JP4739826B2 - 希釈装置及び希釈方法 - Google Patents

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本発明は、例えば洗剤等の薬液を希釈液で薄めて所定希釈倍率の希釈薬液を得る希釈装置及び希釈方法に関する。
周知のように、例えば食品工場やレストラン等の厨房などでは、食器類の洗浄や野菜等の原材料の洗浄等を行うために、多種類の洗剤が日常的に使用されている。これら洗剤は、各洗剤の仕様や用途に応じて、各洗剤毎に推奨された希釈倍率にそれぞれ薄めた上で使用に供される場合が多い。このような洗剤等の薬液を、例えば水道水などの希釈液で薄めて所定希釈倍率の希釈薬液を得るために希釈装置が用いられる。
上記希釈装置としては、所謂アスピレータ式のものが、従来、一般的であるが、近年、特に食品関連分野においては、より高精度の希釈装置が求められており、かかる希釈装置として、例えば特許文献1には、従来のアスピレータ式のものに比して、より高精度の希釈を実現することを企図した希釈装置が開示されている。
特開2004ー35031号公報
ところで、薬液及び希釈液を所定容器に供給し所定希釈倍率の希釈薬液を得る場合、本来、物理性状が異なる2つの液体を混合するので、十分な混合性を得ることが難しい場合がある。このような場合には、上記希釈薬液内で局所的に希釈倍率の異なる部分が生じ、適切に使用できない場合がある。特に、多量の希釈薬液を得る際には、この傾向がより顕著なものとなる。
また、従来の希釈装置では、例えば薬液切れあるいは希釈液の供給不足などにより、希釈運転が途中で停止されると、所定の希釈倍率と異なる希釈倍率の希釈薬液が得られ、該希釈薬液は使用できずに捨てられる場合が多かった。特に、多量の希釈薬液を得る場合には、このような希釈運転の停止が希釈薬液の生産性の著しい低下を引き起こしていた。
この発明は、上記技術的課題に鑑みてなされたものであり、薬液を希釈液で薄めて所定希釈倍率の希釈薬液を得る際に、希釈薬液の混合性を高めるとともに、例えば薬液切れなど、希釈運転を途中で停止した場合においても、所定希釈倍率の希釈薬液を得ることができる希釈装置及び希釈方法を提供することを目的とする。
このため、本願の請求項1に係る発明は、所定容器に薬液を供給する薬液供給手段と、該薬液供給手段から前記所定容器への薬液の供給量を検出する薬液供給量検出手段と、前記所定容器に希釈液を供給する希釈液供給手段と、該希釈液供給手段から前記所定容器への希釈液の供給量を検出する希釈液供給量検出手段と、前記所定容器で得られるべき希釈薬液の希釈倍率を設定する希釈倍率設定手段と、前記薬液供給手段及び前記希釈液供給手段の作動を制御する制御手段とを備え、前記薬液を所定の前記希釈液で薄めて所定希釈倍率の前記希釈薬液を得る希釈装置であって、前記制御手段は、前記希釈倍率の設定値と前記薬液供給量検出手段の検出データと前記希釈液供給量検出手段の検出データとに基づいて、前記薬液供給手段及び前記希釈液供給手段を作動させ、少なくとも前記薬液を供給する第1供給ステップと前記希釈液のみを供給する第2供給ステップと行うように制御し、薬液供給量の検出値が設定下限値以下の際には、前記薬液供給手段及び前記希釈液供給手段の作動を停止し、前記薬液供給量検出手段及び前記希釈液供給量検出手段の検出データに基づいて、前記薬液供給手段及び前記希釈液供給手段の作動停止時における希釈薬液の希釈倍率を算出し、該希釈倍率が所定希釈倍率より小さい場合には、前記希釈液供給手段を再び作動させて前記希釈液をさらに供給するように制御する、ことを特徴としたものである。
また、本願の請求項2に係る発明は、所定容器に薬液を供給する薬液供給手段と、該薬液供給手段から前記所定容器への薬液の供給量を検出する薬液供給量検出手段と、前記所定容器に希釈液を供給する希釈液供給手段と、該希釈液供給手段から前記所定容器への希釈液の供給量を検出する希釈液供給量検出手段と、前記所定容器で得られるべき希釈薬液の希釈倍率を設定する希釈倍率設定手段と、前記薬液供給手段及び前記希釈液供給手段の作動を制御する制御手段とを備え、前記薬液を所定の前記希釈液で薄めて所定希釈倍率の前記希釈薬液を得る希釈装置であって、前記制御手段は、前記希釈倍率の設定値と前記薬液供給量検出手段の検出データと前記希釈液供給量検出手段の検出データとに基づいて、前記薬液供給手段及び前記希釈液供給手段を作動させ、少なくとも前記薬液を供給する第1供給ステップと、前記希釈液のみを供給する第2供給ステップと行うように制御し、希釈液供給量の検出値が設定下限値以下の際には、前記薬液供給手段及び前記希釈液供給手段の作動を停止し、前記薬液供給量検出手段及び前記希釈液供給量検出手段の検出データに基づいて、前記薬液供給手段及び前記希釈液供給手段の作動停止時における希釈薬液の希釈倍率を算出し、該希釈倍率が所定希釈倍率より大きい場合には、前記薬液供給手段を再び作動させて前記薬液をさらに供給するように制御する、ことを特徴としたものである。
更に、本願の請求項3に係る発明は、請求項1又は請求項2に係る発明において、前記第1供給ステップと前記第2供給ステップとが交互に行われる、ことを特徴としたものである。
また更に、本願の請求項に係る発明方法は、所定容器に薬液を供給する薬液供給手段と、該薬液供給手段から前記所定容器への薬液の供給量を検出する薬液供給量検出手段と、前記所定容器に希釈液を供給する希釈液供給手段と、該希釈液供給手段から前記所定容器への希釈液の供給量を検出する希釈液供給量検出手段と、前記所定容器で得られるべき希釈薬液の希釈倍率を設定する希釈倍率設定手段とを備えた希釈装置を用い、前記薬液を所定の前記希釈液で薄めて所定希釈倍率の前記希釈薬液を得る希釈方法であって、前記希釈倍率の設定値と前記薬液供給量検出手段の検出データと前記希釈液供給量検出手段の検出データとに基づいて、前記薬液供給手段及び前記希釈液供給手段を作動させ、少なくとも前記薬液を供給する第1供給ステップと前記希釈液のみを供給する第2供給ステップとを行い、前記薬液供給量検出手段による薬液供給量の検出値が設定下限値以下の際には、前記薬液供給手段及び前記希釈液供給手段の作動を停止し、前記薬液供給量検出手段及び前記希釈液供給量検出手段の検出データに基づいて、前記薬液供給手段及び前記希釈液供給手段の作動停止時における希釈薬液の希釈倍率を算出し、該希釈倍率が所定希釈倍率より小さい場合には、前記希釈液供給手段を再び作動させて前記希釈液をさらに供給する、ことを特徴としたものである。
また更に、本願の請求項に係る発明方法は、所定容器に薬液を供給する薬液供給手段と、該薬液供給手段から前記所定容器への薬液の供給量を検出する薬液供給量検出手段と、前記所定容器に希釈液を供給する希釈液供給手段と、該希釈液供給手段から前記所定容器への希釈液の供給量を検出する希釈液供給量検出手段と、前記所定容器で得られるべき希釈薬液の希釈倍率を設定する希釈倍率設定手段とを備えた希釈装置を用い、前記薬液を所定の前記希釈液で薄めて所定希釈倍率の前記希釈薬液を得る希釈方法であって、前記希釈倍率の設定値と前記薬液供給量検出手段の検出データと前記希釈液供給量検出手段の検出データとに基づいて、前記薬液供給手段及び前記希釈液供給手段を作動させ、少なくとも前記薬液を供給する第1供給ステップと、前記希釈液のみを供給する第2供給ステップとを行い、前記希釈液供給量検出手段による希釈液供給量の検出値が設定下限値以下の際には、前記薬液供給手段及び前記希釈液供給手段の作動を停止し、前記薬液供給量検出手段及び前記希釈液供給量検出手段の検出データに基づいて、前記薬液供給手段及び前記希釈液供給手段の作動停止時における希釈薬液の希釈倍率を算出し、該希釈倍率が所定希釈倍率より大きい場合には、前記薬液供給手段を再び作動させて前記薬液をさらに供給する、ことを特徴としたものである。
また更に、本願の請求項に係る発明方法は、請求項又は請求項に係る発明方法において、前記第1供給ステップと前記第2供給ステップとが交互に行われる、ことを特徴としたものである。
本願の請求項1に係る希釈装置によれば、薬液供給手段及び希釈液供給手段の作動を制御する制御手段が、希釈倍率の設定値と薬液供給量検出手段の検出データと希釈液供給量検出手段の検出データとに基づいて、上記薬液供給手段及び上記希釈液供給手段を作動させ、少なくとも薬液を供給する第1供給ステップと希釈液のみを供給する第2供給ステップとを行うように制御することにより、薬液と希釈液とが交互に所定容器内に供給されるので、薬液及び希釈液の何れか一方の供給後に他方を供給する場合に比して、希釈薬液の混合性を高めることができる。
特に、制御手段は、薬液供給量の検出値が設定下限値以下の際には、薬液供給手段及び希釈液供給手段の作動を停止し、薬液供給量検出手段及び希釈液供給量検出手段の検出データに基づいて希釈薬液の希釈倍率を算出し、該希釈倍率が所定希釈倍率より小さい場合には、希釈液供給手段を再び作動させて希釈液をさらに供給するように制御することにより、例えば薬液切れなどの薬液供給異常が生じ希釈運転を途中で停止した場合においても、該停止時における希釈倍率に応じて希釈液をさらに供給することで、所定希釈倍率の希釈薬液を得ることが可能である。
また、本願の請求項2の発明によれば、薬液供給手段及び希釈液供給手段の作動を制御する制御手段が、希釈倍率の設定値と薬液供給量検出手段の検出データと希釈液供給量検出手段の検出データとに基づいて、上記薬液供給手段及び上記希釈液供給手段を作動させ、少なくとも薬液を供給する第1供給ステップと、希釈液のみを供給する第2供給ステップとを行うように制御することにより、薬液と希釈液とが交互に所定容器内に供給されるので、薬液及び希釈液の何れか一方の供給後に他方を供給する場合に比して、希釈薬液の混合性を高めることができる。
特に、制御手段は、希釈液供給量の検出値が設定下限値以下の際には、薬液供給手段及び希釈液供給手段の作動を停止し、薬液供給量検出手段及び希釈液供給量検出手段の検出データに基づいて希釈薬液の希釈倍率を算出し、該希釈倍率が所定希釈倍率より大きい場合には、薬液供給手段を再び作動させて薬液をさらに供給するように制御することにより、例えば希釈液の供給不足などの希釈液供給異常が生じ希釈運転を途中で停止した場合においても、該停止時における希釈倍率に応じて薬液をさらに供給することで、所定希釈倍率の希釈薬液を得ることが可能である。
更に、本願の請求項3の発明によれば、基本的には上記請求項1又は2の発明と同様の効果を奏することができる。特に、上記第1供給ステップと上記第2供給ステップとが交互に行われることにより、例えば薬液切れなどの薬液供給異常、あるいは、例えば希釈液の供給不足などの希釈液供給異常が生じ、希釈運転を途中で停止した場合においても、薬液と希釈液とが交互に所定容器内に供給されるので、高精度の希釈薬液を確保することができ、上記効果をより有効に奏することができる。
また更に、本願の請求項に係る希釈方法によれば、希釈倍率の設定値と薬液供給量検出手段の検出データと希釈液供給量検出手段の検出データとに基づいて、薬液供給手段及び希釈液供給手段を作動させ、少なくとも薬液を供給する第1供給ステップと、希釈液のみを供給する第2供給ステップとを行うことにより、薬液と希釈液とが交互に所定容器内に供給されるので、薬液及び希釈液の何れか一方の供給後に他方を供給する場合に比して、希釈薬液の混合性を高めることができる。
特に、薬液供給量検出手段による薬液供給量の検出値が設定下限値以下の際には、薬液供給手段及び希釈液供給手段の作動を停止し、薬液供給量検出手段及び希釈液供給量検出手段の検出データに基づいて希釈薬液の希釈倍率を算出し、該希釈倍率が所定希釈倍率より小さい場合には、希釈液供給手段を再び作動させて希釈液をさらに供給することにより、例えば薬液切れなどの薬液供給異常が生じ希釈運転を途中で停止した場合においても、該停止時における希釈倍率に応じて希釈液をさらに供給することで、所定希釈倍率の希釈薬液を得ることが可能である。
また更に、本願の請求項の発明方法によれば、希釈倍率の設定値と薬液供給量検出手段の検出データと希釈液供給量検出手段の検出データとに基づいて、薬液供給手段及び希釈液供給手段を作動させ、少なくとも薬液を供給する第1供給ステップと、希釈液のみを供給する第2供給ステップとを行うことにより、薬液と希釈液とが交互に所定容器内に供給されるので、薬液及び希釈液の何れか一方の供給後に他方を供給する場合に比して、希釈薬液の混合性を高めることができる。
特に、希釈液供給量検出手段による希釈液供給量の検出値が設定下限値以下の際には、薬液供給手段及び希釈液供給手段の作動を停止し、薬液供給量検出手段及び希釈液供給量検出手段の検出データに基づいて希釈薬液の希釈倍率を算出し、該希釈倍率が所定希釈倍率より大きい場合には、希釈液供給手段を再び作動させて薬液をさらに供給することにより、例えば希釈液の供給不足などの希釈液供給異常が生じ希釈運転を途中で停止した場合においても、該停止時における希釈倍率に応じて薬液をさらに供給することで、所定希釈倍率の希釈薬液を得ることが可能である。
また更に、本願の請求項の発明方法によれば、基本的には上記請求項又はの発明方法と同様の効果を奏することができる。特に、上記第1供給ステップと上記第2供給ステップとが交互に行われることにより、例えば薬液切れなどの薬液供給異常、あるいは、例えば希釈液の供給不足などの希釈液供給異常が生じ、希釈運転を途中で停止した場合においても、高精度の希釈薬液を確保することができ、上記効果をより有効に奏することができる。
以下、本発明の実施形態を、添付図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る希釈装置を示す正面説明図であり、図2及び図3はそれぞれ、上記希釈装置の装置本体の正面説明図及び側面説明図である。また、図4は、上記希釈装置の主要構成要素を模式的に示す説明図である。なお、図2及び図3ではそれぞれ、上記装置本体内の構成を分かり易く示すために、筐体10の正面部分及び側面部分が取り外された状態で、その内部が表示されている。
上記希釈装置Adの装置本体Bdは、後述するように、希釈装置の主要な作動機器類や制御機器類を筐体10内に組み込んで1つのユニットとしたものであり、図1に示されるように、その上部に、希釈液を供給するための給水接続部12が設けられるとともに、その下部には、薬液タンクT1から薬液を供給するための薬液供給管Pd1と、薬液を希釈液で薄めて得られる希釈薬液を希釈薬液タンクT2に供給する水薬液供給管Pkとが繋ぎ込まれている。また、上記装置本体Bdの下部には、電源コンセント3が配設されている。
上記装置本体Bdの正面部には、例えば電源スイッチ4及びスタートボタン(運転スイッチ)5などの操作部と、薬剤選択ボタン6、希釈率設定ボタン7及び希釈液量設定ボタン8などの設定部と、例えば希釈率(希釈倍率)などを表示する表示画面9とが配設されており、上記操作部及び設定部を操作することで、所定希釈倍率の希釈薬液を得るための希釈運転が行われる。
上記装置本体Bdの内部には、薬液を供給するギアポンプ(薬液ポンプ)22と、上記ギアポンプ22から希釈薬液タンクT2への薬液の供給量を検出する薬液用流量センサ26と、希釈液を供給する給水電磁弁14と、上記希釈薬液タンクT2への希釈液の供給量を検出する水用流量センサ18とが配設されている。なお、本実施形態では、希釈液として、例えば水道水が用いられ、薬液としては、例えば食器洗い用の洗剤が用いられる。
また、上記装置本体Bdには、例えばギアポンプ22及び給水電磁弁14などの作動を制御する制御ユニットが組み込まれている。
上記希釈装置Adは、基本的な構成要素として、上記のように、上記装置本体Bdと、所定の希釈液で希釈されるべき薬液を貯える薬液タンクT1と、該薬液タンクT1から供給された薬液を希釈液で希釈して得られる希釈薬液を貯える希釈薬液タンクT2とを備えている。
本実施形態では、図4において簡略化して示されるように、薬液が、ギアポンプ22を作動させることにより薬液タンクT1から希釈薬液タンクT2に供給され、希釈液が、給水電磁弁14を開くことにより上記希釈薬液タンクT2に供給されるので、薬液を所定の希釈液で薄めた所定希釈倍率の希釈薬液を得ることができる。
上記希釈装置Adの構成及び制御について、図5〜7に基づいて更に詳細に説明する。
図5は本実施形態に係る希釈装置の全体構成を概略的に示すブロック構成図、図6は図5の一部を拡大して示す拡大説明図、また、図7は上記希釈装置の駆動系および制御系の構成を概略的に示すブロック構成図である。
上記希釈装置Adは、上記のように、薬液を貯える薬液タンクТ1と、希釈薬液を貯える希釈薬液タンクТ2とを備え、薬液タンクТ1内の薬液は、薬液供給管Pd1から希釈薬液タンクT2に向かって供給される。
上記薬液供給管Pd1は、ギヤポンプ22の入口側(吸い込み側)に接続され、該ギヤポンプ22の出口側(吐出側)には薬液吐出管Pd2が繋ぎ込まれている。この薬液吐出管Pd2には、ギヤポンプ22の吐出口にできるだけ近い直下流側に、ギヤポンプ22からの吐出液体(薬液)の状態を検知するセンサとして、上記薬液用流量センサ26が介設されている。薬液吐出管Pd2は、この薬液用流量センサ26よりも下流側で、上記希釈薬液タンクT2への水薬液供給管Pkに接続されている。
このようにして、薬液タンクT1に貯えられた薬液は、上記ギヤポンプの吸い込み/吐出作用により、上記薬液供給管Pd1,ギヤポンプ22,薬液用流量センサ26が介設された薬液吐出管Pd2及び水薬液供給管Pkを順次介して、上記希釈薬液タンクT2内へ供給される。
上記希釈薬液タンクТ2に通ずる水薬液供給管Pkには、上記薬液吐出管Pd2だけでなく希釈液供給管(水用供給管)Pw2が接続されており、これら薬液吐出管Pd2及び水用供給管Pw2を介して、希釈薬液タンクТ2内に薬液(薬剤)及び希釈液(水)が供給され、該希釈薬液タンクТ2内で両者が混合される。その結果得られた希釈薬液が、そのまま希釈薬液タンクТ2内に貯えられ、必要に応じて使用に供されるようになっている。
上記希釈装置Adには、希釈液としての水道水を供給する給水系として、給水系の入口部(最上流部)となる給水接続部12と給水電磁弁14と減圧定流量弁16と水用流量センサ18とが、給水管Pw1の上流側から順に配設されている。上記給水接続部12には水道管2が接続されており、この水道管2からの水道水は、給水管Pw1に介設された給水電磁弁14と減圧定流量弁16と流量センサ18とを順次介して、水用供給管Pw2に送られ、この水用供給管Pw2を介して希釈薬液タンクТ2内に供給される。
なお、上記給水管Pw1は、給水電磁弁14よりも上流側で分岐しており、その一方の分岐管Pwaが上記水用供給管Pw2に繋がり、他方の分岐管Pwbは、給水管Pw1の出口接続部13に繋がっている。
上記希釈装置Adが単独で配置・使用される際には、図1及び図2に示されるように、上記出口接続部13が閉塞プラグ11で閉じられる。一方、複数の希釈装置Adが並列に配置されて使用される場合には、上記出口接続部13が隣接する希釈装置Adの給水接続部12に繋ぎ込まれ、給水系として共通の水道管2からの給水が利用できるようになっている。これにより、各々の希釈装置Adの給水配管をそれぞれ個別に給水源に接続する必要が無く、給水系の簡素化も図ることもできるようになっている。
上記給水電磁弁14は、希釈装置Adの制御ユニットUcからの制御信号に応じて開閉制御されるもので、この給水電磁弁14が開かれることにより、給水管Pw1を介しその分岐管Pwaから希釈装置Ad内へ給水が行われる。また、給水系に設けられた上記減圧定流量弁16は、基本的には、上記給水電磁弁14を介し、水道管2からの水道水を所定圧力に減圧するものであるが、同時に、予め設定された一定の流量を下流側に流す定流量機能を備えている。
更に、上記水用流量センサ18は、上記のように、希釈薬液タンクТ2への水道水の供給量を検出するもので、その検出信号(検出データ)は上記制御ユニットUcに送信される。この水用流量センサ18は、例えば、流路に介設された羽根車(不図示)の回転を検出し、その回転数に応じたパルス(周波数)として出力するものである。上記制御ユニットUcでは、この出力信号に基づいて給水量が演算される。
上記水用流量センサ18による水供給量の検出値が設定下限値以下の際には、上記制御ユニットUcは、ギアポンプ22の作動を停止させるとともに給水電磁弁14を閉じるように制御する。
また、希釈装置Adの薬液供給系としては、上記のように、ギヤポンプ22が薬液供給管Pd1の下流側に介設されている。このギヤポンプ22には、該ポンプ22を駆動するための電動の駆動モータ24が付設されている。
図6に詳しく示すように、上記駆動モータ24に電力を供給する電力供給回路では、モータ24の両端子間にブレーカBK(ポンプブレーカ)が介設されており、このポンプブレーカBKは上記制御ユニットUcに信号授受可能に接続されている。
そして、ギヤポンプ22の運転を停止させる際には、上記ポンプブレーカBKをオン(ON)することで、モータ24の両端子間を短絡させて該駆動モータの回転を迅速に停止させ、これにより、ギヤポンプ22をできるだけ迅速に停止させて、無駄な薬液供給を極力低減することができるようになっている。
上記のように、ギヤポンプ22の出口側(吐出側)には薬液吐出管Pd2が繋ぎ込まれており、この薬液吐出管Pd2には、ギヤポンプ22の吐出口にできるだけ近い直下流側に、ギヤポンプ22からの吐出液体(薬液)の状態を検知するセンサとして、薬液用流量センサ26が介設されている。
上記薬液タンクТ1から薬液供給管Pd1を介して供給される薬液は、上記駆動モータ24でギヤポンプ22が駆動されることにより、該ポンプ22で薬液タンクТ1から吸い上げられ、薬液吐出管Pd2及び水薬液供給管Pkを介して希釈薬液タンクТ2内に吐出される。
その際、上記ギヤポンプ22の吐出流量が上記薬液用流量センサ26によって検出され、その検出信号(検出データ)が上記制御ユニットUcに送信される。上記薬液用流量センサ26は、例えば、水用流量センサ18と同じく、流路に介設された羽根車(不図示)の回転を検出し、その回転数に応じたパルス(周波数)として出力するもので、制御ユニットUcでは、この出力信号に基づいて薬液供給量が演算される。
上記薬液用流量センサ26による薬液供給量の検出値が設定下限値以下の際には、上記制御ユニットUcは、ギアポンプ22の作動を停止させるとともに給水電磁弁14を閉じるように制御する。
図7に示されるように、希釈装置Adには、上記給水電磁弁14、ギヤポンプ22の駆動モータ24及びポンプブレーカBKなどに電力を供給する電源ユニットUsが設けられ、この電源ユニットUsは、例えば交流100ボルトとされた電源(所謂、家庭用電気配線)に繋ぎ込まれると共に、本希釈装置Adの制御を行うための上記制御ユニットUcに信号授受可能に接続されている。
尚、制御ユニットUcは、より好ましくは、マイクロコンピュータを主要部として構成されている。
制御ユニットUcには、上記水用流量センサ18及び薬液用流量センサ26の他、スイッチ回路40、表示回路45、メモリ装置50、警報回路55などが接続されている。
上記スイッチ回路40は、電源スイッチ4、運転スイッチ5等の各スイッチをオン/オフ(ОN/ОFF)させるものであり、また、表示回路45は、電源ランプ、運転ランプ、薬液異常ランプ及び水異常ランプ(何れも不図示)、更には、設定倍率等を表示する表示画面9などの各表示装置をON/OFFさせるものである。更に、メモリ装置50は、例えばEEPROMで構成され、種々のデータ等を読み出し可能に記憶するものであり、警報回路55は、異常を報知する警報ブザー(不図示)を作動させるものである。
尚、上記薬液供給管Pd1、ギヤポンプ22及びその駆動モータ24並びにその制御機構、薬液吐出管Pd2、水薬液供給管Pkによって薬液供給機構が構成され、この薬液供給機構に、薬液貯留容器としての薬液タンクТ1を加えて薬液供給手段が構成されている。また、希釈液供給源としての水道元管2への給水接続部12、給水管Pw1、給水電磁弁14及び減圧定流量弁16並びにこれらの制御機構,水用供給管Pw2,水薬液供給管Pkによって、希釈液供給手段が構成されている。
以上のように構成された希釈装置Adを用い、希釈率設定ボタン7で設定された希釈倍率の設定値と上記水用流量センサ18及び薬液用流量センサ26の各検出データに基づいて、上記給水電磁弁14及びギヤポンプ22の各作動をそれぞれ制御することで、旧来のアスピレータ式のものに比して遥かに高精度で、設定された希釈倍率の希釈薬液を得ることができる。
次に、上記希釈装置Adを用いて希釈薬液を得る方法について、図8及び図9に基づいて説明する。
図8は、上記希釈装置の作動パターンを示す制御フローチャートであり、図9は、上記希釈装置における設定操作を示すフローチャートである。
上記電源スイッチ4がОNされ、希釈装置Adに電力供給が行われている状態を前提に、制御が開始されると、まず、ステップ#1で電源スイッチ4がОNされているか否かが判定され、これがイエス(YES)になると、薬剤(薬液)が高粘度又は低粘度であるかが薬剤選択ボタン6により設定される(ステップ#2)。次に、上記希釈率設定ボタン7及び上記希釈液量設定ボタン8により希釈率(希釈倍率)及び希釈液量(希釈薬液量)が設定される(ステップ#3及び#4)。
上記希釈装置Adの設定操作について、図8における符号Y1から符号Y2について更に詳しく示した図9に基づき説明すると、ステップ#2で、薬剤が高粘度であるか低粘度であるかが選択され、該選択に応じて上記薬液用流量センサ26の検出レンジが変更される。次に、ステップ#3で、例えば5倍、10倍、30倍などの希釈倍率が設定され、ステップ#4で、例えば0.5L、1.0L、10Lなどの希釈薬液量が設定された後に、希釈液(水)について、例えば温度又は粘度などの使用条件が、予め設定された使用条件と比較され、上記水用流量センサ18の補正が必要であるか否かが判定される(ステップ#21)。
ステップ#21での判定結果がYESの場合、すなわち、水についての使用条件が設定された使用条件と異なり、水用流量センサ18の補正が必要である場合には、使用条件に応じて水用流量センサ18のオフセット値が設定される(ステップ#22)。これにより、上記水用流量センサ18による検出値及び検出データの精度を確保することができる。
次に、薬液についても、例えば温度又は粘度などの使用条件が、予め設定された使用条件と比較され、薬液用流量センサ26の補正が必要であるか否かが判定される(ステップ#23)。なお、ステップ#21において判定結果がノー(NO)の場合、すなわち、水についての使用条件が設定された使用条件と同じであり、水用流量センサ18の補正が不必要である場合にも、ステップ#23において薬液用流量センサ26の補正が必要であるか否かが判定される。
ステップ#23での判定結果がYESの場合、すなわち、薬液についての使用条件が設定された使用条件と異なり、薬液用流量センサ26の補正が必要である場合には、使用条件に応じて薬液用流量センサ26のオフセット値が設定され(ステップ#24)、これにより、上記薬液用流量センサ26による検出値及び検出データの精度を確保することができる。
ステップ#24で上記薬液用流量センサ26のオフセット値が設定されると、ステップ#2及び#3で設定された希釈倍率及び希釈薬液量に基づいて、該希釈薬液量における水及び薬液の吐出量がそれぞれ決定される(ステップ#25)。なお、ステップ#23において判定結果がNOの場合、すなわち、薬液についての使用条件が設定された使用条件と同じであり、薬液用流量センサ26の補正が不必要である場合にも、ステップ#25において水及び薬液の吐出量がそれぞれ決定される。
ステップ#25で決定された水及び薬液の吐出量に基づいて、ギアポンプ22及び給水電磁弁14について、例えば動作パルスなどの所定の動作パターンデータが作成され(ステップ#26)、該動作パターンデータに基づいて、ギアポンプ22及び給水電磁弁14がそれぞれ作動される。
本実施形態では、上記希釈装置Adは、例えば0.5Lから50Lまでの希釈薬液量を得ることができ、希釈薬液量が1L以下の場合には、例えば0.5L、0.8L、1.0Lの設定が可能であり、希釈薬液量が1Lより多い場合には、例えば2L、3Lなど、1L毎の設定が可能である。なお、希釈薬液量が2L以上に設定された場合には、後述するように、1L毎に所定の希釈倍率の希釈薬液を得るように希釈運転が行われる。
先ず、希釈薬液量が1L以下に設定された場合について説明すれば、所定の希釈薬液を得るための入力が取り込まれた後に、スタートボタン4が押される(ステップ#5)。ステップ#5でスタートボタン4が押されると、給水電磁弁14がОNされて給水弁が開き、給水が開始される(ステップ#6)。そして、初期水量が吐出されたか否かが判定される(ステップ#7)。
ここで、上記初期吐水量とは、例えば1サイクル希釈薬液量における総吐水量の30%など、希釈薬液タンクT2内に予め供給される所定の水量のことである。このように、水を該希釈薬液タンクT2内に予め溜めておくことで、薬液が上記希釈薬液タンクT2に供給される際に、泡の発生を抑制することができる。なお、上記初期水量が吐出されたか否かの判定については、水用流量センサ18による検出データに基づいて行われる。
ステップ#7での判定結果がYESになると、薬液ポンプ22の作動が開始され、希釈薬液タンクT2内に薬液が供給される(ステップ#8)。そして、ステップ#9において、設定された水の吐出量に応じた所定の第1水量が吐出されたか否かが判定される。
上記水用流量センサ18による検出データに基づいて、ステップ#9での判定結果がYESの場合には、給水電磁弁14がOFFされて弁が閉じられ、水の供給が停止される(ステップ#10)。そして、ステップ#11で、設定された所定薬液量が吐出されたか否かが判定され(ステップ#11)、これがYESになると、薬液ポンプ22の作動を停止する(ステップ#12)。なお、上記所定薬液量が吐出されたか否かは、上記薬液用流量センサ26による検出データに基づいて判定される。
次に、ステップ#13で、給水電磁弁14がONされて弁が開けられ、給水が再開される。そして、ステップ#16で、設定された水の吐出量に応じた所定の第2水量が吐出されたか否かが、上記水用流量センサ18による検出データに基づいて判定される。
なお、上記第2水量とは、水薬液供給管内の薬液を希釈薬液タンク内に流し込むために、例えば1サイクル希釈薬液量における総吐水量の30%など、水のみを供給する所定の水量であり、上記初期水量、第1水量及び第2水量をそれぞれ吐出することで、所定の希釈薬液を得るための水量が供給される。これら初期水量、第1水量及び第2水量はそれぞれ、ステップ#26において上記動作パターンデータによって設定されている。
ステップ#16での判定結果がYESになると、次に、設定された希釈薬液量が吐出されたか否かが判定される(ステップ#17)。本実施形態では、希釈薬液量が1L以下に設定された場合には、設定された希釈倍率及び希釈薬液量に応じて、希釈液(水)については上記初期水量、上記第1水量及び上記第2水量とで所定量が供給され、薬液については上記所定薬液量で所定量が供給される。したがって、希釈薬液量が1L以下に設定された場合には、ステップ#17での判定結果がYESとなり、ステップ#18で、給水電磁弁14が閉じられて希釈運転が停止され、所定希釈倍率の希釈薬液が得られる。
一方、上記ステップ#9での判定結果がNOの場合には、ステップ#14で、設定された所定薬液量が吐出されたか否かが、上記薬液用流量センサ18による検出データに基づいて判定される。そして、ステップ#14での判定結果がYESの場合には、薬液ポンプ22の作動を停止する(ステップ#15)。次に、ステップ#16で、第2水量が吐出されたか否かが判定され、これがYESになると、ステップ#17で設定希釈薬液量が吐出されたか否かが判定される。上記のように、希釈薬液量が1L以下に設定された場合には、ステップ#17での判定結果がYESとなり、給水電磁弁14が閉じられ、希釈運転が停止される(ステップ#18)。
また、上記ステップ#14での判定結果がNOの場合には、ステップ#9で、第1水量が吐出されたか否かが再び判定される。そして、ステップ#9での判定結果に応じて、上記のように、図8に示したフローチャートに従って希釈運転が行われる。このようにして、水及び薬液がそれぞれ希釈薬液タンクT2内に供給されて、所定希釈倍率の希釈薬液が得られる。
本実施形態に係る希釈方法では、希釈倍率の設定値と、薬液供給量検出手段の薬液用流量センサ26の検出データと、希釈液供給量検出手段の水用流量センサ18の検出データとに基づいて、薬液供給手段の薬液ポンプ22及び希釈液供給手段の給水電磁弁14の少なくとも何れか一方を作動させ、少なくとも薬液を供給する第1供給ステップと希釈液のみを供給する第2供給ステップと備えている。
上記第1供給ステップとは、上記初期水量の供給が行われ、その後に、所定薬液量、すなわち、希釈薬液量が1L以下に設定された場合には、ステップ#25で決定された薬液の吐出量が供給されるとともに、上記第1水量が供給されるステップである。なお、所定薬液量の供給及び第1水量の供給に際しては、水及び薬液の吐出量及び吐出速度によっては、図8のフローチャートに基づき、水と薬液とが同時に希釈薬液タンクT2内に供給される場合、あるいは薬液のみが供給される場合があり得る。また、上記第2供給ステップとは、水のみが供給されるステップであり、該ステップでは、上記第2水量が供給される。
上記希釈装置Adの制御手段である制御ユニットUcは、希釈倍率の設定値と薬液供給量検出手段26の検出データと希釈液供給量検出手段18の検出データとに基づいて、薬液供給手段22及び希釈液供給手段14の少なくとも何れか一方を作動させ、少なくとも薬液を供給する第1供給ステップと希釈液のみを供給する第2供給ステップと行うように制御する。
このように、希釈薬液量が1L以下に設定された場合には、1サイクルの希釈運転、すなわち、上記第1供給ステップ及び上記第2供給ステップが行われることで、所定の希釈倍率の希釈薬液を得ることができる。
次に、希釈薬液量が、例えば10L、20Lなど、2L以上に設定された場合について説明する。
上記のように、希釈薬液量が2L以上に設定された場合には、1L毎に所定の希釈倍率の希釈薬液を得るように、水及び薬液がそれぞれ希釈薬液タンクT2内に供給される。図8に基づいて説明すれば、希釈薬液量が1Lに設定された場合と同様に、ステップ#1からステップ#16までが行われ、希釈薬液量1Lについて所定希釈倍率の希釈薬液が得られる。次に、ステップ#17で設定された希釈薬液量が吐出された否かが判定される。
希釈薬液量が2L以上に設定された場合には、最初の1サイクルの希釈運転では、ステップ#17での判定結果がNOであるので、再びステップ#7で初期水量が吐出されたか否かが判定される。そして、上記のように、希釈薬液量1Lについて所定希釈倍率の希釈薬液を得るためにステップ#7からステップ#16への希釈運転、すなわち、初期水量、第1水量及び所定薬液量が吐出される第1供給ステップと、第2水量のみが吐出される第2供給ステップとが再び行われる。
なお、希釈薬液量が2L以上に設定された場合には、上記初期水量は、例えば希釈薬液量1Lにおける総吐水量の30%など、希釈薬液量1Lを得るために1サイクルの希釈運転において最初に供給される所定の水量であり、上記第2水量は、例えば希釈薬液量1Lにおける総吐水量の30%など、水薬液供給管内の薬液を希釈薬液タンク内に流し込むために1サイクルの希釈運転において最後に供給される所定の水量である。上記初期水量及び上記第2水量並びに第1水量が吐出されることで、所定希釈倍率の希釈薬液量1Lを得るための水の吐出量が供給される。また、薬液について、ステップ#11又は#14における所定薬液量は、所定希釈倍率の希釈薬液量1Lを得るための薬液の吐出量である。
ステップ#16での判定結果がYESになると、再びステップ17で設定された希釈薬液量が吐出されたか否かが判定される。このようにして、設定された希釈薬液量を得るまで、希釈薬液量1L毎にステップ#7からステップ#16への希釈運転が繰り返され、設定された所定の希釈薬液量が供給されると、ステップ#17での判定結果がYESになり、給水電磁弁14が閉じられ、希釈運転が停止される(ステップ#18)。
本実施形態では、上記希釈装置Adの制御ユニットUcは、希釈薬液量が2L以上に設定された場合には、希釈薬液量1L毎に第1供給ステップと第2供給ステップとの1サイクルの希釈運転が繰り返され、上記第1供給ステップと上記第2供給ステップとが交互に行われるように制御している。
このように、本実施形態に係る上記希釈装置Adは、薬液供給手段22及び希釈液供給手段14の作動を制御する制御手段Ucが、希釈倍率の設定値と薬液供給量検出手段26の検出データと希釈液供給量検出手段18の検出データとに基づいて、上記薬液供給手段22及び上記希釈液供給手段14の少なくとも何れか一方を作動させ、少なくとも薬液を供給する第1供給ステップと希釈液のみを供給する第2供給ステップとを行うように制御することにより、薬液と希釈液とが交互に所定容器内に供給されるので、薬液及び希釈液の何れか一方の供給後に他方を供給する場合に比して、希釈薬液の混合性を高めることができる。
また、上記希釈装置Adでは、上記第1供給ステップと上記第2供給ステップとが交互に行われることにより、例えば薬液切れなどの薬液供給異常、あるいは、例えば希釈液の供給不足などの希釈液供給異常が生じ、希釈運転を途中で停止した場合においても、高精度の希釈薬液を確保することができ、上記効果をより有効に奏することができる。
このように、希釈運転を途中で停止した際にも、希釈薬液の精度を所定レベル内に抑えることができるので、特に、多量の希釈薬液を得る場合には、上記停止による希釈薬液の生産性の低下を抑制することができる。
また更に、本実施形態に係る希釈方法は、希釈倍率の設定値と薬液供給量検出手段26の検出データと希釈液供給量検出手段18の検出データとに基づいて、薬液供給手段22及び希釈液供給手段14の少なくとも何れか一方を作動させ、少なくとも薬液を供給する第1供給ステップと希釈液のみを供給する第2供給ステップとを行うことにより、薬液と希釈液とが交互に所定容器内に供給されるので、薬液及び希釈液の何れか一方の供給後に他方を供給する場合に比して、希釈薬液の混合性を高めることができる。
また更に、上記希釈方法は、上記第1供給ステップと上記第2供給ステップとが交互に行われることにより、例えば薬液切れなどの薬液供給異常、あるいは、例えば希釈液の供給不足などの希釈液供給異常が生じ、希釈運転を途中で停止した場合においても、高精度の希釈薬液を確保することができ、上記効果をより有効に奏することができる。
このように、希釈運転を途中で停止した際にも、希釈薬液の精度を所定レベル内に抑えることができるので、特に、多量の希釈薬液を得る場合には、上記停止による希釈薬液の生産性の低下を抑制することができる。
このようにして、上記希釈装置Adでは、薬液及び希釈液を所定容器内に供給して所定希釈倍率の希釈薬液を得ることができるが、希釈運転中に、例えば薬液切れなどの薬液供給異常、あるいは、例えば断水などの水供給異常が生じ、希釈運転を途中で停止する場合がある。かかる場合に、上記希釈装置Adは、希釈薬液の希釈状態に応じて更なる制御を行う。
図10は、薬液供給異常時の補正を示すフローチャートである。上記希釈装置Adにおいては、図8に示されるフローチャートに基づく希釈運転中に、例えば薬液切れなどの薬液供給異常が生じたか否かが判定されている(ステップ#31)。なお、上記薬液供給異常は、上記薬液用流量センサ26による薬液供給量の検出値が設定下限値以下であるか否かで判定される。
ステップ#31での判定結果がNOの場合には、設定された動作パターンデータに基づいて薬液及び水が供給され、所定希釈倍率の希釈薬液を得る希釈運転が行われる。一方、ステップ#31での判定結果がYESの場合、すなわち、希釈運転中に薬液用流量センサ26による薬液供給量の検出値に基づいて薬液供給異常と判定された場合には、薬液ポンプ22が停止されるとともに給水電磁弁14が閉じられ、希釈運転が停止される(ステップ#32)。
次に、上記薬液用流量センサ26及び上記水用流量センサ18の検出データに基づいて、上記希釈運転停止時における希釈薬液の希釈倍率を算出し、該希釈倍率(実倍率)が所定希釈倍率(設定倍率)より小さいか否かが判定される(ステップ#33)。この判定結果がYESの場合には、給水電磁弁14が弁が開かれ、水がさらに供給される(ステップ#34)。
ステップ#34における水の供給は、希釈薬液の希釈倍率(実倍率)が所定の設定倍率に等しくなるまで行われる。ステップ#35において、希釈薬液の実倍率が設定倍率に等しいか否かが判定され、この判定結果がYESになると、給水電磁弁14がOFFされて弁が閉じられ(ステップ#36)、水の供給が停止されて、希釈装置Adの希釈運転が終了される。このようにして、上記希釈装置Adでは、所定希釈倍率の希釈薬液を得ることができる。
一方、ステップ#33での判定結果がNOの場合には、希釈装置Adの希釈運転が終了される。かかる場合においても、上記希釈装置Adは、少なくとも薬液を供給する第1供給ステップと、水のみを供給する第2供給ステップとが交互に行われるので、高精度の希釈薬液を確保することができる。
上記希釈装置Adでは、その制御ユニットUcは、薬液供給量の検出値が設定下限値以下の際には、薬液ポンプ22及び給水電磁弁14の作動を停止し、薬液用流量センサ26及び水用流量センサ18の検出データに基づいて、上記作動停止時における希釈薬液の希釈倍率を算出し、該希釈倍率が所定希釈倍率より小さい場合には、給水電磁弁14を再び開き、水をさらに供給するように制御している。
このように、上記希釈装置Adでは、上記制御手段Ucは、薬液供給量の検出値が設定下限値以下の際には、薬液供給手段22及び希釈液供給手段14の作動を停止し、薬液供給量検出手段26及び希釈液供給量検出手段18の検出データに基づいて希釈薬液の希釈倍率を算出し、該希釈倍率が所定希釈倍率より小さい場合には、希釈液供給手段14を再び作動させて希釈液をさらに供給するように制御することにより、例えば薬液切れなどの薬液供給異常が生じ希釈運転を途中で停止した場合においても、該停止時における希釈倍率に応じて希釈液をさらに供給することで、所定希釈倍率の希釈薬液を得ることが可能である。
また、上記希釈方法は、薬液供給量検出手段26による薬液供給量の検出値が設定下限値以下の際には、薬液供給手段22及び希釈液供給手段14の作動を停止し、薬液供給量検出手段26及び希釈液供給量検出手段18の検出データに基づいて希釈薬液の希釈倍率を算出し、該希釈倍率が所定希釈倍率より小さい場合には、希釈液供給手段14を再び作動させて希釈液をさらに供給することにより、例えば薬液切れなどの薬液供給異常が生じ、希釈運転を途中で停止した場合においても、該停止時における希釈倍率に応じて希釈液をさらに供給することで、所定希釈倍率の希釈薬液を得ることが可能である。
図11には、希釈液供給異常時の補正を示すフローチャートが示されている。上記希釈装置Adにおいては、図8に示されるフローチャートに基づく希釈運転中に、例えば断水などの水供給異常が生じたか否かが判定されている(ステップ#41)。なお、上記水供給異常は、上記水用流量センサ18による水供給量の検出値が設定下限値以下であるか否かで判定される。
ステップ#41での判定結果がNOの場合には、設定された動作パターンデータに基づいて薬液及び水が供給され、所定希釈倍率の希釈薬液を得る希釈運転が行われる。一方、ステップ#41での判定結果がYESの場合、すなわち、希釈運転中に水用流量センサ18による水供給量の検出値に基づいて水供給異常と判定した場合には、薬液ポンプ22が停止されるとともに給水電磁弁14が閉じられ、希釈運転が停止される(ステップ#42)。
次に、上記薬液用流量センサ26及び上記水用流量センサ18の検出データに基づいて、上記希釈運転停止時における希釈薬液の希釈倍率を算出し、該希釈倍率(実倍率)が所定希釈倍率(設定倍率)より大きいか否かが判定される(ステップ#43)。この判定結果がYESの場合には、薬液ポンプ22を作動させ、薬液がさらに供給される(ステップ#44)。
ステップ#44における薬液の供給は、希釈薬液の希釈倍率(実倍率)が所定の設定倍率に等しくなるまで行われる。ステップ#45において、希釈薬液の実倍率が設定倍率に等しいか否かが判定され、この判定結果がYESになると、薬液ポンプ22の作動が停止され(ステップ#46)、薬液の供給が停止されて、希釈装置Adの希釈運転が終了される。このようにして、上記希釈装置Adでは、所定希釈倍率の希釈薬液を得ることができる。
一方、ステップ#43での判定結果がNOの場合には、希釈装置Adの希釈運転が終了される。かかる場合においても、上記希釈装置Adは、少なくとも薬液を供給する第1供給ステップと、水のみを供給する第2供給ステップとが交互に行われるので、高精度の希釈薬液を確保することができる。
上記希釈装置Adでは、その制御ユニットUcは、希釈液供給量の検出値が設定下限値以下の際には、薬液ポンプ22及び給水電磁弁14の作動を停止し、薬液用流量センサ26及び水用流量センサ18の検出データに基づいて、上記作動停止時における希釈薬液の希釈倍率を算出し、該希釈倍率が所定希釈倍率より大きい場合には、薬液ポンプ22を再び作動させ、薬液をさらに供給するように制御している。
このように、上記希釈装置Adでは、上記制御手段Ucは、希釈液供給量の検出値が設定下限値以下の際には、薬液供給手段22及び希釈液供給手段14の作動を停止し、薬液供給量検出手段26及び希釈液供給量検出手段18の検出データに基づいて希釈薬液の希釈倍率を算出し、該希釈倍率が所定希釈倍率より大きい場合には、薬液供給手段を再び作動させて薬液をさらに供給するように制御することにより、例えば希釈液の供給不足などの希釈液供給異常が生じ、希釈運転を途中で停止した場合においても、該停止時における希釈倍率に応じて薬液をさらに供給することで、所定希釈倍率の希釈薬液を得ることが可能である。
また、上記希釈方法では、希釈液供給量検出手段18による希釈液供給量の検出値が設定下限値以下の際には、薬液供給手段22及び希釈液供給手段18の作動を停止し、薬液供給量検出手段26及び希釈液供給量検出手段18の検出データに基づいて希釈薬液の希釈倍率を算出し、該希釈倍率が所定希釈倍率より大きい場合には、薬液供給手段を再び作動させて薬液をさらに供給することにより、例えば希釈液の供給不足などの希釈液供給異常が生じ、希釈運転を途中で停止した場合においても、該停止時における希釈倍率に応じて薬液をさらに供給することで、所定希釈倍率の希釈薬液を得ることが可能である。
本実施形態では、薬液供給を行うポンプ装置としてギヤポンプが使用されているが、これに限定されるものではなく、例えばピストン式のものなど、他の形式のポンプを使用することも可能である。
また、本実施形態では、水用流量センサ及び薬液用流量センサとして羽根車式流量センサが使用されているが、その他の形式の流量センサを用いて行うことも可能である。
以上のように、本発明は、例示された実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々の改良及び設計上の変更が可能であることは言うまでもない。
本発明は、例えば洗剤等の薬液を、例えば水道水等の希釈液で薄めて所定希釈倍率の希釈薬液を得る場合に用いることができ、例えば食品工場やレストランの厨房などで好適に適用できる。
本発明の実施形態に係る希釈装置を示す正面説明図である。 上記希釈装置の装置本体を示す正面説明図である。 上記希釈装置の装置本体を示す側面説明図である。 上記希釈装置の主要構成要素を模式的に示す説明図である。 本実施形態に係る希釈装置の全体構成を概略的に示すブロック構成図である。 図5の一部を拡大して示す拡大説明図である。 上記希釈装置の駆動系および制御系の構成を概略的に示すブロック構成図である。 上記希釈装置の作動パターンを示す制御フローチャートである。 上記希釈装置における設定操作を示すフローチャートである。 薬液供給異常時の補正を示すフローチャートである。 希釈液供給異常時の補正を示すフローチャートである。
符号の説明
2 水道元管
10 筐体
12 給水接続部
13 出口接続部
14 給水電磁弁
16 減圧定流量弁
18 水用流量センサ
22 ギヤポンプ
26 薬液用流用センサ
Ad 希釈装置
Bd 装置本体
BK ポンプブレーカ
Pd1 薬液供給管
Pd2 薬液吐出管
Pw1 給水管
Pw2 水用供給管
Pk 水薬液供給管
Т1 薬液タンク
Т2 希釈薬液タンク
Uc 制御ユニット
Us 電源ユニット

Claims (6)

  1. 所定容器に薬液を供給する薬液供給手段と、該薬液供給手段から前記所定容器への薬液の供給量を検出する薬液供給量検出手段と、前記所定容器に希釈液を供給する希釈液供給手段と、該希釈液供給手段から前記所定容器への希釈液の供給量を検出する希釈液供給量検出手段と、前記所定容器で得られるべき希釈薬液の希釈倍率を設定する希釈倍率設定手段と、前記薬液供給手段及び前記希釈液供給手段の作動を制御する制御手段とを備え、前記薬液を所定の前記希釈液で薄めて所定希釈倍率の前記希釈薬液を得る希釈装置であって、
    前記制御手段は、前記希釈倍率の設定値と前記薬液供給量検出手段の検出データと前記希釈液供給量検出手段の検出データとに基づいて、前記薬液供給手段及び前記希釈液供給手段を作動させ、少なくとも前記薬液を供給する第1供給ステップと前記希釈液のみを供給する第2供給ステップと行うように制御し、
    薬液供給量の検出値が設定下限値以下の際には、前記薬液供給手段及び前記希釈液供給手段の作動を停止し、前記薬液供給量検出手段及び前記希釈液供給量検出手段の検出データに基づいて、前記薬液供給手段及び前記希釈液供給手段の作動停止時における希釈薬液の希釈倍率を算出し、該希釈倍率が所定希釈倍率より小さい場合には、前記希釈液供給手段を再び作動させて前記希釈液をさらに供給するように制御する、
    ことを特徴とする希釈装置。
  2. 所定容器に薬液を供給する薬液供給手段と、該薬液供給手段から前記所定容器への薬液の供給量を検出する薬液供給量検出手段と、前記所定容器に希釈液を供給する希釈液供給手段と、該希釈液供給手段から前記所定容器への希釈液の供給量を検出する希釈液供給量検出手段と、前記所定容器で得られるべき希釈薬液の希釈倍率を設定する希釈倍率設定手段と、前記薬液供給手段及び前記希釈液供給手段の作動を制御する制御手段とを備え、前記薬液を所定の前記希釈液で薄めて所定希釈倍率の前記希釈薬液を得る希釈装置であって、
    前記制御手段は、前記希釈倍率の設定値と前記薬液供給量検出手段の検出データと前記希釈液供給量検出手段の検出データとに基づいて、前記薬液供給手段及び前記希釈液供給手段を作動させ、少なくとも前記薬液を供給する第1供給ステップと、前記希釈液のみを供給する第2供給ステップと行うように制御し、
    希釈液供給量の検出値が設定下限値以下の際には、前記薬液供給手段及び前記希釈液供給手段の作動を停止し、前記薬液供給量検出手段及び前記希釈液供給量検出手段の検出データに基づいて、前記薬液供給手段及び前記希釈液供給手段の作動停止時における希釈薬液の希釈倍率を算出し、該希釈倍率が所定希釈倍率より大きい場合には、前記薬液供給手段を再び作動させて前記薬液をさらに供給するように制御する、
    ことを特徴とする希釈装置。
  3. 前記第1供給ステップと前記第2供給ステップとが交互に行われることを特徴とする請求項1又は2に記載の希釈装置。
  4. 所定容器に薬液を供給する薬液供給手段と、該薬液供給手段から前記所定容器への薬液の供給量を検出する薬液供給量検出手段と、前記所定容器に希釈液を供給する希釈液供給手段と、該希釈液供給手段から前記所定容器への希釈液の供給量を検出する希釈液供給量検出手段と、前記所定容器で得られるべき希釈薬液の希釈倍率を設定する希釈倍率設定手段とを備えた希釈装置を用い、前記薬液を所定の前記希釈液で薄めて所定希釈倍率の前記希釈薬液を得る希釈方法であって、
    前記希釈倍率の設定値と前記薬液供給量検出手段の検出データと前記希釈液供給量検出手段の検出データとに基づいて、前記薬液供給手段及び前記希釈液供給手段を作動させ、少なくとも前記薬液を供給する第1供給ステップと前記希釈液のみを供給する第2供給ステップとを行い、
    前記薬液供給量検出手段による薬液供給量の検出値が設定下限値以下の際には、前記薬液供給手段及び前記希釈液供給手段の作動を停止し、前記薬液供給量検出手段及び前記希釈液供給量検出手段の検出データに基づいて、前記薬液供給手段及び前記希釈液供給手段の作動停止時における希釈薬液の希釈倍率を算出し、該希釈倍率が所定希釈倍率より小さい場合には、前記希釈液供給手段を再び作動させて前記希釈液をさらに供給する、
    ことを特徴とする希釈方法。
  5. 所定容器に薬液を供給する薬液供給手段と、該薬液供給手段から前記所定容器への薬液の供給量を検出する薬液供給量検出手段と、前記所定容器に希釈液を供給する希釈液供給手段と、該希釈液供給手段から前記所定容器への希釈液の供給量を検出する希釈液供給量検出手段と、前記所定容器で得られるべき希釈薬液の希釈倍率を設定する希釈倍率設定手段とを備えた希釈装置を用い、前記薬液を所定の前記希釈液で薄めて所定希釈倍率の前記希釈薬液を得る希釈方法であって、
    前記希釈倍率の設定値と前記薬液供給量検出手段の検出データと前記希釈液供給量検出手段の検出データとに基づいて、前記薬液供給手段及び前記希釈液供給手段を作動させ、少なくとも前記薬液を供給する第1供給ステップと、前記希釈液のみを供給する第2供給ステップとを行い、
    前記希釈液供給量検出手段による希釈液供給量の検出値が設定下限値以下の際には、前記薬液供給手段及び前記希釈液供給手段の作動を停止し、前記薬液供給量検出手段及び前記希釈液供給量検出手段の検出データに基づいて、前記薬液供給手段及び前記希釈液供給手段の作動停止時における希釈薬液の希釈倍率を算出し、該希釈倍率が所定希釈倍率より大きい場合には、前記薬液供給手段を再び作動させて前記薬液をさらに供給する、
    ことを特徴とする希釈方法。
  6. 前記第1供給ステップと前記第2供給ステップとが交互に行われることを特徴とする請求項4又は5に記載の希釈方法。
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