JP4760582B2 - アイグラスディスプレイ - Google Patents

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本発明はアイグラスディスプレイに関するものである。
外界の映像にコンピュータなどの映像を重ねて表示可能なディスプレィとして、シースルータイプのアイグラスディスプレイがあり、例えば特開2004−12768号公報(特許文献1)に記載されている。このようなディスプレィでは、映像形成投影装置で形成された映像に対応する光束を、眼鏡レンズを通して伝播させ、眼鏡レンズ中央付近にあるハーフミラーやHOE等の反射部材で目の方に映像を反射させて表示する。
特開2004−12768号公報
通常の眼鏡の場合、眼鏡のテンプルを折り畳むことによって持ち運びを簡単にできるが、このようなアイグラスディスプレイの場合、テンプル部に映像形成投影装置が取り付けられるため、テンプルを内側に折り畳もうとしても、眼鏡レンズと映像形成投影装置が機械的に干渉して折り畳むことができず持ち運びに不便であった。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、不使用時に容易に折り畳むことができ、持ち運びに便利なアイグラスディスプレイを提供することを課題とする。
前記課題を解決するための第1の手段は、眼鏡タイプのアイグラスディスプレイであって、眼鏡レンズがテンプルを含む支持体によって保持され、一つのテンプルには、映像形成投影装置が保持されており、前記映像形成投影装置から射出される光束を、前記眼鏡レンズのうちの一つ(映像投影レンズ)に入射させて第1の反射体により反射させ、当該眼鏡レンズの中を通して第2の反射体により反射させて眼に導くものにおいて、前記映像形成投影装置は前記映像投影レンズに、スライド機構を介して接続され、かつ、前記映像形成投影装置は、これを、前記映像投影レンズに対して、当該アイグラスディスプレイの装着状態における水平方向に回動させる回動軸を有し、当該アイグラスディスプレイを使用可能な状態においては、前記映像形成投影装置と前記映像投影レンズが干渉して前記回動軸は回動不可能とされ、前記映像形成投影装置をスライドさせて、前記映像形成投影装置を前記映像投影レンズから離したとき、前記映像形成投影装置と前記映像投影レンズが干渉しないような位置となり、前記映像形成投影装置が、前記回動軸を中心として、前記映像投影レンズに近づく方向に回動可能となるようにされていることを特徴とするアイグラスディスプレイである。
前記課題を解決するための第2の手段は、前記第1の手段であって、前記映像形成投影装置と前記映像投影レンズが干渉しないような位置にあるとき、前記映像形成投影装置の光束射出面を保護する保護部材を有することを特徴とするものである。
本発明によれば、不使用時に容易に折り畳むことができ、持ち運びに便利なアイグラスディスプレイを提供することができる。
以下、本発明の実施の形態の例を、図を用いて説明する。図1は、本発明の実施の形態の1例であるアイグラスディスプレイの概要を示す図である。図1(a)において、アイグラスディスプレイ1は、2つの眼鏡レンズ2、3を有し、これらはフレーム4に嵌め込まれている。そのうちの一つの眼鏡レンズ3中には、ミラー5とハーフミラー6が設けられており、映像投影レンズとされている。ハーフミラー6は、単なる平面ミラーでなく、凹面鏡のようにパワーを持ってもよい。又、HOE(ホログラフィック・オプティカル・エレメント)でもよい。フレーム4の映像投影レンズ3側には、映像形成投影装置7が、フレーム4に対してスライド機構を介してスライド可能に取り付けられている。映像形成投影装置7中には、LCD等の映像形成装置7aと投影レンズ7bが設けられている。映像形成投影装置7には、テンプル9が取り付けられている。眼鏡レンズ2側のフレーム4には、テンプル10が取り付けられている。
図1(a)のA−A断面図を、図1(b)に示す。フレーム4と映像形成投影装置7とは、スライド機構により嵌合しており、紙面に垂直な方向に相対移動が可能となっている。なお、映像形成投影装置7の回動軸8が映像形成投影装置7と一体に形成されており、映像形成投影装置7とスライドと共にスライドするようになっている。
図1(a)の実線で示す使用状態では、映像投影レンズ3と映像形成投影装置7とが機械的に干渉するので、映像形成投影装置7は、反時計回りには回動不能となっている。又、図示しない停止機構により、図1(b)に示す状態からは、時計回りにも回転不能とされている。
図1に示す使用状態においては、映像形成装置7aで形成された画像は、投影レンズ7bにより投影されて映像投影レンズ3中に入り、第1の反射体であるミラー5で反射されて映像投影レンズ3中を透過し、第2の反射体であるハーフミラー6で再び反射されて眼Eに投影される。
アイグラスディスプレイ1を不使用状態として折り畳むときは、以下のように操作する。まず、映像形成投影装置7を後方にスライドさせて7’で示される位置とする。このとき、テンプル9は、9’に示す位置に来る。
この状態から、映像形成投影装置7を回動軸8を回動中心として図1の反時計回りに回動させ、映像形成投影装置7が7”、テンプル9が9”の位置に来るようにする。このとき、7のスライドにより、映像形成投影装置7が7’の位置、回動軸8が8’の位置に来ているので、映像形成投影装置7と映像投影レンズ3とが機械的に干渉することなく、映像形成投影装置7とテンプル9を折り畳むことができる。よって、持ち運びに便利となる。
使用時においては、映像形成投影装置7の光束射出面は、映像投影レンズ3に接しているので、この部分に埃等がくっついたり、この面に傷が付いたりする不具合はないが、映像形成投影装置7が7”の位置にあるときは、映像形成投影装置7の光束射出面がむき出しになるので、前述のような不具合が発生する恐れがある。よって、このような場合には、映像形成投影装置7の光束射出面を覆うシャッタを設けることが好ましい。
この例の略図を図2に示す。図2において、図1に示された構成要素と同じ構成要素には、同じ符号を付してその説明を省略する。図2(a)は、映像形成投影装置7が7”の位置にあるときの状態を示す図である。フレーム4には、シャッタ11が設けられており、シャッタ11が映像形成投影装置7の光束射出面を覆っている。この状態から、図2(b)で示す状態を経て、図2(c)に示す状態(図1(a)で、映像形成投影装置7が7’の位置にあるときの状態)とすれば、映像形成投影装置7の光束射出面がシャッタ11で覆われない状態となる。この状態から、図2(d)に示すように、映像形成投影装置7をスライドさせることにより、使用状態とすることができる。
本発明の実施の形態の1例であるアイグラスディスプレイの概要を示す図である。 光束射出面を覆うシャッタの例を示す図である。
符号の説明
1…アイグラスディスプレイ、2…眼鏡レンズ、3…映像投影レンズ、4…フレーム、5…ミラー、6…ハーフミラー、7…映像形成投影装置、7a…映像形成装置、7b…投影レンズ、8…回動軸、9…テンプル、10…テンプル、11…シャッタ

Claims (2)

  1. 眼鏡タイプのアイグラスディスプレイであって、眼鏡レンズがテンプルを含む支持体によって保持され、一つのテンプルには、映像形成投影装置が保持されており、前記映像形成投影装置から射出される光束を、前記眼鏡レンズのうちの一つ(映像投影レンズ)に入射させて第1の反射体により反射させ、当該眼鏡レンズの中を通して第2の反射体により反射させて眼に導くものにおいて、前記映像形成投影装置は前記映像投影レンズに、スライド機構を介して接続され、かつ、前記映像形成投影装置は、これを、前記映像投影レンズに対して、当該アイグラスディスプレイの装着状態における水平方向に回動させる回動軸を有し、当該アイグラスディスプレイを使用可能な状態においては、前記映像形成投影装置と前記映像投影レンズが干渉して前記回動軸は回動不可能とされ、前記映像形成投影装置をスライドさせて、前記映像形成投影装置を前記映像投影レンズから離したとき、前記映像形成投影装置と前記映像投影レンズが干渉しないような位置となり、前記映像形成投影装置が、前記回動軸を中心として、前記映像投影レンズに近づく方向に回動可能となるようにされていることを特徴とするアイグラスディスプレイ。
  2. 前記映像形成投影装置と前記映像投影レンズが干渉しないような位置にあるとき、前記映像形成投影装置の光束射出面を保護する保護部材を有することを特徴とする請求項1に記載のアイグラスディスプレイ。
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