JP4757964B1 - 物体検出システム - Google Patents

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Abstract

【課題】簡単な構成で、設定や調整も容易でありながら、鏡面反射体や透明体を含む様々な検出対象物の検出を可能とする物体検出システムを提供する。
【解決手段】電磁波、磁界または音波の検出手段により得られる第一検出レベル値と第二検出レベル値の和、または、前記第一検出レベル値および前記第二検出レベル値のいずれかを判断レベル値とし、前記判断レベル値が第一閾値より大きいとき、または前記第一閾値より小さい第二閾値より小さいときに検知対象物が有ると判断する。また、前記判断レベル値が前記第二閾値より大きく前記第一閾値に満たず、前記第一検出レベル値と前記第二検出レベル値の差が所定の基準値より大きいときに前記検出対象物が有ると判断する。
【選択図】図1

Description

本発明は、電磁波、磁界または音波の反射現象を利用して検出対象物の有無を検出する物体検出システムに関するものである。
反射型光電センサは、投光部から発せられた光を受光部で受け、受光レベルの変化により検出対象物の有無などを検出するものであるが、この反射型光電センサのうち、投光部から発せられた光を反射部(リフレクタなど)で反射させ受光部に到達させる型式のものは、回帰反射型光電センサなどと称されている。
この回帰反射型光電センサは、透光性を有する対象物(以下、透明体という)の検出に適するものとされている反面、光を反射させる表面を有する対象物(以下、鏡面反射体という)を正確に検知することが難しいという問題があった。そこで、回帰反射型光電センサを使用して、鏡面反射体を正確に検出する試みがなされ、様々な提案がなされている。そして、そのようなものとして、例えば、特開昭61−203522号公報に開示されている反射形光電スイッチ、特開平2−27632号公報に開示されている回帰反射型光電スイッチなどがある。これらの光電スイッチでは、受光部に到達する偏光の種類の違いを利用することで鏡面反射体からの反射光であるのか、反射部からの反射光であるかを識別することで、鏡面反射体の有無を検出するものとなっている。
また、近年流通している新たな商品に対処する試みもなされている。例えば、透過率の高い複雑な形状のPETボトルの検出を行なうものとして、特開2008−112629号公報に開示されている回帰反射型光電センサがある。この回帰反射型光電センサによれば、円偏光を投光する投光系と、逆円偏光と円偏光とが混在する光が入射された場合に逆円偏光を選択的に受光する受光系とが形成されたセンサ本体が、誤動作の原因となっていたPETボトルの複屈折を利用し、複屈折による偏光状態の乱れを光の減衰へ変換することで、透過率の高い複雑な形状のPETボトルの検出を可能としている。
特開昭61−203522号公報 特開平2−27632号公報 特開2008−112629号公報
しかしながら、上記従来の光電センサのように、偏光の種類の違いを利用するためには、光軸の調整が難しく、また、多種多数のフィルタや偏光板が必要となり、設定や調整が難しいという問題があった。
そこで本発明は、簡単な構成で、設定や調整も容易でありながら、鏡面反射体や透明体を含む様々な検出対象物の検出を可能とする物体検出システムを提供することを目的とする。
本発明に係る第一の物体検出システムは、電磁波、磁界または音波の発生手段と、第一検出手段と、第二検出手段とを備える。前記第一検出手段と前記第二検出手段の検出軸のなす角は、検出対象物で反射された前記電磁波、磁界または音波の検出において有意となり、前記検出対象物の有無を判断する対象領域から離れた領域を経て前記第一検出手段または前記第二検出手段に至る前記電磁波、磁界または音波の検出において影響の無い大きさとする。そして、前記第一検出手段による第一検出レベル値と、前記第二検出手段による前記第二検出レベル値の和、または、前記第一検出レベル値および前記第二検出レベル値のいずれかを判断レベル値とし、前記判断レベル値が第一閾値より大きいとき、または前記第一閾値より小さい第二閾値より小さいときに前記検出対象物が有ると判断する。また、前記判断レベル値が前記第二閾値より大きく前記第一閾値に満たず、前記第一検出レベル値と前記第二検出レベル値の差が所定の基準値より大きいときに前記検出対象物が有ると判断する。
本発明に係る第二の物体検出システムは、第一発生手段と、第二発生手段と、前記第一発生手段および前記第二発生手段で発生させた電磁波、磁界または音波の検出手段とを備える。そして、前記第一発生手段から検出対象物の有無を判断する対象領域を経て前記検出手段に至る前記電磁波、磁界または音波の検出レベルを第一検出レベル値とし、前記第二発生手段から前記対象領域を経て前記検出手段に至る前記電磁波、磁界または音波の検出レベルを第二検出レベル値とし、前記第一検出レベル値と前記第二検出レベル値の和、または、前記第一検出レベル値および前記第二検出レベル値のいずれかを判断レベル値とし、前記判断レベル値が第一閾値より大きいとき、または前記第一閾値より小さい第二閾値より小さいときに検知対象物が有ると判断する。また、前記判断レベル値が前記第二閾値より大きく前記第一閾値に満たず、前記第一検出レベル値と前記第二検出レベル値の差が所定の基準値より大きいときに前記検出対象物が有ると判断する。
第二の物体検出システムにおいて、前記第一発生手段で発生させた前記電磁波、磁界または音波を受けて生成された時分割検出レベルを前記第一検出レベル値とし、前記第二発生手段で発生させた前記電磁波、磁界または音波を受けて生成されたもう一つの時分割受光レベルを前記第二検出レベル値としてもよい。
第一の物体検出システムは、前記発生手段と、前記第一検出手段と、前記第二検出手段の組が複数ならべて設置され、前記組の各々が子局を介して共通データ信号線に接続されたものであってもよい。この場合、前記共通データ信号線には、制御部に接続された親局が接続される。前記親局は、所定の周期の伝送クロックに同期した所定のタイミング信号を発生するためのタイミング発生手段を有し、前記タイミング信号の制御下で、前記制御部からの制御データの値に応じて、制御データ信号として一連のパルス状信号を前記共通データ信号線に出力すると共に、前記タイミング信号の制御下で、前記伝送クロックの1周期毎に、前記子局を介して前記一連のパルス状信号に重畳された検出データ信号のデータ値を抽出し、これを前記制御部に引き渡す。また、前記子局の各々は、前記タイミング信号の制御下で、前記制御データ信号の各データの値を抽出して、前記各データの値の中の自局に対応するデータを対応する前記第一発生手段または前記第二発生手段に引き渡し、および、前記タイミング信号の制御下で、前記伝送クロックの1周期毎に、対応する前記第一検出手段および前記第二検出手段の検出データの値に応じた前記検出データ信号を、前記一連のパルス状信号に重畳する。
第二の物体検出システムは、前記第一発生手段と、前記第二発生手段と、前記受信手段の組が複数ならべて設置され、前記組の各々が子局を介して共通データ信号線に接続されたものであってもよい。この場合、前記共通データ信号線には、制御部に接続された親局が接続される。前記親局は、所定の周期の伝送クロックに同期した所定のタイミング信号を発生するためのタイミング発生手段を有し、前記タイミング信号の制御下で、前記制御部からの制御データの値に応じて、制御データ信号として一連のパルス状信号を前記共通データ信号線に出力すると共に、前記タイミング信号の制御下で、前記伝送クロックの1周期毎に、前記子局を介して前記一連のパルス状信号に重畳された検出データ信号のデータ値を抽出し、これを前記制御部に引き渡す。また、前記子局の各々は、前記タイミング信号の制御下で、前記制御データ信号の各データの値を抽出して、前記各データの値の中の自局に対応するデータを対応する前記第一発生手段または前記第二発生手段に引き渡し、および、前記タイミング信号の制御下で、前記伝送クロックの1周期毎に、対応する前記検出手段の検出データの値に応じた前記検出データ信号を、前記一連のパルス状信号に重畳する。
第一および第二の物体検出システムにおいて、前記第一閾値と、前記第二閾値と、前記基準値が、前記共通データ信号線を介して伝送されてもよい。
本発明に係る物体検出システムでは、検出レベルを、検出対象物が存在しない場合の検出レベル(不存在時検出レベル)に対し大きくなる側と小さくなる側のそれぞれにおいて閾値(第一閾値または第二閾値)と比較し、更に、二つの異なる検出から得られる2通りの検出レベル(第一検出レベル値と第二検出レベル値)を一組とし、これらのレベル差を上記閾値と異なる基準と比較して検出対象物の有無を判断することにより、鏡面反射体や透明体を含む様々な検知対象物の検出が可能となる。
検出対象物の存在する領域を経て検出手段に至る電磁波、磁界または音波の検出レベルは、例えば、鏡面反射体、反射体、透明体、不透明体、黒体(非反射体)の順に検出用光線の検出レベルが弱くなっていくように、検出対象物の性状に応じて段階的に変化する。ところが、この検出レベルは、検出対象物が存在しない場合の検出レベル(不存在時検出レベル)よりも大きくなるものと小さくなるものとの2通りがあるため、不存在時検出レベルとの単なる比較では、検出対象物の有無を判断することができない。これに対し、本発明では、検出レベルを、不存在時検出レベルに対し大きくなる側と小さくなる側のそれぞれにおいて閾値(第一閾値または第二閾値)と比較するため、不存在時検出レベルを挟んで段階的に変化する検出レベルから検出対象物の有無を判断することができる。
ただし、不存在時検出レベルに対し大きくなる側では第一閾値より大きいことが、不存在時検出レベルに対し小さくなる側では第二閾値より小さいことが、検出対象物を有ると判断する条件となるため、検出レベルが2つの閾値の間のレベルとなる場合には、検出対象物の有無を判断できないことになる。そこで、二つの異なる検出から得られる2通りの検出レベル(第一検出レベル値と第二検出レベル値)を一組とし、これらのレベル差を上記閾値と異なる基準との比較において、検出対象物の有無を判断することとしている。
なお、二つの異なる検出は、第一の物体検出システムでは、第一検出手段と第二検出手段の検出軸のなす角を、検出対象物で反射された電磁波、磁界または音波の検出において有意となり、検出対象物の有無を判断する対象領域から離れた領域を経て第一検出手段または第二検出手段に至る電磁波、磁界または音波の検出において影響の無い大きさとすることで可能となる。また、第二の物体検出システムでは、第一発生手段と、第二発生手段と、第一発生手段および第二発生手段で発生させた電磁波、磁界または音波の検出手段を備えることで可能となる。
また、複数の領域で検出を行なうために、発生手段と検出手段の組の複数を並べて設置する必要がある場合には、所定の周期の伝送クロックに同期した所定のタイミング信号の制御下で、前記制御部からの制御データの値に応じて、前記伝送クロックの1周期毎に、制御データ信号と検出データ信号を授受する伝送方式が好ましい。この場合、伝送クロックの1周期毎に、発生手段の作動タイミングを得ることで、発生手段どうしの相互干渉を防ぎながら、複数の領域での検出を行なうことができる。
本発明に係る物体検出システムの実施例における判断レベル値の経時変化を示すグラフである。 同システムの構成図である。 制御部および親局の機能ブロック図である。 子局の機能ブロック図である。 子局のシステムブロック図である。 センサ部の検出原理を模式的に示し、(a)は検出対象物が有る場合の対象領域近傍の拡大平面図、(b)は検出対象物が無い場合の平面図である。 投光部から検出用光線の反射点までの距離と検出レベル値との関係を示すグラフである。 親局のプログラムフローチャートである。 パラメータ送信時の伝送クロック信号の基本信号を模式的に示すタイムチャートである。 検出データ送信時の伝送クロック信号の基本信号を模式的に示すタイムチャートである。 子局の入出力処理プログラムフローチャートである。 子局の検出処理プログラムフローチャートである。 子局の判断処理プログラムフローチャートである。 子局に記憶されるパラメータを示すテーブルである。 子局において生成される信号を伝送クロック信号と対比して示すタイムチャート図である。 本発明に係る物体検出システムの他の実施例におけるセンサ部の検出原理を模式的に示し、(a)は検出対象物が有る場合の対象領域近傍の拡大平面図、(b)は検出対象物が無い場合の平面図である。
図を参照しながら、本発明に係る物体検出システムの実施例を説明する。
図2に示すように、この物体検出システムは、コンベア7上の搬送物を検出対象物6としてその有無を検出するもので、コンベア7の移動方向に沿って配置された複数のセンサ部4を備えている。センサ部4の各々は、対応する子局5を介して共通データ信号線DP、DNに接続され、共通データ信号線DP、DNには、また、制御部1に接続された親局2が接続されている。
制御部1は、例えばプログラマブルコントローラ、コンピュータ等であり、センサ部4に対する制御データ13を送出する出力ユニット11と、センサ部4における検出結果としての監視データ14を受け取る入力ユニット12を有し、これら出力ユニット11と入力ユニット12には親局2が接続されている。
親局2は、図3に示すように、出力データ部22、タイミング発生部23、親局出力部24、親局入力部25、および入力データ部26を備える。そして、共通データ信号線DP、DNに接続され、制御部1の出力ユニット11から制御データ13として受けた並列(パラレル)データを制御信号として共通データ信号線DP、DNに送出するとともに、センサ部4に対応する子局5から送出された検出データ信号を並列データに変換し、監視データ14として制御部1の入力ユニット12へ送出する。ここで、共通データ信号線DP、DNに送出される制御信号は、本発明における、一連のパルス状信号に相当するものであるが、以下、共通データ信号線DP、DNを流れる制御信号を伝送クロック信号というものとする。
出力データ部22は、制御部1の出力ユニット11から制御データ13として受けた並列データをシリアルデータとして親局出力部24へ引き渡す。
タイミング発生部23は、発振回路(OSC)31、親局アドレス設定手段32、タイミング発生手段33からなり、OSC31を基にタイミング発生手段33が、このシステムのタイミングクロックを生成し親局出力部24に引き渡す。
親局出力部24は、制御データ発生手段34とラインドライバ35からなり、出力データ部22から受けたデータと、タイミング発生部23から受けたタイミングクロックに基づき、ラインドライバ35を介して共通データ信号線DP、DNに一連のパルス状信号として伝送クロック信号を送出する。
親局出力部24から共通データ信号線DP、DNに送出される伝送クロック信号のデータ値(制御データ)は、伝送クロック信号の1周期における電圧レベルの高い期間のパルス幅により表現される。伝送クロック信号は、図9に示すように、1周期の後半が高電位レベル(この実施例では+24V)と、前半が低電位レベル(この実施例では0Vまたは+12V)とされる。そして、高電位レベルの幅は、制御部1から入力される制御データ13の各データの値に応じて拡張され、この実施例では図9の破線で示す幅まで、すなわち、伝送クロック信号の1周期をt0とした時に(3/4)t0まで拡張される。ただし、その幅に制限はなく、伝送条件等により適宜調整すればよい。また、伝送クロック信号の1周期毎にはアドレスが割り当てられ、後述する子局5は、このアドレスをカウントする方式により、自局が受信すべき制御データを取り込む。そして、アドレスのカウントを行うための最初及び最後を決定するために、伝送クロック信号の最初と最後にはスタート信号(StartBit)及びエンド信号(図示は省略されている)が形成される。スタート信号は、伝送クロック信号の高電位レベルと同じ電位レベルであって、伝送クロック信号の1周期より長い信号とされる。一方、エンド信号は、伝送クロック信号の低電位レベルと同じレベルであって、伝送クロック信号の1周期より長くスタート信号より短い信号とされる。このエンド信号は、親局アドレス設定手段32に保持されている親局2に割り当てられたアドレスと一致した時点で形成される。
親局入力部25は検出データ信号検出手段36と検出データ抽出手段37で構成され、入力データ部26へ入力データ信号を送出する。検出データ信号検出手段36は、共通データ信号線DP、DNを経由して子局5から送出された検出データ信号を検出する。子局5から送出される検出データ信号のデータ値は、伝送クロック信号における1周期の前半(低電位レベルの期間)の電圧レベルで表わされており、スタート信号が送信された後、子局5の各々から順次受け取るものとなっている。検出データ信号のデータ(検出データ)は、タイミング発生手段33の信号に同期して検出データ抽出手段37で抽出され、直列の入力データ信号として入力データ部26に送出される。入力データ部26は、親局入力部25から受け取った直列の入力データ信号を並列(パラレル)データに変換し、監視データ14として制御部1の入力ユニット12へ送出する。
図6のようにセンサ部4は、検出用光線を発光させる2つの投光部41a、41bを有する発生手段41と、検出用光線を受ける受光部42aを有する検出手段42と、検出用光線の反射手段43とを備える。反射手段43は、検知対象物6の有無を判断する対象領域3を挟んで、発生手段41および検出手段42に対向して配置され、回帰反射型センサを構成している。なお、この実施例においては、コンベア7上の所定搬送距離範囲が対象領域3となる。
発生手段41および検出手段42は子局5に接続され、子局5は、図4に示すように、マイクロコンピュータ・コントロール・ユニット(MCU)51、アドレス設定手段52、およびA/D変換器53を備える。MCU51は、図4、図5に示すように、CPU、RAM、ROMを備え、ROMには検出処理に必要なプログラム(PRG)が記憶されている。そして、検出データ、パラメータ、アドレスデータをRAMに記憶し、CPUの演算機能を用いて、検出に必要な情報を得るための処理が行なわれるものとなっている。発生手段41の投光部41a、41bは、このMCU51の出力端子La、Lbに接続され、投光タイミングの制御がなされている。一方、検出手段42の受光部42aの検出レベル値は、A/D変換器53を介して、入力端子ADATからMCU51へ入力される。
MCU51には、また、アドレス設定手段52で設定されたアドレス情報が入力端子ADRSから入力され、共通データ信号線DP、DNの間の電位差を分割抵抗R1、R2で分割して得られた分割信号が入力端子CKから入力される。更に、共通データ信号線DP、DNに検出データ信号を送出するためのout信号が出力端子OUTから出力され、A/D変換器53のイネーブル信号enが出力端子ENから出力される。このMCU51における処理の内容は後述する。
次に、センサ部4の検出原理について説明する。投光部41a、41bの各々が投光した検出用光線は、図6(a)に示すように、検出対象物6の異なる部位に到達し、そこで反射される。検出対象物6からの反射光は、反射面(検出対象物6の表面)に対する角度(反射角)が入射角と等しくなる場合(図6(a)の反射光D)が最も強く、反射角が大きくなるに従って弱くなる。具体的には、図6(a)の場合、投光部41bから受光部42aに至る反射光は反射角A1が0の場合に最も強く、反射角A1が大きくなるに従って弱くなり、投光部41aから受光部42aに至る反射光は反射角A2が入射角A0と等しい場合に最も強く、反射角A2が大きくなるに従って弱くなる。一方、検出用光線が反射される地点(反射点とする)が受光部42aから離れるほど、その反射点から受光部42aに至る反射光の反射角が大きくなり弱いものとなる。具体的には、図6(a)の場合、投光部41bから受光部42aに至る反射光の反射角A1は、投光部41aから受光部42aに至る反射光の反射角A2よりも大きいものとなり、投光部41aから受光部42aに至る検出用光線の方が投光部41bからのものより強くなる。従って、投光部41a、41bで投光され検出対象物6の表面で反射して受光部42aに至る検出用光線の検出レベルは、投光部41aからのものと投光部41bからのものでは異なることになる。
また、検出対象物6が無い場合における投光部41a、41bの各々から投光された検出用光線は、図6(b)に示すように、反射手段43に到達し、そこで反射される。このとき、投光部41aと投光部41bの光軸のなす角の差が無視できる程度となるように、反射手段43を投光手段41から十分な距離を保って配置することで、投光部41a、41bから投光され反射手段43で反射して受光部42aに至る検出用光線の検出レベルは、投光部41aからのものと投光部41bからのものとで差が無くなる。その現象を、図7を参照しながら説明する。図7は、検出レベルと、投光部41a、41bから検出用光線の反射点までの距離との関係を示すグラフである。子局5のMCU51への入力値として、投光部41aからの検出用光線を受けて入力端子ADATから入力される検出レベル値(第一検出レベル値)Pana、投光部41bからの検出用光線を受けて入力端子ADATから入力される検出レベル値(第二検出レベル値)Panb、それらの和(Pana+Panb)、およびそれらの差(Pana−Panb)は、投光部41a、41bから検出用光線の反射点までの距離に対し、図7に示すように変化する。ただし、図7では、検出原理の理解を容易にするため、検出レベル値の変化が強調されており、値そのものと距離との関係は正確ではない。
一方、投光部41a、41bから投光され検出対象物6の表面で反射して受光部42aに至る検出用光線の検出レベルは、投光部41aからのものと投光部41bからのもののいずれであっても、検出対象物6の性状に応じて段階的に変化する。具体的には、検出対象物6が鏡面反射体である場合の検出レベルは大きくなり、検出用光線を殆ど反射させない非反射体である場合の検出レベルは極めて小さく、検出用光線の透過を許容する透明体である場合の検出レベルはこれらの検出レベルの間となる。更に、検出対象物6が無い場合の検出用光線は反射手段43で反射して受光部42aに至るため、その検出レベル(不存在時検出レベル)は検出対象物6が透明体である場合よりも大きいものとなる。そこで、まず、不存在時検出レベルに対し大きくなる側には鏡面反射体の検出レベルより小さい第一閾値S1を設け、小さくなる側には透明体の検出レベルより大きい第二閾値S2を設け、これら閾値と検出レベルとの比較により、検出対象物6の有無を判断することができる。
第一検出レベル値と第二検出レベル値の合計(Pana+Panb)を判断レベル値として、その経時変化を図1に示す。図1において、時刻t1は検出対象物6が対象領域3に進入したときであり、時刻t2は検出対象物6が対象領域3から出て行ったときとなる。そのため、時刻t1と時刻t2の間で、判断レベル値(Pana+Panb)は検出対象物6の性状に応じ変化している。実線の判断レベル値P1は第一閾値S1より大きいことから、検出対象物6として鏡面反射体が対象領域3の中に有ることがわかる。また、想像線の判断レベル値P2、P3は何れの場合も第二閾値S2よりも小さいことから、検出対象物6として透明体あるいは非反射体が対象領域3の中に有ることがわかる。
ところが、検出対象物6が、鏡面反射体よりも小さく透明体よりも大きい検出レベル値となるような反射をさせる反射体であった場合、判断レベル値は第一閾値S1と第二閾値S2の間となり、その有無を判断することができない。そこで、この場合は、第一検出レベル値と第二検出レベル値の差による判断を行なう。上記のように、検出対象物6が対象領域3に有る場合、第一検出レベル値と第二検出レベル値とは異なるものとなるため、その差が、誤差を考慮した所定の基準値より大きい場合は、第一検出レベル値と第二検出レベル値が異なっていると判断し、検出対象物6が有ると判断できる。
なお、検出対象物6の性状に応じて段階的に変化する傾向は、第一検出レベル値と第二検出レベル値のどちらも同じため、第一閾値および第二閾値と比較する判断レベル値は、第一検出レベル値または第二検出レベル値のどちらかのみをとしてもよい。
次に、この物体検出システムの親局2および子局5で実行される処理内容について、フローチャート図を参照しながら説明する。
親局2では、図8に示すように、電源ONとされプログラムがスタートし(S1)、イニシャル処理(S2)が終了すると、パラメータの変更の有無の判断がなされる(S3)。このパラメータは、後述のように、上記第一閾値、第二閾値、および基準値(第一検出レベル値と第二検出レベル値の差と比較される値)の組の複数に付与される識別番号である。この物体検出システムでは、これらパラメータを適宜変更することで、コンベア7の搬送物が変わり、検出対象物6の性状が変わった場合への適応を可能としている。
パラメータの変更が有る場合は、伝送クロック信号におけるスタート信号を長いものとし(S4)、子局5において、パラメータ値の伝送であることの認識を可能とする。なお、短いスタート信号は、後述のように、検出データの伝送であることを子局5に認識させるものとなる。
長スタート信号を送出したら、それに続いて伝送クロック信号におけるアドレスを歩進し(S5)、そのアドレスに対応する伝送クロック信号のパルスの幅を変調した信号(図9参照)で各チャネルCHへパラメータデータを送信する(S6)。なお、チャネルCHは、センサ部4の各々に対し割り振られた識別番号となる。
パラメータデータの送信が完了したら、続いて、短いスタート信号を送出し(S7)、検出データの受信を開始する。なお、パラメータの変更が無い場合、すなわち、上記ステップS3において無しと判断された場合は、ステップS3からこのステップS7に進むことになる。
短いスタート信号により、伝送クロック信号が検出データを伝送するものと認識した子局5は、上記のように、伝送クロック信号において自局に対応するアドレスのパルスにおける1周期の前半の電圧レベルを変調して、検出データ信号を伝送クロック信号に重畳する(図10の破線)。そこで、親局2では、伝送クロック信号の短いスタート信号を送出したら、それに続いて伝送クロック信号におけるアドレスを歩進し(S8)、そのアドレスに対応する伝送クロック信号のパルスに重畳された検出データを受信する(S9)。そして、ステップS1に戻り上記一連の処理を繰り返し行なう。
子局5では、データの入出力を主に行なう処理(入出力処理)、検出対象物6の検出に必要な情報を得るための処理(検出処理)および検出処理で得られた情報に基づいて検出対象物6の有無を判断する処理(判断処理)を行なう。図11のフローチャートはデータ入出力処理を、図12のフローチャートは検出処理を、図13のフローチャートは判断処理を、それぞれ示すものである。
子局5での最初の処理として図11に示す入出力処理が行なわれる。この処理では、まず、電源ONとされプログラムがスタートし(S21)、イニシャル処理(S22)が終了すると、伝送クロック信号のスタート信号が長スタート信号であるかどうかの判断を行なう(S23)。長スタート信号である場合は、アドレス設定手段52で設定されている自局アドレスを読込む(S24)。そして、伝送クロック信号の周期をカウントすることで伝送クロック信号のアドレスを得て、そのアドレスを自局アドレスと比較する(S25)。そして、自局のアドレスであれば、そのときのデータをパラメータデータとして受信する(S26)。各パラメータデータに対しては、判断に使用する定数、すなわち、Kun(第一閾値)、Kdn(第二閾値)、Kcn(基準値)が予め定義され、各子局5に、図14に示すテーブルとして記憶されている。そして、パラメータデータを受信した子局5は、そのパラメータデータに対応する定数(Kun、Kdn、Kcn)をMCU51のRAMに記憶する(S27)。なお、この実施例のパラメータデータは2ビットの表現で4種類とされているが、その数に制限はなく、適宜変更してもよい。一方、自局のアドレスでない場合は、自局のアドレスとなるまで周期をカウントしアドレスを歩進する(S28)。
Kun、Kdn、Kcnを記憶したら、ステップS23に戻り、再び、長スタート信号であるかどうかの判断を繰り返す。長スタート信号でない場合には、続いて短スタート信号であるかどうかの判断をする(S29)。短スタート信号でない場合には、短スタート信号となるまで同じ判断を繰り返し、短スタート信号の場合は、アドレス設定手段52で設定されている自局アドレスを読込む(S30)。続いて、伝送クロック信号の周期をカウントすることで伝送クロック信号のアドレスを得て、そのアドレスを自局アドレスと比較する(S31)。そして、自局のアドレスであれば、そのときにMCU51のRAMに記憶されている検出データに相応する信号を出力端子OUTからトランジスタTRのベースへ出力する。具体的には、検出データがon(検出対象物6の有ることを示すもの)であれば、トランジスタTRがONとなり、電流が流れることで電圧が降下し、電圧レベルが0Vとなり、その信号が共通データ信号線DP、DN上に伝送される。すなわち、図10に示すように、伝送クロック信号の1周期における低電圧期間の電圧が破線で示すように下がった形で共通データ信号線DP、DN上に検出データ信号として送出されることになる。(S33)。一方、自局のアドレスでない場合は、自局のアドレスとなるまで周期をカウントしアドレスを歩進する(S32)。
検出データを送出したら、次に、検出処理を行なう。この処理では、まず、投光部41aを点灯させるが、投光部41aの点灯にあたっては、MCU51の出力端子Laを”on”とする(S41)。なお、子局5における処理は、全てのセンサ部4、すなわち全てのチャネル(CH)において共通するため、図12および図13においてCH番号をnで表すものとする。従って、ステップS41のLanは、CHnにおける出力端子Laを意味する。
ステップS41における、出力端子Laを”on”とするタイミングは、前記伝送クロック信号から得ることができる。すなわち、各チャネルのセンサ部4に対応する子局5が、伝送クロック信号において自局に割り当てられたアドレスが到来したとき、そのアドレスのパルス信号から、自局における投光部41a、41bの投光タイミングを得る。例えば、図15に示す例では、短スタート信号に続く最初の1周期とその次の1周期がCH1に割り当てられているため、最初の周期の開始(短スタート信号の立下り)がCH1の投光部41aの投光タイミング(La1を”on”とするタイミング)と、次の周期の開始がCH1の投光部41bの投光タイミング(Lb1を”on”とするタイミング)となる。CH2の投光部41aの投光タイミング(La2を”on”とするタイミング)、およびCH2の投光部41bの投光タイミング(Lb2を”on”とするタイミング)も同様である。このように、伝送クロック信号の各パルスにより投光タイミングを得ることで、投光部41aと投光部41bを、相互干渉させることなく作動させることができる。センサ部4としてみても同様に、各センサ部4どうしを相互干渉させることなく、各センサ部4を作動させることができる。
投光部41aが点灯し検出用光線が投光されると、その検出用光線を受けた受光部42aから検出レベル信号が出力され、その信号のAD変換が開始される(S42)。なお、ステップS42のPanaは、CHnにおける投光部41aからの検出用光線を受けた受光部42aの検出レベル信号によるデータを意味し、本発明の第一検出レベル値に相当する。
投光部41aを点灯させた後、所定時間が経過したら、MCU51の出力端子ENを”on”とし(S43)、前記イネーブル信号enを出力し、入力端子ADATからのデータの読み込みを行なう(S44)。そして、その読み込みデータを第一検出レベル値(Pana)としてRAMに記憶する(S45)。
第一検出レベル値が記憶されたら、出力端子Lanを”off”とし(S46)、投光部41aを消灯し、出力端子ENを”off”とする(S47)。そして、自局アドレスに1を加算する(S48)。なお、このステップS48の加算により、上記アドレスをカウントする方式において、次の周期のパルスも自局に対応するものであることの判断がなされることになる。ただし、その判断は、この検出処理においては本質ではないため、説明は省略する。
投光部41aを用いた検出処理(ステップS41からステップS48)が終了したら、次に、投光部41bを用いた検出処理が行なわれる。この処理も、投光部41aを用いた検出処理と同様で、まず、MCU51の出力端子Lbを”on”とし(S51)、投光部41bを点灯する。投光部41bが点灯したら、その検出用光線を受けた受光部42aから検出レベル信号が出力され、その信号のAD変換が開始される(S52)。投光部41bを点灯させた後、所定時間が経過したら、MCU51の出力端子ENを”on”とし(S53)、イネーブル信号enを出力し、入力端子ADATからのデータの読み込みを行なう(S54)。そして、その読み込みデータを第二検出レベル値(Panb)としてRAMに記憶する(S55)。第二検出レベル値が記憶されたら、出力端子Lbnを”off”とし(S56)、投光部41bを消灯し、出力端子ENを”off”とし(S57)、検出処理が終了となる。
なお、上記検出処理において、第一検出レベル値と第二検出レベル値は、出力端子ENの”on”と”off”を適宜切り替えることで、二つの投光部41a、41bのそれぞれから投光される検出用光線を混同することなく区別された検出レベル値として得られているが、このようにして得られる検出レベル値が、本発明の時分割検出レベルである。
検出処理が終了したら、続いて、得られた第一検出レベル値(Pana)と第二検出レベル値(Panb)を利用した、図13に示す判断処理を行なう。この処理では、まず、PanaとPanbの和を判断レベル値とし、第一閾値(Kun)と比較する(S61)。Kunよりも大きければ検出対象物6が有ると判断し、検出データを”on”とし(S65)、判断処理終了となる。Kunよりも小さければ、続いて、第二閾値(Kdn)と比較する(S62)。そして、Kdnよりも小さければ検出対象物6が有ると判断し、検出データを”on”とし(S65)、判断処理終了となる。Kdnよりも大きければ、続いて、PanaとPanbの差を基準値(Kcn)と比較する(S63)。そして、Kcnよりも大きければ検出対象物6が有ると判断し、検出データを”on”とし(S65)、判断処理終了となる。Kcnよりも小さければ検出対象物6が無いと判断し、検出データを”off”とし(S64)、判断処理終了となる。
判断処理終了後は、入出力処理のステップS23に戻り、同様の処理が繰り返し行なわれる。なお、判断処理のステップS64またはステップS65で確定された検出データは、入出力処理のステップS33で共通データ信号線DP、DNに送出されることになる。
この実施例において、投光手段41は二つの投光部41a、41bを備え、受光手段42は単一の受光部42aを備えるものとなっているが、投光部を単一とし、受光部を二つとしても、同様の検出を行なうことができる。その場合の、検出原理を図16に模式的に示す。なお、図16において、図6に示す検出原理と本質的に同じ部分には同符号を付すものとする。
投光部41aが投光した検出用光線は、図16(a)に示すように、検出対象物6に到達しそこで反射されるが、このときの反射光は、反射面(検出対象物6の表面)に対する角度(反射角)が入射角と等しくなる場合(図16(a)の反射光D)が最も強く、反射角が大きくなるに従って弱くなる。一方、検出用光線が反射される地点(反射点とする)から受光部42a或いは42bが離れるほど、それらに至る反射光の反射角が大きくなり弱いものとなる。図16(a)の場合、投光部41aから受光部42aに至る反射光Daの反射角A1は、投光部41aから受光部42bに至る反射光Dbの反射角A2よりも小さいものとなり、投光部41aから受光部42aに至る検出用光線の方が受光部42bに至るものより強くなる。従って、投光部41aで投光され検出対象物6の表面で反射して受光部42aに至る検出用光線の検出レベルと、投光部41bに至る検出用光線の検出レベルは異なるものとなり、図1〜図15に示す実施例と同様に検出することができる。
なお、この実施例では、各々の受光部42a、42bにおいて異なる検出を行なうため、図6に示すセンサ部4のように検出レベルを時分割する必要がない。また、投光手段41は、単一の投光部41aのみであることから、投光タイミングも単一となる。従って、各チャネルに割り当てる、伝送クロック信号におけるパルスは1周期のみでよい。
1 制御部
2 親局
3 対象領域
4 センサ部
5 子局
6 検出対象物
7 コンベア
11 出力ユニット
12 入力ユニット
13 制御データ
14 監視データ
22 出力データ部
23 タイミング発生部
24 親局出力部
25 親局入力部
26 入力データ部
32 タイミング発生手段
33 親局アドレス設定手段
34 制御データ発生手段
35 ラインドライバ
36 検出データ信号検出手段
37 検出データ抽出手段
41 発生手段
41a、41b 投光部
42 検出手段
42a、42b 受光部
43 反射手段
51 MCU
52 アドレス設定手段
53 A/D変換器
DP、DN 共通データ信号線
R1、R2 抵抗
TR トランジスタ

Claims (6)

  1. 電磁波、磁界または音波の発生手段と、第一検出手段と、第二検出手段とを備え、前記第一検出手段と前記第二検出手段の検出軸のなす角を、検出対象物で反射された前記電磁波、磁界または音波の検出において有意となり、前記検出対象物の有無を判断する対象領域から離れた領域を経て前記第一検出手段または前記第二検出手段に至る前記電磁波、磁界または音波の検出において影響の無い大きさとし、
    前記第一検出手段による第一検出レベル値と、前記第二検出手段による前記第二検出レベル値の和、または、前記第一検出レベル値および前記第二検出レベル値のいずれかを判断レベル値とし、前記判断レベル値が第一閾値より大きいとき、または前記第一閾値より小さい第二閾値より小さいときに前記検出対象物が有ると判断し、
    前記判断レベル値が前記第二閾値より大きく前記第一閾値に満たず、前記第一検出レベル値と前記第二検出レベル値の差が所定の基準値より大きいときに前記検出対象物が有ると判断することを特徴とする物体検出システム。
  2. 第一発生手段と、第二発生手段と、前記第一発生手段および前記第二発生手段で発生させた電磁波、磁界または音波の検出手段とを備え、
    前記第一発生手段から検出対象物の有無を判断する対象領域を経て前記検出手段に至る前記電磁波、磁界または音波の検出レベルを第一検出レベル値とし、前記第二発生手段から前記対象領域を経て前記検出手段に至る前記電磁波、磁界または音波の検出レベルを第二検出レベル値とし、
    前記第一検出レベル値と前記第二検出レベル値の和、または、前記第一検出レベル値および前記第二検出レベル値のいずれかを判断レベル値とし、前記判断レベル値が第一閾値より大きいとき、または前記第一閾値より小さい第二閾値より小さいときに検知対象物が有ると判断し、
    前記判断レベル値が前記第二閾値より大きく前記第一閾値に満たず、前記第一検出レベル値と前記第二検出レベル値の差が所定の基準値より大きいときに前記検出対象物が有ると判断することを特徴とする物体検出システム。
  3. 前記第一発生手段で発生させた前記電磁波、磁界または音波を受けて生成された時分割検出レベルを前記第一検出レベル値とし、前記第二発生手段で発生させた前記電磁波、磁界または音波を受けて生成されたもう一つの時分割検出レベルを前記第二検出レベル値とする請求項2に記載の物体検出システム。
  4. 前記発生手段と、前記第一検出手段と、前記第二検出手段の組が複数ならべて設置され、前記組の各々が子局を介して共通データ信号線に接続され、
    前記共通データ信号線には、制御部に接続された親局が接続され、
    前記親局は、所定の周期の伝送クロックに同期した所定のタイミング信号を発生するためのタイミング発生手段を有し、前記タイミング信号の制御下で、前記制御部からの制御データの値に応じて、制御データ信号として一連のパルス状信号を前記共通データ信号線に出力すると共に、前記タイミング信号の制御下で、前記伝送クロックの1周期毎に、前記子局を介して前記一連のパルス状信号に重畳された検出データ信号のデータ値を抽出し、これを前記制御部に引き渡し、
    前記子局の各々は、前記タイミング信号の制御下で、前記制御データ信号の各データの値を抽出して、前記各データの値の中の自局に対応するデータを対応する前記発生手段に引き渡し、および、前記タイミング信号の制御下で、前記伝送クロックの1周期毎に、対応する前記第一検出手段および前記第二検出手段の検出データの値に応じた前記検出データ信号を、前記一連のパルス状信号に重畳する請求項1に記載の物体検出システム。
  5. 前記第一発生手段と、前記第二発生手段と、前記受信手段の組が複数ならべて設置され、前記組の各々が子局を介して共通データ信号線に接続され、
    前記共通データ信号線には、制御部に接続された親局が接続され、
    前記親局は、所定の周期の伝送クロックに同期した所定のタイミング信号を発生するためのタイミング発生手段を有し、前記タイミング信号の制御下で、前記制御部からの制御データの値に応じて、制御データ信号として一連のパルス状信号を前記共通データ信号線に出力すると共に、前記タイミング信号の制御下で、前記伝送クロックの1周期毎に、前記子局を介して前記一連のパルス状信号に重畳された検出データ信号のデータ値を抽出し、これを前記制御部に引き渡し、
    前記子局の各々は、前記タイミング信号の制御下で、前記制御データ信号の各データの値を抽出して、前記各データの値の中の自局に対応するデータを対応する前記第一発生手段または前記第二発生手段に引き渡し、および、前記タイミング信号の制御下で、前記伝送クロックの1周期毎に、対応する前記検出手段の検出データの値に応じた前記検出データ信号を、前記一連のパルス状信号に重畳する請求項2または3に記載の物体検出システム。
  6. 前記第一閾値と、前記第二閾値と、前記基準値が、前記共通データ信号線を介して伝送される請求項4または5に記載の物体検出システム。
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