JP4740907B2 - 光学部品の光軸調整方法および光軸調整装置、ならびに光学部品の製造方法 - Google Patents
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Description
このモジュール組立ステップにおいては、ケースに収容されたLDチップおよびレンズの光軸に対してケースに固定する光ファイバの光軸が合致するよう調整するいわゆる調芯が行われ、この調芯後に各構成要素が溶接などの固定手段により固定するいわゆる固定打ちにより組み立てられている。この調芯は、例えば、光ファイバのフェルールを所定の位置で仮配置した後、実際にモジュールに通電しLDチップから出力された光を光パワーメータなどで受光し、受光した光の強度が最も強くなるよう、光ファイバの光軸位置を微調整し、微調整後の位置で固定打ちすることにより行われている(例えば、非特許文献1参照)。
しかしながら、調芯後の固定打ちによって光ファイバの光軸位置が僅かにずれてしまうことがあるため、固定打ちがなされた後に、光ファイバの光軸位置がケースに収容された発光素子およびレンズの光軸に対して合致しているか否かの検査が行われている。この検査は、調芯と同様にモジュールに通電しLDチップから出力された光を光パワーメータなどで受光し、受光した光の強度を測定することにより行われている。この検査の結果、光ファイバの光軸位置が許容範囲内になかった場合には、光ファイバの光軸位置をケースに収容された発光素子およびレンズの光軸と合致させる調整が必要となる。
従来、この種の光学部品の光軸調整方法として、例えば、モジュールを組み立てる作業者が光パワーメータなどで受光した光の強度が表示されているモニタを見ながら固定打ちされた光ファイバ側の構成要素の一部に荷重を加え、その光の強度が変化する状況に応じ、その光の強度が最も強くなる構成要素の位置を測定していた。この測定により把握された構成要素のθ方向における位置と、作業者が経験により得たZ軸方向の位置に基づいて、構成要素の調整すべき位置にYAGレーザビームを照射するといういわゆる補正打ちを行って、光ファイバの光軸位置を微調整する方法が知られている。
また、従来のYAGレーザビームを照射して光ファイバの光軸位置を微調整する方法においては、1回の調整で光ファイバの光軸位置を合致させることは困難である場合が多く、何回も同様の調整作業を繰り返さなければならないという問題があった。
この構成により、合致度合測定ステップにおいて、発光素子からの出射光の前記光ファイバへの結合の度合である合致度合が測定され、その合致度合に基づいて調整実施位置算出ステップにおいて、調整実施位置が算出され、この調整実施位置に基づいて調整実施ステップにおいて光学部品の調整実施が実行される。この調整実施位置算出ステップにおいては、合致度合と調整実施位置とに関する予め設定された調整実施位置データ、例えば、マップ形式のデータに基づいて調整実施位置が算出されるので、従来のように、光学部品毎に作業者が経験と感覚により調整実施位置を決定するような手動での光軸の調整がなくなり、調整実施が自動化される。
この構成により、調整実施位置データ更新ステップにおいて、光学部品の光軸調整における初回の調整実施位置と、この初回の調整実施位置に基づいて実行された初回の調整実施ステップの後に合致度合測定ステップにおいて測定された初回の合致度合との双方に基づいて調整実施位置データが更新される。その結果、やや調整の精度が低下する2回目以降の調整後のデータが調整実施位置データの更新のためのデータから除外される。
この構成により、合致度合が、直前に実行された合致度合測定ステップにおいて測定された直前合致度合よりも低いとき、例えば、初回の調整実施ステップにおいて、光学部品の調整実施がなされたことにより、合致度合が悪化したときは、光学部品自体に何らかの異常があるので、光軸の自動調整に適さない。このような光学部品に対して光軸の調整を続行しても調整効率が低下してしまうので、光軸の調整を停止することにより、光軸の自動調整を強制的に終了させる。
この構成により、固定照射位置と、新たに調整照射しようとする調整実施位置との間の間隔の大きさに応じて調整実施位置が補正されると、固定照射がなされた固定照射位置による光軸調整に対する悪影響が回避される。例えば、固定照射がなされた固定照射位置の近傍に新たな調整実施位置が算出されたとき、この算出された調整実施位置にレーザ光を調整照射しても、既に固定照射された部分が近傍に存在していると、レーザ光の調整照射による所期の効果が得られにくくなり、光軸の調整の精度が低下してしまうという悪影響がある。そのため、その効果の低下する分だけ調整実施位置を補正することにより、より適切な調整実施位置が算出される。
この構成により、調整実施位置算出ステップで算出された新たに調整実施しようとする調整実施位置と、固定照射位置および既に調整照射がなされた既調整実施位置との重複が回避される。この重複が回避されると、同一位置に重ねてレーザ光が照射されることはない。既にレーザ光が照射されると、この照射部分は、厚みが薄くなり、ピンホールが形成されることがあり、このような照射部分にレーザ光が照射されると、レーザ光の熱エネルギが光ファイバのコア部分に到達し易くなりコアを損傷するおそれがある。調整実施位置の補正がなされると、このような弊害が回避される。
この構成により、調整実施位置算出ステップで算出された調整実施位置が、直前の調整実施ステップで調整照射がなされた既調整実施位置に対して、例えば、円筒状の固定部材料の軸方向に直交する平面内で180度±60度の範囲内であったとき、すなわち、初回の調整実施ステップにおいて調整実施が実行され、その実行により所期の光学部品の調整効果が得られず、合致度合が悪化したようなとき、光学部品自体に何らかの異常があるので、光軸の自動調整に適さない。このような光学部品に対して光軸の調整を続行しても調整効率が低下してしまうので、光軸の調整を停止することにより、光軸の自動調整を強制的に終了させる。
この構成により、合致度合測定手段により、発光素子からの出射光の前記光ファイバへの結合の度合である合致度合が測定され、その合致度合に基づいて調整実施位置算出手段により、調整実施位置が算出され、この調整実施位置に基づいて調整実施手段により光学部品の調整実施が実行される。この調整実施位置算出手段により、合致度合と調整実施位置とに関する予め設定された調整実施位置データ、例えば、マップ形式のデータに基づいて調整実施位置が算出されるので、従来のように、光学部品毎に作業者が経験と感覚により調整実施位置を決定するような手動での光軸の調整がなくなり、調整実施が自動化される。
この構成により、調整実施位置データ更新手段により、光学部品の光軸調整における初回の調整実施位置と、この初回の調整実施位置に基づいて実行された初回の調整実施の後に合致度合測定手段により測定された初回の合致度合との双方に基づいて調整実施位置データが更新される。その結果、やや調整の精度が低下する2回目以降の調整後のデータが調整実施位置データの更新のためのデータから除外される。
この構成により、合致度合が、直前に実行された合致度合測定手段により測定された直前合致度合よりも低いとき、例えば、初回の調整実施手段により、光学部品の調整実施がなされたことにより、合致度合が悪化したときは、光学部品自体に何らかの異常があるので、光軸の自動調整に適さない。このような光学部品に対して光軸の調整を続行しても調整効率が低下してしまうので、光軸の調整を停止することにより、光軸の自動調整を強制的に終了させる。
この構成により、固定照射位置と、新たに調整照射しようとする調整実施位置との間の間隔の大きさに応じて調整実施位置が補正されると、固定照射がなされた固定照射位置による光軸調整に対する悪影響が回避される。例えば、固定照射がなされた固定照射位置の近傍に新たな調整実施位置が算出されたとき、この算出された調整実施位置にレーザ光を調整照射しても、既に固定照射された部分が近傍に存在していると、レーザ光の調整照射による所期の効果が得られにくくなり、光軸の調整の精度が低下してしまうという悪影響がある。そのため、その効果の低下する分だけ調整実施位置を補正することにより、より適切な調整実施位置が算出される。
この構成により、調整実施位置算出手段により算出された新たに調整実施しようとする調整実施位置と、固定照射位置および既に調整照射がなされた既調整実施位置との重複が回避される。この重複が回避されると、同一位置に重ねてレーザ光が照射されることはない。既にレーザ光が照射されると、この照射部分は、厚みが薄くなり、ピンホールが形成されることがあり、このような照射部分にレーザ光が照射されると、レーザ光の熱エネルギが光ファイバのコア部分に到達し易くなりコアを損傷するおそれが発生する。調整実施位置の補正がなされると、このような弊害が回避される。
この構成により、調整実施位置算出手段により算出された調整実施位置が、直前の調整実施ステップで調整照射がなされた既調整実施位置に対して、例えば、円筒状の固定部材料の軸方向に直交する平面内で180度±60度の範囲内であったとき、すなわち、初回の調整実施ステップにおいて調整実施が実行され、その実行により所期の光学部品の調整効果が得られず、合致度合が悪化したようなとき、光学部品自体に何らかの異常があるので、光軸の自動調整に適さない。このような光学部品に対して光軸の調整を続行しても調整効率が低下してしまうので、光軸の調整を停止することにより、光軸の自動調整を強制的に終了させる。
この構成により、載置工程において、少なくとも内部に発光素子を収容するケースに、内部に前記接続部材が挿入された固定部材が載置される。また、微動工程において発光素子から光を出射させた状態で、この発光素子からの出射光の焦点と光ファイバの先端とがX軸、Y軸、Z軸方向で各々合致するよう、固定部材およびこの固定部材の内部に挿入された接続部材の位置を微動して光軸調整が実行される。また、第1の固定工程において、発光素子からの出射光の焦点が光ファイバの光軸とX軸、Y軸、Z軸方向で各々合致して調整された状態で、固定部材がケースに固定される。
また、第2の固定工程において、第1の固定工程でケースに固定された固定部材とこの固定部材に挿入されている接続部材とが固定される。また、合致度合測定工程において、ケースと固定部材と接続部材とが固定された状態で、発光素子からの出射光と光ファイバの光軸との合致度合が、光ファイバから出力された光の光強度を測定することにより求められる。
また、調整実施位置算出工程において、合致度合測定工程で測定した合致度合に基づいて、この合致度合の向上のための、固定部材に補正打ちすべき箇所である調整実施位置が算出され、調整実施工程において、算出された調整実施位置に基づいて、固定部材の補正打ちすべき箇所に補正打ちが実施される。
また、調整実施位置算出工程においては、補正打ち後の光強度と、この補正打ちを行う直前の状態における光強度の差分値と光軸方向における基準位置から補正打ちを行った調整実施位置までの距離とに関する、予め設定された調整実施位置データに基づいて調整実施位置が算出され、発光素子からの出射光と光ファイバの光軸との合致度合が、予め設定された所望の範囲内で合致するまで調整実施位置算出工程および調整実施工程とが繰り返し実施される。
その結果、光学部品毎に作業者が経験と感覚により調整実施位置を決定するような手動での光軸の調整がなくなり、調整実施が自動化され、光学部品の生産効率が高まる。
また、調整実施位置データ更新工程で調整実施が実行される毎に、調整実施位置および合致度合に基づいて調整実施位置データが更新される。その結果、予め設定された調整実施位置データが、稼動中の半導体レーザモジュールなどの光学部品の光軸調整の最新のデータに基づいて随時置き換えられる。
この構成により、やや調整の精度が低下する2回目以降の調整後のデータが調整実施位置データから除外される。
溶接制御ユニット14aは、筐体12の上部支持板12aに取り付けられており、コントローラ30の指令に基づいて照射ヘッド14g、14h、14iから半導体レーザモジュール15の接合箇所に同時に照射するYAGレーザビーム14rの照射量および照射タイミングを制御するようになっている。
パッケージ本体41aには、その内部底面に、サーミスタ49により基板43の温度を検知し半導体レーザチップ44を一定の温度、例えば、25℃に保つためのペルチェ素子42が固定されており、このペルチェ素子42の上部には基板43が取り付けられている。この基板43には、半導体レーザチップキャリア44aを介して半導体レーザチップ44が設けられ、フォトダイオードキャリア45aを介してフォトダイオード45が設けられている。このフォトダイオード45は、半導体レーザチップ44の後端部から出射されるレーザビーム44dを受光することにより、半導体レーザチップ44の出力を監視するモニタとして機能するようになっている。
また、スリーブ53の外周側面にYAGレーザビーム14rが照射されることによりスリーブ53とフェルール52とが貫通溶接または隅肉溶接され、スリーブ53とフェルール52とが固定されている。
ステージプレート16bには、Y軸方向に移動可能なY軸ステージ16cが取り付けられている。また、このY軸ステージ16cには、X軸方向に移動可能なX軸ステージ16dが取り付けられており、X軸ステージ16dには、ジンバル16fが取り付けられている。このジンバル16fは、その上部で半導体レーザモジュール15を水平に保持するよう水平保持機構で構成されている。
Z軸ステージ16eは、筐体12の支柱12dに取り付けられており、ステージプレート16b、Y軸ステージ16cおよびX軸ステージ16dをZ軸方向に移動させるようになっている。
フェルールクランプ16hは、その先端部で、ジンバル16fに保持された半導体レーザモジュール15の上部のフェルール52を保持するようになっている。
図5(b)に示す曲線の山の部分が、光強度が最も大きい部分で、焦点位置が±0であり、焦点44cの位置と光ファイバコア51aの光軸とがその軸線方向で合致している状態を表しており、本実施の形態においては、例えば、Pf0で表される。
合致度合測定プログラム32は、光強度Pf0と現状態の光強度(PfkまたはPf1またはPfx)とを測定するとともに、その差分値ΔPfdataを求め、この差分値ΔPfdataが許容範囲内にあるか否かを判定する。また現状態が初回調整実施後の場合には、差分値のPf1−PfkをΔPfrenewとして記憶手段に調整実施位置と関連づけて記憶させる。
この調整実施位置データは、”調整実施位置の基準位置Z0からの距離L”と”Pf1−Pfkで定まるΔPfrenew”とを関連づけたものであり、Pf1を測定する度に随時蓄積される。この調整実施位置データは、コントローラ30のROMなどの記憶手段に記憶され、必要の都度、調整実施位置算出プログラム34により読み出されて使用するようになっている。
(1)図9(a)に示す調芯後の最大測定光強度Pf0と固定打ち後の測定光強度Pfkとを測定するとともにその差分値(Pf0−Pfk)を求め、その差分値(Pf0−Pfk)が許容範囲内にあるか否かを判定する。
(2)差分値(Pf0−Pfk)が許容範囲外であった場合、図10(b)に示すように、上述した調整実施位置データに基づいてZ軸上の調整実施位置を定め、後述する調整実施プログラム36において、定められた調整実施位置にYAGレーザビーム14rが照射される調整照射、すなわち、調整打ちが実行される。
(3)調芯後の最大測定光強度Pf0と初回調整実施後の測定光強度Pf1とを測定するとともに、その差分値(Pf0−Pf1)を算出し、差分値(Pf0−Pf1)が許容範囲内にあるか否かを判定する。同時に差分値(Pf1−Pfk)をΔPfrenewとして、初回調整実施位置と関連づけて記憶手段に記憶させる。
次いで、図4に示すように、スリーブ53の貫通孔53gに光ファイバ51の端部に設けられたフェルール52を挿入したものが、パッケージ本体41aの光出射窓部41fの上部に載置される。このときフェルール52の先端部がスリーブ53の貫通孔53gの下部に位置している。フェルール52が挿入されたものが光出射窓部41fの上部に載置される際、スリーブ53は下方に押圧され、パッケージ本体41aがスリーブ53と接する上面41gがスリーブ53の底面と平行になった状態でジンバルが固定され、その後、下方への押圧が解除される。
次いで、調整実施位置算出プログラム34により、スリーブ53のXY平面における角度θの位置が算出される(ステップS27)。
次いで、実行された調整実施の回数が初回か否かが判断され(ステップS30)、初回でないと判断されたときは、図12および図13の(B)に進みステップS17以降が実行される。他方、初回であると判断されたときは、調整実施位置算出プログラム34により算出されたZ軸方向の調整実施位置と、調整実施プログラム36により実行された後に、合致度合測定プログラム32により測定された合致度合、すなわち、図9(a)に示すフェルール52が固定された後に受光器26で測定された固定後の測定光強度Pfkと、この固定後に最初に調整実施され、受光器26で測定された初回調整実施後の測定光強度Pf1との差を表すΔPfrenewに基づいて、予め設定された調整実施位置データまたは更新された調整実施位置データが随時更新される。
また、本発明に係る光学部品の光軸調整装置は、調整すべき位置の決定および調整を自動的に実行することができ、光学部品の光軸の調整回数が少なくなり、高い生産効率の下で生産することができ、光軸の調整実施箇所が少なくなるので、広く半導体レーザモジュールなどの光学部品の光軸調整装置全般に有用である。
本発明に係る光学部品は、本発明に係る光学部品の光軸調整方法により光軸の調整が行われるので、光軸の調整回数が少なくその調整実施箇所が少なくなり、品質が安定し長期信頼性に優れ、また、自動で短時間で効率よく光軸の調整がされるのでコスト低下を図ることができ、耐久性も優れているので、広く半導体レーザモジュールなどの光学部品全般に有用である。
本発明に係る光学部品の製造方法は、光学部品の光軸の調整すべき位置の決定および調整を自動的に実行することができる工程が含まれており、光学部品の光軸の調整回数が少なくなり、高い生産効率の下で製造することができ、さらに光軸の調整実施箇所が少なくなるので、広く半導体レーザモジュールなどの光学部品の製造方法全般に有用である。
12 筐体
12a 上部支持板
12b 底部支持板
12c、12d 支柱
14 YAGレーザ溶接部(調整実施手段)
14a 溶接制御ユニット
14b ユニットマウント
14c ユニットプレート
14d、14e、14f レーザ照射ユニット
14g、14h、14i 照射ヘッド
14r YAGレーザビーム
15 半導体レーザモジュール
16 パッケージ保持機構部
16a θ軸ステージ
16b ステージプレート
16c Y軸ステージ
16d X軸ステージ
16e Z軸ステージ
16f ジンバル
16g クランププレート
16h フェルールクランプ
16i パッケージ固定治具
18 駆動制御部
20 ペルチェ素子コントローラ
22 LD電源
26 受光器(合致度合測定手段、調整実施位置算出手段)
30 コントローラ
32 合致度合測定プログラム(合致度合測定手段)
34 調整実施位置算出プログラム(調整実施位置算出手段)
36 調整実施プログラム(調整実施手段)
38 調整実施位置データ更新プログラム(調整実施位置データ更新手段)
40 調整実施位置補正プログラム(調整実施位置補正手段)
41 パッケージ(ケース)
41a パッケージ本体
41b、41c 固定ブラケット
41d パッケージキャップ
41e スリーブキャップ
41f 光出射窓部
41g 上面
42 ペルチェ素子
43 基板
44 半導体レーザチップ(発光素子)
44a 半導体レーザチップキャリア
44b、44d レーザビーム
44c 焦点
45 フォトダイオード
45a フォトダイオードキャリア
46 レンズ
47 光アイソレータ
48 ホルダ
49 サーミスタ
51 光ファイバ
51a 光ファイバコア
52 フェルール
53 スリーブ
53a〜53f 溶接部
53g 貫通孔
54、55 リード
56 押圧ステー
Z0 基準位置
Z1〜Z5 調整実施位置
L1〜L5 スリーブの上端部からの距離
Claims (14)
- 少なくとも内部に発光素子を収容するケースと、先端部に接続部材を有する光ファイバと、前記接続部材を前記ケースに固定するための固定部材とを有する光学部品の光軸を調整する光軸調整方法において、
前記発光素子からの出射光の前記光ファイバへの結合の度合を測定する合致度合測定ステップと、
前記合致度合測定ステップにより測定された前記合致度合、および前記光軸の調整を実施するため予め設定された調整実施位置と前記合致度合との関係を示す調整実施位置データに基づいて前記調整実施位置を算出する調整実施位置算出ステップと、
前記調整実施位置算出ステップにより算出された前記調整実施位置に基づいて前記光軸の調整をレーザ光を照射する調整照射により実施する調整実施ステップと、
前記調整実施位置算出ステップにより算出された前記調整実施位置と、該調整実施位置に基づいて実行された前記調整実施ステップの後に前記合致度合測定ステップにより測定された前記合致度合との双方に基づいて前記調整実施位置データを更新する調整実施位置データ更新ステップとを含み、
前記調整実施位置算出ステップが、前記調整実施位置データ更新ステップにより更新された前記調整実施位置データに基づいて前記調整実施位置を算出することを特徴とする光学部品の光軸調整方法。 - 前記調整実施位置データ更新ステップが、初回の前記調整実施位置算出ステップにより算出された初回の前記調整実施位置と、該初回の調整実施位置に基づいて実行された初回の前記調整実施ステップの後に前記合致度合測定ステップにおいて測定された前記合致度合との双方に基づいて調整実施位置データを更新することを特徴とする請求項1に記載の光学部品の光軸調整方法。
- 前記合致度合測定ステップにおいて測定された前記合致度合が、直前に実行された前記合致度合測定ステップにおいて測定された直前合致度合よりも悪いとき、光学部品の光軸の調整を停止することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の光学部品の光軸調整方法。
- 前記調整実施位置算出ステップにおいて算出した調整実施位置を補正する調整実施位置補正ステップを含み、
前記調整実施位置補正ステップが、前記接続部材を前記固定部材に固定するよう前記固定部材の外周側面部に固定照射されたレーザ光の照射位置と、前記調整実施位置との間の間隔の大きさに応じて、前記調整実施位置を補正するステップからなり、
前記調整実施ステップが、前記調整実施位置補正ステップにより補正された調整実施位置に対してレーザ光を調整照射するようにしたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の光学部品の光軸調整方法。 - 前記調整実施位置補正ステップが、前記調整実施位置算出ステップで算出された前記調整実施位置が、前記固定照射位置および既に前記調整照射がなされた既調整実施位置の少なくともいずれか一方と重なったとき、前記固定照射位置および既に前記調整照射がなされた既調整実施位置の近傍を新たな調整実施位置として補正することを特徴とする請求項4に記載の光学部品の光軸調整方法。
- 前記調整実施位置算出ステップで算出された前記調整実施位置が、直前の前記調整実施ステップで前記調整照射がなされた既調整実施位置に対して、前記固定部材の軸線方向と直交する方向で、略対向する位置であったときに、光軸の調整を停止することを特徴とする請求項4または5に記載の光学部品の光軸調整方法。
- 少なくとも内部に発光素子を収容するケースと、先端部に接続部材を有する光ファイバと、前記接続部材を前記ケースに固定するための固定部材とを有する光学部品の光軸を調整する光軸調整装置において、
前記発光素子からの出射光の前記光ファイバへの結合の度合を測定する合致度合測定手段と、
前記合致度合測定手段により測定された前記合致度合、および前記光軸の調整を実施するため予め設定された調整実施位置と前記合致度合との関係を示す調整実施位置データに基づいて前記調整実施位置を算出する調整実施位置算出手段と、
前記調整実施位置算出手段により算出された前記調整実施位置に基づいて前記光軸の調整をレーザ光を照射する調整照射により実施する調整実施手段と、
前記調整実施位置算出手段により算出された前記調整実施位置と、該調整実施位置に基づいて実行された前記調整実施の後に前記合致度合測定手段により測定された前記合致度合との双方に基づいて前記調整実施位置データを更新する調整実施位置データ更新手段とを含み、
前記調整実施位置算出手段が、前記調整実施位置データ更新手段により更新された前記調整実施位置データに基づいて前記調整実施位置を算出することを特徴とする光学部品の光軸調整装置。 - 前記調整実施位置データ更新手段が、前記調整実施位置算出手段により算出された初回の前記調整実施位置と、該初回の調整実施位置に基づいて実行された初回の前記調整実施の後に前記合致度合測定手段により測定された前記合致度合との双方に基づいて調整実施位置データを更新することを特徴とする請求項7に記載の光学部品の光軸調整装置。
- 前記合致度合測定手段により測定された前記合致度合が、前記合致度合測定手段により直前に測定された直前合致度合よりも悪いとき、光学部品の光軸の調整を停止することを特徴とする請求項7または請求項8に記載の光学部品の光軸調整装置。
- 前記調整実施位置算出手段において算出した調整実施位置を補正する調整実施位置補正手段を含み、
前記調整実施位置補正手段が、前記接続部材を前記固定部材に固定するよう前記固定部材の外周側面部に固定照射されたレーザ光の照射位置と、前記調整実施位置との間の間隔の大きさに応じて、前記調整実施位置を補正する手段からなり、
前記調整実施手段が、前記調整実施位置補正手段により補正された調整実施位置に対してレーザ光を調整照射するようにしたことを特徴とする請求項7〜9のいずれか1項に記載の光学部品の光軸調整装置。 - 前記調整実施位置補正手段が、前記調整実施位置算出手段により算出された前記調整実施位置が、前記固定照射位置および既に前記調整照射がなされた既調整実施位置の少なくともいずれか一方と重なったとき、前記固定照射位置および既に前記調整照射がなされた既調整実施位置の近傍を新たな調整実施位置として補正することを特徴とする前記請求項10に記載の光学部品の光軸調整装置。
- 前記調整実施位置算出手段により算出された前記調整実施位置が、直前の前記調整実施手段により前記調整照射がなされた既調整実施位置に対して、前記固定部材の軸線方向と直交する方向で、略対向する位置であったときに、光軸の調整を停止することを特徴とする請求項10または11に記載の光学部品の光軸調整装置。
- 少なくとも内部に発光素子を収容するケースと、先端部に接続部材を有する光ファイバと、前記接続部材を前記ケースに固定するための固定部材とを有し、前記ケース内部の発光素子からの出射光を前記光ファイバから出力する光学部品の製造方法であって、
前記ケースに、内部に前記接続部材が挿入された前記固定部材を載置する載置工程と、
前記発光素子から光を出射させた状態で、前記発光素子からの出射光の焦点と前記光ファイバの先端とがX軸、Y軸、Z軸方向で各々合致するよう、前記固定部材、および前記固定部材の内部に挿入された前記接続部材の位置を微動させて光軸調整を行う微動工程と、
前記発光素子からの出射光の焦点が前記光ファイバの光軸とX軸、Y軸、Z軸方向で各々合致して調整された状態で、前記固定部材を前記ケースに固定する第1の固定工程と、
前記第1の固定工程で前記ケースに固定された前記固定部材と前記固定部材に挿入されている前記接続部材とを固定する第2の固定工程と、
前記ケースと前記固定部材と前記接続部材とが固定された状態で、前記発光素子からの出射光と前記光ファイバの光軸との合致度合を前記光ファイバから出力された光の光強度を測定して求める合致度合測定工程と、
前記合致度合測定工程で測定した合致度合に基づいて、当該合致度合の向上のための、前記固定部材に補正打ちすべき箇所である調整実施位置を、前記補正打ち後の前記光強度と当該補正打ちを行う直前の状態における前記光強度の差分値と光軸方向における基準位置から補正打ちを行った調整実施位置までの距離とに関する、予め設定された調整実施位置データに基づいて算出する調整実施位置算出工程と、
前記算出された調整実施位置に基づいて前記光学部品の光軸の調整をレーザ光を照射する調整照射により前記固定部材の補正打ちすべき箇所に補正打ちする調整実施工程と、
前記調整実施位置算出工程で算出された前記調整実施位置と、該調整実施位置に基づいて実行された前記調整実施の後に前記合致度合測定工程で測定された前記合致度合との双方に基づいて前記調整実施位置データを更新する調整実施位置データ更新工程とを備え、
前記調整実施位置算出工程は、前記調整実施位置データ更新工程により更新された前記調整実施位置データに基づいて前記調整実施位置を算出し、
前記発光素子からの出射光と前記光ファイバの光軸との前記合致度合が、予め設定された所望の範囲内で合致するまで前記調整実施位置算出工程および前記調整実施工程とを繰り返し実施することを特徴とする光学部品の製造方法。 - 前記調整実施位置算出工程は、初回の補正打ち後の前記光強度と前記第2の固定工程後の前記光強度の差分値と光軸方向における基準位置からの初回の補正打ちを行った調整実施位置までの距離とに関する、予め設定された調整実施位置データに基づいて前記調整実施位置を算出することを特徴とする請求項13に記載の光学部品の製造方法。
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