JP4750127B2 - ニコチンチューインガム使用者に迅速な緩和をもたらす方法 - Google Patents

ニコチンチューインガム使用者に迅速な緩和をもたらす方法 Download PDF

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Description

本発明は、ニコチンを保持しているチューインガムによって渇望を解消することに関する。
渇望または依存:
米国の医学界および科学界は、ニコチンが依存性であることで一致している。ニコチンは、依存の心理学的指標にも生理学的指標にも合致する。
心理学的−何かに依存する人々は、そのものが健康や生命に及ぼす悪影響を顧みることなく衝動的にそれを使用する。1つのよい例は、喫煙が自分の肺に加えた損傷の故に酸素タンクを使用して呼吸をしながらでさえ、喫煙を続ける人である。
生理学的−神経科学者は、脳の報酬経路を刺激するものは何でも依存性と呼ぶ。この神経回路を刺激すると気分がよくなるので、その感覚を取り戻すために繰り返しこれを続けることになる。
喫煙者が突然に喫煙を止めると、身体はドラッグの無い状態では以前と同じ様に機能することができず、ニコチンを求める生理学的作用が、少なくとも短時間は残る。彼らは苛立ち、不安、憂鬱およびニコチンへの渇望を経験する。
ある時間かかって、これらの徴候および生理学的変化は治まる。これが、禁煙に成功するためにニコチン送達の代替法が不可欠な時間である。
ニコチン:
ニコチンは、通常、重量でたばこ植物の約5%を構成する。シガレットは、銘柄によって8から20mgのニコチンを含有しているが、喫煙したときに実際に体に吸収されるのは約1mgに過ぎない。
ニコチンの効果は短寿命であり、ほんの40分間から2時間しか続かない。これが人は自分にニコチンを投与するために一日中周期的に喫煙することにつながる。吸入の10から15秒以内には、大部分の喫煙者はニコチンの効果の真只中にいる。
血液中のニコチンの不在に関連する渇望を解消するためには別の対処をすることもできる。
喫煙者が喫煙を止めるのを助けるために多くの薬物療法が開発または探索されてきた。有力なものはニコチン置換療法である。ニコチンの置換療法は、適当な送達システムを介したニコチンの投与を必要とする。市販されているニコチン置換製品には、ニコチン経皮パッチ、吸入器、ニコチン鼻スプレーまたはニコチンチューインガムが含まれる。これらの種類の製品は、シガレットと同様に、皮膚または粘膜を通過するニコチン拡散によってニコチンを血液に送達する。
ニコチン経皮パッチは、皮膚を通過させてニコチンを血流中に放出する。毎日、パッチを、乾燥した、清潔で、毛の無い皮膚の異なる区域に貼り、ラベル上で推奨されている時間、通常一日の睡眠していない時間置いておく。この製品を使用することは、貼付されている時間にわたって、ニコチンの一定の低濃度を血液に生じる。
ニコチン鼻スプレーは、ポンプ付きボトルから鼻の中に吸い込まれ、鼻の裏層を通過して血流中に吸収される。この形態のニコチン送達システムは、シガレットとほとんど同じくらい速い、血液中のニコチン濃度の増加を生じる。
ニコチン吸入器は、プラスチックのカートリッジに付いているマウスピースを通して使用者の口の中に入る。この製品は「吸入器」と呼ばれているが、シガレットがするように肺にニコチンを送達するのではない。ほとんど全部のニコチンは口と咽喉までは行くが、そこで粘膜を通過して吸収される。
ニコチンチューインガムは、口内の裏層すなわち粘膜を通過して血流中にニコチンを放出する。楽しみで咀嚼するガムとは違って、ニコチンガムは、正確に決まったやり方を必要とし、わずかにヒリヒリするか胡椒のような味がするまでゆっくり咀嚼し、その後は味またはヒリヒリ感がほとんどなくなるまで頬と歯茎の間に置いておく。このサイクルは通常ガム1個当たり約30分間繰り返す。入手できる製品は、最初の10から15分間咀嚼する間に、ニコチンの血中濃度をゆっくり増加させる。
このようなニコチンを保持しているチューインガムによる渇望の解消は、当業において周知である。
従来技術においては、基本的に2つの異なる方法が、単独または組合せで採られてきた。
最初の取り組みは、チューインガムにニコチンを配合し、次いでチューインガムの放出を、噛んでいる全時間にわたって望ましいニコチンの総放出に一致させることであった。通常、このような取り組みは、1つまたは異なる数種の喫煙パターンと比較した、1日にわたるニコチンの放出に関する考慮を必要とする。
チューインガムによる渇望の解消を改善するためのさらなる試みは、たとえば被覆されたチューインガムの被覆中にニコチンを配合することである。このような方法は、当業においては2段階法と呼ばれることがあり、すなわちチューインガムを噛み始めた直後にニコチンの大きな初期量を提供し、続いて第2の長期的な量を提供する方法である。このような後続投与は、維持投与とも呼ばれ、たとえば咀嚼にして約10から30分間持続する。
しかし、従来技術に関する問題は、チューインガムの一部の使用者は特に初期投与を嫌うこと、および後続投与は通常ニコチンに関連する渇望の緩和に関する使用者の期待に合わないことである。
国際公開第00/25598号 米国特許出願第2004/0115305号 米国特許第6627234号 Food and Drug Administraton、CFR、Title 21、Section 172615 合衆国法典第21巻の182章5013条、182章5997条、および182章8013条〜182章8997条 Martindale、The Extra Pharmacopoeia、28版、547〜578頁 J.Dent.Res.28巻、2号、160〜171頁、1949年 Barney H.Hunter and Robert L.Talbert、Pharm.Int.、Nov.85、267〜271頁 European Pharmacopeia 4 th.ed.2.9.25「Chewing gum medicated,drug release from」
本発明の目的は、使用後だけではなく使用中も有効であり、かつ使用者に許容される、渇望の解消のために適用することができるチューインガムを得ることである。
本発明は、タバコアルカロイドを含むチューインガムの少なくとも1つを使用者に提供する工程と、前記チューインガムの咀嚼(chewing)によって、前記タバコアルカロイドを、前記チューインガムから前記使用者の人体に移動させることによって前記使用者にニコチン渇望の緩和をもたらす工程と、を含み、前記チューインガムの前記咀嚼は、咀嚼過程(chewing process)の開始から約0.5分から約2.5分の時間に、移動率閾値(theshold transfer rate)を超える、前記チューインガムからの前記タバコアルカロイドの移動を伴う前記咀嚼過程を含むことを特徴とする、ニコチン渇望を軽減する方法に関する。
本発明によれば、ニコチンまたは一般的にタバコアルカロイドの移動が、咀嚼過程の中間段階において移動率閾値に維持され、それによって、この特定の時間における移動がニコチンの知覚に影響して、たとえば咀嚼過程の後期におけるニコチンの移動と比較して、顕著に緩和をもたらすという事実の故に、有利で有効な迅速緩和を促進する。本発明による望ましい「緩和の立ち上がり」は、咀嚼過程の通常見過ごされている、中間段階とも呼ばれる時間が、この特定の時間が1本のシガレットの喫煙にあてられる通常の時間の範囲内であるので、人体への望ましいニコチン投与の非常に重要な部分を提供するということを包含することに、特に注目するべきである。
本発明においての移動率閾値は、所定の時間間隔における最小限のニコチンの移動率と理解するものとする。言い換えれば、この最小速度を超える移動率は、本発明の範囲内では、2.5分間、すなわち150秒間に適用されればよい。
本発明によって、従来技術に関する問題の1つは、チューインガムの使用者の緩和が、シガレットの喫煙と比較して、ほとんど得られないかまたは少なくともゆっくりとしか得られないことであることに気付いた。また、この問題に関して従来技術が提供するものは、通常チューインガムから放出されるニコチンの量に関心が払われており、基本的に実際のニコチンの移動がどのように行われるかについてはあまり考慮が払われていないことにも気付いた。このことは、約30分間にわたる咀嚼時間に基づいた従来の長時間放出に関して、およびたとえば被覆物からの急速なニコチンの放出に関して、両方とも事実である。こうして、たとえば被覆物からの最初の数秒間での非常に急速なニコチンの放出は、このニコチンの大部分が飲み込まれて血液へは代謝だけによって移動するという事実の故に、最初の5から10分間の咀嚼には小さすぎる影響しか有さないように見えることに気付いた。
本発明によれば、移動率は、ニコチンまたはタバコアルカロイドのチューインガムから外部への移動率、すなわち放出率と理解しなければならないが、チューインガムの基本的な望ましい性能は、チューインガムから関係する人体の血液への移動をも含む。こうした放出率は、たとえば30秒という部分的な時間で測定されることがある。
本発明においては、「タバコアルカロイド」は、遊離塩基または薬理学的に許容される酸付加塩の形態のニコチンまたはノルニコチン、ロベリンなどのニコチン類似アルカロイドを意味する。この種の植物アルカロイドは、ニコチンおよびノルニコチンの源であるニコチアナ種およびロベリンの源であるロベリア種およびロベリアセアエ(インドタバコ)種から得られる。
さらに、渇望に対抗する有効物質として特にニコチンに言及している特定の実施例および説明は、決して同じ特定の目的のための他のタバコアルカロイドの使用に関する本発明の範囲を減縮するものではないことは一般に留意される。本出願のいかなる箇所におけるニコチンへの特定の言及も単に明確な方法で本発明を例示する目的のために使用されるものであり、機能的に同等の代替法を排除する目的のために使用されるものではない。
ニコチンが好ましいタバコアルカロイドであることは、一般に留意するべきである。
本発明においては、ニコチンという用語は、たとえば非晶質、結晶質、多結晶質その他の物理的な形態またはその異性体および光学異性体その他に加えて薬剤として許容される塩、錯体または溶媒和物のような化学的形態などのいかなる形態のニコチンまたはニコチン誘導体をも包含する。ニコチンは、ニコチン塩基、ニコチン塩酸塩、ニコチン二塩酸塩、ニコチンモノ硝酸塩、ニコチン二酒石酸塩、ニコチン硫酸塩、ニコチン塩化亜鉛一水和物などのニコチン塩化亜鉛およびニコチンサリチル酸塩から選択することができる。
本発明の1実施形態においては、前記タバコアルカロイドはニコチンを含む。
本発明の1実施形態においては、前記移動率は、ニコチンのチューインガムからチューインガムの外部への移動に関するものである。
本発明の有利な実施形態によれば、咀嚼時間は2つの異なる理由によって大幅に短縮することができる。なによりも第1に、使用者は本発明の提供物の故に比較的速く緩和を得ること、第2に、血液中のニコチンの単なる維持は、静的過程というよりは動的であると考えられ、それ故に、ニコチンの単なる連続的な維持は、始まった渇望の迅速な緩和と比較して使用者にとってより望ましくないものになる。言い換えれば、渇望の緩和は動的な過程であると考えられる。
本発明の1実施形態においては、前記移動率閾値は、前記咀嚼過程の開始から約0.5分から約2.5分の時間のうちの部分的な時間において評価される。
本発明の1実施形態によれば、移動率が維持されているかどうかを確認する目的のためには30秒間の部分的な時間が好都合であると思われる。こうして、30秒間で測定される移動率が、迅速な緩和を得る目的のためには十分であることが判明した。したがって、30秒間の部分的な時間を適用する場合は、移動は、4つの部分的な時間、つまり0.5から1分、1から1.5分、1.5から2分、2から2.5分の部分的な時間において規定された要件を満たさなければならない。
移動率は、明らかにより短い部分的な時間で測定してさえもよく、たとえば15秒間を適用してもよい。より長い部分的な時間、または異なる長さの部分的な時間を適用してもよいが、この時間は、その途中の放出の間にニコチンまたはタバコアルカロイド移動の低下またはドロップアウトを避ける目的で、注意深く選択しなければならない。特に、本発明によれば、中間、すなわち約0.5から2.5分の移動でのドロップアウトは、全部のニコチン放出は高いという事実にもかかわらず、そのようなドロップアウトが必然的に低下した移動を与えるので、避けなければならない。
本発明の1実施形態においては、前記チューインガムの前記咀嚼は、咀嚼過程の開始から約2.5分から約10分の時間に、好ましくは前記咀嚼過程の開始から約2.5分から約5分の時間に、さらなる移動率閾値を超える移動率での前記チューインガムからのタバコアルカロイドの移動を伴う咀嚼過程を含んでいる。
本発明の他の1実施形態によれば、さらなる閾値を、最初の2.5分間の咀嚼の後の咀嚼過程に対して適用すればよい。このようにして、本発明の有利な実施形態によれば、こうした閾値は、好ましくは比較的高いタバコアルカロイドの移動が、2.5分から10分まで、好ましくは少なくとも5分までの時間に得られることを確実にしなければならない。
このように、最初に得られた緩和が維持される。
本発明の1実施形態においては、前記移動率閾値は、前記咀嚼過程の開始から約0.5分から約2.5分の時間に、30秒間ごとに、咀嚼前の前記チューインガム中に含まれているタバコアルカロイドの少なくとも2%、好ましくは少なくとも2.5%の放出を生じる。
本発明の1実施形態によれば、咀嚼によるタバコアルカロイドの放出は、30秒間ごとに少なくとも2%、好ましくは少なくとも2.5%であり、それによって咀嚼のときの粘膜に対する高い浸透圧を維持する。この初期においてタバコアルカロイドを口内において絶えず利用可能に維持することに重点を置くことは、好ましくは従来のタバコアルカロイド含有チューインガムと比較してかなり速く使用者に対する迅速な緩和を得なければならないということ、およびこのような望ましい迅速な緩和は、ただ散発的にまたは後期の放出段階だけではなく、通常1本のシガレットを喫煙するのに必要な時間の少なくとも一部分にわたって絶えず維持される口中におけるタバコアルカロイドの高い利用可能性を必要とするということの故に、咀嚼過程の早い段階において特に重要である。
本発明の1実施形態においては、前記移動率閾値は、前記咀嚼過程の開始から約0.5分から約2.5分の時間に、30秒間ごとに、咀嚼前の前記チューインガム中に含まれているタバコアルカロイドの少なくとも3%、好ましくは少なくとも約4%の放出を生じる。
本発明の1実施形態においては、咀嚼のタバコアルカロイド放出は、30秒間ごとに少なくとも3%、好ましくは少なくとも4%であり、それによって噛んでいるときの粘膜に対する高い浸透圧を維持する。この初期においてタバコアルカロイドを口内において絶えず利用可能に維持することに重点を置くことは、好ましくは従来のタバコアルカロイド含有チューインガムと比較してかなり速く使用者に対する迅速な緩和を得なければならないこと、およびこのような望ましい迅速な緩和は、ただ散発的にまたは後期の放出段階だけではなく、通常1本のシガレットを喫煙するのに必要な時間の少なくとも一部分にわたって口中のおけるタバコアルカロイドの高い利用可能性を絶えず維持することを必要とするという事実の故に、咀嚼の早い段階において特に重要である。
本発明の1実施形態においては、前記移動率閾値は、前記咀嚼過程の開始から約0.5分から約2.5分の時間に、30秒間ごとに、咀嚼前の前記チューインガム中に含まれているタバコアルカロイドの少なくとも5%、好ましくは少なくとも約6%の放出を生じる。
本発明のさらに有利な実施形態によれば、移動率を高い水準で達成し、かつ維持し、それによって使用者の向上した迅速な緩和を特徴とすることができる。
本発明の1実施形態においては、前記移動率閾値は、前記咀嚼過程の開始から約2.5から約5分の時間に、30秒間ごとに、咀嚼前の前記チューインガム中に含まれているタバコアルカロイドの少なくとも2%、好ましくは少なくとも3%の放出を生じる。
本発明のさらに有利な実施形態によれば、タバコアルカロイドは、また、咀嚼過程の開始後約2.5から5分の時間には高い速度で利用可能に保たれなければならない。やはり、咀嚼過程の開始から2.5から5分の間隔内では事実上常に、このような閾速度に適合していなければならないことに留意するべきである。
本発明の1実施形態においては、前記移動率閾値は、前記咀嚼過程の開始から約2.5から約5分の時間に、30秒間ごとに、咀嚼前の前記チューインガム中に含まれているタバコアルカロイドの少なくとも3%、好ましくは少なくとも3.5%の放出を生じる。
本発明のさらに有利な実施形態によれば、タバコアルカロイドは、また、咀嚼過程の開始後約2.5から5分の時間中は高い速度で利用可能に保たれなければならない。やはり、咀嚼過程の開始から2.5から5分の間隔内では事実上常に、このような閾速度に適合させなければならないことに留意するべきである。
本発明の1実施形態においては、前記移動率閾値は、前記咀嚼過程の開始から約5分から約10分の時間に、30秒間ごとに、咀嚼前の前記チューインガム中に含まれているタバコアルカロイドの少なくとも4%、好ましくは少なくとも5%の放出を生じる。
本発明の1実施形態においては、前記移動率閾値は、前記咀嚼過程の開始から約0秒から約30秒の時間に、咀嚼前の前記チューインガム中に含まれているタバコアルカロイドの少なくとも2から10%、好ましくは少なくとも5%の放出を生じる。
本発明の1実施形態においては、前記移動率閾値は、前記咀嚼過程の開始から約0秒から2.5分の時間に、咀嚼前の前記チューインガム中に含まれているタバコアルカロイドの14%未満、好ましくは12%未満の放出を生じる。
本発明の1実施形態によれば、チューインガムからのタバコアルカロイドの当初の移動は、いわゆるヒリヒリ感またはチクチク感を避けるために、咀嚼前の前記チューインガム中に含まれているタバコアルカロイドの12から14%未満に保たなければならない。さらに、たとえばニコチンの多すぎる放出は、他方では放出されたニコチンの一部が飲み込まれ、そのために代謝による移動によってのみ有効という結果にもなる。
本発明の1実施形態においては、前記移動率閾値は、前記咀嚼過程の開始から約10から約30分の時間に、咀嚼前の前記チューインガム中に含まれているタバコアルカロイドの最大で18%、好ましくは最大で15%の放出を生じる。
本発明の1実施形態においては、前記移動率閾値は、前記咀嚼過程の開始から約0.5から約2.5分の時間に、30秒間ごとに、咀嚼前の前記チューインガム中に含まれているタバコアルカロイドの少なくとも0.03mg、好ましくは少なくとも0.04mgの放出を生じる。
本発明によれば、血液中のニコチンまたはタバコアルカロイドの蓄積は、好ましくは咀嚼過程の中間時間における、たとえば咀嚼過程の最初の10分間における、口腔粘膜に対する維持された浸透圧によって得られなければならない。
本発明の1実施形態においては、前記移動率閾値は、前記咀嚼過程の開始から約0.5分から約2.5分の時間に、30秒間ごとに、咀嚼前の前記チューインガム中に含まれているタバコアルカロイドの少なくとも0.05mg、好ましくは少なくとも0.06mgの放出を生じる。
本発明の1実施形態においては、前記移動率閾値は、前記咀嚼過程の開始から約0.5分から約2.5分の時間に、30秒間ごとに、咀嚼前の前記チューインガム中に含まれているタバコアルカロイドの少なくとも0.08mg、好ましくは少なくとも0.1mgの放出を生じる。
本発明の1実施形態においては、前記移動率閾値は、前記咀嚼過程の開始から約2.5から約5分の時間に、30秒間ごとに、咀嚼前の前記チューインガム中に含まれているタバコアルカロイドの少なくとも0.03mg、好ましくは少なくとも0.04mgの放出を生じる。
本発明の1実施形態においては、前記移動率閾値は、前記咀嚼過程の開始から約2.5から約5分の時間に、30秒間ごとに、咀嚼前の前記チューインガム中に含まれているタバコアルカロイドの少なくとも0.05mg、好ましくは少なくとも0.06mgの放出を生じる。
本発明の1実施形態においては、前記移動率閾値は、前記咀嚼過程の開始から約2.5分から約5分の時間に、30秒間ごとに、咀嚼前の前記チューインガム中に含まれているタバコアルカロイドの少なくとも0.08mg、好ましくは少なくとも0.1mgの放出を生じる。
本発明の1実施形態においては、咀嚼過程の最初の10分間以内、好ましくは咀嚼過程の最初の5から8分間以内に、タバコアルカロイドの少なくとも0.5mgが放出される。
本発明の1実施形態によれば、さらに高い放出さえ得られなければならず、たとえば咀嚼過程の最初の10分間以内、好ましくは咀嚼過程の最初の5から8分間以内に、タバコアルカロイドの少なくとも0.8mgが放出される。
本発明の1実施形態においては、チューインガムの異なる部分が、咀嚼過程の異なる時点におけるまたは異なる時間中のタバコアルカロイドの移動を目的とする。
本発明の1実施形態によれば、チューインガムの異なる部分が、咀嚼の異なる時点におけるまたは異なる時間中のタバコアルカロイドの移動を目的とすることができ、これによって咀嚼過程の適切な時間の、すなわち通常は咀嚼過程の最初の3から5分の間の、望ましい一定の移動または少なくとも望ましい最小限の移動を得ることが容易になる。したがって、たとえばタバコアルカロイドのごく初期、すなわち咀嚼過程の最初の数秒間の移動は、たとえばニコチン含有被覆の手段によって増加させることができる。あるいは、ニコチンをビーズその他の放出遅延手段の中に含ませることができる。さらに、他の手段には、異なる放出性を有する異なるポリマーの混合物が含まれうる。他の手段には、さまざまな種類の緩衝が含まれうる。
このように、移動率閾値は、異なる放出の様子を有するチューイングガムの異なる部分の組合わせによって得られる。
本発明の1実施形態においては、前記チューインガムは被覆物を含んでおり、前記被覆物はタバコアルカロイドを含んでいる。
本発明の1実施形態においては、タバコアルカロイドが被覆物中に含まれ、そのために咀嚼過程の非常に早い段階において、かなり速く放出されることができる。
本発明の1実施形態においては、前記チューインガムが、実質的に親水性のポリマーを含む。
本発明の1実施形態においては、移動率の変動が最小限に抑えられている。
本発明の1実施形態によれば、味の有利なマスキングを得るために、時間によるタバコアルカロイドの顕著な変動を避けなければならない。このように、唐突なタバコアルカロイドのピークは、味のマスキングが、特に咀嚼過程のごく初期に続いて生じるピークを取り扱うときに困難である。下記のI1およびI3はこのような平坦化された放出の実施例である。
本発明の1実施形態において、前記タバコアルカロイドが、イオン交換樹脂中に含まれる。
1実施形態によれば、タバコアルカロイドはニコチンポラクリレックスである。
本発明の1実施形態において、前記タバコアルカロイドがニコチンの塩を含む。
本発明の1実施形態においては、前記タバコアルカロイドは遊離形態のニコチンを含む。
本発明の1実施形態においては、タバコアルカロイドは緩衝されている。
本発明の1実施形態においては、咀嚼過程は30分間未満、好ましくは20分間未満である。
1実施形態によれば、咀嚼過程は、望ましい喫煙過程の模倣によって得られる迅速緩和の基本原理に適合させるためには、短く保たなければならない。
本発明の1実施形態においては、咀嚼過程は、1本のシガレットの喫煙時間に一致している。
本発明の1実施形態においては、前記チューインガムは、ポリマー系を約2から約99重量%の量、香味料を約0.001から約30重量%の量および甘味料を約2から約80重量%の量含む。
本発明の1実施形態においては、前記チューインガムは、充填剤を約0から約60重量%の量、香味料を約0.001から約30重量%の量および甘味料を約2から約80重量%の量含む。
本発明の1実施形態においては、前記チューインガムは、強力な甘味料を約0.001から約3重量%の量および香味料を約0.001から約30重量%の量含む。
本発明の1実施形態においては、前記ポリマー系は、エラストマーをチューインガムの約0.1から約40重量%の量、好ましくはチューインガムの約2から約10重量%の量含む。
本発明の1実施形態においては、前記ポリマー系は、エラストマー可塑剤をチューインガムの約2から約60重量%の量、好ましくはチューインガムの約5から約30重量%の量含む。
本発明の1実施形態においては、前記ポリマー系は、ワックスをチューインガムの約0から約30重量%の量、好ましくはチューインガムの約0から約15重量%の量含む。
本発明の1実施形態においては、前記ポリマー系は、柔軟化剤をチューインガムの約2から約30重量%の量、好ましくはチューインガムの約5から約20重量%の量含む。
本発明の1実施形態においては、前記ポリマー系は、充填剤をチューインガムの約0から約50重量%の量、好ましくはチューインガムの約0から約30重量%の量含む。
本発明の1実施形態においては、前記ポリマー系は、酸化防止剤をチューインガムの約0から約5重量%の量、好ましくはチューインガムの約0から約2重量%の量含む。
本発明の1実施形態においては、1回に少なくとも1個の前記チューインガムを咀嚼する。
本発明の1実施形態においては、1回に少なくとも2個の前記チューインガムを咀嚼する。
本発明の1実施形態においては、1日に少なくとも1個の前記チューインガムを咀嚼する。
本発明の1実施形態においては、少なくとも1個の前記チューインガムをその人がニコチンを渇望しているときに咀嚼する。
本発明の有利な1実施形態によれば、タバコアルカロイドを保持しているチューインガムは使用者の渇望に応じてのみでも適用することができる。言い換えれば、単に血液中の高いニコチンレベルを維持するだけということを避けることができる。
本発明の1実施形態においては、その人がタバコアルカロイドまたはニコチンを含む治療を必要としているときに少なくとも1個の前記チューインガムを咀嚼する。
ここで、図を参照しながら本発明を説明する。
一般に、チューインガム組成物は、通常水溶性の大部分、水不溶性のチュアブルガムベース部分および香味料を含む。水溶性部分は、香味料の部分と共に、咀嚼の時間にわたって消散する。ガムベース部分は咀嚼する間ずっと口中に保持される。チューインガムという用語は、一般的な意味でのチューインガムおよびフーセンガムの両方の種類のガムのことを言うものである。
ガムベースは、チューインガムの咀嚼物であり、最終製品に咀嚼特性を与える。ガムベースは、通常香味料および甘味料の放出の様子を決定し、ガム製品において重要な役割を果たす。
ガムの不溶性部分は、通常、エラストマー、ビニルポリマー、エラストマー可塑剤、ワックス、柔軟化剤、充填剤および着色料や酸化防止剤などの他の任意選択成分のいかなる組合せを含んでいてもよい。
ガムベース配合物の組成は、調製しようとする特定の製品および最終製品の望ましい咀嚼その他の知覚的特徴に応じて大幅に変化させることができる。しかし、前記のガムベース成分の通常の範囲は(重量%で)、エラストマー化合物5から50重量%、エラストマー可塑剤5から55重量%、ワックス0から40重量%、柔軟化剤5から35重量%、充填剤0から50重量%、および酸化防止剤、着色料などのその他の成分0から5重量%である。
エラストマーの機能
エラストマーは、この成分の化学構造および他の成分とどのように配合するかによって異なるゴム状の粘着性をガムに与える。ガムベースおよび本発明のガムにおいて使用する適当なエラストマーには、天然または合成の種類が含まれる。
エラストマー
エラストマーは、当業において知られているどの水不溶性ポリマーでもよく、Food and Drug Administraton、CFR、Title 21、Section 172615、において「Masticatory Substances of Natural Vegetable Origin」および「Masticatory Substances,Synthetic」としてリストアップされているチューインガムおよびフーセンガムに使用されるガムポリマーが含まれる。
有用な天然エラストマーには、スモークドまたは液体ラテックスおよびグアユールゴムなどの天然ゴム、たとえばジェルトン、レチカスピ(lechi caspi)、ペリロ(perillo)、ソルバ(sorva)、マサランドババラタ(massaranduba balata)、マサランドバチョコラータ(massaranduba chocolate)、ニスペロ、ロシディンハ、チクル、グッタパーチャ、グッタカタイウ(gutta kataiu)、ニガーグッタ(niger gutta)、トゥヌ(tunu)、チルテ、チキブル(chiquibul)、グッタハングカング(gutta hang kang)が含まれる。
有用な合成エラストマーには、ブタジエン−スチレンコポリマー、ポリイソブタジエンおよびイソブチレン−イソプレンコポリマーなどの高分子量エラストマー、ポリブテン、ポリブタジエンおよびポリイソブチレンなどの低分子量エラストマー、ポリ酢酸ビニル、ポリエチレンなどのビニルポリマー系エラストマー、酢酸ビニル/ビニルラウレート、酢酸ビニル/ビニルステアレート、エチレン/酢酸ビニルなどのビニルコポリマー系エラストマー、ポリビニルアルコール、またはこれらの混合物が含まれる。
ブタジエン−スチレン型エラストマーは、SBRと呼ばれることもあり、通常スチレン:ブタジエンが約20:80から60:40のモノマーからのコポリマーである。これらのモノマーの比は、ムーニー粘度によって評価されるSBRの弾性に影響する。スチレン:ブタジエン比が減少するにつれてムーニー粘度は低下する。SBRの構造は、通常フェニルエチレン(スチレン)と共重合した直鎖の1,3−ブタジエンからなり、これらのエラストマーの非直鎖分子の性質を与える。SBRの平均分子量は600,000g/molより小さい。
イソブチレン−イソプレン型エラストマーは、ブチルと呼ばれることもあり、0.2から4.0モルパーセントの範囲のイソプレンのレベルを有する。SBRと同様に、イソプレン:イソブチレン比が低下するにつれて、ムーニー粘度によって測定される弾性も低下する。
ブチルゴムの構造は、通常、分岐2−メチルプロペン(イソブチレン)と共重合した分岐2−メチル−1,3−ブタジエン(イソプレン)からなり、SBRの場合と同じく、この種の構造は本来非直鎖である。SBRの平均分子量は、150,000g/molから1,000,000g/molの範囲である。
ポリイソブチレンは、PIBと呼ばれることもあり、この種のエラストマーは、2−メチルプロペンのポリマーであり、SBRおよびブチルの場合と同様に、本来非直鎖である。低分子量エラストマーは、ガムベースに軟らかい噛み心地を与え、かつそれでもなお他のエラストマーと同様に弾性的な特質を与える。平均の分子量は、30,000から120,000g/molの範囲であればよく、貫通は約4ミリメートルから20ミリメートルの範囲であればよい。貫通が大きいほど、PIBは軟らかい。SBRおよびブチルと同様に、分子量の大きいエラストマーは、ガムに弾性を与える。平均分子量は120,000から1,000,000g/molの範囲であればよい。
ポリブテンは、平均分子量が約5,000g/molから約30,000g/molの範囲である。
ビニルポリマーの機能
ビニルポリマーおよびビニルコポリマー型エラストマーは、粘着抵抗性を与え、これらのビニルポリマーを有する基材から作られたガムの噛み心地を変化させ、最終ガムの感覚知覚に有益な親水性を提供する。
ビニルポリマー
ビニルコポリマー型については、ビニルラウレート/酢酸ビニル(VL/VA)、ビニルステアレート/酢酸ビニル(VS/VA)、またはエチレン/酢酸ビニル(EVA)コポリマー中に存在するビニルラウレート、酢酸ビニルまたはエチレンの量は、それぞれコポリマーの通常約10から約60重量%の範囲である。これらのポリマーの平均分子量は、約2,000g/molから約100,000g/molの範囲であればよい。
ポリビニルアルコールおよびポリ酢酸ビニルなどのビニルポリマーは、平均分子量が約8,000g/molから65,000g/molである。酢酸ビニルのポリマー(PVAc)は、本来分岐である。分岐の程度は、酢酸ビニルモノマーをビニルラウレート、ビニルステアレート、エチレンおよび類似のものと共重合させると、増加する。分岐の程度が増すほど、ノーマル−アルカンおよびイソ−アルカン型ワックスとブレンドまたは配合したときの相溶性が高くなる。
たとえば、ガムベース中で高分子量の合成エラストマーと低分子量のエラストマーを組み合わせることは、当業において一般的である。現時点において好ましい合成エラストマーの組合せには、ポリイソブチレンとスチレンブタジエン、ポリイソブチレンとポリイソプレン、ポリイソブチレンとイソブチレン−イソプレンコポリマー(ブチルゴム)およびポリイソブチレンとスチレン−ブタジエンコポリマーとイソブチレンイソプレンコポリマーの組合せ、および前記のすべての個々の合成ポリマーとポリ酢酸ビニル、酢酸ビニルビニルラウレートコポリマーそれぞれとの混合物、およびこれらの混合物が含まれるが、これらだけには限定されない。
エラストマー可塑剤の機能
エラストマー可塑剤は、ガムベースの歯ごたえを変化させる。エラストマーの分子間鎖破断(可塑化)に関するこれらの特異性は、これらのさまざまな軟化点と共に、ガムベース中で使用される場合に出来上がったガムの多様な歯ごたえおよび相溶性を生じる原因となる。これは、ワックスのアルカン鎖をエラストマー鎖により多く暴露させたい場合には重要である。
エラストマー可塑剤
本発明において使用するのに適切なエラストマー可塑剤には、天然松脂、しばしばエステルガムと呼ばれる天然ロジンエステルが含まれる。当該分野において知られているこうしたエラストマー可塑剤は、ロジンならびに水素化、2量体化および重合ロジンなどの変性ロジンのメチル、グリセリンおよびペンタエリスリトールエステルである。例は、ウッドロジンおよびガムロジンのグリセリンエステル、部分水素化ウッドロジンおよびガムロジンのグリセリンエステル、重合ウッドロジンおよびガムロジンのグリセリンエステル、部分二量体化ウッドロジンおよびガムロジンのグリセリンエステル、トール油ロジンのグリセリンエステル、ウッドロジンおよびガムロジンのペンタエリスリトールエステル、部分および完全水素化ウッドロジンおよびガムロジンのペンタエリスリトールエステル、ウッドロジンおよびガムロジンのメチルエステル、部分および完全水素化ウッドロジンおよびガムロジンのメチルエステルである。
合成のエラストマー可塑剤には、α−ピネン、β−ピネンおよび/またはd−リモネンから誘導されるテルペン樹脂が含まれる。
使用するエラストマー可塑剤は、1種または2種以上の組合せでよい。通常、1つのものと他のものとの比は、個々のものそれぞれの軟化点、香味の放出に対するそれぞれの効果、およびそれらがガムに与えるそれぞれの粘着性の程度に依存する。上記のロジンエステル型の環球式軟化点は、約45℃から約120℃の範囲でよい。テルペン樹脂の軟化点は、約60℃から約130℃の範囲でよい。
ワックスの機能
石油ワックスは、ガムベースから作られた出来上がったガムの硬化を助け、また貯蔵寿命およびテクスチャーも向上させる。ワックス結晶のサイズは、香味の放出に影響する。高イソアルカンのワックスは、高ノルマルアルカン特に炭素数が30未満のワックスよりも小さい結晶サイズを有する。小さな結晶サイズは、このワックスからの香味の放散の妨害が多いので、大きい結晶サイズを有するワックスよりも、ゆっくりした香味の放出を可能にする。ノルマルアルカンワックスを使用して作られたガムベースの相溶性は、イソアルカンワックスで作られたガムベースと比較して低い。
ワックス
石油ワックス(精製パラフィンおよびミクロクリスタリンワックス)およびパラフィンワックスは、主に直鎖ノルマルアルカンおよび分岐イソアルカンから成る。ノルマルアルカンとイソアルカンの比は、さまざまである。
ノルマルアルカンワックスは、通常>C18の炭素鎖長を有するが、長さはC−30より長いものが圧倒的ではない。分岐および環構造は、圧倒的にノルマルアルカンであるこれらのワックス鎖の末端近くに位置している。ノルマルアルカンワックスの粘度は、<10mm2/s(100℃において)であり、合わせた数平均分子量は、<600g/molである。
イソアルカンのワックスは、通常、大部分がC30より長い炭素長を有する。分岐鎖および環構造は、圧倒的にイソアルカンであるこれらのワックス中の炭素鎖に沿ってランダムに位置している。イソアルカンワックスの粘度は、10mm2/s(100℃において)を超え、合わせた数平均分子量は、>600g/molである。
合成ワックスは、石油ワックスの製造としては異型の手段によって製造され、したがって石油ワックスとは考えられていない。合成ワックスは、分岐アルカンを含有しているワックスを含み、これらだけには限定されないが、プロピレン、ポリエチレン、およびフィッシャートロプシュワックスなどのモノマーと共重合されていることがある。ポリエチレンワックスは、さまざまな長さのアルカン単位を含む合成ワックスであり、これにエチレンモノマーが結合している。
天然ワックスには、米ぬかワックス、ビーズワックス(蜜蝋)、カルナバワックス、またはカンデリラワックスが含まれうる。
ワックスは、単独またはどの組合せでも使用することができる。
柔軟化剤の機能
柔軟化剤の選択は、ベースの柔軟さに影響する。柔軟化剤は、テクスチャーを改変し、ベースの疎水性および親水性の成分を混和性にし、さらにガムベースの合成エラストマーを可塑化することもある。柔軟化剤の群に属する乳化剤は、ガムベースに心地よい滑らかな表面を与える水結合性をガムベースに提供し、粘着性を減少させる。
柔軟化剤
ガムベース中での使用に適当な柔軟化剤には、非水素化、部分水素化および完全水素化植物油およびタロウ、ココアバターおよび脱グリスされたココアパウダーのトリグリセリドに加えて乳化剤が含まれる。
トリグリセリドの群には、綿実、パーム、パーム核、ココナッツ、紅花、菜種、ひまわり、タロウ、大豆、カカオバター、中鎖トリグリセリドなどが含まれる。
トリグリセリドのカプロン、カプリル、カプリン、ミリスチン、ラウリン、およびパルミチン脂肪酸は、ステアリン脂肪酸を圧倒的に含有しているトリグリセリドよりも合成エラストマーを可塑化させる。
乳化剤の群には、モノグリセリド、ジグリセリド、アセチル化されたモノおよびジのグリセリド、蒸留されたモノおよびジのグリセリド、グリセリンモノステアリン酸エステル、プロピレングリコールモノステアリン酸エステル、ステアリン酸Na、K、MgおよびCa、グリセリン三酢酸エステル、脂肪酸モノグリセリド(たとえばステアリン、パルミチン、オレイン、およびリノール酸)、モノおよびジのグリセリドの乳酸エステルおよび酢酸エステル、蔗糖ポリエステルとも呼ばれ国際公開第00/25598号で開示されているものを含む可食脂肪酸のシュガーエステル、レシチンおよびヒドロキシ化されたレシチンが属し、これらの大部分はそれらの製造加工からのトリグリセリドを2重量%未満のレベルで含有していることがある。
乳化剤を含む柔軟化剤は、単独でまたは2つ以上を組み合わせて使用することができる。
充填剤の機能
ガムベース中で使用される充填剤は、ガムベースのテクスチャーを改変し、加工を助ける。粒子サイズは、ガムベースの凝集性、密度、加工特性およびその配合に対して影響がある。粒子サイズが小さいほど、最終ガムベースは高密度で凝集性となる。また、充填剤をその粒子サイズ分布に基づいて選択することによって、当初の塊の配合を変えることができ、こうしてガムベース加工中の当初の塊の配合特性および最終的にこれらのガムベースから作られるガムの仕上がりの噛み心地を変えることが可能になる。
充填剤
ガムベース中での使用に適当な充填剤には、炭酸マグネシウムおよび炭酸カルシウム、粉末の石灰石ならびにケイ酸マグネシウムおよびケイ酸アルミニウムなどのケイ酸塩類、カオリンおよび粘土、酸化アルミニウム、酸化ケイ素、タルク、ならびに酸化チタン、リン酸のモノ、ジおよびトリのカルシウム塩、硫酸ナトリウム、エチル、メチルなどのセルロースポリマーならびに木材またはこれらの混合物が含まれる。
タルク充填剤は、酸の香味料と接触するかまたはこれを使用するか、あるいは炭酸カルシウム類の充填剤と反応することによる人工甘味料の分解を防ぐために必要な酸性環境を与える可能性がある、本発明のガムベースおよびガムの中で使用することができる。炭酸カルシウムおよびタルク充填剤の平均粒子サイズは、通常約0.1ミクロンから約15ミクロンの範囲である。
充填剤には、果実植物繊維、穀物、米、セルロースおよびこれらの組合せなどの天然の有機繊維も含まれることがある。
酸化防止剤、着色料および香味料などの任意に選択しうる他の成分の機能およびリスト:
酸化防止剤は、ガムベース、完成ガムまたはこれらの脂肪および香味油を含む個々の成分の棚持ちおよび貯蔵を延長する。
ガムベース中で使用するのに適当な酸化防止剤には、ブチル化ヒドロキシアニソール(BHA)、ブチル化ヒドロキシトルエン(BHT)、β−カロテン、トコフェロール、ビタミンCなどの酸味料、没食子酸プロピル、他の合成および天然のものまたはこれらの混合物が含まれる。
香味料および着色料は、特徴を付与するかまたは望ましくない特徴を除去するかもしくは覆い隠す。着色料には、通常FD&Cレーキ、植物抽出物、果物および野菜の抽出物および二酸化チタンが含まれ、香味料には、通常ココアパウダー、熱変性アミノ酸および他の植物抽出物が含まれる。
ガムベースの調製
ガムベースは、通常ある量のエラストマー、エラストマー可塑剤および充填剤、および時にはビニルポリマーを、加熱された(10℃から120℃)シグマブレードミキサーに、前部と後部の速度比が約1.2:1から約2:1で、加えることによって調製する。この比較的高い比は、通常エラストマーの比較的厳密な配合を必要とするガムベースに対して使用する。
当初塊からなる成分の当初の量は、適切な均質性を達成するための、混合缶の作業実容量およびエラストマーを切断して鎖の分岐を増加させるための望ましい配合の程度によって決定すればよい。ある一定の粒子サイズ分布を有する充填剤の開始時または充填剤の選択時のレベルが高いほど、配合の程度が高く、したがってエラストマー鎖の架橋結合の多くが切断され、それが原因となってエラストマーの分岐が増えてガムベースの粘度が低くなり、こうして最終ガムベースおよびそのガムベースで作られたガムが軟らかくなる。配合の時間が長いほど、より分子量の小さいまたはより軟化点の低いガムベース成分を使用するほど、最終ガムベースの粘度および噛みごたえは低下する。
配合は、通常、成分が一緒になって一塊になってから有効になり始める。配合時間の長さは、15分間から90分間のどこでもよい。
好ましくは、配合の時間は20分間から約60分間である。添加するエラストマー可塑剤の量は、存在するエラストマーおよび充填剤のレベルに依存する。多すぎるエラストマー可塑剤を加えると、当初塊が可塑化され過ぎて不均質になる。
当初成分が均質に塊になり所望の時間配合された後、ガムベース成分の残りを順次、完全に均質な溶融塊が得られるまで加える。通常は、配合開始時の60分後までに、エラストマー、エラストマー可塑剤、ビニルポリマーおよび充填剤の残りをすべて加える。この間に、充填剤およびエラストマー可塑剤は、通常、個別に計量し部分に分けて加える。任意選択のワックスおよび柔軟化剤は、通常、エラストマーおよびエラストマー可塑剤の後で、次の60分間の間に加える。塊は、均質になるのを待ってから取り出す。
通常のガムベース加工時間は、配合によって約1時間から約3時間、好ましくは約1.5時間から2.5時間で変動することがある。取り出した時の最終塊の温度は、70℃から130℃、好ましくは100℃から120℃の間でよい。完成溶融塊は、混合缶から被覆または内張りされた皿に移し、何であれ所望の形に押出成形または型成形し、冷まして固まらせる。当業者は、上記の手順の多くの変形が使えることを認識するはずである。
チューインガムの水溶性部分
チューインガムの水溶性部分は、柔軟化剤、甘味料、高甘味度甘味料、香味料、酸味料、充填剤、酸化防止剤、および所望の特質を提供する他の成分を含むことができる。柔軟化剤は、通常チューインガムの約0.5重量%から25.0重量%を構成する。増量剤は、一般にチューインガムの約5%から約90%、好ましくは約20%から約80%を構成する。ガム中の高甘味度甘味料は、通常約0.01から0.50重量%の範囲である。香味料は、チューインガム中にガムの約0.1から約30.0重量%の範囲の量存在することができる。
柔軟化剤
柔軟化剤は、ガムの噛みやすさおよび口の感触を最適化するためにチューインガムに加える。
ガム中での使用を意図される柔軟化剤には、グリセリン、改質レシチンおよびこれらの組合せが含まれる。ソルビトール、水素化デンプン加水分解物、コーンシロップおよびこれらの組合せなどの、他の甘味料水溶液を柔軟化剤として使用することができる。
甘味料
大部分の甘味料は、糖および無糖成分の両方を含む。大部分の甘味料は、通常チューインガムの5から約95重量%、より通常には20から約80重量%、より一般的にはガムの30から60重量%を構成することがある。
甘味料は、カム中でしばしば増量剤の役割を満たす。甘味料は、ガムのジューシーさを向上させ、またガムの香味プロフィールを支える。糖の甘味料には、一般に、チューインガム業界で広く知られている単糖含有成分、たとえば蔗糖、デキストロース、マルトース、サッカロース、乳糖、ソルボース、デキストリン、トレハロース、D−タガトース、乾燥転化糖、フルクトース、レブロース、ガラクトース、コーンシロップの固体、グルコースシロップ、水素化グルコースシロップ、などの単独または組合せが含まれるが、これらだけには限定されない。
甘味料は、無糖甘味料との組合せで使用することができる。
一般に、無糖甘味料には、甘味の特徴を有する成分が含まれるが、広く知られている糖は含まれておらず、ソルビトール、マンニトール、キシリトール、水素化デンプン加水分解物、マルチトール、イソマルト、エリスリトール、ラクチトールなどの糖アルコールの単独または組合せは含まれるが、これらだけには限定されない。
必要な特定の甘味放出側面および棚持ち安定性に応じて、大部分の甘味料は、高甘味度甘味料と併用することもできる。好ましい高甘味度甘味料には、スクラロース、アスパルテーム、アセスルファム塩、アリテーム、サッカリンおよびその塩、サイクラミン酸およびその塩、サイクラメート、グリシルリジン、ジヒドロカルコン、ソーマチン、モネリン、ステリオシドなどの単独または組合せが含まれるが、これらだけには限定されない。長く持続する甘味および香味知覚を提供するためには、これら人工甘味料の少なくとも一部を、カプセル化するか他の方法で放出制御することが望ましいことがある。ウェット顆粒化、ワックス顆粒化、噴霧乾燥、噴霧氷冷、流動床被覆、コアセルベーション、酵母細胞中のカプセル化、ファイバーエクストルージョンなどの技法は、所望の放出特性を達成するために使用できることがある。カプセル化は、樹脂などの他の材料中でも行うことができる。
人工甘味料の使用濃度は、甘味料の効力、放出率、製品の所望の甘味、使用する香味料の濃度および種類ならびにコストへの配慮などの因子で大きく変動し依存する。したがって、実際に使用する人工甘味料の濃度は、0.02から約8%で変動する可能性がある。カプセル化のために使用する媒体が含まれる場合は、カプセル化された甘味料の使用濃度は、比例的に高くなる。
糖および/または無糖の甘味料の組合せを、チューインガム中で使用してもよい。
さらに、糖またはアルジトールの水溶液などの柔軟化剤を使用する場合は、この柔軟化剤も追加の甘味をもたらすことがある。
低カロリーのガムを所望する場合は、低カロリーの増量剤を使用することができる。低カロリー増量剤の例にはポリデキストロース; Raftilose、Raftilin; Fructooligo−saccharides (NutraFlora@); Palatinose oligosaccharide; Guar Gum Hydrolysate (SunFiber@); または難消化性デキストリン (Fibersol)が含まれる。しかし、他の低カロリー増量剤を使用することができる。
香味
本明細書において提供するチューインガム中心部は、たとえば天然植物成分、精油、エッセンス、抽出物、粉末の形態の天然および合成の香味料を含む芳香剤および香味料を、酸およびその他の味覚プロフィールに影響する能力のある物質を含めて、含有してもよい。液体および粉末の香味料には、ココナッツ、コーヒー、チョコレート、バニラ、グレープフルーツ、オレンジ、ライム、メンソール、リコリス、カラメル芳香、蜂蜜芳香、ピーナッツ、ウォルナッツ、カシュー、ヘーゼルナッツ、アーモンド、パイナップル、ストロベリー、ラズベリー、トロピカルフルーツ、チェリー、シナモン、ペパーミント、ウインターグリーン、スペアミント、ユーカリ、およびミント、ならびにアップル、梨、桃、ストロベリー、アプリコット、ラズベリー、チェリー、パイナップル、およびプラムエッセンスからなどのフルーツエッセンスが含まれる。精油には、ペパーミント、スペアミント、メンソール、ユーカリ、クローバー油、ベイ油、アニス、タイム、ニオイヒバ油、ナツメグ、および上述のようなフルーツの油(たとえばレモン、ベルガモットおよびオレンジ)が含まれる。
チューインガムの香味料は、好ましくは粉末、切片またはこれらの組合せの断片の形態の凍結乾燥された天然の香味料でよい。粒子サイズは、粒子の一番長い寸法として計算して3mm未満、好ましくは2mm未満、より好ましくは1mm未満でよい。天然の香味料は、粒子サイズが約3μmから2mm、たとえば4μmから1mmである形態であればよい。好ましい天然香味料には、フルーツの種、たとえばイチゴ、ブラックベリーおよびラズベリーの種が含まれる。
混合フルーツ香味料などのさまざまな合成の香味料も、本発明のチューインガム中心部中で使用することができる。この芳香剤は、従来使用されているものよりも少量で使用することができる。この芳香剤および/または香味料は、使用する芳香剤または香味料の所望の強度に応じて、最終製品の0.01から約30重量%(好ましくは0.01から約15重量%)の量使用することができる。好ましくは、芳香剤/香味料の含有量は、組成物全体の0.2から3重量%の範囲内である。
酸味料
アジピン酸、コハク酸、フマル酸、クエン酸、酒石酸、リンゴ酸、酢酸、乳酸、リン酸、グルタル酸およびにこれらの塩などのさまざまな酸も、通常フルーツ香味料との併用で使用される。これらは、通常0.01から10%の量添加される。
充填剤
チューインガム中での使用に適当な充填剤には、炭酸マグネシウムおよび炭酸カルシウム、粉末の石灰石ならびにケイ酸マグネシウムおよびケイ酸アルミニウムなどのケイ酸塩類、カオリンおよび粘土、酸化アルミニウム、酸化ケイ素、タルク、ならびに酸化チタン、リン酸のモノ、ジおよびトリのカルシウム塩、硫酸ナトリウム、エチル、メチルなどのセルロースポリマーならびに木材またはこれらの混合物が含まれる。
タルク充填剤は、酸香味料と接触するか、または酸香味料を使用するか、または人工甘味料の分解を炭酸カルシウム型充填剤と反応させることによって防ぐために必要な酸性環境を提供する可能性のある本発明のチューインガム中で使用することができる。炭酸カルシウムおよびタルク充填剤の平均粒子サイズは、通常約0.1ミクロンから15ミクロンの範囲である。
充填剤には、果実植物繊維、穀物、米、セルロースおよびこれらの組合せなどの天然有機繊維も含まれることがある。
酸化防止剤、着色料および味マスキング剤などの、その他の任意に選択できる成分の機能とリスト
酸化防止剤は、ガムベース、完成ガムまたはこれらの脂肪および香味油を含む個々の成分の棚持ちおよび貯蔵を延長する。
酸化防止剤
ガムベース中で使用するのに適当な酸化防止剤には、ブチル化ヒドロキシアニソール(BHA)、ブチル化ヒドロキシトルエン(BHT)、β−カロテン、トコフェロール、ビタミンCなどの酸味料、没食子酸プロピル、他の合成および天然のものまたはこれらの混合物が含まれる。
着色料
着色料および漂白剤には、通常FD&C型の染料レーキ、果物および野菜の抽出物および二酸化チタン、およびこれらの組合せが含まれうる。
味マスキング剤
味マスキング剤は、製品の感覚刺激性を向上させる。マスキング剤には、スクラロース、グルコン酸亜鉛、エチルマルトール、グリシン、アセスルファムK、アスパルテーム、サッカリン、フルクトース、キシリトール、噴霧乾燥リコリス根、グリセルリチン(glycerrhizine)、デキストロース、グルコン酸ナトリウム、グルコノデルタラクトン、エチルバニリン、バニリン、普通または高甘味度の甘味料、およびさまざまな適切な香味料が含まれる。
有効成分
本発明によるチューインガムは、ニコチン以外の有効成分をも含むことができる。本発明との関連で使用される有効成分は、チューインガムから放出されることが望ましいどの物質でもよい。香味に関して得られる効果に対応して、加速された放出率を所望する場合は、主要な物質は、通常は、まったく不水溶性の物質を含めて10g/100mL未満の限られた水溶性を有するものである。例は、薬剤、栄養補助食品、経口組成物、禁煙剤、高甘味度甘味料、pH調節剤などである。
有効成分の他の例には、パラセタモール、ベンゾカイン、シンナリジン、メンソール、カルボン、カフェイン、二酢酸クロルヘキシジン、塩酸シクリジン、1,8−シネオール、ナンドロロン、ミコナゾール、マイスタチン、アスパルテーム、フッ化ナトリウム、ニコチン、サッカリン、セチルピリジニウムクロリド、他の第四級アンモニウム化合物、ビタミンE、ビタミンA、ビタミンD、グリベンクラミドまたはこれの誘導体、プロゲステロン、アセチルサリチル酸、ジメンヒドリネート、サイクリジン、メトロニダゾール、重炭酸ナトリウム、イチョウの有効成分、プロポリスの有効成分、朝鮮人参の有効成分、メサドン、ペパーミント油、サリチルアミド、ハイドロコーチゾン、アステミゾールが含まれる。
栄養補助食品の形態の有効成分の例は、たとえばビタミンB2(リボフラビン)、B12、葉酸、ナイアシン、ビオチン、貧溶性グリセロリン酸、アミノ酸、ビタミンA、D、EおよびKの栄養学的効果を有する塩および化合物、塩の形態のミネラル、カルシウム、リン、マグネシウム、鉄、亜鉛、銅、ヨウ素、マンガン、クロム、セレン、モリブデン、カリウム、ナトリウムまたはコバルトの錯体および化合物である。
さらに、さまざまな国の当局によって認可されている栄養素の一覧表、たとえば合衆国法典第21巻の182章5013条、182章5997条、および182章8013条から182章8997条に言及しておく。
口腔および歯の手入れまたは治療のための化合物の形態の有効成分の例は、たとえば束縛された過酸化水素および咀嚼の間に尿素を放出する能力のある化合物である。
防腐剤の形態の有効成分の例は、たとえばグアニジンおよびビジグアニジンの塩および化合物(たとえば二酢酸クロルヘキシジン)であり、また限られた水溶性を有する以下のタイプの物質:第四級アンモニウム化合物(たとえばセラミン、クロロキシレノール、クリスタルバイオレット、クロラミン)、アルデヒド(たとえばパラホルムアルデヒド)、デカリンの化合物、ポリノキシリン、フェノール類(たとえば、チモール、パラクロロフェノール、クレゾール)、ヘキサクロロフェン、サリチル酸アニリド化合物、トリクロサン、ハロゲン(ヨウ素、ヨードホア、クロロアミン、ジクロロシアヌル酸塩)、アルコール類(3,4−ジクロロベンジルアルコール、ベンジルアルコール、フェノキシエタノール、フェニルエタノール)であり、さらに、Martindale、The Extra Pharmacopoeia、28版、547から578頁、を参照されたい;金属塩、限定された水溶性の錯体および化合物、たとえばアルミニウム塩(たとえば硫酸アルミニウムカリウムAIK(S04)2、12H2O)、さらにホウ素の塩、錯体および化合物、バリウム、ストロンチウム、鉄、カルシウム、亜鉛、(酢酸亜鉛、塩化亜鉛、グルコン酸亜鉛)、銅(塩化銅、硫酸銅)、鉛、銀、マグネシウム、ナトリウム、カリウム、リチウム、モリブデン、バナジウムが、含まれなければならず;口および歯の手入れのための他の組成は、たとえば;フッ素を含有している塩、錯体および化合物(フッ化ナトリウム、モノフルオロリン酸ナトリウム、アミノフロリド、フッ化錫)、リン酸塩、炭酸塩およびセレンである。
さらに、J.Dent.Res.28巻、2号、160から171頁、1949年は広い範囲の試験化合物に言及しており、参照されたい。
口腔内のpH調節剤の形態の有効成分の例には、たとえば、adipinic酸、コハク酸、フマル酸などの許容される酸またはこれらの塩、あるいはクエン酸、酒石酸、リンゴ酸、酢酸、乳酸、リン酸およびグルタル酸の塩、ならびにカルボン酸塩、炭酸水素塩、リン酸塩、硫酸塩またはナトリウム、カリウム、アンモニウム、マグネシウムもしくはカルシウム、特にマグネシウムもしくはカルシウムの酸化物などの許容される塩基が含まれる。
禁煙剤の形態の有効成分の例には、たとえばニコチン、粉末タバコまたは銀塩、たとえば酢酸銀、炭酸銀および硝酸銀が含まれる。
有効成分の他の例は、任意の種類の薬剤である。
薬剤の形態の有効成分の例には、カフェイン、サリチル酸、サリチルアミドおよび関連物質(アセチルサリチル酸、サリチル酸コリン、サリチル酸マグネシウム、サリチル酸ナトリウム)、パラセタモール、ペンタゾシン塩(塩酸ペンタゾシンおよび乳酸ペンタゾシン)、塩酸ブプレノルフィン、塩酸コデインおよびリン酸コデイン、モルヒネおよびモルヒネ塩(塩酸塩、硫酸塩、酒石酸塩)、塩酸メサドン、ケトベミドンおよびケトベミドンの塩(塩酸塩)、βブロッカー、(プロプラノロール)、カルシウム拮抗剤、塩酸ベラパミル、ニフェジンピンならびにPharm.Int.、Nov.85、267から271頁、Barney H.Hunter and Robert L.Talbertで言及されている適当な物質およびそれらの塩、ニトログリセリン、テトラ硝酸エリスリチル、ストリキニーネおよびその塩、リドカイン、塩酸テトラカイン、塩酸エトルフィン、アトロピン、インスリン、酵素(たとえばパパイン、トリプシン、アミログルコシダーゼ、グルコースオキシダーゼ、ストレプトキナーゼ、ストレプトドルナーゼ、デキストラナーゼ、α−アミラーゼ)、ポリペプチド(オキシトシン、ゴナドレリン、(LH、RH)、酢酸デスモプレッシン(DDAVP)、塩酸イソキシスプリン、エルゴタミン化合物、クロロキン(リン酸塩、硫酸塩)、イソソルビド、デモキシトシン、ヘパリンが含まれる。
他の有効成分には、β−ルペオール、レチゲン、クエン酸シルデナフィルおよびこれらの誘導体が含まれる。
歯科製品には、Carbami、CPPカゼインホスホペプチド;クロルヘキシジン、クロルヘキシジン二酢酸塩、塩化クロルヘキシジン、クロルヘキシジン二グルコン酸塩、ヘキセテジン、塩化ストロンチウム、塩化カリウム、重炭酸ナトリウム、炭酸ナトリウム、フッ素含有成分、フッ化物、フッ化ナトリウム、フッ化アルミニウム、フッ化アンモニウム、フッ化カルシウム、フッ化錫、他のフッ素含有成分、フルオロケイ酸アンモニウム、フルオロケイ酸カリウム、フルオロケイ酸ナトリウム、モノフルオロリン酸アンモニウム、モノフルオロリン酸カルシウム、モノフルオロリン酸カリウム、モノフルオロリン酸ナトリウム、オクタデセンチルアンモニウムフロリド、ステアリルトリヒドロキシエチルプロピレンジアミンジヒドロフロリドが含まれ、ビタミンには、A、B1、B2、B6、B12、フォリン酸、ナイアシン、Pantothensyre、ビオチン、C、D、E、Kが含まれる。
ミネラルには、カルシウム、リン、マグネシウム、鉄、亜鉛、銅、ヨード、マンガン、クロム、セレン、モリブデンが含まれる。他の有効成分には、Q10@、酵素、イチョウ葉、生姜、魚油などの天然薬剤が含まれる。本発明は、セロトニン拮抗薬などの偏頭痛薬;スマトリプタン、ゾルミトリプタン、ナラトリプタン、リザトリプタン、エレトリプタンなどの頭痛薬;シクリジン、シンナリジン、ディメンヒドラミン、ディフェンヒドリナトなどの嘔吐防止薬;セトリジン、ロラチジンなどの花粉熱薬、ブプレノルフィン、トラマドールなどの鎮痛剤、ミコナゾール、アンホテリシンB、トリアムシノロンアセトンなどの口腔疾患薬;および薬剤シサプリド、ドンペリドン、メトクロプラミドの使用にも関する。
チューインガムの調製
一般に、チューインガムは、さまざまなチューインガム成分を、当該分野において知られている市販のミキサー中に、順次加えることによって製造することができる。当初の成分が完全に混合された後、ガムの塊をミキサーから取り出して、ロールにかけてシートにしてから切断してスティックにする、押出し成形してぶつ切りにする、または型成形してペレットにすることによって所望の形態に成形する。
一般に、成分は、まずガムベースを溶融してから、これを稼動しているミキサー中に加えることによって混合されうる。着色料、有効成分および/または乳化剤も同時に加えればよい。グリセリンなどの柔軟化剤も、シロップおよび増量剤/甘味料の一部分と一緒に、このときに加えてよい。次いで増量剤/甘味料の他の部分をミキサーに加えればよい。香味料は、通常、増量剤/甘味料の最後の部分と共に加える。高甘味度甘味料は、好ましくは増量剤の最後の部分および香味料を加えた後で加える。
混合手順全体は、通常5から15分間かかるが、時にはもっと長い混合時間が必要になることもある。当業者は、上記の手順の多くの変形が使えることを認識するはずである。その中には参考文献として本明細書に組み入れる米国特許出願第2004/0115305号に記載されている1段階法が含まれる。
チューインガムの構造
本発明によれば、ニコチンチューインガムの形態および形状は、どの適当で使用者に優しい構造であってもよい。したがって、ガム中心部またはガムは、たとえばペレット、クッション型のペレット、スティック、錠剤、ぶつ切り、トローチ、丸剤、ボールおよび球から選択される形態でもよい。チューインガムは、押出し、圧縮、ロールによって成形され、どの形態においても中心は液体および/または固体で満たされていてもよい。
被覆
本発明によれば、チューインガムエレメントは、チューインガム中心部上に施された外側の被覆物(coating)を約0.1から約75重量%含んでいてもよい。こうして、適当な被覆の種類は、現在チューインガム、薬剤製品および菓子類ならびにこれらの任意の組合せの被覆に使用されているものを含むどの組成の硬質被覆、フィルム被覆および軟質被覆をも含む。
現時点で好ましい外側の被覆の種類は、硬質被覆であり、この用語は、糖被覆および糖を含まない(すなわち無糖)被覆およびこれらの組合せを含むこの用語の普通の意味で使用する。硬質被覆の目的は、消費者に評価されている甘くてカリカリする層を得ることであり、これはその上にさまざまな理由に対してガム中心部を保護することもできる。チューインガム中心部に保護性の糖被覆を備える通常の方法においては、ガム中心部は、適当な被覆装置中で、蔗糖またはデキストロースなどの結晶化可能な糖の水溶液によって連続的に処理する。この糖の水溶液は、被覆の到達段階に応じて他の機能成分、たとえば充填剤、結合剤、着色料などを含むこともある。本発明の場合は、糖被覆は、香味料化合物および/または薬剤として有効な化合物を含む、他の機能性または有効化合物を含有していることもある。
しかし、チューインガムの製造においては、被覆中の齲蝕性糖化合物を、他の好ましくは結晶性の甘味化合物であって齲蝕作用を有さないもので置き換えることが好ましいことがある。当業において、かかる被覆は一般に無糖すなわち糖を含まない被覆と呼ばれる。現時点で好ましい非齲蝕性の硬質被覆物質には、ポリオール、たとえばソルビトール、マルチトール、マンニトール、キシリトール、エリスリトール、ラクチトール、イソマルトおよびタガトース(これらは工業的な方法で、それぞれD−グルコース、マルトース、フルクトースまたはレブロース、キシロース、エリスロース、ラクトース、イソマルチュロース、イソマルトースおよびD−ガラクトースの水素化によって得られる)、ならびに非齲蝕性のモノ−ジ−サッカリドであるトレハロースが含まれる。
以下に詳細に記載する通常の硬質被覆法においては、結晶化可能な糖および/またはポリオールを含む懸濁液を、ガム中心部上に塗布し、含まれている水は空気を吹き付けて蒸発除去する。必要な膨張に達するためには、このサイクルを何回か(通常3から80回)繰り返さなければならない。「膨張」という用語は、被覆操作の終わりにおいて始めと比較して、(考えた被覆製品の最終の重量または厚さに関する)製品の重量または厚さの増加のことである。本発明によれば、被覆層は、完成したチューインガムエレメントの約0.1から約75重量%を構成し、たとえば約10から約60重量%であり、約15から約50重量%を含む。
他の有用な実施形態において、本発明のチューインガムエレメントの外側被覆は、薄膜被覆工程を経たエレメントであり、それ故に1つまたは複数の薄膜形成ポリマー剤および場合により1つまたは複数の補助化合物、たとえば可塑剤、顔料および乳白化剤を含む。薄膜被覆は、上記に形態の任意のチューインガム中心部に施された、ポリマーを主体とする薄い被覆である。こうした被覆の厚さは、通常20から100μmの間である。一般に、薄膜被覆は、チューインガム中心部に、適当な水性または有機溶媒の媒体中の被覆材料の噴霧された小滴のあるスプレーゾーンを通過させることによって得られ、その後ガム中心部に付着した材料を乾燥させてから被覆の次の部分を受けさせる。このサイクルを被覆が完了するまで繰り返す。
本発明の場合、適当な薄膜被覆ポリマーには、可食セルロース誘導体、たとえばメチルセルロース(MC)を含むセルロースエーテル、ヒドロキシエチルセルロース(HEC)、ヒドロキシプロピルセルロース(HPC)、およびヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMC)が含まれる。他の有用な薄膜被覆剤は、アクリルポリマーおよびコポリマー、たとえばメチルアクリレートアミノエステルコポリマーまたはセルロース誘導体およびアクリルポリマーの混合物である。機能性ポリマーとも呼ばれる薄膜被覆ポリマーの特殊な群は、薄膜形成の特徴に加えて本チューインガム配合物の有効成分に関して改変された放出性能を与えるポリマーである。こうした放出改変ポリマーには、メタルアクリレートエステルコポリマー、エチルセルロース(EC)および酸性の胃内環境には耐えるが、十二指腸中では直ちに溶けるように設計された腸溶性ポリマーが含まれる。ポリマーの後者の群には、酢酸フタル酸セルロース(CAP)、ポリ酢酸フタル酸ビニル(PVAP)、シェラック、メタクリル酸コポリマー、酢酸トリメリット酸セルロース(CAT)およびHPMCが含まれる。本発明による外側薄膜被覆は、上記の薄膜被覆ポリマーのどの組合せをも含みうることはよく理解されるであろう。
他の実施形態において、本発明によるチューインガムエレメントの薄膜被覆層は、ポリマーの物理的性質を変えて、それを薄膜形成材料としてのその機能を果たす上でもっと有用にする能力を有する可塑化剤を含む。一般に、可塑剤の効果は、可塑剤分子が個々のポリマー束の間に入り込むことによってポリマー同士の相互作用を切り離すに従って、ポリマーを軟らかくかつより成形しやすくすることである。薄膜被覆中で使用されるほとんどの可塑剤は、無定形であるか、ごくわずかな結晶性を有するかのいずれかである。本発明の場合は、適当な可塑剤には、グリセリン、プロピレングリコール、ポリエチレングリコール、例えば、これらの200〜6000等級、のようなのポリオール、フタル酸エステルなどの有機エステル、セバシン酸ジブチル、クエン酸エステルおよびチアセチン、ヒマシ油などの油/グリセリド、アセチル化モノグリセリドおよび分留ココナッツ油が含まれる。
本発明のチューインガムエレメントの外側被覆のための薄膜形成ポリマーおよび可塑化剤の選択は、薄膜を通過する水蒸気やガスの溶解および拡散に関して、被覆の可能な最良のバリアー性を達成するために十分な配慮をして行う。
チューインガムエレメントの薄膜被覆は、1つまたは複数の着色料または乳白化剤を含んでいてもよい。所望の色調を与えることに加えて、こうした物質は、光を反射したり水蒸気やガスに対するバリアーを形成したりすることがある。適当な着色料/乳白化剤には、有機色素およびこれらのレーキ、無機着色剤、たとえば酸化チタン、ならびにβ−カロテンまたはクロロフィルなどの天然色材が含まれる。
加えて、薄膜被覆は、1つまたはいくつかの香味料およびワックスなどの補助物質あるいはポリデキストロース、マルトデキストリンを含むデキストリン、乳糖、改質デンプンなどの糖化合物、ゼラチンまたはゼインなどのタンパク質、植物ガムおよびこれらの任意の組合せを含有していてもよい。
1つの特定の実施形態においては、チューインガム中心部は、少なくとも一端に薄膜形成剤、たとえばセルロース誘導体、改変デンプン、シェラック、アラビアガム、デキストリン、ゼラチン、ゼイン、植物ガム、合成ポリマーおよびこれらの任意の組合せ、ならびに蜜蝋、カルナバワックス、微結晶ワックス、パラフィンワックスおよびこれらの組合せなどのワックス、の被覆層を含む可食薄膜を備えたスティックの形態である。
以下の例は例示のために示すものであり、本発明の限定のためのものではない。
Figure 0004750127
ガムベースの調製
以下の成分を含むガムベースを調製する。
エラストマー
エラストマー可塑剤
ワックス
柔軟化剤
充填剤
酸化防止剤
詳細な配合は表1に示す。本発明の範囲内で、いくつかの他のガムベース組成物を、適用することができることは強調しておかなければならない。
エラストマーおよび充填剤を、たとえば水平に設置されたZ形撹拌アームのような混合手段を備えた混合缶中に加える。缶は約120℃で15分間予熱されていた。ガムは、缶内の機械的動作によって小さな断片に千切られて柔軟化された。
エラストマー可塑剤をエラストマーに混合物が均質になるまでゆっくり加える。次いで残りのエラストマー可塑剤を缶に加えて10から20分間混合する。柔軟化成分を加え、混合物全体が均質になるまで20から40分間混合する。
次に、混合物を皿に排出し、120℃の排出温度から室温まで冷ました。
表1に従って配合された実施例1のガムベースの使用によってチューインガムを調製する。従来の機械的混合手順を、穏やかな加熱だけと共に使用する。
ガムベースと充填剤を、たとえば水平に設置されたZ形撹拌アームのような混合手段を備えた混合缶中で混合する。缶は約50℃までの温度に予熱されていた。
内容物が均質になったら、他の成分を、指定されたタイムスケジュールに従って加える。ニコチンは、混合過程の前半に加える。
片(ピース)は、1片当たりのニコチンが0.1から8mg、好ましくは2から4mgで配合すればよい。評価した片は、1片当たり2mgのニコチンを含んでいる。
チューインガムは、硬質被覆を用いて被覆した。被覆は、たとえば、参照により本明細書に含まれる米国特許6627234号に開示されている方法に従って施すことができる。
表1に従って配合された実施例1のガムベースの使用によってチューインガムを調製する。従来の機械的混合手順を、穏やかな加熱だけと共に使用する。
ガムベースと充填剤を、たとえば水平に設置されたZ形撹拌アームのような混合手段を備えた混合缶中で混合する。缶は約50℃までの温度に予熱されていた。
内容物が均質になったら、他の成分を、指定されたタイムスケジュールに従って加える。ニコチンは、混合過程の前半に加える。
片(ピース)は、1片当たりのニコチンが0.1から8mg、好ましくは2から4mgで配合すればよい。評価した片は、1片当たり2mgのニコチンを含んでいる。
チューインガムは、硬質被覆を用いて被覆した。被覆は、たとえば、参照により本明細書に含まれる米国特許6627234号に開示されている方法に従って施すことができる。
表1に従って配合された実施例1のガムベースの使用によってチューインガムを調製する。従来の機械的混合手順を、穏やかな加熱だけと共に使用する。
ガムベースと充填剤を、たとえば水平に設置されたZ形撹拌アームのような混合手段を備えた混合缶中で混合する。缶は約50℃までの温度に予熱されていた。
内容物が均質になったら、他の成分を、指定されたタイムスケジュールに従って加える。ニコチンは、混合過程の前半に加える。
片(ピース)は、1片当たりのニコチンが0.1から8mg、好ましくは2から4mgで配合すればよい。評価した片は、1片当たり2mgのニコチンを含んでいる。
チューインガムは、硬質被覆を用いて被覆した。被覆は、たとえば、参照により本明細書に含まれる米国特許6627234号に開示されている方法に従って施すことができる。
実施例2から4および2つの市販製品における有効物質の放出は、in vitroで測定する。in vitro試験は、咀嚼マシン(European Pharmacopeia 4 th.ed.2.9.25 Chewing gum medicated,drug release from)において1片のチューインガムを指定された時間間隔0、1、2、3、5、7.5、10、20および30分で、pH7.4のリン酸緩衝液中で咀嚼することによって行った。
結果を以下に図示し、説明する。
図1は、先行技術の2つのニコチンチューインガムの放出プロフィールを時間の関数として表すグラフである。
ごく初期および中間の放出は、通常の喫煙時間すなわち5から8分間に相当する時間にわたって比較的低いことは注目される。0から1分の放出率は、後の中間放出よりもさらに低い。
これら2つの先行技術のニコチンチューインガムPA1およびPA2は、両方とも約30分間にわたる咀嚼での使用を意図されているものである。言い換えれば、意図されている使用者の血液中のニコチンの蓄積は、かなり長い時間にわたって続く過程である。
両方のニコチンチューインガムが、比較的直線的に放出すると見られることは注目される。
図2は、上述のチューインガムPA1およびPA2の、個別の時間間隔における図1の放出を、当初の0から5分の咀嚼の時間にわたって、30秒の時間間隔で表すグラフである。言い換えれば、図示した放出時間の個々の部分的な時間における放出に焦点を合わせた、放出の微分図解の一つである。図示したように、値を求めた部分的な時間は0から0.5分、0.5から1分、1から1.5分、1.5から2分、2から2.5分、2.5から3分、3から3.5分、3.5から4分、4から4.5分、4.5から5分である。
ごく初期の放出および中期の放出は、図1で示した放出が比較的一定であると見られたという事実にもかかわらず、通常の喫煙時間と比較して相対的に長い時間にわたって比較的ゆっくり増加ずることは注目される。
図3は、本発明による当てはまる3つのチューインガムI1、I2およびI3の初期および中期の放出を表すグラフである。放出、すなわちチューインガムからチューインガムの外部への移動は、図2の先行技術のチューインガムと同じ方法で図示されている。
図示されたチューインガムは、喫煙の最初の5から8分間の重要な時間全体にわたる当初の好都合な放出の利益。したがって、放出が、部分的な時間すなわち30秒間当たり2%未満には決してならないということは注目される。言い換えれば、本発明によってチューインガムが適用される場合は、一定量のニコチンが、粘膜を介する血液中への移動のために利用可能でありうる。
咀嚼I3は、咀嚼の最初の数分間のきわめて顕著な放出を特徴とし、それによって、粘膜に対する高い浸透圧がごく始めから維持されうるという事実の故に、迅速な放出が促進されるということも注目される。
さらに、チューインガムI1およびI2が、咀嚼の最初の5分間にわたる、きわめて一定の放出を特徴とすることも注目される。これは、たとえば口中のニコチンに関連する味覚問題に適合する場合には大いに好都合と考えることができる。
図3は、ニコチンチューインガムを咀嚼マシンで噛んだときに得られた放出の結果を表している。
本発明によれば、図3に例示されるような性質を有するニコチンチューインガムは、以下の過程段階によって適用することができる。
ニコチンチューインガム、たとえばI1、I2またはI3を、人体を有する使用者に提供する。次に、ヒトの使用者は、選択されたニコチンチューインガムを噛み、ニコチンチューインガムから粘膜を介して使用者の血液中へのニコチンの移動によって、渇望に関する迅速な緩和を得ることができる。
適用されるニコチンチューインガムは、前記咀嚼の開始から約0.5分から約2.5分の間の、選択された移動率閾値を超えるチューインガムからのニコチンの移動を特徴とするので、咀嚼の比較的長い中間時間の間、粘膜に対して一定の浸透圧を維持することができる。このようにして、迅速な緩和は本発明の1実施形態によっていた。
本発明によって適用されるどのチューインガムも、30秒間当たりニコチン2mg未満の、チューインガムからのニコチンの移動を特徴としてはいないことは注目される。また、たとえばI2は、決して30秒間当たり4mg未満ではない維持される投与量を特徴としていることも注目される。
図4は、上記で論じたチューインガムPA1、PA2、I1、I2およびI3からの、咀嚼過程の当初約8分間にわたる当初および中間の放出を図示している。最も迅速に放出するものは、咀嚼の約4から5分以後は横這いになる傾向があることは注目される。
従来技術のニコチンチューインガムの放出の様子を示すグラフである。 従来技術のニコチンチューインガムの中期放出を30秒間隔に分割して示すグラフである。 本発明によって適用されたニコチンチューインガムの中期放出を30秒間隔に分割して示すグラフである。 従来技術のチューインガムと本発明によるチューインガムの組合せの放出の様子を示すグラフである。

Claims (1)

  1. タバコアルカロイド放出用チューインガムであって、
    該チューインガムが、ポリマー系を2から99重量%の量、香味料を0.001から30重量%の量、高甘味度甘味料を0.001から3重量%の量、および甘味料を2から80重量%の量含み、
    該ポリマー系が、エラストマーをチューインガムのから10重量%の量含み、
    該ポリマー系が、エラストマー可塑剤をチューインガムのから30重量%の量含み、
    該ポリマー系が、ワックスをチューインガムの0から30重量%の量、柔軟化剤をチューインガムの2から30重量%の量、充填剤をチューインガムの0から50重量%の量、酸化防止剤をチューインガムの0から5重量%の量含み、
    前記チューインガムが被覆物を含み、該被覆物がタバコアルカロイドを含み、
    該タバコアルカロイドが、緩衝されており、
    該タバコアルカロイドが、ニコチンを含み、および
    咀嚼過程の開始から0.5分から2.5分の時間に、30秒間ごとに、咀嚼前の該チューインガム中に含まれているタバコアルカロイドの少なくとも2%放出させるチューインガム。
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