JP4766329B2 - 多目的ガス処理装置及びその運転方法 - Google Patents

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Description

本発明は、屋内空気及び屋外大気に対する空気清浄機として利用することができるようにした多目的ガス処理装置及びその運転方法に関する。
近年、住宅の高気密化が進むに伴い、シックハウス症候群が問題となっている。その主原因は、家具や建材等の放出するホルムアルデヒド等の揮発性有機化合物(VOC)である。その対策としては、強制換気装置を24時間駆動させることが必要である。しかし、換気量を多くすると、空調負荷が増大する。そのため、熱交換機能を有する換気装置も市販されているが、熱交換の効率には限界がある。そこで、屋内用空気清浄機として、放電を応用する装置が市販されている。VOCに対しては、放電により酸化分解し、水や二酸化炭素に転換することにより除去を行う。このような放電処理は、殺菌作用も有していることから、屋内空気の殺菌にも利用可能である。このような空気清浄機を用いれば、換気量を最小限に抑えることができ、空調負荷の低減が可能となる。
一方、混雑した道路沿いではディーゼル車からの排ガスによるNOx汚染が深刻である。その対策として、エンジンの改良、排ガスの再循環、触媒を用いたNOx除去装置等の開発が進められている。
さらに、近年、生物・化学兵器が現実的脅威となっている。これに対する有効な対策はシェルターの多数配置である。シェルター用の空気清浄機として、放電を利用する方法は、細菌と化学物質の種類を問わず除去できることから、有望な方法と考えられている。
なお、吸着剤を併用した放電ガス処理方法は特開2001−300249号公報に、また、ガス再生式吸蔵放電によるNOx処理については特開2005−169221号公報に、また、ガス置換式吸蔵放電によるNOx処理については特開2005−270795号公報に、更に、真空ポンプを用いずにガス置換を可能とし、置換用の窒素ガスを繰り返し使用できるようにして少量の窒素ガスで大量の処理を可能とするガス置換・回収手法は特願2006−193532号公報に本発明者等により開示している。
特開2001−300249号公報 特開2005−169221号公報 特開2005−270795号公報 特願2006−193532号
屋内空気の殺菌やVOCの除去を放電で行う装置は既に市販されている。放電はこのような目的には有用であり、十分な除去効果を有する。ただし、空気中で放電すれば必ずオゾンやNOxが生成する。水蒸気も含んでいる場合には、硝酸ミストも生成する。それらの発生量は微量であるため、短時間の使用では問題ない。オゾンは自然分解して酸素に戻る。しかし、気密性の高い空間で長時間使用すると、NOxや硝酸が蓄積する恐れがある。特に、微量な硝酸ミストは、有効な計測方法がなく、生成量を正確に把握することが困難であるが、付着等により蓄積すれば有毒性の高い、危険な状態となる。このような有害副成物を除去するには、吸着材を用いた処理が必要となるが、それに伴い、吸着材の再生処理や、再生時に脱離する有毒ガスの廃棄が必要となり、費用対効果の面で、設置が困難な状況である。
また、ディーゼル排ガスによるNOx汚染に対する対策としては、ディーゼル車の排ガス規制強化と、それに対応するための技術開発が進められているが、未だ、汚染の深刻な地域に対して十分な効果を挙げるには至っていない。そこで、NOx大気汚染の深刻な地域に、大型のNOx除去装置を設置する方法も検討されているが、効果を発揮するためには、大量の空気を素早く処理することが必要であり、所要エネルギー量が大きくなる。このため、費用対効果の面で、実用化が困難な状況である。さらに、このようなNOx汚染大気を屋内に給気することは問題であり、吸着材等でNOxを除去した後に屋内給気を行うべきであるが、装置コストに加えて、吸着材の再生処理等にコストがかかり、やはり費用対効果の面で普及はしていない。
また、近年、テロや戦争による生物・化学兵器の使用が現実的脅威となってきている。このような緊急時の毒ガスに対する有効な対策としては、空気清浄機能を有するシェルターを多数設置することが望ましいが、費用対効果の観点から、そのような対策は進んでいない。
したがって本発明は、放電を応用した空気清浄機の運用方法に関して、屋内空気浄化、屋内給気浄化、NOx汚染大気の浄化、緊急毒ガス対策という4つの用途を兼ねる空気清浄機として利用することができるようにした多目的ガス処理装置及びその運転方法を提供することを主たる目的とする。
本発明は上記課題を解決するため、下記のような構成のシステムを採用し、またそのシステムの運用を行う。即ち、
[装置構成1]
放電を用いた空気清浄装置と、その後処理用にNOx吸着装置と硝酸ミスト吸着装置を備え、その全体または一部に真空ポンプ或いはファンを作用させる構成とする。
[運用方法1]
1.1 屋内空気の浄化
汚染された屋内空気の浄化を行うには、屋内の汚染空気を放電により浄化を行った後、放電で生成したNOxをNOx吸着材で吸着し、放電で生成した硝酸ミストを活性炭等のミスト吸着材で吸着し、再び屋内へ供給する。吸着材の吸着量が増加し、吸着性能が低下した場合には、加熱あるいは減圧処理によりNOxと硝酸を脱離させ、屋外へ排出する。
1.2 屋内給気のNOx除去
換気用の吸引空気がNOxで汚染されている場合には、NOx吸着材を通過させることにより、NOxを除去した空気を屋内に供給する。吸着材の吸着量が増加し、吸着性能が低下した場合には、加熱あるいは減圧処理によりNOxを脱離させ、屋外へ排出する。
1.3 NOx汚染大気の浄化
上記1.2において、屋内給気のNOx除去を行うことにより、NOx吸着材へのNOx吸着量が増加し、吸着性能が低下した場合に、加熱あるいは減圧処理によりNOxを脱離させ、吸着材を再生するが、その時間帯を深夜等の汚染や歩行者の少ない時間帯に行うことにより、汚染ピーク時の大気中NOx濃度を低減させるとともに、吸着材再生時の脱離ガスが歩行者へ悪影響を及ぼすのを回避する。
1.4 緊急毒ガス充満時の給気浄化
生物・化学兵器の使用等により屋外大気の毒性が強い場合には、換気用の吸引大気を放電処理することにより浄化し、放電により生成したNOxや硝酸ミストを吸着材で除去した後、屋内へ給気する。吸着材の吸着量が増加し、吸着性能が低下した場合には、加熱あるいは減圧処理によりNOxと硝酸を脱離させ、屋外へ排出する。
[装置構成2]
放電を用いた空気清浄装置と、その後処理用にNOx吸着装置と硝酸ミスト吸着装置を備えた上記1の構成に加えて、NOx吸着材の再生時の流通ガスとして用いる窒素ガスの製造装置と窒素ガス充填容器を備えた構成である。窒素ガス製造装置は、窒素ガスの高圧ボンベで代用可能である。
[運用方法2]
上記の1.3以外は同様な運用方法である。
2.1 NOx汚染大気の浄化
上記 1.2において、屋内給気のNOx除去を行うことにより、NOx吸着材のNOx吸着量が増加し、吸着性能が低下した場合に、加熱あるいは減圧処理によりNOxを脱離させて、吸着材を再生するが、その際に、NOx吸着材充填容器と放電容器内のガスを、窒素ガス充填容器中の窒素ガスと置換することにより、還元雰囲気において、吸着材からNOxを脱離させ、放電によりNOxを還元あるいは分解処理する。処理後のガスは、酸素濃度が1%程度以下の場合には、窒素ガス充填容器に戻し、NOx還元処理用ガスとして再利用する。処理後のガスの酸素濃度が1%程度を越えた場合には、屋外へ放出する。
上記のような本発明は、より具体的には下記のような手法を採用する。即ち本発明に係る多目的ガス処理装置は前記課題を解決するため、ガス中の有毒成分を放電により分解して浄化する放電容器と、NOx吸着材充填容器と、ミスト吸着剤容器の処理容器群を気体通過可能に順に接続し、前記処理容器群の入口側に屋内吸気口と屋外吸気口を選択的に接続し、前記処理容器群の出口側に屋内排気口に排気するファンと、少なくともNOx吸着材充填容器の入口側を閉じて容器内を減圧して屋外に排気する真空ポンプとを選択的に接続したことを特徴とする。
また本発明に係る他の多目的ガス処理装置は、ガス中の有毒成分を放電により分解して浄化する放電容器と、NOx吸着材充填容器と、ミスト吸着剤容器の処理容器群を気体通過可能に順に接続し、前記処理容器群の入口側に屋内吸気口と屋外吸排気口を選択的に接続し、前記処理容器群の出口側に屋内排気口に排気するファンと、少なくともNOx吸着材充填容器の入口側を閉じて容器内を減圧して排気する真空ポンプとを選択的に接続し、前記処理容器群の入口側に窒素ガスを供給可能に、第一バッファタンクを介して窒素ガス充填容器を接続し、前記真空ポンプの排気を第二バッファタンクを介して屋外吸排気口に、または前記放電容器入口側に、或いは前記第一バッファタンクを介して窒素ガス充填容器側に対して選択的に接続したことを特徴とする。
また、本発明に係る多目的ガス処理装置の運転方法は、前記多目的ガス処理装置について、前記ファンにより屋内吸気口からの屋内空気を吸引し、前記処理容器群内を通過させて浄化し、屋内に供給することを特徴とする。
また、本発明に係る他の多目的ガス処理装置の運転方法は、前記多目的ガス処理装置について、前記放電容器をバイパスして、前記屋外吸気口を前記NOx吸着材充填容器の入口側に接続するとともに、前記ミスト吸着剤容器をバイパスし、前記前記NOx吸着材充填容器の出口側を前記ファンに接続することにより、前記屋外吸気口からの屋外空気を吸引し、前記処理容器群のうちNOx吸着材充填容器のみを通過させてNOxを吸着除去することにより浄化し、屋内に供給することを特徴とする。
また、本発明に係る他の多目的ガス処理装置の運転方法は、前記多目的ガス処理装置について、前記ファンにより屋外吸気口から屋外空気を吸引し、前記処理容器群の全ての処理容器を通過させて浄化し、屋内に供給することを特徴とする。
また、本発明に係る他の多目的ガス処理装置の運転方法は、前記多目的ガス処理装置について、前記NOx吸着剤充填容器の上流側を閉鎖し、前記真空ポンプによりNOx吸着剤充填容器を減圧して吸着剤を再生し、屋外に排気することを特徴とする。
また、本発明に係る他の多目的ガス処理装置の運転方法は、前記多目的ガス処理装置について、前記NOx吸着材充填容器とミスト吸着材充填容器の最上流側を閉鎖し、前記真空ポンプにより各容器を減圧して各吸着剤を再生し、屋外に排気することを特徴とする。
また、本発明に係る他の多目的ガス処理装置の運転方法は、前記多目的ガス処理装置について、前記窒素ガス充填容器は容器内のガス圧力と容器の弾性で所定の大きさに変形する容器であることを特徴とする。
また、本発明に係る他の多目的ガス処理装置の運転方法は、前記多目的ガス処理装置について、前記真空ポンプにより前記窒素ガス充填容器の窒素ガスを前記第一バッファタンクを介して前記放電容器及び前記NOx吸着材充填容器に供給して該真空ポンプの屋外吸排気口への排気の過程で前記第一バッファタンク内のガスを第二バッファタンクに充填し、次いで放電容器とNOx吸着剤充填容器間のガスの流通を制限した状態で前記真空ポンプにより前記NOx吸着材充填容器を減圧して吸着剤からNOxを脱離して再生し、前記NOx吸着材充填容器内のガスを放電容器に供給し放電処理して前記脱離NOxガスを還元処理することを特徴とする。
また、本発明に係る他の多目的ガス処理装置の運転方法は、前記多目的ガス処理装置について、前記脱離NOxガスを還元処理した後、前記真空ポンプにより前記放電容器及びNOx吸着材充填容器を介して屋外吸排気口から屋外空気を吸引する過程で、前記放電容器及びNOx吸着剤充填容器並びに真空ポンプ内のガスを前記窒素ガス充填容器に戻し、且つ前記第2バッファタンク内のガスを前記第一バッファタンクに充填することを特徴とする。
また、本発明に係る他の多目的ガス処理装置の運転方法は、前記多目的ガス処理装置について、前記脱離NOxガスを還元処理した後、前記真空ポンプにより屋内吸気口からの屋内空気を吸引し、前記NOx吸着剤の再生処理により酸素濃度が高くなったガスが充填された前記放電容器及び前記NOx吸着材充填容器を通して屋外に排気した後、前記窒素ガス充填容器内に高純度の窒素ガスを充填することを特徴とする。
本発明は上記のように構成したので、放電を応用した空気清浄機の運用方法に関して、屋内空気浄化、屋内給気浄化、NOx汚染大気の浄化、緊急毒ガス対策という4つの用途を兼ねる空気清浄機として利用することができ、総合的な費用対効果を大幅に向上させるるようにした多目的ガス処理装置とすることができる。
本発明は簡単な装置で、屋内空気浄化、屋内給気浄化、NOx汚染大気の浄化、緊急毒ガス対策という4つの用途を兼ねる空気清浄機として利用可能とするという課題を、ガスを放電により分解して浄化する放電容器と、NOx吸着材充填容器と、ミスト吸着剤容器の処理容器群を気体通過可能に順に接続し、前記処理容器群の入口側に屋内吸気口と屋外吸気口を選択的に接続し、前記処理容器群の出口側に屋内排気口に排気するファンと、少なくともNOx吸着材充填容器の入口側を閉じて容器内を減圧して屋外に排気する真空ポンプとを選択的に接続し、これを所定の手法で運転することにより実現した。
本発明の代表的装置構成例を図1に示す。図1に示す例は、放電容器18、NOx吸着材充填容器19、ミスト吸着材充填容器20と送風用のファン21、減圧用の真空ポンプ22及びバルブV1〜V10で構成されている。
運用方法としては、以下の4通りの方法で運用することができる。
1.1 屋内空気の浄化
屋内の空気がホルムアルデヒド等の揮発性有機化合物あるいは細菌やウィルス等の微生物で汚染された場合に、汚染空気の浄化を放電により行う。放電により微生物は死滅し、揮発性有機化合物は酸化分解し、ほとんどは水や炭酸ガスとなるが、有害副成物としてNOxやオゾン、硝酸ミストが生成される。NOxはNOx吸着材を通過させることにより吸着し、硝酸ミストも活性炭等のミスト吸着材により吸着する。オゾンはこれらの吸着層を通過する際に酸素分子に戻る。このようにして浄化された空気を屋内に再度供給する。各吸着材の吸着量が増加し、吸着性能が低下した場合には、減圧処理によりNOxと硝酸を脱離させ、屋外へ排出する。排出する時間帯を深夜等の人通りの少ない時間帯に設定すれば、屋外環境への悪影響は回避できる。具体的な操作方法は以下の通りである。初期状態では、バルブは全て閉じているものとする。
(屋内空気浄化運転): 図2に示すようにバルブV1、V2、V3、V4、V5を開き、ファン21を駆動することにより、屋内吸気口23より汚染した屋内空気を放電容器18に供給し、図示していない電源より電力を供給し、放電を生成することにより汚染空気の浄化を行った後、副成物のNOxをNOx吸着材充填容器19にて吸着し、硝酸ミストをミスト吸着材充填容器20にて吸着した後、屋内排気口24より屋内へ給気する。運転終了後、バルブを全て閉じる。
(吸着材再生運転): 図3に示すようにバルブV3、V4、V6、V7を開き、真空ポンプ22を駆動することにより、NOx吸着材充填容器19とミスト吸着材充填容器20を減圧する。これによりNOxと硝酸ミストが脱離し、屋外吸排気口25より屋外へ放出されると共に、吸着材が再生される。なお、減圧の他に加熱によっても吸着材からの脱離を行うことができる。この場合には、真空ポンプ22は送風ファンで代用できる。運転終了後、バルブを全て閉じる。
1.2 屋内給気のNOx除去
ディーゼル車や工場・発電所からの排ガスにより屋外の大気がNOxで汚染されている場合には、換気用の屋外空気をNOx吸着材によりNOxを除去した後、屋内に供給する。吸着材の再生運転に関しては、下記1.3による。具体的な操作方法は以下の通りである。初期状態では、バルブは全て閉じているものとする。
(NOx吸着運転): 図4に示すようにバルブV8、V2、V9、V5を開き、ファン21を駆動することにより、屋外吸排気口25より吸引した屋外大気をNOx吸着材充填19に流通させ、NOxを吸着除去した後、屋内排気口24より屋内へ給気する。運転終了後、バルブを全て閉じる。
1.3 NOx汚染大気の浄化
上記1.2において、NOx吸着材のNOx吸着量が飽和した場合に、減圧処理によりNOxを脱離させ、吸着材を再生するが、その際に、吸着したNOxは屋外に再放出することになる。そこで、再放出の時間帯を深夜等の汚染が少なく、人通りの少ない時間帯を選択することにより、屋外大気を再汚染するという問題は回避される。むしろ、NOx吸着運転時には、屋外大気中の汚染濃度を低減させる効果を有する。特に、汚染のピーク時間帯における汚染濃度の低減に有効である。具体的な操作方法は以下の通りである。初期状態では、バルブは全て閉じているものとする。
(NOx吸着材の再生運転): 図5に示すようにバルブV9、V6、V7を開き、真空ポンプ22を駆動することによりNOx吸着材充填容器19を減圧し、NOxを脱離させ、屋外吸排気口25より屋外に放出する。運転終了後、バルブを全て閉じる。
1.4 緊急毒ガス充満時の給気浄化
生物・化学兵器の使用や火山の噴火、大規模化学火災等により屋外大気の毒性が強い場合には、換気用に吸引した屋外空気を放電処理することにより浄化する。放電処理では、ほとんどの有毒な化学種を分解処理できる他、ウイルスや細菌等の微生物も死滅させることができる。近年の住宅等の建築物は気密性が向上しているために、このような非常時には、本運転方法により、簡易毒ガスシェルターとして機能させることができる。
放電により生成したNOxや硝酸ミストは、吸着材で除去した後、屋内へ給気する。吸着材への吸着量が増加し、吸着性能が低下した場合には、減圧処理によりNOxと硝酸を脱離させ、屋外へ排出する。なお、このような吸着材再生運転時には、屋内へ浄化空気を供給することができない。吸着材の再生は、減圧処理であれば短時間で再生が終わるため、浄化空気の供給を一時的に停止することは問題ない場合が多い。しかし、一時的にも浄化空気の供給を停止できない場合には、あらかじめ予備の吸着材充填容器も用意しておき、交代で使用することにより、浄化空気を連続的に供給することも可能である。具体的な操作方法は以下の通りである。初期状態では、バルブは全て閉じているものとする。
(給気浄化運転):図6に示すようにバルブV10、V2、V3、V4,V5を開き、ファン21を駆動することにより、屋外吸排気口25より汚染した屋外空気を吸引し、放電容器18に供給する。図示していない電源より電力を供給し、放電を生成することにより汚染空気の浄化を行った後、副成物のNOxをNOx吸着材充填容器19にて吸着し、硝酸ミストをミスト吸着材充填容器20にて吸着した後、屋内排気口24より屋内へ給気する。運転終了後、バルブを全て閉じる。なお、吸着材再生運転は、前記1.1の吸着材再生運転と同様にして行うことができる。
[実施例2]
本発明の別の装置構成例を図7に示す。本実施例では、図1の構成に加えて、バルーン型窒素ガス充填容器26、第一バッファタンク27、第二バッファタンク28、窒素ガス製造装置29、バルブV11〜V17が設置されている。窒素ガスは、NOx吸着材の脱離用のガスとして用いる。窒素ガス製造装置は、窒素ガスの高圧ボンベで代用可能である。
用途は実施例1と同じ4通りの方法で運用することができ、1.3以外は全く同じ運用方法である。1.3のNOx汚染大気の浄化に関しては、本実施例では、下記に述べるようにNOx吸着材の再生時において、脱離したNOxを放電処理により分解した後、屋外に放出することで、積極的に屋外大気の浄化作用を果たすことが可能となる。
操作方法としては、1.3以外の運用方法では、バルブV11、V12、V15、V17を閉じておき、バルブV13、V14、V16を開いておく以外は、全く同じであり、図2と図8、図3と図9、図4と図10、図6と図11とを対応させて図示しており、作動はほぼ同様であるのでその説明は省略する。以下に、NOx汚染大気の浄化を行う場合の運用方法について説明する。
2.1 NOx汚染大気の浄化
屋外大気がNOxで汚染されている場合、1.2に従い、屋内給気のNOx除去を行うが、NOx吸着材へのNOx吸着量が飽和した場合には、減圧処理によりNOxを脱離させて、吸着材を再生する。この際、脱離したNOxを放電により分解処理した後、屋外に放出する。NOxの放電処理には電力が必要であるため、公共施設以外でこのような運用方法を採用することは、通常では困難である。しかし、行政により装置・運転コストの補助が行われれば、商業施設や一般家屋、集合住宅等で幅広く、NOx浄化運転を行うことができ、大気汚染の防止に十分な効果を発揮することが期待される。具体的な操作方法は以下の通りである。初期状態では、バルブは全て閉じているものとする。
(NOx吸着材の再生運転): 図12に示すようにバルブV11、V12、V10、V2、V9、V6、V7、V13、V14を開き、放電容器18、NOx吸着材充填容器19及び真空ポンプ22内のガスを、バルーン型窒素ガス充填容器26中の窒素ガスと置換すると共に、第一バッファタンク27内のガスを第二バッファタンク28内のガスと置換する。バッファタンクの役割は、置換動作における酸素混合の抑制であり、詳細は前記特許文献4に開示している。
次いで図13に示すようにバルブV11、V12、V13、V14を閉じ、V16を開く。真空ポンプ22を駆動し、バルブV2の開度を調節することによりNOx吸着材充填容器19内を減圧し、吸着したNOxを脱離させる。ガス組成は窒素ガスと酸素・NOxの混合ガスであり、酸素濃度は1%程度以下に抑えられているとする。真空ポンプ22の排気は放電容器18に導入され、図示されていない電源より電力を供給することにより放電を生成し、NOxを還元処理する。
放電処理終了後の酸素濃度が1%程度以下の場合には、 図14に示すようにバルブV14、V15、V12、V11を開き、V10を閉じ、真空ポンプ22を駆動することにより、放電容器18、NOx吸着材充填容器19及び真空ポンプ22内のガスをバルーン型窒素ガス充填容器26へ戻し、還元処理用ガスとして再利用する。この際に、第二バッファタンク28内のガスは第一バッファタンク27内へ充填される。
また、放電処理終了後、NOx分解等により酸素濃度が1%程度を越えた場合には、 図15に示すようにバルブV1、V13、V14を開き、V10、V16を閉じ、真空ポンプ22を駆動することにより、処理済みのガスを屋外吸排気口25より屋外に放出すると共に、屋内吸気口23より屋内空気を充填する。さらに、バルーン型窒素ガス充填容器26には、バルブV17を開き、窒素ガス製造装置29より窒素ガスを補給する。運転終了後は、バルブを全て閉じる。
本発明は、屋内用及び屋外用の空気清浄機として多目的に利用可能である。具体的な用途としては、(1)屋内空気の滅菌と有毒ガス分解処理、(2)NOxで汚染された屋外空気を屋内へ給気するする際のNOx除去、(3)NOxで汚染された屋外大気の浄化、(4)非常事態で屋外に毒ガスが充満した場合における屋内給気の浄化、という少なくとも4通りの目的に利用可能である。
本発明の第1実施例の基本構成図である。 同実施例における屋内空気の浄化運転時の図である。 同実施例における屋内空気浄化後の吸着剤再生運転時の図である。 同実施例における屋内給気のNOx吸着運転時の図である。 同実施例におけるNOx吸着剤の再生運転時の図である。 同実施例における緊急毒ガス充満時の給気浄化運転時の図である。 本発明の第2実施例の基本構成図である。 同実施例における屋内空気の浄化運転時の図である。 同実施例における屋内空気浄化後の吸着剤再生運転時の図である。 同実施例における屋内給気のNOx吸着運転時の図である。 同実施例における緊急毒ガス充満時の給気浄化運転時の図である。 同実施例におけるNOx吸着剤の再生運転時の第1の態様を示す図である。 同実施例におけるNOx吸着剤の再生運転時の第2の態様を示す図である。 同実施例におけるNOx吸着剤の再生運転時の第3の態様を示す図である。 同実施例におけるNOx吸着剤の再生運転時の第4の態様を示す図である。
符号の説明
18 放電容器
19 NOx吸着材充填容器
20 ミスト吸着材充填容器
21 ファン
22 真空ポンプ
23 屋内吸気口
24 屋内排気口
25 屋外吸排気口
V1〜17 バルブ

Claims (11)

  1. ガス中の有毒成分を放電により分解して浄化する放電容器と、NOx吸着材充填容器と、ミスト吸着剤容器の処理容器群を気体通過可能に順に接続し、
    前記処理容器群の入口側に屋内吸気口と屋外吸気口を選択的に接続し、
    前記処理容器群の出口側に屋内排気口に排気するファンと、少なくともNOx吸着材充填容器の入口側を閉じて容器内を減圧して屋外に排気する真空ポンプとを選択的に接続したことを特徴とする多目的ガス処理装置。
  2. ガス中の有毒成分を放電により分解して浄化する放電容器と、NOx吸着材充填容器と、ミスト吸着剤容器の処理容器群を気体通過可能に順に接続し、
    前記処理容器群の入口側に屋内吸気口と屋外吸排気口を選択的に接続し、
    前記処理容器群の出口側に屋内排気口に排気するファンと、少なくともNOx吸着材充填容器の入口側を閉じて容器内を減圧して排気する真空ポンプとを選択的に接続し、
    前記処理容器群の入口側に窒素ガスを供給可能に、第一バッファタンクを介して窒素ガス充填容器を接続し、
    前記真空ポンプの排気を第二バッファタンクを介して屋外吸排気口に、または前記放電容器入口側に、或いは前記第一バッファタンクを介して窒素ガス充填容器側に対して選択的に接続したことを特徴とする多目的ガス処理装置。
  3. 前記ファンにより屋内吸気口からの屋内空気を吸引し、前記処理容器群内を通過させて浄化し、屋内に供給することを特徴とする請求項1または2に記載の多目的ガス処理装置の運転方法。
  4. 前記放電容器をバイパスして、前記屋外吸気口を前記NOx吸着材充填容器の入口側に接続するとともに、前記ミスト吸着剤容器をバイパスし、前記NOx吸着材充填容器の出口側を前記ファンに接続することにより、前記屋外吸気口からの屋外空気を吸引し、前記処理容器群のうちNOx吸着材充填容器のみを通過させてNOxを吸着除去することにより浄化し、屋内に供給することを特徴とする請求項1または2に記載の多目的ガス処理装置の運転方法。
  5. 前記ファンにより屋外吸気口から屋外空気を吸引し、前記処理容器群の全ての処理容器を通過させて浄化し、屋内に供給することを特徴とする請求項1または2に記載の多目的ガス処理装置の運転方法。
  6. 前記NOx吸着剤充填容器の上流側を閉鎖し、前記真空ポンプによりNOx吸着剤充填容器を減圧して吸着剤を再生し、屋外に排気することを特徴とする請求項1または2に記載の多目的ガス処理装置の運転方法。
  7. 前記NOx吸着材充填容器とミスト吸着材充填容器の最上流側を閉鎖し、前記真空ポンプにより各容器を減圧して各吸着剤を再生し、屋外に排気することを特徴とする請求項1または2に記載の多目的ガス処理装置の運転方法。
  8. 前記窒素ガス充填容器は容器内のガス圧力と容器の弾性で所定の大きさに変形する容器であることを特徴とする請求項2記載の多目的ガス処理装置の運転方法。
  9. 前記真空ポンプにより前記窒素ガス充填容器の窒素ガスを前記第一バッファタンクを介して前記放電容器及び前記NOx吸着材充填容器に供給して該真空ポンプの屋外吸排気口への排気の過程で前記第一バッファタンク内のガスを第二バッファタンクに充填し、
    次いで放電容器とNOx吸着剤充填容器間のガスの流通を制限した状態で前記真空ポンプにより前記NOx吸着材充填容器を減圧して吸着剤からNOxを脱離して再生し、前記NOx吸着材充填容器内のガスを放電容器に供給し放電処理して前記脱離NOxガスを還元処理することを特徴とする請求項2記載の多目的ガス処理装置の運転方法。
  10. 前記脱離NOxガスを還元処理した後、前記真空ポンプにより前記放電容器及びNOx吸着材充填容器を介して屋外吸排気口から屋外空気を吸引する過程で、前記放電容器及びNOx吸着剤充填容器並びに真空ポンプ内のガスを前記窒素ガス充填容器に戻し、且つ前記第2バッファタンク内のガスを前記第一バッファタンクに充填することを特徴とする請求項記載の多目的ガス処理装置の運転方法。
  11. 前記脱離NOxガスを還元処理した後、前記真空ポンプにより屋内吸気口からの屋内空気を吸引し、前記NOx吸着剤の再生処理により酸素濃度が高くなったガスが充填された前記放電容器及び前記NOx吸着材充填容器を通して屋外に排気した後、前記窒素ガス充填容器内に高純度の窒素ガスを充填することを特徴とする請求項記載の多目的ガス処理装置の運転方法。
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