JP4751527B2 - ロータリージョイント - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、流体通路が形成されたロータと、このロータを回転自在に保持すると共に流体通路に回動状態でも接続できる通路を設けたケース本体との通路継手用ロータリージョイントの改良に関する。特に、ロータに設けた通路を改良したロータリージョイントの技術分野に係わるものである。
【0002】
【従来の技術】
本発明に関する先行技術として,図6及び図7に示す流路付きロータリージョイントが存在する。図6は、この流路付きロータリージョイント100の断面図である。又、図7は、図6の軸方向正面図である。
【0003】
図6及び図7において、流路付きロータリージョイント100を構成する一方のロータ101は、大径の1本の軸に形成されている。そして、図7に示すように、大径の第1通路102Aが、ドリル加工により、中心側の三角点の位置に3個の通路に形成されている。この各第1通路102Aを形成した残りの部分に小径の第2通路102Bが6個の通路に形成されている。
これらの第1通路102Aと第2通路102Bは、軸方向の長さを相違させて径方向に貫通するように形成されている。この軸方向の通路102A、102Bの長さが相違するのは、シール装置130の大きさとの関係から径方向の各通路の間隔をとらなければならないためである。
【0004】
このロータ101は、図示下端部104に取付ねじ103が形成されており、この取付ねじ103にボルト109を螺合して取付用フランジ105が下端部104に取り付けられている。このフランジ105の外周側にはボルト用穴108が形成されていおり、ボルト用穴108を介して図示省略の流体を処理する回転装置に取り付けられる。この回転装置としては、例えば、シリコンウェハの表面研磨を行うロータリージョイント付きCMP装置、或いは撹拌機内に液体や空気を供給すると共に、撹拌するロータリージョイント付き撹拌装置などが存在する。
【0005】
このロータ101の外周には、間隙を形成して嵌挿すると共に、相対回動する本体110が設けられている。この本体110は、ロータ101に対し、両端に設けられている軸受106を介して回動自在に配置されている。又、本体110には、ロータ101に設けられている各通路102A、102Bと連通する連通路112がそれぞれ設けられている。この各連通路112には、各流体給排装置200、210、220、230,240、250、・・・と配管を介して連結できるように管用ねじ113が設けられている。
【0006】
更に、本体110とロータ102との間には、各通路102A、102Bと各連通路112とを連通に接続するため、連通接続室120に特殊なパッキンやメカニカルシール等のシール装置130を設けて連通接続室120から外部へ流体が漏れるのを防止している。このシール装置130は、各連通接続室120ごとに設けなければならないので、このシール装置130の個数が増加する。このためにシール装置130の全体の摺動抵抗も大きくなるので、駆動するモータも大きくされている。
【0007】
更に、本体110は、連通接続室120内にシール装置130等を装着しなければならないために、シール装置130を装着するごとに分割体に形成されている。このために本体110は、各本体部分110Aの集合体に形成されている。各本体部分110Aは、各Oリングを介して各々のソケットねじ114により軸方向へ1個づつ結合し、本体部分110Aが集合した組立型の本体110に形成されている。
【0008】
又、通路102A、102Bと連通路112との接続間には、回転リングがロータ101にシールを介して固着されている箇所と、固定環133がシールを介して固着されている箇所とがあるが、この固定環133及び回転リングには接続通路132が設けられている。この接続通路132を介して両通路102A、102B、112は連通に接続されている。
各連通接続室120は各シール装置130によりシールされて密封室に構成されている。このために、ロータ101が回転しても各通路102A、102Bと連通路112とを連通する接続通路132は、連通接続室120により流体が漏れないように密封されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
上述のように構成されたロータリージョイント100に於いては、図7に示すように、多数の供給する第1通路102Aと排出する第2通路102Bとを各通路の設定流量に応じてロータ101の軸方向に形成する必要が生じた場合に、又は、設定された流量に第2通路102Aを形成する場合に、ロータ101が大径になるおそれが生じてくる。
更に、ロータ101に形成されている各通路102A、102Bと各連通路112との接続通路132をシールするために、シール装置130の取付面積の関係から、ロータ101の周面に形成された各通路102A、102Bの軸方向に配置された間隔を離して配置しなければならない。このために、ロータ101の軸方向の長さが各通路102A、102Bの個数に応じて長くなる。
この様にロータ101の径と軸とが通路の個数に応じて増加すことになるので、それに応じて重量が級数的に増加する。このために、ロータ101を回動させるための動力エネルギーが増大することになるので、エネルギーを常に消費することになるから、無駄なコストを上昇させることになる。
【0010】
更に、第1通路102A及び第2通路102Bに各シール装置130を取り付けなければならないが、シール装置130の数が増加すればするほど、摺動抵抗も増大することになる。このために、メカニカルシールのような高性能で高価なシール装置を用いなければならなくなる。このためにシール装置130のコストを増大させることになる。
【0011】
更に又、前述したようにシール装置130を取り付ける関係から、本体110をシール130の数に応じて分割しなければならなくなる。そのために、本体110の加工工数が増大すると共に、組み立て作業が増加する。更に、この組立に応じてOリング等の部品点数が増加する。更には、ロータの大径になるにつれて本体110自身も大型化し、技術の進歩に応じて小型化する処理装置等に取り付けられない問題が生じてくる。
【0012】
本発明は、上述のような問題点に鑑み成されたものであって、その技術的課題は、ロータリージョイントのロータの全体を小型化し、軽量化を図ることにある。 又、ロータを回動するエネルギーを低減すると共に、ロータの小径に伴うシール部の直径を小さくして摺動面積の縮小により摺動抵抗を減少し、作動させる動力エネルギーを全体的に減少することにある。
【0013】
更にロータリージョイント、の相対回転する箇所の接続通路を少なくして構造を単純にし、シール部が配置される取付構造を単純にして加工を容易にすることにある。
同時に、安価なシール装置を利用可能にし、且つ確実にシール能力を発揮できるようにすることにある。
更には、流体通路を多数設けなければならない構造に於いても、シール装置の部品点数を少なくすると共に、通路を単純化してロータリージョイントの機能向上のための設計変更を容易にすることにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】
本発明は上述のような技術的課題を解決するために成されたものであって、その課題を解決するための手段は以下のように構成されている。
【0015】
本発明のロータリージョイントは、軸方向の第1通路部(3A1)を有する第1通路(3A)と前記第1通路部(3A1)の外周に複数の第1通路部分(3B1)を有すると共に前記第1通路部分(3B1)に連通して軸方向の長さがほぼ同一の周面で外部に連通する第2通路部分(3B2)を有するロータ(2)及び前記ロータ(2)と相対回動自在に嵌装して前記第1通路(3A)と連通する第1連通路(13A)を有すると共に前記第2通路部分(3B2)と連通する第2連通路(13B)を有するケース本体(10)を具備し、前記第2通路部分(3B2)と前記第2連通路(13B)との間には環状溝に形成された第2接続通路(20B)を有すると共に前記第2接続通路(20B)の両側の前記ロータ(2)と前記ケース本体(10)との対向周面間(21)にシール部(30、30)を有し、
前記ロータ(2)に形成された第2通路部分(3B2)が環状溝に形成されて前記第2接続通路(20B)を構成してあることを特徴とする。
【0016】
本発明のロータリージョイントでは、ロータの軸方向へ第1通路部の外周に複数の第1通路部分を有するので、ロータの径方向断面積に対して通路が有効に配置できるから、ロータの直径を最小に形成することが可能になる。同時に、第2通路は、軸方向1カ所の環状溝を成す第2接続通路で接続されるので、軸方向の長さを短くすることが可能になる。
更に、1例として、第2接続通路は1箇所であるから、この第2接続通路をシールするシール部も2個でシールすることが可能になるので、シール部の点数も少なくなり、ロータの摺動抵抗も減少させることが可能になる。更に、ロータの小型化はロータを回動する動力を小さくするから、エネルギーを低減することが可能になる。
【0017】
又、第2接続通路は環状溝に形成されているから、シール部の配置が簡単になり、安価なシール部、例えば、パッキンなどを利用して密封効果を発揮させることができる。更に、ロータの小型化ロータリージョイントは全体を小型にするから、小型装置や取り付け場所の狭いところに取付を可能にし、用途範囲を拡大することが可能になり、多くの装置に利用できる。
【0018】
好ましくは、本発明のロータリージョイントは、前記第1通路部(3A1)の直径より小径の前記第1通路部分(3B1)が環状溝に形成された前記第2通路部分(3B2)に貫通しているものである。
【0019】
この場合、第1通路部より小径の第1通路部分が外周に配置されてロータの直径断面積を通路として最適に活用できるから、ロータリージョイントの直径を小径に形成することが可能になる。又、第1通路部分が環状溝を成す第2通路部分に全て連通しているから、ロータの長さも短形にすることができる。従って、ロータ全体の直径及び長さを小型にできることは、ケース本体も小径にできるから、ロータリージョイント全体を小型にすることが可能になる。
更に、第2通路部分が一カ所にした第2接続通路に連通できることは、第2接続通路をシールするシール部の個数を最小にすることが可能になるから、全体の通路構造を単純にすると共に、その加工を容易にし、生産コストを低減することが可能になる。更には、シール部の個数を最小にできることは、ロータの摺動抵抗を最小にするから、消費作動エネルギーを最小にすることができる。
【0022】
好ましくは、本発明のロータリージョイントは、前記シール部(30)がゴム状弾性材製のパッキン(30A)により構成されているものである。
【0023】
この場合、シール部の取付構造を簡単にし、シール部による摺動抵抗を低減できると共に、シール部を安価に購入することができる。
【0024】
好ましくは、本発明のロータリージョイントは、前記第1通路(3A)と前記第1連通路(13A)との間の第1接続通路(20A)が環状溝に形成されて前記ケース本体(10)に有すると共に、前記第1接続通路(20A)の両側の前記対向周面間(21)にゴム状弾性材製のパッキン(30)を有するものである。
【0025】
この場合、第1連通路と第1接続通路を同一に加工することが可能で、位置取り関係から機械加工が容易になる。更に、第2通路部分と第1接続通路との配置関係からロータの外径が更に小径にできることになる。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係わる実施の形態についてのロータリージョイントを図面に基づいて詳述する。尚、以下に説明する図面は、発明を説明するための設計図であって、説明にための補助的な概念図ではない。
【0027】
図1は、本発明に係わる第1の実施の形態を説明するために示すロータリージョイント1Aの断面図である。又、図2は、図1の軸方向正面図である。
図1に於いて、符号2は、ロータである。ロータ2は、外形が軸状に形成されており、図2に示すように中心に大径の第1通路3Aが形成されている。この第1通路3Aは、軸方向の第1通路部3A1とロータ2の途中より外径方向に貫通する第2通路部3A2から構成されている。
【0028】
又、ロータ2に於ける第1通路部3A1の外周には第1通路部3A1の直径より小径の第1通路部分3B1が周方向に沿って等配に複数個形成されている。そして、第1通路部分3B1の端部が環状溝に形成された第2通路部分3B2に貫通している。第2通路部分3B2はロータ2の外周に環状溝を形成したものである。
この第2通路部分3B2の環状溝の幅は、第1通路部分3B1を流れる全体の流量に対応して決定される。
この第2通路部分3B2は、環状溝に形成せずに、第1通路部分3B1の一端から外方へ90°折り曲げた形に形成しても良い。即ち、第2通路部分3B2は、各第1通路部分3B1の軸方向長さのほぼ同一の端部位置で放射方向外部に貫通させた形状にするものである。そして、その第2通路部分3B2の外方端部は後に述べる第2接続通路20Bと連通するようにすると良い。
尚、第1通路部3A1の流量断面積と第1通路部分3B1の合計流路断面とを互いに流体の往復通路に形成する場合に、往復の通路の流速を一定にする必要があるときは、同一断面積にしなければならない。しかし、第1通路部分3B2はロータの外周に沿って形成するので、第1通路部分3B2の合計流通断面積は大きくなるから、ロータの径は大径にならない。
【0029】
次に、ロータ2の外周面には、ケース本体10の内周面が摺動自在に嵌装している。このロータ2とケース本体10との間には、ロータ2の両端に設けられた軸受33、33により摺動自在に構成されている。このケース本体10には、第1通路3Aと連通する第1連通路13Aが設けられている。更に、ケース本体10の第1連通路13A外方には、外部の供給装置と連結できる第1管用ねじ17A(以下、図3参照)が形成されている。そして、第1管用ねじ17Aに螺合された配管は供給装置の1例である流体供給用ポンプ60などに接続される。
【0030】
更に、ケース本体10には、第2通路3Bと連通する第2連通路13Bが設けられている。この第2連通路13Bにも第1連通路13Aと同様に第2管用ねじ17Bが設けられている。この第2管用ねじ17Bに接続された配管は、空気ポンプ等の流体回収ポンプ65等に接続される。
【0031】
第2接続通路20Bは、第2通路部分3B2と第2連通路13Bとの間に形成されている。図1に於いては、第2接続通路20Bがケース本体10の内周面に環状溝に形成されている。この第2接続通路20Bは、ロータ2に形成することもできる。図1に示すように第2通路部分3B2を環状溝に形成した場合には、第2接続通路20Bを形成することなく、第2通路部分3B2により第2接続通路20Bを兼用することができる。
又、第1通路3Aと第1連通路13Aとの間にも環状溝に形成された第1接続通路20Aが形成されている。この第1接続通路20Aは、ケース本体10に設けられているが、ロータ2に設けることもできる。
【0032】
ロータ2は、ケース本体10に遊嵌状態で軸受33により回動自在に支持されている。この第2接続通路20Bの両側には、それぞれケース本体10の内周面11にパッキン30A用の取付環状溝12が形成されている。この取付環状溝12には、シール部30の1種のアクリルゴム、フッ素ゴム、更にはフッ素樹脂材、例えば、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)等のシール材製のパッキン30Aが嵌合している。そして、ロータ2の外周面4とケース本体10の内周面11との間の対向周面間21を密封している。
【0033】
更に、第1接続通路20Aの両側のケース本体10の内周面11に設けられた取付環状溝12、12にもシール部30が設けられている。これらの各シール部30は、例えば、内周にPTFE材製のシールリングを形成し、このシールリングの外周面にゴムリングを嵌着してパッキン30Aに形成したものである。このパッキン30Aにより、第1接続通路20Aの両側に於けるロータ2の外周面4と、ケース本体10の内周面11との間の対向周面間21を密封している。
更には、一方の軸受33側に形成された第3通路15に連通する流体室16には、端面シール35が設けられており、例えば、ロータリージョイント1Aの内部を冷却するために、図5に図示する冷却装置80から第3通路15を介して導入される冷却水等をシールするように構成されている。或いは、ドレン39のように、シール部30から流体が漏洩したときの排水用にすることができる。
【0034】
図3は、本発明に係わる第2の実施の形態を示すロータリージョイント1Bの断面図である。又、図4はロータ2の軸方向の正面図である。
図3に於いて、第1通路3Aを構成する一部の第1通路部3A1の外周には第2通路3Bを構成する一部の第1通路部分3B1が形成されている。この点は前述と同一であるが、第1通路部分3B1が多数個に渡るときは、ロータ2の外周面に放射状に溝を形成し、そのロータ2の外周側にカラー14を嵌着して溝の部分を第1通路部分3B1に形成する。この様にして第1通路部分3B1を形成すると、第1通路部分3B1の加工が極めて容易になる。又、多数の第1通路部分3B1を形成できてロータ2を小径にすることが可能になる。
【0035】
次に、その第1通路部分3B1の先端部は、キリ孔状の第2通路部分3B2に連通している。この第2通路部分3B2は、図3及び図4から明らかなように、第1通路部分3B1から各々径方向へ放射状に形成したものがある。この場合には、環状溝の第2接続通路20Bがケース本体10に設けられている。又、第2通路部分3B2は、図1と同様に環状溝に形成しても良い。
その他の構成は、図1に示すロータリージョイント1Aとほぼ同様である。尚、図示左側の第3通路15は、作動流体が漏洩した場合の排出通路となるものであるが、必要に応じて冷却通路39に使用されることもある。
【0036】
図5は、本発明に係わる1実施例を示すものであって、図1に示す第1ロータリージョイント1Aと、図3に示す第2ロータリージョイント1Bとをウェハポリッシングを行うCMP装置に取り付けた側面図である。このCMP装置に取り付けた各ロータリージョイント1A、1Bを以下に説明する。
【0037】
CMP装置は、図示するように構成されている。図5に於いて、40はシリコンウェハSを載置して加工する回転テーブルである。この回転テーブル40は、第1回転軸41に連結されてP1方向に回転する。同時に、図3に示す第2ロータリージョイント1Bを装備したパッド支持体53は、図示するX方向に進退移動する。更に、パッド支持体53に支持されている図示省略の駆動モータにより回転する研磨パッド54が、パッド支持体53の下部に取り付けられている。この研磨パッド54は、パッド支持体53と研磨パッド54に連結している第2回転軸55によりP2方向へ回動する。そして、研磨パッド54は、回動しながらシリコンウェハ上をX方向に移動して研磨加工を行う。
【0038】
パッド支持体54に設けられている第1給排通路58は、配管により研磨液を圧送する給排装置70と連通されている。更に、この第1給排通路58は、第2ロータリージョイント1Bの第1連通路13Aに連通すると共に、第1通路3Aに回動状態で連通可能になる。
又、第2ロータリージョイント1Bの第1通路3Aは、第2回転軸55に設けられている第2給排通路56に連通すると共に、研磨パッド54の噴射通路51に連通する。
【0039】
そして、給排装置70から圧送される研磨液を第1給排通路58を通して第2ロータリージョイント1Bの第1接続通路20A(図3参照)へ送り、第2ロータリージョイント1Bで回転するロータ2の第1通路3Aから、同様に回転する第2回転軸55の第2給排通路56を介して研磨パッド54の噴射通路51に圧送する。そして、噴射通路51からシリコンウェハSの上面に研磨液を噴射してシリコンウェハSの表面研磨加工を行う。
【0040】
同時に、パッド支持体54に設けられている第1流体通路59は、配管により空圧の流体供給装置75に連通されている。更に、第1流体通路59は第2ロータリージョイント1Bの第2接続通路20Bに連通している。この第2接続通路20Bは、ロータ2の第2通路3Bに回転状態でも連通する。そして、第2通路3Bから回転する第2回転軸55の第2流体通路57に連通すると共に、第2流体通路57から研磨パッド54の第2噴射通路52に連通して空気圧を噴射し、第1噴射通路51から噴射される研磨液を均一に分散させる作用をする。同時に、研磨した研磨液をシリコンウェハS、回転テーブル40の上面等から素早く排除させる。
【0041】
これらの空気圧の噴射は、研磨液を素早く均一に分散させる必要から、多数の第2通路3Bを介して行うか否かにその加工精度及び品質がかかっている。
又、給排装置70により、研磨液等が第1給排通路58を介して第1通路3Aに圧送され、第2ロータリージョイント1Bにより回転状態でも研磨パット54の第1噴射通路51に研磨液を供給するが、これらの作動は、供排装置70の正圧作動により研磨パット部54とシリコンウェハSとの間に流体供給装置75からの圧搾空気と共に、研磨液を噴射させて、研磨パット部54を回転させながらパット支持体53によりシリコンウェハSの上面を往復移動してシリコンウェハSを研磨するものである。尚、研磨パッド部54は、加工前後の作業のために、Y方向に上下移動する。
【0042】
更に、研磨終了後は、給排装置70の研磨ポンプを吸引作動に切り替えて第1噴射通路51に残留する研磨液を吸引排出し、シリコンウェハSの表面に滴下しないように素早く処理する。
又、多数の集合体の第2通路3Bによる加圧空気の噴射は、研磨液を素早く均一に分散させる効果があり、多数の第2通路3Bを介して行うか否かにその加工精度及び品質がかかっている。本発明の第1又は第2ロータリージョイント1A、1Bは、多数の第2通路3Bを形成できるから、この様な用途に優れた効果を発揮する。
【0044】
次に、回転テーブル40の下部には、図示省略のモータにより駆動される第1回転軸41が設けられている。この第1回転軸41には、冷却水用の供給通路42と冷却水用の回収通路43が設けられている。更に、第1回転軸41の下部には第1ロータリージョイント1Aが設けられている。
又、第1回転軸41の供給通路42と第1ロータリージョイント1Aの第1通路3A(図1参照)が連通すると共に、回収通路43と第2通路3B(図1参照)が連通する。そして、固定された第1ロータリージョイント1Aの第1通路3Aと回転する第1回転軸41の供給通路42は回転状態でも連通する。
【0045】
更に、この供給通路42に接続された流体供給用ポンプ60から回転テーブル41に設けられた冷却回路44に、回転又は被回転状態に係わらず、冷却水を供給することが可能になる。そして、回転テーブル41に冷却水が送られてシリコンウェハSや回転テーブル41が冷却される。
【0046】
これらの冷却水は回転テーブル41の冷却回路44に対して十分に供給しなければならないが、ロータリージョイント1のように取付上小型にしなければならない回転継ぎ手では、冷却水の供給通路を大きくするとロータ2が大径になる。更に、回収通路43も供給通路42の流量断面積と同等以上にしなければならないから、更に大径になる。しかし、第1通路3Aの周りに小径の第2通路3Bを配置することにより、ロータ2の径を小径にすることが可能になり、冷却通路として優れた効果を発揮する。
【0047】
更に、研磨終了後は、給排装置70の研磨ポンプを吸引作動に切り替えて第1通路3Aに残留する研磨液を吸引排出し、シリコンウェハSの表面に滴下しないように素早く処理することが可能となる。
【0048】
【発明の効果】
本発明に係わるロータリージョイントによれば、以下のような効果を奏する。
【0049】
本発明のロータリージョイントによれば、ロータに有する大径の第1通路部の外周に多数の第1通路部分を形成しているので、各第1通路部と第1通路部分の流量断面積を、往復の流速の関係から、同一断面積にしなければならないときでも、或いは、第1通路部分の流路断面積を第1通路部のそれより大きくしなければならない時でも、ロータの直径を小径に形成できる効果を奏する。
同時に、多数の第1通路部分を第2通路部分に集中して連通させる構成により、ロータの軸方向の長さが短形にできる効果を奏する。そして、ロータリージョイント全体を小型化にすることができると共に、シール部も含めて部品点数を低減し、且つ、用途に於いても小型化を可能にして微細な加工装置等に取り付けることを可能にする効果が期待できる。
【0050】
更に、接続通路で流路を集中できる構成は、シール部の個数を低減できると共に、シール部が配置される通路の連通構造を単純にし、且つ、シール部の摺動抵抗も小さくすることができる効果を奏する。又、ロータの軽量化により動力の省エネルギーにも貢献する。
【0051】
本発明のロータリージョイントによれば、第1通路部より小径の第1通路部分が外周に配置された場合には、ロータの直径断面積が最大に活用できるから、ロータリージョイントの直径を小径に利用することが可能になる。又、第1通路部分が環状溝を成す第2通路部分に全て連通しているから、ロータの長さも短形にすることができる。しかも、ロータの強度はその割に低下しない。従って、ロータ全体の直径及び長さを小型にできる効果を奏する。又、ケース本体もロータにつれて小形にできるから、ロータリージョイント全体を小型にすることが可能になり、軽量化が期待できる。
【0052】
更に、多数の第1通路部分が一つの第2通路部分に連通できるから、一つの第2通路部分に連通する一つの第2接続通路をシールするシール部の個数も最小にすることが可能になる。そして、シール部を設けた全体の通路構造を単純化できると共に、シール部の取付構造の加工を容易にし、生産コストを低減することが可能になる。
更には、シール部の個数を最小にできるので、シール部の摺動摩擦に伴うロータの摺動抵抗を最小にできるから、ロータを作動させる動力エネルギーを低減する効果が期待できる。
【0054】
本発明のロータリージョイントによれば、ゴム状弾性材製のパッキンとすることにより、シール部の取付構造が簡単になり、同時に、摺動抵抗も小さくできる効果を奏する。そして、シール部を安価にすることができる。
【0055】
本発明のロータリージョイントによれば、第1接続通路を環状に形成することで、第1連通路と第1接続通路を同一に加工することが可能で、位置取り関係から機械加工が容易にして加工費を低減できる効果を奏する。
更に、第2通路部分と第1接続通路との配置関係からロータの外径が更に小径にできる効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施の形態に係わるロータリージョイントの断面図である。
【図2】図1のロータの軸方向の正面図である。
【図3】本発明の他の実施の形態に係わるロータリージョイントの断面図である。
【図4】図3のロータの軸方向の正面図である。
【図5】本発明のロータリージョイントを装着したCMP装置の側面図である。
【図6】従来技術ロータリージョイントのの断面図である。
【図7】図6のロータの軸方向の正面図である。
【符号の説明】
1ロータリージョイント
1A 第1ロータリージョイント
1B 第2ロータリージョイント
2 ロータ
3 通路
3A 第1通路
3B 第2通路
3A1 第1通路部
3A2 第2通路部
3B1 第1通路部分
3B2 第2通路部分
4 外周面
10 ケース本体
11 内周面
12 取付環状溝
13A 第1連通路
13B 第2連通路
14 カラー
16 流体室
17A 第1管用ねじ
17B 第2管用ねじ
20A 第1接続通路
20B 第2接続通路
21 対向周面間
30 シール部
30A パッキン
33 軸受
35 端面シール
37 Oリング溝
60 流体供給ポンプ
65 流体回収ポンプ
70 給排装置
1 流体供給装置

Claims (4)

  1. 軸方向の第1通路部(3A1)を有する第1通路(3A)と、前記第1通路部(3A1)の外周に複数の第1通路部分(3B1)を有すると共に前記複数の第1通路部分(3B1)に連通して軸方向の長さがほぼ同一の周面で外部に連通する第2通路部分(3B2)と、を有するロータ(2)と、
    前記ロータ(2)が相対回動自在に嵌装して前記第1通路(3A)と連通する第1連通路(13A)を有すると共に前記第2通路部分(3B2)と連通する第2連通路(13B)を有するケース本体(10)と、を具備し、
    前記第2通路部分(3B2)と前記第2連通路(13B)との間には環状溝に形成された第2接続通路(20B)を有すると共に前記第2接続通路(20B)軸方向両側の前記ロータ(2)と前記ケース本体(10)との対向周面間にシール部(30A)有し、
    前記ロータ(2)に形成された第2通路部分(3B2)が環状溝に形成されて前記第2接続通路(20B)を構成してあることを特徴とするロータリージョイント。
  2. 前記第1通路部(3A1)の直径より小径の前記第1通路部分(3B1)が環状溝に形成された前記第2通路部分(3B2)に貫通していることを特徴とする請求項1に記載のロータリージョイント。
  3. 前記シール部(30A)がゴム状弾性材製のパッキンにより構成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のロータリージョイント。
  4. 前記第1通路(3A)と前記第1連通路(13A)との間の第1接続通路(20A)が環状溝に形成されて前記ケース本体(10)に有すると共に前記第1接続通路(20A)軸方向両側の前記対向周面間にゴム状弾性材製のパッキン(30A)を有することを特徴とする請求項1に記載のロータリージョイント。
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