JP4760520B2 - 複写用画像データ生成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、複写装置に係り、特に、走査領域範囲への外光入射時における原稿の複写画
像を生成時のトナーの使用量を節約するのに好適な複写用画像データ生成装置、複写用画
像データ生成プログラム及び複写用画像データ生成方法、並びに複写装置、複写装置制御
プログラム及び複写装置制御方法に関する。
従来、複写機において、厚手の本などの原稿を複写する場合に、外光の遮断及び原稿を
抑えるための圧板が押し上げられ、走査領域範囲の原稿領域以外の部分に外光が入ってし
まい、その部分が黒く印刷されてしまうという現象が発生する。このように、原稿領域以
外の部分が黒く印刷されると、見た目にも良くない上に、原稿領域以外を黒く塗りつぶす
ことになるため大量のトナーを消費してしまうという不具合が生じる。
このような不具合を解消するための技術として、例えば、特許文献1に記載の画像形成
装置がある。
この画像形成装置は、原稿を走査しデジタル変換された画像データとして取得する画像
取得手段と、この画像取得手段により取得された画像データをサンプリング解析して画像
枠領域を設定する画像枠設定手段と、この画像枠設定手段に基づいて画像取得手段から取
得された画像データに画像枠を付加し、原稿の複写画像を形成する画像形成手段とを有す
るものである。また、サンプリング解析をして画像枠を設定する方法の一つとして、サン
プリングデータを基にヒストグラムを形成し、2以上のヒストグラムを対比させて画像枠
を設定する方法を用いている。
特開平11−98347号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載の従来技術においては、取得画像データのライン
単位の画像データに対するヒストグラムを生成しているため、精度良く画像枠を設定する
ためには、多くのヒストグラムを生成する必要がある。
また、ヒストグラムを対比させ大きい値を画像枠の算出値とし、且つこの算出値が予め
定められた範囲内である場合に画像枠データを設定するため、原稿中に大きな黒領域があ
る場合などに、その黒領域を画像枠と誤判断してしまう恐れがある。
そこで、本発明は、このような従来の技術の有する未解決の課題に着目してなされたも
のであって、走査領域範囲への外光入射時における原稿の複写画像を生成時のトナーの使
用量を節約するのに好適なで且つ原稿外の画像部分を正確に検出するのに好適な複写用画
像データ生成装置、複写用画像データ生成プログラム及び複写用画像データ生成方法、並
びに複写装置、複写装置制御プログラム及び複写装置制御方法を提供することを目的とし
ている。
〔形態1〕 上記目的を達成するために、形態1の複写用画像データ生成装置は、
原稿の存在する走査領域範囲を走査して得られる画像データである走査領域画像データ
を取得する走査領域画像データ取得手段と、
前記走査領域画像データ取得手段で取得した走査領域画像データのヒストグラムを生成
するヒストグラム生成手段と、
前記ヒストグラム生成手段で生成したヒストグラムに基づき、前記走査領域画像データ
における原稿部分の画像データ以外の画像データである原稿外画像データを検出する原稿
外画像データ検出手段と、
前記走査領域画像データにおける、前記原稿外画像データ検出手段で検出された原稿外
画像データの各画素値を、それよりも低濃度の画素値に変換して構成される複写原稿画像
データを生成する複写原稿画像データ生成手段と、を備えることを特徴としている。
このような構成であれば、走査領域画像データ取得手段によって、原稿の存在する走査
領域範囲を走査して得られる画像データである走査領域画像データを取得することが可能
であり、ヒストグラム生成手段によって、前記走査領域画像データ取得手段で取得した走
査領域画像データのヒストグラムを生成することが可能であり、原稿外画像データ検出手
段によって、前記ヒストグラム生成手段で生成したヒストグラムに基づき、前記走査領域
画像データにおける原稿部分の画像データ以外の画像データである原稿外画像データを検
出することが可能であり、複写原稿画像データ生成手段によって、前記走査領域画像デー
タにおける、前記原稿外画像データ検出手段で検出された原稿外画像データの各画素値を
、それよりも低濃度の画素値に変換して構成される複写原稿画像データを生成することが
可能である。
つまり、走査領域範囲内に載置された原稿に光を照射してその反射光をCCD等の光電
変換素子で光電変換して原稿の複写画像データを生成する複写機においては、原稿の白紙
部分の画像データの濃度と、原稿の文字部分の画像データの濃度と、外光が入射した状態
の(照射光を反射しない状態の)走査領域における原稿以外の画像データの濃度とは、そ
れぞれ異なる性質(濃度)を有するため、走査領域画像データのヒストグラムにおいては
、これら3つの状態の画像データの濃度分布が略はっきりと分かれる。
従って、走査領域画像データのヒストグラムから、前記3つの状態がそれぞれ含まれる
濃度分布が解るので、原稿外画像データの有無に加え、原稿外となる濃度を簡易且つ正確
に識別することができ、更に、このようにして識別された原稿外画像データをその画素値
の示す濃度より低濃度の画素値に変換することができる。これにより、簡易且つ正確に原
稿外画像データを検出することができると共に、原稿外画像の印刷(複写)に使用するト
ナーの量を節約することができるという効果が得られる。例えば、原稿の文字部分の複写
画像データは、光学的ドットゲインが原因で、原稿の白紙部分の濃度と、原稿外の部分の
濃度との中間の濃度を示す。
ここで、走査領域範囲とは、複写機において原稿を走査する(光を照射し、その反射光
を読み取る)範囲であり、大抵の複写機においては、用紙のサイズ毎にこの走査範囲を変
更することができるようになっている。また、正確に原稿を複写するためには、走査領域
に対して照射光以外の外光が入射されるのを遮断する必要があり、通常は、蓋をして外光
の遮断及び原稿の固定を行う。しかし、厚手の本などを複写する場合は、蓋を完全に閉じ
ることができないため、走査領域に外光が入射してしまう。このように外光が入射する領
域については、照射光の反射が発生しないため、その領域が黒領域と誤判断されてしまい
、その結果、複写結果の画像において、原稿外の部分が真っ黒に印刷される。例えば、複
写機における、走査領域範囲であるガラス板における原稿が密着していない部分、及び原
稿がない部分が黒く印刷される。以下、「複写用画像生成プログラム」に関する形態、「
複写用画像データ生成方法」に関する形態、「複写装置」に関する形態、「複写装置制御
プログラム」に関する形態、「複写装置制御方法」に関する形態、「発明を実施するため
の最良の形態」の欄などにおいて同様である。
また、走査領域画像データは、走査領域範囲全体の画像データであり、例えば、原稿の
サイズが走査領域範囲のサイズを越えている場合(全部覆ってしまうような場合)は、原
稿のみの画像データとなり、越えていない場合(一部でも超えていない部分がある場合)
は、原稿外画像データを含むことになる。以下、「複写用画像生成プログラム」に関する
形態、「複写用画像データ生成方法」に関する形態、「複写装置」に関する形態、「複写
装置制御プログラム」に関する形態、「複写装置制御方法」に関する形態、「発明を実施
するための最良の形態」の欄などにおいて同様である。
また、ヒストグラムは、画素値(濃度値又は輝度値)の示す濃度に対する画素の個数を
グラフにしたもので、このヒストグラムから、例えば、前述したような、原稿の文字部分
の濃度分布や、原稿が無く且つ外光が照射する状態の濃度分布や、原稿の白紙部分の濃度
分布などを知ることができる。以下、「複写用画像生成プログラム」に関する形態、「複
写用画像データ生成方法」に関する形態、「複写装置」に関する形態、「複写装置制御プ
ログラム」に関する形態、「複写装置制御方法」に関する形態、「発明を実施するための
最良の形態」の欄などにおいて同様である。
また、原稿外画像データの各画素値よりも低濃度の画素値とは、原稿外画像データの部
分の印刷に用いるトナーの量を変換前よりも節約できればどのような画素値でも良いが、
原稿の白紙部分と同様にトナーを使用しない画素値とすることが最も節約となるので望ま
しい。以下、「複写用画像生成プログラム」に関する形態、「複写用画像データ生成方法
」に関する形態、「複写装置」に関する形態、「複写装置制御プログラム」に関する形態
、「複写装置制御方法」に関する形態、「発明を実施するための最良の形態」の欄などに
おいて同様である。
〔形態2〕 更に、形態2の複写用画像データ生成装置は、形態1の複写用画像データ
生成装置において、
前記原稿外画像データ検出手段は、前記走査領域範囲内に原稿が無く且つ外光が入射し
た状態の前記走査領域範囲を走査して得られる走査領域画像データから生成された判定用
閾値と、前記ヒストグラム生成手段で生成したヒストグラムとに基づき、前記走査領域画
像データから前記原稿外画像データを検出することを特徴としている。
このような構成であれば、走査領域画像データの全てが原稿外画像データとなる画像デ
ータに基づき、原稿部分の画像データを含む走査領域画像データから原稿外画像データを
識別するための判定用閾値を生成することが可能となる。
従って、この判定用閾値に基づき原稿外画像データを検出することで、より正確に原稿
外画像データを検出することができるという効果が得られる。
〔形態3〕 更に、形態3の複写用画像データ生成装置は、形態1又は2の複写用画像
データ生成装置において、
前記判定用閾値は、前記走査領域範囲内に原稿が無く且つ外光が入射した状態の前記走
査領域範囲を走査して得られる走査領域画像データから算出される各画素値の平均値μ及
び標準偏差σから求めた「μ+3σ」又は「μ−3σ」の範囲値であり、
前記原稿外画像データ検出手段は、前記走査領域画像データを構成する各画素データの
示す画素値が、前記「μ+3σ」又は前記「μ−3σ」の範囲値内に含まれるときに、そ
の画素データを前記原稿外画像データとして検出することを特徴としている。
このような構成であれば、走査領域画像データの全てが原稿外画像データとなる画像デ
ータから各画素値の平均値μ及び標準偏差σを算出し、当該算出値からμ±3σの範囲値
を求めることが可能となる。例えば、画素値が濃度値であれば、μは、全てが原稿外画像
データとなる画像データの濃度平均値となる。更に、判定用閾値「μ+3σ」又は「μ−
3σ」と、原稿部分の画像データを含む走査領域画像データの各画素データの画素値とを
比較し、当該画素値が、「μ+3σ」又は「μ−3σ」の範囲内に含まれるときに、当該
画素値の画素データを原稿外画像データとして検出することが可能である。
一般に、正規分布に従う確率変数の観測値が平均値μから±1σの区間に入る確率は「
0.68」、同様に2σの区間に入る確率は「0.95」、3σの区間に入る確率は「0
.997」となるので、本形態の構成のように、判定用閾値を「μ+3σ」又は「μ−3
σ」として原稿外画像データを検出することで、過不足無く正確に原稿外画像データの検
出を行うことができるという効果が得られる。
〔形態4〕 更に、形態4の複写用画像データ生成装置は、形態2又は3の複写用画像
データ生成装置において、
前記原稿外画像データ検出手段は、前記走査領域画像データから所定の画素データを選
択し、当該選択した所定の画素データの示す画素値と前記判定用閾値とを比較して、当該
画素値が前記原稿外画像データと判定される画素値であるときに、当該選択した画素デー
タの画素位置に対して平面視で上下左右の4方向に連続する各画素の画素値と前記判定用
閾値とを比較する処理を順次行い、前記選択した画素データの画素から前記走査領域の端
の画素まで前記4方向にそれぞれ連続する画素群のうち、全ての画素群の画素値が前記原
稿外画像データと判定される画素群が2つ以上あるときに、前記選択した画素データを前
記原稿外画像データとして検出することを特徴としている。
このような構成であれば、原稿内に黒色の大きな画像領域部分(大きな太文字など)が
あっても、この部分を原稿外画像データとして誤検出するのを防ぐことが可能である。
つまり、走査領域画像データにおける選択した画素データに対して、当該選択した画素
データの画素位置と平面視で上下左右のいずれかの方向に連続する画素群の画素データに
おいて、当該画素群に原稿部分の画素データが含まれていれば、白と黒の画素データが混
じったものとなり(モノクロの複写機を想定)、前記画素群が原稿以外の部分の画素デー
タだけで構成されていれば、上下左右のいずれかの方向に黒の画素データが走査領域の端
まで連続することになる。また、原稿のサイズが走査領域の横幅又は縦幅を超えるような
場合は、上下左右のいずれかの方向に走査領域の端まで原稿部分の画素データが連続する
ことになるので、この場合も、黒の画素データが走査領域の端まで連続する可能性がある
。このような状況を区別するため、本形態においては、上下左右の4方向のうち、走査領
域の端まで黒の画素データが連続する方向が少なくとも2つ以上ある場合に、選択画素デ
ータを原稿外画像データとして検出する。
これにより、原稿外画像データの誤検出を防ぐことができると共に、原稿のサイズが走
査領域範囲のサイズを超えている場合でも、より確実に原稿外画像データを検出すること
ができるという効果が得られる。
〔形態5〕 更に、形態5の複写用画像データ生成装置は、形態1乃至3のいずれか1
の複写用画像データ生成装置において、
前記走査領域画像データを複数の小領域の画像データに分割し、
前記ヒストグラム生成手段は、前記各小領域の画像データのヒストグラムを生成し、
前記原稿外画像データ検出手段は、前記ヒストグラム生成手段で生成した前記各小領域
のヒストグラムと、当該小領域に対する判定用のヒストグラムとの比較結果に基づき、前
記走査領域画像データにおける、前記原稿部分の画像データとの境界位置を抽出し、当該
抽出した境界位置に基づき、前記走査領域画像データから前記原稿外画像データを検出す
ることを特徴としている。
このような構成であれば、走査領域画像データにおける、原稿部分だけの領域と、原稿
以外の領域と、原稿及び原稿以外の両方を含む領域(境界位置を含む領域)とを小領域の
単位で検出することが可能であり、これにより、大凡の境界位置を把握することが可能で
ある。更に、この境界位置を含む小領域の画像データに対して、前記判定用閾値等を用い
て、正確に原稿外画像データの検出処理を行うことが可能である。
従って、境界位置から内側の領域を全て原稿部分の領域とし、境界部分は正確に検出を
行って判別し、更に、これら以外の領域は原稿以外の領域とすることで、原稿内に黒の大
領域があっても、その部分の画素データを原稿外画像データとして誤検出することを防ぐ
ことができるという効果が得られる。
〔形態6〕 更に、形態6の複写用画像データ生成装置は、形態5の複写用画像データ
生成装置において、
前記判定用のヒストグラムは、前記原稿外画像データのみから構成される小領域のヒス
トグラムと、前記複写原稿画像データを含んで構成される小領域のヒストグラムとを含む
ことを特徴としている。
このような構成であれば、走査領域画像データにおける小領域の画像データ毎に、簡易
に、原稿部分だけの領域と、原稿以外の領域と、原稿及び原稿以外の両方を含む領域(境
界位置を含む領域)とを識別することができるという効果が得られる。
〔形態7〕 更に、形態7の複写用画像データ生成装置は、形態5又は6の複写用画像
データ生成装置において、
前記原稿外画像データ検出手段は、走査領域画像データの画像の外側から内側に向かっ
て順に、前記小領域の画像データのヒストグラムと、前記判定用のヒストグラムとの比較
処理を実行し、当該比較処理によって前記小領域の画像データに境界位置の画像データが
含まれると判定されたときに、それより内側の小領域の画像データに対しては前記比較処
理を実行しないことを特徴としている。
このような構成であれば、走査領域画像データの画像領域の外周の小領域の画像データ
から内側に向かって比較処理が実行され、且つ境界位置を含む小領域の画像データを検出
すると、そこから内側に対しては比較処理を実行しないため、例えば、原稿内に黒画素の
大領域があっても、その部分の画素データを原稿外画像データとして誤検出させないよう
にできると共に、比較処理の処理量を軽減できるという効果が得られる。
〔形態8〕 一方、上記目的を達成するために、形態8の複写用画像データ生成プログ
ラムは、
原稿の存在する走査領域範囲を走査して得られる画像データである走査領域画像データ
を取得する走査領域画像データ取得ステップと、
前記走査領域画像データ取得ステップで取得した走査領域画像データのヒストグラムを
生成するヒストグラム生成ステップと、
前記ヒストグラム生成ステップで生成したヒストグラムに基づき、前記走査領域画像デ
ータにおける前記原稿部分の画像データ以外の画像データである原稿外画像データを検出
する原稿外画像データ検出ステップと、
前記走査領域画像データにおける、前記原稿外画像データ検出ステップで検出された原
稿外画像データの各画素値を、それよりも低濃度の画素値に変換して構成される複写原稿
画像データを生成する複写原稿画像データ生成ステップとからなる処理をコンピュータに
実行させるのに使用するプログラムを含むことを特徴としている。
このような構成であれば、コンピュータによってプログラムが読み取られ、読み取られ
たプログラムに従ってコンピュータが処理を実行すると、形態1の複写用画像データ生成
装置と同等の作用及び効果が得られる。
〔形態9〕 更に、形態9の複写用画像データ生成プログラムは、形態8の複写用画像
データ生成プログラムにおいて、
前記原稿外画像データ検出ステップにおいては、前記走査領域範囲内に原稿が無く且つ
外光が入射した状態の前記走査領域範囲を走査して得られる走査領域画像データから生成
された判定用閾値と、前記ヒストグラム生成ステップで生成したヒストグラムとに基づき
、前記走査領域画像データから前記原稿外画像データを検出することを特徴としている。
このような構成であれば、コンピュータによってプログラムが読み取られ、読み取られ
たプログラムに従ってコンピュータが処理を実行すると、形態2の複写用画像データ生成
装置と同等の作用及び効果が得られる。
〔形態10〕 更に、形態10の複写用画像データ生成プログラムは、形態8又は9の
複写用画像データ生成プログラムにおいて、
前記判定用閾値は、前記走査領域範囲内に原稿が無く且つ外光が入射した状態の前記走
査領域範囲を走査して得られる走査領域画像データから算出される各画素値の平均値μ及
び標準偏差σから求めた「μ+3σ」又は「μ−3σ」の範囲値であり、
前記原稿外画像データ検出ステップにおいては、前記走査領域画像データを構成する各
画素データの示す画素値が、前記「μ+3σ」又は前記「μ−3σ」の範囲値内に含まれ
るときに、その画素データを前記原稿外画像データとして検出することを特徴としている

このような構成であれば、コンピュータによってプログラムが読み取られ、読み取られ
たプログラムに従ってコンピュータが処理を実行すると、形態3の複写用画像データ生成
装置と同等の作用及び効果が得られる。
〔形態11〕 更に、形態11の複写用画像データ生成プログラムは、形態9又は10
の複写用画像データ生成プログラムにおいて、
前記原稿外画像データ検出ステップにおいては、前記走査領域画像データから所定の画
素データを選択し、当該選択した所定の画素データの示す画素値と前記判定用閾値とを比
較して、当該画素値が前記原稿外画像データと判定される画素値であるときに、当該選択
した画素データの画素位置に対して平面視で上下左右の4方向に連続する各画素の画素値
と前記判定用閾値とを比較する処理を順次行い、前記選択した画素データの画素から前記
走査領域の端の画素まで前記4方向にそれぞれ連続する画素群のうち、全ての画素群の画
素値が前記原稿外画像データと判定される画素群が2つ以上あるときに、前記選択した画
素データを前記原稿外画像データとして検出することを特徴としている。
このような構成であれば、コンピュータによってプログラムが読み取られ、読み取られ
たプログラムに従ってコンピュータが処理を実行すると、形態4の複写用画像データ生成
装置と同等の作用及び効果が得られる。
〔形態12〕 更に、形態12の複写用画像データ生成プログラムは、形態8乃至10
のいずれか1の複写用画像データ生成プログラムにおいて、
前記ヒストグラム生成ステップにおいては、前記走査領域画像データを複数の小領域の
画像データに分割した各小領域の画像データのヒストグラムを生成し、
前記原稿外画像データ検出ステップにおいては、前記ヒストグラム生成ステップで生成
した前記各小領域のヒストグラムと、当該小領域に対する判定用のヒストグラムとの比較
結果に基づき、前記走査領域画像データにおける、前記原稿部分の画像データとの境界位
置を抽出し、当該抽出した境界位置に基づき、前記走査領域画像データから前記原稿外画
像データを検出することを特徴としている。
このような構成であれば、コンピュータによってプログラムが読み取られ、読み取られ
たプログラムに従ってコンピュータが処理を実行すると、形態5の複写用画像データ生成
装置と同等の作用及び効果が得られる。
〔形態13〕 更に、形態13の複写用画像データ生成プログラムは、形態12の複写
用画像データ生成プログラムにおいて、
前記判定用のヒストグラムは、前記原稿外画像データのみから構成される小領域のヒス
トグラムと、前記複写原稿画像データを含んで構成される小領域のヒストグラムとを含む
ことを特徴としている。
このような構成であれば、コンピュータによってプログラムが読み取られ、読み取られ
たプログラムに従ってコンピュータが処理を実行すると、形態6の複写用画像データ生成
装置と同等の作用及び効果が得られる。
〔形態14〕 更に、形態14の複写用画像データ生成プログラムは、形態12又は1
3の複写用画像データ生成プログラムにおいて、
前記原稿外画像データ検出ステップにおいては、走査領域画像データの画像の外側から
内側に向かって順に、前記小領域の画像データのヒストグラムと、前記判定用のヒストグ
ラムとの比較処理を実行し、当該比較処理によって前記小領域の画像データに境界位置の
画像データが含まれると判定されたときに、それより内側の小領域の画像データに対して
は前記比較処理を実行しないことを特徴としている。
このような構成であれば、コンピュータによってプログラムが読み取られ、読み取られ
たプログラムに従ってコンピュータが処理を実行すると、形態7の複写用画像データ生成
装置と同等の作用及び効果が得られる。
〔形態15〕 一方、上記目的を達成するために、形態15の複写用画像データ生成プ
ログラムの記憶されたコンピュータ読み取り可能な記憶媒体は、
形態8乃至形態14のいずれか1に記載の複写用画像データ生成プログラムの記憶され
たコンピュータ読み取り可能な記憶媒体である。
これによって、形態8乃至形態14のいずれか1の複写用画像データ生成プログラムと
同等の作用及び効果が得られると共に、CD−ROMやDVD−ROM、MOなどの記録
媒体を介して前記複写用画像データ生成プログラムを容易に授受することが可能となる。
〔形態16〕 一方、上記目的を達成するために、形態16の複写用画像データ生成方
法は、
原稿の存在する走査領域範囲を走査して得られる画像データである走査領域画像データ
を取得する走査領域画像データ取得ステップと、
前記走査領域画像データ取得ステップで取得した走査領域画像データのヒストグラムを
生成するヒストグラム生成ステップと、
前記ヒストグラム生成ステップで生成したヒストグラムに基づき、前記走査領域画像デ
ータにおける前記原稿部分の画像データ以外の画像データである原稿外画像データを検出
する原稿外画像データ検出ステップと、
前記走査領域画像データにおける、前記原稿外画像データ検出ステップで検出された原
稿外画像データの各画素値を、それよりも低濃度の画素値に変換して構成される複写原稿
画像データを生成する複写原稿画像データ生成ステップと、を含むことを特徴としている

これによって、形態1の複写用画像データ生成装置と同等の効果が得られる。
〔形態17〕 更に、形態17の複写用画像データ生成方法は、形態16の複写用画像
データ生成方法において、
前記原稿外画像データ検出ステップにおいては、前記走査領域範囲内に原稿が無く且つ
外光が入射した状態の前記走査領域範囲を走査して得られる走査領域画像データから生成
された判定用閾値と、前記ヒストグラム生成ステップで生成したヒストグラムとに基づき
、前記走査領域画像データから前記原稿外画像データを検出することを特徴としている。
これによって、形態2の複写用画像データ生成装置と同等の効果が得られる。
〔形態18〕 更に、形態18の複写用画像データ生成方法は、形態16又は17の複
写用画像データ生成方法において、
前記判定用閾値は、前記走査領域範囲内に原稿が無く且つ外光が入射した状態の前記走
査領域範囲を走査して得られる走査領域画像データから算出される各画素値の平均値μ及
び標準偏差σから求めた「μ+3σ」又は「μ−3σ」の範囲値であり、
前記原稿外画像データ検出ステップにおいては、前記走査領域画像データを構成する各
画素データの示す画素値が、前記「μ+3σ」又は前記「μ−3σ」の範囲値内に含まれ
るときに、その画素データを前記原稿外画像データとして検出することを特徴としている

これによって、形態3の複写用画像データ生成装置と同等の効果が得られる。
〔形態19〕 更に、形態19の複写用画像データ生成方法は、形態17又は18の複
写用画像データ生成方法において、
前記原稿外画像データ検出ステップにおいては、前記走査領域画像データから所定の画
素データを選択し、当該選択した所定の画素データの示す画素値と前記判定用閾値とを比
較して、当該画素値が前記原稿外画像データと判定される画素値であるときに、当該選択
した画素データの画素位置に対して平面視で上下左右の4方向に連続する各画素の画素値
と前記判定用閾値とを比較する処理を順次行い、前記選択した画素データの画素から前記
走査領域の端の画素まで前記4方向にそれぞれ連続する画素群のうち、全ての画素群の画
素値が前記原稿外画像データと判定される画素群が2つ以上あるときに、前記選択した画
素データを前記原稿外画像データとして検出することを特徴としている。
これによって、形態4の複写用画像データ生成装置と同等の効果が得られる。
〔形態20〕 更に、形態20の複写用画像データ生成方法は、形態16乃至18のい
ずれか1の複写用画像データ生成方法において、
前記ヒストグラム生成ステップにおいては、前記走査領域画像データを複数の小領域の
画像データに分割した各小領域の画像データのヒストグラムを生成し、
前記原稿外画像データ検出ステップにおいては、前記ヒストグラム生成ステップで生成
した前記各小領域のヒストグラムと、当該小領域に対する判定用のヒストグラムとの比較
結果に基づき、前記走査領域画像データにおける、前記原稿部分の画像データとの境界位
置を抽出し、当該抽出した境界位置に基づき、前記走査領域画像データから前記原稿外画
像データを検出することを特徴としている。
これによって、形態5の複写用画像データ生成装置と同等の効果が得られる。
〔形態21〕 更に、形態21の複写用画像データ生成方法は、形態20の複写用画像
データ生成方法において、
前記判定用のヒストグラムは、前記原稿外画像データのみから構成される小領域のヒス
トグラムと、前記複写原稿画像データを含んで構成される小領域のヒストグラムとを含む
ことを特徴としている。
これによって、形態6の複写用画像データ生成装置と同等の効果が得られる。
〔形態22〕 更に、形態22の複写用画像データ生成方法は、形態20又は21の複
写用画像データ生成方法において、
前記原稿外画像データ検出ステップにおいては、走査領域画像データの画像の外側から
内側に向かって順に、前記小領域の画像データのヒストグラムと、前記判定用のヒストグ
ラムとの比較処理を実行し、当該比較処理によって前記小領域の画像データに境界位置の
画像データが含まれると判定されたときに、それより内側の小領域の画像データに対して
は前記比較処理を実行しないことを特徴としている。
これによって、形態7の複写用画像データ生成装置と同等の効果が得られる。
〔形態23〕 一方、上記目的を達成するために、形態23の複写装置は、
走査領域を走査して得られる画像データに基づき、当該走査領域範囲内に存在する原稿
を複写する複写装置であって、
前記走査領域範囲内に前記原稿の存在する走査領域を走査して、当該原稿部分の画像デ
ータを含む走査領域全体の画像データである走査領域画像データを生成する走査領域画像
データ生成手段と、
前記走査領域画像データ生成手段で生成した走査領域画像データのヒストグラムを生成
するヒストグラム生成手段と、
前記ヒストグラム生成手段で生成したヒストグラムに基づき、前記走査領域画像データ
における前記原稿部分の画像データ以外の画像データである原稿外画像データを検出する
原稿外画像データ検出手段と、
前記走査領域画像データにおける、前記原稿外画像データ検出手段で検出された原稿外
画像データの各画素値を、それよりも低濃度の画素値に変換して構成される複写原稿画像
データを生成する複写原稿画像データ生成手段と、
前記複写原稿画像データ生成手段で生成した複写原稿画像データに基づき、前記原稿を
複写する複写手段と、を備えることを特徴としている。
このような構成であれば、走査領域画像データ生成手段によって、前記走査領域範囲内
に前記原稿の存在する走査領域を走査して、当該原稿部分の画像データを含む走査領域全
体の画像データである走査領域画像データを生成することが可能であり、ヒストグラム生
成手段によって、前記走査領域画像データ生成手段で生成した走査領域画像データのヒス
トグラムを生成することが可能であり、原稿外画像データ検出手段によって、前記ヒスト
グラム生成手段で生成したヒストグラムに基づき、前記走査領域画像データにおける前記
原稿部分の画像データ以外の画像データである原稿外画像データを検出することが可能で
ある。
また、複写原稿画像データ生成手段によって、前記走査領域画像データにおける、前記
原稿外画像データ検出手段で検出された原稿外画像データの各画素値を、それよりも低濃
度の画素値に変換して構成される複写原稿画像データを生成することが可能であり、複写
手段によって、前記複写原稿画像データ生成手段で生成した複写原稿画像データに基づき
、前記原稿を複写することが可能である。
これにより、形態1の複写用画像データ生成装置と同等の作用及び効果が得られる。
ここで、複写とは、文書、絵などを原物通りに写し取ることであり、トナーによって、
印刷用紙に印刷するなどして行われる処理である。以下、「複写装置制御プログラム」に
関する形態、「複写装置制御方法」に関する形態、「発明を実施するための最良の形態」
の欄などにおいて同様である。
〔形態24〕 更に、形態24の複写装置は、形態23の複写装置において、
前記原稿外画像データ検出手段は、前記走査領域範囲内に原稿が無く且つ外光が入射し
た状態の前記走査領域範囲を走査して得られる走査領域画像データから生成された判定用
閾値と、前記ヒストグラム生成手段で生成したヒストグラムとに基づき、前記走査領域画
像データから前記原稿外画像データを検出することを特徴としている。
これにより、形態2の複写用画像データ生成装置と同等の作用及び効果が得られる。
〔形態25〕 更に、形態25の複写装置は、形態23又は24の複写装置において、
前記判定用閾値は、前記走査領域範囲内に原稿が無く且つ外光が入射した状態の前記走
査領域範囲を走査して得られる走査領域画像データから算出される各画素値の平均値μ及
び標準偏差σから求めた「μ+3σ」又は「μ−3σ」の範囲値であり、
前記原稿外画像データ検出手段は、前記走査領域画像データを構成する各画素データの
示す画素値が、前記「μ+3σ」又は前記「μ−3σ」の範囲値内に含まれるときに、そ
の画素データを前記原稿外画像データとして検出することを特徴としている。
これにより、形態3の複写用画像データ生成装置と同等の作用及び効果が得られる。
〔形態26〕 更に、形態26の複写装置は、形態24又は25の複写装置において、
前記原稿外画像データ検出手段は、前記走査領域画像データから所定の画素データを選
択し、当該選択した所定の画素データの示す画素値と前記判定用閾値とを比較して、当該
画素値が前記原稿外画像データと判定される画素値であるときに、当該選択した画素デー
タの画素位置に対して平面視で上下左右の4方向に連続する各画素の画素値と前記判定用
閾値とを比較する処理を順次行い、前記選択した画素データの画素から前記走査領域の端
の画素まで前記4方向にそれぞれ連続する画素群のうち、全ての画素群の画素値が前記原
稿外画像データと判定される画素群が2つ以上あるときに、前記選択した画素データを前
記原稿外画像データとして検出することを特徴としている。
これにより、形態4の複写用画像データ生成装置と同等の作用及び効果が得られる。
〔形態27〕 更に、形態27の複写装置は、形態23乃至25のいずれか1の複写装
置において、
前記走査領域画像データを複数の小領域の画像データに分割し、
前記ヒストグラム生成手段は、前記各小領域の画像データのヒストグラムを生成し、
前記原稿外画像データ検出手段は、前記ヒストグラム生成手段で生成した前記各小領域
のヒストグラムと、当該小領域に対する判定用のヒストグラムとの比較結果に基づき、前
記走査領域画像データにおける、前記原稿部分の画像データとの境界位置を抽出し、当該
抽出した境界位置に基づき、前記走査領域画像データから前記原稿外画像データを検出す
ることを特徴としている。
これにより、形態5の複写用画像データ生成装置と同等の作用及び効果が得られる。
〔形態28〕 更に、形態28の複写装置は、形態27の複写装置において、
前記判定用のヒストグラムは、前記原稿外画像データのみから構成される小領域のヒス
トグラムと、前記複写原稿画像データを含んで構成される小領域のヒストグラムとを含む
ことを特徴としている。
これにより、形態6の複写用画像データ生成装置と同等の作用及び効果が得られる。
〔形態29〕 更に、形態29の複写装置は、形態27又は28の複写装置において、
前記原稿外画像データ検出手段は、走査領域画像データの画像の外側から内側に向かっ
て順に、前記小領域の画像データのヒストグラムと、前記判定用のヒストグラムとの比較
処理を実行し、当該比較処理によって前記小領域の画像データに境界位置の画像データが
含まれると判定されたときに、それより内側の小領域の画像データに対しては前記比較処
理を実行しないことを特徴としている。
これにより、形態7の複写用画像データ生成装置と同等の作用及び効果が得られる。
〔形態30〕 一方、上記目的を達成するために、形態30の複写装置制御プログラム
は、
走査領域を走査して得られる画像データに基づき、当該走査領域範囲内に存在する原稿
を複写する複写装置を制御するのに使用する複写装置制御プログラムであって、
前記走査領域範囲内に前記原稿の存在する走査領域を走査して、当該原稿部分の画像デ
ータを含む走査領域全体の画像データである走査領域画像データを生成する走査領域画像
データ生成ステップと、
前記走査領域画像データ生成ステップで生成した走査領域画像データのヒストグラムを
生成するヒストグラム生成ステップと、
前記ヒストグラム生成ステップで生成したヒストグラムに基づき、前記走査領域画像デ
ータにおける前記原稿部分の画像データ以外の画像データである原稿外画像データを検出
する原稿外画像データ検出ステップと、
前記走査領域画像データにおける、前記原稿外画像データ検出ステップで検出された原
稿外画像データの各画素値を、それよりも低濃度の画素値に変換して構成される複写原稿
画像データを生成する複写原稿画像データ生成ステップと、
前記複写原稿画像データ生成ステップで生成した複写原稿画像データに基づき、前記原
稿を複写する複写ステップとからなる処理をコンピュータに実行させるのに使用するプロ
グラムを含むことを特徴としている。
このような構成であれば、コンピュータによってプログラムが読み取られ、読み取られ
たプログラムに従ってコンピュータが処理を実行すると、形態23の複写装置と同等の作
用及び効果が得られる。
〔形態31〕 更に、形態31の複写装置制御プログラムは、形態30の複写装置制御
プログラムにおいて、
前記原稿外画像データ検出ステップにおいては、前記走査領域範囲内に原稿が無く且つ
外光が入射した状態の前記走査領域範囲を走査して得られる走査領域画像データから生成
された判定用閾値と、前記ヒストグラム生成ステップで生成したヒストグラムとに基づき
、前記走査領域画像データから前記原稿外画像データを検出することを特徴としている。
このような構成であれば、コンピュータによってプログラムが読み取られ、読み取られ
たプログラムに従ってコンピュータが処理を実行すると、形態24の複写装置と同等の作
用及び効果が得られる。
〔形態32〕 更に、形態32の複写装置制御プログラムは、形態30又は31の複写
装置制御プログラムにおいて、
前記判定用閾値は、前記走査領域範囲内に原稿が無く且つ外光が入射した状態の前記走
査領域範囲を走査して得られる走査領域画像データから算出される各画素値の平均値μ及
び標準偏差σから求めた「μ+3σ」又は「μ−3σ」の範囲値であり、
前記原稿外画像データ検出ステップにおいては、前記走査領域画像データを構成する各
画素データの示す画素値が、前記「μ+3σ」又は前記「μ−3σ」の範囲値内に含まれ
るときに、その画素データを前記原稿外画像データとして検出することを特徴としている

このような構成であれば、コンピュータによってプログラムが読み取られ、読み取られ
たプログラムに従ってコンピュータが処理を実行すると、形態25の複写装置と同等の作
用及び効果が得られる。
〔形態33〕 更に、形態33の複写装置制御プログラムは、形態31又は32の複写
装置制御プログラムにおいて、
前記原稿外画像データ検出ステップにおいては、前記走査領域画像データから所定の画
素データを選択し、当該選択した所定の画素データの示す画素値と前記判定用閾値とを比
較して、当該画素値が前記原稿外画像データと判定される画素値であるときに、当該選択
した画素データの画素位置に対して平面視で上下左右の4方向に連続する各画素の画素値
と前記判定用閾値とを比較する処理を順次行い、前記選択した画素データの画素から前記
走査領域の端の画素まで前記4方向にそれぞれ連続する画素群のうち、全ての画素群の画
素値が前記原稿外画像データと判定される画素群が2つ以上あるときに、前記選択した画
素データを前記原稿外画像データとして検出することを特徴としている。
このような構成であれば、コンピュータによってプログラムが読み取られ、読み取られ
たプログラムに従ってコンピュータが処理を実行すると、形態26の複写装置と同等の作
用及び効果が得られる。
〔形態34〕 更に、形態34の複写装置制御プログラムは、形態30乃至32のいず
れか1の複写装置制御プログラムにおいて、
前記ヒストグラム生成ステップにおいては、前記走査領域画像データを複数の小領域の
画像データに分割した各小領域の画像データのヒストグラムを生成し、
前記原稿外画像データ検出ステップにおいては、前記ヒストグラム生成ステップで生成
した前記各小領域のヒストグラムと、当該小領域に対する判定用のヒストグラムとの比較
結果に基づき、前記走査領域画像データにおける、前記原稿部分の画像データとの境界位
置を抽出し、当該抽出した境界位置に基づき、前記走査領域画像データから前記原稿外画
像データを検出することを特徴としている。
このような構成であれば、コンピュータによってプログラムが読み取られ、読み取られ
たプログラムに従ってコンピュータが処理を実行すると、形態27の複写装置と同等の作
用及び効果が得られる。
〔形態35〕 更に、形態35の複写装置制御プログラムは、形態34の複写装置制御
プログラムにおいて、
前記判定用のヒストグラムは、前記原稿外画像データのみから構成される小領域のヒス
トグラムと、前記複写原稿画像データを含んで構成される小領域のヒストグラムとを含む
ことを特徴としている。
このような構成であれば、コンピュータによってプログラムが読み取られ、読み取られ
たプログラムに従ってコンピュータが処理を実行すると、形態28の複写装置と同等の作
用及び効果が得られる。
〔形態36〕 更に、形態36の複写装置制御プログラムは、形態34又は35の複写
装置制御プログラムにおいて、
前記原稿外画像データ検出ステップにおいては、走査領域画像データの画像の外側から
内側に向かって順に、前記小領域の画像データのヒストグラムと、前記判定用のヒストグ
ラムとの比較処理を実行し、当該比較処理によって前記小領域の画像データに境界位置の
画像データが含まれると判定されたときに、それより内側の小領域の画像データに対して
は前記比較処理を実行しないことを特徴としている。
このような構成であれば、コンピュータによってプログラムが読み取られ、読み取られ
たプログラムに従ってコンピュータが処理を実行すると、形態29の複写装置と同等の作
用及び効果が得られる。
〔形態37〕 一方、上記目的を達成するために、形態37の複写装置制御プログラム
の記憶されたコンピュータ読み取り可能な記憶媒体は、
形態29乃至形態36のいずれか1に記載の複写装置制御プログラムの記憶されたコン
ピュータ読み取り可能な記憶媒体である。
これによって、形態29乃至形態36のいずれか1の複写装置制御プログラムと同等の
作用及び効果が得られると共に、CD−ROMやDVD−ROM、MOなどの記録媒体を
介して前記複写用画像データ生成プログラムを容易に授受することが可能となる。
〔形態38〕 一方、上記目的を達成するために、形態38の複写装置制御方法は、
走査領域を走査して得られる画像データに基づき、当該走査領域範囲内に存在する原稿
を複写する複写装置を制御するのに使用する複写装置制御方法であって、
前記走査領域範囲内に前記原稿の存在する走査領域を走査して、当該原稿部分の画像デ
ータを含む走査領域全体の画像データである走査領域画像データを生成する走査領域画像
データ生成ステップと、
前記走査領域画像データ生成ステップで生成した走査領域画像データのヒストグラムを
生成するヒストグラム生成ステップと、
前記ヒストグラム生成ステップで生成したヒストグラムに基づき、前記走査領域画像デ
ータにおける前記原稿部分の画像データ以外の画像データである原稿外画像データを検出
する原稿外画像データ検出ステップと、
前記走査領域画像データにおける、前記原稿外画像データ検出ステップで検出された原
稿外画像データの各画素値を、それよりも低濃度の画素値に変換して構成される複写原稿
画像データを生成する複写原稿画像データ生成ステップと、
前記複写原稿画像データ生成ステップで生成した複写原稿画像データに基づき、前記原
稿を複写する複写ステップと、を含むことを特徴としている。
これによって、形態23の複写装置と同等の効果が得られる。
〔形態39〕 更に、形態39の複写装置制御方法は、形態38の複写装置制御方法に
おいて、
前記原稿外画像データ検出ステップにおいては、前記走査領域範囲内に原稿が無く且つ
外光が入射した状態の前記走査領域範囲を走査して得られる走査領域画像データから生成
された判定用閾値と、前記ヒストグラム生成ステップで生成したヒストグラムとに基づき
、前記走査領域画像データから前記原稿外画像データを検出することを特徴としている。
これによって、形態24の複写装置と同等の効果が得られる。
〔形態40〕 更に、形態40の複写装置制御方法は、形態38又は39の複写装置制
御方法において、
前記判定用閾値は、前記走査領域範囲内に原稿が無く且つ外光が入射した状態の前記走
査領域範囲を走査して得られる走査領域画像データから算出される各画素値の平均値μ及
び標準偏差σから求めた「μ+3σ」又は「μ−3σ」の範囲値であり、
前記原稿外画像データ検出ステップにおいては、前記走査領域画像データを構成する各
画素データの示す画素値が、前記「μ+3σ」又は前記「μ−3σ」の範囲値内に含まれ
るときに、その画素データを前記原稿外画像データとして検出することを特徴としている

これによって、形態25の複写装置と同等の効果が得られる。
〔形態41〕 更に、形態41の複写装置制御方法は、形態39又は40の複写装置制
御方法において、
前記原稿外画像データ検出ステップにおいては、前記走査領域画像データから所定の画
素データを選択し、当該選択した所定の画素データの示す画素値と前記判定用閾値とを比
較して、当該画素値が前記原稿外画像データと判定される画素値であるときに、当該選択
した画素データの画素位置に対して平面視で上下左右の4方向に連続する各画素の画素値
と前記判定用閾値とを比較する処理を順次行い、前記選択した画素データの画素から前記
走査領域の端の画素まで前記4方向にそれぞれ連続する画素群のうち、全ての画素群の画
素値が前記原稿外画像データと判定される画素群が2つ以上あるときに、前記選択した画
素データを前記原稿外画像データとして検出することを特徴としている。
これによって、形態26の複写装置と同等の効果が得られる。
〔形態42〕 更に、形態42の複写装置制御方法は、形態38乃至40のいずれか1
の複写装置制御方法において、
前記ヒストグラム生成ステップにおいては、前記走査領域画像データを複数の小領域の
画像データに分割した各小領域の画像データのヒストグラムを生成し、
前記原稿外画像データ検出ステップにおいては、前記ヒストグラム生成ステップで生成
した前記各小領域のヒストグラムと、当該小領域に対する判定用のヒストグラムとの比較
結果に基づき、前記走査領域画像データにおける、前記原稿部分の画像データとの境界位
置を抽出し、当該抽出した境界位置に基づき、前記走査領域画像データから前記原稿外画
像データを検出することを特徴としている。
これによって、形態27の複写装置と同等の効果が得られる。
〔形態43〕 更に、形態43の複写装置制御方法は、形態42の複写装置制御方法に
おいて、
前記判定用のヒストグラムは、前記原稿外画像データのみから構成される小領域のヒス
トグラムと、前記複写原稿画像データを含んで構成される小領域のヒストグラムとを含む
ことを特徴としている。
これによって、形態28の複写装置と同等の効果が得られる。
〔形態44〕 更に、形態44の複写装置制御方法は、形態42又は43の複写装置制
御方法において、
前記原稿外画像データ検出ステップにおいては、走査領域画像データの画像の外側から
内側に向かって順に、前記小領域の画像データのヒストグラムと、前記判定用のヒストグ
ラムとの比較処理を実行し、当該比較処理によって前記小領域の画像データに境界位置の
画像データが含まれると判定されたときに、それより内側の小領域の画像データに対して
は前記比較処理を実行しないことを特徴としている。
これによって、形態29の複写装置と同等の効果が得られる。
〔第1の実施の形態〕
以下、本発明の第1の実施の形態を図面に基づき説明する。図1〜図11は、本発明に
係る複写用画像データ生成装置、複写用画像データ生成プログラム及び複写用画像データ
生成方法、並びに複写装置、複写装置制御プログラム及び複写装置制御方法の第1の実施
の形態を示す図である。
まず、本発明に係る複写装置の構成を図1に基づき説明する。図1は、本発明に係る複
写装置100の構成を示すブロック図である。
複写装置100は、図1に示すように、走査領域範囲内にある原稿を光学的に読み取る
原稿読取部10と、原稿読取部10で読みとった電気信号から生成される走査領域画像デ
ータに基づきヒストグラムを生成するヒストグラム生成部12と、走査領域画像データに
含まれる原稿外画像データを検出するための判定用データを記憶する判定用データ記憶部
14と、ヒストグラム生成部12で生成されたヒストグラムと、判定用データ記憶部14
に記憶された判定用データとに基づき、走査領域画像データに含まれる原稿外画像データ
を検出する原稿外画像データ検出部16と、原稿外画像データ検出部16からの原稿外画
像データの検出結果の情報と、走査領域画像データとに基づき、複写原稿画像データを生
成する複写原稿画像データ生成部18と、複写原稿画像データ生成部18で生成された複
写原稿画像データに基づき、複写原稿画像を印刷する印刷部20とを含んだ構成となって
いる。
原稿読取部10は、走査領域を構成する不図示のガラス板上に載置された原稿に光を照
射し、その反射光を光電変換素子(ここでは、CCDとする)で受光して電気信号(アナ
ログ信号)へと変換し、更に、当該電気信号を不図示のAFE(Analog Front End)にお
いてデジタル信号に変換して、走査領域範囲全体の画像データである走査領域画像データ
を生成する。本実施の形態において、走査領域範囲は、A4、A3、B5などの原稿のサ
イズに応じて自動設定することが可能であるが、ユーザが任意のサイズを選択することも
可能である。
ヒストグラム生成部12は、原稿読取部10で生成された走査領域画像データを構成す
る各画素データの画素値の示す濃度に基づき濃度毎の画素数を計数し、当該計数結果に基
づきヒストグラムを生成する。例えば、横軸を輝度値、縦軸を画素数としたヒストグラム
を生成する。
判定用データ記憶部14は、走査領域画像データを構成する各画素データが、原稿外画
像データであるか否かを判定するためのデータを記憶するものである。本実施の形態にお
いては、不図示の原稿固定及び走査領域への外光の入射を遮断する厚板で構成された開閉
式の上蓋を開けた状態で、各走査領域範囲のサイズ(A4、A3など)毎に走査領域を走
査し、各走査領域範囲全体が原稿以外の画像データ(原稿からの反射光が無い状態の画像
データ)となる走査領域画像データ(以下、原稿外走査領域画像データと称す)を生成す
る。次に、各走査領域範囲のサイズ毎に生成された原稿外走査領域画像データの各画素値
から濃度(輝度)平均値μ及び標準偏差値σを算出し、更に、当該算出結果から画素値が
輝度値の場合は「μ+3σ」を算出し、画素値が濃度値の場合は「μ−3σ」を算出する
。そして、この「μ+3σ」又は「μ−3σ」を判定用データとして判定用データ記憶部
14に記憶する。
原稿外画像データ検出部16は、判定用データ記憶部14に記憶された判定用データに
基づき、走査領域画像データに原稿外画像データが含まれるか否かを判定すると共に、原
稿外画像データが含まれているときは、その画素データを検出する。そして、当該検出結
果の情報を複写原稿画像データ生成部18に出力する。
本実施の形態においては、走査領域画像データを構成する各画素データの画素値(ここ
では輝度値とする)と、判定用データ(「μ+3σ」)とを比較し、画素値が「μ+3σ
」の範囲内にあるときに、当該画素データを原稿外画像データとして検出する。一方、全
画素データの画素値が「μ+3σ」の範囲内に無い場合は、原稿外画像データを含まない
と判定し、当該判定結果を複写原稿画像データ生成部18に出力する。
複写原稿画像データ生成部18は、原稿外画像データ検出部16の検出結果の情報に基
づき、走査領域画像データに含まれる原稿外画像データの各画素値を最大輝度値に変換し
て構成される複写原稿画像データを生成する。そして、生成した複写原稿画像データを印
刷部20に出力する。例えば、表現可能な階調(輝度値)が8ビット(0〜255)であ
る場合は、原稿外画像データの全画素値を最大輝度値「255」に変換する。なお、原稿
外画像データを含まない走査領域画像データは、それをそのまま複写原稿画像データとし
て印刷部20に出力する。
印刷部20は、複写原稿画像データ生成部18からの複写原稿画像データに基づき、画
像イメージに従ってレーザー光によって感光体にトナーを付着させ、感光体に付着したト
ナーを、走査領域範囲のサイズに対応したサイズの印刷用紙上に熱転写して複写原稿画像
を形成するレーザプリンタである。
なお、この複写装置100は、原稿読取部10、ヒストグラム生成部12、原稿外画像
データ検出部16、複写原稿画像データ生成部18、印刷部20などにおける上記各機能
をソフトウェア上で実現するため、及び上記各機能の実現に必要なハードウェアを制御す
るソフトウェアを実行するためのコンピュータシステムを備えている。このコンピュータ
システムのハードウェア構成は、図2に示すように、各種制御や演算処理を担う中央演算
処理装置であるCPU(Central Processing Unit)60と、主記憶装置(Main Storage
)を構成するRAM(Random Access Memory)62と、読み出し専用の記憶装置であるR
OM(Read Only Memory)64との間をPCI(Peripheral Component Interconnect)
バスやISA(Industrial Standard Architecture)バス等からなる各種内外バス68で
接続すると共に、このバス68に入出力インターフェース(I/F)66を介して、HD
D等の外部記憶装置(Secondary Storage)70や、印刷部13やCRT、LCDモニタ
ー等の出力装置72、操作パネルやマウス、キーボード、スキャナなどの入力装置74、
および図示しない外部装置などと通信するためのネットワークケーブルLなどを接続した
ものである。
そして、電源を投入すると、ROM64等に記憶されたBIOS等のシステムプログラ
ムが、ROM64に予め記憶された各種専用のコンピュータプログラム、あるいは、CD
−ROMやDVD−ROM、フレキシブルディスク(FD)等の記憶媒体を介して、また
はインターネット等の通信ネットワークを介して記憶装置70にインストールされた各種
専用のコンピュータプログラムを同じくRAM62にロードし、そのRAM62にロード
されたプログラムに記述された命令に従ってCPU60が各種リソースを駆使して所定の
制御および演算処理を行うことで前述したような各機能をソフトウェア上で実現するよう
になっている。
更に、複写装置100は、CPU60によって、ROM64の所定領域に格納されてい
る所定のプログラムを起動させ、そのプログラムに従って、図3のフローチャートに示す
複写処理を実行するようになっている。ここで、図3は、複写装置100の複写処理を示
すフローチャートである。
複写処理が実行されると、図3に示すように、まずステップS100に移行する。
ステップS100では、原稿読取部10において、走査領域(ガラス板上)の所定位置
に原稿が載置され、ユーザの入力装置74を介した操作(例えば、操作パネルのコピーボ
タンの押下)による複写指示があったか否かを判定し、複写指示があったと判定された場
合(Yes)は、ユーザに指定された、あるいは自動判定した走査領域範囲を走査して(走査
領域範囲への光の照射及び当該走査領域範囲に対応する光電変換素子の蓄積電荷を読み出
して)ステップS102に移行し、そうでない場合(No)は、複写指示があるまで判定処理
を繰り返す。
ステップS102に移行した場合は、原稿読取部10において、ステップS100で読
み出した電気信号(アナログ信号)をデジタル信号に変換して、デジタルの画像データか
ら構成される走査領域画像データを生成し、当該生成した走査領域画像データをヒストグ
ラム生成部12に出力してステップS104に移行する。
ステップS104では、ヒストグラム生成部12において、ステップS102で生成し
た走査領域画像データに基づき、ヒストグラムの生成処理を実行してステップS106に
移行する。
ステップS106では、原稿外画像データ検出部16において、判定用データ記憶部1
4に記憶された判定用データと、ヒストグラム生成部12から入力されたヒストグラムと
に基づき、原稿外画像データ検出処理を実行してステップS108に移行する。
ステップS108では、複写原稿画像データ生成部18において、ステップS106の
検出結果に基づき、複写原稿画像データの生成処理を実行し、生成した複写原稿画像デー
タを印刷部20に出力してステップS110に移行する。
ステップS110では、印刷部20において、複写原稿画像データ生成部18から入力
された複写原稿画像データに基づき、複写原稿画像を印刷してステップS100に移行す
る。
次に、図4に基づき、ステップS104のヒストグラム生成処理を詳細に説明する。
図4は、第1の実施の形態における複写装置100のヒストグラム生成部12における
、ヒストグラム生成処理を示すフローチャートである。
ヒストグラム生成処理は、ステップS104において実行されると、図4に示すように
、まず、ステップS200に移行するようになっている。
ステップS200では、ヒストグラム生成部12において、原稿読取部10から走査領
域画像データを取得したか否かを判定し、取得したと判定された場合(Yes)は、ステップ
S202に移行し、そうでない場合(No)は、取得するまで判定処理を繰り返す。
ステップS202に移行した場合は、ヒストグラム生成部12において、走査領域画像
データにおける計数処理が未処理の画素データを選択してステップS204に移行する。
ステップS204では、ヒストグラム生成部12において、未処理画素データの示す輝
度値に基づき、各輝度値毎の計数値を更新してステップS206に移行する。
ステップS206では、ヒストグラム生成部12において、走査領域画像データにおけ
る全ての画素データを選択したか否かを判定し、選択したと判定された場合(Yes)は、ス
テップS208に移行し、そうでない場合(No)は、ステップS202に移行する。
ステップS208に移行した場合は、ヒストグラム生成部12において、各輝度値毎の
計数結果に基づき、横軸を輝度、縦軸を画素数としたヒストグラムを生成し、当該生成し
たヒストグラムを原稿外画像データ検出部16に出力し、一連の処理を終了して元の処理
に復帰する。
次に、図5に基づき、ステップS106の原稿外画像データ検出処理を詳細に説明する

図5は、第1の実施の形態における複写装置100の原稿外画像データ検出部16にお
ける原稿外画像データ検出処理を示すフローチャートである。
原稿外画像データ検出処理は、ステップS106で実行されると、図5に示すように、
まず、ステップS300に移行するようになっている。
ステップS300では、原稿外画像データ検出部16において、ヒストグラム生成部1
2からヒストグラム及び走査領域画像データが入力されたか否かを判定し、入力されたと
判定された場合(Yes)は、ステップS302に移行し、そうでない場合(No)は、入力され
るまで判定処理を繰り返す。
ステップS302に移行した場合は、原稿外画像データ検出部16において、ステップ
S300で入力されたヒストグラムに基づき、走査領域画像データに原稿外画像データが
含まれているか否かを判定し、含まれていると判定された場合(Yes)は、ステップS30
4に移行し、そうでない場合(No)は、ステップS316に移行する。
ステップS304に移行した場合は、原稿外画像データ検出部16において、判定用デ
ータ記憶部14から判定用データ(「μ+3σ」)を取得してステップS306に移行す
る。
ステップS306では、原稿外画像データ検出部16において、走査領域画像データか
ら検出処理が未処理の画素データを選択してステップS308に移行する。
ステップS308では、原稿外画像データ検出部16において、ステップS304で選
択した未処理画素データの画素値と、ステップS304で取得した「μ+3σ」とを比較
してステップS310に移行する。
ステップS310では、原稿外画像データ検出部16において、ステップS308の比
較結果から、選択した未処理画素データの画素値が、「μ+3σ」の範囲内か否かを判定
し、範囲内であると判定された場合(Yes)は、ステップS312に移行し、そうでない場
合(No)は、選択した未処理画素データは原稿の画像データであると判断してステップS3
14に移行する。
ステップS312に移行した場合は、原稿外画像データ検出部16において、選択した
未処理画素データを原稿外画像データとして検出してステップS314に移行する。つま
り、選択した未処理画素データの画素値をxとすると、「0≦x≦(μ+3σ)」である
場合に、選択した未処理画素データを原稿外画像データと判断する。
ステップS314では、原稿外画像データ検出部16において、全ての画素データを選
択したか否かを判定し、選択したと判定された場合(Yes)は、ステップS316に移行し
、そうでない場合(No)は、ステップS306に移行する。
ステップS316に移行した場合は、原稿外画像データ検出部16において、検出結果
の情報を複写原稿画像データ生成部18に出力し、一連の処理を終了して元の処理に復帰
する。なお、検出結果の情報は、原稿外画像データを含むことを示す情報、原稿外画像デ
ータの座標情報などが含まれ、原稿外画像データを含まない場合は、その旨を示す情報の
みが含まれる。例えば、原稿外画像データを含む場合は、検出結果の情報のヘッド部にそ
の旨を示す「1」を含み、データ部に各原稿外画像データの座標情報を含んだ構成となり
、原稿外画像データを含まない場合は、その旨を示す「0」を含んだヘッド部のみから構
成される。
次に、図6に基づき、ステップS108の複写原稿画像データ生成処理を詳細に説明す
る。
図6は、第1の実施の形態における複写装置100の複写原稿画像データ生成部18に
おける複写原稿画像データ生成処理を示すフローチャートである。
複写原稿画像データ生成処理は、ステップS108で実行されると、図6に示すように
、まず、ステップS400に移行するようになっている。
ステップS400では、複写原稿画像データ生成部18において、原稿外画像データ検
出部16から走査領域画像データ及び検出結果の情報が入力されたか否かを判定し、入力
されたと判定された場合(Yes)は、ステップS402に移行し、そうでない場合(No)は、
入力されるまで判定処理を繰り返す。
ステップS402に移行した場合は、複写原稿画像データ生成部18において、検出結
果の情報に基づき、走査領域画像データは原稿外画像データを含むか否かを判定し、含む
と判定された場合(Yes)は、ステップS404に移行し、そうでない場合(No)は、ステッ
プS412に移行する。
ステップS404に移行した場合は、複写原稿画像データ生成部18において、ステッ
プS400で入力された走査領域画像データから、変換処理が未処理の原稿外画素データ
を選択してステップS406に移行する。
ステップS406では、複写原稿画像データ生成部18において、ステップS404で
選択した原稿外画素データの画素値を、最大輝度値(例えば、255)に変換してステッ
プS408に移行する。
ステップS408では、複写原稿画像データ生成部18において、全ての原稿外画素デ
ータを選択したか否かを判定し、選択したと判定された場合(Yes)は、ステップS410
に移行し、そうでない場合(No)は、ステップS404に移行する。
ステップS410に移行した場合は、複写原稿画像データ生成部18において、原稿外
画像データの画素値が最大輝度値に変換された走査領域画像データを複写原稿画像データ
として印刷部20に出力し、一連の処理を終了して元の処理に復帰する。
一方、ステップS402において、走査領域画像データは原稿外画像データを含まない
と判定され、ステップS412に移行した場合は、複写原稿画像データ生成部18におい
て、ステップS400で入力された走査領域画像データを複写原稿画像データとして印刷
部20に出力し、一連の処理を終了して元の処理に復帰する。
次に、図7〜図10に基づき、本実施の形態の動作を説明する。
ここで、図7は、走査領域に原稿が無い状態且つ上蓋が開いた状態で読み取った走査領
域画像の一例を示す図である。また、図8は、図7の走査領域画像のヒストグラムの一例
を示す図である。また、図9(a)は、原稿外画像データを含む走査領域画像データの画
像の一例を示す図であり、(b)は、原稿外画像データを除去した走査領域画像データ(
複写原稿画像データ)の画像の一例を示す図である。また、図10(a)は、図9(a)
の走査領域画像データのヒストグラムの一例を示す図であり、(b)は、図9(b)の走
査領域画像データのヒストグラムの一例を示す図である。また、図11は、光学的ドット
ゲインの説明図である。
複写装置100の電源が投入されると、まず、原稿外画像データを検出するための判定
用データの生成処理を実行する。なお、この処理は、例えば、予め工場出荷時などに済ま
せておいても良いし、電源を投入する毎に1回だけ行うようにしても良いし、ユーザが購
入後、最初に電源を投入した際に1回のみ行うようにしても良い。
具体的な処理内容としては、まず、上蓋が開いた状態で、且つ原稿が無い状態の走査領
域を走査し、当該走査によって得られる電気信号から、走査領域画像データ(原稿外走査
領域画像データ)を生成する。この場合は、上蓋が閉じていないため走査時の照射光に対
し反射光がないため、光電変換素子からは、当該光電変換素子の蓄積電荷が空の状態にお
いて潜在的に蓄積されている(黒レベルの)蓄積電荷(電気信号)が読み出される。従っ
て、この原稿外走査領域画像データの画像は、図7に示すように、画像全体が真っ黒な状
態となる。また、このような原稿外走査領域画像データに対するヒストグラムを生成する
と、図8に示すように、高濃度(低輝度)の画素のみが比較的狭い輝度範囲で存在するも
のとなる。つまり、各光電変換素子が潜在的に有する蓄積電荷量は、光電変換素子毎にば
らつきがあるためある程度の幅を持つ。そして、原稿外走査領域画像データに基づき、画
素値(輝度値)の平均値μ及び標準偏差値σを算出し、当該算出したμ及びσから、判定
用データ「μ+3σ」を算出する。例えば、輝度平均値が「4」で、標準偏差値が「1.
1」だとすると、「4+3.3」が判定用データの値となる。前述したように、比較対象
の画素値をxとすると、「0≦x≦7.7」の範囲内の画素値を、原稿外画像データと判
定するデータとなる。生成された判定用データは、判定用データ記憶部14に記憶される
更に、ユーザが厚手の本などの上蓋を閉めることができない原稿を走査領域(ガラス板
上)に載置した場合の複写処理の具体的な動作を説明する。ユーザは、前記原稿を走査領
域に載置すると、入力装置74の一つである操作パネルを操作して複写処理を実行させる

複写処理が実行されると、まず、原稿読取部10において、走査領域に対応する光電変
換素子の蓄積電荷を読み取り、走査領域画像データを生成する(ステップS100)。
具体的には、走査領域に載置された原稿のガラス板に面する側(以下、複写面と称す)
に光が照射されるように、原稿の載置された走査領域に対してガラス板を通して複写面側
から光を照射する光源を走査する。そして、光源を走査しながら光を照射後の走査領域に
対応する光電変換素子の蓄積電荷(電気信号)を読み出す。光電変換素子のうち、複写面
に対応する位置にあるものには当該複写面からの反射光によって電荷が蓄積されている。
この蓄積電荷は、原稿の文字部分や白紙部分などによって反射光の強度が変わるため、そ
れぞれに対応した電荷量となる。一方、走査領域における複写面以外の領域は、前述した
ように、反射光がないため、この部分に位置する光電変換素子からは、黒レベルの蓄積電
荷が読み出される。そして、光電変換素子に蓄積された電荷(電気信号)を読み出すと、
この読み出した電気信号を不図示のAFEにおいてデジタルデータに変換して走査領域画
像データを生成する。このようにして生成される走査領域画像データの画像は、図9(a
)に示すように、原稿部分以外の画像部分が真っ黒な状態となる。つまり、原稿以外の部
分を真っ黒に印刷するため、この部分に用いるトナーが無駄となっている。また、この走
査領域画像データは、ヒストグラム生成部12に出力される。
ヒストグラム生成部12は、走査領域画像データが入力されると、当該走査領域画像デ
ータに基づき、ヒストグラム生成処理を実行する(ステップS104)。
具体的には、入力された走査領域画像データから計数処理が未処理の画素データを選択
し(ステップS202)、当該選択した画素データの画素値(輝度値)に基づき、各輝度
値毎に画素数を計数する(ステップS204)。例えば、輝度値120の画素の現在の計
数値が10のときに、選択画素データの画素値が120であったときは、輝度値120の
画素の計数値10を11に更新する。このように、各画素データの画素値(輝度値)から
、各輝度値毎の画素数を計数する処理を実行し、全ての画素データに対してこの処理が終
了すると(ステップS206の「Yes」の分岐)、各輝度値毎の画素数の計数結果に基
づき、ヒストグラムを生成する(ステップS208)。図9(a)に示すように、文字の
ある原稿部分と、原稿外の部分とを含む走査領域画像データのヒストグラムは、図10(
a)に示すように、低輝度領域及び高輝度領域で画素数が多くなり、低輝度と高輝度との
中間の濃度領域にも画素が散在する結果となる。このヒストグラムにおいて、低濃度領域
は、原稿外画像データの領域となっており、高輝度領域は、主に原稿における文字以外の
白紙部分の領域となっており、中間の濃度領域は、原稿の文字部分の領域となっている。
白紙に黒文字の原稿において、文字部分の領域が中間の濃度領域となるのは、光学的ドッ
トゲインが発生するためである。光学的ドットゲインは、周囲が白紙部分となる原稿の文
字部分に多く発生し、図11に示すように、白部分の反射光の影響で、白紙部分と隣接す
る黒部分の白部分との境界近傍において測定輝度値が変動するためである。
従って、上記した原稿外走査領域画像データの輝度平均値μとその標準偏差σから算出
した「μ+3σ」の範囲には、文字部分の画像データの画素値はほとんど含まれないこと
になる。
ヒストグラム生成部12は、上記したように、走査領域画像データのヒストグラムを生
成すると、当該生成したヒストグラム及び走査領域画像データを原稿外画像データ検出部
16に出力する。
原稿外画像データ検出部16は、ヒストグラム生成部12からヒストグラム及び走査領
域画像データが入力されると、原稿外画像データ検出処理を実行する(ステップS106
)。
具体的には、まず、走査領域画像データのヒストグラムに基づき、当該走査領域画像デ
ータに原稿外画像データが含まれるか否かを判定する(ステップS302)。例えば、ヒ
ストグラムが、図10(a)に示すように、低濃度領域に多数の画素を含む特性を有して
いる場合は、原稿外画像データを含んでいると判定し(ステップS302の「Yes」の
分岐)、一方、ヒストグラムが、図10(b)に示すように、低濃度領域の画素がほとん
ど無い特性を有している場合は、原稿外画像データを含んでいないと判定する(ステップ
S302の「No」の分岐)。そして、走査領域画像データに原稿外画像データが含まれ
ると判定された場合は、次に、判定用データ記憶部14から判定用データ(「μ+3σ」
)を取得し(ステップS304)、更に、走査領域画像データから検出処理が未処理の画
素データを選択し(ステップS306)、当該選択した画素データの画素値と、判定用デ
ータ「μ+3σ」とを比較する(ステップS308)。この比較結果に基づき、選択画素
データの画素値が、「μ+3σ」の範囲内であれば(ステップS310の「Yes」の分
岐)、その画素データを原稿外画像データとして検出し(ステップS312)、「μ+3
σ」の範囲外であれば、その画素データを原稿部分の画像データと判断する(ステップS
310の「No」の分岐)。
上記した、検出処理が未処理の画素データの選択処理、選択画素データと判定用データ
「μ+3σ」との比較処理、比較結果に基づく検出処理を、走査領域画像データの全ての
画素データに対して終了すると(ステップS314の「Yes」の分岐)、原稿外画像デ
ータの検出結果の情報を生成して、この検出結果の情報と、走査領域画像データとを複写
原稿画像データ生成部18に出力する(ステップS316)。なお、走査領域画像データ
が原稿外画像データを含まない場合は(ステップS302の「No」の分岐)、その旨を
示す情報を生成して、この検出結果の情報と、走査領域画像データとを複写原稿画像デー
タ生成部18に出力する(ステップS316)。
複写原稿画像データ生成部18は、原稿外画像データ検出部16から、検出結果の情報
及び走査領域画像データが入力されると、複写原稿画像データ生成処理を実行する。
具体的には、まず、入力された検出結果の情報に基づき、走査領域画像データは原稿外
画像データを含んでいるか否かを判定する(ステップS402)。例えば、前述したよう
に、検出結果の情報のヘッド部分が「1」であれば、原稿外画像データを含んでいると判
定し(ステップS402の「Yes」の分岐)、一方、ヘッド部分が「0」であれば、原
稿外画像データを含んでいないと判定し(ステップS402の「No」の分岐)、入力さ
れた走査領域画像データを複写原稿画像データとして印刷部20に出力する(ステップS
412)。
走査領域画像データが原稿外画像データを含んでいる場合は、検出結果の情報に基づき
、走査領域画像データから、変換処理が未処理の原稿外画素データを選択し(ステップS
404)、当該選択した原稿外画素データの画素値を最大輝度値に変換する(ステップS
406)。例えば、複写装置100の表現可能な階調が8ビットであれば、原稿外画素デ
ータの画素値を最大輝度値「255」に変換する。このような変換処理を、走査領域画像
データの全原稿外画素データに対して終了すると(ステップ408の「Yes」の分岐)
、変換後の走査領域画像データを複写原稿画像データとして印刷部20に出力する(ステ
ップS410)。
印刷部20は、複写原稿画像データ生成部18から、複写原稿画像データが入力される
と、当該複写原稿画像データに基づき印刷処理を実行する(ステップS110)。
この印刷結果は、図9(a)に示す、原稿外の画像部分が黒く印刷されたものに対して
、図9(b)に示すように、原稿外の部分が白紙(印字なし)の状態で印刷されたものと
なる。
このように、本実施の形態の複写装置100は、原稿が無く且つ上蓋の開いた状態で走
査領域を走査して得られる走査領域画像データから生成した判定用データ(μ±3σ)と
、走査領域画像データのヒストグラムとに基づき、走査領域画像データから原稿外画像デ
ータを検出することが可能であるので、原稿外画像データを正確に検出することができる

また、検出された原稿外画像データの各画素値を最大輝度値に変換して複写原稿画像デ
ータを生成することが可能であるので、原稿外画像の印刷にトナーを消費させないように
でき、これにより、複写原稿画像の印刷に使用するトナーの量を節約することができる。
上記第1の実施の形態において、原稿読取部10は、形態1の走査領域画像データ取得
手段、又は形態23の走査領域画像データ生成手段に対応し、ヒストグラム生成部12は
、形態1、2、23及び24のいずれか1のヒストグラム生成手段に対応し、判定用デー
タ記憶部14及び原稿外画像データ検出部16は、形態1、2、3、23、24及び25
のいずれか1の原稿外画像データ検出手段に対応し、複写原稿画像データ生成部18は、
形態1又は23の複写原稿画像データ生成手段に対応し、印刷部20は、形態23の複写
手段に対応する。
また、上記第1の実施の形態において、ステップS100〜S102は、形態8若しく
は16の走査領域画像データ取得ステップ、又は形態30若しくは38の走査領域画像デ
ータ生成ステップに対応し、ステップS104は、形態8、9、16、17、30、31
、38及び39のいずれか1のヒストグラム生成ステップに対応し、ステップS106は
、形態8、9、10、16、17、18、30、31、32、38、39及び40のいず
れか1の原稿外画像データ検出ステップに対応し、ステップS108は、形態8、16、
30及び38のいずれか1の複写原稿画像データ生成ステップに対応し、ステップS11
0は、形態30又は38の複写ステップに対応する。
〔第2の実施の形態〕
次に、本発明に係る複写用画像データ生成装置、複写用画像データ生成プログラム及び
複写用画像データ生成方法、並びに複写装置、複写装置制御プログラム及び複写装置制御
方法の第2の実施の形態を図面に基づき説明する。図12〜図14は、本発明に係る複写
用画像データ生成装置、複写用画像データ生成プログラム及び複写用画像データ生成方法
、並びに複写装置、複写装置制御プログラム及び複写装置制御方法の第2の実施の形態を
示す図である。
本実施の形態においては、原稿に大きな黒領域(大きな太文字等)が含まれる場合に、
この黒領域の画像データを原稿外画像データとして検出しないように、選択画素及びその
上下左右(平面視)の画素の状態に基づき、選択画素の画素データが原稿外画像データで
あるか否かを判定する点が、上記第1の実施の形態と異なる。
従って、本実施の形態においては、上記第1の実施の形態の図5のフローチャートに示
す原稿外画像データ検出処理が、図12のフローチャートに示す処理となる。なお、その
他の構成は、上記第1の実施の形態における複写装置100と同様の構成となる。以下、
上記第1の実施の形態と異なる点のみ詳細に説明する。
本実施の形態において、原稿外画像データ検出部16は、判定用データ記憶部14に記
憶された判定用データに基づき、走査領域画像データに原稿外画像データが含まれるか否
かを判定すると共に、原稿外画像データが含まれているときは、その画素データを検出す
る。そして、当該検出結果の情報を複写原稿画像データ生成部18に出力する。
本実施の形態においては、まず、走査領域画像データを構成する各画素データの画素値
と、判定用データ(「μ+3σ」)とを比較する。そして、注目画素データの画素値が「
μ+3σ」の範囲内にあるときに、更に、走査領域画像における前記注目画素データの画
素の上下左右の4方向に走査領域画像の端まで連続する画素の画素データの画素値と、判
定用データ(「μ+3σ」)とをそれぞれ比較し、前記4方向にそれぞれ連続する4つの
画素群のうち、その全ての画素値が「μ+3σ」の範囲内にある画素群が2つ以上あると
きに、注目画素データを原稿外画像データとして検出する。一方、注目画素データが「μ
+3σ」の範囲内に無いか、あるいは注目画素データは「μ+3σ」の範囲内にあるが、
注目画素データの画素の上下左右4方向の画素群のうち、全ての画素値が「μ+3σ」の
範囲内にある画素群が2つ以上無い場合は、当該注目画素データを原稿外画像データでは
ないと判断する。そして、走査領域画像データの全ての画素データについて上記検出処理
を行い、その検出結果の情報を複写原稿画像データ生成部18に出力する。
次に、図12に基づき、本実施の形態におけるステップS106の原稿外画像データ検
出処理について詳細に説明する。
図12は、第2の実施の形態における複写装置100の原稿外画像データ検出部16に
おける原稿外画像データ検出処理を示すフローチャートである。
原稿外画像データ検出処理は、ステップS106で実行されると、図12に示すように
、まず、ステップS500に移行するようになっている。
ステップS500では、原稿外画像データ検出部16において、ヒストグラム生成部1
2からヒストグラム及び走査領域画像データが入力されたか否かを判定し、入力されたと
判定された場合(Yes)は、ステップS502に移行し、そうでない場合(No)は、入力され
るまで判定処理を繰り返す。
ステップS502に移行した場合は、原稿外画像データ検出部16において、ステップ
S500で入力されたヒストグラムに基づき、走査領域画像データに原稿外画像データが
含まれているか否かを判定し、含まれていると判定された場合(Yes)は、ステップS50
4に移行し、そうでない場合(No)は、ステップS524に移行する。
ステップS504に移行した場合は、原稿外画像データ検出部16において、判定用デ
ータ記憶部14から判定用データ(「μ+3σ」)を取得してステップS506に移行す
る。
ステップS506では、原稿外画像データ検出部16において、走査領域画像データか
ら検出処理が未処理の画素データを選択してステップS508に移行する。
ステップS508では、原稿外画像データ検出部16において、ステップS504で選
択した未処理画素データの画素値と、ステップS504で取得した「μ+3σ」とを比較
してステップS510に移行する。
ステップS510では、原稿外画像データ検出部16において、ステップS508の比
較結果から、選択した未処理画素データの画素値が、「μ+3σ」の範囲内か否かを判定
し、範囲内であると判定された場合(Yes)は、ステップS512に移行し、そうでない場
合(No)は、選択した未処理画素データは原稿の画像データであると判断してステップS5
24に移行する。
ステップS512に移行した場合は、原稿外画像データ検出部16において、ステップ
S506で選択した画素データの画素の上下左右方向に連続する画素群の画素データから
、判定処理が未処理の画素データを選択してステップS514に移行する。
ステップS514では、原稿外画像データ検出部16において、ステップS512で選
択した画素データの画素値と、「μ+3σ」とを比較してステップS516に移行する。
ここで、比較結果は、各画素群毎に対応付けてRAM64に格納する。例えば、上方向の
画素群「00」、下方向の画素群「01」、左方向の画素群「10」、右方向の画素群「
11」、「μ+3σ」の範囲内であれば「1」、「μ+3σ」の範囲外であれば「0」と
し、これらの数値列から比較結果のデータを構成する。また、一つでも「μ+3σ」の範
囲外となる画素値があった場合は、それ以上その方向の画素に対しては比較処理を行わな
いようにする。
ステップS516では、原稿外画像データ検出部16において、ステップS506で選
択した画素データの画素と上下左右方向に連続する、4方向の画素群の画素データを全て
選択したか否かを判定し、選択したと判定された場合(Yes)は、ステップS518に移行
し、そうでない場合(No)は、ステップS512に移行する。
ステップS518に移行した場合は、原稿外画像データ検出部16において、前記4方
向の画素群の比較結果に基づき、当該4方向に連続する画素群において、全画素の画素値
が「μ+3σ」の範囲内となる画素群が2つ以上あるか否かを判定し、2つ以上あると判
定された場合(Yes)は、ステップS520に移行し、そうでない場合(No)は、ステップS
522に移行する。なお、ステップS506で走査領域画像の一番端の画素の画素データ
が選択され、且つその画素データの画素値が「μ+3σ」の範囲内であった場合は、残り
の3方向のいずれかの画素群の全画素値が「μ+3σ」の範囲内であれば、2つ以上の画
素群が範囲内であるとし、選択画素データを原稿外画素データと判断する。また、走査領
域画像の4隅の画素の画素データが選択された場合で、且つ選択画素データの画素値が「
μ+3σ」の範囲内であった場合は、選択画素データを原稿外画像データと判断する。
ステップS520に移行した場合は、原稿外画像データ検出部16において、ステップ
S506で選択した画素データを、原稿外画像データとして検出してステップS522に
移行する。
ステップS522では、原稿外画像データ検出部16において、ステップS506にお
いて走査領域画像データにおける全ての画素データを選択したか否かを判定し、選択した
と判定された場合(Yes)は、ステップS524に移行し、そうでない場合(No)は、ステッ
プS506に移行する。
ステップS524に移行した場合は、原稿外画像データ検出部16において、検出結果
の情報を複写原稿画像データ生成部18に出力し、一連の処理を終了して元の処理に復帰
する。
次に、図13及び図14に基づき、本実施の形態の動作を説明する。
ここで、図13(a)は、大きな黒領域を含む原稿の一例を示す図であり、(b)は、
(a)に示す大きな黒領域における原稿外とし認識される領域の一例を示す図である。ま
た、図14(a)は、走査領域画像における原稿外画素の一例を示す図であり、(b)は
、(a)の原稿中に大きな文字がある場合の比較処理の流れを示す図であり、(c)は、
原稿のサイズが走査領域範囲を超えた場合の比較処理の流れを示す図である。
図13(a)に示すように、原稿内に大きな文字画像があった場合に、上記特許文献1
の従来技術や、上記第1の実施の形態における原稿外画像データの検出方法では、図13
(b)に示すように、黒領域の面積の大きな部分の中央部が原稿外画像データして検出さ
れてしまう。これは、黒領域の中央付近の画像は、その周辺も黒画像となるため光学的ド
ットゲインが発生しないことによるものである。この結果、中央付近の黒画像の画素デー
タが「μ+3σ」の範囲内に入ってしまい、原稿外画像データとして検出されてしまう。
そこで、本実施の形態の原稿外画像データの検出方法は、前述したように、選択画素の
上下左右4方向の画素の状態に基づき原稿外画像データを検出することで、原稿内に大き
な文字画像がある場合においても、これを原稿外画像データとして誤認識しないようにし
たものである。以下、本実施の形態の原稿外画像データの検出方法を用いた複写装置10
0の実際の動作を説明する。
なお、複写処理におけるヒストグラム生成処理までは、上記第1の実施の形態と同様の
処理となるので説明を省略し、以下、原稿外画像データ検出処理から動作を説明する。
原稿外画像データ検出部16は、ヒストグラム生成部12からヒストグラム及び走査領
域画像データが入力されると、原稿外画像データ検出処理を実行する(ステップS106
)。
具体的には、まず、走査領域画像データのヒストグラムに基づき、当該走査領域画像デ
ータに原稿外画像データが含まれるか否かを判定する(ステップS502)。そして、走
査領域画像データに原稿外画像データが含まれると判定された場合は、次に、判定用デー
タ記憶部14から判定用データ(「μ+3σ」)を取得し(ステップS504)、更に、
走査領域画像データから検出処理が未処理の画素データを選択し(ステップS506)、
当該選択した画素データの画素値と、判定用データ「μ+3σ」とを比較する(ステップ
S508)。この比較結果に基づき、選択画素データの画素値が、「μ+3σ」の範囲内
であれば(ステップS510の「Yes」の分岐)、次に、走査領域画像を平面視して、
選択画素データの画素の上下左右の4方向に連続する画素群から所定画素の画素データを
選択する(ステップS512)。そして、当該選択した画素データの画素値と、「μ+3
σ」とを比較する(ステップS514)。
例えば、選択画素データの画素を画素Pとし、当該画素Pの、上方向に連続する画素P
u1〜PuN(Nは自然数)から構成される画素群PU、下方向に連続する画素Pd1〜
PdN(Nは自然数)から構成される画素群PD、左方向に連続する画素Pl1〜PlN
(Nは自然数)から構成される画素群PL、右方向に連続する画素Pr1〜PrN(Nは
自然数)から構成される画素群PRがあるとする。この場合、前記比較処理(ステップS
514)は、まず、選択画素データの画素Pの上方向に隣接する画素Pu1の画素データ
を選択し、当該画素データの画素値と「μ+3σ」とを比較する、そして当該画素値が「
μ+3σ」の範囲内であれば、引き続き画素Pu1の画素の上方向に隣接する画素Pu2
の画素データを選択し、その画素値と「μ+3σ」とを比較する。このような比較処理を
、途中の画素の画素値が「μ+3σ」の範囲外になるか、又は画素PuNに到達するまで
順次行う。なお、画素PuNの画素値が「μ+3σ」の範囲内であれば、画素Pu1〜P
uNの画素値は全て「μ+3σ」の範囲内となる。そして、画素群PUに対する比較処理
が終了すると、次に、選択画素データの画素の下方向に隣接する画素Pd1の画素データ
を選択し、画素群PUのときと同様に、途中の画素の画素値が「μ+3σ」の範囲外にな
るか、又は画素PdNに到達するまで比較処理を順次行う。このような比較処理を、画素
群PDの次は画素群PLに行い、画素群PLの次は画素群PRに行う。
そして、全ての画素の画素値が「μ+3σ」の範囲内となる画素群が2つ以上あるか否
かを判定し(ステップS516)、2つ以上ある場合は(ステップS516の「Yes」
の分岐)、選択画素Pの画素データを原稿外画像データとして検出する。つまり、選択画
素Pが原稿外画像データである場合は、例えば、図14(a)に示すように、選択画素P
の上下左右の4方向のうち2方向に連続する画素も原稿外の画素となる。図14(a)の
例では、選択画素Pの上方向の画素群及び右方向の画素群の画素値が全て「μ+3σ」の
範囲内(原稿外画素)となる。
一方、全ての画素の画素値が「μ+3σ」の範囲内となる画素群が2つ以上ない場合は
(ステップS516の「Yes」の分岐)、選択画素Pの画素データを原稿画像の画素デ
ータと判断する。つまり、図14(b)に示すように、原稿内に大きな黒文字がある場合
でも、選択画素Pの上下左右の4方向(図中の矢印方向)の画素群の画素値と「μ+3σ
」との比較処理を行い、且つ2つ以上の画素群の画素が全画素「μ+3σ」の範囲内とな
らない限りは、選択画素Pが「μ+3σ」の範囲内であっても、それを原稿外画像データ
とて検出しない。図14(b)に示す例では、大きな黒領域の中央部の画素が選択画素P
となっており、この画素Pは「μ+3σ」の範囲内となっている。しかし、選択画素Pの
上下左右の4方向に連続する画素群には、全て原稿内の白画素が含まれるので、この場合
は、選択画素Pの画素データは原稿外画像データとして検出されない。
また、図14(c)に示す例では、原稿が走査領域範囲を超えており、且つ走領域範囲
の端に大きな黒文字が存在する。この場合は、「μ+3σ」の範囲内となる選択画素Pの
右方向の画素群の画素値が全て「μ+3σ」の範囲内となるが、右方向以外の残り3方向
の画素群には全て原稿内の白画素が含まれるので、この場合は、選択画素Pの画素データ
は原稿外画像データとして検出されない。つまり、2つ以上の画素群の画素値が全て「μ
+3σ」の範囲内とならなければ、「μ+3σ」の範囲内となる選択画素Pの画素データ
を原稿外画像データとして検出しないのは、図14(c)に示す例のようなケースがある
からである。
上記した、検出処理が未処理の画素データの選択処理、選択画素データと判定用データ
「μ+3σ」との比較処理、選択画素データの上下左右4方向の画素データと判定用デー
タとの比較処理、比較結果に基づく検出処理を、走査領域画像データの全ての画素データ
に対して終了すると(ステップS522の「Yes」の分岐)、原稿外画像データの検出
結果の情報を生成して、この検出結果の情報と、走査領域画像データとを複写原稿画像デ
ータ生成部18に出力する(ステップS524)。なお、走査領域画像データが原稿外画
像データを含まない場合は(ステップS502の「No」の分岐)、その旨を示す情報を
生成して、この検出結果の情報と、走査領域画像データとを複写原稿画像データ生成部1
8に出力する(ステップS524)。
なお、以降の複写原稿画像データ生成処理及び印刷処理は、上記第1の実施の形態と同
様となるので説明を省略する。
このように、本実施の形態の複写装置100は、原稿が無く且つ上蓋の開いた状態で走
査領域を走査して得られる走査領域画像データから生成した判定用データ(μ+3σ)と
、走査領域画像データのヒストグラムとに基づき、走査領域画像データから原稿外画像デ
ータを検出することが可能であるので、原稿外画像データを正確に検出することができる
また、原稿外画像データの検出処理において、選択画素データの画素値が(μ+3σ)
の範囲内にあっても、その上下左右の4方向に連続する画素群の画素データについても、
それらの画素値と(μ+3σ)との比較処理を行い、これら4方向の画素群のうち、全画
素の画素値が(μ+3σ)の範囲内となる画素群が2つ以上ある場合に選択画素データを
原稿外画像データとして検出することが可能であるので、原稿内に大きな黒領域があって
も、その黒領域(の中央部)にある黒画素を原稿外画像データとして誤検出することを防
ぐことができる。
また、検出された原稿外画像データの各画素値を最大輝度値に変換して複写原稿画像デ
ータを生成することが可能であるので、原稿外画像の印刷にトナーを消費させないように
でき、これにより、複写原稿画像の印刷に使用するトナーの量を節約することができる。
上記第2の実施の形態において、原稿読取部10は、形態1の走査領域画像データ取得
手段、又は形態23の走査領域画像データ生成手段に対応し、ヒストグラム生成部12は
、形態1、2、23及び24のいずれか1のヒストグラム生成手段に対応し、判定用デー
タ記憶部14及び原稿外画像データ検出部16は、形態1、2、3、4、23、24、2
5及び26のいずれか1の原稿外画像データ検出手段に対応し、複写原稿画像データ生成
部18は、形態1又は23の複写原稿画像データ生成手段に対応し、印刷部20は、形態
23の複写手段に対応する。
また、上記第2の実施の形態において、ステップS100〜S102は、形態8若しく
は16の走査領域画像データ取得ステップ、又は形態30若しくは38の走査領域画像デ
ータ生成ステップに対応し、ステップS104は、形態8、9、16、17、30、31
、38及び39のいずれか1のヒストグラム生成ステップに対応し、ステップS106は
、形態8、9、10、11、16、17、18、19、30、31、32、33、38、
39、40及び41のいずれか1の原稿外画像データ検出ステップに対応し、ステップS
108は、形態8、16、30及び38のいずれか1の複写原稿画像データ生成ステップ
に対応し、ステップS110は、形態30又は38の複写ステップに対応する。
〔第3の実施の形態〕
次に、本発明に係る複写用画像データ生成装置、複写用画像データ生成プログラム及び
複写用画像データ生成方法、並びに複写装置、複写装置制御プログラム及び複写装置制御
方法の第3の実施の形態を図面に基づき説明する。図15〜図20は、本発明に係る複写
用画像データ生成装置、複写用画像データ生成プログラム及び複写用画像データ生成方法
、並びに複写装置、複写装置制御プログラム及び複写装置制御方法の第3の実施の形態を
示す図である。
本実施の形態においては、原稿に大きな黒領域(大きな太文字等)が含まれる場合に、
この黒領域の画像データを原稿外画像データとして検出しないように、走査領域画像デー
タを複数の小領域の画像データ領域(以下、小領域画像データと称す)に分割し、走査領
域画像の一端から他端に向かって順に、各小領域画像データ毎に、当該小領域画像データ
に原稿外の部分と原稿部分との境界部の画像データを含むか否かを判定し、境界部の画像
データを含むと判定した場合は、判定処理をそこで止めて、別の一端から他端に向かって
同様の判定処理を実行する。このような判定処理を、走査領域画像の境界部を含む全小領
域画像データが検出されるまで行い、その判定結果に基づき、原稿外画像データを検出す
る点が、上記第1の実施の形態及び上記第2の実施の形態と異なる。
従って、本実施の形態においては、上記第1の実施の形態の図4のフローチャートに示
すヒストグラム生成処理が図15のフローチャートに示す処理となり、図5のフローチャ
ートに示す原稿外画像データ検出処理が、図16のフローチャートに示す処理となる。な
お、その他の構成は、上記第1の実施の形態における複写装置100と同様の構成となる
。以下、上記第1の実施の形態及び上記第2の実施の形態と異なる点のみ詳細に説明する
本実施の形態において、ヒストグラム生成部12は、原稿読取部10で生成された走査
領域画像データを、複数の小領域の画像データに分割し、各小領域画像データ毎に、当該
小領域画像データを構成する各画素データの画素値の示す濃度に基づき濃度毎の画素数を
計数し、当該計数結果に基づきヒストグラムを生成する。
本実施の形態において、原稿外画像データ検出部16は、判定用データ記憶部14に記
憶された判定用データに基づき、小領域画像データに境界部の画像データが含まれるか否
かを判定すると共に、境界部を含む画像データから原稿外画像データを検出する。そして
、当該検出結果の情報を複写原稿画像データ生成部18に出力する。
また、本実施の形態においては、小領域画像データに境界部の画像データが含まれるか
否かを判定するための判定用データとして、原稿外画像データのみから構成される小領域
画像データのヒストグラムA、原稿外画像データ及び原稿画像データとが混在して構成さ
れる小領域画像データのヒストグラムB及び白紙部分の画像データのみから構成される小
領域画像データのヒストグラムCを予め作成する。そして、走査領域画像の一端の小領域
画像データから他端の小領域画像データに向かって順番に、各小領域画像データのヒスト
グラムと、判定用のヒストグラムA〜Cとをそれぞれパターンマッチングし、ヒストグラ
ムAとの相関が最も高いときは、その小領域画像データは全て原稿外画像データであると
判断し(全て原稿外画像データとして検出)、ヒストグラムBとの相関が最も高いときは
、その小領域画像データは境界部の画像データを含むと判断し、ヒストグラムCとの相関
が最も高いときは、その小領域画像データは全て白紙部分の原稿画像データであると判断
する。
また、小領域画像データは境界部の画像データを含むと判定された場合は、走査領域画
像の一端の小領域画像から順番に実行してきた比較処理をそこで中止し、他の一端から再
び比較処理を実行する。
本実施の形態において、判定用データ記憶部14は、上記判定用のヒストグラムA〜C
を記憶している。
次に、図15に基づき、ステップS104のヒストグラム生成処理を詳細に説明する。
図15は、第3の実施の形態における複写装置100のヒストグラム生成部12におけ
る、ヒストグラム生成処理を示すフローチャートである。
ヒストグラム生成処理は、ステップS104において実行されると、図15に示すよう
に、まず、ステップS600に移行するようになっている。
ステップS600では、ヒストグラム生成部12において、原稿読取部10から走査領
域画像データを取得したか否かを判定し、取得したと判定された場合(Yes)は、ステップ
S602に移行し、そうでない場合(No)は、取得するまで判定処理を繰り返す。
ステップS602に移行した場合は、ヒストグラム生成部12において、ステップS6
00で取得した走査領域画像データを複数の小領域(均等なサイズ)の画像データに分割
してステップS604に移行する。
ステップS604では、ヒストグラム生成部12において、ステップS602で分割後
の複数の小領域画像データから、ヒストグラムの生成処理が未処理の小領域画像データを
選択してステップS606に移行する。
ステップS606では、ヒストグラム生成部12において、ステップS604で選択し
た小領域画像データから計数処理が未処理の画素データを選択してステップS608に移
行する。
ステップS608では、ヒストグラム生成部12において、ステップS606で選択し
た未処理画素データの輝度情報(輝度値)に基づき、該当する輝度値の画素数の計数値を
更新してステップS610に移行する。
ステップS610では、ヒストグラム生成部12において、ステップS604で選択し
た小領域画像データにおける全ての画素データを選択したか否かを判定し、選択したと判
定された場合(Yes)は、ステップS612に移行し、そうでない場合(No)は、ステップS
606に移行する。
ステップS612に移行した場合は、ヒストグラム生成部12において、輝度値毎の計
数結果に基づき、ステップS604で選択した小領域画像データのヒストグラムを生成し
てステップS614に移行する。
ステップS614では、ヒストグラム生成部12において、走査領域画像データにおけ
る全ての小領域画像データを選択したか否かを判定し、選択したと判定された場合(Yes)
は、一連の処理を終了して元の処理に復帰し、そうでない場合(No)は、ステップS604
に移行する。
次に、図16に基づき、本実施の形態におけるステップS106の原稿外画像データ検
出処理について詳細に説明する。
図16は、第3の実施の形態における複写装置100の原稿外画像データ検出部16に
おける原稿外画像データ検出処理を示すフローチャートである。
原稿外画像データ検出処理は、ステップS106で実行されると、図16に示すように
、まず、ステップS700に移行するようになっている。
ステップS700では、原稿外画像データ検出部16において、ヒストグラム生成部1
2からヒストグラム及び走査領域画像データが入力されたか否かを判定し、入力されたと
判定された場合(Yes)は、ステップS702に移行し、そうでない場合(No)は、入力され
るまで判定処理を繰り返す。
ステップS702に移行した場合は、原稿外画像データ検出部16において、判定用デ
ータ記憶部14から、判定用のヒストグラムA〜Cを取得してステップS704に移行す
る。
ステップS704では、原稿外画像データ検出部16において、走査領域画像の端部に
位置する小領域画像に対応する未処理の小領域画像データのヒストグラムを選択してステ
ップS706に移行する。
ステップS706では、原稿外画像データ検出部16において、ステップS704で選
択したヒストグラムと、ステップS702で取得した判定用のヒストグラムA〜Cとのパ
ターンマッチング処理を行ってステップS708に移行する。
ステップS708では、原稿外画像データ検出部16において、ステップS706のパ
ターンマッチング結果に基づき、ステップS704で選択したヒストグラムは、判定用の
ヒストグラムAとの相関が最も高いか否かを判定し、ヒストグラムAとの相関が最も高い
と判定された場合(Yes)は、ステップS710に移行し、そうでない場合(No)は、ステッ
プS720に移行する。
ステップS710に移行した場合は、原稿外画像データ検出部16において、ステップ
S704で選択したヒストグラムに対応する小領域画像データを原稿外画像データとして
検出してステップS712に移行する。
ステップS712では、原稿外画像データ検出部16において、選択したヒストグラム
に対するパターンマッチング処理が他端に到達したか否かを判定し、到達したと判定され
た場合(Yes)は、ステップS714に移行し、そうでない場合(No)は、ステップS718
に移行する。
ステップS714に移行した場合は、原稿外画像データ検出部16において、走査領域
画像における全ての端部から他端方向に向けてのパターンマッチング処理を実行したか否
かを判定し、実行したと判定された場合(Yes)は、ステップS716に移行し、そうでな
い場合(No)は、ステップS704に移行する。
ステップS716に移行した場合は、原稿外画像データ検出部16において、検出結果
の情報を複写原稿画像データ生成部18に出力し、一連の処理を終了して元の処理に復帰
する。
一方、ステップS712において、端部まで到達していないと判定されステップS71
8に移行した場合は、原稿外画像データ検出部16において、パターンマッチング処理の
開始端に対して他端方向に隣接するマッチング処理が未処理の小領域画像データに対応す
るヒストグラムを選択してステップS706に移行する。
また、ステップS708において、ステップS704で選択したヒストグラムと、ヒス
トグラムAとの相関が最も高くなくステップS720に移行した場合は、原稿外画像デー
タ検出部16において、ステップS704で選択したヒストグラムは、判定用のヒストグ
ラムBとの相関が最も高いか否かを判定し、ヒストグラムBとの相関が最も高いと判定さ
れた場合(Yes)は、ステップS714に移行し、そうでない場合(No)は、ステップS71
2に移行する。
次に、図17〜図19に基づき、本実施の形態の動作を説明する。
ここで、図17は、走査領域画像データを複数の小領域画像データに分割した様子を示
す図である。また、図18(a)〜(c)は、判定用のヒストグラムA〜Cの一例を示す
図である。また、図19(a)〜(i)は、パターンマッチング処理の処理手順の一例を
示す図である。また、図20は、第3の実施の形態における複写原稿画像の一例を示す図
である。
なお、複写処理における走査領域画像データの取得処理までは、上記第1の実施の形態
と同様の処理となるので説明を省略し、以下、ヒストグラム生成処理からの動作を説明す
る。
ヒストグラム生成部12は、走査領域画像データが入力されると、当該走査領域画像デ
ータに基づき、ヒストグラム生成処理を実行する(ステップS104)。
具体的には、まず、入力された走査領域画像データを、複数の小領域の画像データに分
割する(ステップ602)。つまり、図17に示すように、走査領域画像を、均等なサイ
ズの複数の小領域の矩形画像に分割することになる。次に、分割後の走査領域画像データ
から、ヒストグラムの生成処理が未処理の小領域画像データを選択し(ステップS604
)、当該選択した小領域画像データから、計数処理が未処理の画素データを選択する(ス
テップS606)。そして、当該選択した画素データの画素値(輝度値)に基づき、各輝
度値毎に画素数を計数する(ステップS608)。この計数処理を小領域画像データを構
成する全ての画素データに対して終了すると(ステップS610の「Yes」の分岐)、
各輝度値毎の画素数の計数結果に基づき、選択した小領域画像データのヒストグラムを生
成する(ステップS612)。このヒストグラムは、画素数が異なるだけで、上記第1の
実施の形態で生成されるヒストグラムと同様のものとなる。この小領域画像データのヒス
トグラムの生成処理を、走査領域画像データにおける全ての小領域画像データに対して終
了すると(ステップS614の「Yes」の分岐)、ヒストグラム生成部12は、当該生
成したヒストグラム及び走査領域画像データを原稿外画像データ検出部16に出力する。
原稿外画像データ検出部16は、ヒストグラム生成部12からヒストグラム及び走査領
域画像データが入力されると、原稿外画像データ検出処理を実行する(ステップS106
)。
原稿外画像データ検出部16は、まず、判定用データ記憶部14から、判定用のヒスト
グラムA〜Cを取得する(ステップS702)。判定用のヒストグラムA〜Cは、図18
(a)〜(c)に示すようなグラフパターンとなる。ここで、図18(a)は、原稿外画
像データのみから構成される小領域画像データのヒストグラムAであり、同図(b)は、
原稿外画像データ及び原稿画像データの混在する小領域画像データのヒストグラムBであ
り、同図(c)は、原稿の白紙部分の画像データのみから構成される小領域画像データの
ヒストグラムCである。
次に、走査領域画像データの各小領域画像データに対応したヒストグラムの中から、走
査領域画像の端部に位置する小領域画像に対応するヒストグラムを選択する(ステップS
704)。
以下、図19(a)〜(i)に基づき、原稿外画像データ検出処理の動作を詳細に説明
する。
原稿外画像データ検出部16は、図19(a)に示すように、まず、走査領域画像の左
上端部に位置する小領域画像(以下、小領域画像Aと称す)の小領域画像データに対応す
るヒストグラムを選択する。そして、当該選択したヒストグラムと、上記取得した判定用
のヒストグラムA〜Cとをそれぞれパターンマッチングする(ステップS706)。なお
、この原稿の複写処理においては、上記第1の実施の形態と同様に、上蓋が開いた状態で
原稿の走査が行われたとする。
従って、図19(a)に示すように、その全てが原稿外に位置する小領域画像Aに対応
する小領域画像データは、原稿外画像データのみから構成されるため、そのヒストグラム
は、ヒストグラムAと最も相関が高くなる(ステップS708の「Yes」の分岐)。そ
の結果、小領域画像Aに対応する小領域画像データは、原稿外画像データとして検出され
る(ステップS710)。小領域画像Aは開始端の画像であるので(ステップS712の
「No」の分岐)、次に、図19(b)に示すように、小領域画像Aの下方向に隣接する
小領域画像Bの小領域画像データに対応するヒストグラムを選択する(ステップ718)
。そして、小領域画像Aのときと同様に、この選択したヒストグラムと、判定用のヒスト
グラムA〜Cとをそれぞれパターンマッチングする。小領域画像Bも小領域画像Aと同様
に原稿外に位置するため、パターンマッチングの結果、ヒストグラムAと最も相関が高く
なり(ステップS708の「Yes」の分岐)、小領域画像Bの小領域画像データも原稿
外画像データとして検出される(ステップS710)。同様の処理を、小領域画像Aから
下方向に向かって順次行っていくと、図19(c)に示すように、パターンマッチング処
理が下端(終端)に到達する(ステップS712の「Yes」の分岐)。また、図19(
c)に示すように、開始端から終端までの全ての小領域画像が原稿外に位置しているため
、これら小領域画像の小領域画像データは、全て原稿外画像データとして検出される。そ
して、パターンマッチング処理が終端に到達すると、開始端となっていない端部がまだあ
るので(ステップS714の「No」の分岐)、開始端となっていない端部の小領域画像
データに対応するヒストグラムを選択し(ステップS704)、同様のパターンマッチン
グ処理を実行する(ステップS706)。ここでは、図19(d)に示すように、小領域
画像Aの右隣の小領域画像(以下、小領域画像Cと称す)を選択する。
図19(d)に示すように、小領域画像Cは原稿外に位置するため、小領域画像Cの小
領域画像データに対応するヒストグラムは、ヒストグラムAと最も相関が高くなり(ステ
ップS708の「Yes」の分岐)、その小領域画像データは、原稿外画像データとして
検出される(ステップS710)。また、小領域画像Cは、開始端となるので(ステップ
S712の「No」の分岐)、次に、図19(e)に示すように、小領域画像Cの下側に
隣接する小領域画像(以下、小領域画像Dと称す)を選択する。
図19(e)に示すように、小領域画像Dは、原稿外画像と原稿画像との境界部を含む
ので、小領域画像Dの走査領域画像データのヒストグラムは、ヒストグラムBと最も相関
が高くなる(ステップS720の「Yes」の分岐)。この場合は、小領域画像Dより下
方向の小領域画像に対してパターンマッチング処理を行わずに、パターンマッチング処理
の開始端として選択されていない他の端部を選択し、その端部の小領域画像の小領域画像
データに対応するヒストグラムを選択する(ステップS704)。ここでは、図19(f
)に示すように、小領域画像Dの右隣の小領域画像(以下、小領域画像Eと称す)を選択
する。
図19(f)に示すように、小領域画像Eは原稿外に位置するため、小領域画像Eの小
領域画像データに対応するヒストグラムは、ヒストグラムAと最も相関が高くなり(ステ
ップS708の「Yes」の分岐)、その小領域画像データは、原稿外画像データとして
検出される(ステップS710)。また、小領域画像Eは、開始端となるので(ステップ
S712の「No」の分岐)、次に、図19(g)に示すように、小領域画像Eの下側に
隣接する小領域画像(以下、小領域画像Fと称す)を選択する。
図19(g)に示すように、小領域画像Fは、原稿外画像と原稿画像との境界部を含む
ので、小領域画像Fの走査領域画像データのヒストグラムは、ヒストグラムBと最も相関
が高くなる(ステップS720の「Yes」の分岐)。この場合は、小領域画像Fより下
方向の小領域画像に対してパターンマッチング処理を行わずに、パターンマッチング処理
の開始端として選択されていない他の端部を選択し、その端部の小領域画像の小領域画像
データに対応するヒストグラムを選択する(ステップS704)。
上記図19(a)〜(g)に示す流れで順次パターンマッチング処理を実行し、図19
(h)に示すように、走査領域画像の上端から下端に向けてのパターンマッチング処理が
全て終了すると、走査領域画像における、上端以外の未だ開始端となっていない端部の小
領域画像に対応するヒストグラムを順次選択してパターンマッチング処理を実行する。こ
こでは、開始端として選択された小領域画像が、右端の小領域画像であれば、対向する左
端に向かってパターンマッチング処理を順次行い、下端の小領域画像であれば、対向する
上端に向かってパターンマッチング処理を順次行い、左端の小領域画像であれば、対向す
る右端に向かってパターンマッチング処理を順次行う。
このように、走査領域画像の外側から内側に向かって、境界を含む小領域画像を検出す
るまで、順次パターンマッチング処理を実行していくことで、図19(i)に示すように
、走査領域画像における原稿と原稿外との境界部の画像を含む小領域が全て検出され、原
稿外画像データの検出処理が終了する。
つまり、走査領域画像データにおけるヒストグラムAと最も相関の高いヒストグラムに
対応した小領域画像データを原稿外画像データとして検出する。原稿外画像データ検出部
16は、原稿外画像データの検出結果の情報及び走査領域画像データを、複写原稿画像デ
ータ生成部18に出力する(ステップS716)。
なお、以降の複写原稿画像データ生成処理及び印刷処理は、上記第1の実施の形態と同
様となるので説明を省略する。
なお、図19(a)〜(i)の処理手順でパターンマッチング処理を行って原稿外画像
データを検出した場合の複写原稿画像は、図20に示すようになる。図20に示すように
、原稿外画像データのみで構成される小領域画像の画素値は、全て最大輝度値に変換され
るので白画像となっており、境界部を含む小領域画像は、その原稿部分は原稿内容に応じ
た内容となり、その原稿外部分は最大輝度値に変換しないので全て黒画像となっている。
つまり、境界部を含む小領域画像については、原稿外部分を黒で印刷することになるが、
それ以外の原稿外部分については白となるので、その部分にはトナーを使用しなくてすむ
。また、境界部を含む小領域画像及びその内側の小領域画像については、原稿外画像デー
タの検出処理を行わないので、原稿内に大きな黒領域があったとしても、その部分を原稿
外画像データとして誤検出することがない。
このように、本実施の形態の複写装置100は、原稿外画像データの検出処理において
、走査領域画像データを複数の小領域画像データに分割し、これら小領域画像データのヒ
ストグラムを生成し、このヒストグラムと上記判定用のヒストグラムA〜Cとをパターン
マッチングして、各小領域画像データの内容を判断し、小領域画像データが全て原稿外画
像データで構成されている場合に、それを原稿外画像データとして検出することが可能で
ある。これにより、原稿と原稿外との境界部の画像を含む小領域画像データについては、
原稿外画像データの部分を黒く印刷することになるが、原稿外画像データのみで構成され
る小領域画像データについては、複写原稿画像の印刷時にトナーを使用しなくてもすむの
で、トナーの使用量を節約することができる。
また、パターンマッチング処理を、走査領域画像の一端から対向する他端に向けて実行
し、小領域画像データが原稿と原稿外との境界部の画像を含むときに、それより先の小領
域画像に対してはパターンマッチング処理を実行しないようにする。そして、このような
処理手順で走査領域画像の全ての端部の小領域画像を開始端としてパターンマッチング処
理を実行し、走査領域画像データにおける境界部の画像データを含む小領域画像データを
全て検出することが可能である。これにより、原稿内に大きな黒領域が含まれている場合
でも、その黒領域を原稿外画像データとして誤検出することを防ぐことができる。
上記第3の実施の形態において、原稿読取部10は、形態1の走査領域画像データ取得
手段、又は形態23の走査領域画像データ生成手段に対応し、ヒストグラム生成部12は
、形態1、2、5、23、24及び27のいずれか1のヒストグラム生成手段に対応し、
判定用データ記憶部14及び原稿外画像データ検出部16は、形態1、2、3、5、7、
23、24、25、27及び29のいずれか1の原稿外画像データ検出手段に対応し、複
写原稿画像データ生成部18は、形態1又は23の複写原稿画像データ生成手段に対応し
、印刷部20は、形態23の複写手段に対応する。
また、上記第3の実施の形態において、ステップS100〜S102は、形態8若しく
は16の走査領域画像データ取得ステップ、又は形態30若しくは38の走査領域画像デ
ータ生成ステップに対応し、ステップS104は、形態8、9、12、16、17、20
、30、31、34、38、39及び42のいずれか1のヒストグラム生成ステップに対
応し、ステップS106は、形態8、9、10、12、14、16、17、18、20、
22、30、31、32、34、36、38、39、40、42及び44のいずれか1の
原稿外画像データ検出ステップに対応し、ステップS108は、形態8、16、30及び
38のいずれか1の複写原稿画像データ生成ステップに対応し、ステップS110は、形
態30又は38の複写ステップに対応する。
なお、上記第1〜第3の実施の形態においては、ヒストグラム生成部12、判定用デー
タ記憶部14、原稿外画像データ検出部16及び複写原稿画像データ生成部18を有する
構成の複写装置100について説明したが、これら構成部の機能をPC等の外部機器に持
たせ、この外部機器と汎用の複写機とを通信接続して、上記各機能を実現するようにして
も良い。この場合は、外部機器が汎用の複写機から走査領域画像データを取得し、当該走
査領域画像データに基づき、上記ヒストグラム生成処理、上記原稿外画像データの検出処
理及び上記複写原稿画像データの生成処理の各処理を実行する。そして、生成した複写原
稿画像データを汎用の複写機に送信し、汎用の複写機は、外部機器から受信した複写原稿
画像データに基づき印刷処理(複写処理)を実行する。
また、上記第1及び第2の実施の形態においては、判定用データとして、画素値が輝度
値の場合は「μ+3σ」を、画素値が濃度地の場合は「μ−3σ」を用いる例を説明した
が、これに限らず、原稿外走査領域画像データを構成する画素データのうち最大輝度値又
は最低濃度値となるものを判定用データにするなど、他の値を判定用データとして用いる
構成としても良い。
本発明に係る複写装置100の構成を示すブロック図である。 複写装置100のハードウェア構成を示す図である。 複写装置100の複写処理を示すフローチャートである。 第1の実施の形態における複写装置100のヒストグラム生成部12における、ヒストグラム生成処理を示すフローチャートである。 第1の実施の形態における複写装置100の原稿外画像データ検出部16における原稿外画像データ検出処理を示すフローチャートである。 第1の実施の形態における複写装置100の複写原稿画像データ生成部18における複写原稿画像データ生成処理を示すフローチャートである。 走査領域に原稿が無い状態且つ上蓋が開いた状態で読み取った走査領域画像の一例を示す図である。 図7の走査領域画像のヒストグラムの一例を示す図である。 (a)は、原稿外画像データを含む走査領域画像データの画像の一例を示す図であり、(b)は、原稿外画像データを除去した走査領域画像データ(複写原稿画像データ)の画像の一例を示す図である。 (a)は、図9(a)の走査領域画像データのヒストグラムの一例を示す図であり、(b)は、図9(b)の走査領域画像データのヒストグラムの一例を示す図である。 光学的ドットゲインの説明図である。 第2の実施の形態における複写装置100の原稿外画像データ検出部16における原稿外画像データ検出処理を示すフローチャートである。 (a)は、大きな黒領域を含む原稿の一例を示す図であり、(b)は、(a)に示す大きな黒領域における原稿外とし認識される領域の一例を示す図である。 (a)は、走査領域画像における原稿外画素の一例を示す図であり、(b)は、(a)の原稿中に大きな文字がある場合の比較処理の流れを示す図であり、(c)は、原稿のサイズが走査領域範囲を超えた場合の比較処理の流れを示す図である。 第3の実施の形態における複写装置100のヒストグラム生成部12における、ヒストグラム生成処理を示すフローチャートである。 第3の実施の形態における複写装置100の原稿外画像データ検出部16における原稿外画像データ検出処理を示すフローチャートである。 走査領域画像データを複数の小領域画像データに分割した様子を示す図である。 (a)〜(c)は、判定用のヒストグラムA〜Cの一例を示す図である。 (a)〜(i)は、パターンマッチング処理の処理手順の一例を示す図である。 第3の実施の形態における複写原稿画像の一例を示す図である。
符号の説明
100…複写装置、10…原稿読取部、12…ヒストグラム生成部、14…判定用データ
記憶部、16…原稿外画像データ検出部、18…複写原稿画像データ生成部、20…印刷
部、60…CPU、62…RAM、64…ROM、66…インターフェース、70…記憶
装置、72…出力装置、74…入力装置

Claims (1)

  1. 原稿の存在する走査領域範囲を走査して得られる画像データである走査領域画像データを取得する走査領域画像データ取得手段と、
    前記走査領域画像データを複数の小領域の画像データに分割する分割手段と、
    前記小領域の画像データのヒストグラムを生成するヒストグラム生成手段と、
    前記小領域の画像データのヒストグラムと比較して所定の判定を行うための判定用ヒストグラムを記憶する記憶部と
    前記ヒストグラム生成手段で生成したヒストグラムと前記判定用ヒストグラムとに基づき、前記走査領域画像データにおける原稿部分の画像データ以外の画像データである原稿外画像データを検出する原稿外画像データ検出手段と、
    前記走査領域画像データにおける、前記原稿外画像データ検出手段で検出された原稿外画像データの各画素値を、それよりも低濃度の画素値に変換して構成される複写原稿画像データを生成する複写原稿画像データ生成手段と、を備え、
    前記判定用ヒストグラムは、少なくとも、
    原稿を含まない画像データ用の第1の判定用ヒストグラムと、原稿を含まない画像データと原稿を含む画像データの混合画像データ用の第2の判定用ヒストグラムであり、
    前記原稿外画像データ検出手段は、
    前記ヒストグラム生成手段で生成した前記各小領域のヒストグラムと、前記第1および第2の判定用ヒストグラムとの比較結果に基づき、
    前記各小領域のヒストグラムが、前記第1の判定用ヒストグラムと相関が高い場合は原稿を含まない画像データとして判定し、一方、
    前記第2の判定用ヒストグラムと相関が高い場合は原稿を含む画像データとして判定し、
    該判定結果に基づき、前記走査領域画像データにおける、前記原稿部分の画像データとの境界位置を抽出し、当該抽出した境界位置に基づき、前記走査領域画像データから前記原稿外画像データを検出することを特徴とする複写用画像データ生成装置。
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