JP4744942B2 - 磁気共鳴イメージング装置及び磁気共鳴イメージング装置に用いられる寝台装置 - Google Patents

磁気共鳴イメージング装置及び磁気共鳴イメージング装置に用いられる寝台装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4744942B2
JP4744942B2 JP2005169448A JP2005169448A JP4744942B2 JP 4744942 B2 JP4744942 B2 JP 4744942B2 JP 2005169448 A JP2005169448 A JP 2005169448A JP 2005169448 A JP2005169448 A JP 2005169448A JP 4744942 B2 JP4744942 B2 JP 4744942B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
top plate
vertical movement
magnetic resonance
resonance imaging
range
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2005169448A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2006340900A (ja
Inventor
卓浩 大澤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Canon Medical Systems Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Toshiba Medical Systems Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp, Toshiba Medical Systems Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP2005169448A priority Critical patent/JP4744942B2/ja
Publication of JP2006340900A publication Critical patent/JP2006340900A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4744942B2 publication Critical patent/JP4744942B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、磁気共鳴イメージング装置に用いられる寝台装置に関するものであり、特に天板を上下動させる寝台装置に係るものである。
良く知られているように磁気共鳴イメージング装置では、被検体を挿入して磁気共鳴画像撮影を行うための開口空間(撮影領域)が架台内に形成されており、その周囲に静磁場磁石、傾斜磁場コイル、およびRFコイル等が配置される。被検体は、架台開口の近傍に配置される寝台装置の天板上に載置され、この寝台装置の基部に対し天板が移動することによって架台内に挿入される。磁気共鳴画像撮影の後は天板が逆方向に移動し、架台内から被検体が抜出される。
このような磁気共鳴イメージング装置に用いられる寝台装置の従来例として、天板を上下動、前後動、および左右動からなる三種の方向に移動させる機構を備えたもの(例えば、特許文献1に記載)がある。
一般に、天板の上下動を担う機構としては油圧ポンプにより駆動されるリンク機構や、リードスクリュー、減速機、およびラックを備えた機構などが採用されている。天板の上下動とは、水平な床面に対し垂直な方向(鉛直方向)に沿って、被検体が転落しないよう水平状態を保ったまま天板が移動することをいう。
また、このような従来の寝台装置を用いるとき、被検体を載置した天板を容易に寝台装置から載せたり降ろしたりするために、ストレッチャーが用いられている。ストレッチャーとは、被検体を載置した天板を、その両端を支えることにより運搬するものである。また、ストレッチャーは、天板を支えたまま寝台機構の上部に配置できるように、寝台機構の入る領域を確保して天板を支える構造となっている。このような構造により、天板を載置したストレッチャーを、寝台機構の上部に天板が配置されるように移動し、寝台機構を上昇させることにより、天板を寝台機構へと載せ変えることができる。このようなストレッチャーを用いることにより、自ら動くことのできない被検体でも、容易に移動させることができる。
特開平2−55042号公報
しかしながら、従来の寝台装置においては、このような天板の上下動を装置によっては制限していないという課題があった。したがって、装置の操作者は、上下動の機構的な制限やストレッチャー等の器具の接触を、目視によって知覚して、手動で上下動の制限をおこなわなければならなかった。これは、操作者にとって負担となるものであり、不注意による事故や、器具との接触、動作の急停止による装置の消耗に繋がるものであった。
具体例として、ストレッチャーの使用に関する課題点を以下に説明する。
寝台装置は、ストレッチャーなどを用いないときは、被検体の天板への昇降を容易にするためや術者の天板へのアクセスを容易とするため、低い位置から高い位置まで自由に上下動できることが望ましい。その一方で、天板載置部は、天板を安定して保持するための十分な大きさをもたざるを得ない。したがって寝台装置の上下動は、天板載置部が床に接触しない限りできるだけ低くまで移動できるように設定しなければならない。
ところが、ストレッチャーを用いる場合においては、被検体を載置した天板を安定して運搬するために、台車部分などがある程度の大きさを持ち、且つ寝台装置の前後方向に入り込む形状をとらなければならない。このため、ストレッチャーを天板載せ変え用に配置したときに、天板の上下動によって、天板載置部などがストレッチャーと接触してしまうおそれがあった。
これは、安全性や、装置の消耗の点で好ましくないので、術者は、目視によりストレッチャーと寝台装置が接触しないように注意しながら寝台装置の操作を行わなければならなかった。このような作業は、被検体の状態や装置の操作など様々な注意を払わなくてはならない術者にとって、大きな負担となるものであるとともに、操作者の不注意によるストレッチャーと寝台装置が接触する危険性や接触による過度の消耗の可能性も孕んでいるものである。
ここで、X線装置などに用いられる高さの検出機構としては、ポテンショメータ・エンコーダ・リニアスケール等が従来から用いられているが、これは、画像構成のための位置合わせに用いられるものであるため、連続的な寝台の高さを精度よく検知するための機構である。したがって、このような高さ検出機構は、機器同士の接触を避ける目的のためとしては十分に高精度ではあっても、無用に高価なものとなる。
本発明は、上記課題に鑑みてされたものであり、簡素な構成を用い、術者に負担をかけることなく、装置の消耗又は被検体の危険を回避した磁気共鳴イメージング装置の寝台装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明の寝台装置は、架台内に被検体を挿入して該被検体の磁気共鳴画像を収集する磁気共鳴イメージング装置であって、前記被検体を載せて前記磁気共鳴イメージング装置の架台内に挿入されるための天板を載置する天板載置部と、前記天板を上下動させる上下動手段と、前記天板が前記天板載置部に載置されているか否かを検出する天板検出手段と、前記上下動による前記天板載置部が少なくとも天板未載置範囲の高さにあるか否かを検知する高さ範囲検知手段と、前記高さ範囲検知手段及び前記天板検出手段の検知に基づき、前記上下動手段の上下動を制限する制御手段と、を含むことを特徴とする。
本発明によれば、簡素な構成を用い、術者に負担をかけることなく、装置の消耗又は被検体の危険を回避する磁気共鳴イメージング装置及びその寝台装置を提供することができる。
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態の一例について説明する。
図1は本発明の一実施形態に係り、磁気共鳴イメージング装置に用いられる寝台装置の外観を示す図である。図に示されるように、本実施形態の寝台装置100は、中央部に被検体挿入口201を設けた架台200の正面に配置される。この寝台装置100は、天板載置部110と、この天板載置部110上に載置され、被検体を載置して被検体挿入口201の軸方向に移動可能である天板120と、床面上に設置される基部130と、天板載置部110を基部130に対して上下動させる上下動機構140と、から構成される。
次に、上述した寝台装置100の機構を図2を用いて更に詳細に説明する。図2は図1の寝台装置100を詳細に示す図である。図2において、上下動機構140を覆っている蛇腹は取り除いて示す。
まず上述した基部130は床面上の所定位置、具体的には図示しない磁気共鳴イメージング装置の架台に対する所定の位置に固定されており、不動の状態を保っている。基部130には上下動機構140が設けられる。
上下動機構140は、油圧シリンダ141と、この油圧シリンダ141からの駆動力によって上下動するリンク機構(スコットラッセルリンク)142を有する。上下動の方向は水平な床面に対し垂直な方向(鉛直方向)のことであって、図2において矢印UDにより示される。
リンク機構142は互いに交差するロッド143、144を有し、それぞれのロッドは、一端を回動可能に基部130又は天板載置部110の所定の位置に設けられた回動機構145に固定され、他端を基部130又は天板載置部110に設けられた摺動機構146に固定される。回動機構145はロッド143、144を図中のUD方向に回動可能に支持し、摺動機構146は、ロッド143、144を図中のUD方向に回動可能に支持するとともに、図中のIO方向に摺動可能に支持する。油圧シリンダ141の駆動力によってロッド143、144の角度が変わり、上下動機構140の上部に設けられた天板載置部110が自在に図中のUD方向に移動することができる。ここで、摺動機構146内には、その摺動の位置を検知するための検知機構等が設けられているが、これらの詳細については後述する。
天板載置部110上面には被検体を載置するための天板120が載置される。天板120の底面には天板ローラ121が設けられており、天板120はこの天板ローラ121によって天板載置部上を図2に示す矢印IO方向にスライド可能となっている。この方向は、架台200の被検体挿入口201からその内部に、天板120を水平状態を保ったまま挿入し、又はこの開口部分から架台外部に天板120を抜出する際の方向をいう。
また、寝台装置100内、架台200内、又はそれ以外の場所に制御キャビネット150が備えられ、油圧シリンダの動作を制御したり、検知機構の検知した情報を受け取ったりする。制御キャビネット150によって行われる動作については後述する。尚、図1には、一例として架台200に接続される別ユニットとしてキャビネット150が表されているが、これに限られるものではない。
さらに、寝台機構100は、図示しないが、ストレッチャーが使用されていることを検知するための器具検出センサ160を有する。ストレッチャーとは、被検体を載置した天板を、その両端を支えることにより運搬するものである。ストレッチャーは、図3に示すように、天板を支えたまま寝台機構の上部に配置できるように、寝台機構の入る領域を確保して天板を支える構造となっており、ストレッチャーによる天板120の寝台機構100への載せ変えは、寝台機構100とストレッチャーが所定の位置関係となるように接合して寝台機構100を上下動させることによってなされる。器具検出センサ160はストレッチャーと寝台機構100が上述の接合された状態であるか否かを検知するためのものであり、具体的にはストレッチャーの所定部位の接触を検知することによるものである。
検知の具体的方法は、機械的なスイッチ機構であってもよいし、光や電磁気を用いて非接触に検知するものであってもよい。このような器具検出センサ160の検知によってON/OFF信号が制御キャビネット150に送信される。また、本実施形態においては、このうように自動的にストレッチャーを検知するものとしたが、手動入力によりストレッチャーの有無の情報を制御キャビネットに与えるような構成も考えられる。
また、寝台機構100は、図示しないが、天板120が天板載置部110に載置されているか否かを検出するための天板検出センサ170を有する。これは天板120が、天板載置部110に、所定の態様で載置されているか否かを検知するためのものであり、具体的には、天板120の所定部位の接触を検知することによるものである。検知の具体的方法は、機械的なスイッチ機構であってもよいし、光や電磁気を用いて非接触に検知するものであってもよい。このような天板検出センサ170の検知は、ON/OFF信号として制御キャビネット150に送信される。
次に、図4を用いて摺動機構146の詳細について説明する。図4は図2の摺動機構146を詳細に示す図である。
摺動機構146は、基部130に固着されたレール301、302を備える。このレール301、302には、レール嵌合部303、304が、図中のA−B方向に摺動可能となるように嵌合される。レール嵌合部303、304は回動接合機構305を介して、ロッド143又はロッド144の一端に接続される。このようにして、上下動機構140の上下動に従って、レール嵌合部303、304がレール301、302に対して摺動することとなる。例えば、天板載置部110が上がっている時には、レール嵌合部303、304はレール301、302における、比較的A方向側の位置にあり、天板載置部110が下がっている時には、レール嵌合部303、304はレール301、302における、比較的B方向側の位置にあることとなる。
さらに、基部130にはセンサ306A乃至306Eが図に示されるような配置で固定される。レール嵌合部303、304に固定されるセンサ係合部307は、レール嵌合部303、304の位置によって、それぞれのセンサに係合したり、係合が解かれたりするように配置されている。尚、図4ではセンサ係合部は3箇所に設けられているが、これに限られない。設計上、所望の位置関係で係合するように、それぞれのセンサやセンサ係合部は、適宜配置や数を変更することができる。
それぞれのセンサは、この係合を機械的に検知し、ON/OFF情報として制御キャビネット150へ送信する。なお、このようなセンサ類は、複数ある摺動機構146の少なくとも1つに設けられていればよい。さらに、本実施形態では、よく知られたスイッチ機構により、センサ306への係合を機械的に検知するものとするが、これに限られず、電磁的、光学的なセンサによるもの等、所定の部位が差し掛かったことを検知できるセンサであれば適応可能である。
次に、センサ306とセンサ係合部307のそれぞれの配置関係を説明する。図5は図4の摺動機構146を上部から見た模式図である。全体の動作としては、天板載置部110が下がっていくにつれて、ロッド143及びセンサ係合部307が図の矢印B方向に移
動し、図の(a)→(b)→(c)のように配置が変化することとなる。上限センサ306D及び下限センサ306Eは図のように配置され、センサ係合部307Bが天板載置部110の上下動に伴なって移動することによって、センサ306D、306Eとセンサ係合部Aが係合/係合解除され、それに伴ないセンサ306D、306EのそれぞれがON/OFF信号を送信する。また、天板載置センサ306A、天板未載置センサ306B及び器具接触センサ306Cは図のように配置される。これも同様にセンサ係合部307Aの移動に伴ないON/OFF信号を送出する。
これらのセンサ306の配置、センサ係合部307の配置は、所望の高さ範囲を検知できるよう設計される。このようなそれぞれのセンサのON/OFFと、天板載置部110の高さ範囲との関係を図6に模式的に示す。図6は、天板120の上下位置と、センサ306のそれぞれがONとなる範囲の関係を示した図である。図6に示されるような高さ範囲(上限範囲、下限範囲、天板載置範囲、天板未載置範囲、器具接触範囲)で、それぞれのセンサがONとなるようにセンサ306及びセンサ係合部307が配置される。
ところで、これらの高さ範囲は、以下のような事情に基づいて定められたものである。
被検体を天板120から降ろすための天板120の上下動に際しては、図7に示されるように天板120をできる限り下げるので、上下動機構140の機構的な限界に到達する直前の範囲(下限範囲)を検知することが必要である。また、これと同様に、天板120を上げる時も、機構的な限界に到達する寸前の所定範囲(上限範囲)を検知する必要がある。
また、上述したように、ストレッチャーを天板載せ変え用に配置したときには、天板の上下動によって、天板載置部110などがストレッチャーと接触しないようにしなければならない。したがって、ストレッチャー使用時には、図8に示されるような位置より下の範囲に、天板載置部110が下がらないようにしなければならない。したがって、天板載置部110とストレッチャーが接触する範囲(器具接触範囲)を検知することが必要である。
また、ストレッチャーを所定の位置に配置した時、天板120を上昇させていくことによって、所定高さでの天板120のストレッチャーへの載せ変えが実現されるので、ストレッチャー使用時に天板載置部110に天板120が載置されるべき範囲(天板載置範囲)とストレッチャー側に天板120が移っている範囲(天板未載置範囲)を検知する必要がある。
上述したそれぞれの範囲を検出するため、センサ306のそれぞれは、センサ係合部307の一つと、所定範囲の端部に対応して、係合、又は係合が解除されるような位置関係で配置される。
次に、これらセンサ306、器具検出センサ160、天板検出センサ170の検知信号に基づいて制御キャビネット150が行う制御動作について説明する。制御キャビネット150はこれらの検出信号を監視し、それぞれの検出信号に応じて天板載置部110の動作を制限したり、適当な報知を行ったりする。
まず、器具検出センサ160によって、ストレッチャーの接合が検知されているときは、制御キャビネット150は天板載置部110の上下動範囲を、天板載置範囲及び天板未載置範囲内に制限する。したがって、上限センサON時及び、器具接触センサ160ON時には天板載置部110の上下動は制限され、上限範囲及び器具接触範囲に入ろうとする方向の上下動を行おうとする操作は無視される。
また、制御キャビネット150は、ストレッチャーの接合が検知されないときは、天板110の上下動範囲を、器具接触範囲においても許可する。したがって、上限センサON時及び下限センサON時に天板載置部の上下動は制限される。
さらに、天板検出センサ170によって天板120の天板載置部110への載置が検知され、かつ天板載置部110が天板載置範囲にあることを検知するときには、制御キャビネット150は天板を天板載置部110からストレッチャーへ移動するためのストレッチャーの接合が可能であることを操作者へ報知するように制御したり、また、天板検出センサ170が天板110が載置されないことを検知し、かつ、天板載置部110が天板未載置範囲にあることを検知した場合には、制御キャビネット150は天板をストレッチャーから天板載置部110へ移動するためのストレッチャーの接合が可能であることを報知したりしてもよい。
さらに、上記と異なる検知があった場合、つまり、天板未載置範囲に天板載置部110があるときに天板が載置されていた場合等には、ストレッチャーの接合を行うべきでないことを報知したり、それでもストレッチャーの接合が検知された場合には天板載置部110の上下動を禁止するように制御したりしてもよい。
ここで、制御キャビネット150の制御により、条件に応じて、自動的に天板120の上下動を停止するが、この場合、天板120がそれぞれの位置に差し掛かった時点を契機に、急にその動作を停止すると、急激な運動状態の変化により天板120上に載置された被検体に負担がかかり、また上下動機構140の消耗を促す。したがって、上限位置、下限位置、器具使用時下限位置に差し掛かる少し手前から上下動の移動速度を緩めるよう制御してもよい。このためには、天板120が速度の緩和を開始すべき上下動位置にあることを検知しなければならない。それぞれの限度の位置近傍における速度を緩和する範囲を上限減速範囲、下限減速範囲、器具使用時下限減速範囲とする。
これらの減速範囲を検知するためには、センサ306及びセンサ係合部307の配置及び形状は、図9に表されるような範囲でON/OFFが切り替わるように定められればよい。この場合、図6におけるセンサ306及びセンサ係合部307の配置、形状と比較すると、上限センサ306A及び下限センサ306Bは、上限減速範囲及び下限減速範囲において、センサ係合部Aと係合されるように、それぞれの配置及び形状が定められる。天板載置センサ306C、天板未載置センサ306D及び器具接触センサ306E、及びセンサ係合部Bは、器具使用時下限範囲でちょうど係合が解除されるように、その配置及び形状が定められるなどする。より具体的には、図6の場合より、センサ係合部Bが小さく構成され、そのぶん天板載置センサ306C及び器具接触センサ306Eが、天板未載置範囲の端部でON/OFF切り替わるように、図6の場合より内側に配置されることとなる。
この他にも、センサ及びセンサ係合部の形状、及び配置を適宜調整して設計すれば、天板120の、さまざまな所望の高さ範囲が検出可能となる。
このような本実施形態の寝台装置によれば、簡素な構成を用い、術者に負担をかけることなく、装置の消耗又は被検体の危険を回避する磁気共鳴イメージング装置の寝台装置を提供することができる。
本実施形態の寝台装置においては、天板の上下動機構としてリンク機構を有し、リンク機構の摺動部分にセンサを設けている。このセンサの配置及びセンサ係合部の形状により、天板の高さ範囲が検出できる。これは、高さの検出機構としては非常に簡素な機構であるため、本実施形態によれば安価な寝台装置を提供することができる。
また、X線装置などに用いられる高さの検出機構としては、ポテンショメータ・エンコーダ・リニアスケール等が考えられるが、これは、連続的に寝台の高さを検知するものであり、本実施形態における高さの検出機構とくらべると大幅に高価な構成となる。ここで、磁気共鳴イメージング装置においては、架台が被検体軸方向に長いため、その撮影のために寝台機構による高さ調節を行うものではなく、X線装置等とは事情が異なる。検知を必要とされる高さ位置は、上述したように、天板や被検体の乗降に際しての上限、下限位置のようなものに限られ、それぞれの高さは装置ごとにほぼ一義的に決まっているものであり、上下動を制限する範囲、許可する範囲等の高さ範囲が検知できれば十分である。したがって、本実施形態の寝台機構によれば、上述したような簡素な高さ範囲の検出機構を用いることにより、磁気共鳴イメージング装置用として必要十分な機能を実現することができる。
また、本実施形態の診断装置によれば、天板載置部の稼動の上限及び下限を、自動的に検知し、その検知にともなって天板載置部の動作を制限するので、無理な寝台機構の稼動を避けることができる。また、上下動の減速範囲を検出し、それに伴なった制御を行うので、天板が急に止まったりすることがないので、被検体に負担をかけるような稼動を避けることができる。急に術者に負担をかけることなく装置の消耗又は被検体の危険を回避することができる。さらに、本実施形態の寝台機構によれば、ストレッチャー使用と非使用を検知し、ストレッチャー使用に応じた稼動の制御に移行することができる。しかも、これらの制御は自動で行われるため、操作者の手を煩わすことがなく、操作者の負担を軽減することができる。これと同時に、このような機能は上述したような非常に簡素な機構によって実現されている。したがって、本実施形態によれば、簡素な構成を用い、術者に負担をかけることなく、装置の消耗又は被検体の危険を回避する磁気共鳴イメージング装置の寝台装置を提供することができる。
本発明における一実施形態に係る、磁気共鳴イメージング装置に用いられる寝台装置の外観図。 図1の実施形態における寝台装置の機構図。 図1の実施形態におけるストレッチャーの使用例を示す図。 図2の摺動機構を詳細に示す図。 図4の摺動機構の動作を示す図。 図1の実施形態における、天板載置部の高さ範囲とセンサのON/OFFの関係を示す図。 図1の実施形態における、天板載置部の上限範囲を示す図。 図1の実施形態における、天板載置部の器具接触範囲を示す図。 図1の実施形態における、天板載置部の高さの減速範囲とセンサのON/OFFの関係を示す図。
符号の説明
100 寝台装置
110 天板載置部
120 天板
121 天板ローラ
130 基部
140 上下動機構
141 油圧シリンダ
142 リンク機構
143、144 ロッド
145 回動機構
146 摺動機構
150 制御キャビネット
160 器具検出センサ
170 天板検出センサ
200 架台
201 被検体挿入口
301、302 レール
303、304 レール嵌合部
305 回動接合機構
306 器具使用時センサ
307 通常時センサ
308 器具使用時センサ係合部
309 通常時センサ係合部

Claims (8)

  1. 架台内に被検体を挿入して該被検体の磁気共鳴画像を収集する磁気共鳴イメージング装置であって、
    前記被検体を載せて前記磁気共鳴イメージング装置の架台内に挿入されるための天板を載置する天板載置部と、
    前記天板を上下動させる上下動手段と
    前記天板が前記天板載置部に載置されているか否かを検出する天板検出手段と、
    前記上下動による前記天板載置部が少なくとも天板未載置範囲の高さにあるか否かを検知する高さ範囲検知手段と、
    前記高さ範囲検知手段及び前記天板検出手段の検知に基づき、前記上下動手段の上下動を制限する制御手段と、
    を含むことを特徴とする磁気共鳴イメージング装置。
  2. 架台内に被検体を挿入して該被検体の磁気共鳴画像を収集する磁気共鳴イメージング装置に用いられる寝台装置であって、
    前記被検体を載せて前記磁気共鳴イメージング装置の架台内に挿入されるための天板を載置する天板載置部と、
    前記天板を上下動させる上下動手段と
    前記天板が前記天板載置部に載置されているか否かを検出する天板検出手段と、
    前記上下動による前記天板載置部が少なくとも天板未載置範囲の高さにあるか否かを検知する高さ範囲検知手段と、
    前記高さ範囲検知手段及び前記天板検出手段の検知に基づき、前記上下動手段の上下動を制限する制御手段と、
    を含むことを特徴とする磁気共鳴イメージング装置に用いられる寝台装置。
  3. 前記制御手段は、
    前記上下動手段が、前記天板、前記天板載置部又は前記上下動手段の周囲に配置される器具と接触しないための制御を行うことを特徴とする請求項1に記載の磁気共鳴イメージング装置に用いられる寝台装置。
  4. 前記高さ範囲検知手段、前記天板、前記天板載置部又は前記上下動手段が前記天板の周囲に配置される器具と接触しない高さの範囲をさらに検知し
    前記制御手段は、
    前記高さ範囲検知手段が、前記天板載置部が前記器具と接触しない高さの範囲にないことを検知した時に、前記上下動手段の上下動を制限することを特徴とする請求項2に記載の磁気共鳴イメージング装置に用いられる寝台装置。
  5. 前記上下動手段の周囲に配置される器具の有無を検知する器具検知手段を更に備え、
    前記制御手段は、
    前記器具検知手段の検知に基づいて、前記器具が、前記天板載置部又は前記上下動手段の周囲に配置されているときに、前記天板載置部が前記器具と接触する範囲に入らないように前記上下動手段の上下動を制限することを特徴とする請求項2に記載の磁気共鳴イメージング装置に用いられる寝台装置。
  6. 前記器具は、
    前記天板を支持して移動し、前記天板を前記天板載置手段に載置させるためのストレッチャーであって、
    前記天板が前記上下動手段の上部に位置するように前記ストレッチャーを配置したときの前記上下動手段の上昇動によって前記上下動手段へ前記天板が載置されることを特徴とする請求項記載の磁気共鳴イメージング装置に用いられる寝台装置。
  7. 床に固定される基部と、
    両端を前記基部及び前記天板載置部において回動自在に支持され、かつ一端を水平方向に摺動可能に支持され、前記上下動に伴って前記一端が摺動する支柱とを更に備え、
    前記高さ範囲検知手段は、
    前記支柱の摺動部が少なくとも天板未載置範囲の位置にあることを検知し、その検知に基づいて前記天板が少なくとも天板未載置範囲の位置にあることを検知することを特徴とする請求項1に記載の磁気共鳴イメージング装置に用いられる寝台装置
  8. 前記基部又は前記天板載置部における前記支柱との摺動部に設けられるスイッチと、
    前記支柱の摺動部に設けられ、所定の摺動の範囲で前記スイッチと係合してスイッチを切り替えるスイッチ係合部を更に備え、
    前記高さ範囲検知手段は、
    前記スイッチの切り替わりに基づいて、前記天板が少なくとも前記天板未載置範囲の高さにあることを検知することを特徴とする請求項7に記載の磁気共鳴イメージング装置に用いられる寝台装置。
JP2005169448A 2005-06-09 2005-06-09 磁気共鳴イメージング装置及び磁気共鳴イメージング装置に用いられる寝台装置 Expired - Fee Related JP4744942B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005169448A JP4744942B2 (ja) 2005-06-09 2005-06-09 磁気共鳴イメージング装置及び磁気共鳴イメージング装置に用いられる寝台装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005169448A JP4744942B2 (ja) 2005-06-09 2005-06-09 磁気共鳴イメージング装置及び磁気共鳴イメージング装置に用いられる寝台装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006340900A JP2006340900A (ja) 2006-12-21
JP4744942B2 true JP4744942B2 (ja) 2011-08-10

Family

ID=37638310

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005169448A Expired - Fee Related JP4744942B2 (ja) 2005-06-09 2005-06-09 磁気共鳴イメージング装置及び磁気共鳴イメージング装置に用いられる寝台装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4744942B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016016129A (ja) * 2014-07-08 2016-02-01 株式会社日立メディコ 医用画像撮像装置および寝台

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003052689A (ja) * 2001-07-25 2003-02-25 Ge Medical Systems Global Technology Co Llc 医用テーブル装置、ガントリ装置、およびx線ctシステム並びに制御方法

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE3430086A1 (de) * 1984-08-16 1986-03-06 Mauser-Werke Oberndorf Gmbh, 7238 Oberndorf Pinole fuer koordinatenmessmaschinen
JP3425186B2 (ja) * 1993-06-22 2003-07-07 株式会社東芝 画像診断装置
JPH08140963A (ja) * 1994-09-22 1996-06-04 Shimadzu Corp 寝台装置
JP4303859B2 (ja) * 2000-03-10 2009-07-29 株式会社東芝 磁気共鳴イメージング装置に用いられる寝台装置

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003052689A (ja) * 2001-07-25 2003-02-25 Ge Medical Systems Global Technology Co Llc 医用テーブル装置、ガントリ装置、およびx線ctシステム並びに制御方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2006340900A (ja) 2006-12-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US11865056B2 (en) Patient support usable with bariatric patients
US10716722B2 (en) Patient support usable with bariatric patients
RU2464003C2 (ru) Подъемная стойка для процедурных столов, медицинских и реабилитационных кроватей
CN108261298B (zh) 具有尿引流袋锁定特征的患者支撑设备
US7367273B2 (en) Diagnostic table
JP4059266B2 (ja) X線透視撮影装置
JP2011521748A5 (ja)
JP2013126454A (ja) 診療兼手術台
JP2012040146A (ja) 電動式ベッドの操作機構
JP6000787B2 (ja) 放射線画像撮影装置および放射線画像撮影装置の制御方法
WO2014185164A1 (ja) ベッド装置
US6789940B2 (en) Medical X-ray examination device
JP4744942B2 (ja) 磁気共鳴イメージング装置及び磁気共鳴イメージング装置に用いられる寝台装置
US7306368B2 (en) Support apparatus for X-ray detector
CN108937981B (zh) 放射线摄像装置
JP2009201832A (ja) 医療用カート
JP6895727B2 (ja) 寝台装置及びx線コンピュータ断層撮影装置
CN101278840A (zh) X射线照像设备
JP2014183957A (ja) 医療装置用テーブルおよび医療装置
CN212939731U (zh) 一种具有安全防踫功能的大孔径ct机
CN105578967A (zh) 用于活检单元的用户界面
JP6750746B2 (ja) 放射線撮影装置
JP5316801B2 (ja) X線撮影装置
JP2010273759A (ja) リクライニングベッドの駆動装置
KR102234351B1 (ko) 의료시설 천장용 디스플레이시스템

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080522

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110111

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110121

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110322

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110412

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110511

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140520

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4744942

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313117

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees