JP4764165B2 - ドセタキセル及びcdk阻害剤を含む組合せ - Google Patents

ドセタキセル及びcdk阻害剤を含む組合せ Download PDF

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Description

本発明は、癌及び他の増殖性疾患の治療に適している薬剤の組合せに関する。
哺乳類の細胞周期の開始、進行、及び終了は、細胞増殖にとって重要な様々なサイクリン依存性キナーゼ(CDK)複合体によって調節される。これらの複合体は、少なくとも触媒(CDKそれ自身)及び調節(サイクリン)サブユニットを含む。細胞周期の調節にとってより重要な複合体のいくつかには、サイクリンA(CDK1−cdc2、及びCDK2としても知られている)、サイクリンB1〜B3(CDK1)、サイクリンC(CDK8)、サイクリンD1〜D3(CDK2、CDK4、CDK5、CDK6)、サイクリンE(CDK2)、サイクリンK及びT(CDK9)並びにサイクリンH(CDK7)が含まれる。これらの複合体はそれぞれ、細胞周期の特定の段階に関与する。
CDKの活性は、他のタンパク質との一時的な会合により、及びCDKの細胞内局在性の変化により翻訳後調節される。腫瘍の発生は、CDK及びそれらの調節因子の遺伝的変化及び調節解除と密接に関係しており、CDKの阻害剤が有用な抗癌治療法である可能性を示唆している。実際、初期の結果は、形質転換細胞と正常細胞が、例えば、サイクリンA/CDK2に関する要求という点で異なること、従来の細胞毒性薬及び細胞増殖抑制剤で観察される一般的な宿主毒性のない新規の抗悪性腫瘍薬を開発することが可能になるかもしれないことを示唆している。
CDKの機能は、例えば、網膜芽細胞腫タンパク質、ラミニン、ヒストンH1、及び紡錘体の構成成分を含む特定のタンパク質をリン酸化して活性化又は不活性化することである。CDKによって媒介される触媒ステップは、ATPから巨大分子の酵素基質へのリン酸基転移反応を含む。いくつかの化合物群(例えば、N. Gray, L. Detivaud, C. Doerig, L. Meijer, Curr. Med. Chem. 1999, 6, 859に概説されている)は、CDK特異的ATP拮抗作用によって抗増殖性を有することが判明している。
ロスコビチンは、化合物6−ベンジルアミノ−2−[(R)−1−エチル−2−ヒドロキシエチルアミノ]−9−イソプロピルプリンである。ロスコビチンは、サイクリン依存性キナーゼ酵素、特にCDK2の強力な阻害剤であることが立証されている。この化合物は、現在抗癌剤として開発中である。CDK阻害剤は、細胞周期のG2/M期からの細胞の移行を遮断することが分かっている。
N. Gray, L. Detivaud, C. Doerig, L. Meijer, Curr. Med. Chem. 1999, 6, 859
治療方法を最適化するため、活性な薬剤を組み合わせて投与できることが多いことは、当技術分野においてよく知られている。したがって、本発明は、増殖性疾患、特に癌の治療に特に適している知られている薬剤の新たな組合せを提供することを目指している。より具体的に、本発明は、特定の薬剤を併用することに伴う驚くべきかつ予想外の効果に焦点を当てる。
第1の態様において、本発明は、ドセタキセル、又はその誘導体若しくはプロドラッグ、及びCDK阻害剤を含む組合せを提供する。
第2の態様は、薬学的に許容できる担体、希釈剤又は賦形剤と混合された本発明による組合せを含む医薬組成物を提供する。
第3の態様は、増殖性疾患を治療するための薬物の調製における本発明による組合せの使用に関する。
第4の態様は、治療における同時使用、逐次使用又は個別使用のための組合せ製剤としてのドセタキセル、又はその誘導体若しくはプロドラッグ、及びCDK阻害剤を含む医薬品に関する。
第5の態様は、増殖性疾患を治療する方法であって、ドセタキセル、又はその誘導体若しくはプロドラッグ、及びCDK阻害剤を対象に対して同時に、逐次に、又は個別に投与することを含む方法に関する。
第6の態様は、増殖性疾患を治療するための薬物の調製におけるCDK阻害剤の使用に関し、前記治療は、ドセタキセル、又はその誘導体若しくはプロドラッグ、及びCDK阻害剤を対象に対して同時に、逐次に、又は個別に投与することを含む。
第7の態様は、増殖性疾患を治療するための薬物の調製におけるドセタキセル、又はその誘導体若しくはプロドラッグ、及びCDK阻害剤の使用に関する。
第8の態様は、増殖性疾患を治療するための薬物の調製におけるCDK阻害剤の使用に関し、そこにおいて、前記薬物は、ドセタキセル、又はその誘導体若しくはプロドラッグとの併用療法に使用される。
第9の態様は、増殖性疾患を治療するための薬物の調製におけるドセタキセル、又はその誘導体若しくはプロドラッグの使用に関し、そこにおいて、前記薬物は、CDK阻害剤との併用療法に使用される。
薬物併用の効果は、本質的に予測不可能であり、一方の薬物が他方の効果を部分的又は完全に抑制する傾向が認められることが多い。本発明は、ドセタキセルとロスコビチンを組み合わせて、同時に、個別に、或いは逐次に投与しても、2剤間のいかなる有害相互作用も起こらない、という驚くべき知見に基づいている。予想外にもこのような拮抗性相互作用が一切存在しないことは、臨床応用にとって重要である。
組合せは、相乗効果を有すること、即ち、組合せは、相乗的であることが好ましい。
したがって、好ましい実施形態において、ドセタキセルとロスコビチンの組合せは、単独で投与されたどちらか一方の薬物と比較して増強された効果を生み出す。この知見の驚くべき性質は、従来技術に基づいて予想される性質とは対照的である。
以下に示す好ましい実施形態は、前述の本発明の態様すべてに適用可能である。
ドセタキセルは、ヨーロッパイチイ(Taxus baccata)の再生可能な針状葉から半合成によって調製されるタキサン系の抗癌剤である。ドセタキセルは、局所進行性又は転移性乳癌、局所進行性又は転移性非小細胞肺癌及び耐ホルモン性前立腺癌を含む多くの癌を治療するためにクリニックで広く使用されている。
作用機序は、細胞分裂において重要な役割を果たす微小管網の破壊に基づいている。より最近の研究は、単独又は組み合わせた非小細胞肺癌、頭部及び頸部癌、乳癌、胃ガン、前立腺癌及び子宮癌の一次治療におけるドセタキセルの使用に焦点を合わせている。
CDK阻害剤は、CDK2、CDK4、CDK7、CDK8及び/又はCDK9、好ましくはCDK2及び/又はCDK4の阻害剤であることが好ましい。CDK阻害剤は、ロスコビチン、プルバラノール(purvalanol)A、プルバラノールB、オロムシン(olomucine)及び国際公開第97/20842号パンフレット、国際公開第98/05335号パンフレット(CV Therapeutics)、国際公開第99/07705号(Regents of the University of California)に記載の他の2,6,9−三置換プリンから選択されることがより好ましい。さらに、CDK阻害剤は、ロスコビチン及びプルバラノールAから選択されることがより好ましい。さらに、CDK阻害剤は、ロスコビチンであることがより好ましい。
ロスコビチンは、化合物2−[(1−エチル−2−ヒドロキシエチル)アミノ]−6−ベンジルアミン−9−イソプロピルプリンであり、2−(1−D,L−ヒドロキシメチルプロピルアミノ)−6−ベンジルアミン−9−イソプロピルプリンとも記載される。本明細書で使用する用語「ロスコビチン」は、分割されたR及びS鏡像異性体、それらの混合物、及びそれらのラセミ化合物を包含する。
ロスコビチンのin vitro活性は以下の通りである。
[表]
Figure 0004764165

用語「増殖性疾患」は、本明細書において広い意味で使用され、細胞周期の制御を必要とする任意の障害、例えば、再狭窄及び心筋症などの心血管障害、糸球体腎炎及び関節リウマチなどの自己免疫疾患、乾癬などの皮膚科障害、マラリア、肺気腫及び脱毛症などの抗炎症、抗真菌、抗寄生虫障害が含まれる。これらの障害において、本発明の化合物は、アポトーシスを誘発するか、必要に応じて望ましい細胞内の静止を維持することができる。増殖性疾患は、癌又は白血病であることが好ましく、癌であることが最も好ましい。
1つの好ましい実施形態において、癌は、乳癌、非小細胞肺癌又は前立腺癌である。
特に好ましい実施形態において、本発明は、CDK依存性又は感受性障害の治療における前述の組合せの使用に関する。CDK依存性障害は、1種又は複数のCDK酵素が普通以上の活性レベルであることに関係している。このような障害は、CDK2及び/又はCDK4の異常な活性レベルと関係していることが好ましい。CDK感受性障害は、CDKレベルの異常が一番の原因ではないが、主要な代謝異常の下流となっている障害である。このようなシナリオにおいて、CDK2及び/又はCDK4は、感受性代謝経路の一部であると言うことができ、したがってCDK阻害剤は、そのような障害を治療する際に活性である可能性がある。そのような障害は、癌又は白血病障害であることが好ましい。
本明細書で使用する語句「薬物の調製」には、そのような薬物の任意の調製段階における使用の他に、薬物として本発明の構成成分を直接使用する方法が含まれる。
本発明の別の態様は、増殖性疾患を治療するための薬物の調製におけるドセタキセル、又はそのプロドラッグ若しくは誘導体の使用に関し、前記薬物は、CDK阻害剤との併用療法に使用される。
本明細書で使用する用語「併用療法」は、ドセタキセル、又はそのプロドラッグ若しくは誘導体、及びCDK阻害剤を、同時にでない場合には、両者が同じ時間枠内で治療的に作用することができる時間枠内で逐次に投与する療法を指す。
前述のように、本発明の一態様は、治療における同時使用、逐次使用又は個別使用のための組合せ製剤としてのCDK阻害剤及びドセタキセルを含む医薬品に関する。
CDK阻害剤及びドセタキセル(又は、そのプロドラッグ若しくは誘導体)は、同時に、組み合わせて、逐次に、又は個別に(投与方法の一部として)投与することができる。
本明細書で使用する「同時に」は、2剤を同時に投与することを意味するために使用され、一方、用語「組み合わせて」は、同時にではない場合には、両者が同じ時間枠内で治療的に作用することができる時間枠内に2剤を「逐次に」投与することを意味するために使用される。したがって、「逐次に」投与は、一方の薬剤を、他方の5分、10分又は数時間後に投与することを可能にするが、ただし、最初に投与した薬剤の循環半減期は、2剤が治療上有効な量で同時に存在する長さとする。構成成分の投与間の時間遅延は、構成成分の正確な性質、構成成分間の相互作用、及びそれぞれの半減期によって異なるはずである。
「組み合わせて」又は「逐次に」とは対照的に、「個別に」は、本明細書において、一方の薬剤と他方の投与間のギャップに意味があること、即ち、最初に投与した薬剤は、第2の薬剤が投与されたときには、治療上有効な量で血流中にもはや存在しないことを意味するために使用される。
本発明の1つの好ましい実施形態において、CDK阻害剤は、ドセタキセルと同時に投与される。
別の好ましい実施形態において、CDK阻害剤は、ドセタキセルに続いて投与される。
本発明の1つの好ましい実施形態において、CDK阻害剤は、ドセタキセルに先立って逐次に又は個別に投与される。CDK阻害剤は、ドセタキセルの少なくとも4時間前に投与されることが好ましく、ドセタキセルの少なくとも72時間前であることがより好ましい。
別の好ましい実施形態において、CDK阻害剤は、ドセタキセルの投与に先立って、及びその後でも投与される。
したがって、1つの特に好ましい実施形態において、ドセタキセルは、2日間のCDK阻害剤(ロスコビチン)による治療後に単回静脈内注射として投与され、続いてもう2日間のCDK阻害剤(ロスコビチン)による治療を行う。このサイクルは、14日後に繰り返されることがより好ましい。
特に好ましい実施形態において、ドセタキセルは、CDK阻害剤に先立って逐次に又は個別に投与される。ドセタキセルは、CDK阻害剤の少なくとも1時間前に投与されることが好ましく、CDK阻害剤の少なくとも24時間前であることがより好ましい。
1つの特に好ましい実施形態において、ドセタキセルは、CDK阻害剤(ロスコビチン)が連続4日間投与される1日前に単回静脈内注射として投与される。同一サイクルは、2週間後に繰り返されることがより好ましい。
1つの好ましい実施形態において、CDK阻害剤及びドセタキセルはそれぞれ、個々の構成成分に関して治療上有効な量で投与される。言い換えれば、CDK阻害剤及びドセタキセルは、たとえ構成成分が、組み合わせる以外で投与される場合であっても治療上有効と考えられる量で投与される。
別の好ましい実施形態において、CDK阻害剤及びドセタキセルはそれぞれ、個々の構成成分に関して治療量以下の量で投与される。言い換えれば、CDK阻害剤及びドセタキセルは、構成成分が、組み合わせる以外で投与される場合には治療上効果がないと考えられる量で投与される。
ドセタキセル及びCDK阻害剤は、相乗的に相互作用することが好ましい。本明細書で使用する用語「相乗的」は、ドセタキセル及びCDK阻害剤が、2つの構成成分個々の効果を足すことから予想される効果に比べ、併用した場合により大きな効果を生み出すことを意味する。有利には、相乗的相互作用は、患者に投与されるそれぞれの構成成分についてより低い投与量を可能にし、それによって化学療法の毒性を低減し、一方で同一の治療効果を生み出しかつ/又は維持することができる。したがって、特に好ましい実施形態において、各構成成分を治療量以下の量で投与することができる。
相乗的相互作用を裏付ける証拠を、添付の実施例で詳述する。
塩/エステル
本発明の薬剤は、塩又はエステル、特に薬学的に許容できる塩又はエステルとして存在することができる。
本発明の薬剤の薬学的に許容できる塩には、それらの適切な酸付加又は塩基塩が含まれる。適切な医薬品塩の総説は、Berge et al, J Pharm Sci, 66, 1-19 (1977)に見いだすことができる。塩は、鉱酸、例えば、硫酸、リン酸又はハロゲン化水素酸などの強無機酸;非置換又は置換(例えば、ハロゲンにより)の、1から4個の炭素原子からなる酢酸などのアルカンカルボン酸などの強有機カルボン酸;飽和又は不飽和ジカルボン酸、例えば、シュウ酸、マロン酸、コハク酸、マレイン酸、フマル酸、フタル酸又はテレフタル酸;ヒドロキシカルボン酸、例えば、アスコルビン酸、グリコール酸、乳酸、リンゴ酸、酒石酸又はクエン酸;アミノ酸、例えば、アスパラギン酸又はグルタミン酸;安息香酸;又は非置換若しくは置換(例えば、ハロゲンにより)の、メタン−又はp−トルエンスルホン酸などの(C〜C)−アルキル−又はアリール−スルホン酸などの有機スルホン酸により形成される。
エステルは、エステル化される官能基に応じて、有機酸又はアルコール/水酸化物を用いて形成される。有機酸には、非置換又は置換(例えば、ハロゲンにより)の、1から12個の炭素原子からなる酢酸などのアルカンカルボン酸などのカルボン酸;飽和又は不飽和ジカルボン酸、例えば、シュウ酸、マロン酸、コハク酸、マレイン酸、フマル酸、フタル酸又はテレフタル酸;ヒドロキシカルボン酸、例えば、アスコルビン酸、グリコール酸、乳酸、リンゴ酸、酒石酸又はクエン酸;アミノ酸、例えば、アスパラギン酸又はグルタミン酸;安息香酸;又は非置換若しくは置換(例えば、ハロゲンにより)の、メタン−又はp−トルエンスルホン酸などの(C〜C)−アルキル−又はアリール−スルホン酸などの有機スルホン酸が含まれる。適切な水酸化物には、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化カルシウム、水酸化アルミニウムなどの無機水酸化物が含まれる。アルコールには、非置換又は置換(例えば、ハロゲンにより)であってもよい、1〜12個の炭素原子からなるアルカンアルコールが含まれる。
鏡像異性体/互変異性体
また、本発明には、適切な場合には薬剤のすべての鏡像異性体及び互変異性体が含まれる。当業者は、光学的性質(1個又は複数のキラル炭素原子)又は互変異性の特性を有する化合物を見分けるはずである。対応する鏡像異性体及び/又は互変異性体は、当技術分野において知られている方法により単離/調製することができる。
立体及び幾何異性体
本発明の薬剤のいくつかは、立体異性体及び/又は幾何異性体として存在することがあり、例えば、1個又は複数の不斉及び/又は幾何中心を有することがあるため、2種類以上の立体異性的及び/又は幾何学的形態で存在することがある。本発明は、それらの阻害剤個々の立体異性体及び幾何異性体すべて、及びそれらの混合物の使用を企図している。特許請求の範囲で使用される用語は、これらの形態を包含するが、ただし、前記形態は、適切な機能活性(必ずしも同程度である必要はないが)を維持するものとする。
また、本発明には、薬剤又は薬学的に許容できるその塩の適切な同位体変形形態すべてが含まれる。本発明の薬剤の同位体変形形態又は薬学的に許容できるその塩は、少なくとも1個の原子が、同一の原子番号を有するが天然に通常見いだされる原子量と異なる原子によって置換されている変形形態として定義される。薬剤及び薬学的に許容できるその塩に組み入れることができる同位体の例には、H、H、13C、14C、15N、17O、18O、31P、32P、35S、18F及び36Clなどのそれぞれ水素、炭素、窒素、酸素、リン、イオウ、フッ素及び塩素の同位体が含まれる。薬剤及び薬学的に許容できるその塩の特定の同位体変形形態、例えば、H又は14Cなどの放射性同位元素が組み入れられた変形形態は、薬物及び/基質の組織分布研究において有用である。トリチウム化、即ちH、及び炭素−14、即ち14C、同位体は、調製及び検出性の容易さのため特に好ましい。さらに、重水素、即ちHなどの同位体による置換は、より大きな代謝安定性、例えば、in vivo半減期の増加又は投与必要量の減少に伴う特定の治療的利点を提供するため、ある環境において好ましいことがある。本発明の薬剤の同位体変形形態及び薬学的に許容できる本発明のその塩は、一般に、適切な試薬の適切な同位体変形形態を用い、従来の手順によって調製することができる。
溶媒和物
また、本発明には、本発明の薬剤の溶媒和形態が含まれる。特許請求の範囲において使用される用語は、これらの形態を包含する。
多形
さらに、本発明は、様々な結晶状形態、多形性形態及び(無水)含水形態である本発明の薬剤に関する。医薬品産業内では、化合物は、精製及び/又は単離の方法及びそのような化合物の合成的調製において使用される溶媒をわずかに変えることにより、そのような形態のいずれでも単離できることはよく知られている。
化学的誘導体
本明細書で使用する用語「誘導体」には、本発明の薬剤の1種又は複数の化学修飾が含まれる。そのような化学修飾の実例は、ハロ基、アルキル基、アシル基又はアミノ基による水素の置換であろう。
プロドラッグ
さらに、本発明には、プロドラッグ形態としての本発明の薬剤が含まれる。そのようなプロドラッグは、一般に、ヒト又は哺乳類対象に投与された時点で修飾を逆戻りさせることができるように、1個又は複数の基が修飾された本発明の薬剤である。そのような逆戻りは、通常、そのような対象において天然に存在する酵素によって行われるが、in vivoで逆戻りを行うために、そのようなプロドラッグと一緒に第2の薬剤を投与することが可能である。そのような修飾の例には、エステル(例えば、前述のいずれか)が含まれ、逆戻りをエステラーゼなどで行うことができる。他のこのような系は、当業者によく知られているはずである。
投与
本発明の医薬組成物は、経口、直腸、経膣、非経口、筋肉内、腹腔内、動脈内、髄腔内、気管支内、皮下、皮内、静脈内、経鼻、口腔内又は舌下の投与経路に適合させることができる。
経口投与のためには、圧縮錠剤、丸剤、錠剤、ジェル剤(gellules)、点滴剤、及びカプセル剤が特に使用される。これらの組成物は、1投与当たり活性成分1〜2000mg、より好ましくは50〜1000mgを含有することが好ましい。
投与の他の形態は、静脈内、動脈内、髄腔内、皮下、皮内、腹腔内又は筋肉内に注射することができ、滅菌又は滅菌可能な溶液から調製される液剤又は懸濁剤を含む。また、本発明の医薬組成物は、坐剤、膣坐剤、懸濁剤、乳剤、ローション剤、軟膏剤、クリーム剤、ジェル剤、スプレー剤、液剤又は散布剤の形態であってもよい。
経皮投与の代替手段は、皮膚用パッチ剤の使用による。例えば、活性成分を、ポリエチレングリコール又は流動パラフィンの水性エマルジョンからなるクリーム中に組み入れることができる。また、活性成分を、1〜10重量%の濃度で、必要に応じて安定剤及び保存剤と一緒に白蝋又は白軟パラフィン基剤からなる軟膏中に組み入れることができる。
注射用形態は、1投与当たり活性成分10〜1000mg、好ましくは10〜500mgを含有することができる。
組成物は、単位剤形、即ち、単位投与量、又は複数若しくは副次的単位の単位投与量を含有する個別部分の形態で製剤化することができる。
特に好ましい実施形態において、本発明の組合せ又は医薬組成物は、静脈内に投与される。
用量
当業者は、必要以上の実験なしに、対象に対して投与するための本組成物のうち1種の適切な投与量を容易に決定することができる。通常、医師は、個々の患者に最も適しているはずの実際の用量を決定するはずであり、実際の用量は、用いられる特定の化合物の活性、その化合物の代謝安定性及び作用時間、年齢、体重、一般健康状態、性別、食事、投与の方法及び時間、排泄の速度、薬物の組合せ、特定の状態の重症度、及び個々の受けている治療法によって異なるはずである。本明細書に開示される用量は、平均的症例の例である。より高いかより低い用量範囲が適当とされる個々の場合があることは言うまでもなく、そのような用量は、本発明の範囲に含まれる。
必要に応じて、体重1kg当たり0.1〜30mg、例えば、0.1〜10mg/kg、より好ましくは体重1kg当たり2〜20mgの投与量で薬剤を投与することができる。
指針として、ドセタキセルは、通常、医師の指示に従い、体表面1m当たり60〜100mgの用量で21日毎に1時間かけて静脈内に、又は20〜40mg/mの用量で毎週1時間かけて静脈内に6カ月まで投与される。用量及び投与の回数は、通常、患者の一般的病状及び超過敏反応のような有害作用の重症度並びに造血系及び神経系に対して引き起こされる有害作用に適応させる。
ロスコビチンは、通常、約0.05〜約5g/日、好ましくは約0.4〜約3g/日投与される。ロスコビチンは、錠剤又はカプセル剤で経口投与されることが好ましい。ロスコビチンの総一日量は、単回投与として投与するか、1日当たり2、3又は4回投与される分割用量に分けることができる。
ロスコビチンは、0.4〜3g/日の用量で経口又は静脈内として投与されることが好ましい。次いで、ドセタキセルは、前述の適切な用量で最も適していると考えられる方法で投与される。ドセタキセルは、ロスコビチンの投与から少なくとも24時間後に投与されることが好ましい。
本発明について、実施例により、及び以下の図を参照しながらさらに説明する。
ロスコビチンの増殖抑制活性は、単層アッセイ及び腫瘍幹細胞アッセイを用い、MDA−435乳癌細胞系及びPCM−3前立腺細胞系に対して単独及びドセタキセルと組み合わせて測定した。
方法及び材料
化合物
CDK阻害剤(例えばロスコビチン)の保存溶液は、DMSO中で調製し、アリコートを−20℃で保存した。最終希釈液は、使用直前に培地(Iscove’s Modified Dulbecco’s Medium;Life Technologies、Karlsruhe)中で調製した。
クローン形成アッセイ
ヒト腫瘍異種移植片からの単細胞浮遊液の調製
胸腺無形成ヌードマウス(NMRI、Naval Medical Research Institute、USA、nu/nu系、発明者の飼育施設から入手)における連続継代において皮下増殖した固形ヒト癌異種移植片を無菌状態で摘出し、機械的に脱凝集させ、続いて37℃において30分間、RPMI 1640−Medium(Life Technologies)に溶かしたコラゲナーゼ(41U/ml、Sigma)、DNAse I(125U/ml、Roche)、ヒアルロニダーゼ(100U/ml、Sigma)及びディスパーゼII(1.0U/ml、Roche)と共にインキュベートした。細胞を200μm及び50μmメッシュサイズの篩に通し、無菌PBS緩衝液(Life Technologies)で2回洗浄した。生細胞の割合は、トリパンブルー排除を用いNeubauer血球計算板で測定した。
培養方法
クローン形成アッセイは、Hamburger及びSalmonによって導入された改良二層軟寒天アッセイに従い、24ウェルフォーマットで行った[Alley, M.C., Uhi, C.B. & M.M. Lieber, 1982. Improved detection of drug cytotoxicity in the soft agar colony formation assay through use of a metabolizable tetrazolium salt. Life Sci. 31: 3071-3078]。底層は、0.2ml/ウェルのIscove’s Modified Dulbecco’s Medium(20%(v/v)ウシ胎児血清及び0.01%(v/v)ゲンタマイシンを添加)及び0.75%(w/v)寒天からなっていた。4×10〜8×10個の細胞を、0.4%(w/v)寒天が添加された同一培地0.2mlに加え、底層上の24マルチウェルディッシュにプレートした。細胞増殖抑制剤は、0.2mlの培地中で連続暴露(薬物オーバーレイ)によって使用した。各ディッシュは、媒体を含有する6個の対照ウェル及び6濃度で3つ1組の薬物処置群を含んでいた。培養液を加湿雰囲気中で8〜20日間37℃及び7.5%COにおいてインキュベートし、倒立顕微鏡を用いてコロニー増殖について詳しくモニターした。この期間中、in vitroの腫瘍増殖は、直径50μmを超えるコロニーの形成をもたらした。最大コロニー形成時に、自動画像解析システム(OMNICON FAS IV、Biosys GmbH)により計数を行った。評価の24時間前に、生きているコロニーを塩化2−(4−ヨードフェニル)−3−(4−ニトロフェニル)−5−フェニルテトラゾリウム(1mg/ml、100μl/ウェル)の無菌水溶液で染色した[i]。
以下の品質管理基準が満たされている場合に、アッセイは十分に評価可能であると見なした:
− 24マルチウェルプレートの対照群ウェルにおける平均コロニー数が20コロニー以上であり、コロニー直径が50μmを超えていること
− 陽性対照化合物5−フルオロウラシル(5_FU)(1000μg/mlの中毒量において)は、対照の20%未満のコロニー生存率をもたらさねばならない
− 0又は2日目の初期プレートカウント数は、最終対照群カウント数の20%未満であること
− 対照群における変動係数が50%以下であること
データ評価
薬物効果は、処置プレートにおける平均コロニー数を未処置対照の平均コロニーカウント数と比較することにより得られる生存の割合(試験群対対照群値によって表される相対コロニーカウント数、T/C値[%])で表した:
Figure 0004764165

コロニー形成をそれぞれ50%(T/C=50%)及び70%(T/C=30%)抑制するのに必要な薬物濃度であるIC50及びIC70値は、相対コロニーカウント数に対して化合物濃度をプロットすることにより決定した。平均IC50及びIC70値は、下式に従って算出し、
Figure 0004764165


xは、特定の腫瘍モデルであり、nは、試験した腫瘍モデルの総数である。IC50又はIC70値が、調べた投与量範囲内で決定できない場合には、試験した最低又は最高濃度を計算のために使用した。
平均グラフ解析(IC−プロット)において、個々の腫瘍タイプにおける試験化合物について得られるIC70値の分布を、試験したすべての腫瘍について得られる平均IC70値に対して示す。個々のIC70値は、対数目盛り軸にバーとして表す。左へのバーは、平均値より低いIC70値を示し(より感受性の腫瘍モデルを示す)、右へのバーは、より高い値を示す(むしろ耐性の腫瘍モデルを示す)。したがって、ICプロットは、化合物の抗増殖性プロフィールの指紋に相当する。
試験手順:ロスコビチンと標準薬剤の組合せ
細胞系
6種のヒト腫瘍細胞系の特性を以下の表1に示す。
Figure 0004764165

肺癌細胞系LXFA629Lは、1999年にRoth他により記載されたヒト腫瘍異種移植片から確立された[Roth T, Burger AM, Dengler W, Willmann H, Fiebig HH. Human tumor cell lines demonstrating the characteristics of patient tumors as useful models for anticancer drug screening. In: Fiebig HH, Burger AM (eds). Relevance of Tumor Models for Anticancer Drug Development. Contrib. Oncol. 1999, 54: 145-156]。ドナー異種移植片の起源は、1992年にFiebig他によって記載されている[Fiebig HH, Dengler WA, Roth T. Human tumor xenografts: Predictivity, characterization, and discovery of new anticancer agents. In: Fiebig HH, Burger AM (eds). Relevance of Tumor Models for Anticancer Drug Development. Contrib. Oncol. 1999, 54: 29-50]。
細胞系DLD1及びHT29(大腸)、並びに前立腺癌DU145及びPC3Mは、US−NCI(National Cancer Institute、USA)から入手した。
前立腺癌22RV1は、American Type Culture Collection(ATCC)から購入した。
細胞は、毎週1回又は2回、ルーチン的に継代した。細胞は、培養液中で20継代以下に維持した。すべての細胞は、10%ウシ胎児血清(Sigma、Deisenhofen、Germany)及び0.1%ゲンタマイシン(Invitrogen)を添加したRPMI 1640培地(Invitrogen、Karlsruhe、Germany)中、加湿雰囲気(95%空気、5%CO)で37℃において増殖させた。
細胞増殖アッセイ
改良ヨウ化プロピジウムアッセイを用い、ヒト腫瘍細胞系の増殖に対するロスコビチンの効果を評価した[Dengler WA, Schulte J, Berger DP et al. (1995). Development of a propidium iodide fluorescence assay for proliferation and cytotoxicity assay. Anti-Cancer Drugs 1995, 6:522-532]。手短に言えば、トリプシン処理により指数増殖期の培養液から細胞を集菌し、カウントし、細胞系に応じた細胞密度(1ウェル当たり5〜12,000個の生細胞)で96ウェル平底マイクロタイタープレートにプレートした。細胞に指数増殖を再開させるための24時間回収後、培地(1プレート当たり3個の対照ウェル)又は様々な濃度の被験物質no.1(標準薬剤)を含有する培地20μlをウェルに加えた。各濃度を3つ1組でプレートした。各プレートに対し、マイクロタイタープレートの4個の区画に被験物質no.1を5濃度で4回適用した。区画1は、被験物質no.1単独用で、区画2〜4には、3つの異なる時点でそれぞれ、被験物質no.2(ロスコビチン)を適用した。4日間の連続した被験物質暴露の後、薬物を含む、又は含まない細胞培地をヨウ化プロピジウム(PI)水溶液(7μg/ml)200μlによって置換した。PIは、漏出性又は溶解した細胞膜しか通過しないため、死細胞のDNAは染色されて測定されるが、生細胞は染色されなかった。生細胞の比率を測定するため、プレートを凍結することによって細胞を透過化処理すると、すべての細胞が死滅した。プレートを解凍した後、Cytofluor4000マイクロプレートリーダー(励起530nm、発光620nm)を用いて蛍光を測定し、総細胞数に対する直接の関係を得た。増殖抑制は、処置/対照×100(%T/C)として表し、各組合せについてのIC50、IC70及びIC90値は、細胞生存度に対して化合物濃度をプロットすることによって決定した。
MTTアッセイ
MTTアッセイを用い、ドセタキセルの有無についてロスコビチンの効果を評価した。MTTアッセイは、MTTをホルマザンに変換する生細胞の能力に基づく分光光度アッセイである。細胞濃度は、試験波長570nm及び基準波長630nmにおける吸光度を測定することによって推定した。自動化手順を利用し、これらの試験で使用したすべての薬剤のIC50値(細胞増殖を対照の50%抑制する薬物の濃度)を決定した。細胞系は、将来的な臨床試験設計について具体的可能性を考慮して選択した。初めに、一連の濃度にわたりロスコビチン及びドセタキセルを別々に試験した。最初のIC50分析が完了した後、組合せを試験した。組合せ試験について、相互作用のタイプの特徴を明らかにするために使用した濃度(個々の薬剤のIC50の割合として表す)スキームを以下に示す:
薬物濃度(IC50の割合として表す)
ロスコビチン ドセタキセル
100 0
75 25
60 40
50 50
40 60
25 75
0 100
0 0
組合せ試験の統計分析
組合せ曲線を解釈するため、各試験の組合せ(75:25 ロスコビチン/ドセタキセル)及びエンドポイント(100:0−ロスコビチン及び0:100−ドセタキセル)について統計学的比較を行った。統計学的に有意な知見は、組合せ(ロスコビチンとドセタキセル)の吸光度値と両エンドポイント値(ロスコビチン単独及びドセタキセル単独)の間に差が存在することが必要である[Greco et al, The search for synergy; A critical review from a response surface perspective. Phamacol; Review 47:331-385, 1995;Laska et al, Simple designs and model-free tests for synergy; Biometrics 50: 834-841, 1994]。値の大部分(5個のうち3個以上)が統計学的にライン(終点)の上又は下である場合、それぞれ拮抗作用又は相乗作用が記載される。さもなければ、パターンは、相加的相互作用とより一致している。
結果
ロスコビチン暴露と、それに続くドセタキセル
これらの試験において、乳癌細胞(MDA−435)は、ロスコビチンに24時間にわたり前暴露し、続いてドセタキセルに24時間暴露した(表2及び3、図1)。両薬剤へのこの一連の暴露はこれらの薬剤間の相乗的相互作用を示唆するパターンをもたらした。
Figure 0004764165

Figure 0004764165

ヒト腫瘍異種移植片試験
ドセタキセルと組み合わせたロスコビチンの役割を、in vivoでヒト腫瘍異種移植片で検討した。NCI由来のヒト肺癌H460は、免疫欠損ヌードマウスにおいて異種移植片として皮下で増殖させた。ロスコビチンとドセタキセルを組み合わせる様々なスケジュールに特別に焦点を向けた。
動物情報
具体的情報
マウス系統: NMRInu/nu
動物供給元: Institute of Experimental
Oncology、Oncotest GmbH、
Freiburg、Germany
マウスの性別: 雌及び雄
無作為化時の体重中央値: 雌:28〜32グラム
雄:30〜36グラム
無作為化時のおおよその年齢:6〜9週齢
動物の健康状態及び馴化期間
すべての実験は、German Animal Health and Welfare Act(Tiershutzgesetz)のガイドラインに従って実施した。
動物の健康状態は、健康状態の良好な動物のみが選択されて試験手順に入ることを保証するため、腫瘍移植の前日及び無作為化の前日に検査した。
動物の群化及び無作為化
腫瘍移植の間に、耳クリップを用いて動物へ任意に番号をつけた。化合物を最初に投与する前日、腫瘍体積に応じて担癌動物をいくつかの群に層別化した。適切な腫瘍体積を持つ動物のみを選択し、治療群及び対照群へ無作為に分配した。無作為化は、「Lindner’s Randomization Tables」を用いて行った。各群は、6〜9匹のマウスからなった。治療開始時の腫瘍体積は、PC3Mで86mm、DU145で103mm、MAXF857で186mm及びLXFL H460で75mmであった。
動物の識別
個々の耳タグ番号で各マウスを識別した。試験の初めに、実験番号、腫瘍移植日、無作為化日、腫瘍タイプ、腫瘍番号、マウス系統、性別、及び個別マウス番号を示す記録カードで各ケージを標識した。群同一性の無作為化後、試験化合物、用量、スケジュール及び投与経路を加えた。
飼育条件
飼育
動物は、ラミナーフローラケット(laminar flow rackets)内でフィルターフード付きのMacrolon(商標)III型ケージ(1ケージ当たり最大8匹のマウス)で飼育した。ケージは、Oncotestの個別の部屋に置いた。ケージは、使用前に121℃で殺菌し、週に2回取り替えた。室温は、24±1℃に維持し、相対湿度は50±10%に維持した。動物は、自然の昼光周期下で飼育した。
飼料及び給水
動物には、Altromin Extrudat 1439 Rat/Mouse飼料を与えた。飼料は、Altromin GmbH(Lage、Germany)から購入した。
水は、121℃で30分間殺菌した。殺菌後、0.9g/lのソルビン酸カリウムを加え、1N HClでpHを2に調整した。摂水量は、毎日視覚的に監視し、週に2回ボトルを取り替えた。飼料と水は自由に摂取させた。
床敷
Rettenmaier & Sohne Faserstoffwerke(Ellwangen−Holzmuhle、Germany)製の動物用床敷S8/15を使用した。床敷は、130℃で15分間殺菌し、週に2回替えた。床敷は、E.Muller(Forchheim、Germany)により納入された。
生産業者は、生物学的/真菌汚染、並びにリン酸エステル、ヒ素、カドミウム、鉛及び水銀の含有量について3カ月毎にほこりのない床敷を分析する。これらの分析は、Agriculture Analyses and Research Institute、Ministry of Agriculture、Kiel、Germanyで行った。品質証明は、Rettenmaier & Sohne Faserstoffwerke(Ellwangen−Holzmuhle、Germany)に寄託されている。
腫瘍形成
腫瘍モデルの特徴
ヒト肺癌細胞系H460は、US National Cancer Instituteから入手した。この腫瘍細胞系を、ヌードマウスへの皮下注射によってin vivoで定着させ、安定な増殖挙動が得られるまで腫瘍を増殖させた。
MAXF857は、フライブルク大学の内科で治療された患者から定着させた。それらを、ヌードマウスに患者組織を移植することによって定着させ、安定な増殖挙動が観察されるまで腫瘍を増殖させた。初期の継代からのマスターストックは、液体窒素中で凍結させた。特定のマスターストックバッチは、さらに約10継代のためのみに使用する。
ヒト腫瘍異種移植片の移植
断片は、ヌードマウスにおける連続継代から入手した。ドナーマウスから腫瘍を摘出後、腫瘍を断片に分け(直径1〜2mm)、マウスにおける皮下移植までRPMI1640培地に置いた。
イソフルランの吸入によりマウスを麻酔した。背部の皮膚に小さな切開を行った。腫瘍断片(マウス1匹につき2個の断片)をピンセットで移植した。マウスを毎日モニターした。
試験物質
ロスコビチン(Cyclacel Ltdより供給された)は、4℃において暗所に保存した。物質は、50mM HCl及び0.05%Tween80を含有する緩衝液に溶かした。溶液は、毎日新たに調製した。基準化合物を以下の通り調製した。ドセタキソール(タキソテール(登録商標)、Aventis)は臨床製剤として使用した。
治療手順
投与経路
ロスコビチン及び媒体(50mM HCl及び0.05%Tween80)は、経口投与した。タキソテールは、静脈内投与した。
薬物用量及び治療計画
試験化合物ロスコビチンは、少なくとも3日にわたり300及び150mg/kg/日の投与量で投与した。第2の治療サイクルは、第1サイクルの1〜3週間後に行った。一日量を分割し、0及び6時間目に投与した。タキソテールは、最適な用量(20mg/kg)及びスケジューリングで投与した。標準抗癌剤は、同日に投与する場合にはロスコビチン投与の15分前に投与した。
対照マウスには、ロスコビチンの投与スケジュールを用いて媒体(10ml/kg/日)を投与した。
MTDは、最終薬物投与後2週間以内の初期体重から約15%の体重減少中央値及び動物3匹中1匹の薬物関連死亡という許容度として定義した。
知見
死亡率
死亡率のチェックは毎日行った。致死作用は、最終治療後7日までに発生することを薬物に関連していると見なした。
体重
マウスの体重は、週2回、即ち腫瘍を測定するのと同じ日に測定した。
治療群の体重は、群の全動物について絶対及び相対体重中央値で表した。個々の動物の相対体重は、下式に従って算出した:
Figure 0004764165

腫瘍体積
腫瘍体積は、無作為化の日(0日目)、その後は週2回、キャリパーによる二次元測定により測定した。腫瘍体積は、式:(a×b)×0.5に従って算出し、a及びbは、2つの垂直腫瘍直径を表し、aはより大きな直径、bはより小さな直径を表す。
試験エンドポイント
治療群の全マウスは、動物実験を実施するための指針に従い、腫瘍が約16mm(2.0グラム)の平均直径に達した場合に致死させることとした。試験群は、約100mmの初期腫瘍体積が少なくとも4倍増加した場合に終了させた。
抗腫瘍活性
抗腫瘍効果は、対照群に対する最大腫瘍抑制に従って評価した。データ評価は、特別に設計されたソフトウェアを用いて行った。
相対腫瘍体積
相対腫瘍体積(RTV)は、X日目の腫瘍体積(V)を0日目の腫瘍体積(V)で割り、100%を掛けることにより、個々の腫瘍について算出した。治療群の腫瘍体積は、群の全マウスのRTV中央値として表した。RTV中央値は、増殖曲線を描くこと、及び治療評価のために使用した。
腫瘍倍増時間
試験及び対照群の腫瘍倍増時間(Td)は、200%のRTV中央値に達するために必要な日数として定義する。
腫瘍抑制、試験/対照値(%)
実験期間内の特定の日における至適増殖抑制は、対照群に対する試験群のRTV値中央値に100を掛けて算出した(T/C(%))。
相対腫瘍体積T/Tは、以下の通り定義する:
Figure 0004764165

絶対増殖遅延
絶対増殖遅延は、Td(試験)−Td(対照)の日数の差として定義する。
有効性基準
特定の試験群について記録される最小(又は至適)T/C値は、それぞれの治療についての最大抗腫瘍活性に相当する。
T/C%及びT/Tは、以下の通り定義される有効性レベルの活性ランク付けのために使用した:
Figure 0004764165

ヒト腫瘍異種移植片試験の結果
実験1
原発性乳癌異種移植片(MAXF857)における腫瘍サイズに対するロスコビチン(CYC−202)及びドセタキセル(タキソテール)投与の効果を図2に示す。MAXF857異種移植片マウスは、無作為後2日目に単剤としてのタキソテールで、無作為化後0〜3日目及び7〜9日目に単剤としてのロスコビチンで、又は2つの治療法の組合せで治療した。ロスコビチンとタキソテールの組合せは、顕著な相乗作用を示した。組合せは、単独療法(至適T/Cは63%及び21%)に比べて著しく活性(至適T/C2%)であった。この効果は、p<0.001で統計学的に有意であった(24日目のMann−Whitney−WilcoxによるU検定)。
実験2
肺癌異種移植片(LXFL H460)におけるタキソテール/ロスコビチンスケジューリングを図3A及び3B、並びに以下の表4に示す。
Figure 0004764165

毒性及びT/C値を以下の表5に示す。
Figure 0004764165

単剤としてのロスコビチンは、わずかな抗腫瘍効果を発揮することが分かったが(4日にわたり1日2回で300mg/kg、T/C=64%)、同一用量の化合物は、スケジュール依存的にドセタキセル(2週間の間隔で20mg/kgを2回単回注射、T/C=27%)の有効性を増す。
最高の効果(及び顕著な相乗効果)は、ロスコビチンを4日連続投与する1日前に単回静脈内注射としてドセタキセルを投与し、同一サイクルを2週間後に繰り返した場合に得られた(スケジュール1:T/C=3%)。媒体治療対照との関係において、この組合せの腫瘍増殖遅延は32日を超えたのに対し、単独療法のドセタキセルでは9日であった。また、このスケジュールは、持続性の抗腫瘍効果をもたらした。腫瘍倍増時間は、対照における3日に対して約28日であった。
ドセタキセルを、2日間のロスコビチンによる治療後に単回注射として投与し、続いてもう2日間のロスコビチンによる治療を行い、このサイクルを14日後に繰り返した場合、わずかな有益性が観察された(スケジュール3:T/C=14%)。
4日間のロスコビチン治療の1週間前にドセタキセルを投与し、同一サイクルを2週間後に繰り返すスケジュールは、相乗作用を示さなかった(スケジュール4:T/C=36%)。
最も少ない有益性は、ロスコビチンを連続して4日間投与した後にドセタキセルの単回注射を行った際(10日間隔で2サイクル)に得られた(スケジュール2:T/C=40%)。試験期間中に顕著な毒性は認められなかった。
併用療法において、体重減少は、単独療法におけるよりもわずかに顕著であったが(初期体重中央値の12%まで)、許容範囲内であった。したがって、スケジュール依存性は、極めて重要であり、最良の結果は、ロスコビチンのサイクルの直前、即ちロスコビチンの1日前にドセタキセルを投与した場合に得られた。
要約すると、これらの結果は、ロスコビチンと組み合わせてドセタキセルを投与することは、どちらか一方の薬物を単独で、又は同時に投与するのに比べて増強された効果を生み出すことを示している。この効果は、2つの構成成分間の相乗的相互作用を示している。
本発明の範囲及び精神を逸脱することのない本発明の様々な修正形態及び変形形態は、当業者にとって明らかであろう。特定の好ましい実施形態に関連して本発明を説明してきたが、当然のことながら、特許請求項に記載の本発明を、過度にそのような特定の実施形態に限定すべきではない。実際、関連分野の当業者にとって明白である本発明を実施するために記載された様式の様々な修正形態は、本発明によって包含されることを意図している。
ロスコビチンによる24時間の前暴露と、それに続く24時間のドセタキセル暴露の効果を示す図である。 MAXF857原発性乳癌異種移植片における腫瘍サイズに対するロスコビチン(CYC−202)及びドセタキセル(タキソテール)投与の効果を示す図である。より詳しく述べると、図2は、対照と対比したロスコビチン単独、ドセタキセル単独、及びロスコビチン/ドセタキセルの組合せによる治療について、時間(無作為化後日数)に対する相対腫瘍体積中央値を示している。 A及びBは、肺癌異種移植片(LXFL H460)におけるドセタキセル/ロスコビチンスケジューリングの効果を示す図である。より詳しく述べると、図3は、ドセタキセル単独、ロスコビチン単独、及び様々なロスコビチン/ドセタキセルスケジュールについて、時間(治療開始後日数)に対する相対腫瘍体積中央値を示している。

Claims (12)

  1. ドセタキセル及びロスコビチンを含む組合せ製剤。
  2. 請求項1に記載の組合せ製剤、及び薬学的に許容できる担体、希釈剤又は賦形剤を含む医薬組成物。
  3. 増殖性疾患を治療するための薬物の調製における請求項1に記載の組合せ製剤の使用。
  4. 治療における同時使用、逐次使用又は個別使用のための組合せ製剤としてのドセタキセル及びロスコビチンを含む医薬品。
  5. 薬学的に許容できる担体、希釈剤又は賦形剤を含む医薬組成物の形態である請求項4に記載の医薬品。
  6. 増殖性疾患の治療において使用するための請求項4又は5に記載の医薬品。
  7. 増殖性疾患が、癌である請求項6に記載の医薬品。
  8. 癌が、前立腺癌である請求項7に記載の医薬品。
  9. 増殖性疾患を治療するための薬物の調製におけるロスコビチンの使用であって、前記治療が、ドセタキセル及びロスコビチンを対象に対して同時に、逐次に、又は個別に投与することを含む使用。
  10. 増殖性疾患を治療するための薬物の調製におけるロスコビチン及びドセタキセルの使用であって、対象にロスコビチンを逐次投与する前に、前記ドセタキセルを前記対象に投与する、使用。
  11. 増殖性疾患を治療するための薬物の調製におけるロスコビチンの使用であって、前記薬物が、ドセタキセルとの併用療法用であり、ロスコビチンを連続4日間投与する1日前に、前記ドセタキセルを単回静脈内注射として投与する、使用。
  12. 増殖性疾患を治療するための薬物の調製におけるドセタキセルの使用であって、前記薬物が、ロスコビチンとの併用療法用であり、ロスコビチンを連続4日間投与する1日前に、前記ドセタキセルを単回静脈内注射として投与する、使用。
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