JP4752796B2 - フレキシブルプリント配線板 - Google Patents

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Description

本発明は、高周波・高速伝送に適したフレキシブルプリント配線板に関するものである。
電子機器の軽量小形化、多機能高性能化に伴い、従来の電線を用いた配線方法に替わって、フレキシブルプリント配線板が、ノートブックパソコン、デジタルカメラ、携帯電話などの民生用ポータブル電子機器や、医療機器や電子計算機などの産業用電子機器内部の基板間の配線に使用されている。また近年では、電子機器の多機能高性能化に伴って、フレキシブルプリント配線板上の信号線で伝送されるデジタル信号は、より大容量かつ高速な信号となってきている。
デジタル信号の周波数がMHzクラスの高周波信号でも、信号線により伝送される高周波デジタル信号が隣接する信号線や周囲の他の電子部品等に電気的ノイズを与える問題がある。
このような問題を回避する手段としては、高周波信号を伝送するフレキシブルプリント配線板の信号線の周囲に絶縁体を介して導電性ペーストを塗布したり、金属箔を貼り付けたりする方法で導電性のシールド層を形成し、このシールド層と、信号線に対して適切な位置に配置されたグランドとを電気的に接続する方法が従来から知られている。また、信号導体の上下・左右に絶縁体を介して接地導体を配置し、それら接地導体間を接続することにより、信号導体を接地導体で遮蔽する構造のフレキシブル並列多芯ケーブルが知られている(例えば、特許文献1参照)。
また、信号線とシールド層間の絶縁層の比誘電率の大きさ(通常使用されているポリイミドの比誘電率は3.8〜4.0程度)が要因となり、信号の伝搬速度の低下や伝送損失が問題となる。更に、絶縁層の加工精度や比誘電率のばらつきにより、パラレル信号伝送時に各信号間のスキューが発生する問題もある。
絶縁層材料中の信号線を伝搬する信号の伝搬速度vは、
v=c/(ε)1/2 ……(1)
で表される。ここで、cは光速度、εは絶縁層材料の比誘電率を示す。
(1)式に示されるように、伝搬速度vは絶縁層材料の比誘電率εの1/2乗の逆数に比例するので、材料の比誘電率εが小さいほど伝搬速度vは速くなる。また、比誘電率εのばらつきは、パラレル信号伝送時の各信号間のスキューの原因となるので、誘電率の均一性も重要である。
更に、使用周波数がGHz帯になると絶縁層材料の誘電損失に起因する伝送損失が大きな問題となる。絶縁層材料の誘電損失Lは、
=k・f・(ε)1/2・tanδ ……(2)
で表される。ここで、kは定数、fは周波数、εは比誘電率、tanδは誘電正接を示す
。(2)式に示されるように、高周波における伝送損失は比誘電率εと誘電正接tanδ
が小さいほど少なくなる。
以上の理由より、GHz帯の高周波信号の伝送には、特に低誘電率な絶縁層材料が望まれる。
従来、伝搬速度の低下、伝送損失の増加の問題を回避する手段としては、液晶ポリマー(比誘電率は3.0程度)など様々な低誘電率絶縁材料の開発が進められている。また、絶縁層部に発泡したポリオレフィンを用い、絶縁材料中に空気層を形成することによって
実効的な比誘電率を下げ、伝搬速度の低下の抑制、伝送損失の低減を図る構造が提案されている(例えば、特許文献2参照)。
特開2005−19330号公報 実開平5−36711号公報
しかし、数GHz以上の高周波信号を高速伝送する場合、MHzクラスの高周波信号の伝送に比べ、絶縁層の比誘電率が要因となり、伝搬速度の低下や伝送損失の増加がより大きな問題となる。
例えば、絶縁層の比誘電率による信号の伝搬速度の低下、伝送損失の増加の問題に関しては、比誘電率がポリイミドより小さな液晶ポリマーが開発されているが、現状では生産量が少なく価格が高い。一方、発泡した絶縁材料を絶縁層に用いる方法もあるが、絶縁材料の発泡を調節し絶縁層の比誘電率を均一にすることは困難である。特にパラレル信号伝送時には、絶縁層の加工精度のちがいにより各信号線の比誘電率にばらつきが起こり、各信号間のスキュー発生が大きな問題となる。また高速伝送を重視する場合には、より比誘電率の小さい材料が必要となる。
本発明は、上記課題を解決し、高周波信号を高速伝送可能なフレキシブルプリント配線板を提供することにある。
本発明は、上記課題を解決するために、次のように構成されている。
本発明の第1の態様は、絶縁性シートと、前記絶縁性シート上に複数列設けられた導体と、前記複数列の導体のうち信号線となる前記導体の外周に空隙を形成しつつ覆う導電性シートとを有し、前記導電性シートは前記絶縁性シートの両面側にそれぞれ設けられると共に、前記複数列の導体のうちグランド線となる前記導体に電気的に接続されることを特徴とするフレキシブルプリント配線板である。
信号線を絶縁性シートのみで支持し、信号線の外周部をほとんどを空隙とした構造としているために、実効的な比誘電率を大幅に下げることができ、伝搬速度の低下、伝送損失を大幅に抑えることができる。
絶縁性シートの厚さは、導体の厚さに対して同等か若しくはそれよりも薄くするのが好ましい。
1の態様において、前記導電性シートには、前記導体の長手方向に沿って所定の間隔にスリット又はストライプ状に厚みを薄くした薄肉部が形成される。
導電性シートに形成したスリットまたは薄肉部が、フレキシブルプリント配線板の屈曲時において、あたかも蛇腹状ないしコイルばね状に機能して、フレキシブルプリント配線板の可撓性が高まる。
本発明の第の態様は、第1の態様において、前記導電性シートが、前記信号線の外周に前記空隙を隔てて設けられるアーチ状部を有するフレキシブルプリント配線板である。
本発明の第の態様は、第1又は第2の態様において、前記導電性シートが、前記グランド線に電気的に接続される平面状部を有するフレキシブルプリント配線板である。
本発明の第の態様は、第1〜第の態様のいずれかの態様において、前記絶縁性シートの両面側に設けられた前記導電性シートは、前記グランド線に形成されたスルーホールにより互いに電気的に接続されていることを特徴とするフレキシブルプリント配線板である。
本発明の第の態様は、第1〜第の態様のいずれかの態様において、前記絶縁性シートには、前記導体の長手方向に沿って複数の貫通孔が形成されていることを特徴とするフレキシブルプリント配線板である。
本発明の第の態様は、絶縁性シートと、前記絶縁性シート上の少なくとも片面に設けられた信号線と、前記絶縁性シート上の少なくとも片面に前記信号線に沿って設けられたグランド線と、前記絶縁性シートの両面側に前記グランド線に電気的に接続され且つ前記信号線の外周に空隙を形成しつつ覆う導電性シートとを有し、該導電性シートは前記信号線の長手方向に沿って所定の間隔にスリット又はストライプ状に厚みを薄くした薄肉部が形成され、且つ前記グランド線に形成されたスルーホールにより前記絶縁性シートの両面側に設けられた前記導電性シートが互いに電気的に接続されることを特徴とするフレキシブルプリント配線板である。

本発明によれば、可撓性を損なうことなく、信号の伝搬速度の向上、伝送損失の低減が図れる高周波信号の伝送に好適なフレキシブルプリント配線板を実現できる。
以下に、本発明の実施形態を図面を用いて説明する。
図1及び図2に、第1の実施形態を示す。図1は、第1の実施形態に係るフレキシブルプリント配線板の一部を示す斜視図であり、図2は、図1の横断面図である。
図1、図2に示すように、この第1の実施形態のフレキシブルプリント配線板は、可撓性の絶縁シートであるポリイミドシート5上に、導体である銅配線(信号線に相当し、以下、信号線とも呼ぶ)1が形成されている。信号線1の両側には一定間隔を隔てて、信号線1の幅と同等か信号線1よりも幅の広い導体である銅配線(グランドに相当し、以下、グランドとも呼ぶ)2が形成されている。また、信号線1が形成された側をポリイミドシート5の表面とすると、グランド2は、ポリイミドシート5の表裏両面に対になるよう形成されている。
なお、図1及び図2において、グランド2をポリイミドシート5の表面のみ、又は裏面のみに形成してもよい。
絶縁性シート及び導体の材料には、フレキシブル配線板に一般的に使用されて実績のある、ポリイミド、銅をそれぞれ選択した。
これら銅配線1,2が形成されたポリイミドシート5の両面側に、導電性シートであるリン青銅のシートがシールド材6として設けられている。シールド材6は、信号線1を挟み所定の間隔で形成されたグランド2、2間にまたがり、且つ信号線1の外周部に円形乃至楕円形断面の空隙(空間)Aを形成するように設けられている。即ち、シールド材6は、グランド2に電気的に接続される平面状部6bと、信号線1の外周に空隙Aを隔てて設けられるアーチ状部6aとからなり、平面状部6bとアーチ状部6aとが交互に連続してつながった形状となっている。シールド材6にリン青銅シートを用いたのは、リン青銅がバネ特性の良好な導電性材料であることによるが、シールド材6は、これに限定されるものではない。また、シールド材6にアーチ状部6aを形成することで、外部導体となるシールド材6に覆われた領域の略中央に、内部導体となる信号線1を設ける構成とした。これにより、フレキシブルプリント配線板の一部が略同軸形状に形成される。シールド材6のアーチ状部6aには、信号線1に沿って一定間隔でスリット7が設けられ、アーチ状部6aの可撓性が高められている。なお、平面状部6bにも同様に、スリットを設けるよう
にしても良い。
本実施形態では、グランド2部における、ポリイミドシート5及び表裏面のグランド2を貫通させてスルーホール3が形成されている。スルーホール3はグランド2の長手方向に沿って一定間隔に形成されている。各スルーホール3内及びグランド2表面には導電性ペースト4が塗布または充填されており、ポリイミドシート5表面側のシールド材6、ポリイミドシート5表裏面のグランド2、及びポリイミドシート5裏面側のシールド材6が構造的にも電気的にも接続されている。
なお、図1及び図2では、信号線1が2本のみ描かれているが、実際のフレキシブルプリント配線板では、より多くの本数の信号線1が形成され、また信号線1の長手方向も図示のものより長いが、便宜上、その分は図示省略している。
次に、上記構造のフレキシブルプリント配線板の作製方法の一例を説明する。
ポリイミドシート5及び銅配線1、2を作成する素材には、2層フレキシブル銅張積層板を使用する。この2層フレキシブル銅張積層板は、ポリイミドシート上に接着剤を用いず直接銅箔が貼り付けられたもの、又はポリイミドシート上に銅めっき層が形成されたものである。このような2層フレキシブル銅張積層板を用いることにより、接着剤を用いることなくポリイミドシート5上に銅配線1、2を形成でき、接着剤による誘電率の増加を防ぐことができる。ポリイミドシート5の厚さは、例えば、50、38、25、12.5μmなどがあり、銅配線1、2の厚さは、例えば、キャスト法(銅箔上にペースト状のポリイミド樹脂を塗布する方法)で5〜70μm、めっき法(ポリイミドシート上に銅をめっき法で成長させる方法)で0.2〜20μmに形成される。この2層フレキシブル銅張積層板の銅箔・銅めっき層をエッチングすることにより、銅配線1、2を複数列形成する。これら銅配線1、2は通常のフレキシブルプリント配線板のようにカバーレイで保護されないので、必要に応じて銅配線1、2の表面を金などでめっきして保護するようにしてもよい。
グランドとなる銅配線2の部分には、レーザー加工により、銅配線2の長手方向に沿って一定間隔でスルーホール3が設けられ、グランド2表面及びスルーホール3内に導電性ペースト4が塗布または充填される。シールド材6であるリン青銅のシートには、パンチング又はエッチングによりスリット7が設けられ、その後、プレス機により成形加工され、アーチ状部6aのアーチ形状が形成される。この成形加工されたリン青銅のシートの平面状部6bが、導電性ペースト4を介して、グランド2部分に接着される。
本実施の形態では、信号線1の厚さを0.07mm、信号線1の幅を2.0mmとした。このとき、信号線1と隣り合うグランド線2との間隔を1.0mmとすると、信号線の特性インピーダンスを50Ωとするためには、ポリイミドシート5の表面側と対向するシールド材6の内側面の頂点から、信号線1表面までの距離を0.8mmにすればよいことが分かった。なお、フレキシブルプリント配綿板の形状・寸法はこれに限定されるものではなく、信号線の形状・寸法や求められる特性インピーダンスにより適宜決定すればよい。
このようにして作製されたフレキシブルプリント配線板により、少なくとも5GHzの高周波信号をアイパターンを保ちつつ伝送することができる。信号の伝搬速度の低下、伝送損失の増加、パラレル信号伝送時の各信号間のスキューの発生等も十分に抑制できる。また、シールド材6をスリットを有するアーチ形状にすることで従来のフレキシブルプリント配線板と同様に、可撓性を損なわずに曲げることができる。
本実施形態では、シールド材6のアーチ状部6aに2.0mm幅のスリットを2.0mm間隔で設けたが、スリットの幅、間隔はこれに限定されるものではない。スリットの幅、間隔は、フレキシブル基板に求められる可撓性を考慮して形成されると共に、外部からの電気ノイズがシールド材により遮へいされるように形成される。更に、高周波信号の伝
送時に、スリットを形成したシールド材が信号線から放射される電磁波のアンテナとして作用しないように、伝送される高周波信号の波長λに対してスリット幅を十分小さく(ス
リット幅≦λ/10)して形成される。
図3及び図4に第2の実施形態を、図5に第3の実施形態を示す。図3は第2の実施形態に係るフレキシブルプリント配線板の一部を示す斜視図であり、図4は図3の横断面図である。また、図5は第3の実施形態に係るフレキシブルプリント配線板の一部を示す横断面図である。第2の実施形態と第3の実施形態とは、シールド材13、14の断面形状が相違するだけなので、以下にまとめて説明する。
可撓性の絶縁シートであるポリイミドシート12上に、銅配線(信号線に相当し、以下に信号線とも呼ぶ)8が形成されており、信号線8を挟むように両側には、信号線8よりも幅の広い銅配線(グランドに相当し、以下にグランドとも呼ぶ)9が形成されている。また、上記第1の実施形態と同様に、信号線8が形成された側をポリイミドシート12の表面とすると、グランド9は、ポリイミドシート12の表裏両面に対になるよう形成されている。
この銅配線8、9が形成されたポリイミドシート12の両面側に、導電性シートであるリン青銅のシートがシールド材13(図4)、シールド材14(図5)として設けられている。シールド材13、14には、ポリイミドシート12上に一定間隔で設けられた信号線8に対応させて溝部が形成されており、これら溝部をそれぞれの信号線8に位置させることにより、シールド材13、14は、信号線8を挟み所定の間隔で形成されたグランド9、9間にまたがり、信号線8の外周に空隙Aを形成しつつ覆う。このため、ポリイミドシート12上に支持された信号線8は、ポリイミドシート12を除いて考えると、信号線8外周に六角形状ないし八角形状断面(図4)や矩形断面(図5)の空隙Aが形成された中空に設けられた構造となる。
上記第1の実施形態と同様に、グランド9には、ポリイミドシート12及び表裏のグランド9、9を連通するスルーホール10がグランド9の長手方向に一定間隔に設けられてる。更に、スルーホール10内およびグランド9表面には導電性ペースト11が塗布または充填されており、ポリイミドシート12表面側のシールド材13(又は14)、ポリイミドシート12表面側のグランド9、ポリイミドシート12裏面側のグランド9及びシールド材13(又は14)が構造的にも電気的にも接続されている。
上記第2,3の実施形態のフレキシブルプリント配線板の作製方法の一例を説明する。シールド材13、14の部分以外は上記第1の実施形態と同様であるので省略し、シールド材13、14の作製方法のみを次に説明する。
シールド材13には、リン青銅のシートに対してエッチングにより、信号線8を囲む領域が周囲よりも薄く削られた、図4に示すような台形状の断面プロファイルのエッチング領域(溝部)13aが形成される。シールド材13のエッチング領域(溝部)13aで信号線8を上下から挟んで覆うことにより、信号線8外周には六角形状ないし八角形状断面の空隙Aが形成される。
また、エッチングの代わりにプレス機による成形加工によって、信号線8を囲む領域が周囲よりも薄く成形された、図5に示すような矩形断面プロファイルのプレス加工領域(溝部)14aを有するシールド材14が成形加工される。シールド材14のプレス加工領域(溝部)14aで信号線8を上下から挟んで覆うことにより、信号線8外周には矩形断面(図5)の空隙Aが形成される。
こうして得られた図4、図5のリン青銅のシールド材13、14は、上記第1の実施形態と同様に、導電性ペースト11を介して、グランド9部分に接着される。
上記第2,3の実施形態のフレキシブルプリント配線板は、第1の実施形態と比べ可撓性は劣るものの、他の特性は同等程度の結果が得られる。
また、フレキシブルプリント配線板の可撓性を高めるために、上記実施形態における絶縁性シートであるポリイミドシート5、12に、信号線1,8に沿って一定間隔にスリットを、又は格子状に貫通孔をパンチング加工で形成するようにしても良い。これにより、シールド材6,13,14内におけるポリイミドシート5,12の体積を減らし、実効的な誘電率を下げることになり、信号の伝搬速度の低下や伝送損失の増大を抑えることができる。また、第1の実施形態において、例えば、アーチ状部6aのスリット7の位置に、厚みを薄くしたストライプ状の薄肉部を形成して可撓性を高めるようにしても良い。
以上の通り、本願発明のフレキシブルプリント配線板に拠れば、信号線が設けられるポリイミドシート以外の信号線周囲の絶縁層を空気とすることができる。これにより絶縁層の比誘電率を下げ、伝送信号の伝搬速度の低下や伝送損失の増加を抑えることができる。更に、絶縁層を空気とすることで、絶縁層を加工する工程の加工精度のばらつきの問題も無くなり、パラレル信号伝送においても、各信号間のスキュー発生を抑えることができる。
本発明に係るフレキシブルプリント配線板の実施形態の一部を示す斜視図である。 図1の横断面図である。 他の実施形態のフレキシブルプリント配線板の一部を示す斜視図である。 図3の横断面図である。 他の実施形態のフレキシブルプリント配線板の一部を示す横断面図である。
符号の説明
1、8 銅配線(信号線)
2、9 銅配線(グランド)
3、10 スルーホール
4、11 導電性ペースト
5、12 ポリイミドシート(絶縁性シート)
6、13、14 シールド材(導電性シート)
7 スリット
13a エッチング領域
14a プレス加工領域
A 空隙

Claims (6)

  1. 絶縁性シートと、
    前記絶縁性シート上に複数列設けられた導体と、
    前記複数列の導体のうち信号線となる前記導体の外周に空隙を形成しつつ覆う導電性シートとを有し、
    前記導電性シートは前記絶縁性シートの両面側にそれぞれ設けられると共に、前記複数列の導体のうちグランド線となる前記導体に電気的に接続され
    前記導電性シートには、前記導体の長手方向に沿って所定の間隔にスリット又はストライプ状に厚みを薄くした薄肉部が形成されることを特徴とするフレキシブルプリント配線板。
  2. 前記導電性シートが、前記信号線の外周に前記空隙を隔てて設けられるアーチ状部を有することを特徴とする請求項1に記載のフレキシブルプリント配線板。
  3. 前記導電性シートが、前記グランド線に電気的に接続される平面状部を有することを特徴とする請求項1又は2に記載のフレキシブルプリント配線板。
  4. 前記絶縁性シートの両面側に設けられた前記導電性シートは、前記グランド線に形成されたスルーホールにより互いに電気的に接続されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のフレキシブルプリント配線板。
  5. 前記絶縁性シートには、前記導体の長手方向に沿って複数の貫通孔が形成されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のフレキシブルプリント配線板。
  6. 絶縁性シートと、
    前記絶縁性シート上の少なくとも片面に設けられた信号線と、
    前記絶縁性シート上の少なくとも片面に前記信号線に沿って設けられたグランド線と、
    前記絶縁性シートの両面側に前記グランド線に電気的に接続され且つ前記信号線の外周に空隙を形成しつつ覆う導電性シートとを有し、
    該導電性シートは前記信号線の長手方向に沿って所定の間隔にスリット又はストライプ状に厚みを薄くした薄肉部が形成され、且つ前記グランド線に形成されたスルーホールにより前記絶縁性シートの両面側に設けられた前記導電性シートが互いに電気的に接続されることを特徴とするフレキシブルプリント配線板。
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