JP4766511B2 - 流量計測装置 - Google Patents

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Description

本発明は、流体の流量を計測する流量計測装置、および流量計測装置の不具合を検知するための試験装置に関する。
液体や気体などの流体の各種圧力を検出し、その検出された各種圧力に基づいて流量を正確に計測する技術として、例えば、ピトー管を用いた流量計測装置が従来より知られている。しかし、従来の流量計測装置では、あらかじめ定められた一方向の流量を計測することは可能であるが、それとは逆方向の流量を計測することは事実上不可能であった。そこで、本発明者は、この問題点を解決した流量計測装置に係る発明を特許文献1および特許文献2において開示している。
特開2004−085354号公報 特開2005−003678号公報
ところで、上記特許文献1および特許文献2記載の流量計測装置では、例えば計測対象の流体にミスト(結露のような水滴や油脂滴等)や塵埃が混在していると、それが各種圧力を検出する孔に堆積して精確な計測を続行することが困難となる虞があった。また、孔で検出された圧力を電気信号に変換する圧力センサが故障しても、同様に精確な計測を続行することが困難となる虞があった。
本発明はかかる問題点に鑑みてなされたもので、その第1の目的は、各種圧力を検出する孔や、圧力センサに、精確な計測を続行することが困難となるような不具合が生じた場合であっても、流量の精確な計測を続行することの可能な流量計測装置を提供することにある。また、第2の目的は、各種圧力を検出する孔や、圧力センサに不具合が生じた場合に、不具合の発生箇所を直ちに知ることの可能な試験装置を提供することにある。
本発明の第1の流量計測装置は、導通路を流れる計測対象の流体の流れに正対する向きの位置に設けられた総圧孔と、流体の流れに正対する向きとは逆向きの位置に設けられた後流圧孔と、流体の流れに平行な向きの位置に設けられた静圧孔とを有する圧力検出管を備えたものである。この圧力検出管は、総圧孔で流体の流れによって生じる総圧と、後流圧孔で流体の流れによって生じる後流圧と、静圧孔で流体の静圧とをそれぞれ検出するようになっている。第1の流量計測装置はまた、圧力検出管によって検出される総圧、後流圧および静圧にそれぞれ対応した信号を出力する圧力センサと、圧力センサの出力信号に基づいて求められる、総圧と後流圧との第1差圧の値から流体の第1流量値を算出する第1演算部と、圧力センサの出力信号に基づいて求められる、総圧と静圧との第2差圧の値から流体の第2流量値を算出する第2演算部と、圧力センサの出力信号に基づいて求められる、静圧と後流圧との第3差圧の値から流体の第3流量値を算出する第3演算部と、第1流量値、第2流量値および第3流量値の分布と、総圧、後流圧および静圧の値とに基づいて、第1流量値、第2流量値および第3流量値のいずれが精確な流量値であるか否かを判定する流量値判定手段と、流量値判定手段によって精確な流量値であると判定された流量値を出力する流量値出力手段とを備える。
本発明の第2の流量計測装置は、導通路を流れる計測対象の流体の流れに正対する向きの位置に設けられた総圧孔と、流体の流れに正対する向きとは逆向きの位置に設けられた後流圧孔と、流体の流れに平行な向きの位置に設けられた2つの静圧孔とを有する圧力検出管を備えたものである。この圧力検出管は、総圧孔で流体の流れによって生じる総圧と、後流圧孔で流体の流れによって生じる後流圧と、2つの静圧孔で流体の2つの静圧とをそれぞれ検出するようになっている。第1の流量計測装置はまた、圧力検出管によって検出される総圧、後流圧および2つの静圧にそれぞれ対応した信号を出力する圧力センサと、圧力センサの出力信号に基づいて求められる、総圧と後流圧との第1差圧の値から流体の第1流量値を算出する第1演算部と、圧力センサの出力信号に基づいて求められる、総圧と一方の静圧との第2差圧の値から流体の第2流量値を算出する第2演算部と、圧力センサの出力信号に基づいて求められる、一方の静圧と他方の静圧との第3差圧の値から流体の第3流量値を算出する第3演算部と、第1流量値、第2流量値および第3流量値の分布と、総圧、後流圧および2つの静圧の値とに基づいて、第1流量値、第2流量値および第3流量値のいずれが精確な流量値であるか否かを判定する流量値判定手段と、流量値判定手段によって精確な流量値であると判定された流量値を出力する流量値出力手段とを備える。
本発明の第1および第2の流量計測装置では、第1流量値、第2流量値および第3流量値の分布と、総圧、後流圧および静圧の値とに基づいて、第1流量値、第2流量値および第3流量値のいずれが精確な流量値であるか否かが判定され、精確な流量値であると判定された流量値が出力される。
例えば、第1流量値、第2流量値および第3流量値のそれぞれは、総圧孔、後流圧孔、静圧孔および圧力センサに不具合がなければ、ほぼ同じ値になるが、不具合がある場合は、不具合のある箇所を利用して各種圧力を検出し、その検出した圧力に基づいて演算した流量値が所定の範囲から外れた値となる。そこで、この性質を利用して、第1流量値、第2流量値および第3流量値のそれぞれが所定の範囲内にあるか否かが判定される。このとき、それぞれが所定の範囲内にある場合は第1流量値、第2流量値および第3流量値のいずれもが精確な流量値であると判定される。一方、第1流量値、第2流量値および第3流量値のうち少なくとも1つが所定の範囲から外れた場合は、その所定の範囲から外れた流量値は不精確な流量値であると判定される。このとき、所定の範囲内にある流量値のいずれが精確な流量値であるか直ちに判別できない場合は、総圧、後流圧および静圧の値に基づいて判定される。ここで、「所定の範囲」とは、例えば、第1流量値、第2流量値および第3流量値の平均値±標準偏差の範囲を指す。
本発明の第1の試験装置は、流量計測装置の不具合を検出するための試験装置である。この流量計測装置は、導通路を流れる計測対象の流体の流れに正対する向きの位置に設けられた総圧孔と、流体の流れに正対する向きとは逆向きの位置に設けられた後流圧孔と、流体の流れに平行な向きの位置に設けられた静圧孔とを有する圧力検出管を備えたものである。この圧力検出管は、総圧孔で流体の流れによって生じる総圧と、後流圧孔で流体の流れによって生じる後流圧と、静圧孔で流体の静圧とをそれぞれ検出するようになっている。流量計測装置はまた、圧力検出管によって検出される総圧、後流圧および静圧にそれぞれ対応した信号、または総圧と後流圧との第1差圧、総圧と静圧との第2差圧および静圧と後流圧との第3差圧にそれぞれ対応した信号を出力する圧力センサと、圧力センサの出力信号に基づいて求められる第1差圧の値から流体の第1流量値を算出する第1演算部と、圧力センサの出力信号に基づいて求められる第2差圧の値から流体の第2流量値を算出する第2演算部と、圧力センサの出力信号に基づいて求められる第3差圧の値から流体の第3流量値を算出する第3演算部とを備える。一方、本発明の第1の試験装置は、第1流量値、第2流量値および第3流量値の分布と、総圧、後流圧および静圧の値とに基づいて、総圧孔、後流圧孔、静圧孔および圧力センサのいずれに不具合があるか否かを判定する不具合判定手段と、不具合判定手段によって特定された不具合箇所を示す情報を出力する不具合情報出力手段とを備える。
本発明の第2の試験装置は、流量計測装置の不具合を検出するための試験装置である。この流量計測装置は、導通路を流れる計測対象の流体の流れに正対する向きの位置に設けられた総圧孔と、流体の流れに正対する向きとは逆向きの位置に設けられた後流圧孔と、流体の流れに平行な向きの位置に設けられた2つの静圧孔とを有する圧力検出管を備えたものである。この圧力検出管は、総圧孔で流体の流れによって生じる総圧と、後流圧孔で流体の流れによって生じる後流圧と、2つの静圧孔で流体の2つの静圧とをそれぞれ検出するようになっている。第1の流量計測装置はまた、圧力検出管によって検出される総圧、後流圧および2つの静圧にそれぞれ対応した信号、または総圧と後流圧との第1差圧、総圧と一方の静圧との第2差圧および一方の静圧と他方の静圧との第3差圧にそれぞれ対応した信号を出力する圧力センサと、圧力センサの出力信号に基づいて求められる第1差圧の値から流体の第1流量値を算出する第1演算部と、圧力センサの出力信号に基づいて求められる第2差圧の値から流体の第2流量値を算出する第2演算部と、圧力センサの出力信号に基づいて求められる第3差圧の値から流体の第3流量値を算出する第3演算部とを備える。一方、本発明の第2の試験装置は、第1流量値、第2流量値および第3流量値の分布と、総圧、後流圧および2つの静圧の値とに基づいて、総圧孔、後流圧孔、2つの静圧孔および圧力センサのいずれに不具合があるか否かを判定する不具合判定手段と、不具合判定手段によって特定された不具合箇所を示す情報を出力する不具合情報出力手段とを備える。
本発明の第1および第2の試験装置では、第1流量値、第2流量値および第3流量値の分布と、総圧、後流圧および静圧の値とに基づいて、総圧孔、後流圧孔、静圧孔および圧力センサのいずれに不具合があるか否かが判定され、特定された不具合箇所を示す情報が出力される。
例えば、上記した性質を利用して、第1流量値、第2流量値および第3流量値のそれぞれが所定の範囲内にあるか否かが判定される。このとき、それぞれが所定の範囲内にある場合は総圧孔、後流圧孔、静圧孔および圧力センサのいずれも不具合がないと判定される。一方、第1流量値、第2流量値および第3流量値のうち少なくとも1つが所定の範囲から外れた場合、その所定の範囲から外れた流量値の計測に用いられた孔および圧力センサのいずれかに不具合があると判定される。このときいずれに不具合があるか直ちに判別できない場合は、総圧、後流圧および静圧の値に基づいて判定される。
本発明による第1および第2の流量計測装置によれば、第1流量値、第2流量値および第3流量値の分布と、総圧、後流圧および静圧の値とに基づいて、第1流量値、第2流量値および第3流量値のいずれが精確な流量値であるか否かを判定する流量値判定手段と、流量値判定手段によって精確な流量値であると判定された流量値を出力する流量値出力手段とを備えるようにしたので、不具合の発生していない孔および圧力センサによって検出された信号に対応する精確な流量値だけが出力される。これにより、各種圧力を検出する孔や、圧力センサに不具合が生じた場合であっても、流量の精確な計測を続行することができる。
本発明による第3および第4の流量計測装置によれば、第1流量値、第2流量値および第3流量値の分布と、総圧、後流圧および静圧の値とに基づいて、総圧孔、後流圧孔、静圧孔および圧力センサのいずれに不具合があるか否かを判定する不具合判定手段と、不具合判定手段によって特定された不具合箇所を示す情報を出力する不具合情報出力手段とを備えるようにしたので、各種圧力を検出する孔や、圧力センサに不具合が生じた場合に、不具合の発生箇所を直ちに知ることができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
[第1の実施の形態]
図1は、本発明の第1の実施の形態の流量計測装置の概要構成を表すものである。この流量計測装置は、圧力検出管10と、圧力センサ20a,20b,20cと、流量値演算部21(第1演算部、第2演算部、第3演算部)と、判定部22(不具合判定手段、流量値判定手段)と、流量値出力部23と、不具合情報出力部24とを含んで構成される。この流量計測装置は、導通路25を流れる流体(気体または液体)の各種圧力を検出することにより流体の流量値を計測する装置であるが、後述のように、圧力検出管10および圧力センサ20a,20b,20cの故障を検知して外部に知らせる判定部22および不具合情報出力部24を備えていることから、自己診断機能を兼ね備えた検査装置でもある。
圧力検出管10は、流体の流れを横切るように導通路25に挿通された管部1と、その管部1の一端に設けられた、導通路25を形成する外壁の外側の表面に接する管部2とからなる釘状の外観を有する。この圧力検出管10は、導通路25を形成する外壁から脱着可能になっていてもよいし、導通路25を形成する外壁の一部と共にモジュールとなっていてもよい。
管部1の側面のうち、流体の正方向(図1において、左から右へ向かう方向)の流れに正対する側に総圧孔11が設けられており、正方向の流体の流れに正対する側とは反対側に後流圧孔12が設けられている。総圧孔11は管部1から管部2に延在する第1経路13に連通されており、後流圧孔12は管部1から管部2に延在する第2経路14に連通されている。また、第1経路13および第2経路14はそれぞれ、管部2の内部で2経路に分岐されており、管部2のうち導通路25を形成する外壁とは反対側の面に2つの開口を有する。管部2は、さらに、導通路25の外壁に設けられた第1静圧孔15に対応する部分に第3経路17が、第2静圧孔16に対応する部分に第4経路18がそれぞれ設けられている。これら第3経路17および第4経路18はそれぞれ、管部2のうち導通路25を形成する外壁とは反対側の面に1つの開口を有する。
これより、圧力検出管10は、導通路25を流れる流体の総圧を総圧孔11で、導通路25を流れる流体の後流圧を後流圧孔12で、導通路25を流れる流体の静圧を第1静圧孔15および第2静圧孔16でそれぞれ検出すると共に、第1経路13を介して総圧孔11での総圧に対応する圧力を圧力センサ20a,20bに伝達し、第2経路14を介して後流圧孔12での後流圧を圧力センサ20b,20cに伝達し、第3経路17を介して第1静圧孔15での静圧を圧力センサ20bに伝達し、第4経路18を介して第2静圧孔16での静圧を圧力センサ20cに伝達するようになっている。
なお、導通路25を流れる流体の流れが逆方向(図1において、右から左へ向かう方向)になったときには、総圧孔11および後流圧孔12はの果たす機能が上記とは逆になる。
圧力センサ20a,20b,20cは、流量値演算部21の要求する電気信号を出力するものである。圧力センサ20aは総圧P1および後流圧P2にそれぞれ対応した電気信号を出力するものであり、圧力センサ20bは総圧P1および静圧P3にそれぞれ対応した電気信号を出力するものであり、圧力センサ20cは後流圧P2および静圧P4にそれぞれ対応した電気信号を出力するものである。
流量値演算部21は、圧力センサ20a,20b,20cから出力される電気信号に基づいて各種圧力および差圧を演算するものである。具体的には、圧力センサ20a,20b,20cから出力される電気信号に基づいて総圧P1、後流圧P2、静圧P3および静圧P4をそれぞれ演算すると共に、総圧P1と後流圧P2との差圧(第1差圧)ΔPa(=P1−P2)、総圧P1と静圧P3との差圧(第2差圧)ΔPb(=P1−P3)および静圧P4と後流圧P2との差圧(第3差圧)ΔPc(=P4−P2)をそれぞれ演算するようになっている。流量値演算部21はまた、差圧ΔPaに所定の係数を乗算することにより流量値Qa(第1流量値)を、差圧ΔPbに所定の係数を乗算することにより流量値Qb(第2流量値)を、差圧ΔPcに所定の係数を乗算することにより流量値Qc(第3流量値)をそれぞれ演算するようになっている。
図2は、差圧ΔPa、ΔPbおよびΔPcと流量Qとの相関関係を表すものである。図2から、差圧ΔPa、ΔPbおよびΔPcと流量Qとは、非線形の関係にあるものの、1対1の対応関係にあることが確認できる。また、圧力センサ20a,20b,20cが実際に導通路25を流れる流体から検出した差圧ΔPa1、ΔPb1およびΔPc1の値に応じた流量は、いずれもQ1となることも確認できる。したがって、圧力センサ20a,20b,20cからのいずれの電気信号を用いても流量Qを精確に計測することが可能である。
判定部22は、流量値Qa、流量値Qbおよび流量値Qcのそれぞれが所定の範囲内にあるか否か判定するものである。この判定部22は、流量値Qa、流量値Qbおよび流量値Qcは、総圧孔11、後流圧孔12、第1経路13、第2経路14、第1静圧孔15、第2静圧孔16、第3経路17、第4経路18および圧力センサ20a,20b,20cに不具合がなければ、ほぼ同じ流量値Q1になるが、何らかの不具合がある場合は、不具合のある箇所を利用して各種圧力を検出し、その検出した圧力に基づいて演算した流量値が所定の範囲から外れた値となる、という性質を利用して、これらに不具合が発生しているか否かの判定を行うようになっている。判定部22は、その判定結果に基づいて、不具合が発生していない孔、流路および圧力センサから得られた流量値と、不具合が発生している孔、流路または圧力センサから得られた流量値とを選別するようになっている。ここで、「所定の範囲」とは、例えば、流量値Qa、流量値Qbおよび流量値Qcの平均値±標準偏差の範囲を指す。
例えば、図3に示したように、圧力センサ20cからの電気信号に基づいて得られる流量が流量値Q1となり、圧力センサ20aからの電気信号に基づいて得られる流量が流量値Q1よりやや小さな流量値Q3となり、圧力センサ20bからの電気信号に基づいて得られる流量が流量値Q3より大幅に小さな流量値Q2となったとする。このとき、例えば、流量値Q3が所定の範囲から外れたとすると、流量値Q1および流量値Q2のいずれかが精確な流量値となる。
次に、各圧力センサ20a,20b,20cから出力される電気信号に基づいて演算された総圧P1、後流圧P2、静圧P3および静圧P4の値を用いて判定する。その結果、圧力センサ20aからの電気信号によって得られた総圧P1と、圧力センサ20bからの電気信号によって得られた総圧P1とが極端に低いことがわかったとする。これより、総圧孔11または(および)第1経路13に何らかの不具合が発生していることがわかる。その結果、第1経路13を利用していない圧力センサ20cからの電気信号によって得られた流量値Q2が精確な流量値であることが判明する。
また、例えば、図4に示したように、圧力センサ20a,20bからの電気信号に基づいて得られる流量がそれぞれ流量値Q1となり、圧力センサ20cからの電気信号に基づいて得られる流量が流量値Q1よりやや大きな流量値Q4となったとする。このとき、例えば、流量値Q4が所定の範囲から外れたとすると、流量値Q1が精確な流量値となる。
次に、各圧力センサ20a,20b,20cから出力される電気信号に基づいて演算された総圧P1、後流圧P2、静圧P3および静圧P4の値を用いて判定する。その結果、圧力センサ20bからの電気信号によって得られた静圧P3が極端に低いことがわかったとする。これより、第1静圧孔15または(および)第3経路17に何らかの不具合が発生していることがわかる。
また、例えば、図5に示したように、圧力センサ20a,20bからの電気信号に基づいて得られる流量がそれぞれ流量値Q1となり、圧力センサ20cからの電気信号に基づいて得られる流量がほとんどゼロであったとする。このとき、例えば、圧力センサ20cからの電気信号に基づいて得られる流量が所定の範囲から外れたとすると、流量値Q1が精確な流量値となる。
次に、各圧力センサ20a,20b,20cから出力される電気信号に基づいて演算された総圧P1、後流圧P2、静圧P3および静圧P4の値を用いて判定する。その結果、圧力センサ20bからの電気信号がないことがわかったとする。これより、圧力センサ20bに何らかの不具合が発生していることがわかる。
このようにして、判定部22では、精確な流量値と、不具合箇所の特定を行うことができる。
流量値出力部23は、上記判定部22によって精確であると判定された流量値を出力するようになっている。つまり、判定部22によって精確でないと判定された流量値を無視するようになっている。
不具合情報出力部24は、上記判定部22によって不具合が発生していると判定された部位を示す情報が出力される。
本実施の形態の流量計測装置では、流量値Qa、流量値Qbおよび流量値Qcの分布と、総圧P1、後流圧P2および静圧P3,P4の値とに基づいて、流量値Qa、流量値Qbおよび流量値Qcのいずれが精確な流量値であるか否かを判定する判定部22と、判定部22によって精確な流量値であると判定された流量値を出力する流量値出力部23とを備えるようにしたので、不具合の発生していない孔、流路および圧力センサによって検出された信号に対応する精確な流量値だけが出力される。これにより、各種圧力を検出する孔、流路および圧力センサに不具合が生じた場合であっても、流量の精確な計測を続行することができる。
また、本実施の形態の試験装置では、流量値Qa、流量値Qbおよび流量値Qcの分布と、総圧P1、後流圧P2および静圧P3,P4の値とに基づいて、総圧孔11、後流圧孔12、第1経路13、第2経路14、第1静圧孔15、第2静圧孔16、第3経路17、第4経路18および圧力センサ20a,20b,20cのいずれに不具合があるか否かを判定する判定部22と、判定部22によって特定された不具合箇所を示す情報を出力する不具合情報出力部24とを備えるようにしたので、各種圧力を検出する孔、流路および圧力センサに不具合が生じた場合に、不具合の発生箇所を直ちに知ることができる。
以下、本発明の他の実施の形態の流量計測装置について説明するが、各実施の形態においては、上記実施の形態と相違する部分について主に説明し、上記実施の形態と共通する構成、作用、効果の記載を適宜省略する。
[第2の実施の形態]
図6は、本発明の第2の実施の形態の流量計測装置の概要構成を表すものである。この流量計測装置は、圧力検出管10の代わりに圧力検出管30を備える点で、上記実施の形態と相違する。
圧力検出管30は、第2静圧孔16に接続された第4経路18の代わりに第1静圧孔15に接続された第4経路38を備える点で、上記実施の形態の圧力検出管10と相違する。これより、圧力センサ20cは、静圧P3と後流圧P2との差圧ΔPc(=P3−P2)の値に応じた電気信号を出力するようになっている。
図7は、差圧ΔPa、ΔPbおよびΔPcと流量Qとの相関関係を表すものである。図2の場合と同様、差圧ΔPc(=P3−P2)と流量Qとは、非線形の関係にあるものの、1対1の対応関係にあることが確認できる。また、圧力センサ20cが実際に導通路25を流れる流体から検出した差圧ΔPc1の値に応じた電気信号から求められる流量は、図2の場合と同様、Q1となることも確認できる。したがって、圧力センサ20cからの電気信号を用いても流量Qを精確に計測することが可能である。
次に、判定部22での判定方法の一例について説明する。例えば、図8に示したように、圧力センサ20aからの電気信号に基づいて得られる流量が流量値Q1となり、圧力センサ20bからの電気信号に基づいて得られる流量が流量値Q1よりやや大きな流量値Q4となり、圧力センサ20cからの電気信号に基づいて得られる流量が流量値1よりやや小さな流量値Q5となったとする。このとき、例えば、流量値Q4が所定の範囲から外れたとすると、流量値Q1および流量値Q5のいずれかが精確な流量値となる。
次に、各圧力センサ20a,20b,20cから出力される電気信号に基づいて演算された総圧P1、後流圧P2および静圧P3の値を用いて判定する。その結果、すると、圧力センサ20bからの電気信号によって得られた静圧P3と、圧力センサ20cからの電気信号によって得られた静圧P3とが極端に低いことがわかったとする。これより、第1静圧孔15に何らかの不具合が発生していることがわかる。その結果、第1静圧孔15を利用していない圧力センサ20aからの電気信号によって得られた流量値Q1が精確な流量値であることが判明する。
また、例えば、図9に示したように、圧力センサ20a,20cからの電気信号に基づいて得られる流量がそれぞれ流量値Q1となり、圧力センサ20bからの電気信号に基づいて得られる流量がほとんどゼロであったとする。このとき、例えば、圧力センサ20bからの電気信号に基づいて得られる流量が所定の範囲から外れたとすると、流量値Q1が精確な流量値となる。
次に、各圧力センサ20a,20b,20cから出力される電気信号に基づいて演算された総圧P1、後流圧P2および静圧P3の値を用いて判定する。その結果、圧力センサ20bからの電気信号がないことがわかったとする。これより、圧力センサ20bに何らかの不具合が発生していることがわかる。
このようにして、判定部22では、上記実施の形態と同様、精確な流量値と、不具合箇所の特定を行うことができる。
本実施の形態の流量計測装置では、流量値Qa、流量値Qbおよび流量値Qcの分布と、総圧P1、後流圧P2および静圧P3の値とに基づいて、流量値Qa、流量値Qbおよび流量値Qcのいずれが精確な流量値であるか否かを判定する判定部22と、判定部22によって精確な流量値であると判定された流量値を出力する流量値出力部23とを備えるようにしたので、不具合の発生していない孔、流路および圧力センサによって検出された信号に対応する精確な流量値だけが出力される。これにより、各種圧力を検出する孔、流路および圧力センサに不具合が生じた場合であっても、流量の精確な計測を続行することができる。
また、本実施の形態の試験装置では、流量値Qa、流量値Qbおよび流量値Qcの分布と、総圧P1、後流圧P2および静圧P3の値とに基づいて、総圧孔11、後流圧孔12、第1経路13、第2経路14、第1静圧孔15、第3経路17、第4経路38および圧力センサ20a,20b,20cのいずれに不具合があるか否かを判定する判定部22と、判定部22によって特定された不具合箇所を示す情報を出力する不具合情報出力部24とを備えるようにしたので、各種圧力を検出する孔、流路および圧力センサに不具合が生じた場合に、不具合の発生箇所を直ちに知ることができる。
[第3の実施の形態]
図10は、本発明の第3の実施の形態の流量計測装置の概要構成を表すものである。この流量計測装置は、圧力検出管10の代わりに圧力検出管40を備える点で、上記第1の実施の形態と相違する。
圧力検出管40は、第1静圧孔15に接続された第3経路17の代わりに第2静圧孔16に接続された第3経路47を備える点で、上記実施の形態の圧力検出管10と相違する。これより、圧力センサ20bは、総圧P1と静圧P4との差圧ΔPb(=P1−P4)の値に応じた電気信号を出力するようになっている。
図11は、差圧ΔPa、ΔPbおよびΔPcと流量Qとの相関関係を表すものである。図2の場合と同様、差圧ΔPb(=P1−P4)と流量Qとは、非線形の関係にあるものの、1対1の対応関係にあることが確認できる。また、圧力センサ20bが実際に導通路25を流れる流体から検出した差圧ΔPb5の値に応じた電気信号から求められる流量は、図2の場合と同様、Q1となることも確認できる。したがって、圧力センサ20bからの電気信号を用いても流量Qを精確に計測することが可能である。
次に、判定部22での判定方法の一例について説明する。例えば、図12に示したように、圧力センサ20a,20cからの電気信号に基づいて得られる流量が流量値Q1となり、圧力センサ20bからの電気信号に基づいて得られる流量が流量値Q1よりやや大きな流量値Q6となったとする。このとき、例えば、流量値Q6が所定の範囲から外れたとすると、流量値Q1が精確な流量値となる。
次に、各圧力センサ20a,20b,20cから出力される電気信号に基づいて演算された総圧P1、後流圧P2および静圧P4の値を用いて判定する。その結果、圧力センサ20bからの電気信号によって得られた静圧P4が圧力センサ20cからの電気信号によって得られた静圧P4と比べて極端に低いことがわかったとする。これより、第3経路47に何らかの不具合が発生していることがわかる。
また、例えば、図13に示したように、圧力センサ20a,20cからの電気信号に基づいて得られる流量がそれぞれ流量値Q1となり、圧力センサ20bからの電気信号に基づいて得られる流量がほとんどゼロであったとする。このとき、例えば、圧力センサ20bからの電気信号に基づいて得られる流量が所定の範囲から外れたとすると、流量値Q1が精確な流量値となる。
次に、各圧力センサ20a,20b,20cから出力される電気信号に基づいて演算された総圧P1、後流圧P2および静圧P4の値を用いて判定する。その結果、圧力センサ20bからの電気信号がないことがわかったとする。これより、圧力センサ20bに何らかの不具合が発生していることがわかる。
このようにして、判定部22では、上記実施の形態と同様、精確な流量値と、不具合箇所の特定を行うことができる。
本実施の形態の流量計測装置では、流量値Qa、流量値Qbおよび流量値Qcの分布と、総圧P1、後流圧P2および静圧P4の値とに基づいて、流量値Qa、流量値Qbおよび流量値Qcのいずれが精確な流量値であるか否かを判定する判定部22と、判定部22によって精確な流量値であると判定された流量値を出力する流量値出力部23とを備えるようにしたので、不具合の発生していない孔、流路および圧力センサによって検出された信号に対応する精確な流量値だけが出力される。これにより、各種圧力を検出する孔、流路および圧力センサに不具合が生じた場合であっても、流量の精確な計測を続行することができる。
また、本実施の形態の試験装置では、流量値Qa、流量値Qbおよび流量値Qcの分布と、総圧P1、後流圧P2および静圧P4の値とに基づいて、総圧孔11、後流圧孔12、第1経路13、第2経路14、第3経路47、第2静圧孔16、第4経路18および圧力センサ20a,20b,20cのいずれに不具合があるか否かを判定する判定部22と、判定部22によって特定された不具合箇所を示す情報を出力する不具合情報出力部24とを備えるようにしたので、各種圧力を検出する孔、流路および圧力センサに不具合が生じた場合に、不具合の発生箇所を直ちに知ることができる。
[第4の実施の形態]
図14は、本発明の第4の実施の形態の流量計測装置の概要構成を表すものである。この流量計測装置は、圧力検出管10の代わりに圧力検出管50を備える点で、上記第1の実施の形態と相違する。
圧力検出管50は、第2経路14のうち圧力センサ20cに分岐していた経路の代わりに、第3経路17と圧力センサ20cとに接続された第5経路19を備える点で、上記実施の形態の圧力検出管10と相違する。これより、圧力センサ20cは、静圧P3と静圧P4との差圧ΔPc(=P3−P4)の値に応じた電気信号を出力するようになっている。
図15は、差圧ΔPa、ΔPbおよびΔPcと流量Qとの相関関係を表すものである。図2の場合と同様、差圧ΔPc(=P3−P4)と流量Qとは、非線形の関係にあるものの、1対1の対応関係にあることが確認できる。また、圧力センサ20cが実際に導通路25を流れる流体から検出した差圧ΔPc4の値に応じた電気信号から求められる流量は、図2の場合と同様、Q1となることも確認できる。したがって、圧力センサ20cからの電気信号を用いても流量Qを精確に計測することが可能である。
次に、判定部22での判定方法の一例について説明する。例えば、図16に示したように、圧力センサ20aからの電気信号に基づいて得られる流量が流量値Q1となり、圧力センサ20bからの電気信号に基づいて得られる流量が流量値Q1よりやや大きな流量値Q4となり、圧力センサ20cからの電気信号に基づいて得られる流量が流量値Q1より極めて小さな流量値Q7となったとする。このとき、例えば、流量値Q7が所定の範囲から外れたとすると、流量値Q1およびQ4のいずれかが精確な流量値となる。
次に、各圧力センサ20a,20b,20cから出力される電気信号に基づいて演算された総圧P1、後流圧P2、静圧P3および静圧P4の値を用いて判定する。その結果、圧力センサ20bからの電気信号によって得られた静圧P3と、圧力センサ20cからの電気信号によって得られた静圧P3とが極端に低いことがわかったとする。これより、第1静圧孔15に何らかの不具合が発生していることがわかる。
また、例えば、図17に示したように、圧力センサ20a,20cからの電気信号に基づいて得られる流量がそれぞれ流量値Q1となり、圧力センサ20bからの電気信号に基づいて得られる流量がほとんどゼロであったとする。このとき、例えば、圧力センサ20bからの電気信号に基づいて得られる流量が所定の範囲から外れたとすると、流量値Q1が精確な流量値となる。
次に、各圧力センサ20a,20b,20cから出力される電気信号に基づいて演算された総圧P1、後流圧P2、静圧P3および静圧P4の値を用いて判定する。その結果、圧力センサ20bからの電気信号がないことがわかったとする。これより、圧力センサ20bに何らかの不具合が発生していることがわかる。
このようにして、判定部22では、上記実施の形態と同様、精確な流量値と、不具合箇所の特定を行うことができる。
本実施の形態の流量計測装置では、流量値Qa、流量値Qbおよび流量値Qcの分布と、総圧P1、後流圧P2および静圧P3,P4の値とに基づいて、流量値Qa、流量値Qbおよび流量値Qcのいずれが精確な流量値であるか否かを判定する判定部22と、判定部22によって精確な流量値であると判定された流量値を出力する流量値出力部23とを備えるようにしたので、不具合の発生していない孔、流路および圧力センサによって検出された信号に対応する精確な流量値だけが出力される。これにより、各種圧力を検出する孔、流路および圧力センサに不具合が生じた場合であっても、流量の精確な計測を続行することができる。
また、本実施の形態の試験装置では、流量値Qa、流量値Qbおよび流量値Qcの分布と、総圧P1、後流圧P2および静圧P3,P4の値とに基づいて、総圧孔11、後流圧孔12、第1経路13、第2経路14、第3経路47、第2静圧孔16、第4経路18、第5経路19および圧力センサ20a,20b,20cのいずれに不具合があるか否かを判定する判定部22と、判定部22によって特定された不具合箇所を示す情報を出力する不具合情報出力部24とを備えるようにしたので、各種圧力を検出する孔、流路および圧力センサに不具合が生じた場合に、不具合の発生箇所を直ちに知ることができる。
[第5の実施の形態]
図18は、本発明の第5の実施の形態の流量計測装置の概要構成を表すものである。この流量計測装置は、圧力検出管10の代わりに圧力検出管60を備え、また、圧力センサ20a,20b,20cの代わりに圧力センサ20d,20e,20f,20gを備える点で、上記第1の実施の形態と相違する。
圧力検出管60は、分岐路を有する第1経路13の代わりに分岐路を有しない第1経路63を備え、また、分岐路を有する第2経路14の代わりに分岐路を有しない第2経路64を備える点で、上記実施の形態の圧力検出管10と相違する。これより、圧力センサ20dは総圧P1の値に応じた電気信号を、圧力センサ20eは後流圧P2の値に応じた電気信号を、圧力センサ20fは静圧P3の値に応じた電気信号を、圧力センサ20gは静圧P4の値に応じた電気信号をそれぞれ出力するようになっている。また、流量値演算部21は、圧力センサ20d,20e,20f,20gからの総圧P1、後流圧P2、静圧P3および静圧P4の値に応じたそれぞれの電気信号に基づいて、差圧ΔPd(=P1−P2)、ΔPe(=P1−P3)、ΔPf(=P4−P2)およびΔPg(=P3−P4)を演算するようになっている。
図19は、差圧ΔPd、ΔPe、ΔPfおよびΔPgと流量Qとの相関関係を表すものである。図2の場合と同様、差圧ΔPd、ΔPe、ΔPfおよびΔPgと流量Qとは、非線形の関係にあるものの、1対1の対応関係にあることが確認できる。また、圧力センサ20d,20e,20f,20gが実際に導通路25を流れる流体から検出した差圧ΔPd1、ΔPe1、ΔPf1およびΔPg1の値に応じた電気信号から求められる流量は、図2の場合と同様、Q1となることも確認できる。したがって、圧力センサ20d,20e,20f,20gからの電気信号を用いても流量Qを精確に計測することが可能である。
次に、判定部22での判定方法の一例について説明する。例えば、図20に示したように、圧力センサ20e,20f,20gからの電気信号に基づいて得られる流量が流量値Q1となり、圧力センサ20dからの電気信号に基づいて得られる流量が流量値Q1よりやや小さな流量値Q2となったとする。このとき、例えば、流量値Q1およびQ2が所定の範囲内にあったとしても、圧力センサ20e,20f,20gから得られた流量値がいずれも流量値Q1であるので、流量値Q1が精確な流量値となる。これにより、総圧孔11または(および)第1経路63に何らかの不具合が発生していることがわかる。
このようにして、判定部22では、上記実施の形態と同様、精確な流量値と、不具合箇所の特定を行うことができる。
本実施の形態の流量計測装置では、流量値Qd、流量値Qe、流量値Qfおよび流量値Qgの分布と、総圧P1、後流圧P2および静圧P3,P4の値とに基づいて、流量値Qd、流量値Qe、流量値Qfおよび流量値Qgのいずれが精確な流量値であるか否かを判定する判定部22と、判定部22によって精確な流量値であると判定された流量値を出力する流量値出力部23とを備えるようにしたので、不具合の発生していない孔、流路および圧力センサによって検出された信号に対応する精確な流量値だけが出力される。これにより、各種圧力を検出する孔、流路および圧力センサに不具合が生じた場合であっても、流量の精確な計測を続行することができる。
また、本実施の形態の試験装置によれば、流量値Qd、流量値Qe、流量値Qfおよび流量値Qgの分布と、総圧P1、後流圧P2および静圧P3,P4の値とに基づいて、総圧孔11、後流圧孔12、第1経路63、第2経路64、第1静圧孔15、第2静圧孔16、第3経路17、第4経路18および圧力センサ20d,20e,20f,20gのいずれに不具合があるか否かを判定する判定部22と、判定部22によって特定された不具合箇所を示す情報を出力する不具合情報出力部24とを備えるようにしたので、各種圧力を検出する孔、流路および圧力センサに不具合が生じた場合に、不具合の発生箇所を直ちに知ることができる。
以上、実施の形態を挙げて本発明を説明したが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、種々変形可能である。
本発明の第1の実施の形態の流量計測装置の概略構成を表す断面図である。 不具合がないときの差圧出力と流量値との相関関係を表す関係図である。 総圧孔に不具合があるときの差圧出力と流量値との相関関係を表す関係図である。 第1静圧孔に不具合があるときの差圧出力と流量値との相関関係を表す関係図である。 圧力センサに不具合があるときの差圧出力と流量値との相関関係を表す関係図である。 本発明の第2の実施の形態の流量計測装置の概略構成を表す断面図である。 不具合がないときの差圧出力と流量値との相関関係を表す関係図である。 第1静圧孔に不具合があるときの差圧出力と流量値との相関関係を表す関係図である。 圧力センサに不具合があるときの差圧出力と流量値との相関関係を表す関係図である。 本発明の第3の実施の形態の流量計測装置の概略構成を表す断面図である。 不具合がないときの差圧出力と流量値との相関関係を表す関係図である。 第3経路に不具合があるときの差圧出力と流量値との相関関係を表す関係図である。 圧力センサに不具合があるときの差圧出力と流量値との相関関係を表す関係図である。 本発明の第4の実施の形態の流量計測装置の概略構成を表す断面図である。 不具合がないときの差圧出力と流量値との相関関係を表す関係図である。 第1静圧孔に不具合があるときの差圧出力と流量値との相関関係を表す関係図である。 圧力センサに不具合があるときの差圧出力と流量値との相関関係を表す関係図である。 本発明の第5の実施の形態の流量計測装置の概略構成を表す断面図である。 不具合がないときの差圧出力と流量値との相関関係を表す関係図である。 総圧孔に不具合があるときの差圧出力と流量値との相関関係を表す関係図である。
符号の説明
10,20,30,40,50,60…圧力検出管、20a,20b,20c,20d,20e,20f,20g…圧力センサ、21…流量値演算部、22…判定部、23…流量値出力部、24…不具合情報出力部、25…導通路、11…総圧孔、12…後流圧孔、13,63…第1経路、14,64…第2経路、15…第1静圧孔、16…第2静圧孔、17,47…第3経路、18,38…第4経路、19…第5経路、P1,P2,P3,P4…圧力、ΔPa,ΔPb,ΔPc,ΔPd,ΔPe,ΔPf,ΔPg…差圧、Qa,Qb,Qc,Qd,Qe,Qf,Qg…流量。

Claims (4)

  1. 導通路を流れる計測対象の流体の流れに正対する向きの位置に設けられた総圧孔と、前記流体の流れに正対する向きとは逆向きの位置に設けられた後流圧孔と、前記流体の流れに平行な向きの位置に設けられた静圧孔とを有し、前記総圧孔で前記流体の流れによって生じる総圧と、前記後流圧孔で前記流体の流れによって生じる後流圧と、前記静圧孔で前記流体の静圧とをそれぞれ検出する圧力検出管と、
    前記圧力検出管によって検出される前記総圧、後流圧および静圧にそれぞれ対応した信号を出力する圧力センサと、
    前記圧力センサの出力信号に基づいて求められる、前記総圧と後流圧との第1差圧の値から前記流体の第1流量値を算出する第1演算部と、
    前記圧力センサの出力信号に基づいて求められる、前記総圧と静圧との第2差圧の値から前記流体の第2流量値を算出する第2演算部と、
    前記圧力センサの出力信号に基づいて求められる、前記静圧と後流圧との第3差圧の値から前記流体の第3流量値を算出する第3演算部と、
    前記第1流量値、第2流量値および第3流量値の分布と、前記総圧、後流圧および静圧の値とに基づいて、前記第1流量値、第2流量値および第3流量値のいずれが精確な流量値であるか否かを判定する流量値判定手段と、
    前記流量値判定手段によって精確な流量値であると判定された流量値を出力する流量値出力手段と
    を備えたことを特徴とする流量計測装置。
  2. 導通路を流れる計測対象の流体の流れに正対する向きの位置に設けられた総圧孔と、前記流体の流れに正対する向きとは逆向きの位置に設けられた後流圧孔と、前記流体の流れに平行な向きの位置に設けられた2つの静圧孔とを有し、前記総圧孔で前記流体の流れによって生じる総圧と、前記後流圧孔で前記流体の流れによって生じる後流圧と、前記2つの静圧孔で前記流体の2つの静圧とをそれぞれ検出する圧力検出管と、
    前記圧力検出管によって検出される前記総圧、後流圧および2つの静圧にそれぞれ対応した信号を出力する圧力センサと、
    前記圧力センサの出力信号に基づいて求められる、前記総圧と後流圧との第1差圧の値から前記流体の第1流量値を算出する第1演算部と、
    前記圧力センサの出力信号に基づいて求められる、前記総圧と一方の静圧との第2差圧の値から前記流体の第2流量値を算出する第2演算部と、
    前記圧力センサの出力信号に基づいて求められる、前記一方の静圧と他方の静圧との第3差圧の値から前記流体の第3流量値を算出する第3演算部と、
    前記第1流量値、第2流量値および第3流量値の分布と、前記総圧、後流圧および2つの静圧の値とに基づいて、前記第1流量値、第2流量値および第3流量値のいずれが精確な流量値であるか否かを判定する流量値判定手段と、
    前記流量値判定手段によって精確な流量値であると判定された流量値を出力する流量値出力手段と
    を備えたことを特徴とする流量計測装置。
  3. 導通路を流れる計測対象の流体の流れに正対する向きの位置に設けられた総圧孔と、前記流体の流れに正対する向きとは逆向きの位置に設けられた後流圧孔と、前記流体の流れに平行な向きの位置に設けられた静圧孔とを有し、前記総圧孔で前記流体の流れによって生じる総圧と、前記後流圧孔で前記流体の流れによって生じる後流圧と、前記静圧孔で前記流体の静圧とをそれぞれ検出する圧力検出管と、
    前記圧力検出管によって検出される前記総圧、後流圧および静圧にそれぞれ対応した信号を出力する圧力センサと、
    前記圧力センサの出力信号に基づいて求められる、前記総圧と後流圧との第1差圧の値から前記流体の第1流量値を算出する第1演算部と、
    前記圧力センサの出力信号に基づいて求められる、前記総圧と静圧との第2差圧の値から前記流体の第2流量値を算出する第2演算部と、
    前記圧力センサの出力信号に基づいて求められる、前記静圧と後流圧との第3差圧の値から前記流体の第3流量値を算出する第3演算部と
    を備える流量計測装置の不具合を検出するための試験装置であって、
    前記第1流量値、第2流量値および第3流量値の分布と、前記総圧、後流圧および静圧の値とに基づいて、前記総圧孔、後流圧孔、静圧孔および圧力センサのいずれに不具合があるか否かを判定する不具合判定手段と、
    前記不具合判定手段によって特定された不具合箇所を示す情報を出力する不具合情報出力手段と
    を備えたことを特徴とする試験装置。
  4. 導通路を流れる計測対象の流体の流れに正対する向きの位置に設けられた総圧孔と、前記流体の流れに正対する向きとは逆向きの位置に設けられた後流圧孔と、前記流体の流れに平行な向きの位置に設けられた2つの静圧孔とを有し、前記総圧孔で前記流体の流れによって生じる総圧と、前記後流圧孔で前記流体の流れによって生じる後流圧と、前記2つの静圧孔で前記流体の2つの静圧とをそれぞれ検出する圧力検出管と、
    前記圧力検出管によって検出される前記総圧、後流圧および2つの静圧にそれぞれ対応した信号を出力する圧力センサと、
    前記圧力センサの出力信号に基づいて求められる、前記総圧と後流圧との第1差圧の値から前記流体の第1流量値を算出する第1演算部と、
    前記圧力センサの出力信号に基づいて求められる、前記総圧と一方の静圧との第2差圧の値から前記流体の第2流量値を算出する第2演算部と、
    前記圧力センサの出力信号に基づいて求められる、前記一方の静圧と他方の静圧との第3差圧の値から前記流体の第3流量値を算出する第3演算部と
    を備える流量計測装置の不具合を検出するための試験装置であって、
    前記第1流量値、第2流量値および第3流量値の分布と、前記総圧、後流圧および2つの静圧の値とに基づいて、前記総圧孔、後流圧孔、2つの静圧孔および圧力センサのいずれに不具合があるか否かを判定する不具合判定手段と、
    前記不具合判定手段によって特定された不具合箇所を示す情報を出力する不具合情報出力手段と
    を備えたことを特徴とする試験装置。
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