JP4746652B2 - ガス圧接用鉄筋保持装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ガス圧接に際して一対の鉄筋を相互に突き合わせた保持するためのガス圧接用鉄筋保持装置に関するものである。
例えば、RC構造、SRC構造の建築物において、鉄筋コンクリートを施工するに先立って、コンクリートに埋設される鉄筋を長手方向へ相互に接続する必要がある。このため、たとえば特許文献1に記載されるように、ガス圧接に際して一対の鉄筋の両端部を突き合わせた状態で固定するガス圧接用鉄筋保持装置が提案されている。このようなガス圧接用鉄筋保持装置によれば、一対の鉄筋の相互に突き当てられた端部を赤熱した状態で大径の膨出部が形成されるまで押圧しこの状態を保持して接合するガス圧接を行うために、その一対の鉄筋の端部が相互に突き合わせた状態で固定される。
建築現場では、上記ガス圧接用鉄筋保持装置を用いてガス圧接することにより複数本の鉄筋(主筋)をそれぞれ延長し、次いで、それらに直交するように配設された他の鉄筋たとえば四角枠状のフープ筋に対して1本ずつ針金を用いて相互に固縛することにより、柱や梁に対応した寸法のかご状となるように複数本の鉄筋が所定間隔で組み立てられている。
これに対して、一層、機械施行の割合を高めて作業員数および作業範囲を少なくするために、柱や梁に応じた形状となるように複数本の鉄筋(主筋)をかご状の鉄筋ユニットとなるように、フープ筋および針金を用いて別の作業場所で予め先組みし、次いでそのかご状の鉄筋ユニットを、鉄骨の組み立てと同様に、クレーンにて所定の位置へ移動させた状態で、既に配設されてたとえばコンクリートから突き出している複数本の鉄筋との間で、ガス圧接により鉄筋の接続を行う施行方法が行われている。
特許第3498046号公報
ところで、上記のように、先組みされたかご状の鉄筋ユニットの複数本の鉄筋(主筋)を、既に配設された複数本の鉄筋(主筋)とそれぞれ接合するに際しては、従来と同様に、ガス圧接用鉄筋保持装置を用いて一対の鉄筋の相互に突き当てられた状態で固定し、それら一対の鉄筋の端部を赤熱した状態で大径の膨出部が形成されるまで押圧しこの状態を保持して接合するガス圧接が、それぞれ行われる。しかしながら、かご状の鉄筋ユニットの複数本の鉄筋(主筋)の端部と既に配設された複数本の鉄筋(主筋)の端部との間では、それらの端面の軸心方向の位置および軸心が必ずしもそれぞれ一致せず、軸心方向位置が重なるものもある。このため、前記従来のガス圧接用鉄筋保持装置を用いて一対の鉄筋の端部を相互に突き合わせた状態でそれぞれ固定しようとすることが困難となり、作業性が大幅に低下するという不都合があった。
本発明は、以上の事情を背景として為されたものであって、その目的とするところは、一対の鉄筋の端部の端面の軸心が一致せず、軸心方向位置が重なったとしても、能率よくそれら一対の鉄筋の端部を互いに突き合わせた状態で固定することができるガス圧接用鉄筋保持装置を提供することにある。
斯かる目的を達成するための請求項1に係る発明の要旨とするところは、(a)大径管状部材と、該大径管状部材内に軸心方向の相対移動可能且つ軸心回りの相対回転不能に嵌め入れられた小径管状部材と、該大径管状部材の一端部に設けられて一方の鉄筋を把持するための第1鉄筋把持装置と、前記大径管状部材の他端部に厚み方向に貫通し且つ軸心方向へ形成されたガイドスリットを通し突き出すように小径管状部材の他端部に一体的に固設された、他方の鉄筋を把持するための第2鉄筋把持装置と、両端部間に該第2鉄筋把持装置を通過させるとともに該両端部に該第2鉄筋把持装置の前記軸心まわりに位置を調節する位置調節ねじが螺合され、前記大径管状部材に固定されたC字状リング部材とを備え、前記大径管状部材の軸心と前記第1鉄筋把持装置および第2鉄筋把持装置により把持された一方および他方の鉄筋の軸心とは互いに平行となるように設定されており、該第1鉄筋把持装置により把持された一方の鉄筋と該第2鉄筋把持装置により把持された他方の鉄筋とを相互に突き合わせた状態で前記大径管状部材の他端部に装着された押圧シリンダが前記小径管状部材を軸心方向へ所定の圧力を付与することにより、ガス圧接に際して該一方の鉄筋および他方の鉄筋をその軸心方向に相互に圧接状態で同心に固定するガス圧接用鉄筋保持装置であって、(b)前記大径管状部材は、前記押圧シリンダを着脱可能に装着するための装着装置を両端部にそれぞれ備え、前記第1鉄筋把持装置により把持された一方の鉄筋と該第2鉄筋把持装置により把持された他方の鉄筋とは、該大径管状部材の一端部の装着装置に装着された押圧シリンダが前記小径管状部材を軸心方向へ駆動することにより、相互に離隔させられるが、該大径管状部材の他端部の装着装置に装着された前記押圧シリンダが前記小径管状部材を軸心方向へ駆動することにより、相互に接近させられ、(c)前記第1鉄筋把持装置は、前記第2鉄筋把持装置の相対回転可能角度範囲よりも大きい角度範囲で軸心まわりの相対回転可能且つ軸方向の移動不能に前記大径管状部材の一端部に設けられており、(d)前記第1鉄筋把持装置と前記大径管状部材との相対回転を阻止するために操作される相対回転阻止装置を、さらに備えていることにある。
請求項1に係る発明のガス圧接用鉄筋保持装置によれば、前記大径管状部材は、前記押圧シリンダを着脱可能に装着するための装着装置を両端部にそれぞれ備え、前記第1鉄筋把持装置により把持された一方の鉄筋と該第2鉄筋把持装置により把持された他方の鉄筋とは、該大径管状部材の一端部の装着装置に装着された押圧シリンダが前記小径管状部材を軸心方向へ駆動することにより、相互に離隔させられるが、該大径管状部材の他端部の装着装置に装着された前記押圧シリンダが前記小径管状部材を軸心方向へ駆動することにより、相互に接近させられ、前記第1鉄筋把持装置は、前記第2鉄筋把持装置の相対回転可能角度範囲よりも大きい角度範囲で軸心まわりの相対回転可能且つ軸方向の移動不能に前記大径管状部材の一端部に設けられており、前記第1鉄筋把持装置と前記大径管状部材との相対回転を阻止するために操作される相対回転阻止装置を、さらに備えていることから、一対の鉄筋の端部の端面の軸心が一致しない場合でも、第1鉄筋把持装置および第2鉄筋把持装置は容易に一対の鉄筋の端部を把持することができ、次いで第1鉄筋把持装置を大径管状部材の一端部に対して相対回転させることによりその一対の鉄筋の端部の軸心を一致させることができる。また、一対の鉄筋の軸心方向位置が重なっていても、第1鉄筋把持装置および第2鉄筋把持装置は容易に一対の鉄筋の端部を把持することができ、次いで押圧シリンダを大径管状部材の一端部側に装着して小径管状部材を駆動することにより一対の鉄筋の端部の重なりを容易に解消でき、そして第1鉄筋把持装置を大径管状部材の一端部に対して前記第2鉄筋把持装置の相対回転可能角度範囲よりも大きい角度範囲で相対回転させることによりその一対の鉄筋の端部の軸心を能率よく一致させることができる。次いで、相対回転阻止装置を用いて第1鉄筋把持装置と大径管状部材との相対回転を阻止するとともに、前記位置調節ねじを用いてさらに正確に前記一対の鉄筋の芯出しすることができる。
以下、本発明の一実施例のガス圧接用鉄筋保持装置10を図面を参照しつつ説明する。
図1は、一端部がそれぞれ軸心に直角に切断された鉄筋12aおよび鉄筋12bを相互にガス圧接するために、一対の鉄筋12a、12bをそれらの軸心方向が一致し且つ端面が互いに突き合わされた状態で保持するガス圧接用鉄筋保持装置10を示している。このガス圧接用鉄筋保持装置10は、鉄筋12a、12bに互いに押圧する方向の加圧力を油圧を用いて発生させる単動型の油圧シリンダ(押圧シリンダ)16と、軸心方向の相対移動可能且つ軸心回りの相対回転可能に嵌合されることにより互いに同心である、大径管状部材である大径スリーブ22および小径管状部材である小径スリーブ24と、大径スリーブ22の一端部に設けられた第1鉄筋把持装置26と、小径スリーブ24に一体的に固設された第2鉄筋把持装置28とを備え、大径スリーブ22の端部に装着されて固定された油圧シリンダ16が小径スリーブ24を駆動し、軸心方向へ相対移動させるようになっている。
鉄筋12aおよび12bを把持状態で固定するための第1鉄筋把持装置26および第2鉄筋把持装置28は互いに同様に構成されているので、図1の側面を一部を切り欠いて示す図2および図3を用いて、小径スリーブ24に固定された第2鉄筋把持装置28を専ら説明する。第2鉄筋把持装置28は、小径スリーブ24の端部からその長手方向Lに直交する方向へ伸びるアーム部32と、そのアーム部32の先端においてC字状に分岐させられた一対の螺合部34、およびその螺合部34に対向した状態でその螺合部34に接続部35を介して一体的に接続された鉄筋受部36と、一方の螺合34に螺合された締付部材である締付ボルト38とを備えている。これら螺合部34および鉄筋受部36の間において、鉄筋12bは、その長手方向Lに直交する方向から押圧する締付ボルト38と、その締付ボルト38に対向するように鉄筋受部36に設けられた凹状或いはV字状の受面40との間で挟持されるようになっている。この受面40は、大径スリーブ22および小径スリーブ24の軸心Jに対して平行な面から構成されるとともにその軸心から等距離に形成されており、第1鉄筋把持装置26および第2鉄筋把持装置28に把持された鉄筋12aおよび12bは大径スリーブ22および小径スリーブ24の軸心Jと平行となり、且つ同心となるようにされている。
図2は、第2鉄筋把持装置28の構成を説明するために一部を切り欠いて示す図1の側面図であって、鉄筋12bを固定する位置まで締付ボルト38を前進させた状態を示している。図3は、図2と同様の側面図であるが、第2鉄筋把持装置28の螺合部34と接続部35を介してそれに接続された鉄筋受部36との間の開口Aから鉄筋12bを出し入れするに際して締付ボルト38がその螺合部34に当接する位置まで締付ボルト38を後進或いは後退させた状態を示している。
上記大径スリーブ22の端部には、軸心J方向に平行な長手状或いはスリット状の切欠き42が形成されるとともにその切欠き42を含むような切り欠きを有するC字状のリング部材44が固定されており、小径スリーブ24に固設された第2鉄筋把持装置28がその切欠き42を通して外部に突き出していると共に、所定の角度範囲で回動可能とされている。この第2鉄筋把持装置28の角度位置は、上記切り欠きを有するC字状のリング部材44の両端部に螺合されている一対の位置調節用ボルト46により鉄筋12a、12bを略同心に位置決めするように調整されるようになっている。
図4に示すように、締付ボルト38は、基端部において断面が正6角形に形成されたの頭部50と外周面に形成された雄ねじ52と、先端面に形成された嵌合穴54およびその開口縁に形成された環状摺接面56とを備えた円柱状のボルト本体58と、そのボルト本体58の嵌合穴54内に相対回転可能に嵌合された押圧部材60とを備えている。この押圧部材60は、押圧面62を鉄筋12a又は12b側に有する長方形板状の押圧板部64と、この押圧板部64のボルト本体58側の面65から突設され、その面65が環状摺接面56に摺接させられた状態で上記嵌合穴54内に嵌合される軸部66とを有している。この軸部66には、径方向に貫通し且つ複数個(本実施例では4個)のスチールボール68が収容された径方向穴70と、基端側端面に開口し且つその径方向穴70と交差するように軸心方向に形成された中心穴72とが形成される一方で、上記ボルト本体58には、その嵌合穴54の内周面に周方向に形成された環状溝74と、ニードル部材76が軸心方向に移動可能に収容された中心穴78とが形成されている。そして、その中心穴78の基端部に螺合され且つ相互にロックされた一対の埋込ボルト80とニードル部材76との間に設けられたスプリング82によってニードル部材76が付勢されると、そのニードル部材76の先端が径方向穴70内に収容されたスチールボール68を強制的に外周側へ移動させるので、そのスチールボール68が上記環状溝74内に係合させられる状態となり、押圧部材60とボルト本体58とがその軸心まわりの相対回転可能な状態で相互に離間不能に連結される。
図1に戻って、大径スリーブ22は、油圧シリンダ16を装着するための第1装着装置84および第2装着装置86を一端部および他端部に螺着させることにより一体的にそれぞれ備えている。第1装着装置84および第2装着装置86は、大径スリーブ22よりも大径の短管状を成し、油圧シリンダ16の先端部に外径方向へ突設された係合突起16pを受け入れるために厚み方向に貫通したL字型の切欠き88をそれぞれ備えている。このL字型の切欠き88は、軸心Jに平行な方向に延びて端面に開口する軸方向部90と、その軸方向部90の端から周方向に延びる周方向部92とから構成されている。上記油圧シリンダ16の係合突起16pを軸方向部90内へ入れた状態で、その油圧シリンダ16の先端部を装着装置84または86の開口内に嵌め入れて押し込み、係合突起16pが軸方向部90の端へ到達した状態で油圧シリンダ16を軸心Jまわりに回転操作することにより係合突起16pを周方向部92内へ移動させることにより、油圧シリンダ16が着脱可能に装着されるようになっている。なお、小径スリーブ24の両端面には、上記油圧シリンダ16のピストンロッド16bの先端面を当接させるための当接部材94、96が固着されている。
また、前記第1鉄筋把持装置26は、軸心Jまわりの相対回転可能且つ軸方向の移動不能に大径スリーブ22の一端部に設けられている。第1鉄筋把持装置26のアーム部32の基端には、大径スリーブ22の外径よりも僅かに大きい軸心J方向の貫通穴98を有する円筒状部100が形成されており、その円筒状部100内には大径スリーブ22の一端部が摺動可能に嵌め入れられることにより、図5の矢印Yに示すように、第1鉄筋把持装置26が大径スリーブ22に対して軸心Jまわりに相対回転可能とされている。また、大径スリーブ22の一端部において、短管状の装着装置84から上記円筒状部100の幅寸法と同じ距離だけ離隔した位置には、環状のストッパ102が溶接により固着されており、第1鉄筋把持装置26が大径スリーブ22に対して軸心J方向に相対移動不能とされている。なお、第1鉄筋把持装置26のアーム部32の基端に形成されている円筒状部100の外周面にはナット104が溶接されており、大径スリーブ22の外周面を押すことによって第1鉄筋把持装置26の大径スリーブ22に対する相対回転を止めるための回転止めボルト106がそのナット104に螺合されている。
以上のように構成されたガス圧接用鉄筋保持装置10を用いて、垂直方向すなわち上方へ突き出す一方の鉄筋12aの端部に、かご状に組み付けられた鉄筋ユニット内で垂直方向に配列されている複数本の鉄筋のうちの一本である他方の鉄筋12bの端部をガス圧接する場合を、図6乃至図8を用いて説明する。
先ず、油圧シリンダ16が大径スリーブ22の一端部側(図の下端側)の第1装着装置84に装着され、且つ締付ボルト38、位置調節用ボルト46、および回転止めボルト106が緩められた圧接用鉄筋保持装置10が用意され、その圧接用鉄筋保持装置10の第1鉄筋把持装置26および第2鉄筋把持装置28が、上記一対の鉄筋12aおよび12bの端部を開口A内に受け入れた状態で締付ボルト38がそれぞれ締め付けられることによりそれらを把持した状態で固定され、位置調節用ボルト46が締め付けられる。これら一対の鉄筋12aおよび12bの把持位置は、一対の鉄筋12aおよび12bの端面から予め定められた一定の距離に定められている。図6は、この状態を示している。この状態における一対の鉄筋12aおよび12bは、軸心方向に離れておらず、かご状に組み付けられた鉄筋ユニット内で垂直方向に配列されている複数本の鉄筋の位置のばらつきによって、軸心方向の位置が図6のxに示す長さだけ重なっている。
次に、油圧シリンダ16を駆動し、そのピストンロッド16bを突き出して小径スリーブ24およびそれに固定された第2鉄筋把持装置28を鉄筋12b側へ移動させ、一対の鉄筋12aおよび12bの端面の間に隙間yを形成させる。図7はこの状態を示している。この状態において、バール、レンチ等の棒状工具を鉄筋12bと大径スリーブ22との間に差し入れた状態で鉄筋12aと鉄筋12bとを同心とする方向へ操作することにより、一対の鉄筋12aと鉄筋12bとが芯出しされる。次いで、回転止めボルト106が締め付けられて大径スリーブ22と第1鉄筋把持装置26との相対回転が阻止されるとともに、必要に応じて位置調節用ボルト46の締め付け状態を変更してさらに芯出しされる。そして、上記油圧シリンダ16に対する油圧の供給を停止させてそのピストンロッド16bを引き込めることにより、上記一対の鉄筋12aおよび鉄筋12bの端面を相互に当接させる。
次いで、油圧シリンダ16が第1装着装置84から取り外されて反対側の第2装着装置86に装着される。この状態で油圧シリンダ16を駆動することによりそのピストンロッド16bを突き出して小径スリーブ24およびそれに固定された第2鉄筋把持装置28を鉄筋12a側へ移動させ、一対の鉄筋12aおよび12bの端面間を所定の圧力で圧接させる。図8はこの状態を示す。この状態において、図示しない圧接バーナを用いて鉄筋12aおよび12bの端部が赤熱させられると、球状に膨出した状態となり、その圧接バーナによる加熱が停止させられると、一対の鉄筋12aおよび12bの接合が完了させられる。
上述のように、本実施例のガス圧接用鉄筋保持装置10によれば、大径スリーブ22(大径管状部材)は、油圧シリンダ16を装着するための第1装着装置84および第2装着装置86を両端部にそれぞれ備え、第1鉄筋把持装置26は、軸心Jまわりの相対回転可能且つ軸方向の移動不能に大径スリーブ22の一端部に設けられていることから、一対の鉄筋12aおよび12bの端部の端面の軸心が一致しない場合でも、第1鉄筋把持装置26および第2鉄筋把持装置28は容易に一対の鉄筋12aおよび12bの端部を把持することができ、次いで第1鉄筋把持装置26を大径スリーブ22の一端部に対して相対回転させることによりその一対の鉄筋12aおよび12bの端部の軸心を一致させることができる。また、一対の鉄筋12aおよび12bの軸心方向位置が重なっていても、第1鉄筋把持装置26および第2鉄筋把持装置28は容易に一対の鉄筋の端部を把持することができ、次いで油圧シリンダ16を大径スリーブ22の一端部側に装着して小径管状スリーブ24を駆動することにより一対の鉄筋12aおよび12bの端部の重なりを容易に解消でき、そして第1鉄筋把持装置26を大径管状スリーブ22の一端部に対して相対回転させることによりその一対の鉄筋12aおよび12bの端部の軸心を能率よく一致させることができる。
また、本実施例のガス圧接用鉄筋保持装置10によれば、第1鉄筋把持装置26と大径スリーブ22の相対回転を阻止するために操作される回転止めボルト106(相対回転阻止装置)が備えられているので、その回転止めボルト106を第1鉄筋把持装置26と大径スリーブ22との相対回転が許容する状態とすることにより、第1鉄筋把持装置26により把持された一方の鉄筋12aと第2鉄筋把持装置28により把持された他方の鉄筋12bとの芯出し作業が容易となるとともに、回転止めボルト106を第1鉄筋把持装置26と大径スリーブ22との相対回転を阻止する状態とすることにより、一方の鉄筋12aと他方の鉄筋12bとを圧接するときの芯ずれが好適に防止される利点がある。
また、本実施例のガス圧接用鉄筋保持装置10によれば、第2鉄筋把持装置28は小径管状スリーブ24(小径管状部材)の他端部に固定され、大径管状スリーブ22には、第2鉄筋把持装置28を厚み方向に貫通させ且つ軸心J方向へ案内するガイドスリット状の切欠き42が他端部に形成されていることから、第2鉄筋把持装置28は大径管状スリーブ22の一端部に設けられた第1鉄筋把持装置26に対して一定の距離を隔てて位置させられているので、一対の鉄筋12aおよび12bの端部を容易に把持することができる。また、大径管状スリーブ22には、第2鉄筋把持装置28を厚み方向に貫通させ且つ軸心J方向へ案内する切欠き42が他端部に形成されていることによって小径管状スリーブ24は大径管状スリーブ22に対して軸心方向の移動可能且つ軸回りの相対回転不能に嵌め入れられているので、一対の鉄筋12aおよび12bの端部を突き合わせた状態で圧接する過程での芯ずれが防止される。
また、本実施例のガス圧接用鉄筋保持装置10によれば、大径管状スリーブ22の軸心Jと第1鉄筋把持装置26および第2鉄筋把持装置28により把持された一対の鉄筋12aおよび12bの軸心とは互いに平行となるように設定されていることから、一対の鉄筋12aおよび12bの端部を突き合わせた状態で圧接する過程での芯ずれが防止される。
また、本実施例のガス圧接用鉄筋保持装置10によれば、第1鉄筋把持装置26により把持された一方の鉄筋12aと第2鉄筋把持装置28により把持された他方の鉄筋12bとは、大径管状スリーブ22の一端部に装着された油圧シリンダ16が小径管状スリーブ24を軸心J方向へ駆動されることにより、軸心J方向において相互に離隔させられる利点がある。
また、本実施例のガス圧接用鉄筋保持装置10によれば、第1鉄筋把持装置26により把持された一方の鉄筋12aと第2鉄筋把持装置28により把持された他方の鉄筋12bとは、大径管状スリーブ22の一端部に装着された油圧シリンダ16が小径管状スリーブ24を軸心J方向へ駆動されることにより相互に離隔させられた状態で、第1鉄筋把持装置26が大径管状スリーブ22に対して相対回転させられることにより、相互に芯出しが行われる利点がある。
以上、本発明の一実施例を図面を参照して詳細に説明したが、本発明は更に他の態様でも実施される。
例えば、前述の実施例において、大径スリーブ部材22の一端部および他端部に固設された第1装着装置84および第2装着装置86は、短円筒状部材とそれに形成されたL字型の切欠き88とから構成されており、油圧シリンダ16の先端部がそのL字型の切欠き88に係合させられることにより油圧シリンダ16装着されていたが、油圧シリンダ16を装着するための第1装着装置84および第2装着装置86は、油圧シリンダ16の先端部を螺合させる構造や、油圧シリンダ16の先端部をボルト締めにより装着させる構造等の他の装着構造を備えたものであってもよい。
また、前述の実施例において、第1鉄筋把持装置26の基端部に設けられた円筒状部100内に大径スリーブ部材22が摺動可能に嵌め入れられることによって、第1鉄筋把持装置26が大径スリーブ部材22に相対回転可能に設けられていたが、円筒状部100が大径スリーブ部材22内に摺動可能に嵌め入れられる等の、他の構造であってもよい。
その他、一々例示はしないが、本発明はその主旨を逸脱しない範囲で種々変更を加え得るものである。
本発明の一実施例のガス圧接用鉄筋保持装置を示す一部を切り欠いた正面図である。 図1の鉄筋把持装置の構成を説明するために一部を切り欠いて示す図1の側面図であって、鉄筋を固定する位置まで締付ボルトを前進させた状態を示している。 鉄筋把持装置の構成を説明するために一部を切り欠いて示す図1の側面図であって、鉄筋把持装置の螺合部と接続部を介してそれに接続された鉄筋受部との間の開口から鉄筋を出し入れするに際して押圧部材がその螺合部に当接する位置まで締付ボルトを後進させた状態を示している。 図1の鉄筋把持装置に備えられた締付ボルトの構成を説明する断面図である。 図1の鉄筋把持装置をその開口側から拡大して示す図である。 図1のガス圧接用鉄筋保持装置の使用状態を説明する図であって、端部が長手方向に重なっている一対の鉄筋に装着された状態を示す図である。 図1のガス圧接用鉄筋保持装置の使用状態を説明する図であって、端部が長手方向の重なっていた一対の鉄筋を引き離した状態を示す図である。 図1のガス圧接用鉄筋保持装置の使用状態を説明する図であって、端面が相互に突き合わされた状態で相互に圧接されている状態を示す図である。
符号の説明
10:ガス圧接用鉄筋保持装置
12a:鉄筋、12b:鉄筋
16:油圧シリンダ(押圧シリンダ)
22:大径スリーブ(大径管状部材)
24:小径スリーブ(小径管状部材)
26:第1鉄筋把持装置
28:第2鉄筋把持装置
42:切欠き
84:第1装着装置
86:第2装着装置
106:回転止めボルト(相対回転阻止装置)

Claims (1)

  1. 大径管状部材と、該大径管状部材内に軸心方向の相対移動可能且つ軸心回りの相対回転不能に嵌め入れられた小径管状部材と、該大径管状部材の一端部に設けられて一方の鉄筋を把持するための第1鉄筋把持装置と、前記大径管状部材の他端部に厚み方向に貫通し且つ軸心方向へ形成されたガイドスリットを通し突き出すように小径管状部材の他端部に一体的に固設された、他方の鉄筋を把持するための第2鉄筋把持装置と、両端部間に該第2鉄筋把持装置を通過させるとともに該両端部に該第2鉄筋把持装置の前記軸心まわりに位置を調節する位置調節ねじが螺合され、前記大径管状部材に固定されたC字状リング部材とを備え、前記大径管状部材の軸心と前記第1鉄筋把持装置および第2鉄筋把持装置により把持された一方および他方の鉄筋の軸心とは互いに平行となるように設定されており、該第1鉄筋把持装置により把持された一方の鉄筋と該第2鉄筋把持装置により把持された他方の鉄筋とを相互に突き合わせた状態で前記大径管状部材の他端部に装着された押圧シリンダが前記小径管状部材を軸心方向へ所定の圧力を付与することにより、ガス圧接に際して該一方の鉄筋および他方の鉄筋をその軸心方向に相互に圧接状態で同心に固定するガス圧接用鉄筋保持装置であって、
    前記大径管状部材は、前記押圧シリンダを着脱可能に装着するための装着装置を両端部にそれぞれ備え、前記第1鉄筋把持装置により把持された一方の鉄筋と該第2鉄筋把持装置により把持された他方の鉄筋とは、該大径管状部材の一端部の装着装置に装着された押圧シリンダが前記小径管状部材を軸心方向へ駆動することにより、相互に離隔させられるが、該大径管状部材の他端部の装着装置に装着された前記押圧シリンダが前記小径管状部材を軸心方向へ駆動することにより、相互に接近させられ、
    前記第1鉄筋把持装置は、前記第2鉄筋把持装置の相対回転可能角度範囲よりも大きい角度範囲で軸心まわりの相対回転可能且つ軸方向の移動不能に前記大径管状部材の一端部に設けられており、
    前記第1鉄筋把持装置と前記大径管状部材との相対回転を阻止するために操作される相対回転阻止装置を、さらに備えている
    ことを特徴とするガス圧接用鉄筋保持装置。
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