JP4752140B2 - 巻取前処理システム及び制御方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ロール状に巻き取られた印刷用紙の外周面に巻かれている保護材を自動で切断・除去し、印刷機の自動紙継ぎのために両面テープ等の貼り付けを行い、印刷機の給紙部に供給する、巻取前処理システムに関するものである。
【0002】
【従来技術】
従来、ロール状の印刷用紙(巻取)の鏡面及び周面を保護する梱包材(ワンプ)を切断・除去する鏡面処理装置や周面処理装置と、印刷機で自動紙継ぎを行うための両面テープ等を巻取に貼り付ける仕立て装置においては、各作業を自動化する装置及び各装置を巻取搬送装置で接続してライン化した巻取前処理システムが、開発されている。
かかる自動化装置及びラインにおいて、その工場で使用される全ての巻取に対応できるのが理想であるが、巻取によって様々な梱包形態があり、全ての巻取に対応しようとすると、部品点数が多く、コストがかかる、大型で複雑な機構を有する装置を作らなければいけないという欠点があり、対応が難しい。
【0003】
梱包形態が複数種存在するのは、用紙の種類やメーカの違いだけではなく、得意先支給用紙のように印刷会社に用紙の選択権がない場合があることや、近年のコストダウン要求に応えるために梱包形態がまったく異なる輸入紙の使用が増えていることも要因である。
また、用紙の梱包形態は、今後も種類が更に増える傾向にあり、コストをかけて現在使用中の全ての用紙に対応できる装置又は、巻取前処理システムを開発したとしても、今後登場する新しい梱包形態に、全て対応できるとは限らない。
【0004】
印刷会社の各工場では、通常の生産において数多く使用する巻取を主対象として、巻取前処理システムを導入する。
この場合、巻取前処理システムには、印刷機の要求に従って、自動化した各装置で扱える巻取と扱えない巻取の両方が、巻取倉庫から同一装置に投入されるため、本来巻取前処理に係わるオペレータの作業負荷を減らしたり、作業そのものを自動化する装置であるにもかかわらず、オペレータが常に装置の監視を行い、処理可能な巻取のみを自動で処理させ、処理不可能な巻取が装置に供給された場合は、人手で装置を停止し、処理を手動で行うことが必要となる。
【0005】
また、前の仕事で残った印刷用紙(以下、残紙という。)は、再び巻取倉庫に収納され、別の仕事において、再度利用する場合がある。この残紙巻取は、すでにワンプが切断・除去されており、前処理が不用なことに加えて、残量が少ないと装置が扱える巻取径より小さくなり、自動処理を行うと装置に障害をもたらす危険性が高いため、自動処理不可能な巻取と同様に、人手で対応しなければならない。
【0006】
更に、巻取前処理システムにおいて、各装置で自動処理が失敗した場合、当該巻取を後続の装置に供給すると、後続の装置が自動処理する際にも同じように失敗することが多く、装置は停止し、オペレータが手動で復帰させる必要がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
そこで、本発明は、このような問題点を解消すべく、巻取毎に巻取前処理の内容を割り付けた処置情報を各装置に伝送して、各装置で処理内容を判定すること及び、装置間で伝送された信号を元に制御を行うことを着想して、本発明の完成に至ったものである。
【0008】
本発明は、従来人手で対応していた自動処理不可能な巻取や自動処理が不要な巻取が巻取前処理システムに投入された場合と、各装置の処理が失敗した場合について、オペレータの常時監視が不要で、人が介入せずに自動処理の継続が可能な、巻取前処理システムを提供することを課題としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために、第1の発明は、巻取前処理システムを、以下のようにした。
巻取を巻取倉庫に入庫する際に、各巻取に、どのような巻取前処理を行うべきかを含んだ処置情報を割り付けることとした。巻取倉庫は、巻取を出庫する際に処置情報を各装置に伝送することとした。各装置は、処置情報を基に、当該巻取が前処理を必要とするか否かを判定する機構を有することとした。前処理が必要な巻取は、各装置が自動処理を行い、前処理が不要な巻取は、各装置が自動処理を行わずに装置を通過させ、次の装置に巻取を受け渡すか又は、オペレータに別な処理を実行することを督促するか又は、装置を自動的に停止することを特徴とする巻取前処理システムとした。
【0010】
第2の発明は、前記巻取前処理システムで、各装置の自動処理の完了を判定する機構を持たせ、自動処理が失敗した他装置の障害の原因になる巻取を、後続の前処理装置で自動処理しないことを要旨とする。
【0011】
【発明の実施の形態】
図面を使って、本発明の実施の形態を説明する。
図1は、本発明の巻取前処理システムが扱う巻取と、ワンプと、仕立て処理を表す。
図2は、本発明の巻取前処理システムで、巻取倉庫1と、鏡面処理装置2と、周面処理装置3と、仕立て装置4が、伝送経路5及び巻取搬送装置61、62、63、64、65及び回収巻取搬送装置70によってライン化され、印刷機81、82、83の要求に従い、巻取前処理を行った巻取を印刷機に供給する。
【0012】
図3は、本発明の巻取倉庫1で、制御装置11と、入庫口12と、出庫口13と、収納口14を有する。更に、出庫口13は、巻取搬送装置61と接続し、収納口14は、回収巻取搬送装置70と接続し、巻取の出し入れを行う。
制御装置11は、処置情報割り付け機構111と、処置情報伝送機構112と、処置情報記憶部113を有し、更に、伝送経路5に接続し、他装置と情報伝送を行う。
【0013】
図4は、本発明の鏡面処理装置2で、制御装置21と、自動鏡面ワンプ切断・除去機構22と、巻取を次装置に受け渡す巻取受け渡し機構23と、鏡面ワンプ切断・除去処理が完了したかどうかを判定する鏡面ワンプ切断・除去完了判定機構24を有する。更に、巻取受け渡し機構23は、巻取搬送装置62と接続する。
制御装置21は、鏡面ワンプ切断・除去処理自動実行判定機構211と、処理が不調に終わった場合に、他装置に処理続行不可能を伝送する処理続行不可能信号伝送機構212を有する。更に、制御装置21は、伝送経路5に接続する。
【0014】
図5は、本発明の周面処理装置3で、制御装置31と、自動周面ワンプ切断・除去機構32と、巻取を次装置に受け渡す巻取受け渡し機構33と、周面ワンプ切断・除去処理が完了したかどうかを判定する周面ワンプ切断・除去完了判定機構34を有する。更に、巻取受け渡し機構33は、巻取搬送装置63と接続する。
制御装置31は、周面ワンプ切断・除去処理自動実行判定機構311と、処理が不調に終わった場合に他装置に処理続行不可能を伝送する、処理続行不可能信号伝送機構312を有する。更に、伝送経路5に接続し、他装置と情報伝送を行う。
【0015】
図6は、本発明の仕立て装置4で、制御装置41と、自動仕立て処理機構42と、巻取を次装置に受け渡す巻取受け渡し機構43と、仕立て処理が完了したかどうかを判定する仕立て処理完了判定機構44を有する。更に、巻取受け渡し機構43は、巻取搬送装置64と接続する。
制御装置41は、仕立て処理自動実行判定機構411と、処理が不調に終わった場合に他装置に処理続行不可能を伝送する、処理続行不可能信号伝送機構412を有する。更に、伝送経路5に接続する。
【0016】
図7は、図3の巻取倉庫1の巻取入出庫の方法を表したものである。
オペレータが入庫口12又は収納口14から巻取を入庫する際、巻取前処理に必要な情報を、制御装置11から入力する。入力された情報に基づき、処置情報割り付け機構111が、巻取前処理内容を表す処置情報を各巻取単位に付加し、処置情報記憶部113に格納する。
【0017】
また、巻取倉庫1は、巻取の出庫要求がきた場合は、要求された巻取を出庫口13から巻取搬送装置61に対して出庫する。その際、処置情報伝送装置112は、処置情報記憶部113から当該巻取の処置情報を取り出し、伝送経路5を通して他の装置に伝送する。
【0018】
図8は、図4の鏡面処理装置2の処理制御方法を表したものである。
鏡面処理装置2は、巻取が供給された場合、伝送経路5から受信した処置情報を、鏡面ワンプ切断・除去処理自動実行判定機構211に渡し、鏡面ワンプ切断・除去処理が実行可能か否か判定を行う。
【0019】
判定結果が処理不要な場合、自動鏡面ワンプ切断・除去機構22を通さずに、巻取受け渡し機構23を使用して、巻取を次の装置に供給する。
処置情報を用いて処理内容を判定することにより、鏡面処理装置2が処理しない巻取についても、オペレータの手によらず、巻取前処理を続けることができる。
【0020】
判定結果が処理必要な場合、自動鏡面ワンプ切断・除去機構22を使用して鏡面ワンプを自動で切断・除去する。
鏡面ワンプ切断・除去完了判定機構24は、鏡面ワンプの切断・除去が不調に終わった場合、処理続行不可能信号伝送機構212から、伝送経路5を通して、当該巻取の巻取前処理が続行できないことを他装置に伝送する。
鏡面ワンプ切断・除去完了判定機構24により、前処理が不調に終わった巻取であっても後続の装置に影響を及ぼすことはない。
【0021】
図9は、図5の周面処理装置3の処理制御方法を表したものである。
周面処理装置3は、巻取が供給された場合、伝送経路5から受信した処置情報を、周面ワンプ切断・除去処理自動実行判定機構311に渡し、周面ワンプ切断・除去処理が実行可能か否か判定を行う。
【0022】
判定結果が処理不要な場合、自動周面ワンプ切断・除去機構32を通さずに、巻取受け渡し機構33を使用して、巻取を次の装置に供給する。
処置情報を用いて処理内容を判定することにより、周面処理装置が処理しない巻取についても、オペレータの手によらず、巻取前処理を続けることができる。
【0023】
判定結果が処理必要な場合、自動周面ワンプ切断・除去機構32を使用して周面ワンプを自動で切断・除去する。
周面ワンプ切断・除去完了判定機構34は、周面ワンプの切断・除去が不調に終わった場合、処理続行不可能信号伝送機構312から、伝送経路5を通して、当該巻取の巻取前処理が続行できないことを他装置に伝送する。
周面ワンプ切断・除去完了判定機構34により、前処理が不調に終わった巻取であっても後続の装置に影響を及ぼすことはない。
【0024】
図10は、図6の仕立て装置4の処理制御方法を表したものである。
仕立て装置4は、巻取が供給された場合、伝送経路5から受信した処置情報を使い、仕立て処理自動実行判定機構411により、仕立て処理が実行可能か否か判定を行う。
【0025】
判定結果が処理不要な場合、自動仕立て処理機構42を通さずに、巻取受け渡し機構43を使用して、巻取を印刷機81、82、83に供給する。
処置情報によって巻取前処理内容を判定することにより、仕立て装置が処理しない巻取についても、オペレータの手によらず、印刷機に巻取を供給することができる。
【0026】
判定結果が処理必要な場合、自動仕立て処理機構42を使用して自動で仕立て処理を行う。
仕立て処理完了判定機構44は、仕立て処理が不調に終わった場合、処理続行不可能信号伝送機構412から、伝送経路5を通して、当該巻取の巻取前処理が続行できないことを他装置に伝送する。
仕立て完了判定機構により、前処理が不調に終わった巻取であっても後続の装置に影響を及ぼすことはない。
【0027】
【実施例】
次に、実施例に基づいて、本発明を更に詳細に説明する。
【0028】
(実施例1)
図2に示した巻取前処理システムについて述べる。
図3から6に基づいて、本発明の巻取前処理システムの処理を説明する。
図3示した巻取倉庫1において、オペレータは、巻取を入庫口12から入庫する。この際、巻取識別用の識別子と、用紙の種類やメーカー、用紙幅、斤量、巻取径等の巻取固有の情報に加えて、鏡面ワンプの有無と、周面ワンプの有無と、仕立て処理が既に実施済みか否かを、制御装置11から入力する。
【0029】
入力された巻取の情報に基づき、処置情報割り付け機構111は、鏡面・周面のワンプの有無、仕立て処理の要・不要と合わせて、図11に示すような処置情報を割り付ける。割り付けた処置情報は、処置情報記憶部113に格納する。
【0030】
また、巻取倉庫1において、回収巻取搬送装置70を通して、収納口14から残紙を入庫する場合、巻取識別子と、巻取径と、残紙である旨を、制御装置11からオペレータが入力する。処置情報割り付け機構111は、残紙故に巻取前処理不要を意味する処置情報を割り付け直して、再度、処置情報記憶部113に再格納する。
【0031】
また、巻取倉庫1は、伝送経路5を通して印刷装置81又は、82又は、83から巻取出庫要求信号を受信した場合は、要求された巻取を出庫口13から巻取搬送装置61に対して出庫する。その際、処置情報伝送装置112は、処置情報記憶部113から、出庫する巻取の処置情報を、巻取識別子や巻取固有情報と対にして取りだし、伝送経路5を通して、鏡面処理装置2、周面処理装置3、仕立て装置4に伝送する。
【0032】
次に、図4の鏡面処理装置2の処理方法について説明する。
鏡面処理装置2は、巻取倉庫1から巻取搬送装置61を通して巻取が供給された場合、伝送経路5から受信した処置情報を、鏡面ワンプ切断・除去処理自動実行判定機構211に渡し、鏡面ワンプ切断・除去処理が実行可能か否かの判定を行う。
【0033】
鏡面ワンプ切断・除去処理自動実行判定機構211は、処置情報の鏡面ワンプの有無を表す部分を参照し、鏡面ワンプが無の場合、自動鏡面ワンプ切断・除去機構22を通さずに、巻取受け渡し機構23を使用して、巻取を巻取搬送装置62に供給する。
【0034】
鏡面ワンプが有の場合、自動鏡面ワンプ切断・除去機構22を使用して鏡面ワンプを自動で切断・除去する。
鏡面ワンプ切断・除去完了判定機構24は、鏡面ワンプの切断・除去が良好に終了した場合、巻取受け渡し機構23を使用して、巻取を巻取搬送装置62に供給する。
鏡面ワンプの切断・除去が不調に終わった場合、処理続行不可能信号伝送機構212から、伝送経路5を通して、当該巻取の巻取前処理が続行できないことを他装置に伝送する。
【0035】
次に、図5の周面処理装置3の処理方法について説明する。
周面処理装置3は、鏡面処理装置2から巻取搬送装置62を通して巻取が供給された場合、伝送経路5から受信した処置情報を、周面ワンプ切断・除去処理自動実行判定機構311に渡し、周面ワンプ切断・除去処理が実行可能か否かの判定を行う。
【0036】
周面ワンプ切断・除去処理自動実行判定機構311は、処置情報の周面ワンプの有無を表す部分を参照し、周面ワンプが無の場合、自動周面ワンプ切断・除去機構32を通さずに、巻取受け渡し機構33を使用して、巻取を巻取搬送装置63に供給する。
【0037】
周面ワンプが有の場合、自動周面ワンプ切断・除去機構32を使用して周面ワンプを自動で切断・除去する。
周面ワンプ切断・除去完了判定機構34は、周面ワンプの切断・除去が良好に終了した場合、巻取受け渡し機構33を使用して、巻取を巻取搬送装置63に供給する。
周面ワンプの切断・除去が不調に終わった場合、処理続行不可能信号伝送機構312から、伝送経路5を通して、当該巻取の巻取前処理が続行できないことを他装置に伝送する。
【0038】
次に、図6の仕立て装置4の処理方法について説明する。
仕立て装置4は、周面処理装置3から巻取搬送装置63を通して巻取が供給された場合、伝送経路5から受信した処置情報を、仕立て自動実行判定機構411に渡し、仕立て処理が実行可能か否かの判定を行う。
【0039】
仕立て処理自動実行判定機構411は、処置情報の仕立て処理の有無を表す部分を参照し、仕立て処理が無の場合、自動仕立て処理機構42を通さずに、巻取受け渡し機構43を使用して、巻取を巻取搬送装置63に供給する。
【0040】
仕立て処理が有の場合、自動仕立て処理機構42を使用して、自動で仕立て処理を行う。
仕立て処理完了判定機構44は、仕立て処理が不調に終わった場合、処理続行不可能信号伝送機構412から、伝送経路5を通して、当該巻取の巻取前処理が続行できないことを他装置に伝送する。
【0041】
各装置が処置情報によってそれぞれの処理内容を判定することにより、巻取の処理不要又は処理不可能な巻取についても、オペレータの手によらず、巻取前処理を継続することができる。
また、各自動処理の完了を判定することで、処理が不調に終わった巻取であっても後続の装置に影響を与えずに巻取前処理を続けることができる。
【0042】
(実施例2)
図12から14は、図2の巻取前処理システムにおいて、鏡面処理装置2、周面処理装置3、仕立て処理装置4に、鏡面処理装置停止機構25と、周面処理装置停止機構35と、仕立て装置停止機構45と、別処理督促機構26、36、46として表示灯を、各々付加したものである。図2から3、及び、図12から14に基づいて、説明する。
巻取倉庫の入出庫の処理内容は、実施例1と同じである。
【0043】
鏡面処理装置2において、鏡面ワンプ切断・除去処理自動実行判定機構211は、実施例1と同様に、処置情報の鏡面ワンプの有無表す部分を参照し、判定を行う。
鏡面ワンプが無の場合は、自動鏡面ワンプ切断・除去機構22を通さずに、鏡面処理装置停止機構25を使用して、鏡面処理装置を停止する。更に、別処理督促機構26によって、表示灯を点灯させて、オペレータが自動処理によらない別な作業で当該巻取を処理することを促す。
【0044】
周面処理装置3において、周面ワンプ切断・除去処理自動実行判定機構311は、実施例1と同様に、処置情報の周面ワンプの有無を表す部分を参照し、判定を行う。
周面ワンプが無の場合は、自動周面ワンプ切断・除去機構32を通さずに、周面処理装置停止機構35を使用して、周面処理装置を停止する。更に、別処理督促機構36によって、表示灯を点灯させて、オペレータが自動処理によらない別な作業で当該巻取を処理することを促す。
【0045】
仕立て装置4において、仕立て処理自動実行判定機構411は、実施例1と同様に、処置情報の仕立て処理の有無を表す部分を参照し、判定を行う。
仕立て処理が無の場合、自動仕立て処理機構42を通さずに、仕立て装置停止機構45を使用して、仕立て装置を停止する。更に、別処理督促機構46によって、表示灯を点灯させて、オペレータが自動処理によらない別な作業で当該巻取を処理することを促す。
【0046】
各装置が、処置情報によってそれぞれの処理内容を判定し、巻取の処理不要の場合、自動的に装置を停止し、別処理を督促することで、オペレータが常時監視する必要がない、巻取前処理システムを提供できる。
【0047】
【発明の効果】
本発明によれば、入庫時点で付加した処置情報に基づいて、各装置がそれぞれの処理内容を判定することで、巻取状態によらず自動処理が可能で、常時、オペレータが巻取と各装置を監視することがない、巻取前処理システム及び制御方法が提供できる。
また、処理続行不可能信号を伝送することで、後続の装置に影響を与えずに、巻取前処理を継続することができ、巻取前処理システムの稼動効率を上げることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の巻取前処理システムで取り扱う巻取の概要図である。
【図2】本発明の巻取前処理システムの構成図である。
【図3】本発明の巻取倉庫の構成図である。
【図4】本発明の鏡面処理装置の構成図である。
【図5】本発明の周面処理装置の構成図である。
【図6】本発明の仕立て装置の構成図である。
【図7】本発明の巻取倉庫の巻取入出庫の方法を示したフローチャート図である。
【図8】本発明の鏡面処理装置の処理制御方法を示したフローチャート図である。
【図9】本発明の周面処理装置の処理制御方法を示したフローチャート図である。
【図10】本発明の仕立て装置の処理制御方法を示したフローチャート図である。
【図11】本発明の巻取に関する情報と処置情報のレコード構成図である。
【図12】本発明の巻取前処理システムの鏡面処理装置において、自動停止し、オペレータに作業を督促する場合の構成図である。
【図13】本発明の巻取前処理システムの周面処理装置において、自動停止し、オペレータに作業を督促する場合の構成図である。
【図14】本発明の巻取前処理システムの仕立て装置において、自動停止し、オペレータに作業を督促する場合の構成図である。
【符号の説明】
1 巻取倉庫
11、21、31、41 制御装置
111 処置情報割り付け機構
112 処置情報伝送機構
113 処置情報記憶部
12 入庫口
13 出庫口
14 収納口
2 鏡面処理装置
211 鏡面ワンプ切断・除去処理自動実行判定機構
212、312、412 処理続行不可能信号伝送機構
22 自動鏡面ワンプ切断・除去機構
23、33、43 巻取受け渡し機構
24 鏡面ワンプ切断・除去完了判定機構
25鏡面処理装置停止機構
26、36、46 別処理督促機構
3 周面処理装置
311 周面ワンプ切断・除去処理自動実行判定機構
32 自動周面ワンプ切断・除去機構
34 周面ワンプ切断・除去完了判定機構
35 周面処理装置停止機構
4 仕立て装置
411 仕立て処理自動実行判定機構
42 自動仕立て処理機構
44 仕立て完了判定機構
45 仕立て装置停止機構
5 伝送経路
61、62、63、64 巻取搬送装置
70 回収巻取搬送装置
81、82、83 印刷機
Claims (2)
- 印刷機に供給するロール状に巻き取られた印刷用紙の前処理を行うシステムであって、巻取倉庫と、巻取倉庫から供給された巻取の保護材を自動切断・除去する鏡面処理装置と周面処理装置と、印刷機で自動紙継ぎを行うための両面テープ等の貼り付けを行う仕立て装置と、巻取倉庫および各装置間において巻取を搬送する巻取搬送装置と、各装置間で信号をやり取りする伝送経路とで構成され、
前記巻取倉庫が、巻取を入庫する際に、各巻取毎に必要な前処理を示した処置情報を割り付け、
前記巻取倉庫が、巻取を出庫する際に、巻取前処理を行う鏡面処理装置、周面処理装置、仕立て装置に、前記処置情報を伝送し、
前記鏡面処理装置が、巻取倉庫が伝送した処置情報に基づき、自動鏡面ワンプ切断・除去処理の実行可否を判定する機構と、処置情報の処理不要判定に基づき、自動鏡面ワンプ切断・除去処理を実行せずに、次の装置に巻取を受け渡すか、鏡面処理装置を停止させるか、オペレータに別の処理手段の実行を促すかする機構と、処置情報の処理必要判定に基づき、自動鏡面ワンプ切断・除去処理を行う機構と、自動鏡面ワンプ切断・除去の処理完了を判定する機構と、自動鏡面ワンプ切断・除去に失敗した場合に、当該巻取を後続の装置が処理しないように、後続の処理装置に処理続行不可能信号を伝送する機構と、を有し、
前記周面処理装置が、巻取倉庫が伝送した処置情報に基づき、自動周面ワンプ切断・除去処理の実行可否を判定する機構と、処置情報の処理不要判定に基づき、自動周面ワンプ自動切断・除去処理を実行せずに、次の装置に巻取を受け渡すか、周面処理装置を停止させるか、オペレータに別の処理手段の実行を促すかする機構と、処置情報の処理必要判定に基づき、自動周面ワンプ切断・除去処理を行う機構と、自動周面ワンプ切断・除去の処理完了を判定する機構と、自動周面ワンプ切断・除去に失敗した場合に、当該巻取を後続の装置が処理しないように、後続の処理装置に処理続行不可能信号を伝送する機構と、を有し、
前記仕立て装置が、巻取倉庫が伝送した処置情報に基づき、自動仕立て処理の実行可否を判定する機構と、処置情報の処理不要判定に基づき、自動仕立て処理を実行せずに、次の装置に巻取を受け渡すか、仕立て装置を停止させるか、オペレータに別の処理手段の実行を促すかする機構と、処置情報の処理必要判定に基づき、自動仕立て処理を実行する機構と、前記仕立て装置が、自動仕立て処理の処理完了を判定する機構と、前記仕立て装置が、自動仕立て処理に失敗した場合に、当該巻取を後続の装置が処理しないように、後続の処理装置に処理続行不可能信号を伝送する機構と、を有し、
ことを特徴とする巻取前処理システム。 - 巻取倉庫と、巻取倉庫から供給された巻取の保護材を自動切断・除去する鏡面処理装置と周面処理装置と、印刷機で自動紙継ぎを行うための両面テープ等の貼り付けを行う仕立て装置と、巻取倉庫および各装置間において巻取を搬送する巻取搬送装置と、各装置間で信号をやり取りする伝送経路からなる巻取前処理システムが巻取を処理する制御方法において、鏡面処理装置、周面処理装置、仕立て装置の各装置が、巻取倉庫が伝送した処置情報に基づき、巻取前処理を行うか否かを判定し、処理が必要な巻取の場合は、各装置が自動的に当該処理を行い、処理を行う必要がない場合は、自動で行う各装置の処理を行わずに、巻取を次装置に受け渡すか、各装置を停止させるか、オペレータに別作業を督促するかし、各装置が、自動処理に失敗した場合に、後続の処理装置に処理続行不可能信号を伝送し、当該巻取を後続の処理装置に処理させないことを特徴とする巻取前処理システムの制御方法。
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