JP4738248B2 - バイノーラル録音兼用騒音キャンセルヘッドフォン、及びバイノーラル録音方法 - Google Patents

バイノーラル録音兼用騒音キャンセルヘッドフォン、及びバイノーラル録音方法 Download PDF

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本発明は、バイノーラル録音兼用騒音キャンセルヘッドフォン、及びバイノーラル録音方法に係り、特に、騒音キャンセルヘッドフォンのマイクを使用してバイノーラル録音をするバイノーラル録音兼用騒音キャンセルヘッドフォン、及びバイノーラル録音方法に関する。
近年、周囲の騒音をキャンセルして音楽などを聴取することができる騒音キャンセルヘッドフォンが各社より製品化されている。これらの騒音キャンセルヘッドフォンは、周囲の騒音をマイクから入力して逆位相で打ち消し、低騒音化を実現するようになっている。騒音を逆位相で打ち消す方法として、フィードフォワード制御閉ループによるものと、フィードバック制御によるものがある。
フィードバック制御騒音キャンセルヘッドフォンの従来技術として、例えば特開平6−343195号公報(特許文献1)を挙げることができる。フィードバック制御騒音キャンセルヘッドフォンには、マイクがスピーカと外耳道との間に上記スピーカに対向して配置されており、上記スピーカで発した音と周囲の騒音をこのマイクで集音して帰還し、フィードバック制御により騒音をキャンセルするようになっている。
また、音楽などを立体感のある音ととして録音する方法として、実際の人間あるいは人工ヘッドの耳にマイクを装着して録音するバイノーラル録音が知られている。バイノーラル録音された音をヘッドフォンで再生すると立体感のある音が再生される。バイノーラル録音に関する従来技術として特開2005−318061号公報(特許文献2)を挙げることができる。またバイノーラル録音ができるスピーカ兼用マイクが実開昭60−47389号公報(特許文献3)で提案されている。
特開平6−343195号公報 特開2005−318061号公報 実開昭60−47389号公報
特許文献2に記載されたようなバイノーラル録音/再生装置では、録音時に使用されるマイクは、再生時に使用されるヘッドフォンとは別のものが使用される。ところで、フィードバック制御騒音キャンセルヘッドフォンにはマイクがヘッドフォンに内蔵されている。このヘッドフォンに内蔵されたマイクを録音時にも使うようにすれば、別にマイクを用意しなくてもバイノーラル録音を行うことができる。また、再生時もフィードバック制御騒音キャンセルヘッドフォンの騒音キャンセル用マイクとして使用でき、非常に便利である。
しかしながら、フィードバック制御騒音キャンセルヘッドフォンに使用されているマイクはスピーカに対向するように配置されているので、スピーカが障壁となって良好な録音ができない。また、特許文献3で提案されているようなスピーカ兼用マイクではマイクとスピーカを同時に使用するフィードバック制御騒音キャンセルヘッドフォンには使用することができない。
本発明は上記問題点に鑑み、フィードバック制御騒音キャンセルヘッドフォンで使用されているマイクを使用し、これ以外に別のマイクを用意しなくても良好なバイノーラル録音を行うことができるようにすることを目的とする。
本発明のバイノーラル録音兼用騒音キャンセルヘッドフォンは、スピーカとマイクが対向して配置され前記スピーカからの音声と周囲の騒音を前記マイクにより集音し、フィードバック制御により周囲の騒音をキャンセルする騒音キャンセルヘッドフォンにおいて、前記スピーカを移動することにより前記マイクの前方を外部に開放できるようにしたスピーカ可動手段と、騒音キャンセルヘッドフォンモード又はバイノーラル録音モードに切り替える信号を出力するモード切替手段と、前記モード切替手段がバイノーラル録音モードに切り替える信号を出力したとき前記スピーカの音声出力を停止させる音声出力制御手段と、前記モード切替手段がバイノーラル録音モードに切り替える信号を出力したとき前記マイクで集音された音声信号を圧縮、コード化して記憶手段に記憶させる音声データ処理手段を備えたことを特徴とする。
また、本発明のバイノーラル録音兼用騒音キャンセルヘッドフォンは、前記スピーカ可動手段は、騒音キャンセルヘッドフォンモードに切り替えるとき前記スピーカを移動することにより前記スピーカの前方と前記マイクの前方を対向して配置でき、前記音声出力制御手段は、前記モード切替手段が騒音キャンセルヘッドフォンモードに切り替える信号を出力したとき前記記憶手段に記憶された音楽データを伸長、デコードして前記スピーカから音声として出力させることを特徴とする。
また、本発明のバイノーラル録音兼用騒音キャンセルヘッドフォンは、前記モード切替手段は、マニュアルにより騒音キャンセルヘッドフォンモード側又はバイノーラル録音モード側に切り替えるスイッチであることを特徴とする。
また、本発明のバイノーラル録音兼用騒音キャンセルヘッドフォンは、前記モード切替手段は、前記スピーカを移動し前記スピーカの前方と前記マイクの前方を対向して配置したとき前記スピーカにより押下され騒音キャンセルヘッドフォンモードに切り替える信号を出力し、前記スピーカを移動し前記マイクの前方を外部に開放したときバイノーラル録音モードに切り替える信号を出力することを特徴とする。
また、本発明のバイノーラル録音兼用騒音キャンセルヘッドフォンは、音声出力制御手段は、前記モード切替手段がバイノーラル録音モードに切り替える信号を出力したとき少なくともヘッドフォンアンプへのクロック信号を停止し前記スピーカの音声出力を停止させることを特徴とする。
また、本発明のバイノーラル録音兼用騒音キャンセルヘッドフォンは、前記モード切替手段が騒音キャンセルヘッドフォンモードに切り替える信号を出力したとき前記マイクからの音声信号が音声データ処理手段に入力されないように遮断することを特徴とする。
また、本発明のバイノーラル録音兼用騒音キャンセルヘッドフォンは、前記スピーカ可動手段は、前記スピーカを回転可能に支持するヒンジを備えたことを特徴とする。
また、本発明のバイノーラル録音兼用騒音キャンセルヘッドフォンは、前記スピーカ可動手段は、前記スピーカをスライドすることにより前記マイクの前方を外部に開放できるようにしたことを特徴とする。
また、本発明のバイノーラル録音方法は、スピーカとマイクが対向して配置され前記スピーカからの音声と周囲の騒音を前記マイクにより集音しフィードバック制御により周囲の騒音をキャンセルする騒音キャンセルヘッドフォンの、前記マイクを使って録音するバイノーラル録音方法において、バイノーラル録音モードに切り替えるときは、前記スピーカを移動することにより前記マイクの前方を外部に開放し、前記スピーカの音声出力を停止させ、前記マイクで集音された音声信号を圧縮、コード化して記憶手段に記憶させることを特徴とする。
また、本発明のバイノーラル録音方法は、騒音キャンセルヘッドフォンモードに切り替えるときは、前記スピーカを移動することにより前記スピーカの前方と前記マイクの前方を対向して配置し、前記記憶手段に記憶された音楽データを伸長、デコードして前記スピーカから音声として出力させることを特徴とする。
また、本発明のバイノーラル録音方法は、マニュアルによりスイッチを操作し騒音キャンセルヘッドフォンモード側又はバイノーラル録音モード側に切り替えることを特徴とする。
また、本発明のバイノーラル録音方法は、前記スピーカを移動し前記スピーカの前方と前記マイクの前方を対向して配置したとき騒音キャンセルヘッドフォンモードに切り替えられ、前記スピーカを移動し前記マイクの前方を外部に開放したときバイノーラル録音モードに切り替えられることを特徴とする。
また、本発明のバイノーラル録音方法は、前記モード切替手段がバイノーラル録音モードに切り替えられたとき少なくともヘッドフォンアンプへのクロック信号を停止し前記スピーカの音声出力を停止させることを特徴とする。
また、本発明のバイノーラル録音方法は、前記モード切替手段が騒音キャンセルヘッドフォンモードに切り替えられたとき前記マイクからの音声信号が音声データ処理手段に入力されないように遮断されることを特徴とする。
また、本発明のバイノーラル録音方法は、前記スピーカをヒンジを回転軸として回転させることを特徴とする。
また、本発明のバイノーラル録音方法は、前記スピーカをスライドして前記マイクの前方を外部に開放することを特徴とする。
本発明によれば、バイノーラル録音時はマイクの前方からスピーカを移動させ、マイクの前方を外部に開放することにより、ヘッドフォンを耳に付けたままマイクで外部の集音ができ、フィードバック制御騒音キャンセルヘッドフォンで使用されているマイク以外に別のマイクを用意しなくても良好なバイノーラル録音を行うことができるという効果を奏する。
以下、本発明を実施するための最良の形態を、図面を参照して具体的に説明する。
図1及び図2は本実施の形態によるバイノーラル録音兼用騒音キャンセルヘッドフォンの構成図である。ここで図1は騒音キャンセルヘッドフォンとして使用する場合、図2はバイノーラル録音装置として使用する場合のそれぞれの回路構成を示している。
図1に示した本実施の形態によるバイノーラル録音兼用騒音キャンセルヘッドフォンは、記憶手段1、DSP(Digital Signal Processor)2、補正回路3、減算器4、ヘッドフォンアンプ5、スピーカ6、マイク7、AD変換器8、デジタルフィルタ9、信号遮断手段10、クロック制御手段11、切替スイッチ12などから構成される。
まず、図1を参照して騒音キャンセルヘッドフォンとして使用する場合を説明する。
図1において、記憶手段1は音楽データなどが記録される内部メモリあるいは外部接続されるプレーヤを示している。内部メモリとしてはフラッシュメモリやHDD(ハードディスク)などが記憶媒体として使用できる。また、外部接続されるプレーヤとしては、シリコンプレーヤ、CDプレーヤ、MDプレーヤ、HDDを使用したプレーヤなどが考えられる。記憶手段1には音楽データがMP3などの音楽データ圧縮方式で圧縮されて記憶されている。
DSP2は音声データ処理回路を集積回路として構成したもので、記憶手段1の各種記憶媒体に記憶された音楽データを伸長、デコードして補正回路3に出力する。また、DSP2は後述のように、切替スイッチ12の切り替え状態が騒音キャンセルヘッドフォンモードになっているかバイノーラル録音モードになっているかにより、各制御ブロックの動作状態を制御する。DSP2はマイコンを含んだ制御回路とすることができる。
補正回路3は音声出力の周波数特性を補正する。フィードバック制御騒音キャンセルヘッドフォンは騒音キャンセル制御をフィードマック制御により行っているので、このフィードマック制御による周波数特性を補正してフラットな周波数特性とするために補正回路3が設けられる。
減算器4は、補正回路3の出力からディジタルフィルタ9の値を減算してヘッドフォンアンプ5に出力する。
ヘッドフォンアンプ5は、減算器4から出力された値を増幅しスピーカ6に出力する。
スピーカ6とマイク7はヘッドフォンに内蔵され、マイク7はスピーカ6から出力される音声と、周囲の音声を集音してAD変換器8に出力する。
AD変換器8はマイク7から入力したアナログ音声信号をデジタル音声信号に変換する。
デジタルフィルタ9はAD変換器8からのデジタル信号をフィルタして減算器4にフィードバックする。
減算器4、ヘッドフォンアンプ5、スピーカ6、マイク7、AD変換器8、デジタルフィルタ9は騒音キャンセル制御のフィードバックループを構成している。
信号遮断手段10はDSP2からの指令によって制御され、DSP2から信号遮断指令を受け取ったときはAD変換器8からのデジタル信号を遮断してDSP2に伝達しないようにする。信号遮断手段10はDSP2とは別の制御ブロックとして記載してあるが、DSP2がAD変換器8からのデジタル信号を認識しないように、DSP2内部でソフトウェアによって処理するようにしても良い。なお、信号遮断手段10が点線で表されているのは、信号遮断手段10が遮断状態にあることを示している。
クロック制御手段11はクロック発生回路を含み、クロック発生回路で発生させたクロック信号を、補正回路3、ヘッドフォンアンプ5、AD変換器8、デジタルフィルタ9の各制御ブロックに供給する。
クロック制御手段11は、DSP2から騒音キャンセルヘッドフォンモードを示す信号を受けたときは補正回路3、ヘッドフォンアンプ5、デジタルフィルタ9にクロックを供給し、DSP2からバイノーラル録音モードを示す信号を受けたときは補正回路3、ヘッドフォンアンプ5、デジタルフィルタ9へのクロック供給を停止する。図1の場合は騒音キャンセルヘッドフォンモードにあるので、クロック制御手段11から補正回路3、ヘッドフォンアンプ5、デジタルフィルタ9にクロックが供給されている。
また、クロック制御手段11からはAD変換器8にもクロックが供給されている。AD変換器8へのクロックは騒音キャンセルヘッドフォンモード、バイノーラル録音モードにかかわらず供給される。
12は騒音キャンセルヘッドフォンモードとバイノーラル録音モードを切り替える切替スイッチである。この切替スイッチ12はユーザが任意にマニュアルで切り替えられるように配置された切り替えボタンとしてもよいが、後述するようにスピーカの動きに応じて切換ができるように配置すると、切替スイッチ12の操作を機械的に行うことができる。
13はユーザの耳を示している。
図3は騒音キャンセルヘッドフォンモードのときのスピーカ6のセット状態の詳細を示したものである。
図3において、14はマイク7を固定して取り付るとともにスピーカ6を可動可能に取り付けるための支持部材(ケーシング)である。21はスピーカ6の信号線、22はマイク7の信号線、23は切替スイッチ12の信号線、24はスピーカ6を回転移動する際の回転軸となるヒンジである。これによりスピーカ6は支持部材14に備わるヒンジ24を回転軸として、マイク7と対向した状態から外側に約90°回転可能となっている。
スピーカ6が耳に向くように聴取状態にセットされたとき、マイク7の前方(集音方向)が図3に示すようにスピーカ6の音声を効率よく集音できるようにスピーカ6の前方(音声出力方向)に対向して配置されるようになっている。また図3に示すようにスピーカ6が耳13に向いてセットされたことにより、支持部材14に固定された切替スイッチ12はスピーカ6により押下され、切替スイッチ12からDSP2へ騒音キャンセルヘッドフォンモードへ切り替えるための切替信号が出力される。
また、スピーカ6が耳に向くようにセットされたとき、スピーカ6と支持部材14によりスピーカ6とマイク7との間に囲まれた空間を形成するので、スピーカ6とマイク7間の伝達関数が安定し、騒音キャンセル制御を安定化させることができる。
次に、図1に示した騒音キャンセルヘッドフォンモード時の動作を説明する。
騒音キャンセルヘッドフォンモードにするには、まず図3のようにスピーカ6を耳13に向くようにセットする。次に、切替スイッチ12を操作して騒音キャンセルヘッドフォンモード側にする。なお、切替スイッチ12がマニュアル操作用ではなく図3のように支持部材14に取り付けられている場合には、スピーカ6を耳13に向くようにセットすると切替スイッチ12がスピーカ6で押下され騒音キャンセルヘッドフォンモード側に機械的に切り替わる。
切替スイッチ12から騒音キャンセルヘッドフォンモード側になったことを示す信号がDSP2に入力されると、DSP2はクロック制御手段11に信号を送り、信号を受けたクロック制御手段11は補正回路3、ヘッドフォンアンプ5、デジタルフィルタ9にクロックを供給する。なお、クロック制御手段11はこれとは別にAD変換器8にもクロックを供給している。
また、切替スイッチ12から騒音キャンセルヘッドフォンモード側になったことを示す信号がDSP2に入力されると、DSP2は信号遮断手段10に信号遮断指令を送りAD変換器8からの信号を遮断する。
これにより騒音キャンセルヘッドフォンとしての制御回路が形成される。
図示しない音声再生開始スイッチが操作されると、DSP2は記憶手段1から音楽データを取り込み、圧縮されているデータを伸長、デコードして補正回路3に出力する。
補正回路3から出力される信号は、減算器4、ヘッドフォンアンプ5、スピーカ6、マイク7、AD変換器8、デジタルフィルタ9で構成される騒音キャンセル制御のフィードバックループに入力され、周囲の騒音がキャンセルされた音楽をスピーカ6から出力する。
次に、図2を参照してバイノーラル録音装置として使用する場合を説明する。
図2において、図1と同一符号のものは同じものを示している。
クロック制御手段11は、DSP2からバイノーラル録音モードを示す信号を受けたときは補正回路3、ヘッドフォンアンプ5、デジタルフィルタ9へのクロック供給を停止し、それらの動作を停止させる。図2において、点線で示した部分は、バイノーラル録音装置としては必要ないので動作が停止される部分を示している。なお、AD変換器8へのクロックは騒音キャンセルヘッドフォンモード、バイノーラル録音モードにかかわらず供給される。
図4はバイノーラル録音モードのときのスピーカ6のセット状態の詳細を示したものである。
図4において、支持部材14にはマイク7が固定して取り付けられるとともにスピーカ6が可動可能に取り付けられている。21はスピーカ6の信号線、22はマイク7の信号線、23は切替スイッチ12の信号線、24はヒンジである。
バイノーラル録音モードのときは、スピーカ6がヒンジ24を回転軸として外側に約90°回転し、マイク7の前方が外部に開放される。
このとき、切替スイッチ12はスピーカ6から離れスピーカ6からの押下状態が解除される。これにより、切替スイッチ12からDSP2にバイノーラル録音モードへ切り替えるための切替信号が出力される。
次に、図2に示したバイノーラル録音モード時の動作を説明する。
バイノーラル録音モードにするには、まずスピーカ6をヒンジ24を回転軸として外側に約90°回転させ、マイク7の前方を外部に開放する。次に、切替スイッチ12を操作してバイノーラル録音モード側にする。なお、切替スイッチ12がマニュアル操作用ではなく図4のように支持部材14に取り付けられている場合には、スピーカ6を外側に回転させると、スピーカ6が切替スイッチ12から離れ、切替スイッチ12からバイノーラル録音モード側になったことを示す信号がDSP2に出力される。
切替スイッチ12からバイノーラル録音モード側になったことを示す信号がDSP2に入力されると、DSP2はクロック制御手段11に信号を送り補正回路3、ヘッドフォンアンプ5、デジタルフィルタ9のクロックを停止する。なお、クロック制御手段11にはこれとは別にAD変換器8にクロックが供給されている。
また、切替スイッチ12からバイノーラル録音モード側になったことを示す信号がDSP2に入力されると、DSP2は信号遮断手段10に信号を送り、この信号を受けた信号遮断手段10はAD変換器8からの信号がDSP2に入力できるように接続する。
これによりバイノーラル録音装置としての制御回路が形成される。
マイク7で集音された音声はAD変換器8、信号遮断手段10を通してDSP2に入力されており、図示しない録音開始スイッチが操作されると、DSP2に入力されたこの音声信号はDSP2によりコード化、圧縮されて記憶手段1に記憶される。
このようにしてバイノーラル録音され記憶手段1に記憶された音声データは、上記図1で説明した騒音キャンセルヘッドフォンモードとすることにより再生することができ、ユーザは立体的な音声を楽しむことができる。
以上、具体的な実施の形態で説明したが、これに限定されず実施することができる。例えば、スピーカ6の移動形式はヒンジ24を回転軸とする回転移動であるが、スピーカをスライド移動させマイクの前方を開放するようにしてもよい。また、スピーカ6のヒンジ24を軸とした回転角は90°には限定されない。要するにマイク7で録音する際にスピーカ6が障壁とならないように移動できれば良い。
また、上記具体的な実施の形態によって本発明を説明したが、本発明は上記実施の形態に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で変更して実施することができることは言うまでもない。
本発明はフィードバック制御騒音キャンセルヘッドフォンに限らず、ヘッドフォン内にマイクとスピーカを内蔵したヘッドフォンに利用できる。
本発明による実施の形態を示し、フィードバック制御騒音キャンセルヘッドフォンとして動作中の制御回路構成図を示す。 本発明による実施の形態を示し、バイノーラル録音装置として動作中の制御回路構成図を示す。 本発明による実施の形態の、フィードバック制御騒音キャンセルヘッドフォンとして使用するときのスピーカ位置を説明する図である。 本発明による実施の形態の、バイノーラル録音装置として使用するときのスピーカ位置を説明する図である。
符号の説明
1・・・記憶手段
2・・・DSP(Digital Signal Processor)
3・・・補正回路
4・・・減算器
5・・・ヘッドフォンアンプ
6・・・スピーカ
7・・・マイク
8・・・AD変換器
9・・・デジタルフィルタ
10・・・信号遮断手段
11・・・クロック制御手段
12・・・切替スイッチ
13・・・耳
14・・・支持部材
21〜24・・・信号線
25・・・ヘッドフォン

Claims (16)

  1. スピーカとマイクが対向して配置され前記スピーカからの音声と周囲の騒音を前記マイクにより集音し、フィードバック制御により周囲の騒音をキャンセルする騒音キャンセルヘッドフォンにおいて、
    前記スピーカを移動することにより前記マイクの前方を外部に開放できるようにしたスピーカ可動手段と、
    騒音キャンセルヘッドフォンモード又はバイノーラル録音モードに切り替える信号を出力するモード切替手段と、
    前記モード切替手段がバイノーラル録音モードに切り替える信号を出力したとき前記スピーカの音声出力を停止させる音声出力制御手段と、
    前記モード切替手段がバイノーラル録音モードに切り替える信号を出力したとき前記マイクで集音された音声信号を圧縮、コード化して記憶手段に記憶させる音声データ処理手段
    を備えたことを特徴とするバイノーラル録音兼用騒音キャンセルヘッドフォン。
  2. 前記スピーカ可動手段は、騒音キャンセルヘッドフォンモードに切り替えるとき前記スピーカを移動することにより前記スピーカの前方と前記マイクの前方を対向して配置でき、
    前記音声出力制御手段は、前記モード切替手段が騒音キャンセルヘッドフォンモードに切り替える信号を出力したとき前記記憶手段に記憶された音楽データを伸長、デコードして前記スピーカから音声として出力させることを特徴とする請求項1に記載のバイノーラル録音兼用騒音キャンセルヘッドフォン。
  3. 前記モード切替手段は、マニュアルにより騒音キャンセルヘッドフォンモード側又はバイノーラル録音モード側に切り替えるスイッチであることを特徴とする請求項1又は請求項2のいずれか一項に記載のバイノーラル録音兼用騒音キャンセルヘッドフォン。
  4. 前記モード切替手段は、前記スピーカを移動し前記スピーカの前方と前記マイクの前方を対向して配置したとき前記スピーカにより押下され騒音キャンセルヘッドフォンモードに切り替える信号を出力し、前記スピーカを移動し前記マイクの前方を外部に開放したときバイノーラル録音モードに切り替える信号を出力することを特徴とする請求項1又は請求項2のいずれか一項に記載のバイノーラル録音兼用騒音キャンセルヘッドフォン。
  5. 音声出力制御手段は、前記モード切替手段がバイノーラル録音モードに切り替える信号を出力したとき少なくともヘッドフォンアンプへのクロック信号を停止し前記スピーカの音声出力を停止させることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載のバイノーラル録音兼用騒音キャンセルヘッドフォン。
  6. 前記モード切替手段が騒音キャンセルヘッドフォンモードに切り替える信号を出力したとき前記マイクからの音声信号が音声データ処理手段に入力されないように遮断することを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか一項に記載のバイノーラル録音兼用騒音キャンセルヘッドフォン。
  7. 前記スピーカ可動手段は、前記スピーカを回転可能に支持するヒンジを備えたことを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれか一項に記載のバイノーラル録音兼用騒音キャンセルヘッドフォン。
  8. 前記スピーカ可動手段は、前記スピーカをスライドすることにより前記マイクの前方を外部に開放できるようにしたことを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれか一項に記載のバイノーラル録音兼用騒音キャンセルヘッドフォン。
  9. スピーカとマイクが対向して配置され前記スピーカからの音声と周囲の騒音を前記マイクにより集音しフィードバック制御により周囲の騒音をキャンセルする騒音キャンセルヘッドフォンの、前記マイクを使って録音するバイノーラル録音方法において、
    バイノーラル録音モードに切り替えるときは、
    前記スピーカを移動することにより前記マイクの前方を外部に開放し、
    前記スピーカの音声出力を停止させ、
    前記マイクで集音された音声信号を圧縮、コード化して記憶手段に記憶させることを特徴とするバイノーラル録音方法。
  10. 騒音キャンセルヘッドフォンモードに切り替えるときは、
    前記スピーカを移動することにより前記スピーカの前方と前記マイクの前方を対向して配置し、
    前記記憶手段に記憶された音楽データを伸長、デコードして前記スピーカから音声として出力させることを特徴とする請求項9に記載のバイノーラル録音方法。
  11. マニュアルによりスイッチを操作し騒音キャンセルヘッドフォンモード側又はバイノーラル録音モード側に切り替えることを特徴とする請求項9又は請求項10のいずれか一項に記載のバイノーラル録音方法。
  12. 前記スピーカを移動し前記スピーカの前方と前記マイクの前方を対向して配置したとき騒音キャンセルヘッドフォンモードに切り替えられ、
    前記スピーカを移動し前記マイクの前方を外部に開放したときバイノーラル録音モードに切り替えられることを特徴とする請求項9又は請求項10のいずれか一項に記載のバイノーラル録音方法。
  13. 前記モード切替手段がバイノーラル録音モードに切り替えられたとき少なくともヘッドフォンアンプへのクロック信号を停止し前記スピーカの音声出力を停止させることを特徴とする請求項9乃至請求項12のいずれか一項に記載のバイノーラル録音方法。
  14. 前記モード切替手段が騒音キャンセルヘッドフォンモードに切り替えられたとき前記マイクからの音声信号が音声データ処理手段に入力されないように遮断されることを特徴とする請求項9乃至請求項13のいずれか一項に記載のバイノーラル録音方法。
  15. 前記スピーカをヒンジを回転軸として回転させることを特徴とする請求項9乃至請求項14のいずれか一項に記載のバイノーラル録音方法。
  16. 前記スピーカをスライドして前記マイクの前方を外部に開放することを特徴とする請求項9乃至請求項14のいずれか一項に記載のバイノーラル録音方法。
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