JP2009207053A - ヘッドホン,ヘッドホンシステム,及びヘッドホンが接続された情報再生装置の電源制御方法 - Google Patents

ヘッドホン,ヘッドホンシステム,及びヘッドホンが接続された情報再生装置の電源制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】快適な装着感が得られると共に簡素な構造で頭部への装着/非装着を検出して電源を管理することができるヘッドホン(50)を提供する
【解決手段】ハウジング(1H)と、ハウジング(1H)に固定されたスピーカユニット(5L)と、ハウジング(1H)における、スピーカユニット(5L)が放音する側の音声を収録可能な位置に配設されたマイク(6)と、予め設定されたしきい値(S)を記憶する記憶部(14)と、スピーカユニット(5L)に供給される音声信号(SG1L)のパワースペクトルとマイク(6)で収録した音声の音声信号(SG4)のパワースペクトルとを比較し、その比較結果と記憶部(14)に記憶されたしきい値(S)とをさらに比較して得た比較結果に対応した信号(SJ)を出力する信号処理回路と、を備えた。
【選択図】図2

Description

本発明は、ヘッドホン,ヘッドホンシステム,及びヘッドホンが接続された情報再生装置の電源制御方法に係る。
デジタルオーディオ/ビデオプレーヤや光ディスク再生装置などの情報再生装置は、小型軽量化が進んで携帯が容易となった。
そして、このような情報再生装置とそれに接続したヘッドホン(以下、情報再生装置とそれに接続したヘッドホンとの組を、ヘッドホンシステムと称することとする)とを用いて、屋外でも音楽情報や画像情報などを楽しむ生活スタイルが定着した。
特に携帯型の情報再生装置は、通常、電池で駆動されるので、長時間使用できるようにするための電源制御は重要である。
また、ヘッドホンについても、ワイヤレ通信機能やノイズキャンセル機能を備えて電源を搭載する形態のものがあり、これを長時間使用できるようにするための電源制御は重要である。
そのため、不使用時に無駄な動作をしないようヘッドホンやそれを接続した情報再生装置の電源を制御する技術が検討されてきている。
具体的には、ヘッドホンが頭部に装着されているか否かを検出し、否である場合を不使用時として電源を切断したり電力消費を抑えるようにする技術であり、その例が特許文献1や特許文献2に記載されている。
特開平7−240989号公報 特開平8−294191号公報
特許文献1には、ヘッドホンが頭部に装着された際の頭部への押圧力を利用して電源スイッチのON/OFFを行う技術が開示されている。
この技術は、スイッチを動作させるためにある程度以上の押圧力を必要とするので、使用者が快適な装着感を得られない虞がある、という点で改善が望まれる。
特許文献2には、頭部に装着された際のヘッドバンドの偏位により電源をON/OFFする技術が開示されている。
この技術は、ヘッドバンドの構造が複雑になり組み立て工数が増える、という点で改善が望まれる。
そこで、本発明が解決しようとする課題は、快適な装着感が得られると共に簡素な構造で頭部への装着/非装着を検出して電源を管理することができるヘッドホン及びヘッドホンが接続された情報再生装置の電源制御方法を提供することにある。
上記の課題を解決するために、本願発明は手段として次の1)〜4)の構成を有する。
1) ハウジング(1H)と、
前記ハウジング(1H)に固定されたスピーカユニット(5L)と、
前記ハウジング(1H)における、前記スピーカユニット(5L)が放音する側の音声を収録可能な位置に配設されたマイク(6)と、
予め設定されたしきい値(S)を記憶する記憶部(14)と、
前記スピーカユニット(5L)に供給される音声信号(SG1L)のパワースペクトルと前記マイク(6)で収録した音声の音声信号(SG4)のパワースペクトルとを比較し、その比較結果と前記記憶部(14)に記憶されたしきい値(S)とをさらに比較して得た比較結果に対応した信号(SJ)を出力する信号処理回路と、を備えたことを特徴とするヘッドホン(50)である。
2) 前記信号処理回路(8)からの信号(SJ)を外部に出力する出力端子(4out)を備えたことを特徴とする1)に記載のヘッドホン(50)である。
3) 前記信号処理回路(8)に電源を供給する電源部(10)と、
前記信号処理回路(8)からの信号(SJ)に基づいて前記電源(10)の供給を制御する制御部(16)を備えたことを特徴とする1)に記載のヘッドホン(51)である。
4) 2)に記載のヘッドホン(50)と、このヘッドホン(50)の前記出力端子(4out)と接続される入力端子(61in)を有する情報再生装置(60)と、を含んで構成されるヘッドホンシステム(HS)において、
前記情報再生装置(60)は、
前記スピーカユニット(5L)に供給する音声信号を生成する音声出力部(63)と、
前記音声出力部(63)に電源を供給する電源部(68)と、
当該情報再生装置(60)を制御する制御部(62)と、を備え、
前記制御部(62)は、前記入力端子(61in)から入力される前記信号処理回路(8)からの信号(SJ)に基づいて、前記電源の供給を制御することを特徴とするヘッドホンシステム(HS)である。
また、本願発明は手段として次の5)の手順を有する。
5) ヘッドホンが接続された情報再生装置の電源制御方法であって、
前記ヘッドホンは、スピーカユニット(5L)とマイク(6)と前記スピーカユニット(5L)及び前記マイク(6)と接続された信号処理回路(8)を備える一方、前記情報再生装置(60)は電源(68)及びこの電源(68)を制御する制御部(62)を備えており、
前記信号処理回路(8)が、前記スピーカユニット(5L)に供給される音声信号(SG1L)のパワースペクトルと前記マイク(6)で収録された音声信号(SG4)のパワースペクトルとを比較し、その比較結果に対応した信号(SJ)を出力する比較ステップと、
前記制御部(62)が前記比較ステップで出力された信号(SJ)に基づいて前記電源(68)からの電源供給を制御する電源制御ステップと、を有することを特徴とする、ヘッドホンが接続された情報再生装置の電源制御方法である。
本発明によれば、快適な装着感が得られると共に簡素な構造で頭部への装着/非装着を検出して電源を制御することができる、という効果を奏する。
本発明の実施の形態を、好ましい実施例により図1〜図8を用いて説明する。
<ヘッドホン>
まず、本発明のヘッドホンの実施例について説明する。
図1は、そのヘッドホンの実施例を示す外観斜視図である。
ヘッドホン50は、いわゆるヘッドバンドタイプであり、左耳にあてがうヘッドホンユニット1Lと、右耳にあてがうヘッドホンユニット1Rと、両者を連結するヘッドバンド2と、ヘッドホンユニット1Lから延出するコード3と、コード3の先端に設けられ再生装置の出力端子に接続されプラグ4と、を備えている。
ヘッドホンユニット1L,1Rには、音を放出するスピーカユニット5L,5Rが備えられると共に、それぞれ、このスピーカユニット5L,5Rを収納するハウジング1Hと、ハウジング1Hの外周部に装着されて耳介に柔らかく当接する円形または楕円形のリング状のパッド7とをそれぞれ備えている。
スピーカユニット5L,5Rは、それぞれハウジング1Hのバッフル板1Haに固定されている。
また、ヘッドホンユニット1Lにおいて、そのバッフル板1Haにはマイク6がスピーカユニット5Lの近傍に配設されており、マイク6とスピーカユニット5Lとは、共にパッド7で囲まれた内側の空間PSに臨むように設けられている。
ヘッドホンユニット1Lの内部には、信号処理部8を有する配線基板9が収納されている。
ヘッドホンユニット1Rの内部には、信号処理部8に電力を供給する電源部10が収納されている。
図2は、このヘッドホン50の回路構成を説明するためのブロック図である。
この図2において、後述する電源部10は省略してある。
このヘッドホン50において、プラグ4は、外部の再生装置に接続された際に、その再生装置からのLチャネル及びRチャネルの音声信号が入力される入力端子4Lin,4Rinと、信号処理部8からの信号(後述する)を出力する出力端子4outと、を備えている。
入力端子4Rinから入力された音声信号SG1Rは、スピーカユニット5Rに供給され、スピーカユニット5Rにより音声として放出される。
入力端子4Linから入力された音声信号SG1Lは、2つに分岐される。その一方はスピーカユニット5Lに供給され、スピーカユニット5Lにより音声として放出される。他方は、信号処理部8に供給される。
図2において、信号処理部8は、A/D変換部(A)11A及びA/D変換部(B)11B,FET部(A)12A及びFET部(B)12B,相関係数算出部13,しきい値出力部14,及び比較器15を有して構成されている。
信号処理部8に供給された音声信号SG1Lは、まず、A/D変換部(A)11Aに入力される。
このA/D変換部(A)11Aは、アナログ信号である音声信号SG1Lをデジタル信号SG2に変換する。
FET部(A)12Aは、デジタル信号SG2を時間領域から周波数領域へ変換してFET信号(A)SG3を出力する。
一方、マイク6は、パット7内の空間PSの音声を収録し、音声信号SG4として出力する。
このマイク6は、上述したようにスピーカユニット5Lの近傍に配設されているので、そのスピーカユニット5Lが放音している場合、その放音された音声を収録する。
A/D変換部(B)11Bは、アナログ信号である音声信号SG4をデジタル信号にSG5に変換する。
FET部(B)12Bは、デジタル信号SG5を時間領域から周波数領域へ変換してFET信号(B)SG6を出力する。
このデジタル信号SG5は、FET部(B)12Bにより時間領域から周波数領域へ変換されFET信号(B)SG6として出力される。
相関係数算出部13は、FET信号(A)SG3とFET信号(B)SG6との間の相互相関係数を算出し、その相互相関係数を特定できる相関係数信号SKを出力する。
例えば、信号X(n)と信号Y(n)との相互相関係数Rx,y(k)は、次の式(1)のように求められるので、この式(1)にFET信号(A)SG3とFET信号(B)SG6とを適用して算出することができる。
Rx,y(k)=ΣX(n)Y(n−k) (ただし、n=−∞…+∞)
・・・式(1)
また、この相関係数算出部13は、供給されるFET信号(A)SG3及びFET信号(B)SG6に対して、高音域と低音域とでそれぞれ相関を比較する。
ここで、高音域及び低音域は、例えば、高音域として5000Hz以上、低音域として500Hz以下と設定する。
このように、相関係数算出部13は、スピーカユニット5Lに供給される音声信号SG1Lと、スピーカユニット5Lにより放出された音声信号SG1Lに基づく音声をマイク6で収録して得られた音声信号SG4と、のパワースペクトラム同士を比較するものである。
さらに具体的には、その比較を、複数の周波数領域、例えば高音域と低音域とで実行するものである。
図2において、しきい値出力部14は、記憶部を備えて予め設定された相関係数のしきい値Sを記憶すると共に、そのしきい値Sを特定できるしきい値信号STを出力する。
比較器15は、相関係数信号SKとしきい値信号STとを比較し、しきい値Sに基づき、判断条件HJでこのヘッドホン50が頭部に装着されているか否かを判断する。具体的例としては、相関係数がしきい値Sよりも大きい場合に相関有りとし、小さい場合に相関無し、として判断条件HJにあてはめる。
そして、判断した結果を、装着状態信号SJとして出力端子4outに出力する。
ここで、相関係数信号SKは、スピーカ5Lに供給される音声信号SG1Lと、スピーカユニット5Lから放出された音声をマイク6で収録した音声信号SG4とに基づくものである。
従って、ヘッドホン50が頭部に装着されている場合、マイク6は、頭部と(パッド7の形状が耳介に当接する形状の場合は耳介と)パッド7とにより形成されるほぼ閉じた空間に臨むことになる。
このため、低音域は比較的良好に相関が得られるものの、高音域はパッド7や頭部の影響を受けて相関が得にくくなる。
この傾向は、外部の騒音レベルには影響されにくい。
一方、ヘッドホン50が頭部に装着されていない場合は、外部の騒音の大小で結果が異なる。
ヘッドホン50が頭部に装着されていない場合、マイク6は、開放された空間に臨むことになる。
このため、外部の騒音が大きい場合は、その騒音の影響を受けて低音域、高音域共に相関が得られにくい。
逆に、外部の騒音が小さい場合は、その騒音の影響を受けず、さらにパッド7,や頭部の影響も受けずに、低音域及び高音域共、相関を得やすくなる。
このように、ヘッドホン50の頭部への装着/非装着の判定は、外部騒音の大小を考慮して、表1のように判別することができる。
Figure 2009207053
図3は、表1で示した判別を実行するための判断条件の一例として判断条件HJを説明するフローチャートであり、このチャートを用いて説明する。
まず、低音域の相関の有無を判定する(Step1)。
その判定結果が、低音域の相関無し(No)の場合、ヘッドホンは非装着と判断する(Step2)。
また、判定結果が、低音域の相関有り(Yes)の場合、次に高音域の相関の有無を判定する(Step3)。
その判定結果が、高音域の相関有り(Yes)の場合、ヘッドホンは非装着と判定する(Step4)。
また、判定結果が、高音域の相関無し(No)の場合、ヘッドホンは装着と判定する(Step5)。
上述したように、このヘッドホン50は、頭部へ装着されているか否かを、出力する音声信号のパワースペクトラムと、出力した音声を収録して得た収録音声信号のパワースペクトラムと、を比較し、音響的特徴からその装着/非装着を判断するものである。また、その比較を、複数の周波数領域でそれぞれ実行する。
上述した例では、判断結果を装着状態信号SJとして出力端子4outから外部へ出力するものについて説明したが、制御部16を備え、この装着状態信号SJに基づき、ヘッドホン50自体の電源を制御する構成にしてもよい。
図4は、その一例であるワイヤレスのヘッドホン51を説明するための図である。
このワイヤレスのヘッドホン51は、ヘッドホン50に対して、プラグ4に置き換えられた通信部17と、スピーカ駆動部18と、信号処理部8,電源部10,及び通信部17を制御する制御部16と、をさらに備えて構成されている。
通信部17は、外部の機器からの音声出力を有線または無線で受信し、出力信号をスピーカ駆動部18に供給する。スピーカ駆動部18は、この出力信号を増幅などして音声信号SG1L,SG1Rとしてスピーカユニット5L,5R及び信号処理部8に供給する。
このヘッドホン51は、ヘッドホン50と同様に信号処理部8から装着状態信号SJが出力され、その装着状態信号SJに基づいて制御部16が電源部10と通信部17とを制御するよう構成されている。
具体的には、制御部16は、装着状態信号SJが、このヘッドホン51が装着状態であることを示す信号の場合には、通常の動作を実行させるように各部を制御し、非装着状態であることを示す信号の場合には、例えば、電力消費をセーブし通信を停止する省電力モードあるいは主電源がOFFの待機モードとするように電源部10及び通信部17を制御する。
ヘッドホン自体の電源を制御する他の例としてノイズキャンセルタイプのヘッドホン52がある。
図5は、このヘッドホン52を説明するためのブロック図である。
このヘッドホン52は、スピーカユニット5Rにも音声収録用のマイク6Rを備え、スピーカユニット5Lのマイク6Lで収録された音声信号SG44Lと,マイク6Rとで収録された音声の音声信号SG44Rと、スピーカユニット5L,1Rに供給される信号SG1L,SG1Rとに基づいて周知の方法でノイズ成分を除去するノイズキャンセル回路19を備える。
スピーカユニット5L,5Rには、このノイズキャンセル回路19によってそれぞれのノイズ成分を除去するように信号処理された補正音声信号SG1La,SG1Raが供給される。
ここで、マイク6L,6Rで収録された音声の音声信号SG44L,SG44Rを信号処理回路8にも供給して、このヘッドホン52が頭部に装着されているか否かを検出する。
そして、ヘッドホン50で説明した装着/非装着の判断方法による判定により信号処理回路8から出力される装着状態信号SJに基づいて、制御部16はノイズキャンセル動作及びヘッドホン52全体の電源を制御する。
具体的には、制御部16は、装着状態信号SJが、このヘッドホン52が装着状態であることを示す信号の場合には、通常の動作を実行させるように各部を制御し、非装着状態であることを示す信号の場合には、例えば、電力消費をセーブすると共に、ノイズキャンセル動作を実行しない省電力モードあるいは主電源をOFFにして待機モードとするように電源部10,ノイズキャンセル回路19,及び信号処理回路8を制御する。
<ヘッドホンシステム>
次に、上述した実施例のヘッドホン50を用い、それを接続した情報再生装置60の電源制御を行うヘッドホンシステムHSについて詳述する。
図6は、このヘッドホンシステムHSを説明する図であり、ヘッドホン50から引き出されたコード3の先端のプラグ4が、情報再生装置60の出力端子部61に接続されてシステムを構成する。
情報再生装置60としては、デジタルオーディオプレーヤ,ディスク再生装置,ゲーム機,画像表示装置,携帯電話など種々の電子機器が該当する。もちろん、再生専用のものでも記録可能なものであってもよい。
図7にこの情報再生装置60の概略ブロック図を示す。
情報再生装置60は、音楽データや画像データなどの情報を記憶する記憶部66と、記憶部66に記憶された情報を読み出すと共に音量,音質,及び画質などを調整しデジタル信号で出力する信号処理部65と、信号処理部65からのデジタル出力をアナログ出力に変換するD/A変換部64と、D/A変換部64からのアナログ出力をヘッドホンで駆動させるための音声出力部63と、音声出力部63からの信号を外部に出力するための入出力端子部61と、この情報再生装置60の電源部68と、外部から情報を入力するための外部入力部67と、動作状態などを表示する表示部69と、この装置60全体を制御する制御部62と、を有して構成されている。
電源部68は、例えば二次電池であり、この電源部68からの電力供給は制御部62により制御される。
入出力端子部61は、Lチャネルの出力端子61outLと、Rチャネルの出力端子61outRと、入力端子61inとを有している。出力端子61outL,61outRにヘッドホンのプラグが接続されると、そのヘッドホンで音声を聴くことができる。
また、入力端子61inから入力された入力信号は、制御部62に供給される。
ここで、ヘッドホン50のプラグ4が入出力端子部61に接続されると、制御部62には、入力端子61inを介して、比較器15からの装着状態信号SJが供給される。
制御部62は、装着状態信号SJが、接続されたヘッドホン50が装着状態であることを示す信号の場合には、通常の動作を実行させるように各部を制御し、非装着状態であることを示す信号の場合には、例えば、電力消費をセーブする省電力モードあるいは主電源をOFFにして待機モードとするように、電源部68や信号処理部65などを制御する。
このように、ヘッドホン50とそれが接続された情報再生装置60とからなるヘッドホンシステムHSは、ヘッドホン50自体が、使用者の頭部に装着されているか否かを、換言するならば、使用状態にあるか不使用状態にあるかを判定し、その判定結果を情報再生装置60に供給する。そして、情報再生装置60に搭載された制御部62は、供給された判定結果に基づいて、情報再生装置60の電源などを制御する。
具体的には、制御部62は、ヘッドホン50が使用状態において通常の動作を行うよう電源などを制御し、使用状態から不使用状態になったときに省電力モードあるいは主電源OFFの待機モードに移行させる。これにより、電源部68が高効率で使用でき、この情報再生装置60を充電毎の使用時間を長くすることができる。
もちろん、ヘッドホン50が不使用状態から使用状態になったときには、省電力モードや待機モードから通常の動作モードに移行するように制御する。
上述した実施例で用いられるしきい値Sは、スピーカユニット5Lやマイク6,6Lの特性に応じてあらかじめ設定されるパラメータである。このパラメータが最適なしきい値となるように、パッド7や使用者の頭部形状などに応じて使用者が調整できるよう構成してもよい。
具体的には、複数の固定値をしきい値出力部に記憶させ、使用者が適宜選択できるようにする、また、可変手段により連続的に調整できるようにする、などの構成を取り得る。
また、単純に相関係数としきい値とを比較するだけではなく、周波数を複数の領域に分割してそれぞれ相関係数を求め、それらを互いに比較処理した結果としきい値とを比較してもよい。
この場合の比較処理としては平均値をとる、中央値をとるなど種々の処理が可能である。
本発明の実施例は、上述した構成及び手順に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において変形例としてもよいのは言うまでもない。
ヘッドホン50〜52は、ヘッドバンドタイプのものに限らない。いわゆるインナーイヤータイプのものであってもよい。
ヘッドホンシステムHSは、ヘッドホン50と情報再生装置60との間の通信をコード3及びプラグ4を介して行うものに限らない。両者間の信号授受を無線で実行するものでもよい。
また、実施例のヘッドホンは一対のヘッドホンユニットを有するステレオタイプのものを説明したが、一つのヘッドホンユニット有するモノラルタイプのものにも適用できる。
マイク6の配設位置は、ヘッドバンドタイプのヘッドホンにおいては、頭部への装着の際に、パッドと頭部とで囲まれた空間に臨むように設けられていればよく、スピーカユニットの近傍に限るものではない。
また、インナーイヤータイプのヘッドホンにおいては、マイクは、装着時と非装着時との収録音のパワースペクトルに差が出るように耳介側に向いて配設されているのがよい。
図8は、インナーイヤータイプのヘッドホン54の実施例を示す図である。この図においては、そのヘッドホンユニット54Aについて示している。
このヘッドホンユニット54Aは、開口部54kを有するハウジング54Bと、その開口部54kを塞ぐバッフル板54Cと、バッフル板54Cに固定されたスピーカ54Dと、同じバッフル板54Cにおけるスピーカ54Dの近傍に配設されたマイク54Eと、を有して構成されている。
また、ハウジング54Bからは、コード54Fが引き出されている。
この例において、マイク54Eは、スピーカ54Dの放音方向DH側の空間DHSの音声を収録できるように取り付けられている。
本発明のヘッドホンの実施例を示す外観斜視図である。 本発明のヘッドホンの実施例を説明するためのブロック図である。 本発明のヘッドホンの実施例の動作を説明するためのフローチャートである。 本発明のヘッドホンの他の実施例を説明するためのブロック図である。 本発明のヘッドホンの別の実施例を説明するためのブロック図である。 本発明のヘッドホンシステムの実施例を説明するための外観図である。 本発明のヘッドホンシステムの実施例における情報再生装置を説明するためのブロック図である。 本発明のヘッドホンのさらに別の実施例を説明するための部分斜視図である。
符号の説明
1L,1R ヘッドホンユニット
1H ハウジング
1Ha バッフル板
2 ヘッドバンド
3 コード
4 プラグ
4Lin,4Rin 入力端子
4out 出力端子
5L,5R スピーカユニット
6 マイク
7 パッド
8 信号処理部
9 配線基板
10 電源部
11A,11B A/D変換部(A),(B)
12A,12B FET部(A),(B)
13 相関係数算出部
14 しきい値出力部
15 比較器
16 制御部
17 通信部
18 スピーカ駆動部
19 ノイズキャンセル回路
50〜52 ヘッドホン
60 情報再生装置
61 入出力端子部
61outL,61outR 出力端子
61in 入力端子
62 制御部
63 音声出力部
64 D/A変換部
65 信号処理部
66 記憶部
67 外部入力部
68 電源部
69 表示部
HS ヘッドホンシステム
HJ 判断条件
PS 空間
S しきい値
ST しきい値信号
SK 相関係数信号
SJ 装着状態信号
SG1L,SG1R 音声信号

Claims (5)

  1. ハウジングと、
    前記ハウジングに固定されたスピーカユニットと、
    前記ハウジングにおける、前記スピーカユニットが放音する側の音声を収録可能な位置に配設されたマイクと、
    予め設定されたしきい値を記憶する記憶部と、
    前記スピーカユニットに供給される音声信号のパワースペクトルと前記マイクで収録した音声の音声信号のパワースペクトルとを比較し、その比較結果と前記記憶部に記憶されたしきい値とをさらに比較して得た比較結果に対応した信号を出力する信号処理回路と、を備えたことを特徴とするヘッドホン。
  2. 前記信号処理回路からの信号を外部に出力する出力端子を備えたことを特徴とする請求項1記載のヘッドホン。
  3. 前記信号処理回路に電源を供給する電源部と、
    前記信号処理回路からの信号に基づいて前記電源の供給を制御する制御部を備えたことを特徴とする請求項1記載のヘッドホン。
  4. 請求項2記載のヘッドホンと、このヘッドホンの前記出力端子と接続される入力端子を有する情報再生装置と、を含んで構成されるヘッドホンシステムにおいて、
    前記情報再生装置は、
    前記スピーカユニットに供給する音声信号を生成する音声出力部と、
    前記音声出力部に電源を供給する電源部と、
    当該情報再生装置を制御する制御部と、を備え、
    前記制御部は、前記入力端子から入力される前記信号処理回路からの信号に基づいて、前記電源の供給を制御することを特徴とするヘッドホンシステム。
  5. ヘッドホンが接続された情報再生装置の電源制御方法であって、
    前記ヘッドホンは、スピーカユニットとマイクと前記スピーカユニット及び前記マイクと接続された信号処理回路を備える一方、前記情報再生装置は電源及びこの電源を制御する制御部を備えており、
    前記信号処理回路が、前記スピーカユニットに供給される音声信号のパワースペクトルと前記マイクで収録された音声信号のパワースペクトルとを比較し、その比較結果に対応した信号を出力する比較ステップと、
    前記制御部が前記比較ステップで出力された信号に基づいて前記電源からの電源供給を制御する電源制御ステップと、を有することを特徴とする、ヘッドホンが接続された情報再生装置の電源制御方法。
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