JP4741403B2 - ガスホルダー用ゴンドラ装置,ガスホルダー側壁に対するアクセス方法 - Google Patents

ガスホルダー用ゴンドラ装置,ガスホルダー側壁に対するアクセス方法 Download PDF

Info

Publication number
JP4741403B2
JP4741403B2 JP2006116902A JP2006116902A JP4741403B2 JP 4741403 B2 JP4741403 B2 JP 4741403B2 JP 2006116902 A JP2006116902 A JP 2006116902A JP 2006116902 A JP2006116902 A JP 2006116902A JP 4741403 B2 JP4741403 B2 JP 4741403B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gondola
gas holder
side wall
support device
moving
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2006116902A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2007285094A (ja
Inventor
紀世 坂本
大士 伊豆川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Steel Corp
Original Assignee
Nippon Steel Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Steel Corp filed Critical Nippon Steel Corp
Priority to JP2006116902A priority Critical patent/JP4741403B2/ja
Publication of JP2007285094A publication Critical patent/JP2007285094A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4741403B2 publication Critical patent/JP4741403B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Movable Scaffolding (AREA)

Description

本発明は,ガスホルダー用ゴンドラ装置,ガスホルダー側壁に対するアクセス方法に関する。
ガスホルダー設備は,例えば,高炉ガス(BFG),コークス炉ガス(COG)等の低圧ガスなどを貯蔵する略円柱型の貯蔵設備であり,一般的に例えば数十m規模の大型のものが使用されている。
このようなガスホルダー設備においては,設備の健全性を確認するため,定期的な検査,補修作業が必要である。例えば,このガスホルダー設備の側壁(側板)の溶接部分等の検査をするため,必要に応じて開放検査が行われており,この結果,溶接部分等の割れ等の補修を行う必要が生じることも多々あった。
従来では,このような検査,補修作業を行う場合,ガスホルダーの側壁外面に設置されている回廊から作業者の手の届く範囲しか,検査,補修を実施することができなかった。このため,ガスホルダー設備全体を検査,補修する場合には,ガスホルダー設備全体を包囲する大がかりな足場(ビデ足場,吊足場など)を組み上げ,この足場に作業者が登上して作業を進めていた。
特開平8−28031号公報
しかしながら,上記従来のように,ガスホルダー設備全体を包囲する大がかりな足場を設置するためには,足場の組立・解体だけでも膨大な費用と工期を必要とするという問題があった。さらには,作業員が足場から落下するという危険性もあった。
また,このような足場を組み立てないで,ガスホルダーに,ビル清掃用ゴンドラと同様な簡易ゴンドラを設置し,上記検査作業等を実施する場合もあった。しかし,かかるゴンドラは,吊り下げられた垂直方向にのみ昇降可能であり,ガスホルダーの円筒状の側壁に沿って周方向に移動できるものではなかった。このため,ゴンドラの盛り替え作業(所定位置に吊り下げたゴンドラを回収して,周方向の別の位置に再度設置する作業)などを行う必要があり,上記の足場の組立と同様に,多くの費用や工期がかかるという問題があった。さらに,ガスホルダーの側壁には上記回廊等の突起物が設置されているが,従来のゴンドラでは,側壁に沿って昇降する際に,かかる突起物(障害物)を回避することができないという問題もあった。
そこで,本発明は,上記問題に鑑みてなされたものであり,本発明の目的とするところは,足場を用いることなくガスホルダーの側壁外面に容易かつ安全にアクセスして,当該側壁外面の検査作業等を安価かつ短工期で実施することが可能な,新規かつ改良されたガスホルダー用ゴンドラ装置,及びこれを用いたガスホルダー側壁に対するアクセス方法を提供することにある。
上記課題を解決するために,本発明のある観点によれば,略円筒形の側壁と,側壁の上部に設けられた屋根とからなる略円柱形のガスホルダーに設置されるゴンドラ装置であって:ガスホルダーの屋根の外周部に周方向に沿って設置されたガイド部材と;ガイド部材に沿って周方向に走行可能に設置されたゴンドラ支持装置と;ゴンドラ支持装置により,ガスホルダーの側壁に沿って垂直方向に昇降可能かつ周方向に移動可能に吊持されたゴンドラと;ゴンドラ支持装置に設けられ,ゴンドラ支持装置に吊持されたゴンドラをガスホルダーの径方向に移動させてガスホルダーの側壁に対して接近/離隔させる径方向移動機構と;を備え,ゴンドラ支持装置は,ガスホルダーの屋根の中央部に突設された支持部材にワイヤロープを介して連結されたたことを特徴とする,ガスホルダー用ゴンドラ装置が提供される。
かかる構成においては,ガスホルダーの屋根の外周部に周方向に沿ってガイド部材(例えばガイドレール)を設け,このガイド部材上を周方向に走行可能にゴンドラ支持装置を配置し,このゴンドラ支持装置により吊持したゴンドラを,垂直方向に昇降可能かつ周方向に移動可能ならしめる。さらに,ゴンドラ支持装置は,支持部材及びワイヤロープによって,ガスホルダーの外側に倒れないように,かつ,周方向に走行可能に支持される。これにより,ゴンドラ支持装置により吊持されたゴンドラは,ガスホルダー1の側壁に沿って垂直方向及び周方向に自在に移動できるので,ガスホルダーの側壁外面の所望箇所に容易かつ安全にアクセスすることができるようになる。さらに,径方向移動機構によりゴンドラを径方向に移動させて,側壁から接近/離隔することにより,ゴンドラの移動経路上に,側壁に設けられた回廊等の障害物(突起物)が存在する場合に,当該障害物を回避できるようになる。
また,上記ゴンドラをガスホルダーの側壁に対して着脱自在に固定する固定装置をさらに備えるようにしてもよい。これにより,固定装置によってゴンドラを側壁の所望位置に仮固定できるため,作業者は安定的に検査作業等を行うことができる。
また,上記固定装置は,水平方向に回動自在に設置されるようにしてもよい。これにより,固定装置は,曲面である側壁の面方向に合うように水平方向に回動して,当該側壁に対して好適に密着して固定される。
また,上記ゴンドラを垂直方向,周方向若しくは径方向に移動させるための駆動力を発生する駆動装置は,耐圧防爆容器に収容されるようにしてもよい。これにより,ガスホルダーからのガス漏れ時に爆発火源となりうる駆動装置を耐圧防爆容器に収容して,ゴンドラの運転時の安全性を向上できる。
また,上記課題を解決するために,本発明の別の観点によれば,上述のガスホルダー用ゴンドラ装置を用いて,ガスホルダーの側壁にアクセスする方法であって:ゴンドラ支持装置により,ガスホルダーの側壁に隣接して所定の第1高さに配置されたゴンドラを,ガスホルダーの側壁に沿って周方向に移動させる第1周方向移動段階と;ゴンドラ支持装置により,ゴンドラを第1高さから垂直方向に上昇/下降させて所定の第2高さに配置する昇降段階と;ゴンドラ支持装置により,第2高さに配置されたゴンドラを,ガスホルダーの側壁に沿って周方向に移動させる第2周方向移動段階と;を含み,第1,第2周方向移動段階または昇降段階において,ゴンドラの移動経路上に側壁から突出した障害物が存在する場合には,径方向移動機構により,ゴンドラをガスホルダーの径方向に移動させて障害物を回避することを特徴とする,ガスホルダー側壁に対するアクセス方法が提供される。
かかる構成により,ゴンドラを所定の第1高さでガスホルダーの側壁に沿って周方向に移動させた後に,ゴンドラを昇降して第2高さに配置した後に,この第2高さで同様に周方向に移動させる。かかる動作を繰り返すことにより,ゴンドラを用いて,ガスホルダーの側壁外面全体に容易かつ安全にアクセスできるようになる。さらに,周方向移動時または昇降時に,ゴンドラの移動経路上に障害物が存在する場合でも,径方向移動機構によりゴンドラを径方向に移動させて,側壁から接近/離隔させることにより,当該障害物を回避してゴンドラを目的箇所に移動させることができる。
以上説明したように本発明によれば,ガスホルダーの側壁に沿って垂直方向及び周方向に自由に移動可能なゴンドラ装置を用いることで,従来のような足場を用いることなく,ガスホルダーの側壁外面に容易かつ安全にアクセスして,当該側壁外面の検査作業等を安価かつ短工期で実施できる。
以下に添付図面を参照しながら,本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお,本明細書及び図面において,実質的に同一の機能構成を有する構成要素については,同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
(第1の実施形態)
まず,図1を参照して,本発明の第1の実施形態にかかるガスホルダー用ゴンドラ装置が適用されるガスホルダー1の全体構成について説明する。なお,図1は,本実施形態にかかるガスホルダー1の全体構成を示す一部切欠正面図である。
図1に示すように,ガスホルダー1は,全体としては略円柱形状を有する乾式ガスホルダーである。このガスホルダー1は,垂直に起立した略円筒形状の側壁2と,この側壁2の上部を覆うように設置される屋根3と,側壁2の底部に設置される底板4とから構成される。かかるガスホルダー1は,例えば,高さ数十〜百m,直径数十mの大型の貯蔵設備であり,その内部に,例えば高炉ガス(BFG),コークス炉ガス(COG),転炉ガス(LDG)といった低圧ガスや,天然ガス,石炭ガスなどの各種ガスを大量に貯蔵できる。なお,ガスホルダー1の形状は,完全な円柱形状でなくとも,円柱に近い多角柱形状であってもよい。
このガスホルダー1を成す側壁2及び屋根3は,例えば,複数の鋼板等を溶接等により気密に接合して構築されており,このため,正常なガスホルダー1の内部は気密空間となっている。また,屋根3は,例えばドーム形状を有しており,その中心上部に排気口8が設けられている。なお,屋根3の形状は,図示のドーム形状の例に限定されず,例えば,平坦な円板形状または円錐形状などであってもよい。
また,側壁2の周囲には,高さ方向に所定間隔離隔して複数の回廊5が突設されている。この回廊5は,例えば,側壁2の外周を一周するように水平に設置される。また,屋根3の外周には屋根回廊6が設けられている。これらの回廊5及び屋根回廊6(以下,「回廊5」と総称する。)は,作業員が登上して側壁2または屋根3の外面の検査,補修作業等を行うための通路として用いられる。
また,ガスホルダー1内部には,ピストン7が昇降可能に設けられている。ガスはこのピストン7の下部側に貯蔵され,ガスが貯蔵されるにつれてピストン7も上昇する。さらに,ガスホルダー1内部には,内部リフトが設けられており,ピストン7上に作業員が降りられるようになっている。このため,ピストン7上に降り立った作業員により,側壁2の内面を検査,補修することはできる。しかし,側壁2の外面に関しては,従来では,作業員が回廊5上からアクセスできる部分しか検査,補修することができず,側壁2の外面全体にアクセスするためには,上述のような側壁2を取り囲む大がかりな足場を組み立てざるを得なかった。
そこで,本実施形態にかかるガスホルダー1では,以下に説明するように,ガスホルダー1専用のゴンドラ装置を安価且つ短工期で設置することによって,従来ではアクセスが困難であった側壁2の外面に対して,作業員が容易かつ安全にアクセスして,検査,補修作業等を実行できるようになっている。
なお,本明細書において,「検査」とは,作業員の目視による外観検査である「点検」(例えば,側壁2の亀裂の有無の目視確認や,油でシールされている側壁2における油にじみの有無の目視確認など)と,非破壊試験等を利用した「測定」(例えば,超音波を用いた側壁2の肉厚測定など)とを含むものである。
次に,図2及び図3を参照して,本実施形態にかかるガスホルダー1用のゴンドラ装置10について説明する。なお,図2,図3は,本実施形態にかかるガスホルダー1に設置されたゴンドラ装置10を示す正面図,平面図である。
図2及び図3に示すように,ゴンドラ装置10は,ガスホルダー1の屋根3の外周部に周方向に沿って設置されたガイド部材の一例である一対のガイドレール11,12と,このガイドレール11,12に沿って屋根3の周方向に走行可能に設置されたゴンドラ支持装置13と,屋根3の中央部に突設された支持部材の一例であるセンターポール16と,センターポール16とゴンドラ支持装置13との間に所定張力で架け渡された支持用ワイヤロープ17と,ゴンドラ支持装置13によって親綱用ワイヤロープ18及び移動用ワイヤロープ19を介して吊持されたゴンドラ20と,ゴンドラ支持装置13により吊持されたゴンドラ20をガスホルダー1の径方向に移動させる径方向移動機構30と,を備える。
このように,本実施形態にかかるゴンドラ装置10は,ガスホルダー1の屋根3の外周部に周方向に沿ってガイドレール11,12を設け,このガイドレール11,12上にゴンドラ支持装置13を周方向に走行自在に設置して,当該ゴンドラ支持装置13によりゴンドラ20を吊持する構成である。かかる構成により,ゴンドラ支持装置13によって吊持されたゴンドラ20を,ガスホルダー1の側壁2に沿って,垂直方向のみならず周方向にも自由自在に移動させることができる。以下,このゴンドラ装置10の各部について詳述する。
ガイドレール11,12は,図3に示すように,ガスホルダー1の屋根3の外周部上面に周方向に沿って設置される環状のレールであり,上記ゴンドラ支持装置13の周方向の走行をガイドするガイド部材として機能する。かかるガイドレール11,12は,例えば,図2の拡大図に示すように,断面I型形状のものが起立して配置される。そして,このI型のガイドレール11,12の両側を挟み込むようにして,ゴンドラ支持装置13の下端に設けられた一対のアーム151と,このアーム151の先端に取り付けられた一対の車輪152とが配置される。かかる構成により,ゴンドラ支持装置13をガイドレール11,12上に周方向に沿って走行自在に装着することができる。
なお,図示の例では,ガイド時の安定性の観点から,同心円上に2本のガイドレール11,12が並列して設置されているが,かかる例に限定されず,ガイドレールを1本または3本以上設置してもよい。また,本実施形態では,ガイド部材としてガイドレール11,12を用いているが,かかる例に限定されず,例えば,屋根3の外周部に周方向に沿って環状のガイド溝を設けて,かかるガイド溝に対してゴンドラ支持装置13を走行可能に係合させてもよい。
ゴンドラ支持装置13は,鋼材等を組み合わせて構築された例えば三角柱形状の櫓である。このゴンドラ支持装置13は,親綱用ワイヤロープ18及び移動用ワイヤロープ19を介してゴンドラ20を吊持する機能を有する。かかるゴンドラ支持装置13は,ガスホルダー1の径方向の内側部分が上記ガイドレール11,12上に設置され,当該外側部分が屋根3の外周縁から径方向外側にせり出すようにして配置される。この外側にせり出したゴンドラ支持装置13の外側部分からは,それぞれ2本の親綱用ワイヤロープ18及び移動用ワイヤロープ19が垂下して,ゴンドラ20に連結されている。かかるゴンドラ支持装置13により,ゴンドラ20を吊持して,ガスホルダー1の側壁2の近傍に配置することができる。なお,ゴンドラ20には,例えば,その左右両側にそれぞれ親綱用ワイヤロープ18と移動用ワイヤロープ19が1本ずつ,合計4本のワイヤロープが連結されているので,ゴンドラ支持装置13によりゴンドラ20を安定して吊持でき,風等による揺動を防止できる。
また,ゴンドラ支持装置13には,駆動機構として,例えば2つの巻上ウインチ14と,例えば2つの周方向駆動装置15とが設置されている。これらの巻上ウインチ14及び周方向駆動装置15は駆動源として電動機等を備えており,これらの電動機は耐圧防爆容器(図示せず。)に収容され,万一ガスホルダー1からガス漏れが起きた場合でも爆発火源とならないようになっている。
巻上ウインチ14は,ゴンドラ20に連結された親綱用ワイヤロープ18を巻き取り/繰り出す機能を有す。この巻上ウインチ14は,例えば図3に示すように,ゴンドラ支持装置13の左右両側にそれぞれ配設される。かかる一対の巻上ウインチ14にそれぞれ親綱用ワイヤロープ18が連結され,この一対の親綱用ワイヤロープ18は,例えば,ゴンドラ支持装置13の上部頂点と径方向の外側端部を経由してゴンドラ20の上部の左右両端にそれぞれ連結されている。巻上ウインチ14により,この親綱用ワイヤロープ18を巻き取り/繰り出すことで,ゴンドラ20を昇降させることができる。なお,親綱用ワイヤロープ18の途中には,張力調整用継ぎ目18aが設けられている。
また,周方向駆動装置15は,例えば電動機と動力伝達機構等で構成され,図3に示すように,ゴンドラ支持装置13の左右両側にそれぞれ配設される。この周方向駆動装置15は,上記ガイドレール11,12の両側に配される一対の車輪152を回転駆動させるための駆動力を発生する。この周方向駆動装置15により車輪152を回転駆動することにより,図3に示すように,ゴンドラ支持装置13がガイドレール11,12に沿って周方向に走行する。
また,ゴンドラ支持装置13がガイドレール11,12上を安定して走行できるようにするために,ゴンドラ支持装置13の頂点と,屋根3の中央部に突設されたセンターポール16(支持部材)の頂点とが,例えば2本の支持用ワイヤロープ17で連結されている。この支持用ワイヤロープ17は,張力調整用継ぎ目17aで長さ調整することにより,所定の張力を保つようになっている。このようなセンターポール16と支持用ワイヤロープ17により,ゴンドラ支持装置13を径方向内側に向けて牽引して支持することで,ゴンドラ支持装置13がガスホルダー1の外側に倒れることを防止し,ゴンドラ支持装置13が安定して周方向に走行できるようになる。
以上のようにして,ゴンドラ支持装置13がガイドレール11,12に沿って周方向に走行することにより,このゴンドラ支持装置13に吊持されたゴンドラ20を,ガスホルダー1の側壁2に沿って周方向に自由に移動させることができる。
また,ゴンドラ支持装置13の下部側には,径方向移動機構30が設置されている。この径方向移動機構30は,ゴンドラ支持装置13により吊持されたゴンドラ20を,ガスホルダー1の径方向に移動させて,ガスホルダー1の側壁2に対して接近/離隔させる機構である。
ここで,図4及び図5を参照して,径方向移動機構30について詳述する。図4は,本実施形態にかかるゴンドラ支持装置13に設けられた径方向移動機構30を示す正面図(a)と側面図(b)である。また,図5は,本実施形態にかかるゴンドラ支持装置13により吊持されたゴンドラ20を示す正面図である。
図4に示すように,径方向移動機構30は,ゴンドラ支持装置13の底部に設けられた平行な2本の横行レール31と,この2本の横行レール31のそれぞれに走行可能に装着された横行トロリ32と,この横行トロリ32に支持されて上記移動用ワイヤロープ19が掛けられるシープ33と,各横行レール31の側面に所定間隔を空けて配置されたストッパ34,35とからなる。
横行レール31は,ゴンドラ支持装置13の底部において,ガスホルダー1の径方向に延びるように水平に配置される。この横行レール31は,例えば断面I型の鋼材などで形成され,ゴンドラ20の幅に応じた間隔(例えば,ゴンドラ20の幅よりも若干狭い間隔)で平行に2本設置される。
この横行レール31に装着される横行トロリ32は,例えば,上記I型の横行レール31の両側を挟み込むようにして配される一対のアーム321と,このアーム321の先端に取り付けられた二対の車輪322とを備えている。さらに,この横行トロリ32は,例えば,車輪322を回転させる電動機等の駆動装置(図示せず。)を具備しており,この駆動装置の駆動力により,横行レール31に沿ってガスホルダー1の径方向に水平移動可能である。
このように一対の横行トロリ32が径方向に移動することにより,この横行トロリ32からシープ33及び移動用ワイヤロープ19を介して吊持されたゴンドラ20も同様に径方向に移動し,ガスホルダー1の側壁2に対して接近/離隔する(図5参照)。ただし,この横行トロリ32の移動範囲は,横行レール31に設けられたストッパ34及びストッパ35によって規制されるので,ゴンドラ20の径方向の移動範囲も所定範囲に規制される。これによって,ゴンドラ20が径方向内側に移動しすぎて側壁2に衝突したり,逆に,ゴンドラ20が径方向外側に移動しすぎて側壁2から過度に離隔したりすることを防止できる。
このような径方向移動機構30により,図5に示すように,側壁2の外側に配されたゴンドラ20をガスホルダー1の径方向に移動させて,側壁2の外面に対して接近/離隔させることができるようになる。これにより,ガスホルダー1の側壁2に回廊5等の障害物が突出して設置されている場合であっても,昇降または周方向に移動するゴンドラ20が当該障害物を回避できるようになる。
次に,さらに図5を参照して,本実施形態にかかるゴンドラ20の構成について詳述する。図5に示すように,ゴンドラ20は,例えば,1又は2名以上の作業員が搭乗可能な大きさの箱形の作業フレーム21と,この作業フレーム21内に設置されたワインダ22,ワイヤリール23,カメラ24及び固定装置25とを備える。このうちワインダ22,ワイヤリール23及び固定装置25は,ゴンドラ20の幅方向(図5の紙面垂直方向)の両側にそれぞれ1台ずつ,合計2台設置されている。
上記径方向移動機構30の2つのシープ33にそれぞれ掛けられた2本の移動用ワイヤロープ19は,その一端がゴンドラ20の作業フレーム21の上端に固定され,他端がゴンドラ20内の各ワインダ22に巻回されている。このワインダ22を動作させて,移動用ワイヤロープ19を巻き取り/繰り出すことで,ゴンドラ20を垂直方向に昇降させることができる。さらに,ワイヤリール23は,このワインダ22により巻き取られて払い出される移動用ワイヤロープ19を巻き取るようになっており,これにより,移動用ワイヤロープ19がゴンドラ20より下に垂れ下がらないようにできる。
なお,このゴンドラ20のワインダ22や,上記径方向移動機構30の駆動装置の電動機等は,耐圧防爆容器(図示せず。)に収容されており,万一ガスホルダー1からガス漏れが起きた場合でも爆発火源とならないようになっている。
また,ゴンドラ20には,側壁2の監視および確認用の撮像手段としてカメラ24が設置されている。このカメラ24を用いてガスホルダー1の側壁2を外面側から撮像することで,ゴンドラ20が無人状態であっても,当該側壁2の状態を確認可能となる。特に,ガス漏れの可能性が高いため危険である等の理由で,ゴンドラ20に作業員が搭乗できない場合であっても,上記カメラ24で撮像された画像に基づき,側壁2の検査を無人で実行できるという点で有用である。なお,無人検査を行うために,上記カメラ24以外にも,ガス漏洩検知装置(例えばCO検知機)や,側壁2の肉厚測定用の超音波測定装置などといった各種の検知装置,測定装置をゴンドラ20に搭載することもできる。
また,ゴンドラ20の幅方向両側に設けられた固定装置25は,ゴンドラ20をガスホルダー1の側壁2の外面に着脱自在に固定(仮固定)するための装置である。ここで,図6を参照して,このゴンドラ20の固定装置25について詳述する。なお,図6は,本実施形態にかかるゴンドラ20の固定装置25を示す正面図である。
図6に示すように,固定装置25は,例えば,ハウジング251と,ハウジング251内に出没自在に配設されるシリンダ室252と,シリンダ室252の先端に設けられる固定盤253と,シリンダ室252の後端側内部に設けられた雌ネジ孔254に螺合するスクリュー255と,スクリュー255の後端に連結されたハンドル256と,ハウジング251を水平方向に回動自在に支持する支持台257とを備える。固定盤253は,ガスホルダー1の側壁2に対して着脱自在に固定可能な機構を具備している。この固定機構としては,例えば,電磁石を利用した磁力吸着機構や,真空ポンプ等の吸引手段(例えばシリンダ室252内に設置される。)からの吸引力を利用した吸引吸着機構などを採用できる。また,上記ハウジング251,シリンダ室252,雌ネジ孔254,スクリュー255及びハンドル256は,固定盤253の水平位置を調整する固定位置調整機構として機能する。
かかる構成の固定装置25により,ゴンドラ20がガスホルダー1の側壁2に接近して配置された際に,ゴンドラ20を側壁2に対して固定することができる。この固定時の手順としては,まず,固定盤253を動作させた状態(例えば,電磁石がオンの状態や,吸引状態など)とし,次いで,作業員が手動でハンドル256を一方向に回す。これにより,スクリュー255と雌ネジ孔254とのネジ作用により,シリンダ室252がハウジング251から突出していき,固定盤253が側壁2に当接して,吸着固定される。このとき,上記支持台257によりハウジング251が水平方向に回動自在となっているため,図7に示すように,曲面である側壁2に追従して固定盤253の向きを自由に変更できる。従って,ゴンドラ20の両側にある2つの固定装置25の固定盤253を,曲面である側壁2に対して密着させて,好適に吸着固定することができる。
一方,固定解除する際には,固定盤253を非動作状態とした上で,ハンドル256を逆方向に回転させることで,固定盤253が側壁2から離隔し,シリンダ室252がハウジング251内に収容される。このようにして,固定装置25をゴンドラ20の作業フレーム21から突出しないようすることにより,ゴンドラ20の移動時に,固定装置25が他設備に干渉しないようにできる。
上記のような固定装置25を用いてゴンドラ20を側壁2に固定することにより,ゴンドラ20が自重や風によって揺動したりズレ落ちたりすることがないので,作業員は側壁2の検査及び補修作業を円滑かつ安全に実行できる。また,上記固定装置25は,手動で固定盤253の固定位置を調整する構造であるので,ガス漏れ時の爆発火源となる電動機等を利用しなくて済む。
以上,本実施形態にかかるガスホルダー1用のゴンドラ装置10の構成について詳細に説明した。次に,上記ゴンドラ装置10の動作について説明する。
まず,ゴンドラ20を周方向に移動させる場合には,ゴンドラ支持装置13の周方向駆動装置15を動作させ,ゴンドラ支持装置13をガイドレール11,12に沿って周方向に移動させる。これにより,ゴンドラ支持装置13に吊持されているゴンドラ20を,ゴンドラ20と側壁2との間に所定間隔を保った状態で,側壁2に沿って周方向に水平移動させることができる。
また,ゴンドラ20を垂直方向に昇降する場合には,ゴンドラ支持装置13の巻上ウインチ14を動作させて親綱用ワイヤロープ18を巻き取り/繰り出すとともに,上記ゴンドラ20のワインダ22を動作させて移動用ワイヤロープ19を巻き取り/繰り出す。これにより,ゴンドラ支持装置13とゴンドラ20とを結ぶ親綱用ワイヤロープ18及び移動用移動用ワイヤロープ19の長さを調整して,ゴンドラ20を側壁2に沿って垂直方向に昇降させることができる。
さらに,この昇降時において,ゴンドラ20の昇降経路上に回廊5等の障害物が存在する場合には,上記径方向移動機構30を動作させて,ゴンドラ20が障害物を回避するようにする。具体的には,ゴンドラ20が障害物に接近した場合には,作業員の操作に応じて,径方向移動機構30の横行トロリ32を横行レール31に沿ってガスホルダー1の径方向外側に移動させる。これにより,当該横行トロリ32に移動用ワイヤロープ19を介して吊持されているゴンドラ20を径方向外側に移動させて,回廊5に衝突しないように側壁2から離隔することができる(図5参照)。そして,ゴンドラ20が回廊5の外側を通過した後は,今度は,横行トロリ32を横行レール31に沿ってガスホルダー1の径方向内側に移動させることで,ゴンドラ20を径方向内側に移動させて,側壁2に再度接近させる。
このようにして,本実施形態にかかるゴンドラ装置10では,ゴンドラ支持装置13によって,ゴンドラ20を垂直方向のみならず周方向にも自由自在に移動させることができるので,ゴンドラ20をガスホルダー1の側壁2の任意の所望箇所に容易かつ迅速に位置づけることができる。従って,側壁2の検査及び補修作業を効率化でき,作業コストの削減,工期短縮を実現できる。また,上記のようにして側壁2の所望位置に位置づけたゴンドラ20を,上記固定装置25により側壁2に仮固定して安定させることができるので,当該所望位置での検査,補修作業を容易かつ安全に行うことができる。さらに,ガス漏れ等の危険時には,ゴンドラ20に搭載されたカメラ24やガス漏洩検知装置(図示せず。)などにより,側壁2の状態の確認,検査等を無人で行うことも可能である。
次に,図8を参照して,ガスホルダー1の側壁2の検査,補修作業を行うために,上記ゴンドラ装置10を用いてガスホルダー1の側壁に対してアクセスする方法について説明する。図8は,本実施形態にかかるゴンドラ装置10を利用したガスホルダー1の側壁2に対するアクセス方法を示す説明図である。
図8に示すように,まず,ゴンドラ支持装置13に吊持されたゴンドラ20に作業員が搭乗し,当該ゴンドラ20をガスホルダー1の側壁2の最上部に隣接した位置に配置する(S1)。なお,このときのゴンドラ20の高さを「第1高さ」とする。
次いで,ゴンドラ支持装置13により,ゴンドラ20の高さを第1高さに維持しつつ,ゴンドラ20を側壁2に沿って周方向に所望速度で水平移動させて,側壁2の周囲を一周させる(S2)。この周方向移動時には,作業員は,側壁2に対して適宜必要な検査(目視による点検,測定など)を行うことができる。そして,側壁2に亀裂が存在する等の問題箇所が発見された場合には,ゴンドラ20の周方向移動を停止して,上記固定装置25により,当該側壁2の問題箇所にゴンドラ20を固定して,詳細な検査や補修作業を行う。
このようにして,ゴンドラ20が上記第1高さで一周した(S2)後には,ゴンドラ支持装置13により,ゴンドラ20を第1高さから垂直方向に下降して,所定の第2高さに配置する(S3)。その後,ゴンドラ支持装置13により,ゴンドラ20の高さを第2高さに維持しつつ,ゴンドラ20を側壁2に沿って周方向に水平移動させて,側壁2の周囲を一周させ,上記S1と同様にして検査を行う(S4)。
以後は,ゴンドラ20が側壁2の最下部に到達するまで,上記と同様にしてゴンドラ20の下降動作(S5,S7,S9,…)と,ゴンドラ20の周方向移動(周回)動作(S6,S8,S10,…)を繰り返す。なお,ゴンドラ20の下降ピッチは,等間隔であってもよいし,作業員等が操作具等で任意に設定できるようにしてもよい。
また,上記のようにゴンドラ20が下降する際,ゴンドラ20の移動経路(下降経路)上に,回廊5等の障害物が存在する場合(S3,S7)には,ゴンドラ20の下降中に,ゴンドラ支持装置13に設けられた径方向移動機構30によってゴンドラ20をガスホルダー1の径方向に移動させて,当該障害物を回避することができる(S3,S7)。
以上のようにして,ゴンドラ支持装置13によってゴンドラ20を昇降,周方向移動,及び径方向移動させることにより,ゴンドラ20を側壁2の任意の箇所に自由に位置づけることができ,ゴンドラ20に搭乗した作業員は,側壁2の所望箇所に容易かつ迅速にアクセスして検査,補修作業を実行できる。なお,ゴンドラ20の昇降,周方向移動,及び径方向移動の操作については,例えば,有人検査の場合には,作業員がゴンドラ20内に搭乗した状態で,操作ボタン等の操作具を操作して実現でき,また,無人検査の場合には,ガスホルダー1から離れた場所にいる作業員がリモート操作して実現できる。
以上,本実施形態にかかるガスホルダー1用のゴンドラ装置10と,これを用いたガスホルダー1側壁2に対するアクセス方法について詳述した。本実施形態にかかるゴンドラ装置1は,ガスホルダー1に対して容易に設置できるため,従来のような大がかりな足場の組立と比べて,設置費用と工期を大幅に低減でき,従来のゴンドラのような盛り替え作業が不要であるので使用し易く,しかも作業員の落下の危険性も少ない。
このようなゴンドラ装置10を用いることで,ガスホルダー1の側壁2外面上の任意の所望箇所に対して,容易かつ迅速にアクセスすることができる。また,固定装置25によりゴンドラ20を側壁2に着脱自在に固定することで,作業時のゴンドラ20の安定性を高めることができるとともに,ゴンドラ20内の作業者は固定装置25の位置決めをするだけでよいので便利である。従って,従来のような足場取付用治具を用いた足場や,繁雑で大がかりな足場を使用することなく,ガスホルダー1の側壁2外面の検査,補修作業等を,必要最小限の作業員で,安全,効率的かつ経済的に実行できる。
また,ガスホルダー1の外部に設置されるゴンドラ装置10には,爆発火源となり得る電気的な機構が無いものを極力使用している。さらに,ゴンドラ20を移動させるために必要な電動機(例えば,周方向駆動装置15や巻上ウインチ14等の電動機等)に関しては,ガス漏れの可能性が高い危険域から極力離隔して配置するとともに,これらの電動機等を耐圧防爆構造容器に収納して,爆発火源とならない構造としている。これらによって,ガス漏れに伴う爆発を予防し,ゴンドラ装置10を用いて,安全にガスホルダー1の外面の検査,補修作業等を実行できるようになる。
このように,本実施形態にかかるゴンドラ装置10用いることで,ガスホルダー1の側壁2に対してアクセスして検査,補修作業等を実施するに際し,作業性の向上,作業時間の短縮化,工数の低減,設備工事費用の低減,作業の安全性の向上,品質の向上等を図ることができる。例えば,ガスホルダー1の側壁2外面にアクセスするために必要な設備の費用を大幅に低減できる(従来の約1/2)とともに,当該設備の設置と検査に要する工期を大幅に短縮できる(従来の約1/3)。さらに,ガスホルダー1の側壁2の健全性確認を頻繁に実施することで,安全性向上にも貢献することができる。
以上,添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが,本発明は係る例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば,特許請求の範囲に記載された範疇内において,各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり,それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば,上記実施形態にかかる径方向移動機構30は,横行レール31に沿って自立駆動可能な横行トロリ32等で構成されたが,本発明はかかる例に限定されない。例えば,横行トロリ32と連結された駆動装置を上記横行レール31に装着し,この駆動装置の駆動軸を当該駆動装置内のスプロケットに連結し,このスプロケットが上記横行レール31の下面に沿って取り付けられた固定チェーンと噛み合うことで,横行トロリ32を横行レール31に沿って径方向に移動させる構造であってもよい。また,この径方向移動機構30や上記周方向駆動装置15は,ボールネジ機構や各種のギヤ等の動力伝達機構などを用いて構成されてもよいし,或いは,電動機の代わりに油圧若しくは空圧アクチュエータ等を駆動源として用いてもよい。
また,上記実施形態では,径方向移動機構30が,ゴンドラ20に連結された移動用ワイヤロープ19を径方向に移動させることで,ゴンドラ20を径方向に移動させたが,本発明はかかる例に限定されない。例えば,移動用ワイヤロープ19を設けずに,親綱用ワイヤロープ18のみでゴンドラ20を吊持し,この親綱用ワイヤロープ18を径方向に移動させることで,ゴンドラ20を径方向に移動させてもよい。
また,上記実施形態では,ガスホルダー1の側壁2外面に突設された障害物として回廊5の例を挙げ,ゴンドラ20の昇降時に当該回廊5を回避するため,径方向移動機構30によってゴンドラ20を径方向に移動させる例について説明したが,本発明はかかる例に限定されない。例えば,径方向移動機構30は,上下の回廊5を結ぶ階段や梯子,或いは各種の配管などといった側壁2上の障害物を回避するためにも適用可能である。また,ゴンドラ20の周方向移動時にも,径方向移動機構30を用いてゴンドラ20を障害物から回避させることが可能である。
また,上記実施形態にかかるゴンドラ装置10では,ガスホルダー1に対して1組のゴンドラ支持装置13とゴンドラ20が設置されたが,かかる例に限定されず,1つのガスホルダー1に対して,ゴンドラ支持装置13とゴンドラ20を複数組設置してもよい。また,かかるゴンドラ支持装置13とゴンドラ20は,ガスホルダー1に常設されてもよいし,或いは必要時にのみ設置されてもよい。
また,上記図8で説明したアクセス方法では,ガスホルダー1の最上部の周回から開始して最下部の周回に至るまでゴンドラ20を移動させたが,これとは逆に,ガスホルダー1の最下部の周回から開始して最上部の周回に至るまでゴンドラ20を移動させてもよい。また,ガスホルダー1の高さ方向の中央部分のみについてゴンドラ20を周回させるなど,部分的にのみアクセスすることも勿論可能である。
本発明の第1の実施形態にかかるガスホルダーの全体構成を示す一部切欠正面図である。 同実施形態にかかるガスホルダーに設置されたゴンドラ装置を示す正面図である。 同実施形態にかかるガスホルダーに設置されたゴンドラ装置を示す平面図である。 同実施形態にかかるゴンドラ支持装置に設けられた径方向移動機構を示す正面図(a)と側面図(b)である。 同実施形態にかかるゴンドラ支持装置により吊持されたゴンドラを示す正面図である。 同実施形態にかかるゴンドラの固定装置を示す正面図である。 同実施形態にかかるゴンドラの固定装置によりゴンドラをガスホルダーの側壁に固定した状態を示す平面図である。 同実施形態にかかるゴンドラ装置を利用したガスホルダーの側壁に対するアクセス方法を示す説明図である。
符号の説明
1 ガスホルダー
2 側壁
3 屋根
4 底板
5 回廊
6 屋根回廊
7 ピストン
10 ゴンドラ装置
11,12 ガイドレール
13 ゴンドラ支持装置
14 巻上ウインチ
15 周方向駆動装置
16 センターポール
17 支持用ワイヤロープ
18 親綱用ワイヤロープ
19 移動用ワイヤロープ
20 ゴンドラ
21 作業フレーム
22 ワインダ
23 ワイヤリール
24 カメラ
25 固定装置
30 径方向移動機構
31 横行レール
32 横行トロリ
33 シープ
34,35 ストッパ
251 ハウジング
252 シリンダ室
253 固定盤
254 雌ネジ孔
255 スクリュー
256 ハンドル
257 支持台

Claims (5)

  1. 略円筒形の側壁と,前記側壁の上部に設けられた屋根とからなる略円柱形のガスホルダーに設置されるゴンドラ装置であって:
    前記ガスホルダーの屋根の外周部に周方向に沿って設置されたガイド部材と;
    前記ガイド部材に沿って周方向に走行可能に設置されたゴンドラ支持装置と;
    前記ゴンドラ支持装置により,前記ガスホルダーの側壁に沿って垂直方向に昇降可能かつ周方向に移動可能に吊持されたゴンドラと;
    前記ゴンドラ支持装置に設けられ,前記ゴンドラ支持装置に吊持された前記ゴンドラを前記ガスホルダーの径方向に移動させて前記ガスホルダーの側壁に対して接近/離隔させる径方向移動機構と;
    を備え,
    前記ゴンドラ支持装置は,前記ガスホルダーの屋根の中央部に突設された支持部材にワイヤロープを介して連結されたことを特徴とする,ガスホルダー用ゴンドラ装置。
  2. 前記ゴンドラを前記ガスホルダーの側壁に対して着脱自在に固定する固定装置をさらに備えることを特徴とする,請求項1に記載のガスホルダー用ゴンドラ装置。
  3. 前記固定装置は,水平方向に回動自在に設置されることを特徴とする,請求項2に記載のガスホルダー用ゴンドラ装置。
  4. 前記ゴンドラを前記垂直方向,前記周方向若しくは前記径方向に移動させるための駆動力を発生する駆動装置は,耐圧防爆容器に収容されることを特徴とする,請求項1〜3のいずれかに記載のガスホルダー用ゴンドラ装置。
  5. 請求項1〜4のいずれかに記載のガスホルダー用ゴンドラ装置を用いて,ガスホルダーの側壁にアクセスする方法であって:
    ゴンドラ支持装置により,前記ガスホルダーの側壁に隣接して所定の第1高さに配置されたゴンドラを,前記ガスホルダーの側壁に沿って周方向に移動させる第1周方向移動段階と;
    前記ゴンドラ支持装置により,前記ゴンドラを前記第1高さから垂直方向に上昇/下降させて所定の第2高さに配置する昇降段階と;
    前記ゴンドラ支持装置により,前記第2高さに配置された前記ゴンドラを,前記ガスホルダーの側壁に沿って周方向に移動させる第2周方向移動段階と;
    を含み,
    前記第1,第2周方向移動段階または前記昇降段階において,前記ゴンドラの移動経路上に前記側壁から突出した障害物が存在する場合には,径方向移動機構により,前記ゴンドラを前記ガスホルダーの径方向に移動させて前記障害物を回避することを特徴とする,ガスホルダー側壁に対するアクセス方法。
JP2006116902A 2006-04-20 2006-04-20 ガスホルダー用ゴンドラ装置,ガスホルダー側壁に対するアクセス方法 Active JP4741403B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006116902A JP4741403B2 (ja) 2006-04-20 2006-04-20 ガスホルダー用ゴンドラ装置,ガスホルダー側壁に対するアクセス方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006116902A JP4741403B2 (ja) 2006-04-20 2006-04-20 ガスホルダー用ゴンドラ装置,ガスホルダー側壁に対するアクセス方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007285094A JP2007285094A (ja) 2007-11-01
JP4741403B2 true JP4741403B2 (ja) 2011-08-03

Family

ID=38757125

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006116902A Active JP4741403B2 (ja) 2006-04-20 2006-04-20 ガスホルダー用ゴンドラ装置,ガスホルダー側壁に対するアクセス方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4741403B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104499700A (zh) * 2014-12-04 2015-04-08 中国建筑第八工程局有限公司 用于曲面结构装饰的操作平台及施工方法

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6150674B2 (ja) * 2013-08-27 2017-06-21 株式会社カシワバラ・コーポレーション 垂直面の施工作業装置及び施工作業方法
JP6692125B2 (ja) * 2015-05-01 2020-05-13 博充 原田 回転装置

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63103163A (ja) * 1986-10-20 1988-05-07 株式会社日立製作所 吊り篭式足場
JP2003002394A (ja) * 2001-06-22 2003-01-08 Mitsubishi Heavy Ind Ltd ガス雰囲気タンク内の移動装置
JP2005120625A (ja) * 2003-10-15 2005-05-12 Sumitomo Mitsui Construction Co Ltd 円筒状構造物の修復装置

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63103163A (ja) * 1986-10-20 1988-05-07 株式会社日立製作所 吊り篭式足場
JP2003002394A (ja) * 2001-06-22 2003-01-08 Mitsubishi Heavy Ind Ltd ガス雰囲気タンク内の移動装置
JP2005120625A (ja) * 2003-10-15 2005-05-12 Sumitomo Mitsui Construction Co Ltd 円筒状構造物の修復装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104499700A (zh) * 2014-12-04 2015-04-08 中国建筑第八工程局有限公司 用于曲面结构装饰的操作平台及施工方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2007285094A (ja) 2007-11-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP2873076B1 (en) Cask transport assembly
EP3425136B1 (en) Transportation systems, elevator systems, kits, tower sections and methods for performing assembly or maintenance operations in towers
US9786397B2 (en) Cask transport assembly
JP4741403B2 (ja) ガスホルダー用ゴンドラ装置,ガスホルダー側壁に対するアクセス方法
CN105926921A (zh) 一种自动定位的建筑吊篮装置
JP3592313B2 (ja) 塔槽体の内壁面作業装置
CN104018659A (zh) 一种球罐内部定检辅助载人器具
RU2607721C1 (ru) Манипуляционное контрольное устройство
CN116817235A (zh) 一种灯头可旋转的碰撞灯光照明系统
JP5169808B2 (ja) 乾式ガスホルダの昇降装置
CN211712559U (zh) 一种lng罐罐内高空作业用内旋架
CN108644610B (zh) 一种球罐内部液压型检测装置
KR102338934B1 (ko) 격납건물의 돔부 라이너플레이트 접근설비
JP2018168575A (ja) 可動作業床装置
JP2002081202A (ja) 作業用昇降式足場及びその組立・解体工法
KR100951891B1 (ko) 저장탱크용 작업대차
JP4970832B2 (ja) 原子炉内機器の昇降装置
KR200494188Y1 (ko) 격납건물의 쉘부 라이너플레이트 접근설비
JP2009145173A (ja) 放射性物質輸送・貯蔵容器用検査設備
JPH11303458A (ja) 既設煙突の改良工法
GB2026980A (en) Installation for facilitating inspection and repair of the interior of chimneys
JP2010004452A (ja) アンテナタワー
SU945043A1 (ru) Подъемник дл монтажа т желовесного оборудовани
JPH0747562Y2 (ja) ワーキングステーション
RU19033U1 (ru) Самоподъемная рабочая площадка

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080806

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20101214

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110214

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110426

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110506

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 4741403

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140513

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140513

Year of fee payment: 3

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140513

Year of fee payment: 3

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350