JP4764119B2 - 天蓋付き底棲生物用養殖礁、およびそれによる底棲生物の養殖方法 - Google Patents
天蓋付き底棲生物用養殖礁、およびそれによる底棲生物の養殖方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4764119B2 JP4764119B2 JP2005269249A JP2005269249A JP4764119B2 JP 4764119 B2 JP4764119 B2 JP 4764119B2 JP 2005269249 A JP2005269249 A JP 2005269249A JP 2005269249 A JP2005269249 A JP 2005269249A JP 4764119 B2 JP4764119 B2 JP 4764119B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- canopy
- reef
- flat
- protective wall
- sea
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02A—TECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
- Y02A40/00—Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production
- Y02A40/80—Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production in fisheries management
- Y02A40/81—Aquaculture, e.g. of fish
Landscapes
- Artificial Fish Reefs (AREA)
- Farming Of Fish And Shellfish (AREA)
Description
我が国におけるナマコの消費量は、主に酒の肴や正月料理等の生食用として比較的僅かなものに留まっているが、アジア全体における干しナマコは、中華料理用やあるいは医薬品の材料等として広く知られ、特に近年、目覚ましい経済発展を遂げている中国にあっては、高級食材としての需要が拡大しており、年を追う毎に魚価が上がり、我が国内の各産地においてもナマコの輸出量が年々増加する傾向にあり、こうしたニーズの拡大によって漁獲量が増えるに従い、各漁場では特大のナマコが殆ど見られなくなり、稚ナマコの数も減少傾向にある等、獲り過ぎの徴候が見られるようになってきている。
そうした中、生育区や育成区および夏眠区といったナマコの棲息区を確保する魚礁の開発が求められているが、従前までの魚礁には、特開2001−346476号公報「餌料培養礁を備えた人工漁礁」発明として提案されているもののように、4本の支持脚を備えたコンクリート製の魚礁ブロックと、この魚礁ブロックの上面側に固定される4本の支持脚を備えた鉄骨構造の魚礁枠体とから構成され、内部に魚礁枠体側空間層と、魚礁ブロック側空間層とからなる空間部を有する人工漁礁を設け、その魚礁枠体の上面側に貝殻群をモルタルにより相互に一体化して内部に多数の空洞部を備えた多孔質状の餌料培養層を収納する網体からなる複数の網籠を配列し、その全体を上側から餌料培養層、魚礁枠体側空間層、および魚礁ブロック側空間層とを形成するものとして、有用魚類の餌料を増殖させて魚を蝟集させ、貝殻の流失を防止して長期に渡って有用魚類の餌料となる多毛類、小甲殻類等を増殖させることを可能としたものや、特開2002−17199号公報「人工漁礁」発明に開示された頂板周囲に傾斜側板を連設し、各傾斜側板下縁に可動側板を開閉動自在に連設して魚礁本体を構成し、該可動側板が開いた位置で隣接する可動側板間に隙間を形成し、閉じた位置で隣接する可動側板を相互に接合させて魚礁本体の形態を縮小可能として魚礁本体内に宙吊り状に培養礁体を組み付けたものとすることにより、輸送の際の小型、軽量化を図り、海底への沈設作業を省力化できるようにしたもの、あるいは特開2005−210976号公報の「磯根資源増殖ブロック、及び増殖礁」発明のように、複数本の脚部を有する台座上に、下方に向けて水平断面積が縮小するよう成型されたコンクリートブロック製の複数個の磯根資源増殖ブロックを、それらの傾斜するテーパ面同士が対峙して下側に向けて拡開状となるよう隣接状に配列、固定したものとすることにより、各ブロック間に形成された上側隙間には磯根資源の稚体の通過を許容する程度の比較的狭い入口を形成し、下側隙間に磯根資源の成体が定住し得る程度に比較的広い磯根資源増殖空間を形成したものとすることにより、磯根資源の成長段階に応じた広さの隠れ場所および生育場所を確保して、磯根資源が長期に渡って定住可能とするもの等が散見される。
上記してきたとおり、従前までに提案のある各種人工漁礁は、アイナメやメバル等の漁礁の内部に隠れているような魚や、クロソイ、スズキ、カレイ、ヒラメ等のように漁礁周辺の海底にじっとしている魚、あるいはアジ、サバ、ブリ等の漁礁から離れた表・中層域に群れを作って泳ぐ魚等といった主として有用魚類の増殖や蝟集を目的として開発されてきたものであって、したがってナマコのような底棲生物を高密度に定着させて効率的に養殖できるようにしたものとはなっておらず、優良なナマコ生産で全国的にも名が通っている陸奥湾沿岸の生産地では、ナマコの種苗放流と適正な資源管理とを実現可能とする生息場整備という目的に良く合致し、幼稚仔の生育区、育成区および夏眠区となり得るナマコ養殖に適した新たな魚礁の開発、設置が急務となっている。
そこで、この発明は、海底に設置することによって太陽光ならびに激しい波浪を効果的に遮り、しかも餌となる珪藻やデトライタス等を含む海流の流入と、棲息生物の排泄物を伴った排出とを可能としてナマコを含む底棲生物の生息に適した環境を確保し、幼稚仔の生育区、育成区および夏眠区の機能を合わせ持つ上、底引き網等を用いずに、生体に傷付けることなく礁内から直接的に収穫できる養殖礁を実現可能とする新たな養殖技術の開発はできないものかとの判断から、逸速くその開発、研究に着手し、長期に渡る試行錯誤と幾多の試作、実験とを繰り返してきた結果、今回、遂に新規な構造の天蓋付き底棲生物用養殖礁、およびそれを用いた新規な底棲生物の養殖方法を実現化することに成功したものであり、以下では、図面に示すこの発明を代表する実施例と共に、その構成を詳述することとする。
図面に示すこの発明を代表する実施例からも明確に理解されるように、この発明の天蓋付き底棲生物用養殖礁は、基本的に次のような構成から成り立っている。
即ち、所定大きさの平板状とした着底基盤の上面中央付近に、透水性ある周壁面の複数適所に点在状配置とした海流出入口を開口し、円筒状もしくは八角形以上の正多角形筒状に形成した筒型保護壁を脱着可能に立設して礁本体を形成し、該礁本体筒型保護壁の上端開口には、その開口部分を閉鎖状とし得る平面形状であって透水性平板状とした遮光用天蓋を、脱着自在に施蓋した状態に組み合わせてなるものとした構成を要旨とする天蓋付き底棲生物用養殖礁である。
上記した、天蓋付き底棲生物用養殖礁に関連し、この発明には、それを利用した底棲生物の養殖方法も包含している。
即ち、平板状の着底基盤の上面中央付近に、透水性ある周壁面の複数適所に点在状配置とした海流出入口を開口し、円筒状もしくは八角形以上の正多角形筒状に形成した筒型保護壁を脱着可能に立設、一体化してなる礁本体と、該礁本体筒型保護壁の上端面開口部分を閉鎖状とし得る平面形状であって透水性平板状とした遮光用天蓋とを、夫々船舶に搭載して設置対象箇所の海上まで輸送し、水中に没入した礁本体の着底基盤裏面を海底に接地させると共に、それと一体の筒型保護壁が自立するよう沈設し、その後を追って投下された天蓋を、礁本体筒型保護壁の上端開口に組み合わせて施蓋、仮留めして外光を遮り、各海流出入口を通じて海流に伴うプランクトンやバクテリアの流入と排泄物の流出とを可能とするバリアフリー環境を築き、その培養環境の下、所定期間に渡り天然および/または人工孵化の種苗を管理棲息させ、収穫期に仮留めを解いて天蓋を外し、筒型保護壁上端開口を通じて礁内空間に増殖した底棲動物を収穫し、再度施蓋仮留めして管理し、必要に応じて天然および/または人工孵化の種苗を礁内空間かあるいは礁近傍周辺に放流するという工程を繰り返して行うようにした構成を要旨とする、この発明の前記した何れかの天蓋付き底棲生物用養殖礁を用いた底棲生物の養殖方法である。
1.透水性:水は垂直方向と水平方向とに均等に近い状態で透水、通過する。
2.空隙性:毛細管状で複雑多技に連続する空隙となり、目詰りが発生し難くなる。
3.防滑性:細かい凹面によって滑り難く、底棲生物の定着に有効である。
4.過熱性:貝殻や珪砂等の海底に既存の材質からなり、多孔性を有するので海底に沈 設した場合にも海水の浸透によって周囲の環境に同化できる。
5.吸音、防音性:微細で複雑多岐に渡る空隙により、多孔性素材となって外部からの 音響や響きを吸収できる。
6.安全性:用途によっては貝殻破砕物夫々の輪郭全周に渡る周縁形状を滑らかに成形 加工を施したものとすることができ、鋭角を無くしたものとなって安全である。
7.耐薬品性:酸性の浸漬試験結果、強酸性には微減量、強アルカリ性では減量なし。
8.耐強度:扁平貝殻小片が姿勢を揃えられ、破れ目地状の積層構造となるため、十分 な機械的強度が期待でき、バインダーの種類や量、成形時の圧縮程度などによって 圧縮強度、曲げ強度を用途に応じた最適なものにできる。
9.耐塩性:ナトリウム3%溶液、(+)(−)20℃で60サイクルの凍結融解試験 結果減量なし。
11.吸水性:原材料貝穀、樹脂、低吸水性鉱物質共に吸水性なし。
12.彩色性:増量材としての粒状セラミックに着色焼成したカラーを混ぜれば様々な色 彩を出せる。
13.耐熱性:熱変形温度(+)165℃まで溶解はなく、間接温度(+)350℃まで 耐え得る。
14.耐火性:不燃材料90.0%以上で延焼しない。
15.耐摩耗性:ラベリング試験結果、アスコン並みで溶融現象はない。
16.耐衝撃性:厚さ16mmの成形品の場合、重さ2kgのものを1.5mの高さから 落下させると破損した。
17.施工性:軽量で切断可能なため、取り扱い作業性がよい。
18.多様性:型枠による自在な成形が可能で各種成形品とすることができる上に、目詰 まりしない特性を活かし魚礁成形品に採用可能である。
19.再利用性:破砕するだけで簡単にリサイクルが可能。
着底基盤は、当該天蓋付き底棲生物用養殖礁の設置個所となる海底に安定的に、沈設可能であってその上面中央付近に立設される筒型保護壁、およびその礁内空間中に設置可能な棲息用定着棚、ならびに上端開口を封鎖可能な遮光用天蓋を一体的に定着可能とする機能を果たすものであり、筒型保護壁の平面積と同等か、それを越える大きさの平板状に形成し、筒型保護壁に対し連結金具等を用いて強固に一体化した礁本体を形成、可能なものとしなければならず、後述する実施例にも示すように、筒型保護壁の外側配置となる周囲に、適宜点在状配置となる複数の環金具を設け、ロープ繋着用のものとすべきであり、必要に応じて海底面との間に良好な通水性を確保できるポーラス素材製のものとすることができる外、基盤にかぎっては速やかな透水性の得られない鉄筋コンクリート製とすることも不可能ではない。
以下では、図面に示すこの発明を代表する実施例と共に、その構造について詳述することとする。
先ず、主原料とするホタテ貝殻(代表的な二枚貝で、通常、上蓋はやや赤みを帯びた褐色、裏蓋は淡黄色を帯びた白色)を雨水に所定期間晒しておいたものとするか、まとめて水洗した後、火力または風力など適宜手段によって水分20%以下に調整してから、粉砕機に掛けて大まかな粉砕をしてしまい、必ずしも平面形が一定しないものの、貝殻生成の特徴から偏平状の貝殻小片にした上、米国GAM社製「GAM11−5T」の粉砕機によって夫々の輪郭全周に渡る縁形状が、なるべく滑らかな輪郭の円形や楕円形またはそれに近い形状のものになるよう滑らかに成形加工してしまい、その後で篩に掛け、直径または長径が1ないし8mm程度のものを大量に用意しておく。
1.「貝穀小片組成物の混合割合」
イ.着底基盤2 貝殻:40% 珪砂:10% 採石:50%
ロ.筒型保護壁3および遮光用天蓋6 貝殻:70% 珪砂:30%
2.「貝穀小片組成物のバインダー混合割合」
イ.天蓋付き底棲生物用養殖礁1の合計重量に対する重量比:10ないし20%
ロ.バインダー重量に対する硬化促進剤配合割合:1.5ないし2.0%
ハ.バインダー重量に対する硬化剤配合割合:0.5ないし4.0%
ニ.バインダー重量に対するロックウール配合割合:10ないし30%
引き続き、偏心軸ミキサー内のロックウール混入バインダーの中に、予め用意しておいた前記ホタテ貝殻小片混合物を、ロックウール混入バインダー5ないし10%に対して95ないし90%となるような範囲として混入し、バインダーの粘性が増して次第に糸引き状になるに連れ、ホタテ貝殻小片混合物の姿勢が整えられるのを目視しながら、回転速度第1速72(r/m)から、第1速100(r/m)、第3速163(r/m)、第4速225(r/m)を使ってコントロールし、夏期で約4分間、冬期で約5分間を目安にした三次混練を行う。
イ.着底基盤2
(体積)0.1638m3×(比重)2.1t/m3=0.3535t
ロ.筒型内周壁36
(体積)0.0628m3×(比重)1.7t/m3=0.1068t
ハ.中央天蓋68
(体積)0.0174m3×(比重)1.7t/m3=0.0296t
ニ.筒型保護壁3
(体積)0.1633m3×(比重)1.7t/m3=0.2776t
ホ.外周天蓋69
(体積)0.0275m3×(比重)1.7t/m3=0.0467t
そして、それらを組み合わせた天蓋付き底棲生物用養殖礁1の全体体積が、0.4393m3、そして合計重量が、0.8141tとなるよう、各部形状、寸法および比重が設定され、しかもその重心位置が、中心位置における上下寸法1/3以下の位置に設定、配置されたものとしている。
以上のとおりの構成からなる実施例1および実施例2に示した天蓋付き底棲生物用養殖礁1により得られる作用について、本発明に包含される底棲生物の養殖方法に従って以下に示すこととする。
図6中に示した着底基盤2と筒型保護壁3とを連結金具4,4,……によって一体に結合してなる礁本体11、および図7中に示した合計4個の棲息用定着棚5、ならびに図9に示した遮光用天蓋6とを、夫々別体のまま港湾まで輸送し、クレーンを設置した漁業用または輸送用あるいは工事用船舶上に輸送用パレットごと搭載し、荷崩れ等を起こさぬよう縄索類で固定して沈設海域の設置個所海上まで輸送する。
1.湾内最大波高
西湾調査地点 蟹田4.3m/sec(20分間測定)
東湾調査地点 横浜3.5m/sec(20分間測定)
風速(X)m/secに対する最大浪高(Y)mの関係による浪高は、次に示す(式 1)となる。
Y(m)=0.25(m/sec)−0.18 ………(式1)
流速は、冬期と夏期とによって西湾・東湾共夫々変化するものである。
西湾 4.2596km/h、水深15m、65cm/sec(平館海峡)
2.35m/h=0.00065m/sec
東湾 1.852km/h、水深42m、73cm/sec(平館海峡)
0.972m/h=0.00027m/sec
海峡部通常20cm/secであるが夏期7ないし9月には比較的速く、寒冷気に遅 くなるという季節変動(5ないし27cm/sec)がある。
流速平均10cm/sec=360m/h(180ないし972m/h)
西湾10ないし20m
東湾10ないし30m
イ.質量:海水比重1.747と流量(m3)と速度変化の積に等しい。
ロ.重力加速度(g)=9.8N/sec/m
ハ.水圧は1m2当たり10m毎に1気圧(1.225kg/m3)増加する。
ニ.1ノット=1.852km/h
1.747×9.8×0.00065m=0.01112839N/m2/ sec×1.01972=0.01134784185k/mm2/sec
1cm2当たり1.1348kg/sec
最大浪高4.3m/secの場合の圧力:1.1348×4.3=4.8796 4kg/sec
1m2当たり487.964kg/sec
水深30mの水圧:(水深15m以深10m毎に1気圧増加する。)
[{(30m−15m)÷10}×1.225kg/m3]×(1.747÷3.21 kg/m2)+{(1.747×15m/m3)=26.205kg/m2}=2 9.415kg/m2
78.54cm3/sec通過することによる減圧作用が得られる。
流水流量0.007854m2当たり24.7cm3/secの量が通過すること により、この数値と等しい圧力が減圧となる。
1m2当たり:127.3236×34.7cm3/sec=0.4418m3/ sec
この質量:1.747×0.4418=0.7718t
この加速度重量:0.7718×9.8=7.563641N/m2/sec
この圧力:7.56364×0.00065=0.004916366N/sec ×1.01972=0.005k/mm2/sec
1cm2当たり0.5kg/sec
立体垂直面積を100とした場合、これと同面積を正八角形にすると迎角45°の 関係から斜面となり、垂直平面積より約39%に直角方向の面積が減少し、減圧さ れることとなる。
1m×水深m×流速m/sec
イ.正八角形面積:1.15m2×0.61%=0.7015m2
ロ.正八角形面積:1.539m2×1.0%=1.539m2
ハ.正八角形外側面積:1.15m2×2%=2.3m2
イ.圧縮強さ:Φ100×200mm 最大荷重168kN 21.4N/mm2
ロ.曲げ強さ荷重:300×299×厚さ60mm=25.1kN
:300×300×厚さ80mm=66.5kN
比較例JIS規格A5305、鉄筋コンクリート製とした場合の天蓋6の曲げ強さ 荷重
L=500mm:24.52kN(2種)25.1kN 内壁厚60mm
L=600mm:44.13kN(2種)66.5kN 内壁厚80mm
以上1.ないし9.の各項目および当該天蓋付き底棲生物用養殖礁、ならびにそれに用いた貝穀小片組成物の各工業試験によって得られた機械的、化学的性質を検証した結果、陸奥湾内の水深30mの海底に設置した場合には、その正八角柱状の外郭形状と重心位置によって安定に定着し、同形状、寸法のコンクリート製人工漁礁に比較しても約2倍強という高い耐久強度を示し、耐塩性も傑出しており、30年以上の長期に渡り、十分に利用できるという結論が得られた。
以上のような構成からなる実施例1の天蓋付き底棲生物用養殖礁1は、前記この発明の効果の項で記載の特徴に加え、図6中に示したように、着底基盤2と筒型保護壁3とを組み合わせてなる礁本体11は、その重心を中心から着底基盤2に近い位置に設定されているので、沈設のために船上から海中に降下させるときに、海水による抵抗を受けて不安定になりながらも、着底基盤2の底面を下に向けて自動的に定着姿勢をとりながら沈んでゆくものとなり、しかも着底基盤2の四隅に設けられた環金具21,21,……の何れか1箇所に、船上クレーンのロープを繋着しておくことにより、海底に着地する直前に一旦、引き留めてダイバーの目視によって定着位置を確認した上、吊り降ろして安定に沈設させることができ、実に効率的に設置、定着作業を進めることができるという利点を有するものである。
64,64,……は、沈設および回収作業の際の利用と、海底養殖中における天蓋6の仮固定との両方に利用することができ、構造の複雑化と部品点数の増加とを防止して経済的な人工礁1を提供することができるという特徴を発揮する。
叙述の如く、この発明の天蓋付き底棲生物用養殖礁、およびそれを用いた底棲生物の養殖方法は、その新規な構成によって所期の目的を遍く達成可能とするものであり、しかも製造も容易で、従前からの鋼材や鉄筋コンクリート等を用いた大掛かりな人工漁礁に比較して十分に小型、軽量化され、輸送や沈設作業の大幅な効率化と経費削減とを実現し、波浪や海流に抗して長期間に渡って安定した定着を可能とし、海底の生態系に及ぼす影響を格段に少ないものにできる上、陽射しを避けた波浪の弱い岩陰風となって常に新鮮な海水が供給されるような、底棲生物が好んで定着する海底環境を確実に実現し得る魚礁としたことから、これまでナマコ養殖用として有効な魚礁を持たないことから、安定した漁獲高が保証されていなかった漁民に大いに歓迎され、その高い実用性によって漁業協同組合や県、市町村における水産団体および魚礁製造、設置業者等、各方面からも高く評価されて広範に利用、普及していくものになると予想される。
11 同 礁本体
2 着底基盤
21 同 環金具
22 同 U字型金具
23 同 座板
24 同 ナット
25 同 固着孔
26 同 海流入出口
3 筒型保護壁
31 同 海流出入口
32 同 固着孔
33 同 環状金具
34 同 礁内空間
35 同 上端開口
36 同 筒型内周壁
37 同 支柱状壁面
38 同 保護空間
39 同 仕切板
4 連結金具
41 同 ボルト・ナット
42 同 座金
43 同 L字型金具
5 棲息用定着棚
51 同 棚板
52 同 支持柱
53 同 擬岩壁面
54 同 接着面
6 遮光用天蓋
61 同 突面部
62 同 海流出入口
63 同 固着孔
64 同 環金具
65 同 U字型金具
66 同 座板
67 同 ナット
68 同 中央天蓋
69 同 外周天蓋
7 縄索類
Claims (12)
- 所定大きさの平板状で、その上面四隅付近にロープ繋着用の環金具を固着して着底基盤とし、その上面中央付近に、ポーラス素材製とした透水性ある周壁面の複数適所に点在状配置とした海流出入口を開口し、円筒状もしくは八角形以上の正多角形筒状に形成した筒型保護壁を、適宜連結金具によって脱着可能に立設して礁本体を形成すると共に、該礁本体筒型保護壁内側の礁内空間に、上下複数の階層状とした棲息用定着棚を組み込んだ上、当該筒型保護壁の上端開口には、その開口部分を閉鎖状とし得る平面形状であって透水性平板状となし、その上面の1箇所または均衡する複数箇所にロープ繋着用の環金具を固着した遮光用天蓋を脱着自在に施蓋した状態に組み合わせ、1本または複数本の縄索類によって着底基盤および天蓋の夫々に設けてある各環金具同士を連結して仮固定してなるものとしたことを特徴とする天蓋付き底棲生物用養殖礁。
- 棲息用定着棚が、各段毎の上面壁を凹凸岩礁地肌状の擬岩壁面に形成されてなるものとした、前記請求項1記載の天蓋付き底棲生物用養殖礁。
- 着底基盤およびこれに立設された筒型保護壁からなる礁本体、ならびに当該礁本体の筒型保護壁上端開口に対し、遮光用天蓋を施蓋した組み立て状態にあって、その重心位置が、海底設置姿勢の左右前後中央にあり、しかも上下中央よりも下側の配置となるよう、各部品の寸法、形状および密度を設定してなるものとした、前記請求項1または2何れか一項記載の天蓋付き底棲生物用養殖礁。
- 着底基盤および筒型保護壁からなる礁本体と遮光用天蓋、ならびに棲息用定着棚の夫々を、貝殻を破砕、選別してなる多量の扁平貝殻小片が、単独でかまたは増量材として適量の低吸水性鉱物質粒状体を加えた上、適宜合成樹脂からなるバインダーにより、大半の扁平貝殻小片が、その扁平面を同一方向とするか、それら扁平面を同一方向としたものの中に、その同じ方向に向かって扁平面を傾斜するようにした姿勢のものも混在状としてなるものにするかに揃えられ、その扁平面を同一方向とするかその方向に傾斜した姿勢のものもそれらに混在状としたものに揃えられ、各形状に圧縮、成型、固化してなる貝穀小片組成物から形成されてなるものとした、前記請求項1ないし3何れか一項記載の天蓋付き底棲生物用養殖礁。
- 着底基盤および筒型保護壁からなる礁本体と遮光用天蓋、ならびに棲息用定着棚の夫々を、貝殻を破砕、選別してなる多量の扁平貝殻小片が、単独でかまたは増量材として適量の低吸水性鉱物質粒状体を加えた上、適宜合成樹脂からなるバインダーにより、大半の扁平貝殻小片が、その扁平面を同一方向とするか、それら扁平面を同一方向としたものの中に、その同じ方向に向かって扁平面を傾斜するようにした姿勢のものも混在状としてなるものにするかに揃えられ、各形状に圧縮、成型、固化することにより、各壁面の肉厚方向断面が破れ目地状の積層構造のものとした貝穀小片組成物から形成されてなるものとした、前記請求項1ないし3何れか一項記載の天蓋付き底棲生物用養殖礁。
- 着底基盤および筒型保護壁からなる礁本体と遮光用天蓋、ならびに棲息用定着棚の夫々を、貝殻を破砕、選別してなる多量の扁平貝殻小片が、単独でかまたは増量材として適量の低吸水性鉱物質粒状体を加えた上、硬化剤及び硬化促進剤の添加された適宜合成樹脂からなるバインダーの適量、および、樹脂重量の10ないし30%に相当するロックウールまたはグラスウールと共に十分混練され、それら扁平貝殻小片の扁平面間に加わる粘着力と扁平面に平行する方向の粘着力との差により、それら大半の扁平貝殻小片が、その扁平面を同一方向とするか、それら扁平面を同一方向としたものの中に、その同じ方向に向かって扁平面を傾斜するようにした姿勢のものも混在状としてなるものとするかに揃えられ、各形状に圧縮、成型、固化してなる貝穀小片組成物から形成されてなるものとした、前記請求項1ないし3何れか一項記載の天蓋付き底棲生物用養殖礁。
- 着底基盤および筒型保護壁からなる礁本体と遮光用天蓋、ならびに棲息用定着棚の夫々を、貝殻を破砕、選別して直径または長径が1ないし8mmのもので過半数を占めるようにすると共に、夫々の輪郭全周に渡る縁形状を滑らかに成形加工してなる多量の扁平貝殻小片が、単独でかまたは増量材として適量の低吸水性鉱物質粒状体を加えた上、硬化剤及び硬化促進剤の添加された適宜合成樹脂からなるバインダーの適量、および、樹脂重量の10ないし30%に相当するロックウールまたはグラスウールと共に十分混練され、それら扁平貝殻小片の扁平面間に加わる粘着力と扁平面に平行する方向の粘着力との差により、それら大半の扁平貝殻小片が、その扁平面を同一方向とするか、それら扁平面を同一方向としたものの中に、その同じ方向に向かって扁平面を傾斜するようにした姿勢のものも混在状としてなるものとするかに揃えられ、各形状に圧縮、成型、固化してなる貝穀小片組成物から形成されてなるものとした、前記請求項1ないし3何れか一項記載の天蓋付き底棲生物用養殖礁。
- 着底基盤および筒型保護壁からなる礁本体と遮光用天蓋、ならびに棲息用定着棚の夫々を、貝殻を破砕、選別して直径または長径が1ないし8mmのもので過半数を占めるようにすると共に、夫々の輪郭全周に渡る縁形状を滑らかに成形加工してなる多量の扁平貝殻小片が、単独でかまたは増量材として適量の低吸水性鉱物質粒状体を加えた上、硬化剤及び硬化促進剤の添加された適宜合成樹脂、望ましくはウレタン系合成樹脂またはビニルエステル系合成樹脂からなるバインダーの適量、および、樹脂重量の10ないし30%に相当するロックウールまたはグラスウールと共に十分混練され、それら扁平貝殻小片の扁平面間に加わる粘着力と扁平面に平行する方向の粘着力との差により、それら大半の扁平貝殻小片が、その扁平面を同一方向とするか、それら扁平面を同一方向としたものの中に、その同じ方向に向かって扁平面を傾斜するようにした姿勢のものも混在状としてなるものとするかに揃えられ、各形状に圧縮、成型、固化してなる貝穀小片組成物から形成されてなるものとした、前記請求項1ないし3何れか一項記載の天蓋付き底棲生物用養殖礁。
- 着底基盤および筒型保護壁からなる礁本体と遮光用天蓋、ならびに棲息用定着棚の夫々を、貝殻を破砕、選別して直径または長径が1ないし8mmのもの、最適にはその中5mm前後のもので過半数を占めるようにすると共に、夫々の輪郭全周に渡る周縁形状を滑らかに成形加工してなる扁平貝殻小片を50ないし85%、その他を30ないし70メッシュの粒度とした硅砂や破砕ガラス、天然鉱石粒など一種類または複数種類組み合せてなる低吸水性鉱物質粒状体とした混合物が、硬化剤及び硬化促進剤の添加された適宜合成樹脂、最適には脂肪族系変性ウレタン樹脂からなるバインダーの適量、および、樹脂重量の10ないし30%に相当するロックウールまたはグラスウールと共に十分混練され、それら扁平貝殻小片の扁平面間に加わる粘着力と扁平面に平行する方向の粘着力との差により、それら大半の扁平貝殻小片が、その扁平面を同一方向とするか、それら扁平面を同一方向としたものの中に、その同じ方向に向かって扁平面を傾斜するようにした姿勢のものも混在状としてなるものとするかに揃えられ、各形状に圧縮、成型、固化してなる貝穀小片組成物から形成されてなるものとした、前記請求項1ないし3何れか一項記載の天蓋付き底棲生物用養殖礁。
- 平板状の着底基盤の上面中央付近に、透水性ある周壁面の複数適所に点在状配置とした海流出入口を開口し、円筒状もしくは八角形以上の正多角形筒状に形成した筒型保護壁を脱着可能に立設、一体化してなる礁本体と、該礁本体筒型保護壁の上端面開口部分を閉鎖状とし得る平面形状であって透水性平板状とした遮光用天蓋とを、夫々船舶に搭載して設置対象箇所の海上まで輸送し、水中に没入した礁本体の着底基盤裏面を海底に接地させると共に、それと一体の筒型保護壁が自立するよう沈設し、その後を追って投下された天蓋を、礁本体筒型保護壁の上端開口に組み合わせて施蓋、仮留めして外光を遮り、各海流出入口を通じて海流に伴うプランクトンやバクテリアの流入と排泄物の流出とを可能とするバリアフリー環境を築き、その培養環境の下、所定期間に渡り天然および/または人工孵化の種苗を管理棲息させ、収穫期に仮留めを解いて天蓋を外し、筒型保護壁上端開口を通じて礁内空間に増殖した底棲動物を収穫し、再度施蓋仮留めして管理するようにした、前記請求項1ないし9何れか一項記載の天蓋付き底棲生物用養殖礁による底棲生物の養殖方法。
- 所定大きさの平板状で、その上面四隅付近にロープ繋着用の環金具を固着して着底基盤とし、その上面中央付近に、ポーラス素材製とした透水性ある周壁面の複数適所に点在状配置とした海流出入口を開口し、円筒状もしくは八角形以上の正多角形筒状に形成した筒型保護壁を、適宜連結金具によって脱着可能に立設一体化してなる礁本体と、当該筒型保護壁の上端開口部分を閉鎖状とし得る平面形状であって透水性平板状となし、その上面の1箇所または均衡する複数箇所にロープ繋着用の環金具を固着した遮光用天蓋とを、夫々船舶に搭載して設置対象箇所の海上まで輸送し、環金具に縄索類を繋いで繰り降ろし、水中に没入した礁本体の着底基盤裏面を海底に接地させると共に、それと一体の筒型保護壁が自立するよう沈設して縄索類を解き、その後を追って環金具に縄索類を繋ぎ繰り降ろした天蓋を、該礁本体筒型保護壁の上端開口に組み合わせて施蓋し、投下用の縄索類を解き、着底基盤および天蓋の各環金具同士を、1本または複数本の縄索類を用いて繋ぎ仮留めして外光を遮り、各海流出入口を通じて海流に伴うプランクトンやバクテリアの流入と排泄物の流出とを可能とするバリアフリー環境を築き、その培養環境の下、所定期間に渡り天然および/または人工孵化の種苗を管理棲息させ、収穫期に縄索類による仮留めを解いて天蓋を外し、筒型保護壁上端開口を通じて礁内空間に増殖した底棲動物を収穫し、再度施蓋仮留めして管理するようにした、前記請求項1ないし9何れか一項記載の天蓋付き底棲生物用養殖礁による底棲生物の養殖方法。
- 所定大きさの平板状で、その上面四隅付近にロープ繋着用の環金具を固着して着底基盤とし、その上面中央付近に、ポーラス素材製とした透水性ある周壁面の複数適所に点在状配置とした海流出入口を開口し、円筒状もしくは八角形以上の正多角形筒状に形成した筒型保護壁を、適宜連結金具によって脱着可能に立設一体化してなる礁本体と、当該筒型保護壁の礁内空間中に収容可能な寸法、形状の上下複数階層状とした棲息用定着棚、および筒型保護壁の上端開口部分を閉鎖状とし得る平面形状であって透水性平板状となし、その上面の1箇所または均衡する複数箇所にロープ繋着用の環金具を固着した遮光用天蓋を、夫々船舶に搭載して設置対象箇所の海上まで輸送し、環金具に縄索類を繋いで繰り降ろし、水中に没入した礁本体の着底基盤裏面を海底に接地させると共に、それと一体の筒型保護壁が自立するよう沈設して縄索類を解き、その後を追って適所に縄索類を繋ぎ、海中に降ろした棲息用定着棚を、当該該礁本体筒型保護壁の礁内空間中に収容、設置して縄索類を解き、それに続いて環金具に縄索類を繋ぎ繰り降ろした天蓋を、該礁本体筒型保護壁の上端開口に組み合わせて施蓋し、投下用の縄索類を解き、着底基盤および天蓋の各環金具同士を、1本または複数本の縄索類を用いて繋ぎ仮留めして外光を遮り、各海流出入口を通じて海流に伴うプランクトンやバクテリアの流入と排泄物の流出とを可能とするバリアフリー環境を築き、その培養環境の下、所定期間に渡り天然および/または人工孵化の種苗を管理棲息させ、収穫期に縄索類による仮留めを解いて天蓋を外し、筒型保護壁上端開口を通じて礁内空間に増殖した底棲動物を収穫し、再度施蓋仮留めして管理するようにした、前記請求項1ないし9何れか一項記載の天蓋付き底棲生物用養殖礁による底棲生物の養殖方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005269249A JP4764119B2 (ja) | 2005-09-15 | 2005-09-15 | 天蓋付き底棲生物用養殖礁、およびそれによる底棲生物の養殖方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005269249A JP4764119B2 (ja) | 2005-09-15 | 2005-09-15 | 天蓋付き底棲生物用養殖礁、およびそれによる底棲生物の養殖方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2007075044A JP2007075044A (ja) | 2007-03-29 |
JP4764119B2 true JP4764119B2 (ja) | 2011-08-31 |
Family
ID=37935968
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005269249A Expired - Fee Related JP4764119B2 (ja) | 2005-09-15 | 2005-09-15 | 天蓋付き底棲生物用養殖礁、およびそれによる底棲生物の養殖方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4764119B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2015088086A1 (ko) * | 2013-12-12 | 2015-06-18 | 주식회사 현진기업 | 해삼 대량생산을 위한 양식용 인공어초 |
KR101825085B1 (ko) * | 2016-10-31 | 2018-02-02 | 한국지질자원연구원 | 부유토사 채집 장치 |
Families Citing this family (24)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5704558B2 (ja) * | 2010-10-25 | 2015-04-22 | 国立大学法人 香川大学 | 人工魚礁 |
KR101389617B1 (ko) * | 2011-09-01 | 2014-04-30 | 박송범 | 해삼양식용 하면함 |
KR101324384B1 (ko) | 2012-01-16 | 2013-11-01 | 서경영 | 연약지반용 지주식 인공어초 |
KR101361428B1 (ko) * | 2012-03-30 | 2014-02-13 | 박송범 | 해삼양식용 하면함 |
KR101489428B1 (ko) * | 2013-03-14 | 2015-02-06 | 장철중 | 전복 가두리 양식장 |
KR101289093B1 (ko) | 2013-06-08 | 2013-07-23 | 부민종합건설 주식회사 | 돔형 해삼 증식초 |
KR200477010Y1 (ko) * | 2013-07-12 | 2015-04-24 | 이창엽 | 해삼 등의 어패류 및 해조류용 인공어초 |
KR101392972B1 (ko) * | 2013-09-03 | 2014-05-14 | 이상민 | 다공질 해삼블록 |
KR200471100Y1 (ko) | 2013-11-12 | 2014-02-11 | 한국수산자원관리공단 | 돌하르방 인공어초 |
KR101421610B1 (ko) * | 2013-12-04 | 2014-07-23 | 한국남부발전 주식회사 | 해삼 어초 |
KR101460941B1 (ko) * | 2014-04-10 | 2014-11-14 | 해주이엔씨 (주) | 가재해삼어초 |
CN107041331A (zh) * | 2017-03-31 | 2017-08-15 | 中国电建集团贵阳勘测设计研究院有限公司 | 一种底栖和穴居性鱼类养殖装置 |
KR102039903B1 (ko) * | 2019-04-23 | 2019-11-04 | 홍종현 | 인공 수중암초 |
CN111165411B (zh) * | 2020-01-21 | 2022-06-28 | 大连海洋大学 | 一种上升流式鱼类资源养护礁 |
KR102577952B1 (ko) * | 2021-07-14 | 2023-09-12 | 목포대학교산학협력단 | 전복 패각을 이용한 친환경 다목적 닻 |
KR102465490B1 (ko) * | 2021-07-23 | 2022-11-11 | 주식회사 서진건설 | 이중 항아리형 어초 |
CN113973762B (zh) * | 2021-10-21 | 2023-07-28 | 安徽杰大饲料有限公司 | 一种鱼塘养殖用饲料抛洒系统 |
CN114304025B (zh) * | 2022-01-10 | 2022-09-23 | 上海海洋大学 | 一种海洋养殖生物多网联采装置 |
CN114342859B (zh) * | 2022-01-10 | 2023-09-01 | 谢佳佳 | 一种分层式加州鲈鱼鱼苗繁殖装置 |
CN114287406B (zh) * | 2022-01-14 | 2022-11-18 | 海南省海洋与渔业科学院 | 珊瑚礁区核果螺清理装置 |
KR102473611B1 (ko) * | 2022-05-31 | 2022-12-02 | (주)해영이엔지 | 인공어초 |
CN114885883B (zh) * | 2022-06-16 | 2024-01-02 | 中山大学 | 一种折叠型人工上升流装置 |
CN115191386B (zh) * | 2022-08-13 | 2023-05-02 | 海南大学 | 一种青蟹生态增殖方法 |
CN117882684B (zh) * | 2024-03-14 | 2024-05-10 | 云南省生态环境科学研究院 | 一种深水湖泊底栖动物采样装置及采样方法 |
Family Cites Families (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0795323B2 (ja) * | 1989-06-20 | 1995-10-11 | 工業技術院長 | 自然言語処理装置 |
JPH0642458Y2 (ja) * | 1989-11-24 | 1994-11-09 | エニカ工業株式会社 | 人工魚礁用ブロック |
JP3586847B2 (ja) * | 1995-07-20 | 2004-11-10 | 国土総合建設株式会社 | 人工育成礁 |
JP4037633B2 (ja) * | 2001-10-09 | 2008-01-23 | 東京窯業株式会社 | ホタテ貝の貝殻を用いた魚礁、磯根動物の保護礁 |
JP2004166655A (ja) * | 2002-11-22 | 2004-06-17 | Kaiyo Doboku Kk | 人工魚礁ブロックおよび人工魚礁 |
-
2005
- 2005-09-15 JP JP2005269249A patent/JP4764119B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2015088086A1 (ko) * | 2013-12-12 | 2015-06-18 | 주식회사 현진기업 | 해삼 대량생산을 위한 양식용 인공어초 |
KR101825085B1 (ko) * | 2016-10-31 | 2018-02-02 | 한국지질자원연구원 | 부유토사 채집 장치 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2007075044A (ja) | 2007-03-29 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4764119B2 (ja) | 天蓋付き底棲生物用養殖礁、およびそれによる底棲生物の養殖方法 | |
KR100872496B1 (ko) | 인공 산란장 조성을 위한 어류 산란용 구조물 | |
JP6709937B2 (ja) | アワビ類育成用海底設置型網生け簀 | |
CN103960179A (zh) | 人工生态堡礁 | |
KR101174864B1 (ko) | 어촌관광형 다영양입체양식장치 | |
KR101294897B1 (ko) | 해조류 부착용 요철 홈을 갖는 사다리꼴 요철형 인공어초 및 제작방법 | |
WO2024012327A1 (zh) | 一种基于疏浚土固化的生态鱼礁结构 | |
KR101023299B1 (ko) | 강제 인공어초 | |
KR101213463B1 (ko) | 포자 보호가 강화된 바다숲 조성장치 | |
EP3264890A1 (en) | Ephemeral substrates for oyster aquaculture | |
KR100762820B1 (ko) | 석탑형 다기능 인공어초 | |
KR101883836B1 (ko) | 해중림 조성용 조립식 구조물 | |
KR101015059B1 (ko) | 벽체형 콘크리트 어초 | |
CN108713516A (zh) | 一种暂养保护装置以及底播移植马蹄螺的方法 | |
KR20160094669A (ko) | 홍해삼 해중 양식틀 | |
JP3654487B2 (ja) | 海藻群落造成法 | |
KR200477518Y1 (ko) | 바다숲 조성용 십자형 해중림초 | |
JP2007135426A (ja) | 貝類の養殖基盤 | |
KR100704144B1 (ko) | 인공어초 | |
JP3793846B2 (ja) | 自己消失型魚礁装置及びその製造方法 | |
JP5264644B2 (ja) | 海藻ブロック、海藻ブロックを設置する台座、海藻ブロックを組み込んだ構造体および藻場造成方法 | |
KR200399715Y1 (ko) | 인공어초용 블럭 및 인공어초 | |
KR200207913Y1 (ko) | 인공어초 | |
KR200477377Y1 (ko) | 바다숲 조성용 상자형 해중림초 | |
KR100232719B1 (ko) | 파랑.유동제어기능을 가진 인공해조 부착형 인공어초 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20080908 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20100709 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20100907 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20101021 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20101221 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20110207 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20110510 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20110610 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140617 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |