JP4758140B2 - 乾燥装置と乾燥方法 - Google Patents

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Description

本発明は、廃棄物や再利用資源の乾燥処理に使用される、乾燥装置と乾燥方法に関する。
生ゴミのような廃棄物の焼却処理には、多大なエネルギが必要になる。このエネルギ源として、通常、水蒸気、熱風、電気ヒータ、等が使用されている。水蒸気や熱風は、化石燃料を燃やして発生させる。電気ヒータは、化石燃料を燃やして発電をして駆動する。いずれにしても、炭酸ガスを排出して新たな環境汚染を引き起こすという問題があった。そこで、例えば、生ゴミを燃やした熱を利用して、新たに燃やす生ゴミを加熱するという方法も開発されている(特許文献1)。
特開2004−92972号公報
ここで、従来の技術には次のような解決すべき課題があった。
廃棄物を焼却処理する前に温水を用いて加熱しても、その水分を充分に蒸発させることは難しい。多量に水を含んだ廃棄物を焼却炉の内部に送り込み、乾燥させながら焼却処理するには、焼却炉に大きな負荷がかかる。一方、再利用可能な資源ゴミは、焼却をせずに乾燥させる。その乾燥処理には水蒸気を使用する。水蒸気は、摂氏150度位まで被乾燥物を加熱することができ、水分を効率良く蒸発させて乾燥処理する。しかしながら、このような温度で資源ゴミを乾燥させると、被乾燥物が焦げたり熱劣化して有効利用が図れなくなるという問題も生じる。
本発明は以上の点に着目してなされたもので、資源ゴミを低い温度で乾燥処理することができる乾燥装置と乾燥方法を提供することを目的とする。また、さらに、本発明は資源ゴミの乾燥に機器の廃熱で温度上昇した温水を使用して、熱源のためのエネルギを節約することができる乾燥装置と乾燥方法を提供することを目的とする。
本発明の各実施例においては、それぞれ次のような構成により上記の課題を解決する。
〈構成1〉
温水を導入する温水導入口と、タンク壁面に形成されて、上記温水の熱により上記タンク壁面を加熱する温水通路と、上記タンクの内部において、加熱される被乾燥物を攪拌する攪拌装置と、上記タンク内部で加熱されて蒸発した水蒸気を吸引して当該タンク内部を大気圧よりも低い気圧雰囲気に減圧する減圧装置と、上記吸引された水蒸気を凝縮する凝縮装置とを備え、
前記温水通路は、前記円筒状のタンク側壁面に沿って、前記回転軸を中心とした螺旋状に形成され、前記攪拌機の回転方向と前記温水通路を流れる温水の流れの方向とが逆方向になるように、温水入口と温水出口を配置したことを特徴とする乾燥装置。
水分を含んだ被乾燥物を温水だけで十分に乾燥させることは難しい。そこで、攪拌装置により被乾燥物を攪拌する一方、減圧装置を用いて潜熱を減少させて、目標レベルの乾燥処理を達成させる。
さらに、温水通路全体に被乾燥物が偏りなく対向するので、被乾燥物全体が均一に乾燥される。
〈構成2〉
構成1に記載の乾燥装置において、温度が摂氏60度以上の温水を使用して、水分量が30重量%以下まで、被乾燥物を乾燥させるための乾燥装置。
単なる予備加熱ではなく、そのまま乾燥させた資源として利用できる程度に乾燥処理をする、実用的な装置とすることができる。
〈構成3〉
構成1または2に記載の乾燥装置において、上記温水は、任意の機器の廃熱により温度上昇した水であることを特徴とする乾燥装置。
任意の機器の廃熱により温度上昇した水を使用すれば、乾燥処理のための熱エネルギを節約できる。
〈構成4〉
構成1に記載の乾燥装置において、上記タンクは略円筒状であって、その円筒の軸部に回転軸を配置して、上記被乾燥物を攪拌する攪拌装置を備えたことを特徴とする乾燥装置。
円筒状のタンク内部で被乾燥物を攪拌し、水の蒸発を促して均一な乾燥処理をすることができる。
〈構成
構成1乃至4に記載の乾燥装置において、上記温水通路は、上記円筒状のタンク側壁面に沿って、上記回転軸を中心とした螺旋状に形成され、上記タンクが上記回転軸を略鉛直方向に向けて設置されているとき、温水がタンク壁面に沿って下方から上方に流れるように、温水導入口と温水排出口とを配置したことを特徴とする乾燥装置。
温水が、タンク壁面に沿って下方から上方に向って流れれば、下方ほど温度が高い温度勾配が形成される。被乾燥物は下方ほど乾燥度が低いから、乾燥処理に適した温度勾配になる。
〈構成
構成1乃至4に記載の乾燥装置において、上記タンク壁面に、互いに独立した温水通路を複数形成したことを特徴とする乾燥装置。
タンク壁面の各部に、できるだけ高温の温水を供給することができる。
〈構成
構成1乃至4に記載の乾燥装置において、上記タンク壁面の全部または一部を取り巻いて覆うように、線状の温水通路を一連続に形成したことを特徴とする乾燥装置。
線状の温水通路を一連続に設ければ、タンク壁面を一様に加熱できる。
〈構成
構成1乃至に記載の乾燥装置において、上記タンク壁面の一部に、当該水蒸気の熱により上記タンク壁面を加熱する水蒸気通路を形成したことを特徴とする乾燥装置。
温水と水蒸気とを併用することもできる。
〈構成
構成8に記載の乾燥装置において、上記タンク壁面であって、非平坦面を含む部分に、上記水蒸気通路を形成したことを特徴とする乾燥装置。
タンク壁面の非平坦面には、温水通路を形成し難い。従って、その部分だけは、構造の簡単な水蒸気通路を形成するとよい。
〈構成10
構成1乃至に記載の乾燥装置において、上記凝縮装置は、減圧雰囲気においてタンク内部から吸引された水蒸気を凝縮し、上記凝縮により発生した水を貯留する貯留槽と、当該貯留槽の水面上方の空間と上記凝縮装置中の空間とを連結する均圧管とを備えたことを特徴とする乾燥装置。
凝縮により発生した水を貯留する貯留槽を設けるとともに、貯留槽の水面上方の空間と前記凝縮装置中の空間とを連結する均圧管を設けると、減圧雰囲気で水蒸気の凝縮処理と貯留処理を連続的に実施できる。故に、貯留槽の容量を被乾燥物の含む水分量以上に選定しておけば、水抜き無しに乾燥処理を完結できる。
〈構成11
構成1乃至10に記載の乾燥装置において、タンクの底面に温水通路を形成したことを特徴とする乾燥装置。
タンク側面とタンク底面に温水通路を形成してタンクを加熱することにより、タンクに収容した被乾燥物を効率よく全体に加熱して乾燥処理することができる。
以下、本発明の実施の形態を実施例ごとに詳細に説明する。
図1は、実施例1の乾燥装置を示す正面図である。
図において資源ゴミなどを乾燥させるためのタンク10は、略円筒状の金属容器から構成される。タンク10の形状は円錐台状でも構わないが、ここでは、真円断面を持つ円筒状の実施例を示した。タンク10の底面には、脚11が固定されており、タンク10を床の上に直立させている。タンク10の上面には、蓋12が被せられる。この蓋12は、ハンドル13を持って開閉することができる。図1には蓋12を開いた状態を示している。開いた蓋12を図1の姿勢に保持するためにダンパ14が取り付けられている。タンク10の内部には、後で説明するような攪拌装置が収容されている。タンク10の底面には、攪拌モータ20が配置されており、ギヤボックス21を介してタンク10の内部の羽根(別図で説明)を回転させ、被乾燥物を攪拌する。
タンク10の外壁面には、温水通路42が形成されている。また、タンク10の底面にも温水通路32が形成されている。温水通路42はタンクの壁面の少なくとも下部に形成される。壁面の外側でも内側でも構わない。温水通路32には、温水導入口31から温水が引き入れられ、温水排出口33からその温水が排出される。この温水の熱によりタンク10の底面が過熱される。温水通路42には、温水導入口41が設けられている。温水は、この温水導入口41から温水通路42に引き入れられて、温水排出口43から排出される、この温水の熱により、タンク10の側壁面が加熱される。
タンク10の下部には、後で説明するように被乾燥物を排出する排出口が設けられている。タンク10の上面に蓋12をしてその排出口を塞ぐと、タンク10の内部は密閉される。この密閉状態でタンク10の内部に収容した被乾燥物を加熱して乾燥させる。タンク10の内部で加熱されて蒸発した水蒸気は、連結パイプ51を通じて除塵装置52に入る。除塵装置52では、水蒸気と共にタンク10から吸引された塵埃が除去される。除塵装置52は、凝縮装置60と連結パイプ54を介して接続されている。凝縮装置60には、連結パイプ64を介して減圧装置70が接続されている。減圧装置70は、よく知られた真空装置に用いられるポンプである。
減圧装置70を駆動すると、連結パイプ64、54、51を通じてタンク10の内部を大気圧よりも低い気圧雰囲気に減圧する。凝縮装置60は、タンク10から吸引された水蒸気を冷却して凝縮する機能を持つ。水蒸気を冷却するための冷却水は、パイプ62から導入されパイプ63から排出される。凝縮装置60の内部構造も後で説明するが、凝縮装置60の内部で凝縮した水は、連結パイプ65を通じて貯留槽80に流れ込む。貯留槽80は、凝縮装置60によって凝縮された結果発生した水を貯留する機能を持つ。
貯留槽80は、その底面に固定された脚81により床面上に直立している。貯留槽80の底面には、ドレンパイプ82が取り付けられている。このドレンパイプ82のバルブ83を開放すると、貯留槽80に貯留された水が排出される。なお、タンク10で被乾燥物を乾燥処理している間は、バルブ83を開放しない。貯留槽80の内部の水面上方の空間と凝縮装置60の内部の空間とを連結するように、均圧管84を設ける。これによって凝縮装置60の内部と貯留槽80の内部の空間が所定の減圧雰囲気に維持され、凝縮装置60から連結パイプ65を通じて水が連続的に流れ込むように構成される。
図2は、タンク10の内部に設けた攪拌装置の例を示す斜視図である。
図示の攪拌装置は、回転軸22の側面に複数の攪拌用部材を取り付けたものである。アーム23の先端には、羽根24が固定されている。アーム29の先端には、羽根26が固定されている。これらの羽根24や26は、タンク10の内部で被乾燥物を攪拌し、粉砕し、回転させる機能を持つ。これらの羽根24、26には、被乾燥物の粉砕効果を高めるために、多数の突起が設けられている。回転軸22の上部に設けられた羽根27は、回転軸の周囲に下降気流を形成して、舞い上がった被乾燥物を回転軸22に沿って落下させる機能を持つ。回転軸22は、図1に示したモータ20の駆動力によって矢印28方向に回転し、タンク10の内部に収容された被乾燥物を攪拌する。図2に示した例は、タンク10の構造の一例であって、例えば、タンク10は、上端から下端まで均一な半径を持つ筒状であってもよいし、上端に向かうほど半径の大きくなるすり鉢状であっても構わない。また、羽根24の形状や羽根26の形状も自由に選定して構わない。
図3は、乾燥装置の動作説明図である。
図3に示す機器5は、例えば、発電所の蒸気タービン、コジェネ発電設備のラジエータ冷却水である。これらの機器は、正常な運転状態を維持するために冷却水を用いて冷却される。即ち、その冷却水は、蒸気タービンの廃熱によって加熱され温水となる。その温水は通常、そのまま海などに捨てられる。海水を冷却水として利用することもある。温水をそのまま廃棄すると、二次的な環境汚染を引き起こすこともある。
ここでは、こうした温水をタンク10の加熱に利用する。すなわち、温水7は、温水導入口41を通じて温水通路42に引き込まれる。また、温水導入口31を通じて温水通路32に引き込まれる。これによってタンク10の側壁面と底面とが加熱される。被乾燥物から出た蒸気16は、除塵装置52のフィルタ56を通って連結パイプ54に導かれる。連結パイプ54を通った水蒸気は、凝縮装置60の内部の空間66に引き込まれる。
減圧装置70は、連結パイプ64を通じて凝縮装置60の内部の空間を減圧する。冷却水8は、パイプ67を通って、凝縮装置60の内部を冷却する。連結パイプ54を通った水蒸気は、パイプ67を支持するための邪魔板68の間を縫うように通過する。水蒸気はパイプ67に接することで凝縮する。その結果水分を除去された空気が、連結パイプ64を通じて減圧装置70側に引き込まれる。凝縮により発生した水8は、連結パイプ65を通じて貯留槽80の内部に落下する。この流れを円滑にするために、水8の上面の空間86と凝縮装置60の内部の空間66とを均圧管84により連結する。その結果、タンク10の内部の被乾燥物から取り出された水蒸気は、順次、凝縮装置60の内部で凝縮され、貯留槽80に連続的に蓄積される。
以上の構成の乾燥装置は、例えば、温度が摂氏60度以上の温水を使用して、水分量が30重量%以下まで、被乾燥物を乾燥させることが可能である。なお、温水の温度は好ましくは摂氏80度以上がよい。即ち、単なる予備加熱ではなく、そのまま被乾燥物を資源として利用できる程度まで乾燥処理することができる。温水通路は、タンク側面だけでなく、タンクの底面にも設けるとよい。水分量の多い、タンク底に溜まった被乾燥物を最初に加熱するための熱エネルギが効率よく伝達されて乾燥速度を早める。また、攪拌装置の回転軸を駆動するモータとギヤボックスは、タンク底面に取り付けてもよいし、タンクの蓋の上方に支持固定してもよい。なお、タンク上方にモータが配置されるときは、タンク底面は平坦になる。また、タンクの蓋は無くなり、被乾燥物はタンクの下部で投入され、タンクの下部から排出される。このように、複数の窓を設けるとよい。
なお、温水を供給する機器は、この乾燥装置12とは独立して運転される任意の機器でよい。廃熱というのは、本来の目的とする動作には不要な熱のことである。この発明では、廃熱を利用して温度の上昇した温水を導入して、その熱を熱源とする。温水を得る設備を新たに設けるのではなく、既存の設備に設けられた温水の排水管とこの乾燥装置の温水導入口とを接続することが好ましい。例えば、ガスエンジンを使用したコジェネ発電設備では、ラジエータの冷却水が摂氏80度程度になる。これを給湯設備に利用するために、摂氏60度程度まで強制冷却が必要である。この実施例の装置に摂氏80度の温水を供給すれば、摂氏60度にして排出することができる。即ち、機器の排出する温水を有効に利用して、その温水の温度を下げて、別の機器へ供給することもできる。また、コジェネ発電設備の冷却用ラジエータから排出される摂氏80度の温水をこの実施例の装置に供給して摂氏60度に温度を下げて、再びラジエータに戻して冷却に使用すると、冷却水を循環させて利用できる。換言すれば、実施例の装置をラジエータの水のクーリングタワーとして使用することができる。
図4は実施例2の乾燥装置のタンクを示す図で、(a)は横断面図、(b)は主要部を示す縦断面図である。
図4(a)に示すように、タンク10の内部の攪拌装置は、被乾燥物9を回転軸22の周りで矢印92方向に回転させる。こうして攪拌された被乾燥物は、ちょうど調理用のミキサーのように、タンク10の内部で回転運動する。タンク10の側壁面に設けられた温水通路は、この回転軸22を中心とした螺旋状とされる。なお、温水通路が幾何学的に螺旋状でなくてもよい。温水の流れる方向が、略螺旋状であればよい。
この実施例では、温水は、図4(a)に示すように矢印91の方向に流れる。すなわち、矢印92に示す攪拌機の回転方向と温水通路を流れる温水の流れの方向とが、逆方向になるようにする。これは、温水入口と温水出口と温水通路の構成を選定することにより容易に実現する。図4(b)に示すように、タンク10の側壁面には、温水通路42が形成されている。この熱は、タンク10の側壁面を介して被乾燥物9に伝わる。この被乾燥物9全体が温水に対向する機会を増加させるために、相対的な移動速度を速くした。これによって、被乾燥物全体が、温水から均一に多量の熱を吸収できる。即ち、熱伝達率を高め、高い乾燥効果を引き出すことができる。その結果、小型の少ない電熱面でタンクの内部の被乾燥物を効率良く乾燥させることが可能になる。
図5は、実施例3の乾燥装置の温水通路の構成を説明する図で、(a)と(b)とはそれぞれ別の構成の温水通路を形成したタンクの主要部縦断面図、(c)は温水通路の水の流れを説明する説明図である。
図5(a)において、タンク10の側壁面には、半割りパイプ44を並べて溶接した温水通路45が形成されている。このような半割りパイプ44をタンク10の壁面に巻き付けるようにして、螺旋状の温水通路45を形成できる。
一方、図5(b)は、タンク10の側壁面に、リング状の鉄板46を多数溶接して、温水通路49を構成する。棚状に並んだ鉄板46の周囲を包囲するように、カバー47を溶接する。タンク10の側壁面と鉄板46とカバー47により、鉄板46の枚数分の温水通路49が形成される。各温水通路49間は、鉄板46に設けた孔48により連絡する。
図5(c)は、カバー47を除外した状態の鉄板46と温水通路49の関係を示す。このように、タンク10の全部または一部を取り巻いて覆うように、線状の温水通路49を一連続に設ける。この図において、例えば、鉄板46に設けられた孔48により、矢印A7から矢印A8に向かう温水通路49が形成される。なお、図において、タンク側壁面の最も下の段では、タンクの被乾燥物排出口25の両側に、温水通路を形成する。温水は、始めに温水導入口41から引き込まれ、矢印A1方向にタンク10の最も下部を通る。この温水は、排出口25の左側面で1段上の通路に移り、矢印A2方向に流れる。この温水は、排出口25の右側面において上の段に移り、矢印A3方向に流れる。さらに、この温水は、排出口25の左側面で、上の段の通路に達し、矢印A4方向に流れる。右端の矢印A4方向に流れる温水は、排出口25の上部で、さらに上の段の通路に移動し、矢印A6方向に流れる。その後は、矢印A6、A7、A8、A9、A10、A11というように、下から上に向かって順に温水排出口43まで流れる。
図6は、実施例4の乾燥装置のタンクの温度勾配説明図である。
図5を用いて説明した温水通路49は、円筒状のタンク側壁面に沿って、攪拌装置の回転軸22を中心とした螺旋状に形成される、そして、タンク10が回転軸22を略鉛直方向に向けて設置されているとき、温水がタンク壁面に沿って下方から上方に流れるように、温水導入口41と温水排出口43とを配置した。即ち、図6に示すタンク10の外側壁には、ほぼ螺旋状の温水通路101が1本設けられている。図の矢印の方向に温水が流れ込み、下から上に向かって流れて、上から矢印方向に排出される。図6の右側には、タンク10の温度勾配を示す。横軸が温度で右ほど温度が高い。縦軸はタンク側壁面の位置に対応する。即ち、この構成では、図6に示すように、タンク10の下方ほど温度が高く、上方ほど次第に温度が下がる温度勾配が形成される。タンクの底の水分量の多い被乾燥物をより強く加熱することかできる。
図7は、実施例5の乾燥装置の3本の温水通路をタンクの外側に順番に配置した構成を示す説明図である。
この実施例は、3本の温水通路102、103、104をタンク10の外側に順番に配置した構成のものである。即ち、タンク壁面に、互いに独立した温水通路を複数形成した。この場合に外部から供給された温水は、それぞれの温水通路に分岐して流れ込む。右側の3本の矢印に示す温水入り口部分は最も温度が高く、左側の3本の矢印に示す温水が排出される部分は最も温度が低い。温水通路を複数設けると、タンクの上下方向の温度差を小さくすることができ、加熱性能を高めることも可能になる。温水の湯量が十分にあるときは、この構成が好ましい。
図8は、実施例6の乾燥装置のタンクを示す側面図である。
タンク10の側面には、温水通路105と水蒸気通路106とが設けられている。タンク10の上部は、螺旋状の温水通路105を設けている。一方、タンク10の下部の排出口25の周辺は、タンクの側壁面の凹凸が激しい。こうした非平坦面を含む部分に、水蒸気通路106を形成した。水蒸気通路106は、仕切りをした線状の通路としなくてよい。非常に簡単なカバーだけでよい。タンク10の底部も、モータの駆動軸と回転軸との連結機構等があるから、水蒸気通路のほうが、取り付け易い。そこで、図8の実施例では、これらの部分に水蒸気を供給する。
なお、廃熱を利用して暖められた温水は、機器110から供給される。一方、蒸気は通常どおり、工場などの蒸気配管から供給を受ける。従って、ボイラ111に繋がった配管から蒸気を受け入れる。このようにすれば、タンク下部を比較的高温にすることができる。しかも、タンク下部では複雑な温水路形成を避けて、タンク10のコストを下げることも可能である。また、タンク10の底面の一部だけを水蒸気で加熱することによって、被乾燥物の劣化を抑えながら効率良くスピーディーに被乾燥物を乾燥させることができる。
以上のように、様々な機器のラジエータ冷却水や工場設備の排水、水蒸気などを加熱源とすることで、乾燥装置の加熱エネルギを節約できる。しかも、そのエネルギを生み出すための化石燃料を極力使用しないため、環境汚染の防止に繋がる。また、乾燥装置のタンク内部を減圧することで、水分を効率良く蒸発させて、低い温度で乾燥処理を行うことができる。このため、被乾燥物が焦げたり、焼けたりすることがなく、被乾燥物を有効に再利用することができる。従って、廃棄物を削減することにも繋がる。なお、凝縮した水を貯留する貯留槽80のバルブ83は、手動で開閉しても自動で開閉しても構わない。自動の場合には、減圧装置を停止させた後、自動的に開放するように運転すればよい。
実施例1の乾燥装置を示す正面図である。 同乾燥装置のタンクの内部に設けた攪拌装置の例を示す斜視図である。 同乾燥装置の動作説明図である。 実施例2の乾燥装置のタンクを示す図で、(a)は横断面図、(b)は主要部を示す縦断面図である。 実施例3の乾燥装置の温水通路の構成を説明する図で、(a)と(b)とはそれぞれ別の構成の温水通路を形成したタンクの主要部縦断面図、(c)は温水通路の水の流れを説明する説明図である。 実施例4の乾燥装置のタンクの温度勾配説明図である。 実施例5の乾燥装置の3本の温水通路をタンクの外側に順番に配置した構成を示す説明図である。 実施例6の乾燥装置のタンクを示す側面図である。
符号の説明
10 タンク
11 脚
12 蓋
13 ハンドル
14 ダンパ
20 攪拌モータ
21 ギヤボックス
32、42 温水通路
31、41 温水導入口
33、43 温水排出口
51、54、64、65 連結パイプ
52 除塵装置
60 凝縮装置
70 減圧ポンプ
62、63 パイプ
80 貯留槽
81 脚
82 ドレンパイプ
83 バルブ
84 均圧管

Claims (11)

  1. 温水を導入する温水導入口と、
    タンク壁面に形成されて、前記温水の熱により前記タンク壁面を加熱する温水通路と、
    前記タンクの内部において、加熱される被乾燥物を攪拌する攪拌装置と、
    前記タンク内部で加熱されて蒸発した水蒸気を吸引して当該タンク内部を大気圧よりも低い気圧雰囲気に減圧する減圧装置と、
    前記吸引された水蒸気を凝縮する凝縮装置とを備え、
    前記温水通路は、前記円筒状のタンク側壁面に沿って、前記回転軸を中心とした螺旋状に形成され、前記攪拌機の回転方向と前記温水通路を流れる温水の流れの方向とが逆方向になるように、温水入口と温水出口を配置したことを特徴とする乾燥装置。
  2. 請求項1に記載の乾燥装置において、
    温度が摂氏60度以上の温水を使用して、水分量が30重量%以下まで、被乾燥物を乾燥させるための乾燥装置。
  3. 請求項1または2に記載の乾燥装置において、
    前記温水は、任意の機器の廃熱により温度上昇した水であることを特徴とする乾燥装置。
  4. 請求項1に記載の乾燥装置において、
    前記タンクは略円筒状であって、その円筒の軸部に回転軸を配置して、前記被乾燥物を攪拌する攪拌装置を備えたことを特徴とする乾燥装置。
  5. 請求項1乃至4のいずれかに記載の乾燥装置において、
    前記温水通路は、前記円筒状のタンク側壁面に沿って、前記回転軸を中心とした螺旋状に形成され、前記タンクが前記回転軸を略鉛直方向に向けて設置されているとき、温水がタンク壁面に沿って下方から上方に流れるように、温水導入口と温水排出口とを配置したことを特徴とする乾燥装置。
  6. 請求項1乃至4のいずれかに記載の乾燥装置において、
    前記タンク壁面に、互いに独立した温水通路を複数形成したことを特徴とする乾燥装置。
  7. 請求項1乃至4のいずれかに記載の乾燥装置において、
    前記タンク壁面の全部または一部を取り巻いて覆うように、線状の温水通路を一連続に形成したことを特徴とする乾燥装置。
  8. 請求項1乃至7のいずれかに記載の乾燥装置において、
    前記タンク壁面の一部に、当該水蒸気の熱により前記タンク壁面を加熱する水蒸気通路を形成したことを特徴とする乾燥装置。
  9. 請求項8に記載の乾燥装置において、
    前記タンク壁面であって、非平坦面を含む部分に、前記水蒸気通路を形成したことを特徴とする乾燥装置。
  10. 請求項1乃至9のいずれかに記載の乾燥装置において、
    前記凝縮装置は、減圧雰囲気においてタンク内部から吸引された水蒸気を凝縮し、
    前記凝縮により発生した水を貯留する貯留槽と、
    当該貯留槽の水面上方の空間と前記凝縮装置中の空間とを連結する均圧管とを備えたことを特徴とする乾燥装置。
  11. 請求項1乃至10のいずれかに記載の乾燥装置において、
    タンクの底面に温水通路を形成したことを特徴とする乾燥装置。
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