JP4755291B1 - 一方向クラッチ - Google Patents

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Abstract

【課題】簡単かつ安価な構成で、スプリングの姿勢を安定させることができる一方向クラッチを提供する。
【解決手段】この一方向クラッチは、外軸3と、ローラ4と、コイルスプリング5と、スプリングキャップ6と、を備えている。外軸3は、軸部材2の外周側に配置され、内周部から外周側に窪むように設けられた複数のポケット部10を有している。ローラ4は複数のポケット部10に収納されている。コイルスプリング5は、複数のポケット部10にローラ4とともに収納され、ローラ4を周方向に付勢する。スプリングキャップ6は、コイルスプリング5の端面が当接するスプリング当接部20と、径方向に並べて配置された対向する1対の第1片21及び第2片22と、軸方向に並べて配置された対向する1対の第3片23及び第4片24と、を有し、コイルスプリング5のローラ側端部を覆う。
【選択図】図3

Description

本発明は、一方向クラッチ、特に、軸部材に設けられた一方向クラッチに関する。
一方向クラッチは、一般的に、軸部材の外周に設けられている。この一方向クラッチは主に、外軸と、複数のローラと、複数のスプリングと、を備えている。外軸は、軸部材の外周側に配置され、複数のポケット部を有している。複数のローラ及びスプリングは複数のポケット部に収納され、ローラはスプリングによって回転方向の一方向に付勢されている。また、一方向クラッチは、ポケット部の軸方向の両側を覆うように配置されたカバー及びプレートを備えている。
このような一方向クラッチでは、軸部材が一方向に回転すると、ポケット部のローラが移動不能状態となり、軸部材のトルクがローラを介して外軸に伝達される。一方、軸部材が他方向に回転するときには、ローラはポケット部内において移動可能な空転状態となり、軸部材のトルクは外軸に伝達されない。
このような一方向クラッチとして、特許文献1に示されるような構成がすでに提供されている。この特許文献1に示された一方向クラッチは、スプリングの端部がコ字状のスプリングキャップによって覆われており、このスプリングキャップがローラに当接している。そして、スプリングとして、ローラの軸方向に長い扁平コイルスプリングが用いられている。
特開2003−214461号公報
特許文献1の一方向クラッチでは、従来の一方向クラッチにおいて設けられていた、スプリングが挿入される孔や、この孔を塞ぐためのプラグが不要になり、簡単な構成で実現が可能である。
しかし、スプリングキャップ内でスプリングの姿勢を安定させるために扁平コイルスプリングを用いる必要がある。このような扁平コイルスプリングは、一般的な円形コイルスプリングに比較して製作が困難であり、製造コストが高くなる。
本発明の課題は、簡単かつ安価な構成で、スプリングの姿勢を安定させることができる一方向クラッチを提供することにある。
請求項1に係る一方向クラッチは、軸部材に設けられており、外軸と、ローラと、コイルスプリングと、スプリングキャップと、を備えている。外軸は、軸部材の外周側に配置され、内周部から外周側に窪むように設けられた複数のポケット部を有している。ローラは複数のポケット部に収納されている。コイルスプリングは、複数のポケット部にローラとともに収納され、ローラを周方向に付勢する。スプリングキャップは、コイルスプリングの端面が当接するスプリング当接部と、径方向に並べて配置された対向する1対の第1片及び第2片と、軸方向に並べて配置された対向する1対の第3片及び第4片と、を有し、コイルスプリングのローラ側端部を覆う。
ここでは、外軸に形成されたポケット部に、ローラ及びスプリングが収納されており、したがってスプリングを挿入するための孔や、この孔を塞ぐためのプラグが不要になる。また、スプリングキャップは4つの片から構成されているので、4つの片の配置によって、これらの片で囲まれる空間を、断面がほぼ正方形状になるようにすることができる。この場合は、コイルスプリングとして、従来のような製造が困難な扁平コイルスプリングではなく、横断面が円形の一般的なコイルスプリングを用いても、コイルスプリングの姿勢を安定させることができる。このため、装置全体のコストを安価にすることができる。
請求項2に係る一方向クラッチは、請求項1の一方向クラッチにおいて、スプリングキャップは、第1片と第2片の間の距離と、第3片と第4片の間の距離とが実質的に等しい。
この場合は、4つの片によって囲まれる空間がほぼ断面正方形になり、スプリングとして、横断面が円形のコイルスプリングを用いても、その姿勢を安定させることができる。
請求項3に係る一方向クラッチは、請求項2の一方向クラッチにおいて、コイルスプリングは横断面が円形である。この場合は、装置全体のコストを抑えることができる。
請求項4に係る一方向クラッチは、請求項2の一方向クラッチにおいて、スプリングキャップの第1片及び第2片は、軸方向に沿った長さが、互いに同じであって、ローラの軸方向長さを越えずかつローラの軸方向長さと実質的に同じである。また、スプリングキャップの第3片と第4片の軸方向間距離は第1片及び第2片の軸方向長さより短い。
ここでは、スプリングキャップを構成する4つの片は、軸方向においてすべて同じ長さに形成されているわけではない。すなわち、径方向に並べて配置された第1片及び第2片の軸方向に沿った長さは、ローラの軸方向長さとほぼ同じ長さに形成されている。このため、ローラの軸方向移動を抑える部材によって、スプリングキャップの軸方向の移動を規制することができる。一方で、軸方向に並べて配置された第3片及び第4片は、第1片及び第2片よりも軸方向長さが短い。このようにして、4つの片によって囲まれる空間をほぼ正方形状にすることができる。
請求項5に係る一方向クラッチは、請求項1から4のいずれかの一方向クラッチにおいて、スプリングキャップの第1片及び第2片は、コイルスプリングの長手方向に沿った長さが互いに同じである。また、スプリングキャップの第3片及び第4片は、コイルスプリングの長手方向に沿った長さが、互いに同じであるとともに、第1片及び第2片より短く形成されている。
ここで、外軸のポケット部に配置されたコイルスプリングにおいて、ローラ側の端部はスプリングキャップによって覆われている。一方で、スプリングキャップによって覆われていない部分は、径方向及び軸方向において拘束されていない。一方向クラッチでは、その構成上、径方向に比較して軸方向における寸法に余裕があるので、コイルスプリングの拘束されていない部分は軸方向に比較的自由に動き得る。
このような状況において、トルク伝達中に過大なトルクが入力されると、それまでポケット部の一端側に噛み込んでいたローラが、他端側に飛び出す場合がある。ローラが飛び出すと、スプリングキャップ及びコイルスプリングは、飛び出してきたローラによって急激にポケット部の壁部に向かって押圧される。このとき、前述のように、コイルスプリングの拘束されていない部分は、特に軸方向において、スプリングキャップとずれた位置に位置している場合がある。この場合、スプリングキャップの4つの片をすべて同じ長さに設定すると、スプリングキャップとはずれた位置にあるコイルスプリングの一部が、スプリングキャップとポケット部の壁部との間に挟まれて、コイルスプリングが損傷するおそれがある。
そこで、請求項5に係る発明では、軸方向に並べて配置されている第3片及び第4片のコイルスプリングの長手方向に沿った長さが、第1片及び第2片のそれより短く形成されている。このため、飛び出してきたローラによってポケット部の壁側に押圧されたスプリングキャップは、第1片及び第2片がポケット部の壁部に衝突するが、第3片及び第4片とポケット部の壁部との間には隙間が確保される。軸方向にねじれてセットされていたコイルスプリングの一部は、この隙間に入り込み、このため、コイルスプリングがスプリングキャップとポケット部の壁部との間に挟まれて損傷するのを避けることができる。
請求項6に係る一方向クラッチは、請求項1から5のいずれかの一方向クラッチにおいて、スプリングキャップはプレス加工により形成されたものである。
ここでは、スプリングキャップを簡単かつ安価に形成することができる。
請求項7に係る一方向クラッチは、請求項1から6のいずれかの一方向クラッチにおいて、ポケット部の軸方向の一方を覆うように配置されたカバーと、ポケット部の軸方向の他方を覆うように配置されたプレートと、をさらに備えている。
以上のような本発明では、ローラを付勢するコイルスプリングを備え、コイルスプリングのローラ側の端部にスプリングキャップを設けた一方向クラッチにおいて、スプリングキャップ及びコイルスプリングを、簡単かつ安価に製造でき、かつコイルスプリングの姿勢を安定させることができる。
本発明の一実施形態による一方向クラッチの正面図。 図1のII-II線断面図。 図1のポケット部拡大図。 図3のZ方向矢視図。 スプリングキャップの正面図。 図4BのIVC-IVC線断面図。 スプリングキャップの側面図。 スプリングキャップがポケット部の側壁部に衝突した状態を示す図。
図1及び図2に、本発明の一実施形態による一方向クラッチ1を示す。図1は一方向クラッチの正面図であり、図2はそのII-II線断面図である。
[全体構成]
一方向クラッチ1は、自動二輪車等の駆動系に用いられるものであり、軸部材2の外周に装着される。この一方向クラッチ1は、軸部材2の外周に設けられた外軸3と、複数のローラ4と、複数のローラ4のそれぞれを付勢する複数のコイルスプリング5と、複数のスプリングキャップ6と、を有している。また、この一方向クラッチ1は、外軸3の軸方向の一方側の側面を覆うプレート7と、外軸3の軸方向の他方側の側面を覆うカバー8とを有している。
[外軸]
外軸3は、軸部材2からトルクが伝達される環状の部材であって、内周側には複数のポケット部10を有している。また、外軸3には外周側に3個の取付孔11が配置されており、取付孔11よりも内周側に周方向に等間隔に並べて3個の孔12が配置されている。孔12は、この一方向クラッチ1を駆動系の他の部材に取り付けるために、ボルトを貫通させるためのものである。そして、ポケット部10は隣り合う2つの孔12の間に形成されている。
複数のポケット部10はそれぞれ同じ形状の部分である。このポケット部10は、外軸3の内周端部に内周端から外周側に凹むように設けられている。図3に拡大して示すように、各ポケット部10は、周方向において対向する第1側壁部15及び第2側壁部16と、ポケット部10の底部において両側壁部15,16をつなぐ第1周壁部17及び第2周壁部18と、を有している。第1側壁部15と第1周壁部17とはローラ4が収納されるスペースを形成しており、このスペースは第1側壁部15から離れた側から第1側壁部15に近づくにしたがって径方向隙間が狭くなっている。第2周壁部18は第1周壁部17より内径が小さく形成されている。この第2周壁部18と第2側壁部16とによって、コイルスプリング5及びスプリングキャップ6が収納されるスペースが形成されている。
なお、外軸3の外周部は、図2から明らかなように、カバー8側がプレート7側に比較して大径であり、段差部が形成されている。
[ローラ]
ローラ4は、複数のポケット部10の内部に収納されており、軸部材2から伝達される動力を外軸3に伝達するための部材である。
[コイルスプリング]
コイルスプリング5はローラ4と同様にポケット部10の内部に配置されている。このコイルスプリング5は、横断面円形であり、一端がポケット部10の第2側壁部16に当接し、他端がスプリングキャップ6を介してローラ4に当接している。また、コイルスプリング5は第2側壁部16とローラ4との間で圧縮されてセットされており、このため、ローラ4はコイルスプリング5によって常に第1側壁部15側に付勢されている。
[スプリングキャップ]
スプリングキャップ6は、プレート部材をプレス加工して形成されたものであり、図4A〜図4Dに示すように、スプリング当接部20と、それぞれ互いに対向して配置された1対の第1片21及び第2片22と、1対の第3片23及び第4片24とを有している。なお、図4Aは図3のZ方向矢視図であり、図4Bはスプリングキャップ6の正面図、図4Cは図4BのIVC-IVC線断面図、図4Dはスプリングキャップの側面図である。
スプリング当接部20は、コイルスプリング5の他端が当接する部分であり、ほぼ正方形状である。各片21〜24は、スプリング当接部20から4つの方向に放射状に延びて形成された部分をすべて同方向に折り曲げて形成されたものである。
1対の第1片21及び第2片22は径方向に並べて配置されており、1対の第3片23及び第4片24は軸方向に並べて配置されている。そして、これらの4つの片21〜24によってコイルスプリング5の端部を収納する収納部25が形成されている。この収納部25は、コイルスプリング5に外接している。
第1片21及び第2片22の軸方向に沿った長さA(図4D参照)は互いに同じである。そして、この長さAは、ローラ4の軸方向長さを越えない範囲で、ローラ4の軸方向長さと実質的に同じに形成されている。したがって、スプリングキャップ6とプレート7及びカバー8との間には、微少な隙間があるだけであり、これにより、スプリングキャップ6が軸方向に移動するのが実質的に規制されている。
また、第1片21と第2片22の間の距離B1(図4D参照)と、第3片23と第4片24の間の距離B2とは実質的に等しく形成されている。このため、これらの4つの片21〜24によって、断面円形のコイルスプリング5の各方向への移動が規制されている。
さらに、図4Bに示すように、第1片21及び第2片22のコイルスプリング5の長手方向に沿った長さL1は互いに同じ長さである。一方、第3片23及び第4片24のコイルスプリング5の長手方向に沿った長さL2は、互いに同じであり、かつ第1片21及び第2片22の長さL1より短く形成されている。このため、コイルスプリング5の一端部は、軸方向において比較的自由に移動し得る。
[プレート&カバー]
プレート7及びカバー8は、それぞれ外軸3の軸方向の一方側の側面及び他方側の側面に配置されており、これらの部材によってポケット部10が覆われている。このプレート7及びカバー8によって、ポケット部10内のローラ4やコイルスプリング5がポケット部10から脱落しないようになっている。
プレート7は、図1及び図2に示すように、中心部に軸部材2が挿通する孔7aを有する円板状の部材であり、外周3個所に爪7bを有している。爪7bは、軸方向に折り曲げられて、取付孔11に嵌め込まれている。この爪7bが取付孔11に嵌め込まれることによって、プレート7が外軸3に固定されている。
カバー8は、中心部に軸部材2が挿通する孔8aを有する円板状の部材である。外周部は外軸3の外周大径部を覆うように軸方向に折り曲げられて筒状に形成されており、この筒状部8bの先端は外軸3の段差部にかしめられている。このような構造によって、カバー8は外軸3に固定されている。
[動作]
次に動作について説明する。
軸部材2が外軸3に対して、相対的に図1に示すR方向に回転すると、軸部材2の回転によってローラ4がポケット部10の第1側壁15側に移動する。すると、ローラ4は、ポケット部10の第1側壁部15と第1周壁部17との間に噛み込んで、移動が規制される。これにより、軸部材2のトルクがローラ4を介して外軸3に伝達される。
逆に、軸部材2が外軸3に対して、相対的にRと逆方向に回転すると、軸部材2の回転によってローラ4がコイルスプリング5の付勢力に抗してポケット部10の第2側壁部16側に移動する。このため、軸部材2及び外軸3に対するローラ4の噛み込みが解除され、ローラ4が軸部材2と外軸3の間でフリー状態となる。これにより、軸部材2が空転し、軸部材2から外軸3へはトルクは伝達されない。
また、トルク伝達中に過大なトルクが入力されると、それまで軸部材2と外軸3との間に噛み込んでいたローラ4がそれらの間から飛び出し、第2側壁部16側に移動する。このため、スプリングキャップ6も同様に第2側壁部16側に移動する。このとき、前述のように、コイルスプリング5の第2側壁部16側の端部は、軸方向において比較的自由に移動し得るので、スプリングキャップ6から軸方向にずれて圧縮される場合がある。このような状態で、前述のようにローラ4が第2側壁部16側に飛び出すと、仮にスプリングキャップ6の4つの片21〜24がすべて同じ長さの場合は、コイルスプリング5がスプリングキャップ6と第2側壁部16との間に挟み込まれ、コイルスプリング5が損傷するおそれがある。
しかし、本実施形態では、スプリングキャップ6の軸方向に並べて配置された第3片23及び第4片24は、第1片21及び第2片22よりも短い。このため、図5に示すように、ローラ4が飛び出してスプリングキャップ6が第2側壁部16側に移動した場合、第1片21及び第2片22が第2側壁部16に衝突するが、第3片23及び第4片24と第2側壁部16との間にはギャップGが確保される。このため、コイルスプリング5が軸方向にねじれて圧縮されても、コイルスプリング5の端部がスプリングキャップ6と第2側壁部16との間に挟み込まれることはない。
[特徴]
(1)外軸3のポケット部10にローラ4及びスプリング5が収納されており、スプリング5を挿入するための孔を外軸3に形成する必要がなく、かつこの孔を塞ぐためのプラグが不要になる。
(2)スプリングキャップ6を4つの独立した片21〜24で構成しているので、各片21〜24の寸法を容易に任意に設定することができる。したがって、スプリングキャップ6の軸方向長さを、ローラ4の軸方向長さ(プレート7とカバー8との間の距離)とほぼ同じに設定して、スプリングキャップ6の軸方向移動を規制することができる。
(3)第1片21と第2片22の間の距離と、第3片23と第4片24の間の距離と、を同じにすることによって、ローラを付勢する部材として、比較的安価な断面円形のコイルスプリング5を用いることができる。また、4つの片21〜24を断面円形のコイルスプリング5に外接させることができるので、コイルスプリング5の姿勢を安定させることができる。
(4)スプリングキャップ6を構成する4つの片21〜24のうち、軸方向に並べて配置された1対の片23,24を、他の対の片21,22の長さよりも短くしている。このため、スプリングキャップ6の開放端側において、コイルスプリング5が軸方向に移動し得るギャップを確保でき、コイルスプリング5がスプリングキャップ6とポケット部10の側壁部16との間に挟み込まれるのを防止できる。
(5)スプリングキャップ6がプレス加工により形成されているので、スプリングキャップ6を簡単かつ安価に形成することができる。
[他の実施形態]
本発明は以上のような実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲を逸脱することなく種々の変形又は修正が可能である。
(a)ポケット部、ローラ及びコイルスプリングの個数については、前記実施形態に限定されない。
(b)スプリングキャップは少なくとも4つの片で構成されていればよく、それ以上の片で構成してもよい。
1 一方向クラッチ
2 軸部材
3 外軸
4 ローラ
5 コイルスプリング
6 スプリングキャップ
7 プレート
8 カバー
10 ポケット部
20 スプリング当接部
21 第1片
22 第2片
23 第3片
24 第4片

Claims (7)

  1. 軸部材に設けられた一方向クラッチであって
    前記軸部材の外周側に配置され内周部から外周側に窪むように設けられた複数のポケット部を有する外軸と、
    前記複数のポケット部に収納されたローラと、
    前記複数のポケット部に前記ローラとともに収納され、前記ローラを周方向に付勢するコイルスプリングと、
    前記コイルスプリングの端面が当接するスプリング当接部と、径方向に並べて配置された対向する1対の第1片及び第2片と、軸方向に並べて配置された対向する1対の第3片及び第4片と、を有し、前記コイルスプリングの前記ローラ側端部を覆うスプリングキャップと、
    を備えた一方向クラッチ。
  2. 前記スプリングキャップは、前記第1片と前記第2片の間の距離と、前記第3片と前記第4片の間の距離とが実質的に等しい、請求項1に記載の一方向クラッチ。
  3. 前記コイルスプリングは横断面が円形である、請求項2に記載の一方向クラッチ。
  4. 前記スプリングキャップの第1片及び第2片は、軸方向に沿った長さが、互いに同じであって、前記ローラの軸方向長さを越えずかつ前記ローラの軸方向長さと実質的に同じであり、
    前記スプリングキャップの第3片と第4片の軸方向間距離は前記第1片及び前記第2片の軸方向長さより短い、
    請求項2に記載の一方向クラッチ。
  5. 前記スプリングキャップの第1片及び第2片は、前記コイルスプリングの長手方向に沿った長さが互いに同じであり、
    前記スプリングキャップの第3片及び前記第4片は、前記コイルスプリングの長手方向に沿った長さが、互いに同じであるとともに、前記第1片及び前記第2片より短く形成されている、
    請求項1から4のいずれかに記載の一方向クラッチ。
  6. 前記スプリングキャップはプレス加工により形成されたものである、請求項1から5のいずれかに記載の一方向クラッチ。
  7. 前記ポケット部の軸方向の一方を覆うように配置されたカバーと、
    前記ポケット部の軸方向の他方を覆うように配置されたプレートと、
    をさらに備えている、請求項1から6のいずれかに記載の一方向クラッチ。
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