JP4769555B2 - レーザ被覆除去装置 - Google Patents

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Description

本発明は、レーザ発振器から出射されたレーザ光により被覆付き線材の被覆を除去するレーザ被覆除去装置に関する。
被覆付き線材は、例えば金属線等からなる芯線の外周部に絶縁樹脂等の絶縁被覆が形成されており、被覆除去装置によって端部の絶縁被覆が所定の長さに亘って除去されて用いられる。被覆除去装置としては、例えば金属刃を被覆付き線材の外周部に押し当てるとともに、線材或いは金属刃を移動させることによって絶縁被覆を削り取るようにした金属刃被覆除去装置が提供されている。かかる金属刃被覆除去装置は、金属刃によって芯線が傷付きやすい、金属刃の磨耗に対して頻繁にメンテナンスを実施する必要がある、極細の線材への対応が困難である、線材を固定した状態で金属刃を当てて被膜を除去することから効率が悪い等の種々の問題がある。
被覆除去装置には、レーザ発振器から出射されたレーザ光を集光レンズによって被覆付き線材の外周部に集光して芯線に形成された被膜を除去するレーザ被覆除去装置も提供されている。レーザ被覆除去装置は、被覆付き線材に対して非接触状態で被膜を除去することから、上述した接触型の金属刃被覆除去装置の問題を解決し、細径の被覆付き線材であっても効率的に被膜を除去することが可能である。なお、レーザ被覆除去装置は、被膜が絶縁樹脂材によって形成される場合に、レーザ源として一般にCO2レーザが用いられて効率的な除去が行われる。
特許文献1には、レーザ光路の途中に光路切り換え用ミラーを配置し、この光路切り換え用ミラーを切り換えることによって線材に対してレーザ光を選択的に照射させるようにしたレーザ被覆除去装置が開示されている。特許文献2には、レーザ発振器から出射されたレーザ光をレーザ分割ミラーによって分割するとともに、分割されたレーザビームを互いに180°でない角度で線材に集光させるレーザ被覆除去装置が開示されている。特許文献3には、二次元偏向されたレーザ光をfθレンズに入射させ、このfθレンズを通過したレーザ光を線材を挟んで配置したミラーによって反射させて線材に2方向から照射させるレーザ被覆除去装置が開示されている。
特開平2−299406号公報 特開平4−275007号公報 特開2003−290943公報
ところで、特許文献1に開示されたレーザ被覆除去装置においては、光路切り換え用ミラーの切り換え動作を行って線材の片側領域毎に被覆を除去することから、効率が悪いといった問題がある。また、かかるレーザ被覆除去装置においては、例えば細径の被覆付き線材から被覆を除去する場合に、線材の外周部にレーザ光を正確に照射させるために光路切り換え用ミラーを精密に駆動することが必要である。
特許文献2に開示されたレーザ被覆除去装置においては、1つのレーザ発振器から出射されて2分割されたレーザ光が被覆付き線材に対して2方向から同時に照射されることから、被覆を効率よく除去することが可能であるとともに2分割されたレーザ光による悪影響も回避される。レーザ被覆除去装置においては、線材の外周部にそれぞれ集光される2方向からのレーザ光によって被膜を全周に亘って除去するために、具体的な構成についての開示は無いが、線材をレーザ光の光軸に対して直交する方向に移動させる何らかの構成が必要である。レーザ被覆除去装置においては、例えば細径で腰の弱い被覆付き線材に用いる場合に、線材の保持機構やこれを移動させる駆動機構が精密かつ複雑となる。
特許文献3に開示されたレーザ被覆除去装置においても、被覆付き線材に対して2方向からレーザ光を同時に照射して被覆を除去する。レーザ被覆除去装置においては、レーザ発振器から出射されたレーザ光を特殊なfθレンズを用いてその焦点位置を規制するとともに、線材を精密に位置決めする構造が設けられる。また、レーザ被覆除去装置においても、線材をレーザ光の光軸に対して直交する方向に移動させる構成が必要である。
したがって、本発明は、上述した従来のレーザ被覆除去装置の問題点を解決し、構造が簡易であり、線材の被覆を効率よくかつ精密に除去するレーザ被覆除去装置を提供することを目的に提案されたものである。
上述した目的を達成する本発明にかかるレーザ被覆除去装置は、レーザ光を出射するレーザ発振器と、レーザ光を受光面を通過して進行する第1レーザ光と受光面で屈折反射される第2レーザ光とに2分割するレーザ光分割光学部品と、第1集光レンズと複数の全反射ミラーを有して第1レーザ光を被覆付き線材が供給される加工部に導光するとともに第1集光レンズによって被覆付き線材の一方外周部側に集光させる第1光学系と、第2集光レンズと全反射ミラーを有して第2レーザ光を加工部に導光するとともに第2集光レンズによって被覆付き線材の対向する他方外周部側に第1集光レンズにより集光される第1レーザ光の入射角度に対して第2レーザ光の入射角度にずれ角度を付して集光させる第2光学系と、レーザ光分割光学部品に入射する検出用レーザ光を出射する検出用レーザ光発振器を有して加工部において第1光学系と第2光学系を介して導光された検出用レーザ光のレベルを検出して検出信号を出力するレーザ検出機構を備える。レーザ被覆除去装置は、一端側にレーザ発振器を搭載したシャーシと、一端側がレーザ発振器のレーザ光出射部と対向する水平部位とこの水平部位の他端側に一体に形成された直交部位とを有してレーザ光分割光学部品とレーザ検出機構及び第1光学系の複数の全反射ミラーと第2光学系の全反射ミラーを搭載し、水平部位と直交部位で囲まれた懐部位の空間部を加工部として構成してシャーシに組み付けられたベース部材を備える。レーザ被覆除去装置は、ベース部材に基部を組み合わせて加工部を挟む第1端部が第1光学系の第1集光レンズの取付部を構成するとともに第2端部が第2光学系の第2集光レンズの取付部を構成する取付プレート部材と、この取付プレート部材に対してスライドガイドユニットを介して加工部と対向しかつ接離する方向にスライド自在に組み合わされるスライドプレート部材と、取付プレート部材の第1端部及び第2端部と対応位置するスライドプレート部材の両端部にそれぞれ固定されて第1集光レンズと第2集光レンズを保持する第1レンズホルダ部材及び第2レンズホルダ部材と有するレンズホルダ機構を備える。レーザ被覆除去装置は、駆動モータと、偏心軸部材を有して駆動モータの回転出力を往復出力に変換してレンズホルダ機構のスライドプレート部材に伝達する変換機構と、レーザ検出機構から出力される検出信号に基づいて駆動モータの回転を制御するエンコーダユニットを有し、第1集光レンズと第2集光レンズとが被覆付き線材の軸線と直交する方向に移動するようにレンズホルダ機構を駆動するレンズホルダ駆動機構を備える。
レーザ被覆除去装置においては、レーザ発振器から出射されたレーザ光を、その光軸上に設置したビームスプリッタ等のレーザ光分割光学部品によって透過成分の第1レーザ光と反射成分の第2レーザ光とに2分割する。レーザ被覆除去装置においては、第1レーザ光と第2レーザ光とを、第1光学系と第2光学系とによって被覆付き線材が供給される加工部の相対する両側位置へと導光する。レーザ被覆除去装置においては、第1集光レンズと第2集光レンズとにより、第1レーザ光と第2レーザ光とを加工部において浮いた状態で保持された被覆付き線材の相対する外周部に集光させる。レーザ被覆除去装置においては、レンズホルダ駆動機構によりレンズホルダ機構を駆動することにより、第1集光レンズと第2集光レンズとを加工部に供給された被覆付き線材に対して軸線と直交する方向及び軸線方向に同時に移動させる。レーザ被覆除去装置においては、第1集光レンズと第2集光レンズとによって集光された第1レーザ光と第2レーザ光のビームスポットが被覆付き線材の外周部に集光しつつその軸線と直交する方向及び軸線方向に移動して被覆付き線材の所定位置において外周部に形成された被覆を全周に亘って除去する。レーザ被覆除去装置においては、レーザ検出機構からの検出信号に基づいてレンズホルダ駆動機構の制御が行われ、被覆付き線材の外周部における第1レーザ光と第2レーザ光のビームスポット位置が保持される。
本発明にかかるレーザ被覆除去装置によれば、加工部に対して第1集光レンズと第2集光レンズのみを被覆付き線材の軸線と直交する方向に同時に移動させることにより、被覆付き線材の外周部に形成された被覆を全周に亘って除去する。本発明にかかるレーザ被覆除去装置によれば、第1集光レンズや第2集光レンズを支持するレンズホルダ機構やこれを駆動するレンズホルダ駆動機構も簡易な構造であるとともに、加工部において被覆付き線材を位置決め固定したり回転させるといった構造も不要であることから、構造の簡易化とコスト低減が図られるとともに、位置決め等の操作も不要であり、タクトタイムの短縮化による効率向上が図られ、さらに精密な位置で被膜を全周に亘って除去することが可能である。
以下、本発明の実施の形態として図面に示したレーザ被覆除去装置1について詳細に説明する。レーザ被覆除去装置1は、加工部2に供給された被覆付き線材(以下、被覆線材と略称する。)3にレーザ光Lを照射して、芯線4の外周部に形成された絶縁被覆5を全周に亘って除去する。レーザ被覆除去装置1は、図1及び図2に示すように、レーザ光Lを出射するレーザ発振器6と、レーザ光Lを透過成分の第1レーザ光L1と反射成分の第2レーザ光L2とに2分割するレーザ光分割光学部品であるビームスプリッタ7とを備える。レーザ被覆除去装置1は、第1光学系8と第2光学系9とによって、第1レーザ光L1と第2レーザ光L2を加工部2に導光する。
レーザ被覆除去装置1は、図1及び図2に示すように、第1光学系8が、第1全反射ミラー10と、第2全反射ミラー11と、第1集光レンズ12とを備える。また、レーザ被覆除去装置1は、第2光学系9が、第2集光レンズ14と、第3全反射ミラー13とを備える。レーザ被覆除去装置1においては、ビームスプリッタ7と、第1光学系8の第1全反射ミラー10及び第2全反射ミラー11と、第2光学系9の第3全反射ミラー13とが固定して設置される。レーザ被覆除去装置1は、詳細を後述するように第1集光レンズ12と第2集光レンズ14とが第1レンズホルダ機構15Aと第2レンズホルダ機構15B(以下、個別に説明する場合を除いてレンズホルダ機構15と総称する。)とによって被覆線材3を挟んで略対称位置に配置され、この被覆線材3に対してその外周部の両側から第1レーザ光L1と第2レーザ光L2とを集光してレーザビームを同時に照射する。
レーザ被覆除去装置1は、レンズホルダ機構15を駆動するレンズホルダ駆動機構16を備える。レーザ被覆除去装置1は、レンズホルダ駆動機構16によって、第1集光レンズ12と第2集光レンズ14とが被覆線材3の軸線に対して直交する方向に往復移動するようにレンズホルダ機構15を駆動する。レーザ被覆除去装置1は、被覆線材3の外周部に集光された第1レーザ光L1と第2レーザ光L2とが、芯線4の外周部に形成された絶縁被覆5を除去する。
被覆線材3は、例えば銅線等の金属線を芯線4と、その外周部にPE(ポリエチレン)或いはPP(ポリプロピレン)等の絶縁樹脂材によって絶縁被覆5が形成される。被覆線材3は、詳細を省略するがコイル状に巻回されてフィーダ等の供給装置から加工部2へと供給される。被覆線材3は、レーザ光を照射される部位を第1集光レンズ12と第2集光レンズ14との焦点上に位置されて、加工部2に浮いた状態で保持される。なお、被覆線材3は、単線ばかりでなく、例えば多数本をフラット状に束ねたフラット線材であってもよいことは勿論である。レーザ被覆除去装置1は、レーザ発振器6としてCOレーザ光を出射するCOレーザ発振器が用いられ、絶縁被覆5を溶融温度以上に加熱して除去する。
レーザ被覆除去装置1は、図2に示すようにシャーシ17の一端側に位置してレーザ発振器6が搭載され、このレーザ発振器6のレーザ光出射部6Aに対向して後述するように各光学系部品を搭載したベース部材18がシャーシ17に組み付けられる。ベース部材18は、図2に示すように、一端側がレーザ発振器6のレーザ光出射部6Aと対向された水平部位18Aと、この水平部位18Aの他端側に一体に形成された直交部位18Bとからなる全体略L字状を呈している。ベース部材18は、水平部位18Aと直交部位18Bとで囲まれた懐部位の空間部を加工部2として構成し、被覆線材3が図示しない送り機構を介して厚み方向に直交して供給されるようにする。
ベース部材18には、水平部位18Aに、レーザ発振器6のレーザ光出射部6Aの光軸上に位置しかつ受光面を光軸に対して45°に傾けられてビームスプリッタ7が適宜の取付構造を介して取り付けられている。ビームスプリッタ7は、上述したようにレーザ発振器6から出射されたレーザ光Lを入射して、受光面を通過してベース部材18の他端部側に進行する第1レーザ光L1と、受光面において屈折反射される第2レーザ光Lとに分割する。ベース部材18には、適宜のホルダ構造により第1光学系8を構成する第1全反射ミラー10と第2全反射ミラー11及び第2光学系9を構成する第3全反射ミラー13が取り付けられる。
第1光学系8は、ビームスプリッタ7を通過した第1レーザ光L1を、ベース部材18の水平部位18Aに沿って他端部側へと導光し、この他端部側において第1全反射ミラー10によって直交部位18B側に折曲反射させてその先端部側へと導光し、この先端部側において第2全反射ミラー11によって折曲反射させて第1集光レンズ12を通過させて加工部2において被覆線材3の外周部に集光させる。第1光学系8は、第1全反射ミラー10が、ベース部材18に対してその水平部位18Aの他端部側に位置して反射面を第1レーザ光L1の光軸に対して45°に傾けて配置される。第1全反射ミラー10は、反射面において第1レーザ光L1を90°の方向に屈折全反射させて直交部位18Bの長さ方向へと導光する。
第2全反射ミラー11は、ベース部材18に対してその直交部位18Bの先端部側に位置して、反射面を第1レーザ光L1の光軸に対して45°に傾けて配置される。第2全反射ミラー11は、第1全反射ミラー10によって屈折反射された第1レーザ光L1を、反射面において90°の方向に屈折全反射させて後述するように第1集光レンズ12を介して加工部2側へと導光させるようにする。
第2光学系9は、ビームスプリッタ7により屈折反射された第2レーザ光L2を、第3全反射ミラー13によって屈折反射させて第2集光レンズ14を通過させて加工部2において被覆線材3の外周部に集光させる。第3全反射ミラー13は、ベース部材18の水平部位18Aに、ビームスプリッタ7に対して幅方向に離間した位置でかつ互いの反射面を略対向させて配置される。第3全反射ミラー13は、詳細にはビームスプリッタ7に対して、反射面が約2〜3°の傾きを付されて対向配置されており、第1全反射ミラー10によって反射された第2レーザ光L2を反射面において90°の方向に屈折全反射させて後述するように第2集光レンズ14を介して加工部2へと導光させる。
レーザ被覆除去装置1においては、上述したようにビームスプリッタ7に対して第3全反射ミラー13を傾けて配置したことにより、後述するように被覆線材3の外周部に第1集光レンズ12により集光される第1レーザ光L1の入射角度に対して第2集光レンズ14により集光される第2レーザ光L2が約5°程度のずれ角度Δθを以って入射される。したがって、レーザ被覆除去装置1は、このずれ角度Δθによって、加工部2に被覆線材3が存在しない状態でも第1レーザ光L1と第2レーザ光L2とが相対する第2光学系9及び第1光学系8に直接入射されることが防止され損傷が生じることは無い。
レーザ被覆除去装置1には、上述した第1光学系8と第2光学系9により加工部2に導光される第1レーザ光L1と第2レーザ光L2の集光状態を検出するレーザ検出機構21が設けられている。レーザ検出機構21は、検出用レーザ光LKを出射する検出用レーザ発振器22と、検出用レーザ光LKを第1光学系8と第2光学系9とに供給するレーザ光検出用ビームスプリッタ23とから構成される。
レーザ検出機構21は、検出用レーザ発振器22として、詳細を省略するが低出力特性の半導体レーザ発振器が用いられ、ベース部材18の水平部位18Aにレーザ発振器6のレーザ光出射部6A側に位置して配置される。レーザ検出機構21は、レーザ光検出用ビームスプリッタ23が、ベース部材18の水平部位18Aにレーザ光出射部6Aの光軸上に位置してビームスプリッタ7と対向して設置される。レーザ光検出用ビームスプリッタ23は、レーザ発振器6から出射されたレーザ光Lを通過させるとともに、検出用レーザ発振器22から出射された検出用レーザ光LKをビームスプリッタ7側に向かって屈折反射させる。
レーザ検出機構21は、ビームスプリッタ7によって検出用レーザ光LKが第1光学系8と第2光学系9とに分割されてそれぞれ加工部2に導光されるようにする。レーザ検出機構21は、加工部2において図示しない検出部において、第1光学系8と第2光学系9とにより導光された検出用レーザ光LKのレベルをそれぞれ検出する。レーザ検出機構21は、検出部から図示しない制御部に検出信号を出力し、この制御部から後述するレンズホルダ駆動機構16に対して制御信号を出力させて第1レーザ光L1と第2レーザ光L2とが加工部2において最適な状態で集光されるようにする。
レーザ被覆除去装置1には、詳細を省略するがベース部材18に、被覆線材3の外周部に第1レーザ光L1と第2レーザ光L2のビームスポットが照射されることにより絶縁被覆5から発生するガスを排気する排気機構24が設けられている。排気機構24は、図2に示すように、加工部2に臨んで配置された吸引管25と、この吸引管25と接続されてベース部材18の側方部に配管されて図示しない排気バルブが接続される排気管26とを備え、加工部2に発生したガスを図示しない吸引手段によって吸引管25内に吸い込んで排気管26から排気する。
レーザ被覆除去装置1は、第1集光レンズ12と第2集光レンズ14とを、レンズホルダ機構15によって加工部2を挟んだ両側に対向位置させる。レーザ被覆除去装置1は、レンズホルダ機構15をレンズホルダ駆動機構16によって駆動することにより、第1集光レンズ12と第2集光レンズ14とを被覆線材3の軸線に対して直交する方向に同時に往復移動させる。レーザ被覆除去装置1は、この第1集光レンズ12と第2集光レンズ14の移動動作によって、第1レーザ光L1と第2レーザ光L2のビームスポットが被覆線材3の両側から外周部の直径方向の全域に亘って移動して絶縁被覆5を除去する。
レンズホルダ機構15は、取付プレート部材27と、スライドプレート部材28と、第1集光レンズ12を保持する第1レンズホルダ部材29を固定した第1ブラケット部材30と、第2集光レンズ14を保持する第2レンズホルダ部材31を固定した第2ブラケット部材32を備える。レンズホルダ機構15は、取付プレート部材27が、後述するようにレンズホルダ駆動機構16の取付部材としても機能する。
取付プレート部材27は、図2及び図3に示すように、基部27Aの両端側に互いに対向するようにして第1端部27Bと第2端部27Cとを一体に折曲形成した略コ字状を呈している。取付プレート部材27は、第1端部27Bと第2端部27Cとが、加工部2を挟んで対向するようにしてベース部材18に組み付けられる。取付プレート部材27は、ベース部材18に組み付けられた状態でその水平部位18Aと直交部位18Bの連設部位と対応する部位に、後述するレンズホルダ駆動機構16を臨ませる円形の開口部27Dが形成されている。取付プレート部材27は、後述するようにベース部材18の直交部位18B側の第1端部27Bが第1集光レンズ12の取付部を構成し、また水平部位18A側の第2端部27Cが第2集光レンズ14の取付部を構成する。
スライドプレート部材28は、図2及び図3に示すように略矩形のプレート部材からなり、取付プレート部材27の基部27A上に後述するスライドガイド構造によって加工部2と対向しかつ接離する方向にスライド自在に組み合わされる。スライドプレート部材28には、取付プレート部材27の第1端部27B側の端部に第1ブラケット部材30が固定されるとともに、第2端部27C側の端部に第2ブラケット部材32が固定される。スライドプレート部材28には、取付プレート部材27の開口部27Dと対向する略中央部位において詳細を後述する第1スライドガイドユニット34を有する変換機構33を介してレンズホルダ駆動機構16と連結される。スライドプレート部材28は、詳細を後述するように変換機構33がレンズホルダ駆動機構16の回転動作を幅方向の往復動作に変換する機能を奏することにより、第1スライドガイドユニット34を介して取付プレート部材27の基部27Aに対して加工部2と接離する方向にスライド自在に組み付けられる。
第1ブラケット部材30は、基部をスライドプレート部材28の一端側に固定され、上面に第1レンズホルダ部材29をスライドプレート部材28の加工部2側の側縁から直交状態に突出させて固定する。第1ブラケット部材30には、その底面に一対の第2スライドガイドユニット35A、35Bが幅方向に離間して組み付けられており、これら第2スライドガイドユニット35A、35Bを介して一体化されたスライドプレート部材28の一端部側において取付プレート部材27の第1端部27Bに対して加工部2と接離する方向にスライド動作される。
第1レンズホルダ部材29は、詳細を省略するが第1集光レンズ12の外周部を固定する筒状基部と、その外周部に取付アーム部を一体に形成した部材からなる。第1レンズホルダ部材29は、第1集光レンズ12を加工部2に対向させるようにして第1ブラケット部材30に固定して、第2全反射ミラー11によって屈折反射された第1レーザ光L1を加工部2に集光させる。
第2ブラケット部材32は、略L字状に形成され、その一端側をスライドプレート部材28の他端側に固定され、他端側をスライドプレート部材28の加工部2側の側縁から直交状態に突出させてその上面に第2レンズホルダ部材31を固定する。第2ブラケット部材32には、その底面に第3スライドガイドユニット36が設けられ、この第3スライドガイドユニット36を介して一体化されたスライドプレート部材28の他端部側において取付プレート部材27の第2端部27Cに対して加工部2と接離する方向にスライド動作される。
第2レンズホルダ部材31は、詳細を省略するが第2集光レンズ14の外周部を固定する筒状基部と、その外周部に取付アーム部を一体に形成した部材からなる。第2レンズホルダ部材31は、加工部2を挟んで第1レンズホルダ部材29と対向するようにして第2ブラケット部材32に固定される。したがって、第2レンズホルダ部材31は、第2集光レンズ14を加工部2を挟んで第1集光レンズ12と対向させるようにして第2ブラケット部材32に固定し、第3全反射ミラー13によって屈折反射された第2レーザ光L2を第1レーザ光L1と反対側から加工部2に集光させる。
上述した第1スライドガイドユニット34乃至第3スライドガイドユニット36には、例えば図5に示した株式会社ミスミ製の「ミニチュアスライドガイド」MSGが用いられることによって、取付プレート部材27に対して上述したレンズホルダ機構15の各部材が低トルクかつ安定した状態でスライド動作することを可能とさせる。「ミニチュアスライドガイド」MSGは、周知のように固定基板38に対して移動体37を精密に位置決めしながらスライド自在に組み付ける際に用いられるスライドガイドユニットである。
「ミニチュアスライドガイド」MSGは、図5に示すように図示しないベアリングを内蔵したスライダ39と、側面に長さ方向のスライドガイド溝40Aを形成したレール部材40とから構成される。「ミニチュアスライドガイド」MSGは、スライダ39に移動体37を搭載するとともに、固定基板38にレール部材40を固定して用いられる。なお、レーザ被覆除去装置1は、レンズホルダ機構15の各部材をスライド自在に支持する手段として、かかる「ミニチュアスライドガイド」MSGに限定されるものでは無く、適宜のスライドガイドユニットが用いられることは勿論である。
第1スライドガイドユニット34は、図4及び図6に示すようにスライドプレート部材28の底面にレール部材40が取付プレート部材27の開口部27Dと対向して長さ方向に固定されるとともに、スライダ39に変換機構33を構成する後述するベアリング軸受けユニット41が固定される。第2スライドガイドユニット35は、図2及び図3に示すようにスライダ39に第1ブラケット部材30が固定されるとともに、レール部材40が取付プレート部材27側に固定される。第3スライドガイドユニット36は、スライダ39に第2ブラケット部材32が固定されるとともに、レール部材40が取付プレート部材27側に固定される。
レンズホルダ駆動機構16は、駆動モータ42と、偏心軸部材43と、エンコーダユニット44等によって構成され、変換機構33に回転駆動力を伝達してレンズホルダ機構15を駆動させる。駆動モータ42は、図4に示すように取付プレート部材27の底面側に複数個のディスタンスロッド45を介して固定されたモータ取付ブラケット46に取り付けられる。駆動モータ42は、取付プレート部材27に対して開口部27Dに対向して取り付けられ、その出力軸42Aにロックリング47を介して偏心軸部材43とエンコーダユニット44の回転板44Aとが固定される。
偏心軸部材43は、全体略カップ状を呈して出力軸42Aに嵌合され、天井部に中心軸に対して外周側に偏心した位置に偏心ピン43Aが一体に突設されている。偏心軸部材43は、後述するように偏心ピン43Aがその先端部をベアリング軸受けユニット41と嵌合される。
エンコーダユニット44は、円周方向に並んで多数個のスリットが形成された回転板44Aと、この回転板44Aを挟んで光学素子と受光素子とが設けられた検出器44Bとによって構成され、駆動モータ42の回転状態を検出して図示しない制御部に対して検出信号を出力する。エンコーダユニット44は、制御部から駆動モータ42に制御信号が出力されてレンズホルダ駆動機構16によって駆動される第1集光レンズ12と第2集光レンズ14の移動動作を制御させるようにする。
レンズホルダ駆動機構16においては、駆動モータ42に電源が投入されて出力軸42Aが回転すると、偏心軸部材43も一体となって回転する。レンズホルダ駆動機構16においては、これによって偏心ピン43Aが図7に示すように出力軸42Aの回転中心Oを中心として偏心量を半径とした円周上を周回する動作を行う。レンズホルダ駆動機構16においては、偏心軸部材43を介して変換機構33を構成するベアリング軸受けユニット41を出力軸42Aと直交する方向にスライド動作させる。
変換機構33は、図6に示すように上述したスライドプレート部材28と、第1スライドガイドユニット34と、ベアリング軸受けユニット41と、偏心軸部材43とから構成される。変換機構33は、上述したようにスライドプレート部材28の底面に第1スライドガイドユニット34のレール部材40を取付プレート部材27の開口部27Dに対向して取り付けるとともに、スライダ39にベアリング軸受けユニット41を固定する。ベアリング軸受けユニット41は、スライダ39に固定されるホルダケースの内部に偏心ピン43Aの外周部を摺擦回転する複数個のボールベアリングが内蔵されて構成される。
変換機構33においては、上述したように駆動モータ42の駆動によって偏心軸部材43の偏心ピン43Aが出力軸42Aを中心とした周回動作を行うと、この偏心ピン43Aを介してベアリング軸受けユニット41に回転方向の駆動力を作用させる。変換機構33においては、ベアリング軸受けユニット41が第1スライドガイドユニット34を介してスライドプレート部材28にも回転方向の駆動力を作用させる。
変換機構33においては、ベアリング軸受けユニット41に作用される回転方向の駆動力が第1スライドガイドユニット34に伝達されることによって、スライダ39をレール部材40に沿ってスライド動作させ駆動力とスライダ39を介してレール部材40と直交する方向の駆動力とに分解して作用させる。したがって、変換機構33においては、第1スライドガイドユニット34のスライダ39が偏心ピン43Aの周回動作に合わせてベアリング軸受けユニット41をレール部材40に沿って図7において矢印aで示す左右方向にスライド動作させることによって回転方向の力を逃がして、スライドプレート部材28に対して矢印bで示す上下方向の駆動力として作用させるようにする。
変換機構33は、上述した構成によってレンズホルダ駆動機構16を構成する駆動モータ42の回転力を上下方向と左右方向の駆動力として分割変換する。変換機構33は、上下方向の駆動力によってレンズホルダ機構15をスライド動作させる。レンズホルダ機構15は、上述したようにスライドプレート部材28に第1ブラケット部材30と第2ブラケット部材32とを一体化するとともに、これら第1ブラケット部材30と第2ブラケット部材32を第2スライドガイドユニット35と第3スライドガイドユニット36によってスライド自在に支持してなるレンズホルダ機構15を、加工部2に対して接離する方向にスライド動作させる。
以上のように構成されたレーザ被覆除去装置1においては、検出用レーザ発振器22から出射されたレーザ光Lがビームスプリッタ7に入射される。レーザ被覆除去装置1においては、ビームスプリッタ7によりレーザ光Lを、通過成分の第1レーザ光L1と反射成分の第2レーザ光L2とに分割する。レーザ被覆除去装置1においては、第1全反射ミラー10と第2全反射ミラー11とを有する第1光学系8によって第1レーザ光L1を第1レンズホルダ機構15Aに保持された第1集光レンズ12に入射させ、この第1集光レンズ12によって集光して被覆線材3の外周部にビームスポットを照射する。レーザ被覆除去装置1においては、第3全反射ミラー13を有する第2光学系9によって第2レーザ光L2を第2レンズホルダ機構15Bに保持された第2集光レンズ14に入射させ、この第2集光レンズ14によって集光して被覆線材3の外周部に第1レーザ光L1と反対側からビームスポットを照射する。
レーザ被覆除去装置1においては、第1レーザ光L1と第2レーザ光L2とを加工部2に対して光軸をずらして集光させるようにする。レーザ被覆除去装置1においては、加工部2に被覆線材3が存在しない状態でも第1レーザ光L1が相対する第2光学系9に、また第2レーザ光L2が相対する第1光学系8に直接入射されて障害を発生させないように構成される。
レーザ被覆除去装置1においては、ビームスプリッタ7と、第1光学系8の第1全反射ミラー10及び第2全反射ミラー11と、第2光学系9の第3全反射ミラー13を、固定部材であるベース部材18に対して互いに位置決めした状態で固定して設置する。したがって、レーザ被覆除去装置1においては、第1光学系8と第2光学系9とをそれぞれ全体に亘って可動部として構成する必要は無く、小型簡易化が図られるとともに第1集光レンズ12と第2集光レンズ14に第1レーザ光L1と第2レーザ光L2とが安定した状態で入射される。
レーザ被覆除去装置1においては、レンズホルダ駆動機構16によりレンズホルダ機構15を駆動することによって、第1集光レンズ12と第2集光レンズ14とを加工部2において被覆線材3の軸線に対して直交する方向に同時に移動させる。レーザ被覆除去装置1においては、レンズホルダ駆動機構16の駆動モータ42に電源が投入されると出力軸42Aが回転し、この出力軸42Aと一体に変換機構33の偏心軸部材43も回転する。
レーザ被覆除去装置1においては、変換機構33がベアリング軸受けユニット41と第1スライドガイドユニット34とを介して、偏心軸部材43の偏心ピン43Aの出力軸42Aを中心とする周回動作の回転力を、レンズホルダ機構15のスライドプレート部材28に対して加工部2と接離する方向のスライド駆動力に変換して作用させる。レーザ被覆除去装置1においては、スライドプレート部材28と一体化された第1ブラケット部材30と第2ブラケット部材32も、第2スライドガイドユニット35と第3スライドガイドユニット36に沿ってスライド動作する。
レーザ被覆除去装置1においては、第1ブラケット部材30に固定された第1レンズホルダ部材29に支持された第1集光レンズ12と、第2ブラケット部材32に固定された第2レンズホルダ部材31に支持された第2集光レンズ14とが、加工部2に浮いた状態で保持された被覆線材3に対してその軸線と直交する方向にスライド動作する。レーザ被覆除去装置1においては、この第1集光レンズ12と第2集光レンズ14の移動動作に伴って、第1レーザ光L1のレーザビームと第2レーザ光L2のレーザビームが被覆線材3の外周部を移動する。レーザ被覆除去装置1においては、これによって被覆線材3から絶縁被覆5を全周に亘って除去する。
レーザ被覆除去装置1においては、レーザ光の出射源が1個のレーザ発振器6によって構成されるとともに光学部品をベース部材18に精度よく設置することから、小型化とコスト低減が図られる。レーザ被覆除去装置1においては、レーザ発振器6から出射されたレーザ光Lを分割して第1集光レンズ12と第2集光レンズ14によってそれぞれ集光した第1レーザ光L1と第2レーザ光L2とを被覆線材3に対して2方向から同時に照射することで、絶縁被覆5を効率よくかつ全周に亘って除去することが可能である。
レーザ被覆除去装置1においては、上述した構成に限定されず、個々の構成部材と同等の作用を奏する構成部材や機構に置換することが可能であることは勿論である。レーザ被覆除去装置1においては、スライドプレート部材28と第1スライドガイドユニット34とベアリング軸受けユニット41と偏心軸部材43とを有する変換機構33によって駆動モータ42の回転出力を変換してスライドプレート部材28を加工部2に対して接離する方向にスライド動作させるようにしたが、かかる構造の変換機構33に限定されるものでは無い。変換機構33は、例えば駆動モータ42の出力軸42Aとスライドプレート部材28とを適宜のクランク機構等によって連結し、スライドプレート部材28をスライド動作させるようにしてもよい。
実施の形態として示すレーザ被覆除去装置の構成図である。 レーザ被覆除去装置の要部平面図である。 レンズホルダ機構を説明する要部平面図である。 レンズホルダ機構とレンズホルダ駆動機構とを説明する一部切り欠き側面図である。 スライドガイドユニットの一部切り欠き側面図である。 変換機構を説明する一部切り欠き側面図である。 変換機構の動作説明図である。
1 レーザ被覆除去装置、2 加工部、3 被覆線材、4 芯線、5 絶縁被覆、6 レーザ発振器、7 ビームスプリッタ、8 第1光学系、9 第2光学系、10 第1全反射ミラー、11 第2全反射ミラー、12 第1集光レンズ、13 第3全反射ミラー、14 第2集光レンズ、15 レンズホルダ機構、16 レンズホルダ駆動機構、18 ベース部材、21 レーザ検出機構、24 排気機構、27 取付プレート部材、28 スライドプレート部材、29 第1レンズホルダ部材、30 第1ブラケット部材、31 第2レンズホルダ部材、32 第2ブラケット部材、33 変換機構、34 第1スライドガイドユニット、35 第2スライドガイドユニット、36 第3スライドガイドユニット、41 ベアリング軸受けユニット、42 駆動モータ、43 偏心軸部材、44 エンコーダユニット、

Claims (1)

  1. レーザ光を出射するレーザ発振器と、
    上記レーザ光を受光面を通過して進行する第1レーザ光と受光面で屈折反射される第2レーザ光とに2分割するレーザ光分割光学部品と、
    第1集光レンズと複数の全反射ミラーを有し上記第1レーザ光を被覆付き線材が供給される加工部に導光するとともに上記第1集光レンズによって上記被覆付き線材の一方外周部側に集光させる第1光学系と、
    第2集光レンズと全反射ミラーを有し上記第2レーザ光を上記加工部に導光するとともに上記第2集光レンズによって上記被覆付き線材の対向する他方外周部側に、上記第1集光レンズにより集光される上記第1レーザ光の入射角度に対して上記第2レーザ光の入射角度にずれ角度を付して集光させる第2光学系と、
    上記レーザ光分割光学部品に入射する検出用レーザ光を出射する検出用レーザ光発振器を有し、上記加工部において上記第1光学系と上記第2光学系を介して導光された上記検出用レーザ光のレベルを検出して検出信号を出力するレーザ検出機構と、
    一端側に上記レーザ発振器を搭載したシャーシと、
    一端側が上記レーザ発振器のレーザ光出射部と対向する水平部位とこの水平部位の他端側に一体に形成された直交部位とを有し、上記レーザ光分割光学部品と上記レーザ検出機構及び上記第1光学系の上記複数の全反射ミラーと上記第2光学系の上記全反射ミラーを搭載し、上記水平部位と上記直交部位で囲まれた懐部位の空間部を上記加工部として構成して上記シャーシに組み付けられたベース部材と、
    上記ベース部材に基部を組み合わせて上記加工部を挟む第1端部が上記第1光学系の上記第1集光レンズの取付部を構成するとともに第2端部が上記第2光学系の上記第2集光レンズの取付部を構成する取付プレート部材と、この取付プレート部材に対してスライドガイドユニットを介して上記加工部と対向しかつ接離する方向にスライド自在に組み合わされるスライドプレート部材と、上記取付プレート部材の第1端部及び第2端部と対応位置する上記スライドプレート部材の両端部にそれぞれ固定されて上記第1集光レンズと上記第2集光レンズを保持する第1レンズホルダ部材及び第2レンズホルダ部材とを有するレンズホルダ機構と、
    駆動モータと、偏心軸部材を有して上記駆動モータの回転出力を往復出力に変換して上記レンズホルダ機構の上記スライドプレート部材に伝達する変換機構と、上記レーザ検出機構から出力される上記検出信号に基づいて上記駆動モータの回転を制御するエンコーダユニットを有し、上記第1集光レンズと上記第2集光レンズとが上記被覆付き線材の軸線と直交する方向に移動するように上記レンズホルダ機構を駆動するレンズホルダ駆動機構とを備え、
    上記レンズホルダ駆動機構によって上記レンズホルダ機構を駆動して上記第1集光レンズと上記第2集光レンズとを上記加工部に供給された上記被覆付き線材の外周部に対して接離する方向と軸方向とに移動動作することにより、上記第1レーザ光と上記第2レーザ光とを同時に上記被覆付き線材の外周部に集光しつつその軸線と直交する方向に移動させて被覆を全周にかつ所定の長さに亘って除去することを特徴とするレーザ被覆除去装置。
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