JP4752714B2 - 発光装置及び電子機器 - Google Patents

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Description

本発明は、発光装置及び電子機器に関するものである。
近年、自発光素子である有機EL素子を画素として用いた有機EL装置の開発が進められている。有機EL装置は、高輝度、低消費電力で高速応答が可能であり、有機化合物の多様性により多色化が容易であると考えられることから、フルカラーディスプレイ等への応用が期待され、盛んに研究開発が行なわれている。
カラーパネルの作製に必要な3原色を得る方法としては、白色発光層とカラーフィルタとを組み合わせる方法(カラーフィルタ方式;特許文献1参照)、3原色の発光層を個別に塗り分ける方法(塗り分け方式)等が提案されている。そのうち、カラーフィルタ方式は、塗り分け方式に比べると発光層の塗り分けが不要であり、白色発光層をパネル一面に形成することができることから、プロセス的には容易となる。しかしながら、カラーフィルタ方式は、光の利用効率が低く、十分な明るさが得られないという問題がある。
一方、塗り分け方式は、発光層の塗り分けが必要であるものの、光の利用効率はカラーフィルタ方式に比べて大きい。したがって、赤、緑、青のいずれについても高い特性の発光素子が得られる場合には、自発光というメリットを十分に活かした明るい表示装置が得られる。しかしながら、塗り分け方式においては、一般に発光層から取り出される光のスペクトルがブロードであるため、十分な色再現性が得られないという問題があった。そこで、塗り分け方式で作製されたパネルにカラーフィルタを組み合わせた新たな方式が提案されている。
特開2001−142410号公報
図6は、新たな方式で作製されたトップエミッション型の有機EL装置の一例を示す概略構成図である。同図の有機EL装置には、それぞれ赤、緑及び青の発光層110R、110G及び110Bが基板10上に一定間隔で交互に配置されている。赤、緑及び青の発光層110R、110G及び110Bはそれぞれ赤、緑及び青のドット領域を構成しており、赤、緑及び青の3つのドット領域によって1つの画素が構成されている。基板10上には、赤、緑及び青のカラーフィルタ16R、16G及び16Bを備えた基板15が対向配置されており、基板15上に設けられた赤、緑及び青のカラーフィルタ16R、16G及び16Bがそれぞれ基板10上の赤、緑及び青の発光層110R、110G及び110Bに対向配置されている。
従来の有機EL装置では、赤、緑及び青のドット領域の間隔は互いに等しく配置されている。すなわち、赤と緑のドット領域の間隔をLRG、緑と青のドット領域の間隔をLGB、青と赤のドット領域の間隔をLBRとすると、LRG=LGB=LBRとなっている。しかしながら、トップエミッション型の有機EL装置においては、発光層110R,110G,110Bからの光は全方位に広がるため、基板10と基板15との間隔dが大きくなると、発光層110R,110G,110Bからの光が隣接カラーフィルタを透過して隣のドット領域から射出されてしまうという問題がある。例えば、図3の発光スペクトルを参照すると、青と緑及び緑と赤のドット領域の間では、発光層から取り出される光のスペクトルがブロードであるため、スペクトルが重なる部分の光(図示斜線部で示した光)が隣接カラーフィルタを透過して外部に射出され、隣のドット領域の表示に悪影響を及ぼすという問題がある。
この問題を解決する手段として、特許文献1では、基板間の距離dを小さくする、基板間に挟まれる接着剤(封止材)18の屈折率nを大きくする、ドット領域間の距離LRG,LGB,LBRを広げる、といった方法が採用されている。しかしながら、基板間の距離dは、基板間に挟み込まれる異物等を考慮すると、一定のマージンが必要であるため、あまり小さくすることはできない。また、接着剤18の材料は、封止材としての特性を考慮すると、一定の材料に限定されるため、あまり高い屈折率の材料を見出すことはできない。さらに、ドット領域間の距離LRG,LGB,LBRは、高精細化、高開口率化を目指す上では狭い方が望ましく、一概に広げることはできない。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであって、トータルでの画素ピッチを変更せずに隣接ドット領域間の光漏れを防止することのできる発光装置を提供することを目的とする。また、このような発光装置を備えることにより、表示品質が高く、小型化、高精細化に容易に対応することのできる電子機器を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するため、本発明の発光装置は、赤色発光素子を有する赤色ドット領域と、緑色発光素子を有する緑色ドット領域と、青色発光素子を有する青色ドット領域と、前記赤色ドット領域に対向配置された赤色カラーフィルタと、前記緑色ドット領域に対向配置された緑色カラーフィルタと、前記青色ドット領域に対向配置された青色カラーフィルタとを備えた発光装置であって、前記赤色ドット領域と前記緑色ドット領域との距離LRGと、前記緑色ドット領域と前記青色ドット領域との距離LGBと、前記青色ドット領域と前記赤色ドット領域との距離LBRとが、式(1)の関係を満たすことを特徴とする。
Figure 0004752714
この構成によれば、1画素のピッチを一定とした場合に、少なくとも赤色ドット領域と緑色ドット領域との距離LRGと、緑色ドット領域と青色ドット領域との距離LGBについては大きくすることができるので、これらのドット領域間で光漏れは生じない。一方、青色ドット領域と赤色ドット領域との距離LBRは小さくなるので、これらのドット領域間での光漏れが問題となるが、青色発光素子の発光スペクトルと赤色発光素子の発光スペクトルは互いに離れており、両者の重なり合いは小さいため、赤色発光素子で発光した赤色光が青色カラーフィルタを透過して外部に射出されたり、青色発光素子で発光した青色光が赤色カラーフィルタを透過して外部に射出されたりすることは殆どない。したがって、LRG、LGB及びLBRの大きさを適切に設計すれば、トータルでの画素ピッチを変更せずに隣接ドット領域間の光漏れを完全に防止することができる。
本発明においては、前記赤色ドット領域と前記緑色ドット領域との距離LRGと、前記緑色ドット領域と前記青色ドット領域との距離LGBとが、nを発光層とカラーフィルタとの間に配置される層の屈折率、dを発光層とカラーフィルタとの距離とした場合に、式(2)及び式(3)の関係を満たすことが望ましい。
Figure 0004752714
Figure 0004752714
この構成によれば、赤色発光素子から緑色カラーフィルタに入射する光、緑色発光素子から赤色カラーフィルタに入射する光、緑色発光素子から青色カラーフィルタに入射する光、及び青色発光素子から緑色カラーフィルタに入射する光については全反射の条件を満たすため、赤色ドット領域と緑色ドット領域との間及び緑色ドット領域と青色ドット領域との間の光漏れについては完全に防止することができる。
本発明においては、前記青色ドット領域と前記赤色ドット領域との距離LBRが、nを発光層とカラーフィルタとの間に配置される層の屈折率、dを発光層とカラーフィルタとの距離とした場合に、式(4)の関係を満たすことが望ましい。
Figure 0004752714
この構成によれば、青色発光素子から赤色カラーフィルタに入射する光、及び赤色発光素子から青色カラーフィルタに入射する光については全反射の条件を満たさないが、青色発光素子の発光スペクトルと赤色発光素子の発光スペクトルは互いに離れており、両者の重なり合いは小さいため、赤色発光素子で発光した赤色光が青色カラーフィルタを透過して外部に射出されたり、青色発光素子で発光した青色光が赤色カラーフィルタを透過して外部に射出されたりすることは殆どない。むしろ、青色ドット領域と赤色ドット領域との距離を小さくすることで、トータルの画素ピッチを小さくすることができ、小型化、高精細化に対応した発光装置が提供できる。
本発明においては、前記赤色発光素子、前記緑色発光素子及び前記青色発光素子が第1基板上に設けられ、前記赤色カラーフィルタ、前記緑色カラーフィルタ及び前記青色カラーフィルタが前記第1基板と対向する第2基板上に設けられていることが望ましい。この構成によれば、発光素子とカラーフィルタとが別々の基板に設けられるため、各基板の製造が容易になり、歩留まりも向上することができる。また、発光素子が第2基板によって保護ないし封止されるため、発光装置の長寿命化や発光装置の信頼性向上に寄与することができる。
本発明においては、前記赤色発光素子、前記緑色発光素子及び前記青色発光素子は、それぞれ赤色、緑色及び青色に発光する発光層を備えていることが望ましい。この構成によれば、それぞれの発光素子がカラーフィルタに対応した色の光を発光するため、白色発光層にカラーフィルタを組み合わせる方式に比べて明るい表示が実現できる。
本発明においては、前記赤色発光素子、前記緑色発光素子及び前記青色発光素子は、それぞれ反射膜と、前記反射膜と対向する半透過反射膜と、前記反射膜と前記半透過反射膜との間に設けられた発光層とを備えており、前記反射膜と前記半透過反射膜との間の光学的距離に応じた共振波長の光が増幅して取り出されることが望ましい。この構成によれば、発光層で発光した光は反射膜と半透過反射膜との間で往復し、その光学的距離に対応した共振波長の光だけが増幅されて取り出されるため、発光輝度が高く、スペクトルもシャープな光を取り出すことができる。このため、赤色発光素子と緑色発光素子との発光スペクトルの重なりや、緑色発光素子と青色発光素子との発光スペクトルの重なりが小さくなり、隣接ドット領域の発光による表示品質の劣化の少ない発光装置が提供できる。
本発明においては、前記赤色発光素子、前記緑色発光素子及び前記青色発光素子は、いずれも白色に発光する前記発光層を備えていることが望ましい。この構成によれば、赤色発光素子、緑色発光素子及び青色発光素子の発光材料が白色発光材料で共通化されるため、各発光素子について発光寿命を等しくすることができ、長期間使用しても色味の変化しない発光装置を提供できる。
本発明においては、前記赤色発光素子、前記緑色発光素子及び前記青色発光素子は、それぞれ赤色、緑色及び青色に発光する前記発光層を備えていることが望ましい。この構成によれば、それぞれの発光素子がカラーフィルタに対応した色の光を発光するため、白色発光層にカラーフィルタを組み合わせる方式に比べて明るい表示が実現できる。この場合、発光層から取り出される光のスペクトルはブロードになるが、発光層で発光した光は反射膜と半透過反射膜との間で往復し、その光学的距離に対応した共振波長の光だけが増幅されて取り出されるため、発光輝度が高く、スペクトルもシャープな光を取り出すことができる。
本発明においては、前記発光素子は有機エレクトロルミネッセンス素子であることが望ましい。この構成によれば、高輝度、低消費電力で高速応答が可能な発光装置が提供できる。また、有機化合物の多様性により多色化が容易であり、インクジェット法等の湿式成膜法により塗り分けが行えるという利点がある。
本発明の電子機器は、前述した本発明の発光装置を備えたことを特徴とする。この構成によれば、表示品質が高く、小型化、高精細化に容易に対応することのできる電子機器が提供できる。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。かかる実施の形態は、本発明の一態様を示すものであり、この発明を限定するものではなく、本発明の技術的思想の範囲内で任意に変更可能である。また、以下の図面においては、各構成をわかりやすくするために、実際の構造と各構造における縮尺や数等が異なっている。
[第1の実施の形態]
図1は、本発明の発光装置の第1実施形態である有機エレクトロルミネッセンス装置1(以下、「エレクトロルミネッセンス」を「EL」と略記する)の概略構成図である。有機EL装置1は、互いに対向する第1基板4a及び第2基板4bを備えている。第1基板4a及び第2基板4bが対向する対向領域の外周部には、平面視矩形枠状のシール材(図示略)が設けられており、該シール材によって第1基板4aと第2基板4bとが互いに接着されている。そして、第1基板4a、第2基板4b及びシール材によって囲まれる空間(セルギャップ)に、封止材18が封入されている。第1基板4aと第2基板4bとの間隔は、セルギャップ内又はシール材の内部に配置された図示略のギャップ材によって一定間隔に保持されている。そして、このギャップ材によって封止材18の厚み(第1基板4aと第2基板4bとの間隔)がパネル全体で均一に制御されている。
第1基板4aは、ガラスや石英、プラスチック等からなる基板本体10を基体としてなり、基板本体10の封止材18側に、回路素子としての薄膜トランジスタを含む回路素子部14、陽極である画素電極111、発光層を含む発光部11、陰極である対向電極12及び保護膜13を備えている。
基板本体10上には、発光領域としての複数のドット領域Aがマトリクス状に配列されている。それぞれのドット領域Aには画素電極111が配置されており、その近傍には信号線102、共通給電線103、走査線101及び図示しない他の画素電極用の走査線等が配置されている。ドット領域Aの平面形状は、図に示す矩形の他に、円形、長円形など任意の形状が適用可能である。
ドット領域Aには、走査線101を介して走査信号がゲート電極に供給される第1の薄膜トランジスタ122と、該第1の薄膜トランジスタ122を介して信号線102から供給される画像信号を保持する保持容量capと、該保持容量capによって保持された画像信号がゲート電極に供給される第2の薄膜トランジスタ123と、該第2の薄膜トランジスタ123を介して共通給電線103に電気的に接続したときに共通給電線103から駆動電流が流れ込む画素電極111と、画素電極111と対向電極12との間に挟み込まれる発光部11と、が設けられている。発光部11は、発光層としての有機EL層を含む層(機能層)を含み、発光素子である有機EL素子は、画素電極111、対向電極12、及び発光部11等を含んで構成される。
ドット領域Aでは、走査線101が駆動されて第1の薄膜トランジスタ122がオンになると、そのときの信号線102の電位が保持容量capに保持され、この保持容量capの状態に応じて、第2の薄膜トランジスタ123の導通状態が決まる。また、第2の薄膜トランジスタ123のチャネルを介して共通給電線103から画素電極111に電流が流れ、さらに発光部11を通じて対向電極12に電流が流れる。そして、このときの電流量に応じて、発光部11が発光する。
第1基板4a上には、封止材18が配置されており、該封止材18上に第2基板4bが配置されている。第2基板4bは、ガラスや石英、プラスチック等からなる基板本体15を基体としてなり、基板本体15の封止材18側に、カラーフィルタ16及び平坦化膜17を備えている。カラーフィルタ16は、R(赤),G(緑),B(青)の3原色を所定のパターン、例えば、ストライプ配列、デルタ配列、モザイク配列で配列することにより形成されている。カラーフィルタ16の1つの色要素は、画像を形成するための最小単位である表示ドットの1つに対応して配置されている。そして、R,G,Bに対応する3つの色要素が1つのユニットとなって1つの画素が形成されている。
第1基板4a及び第2基板4bの間には、封止材18が配置されている。封止材18としては、熱硬化樹脂あるいは紫外線硬化樹脂等が用いられ、特に、熱硬化樹脂の1種であるエポキシ樹脂が好ましく用いられる。第2基板4bは、封止材18を介して第1基板4aに接着されている。第1基板4aの発光素子が形成された面は、封止材18及び第2基板4bによって封止されており、水や酸素の侵入を防いで対向電極12あるいは発光部11の酸化を防止するようになっている。
有機EL装置1においては、発光部11から対向電極12側に発した光がカラーフィルタ16を透過して基体15の上側(観察者側)に射出されると共に、発光部11から基体10側に発した光が、画素電極111の下側に設けられた図示略の反射膜(図2の符号126を参照)によって反射され、その光がカラーフィルタ16及び基板本体15を透過して基板本体15の上側(観察者側)に射出される(トップエミッション型)。なお、カラーフィルタ16及び画素電極111の下側に設けた反射膜を省略して、基体10側から発光する光を射出させることもできる(ボトムエミッション型)。
図2は、有機EL装置1の表示領域を拡大した拡大図である。同図には、青(B)、赤(R)、緑(G)、青(B)の各色に対応する4つのドット領域A,A,A,Aが示されている。同図において(a)は4つのドット領域A,A,A,Aの平面図であり、(b)は同ドット領域A,A,A,AのE−E′線に沿う断面図である。
第1基板4aは、基板本体上に、回路素子部14、画素電極(陽極)111、発光部11及び陰極12を順次備えている。回路素子部14には、層間絶縁膜144bが設けられている。層間絶縁膜144b上には、アルミニウムや銀等の光反射性の金属膜や、屈折率の異なる誘電体膜(SiO2とTiO2等)を積層した誘電体積層膜からなる反射膜126が島状又はストライプ状等の所定のパターンで形成されている。また、層間絶縁膜144b上には、反射膜126を覆って層間絶縁膜144cが形成されている。さらに、層間絶縁膜144c上には、ITO等からなる透明な画素電極111が島状に形成されている。なお、図2の断面図には現われていないが、画素電極111の下には、走査線、信号線、共通給電線、薄膜トランジスタ及び保持容量等からなる駆動回路や、該駆動回路と画素電極111とを電気的に接続するコンタクトホールが形成されている。
画素電極111上には、発光部11が形成されている。発光部11は、画素電極111上に積層された機能層110と、機能層110同士の間に配されて各機能層110を区画する隔壁112とを主体として構成されている。
機能層110は、少なくとも発光層を含む一又は二以上の層を含む。発光層としては、蛍光あるいは燐光を発光することが可能な公知の発光材料が用いられる。具体的には、(ポリ)フルオレン誘導体(PF)、(ポリ)パラフェニレンビニレン誘導体(PPV)、ポリフェニレン誘導体(PP)、ポリパラフェニレン誘導体(PPP)、ポリビニルカルバゾール(PVK)、ポリチオフェン誘導体、ポリメチルフェニルシラン(PMPS)などのポリシラン系などが好適に用いられる。また、これらの高分子材料に、ペリレン系色素、クマリン系色素、ローダミン系色素などの高分子系材料や、ルブレン、ペリレン、9,10−ジフェニルアントラセン、テトラフェニルブタジエン、ナイルレッド、クマリン6、キナクリドン等の低分子材料をドープして用いることもできる。またカルバゾール(CBP)などの低分子材料にこれらの低分子色素をドープして発光層とすることもできる。またトリス−8−キノリノラトアルミニウム錯体(Alq3)を電子輸送層として発光層の一部として加えることもできる。
機能層110は、赤色を発光可能な赤色発光材料、緑色を発光可能な緑色発光材料、及び青色を発光可能な青色発光材料の3種類の発光材料を含んでおり、これらの発光材料を混合することにより、白色を発光するように構成されている。機能層110は表示領域全体を覆うように形成されており、各ドット領域A,A,Aに共通の層となっている。機能層110から放射された白色光は、カラーフィルタ16を透過することによって着色され、カラー表示が行われるようになっている。
図3は、緑色発光材料及び青色発光材料の発光スペクトルの一例並びに赤色カラーフィルタの分光透過率の一例を示す図である。同図において斜線部は、緑色発光材料及び青色発光材料の発光スペクトルと赤色カラーフィルタの透過スペクトルとが重なり合う部分を示している。同図の発光材料においては、緑色発光材料の発光スペクトルと赤色カラーフィルタの透過スペクトルとが部分的に重なっており、青色発光材料の発光スペクトルと赤色カラーフィルタの透過スペクトルとは殆ど重なっていない。したがって、緑色材料から発光した緑色光の一部は赤色カラーフィルタを透過するが、青色発光材料から発光した青色光は赤色カラーフィルタを殆ど透過しないようになっている。
図示は省略したが、このような事情は赤色発光材料及び緑色発光材料の発光スペクトルと青色カラーフィルタの透過スペクトルとの関係についても同じである。すなわち、緑色発光材料の発光スペクトルと青色カラーフィルタの透過スペクトルとは部分的に重なっており、赤色発光材料の発光スペクトルと青色カラーフィルタの透過スペクトルとは殆ど重なっていない。したがって、緑色材料から発光した緑色光の一部は青色カラーフィルタを透過するが、赤色発光材料から発光した赤色光は青色カラーフィルタを殆ど透過しないようになっている。一方、緑色カラーフィルタの透過スペクトルについては、赤色発光材料及び青色発光材料の発光スペクトルと部分的に重なっており、赤色発光材料から発光した赤色光の一部及び青色発光材料から発光した青色光の一部は緑色カラーフィルタを透過するようになっている。
なお、機能層110には、発光層以外の層をさらに形成してもよい。例えば、画素電極111と発光層との間に配置されて、画素電極111から供給された正孔を発光層に注入/輸送する正孔注入層を形成しても良い。また、対向電極12と発光層との間に配置されて、対向電極12から供給された電子を発光層に注入/輸送する電子注入層を形成しても良い。
隔壁112としては、酸化シリコン等の無機絶縁材料やアクリル樹脂等の有機絶縁材料が用いられる。また、このような無機物或いは有機物以外にも、有機・無機ハイブリッド材料からなる絶縁材料を用いることもできる。隔壁112は、画素電極111の周縁部に乗り上げるように形成されている。そして、隔壁112の開口部の内側に機能層110が形成されて、発光部11が構成されている。隔壁112は、ドット領域間を絶縁し、有機EL素子の形成領域(ドット領域の境界部)を規定している。
機能層110上には、基板本体10の略全面を覆う対向電極12が形成されている。対向電極12は、仕事関数の小さい導電材料を含む電極本体部12aと、導電性に優れたAl、Au、Ag等の金属材料からなる補助電極12bとを備えている。電極本体部12aは、マグネシウム(Mg)、リチウム(Li)、カルシウム(Ca)等を含む材料によって形成されている。好ましくは、MgAg(MgとAgをMg:Ag=10:1で混合した材料)からなる薄膜の透光性電極が好適に採用されるが、この他にも、MgAgAl電極、LiAl電極、LiFAl電極等を用いることもできる。また、これらの金属薄膜とITO等の透明導電材料を積層した膜を対向電極12とすることもできる。補助電極12bは、電極本体部12aの導電性を補助するものであり、開口率の低下を防止するため、ドット領域A(A,A,A)の周囲(ドット間領域)に配置されている。なお、補助電極12bは、一方向にストライプ状に整列配置されていてもよく、二方向に格子状に整列配置されていてもよい。また、補助電極12bを遮光膜として機能させることもできる。
対向電極12は、発光部11で発光した光の一部を透過し残りの光を反射膜126側に反射する半透過反射膜として機能する。一般に、ITO等の透光性導電膜は、機能層60との界面で10%〜50%程度の反射率を有しており、特段の工夫を施さなければ、このような透光性導電膜を用いた対向電極12は、上記のような半透過反射膜としての機能を有する。
反射膜126と対向電極12との間の光学的距離は、ドット領域A(A,A,A)で表示する色の発光波長と同じか、その整数倍となるように設計されている。その結果、反射膜126と対向電極12とが、当該ドット領域Aから取り出したい光に対して光共振器を構成するようになっている。発光部11で発光した光は、反射膜126と対向電極12との間で往復し、その光学的距離に対応した共振波長の光だけが増幅されて取り出される。このため、図3で示したものよりも発光輝度が高く、スペクトルもシャープな光を取り出すことができる。
赤(R)、緑(G),青(B)の各ドット領域A,A,Aから射出される光は、当該ドット領域に形成された光共振器構造の共振波長、すなわち反射膜126と対向電極12との間の光学的距離に対応した波長の光である。この光学的距離は、反射膜126と対向電極12との間に配置される各層の光学的距離の総和として得られる。各層の光学的距離は、その膜厚と屈折率との積によって求められる。各ドット領域A,A,Aでは、それぞれ射出される光の色が異なるため、これらのドット領域A,A,Aに設けられる光共振器構造の共振波長もそれぞれ異なったものとなっている。これらの共振波長は、本実施形態の場合、基体10側の電極である画素電極111の膜厚によって調節されている。各ドット領域A,A,Aにおける画素電極111の膜厚は、共振波長が最も大きくなる赤色ドット領域Aで最大となり、その次に緑色ドット領域A、青色ドット領域Aの順で膜厚が小さくなっている。
これらのドット領域A,A,Aでは、出力される光の色は画素電極111の膜厚によって調節されているので、発光部11の材料は、必ずしも各色のドット領域A,A,Aで異なっている必要はない。このため、各色のドット領域A,A,Aの発光材料を白色発光材料によって共通化することができる。この場合、各色のドット領域A,A,Aの各々について寿命を等しくすることができるので、長期間使用しても表示の色味が変わることはない。ただし、特定の波長の光以外は表示に寄与しないので、光利用効率を高めたい場合には、ドット領域毎に適切な発光材料を配置することもできる。すなわち、R(赤),G(緑),B(青)の各色のドット領域Aに対して、それぞれ赤色発光材料,緑色発光材料,青色発光材料を配置し、これらの発光材料のピーク波長に合わせて光共振器構造の光学的距離を調節すれば、光利用効率が高く、高輝度な表示が可能となる。
対向電極12上には、基板本体10の略全面を覆う保護膜13が形成されている。また、保護膜13上には、封止材18、平坦化膜17及びカラーフィルタ16が配置されている。カラーフィルタ16は、赤色カラーフィルタ16R、緑色カラーフィルタ16G及び青色カラーフィルタ16Bを備えており、各色のカラーフィルタの間に、遮光膜としてのブラックマトリクス16BLが配置されている。赤色カラーフィルタ16R、緑色カラーフィルタ16G及び青色カラーフィルタ16Bは、それぞれ赤色ドット領域A、緑色ドット領域A及び青色ドット領域Aに対向して配置されている。ドット領域の境界部を規定する隔壁112の開口部112Hは、カラーフィルタ16R,16G,16Bと略同じ大きさに形成され、カラーフィルタ16R,16G,16Bの配列に合わせて図示左右方向及び図示上下方向に多数形成されている。
ドット領域A、A及びAの間隔は、次のように構成されている。すなわち、赤色のドット領域Aと緑色のドット領域Aとの距離をLRG、緑色のドット領域Aと青色のドット領域Aとの距離をLGB、青色のドット領域Aと赤色のドット領域Aとの距離をLBRとした場合に、LRG、LGB及びLBRは式(1)〜式(4)の関係を満たすように構成されている。なお、式(2)〜式(4)において、nは発光層とカラーフィルタ16との間に配置される層の屈折率であり、dは発光層とカラーフィルタ16との距離である。本実施形態の場合、nは封止材18と平坦化膜17との平均の屈折率であり、dは封止材18と平坦化膜17との総厚である。
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以上の構成の有機EL装置1においては、赤色ドット領域Aと緑色ドット領域Aとの距離LRGと、緑色ドット領域Aと青色ドット領域Aとの距離LGBが大きいため、これらのドット領域の間で隣接ドット領域の発光による表示品質の低下は殆ど生じない。特に、赤色発光素子から緑色カラーフィルタに入射する光、緑色発光素子から赤色カラーフィルタに入射する光、緑色発光素子から青色カラーフィルタに入射する光、及び青色発光素子から緑色カラーフィルタに入射する光については全反射の条件(式(2)及び式(3))を満たすため、赤色ドット領域Aと緑色ドット領域Aとの間及び緑色ドット領域Aと青色ドット領域Aとの間の光漏れについては完全に防止することができる。
一方、青色ドット領域Aと赤色ドット領域Aとの距離LBRは小さくなるので(式(4))、これらのドット領域の間での光漏れが問題となるが、図3に示したように、青色発光素子の発光スペクトルと赤色発光素子の発光スペクトルは互いに離れており、両者の重なり合いは小さいため、赤色発光素子で発光した赤色光が青色カラーフィルタ16Bを透過して外部に射出されたり、青色発光素子で発光した青色光が赤色カラーフィルタ16Rを透過して外部に射出されたりすることは殆どない。特に、赤色発光素子及び青色発光素子から取り出される光のスペクトルは光共振器構造によってシャープなものとなっているので、青色発光素子の発光スペクトルと赤色発光素子の発光スペクトルとの重なりは実質的にゼロとなり、青色ドット領域Aと赤色ドット領域Aとの距離LBRを小さくしたことによる表示への悪影響は全く生じない。むしろ、青色ドット領域Aと赤色ドット領域Aとの距離LBRを小さくすることで、トータルの画素ピッチLを小さくすることができ、小型化、高精細化に対応した発光装置が提供できる。
[第2の実施の形態]
図3は、本発明の発光装置の第2実施形態である有機EL装置2の表示領域の拡大図である。同図において(a)は4つのドット領域A,A,A,Aの平面図であり、(b)は同ドット領域A,A,A,AのF−F′線に沿う断面図である。なお、第1実施形態と共通の構成要素については同じ符号を付し詳細な説明は省略する。
第1基板4aは、基板本体上に、回路素子部14、画素電極(陽極)111、発光部11及び陰極12を順次備えている。回路素子部14上には、アルミニウム等の金属反射膜又は該金属反射膜とITO等の透光性導電膜との積層膜からなる画素電極111が島状に形成されている。なお、図4の断面図には現われていないが、画素電極111の下には、走査線、信号線、共通給電線、薄膜トランジスタ及び保持容量等からなる駆動回路や、該駆動回路と画素電極111とを電気的に接続するコンタクトホールが形成されている。
画素電極111上には、発光部11が形成されている。発光部11は、画素電極111上に積層された機能層110と、機能層110同士の間に配されて各機能層110を区画する隔壁112とを主体として構成されている。
機能層110は、正孔注入層110aと発光層110bとを含む少なくとも二以上の層を含んで構成されている。正孔注入層110aとしては、ポリテトラヒドロチオフェニルフェニレンであるポリフェニレンビニレン、1,1−ビス−(4−N,N−ジトリルアミノフェニル)シクロヘキサン、トリス(8−ヒドロキシキノリノール)アルミニウム、ポリスチレンスルフォン酸等が用いられる。特に、ポリエチレンジオキシチオフェンとポリスチレンスルフォン酸との混合物(PEDOT/PSS)が好適である。
発光層110bとしては、蛍光あるいは燐光を発光することが可能な公知の発光材料が用いられる。具体的には、(ポリ)フルオレン誘導体(PF)、(ポリ)パラフェニレンビニレン誘導体(PPV)、ポリフェニレン誘導体(PP)、ポリパラフェニレン誘導体(PPP)、ポリビニルカルバゾール(PVK)、ポリチオフェン誘導体、ポリメチルフェニルシラン(PMPS)などのポリシラン系などが好適に用いられる。また、これらの高分子材料に、ペリレン系色素、クマリン系色素、ローダミン系色素などの高分子系材料や、ルブレン、ペリレン、9,10−ジフェニルアントラセン、テトラフェニルブタジエン、ナイルレッド、クマリン6、キナクリドン等の低分子材料をドープして用いることもできる。またカルバゾール(CBP)などの低分子材料にこれらの低分子色素をドープして発光層とすることもできる。またトリス−8−キノリノラトアルミニウム錯体(Alq3)を電子輸送層として発光層の一部として加えることもできる。
赤色ドット領域A、緑色ドット領域A及び青色ドット領域Aには、それぞれ赤色発光層、緑色発光層及び青色発光層のみが配置されている。これにより、赤色ドット領域A、緑色ドット領域A及び青色ドット領域Aから、それぞれ赤、緑及び青の色光が射出されるようになっている。なお、各ドット領域A,A,Aから射出される赤、緑及び青の光のスペクトルは、図3に示したものと同じである。
隔壁112は、第1隔壁層112aと第2隔壁層112bとを備えている。第1隔壁層112aは、酸化シリコン等の無機絶縁材料からなり、第1隔壁層112aの厚さは、例えば、50nm〜200nmである。また、第2隔壁層112bは、アクリル樹脂、ポリイミド樹脂等の耐熱性、耐溶媒性のある有機絶縁材料からなり、第2隔壁層112bの厚さは、例えば、0.1μm〜3.5μmである。
第1隔壁層112a及び第2隔壁層112bは、画素電極111上に互いに連通した開口部112Hを有している。第1隔壁層112aは、画素電極111の周縁部に乗り上げるように形成されている。そして、第1隔壁層112aの開口部の内側に機能層110が形成されて、発光部11が構成されている。第1隔壁層112aは、ドット領域間を絶縁し、有機EL素子の形成領域(ドット領域の境界部)を規定している。第2隔壁層112bの開口部は、第1隔壁層112aの開口部よりも広く形成されている。第2隔壁層112bの開口部の壁面は第1隔壁層112aの開口部の壁面から若干外側へ後退させて形成されており、第2隔壁層112bの開口部内に第1隔壁層112aの一部が露出した状態となっている。
機能層110及び隔壁112上には、基板本体10の略全面を覆う対向電極12が形成されている。対向電極12は、仕事関数の小さいマグネシウム(Mg)、リチウム(Li)、カルシウム(Ca)等の導電材料を含む。好ましくは、MgAg(MgとAgをMg:Ag=10:1で混合した材料)からなる薄膜の透光性電極が好適に採用されるが、この他にも、MgAgAl電極、LiAl電極、LiFAl電極等を用いることもできる。また、これらの金属薄膜とITO等の透明導電材料を積層した膜を対向電極12とすることもできる。
対向電極12上には、基板本体10の略全面を覆う保護膜13が形成されている。また、保護膜13上には、封止材18、平坦化膜17及びカラーフィルタ16が配置されている。カラーフィルタ16は、赤色カラーフィルタ16R、緑色カラーフィルタ16G及び青色カラーフィルタ16Bを備えており、各色のカラーフィルタの間に、遮光膜としてのブラックマトリクス16BLが配置されている。赤色カラーフィルタ16R、緑色カラーフィルタ16G及び青色カラーフィルタ16Bは、それぞれ赤色ドット領域A、緑色ドット領域A及び青色ドット領域Aに対向して配置されている。ドット領域の境界部を規定する隔壁112の開口部112Hは、カラーフィルタ16R,16G,16Bと略同じ大きさに形成され、カラーフィルタ16R,16G,16Bの配列に合わせて図示左右方向及び図示上下方向に多数形成されている。
ドット領域A、A及びAの間隔は、次のように構成されている。すなわち、赤色のドット領域Aと緑色のドット領域Aとの距離をLRG、緑色のドット領域Aと青色のドット領域Aとの距離をLGB、青色のドット領域Aと赤色のドット領域Aとの距離をLBRとした場合に、LRG、LGB及びLBRは前述した式(1)〜式(4)の関係を満たすように構成されている。なお、式(2)〜式(4)において、nは発光層110bとカラーフィルタ16との間に配置される層の屈折率であり、dは発光層110bとカラーフィルタ16との距離である。本実施形態の場合、nは封止材18と平坦化膜17との平均の屈折率であり、dは封止材18と平坦化膜17との総厚である。
以上の構成の有機EL装置21においては、赤色ドット領域Aと緑色ドット領域Aとの距離LRGと、緑色ドット領域Aと青色ドット領域Aとの距離LGBが大きいため、これらのドット領域の間で隣接ドット領域の発光による表示品質の低下は殆ど生じない。特に、赤色発光素子から緑色カラーフィルタに入射する光、緑色発光素子から赤色カラーフィルタに入射する光、緑色発光素子から青色カラーフィルタに入射する光、及び青色発光素子から緑色カラーフィルタに入射する光については全反射の条件(式(2)及び式(3))を満たすため、赤色ドット領域Aと緑色ドット領域Aとの間及び緑色ドット領域Aと青色ドット領域Aとの間の光漏れについては完全に防止することができる。
一方、青色ドット領域Aと赤色ドット領域Aとの距離LBRは小さくなるので(式(4))、これらのドット領域の間での光漏れが問題となるが、図3に示したように、青色発光素子の発光スペクトルと赤色発光素子の発光スペクトルは互いに離れており、両者の重なり合いは小さいため、赤色発光素子で発光した赤色光が青色カラーフィルタ16Bを透過して外部に射出されたり、青色発光素子で発光した青色光が赤色カラーフィルタ16Rを透過して外部に射出されたりすることは殆どない。むしろ、青色ドット領域Aと赤色ドット領域Aとの距離LBRを小さくすることで、トータルの画素ピッチLを小さくすることができ、小型化、高精細化に対応した発光装置が提供できる。
[電子機器]
次に、図5を用いて、本発明の発光装置を備えた電子機器の実施形態について説明する。図11は、本発明の発光装置の一例である図1の有機EL装置を携帯電話の表示部に適用した例についての概略構成図である。同図に示す携帯電話1300は、上記実施形態の有機EL装置を小サイズの表示部1301として備え、複数の操作ボタン1302、受話口1303、及び送話口1304を備えて構成されている。上記各実施の形態の有機EL装置は、上記携帯電話に限らず、電子ブック、プロジェクタ、パーソナルコンピュータ、ディジタルスチルカメラ、テレビジョン受像機、ビューファインダ型あるいはモニタ直視型のビデオテープレコーダ、カーナビゲーション装置、ページャ、電子手帳、電卓、ワードプロセッサ、ワークステーション、テレビ電話、POS端末、タッチパネルを備えた機器等々の画像表示手段として好適に用いることができ、かかる構成とすることで、薄型、軽量で表示品質が高く、小型化、高精細化に容易に対応することのできる電子機器を提供することができる。
以上、添付図面を参照しながら本発明に係る好適な実施の形態例について説明したが、本発明は係る例に限定されないことは言うまでもない。上述した例において示した各構成部材の諸形状や組み合わせ等は一例であって、本発明の主旨から逸脱しない範囲において設計要求等に基づき種々変更可能である。また、上記実施形態では、発光装置の一例として有機EL装置を説明したが、本発明は有機EL装置に限らず、プラズマディスプレイ装置等の他の発光装置についても適用することができる。
第1実施形態の発光装置の概略構成図である。 表示領域の拡大図である。 同発光装置の分光透過率特性の一例を示す図である。 第2実施形態の発光装置の表示領域の拡大図である。 電子機器の一例である携帯電話の概略構成図である。 従来の発光装置の概略構成図である。
符号の説明
1,2…有機EL装置(発光装置)、4a…第1基板、4b…第2基板、12…対向電極(半透過反射膜)、16R…赤色カラーフィルタ、16G…緑色カラーフィルタ、16B…青色カラーフィルタ、110…機能層、110b…発光層、126…反射膜、1300…携帯電話(電子機器)、A…赤色ドット領域、A…緑色ドット領域、A…青色ドット領域、LRG…赤色ドット領域と緑色ドット領域との距離、LGB…緑色ドット領域と青色ドット領域との距離、LBR…青色ドット領域と赤色ドット領域との距離

Claims (8)

  1. 赤色発光素子を有する赤色ドット領域と、緑色発光素子を有する緑色ドット領域と、青色発光素子を有する青色ドット領域と、前記赤色ドット領域に対向配置された赤色カラーフィルタと、前記緑色ドット領域に対向配置された緑色カラーフィルタと、前記青色ドット領域に対向配置された青色カラーフィルタとを備えた発光装置であって、
    前記赤色ドット領域と前記緑色ドット領域との距離LRGと、前記緑色ドット領域と前記青色ドット領域との距離LGBと、前記青色ドット領域と前記赤色ドット領域との距離LBRとが、式(1)の関係を満たし、
    前記赤色ドット領域と前記緑色ドット領域との距離LRGと、前記緑色ドット領域と前記青色ドット領域との距離LGBとが、nを発光層とカラーフィルタとの間に配置される層の屈折率、dを発光層とカラーフィルタとの距離とした場合に、式(2)及び式(3)の関係を満たし、
    前記青色ドット領域と前記赤色ドット領域との距離LBRが、nを発光層とカラーフィルタとの間に配置される層の屈折率、dを発光層とカラーフィルタとの距離とした場合に、式(4)の関係を満たすことを特徴とする発光装置。
    Figure 0004752714
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    Figure 0004752714
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  2. 前記赤色発光素子、前記緑色発光素子及び前記青色発光素子が第1基板上に設けられ、前記赤色カラーフィルタ、前記緑色カラーフィルタ及び前記青色カラーフィルタが前記第1基板と対向する第2基板上に設けられていることを特徴とする請求項に記載の発光装置。
  3. 前記赤色発光素子、前記緑色発光素子及び前記青色発光素子は、それぞれ赤色、緑色及び青色に発光する発光層を備えていることを特徴とする請求項1又は2に記載の発光装置。
  4. 前記赤色発光素子、前記緑色発光素子及び前記青色発光素子は、それぞれ反射膜と、前記反射膜と対向する半透過反射膜と、前記反射膜と前記半透過反射膜との間に設けられた発光層とを備えており、前記反射膜と前記半透過反射膜との間の光学的距離に応じた共振波長の光が増幅して取り出されることを特徴とする請求項1又は2に記載の発光装置。
  5. 前記赤色発光素子、前記緑色発光素子及び前記青色発光素子は、いずれも白色に発光する前記発光層を備えていることを特徴とする請求項に記載の発光装置。
  6. 前記赤色発光素子、前記緑色発光素子及び前記青色発光素子は、それぞれ赤色、緑色及び青色に発光する前記発光層を備えていることを特徴とする請求項に記載の発光装置。
  7. 前記発光素子は有機エレクトロルミネッセンス素子であることを特徴とする請求項のいずれかの項に記載の発光装置。
  8. 請求項1〜のいずれかの項に記載の発光装置を備えたことを特徴とする電子機器。
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