポンダを提供することができるという利点も有する。
ところで、トランスポンダにおいては、上述したように、ループアンテナを形成したRFID用アンテナを設ける必要があるが、このループアンテナは、アンテナコイル部として形成されるのが通常である。
このようなアンテナコイル部としては、いわゆるフレキシブルプリント配線基板(Flexible Printed Circuit;FPC)やリジッド基板を利用したタイプのものが用いられている。この種のアンテナコイル部は、35μm圧延鋼等を導体部として使用し、これにエッチング処理を施すことによって基板上に平面形状のコイルを形成したものである。また、RFID用アンテナのアンテナコイル部としては、1本のワイヤ(丸線)を複数回環状に形成することによってアンテナコイルとし、これを基板に固定して使用する、いわゆるワイヤタイプのものも用いられている。
しかしながら、フレキシブルプリント配線基板やリジッド基板を利用したタイプのアンテナコイル部においては、キャリア周波数13.56MHzにおける高周波損失が大きく、アンテナコイル部の抵抗値が増大するため、導体部の表皮効果による損失が大きくなり、通信距離の短縮化の問題があり、また、材料コストの面で難がある。また、ワイヤタイプのアンテナコイル部においては、外形形状の公差が大きくなる、すなわち、コイル形状(面積)のバラツキが大きくなるという問題があり、また、基板への固定のしにくさや、取り外した際の形状変化、ワイヤを複数回環状にすることによる薄型化の困難等の問題もある。
そこで、近年では、フレキシブルプリント配線基板やフレキシブルフラットケーブル(Flexible Flat Cable;FFC)等を用いてハーネスを作製し、このハーネスをリング状に形成してコイルとしたRFID用アンテナのアンテナコイル部も提案されている。
これら各種のアンテナコイル部は、搭載する機器における部品の配置や形状等を考慮した設計に応じて、適宜選択されて使用される。また、このようなRFID用アンテナは、要求される性能によっても、使用されるアンテナコイル部が決定される。例えば、RFID用アンテナは、ICカード等に用いる場合には、カード両面で使用できることが望ましく、そのような使用を実現できるようなアンテナコイル部を選択する必要があり、また、商品の購入に供するために携帯電話機等に搭載する場合には、機器の側面にリボン状のアンテナとして配設されることがある。
なお、IC用アンテナコイルを備えた携帯通信機器としては、例えば特許文献1等に記載されたものが提案されており、また、渦巻き状のコイルを備えたトランスポンダ用アンテナとしては、例えば特許文献2等に記載されたものが提案されている。
特開2005−74534号公報 特開2002−290131号公報
ところで、RFIDシステムにおいては、トランスポンダの周囲に他の金属体がある場合には、その影響を受けて通信に支障が生じる場合がある。例えば携帯電話機をはじめとする携帯通信機器にトランスポンダを搭載するにあたっては、当該トランスポンダが当該携帯通信機器の金属筐体や電池パック等の影響を受けることによって通信距離の短縮化の問題が発生する。これは、電磁誘導方式においては、金属体がトランスポンダの周囲に存在すると、その影響を受けてインダクタンスが変化することによる共振周波数のずれや磁束変化等が生じ、電力確保ができなくなるためである。したがって、RFIDシステムにおいては、トランスポンダとリーダ/ライタとの十分な通信可能範囲を確保するために、ある程度の磁界強度を持った電磁場を放射することができるRFID用アンテナをトランスポンダ側に設ける必要がある。
この場合、空間配置以外の方法によって金属体によるRFID用アンテナへの影響を低減するためには、例えば磁性材料を用いることが有効であり、これによって金属体による影響を低減し、通信距離を大きくすることができる。また、近年の通信機器や電子機器においては、クロック周波数が高周波数化するのにともない、ノイズ電磁波の放射頻度が高まり、外部又は内部干渉による機器それ自体の誤動作や周辺機器への悪影響等が発生しているが、このような電磁波障害の発生を防止するためにも磁性材料が有効である。このような状況から、例えば適量の扁平形状の軟磁性粉末をゴムやプラスチックス等の結合剤に分散・混合してなる各種の複合磁性シート(軟磁性シート)が提案されている。例えば、上述したように携帯電話機をはじめとする携帯通信機器にトランスポンダを搭載するにあたっては、当該携帯通信機器の金属筐体や電池パック等の影響に起因する通信距離の短縮化を防止するために、透磁率が比較的高いシート状の磁性材料(キャリア周波数が13.56MHzの場合には、透磁率μ'=30〜80程度)を、RFID用アンテナやその周囲に貼付することにより、RFID用アンテナから発生する磁界が金属内に入って渦電流となることによって熱として発散してしまうのを防止し、安定した通信を実現するようにしている。また、RFID用アンテナにおいては、良好な通信特性が得られるように磁性シートの形状や組み合わせ等の最適化を図っている。
ここで、通信機器においては、その設計上、フレキシブルプリント配線基板やフレキシブルフラットケーブル等の可撓性を有する電子材料を用いて平面状やハーネス状や環状等に形成したアンテナ本体に磁性シートを貼付して一体化したアンテナコイル部を搭載する必要が生じる場合がある。また、携帯電話機等の携帯通信機器においては、金属体の位置によってアンテナコイル部のコイルパターンが曲面形状をとる領域にも、磁性シートを取り付ける必要が生じる場合がある。例えば、電池パックは、携帯通信機器を構成する部品の中でも形状が大きい。そのため、携帯通信機器においては、例えば図9に示すように、電池パック101の側壁周囲を囲うようにアンテナコイル部102を配設することにより、大きなループアンテナを形成することが可能となり、電池パックの裏面側に磁性シートとループアンテナとを配設していた従来の構造よりも薄型化することができる。
この場合、磁性シート103は、電池パック101の厚みと同程度の幅で長尺状に形成したものをアンテナ本体104に沿って貼付して一体化することによって使用される。このような磁性シート103とアンテナ本体104とを貼付する際には、通常、両面テープ等の所定の粘着材105が用いられる。かかる粘着材105は、アクリル系やゴム系等、粘着性の高いものが望ましい。しかしながら、溶剤を塗布するタイプの粘着材105においては、その製法上、残留溶剤が1%〜2%程度は存在してしまうため、その後の経時により、この溶剤が特性の変化に影響し、機器の不具合等が発生する可能性が高い。そのため、粘着材105としては、有機溶剤を使用せず、紫外線等を使用してモノマーから高分子化したノンソルベントタイプとし、環境条件や経時によって溶剤等がガスとして噴出しないものが望ましく、さらに、その粘着性の高いものが望ましい。
また、このような磁性シート103をアンテナ本体104に貼付して形成されたアンテナコイル部102は、図9中Aで示すように、電池パック101の隅部等に対応する領域が折曲され、コイルパターンが曲面形状をとることになる。すなわち、このようなアンテナコイル部102は、全体としてハーネス状のものを環状に丸めて使用することになり、通信特性を向上させるために導体線を厚く形成するのが通常である。しかしながら、かかる形状は、電池パック101の隅部等、環のコーナー部分における曲げ応力が大きいものとなる。そのため、このようなアンテナコイル部102においては、経時により、コーナー部分の磁性シート103がアンテナ本体104から徐々に浮いてしまい、かかる浮きに起因してインダクタンスが低下し、共振周波数のずれを招来するという問題がある。
ここで、曲げ応力による磁性シート103の浮きに関する問題については、アンテナ本体104がハーネス状であってその導体線が平角線である場合には、当該アンテナ本体104に対する磁性シート103の貼付面積を広げることにより、ある程度は解消することができる。すなわち、アンテナ本体104としてフレキシブルフラットケーブルを用いた場合には、その複数本の導体線のピッチ方向を平角線の横方向とし、縦方向を平角線の厚みとすると、アンテナコイル部102の抵抗値を下げるために導体線の抵抗値を10−6Ω以下とするのが望ましく、アンテナ本体104の幅は、機器への取り付けスペースが許容する範囲で広げればよい。例えば、アンテナ本体104の導体線が4本ある場合には、1番目の導体線と4番目の導体線とを重ね、若しくは、2番目の導体線と4番目の導体線とを重ね、又は、その導体線間において重ねることにより、当該アンテナ本体104の幅が狭くなるように折曲し、コイル状にすることも考えられる。また、アンテナ本体104の厚みについては、一般には、35μmよりも厚くすることによって抵抗値を下げることができる。しかしながら、厚みを50μmにした場合においてコイル状に形成したアンテナ本体104においては、折曲した部分の曲率が1R以下の場合には、温度40℃、湿度90%等の高温高湿環境下に保存した後の特性を評価すると、インダクタンスの低下が観察されてしまう。
本発明は、このような実情に鑑みてなされたものであり、磁性シートの浮きが発生するのを回避し、且つ、インダクタンスの低下も抑制することができるRFID用アンテナ、及びこのRFID用アンテナを備えた携帯通信機器を提供することを目的とする。
本願発明者は、アンテナ本体に磁性シートを貼付して一体化するために用いる粘着材に関して鋭意研究を重ねた結果、内部凝集力を大きくすることによって粘着性を高めることができる粘着材を見出し、本発明を完成させるに至った。
すなわち、上述した目的を達成する本発明にかかるRFID用アンテナは、RFID機器と信号の授受を行うRFID用アンテナであって、複数本の導体線を含むアンテナ本体と磁性材とが粘着材を介して一体化され、それらを環状に形成したアンテナコイル部を備え、上記アンテナコイル部に形成される折曲部には、所定の曲率が設けられており、上記粘着材は、PETフィルムの両面にアクリル系の粘着材層が設けられた多層構造を有することを特徴としている。
また、上述した目的を達成する本発明にかかる携帯通信機器は、各種データを読み出し及び/又は書き込み可能に記憶するとともに通信機能を有するトランスポンダが搭載された携帯通信機器であって、上記トランスポンダは、複数本の導体線を含むアンテナ本体と磁性材とが粘着材を介して一体化され、それらを環状に形成したアンテナコイル部を備え、上記アンテナコイル部に形成される折曲部には、所定の曲率が設けられており、上記粘着材は、PETフィルムの両面にアクリル系の粘着材層が設けられた多層構造を有することを特徴としている。
このような本発明にかかるRFID用アンテナ及び携帯通信機器においては、粘着材として、所定の樹脂基材の両面に粘着材層が設けられた多層構造を有するものを用いることにより、当該粘着材の内部凝集力を大きくし、粘着性を極めて高いものとすることができる。したがって、本発明にかかるRFID用アンテナ及び携帯通信機器においては、このような粘着材を介して、磁性シートとアンテナ本体とを貼付して一体化することにより、曲げ応力が大きくなる部分においても、磁性シートの浮きを大幅に低減することができる。また、本発明にかかるRFID用アンテナ及び携帯通信機器においては、曲げ応力が大きくなる折曲部に所定の曲率を設けることにより、当該折曲部におけるインダクタンスの損失を緩和することができる。
本発明によれば、磁性シート31の浮きが発生するのを回避し、その浮きに起因するインダクタンスの低下、さらには、共振周波数のずれの発生を抑制することができ、また、曲げ応力が大きくなる折曲部におけるインダクタンスの損失を緩和して特性を向上させることができるRFID用アンテナと、これを利用した各種商品を提供することができる。
以下、本発明を適用した具体的な実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
この実施の形態は、いわゆるRFID(Radio Frequency IDentification)システムにおいて用いられるRFID機器と信号の授受を行うRFID用アンテナである。特に、このRFID用アンテナは、アンテナ本体に磁性シートを貼付して一体化するために用いる粘着材に特徴を有するものであり、トランスポンダのループアンテナを構成する部品として携帯電話機等の携帯通信機器に搭載して好適なものである。以下では、このRFID用アンテナを、所定のリーダ/ライタに本体をかざすのにともない、電磁結合によって当該リーダ/ライタとの間で通信を行うことができる携帯通信機器に搭載した場合について説明するものとする。
まず、アンテナ本体に磁性シートを貼付して一体化するために用いる粘着材についての説明に先だって、RFID用アンテナの構成について説明する。
RFID用アンテナは、図1に示すように、携帯通信機器20における略矩形状断面を有する電池パック21の側壁周囲を囲うように配設されたアンテナコイル部11と、このアンテナコイル部11と接続された回路基板12とを備える。
アンテナコイル部11は、図2(a)乃至図2(c)に示すように、携帯通信機器の電池パックの厚みと同程度の幅で長尺状に形成した磁性シート31を、所定の粘着材33を介して、所定のアンテナ本体32に沿って貼付して一体化されることによって構成される。
磁性シート31は、少なくとも、扁平形状の軟磁性粉末等の磁性粉末と溶媒に溶解した高分子結合剤等の樹脂バインダーとを混合した溶液からなる磁性組成物を主材料として構成される。このような磁性シート31は、任意の方法で製造することができるが、例えば、所定の基材上に塗布された磁性組成物を乾燥させることによって製造することができる。なお、磁性組成物を構成する磁性粉末としては、扁平形状の軟磁性粉末を用いるのが望ましい。扁平形状の軟磁性粉末を構成する磁性材料としては、任意の軟磁性材料を用いることができるが、例えば、磁性ステンレス(Fe−Cr−Al−Si系合金)、センダスト(Fe−Si−Al系合金)、パーマロイ(Fe−Ni系合金)、ケイ素銅(Fe−Cu−Si系合金)、Fe−Si系合金、Fe−Si−B(−Cu−Nb)系合金、Fe−Si−Cr−Ni系合金、Fe−Si−Cr系合金、Fe−Si−Al−Ni−Cr系合金等が好適である。これらの軟磁性材料からなる軟磁性粉末を用いて製造した磁性シートは、軟磁性粉末が軟磁気特性に優れることから、RFIDシステムの用途や電波吸収体として好適に用いることができる。
アンテナ本体32は、図2(b)及び図2(c)に示すように、複数本の導体線41を所定間隔で平行に配列させた状態で、これら導体線41を絶縁材樹脂42によって両側から挟装して構成されたケーブルである。なお、このようなアンテナ本体32としては、断面が円形状の丸線を導体線41として用いたもの等、任意のものを適用することができるが、低コスト化の観点から、フレキシブルフラットケーブル(Flexible Flat Cable;FFC)を利用した構造とするのが望ましい。フレキシブルフラットケーブルは、断面が矩形状の導体線41を幅方向に所定間隔で配列させた状態で、これら導体線41を所定の接着層が付与された絶縁材樹脂42によって両側から挟装してラミネート加工を施すことによって形成されるケーブルである。かかるフレキシブルフラットケーブルは、汎用部品であるため、製造が容易であるとともに、安価にアンテナ本体32を構成することができ、また、導体線41として断面が円形状の丸線を用いた場合よりも熱放射が良好であることや、導体線41自体を、回路基板12と接続するためのコネクタ接触子として使用できる等の利点がある。また、アンテナコイル部11における導体線41の本数は、リーダ/ライタ側のインダクタンスに応じて適宜決定するものである。
アンテナコイル部11は、このような磁性シート31とアンテナ本体32とを、後に詳述する粘着材33を介して一体化して構成される。ここで、アンテナコイル部11は、磁性シート31によってアンテナ本体32を確実に被覆し、当該アンテナコイル部11のQ値やインダクタンス等の特性を向上させるために、図2(a)に示すように、磁性シート31の幅W1をアンテナ本体32の幅W2よりも広く形成し、複数本の導体線41を、磁性シート31の幅W1の方向に沿い且つ当該幅W1よりも狭い幅W2の範囲内に整列配置するのが望ましい。また、アンテナコイル部11は、複数本の導体線41が所定間隔で配列した状態で固定されていることから、配列や形状がバラバラとならずに一定となり、均一で安定したQ値やインダクタンス等の特性を得ることができる。そして、このようなアンテナコイル部11は、大きなループアンテナを形成するように、先に図1に示したように、電池パック21の側壁4辺のうち、下辺及び左右側辺を囲うように配設される。
回路基板12は、特に図示しないが、メモリやプロセッサ等、用途に応じた非接触型集積回路(Integrated Circuit;IC)等を搭載し、アンテナコイル部11を介して外部のリーダ/ライタとの間で無線通信を行うことにより、データの読み出し及び/又は書き込みを行う。また、回路基板12は、アンテナコイル部11とともに、RFID用アンテナの一部を構成する。すなわち、アンテナコイル部11は、複数本の導体線41が平行に配列されて構成されているに過ぎず、単独ではループアンテナを形成することができないため、回路基板12上に形成された導体パターンと接続することにより、ループアンテナを形成する。具体的には、回路基板12は、アンテナコイル部11における導体線41の両端に形成された端子部と接続するコネクタ12a,12bを有し、これらコネクタ12a,12bを介してアンテナコイル部11と接続される。そして、回路基板12には、例えば、導体線41が4本ある場合には、コネクタ12aに接続されたアンテナコイル部11における導体線41のうち最内周側の導体線41とコネクタ12bに接続されたアンテナコイル部11における導体線41のうち最内周側から2番目の導体線41とを接続し、コネクタ12aに接続されたアンテナコイル部11における導体線41のうち最内周側から2番目の導体線41とコネクタ12bに接続されたアンテナコイル部11における導体線41のうち最内周側から3番目の導体線41とを接続し、コネクタ12aに接続されたアンテナコイル部11における導体線41のうち最内周側から3番目の導体線41とコネクタ12bに接続されたアンテナコイル部11における導体線41のうち最外周側の導体線41とを接続し、コネクタ12aに接続されたアンテナコイル部11における導体線41のうち最外周側の導体線41とコネクタ12bに接続されたアンテナコイル部11における導体線41のうち最内周側の導体線41とを接続する、といったような導体パターンが形成される。これにより、アンテナコイル部11は、全体として環状のコイルとして形成される。
ところで、このようなRFID用アンテナにおいては、アンテナコイル部11と回路基板12のコネクタ12a,12bとを接続するために、当該アンテナコイル部11を、これらコネクタ12a,12bの近傍領域で折曲し、当該アンテナコイル部11の延在方向を変える必要がある。そのため、コネクタ12aと接続される側のアンテナコイル部11の一端は、図3(a)中矢印で示すように、折曲部が形成される。同様に、コネクタ12bと接続される側のアンテナコイル部11の他端は、図3(b)中矢印で示すように、折曲部が形成される。このとき、これら折曲部は、頂角を有するように形成されるのではなく、所定の曲率が設けられるように形成される。具体的には、折曲部は、0.2R以上の曲率を設けて形成するのが望ましい。これにより、RFID用アンテナにおいては、アンテナコイル部11の折曲部におけるインダクタンスの損失が緩和され、Q値やインダクタンス等の特性を向上させることができる。なお、このような折曲部に曲率を設けることは、電池パック21の隅部等、曲げ応力が大きくなる部分に適用しても有効であり、後述する粘着材33による作用と相俟って、特性の向上に寄与する。したがって、本発明における折曲部とは、このような曲げ応力が大きくなる部分も意味する。
本願発明者は、このようなアンテナコイル部11を備えるRFID用アンテナの有効性を確認するために、アンテナコイル部11を実際に作製し、従来のフレキシブルプリント配線基板タイプのアンテナコイル部、及び、ワイヤタイプのアンテナコイル部と特性の比較を行った。具体的には、キャリア周波数13.56MHzにおける静特性(アンテナコイル部のQ値及びインダクタンス(L値))を、所定のインピーダンスアナライザを用いて測定した。この結果を、次表1並びに図4(a)及び図4(b)に示す。図4(a)は、次表1に示す実測値をグラフで表したものであり、図4(b)は、従来のフレキシブルプリント配線基板タイプのQ値及びインダクタンス(L値)を基準としたときのQ値及びインダクタンス(L値)の変化率を表している。
上表1並びに図4(a)及び図4(b)から明らかなように、本発明を適用したアンテナコイル部11は、従来のフレキシブルプリント配線基板タイプやワイヤタイプのアンテナコイル部よりも、Q値及びインダクタンスともに高い値を示し、特性が向上していることがわかる。
また、リーダ/ライタとしてRC−460C(ソニー株式会社製)を用意するとともに、携帯通信機器として、本発明を適用したアンテナコイル部11、従来のフレキシブルプリント配線基板タイプのアンテナコイル部、及びワイヤタイプのアンテナコイル部をそれぞれ搭載したモバイルFelica(登録商標)ICカードを用意し、これらの間で実際に通信を行うことによって通信可能範囲(通信距離)を測定した。この結果を、次表2及び図5(a)及び図5(b)に示す。図5(a)は、次表2に示す実測値をグラフで表したものであり、図5(b)は、従来のフレキシブルプリント配線基板タイプの通信可能範囲を基準としたときの相対比較を表している。
上表2並びに図5(a)及び図5(b)から明らかなように、本発明を適用したアンテナコイル部11は、従来のフレキシブルプリント配線基板タイプやワイヤタイプのアンテナコイル部よりも、通信可能範囲が拡大していることがわかる。
さらに、本発明を適用したアンテナコイル部11における折曲によるインダクタンス(L値)の影響を測定した結果を、次表3及び図6(a)及び図6(b)に示す。次表3及び図6(a)及び図6(b)において、「折曲なし」は、アンテナコイル部11における直線部分のインダクタンス(L値)を測定した結果であり、「0.2R折曲」は、図3(a)及び図3(b)に示した折曲部の曲率を0.2Rとした場合の当該折曲部のインダクタンス(L値)を測定した結果であり、「180°折曲」は、曲率を設けずに直接180°折曲した場合の当該折曲部のインダクタンス(L値)を測定した結果である。また、図6(a)は、次表3に示す実測値をグラフで表したものであり、図6(b)は、「折曲なし」の場合のインダクタンス(L値)を基準としたときのインダクタンス(L値)の変化率を表している。
上表3並びに図6(a)及び図6(b)から明らかなように、折曲部の曲率を0.2Rとした場合の当該折曲部のインダクタンスは、曲率を設けずに直接180°折曲した場合の当該折曲部のインダクタンスに比べて、インダクタンスの低下が少なく、損失が緩和されていることがわかる。
このように、アンテナコイル部11は、従来のアンテナコイル部と比較して、Q値及びインダクタンス等の特性が向上し、これにともなって通信可能範囲も拡大したものである。したがって、かかるアンテナコイル部11を備えるRFID用アンテナは、携帯通信機器20の通信特性を向上させるのに大いに有効である。
さて、以下では、以上のようなアンテナコイル部11に用いられる粘着材33について説明する。
アンテナコイル部11においては、磁性シート31とアンテナ本体32とを一体化する粘着材33として、その粘着性を高めるために、図7に示すように、プラスチックフィルム等の樹脂基材51の両面に、アクリル系等の残留溶剤量が少ないタイプの粘着材層52,53が設けられた多層構造を有する両面粘着材を用いる。このような粘着材33は、粘着材層52の中間層として樹脂基材51を設けることにより、当該粘着材33の内部凝集力が大きくなることから、粘着性が極めて高いものとなる。また、粘着材33は、残留溶剤量が少ない粘着材層52,53を用いることから、経時による溶剤の特性変化を起こすことがない。
なお、このような粘着材33としては、アンテナコイル部11の薄型化を図るために、例えば、樹脂基材51の厚みが12μmであり、粘着材層52,53の厚みがそれぞれ約19μmの総厚50μm程度のものを用いるのが望ましい。
アンテナコイル部11は、このような粘着材33を介して、磁性シート31とアンテナ本体32とを貼付して一体化することにより、電池パック21の隅部等、曲げ応力が大きくなる部分においても、磁性シート31の浮きを大幅に低減することができる。したがって、このようなアンテナコイル部11を備えるRFID用アンテナや携帯通信機器20は、磁性シート31の浮きに起因するインダクタンスの低下、さらには、共振周波数のずれの発生を抑制することができ、経時による特性変化をなくすことができる。また、アンテナコイル部11は、上述したように、電池パック21の隅部等の曲げ応力が大きくなる部分に曲率を設けることにより、その部分におけるインダクタンスの損失を緩和することができ、Q値やインダクタンス等の特性を向上させることができる。
以上説明したように、本発明の実施の形態として示したRFID用アンテナは、磁性シート31とアンテナ本体32とを一体化する粘着材33として、樹脂基材51の両面に粘着材層52,53が設けられた多層構造を有する両面粘着材を用いるとともに、アンテナコイル部11に形成される折曲部に所定の曲率を設けることにより、磁性シート31の浮きが発生するのを回避し、且つ、インダクタンスの低下も抑制することができる。
また、このような磁性シート31を用いたアンテナコイル部11を搭載した携帯通信機器20は、アンテナ本体32を、フレキシブルフラットケーブルを利用した構造とすることにより、低コスト化を図ることができる。このとき、磁性シート31は、アンテナ本体32の全面に貼付しなくてもよく、アンテナ本体32が、当該携帯通信機器20の金属筐体や電池パック21といった他の金属体の影響を大きく受ける部分のみに貼付すればよい。
なお、上述した実施の形態では、携帯通信機器に設けられるアンテナコイル部について説明したが、本発明は、リーダ/ライタ側のループアンテナを形成するアンテナコイル部にも適用することもできる。この場合、アンテナコイル部11における複数本の導体線41のうち、中間の導体線を除いてセンタタップを形成することもできる。また、本発明は、携帯通信機器に限らず、非接触型ICカードやICタグ等にも適用することができることはいうまでもない。このように、本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更が可能であることはいうまでもない。
[実施例]
本願発明者は、次表4及び次表5に示すように、磁性シートとアンテナ本体とを粘着材を介して一体化したアンテナコイル部を実際に作製し、環境試験前後におけるインダクタンスの変化率を測定した。
すなわち、磁性シートは、扁平形状の磁性粉末として、Fe−Si−Cr系合金粉末を用いて、キャリア周波数が13.56MHzにおける透磁率μ'=40、磁気損失μ''=1.0、厚みが250μmのものを作製した。また、アンテナ本体は、図8に示すように、幅0.3mm×厚み0.05mmの複数本の導体線CDを、ピッチ0.5mmで平行に配列させた状態で、これら導体線CDを絶縁材樹脂によって両側から挟装して厚みを0.14mmとしたフレキシブルフラットケーブルを作製し、これを4ターン環状に形成したものを用いた。なお、このアンテナ本体は、環境試験前におけるインダクタンスが2.3μHであった。さらに、粘着材は、アクリル系の粘着材シートを用い、樹脂基材の有無に応じて実施例と比較例とした。
具体的には、実施例1では、粘着材として、PET(ポリエチレンテレフタレート)フィルムの両面にアクリル系の粘着材層が設けられた多層構造を有する両面粘着材を用いた。この粘着材は、総厚が50μmであり、常温での保持力が0.3〜0.4であり、エージング初期の粘着力が1.08Nである。なお、保持力は、25mm四方の粘着材のサンプルを介して、厚み25μmのPETフィルムをステンレス鋼に貼付し、貼付面を垂直にした状態で、1kgのおもりを垂下して測定した値である。また、エージング初期の粘着力は、磁性シートとアンテナ本体とを貼付した状態で、30mm/分の引っ張り速度で180°剥離する際の力を測定した値である。また、実施例2でも、実施例1と同様に、PETフィルムの両面にアクリル系の粘着材層が設けられた多層構造を有する両面粘着材を用いた。ただし、この粘着材は、常温での保持力については実施例1と同様であるが、総厚が30μmと薄く、エージング初期の粘着力が0.90Nと小さい。
これに対して、比較例1では、樹脂基材としてのPETフィルムを設けずアクリル系の粘着材層のみからなる粘着材を用いた。この粘着材は、総厚が30μmであり、常温での保持力が0.3〜0.4であり、エージング初期の粘着力が0.45Nである。また、比較例2でも、比較例1と同様に、樹脂基材としてのPETフィルムを設けずアクリル系の粘着材層のみからなる粘着材を用いた。ただし、この粘着材は、常温での保持力及びエージング初期の粘着力については比較例1と同様であるが、総厚が50μmと厚い。
このような仕様の磁性シートとアンテナ本体と粘着材とを用いて作製したアンテナコイル部を、温度85℃、湿度60%に設定されたオーブンに96時間投入する環境試験を行った。
この結果、実施例1及び実施例2では、上表4に示すように、環境試験前後におけるインダクタンスの変化率が−0.4%であったのに対して、比較例1及び比較例2では、上表5に示すように、それぞれ、−1.2%、−1.0%となった。
換言すれば、樹脂基材を有しない粘着材を用いた比較例1及び比較例2では、ともに、環境試験前後におけるインダクタンスの変化率が1%以上となった。これは、アンテナコイル部を1R程度の曲率で折曲した際に発生する曲げ応力に対して、比較例1及び比較例2にて用いた粘着材の粘着力が弱く、経時により、磁性シートがアンテナ本体から徐々に浮いてしまったためである。
これに対して、樹脂基材を有する粘着材を用いた実施例1及び実施例2では、ともに、環境試験前後におけるインダクタンスの変化率が0.5%未満である。この値は、共振周波数f(=1/(2π×(LC)1/2))の変動量に換算すると、30kHzとなり、製品に要求される性能上、何ら問題のないものである。これは、樹脂基材を設けることによって粘着材の内部凝集力が上がった結果、粘着力が高い粘着材が得られ、アンテナコイル部を1R程度の曲率で折曲した際に発生する曲げ応力に対しても、経時による磁性シートの浮きが抑制されたために他ならない。
これらの結果から、本発明にて提案した粘着材は、極めて有効であることがわかる。なお、これら実施例1及び実施例2、並びに、比較例1及び比較例2では、磁性粉末としてFe−Si−Cr系合金粉末を用いるとともに、アンテナ本体として上述した仕様のものを用いたが、これら以外の磁性粉末とアンテナ本体との組み合わせでも、同様の結果が得られることは容易に推察される。
本発明の実施の形態として示すRFID用アンテナを搭載した携帯通信機器の内部構成を説明する要部正面図である。 本発明の実施の形態として示すRFID用アンテナの構成を説明する要部正面図である。 本発明の実施の形態として示すRFID用アンテナの構成を説明する平面図である。 本発明の実施の形態として示すRFID用アンテナの構成を説明する要部断面斜視図である。 本発明の実施の形態として示すRFID用アンテナにおけるアンテナコイル部の一端の構成を説明する要部斜視図である。 本発明の実施の形態として示すRFID用アンテナにおけるアンテナコイル部の他端の構成を説明する要部斜視図である。 本発明の実施の形態として示すRFID用アンテナにおけるアンテナコイル部と、従来のアンテナコイル部とについて、Q値及びインダクタンス(L値)を実測した結果について説明する図である。 本発明の実施の形態として示すRFID用アンテナにおけるアンテナコイル部と、従来のアンテナコイル部とについて、Q値及びインダクタンス(L値)の変化率を求めた結果について説明する図である。 本発明の実施の形態として示すRFID用アンテナにおけるアンテナコイル部と、従来のアンテナコイル部とについて、通信可能範囲を実測した結果について説明する図である。 本発明の実施の形態として示すRFID用アンテナにおけるアンテナコイル部と、従来のアンテナコイル部とについて、通信可能範囲の相対比較結果について説明する図である。 本発明の実施の形態として示すRFID用アンテナにおけるアンテナコイル部について、折曲の態様に応じたインダクタンスを実測した結果について説明する図である。 本発明の実施の形態として示すRFID用アンテナにおけるアンテナコイル部について、折曲の態様に応じたインダクタンスの変化率を求めた結果について説明する図である。 本発明の実施の形態として示すRFID用アンテナにおける粘着材の構成を説明する要部正面図である。 実施例として作製したアンテナ本体の構成を説明する要部断面図である。 従来のアンテナコイル部を携帯通信機器に搭載した様子を説明する要部正面図である。
符号の説明
11 アンテナコイル部
12 回路基板
20 携帯通信機器
21 電池パック
31 磁性シート
32 アンテナ本体
33 粘着材
41,CD 導体線
42 絶縁材樹脂
51 樹脂基材
52,53 粘着材層

Claims (8)

  1. RFID機器と信号の授受を行うRFID用アンテナであって、
    複数本の導体線を含むアンテナ本体と磁性材とが粘着材を介して一体化され、それらを環状に形成したアンテナコイル部を備え、
    上記アンテナコイル部に形成される折曲部には、所定の曲率が設けられており、
    上記粘着材は、PETフィルムの両面にアクリル系の粘着材層が設けられた多層構造を有すること
    を特徴とするRFID用アンテナ。
  2. 上記アンテナコイル部は、上記複数本の導体線を所定間隔で整列配置した状態で固定していること
    を特徴とする請求項1記載のRFID用アンテナ。
  3. 上記磁性材は、所定の第1の幅を有して形成され、
    上記複数本の導体線は、上記第1の幅方向に沿い且つ当該第1の幅よりも狭い第2の幅の範囲内に整列配置されていること
    を特徴とする請求項1又は請求項2記載のRFID用アンテナ。
  4. 上記アンテナ本体は、フレキシブルフラットケーブルを利用した構造であること
    を特徴とする請求項1乃至請求項3のうちいずれか1項記載のRFID用アンテナ。
  5. 上記アンテナコイル部は、携帯通信機器に配設されていること
    を特徴とする請求項1乃至請求項4のうちいずれか1項記載のRFID用アンテナ。
  6. 各種データを読み出し及び/又は書き込み可能に記憶するとともに通信機能を有するトランスポンダが搭載された携帯通信機器であって、
    上記トランスポンダは、
    複数本の導体線を含むアンテナ本体と磁性材とが粘着材を介して一体化され、それらを環状に形成したアンテナコイル部を備え、
    上記アンテナコイル部に形成される折曲部には、所定の曲率が設けられており、
    上記粘着材は、PETフィルムの両面にアクリル系の粘着材層が設けられた多層構造を有すること
    を特徴とする携帯通信機器。
  7. 上記粘着材は、総厚が30μmであることを特徴とする請求項1に記載のRFID用アンテナ。
  8. 上記粘着材は、総厚が50μmであることを特徴とする請求項1に記載のRFID用アンテナ。
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