JP4741900B2 - インピーダンス測定用自動平衡回路 - Google Patents

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Description

本発明は、LCRメータ,インピーダンスアナライザなどに適用されるインピーダンス測定用自動平衡回路に関し、さらに詳しく言えば、高周波帯域においても確実に平衡状態がとれ、被測定試料のインピーダンスおよび位相角を短時間で高精度に測定可能とする技術に関するものである。
まず、LCRメータ、インピーダンスアナライザなどのインピーダンス測定器に用いられている自動平衡回路の基本的な構成を図3に示し、これについて説明する。この自動平衡回路300は、信号入力側のH端子から被測定試料304に所定周波数の正弦波信号を印加する発振器301と、被測定試料304の他方の端子側にL端子を介して接続される信号検出部とを備えている。なお、H端子はソース側プローブピンの接触部であり、L端子はセンス側プローブピンの接触部である。
この場合、信号検出部は電流−電圧変換器としての演算増幅器306を有し、その(−)入力端子側にL端子からの検出信号が入力され、(+)入力端子は接地されている。また、演算増幅器306の出力端子と(−)入力端子との帰還系には検出抵抗305が接続されている。
演算増幅器306の利得が十分に大きい場合には、イマジナリショートによりL端子の電圧は0V(平衡状態)となるため、発振器301の振幅をA,その位相角をθa,演算増幅器306から出力される出力信号の振幅をB,その位相角をθb、検出抵抗305のインピーダンスをZf,その位相角をθfとすると、被測定試料304のインピーダンスZmと位相角θmは次式により求められる。
Zm=Zf×A/B
θm=θf+θa−θb−180゜
この自動平衡回路300は構成が簡単ではあるが、発振器301から被測定試料304に与えられる測定用正弦波信号の周波数が高くなると、演算増幅器306の利得が低くなるため、イマジナリショートが成立しなくなり、L端子に電圧が生ずる。その結果、L端子と接地(GND)との間に存在する入力容量Cに電流が流れ測定誤差が発生することになる。
そこで、高周波帯域までL端子を0Vに維持できるようにするため、ヌルループ方式と呼ばれる自動平衡ループが提案されており、図4に図3の自動平衡回路にヌルループ方式を採用した回路構成を示す。
このヌルループ方式においては、L端子に流れ込む被測定試料302の電流が反転型演算増幅器からなるヌル検出回路401で電圧に変換・増幅され、後段の乗算器402,403に入力される。一方の乗算器402には、発振器301の正弦波信号が基準信号として与えられ、他方の乗算器403には、発振器301の正弦波信号が90゜移相器404を介して余弦波信号として与えられ、これによりベクトル検波が行なわれる。
続いて、乗算器402,403の各出力は、積分回路405,406でそれぞれ積分され平滑化される。そして、この平滑化されたベクトル検波信号は、乗算器407,408に与えられる。一方の乗算器407では、乗算器402でベクトル検波された正弦波成分に発振器301からの正弦波信号が乗算され、他方の乗算器408では、乗算器403でベクトル検波された余弦波成分に90゜移相器404からの余弦波信号が乗算される。
これらの各乗算結果が加算器409で加算され、検出抵抗305を介してヌル検出回路401に帰還される。このヌルループ方式によれば、検出抵抗305を介してヌル検出回路401に帰還される電流は、被測定試料を流れる電流と同じ値となる。すなわち、ヌル検出回路401から出力される電圧が常に0Vとなるように、検出抵抗305による帰還電流が変化するため、自動平衡ループが構成される。
ヌルループ方式によれば、測定用正弦波の周波数が高い場合でも、L端子の電圧を0Vに維持することが可能であり、したがって、L端子と接地(GND)間に存在する入力容量の影響を受けることなく、正確なインピーダンス測定を行なうことができるが、次のような問題が指摘されている。
すなわち、多くの回路部品を要し、その構成が複雑で装置が大型化し、高価にならざるを得ない。また、アナログ的に平衡をとるようにしているため、回路が不安定になりがちである。さらには、同期検波用の乗算器や積分器の直流オフセットにより、完全な平衡状態を得ることが難しい。
この点を解決するため、本出願人は、例えば特許文献1として、回路構成が簡単で、かつ、動作が安定しており、ディジタル制御によって容易に平衡状態を得ることができるようにしたインピーダンス測定用自動平衡回路を先に提案している。
これによれば、被測定試料に対して同一周波数の正弦波信号を印加する2つの発振器(H端子側の第1発振器とL端子側の第2発振器)を備え、そのいずれか一方の発振器、例えば第2発振器に異なる3つの位相角を設定することにより平衡位相角が求められ、また、その平衡位相角のもとで異なる2つの振幅値を設定することにより平衡振幅値を得ることができる。
特開2003−279607号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載の発明では、平衡条件を求めるにあたって、例えば第2発振器の設定を次のように変える必要がある。上記特許文献1の図5のフローチャートを参照して、まず、第2発振器(DDS2)に異なる3つの位相角θx,θy,θzとして、例えば90゜,180゜,270゜を設定する(ステップST21〜ST23)。次に、第2発振器に振幅Baと位相角θmin1とを設定する(ステップST26)。その後、第2発振器に振幅Bbと位相角θmaxとを設定する。
このように、上記特許文献1に記載の発明では、平衡条件を求めるにあたって、第2発振器の設定を5回変える必要があり、その分、測定に時間がかかる。なお、ステップST26で測定される電圧によっては、さらに第2発振器に振幅Baと位相角θmin2とを設定する必要があり(ステップST28b)、より時間が長引くことになる。
として、
したがって、本発明の課題は、発振器の設定回数を減らして、平衡条件をより速くしかも正確に求められるようにすることにある。
上記課題を解決するため、本発明は、被測定試料の一方のH端子に所定周波数の正弦波信号を印加する第1発振器と、上記被測定試料の他方のL端子に検出素子としての検出抵抗を介して上記第1発振器の正弦波信号と同一周波数の正弦波信号を出力する第2発振器と、上記被測定試料のL端子側の電圧を検出する電圧検出器およびその検出電圧をデジタルの電圧データに変換するA/D変換器と、上記電圧データに基づいて上記第1発振器もしくは上記第2発振器の振幅および位相角を制御する制御手段とを含み、上記制御手段により上記被測定試料のL端子側の電圧を最小電圧とした平衡状態の下で、上記第1発振器の振幅Aおよび位相角θa,上記第2発振器の振幅Bおよび位相角θb,上記検出抵抗のインピーダンスZfおよび位相角θfから、上記被測定試料のインピーダンスZmおよび位相角θmを算出するインピーダンス測定用自動平衡回路において、
上記制御手段は、上記第1発振器もしくは上記第2発振器のいずれか一方の発振器に対して、
その振幅を任意の振幅値とした状態で、任意の3つの異なる位相角θx,θy,θzを順次設定して、その各位相角ごとに上記被測定試料の他方の端子側に現れる電圧Vx,Vy,Vzを測定する第1ステップと、
上記位相角θx,θy,θzと上記電圧Vx,Vy,Vzとから、下記式(1−1),(1−2)に基づいて上記平衡状態の第1成立要因候補としての位相角θmin1,θmin2を算出して、そのいずれか一方の位相角を上記平衡状態とする最適位相角θminに設定する第2ステップと、
上記L端子点における電圧振幅値をV =α+βcos{γ−(θaもしくはθb)}(α,β,γは定数)として、上記電圧Vx,Vy,Vzおよび上記最適位相角θminから上記式中の定数α,βを算出したのち、下記式(2−1),(2−2)により上記平衡状態の第2成立要因候補としての振幅Bmin1,Bmin2を求め、そのいずれか一方の振幅を上記平衡状態とする最適振幅Bminに設定する第3ステップとを実行することを特徴としている。
Figure 0004741900
Figure 0004741900
Figure 0004741900
Figure 0004741900
本発明では、上記第2ステップにおいて、上記位相角θx,θy,θzのうち、上記測定電圧Vx,Vy,Vzが最小値を示す位相角をθLとして、|θmin1−θL|<90゜のときには、上記平衡状態とする最適位相角θminに上記位相角θmin1を設定し、それ以外の場合には、上記最適位相角θminに上記位相角θmin2を設定する。
また、上記第3ステップにおいて、A・Zf<B・Zm(Aは上記第1発振器の振幅,Bは上記第2発振器の振幅,Zfは上記検出抵抗のインピーダンス,Zmは上記被測定試料のインピーダンス)であることが既知の場合、上記平衡状態とする最適振幅Bminに上記振幅Bmin2を採用し、A・Zf>B・Zmであることが既知の場合、上記平衡状態とする最適振幅Bminに上記振幅Bmin1を採用する。
A・ZfとB・Zmの大小関係が不明である場合、上記第3ステップ後に、第4ステップとして、上記第1発振器もしくは上記第2発振器のいずれか一方に、上記最適位相角θminおよび上記振幅Bmin1を設定して、上記L端子点の電圧Vminを測定し、上記電圧Vminが0V(平衡状態)の場合には、上記振幅Bmin1を上記最適振幅Bminとし、それ以外の場合には、上記振幅Bmin2を上記最適振幅Bminとする。
本発明によれば、平衡条件を求めるにあたって、A・Zf<B・ZmもしくはA・Zf>B・Zmの大小関係があらかじめ分かっている場合には、被測定試料に対して同一周波数の正弦波信号を印加する2つの発振器(H端子側の第1発振器とL端子側の第2発振器)のうちの例えば第2発振器側に異なる3つの位相角を設定すればよい。
すなわち、測定可能範囲内で、A・Zf<B・ZmもしくはA・Zf>B・Zmの大小関係が成り立つように、第1発振器の振幅A,第2発振器の振幅B,検出抵抗のインピーダンスZfの値を選択することにより、第2発振器に対する設定回数を3回で済ませることができる。
また、A・ZfとB・Zmの大小関係が不明である場合でも、第4ステップとして、第2発振器に最適位相角θminおよび振幅Bmin1を追加的に設定すればよく、この場合でも第2発振器に対する設定回数を4回にとどめることができる。
次に、図1および図2により、本発明の実施形態について説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
図1のブロック図に示すように、この自動平衡回路100は、第1発振器101と第2発振器106の2つの発振器を備え、第1発振器101側のH端子点(信号印加側のソース端子点)と第2発振器106側のL端子点(電流検出側のセンス端子点)との間に、被測定試料102が装着される。
第1発振器101から測定信号として所定周波数の正弦波信号が被測定試料102に与えられる。また、第2発振器106からも上記測定用正弦波信号と同一周波数の正弦波信号が出力されるが、第2発振器106とL端子点との間には、検出素子としての検出抵抗105が接続される。なお、検出抵抗105に代えて、インピーダンスが正確に分かっていることを条件として、コンデンサ(C)やコイル(L)を用いてもよい。
また、この自動平衡回路100は、L端子点の電圧を検出する電圧検出器(NULL検出部)107と、その検出電圧をデジタル信号に変換するA/D変換器108と、A/D変換器108からの検出電圧データに基づいて第2発振器106の振幅および位相角を制御するとともに、被測定試料102のインピーダンスおよび位相角などを算出する機能を有する制御手段としてのCPU109とを備える。
本発明によると、CPU109により2つの発振器の内の例えば第2発振器106に対して、その振幅を任意の振幅とした状態で、3つの異なる位相角θx,θy,θzを順次設定して、その各位相角ごとに被測定試料102のL端子点側に現れる電圧Vx,VyおよびVzを測定することにより、下記の式(1−1),(1−2)により算出される位相角θmin1,θmin2のいずれか一方を平衡状態の第1成立要因としての平衡位相角θminとすることができる。なお、平衡状態とはL端子が最小電圧(好ましくは0V)となる状態を言う。
Figure 0004741900

Figure 0004741900
ここで、上記各式の導出過程を手短に説明する。第1発振器101の振幅をA,その位相角をθa、第2発振器106の振幅をB,その位相角をθb、検出抵抗105のインピーダンスをZf,その位相角をθf、L端子に発生する入力容量CのインピーダンスをZi,その位相角をθi、そして被測定試料102のインピーダンスをZm,その位相角をθmとする。なお、第1発振器101と第2発振器106の周波数はともに同一でωとする。
L端子点の電圧をVとして、キルヒホッフの法則によりL端子点に流れ込む電流の総和は0になるため、次式(3)が成り立つ。
Figure 0004741900
この式(3)を展開すると、L端子点の電圧Vの振幅は次式(4),位相は次式(5)となる。
Figure 0004741900

Figure 0004741900

ただし、式(4)中のYtは次式(6)で表される。
Figure 0004741900
平衡状態ではL端子点の電圧Vが0V(最小)になる。平衡位相角θminを求めるため、第2発振器106に3つの異なる位相角を順次設定して、その各々のL端子点の電圧Vを測定して、上記式(1−1),(1−2)により平衡位相角候補としての2つの位相角θmin1,θmin2を算出するが、上記式(1−1),(1−2)での計算を容易にするため、3つの異なる位相角を90゜,180゜,270゜とする。
位相を90゜としたときにL端子点で測定される電圧をV90,位相を180゜としたときにL端子点で測定される電圧をV180,位相を270゜としたときにL端子点で測定される電圧をV270とすると、上記式(1−1),(1−2)より、一方の位相角θmin1は次式(7)で表され、他方の位相角θmin2は次式(8)で表される。
Figure 0004741900

Figure 0004741900
この式(7),(8)の根拠について説明する。L端子点の振幅は上記式(4)であるから、これを自乗すると次式(9)が得られる。
Figure 0004741900
式(9)中、変数は第2発振器106の位相角θbのみであるから、ここでα,β,γを定数として式(9)を次式(10)に置き換える。
Figure 0004741900

この式(10)において、α,β,γは次式(10−1),(10−2),(10−3)である。
Figure 0004741900

Figure 0004741900

Figure 0004741900
上記のように、第2発振器106の位相を90゜に設定し、そのときの電圧をV90とすると式(10)より、
Figure 0004741900

第2発振器106の位相を180゜に設定し、そのときの電圧をV180とすると、同じく式(10)より、
Figure 0004741900

第2発振器106の位相を270゜に設定し、そのときの電圧をV270とすると、同じく式(10)より、
Figure 0004741900
上記式(11−1),(11−3)より、
Figure 0004741900

上記式(11−2),(12)より、
Figure 0004741900

上記式(11−1),(12)より、
Figure 0004741900
上記式(13),(14)より、
Figure 0004741900
平衡状態では上記式(10)中のcos(γ−θb)=−1となるため、
γ−θmin=180……(16)
が成り立つ。したがって、平衡位相θminは、θmin=γ−180で上記式(15),(16)により次式(17)が得られる。
Figure 0004741900
上記のアルゴリズムで算出される位相角θminは、測定対象がコンデンサ,抵抗,コイルなどであるとして、±90゜(90゜〜270゜)の範囲を想定してのものであるが、測定回路で使用されるオペアンプやフィルタなどで生ずる位相誤差や検出抵抗105の位相角θfによって位相角θminが±90゜の範囲外になる場合がある。
例えば、コンデンサを測定した場合、被測定試料102の位相角θmは−90゜となるが、検出抵抗105の位相角θfが20゜であると仮定した場合、θmin=290゜(−70゜)となる。
そこで、位相角θminが±180゜の範囲に存在する場合、上記式(15)は、次式(18)となる。
Figure 0004741900
したがって、上記式(16),(18)より、平衡位相θminとして上記式(7),(8)で表される2つの解(θmin1,θmin2)が導かれるが、本発明では、次のようにして、そのいずれか一方を最適位相角θminとする。
すなわち、上記のように第2発振器106の位相角を90゜,180゜,270゜に設定したときに測定される電圧V90,V180,V270のうちで、最小値を示す位相角をθLとして、|θmin1−θL|<90゜のときには、平衡状態とする最適位相角θminに上記式(7)で表される一方の位相角θmin1を設定し、それ以外の場合には、最適位相角θminに上記式(8)で表される他方の位相角θmin2を設定する。
次に、平衡振幅Bminの決め方について説明する。これには、上記の測定電圧V90,V180,V270および最適位相角θminの値により、α,β,γの各係数を算出する。なお、αは上記式(12)により、
α=(V90 +V270 )/2 …(19)
βは上記式(14),(13)により、
β=|(V90 −V270 )/2sinγ| …(20a)
β=|{(V90 +V270 )/2−V180 }/cosγ| …(20b)
γは上記式(16)により、
γ=θmin+180 …(21)
としてそれぞれ求められる。なお、βについては、γ=0゜,180゜の場合は上記式(20b)を使用し、それ以外の場合は上記式(20a)を使用する。
ここで、L端子点の電圧Vの最大電圧をVmax,最小電圧をVminとすると、Vmaxは、次式(22)で表され、Vminは次式(23a),(23b)で表される。
Figure 0004741900

Figure 0004741900
なお、Vmin≧0であるため、A・Zf>B・Zmの場合には上記式(23a)を用い、このときに求められる平衡振幅をBmin1,被測定試料102のインピーダンスをZm1とする。また、A・Zf<B・Zmの場合には式(23b)を用い、このときに求められる平衡振幅をBmin2,被測定試料102のインピーダンスをZm2とする。
A・Zf>B・Zmの場合には、上記式(22)と(23a)とから、次式(24)をたてて、これを次式(24−1),(24−2)と展開して、次式(25)により、被測定試料102のインピーダンスZm1を求める。
Figure 0004741900

Figure 0004741900
平衡状態では、A・Zf=Bmin1・Zm1となるため、このときの平衡振幅Bmin1は、次式(26)により算出される。
Figure 0004741900

この式(26)は、上記式(2−1)に書き直すことができる。
次に、A・Zf<B・Zmの場合には、上記式(22)と(23b)とから、次式(27)をたてて、これを次式(27−1),(27−2)と展開して、次式(28)により、被測定試料102のインピーダンスZm2を求める。
Figure 0004741900

Figure 0004741900
平衡状態では、A・Zf=Bmin2・Zm2となるため、このときの平衡振幅Bmin2は、次式(29)により算出される。
Figure 0004741900

この式(29)は、上記式(2−2)に書き直すことができる。
このように、本発明によれば、A・Zf>B・ZmであるかA・Zf<B・Zmであるかがあらかじめ分かっていれば、すなわち、測定可能範囲内で、A・Zf<B・ZmもしくはA・Zf>B・Zmの大小関係が成り立つように、第1発振器の振幅A,第2発振器の振幅B,検出抵抗のインピーダンスZfの値を選択することにより、平衡振幅Bmin1,Bmin2のいずれかを最適平衡振幅Bminに設定することができる。
したがって、上記式(19)と、上記式(20a)もしくは(20b)により算出されるα,βの値を上記式(2−1),(2−2)に代入することにより、平衡振幅Bmin1,Bmin2の値を算出することができる。
A・Zf>B・ZmであるかA・Zf<B・Zmであるかが定かでない場合には、第2発振器106の位相を上記により求められた平衡位相θminとし、また、振幅を上記により求められた一方の振幅Bmin1に設定して、L端子点の電圧Vminを測定する。
その結果、L端子点の電圧Vminが0V(平衡状態)であれば、振幅Bmin1を最適平衡振幅Bminとし、被測定試料102のインピーダンスがZm1であるとする。そうでない場合には、振幅Bmin2を最適平衡振幅Bminとし、被測定試料102のインピーダンスがZm2であるとする。図2に、まとめとして、本発明の概略的な動作フローチャートを示す。
上記のようにして、最適平衡位相角θminと最適平衡振幅Bminを選択した後、最終的に、
Zm=Zf×A/B
のBにBminを代入し、また、
θm=θf+θa−θb−180゜
のθbにθminを代入して、被測定試料102のインピーダンスZmと位相θmとをそれぞれ算出する。
本発明によれば、先の図4で説明したアナログ的に平衡をとる自動平衡ブリッジに比べて、回路構成が簡単であり、装置の小型化および低コスト化を実現できるとともに、ディジタルおよびソフト的に平衡をとるため、回路が安定である。また、上記従来の自動平衡ブリッジの場合、高周波数では位相の検出がきわめて難しいが、本発明のアルゴリズムにしたがえば位相を検出する必要もない、などの利点がある。
また、本発明によれば、平衡条件を求めるにあたって、A・Zf<B・ZmもしくはA・Zf>B・Zmの大小関係があらかじめ分かっている場合には、被測定試料に対して同一周波数の正弦波信号を印加する2つの発振器(H端子側の第1発振器とL端子側の第2発振器)のうちの例えば第2発振器側に異なる3つの位相角を設定すればよい。
すなわち、測定可能範囲内で、A・Zf<B・ZmもしくはA・Zf>B・Zmの大小関係が成り立つように、第1発振器の振幅A,第2発振器の振幅B,検出抵抗のインピーダンスZfの値を選択することにより、第2発振器に対する設定回数を3回(図2の動作フローチャート中のステップST21〜ST23)で済ませることができる。
また、A・ZfとB・Zmの大小関係が不明である場合でも、第2発振器に最適位相角θminおよび振幅Bmin1を追加的に設定すればよく(図2の動作フローチャート中のステップST26)、この場合でも第2発振器に対する設定回数を4回で済ませることができる。
なお、上記実施形態では、第2発振器106の振幅と位相を操作するようにしているが、第2発振器106の振幅と位相を固定とし、第1発振器101側の振幅と位相を操作するようにしてもよい。
本発明によるインピーダンス測定用自動平衡回路の概略的なブロック図。 本発明の動作フローチャート。 インピーダンス測定用自動平衡回路の第1従来例を示すブロック図。 インピーダンス測定用自動平衡回路の第2従来例を示すブロック図。
符号の説明
100 自動平衡回路
101 第1発振器
102 被測定試料
105 検出抵抗
106 第2発振器
107 電圧検出器
108 A/D変換器
109 CPU

Claims (4)

  1. 被測定試料の一方のH端子に所定周波数の正弦波信号を印加する第1発振器と、上記被測定試料の他方のL端子に検出素子としての検出抵抗を介して上記第1発振器の正弦波信号と同一周波数の正弦波信号を出力する第2発振器と、上記被測定試料のL端子側の電圧を検出する電圧検出器およびその検出電圧をデジタルの電圧データに変換するA/D変換器と、上記電圧データに基づいて上記第1発振器もしくは上記第2発振器の振幅および位相角を制御する制御手段とを含み、上記制御手段により上記被測定試料のL端子側の電圧を最小電圧とした平衡状態の下で、上記第1発振器の振幅Aおよび位相角θa,上記第2発振器の振幅Bおよび位相角θb,上記検出抵抗のインピーダンスZfおよび位相角θfから、上記被測定試料のインピーダンスZmおよび位相角θmを算出するインピーダンス測定用自動平衡回路において、
    上記制御手段は、上記第1発振器もしくは上記第2発振器のいずれか一方の発振器に対して、
    その振幅を任意の振幅値とした状態で、任意の3つの異なる位相角θx,θy,θzを順次設定して、その各位相角ごとに上記被測定試料の他方の端子側に現れる電圧Vx,Vy,Vzを測定する第1ステップと、
    上記位相角θx,θy,θzと上記電圧Vx,Vy,Vzとから、下記式(1−1),(1−2)に基づいて上記平衡状態の第1成立要因候補としての位相角θmin1,θmin2を算出して、そのいずれか一方の位相角を上記平衡状態とする最適位相角θminに設定する第2ステップと、
    上記L端子点における電圧振幅値をV =α+βcos{γ−(θaもしくはθb)}(α,β,γは定数)として、上記電圧Vx,Vy,Vzおよび上記最適位相角θminから上記式中の定数α,βを算出したのち、下記式(2−1),(2−2)により上記平衡状態の第2成立要因候補としての振幅Bmin1,Bmin2を求め、そのいずれか一方の振幅を上記平衡状態とする最適振幅Bminに設定する第3ステップとを実行することを特徴とするインピーダンス測定用自動平衡回路。
    Figure 0004741900
    Figure 0004741900
    Figure 0004741900
    Figure 0004741900
  2. 上記第2ステップにおいて、上記位相角θx,θy,θzのうち、上記測定電圧Vx,Vy,Vzが最小値を示す位相角をθLとして、|θmin1−θL|<90゜のときには、上記平衡状態とする最適位相角θminに上記位相角θmin1を設定し、それ以外の場合には、上記最適位相角θminに上記位相角θmin2を設定することを特徴とする請求項1に記載のインピーダンス測定用自動平衡回路。
  3. 上記第3ステップにおいて、A・Zf<B・Zm(Aは上記第1発振器の振幅,Bは上記第2発振器の振幅,Zfは上記検出抵抗のインピーダンス,Zmは上記被測定試料のインピーダンス)であることが既知の場合、上記平衡状態とする最適振幅Bminに上記振幅Bmin2を採用し、A・Zf>B・Zmであることが既知の場合、上記平衡状態とする最適振幅Bminに上記振幅Bmin1を採用することを特徴とする請求項1または2に記載のインピーダンス測定用自動平衡回路。
  4. 上記第3ステップ後に、第4ステップとして、上記第1発振器もしくは上記第2発振器のいずれか一方に、上記最適位相角θminおよび上記振幅Bmin1を設定して、上記L端子点の電圧Vminを測定し、上記電圧Vminが0V(平衡状態)の場合には、上記振幅Bmin1を上記最適振幅Bminとし、それ以外の場合には、上記振幅Bmin2を上記最適振幅Bminとすることを特徴とする請求項1または2に記載のインピーダンス測定用自動平衡回路。
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