JP4750834B2 - 貯湯式給湯暖房装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ヒートポンプ熱源機を用いて給湯用水を沸き上げ、貯湯タンクに溜めながら給湯を行うと共に、貯湯タンク内の湯を用いてブラインを加熱し、その加熱されたブラインを暖房器具に循環させて暖房や乾燥などを行う貯湯式給湯暖房装置に関するものである。
図7は、従来の貯湯式給湯暖房装置1の構成を示す模式図である。従来の装置では、一般的に図7に示すような回路で給湯暖房が行われている。まず、給湯用の高温水を貯湯する貯湯タンク7と、図示しない冷媒圧縮機・冷媒水熱交換器・膨張弁および冷媒空気熱交換器を有する冷媒回路を備えたヒートポンプ熱源機1aとが有り、給湯水加熱回路K1にて貯湯タンク7の下部から取り出した低温水をヒートポンプ熱源機1aによって沸き上げ、その沸き上げた高温水を貯湯タンク7の上部に戻して貯えると共に、その高温水を用いて給湯を行っている。
また8は、高温水を1次側8aに流通させて2次側8bのブラインを加熱する水ブライン熱交換器であり、ブライン加熱回路K2にて貯湯タンク7の上部から取り出した高温水を水ブライン熱交換器8に流通させた後、貯湯タンク7の下部に戻している。そして、ブライン循環回路Bにて水ブライン熱交換器8で加熱されたブラインを暖房器具10との間で循環させて暖房や乾燥などを行っている。尚、図示しない制御装置は、給湯および冷媒回路・給湯水加熱回路K1・ブライン加熱回路K2・ブライン循環回路Bの循環を制御するものである。
近年、床暖房パネルに高効率タイプが出てきている。床暖房パネルとは、床暖房用として住居居室の床板下に配置する配管パネルである。図8は、床暖房パネルにおけるブライン流量と発生熱量との関係を示すグラフである。図8からも分かるように、従来のブライン温度よりも低い温度のブラインで、床表面が充分に暖まるようになっている。
そのため、従来の貯湯式給湯暖房装置では、貯湯タンク内の高温湯(70℃〜90℃)で床暖房パネルへ低温度供給する場合、熱源水循環ポンプの回転数を極端に少なくしているが、安定した低温度供給ができないという問題がある。本発明は、この問題に鑑みて成されたものであり、その目的は、従来の床暖房パネルで使用する高温度から高効率タイプの床暖房パネルで使用する低温度まで、幅広い温度の熱源水を自在に安定供給することのできる貯湯式給湯暖房装置を提供することにある。
本発明は上記目的を達成するために、下記の技術的手段を採用する
請求項1に記載の発明では、給湯用の高温水を貯湯する貯湯タンク(7)と、貯湯タンク(7)の下部から取り出した低温水をヒートポンプ熱源機(1a)によって沸き上げ、その沸き上げた高温水を貯湯タンク(7)の上部に戻す給湯水加熱回路(K1)と、高温水を1次側に流通させて2次側のブラインを加熱する水ブライン熱交換器(8)と、貯湯タンク(7)の上部から取り出した高温水を水ブライン熱交換器(8)に流通させた後、貯湯タンク(7)の下部に戻すブライン加熱回路(K2)と、水ブライン熱交換器(8)にて加熱されたブラインを暖房器具(10)との間で循環させるブライン循環回路(B)と、ヒートポンプ熱源機(1a)、ブライン加熱回路(K2)およびブライン循環回路(B)の作動と循環とを制御する制御手段(30)とを備えた貯湯式給湯暖房装置において、
水ブライン熱交換器(8)から貯湯タンク(7)への復路から分岐し、貯湯タンク(7)をバイパスする短絡路(16)と、水ブライン熱交換器(8)で熱交換され、短絡路(16)を通過した熱源水と、貯湯タンク(7)からの熱源水とを混合させるとともに制御手段(30)によって制御される混合手段(15)とを有し、混合手段(15)と水ブライン熱交換器(8)との間から給湯路(17)を分岐させたことを特徴としている。
この請求項1に記載の発明によれば、貯湯タンク(7)からの高温水にブラインを加熱した後の戻り温水を混合させることにより、低い温度の熱源水として供給することが可能となる。これにより、幅広い温度の熱源水を自在に安定供給することができることとなる。また、混合手段(15)と水ブライン熱交換器(8)との間から給湯路(17)を分岐させたことにより、混合手段(15)によって従来の中温水混合弁(12)を兼ねることができ、混合弁の数を少なく構成することができる。
これは、従来の中温水混合弁(12)での調整温度が35℃〜50℃程度であり、本発明の暖房用熱源水の混合手段(15)での調整温度と同等であることより兼用が可能となる。仮に給湯設定温度より暖房設定温度を低く制御していたとしても、給湯時には給湯温度に応じた温度へ上昇させ、熱源水循環ポンプ(9)によって暖房用熱源水の流量を調整することが可能であるため、給湯も暖房も両立させることができる。
また、請求項2に記載の発明では、請求項1に記載の貯湯式給湯暖房装置において、復路の短絡路(16)分岐点に第1流路切換手段(18)を設けるとともに、短絡路(16)と貯湯タンク(7)の中間部(7g)とを連通させたことを特徴としている。この請求項2に記載の発明によれば、ブラインを加熱した後の戻り温水を、温度によって貯湯タンク(7)の中間部(7g)に戻すのか下部(7e)に戻すのかを第1流路切換手段(18)によって切り換えられる。
そのうえ、混合手段(15)は従来の中温水混合弁(12)を兼ねて貯湯タンク(7)の中間部(7g)から中温水を取り出して使うこともできるし、第1流路切換手段(18)と短絡路(16)からのブラインを加熱した後の戻り温水を使うこともできる。このように貯湯タンク(7)からの出湯位置や戻し位置、なおまた貯湯タンク(7)をバイパスさせることも選択できるようになるため、効率良く湯を使って幅広い温度の湯を給湯にもブライン加熱にも自在に供給することができるようになる。
また、請求項3に記載の発明では、請求項2に記載の貯湯式給湯暖房装置において、ヒートポンプ熱源機(1a)と貯湯タンク(7)上部(7c)との間の給湯水加熱回路(K1)に第2流路切換手段(19)を設けるとともに、第2流路切換手段(19)から分岐させた分岐路(20)を、短絡路(16)と貯湯タンク(7)の中間部(7g)とを連通させた部分と連通させたことを特徴としている。
この請求項3に記載の発明によれば、上記請求項2に記載した自由度に加え、ヒートポンプ熱源機(1a)で沸き上げた湯の貯湯位置を、温度によって貯湯タンク(7)の上部(7c)に流入させるか中間部(7g)に流入させるかを第2流路切換手段(19)によって切り換えられる。そのうえ、分岐路(20)と短絡路(16)とによって貯湯タンク(7)をバイパスさせ、ヒートポンプ熱源機(1a)で沸き上げた湯を直接給湯やブライン加熱にまわすこともできるようになる。これにより、効率良く湯を作って使い、幅広い温度の湯を給湯にもブライン加熱にも自在に供給することができるようになる。
また、請求項4に記載の発明では、請求項1に記載の貯湯式給湯暖房装置において、
水ブライン熱交換器(8)および前記混合手段(15)よりも上流側において給湯水加熱回路(K1)とブライン加熱回路(K2)とを接続し、その接続点に給湯水加熱回路(K1)、ブライン加熱回路(K2)および貯湯タンク(7)上部(7c)のそれぞれの間での連通を切り換える第3流路切換手段(21)を有することを特徴としている。
この請求項4に記載の発明によれば、簡素な構成で、貯湯タンク(7)をバイパスさせてヒートポンプ熱源機(1a)で沸き上げた湯を直接給湯やブライン加熱にまわすこともできるようになる。これにより、効率良く湯を作って使い、幅広い温度の湯を給湯にもブライン加熱にも自在に供給することができるようになる。ちなみに、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示す一例である。
参考例
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて詳細に説明する。図1の(a)は本発明の参考例における貯湯式給湯暖房装置1の全体構成を示す模式図であり、(b)は参考 のバリエーションを示す部分図である。本参考例での貯湯式給湯暖房装置1は、超臨界ヒートポンプサイクルを用いて給湯用水を高温(本参考例では70℃〜90℃)に加熱して貯湯しながら給湯を行うと共に、加熱した温水を用いて熱交換媒体となる不凍液などのブラインを中間温度(本参考例では35〜50℃)に加熱して、そのブラインを住居内の暖房、例えば床暖房などに利用するものである。
尚、超臨界ヒートポンプサイクルとは、高圧側の冷媒圧力が冷媒の臨界圧力以上となるヒートポンプサイクルを言い、例えば二酸化炭素・エチレン・エタン・酸化窒素などを冷媒とするヒートポンプサイクルである。給湯装置1は大きく分けて、主に後述する冷凍サイクル機器が収納されたヒートポンプ熱源機1aと、主に貯湯タンク7が収納されたタンクユニット1bと、当実施例の場合は床暖房ユニット1cとよりなる。
また、ヒートポンプ熱源機1a内は、大きく分けてヒートポンプサイクルの冷媒回路Rと、給湯関係の給湯水加熱回路K1とで構成されている。まず冷媒回路Rは、冷媒を圧縮する冷媒圧縮機2と、給湯用水の加熱手段である冷媒水熱交換器3と、冷媒減圧手段である膨張弁4と、大気から吸熱するための冷媒空気熱交換器5とを環状に接続して構成され、冷媒として臨界温度の低い二酸化炭素(CO)が封入されている。
冷媒圧縮機2は、内蔵する駆動モータと、吸引したガス冷媒を臨界圧力以上の高圧にまで昇圧して吐出する高圧圧縮部とで構成しており、これらが密閉容器内に収納されている。そして、装置全体の制御手段である制御装置30により通電制御される。冷媒水熱交換器3は、高圧圧縮部で昇圧された高温高圧のガス冷媒と給湯用水とを熱交換して給湯用水を加熱するもので、高圧冷媒通路3aに隣接して給湯水通路3bが設けられ、その高圧冷媒通路3aを流れる冷媒の流れ方向と給湯水通路3bを流れる給湯用水の流れ方向とが対向するように構成されている。
膨張弁4は、冷媒水熱交換器3と冷媒空気熱交換器5との間に設けられ、冷媒水熱交換器3で冷却された冷媒を高圧から低圧まで減圧して冷媒空気熱交換器5に供給する。また、この膨張弁4は、弁開度を電気的に調整可能な構成を有し、制御装置30により通電制御される。冷媒空気熱交換器5は、図示しない送風ファンによる送風を受けて、膨張弁4で減圧された冷媒を大気との熱交換によって蒸発させ、ガスとなった冷媒は先の冷媒圧縮機2に吸引される。
給湯関係の給湯水加熱回路K1は、給湯用水の加熱手段である上記冷媒水熱交換器3の給湯水通路3bと、給湯用水を循環させる給湯水循環ポンプ6と、給湯用水を貯留する貯湯タンク7とを環状に接続して構成される。給湯水循環ポンプ6は、図1に示すように、貯湯タンク7内の下部に設けられた低温水流出部7bから冷水を冷媒水熱交換器3の給湯水通路3bを通して貯湯タンク7の上部に設けられた温水流入部7cから還流する様に水流を発生させる。この給湯水循環ポンプ6は、内蔵するモータの回転数に応じて流水量を調節することができ、制御装置30により通電制御される。
貯湯タンク7は、耐蝕性に優れた金属製(例えばステンレス製)で断熱構造を有し、高温の給湯用水を長時間にわたって保温することができる。12は貯湯タンク7上部の高温水流出部7fから取り出した高温水と、貯湯タンク7中間部の中温水流出部7gから取り出した中温水とを混合して給湯設定温度よりも略所定温度高い温度に調節する中温水混合弁であり、13はその中温水混合弁12から流出する温水と給水路から供給される低温水とを混合して給湯設定温度に調節する給湯混合弁である。温度調節された給湯用水は、主に台所や風呂などに給湯される。尚、中温水混合弁12・給湯混合弁13も制御装置30により通電制御される。
次に、床暖房ユニット1cであるが、大きく分けてブラインを加熱するブライン加熱回路K2と、本実施例での暖房器具である床暖房パネル10へのブライン循環回路Bとで構成されている。まず、ブラインを加熱するブライン加熱回路K2は、ブラインの加熱手段である水ブライン熱交換器8と、熱源水を循環させる熱源水循環ポンプ9と、高温水を貯留する先の貯湯タンク7とを環状に接続して構成される。
水ブライン熱交換器8は、貯湯タンク7に貯留された高温水とブラインとを熱交換してブラインを加熱するもので、高温水通路8aに隣接してブライン通路8bが設けられ、その高温水通路8aを流れる温水の流れ方向とブライン通路8bを流れるブラインの流れ方向とが対向するように構成されている。
熱源水循環ポンプ9は、図1に示すように、貯湯タンク7内の上部に設けられた熱源水流出部7dから高温水を水ブライン熱交換器8の高温水通路8aを通して貯湯タンク7の下方部に設けられた熱源水流入部7eから還流する様に水流を発生させる。この熱源水循環ポンプ9は、内蔵するモータの回転数に応じて流水量を調節することができ、制御装置30により通電制御される。尚、本参考例の要部構成としてブライン加熱回路K2に流量調整手段14としての絞り弁(絞り手段)14aを設けている。
また、床暖房パネル10へのブライン循環回路Bは、ブラインの加熱手段である上記水ブライン熱交換器8のブライン通路8bと、床暖房パネル10と、ブラインを循環させるブライン用循環ポンプ11とを環状に接続して構成される。床暖房パネル10は、住居居室の床板下に配置される配管パネルである。
また、ブライン用循環ポンプ11は、内蔵するモータの回転数に応じて循環させるブラインの流量を調節することができる。そして、このような床暖房は、人体が直接床材に触れても快適な暖房感が得られるよう、ブラインを熱く感じない35℃〜50℃程度の温度で供給し、冷たく感じない程度の温度で戻ってくるよう、流量を制御装置30により通電制御される。そして、本貯湯式給湯暖房装置1の作動として、周知のヒートポンプサイクルと給湯水加熱回路K1とを用いた貯湯運転と、周知のブライン加熱回路K2とブライン循環回路Bとを用いた暖房運転とを行う。
次に、本参考例での特徴と効果について述べると、ブライン加熱回路K2に流量調整手段14を設けるとともに、制御装置30は、ブライン加熱回路K2の流量を所定値以下の少量で制御するときに流量調整手段14を用いるようにしている。これによれば、低熱量供給として高温水を少流量で供給する場合、熱源水循環ポンプ9の回転数が所定回転数以下となったとき、流量調整手段14で更に流量を絞って調整することができるため、安定して低熱量供給することができる。また、これにより、幅広い熱量の熱源水を自在に安定供給することができることとなる。
尚、流量調整手段14として絞り弁14aを用いている。これによれば、より具体的には絞り弁14aを用いることによって容易に実現することができる。また、図1(b)の部分図に本参考例のバリエーションを示す。図に示すように、流量調整手段14として、ブライン加熱回路K2を複数の流路に分け、その複数の流路のいずれかに開閉弁(開閉手段)14bを設けている。これによれば、流量調整手段14はこのような圧損を切り換える方法であっても良い。
(第実施形態)
図2は、本発明の第実施形態における貯湯式給湯暖房装置の構成を示す模式図である。上述した参考例と異なる特徴は、水ブライン熱交換器8から貯湯タンク7への復路から分岐し、貯湯タンク7をバイパスする短絡路16と、水ブライン熱交換器8で熱交換され、短絡路16を通過した熱源水と、貯湯タンク7からの熱源水とを混合させる混合弁15とを有し、混合弁15は制御装置30によって制御されるようにしている。
これによれば、貯湯タンク7からの高温水にブラインを加熱した後の戻り温水を混合させることにより、低い温度の熱源水として供給することが可能となる。これにより、幅広い温度の熱源水を自在に安定供給することができることとなる。
(第実施形態)
図3は、本発明の第実施形態における貯湯式給湯暖房装置の構成を示す模式図である。上述の実施形態と異なる特徴は、混合弁15と水ブライン熱交換器8との間から給湯路17を分岐させている。これによれば、混合弁15によって従来の中温水混合弁12を兼ねることができ、混合弁の数を少なく構成することができる。
これは、従来の中温水混合弁12での調整温度が35℃〜50℃程度であり、暖房用熱源水の混合弁15での調整温度と同等であることより兼用が可能となる。仮に給湯設定温度より暖房設定温度を低く制御していたとしても、給湯時には給湯温度に応じた温度へ上昇させ、熱源水循環ポンプ9によって暖房用熱源水の流量を調整することが可能であるため、給湯も暖房も両立させることができる。
(第実施形態)
図4の(a)は検討段階の構成であり、水ブライン熱交換器8から貯湯タンク7への復路に第1流路切換手段としての第1切換弁(もしくは比例弁)18を設け、ブラインを加熱した後の戻り温水を、温度によって貯湯タンク7の中間部7hに戻すのか下部7eに戻すのかを第1切換弁18によって切り換えられるようにしたものである。
そして、図4の(b)は本発明の第実施形態における貯湯式給湯暖房装置の構成を示す模式図である。上述の実施形態および検討段階と異なる特徴は、復路の短絡路16分岐点に第1流路切換手段としての第1切換弁(もしくは比例弁)18を設けるとともに、短絡路16と貯湯タンク7の中間部7とを連通させている。これによれば、ブラインを加熱した後の戻り温水を、温度によって貯湯タンク7の中間部7gに戻すのか下部7eに戻すのかを第1切換弁18によって切り換えられる。
そのうえ、混合弁15は従来の中温水混合弁12を兼ねて貯湯タンク7の中間部7gから中温水を取り出して使うこともできるし、第1切換弁18と短絡路16からのブラインを加熱した後の戻り温水を使うこともできる。このように貯湯タンク7からの出湯位置や戻し位置、なおまた貯湯タンク7をバイパスさせることも選択できるようになるため、効率良く湯を使って幅広い温度の湯を給湯にもブライン加熱にも自在に供給することができるようになる。
(第実施形態)
図5の(a)は検討段階の構成であり、ヒートポンプ熱源機1aと貯湯タンク7上部7cとの間の給湯水加熱回路K1に第2流路切換手段としての第2切換弁(もしくは比例弁)19を設けるとともに、第2切換弁19から分岐させた分岐路20を貯湯タンク7の中間部7gと連通させ、ヒートポンプ熱源機1aで沸き上げた湯の貯湯位置を、温度によって貯湯タンク7の上部7cに流入させるか中間部7gに流入させるかを第2切弁19によって切り換えられるようにしたものである。
そして、図5の(b)は本発明の第実施形態における貯湯式給湯暖房装置の構成を示す模式図である。上述の実施形態および検討段階と異なる特徴は、ヒートポンプ熱源機1aと貯湯タンク7上部7cとの間の給湯水加熱回路K1に第2流路切換手段としての第2切換弁(もしくは比例弁)19を設けるとともに、第2切換弁19から分岐させた分岐路20を、短絡路16と貯湯タンク7の中間部7gとを連通させた部分と連通させたことを特徴としている。
これよれば、上記第実施形態に記述した自由度に加え、ヒートポンプ熱源機1aで沸き上げた湯の貯湯位置を、温度によって貯湯タンク7の上部7cに流入させるか中間部7gに流入させるかを第2切換弁19によって切り換えられる。そのうえ、分岐路20と短絡路16とによって貯湯タンク7をバイパスさせ、ヒートポンプ熱源機1aで沸き上げた湯を直接給湯やブライン加熱にまわすこともできるようになる。これにより、効率良く湯を作って使い、幅広い温度の湯を給湯にもブライン加熱にも自在に供給することができるようになる。
(第実施形態)
図6の(a)は検討段階の構成であり、水ブライン熱交換器8の上流側、特に貯湯タンク7の上部側となる部位にて、給湯水加熱回路K1とブライン加熱回路K2とを接続して連通させている。これにより、本貯湯式給湯暖房装置1の作動としては、周知のヒートポンプサイクルと給湯水加熱回路K1とを用いた貯湯運転と、周知のブライン加熱回路K2とブライン循環回路Bとを用いた暖房運転以外に、特徴的な作動として沸き上げ暖房運転が可能となる。これは、状況に応じて給湯水加熱回路K1で沸き上げた温水を先の連通部(本実施形態では第3切換弁(もしくは比例弁)21)を介してブライン加熱回路K2へ直接循環させて暖房を行うものである。
これは、給湯水加熱回路K1の図示しない給湯水循環ポンプとブライン加熱回路K2の熱源水循環ポンプ9とで流量を略同等とすることにより、給湯水加熱回路K1で沸き上げた温水が貯湯タンク7をバイパスして、ほぼそのままブライン加熱回路K2へ流すことができる。これによりヒートポンプ熱源機1aでは、暖房に適した低い温度で沸き上げを行うことができるため、COPを向上することができる。
これは、制御装置30で直接暖房沸き上げを行うのか否かを判定し、直接暖房沸き上げを行う場合はヒートポンプ熱源機1aでの沸き上げ熱量を暖房必要熱量に変更して運転を行い、直接暖房沸き上げを行わない通常沸き上げの場合は、ヒートポンプ熱源機1aでの沸き上げ熱量を通常の定格熱量に変更して運転を行うものである。
そして、図6の(b)は本発明の第実施形態における貯湯式給湯暖房装置の構成を示す模式図である。上述の実施形態および検討段階と異なる特徴は、水ブライン熱交換器8よりも上流側において給湯水加熱回路K1とブライン加熱回路K2とを接続し、その接続点に給湯水加熱回路K1・ブライン加熱回路K2および貯湯タンク7上部7cのそれぞれの間での連通を切り換える第3流路切換手段としての第3切換弁(もしくは比例弁)21と、ブライン加熱回路K2の第3切換弁21から水ブライン熱交換器8への往路に設けた混合弁15と、水ブライン熱交換器8から貯湯タンク7への復路から分岐させて混合弁15に接続した短絡路16とを設けている。
これは、床暖房に必用な熱源温度は50℃程度であるが、通常の貯湯タンク7の上方部から湯を貯湯するシステムでは、貯湯タンク7内の高温水と、その50℃程度の湯が混合するため不可能であった。しかし本発明では、ヒートポンプ熱源機1aでの低温度の沸き上げ水を貯湯タンク7へ貯めずに使用するので、低温度沸き上げによるCOP向上のメリットが生じる。但し、貯湯タンク7へ貯めない条件としては、ヒートポンプ熱源機1aでの沸き上げ熱量<暖房必要熱量の場合であり、この関係が崩れると貯湯タンク7へ余剰熱量が溜まってしまうこととなる。
これによれば、簡素な構成で、貯湯タンク7をバイパスさせてヒートポンプ熱源機1aで沸き上げた湯を直接給湯やブライン加熱にまわすこともできるようになる。これにより、効率良く湯を作って使い、幅広い温度の湯を給湯にもブライン加熱にも自在に供給することができるようになる。
(その他の実施形態)
上述の実施形態では、給湯用水を加熱するヒートポンプサイクルにCO冷媒を用いた超臨界ヒートポンプサイクルを用いているが、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、例えばフロン冷媒を用いたヒートポンプサイクルなどであっても良い。また、冷媒減圧手段として膨張弁を用いているが、エジェクタをはじめとする他の冷媒減圧手段を用いたヒートポンプサイクルであっても良い。
また、ブライン循環回路Bに一つの床暖房パネル10を接続しているが、接続する暖房器具の種類や数などの構成は異なるものであっても良い。また、各実施形態は組み合わせて構成しても良い。また、制御装置30として、冷媒回路Rと、給湯水加熱回路K1・ブライン加熱回路K2・ブライン循環回路Bとを個別に制御する制御装置としても良い。
また、上述した第2〜第4実施形態では、給湯路17から流出する温水と給水路から供給される低温水とを混合して給湯設定温度に調節する給湯混合弁13を構成しているが、無い構成であっても良い。
(a)は本発明の参考例における貯湯式給湯暖房装置1の全体構成を示す模式図であり、(b)は参考例のバリエーションを示す部分図である。 本発明の第実施形態における貯湯式給湯暖房装置の構成を示す模式図である。 本発明の第実施形態における貯湯式給湯暖房装置の構成を示す模式図である。 (a)は検討段階の構成であり、(b)は本発明の第実施形態における貯湯式給湯暖房装置の構成を示す模式図である。 (a)は検討段階の構成であり、(b)は本発明の第実施形態における貯湯式給湯暖房装置の構成を示す模式図である。 (a)は検討段階の構成であり、(b)は本発明の第実施形態における貯湯式給湯暖房装置の構成を示す模式図である。 従来の貯湯式給湯暖房装置1の構成を示す模式図である。 床暖房パネルにおけるブライン流量と発生熱量との関係を示すグラフである。
符号の説明
1a…ヒートポンプ熱源機
7…貯湯タンク
7c…上部
7g…中間部
8…水ブライン熱交換器
10…床暖房パネル(暖房器具)
14…流量調節手段
14a…絞り弁(絞り手段)
14b…開閉弁(開閉手段)
15…混合弁(混合手段)
16…短絡路
17…給湯路
18…比例弁、切換弁(第1流路切換手段)
19…比例弁、切換弁(第2流路切換手段)
20…分岐路
21…比例弁、切換弁(第3流量調節手段)
30…制御装置(制御手段)
B…ブライン循環回路
K1…給湯水加熱回路
K2…ブライン加熱回路

Claims (4)

  1. 給湯用の高温水を貯湯する貯湯タンク(7)と、
    前記貯湯タンク(7)の下部から取り出した低温水をヒートポンプ熱源機(1a)によって沸き上げ、その沸き上げた高温水を前記貯湯タンク(7)の上部に戻す給湯水加熱回路(K1)と、
    高温水を1次側に流通させて2次側のブラインを加熱する水ブライン熱交換器(8)と、
    前記貯湯タンク(7)の上部から取り出した高温水を前記水ブライン熱交換器(8)に流通させた後、前記貯湯タンク(7)の下部に戻すブライン加熱回路(K2)と、
    前記水ブライン熱交換器(8)にて加熱されたブラインを暖房器具(10)との間で循環させるブライン循環回路(B)と、
    前記ヒートポンプ熱源機(1a)、前記ブライン加熱回路(K2)および前記ブライン循環回路(B)の作動と循環とを制御する制御手段(30)とを備えた貯湯式給湯暖房装置において、
    前記水ブライン熱交換器(8)から前記貯湯タンク(7)への復路から分岐し、前記貯湯タンク(7)をバイパスする短絡路(16)と、
    前記水ブライン熱交換器(8)で熱交換され、前記短絡路(16)を通過した熱源水と、前記貯湯タンク(7)からの熱源水とを混合させるとともに前記制御手段(30)によって制御される混合手段(15)とを有し、
    前記混合手段(15)と前記水ブライン熱交換器(8)との間から給湯路(17)を分岐させたことを特徴とする貯湯式給湯暖房装置。
  2. 前記復路の前記短絡路(16)分岐点に第1流路切換手段(18)を設けるとともに、前記短絡路(16)と前記貯湯タンク(7)の中間部(7g)とを連通させたことを特徴とする請求項1に記載の貯湯式給湯暖房装置。
  3. 前記ヒートポンプ熱源機(1a)と前記貯湯タンク(7)上部(7c)との間の給湯水加熱回路(K1)に第2流路切換手段(19)を設けるとともに、前記第2流路切換手段(19)から分岐させた分岐路(20)を、前記短絡路(16)と前記貯湯タンク(7)の中間部(7g)とを連通させた部分と連通させたことを特徴とする請求項2に記載の貯湯式給湯暖房装置。
  4. 前記水ブライン熱交換器(8)および前記混合手段(15)よりも上流側において前記給湯水加熱回路(K1)と前記ブライン加熱回路(K2)とを接続し、その接続点に前記給湯水加熱回路(K1)、前記ブライン加熱回路(K2)および前記貯湯タンク(7)上部(7c)のそれぞれの間での連通を切り換える第3流路切換手段(21)を有することを特徴とする請求項1記載の貯湯式給湯暖房装置。
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