JP4762814B2 - サービスカートの冷却装置の吸排気口 - Google Patents

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Description

本発明は、サービスカートの冷却装置の吸排気口に関する。すなわち、飲食物の保管,運搬,提供サービスに供されるサービスカートにて使用される、冷却装置の吸排気口に関する。
《技術的背景》
図5は、この種従来例の説明に供し、(1)図は、サービスカートの斜視説明図、(2)図は、サービスカートの側断面説明図である。
この種のサービスカート1は、箱状をなし、ドア2と車輪3を備え、庫内Aに収納された飲食物の保管,運搬,提供サービスに供される。Bは、飲食物の食器であり、Cは、食器Bを載せるトレイであり、このトレイCは、出し入れ自在な棚として上下多段に庫内Aに収納される。
ところで、最近のこの種のサービスカート1は、ヒーターや冷却装置4を搭載して、飲食物を加熱したり冷却するタイプのものも増加している。冷却装置4は、庫内A下部に配設固定されており、冷気を庫内Aに循環供給して飲食物を冷却する。図中Dは、エアーの流れを示す。
《従来技術》
そして図6に示したように、この種の冷却装置4としては、ヒートポンプ式のものが代表的であり、箱状をなす内部が、機関室5と冷却室6とに区画されている。機関室5には、コンプレッサやコンデンサが配され、冷却室6には、エバポレータ7が配されている。
そして更に、この種従来例の冷却室6は、前後両端部に、エアー循環用の吸気口8と排気口9を備えており、吸気口8や排気口9には、フィルタ10(含む金網)が取付け固定されると共に、排気口9に対峙して、エバポレータ7とファン11とが順に配設固定された例が、代表的であった。Eはドレンパンであり、エバポレータ7からの結露水の収集用に使用される。
《先行技術文献情報》
このような従来例の冷却装置4,冷却室6としては、例えば、次の特許文献1中に示されたものが挙げられる。
特開2001−190338号公報
ところで、このような従来例については、次の問題が指摘されていた。
《第1の問題点》
第1に、清掃性に問題が指摘されていた。すなわち、サービスカート1のこの種の冷却装置4は、冷気を庫内Aに循環供給するので、庫内Aの飲食物の欠片,その他のゴミやチリが、エアーの流れDに基づき冷却室6に流入し易いが、このような冷却室6の清掃が、容易ではなかった。
すなわち、この種従来例では、冷却室6内部を始め、吸気口8,排気口9,フィルタ10,ファン11,エバポレータ7等の清掃が容易でない、という問題が指摘されていた。
この問題について更に詳述する。例えば、吸気口8,排気口9,フィルタ10等が汚れた場合、従来例では、外側からそれらの外表面を拭掃除できるに留まり、これでは、完全清掃はおよそ困難である。外側から水で洗い流し洗浄する方法もあるが、勿論完全清掃には至らないと共に、その水量や勢い次第では、洗浄水が、(ドレンパンEから溢れ出たりして、)冷却室6内部に流入して溜ってしまうことが多々あり、内部は水抜き排水できない為、衛生上の問題が発生する虞がある。
これに対し、冷却室6内部を、直接手を入れて拭掃除したり、水で直接洗い流し洗浄することは、そのままでは困難であり、冷却室6内部の完全清掃は、そのままでは実施不能とされていた。
そして、吸気口8,排気口9,フィルタ10,ファン11,エバポレータ7,冷却室6内部等を、完全清掃したい場合は、大掛りな取外し作業と復元作業とを要していた。
すなわち、まず冷却装置4全体を、配設固定されシーリングされたサービスカート1の下部から取外し、更にその天板を取外した後、必要に応じファン11その他の周辺部品も取外してから、内部清掃を実施し、事後、復元作業のため逆の手順をもう一度踏む、等々の必要があり、内部の完全清掃は、非常に手間がかかり煩しかった。
《第2の問題点》
第2に、メンテナンス性にも、問題が指摘されていた。すなわち、この種従来例の冷却装置4は、冷却室6のフィルタ10,ファン11,エバポレータ7等について、点検,修理,交換等のメンテナンスを行う場合も、大掛りな取外し作業と事後の復元作業とを要していた。
すなわち、前述した内部清掃の場合と同様に、冷却装置4全体の取外しと事後の復元とを伴うので、メンテナンスに非常に手間がかかり煩しく、メンテナンスが容易でないという問題が指摘されていた。
《第3の問題点》
第3に、視認性にも問題が指摘されていた。すなわち、この種従来例の冷却装置4は、冷却室6内部の視認性が悪く、内部の汚れ状態,衛生状態を目視確認困難である、という問題も指摘されていた。
すなわち、冷却装置4の冷却室6は、飲食物が収納された庫内Aに冷気を循環供給し、食べ物をその冷気に直接さらすことになるので、雑菌の繁殖防止等のため、定期的な内部状態の目視確認が必要である。しかし従来例では、フィルタ10の金網や、その内部側に取付け固定されたファン等の存在が障害物となり、冷却室6の暗い内部の目視確認は困難を極めていた。ライトを使用しても、内部全体をくまなく見ることはできなかった。
《本発明について》
本発明のサービスカートの冷却装置の吸排気口は、このような実情に鑑み、上記従来例の課題を解決すべくなされたものである。
そして本発明は、第1に、冷却室の清掃性に優れると共に、第2に、冷却室のメンテナンス性が向上し、第3に、冷却室視認性にも優れた、サービスカートの冷却装置の吸排気口を提案することを、目的とする。
《請求項について》
このような課題を解決する本発明の技術的手段は、次のとおりである。請求項1については次のとおり。
請求項1のサービスカートの冷却装置の吸排気口は、箱状をなしドアと車輪を備え、収納された飲食物の保管,運搬,提供サービスに供されるサービスカートに関し、該サービスカートは、冷気を循環供給して内部を強制冷却可能な冷却装置が、搭載されている。そして、該冷却装置の吸排気口は、扉にて開閉可能であると共に、該扉に通気開口部が設けられていること、を特徴とする。
請求項2については次のとおり。請求項2のサービスカートの冷却装置の吸排気口は、請求項1において、該冷却装置は、コンプレッサ,コンデンサ,エバポレータを備えたヒートポンプ式よりなり、箱状をなし、内部が、該エバポレータが配されると共にエアー通路が形成された冷却室と、該コンプレッサやコンデンサが配された機関室とに、区画されている。
そして該吸排気口は、該冷却室に付設されており、該扉の通気開口部には、フィルタおよびファンの一方又は双方が組付けられている。そこで、該扉の開放により、該吸排気口,扉,フィルタ,ファン,冷却室内部について、清掃,メンテナンス,目視が可能となっていること、を特徴とする。
《作用について》
本発明は、このような手段よりなるので、次のようになる。
(1)このサービスカートは、収納された飲食物の保管,運搬,提供サービスに供される。
(2)そして冷却装置にて、庫内が強制冷却されて、飲食物が冷却,保冷される。
(3)この冷却装置はヒートポンプ式よりなり、その冷却室では、吸気口の扉の通気開口部から流入したエアーの流れが、エバポレータを通過し冷気となって、排気口の扉の通気開口部から送出される。
(4)そして、この冷却装置は、冷却室の吸気口および排気口が、扉にて開閉可能となっており、扉の通気開口部には、フィルタやファンが組付けられている。そこで、以下のようになる。
(5)まず、この冷却装置は、冷気を庫内に循環供給するので、飲食物の欠片,その他のゴミやチリが冷却室に流入し易い。そこで、吸気口,排気口,フィルタ,ファン,エバポレータ,冷却室内部等について、付着した汚れの清掃が必要となる。
(6)そして、この冷却装置では、これらを直接拭掃除したり洗い流し洗浄することが、吸気口や排気口のフィルタやファン付の扉を開放することにより、容易かつ確実に可能となる。
(7)更に、冷却室のフィルタ,ファン,エバポレータ等のメンテナンスも、吸気口や排気口のフィルタやファン付の扉を開放することにより、容易かつ確実に可能である。
(8)又、この冷却室は、飲食物が収納された庫内に冷気を循環供給するので、雑菌の繁殖防止等のため、内部状態の目視確認が必要である。そして、この目視確認は、吸気口や排気口のフィルタやファン付の扉を開放することにより、容易かつ確実に可能となる。
(9)さてそこで、本発明は次の効果を発揮する。
《第1の効果》
第1に、冷却室の清掃性に優れている。すなわち、本発明のサービスカートの冷却装置の吸排気口は、扉構造よりなり、扉側にフィルタやファンが組付けられている。
そこで、吸気口,排気口,フィルタ,ファン,扉,エバポレータ,冷却室内部等を清掃する場合は、吸排気口の扉を開放することにより、拭掃除したり直接洗い流し洗浄することが可能となる。特に、冷却室内部に直接手を入れて、拭掃除や洗浄が可能となる。
前述したこの種従来例のように、内部等の完全清掃が困難であったり、冷却装置全体の取外し作業と事後の復元作業を要することもない。扉の開放により、簡単容易に手間や煩しさもなく、完全清掃が可能となる等、清掃性に優れている。
《第2の効果》
第2に、冷却室のメンテナンス性が向上する。すなわち、本発明のサービスカートの冷却装置の吸排気口は、扉構造よりなり、扉にフィルタやファンが組付けられている。
そこで、フィルタ,ファン,エバポレータ,その他の点検,修理,交換等のメンテナンスは、扉を開放することにより、簡単容易に手間や煩しさもなく可能となる等、メンテナンス性が向上する。前述したこの種従来例のように、冷却装置の取外し作業と事後の復元作業を要することもなく、メンテナンス可能となる。
《第3の効果》
第3に、冷却室内部の視認性にも優れている。すなわち、本発明のサービスカートの冷却装置の吸排気口は、扉構造よりなり、フィルタやファンが組付けられている。
そこで、冷却室の内部状態、つまり内部の汚れ状態,衛生状態,雑菌繁殖の有無等の目視確認が、吸排気口の扉を開放することにより、簡単容易かつ確実に可能となる。前述したこの種従来例のように、内部側に取付け固定されたファン等が障害物となることもなく、視認対象の冷却室内部を直接目視可能となる。
このように、この種従来例に存した課題がすべて解決される等、本発明の発揮する効果は、顕著にして大なるものがある。
《図面について》
以下、本発明のサービスカートの冷却装置の吸排気口を、図面に示した発明を実施するための最良の形態に基づいて、詳細に説明する。
図1〜図4は、本発明を実施するための最良の形態の説明に供する。そして、図1の(1)図は、扉閉鎖状態の斜視説明図、(2)図は、扉開放状態の斜視説明図である。図2は、図1の(2)図の要部拡大図である。図3の(1)図は、要部の側断面図、(2)図は、他の要部の側断面図である。
図4は、ドアを開放した状態のサービスカートの正面説明図であり、(1)図はその1例を示し、(2)図は他の例を示す。
《サービスカート1について》
まず、図4や図5を参照して、サービスカート1について、一般的に説明する。サービスカート1は、箱状をなし、ドア2と車輪3を備えており、庫内Aに収納された飲食物の保管,運搬,提供サービスに供されると共に、冷気を循環供給して内部を強制冷却可能な冷却装置12が、搭載されている。
このようなサービスカート1について、更に詳述する。サービスカート1は、社員食堂,病院,療養施設,福祉施設,航空機の機内,その他において、社員,患者,高齢者,年少者,その他に対し、給食サービスその他の飲食物の提供サービスを行うために、使用される。
そして、断熱パネル製の天板,両側板,奥板,床板,ドア2等を備えており、これらが、上下,左右,前後に骨組として配されたコーナーに組付けられた箱状体よりなり、床板の四隅下に、キャスター等の車輪3が付設されている。なお図示例は、前面のみにドア2が設けられると共に、背面が奥板で閉鎖されたタイプよりなるが、これによらず、前後にドア2が設けられたタイプも考えられる。
サービスカート1の庫内Aつまり左右の両側板の内側には、ガイドレールが、左右高さレベルを揃えつつ対向して上下多段に、上下間隔を存して固設されている。そして、このような左右のガイドレール間に、棚板としてトレイCが、出し入れ自在に上下多段に収納されている。もって、飲食物が入れられた食器BがトレイC上に載せられており、飲食物としては、御飯,パン,丼物,煮物,味噌汁,スープ,その他の各種料理や、野菜,サラダ,果物,コーヒー,デザート,その他が考えられる。
そして、このサービスカート1は、飲食物を単に保管,収納,運搬するだけではなく、冷却装置12を搭載しており、庫内Aに収納された飲食物を冷却,保冷可能となっている。更に、ヒーターユニットを搭載して、飲食物を加熱,保温可能としたものも多い。
サービスカート1は、概略このようになっている。
《冷却装置12について》
次に、図1や図4を参照して、冷却装置12について説明する。冷却装置12は、サービスカート1の庫内Aの下部に、シーリングされて配設固定されており、エアーの流れDにより庫内Aに冷気を循環供給して、庫内Aを強制冷却する。
そして箱状をなし、コンプレッサ13,コンデンサ14,エバポレータ7を備えており、ヒートポンプ式よりなる。
このような冷却装置12について、更に詳述する。冷却装置12のコンプレッサ13つまり圧縮器は、供給された中温低圧の冷媒ガスを圧縮して、高温高圧化する。
コンデンサ14つまり凝縮器は、この高温高圧の冷媒ガスを冷却して、中温高圧の液体に凝縮液化する。そして、付設された膨張弁が、この中温高圧の冷媒液を急激に減圧して、低温低圧化する。それから、エバポレータ7つまり蒸発器が、この低温低圧の冷媒液を、熱交換により中温低圧の冷媒ガスへと、蒸発,ガス化する。そして、この中温低圧の冷媒ガスが、コンプレッサ13へとリターン供給される。
冷却装置12は、このような冷媒の流れ,循環サイクルを繰り返し、エバポレータ7において、冷媒液が蒸発,ガス化する際、大量の気化熱を周りから吸収する。
このような冷却装置12は、全体が長方形の箱状をなし、内部が冷却室17と機関室18とに、2室に区画されている。冷却室17は、エバポレータ7が配されると共に、吸気口15と排気口16とを備えており、両者間がエアー通路となってエアーの流れDが形成される。機関室18は、コンプレッサ13とコンデンサ14が配されており、コンデンサ14には、外気との間のファン(図示せず)が付設されている。
そこで、冷却装置12の冷却室17では、ファン11の駆動に基づき、吸気口15から流入したエアーの流れDが、エバポレータ7を通過することにより、冷気となって排気口16から送出される。
そして、排気口16から送出された冷気は、エアーの流れDを形成して庫内Aを上昇してトレイC上を通り抜けた後、庫内Aを降下し、暖気となって吸気口15に流入する。もってその間、冷気が、トレイC上の飲食物の食器Bを通過することにより、これを強制冷却する(図5も参照)。
又、図示例の冷却装置12は、前側に、冷却室17が配設されると共に、後側に、機関室18が配設されている。そして、図4の(1)図の例は、いわゆる3列式よりなる。
すなわち、その冷却室17は、前面中央の吸気口15と、前面左右の両排気口16とを備えており、対応して庫内Aも、区画壁19にて中央と左右の3室に区画されると共に、各室上部が連通されている。そこで冷気は、左右室内を上昇した後、中央室内に流入して、中央室内を降下する。
これに対し、図4の(2)図の例は、いわゆる2列式よりなる。すなわち、その冷却室17は、前面右の排気口16と、前面左の吸気口15とを備えており、対応して庫内Aも、区画壁19にて、上部が連通した左右2室に区画されている。そこで冷気は、右室内を上昇した後、左室内に流入して、左室内を降下する。
冷却装置12は、このようになっている。
《扉20構造について》
次に、図1〜図4を参照して、吸気口15や排気口16の扉20構造について、説明する。この冷却装置12の冷却室17の吸気口15および排気口16は、扉20構造よりなり、扉20にて開閉可能であると共に、扉20に通気開口部21が設けられている。
すなわち、この吸気口15および排気口16は、冷却室17に付設されており、その扉20の通気開口部21には、フィルタ10およびファン11の一方又は双方が、組付けられている。そして扉20の開放により、吸気口15,排気口16,扉20,フィルタ10,ファン11,冷却室17内部等について、清掃,メンテナンス,目視が可能となっている。
このような扉20構造について、更に詳述する。まず、吸気口15や排気口16は、冷却室17の前面に開口形成されており、それぞれ、扉20にて開閉可能となっている。
扉20は、一側端が、縦のヒンジ22にて吸気口15や排気口16の一側端縁に対して、取付けられると共に、自由端となった他側端が、手回し式の固定ネジ23にて、吸気口15や排気口16の他側端縁に対し、開放と固定とが自在に可能となっている。なお、ヒンジ22として抜き差しタイプのものを採用すると、清掃時やメンテナンス時において、扉20全体を取外すことが可能となる。
そして扉20は、四角枠状のフレーム構造よりなり、中央部が通気開口部21となっている。図2中の左側や図3の(1)図に示した排気口16の例では、その内側に同様な通気開口部21を備えたベースプレート24や押え枠28が、併用付設されており、押え枠28を介したベースプレート24のネジ止め止着により、通気開口部21にフィルタ10が組み付け,挟持されている。又、図2中の右側や図3の(2)図に示した吸気口15の例では、ベースプレート24を用いることなく押え枠28のネジ止め止着により、通気開口部21にフィルタ10が組み付け,挟持されている。
なおベースプレート24や押え枠28は、図示例のように別体ではなく、扉20本体と一体化することも可能である。又、フィルタ10は、不織布製のものが代表的であるが、各種程度の粗密のものが考えられ、例えば金網もその1環として把握される。
このように吸気口15,排気口16共に、その扉20の通気開口部21には、フィルタ10が組み付けられている。
図示例では、図3の(1)図に示したように、排気口16の扉20の通気開口部21には、このようなフィルタ10と共に、その奥側にファン11が組み付けられている。そのベースプレート24について、外側のフィルタ10とは反対の内側に、ファン11がネジ止め止着されている。
又、図3の(2)図に示した吸気口15の奥側、つまり吸気口15の扉20の通気開口部21の奥側には、図1に示したように、エバポレータ7が対峙配設されている。つまり、冷却室17内に配設されるエバポレータ7は、図示例では、吸気口15の奥側に対峙配設されている。
なお、このような図示例によらず、その他各種の例も可能である。例えば、吸気口15の扉20の通気開口部21に、ファン11を組付けたり、排気口16の奥側に、エバポレータ7を対峙配設することも可能である。
扉20構造は、このようになっている。
《冷却室17の内部について》
ここで、図1〜図3を参照して、冷却室17の内部について説明しておく。冷却室17の吸気口15と排気口16間は、エアーの流れDが形成されるように、内部区画されている。すなわち、吸気口15と対峙するエバポレータ7との間は、両者間のみが連通すべく他と区画されると共に、エバポレータ7の奥側,裏側は、排気口16に向けて開放されている。
そこで冷却室17では、エアーの流れDが、扉20の通気開口部21から、吸気口15,エバポレータ7を経由した後、ファン11そして排気口16、更にその扉20の通気開口部21へと、形成されるようになっている。
又、冷却室17内部のエバポレータ7下の床面25は、図3の(2)図に示したように、中央のドレン穴26に向け、下降傾斜したスロープが形成されている。
そこで、エバポレータ7からの結露水は、吸気口15へと向かい、外部へと流出排水されるようなことはなく、スロープ状の床面25やドレン穴26を経由して、下位のドレンパンE(図6の(3)図を参照)へと排出されて、溜められる。ドレンパンEは、引き出し,取外し可能であり、溜まった水を外部廃棄可能となっている。
これに対し、排気口16付近から冷却室17内部全体に至る床面27は、平坦な水平面か、又は、排気口16に向けて若干下降傾斜したスロープ面として、形成されている。
そこで、清掃時の洗浄水は、冷却室17内部に溜まることなく、排気口16からスムーズに外部排出されるようになる。又、内部段差がないので、(あるのは、垂直な前面と水平等の床面27間の直角段差等、外部段差のみ)、内部の拭掃除が容易であると共に、内部に汚れも溜まりにくくなっている。
又、エバポレータ7の裏側へと流出した洗浄水は、内部に溜まることなく、床面27を経由して、排気口16から外部排出されるようになる。更に図示例では、左右の排気口16間は、床面27を介して連通されており、一方の排気口16から流入した洗浄水は、内部に溜まることなく、他方の排気口16から外部排出されるようになっている。
冷却室17の内部は、このようになっている。
《作用等》
本発明のサービスカート1の冷却装置12の吸排気口15,16は、以上説明したように構成されている。そこで、以下のようになる。
(1)まず、サービスカート1の庫内Aに、飲食物の食器Bが載せられたトレイCが、出し入れ自在な棚として上下多段に収納される。そしてサービスカート1は、このように収納された飲食物の保管,運搬,提供サービスに供される。
(2)そしてその際、冷却装置12が駆動されることにより、庫内Aにエアーの流れDが形成され、庫内Aが、循環供給される冷気にて強制冷却される。もって、収納された飲食物が冷却,保冷される(図4,図5を参照)。
(3)冷却装置12は、ヒートポンプ式よりなり、機関室5のコンプレッサ13,コンデンサ14,冷却室17のエバポレータ7、等を経る冷媒の循環サイクルに基づき、庫内Aに冷気を供給する。
すなわち、冷却装置12の冷却室17では、ファン11の駆動に基づき、吸気口15の扉20の通気開口部21を介し、庫内Aから流入したエアーの流れDが、エバポレータ7を通過することにより、冷気となって、排気口16の扉20の通気開口部21から、庫内Aへと送出される(図1,図4を参照)。
(4)そして、この冷却装置12は、冷却室17の吸気口15および排気口16が、扉20構造よりなっており、それぞれ、通気開口部21付の扉20にて、開閉可能となっている。
これと共に、扉20の通気開口部21には、フィルタ10やファン11が組付けられている。図示例では、吸気口15の扉20、および排気口16の扉20共に、フィルタ10が組付けられると共に、排気口16の扉20には、更にファン11が組付けられている(図1,図2,図3を参照)。
そこで、以下の(5),(6),(7),(8)のようになる。
(5)まず清掃に際しては、次のとおり。すなわち、このサービスカート1の冷却装置12は、冷気を庫内Aに循環供給するので、庫内Aの飲食物の欠片,その他のゴミやチリが、庫内Aからのエアーの流れDに基づき、冷却室6に流入し易い。
もって、冷却室17内部を始め、吸気口15,排気口16,フィルタ10(含む金網),ファン11,エバポレータ7等について、付着した汚れの清掃が、この種の冷却装置12では、重要なテーマとなる。
(6)そこで、この冷却装置12では、前述したように、吸気口15や排気口16が扉20構造よりなる。もって、このように付着した汚れの清掃が、吸気口15や排気口16の扉20を開放することにより(図1の(2)図,図2を参照)、簡単容易に実施可能である。
すなわち、吸気口15,排気口16,フィルタ10,ファン11,エバポレータ7,冷却室17内部等について、これら各々について個別的,全体的に、手で直接拭掃除したり、水で直接洗い流し洗浄することが、フィルタ10やファン11付の扉20を開放することにより、容易かつ確実に実施可能となる。
(7)更に、このサービスカート1の冷却装置12は、このように扉20構造よりなるので、冷却室17のメンテナンスも簡単容易である。
すなわち、冷却室17のフィルタ10,ファン11,エバポレータ7,その他の点検,修理,交換等のメンテナンスは、吸気口15や排気口16のフィルタ10やファン11付の扉20を開放することにより(図1の(2)図,図2を参照)、容易かつ確実に実施可能である。
(8)又、このサービスカート1の冷却装置12の冷却室17は、飲食物が収納された庫内Aに冷気を循環供給するので、雑菌の繁殖防止等のため、定期的な内部状態の目視確認が必要である。
そこで、この冷却装置12は、前述したように扉20構造よりなり、冷却室17内部の目視確認は、吸気口15や排気口16のフィルタ10やファン11付の扉20を開放することにより(図1の(2)図,図2を参照)、簡単容易かつ確実に実施可能となる。
すなわち、フィルタ10やファン11が障害となることはなく、又、扉20開放により内部も比較的明るくなり、もって、冷却室17内部の大部分を直接目視可能となる。そして、ライトを併用することにより、又、エバポレータ7の裏側等は鏡等の道具を併用することにより、目視確認は一段と確実化する。
本発明に係るサービスカートの冷却装置の吸排気口について、発明を実施するための最良の形態の説明に供し、(1)図は、扉閉鎖状態の斜視説明図、(2)図は、扉開放状態の斜視説明図である。 同発明を実施するための最良の形態の説明に供し、図1の(2)図の要部拡大図である。 同発明を実施するための最良の形態の説明に供し、(1)図は、要部の側断面図、(2)図は、他の要部の側断面図である。 同発明を実施するための最良の形態の説明に供し、ドアを開放した状態のサービスカートの正面説明図であり、(1)図は、その1例を示し、(2)図は、他の例を示す。 この種従来例の説明に供し、(1)図は、サービスカートの斜視説明図、(2)図は、サービスカートの側断面説明図である。 この種従来例の冷却装置の説明に供し、(1)図は、正面側の斜視説明図、(2)図は、背面側の斜視説明図、(3)図は、側断面図である。
符号の説明
1 サービスカート
2 ドア
3 車輪
4 冷却装置(従来例)
5 機関室(従来例)
6 冷却室(従来例)
7 エバポレータ
8 吸気口(従来例)
9 排気口(従来例)
10 フィルタ
11 ファン
12 冷却装置(本発明)
13 コンプレッサ
14 コンデンサ
15 吸気口(本発明)
16 排気口(本発明)
17 冷却室(本発明)
18 機関室(本発明)
19 区画壁
20 扉
21 通気開口部
22 ヒンジ
23 固定ネジ
24 ベースプレート
25 床面
26 ドレン穴
27 床面
28 押え枠
A 庫内
B 食器
C トレイ
D エアーの流れ
E ドレンパン

Claims (2)

  1. 箱状をなしドアと車輪を備え、収納された飲食物の保管,運搬,提供サービスに供されるサービスカートであって、冷気を循環供給して内部を強制冷却可能な冷却装置が搭載されており、
    該冷却装置の吸排気口は、扉構造よりなり扉にて開閉可能であると共に、該扉に通気開口部が設けられていること、を特徴とする、サービスカートの冷却装置の吸排気口。
  2. 請求項1に記載したサービスカートの冷却装置の吸排気口おいて、該冷却装置は、コンプレッサ,コンデンサ,エバポレータを備えたヒートポンプ式よりなり、箱状をなし、内部が、該エバポレータが配されると共にエアー通路が形成された冷却室と、該コンプレッサやコンデンサが配された機関室とに、区画されており、
    該吸排気口は、該冷却室に付設され、該扉の通気開口部には、フィルタおよびファンの一方又は双方が組付けられており、
    該扉の開放により、該吸排気口,扉,フィルタ,ファン,冷却室内部について、清掃,メンテナンス,目視が可能となっていること、を特徴とする、サービスカートの冷却装置の吸排気口。
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