JP4737784B2 - 磁気記憶装置の検査装置、磁気記憶装置およびその製造方法 - Google Patents

磁気記憶装置の検査装置、磁気記憶装置およびその製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、磁気ディスクを備えた磁気記憶装置に対する検査装置、その検査機能を内部に備えた磁気記憶装置、および、磁気記憶装置の製造方法に関する。
ハードディスクドライブ(HDD)は、コンピュータ用の記憶装置などとして広く普及している。HDDにおいて磁気ディスクの記録密度を高めるためには、磁気ディスク面からのヘッド素子の浮上量を小さくすることが重要である。近年、ヘッド素子の浮上量をより小さくするために、DFH(Dynamic Flying Height)と呼ばれる技術が注目されている。DFH技術の特徴は、磁気ヘッドに浮上量の補正機能を設けた点にある。具体的には、磁気ヘッドの磁気ギャップ付近にヒータを組み込んでおく。このヒータに電力を投入すると、ヒータが発熱し、磁気ギャップ付近が熱膨張を起こす。この熱膨張により、磁気ギャップが磁気ディスク面側に突き出し、結果的に浮上量が小さくなる。
このようなDFH機能を備えたHDDとしては、ヒータの抵抗値をモニタすることで、ヒータ抵抗の経年劣化を検出するようにしたものがあった(例えば、特許文献1参照)。
また、HDDの出荷前には、DFH機能によるヘッド素子の浮上量を最適化するための調整工程が行われる。この調整工程では、まず、ヒータに供給する電力を高めて、ヘッド素子を磁気ディスク面に接触させる。この動作はヘッド素子の“タッチダウン”と呼ばれる。そして、この状態から、ヒータへの供給電力を低下させてヘッド素子を徐々に浮上させ、所望の浮上量に達したときのヒータへの供給電力を検出して、通常動作時におけるヒータの制御量として利用する。
特開2007−294007号公報
ところで、DFH機能を備えた磁気ヘッドでは、ヒータに対して過度な電力を供給すると、ヘッド素子周辺の塑性変形が生じ、供給電力を低下させてもヘッド素子が元の位置に戻らなくなることがあった。例えば、前述の調整工程においてヘッド素子をタッチダウンさせるためには、ヒータに比較的高い電力が供給される。また、DFHによる浮上量の可変範囲を広くするためには、ヒータに供給する最大電力を高くする必要がある。しかし、このような場合にヒータに過度な電力が供給され、ヘッド素子周辺に塑性変形が生じると、ヘッド素子を正常に浮上させることができなくなり、この磁気ヘッドを使用できなくなってしまう。また、このような事態を回避するためには、ヘッド素子周辺の塑性変形を検出できることが望ましいが、HDDの製造・部品コストを上げることなく塑性変形を検出可能にする手段は考えられていなかった。
本発明はこのような点に鑑みてなされたものであり、ヒータの加熱によるヘッド素子周辺の塑性変形を低コストで検出可能な磁気記憶装置の検査装置、磁気記憶装置、および、磁気記憶装置の製造方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、磁気記憶装置の検査装置が提供される。この検査装置は、磁気記憶装置が備える磁気ヘッド内のヒータに対して電力値0以上の初期電力が供給された第1のタイミングと、前記ヒータへの供給電力が前記初期電力より高くされて、前記ヒータの熱により前記磁気ヘッド内のヘッド素子の周辺部が膨張し、前記磁気記憶装置が備える磁気ディスク側に前記ヘッド素子が突出した後、前記ヒータへの供給電力が前記初期電力に戻された第2のタイミングのそれぞれにおいて、前記磁気ディスクから前記磁気ヘッドを通じて読み出された信号のレベルに応じた検出値を前記磁気記憶装置から取得する信号レベル取得部と、前記第1のタイミングおよび前記第2のタイミングでそれぞれ取得された前記検出値の差分を基に、前記ヘッド素子の周辺部に塑性変形が発生したか否かを判定する判定部と、を有する。
ここで、信号レベル取得部は、まず、磁気ヘッド内のヒータに対して電力値0以上の初期電力が供給されたタイミングにおいて、磁気ディスクから磁気ヘッドを通じて読み出された信号のレベルに応じた検出値を磁気記憶装置から取得する。さらに、信号レベル取得部は、ヒータへの供給電力が初期電力より高くされて、ヒータの熱により磁気ヘッド内のヘッド素子の周辺部が膨張し、磁気ディスク側にヘッド素子が突出した後、ヒータへの供給電力が初期電力に戻されたタイミングにおいて、磁気ディスクから磁気ヘッドを通じて読み出された信号のレベルに応じた検出値を磁気記憶装置から再度取得する。そして、判定部は、各タイミングでそれぞれ取得された検出値の差分を基に、ヘッド素子の周辺部に塑性変形が発生したか否かを判定する。
また、上記目的を達成するために、磁気ヘッド内のヒータに対して電力値0以上の初期電力が供給された第1のタイミングと、前記ヒータへの供給電力が前記初期電力より高くされて、前記ヒータの熱により前記磁気ヘッド内のヘッド素子の周辺部が膨張し、前記ヘッド素子が磁気ディスク側に突出した後、前記ヒータへの供給電力が前記初期電力に戻された第2のタイミングのそれぞれにおいて、前記磁気ディスクから前記磁気ヘッドを通じて読み出された信号のレベルに応じた検出値を取得する信号レベル取得部と、前記第1のタイミングおよび前記第2のタイミングでそれぞれ取得された前記検出値の差分を基に、前記ヘッド素子の周辺部に塑性変形が発生したか否かを判定する判定部と、を有する磁気記憶装置が提供される。
ここで、信号レベル取得部は、まず、磁気ヘッド内のヒータに対して電力値0以上の初期電力が供給されたタイミングにおいて、磁気ディスクから磁気ヘッドを通じて読み出された信号のレベルに応じた検出値を取得する。さらに、信号レベル取得部は、ヒータへの供給電力が初期電力より高くされて、ヒータの熱により磁気ヘッド内のヘッド素子の周辺部が膨張し、磁気ディスク側にヘッド素子が突出した後、ヒータへの供給電力が初期電力に戻されたタイミングにおいて、磁気ディスクから磁気ヘッドを通じて読み出された信号のレベルに応じた検出値を再度取得する。そして、判定部は、各タイミングでそれぞれ取得された検出値の差分を基に、ヘッド素子の周辺部に塑性変形が発生したか否かを判定する。
さらに、上記目的を達成するために、上記と同様の処理を行う磁気記憶装置の製造方法が提供される。
上記の磁気記憶装置の検査装置、および、上記の磁気記憶装置では、ヒータの加熱によるヘッド素子周辺の塑性変形を、磁気記憶装置の各装置コストを高めることなく検出することができる。
以下、実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。
〔第1の実施の形態〕
図1は、第1の実施の形態に係るHDD検査システムの構成例を示す図である。
図1に示す検査装置10は、HDD20に接続して、このHDD20の検査を行う機能を備えた装置である。この検査装置10は、例えば、HDD20の製造工程においてHDD20の各種部品の組み立て工程後に使用される装置である。この場合、検査装置10は、HDD20の検査のための専用装置として実現されてもよい。あるいは、後述する第2の実施の形態のように、HDD20の内部の調整などを行う装置として実現されて、この装置にHDD20の検査機能が付加されていてもよい。また、検査装置10は、HDD20の製品出荷後の通常使用時において、このHDD20のホスト機器として動作するPC(パーソナルコンピュータ)などの情報処理装置として実現されてもよい。この場合、HDD20は検査装置10の内部に搭載されていてもよい。
HDD20は、磁気ディスク21に対する信号の書き込み、および、磁気ディスク21からの信号の読み取りを行う磁気記憶装置である。このHDD20には、いわゆるDFH機能が搭載されている。すなわち、HDD20が備える磁気ヘッド22には、ヒータ23が搭載されており、HDD20には、ヒータ23に電力を供給するヒータ制御部24が設けられている。ヒータ制御部24からヒータ23に対して電力が供給されると、ヒータ23が加熱されて磁気ヘッド22のヘッド素子の周辺部が膨張し、ヘッド素子が磁気ディスク21側に突出する。従って、ヒータ23への電力供給量を制御することで、磁気ディスク21からのヘッド素子の浮上量を微調整できるようになっている。
磁気ヘッド22では、ヒータ23に過度の電力が供給された場合に、ヘッド素子の周辺部に塑性変形を起こすことがあり得る。検査装置10は、磁気ヘッド22において、このような塑性変形が発生したか否かを検査することが可能になっている。検査装置10は、このような検査を実現するための機能として、信号レベル取得部11および判定部12を備えている。一方、HDD20は、信号レベル検出部25を備えている。
HDD20の信号レベル検出部25は、磁気ヘッド22を通じて磁気ディスク21から読み出された信号のレベルに応じた検出値を出力する。この信号レベル検出部25は、磁気ヘッド22により読み出された信号のレベル自体を検出して、その検出値を出力してもよい。あるいは、読み出された信号のレベルに応じて変化する値であって、読み出された信号のレベル変化を実質的に推定可能な値であってもよい。後者の例としては、磁気ヘッド22から読み出された信号を一定の値に保持するVGA(Variable Gain Amp)のゲインを適用可能である。この場合、磁気ヘッド22により読み出された信号のレベルが高いほど、VGAのゲインは低くなる。
なお、信号レベル検出部25は、例えば、磁気ディスク21から読み出されたサーボ信号のレベルに応じた検出値を出力する。あるいは、サーボ信号に基づいて磁気ディスク21に記録された記録データが磁気ヘッド22により読み出され、信号レベル検出部25は、このときの読み出し信号のレベルに応じた検出値を出力してもよい。
検査装置10の信号レベル取得部11は、HDD20の信号レベル検出部25から出力された検出値を取得する。ここで、信号レベル検出部25でのレベル検出は、少なくとも次の2つのタイミングで実行され、信号レベル取得部11は、これらのそれぞれのタイミングにおいて信号レベル検出部25から検出値を取得する。
第1のタイミングは、ヒータ23に対して初期電力が供給されたタイミングである。この初期電力は、ヒータ制御部24からヒータ23に対して供給される電力の初期値であり、電力値“0”あるいはそれ以上の所定の値であればよい。また、この初期電力がヒータ23に供給されたとき、ヘッド素子の周囲は膨張していない状態であってよい。第2のタイミングは、第1のタイミングから、ヒータ23への供給電力が高くされて、ヘッド素子が磁気ディスク21側に突出した状態になった後、さらにヒータ23への供給電力が初期電力に戻されたタイミングである。
ここで、第1のタイミングおよび第2のタイミングは、それぞれ、ヒータ23に対して比較的大きな電力が供給され得る動作の前後のタイミングとされることが望ましい。また、第1のタイミングおよび第2のタイミングは、それぞれこのような動作の直前および直後とされることが望ましい。
例えば、第1のタイミングと第2のタイミングとの間において、ヒータ23への供給電力が、HDD20の通常使用状態での供給電力よりも高くなるような動作が行われるようにする。このような動作の例としては、DFHキャリブレーションと呼ばれる動作がある。DFHキャリブレーションでは、まず、ヒータ23に比較的高い電力が供給されることにより、磁気ヘッド22のヘッド素子が磁気ディスク21に接触するタッチダウン動作が行われる。さらに、ヘッド素子がタッチダウンした状態から、磁気ディスク21からのヘッド素子の浮上量が目標の量となるまで、ヒータ23への供給電力が低下される。これにより、HDD20の通常使用時のヒータ23への供給電力が正しく調整される。
なお、本実施の形態では、少なくとも第1のタイミングから第2のタイミングまでの期間にヒータ23に対する供給電力を制御するヘッド突出制御部13が、検査装置10に設けられている。ヘッド突出制御部13は、ヒータ制御部24に対して制御信号を送信することにより、ヒータ制御部24からヒータ23への供給電力を制御する。ただし、このヘッド突出制御部13のようなヒータ23に対する電力供給の制御機能は、検査装置10でなく、HDD20に設けられていてもよい。
検査装置10の判定部12は、上記の第1のタイミングおよび第2のタイミングにおいて信号レベル取得部11によりそれぞれ取得された検出値の差分を基に、HDD20のヘッド素子の周辺部において塑性変形が発生したか否かを判定する。例えば、判定部12は、各タイミングで取得された検出値の差分の絶対値を所定のしきい値と比較し、差分の絶対値がしきい値を超えた場合に、塑性変形が発生したと判定する。
ヘッド素子の周辺部において塑性変形が発生した場合には、例えば、ヘッド素子と磁気ディスク21との間の距離が変化する場合がある。また、塑性変形の発生によりヘッド素子自体が劣化する場合もある。このため、ヒータ23に同一の初期電力が供給された状態であれば、ヘッド素子の周辺部において塑性変形が発生する前と後では、磁気ディスク21から読み出される信号のレベルが大きく変化する。判定部12は、このようなレベル変化を検出することにより、塑性変形の発生の有無を判定することが可能である。
このような検査装置10によれば、磁気ディスク21から読み出した信号を用いた簡単な判定処理によって、ヘッド素子周辺の塑性変形を検出することが可能になる。このため、品質が劣化したHDD20を容易に発見することができる。また、塑性変形の検出のために、検査装置10やHDD20自体の構成を大きく変える必要がないので、HDD20の製造コストを低減できる。例えば、上記の判定処理がHDD20の製品出荷前に行われた場合には、高品質なHDD20を低コストで製造できるようになる。また、出荷後のHDD20に対して上記の判定処理が行われた場合には、塑性変形によるHDD20の故障を検知できるようになる。
なお、以上の第1の実施の形態において、検査装置10の信号レベル取得部11、判定部12およびヘッド突出制御部13の各機能は、例えば、検査装置10が備えるCPU(Central Processing Unit)が所定のプログラムを実行することによって実現される。
〔第2の実施の形態〕
次に、HDDにおいてDFHキャリブレーションを行う際に、ヘッド素子周辺の塑性変形の検出も可能にした場合の例について、より具体的に説明する。
図2は、第2の実施の形態に係るHDD調整システムの構成例を示す図である。
図2に示すHDD調整システムは、複数台のHDD100_1,100_2,……に対して、DFHキャリブレーションを含む各種調整動作を実行可能なシステムである。このHDD調整システムは、調整制御装置200、HDD接続装置300およびサーバ400を備えており、これらは例えば通信ケーブルによって互いに接続されている。
調整制御装置200は、調整対象のHDD100_1,100_2,……を動作させるホスト装置として機能する。調整制御装置200は、HDD接続装置300を通じてHDD100_1,100_2,……に対して制御信号を送信することにより、HDD100_1,100_2,……での各種調整動作を制御する。また、調整動作の結果を評価する機能も備える。
HDD接続装置300には、調整対象のHDD100_1,100_2,……が接続される。HDD接続装置300は、例えば、チャンバの中にこれらのHDD100_1,100_2,……を収容する。HDD接続装置300は、調整制御装置200から出力された制御信号を、その宛先のHDDに転送し、また、その制御信号に対する応答を調整制御装置200に出力する。
サーバ400は、このHDD調整システムを統括的に制御する端末であり、例えば、調整対象のHDDの管理機能、システム全体の時刻管理機能、各種調整動作で利用されるパラメータの提供機能などを備える。
図3は、HDDのハードウェア構成例を示す図である。なお、調整対象とするHDD100_1,100_2,……はそれぞれ同じハードウェア構成を有するものとし、以下の説明では、これらを代表して“HDD100”と表記する。
図3に示すHDD100は、磁気ディスク101、磁気ヘッド102、キャリッジアーム103、ボイスコイルモータ104、スピンドルモータ105、VGA111、R/W(Read/Write)チャネル112、ハードディスク制御部113、不揮発性メモリ113a、通信I/F(Interface)114、メインCPU115、不揮発性メモリ115a、サーボ制御部116、モータ駆動部117a,117b、浮上制御部118および電力供給部119を備えている。なお、例えば、これらのハードウェアブロックのうちの複数が、1つの基板上に搭載された構成であってもよい。
磁気ディスク101は、スピンドルモータ105により回転される。磁気ヘッド102は、キャリッジアーム103により支持される。キャリッジアーム103は、ボイスコイルモータ104により移動され、これにより磁気ヘッド102が磁気ディスク101の上に位置決めされる。また、磁気ヘッド102は、磁気ディスク101の回転に伴って磁気ディスク101から浮上し、磁気ディスク101に対する信号の書き込み、および磁気ディスク101からの信号の読み取りを行う。
さらに、磁気ヘッド102にはヒータ102aが搭載されている。前述の第1の実施の形態と同様に、ヒータ102aに電力が供給されると、ヒータ102aが加熱されて、磁気ヘッド102のヘッド素子の周辺部が膨張する。これにより、ヘッド素子が磁気ディスク101側に突出し、磁気ヘッド102の浮上量が微調整される。
VGA111は、R/Wチャネル112から出力されるゲイン制御信号に応じて、磁気ヘッド102により磁気ディスク101から読み出された信号のレベルを調整して、R/Wチャネル112に出力する。
R/Wチャネル112は、磁気ヘッド102によって磁気ディスク101から読み取られた信号をVGA111を通じて受信し、この信号を復調して再生データにし、誤り訂正を行った後、その再生データをハードディスク制御部113に出力する。また、このような再生動作の際には、R/Wチャネル112は、VGA111からの出力信号のレベルに応じて、VGA111にゲイン制御信号を出力し、VGA111からの出力信号を一定に保持するように制御する。また、R/Wチャネル112は、ハードディスク制御部113から受信した記録データを変調して記録データ信号を生成し、VGA111を介して磁気ヘッド102に出力する。
ハードディスク制御部113は、通信I/F114を通じて、外部装置から、磁気ディスク101に記録するための記録データの供給を受け、エラー訂正コードを付与してR/Wチャネル112に出力する。また、磁気ディスク101から読み取られた再生データをR/Wチャネル112から受信し、通信I/F114を通じて外部装置へ出力する。さらに、ハードディスク制御部113は、外部装置から通信I/F114を通じて受信された制御コマンドをメインCPU115に受け渡す機能、および、この制御コマンドに対する応答情報をメインCPU115から受け付けて、通信I/F114を通じて外部装置に送信させる機能も備えている。
通信I/F114は、図示しないコネクタを介して外部装置と接続し、外部装置との間でデータの送受信を行う。本実施の形態では、HDD接続装置300と接続し、このHDD接続装置300を介して調整制御装置200およびサーバ400との間でデータを送受信することが可能になっている。
メインCPU115は、HDD100全体を統括的に制御する。そして、通信I/F114およびハードディスク制御部113を通じて外部装置から制御コマンドを受信すると、不揮発性メモリ115aから制御コマンドに応じたファームウェアを読み出して実行する。このファームウェアの実行により、HDD100内の各部の動作を制御する。
不揮発性メモリ115aには、メインCPU115により実行されるファームウェアや、各種のデータが記憶される。この不揮発性メモリ115aとしては、例えばフラッシュメモリを利用することができる。また、不揮発性メモリ115aは、メインCPU115の内部に搭載されていてもよい。
サーボ制御部116は、メインCPU115の制御の下で、モータ駆動部117a,117bに対して制御信号を出力し、キャリッジアーム103の移動やスピンドルモータ105の回転のための指示を与える。モータ駆動部117a,117bは、サーボ制御部116からの指示に従って、ボイスコイルモータ104およびスピンドルモータ105をそれぞれ駆動する。
浮上制御部118は、メインCPU115の制御の下で、電力供給部119に対して制御信号を出力し、ヒータ102aへの供給電力を制御する。磁気ディスク101の回転に応じて磁気ヘッド102が磁気ディスク101から浮上すると、浮上制御部118は、メインCPU115から制御値を受信して、電力供給部119に出力する。なお、この制御値は、後述するDFHキャリブレーションにより不揮発性メモリ115aに記憶されたものである。電力供給部119は、浮上制御部118からの制御値に応じた電力をヒータ102aに供給する。これにより、磁気ヘッドの浮上量が目標の位置に微調整されて、磁気ディスク101への信号の書き込み、および、磁気ディスク101からの信号の読み取りが実行される。
図4は、磁気ヘッドのヘッド素子周辺の断面図である。なお、図4中の左図は、磁気ヘッドが突出していない状態を示し、右図は、ヒータ102aの加熱により磁気ヘッドが突出した状態を示している。
磁気ヘッド102は、ヘッド素子部102bと、このヘッド素子部102bを支持するスライダ102cとを備えている。スライダ102cは、例えばアルチック(AlTic)基板として形成され、ヘッド素子部102bは、このスライダ102cに対して薄膜形成プロセスを用いて形成される。
ヘッド素子部102bは、前述したヒータ102aと、磁気ディスク101から信号を読み取るためのリード素子102dと、磁気ディスク101に信号を書き込むためのライト素子102eとを備えている。リード素子102dは、例えば、磁気抵抗効果型の素子であり、磁気シールド層102fに挟まれている。ライト素子102eは、例えば、コイル102gを流れる電流により磁界を発生し、磁気データを磁気ディスク101に書き込むインダクティブ素子である。ライト素子102eには、磁気シールド層102h,102iが形成されている。また、ヒータ102aは、銅などにより形成され、本実施の形態では、コイル102gと磁気シールド層102hとの間に形成されている。そして、ヘッド素子部102bの残りの空間は、アルミナなどの絶縁層によって覆われている。
図4の右側に示すように、電力供給部119から電力が供給されることによりヒータ102aが加熱すると、ヘッド素子部102bが膨張する。これにより、ヘッド素子、すなわちリード素子102dおよびライト素子102eが、磁気ディスク101の方向に突出する。その結果、磁気ディスク101からのヘッド素子の浮上量が微調整される。
図5は、調整制御装置のハードウェア構成例を示す図である。
調整制御装置200は、例えば、図5に示すようなコンピュータとして実現することができる。この場合、調整制御装置200は、CPU201、RAM202、HDD203、グラフィック処理部204、入力I/F205および通信I/F206を備えており、これらの各部はバス207によって相互に接続されている。
CPU201は、HDD202に記憶された各種プログラムを実行することにより、この調整制御装置200全体を統括的に制御する。RAM202は、CPU201に実行させるプログラムの少なくとも一部や、このプログラムによる処理に必要な各種データを一時的に記憶する。HDD203は、CPU201により実行されるプログラムやその実行に必要な各種のデータなどを記憶する。
グラフィック処理部204には、モニタ204aが接続されている。このグラフィック処理部204は、CPU201からの命令に従って、モニタ204aの画面上に画像を表示させる。入力I/F205には、キーボード205aやマウス205bが接続されている。この入力I/F205は、キーボード205aやマウス205bからの信号を、バス207を介してCPU201に送信する。通信I/F206は、図示しないコネクタを介して外部装置と接続し、外部装置との間でデータの送受信を行う。
次に、図6は、HDDの製造工程を概略的にフローチャートである。
本実施の形態のHDD調整システムには、HDD組み立て工程(ステップS11)において各種部品を用いて組み立てられた状態のHDD100が投入される。HDD調整システムでは、調整制御装置200から調整対象のHDD100に対して順次制御コマンドが出力されることにより、HDD100の調整工程が実行される。この調整動作には、サーボ系調整工程(ステップS13)と、DFH調整工程(ステップS12,S14に対応)とが含まれる。
サーボ系調整工程(ステップS13)では、HDD100におけるサーボ制御系の調整が行われる。例えば、磁気ヘッド102のシーク調整、VGA111におけるゲイン調整などが行われる。磁気ヘッド102のシーク調整では、磁気ヘッド102が目標とする位置に正しく位置決めされるように、モータ駆動部117aに入力される制御信号とボイスコイルモータ104へ出力される駆動信号とを合わせる処理が行われる。また、VGA111におけるゲイン調整では、磁気ディスク101から磁気ヘッド102にサーボ信号や記録データの読み出しを実行させる。そして、VGA111からの出力信号レベルが一定に調整されるように、R/Wチャネル112からVGA111へのゲイン制御信号と、VGA111において入力信号に印加されるゲインとを合わせる処理が行われる。
DFH調整工程では、主として、ヘッド素子の浮上量を調整するためのヒータ102aに対する制御値を決定するDFHキャリブレーションが実行される。このDFH調整工程は、サーボ系調整工程の実行前と実行後に、それぞれ仮DFH調整工程(ステップS12)および本DFH調整工程(ステップS14)として行われる。
仮DFH調整工程(ステップS12)では、サーボ系調整工程(ステップS13)ができるだけ高精度に実行されるように、ヘッド素子の浮上量調整のための制御値が粗い精度で決定される。一方、本DFH調整工程(ステップS14)では、HDD100の実際の使用時において用いられる制御値がより正確に決定される。例えば、仮DFH調整工程では、磁気ディスク101からのヘッド素子の浮上量が5nmとなるように調整されるのに対し、本DFH調整工程では、浮上量が3.8nmとなるように調整される。そして、本実施の形態では、仮DFH調整工程と本DFH調整工程の両方において、DFHキャリブレーションだけでなく、磁気ヘッド102の塑性変形の検出処理も実行される。
図7は、HDDに対する各種調整動作を実行するための機能を示すブロック図である。
調整制御装置200は、上記の各種調整動作を実行するための機能として、工程制御部210、DFH調整制御部220およびサーボ調整制御部230を備えている。なお、これらの機能は、例えば、調整制御装置200のCPU201が所定のプログラムを実行することによって実現される。
工程制御部210は、DFH調整制御部220およびサーボ調整制御部230により実行される各種調整動作の実行順を制御する機能である。DFH調整制御部220は、DFH調整工程(図6のステップS12,S14に対応)を実行するための機能である。サーボ調整制御部230は、サーボ系調整工程(図6のステップS13に対応)を実行するための機能である。DFH調整制御部220およびサーボ調整制御部230は、それぞれ、HDD100に対して制御コマンドを送信することで、HDD100に所定の動作を実行させることで、各種調整動作を制御する。HDD100では、調整制御装置200からの制御コマンドをメインCPU115が解釈し、例えば浮上制御部118やサーボ制御部116などに対して、制御コマンドに応じた動作を実行させる。
DFH調整制御部220は、DFHキャリブレーション制御部221、VGAゲイン取得部222および変形判定部223を備えている。
DFHキャリブレーション制御部221は、HDD100に対して制御コマンドを送信することで、サーボ制御部116にボイスコイルモータ104やスピンドルモータ105を動作させる。これにより、DFH調整工程において必要な磁気ディスク101の回転や磁気ヘッド102による信号の読み取りなどの動作が、HDD100において実行される。
VGAゲイン取得部222は、HDD100に対して制御コマンドを送信することで、HDD100のR/Wチャネル112から、VGA111のゲインの値を通信I/F114を通じて送信させて、これを取得する。後述するように、VGAゲイン取得部222でのゲインの取得動作は、VGAキャリブレーションの実行の前後において行われる他、DFHキャリブレーションの実行中にも行われる。また、VGAゲイン取得部222は、ヘッド素子周辺における塑性変形の有無の判定に必要な演算処理も実行する。
変形判定部223は、VGAゲイン取得部222から、VGAキャリブレーションの実行前後において取得されたゲインの値を受け取り、それらの値を基に、ヘッド素子周辺における塑性変形の有無を判定する。
図8は、DFH調整工程の全体の処理手順を示すフローチャートである。なお、図8に示す処理手順は、基本的に、図6のステップS12,S14の両方で共通に適用されるものである。ただし、この工程の実行の際には、各ステップにおいて異なるパラメータが用いられてもよい。
[ステップS21]DFHキャリブレーションの前処理としてのVGAゲイン測定処理が実行される。この処理では、まず、DFHキャリブレーション制御部221は、HDD100に対して、ヒータ102aへの供給電力を初期値に設定するとともに、磁気ディスク101から信号を読み取るように要求する。ヒータ供給電力の初期値は、基本的に、磁気ヘッド102の膨張が発生しないような値とされる。一方、読み取りを要求する信号としては、例えば、サーボ信号、記録データなどを適用可能である。また、この処理では、信号の読み取り位置として、シリンダ数Cyl1が指定される。なお、シリンダ数Cyl1の初期値は、例えば、磁気ディスク101の外周側に位置する所定のシリンダを示す値とされる。
HDD100では、磁気ディスク101内のシリンダ数Cyl1に対応する位置からの信号が読み取られ、その読み取り信号に対してVGA111においてゲインが印加される。VGAゲイン取得部222は、VGA111におけるゲインの値を、HDD100から取得する。
[ステップS22]DFHキャリブレーション制御部221は、ステップS21でのVGAゲイン測定処理が成功したか否かを判定する。例えば、信号読み取りの要求から一定時間以内にゲインを取得できなかった場合に、測定が失敗したと判定される。測定が成功した場合には、ステップS25の処理が実行され、測定が失敗した場合には、ステップS23の処理が実行される。
[ステップS23]DFHキャリブレーション制御部221は、ステップS21のVGAゲイン測定処理のリトライ回数Ret1に“1”を加算するとともに、シリンダ数Cyl1に一定値(ここでは“10”とする)を加算する。なお、リトライ回数Ret1の初期値は“0”である。
[ステップS24]DFHキャリブレーション制御部221は、加算後のリトライ回数Ret1がN1(ただし、N1は1以上の整数)を超えたか否かを判定する。リトライ回数Ret1がN1を超えた場合には、ステップS37の処理が実行される。一方、リトライ回数Ret1がN1以下であった場合には、ステップS23での加算後のリトライ回数Ret1を用いて、ステップS21の処理が再度実行される。
[ステップS25]DFHキャリブレーションが実行される。この処理では、DFHキャリブレーション制御部221は、HDD100に対して、磁気ディスク101が回転し、磁気ヘッド102が磁気ディスク101から浮上した状態で、ヒータ102aへの供給電力を上昇させる。さらに、磁気ヘッド102を磁気ディスク101にタッチダウンさせた後、ヘッド素子の浮上量が目標の量に達するまで、ヒータ102aへの供給電力を低下させる。そして、ヘッド素子の浮上量が目標の量となったときのヒータ102aへの供給電力に対応する制御値を、HDD100内部に記憶させる。
なお、ヘッド素子の目標浮上量は、仮DFH調整工程(図6のステップS12)においてステップS25の処理が実行される場合より、本DFH調整工程(図6のステップS14)においてステップS25の処理が実行される場合の方が、小さい値に設定される。
ここで、図9は、DFHキャリブレーションの処理手順を示すフローチャートである。
[ステップS51]DFHキャリブレーション制御部221は、HDD100に対して、ヒータ102aへの供給電力を、初期値から徐々に上昇させるように要求する。HDD100のメインCPU115は、この要求に応じて、浮上制御部118を制御し、ヒータ102aへの供給電力を上昇させる。
[ステップS52]DFHキャリブレーション制御部221は、HDD100に対して、磁気ディスク101からの信号読み取りを要求するとともに、VGA111のゲインの送信を要求する。読み取りを要求する信号としては、例えば、サーボ信号、記録データなどである。また、この処理では、信号の読み取り位置として、シリンダ数Cyl2が指定される。なお、シリンダ数Cyl2の初期値は、例えば、磁気ディスク101の外周側に位置する所定のシリンダを示す値とされる。
HDD100のメインCPU115は、信号読み取りの要求に応じてサーボ制御部116を制御し、磁気ヘッド102をシリンダ数Cyl2に対応する位置に位置決めさせる。これにより、磁気ヘッド102を通じて信号が読み取られ、R/Wチャネル112は、磁気ヘッド102からVGA111に入力された信号のレベルに応じて、VGA111のゲインを制御する。これとともに、VGA111のゲインはメインCPU115に対しても通知され、メインCPU115は、通知されたゲインを、ハードディスク制御部113および通信I/F114を介して調整制御装置200に転送する。調整制御装置200において、VGAゲイン取得部222は、転送されたゲインを取得して、DFHキャリブレーション制御部221に通知する。
[ステップS53]DFHキャリブレーション制御部221は、VGAゲイン取得部222において取得されたゲインに基づき、磁気ヘッド102が磁気ディスク101に対してタッチダウンしたか否かを判定する。通常、ヒータ102aへの供給電力が上昇すると、ヘッド素子が突出して磁気ディスク101に近づくことから、読み取られる信号のレベルが上昇し、VGA111のゲインが低下する。DFHキャリブレーション制御部221は、ゲインが最小になったタイミングを検出し、このタイミングでタッチダウンが行われたと判定する。
磁気ヘッド102がタッチダウンした場合には、ステップS54の処理が実行される。一方、磁気ヘッド102がタッチダウンしていない場合には、ステップS51の処理が再度実行され、ヒータ102aへの供給電力がさらに上昇する。
[ステップS54]DFHキャリブレーション制御部221は、磁気ディスク101からのヘッド素子の浮上量が目標の量となるときの、VGA111の目標ゲイン量を決定する。なお、この目標ゲイン量の決定処理については、後の図10においてあらためて説明する。
[ステップS55]DFHキャリブレーション制御部221は、HDD100に対して、ヒータ102aへの供給電力を低下させるように要求する。
[ステップS56]DFHキャリブレーション制御部221は、ステップS52と同様の手順で、HDD100に対して、磁気ディスク101からの信号読み取りを要求するとともに、VGA111のゲインの送信を要求する。HDD100からは、この要求に応じてゲインが送信され、DFHキャリブレーション制御部221は、VGAゲイン取得部222を介してゲインを取得する。
[ステップS57]DFHキャリブレーション制御部221は、ステップS56で取得したゲインが、ステップS54で算出した目標ゲインに到達したか否かを判定する。目標ゲインに到達した場合には、ステップS58の処理が実行される。一方、目標ゲインに到達していない場合には、ステップS55の処理が再度実行され、ヒータ102aへの供給電力がさらに低下される。
[ステップS58]DFHキャリブレーション制御部221は、ヒータ102aへの供給電力を制御するための現在の電力制御値を記録するように要求する。HDD100のメインCPU115は、この要求に応じて、浮上制御部118から電力供給部119に対する現在の電力制御値を、不揮発性メモリ115aに記録する。なお、この電力制御値は、その後に磁気ディスク101からの信号読み取りや磁気ディスク101への信号書き込みが行われる際に、浮上制御部118に対して出力され、電力供給部119に出力される。
図10は、ヒータへの供給電力とVGAのゲインとの関係を示すグラフの例である。
図10において、ヒータ102aへの供給電力が電力値Ptchであるとき、磁気ヘッド102が磁気ディスク101に対してタッチダウンしている。このときのVGA111のゲインは、最小値Gminをとる。DFHキャリブレーションでは、この状態から、ヘッド素子の浮上量が目標の量になるまで、ヒータ102aへの供給電力が徐々に低下される。ここで、ヘッド素子の浮上に応じてVGA111のゲインが高くなる特性を利用すると、ゲインが目標値Gtgtまで上昇したときに、ヘッド素子の浮上量が目標の量になったと判定することができる。
図9のステップS54の処理では、例えば、タッチダウン時のVGA111のゲインと、そのゲインに対応するゲイン目標値との対応テーブルが用意される。そして、タッチダウン時に検出されたゲイン(上記の最小値Gmin)に対応するゲイン目標値が、対応テーブルから読み出される。
ゲインの目標値Gtgtが決定されると、ヒータ102aへの供給電力が徐々に低下される。図10に示すように、ヒータ102aへの供給電力が低下すると、磁気ディスク101から読み取られる信号のレベルは徐々に低下し、VGA111のゲインは徐々に上昇する。そして、VGA111のゲインが目標値Gtgtに達したとき、ヘッド素子の浮上量が目標の量となる。メインCPU115は、調整制御装置200からの要求に応じて、この時点でのヒータ102aに対する供給電力Ptgtを発生させるために電力供給部119に出力している電力制御値を、不揮発性メモリ118aに記録する。
以下、図8に戻って説明する。
[ステップS26]DFHキャリブレーション制御部221は、ステップS25でのDFHキャリブレーションが正常に完了したか否かを判定する。ここでは、例えば、DFHキャリブレーションの処理中において、HDD100からVGA111のゲインを取得できなかった場合に、DFHキャリブレーションが完了しなかったと判定される。
[ステップS27]DFHキャリブレーション制御部221は、ステップS25のDFHキャリブレーションのリトライ回数Ret2に“1”を加算するとともに、シリンダ数Cyl2に一定値(ここでは“10”とする)を加算する。なお、リトライ回数Ret2の初期値は“0”である。
[ステップS28]DFHキャリブレーション制御部221は、加算後のリトライ回数Ret2がN2(ただし、N2は1以上の整数)を超えたか否かを判定する。リトライ回数Ret2がN2を超えた場合には、ステップS37の処理が実行される。一方、リトライ回数Ret2がN2以下であった場合には、ステップS27での加算後のリトライ回数Ret2を用いて、ステップS25の処理が再度実行される。
[ステップS29]DFHキャリブレーションの後処理としてのVGAゲイン測定処理が実行される。この処理は、基本的にステップS21の処理と同様である。すなわち、ヒータ102aへの供給電力が初期値に設定されるとともに、ステップS21の場合と同じ種類の信号が磁気ディスク101から読み取られる。そして、読み取られた信号のレベルに応じたVGA111のゲインが、VGAゲイン取得部222に供給される。なお、信号の読み取り位置としては、シリンダ数Cyl3が指定される。シリンダ数Cyl3の初期値は、例えば、磁気ディスク101の外周側に位置する所定のシリンダを示す値とされる。
[ステップS30]DFHキャリブレーション制御部221は、ステップS29でのVGAゲイン測定処理が成功したか否かを判定する。例えば、ステップS22の場合と同様に、信号読み取りの要求から一定時間以内にゲインを取得できなかった場合に、測定が失敗したと判定される。測定が成功した場合には、ステップS33の処理が実行され、測定が失敗した場合には、ステップS31の処理が実行される。
[ステップS31]DFHキャリブレーション制御部221は、ステップS29のVGAゲイン測定処理のリトライ回数Ret3に“1”を加算するとともに、シリンダ数Cyl3に一定値(ここでは“10”とする)を加算する。なお、リトライ回数Ret3の初期値は“0”である。
[ステップS32]DFHキャリブレーション制御部221は、加算後のリトライ回数Ret3がN3(ただし、N3は1以上の整数)を超えたか否かを判定する。リトライ回数Ret3がN3を超えた場合には、ステップS37の処理が実行される。一方、リトライ回数Ret3がN3以下であった場合には、ステップS31での加算後のリトライ回数Ret3を用いて、ステップS29の処理が再度実行される。
[ステップS33]変形判定部223は、ステップS21,S29においてそれぞれVGAゲイン取得部222が取得したゲインの差分絶対値Gdifを算出する。
[ステップS34]変形判定部223は、算出された差分絶対値Gdifと、所定のゲインしきい値Gth(ただし、Gth>0)とを比較する。差分絶対値Gdifがゲインしきい値Gth以下である場合には、ステップS35が実行される。一方、差分絶対値Gdifがゲインしきい値Gthを超えていた場合には、ステップS36の処理が実行される。
[ステップS35]変形判定部223は、DFH調整処理が正常に終了したと判定して、この旨を工程制御部210に通知する。
[ステップS36]変形判定部223は、磁気ヘッド102において熱による塑性変形が発生したと判定して、DFH調整処理を強制的に終了するとともに、塑性変形が発生したことを工程制御部210に通知する。
[ステップS37]DFHキャリブレーション制御部221は、DFH調整処理が正常に実行されなかったと判定して、DFH調整処理を強制的に終了するとともに、異常終了したことを工程制御部210に通知する。
なお、例えば、調整対象のHDDが複数の磁気ヘッドを備える場合、上記のDFH調整工程は磁気ヘッドごとに行われる。このような場合、上記のステップS36,S37では、例えば、調整の対象とした磁気ヘッドを使用させないようにHDDに設定するようにしてもよい。
以上の図8の処理では、DFHキャリブレーションの前後におけるVGA111のゲインの差分を基に、磁気ヘッド102の塑性変形の有無を簡単に判定することができる。特に、DFHキャリブレーションの直前および直後にVGA111のゲインを取得することにより、信号読み取り動作などのパラメータの変化や、環境の変化による影響を受けずに、ゲインの違いを正確に判別することが可能になる。また、VGA111のゲインを取得するために磁気ディスク101から読み取る信号としては、サーボ信号や記録データなど、既存の信号を利用することができる。
ここで、次の表1に、磁気ヘッド102に塑性変形が発生した際の、ヘッド素子の浮上量、および、VGA111のゲインの測定値の例を示す。
Figure 0004737784
上記の表1において、Sgainは、サーボ信号を読み取ったときのVGA111のゲインであり、Dgainは、記録データを読み取ったときのVGA111のゲインである。また、“DFHキャリブレーション前”“DFHキャリブレーション後”は、それぞれ図8のステップS21,S29のタイミングに対応する。ただし、測定時の温度はすべて同じ25℃となっている。
上記の表1に示すように、DFHキャリブレーションの実行により磁気ヘッド102に塑性変形が発生すると、ヘッド素子周辺が元の大きさまで収縮しなくなり、磁気ディスク101からのヘッド素子の浮上量が大きくなる。このとき、サーボ信号読み取り時のゲインSgain、記録データ読み取り時のゲインDgainの両方とも、DFHキャリブレーションの実行前の値と比較して明らかに異なる値となっている。
また、図11は、HDDが複数の磁気ヘッドを備える場合のVGAのゲインの測定結果を示すグラフである。
図11では、調整対象のHDDがHead0〜Head7の8個の磁気ヘッドを備えていた場合に、これらの各磁気ヘッドによりサーボ信号を読み取ったときのゲインSgainの測定値を示している。また、グラフGRP1は、DFHキャリブレーションの直前においてゲインSgainを測定して得られたものであり、グラフGRP2は、DFHキャリブレーションの直後においてゲインSgainを測定して得られたものである。なお、図11の横軸は、HDDにおける信号読み取り対象のゾーンを示している。
この図11において、8個の磁気ヘッドのうちHead2で示される磁気ヘッドのみが、DFHキャリブレーションの実行により塑性変形を起こしている。このとき、グラフGRP1とグラフGRP2とを比較すると、塑性変形が発生していない磁気ヘッドに対応するゲインSgainは、DFHキャリブレーションの前後でほとんど変化していない。これに対して、塑性変形が発生した磁気ヘッドに対応するゲインSgainは、DFHキャリブレーションの前後で大きく異なっていることがわかる。
上記の表1や図11に示したように、加熱によって磁気ヘッド102に塑性変形が発生した場合、その発生の前後でVGA111のゲインに明らかな差が生じる。従って、この差分を利用することで、塑性変形の発生を確実に検出することができる。また、このような検出方法により、塑性変形の検出のためにHDDの構成を大きく変化させる必要がなくなり、HDDの製造コストが抑制される。
なお、磁気ヘッド102に塑性変形が発生した場合、その磁気ヘッド102により信号を読み取ったときのVGA111のゲインは、塑性変形の前と比較して低くなる場合も、あるいは高くなる場合もある。例えば、塑性変形が生じたもののヘッド素子の劣化は生じなかった場合には、塑性変形によりヘッド素子の浮上量が小さくなることから、VGA111のゲインは低くなる。しかし、塑性変形によってヘッド素子が劣化した場合には、磁気ディスク101からの信号読み取りが正常にできなくなるため、読み取られた信号のレベルが低下して、VGA111のゲインは高くなる。上記の表1および図11は、後者の場合の測定結果を示している。
このため、DFHキャリブレーションの前後に測定されたVGA111のゲインの差分を基に、塑性変形の発生の有無を判定する場合には、差分値がプラスの上限しきい値とマイナスの下限しきい値との間に含まれるか否かを判定することが望ましい。ただし、図8のステップS33のように、各ゲインの差分絶対値Gdifを算出することで、ステップS34のように、比較対象として1つのしきい値Gthを用いて、塑性変形の発生の有無を判定することもできる。
また、上記の図8の処理では、VGA111のゲインを測定する際に、磁気ディスク101から読み出した信号に基づくゲインが取得できなかった場合には、所定回数だけリトライするようにしている。さらに、ゲイン測定をリトライする際には、シリンダ数Cyl1〜Cyl3を変化させて、信号の読み取り位置を変化させるようにしている。
HDD100の磁気ディスク101では、例えば、その表面にゴミなどが一時的に付着している場合がある。このような場合、信号を読み出すシリンダを変えることで、信号を正常に読み出し、VGA111のゲインを取得できることがある。従って、このようなリトライ動作を実行することにより、VGA111のゲインをより確実に測定できるようになる。なお、このようなリトライ動作により、ステップS21,S29のそれぞれにおいて、互いに異なるシリンダから読み出された信号に基づくゲインが測定されることがあるが、その場合でも特に問題はない。
次に、図12は、VGAゲイン測定処理におけるより具体的な処理手順を示すフローチャートである。なお、この図12の処理手順は、基本的に、図8のステップS21,S29の両方で適用可能である。
[ステップS71]DFHキャリブレーション制御部221は、HDD100に対して、ヒータ102aへの供給電力を初期値に設定するように要求する。
[ステップS72]DFHキャリブレーション制御部221は、HDD100に対して、磁気ディスク101からの信号の読み取りを要求する。そして、VGAゲイン取得部222は、HDD100から、信号が読み取られた際のVGA111のゲインを取得する。
ここで、DFHキャリブレーション制御部221からHDD100に対しては、信号の読み取りを要求するパラメータとして、測定周回数Cntと、分割数Divとが指定される。測定周回数Cntは、指定したシリンダから信号を読み取る回数を示す。分割数Divは、指定したシリンダの1周を複数の領域に分割した個数を示す。
HDD100では、分割数Divの分だけシリンダを分割した領域のそれぞれから信号が読み出され、各領域での信号読み出しのたびに、VGA111のゲインが調整制御装置200に送信される。さらに、このような動作が、測定周回数Cntの分だけ繰り返される。従って、VGAゲイン取得部222は、“Div×Cnt”の数だけのゲインをHDD100から取得する。
[ステップS73]VGAゲイン取得部222は、ステップS72で取得したゲインの平均値を算出し、RAM202などに一時的に記録する。このとき記録されたゲイン値が、図8のステップS33において利用されることになる。
ここで、図13は、信号読み取り要求時のパラメータが異なる場合のゲイン測定結果の例を示すグラフである。
図13のグラフは、Head0,Head1の2つの磁気ヘッドにより磁気ディスクから信号を読み取った場合に、上記のステップS73で算出されたゲインの平均値を示したものである。この例では、Head0に対応する磁気ヘッドと比較して、Head1に対応する磁気ヘッドの方が特性が悪く、読み取った信号のレベルが低くなっている。また、図中のCase1〜Case4は、それぞれ前述の測定周回数Cntおよび分割数Divの組み合わせが異なっている場合の測定結果を示している。
この図13によれば、測定周回数Cntおよび分割数Divの値を大きくするほど、それぞれの磁気ヘッドによる読み取り信号に基づくゲインの差が小さくなっている。このことは、シリンダを分割した各領域から信号を読み取るたびに測定されるゲインのばらつきが、測定周回数Cntおよび分割数Divを大きくすることで均一化されることを示している。従って、図12のステップS72において、測定周回数Cntおよび分割数Divを大きくすることで、ゲインの測定精度が向上し、結果的に磁気ヘッド102の塑性変形の検出精度が高くなる。
なお、以上の第2の実施の形態では、図8のステップS25に対応するDFHキャリブレーションの制御機能を、調整制御装置200のDFH調整制御部220が備えるものとした。しかし、この制御機能をHDD100自身が備えるようにしてもよい。この場合、HDD100では、例えば、メインCPU115が所定のファームウェアを実行することにより、HDD100の内部でDFHキャリブレーションが自動的に実行される。また、調整制御装置200は、DFHキャリブレーションの直前および直後において、ヒータ102aへの供給電力を初期電力として信号を読み取った場合のVGA111のゲインをHDD100から受信する。そして、受信した各ゲインを基に、変形判定部223での判定処理が行われる。なお、VGA111のゲインを受信するための信号読み取りの動作は、調整制御装置200からの要求に応じてHDD100で実行されてもよい。
〔第3の実施の形態〕
上記の第2の実施の形態では、HDDの外部に接続された調整制御装置からの制御により、HDDでの各種調整動作が実行されていた。これに対して、以下で説明する第3の実施の形態では、上記の調整制御装置が備える調整動作の制御機能を、HDD自体が備えるものとする。
図14は、第3の実施の形態に係るHDDの機能を示すブロック図である。なお、本実施の形態のHDDは、図3に示した第2の実施の形態のHDDと同様のハードウェア構成を有する。従って、図14では、図3に対応する構成要素については同じ符号を付して示している。
図14に示すHDD100aは、図6に示した調整工程を実行するための制御機能として、工程制御部150、DFH調整制御部160およびサーボ調整制御部170を備えている。また、DFH調整制御部160は、DFHキャリブレーション制御部161、VGAゲイン取得部162および変形判定部163を備えている。これらの各機能は、例えば、メインCPU115が、不揮発性メモリ115aに記憶されたファームウェアを実行することにより実現される。
このHDD100aが備える工程制御部150、DFH調整制御部160およびサーボ調整制御部170は、基本的に、図7に示した調整制御装置200が備える工程制御部210、DFH調整制御部220およびサーボ調整制御部230とそれぞれ同じ処理を実行する。また、DFH調整制御部160が備えるDFHキャリブレーション制御部161、VGAゲイン取得部162および変形判定部163も、基本的に、図7に示した調整制御装置200が備えるDFHキャリブレーション制御部221、VGAゲイン取得部222および変形判定部223とそれぞれ同じ処理を実行する。ただし、図7の場合と異なる点は、DFH調整制御部160およびサーボ調整制御部170が、HDD100a内の各部、例えば、R/Wチャネル112、浮上制御部118、サーボ制御部116などを、直接的に制御する点である。
HDD100aでは、上記の各制御機能により、第2の実施の形態の調整制御装置200により実行されるものと同様な調整工程、すなわち、仮DFH調整工程(図6のステップS12に対応)、サーボ系調整工程(ステップS13に対応)および本DFH調整工程(ステップS14に対応)が実行される。これにより、HDD100aの内部構成を大きく変えることなく、磁気ヘッド102の塑性変形の有無を確実に判定することができる。
なお、図14に示した機能のうち、例えば、工程制御部150による調整工程の実行順の制御機能は、HDD100aの外部に接続された調整制御装置(例えば、ホスト装置)が備えていてもよい。この場合、例えば、上記の仮DFH調整工程、サーボ系調整工程および本DFH調整工程のそれぞれの実行が、調整制御装置からHDD100aのメインCPU115に対して要求される。また、それぞれの工程自体は、HDD100aの内部の処理によって実現される。そして、工程が完了すると、調整制御装置に対して完了通知が送信され、完了通知を受信した調整制御装置は、次の工程の実行をHDD100aに対して要求する。
以上の各実施の形態に関し、さらに以下の付記を開示する。
(付記1) 磁気記憶装置が備える磁気ヘッド内のヒータに対して電力値0以上の初期電力が供給された第1のタイミングと、前記ヒータへの供給電力が前記初期電力より高くされて、前記ヒータの熱により前記磁気ヘッド内のヘッド素子の周辺部が膨張し、前記磁気記憶装置が備える磁気ディスク側に前記ヘッド素子が突出した後、前記ヒータへの供給電力が前記初期電力に戻された第2のタイミングのそれぞれにおいて、前記磁気ディスクから前記磁気ヘッドを通じて読み出された信号のレベルに応じた検出値を前記磁気記憶装置から取得する信号レベル取得部と、
前記第1のタイミングおよび前記第2のタイミングでそれぞれ取得された前記検出値の差分を基に、前記ヘッド素子の周辺部に塑性変形が発生したか否かを判定する判定部と、
を有することを特徴とする磁気記憶装置の検査装置。
(付記2) 前記ヒータへの供給電力を前記初期電力より高くして、前記ヘッド素子を前記磁気ディスク面に接触させるヘッド接触動作を実行するように前記磁気記憶装置に要求するヘッド突出制御部をさらに有し、
前記信号レベル取得部は、前記第1のタイミングとして、前記ヘッド接触動作の開始前に前記ヒータに対して前記初期電力が供給されたタイミングに、前記検出値を前記磁気記憶装置から取得し、前記第2のタイミングとして、前記ヘッド接触動作の終了後に前記ヒータへの供給電力が前記初期電力に戻されたタイミングに、前記検出値を前記磁気記憶装置から取得することを特徴とする付記1記載の磁気記憶装置の検査装置。
(付記3) 前記ヘッド突出制御部は、前記ヘッド素子を前記磁気ディスク面に接触させた状態から、前記ヒータへの供給電力を低下させて、通常の信号読み取り時に前記ヒータへ供給する一定電力値を検出する電力校正動作を前記磁気記憶装置に実行させ、
前記信号レベル取得部は、前記第2のタイミングとして、前記電力校正動作の終了後に前記ヒータへの供給電力が前記初期電力に戻されたタイミングに、前記検出値を前記磁気記憶装置から取得することを特徴とする付記2記載の磁気記憶装置の検査装置。
(付記4) 前記磁気ディスクから前記磁気ヘッドを通じて読み出された信号のレベルを一定に保持するように制御する信号レベル制御部をさらに有し、
前記検出値は、前記磁気ディスクから信号を読み出したときの当該信号に対する前記信号レベル制御部での増幅率を示す値であることを特徴とする付記1〜3のいずれか1つに記載の磁気記憶装置の検査装置。
(付記5) 前記検出値は、前記磁気ディスクから読み出したサーボ信号のレベルに応じた値であることを特徴とする付記1〜4のいずれか1つに記載の磁気記憶装置の検査装置。
(付記6) 前記検出値は、前記磁気ディスクに記録された、サーボ信号を除く記録データを読み出した際の信号レベルに応じた値であることを特徴とする付記1〜4のいずれか1つに記載の磁気記憶装置の検査装置。
(付記7) 前記信号レベル取得部は、前記第1のタイミングまたは前記第2のタイミングの少なくとも一方において、前記検出値を前記磁気記憶装置から正しく取得できなかった場合には、前記磁気ヘッドによる前記磁気ディスクからの信号読み出し位置を変化させて、前記検出値を前記磁気記憶装置から再度取得することを特徴とする付記1〜6のいずれか1つに記載の磁気記憶装置の検査装置。
(付記8) 前記信号レベル取得部は、前記磁気ディスクにおける同一シリンダ上の異なる位置から磁気ヘッドにより信号を読み出すように前記磁気記憶装置に要求し、前記異なる位置のそれぞれから読み出された信号に応じた前記検出値を取得して、取得した前記各検出値の平均値を算出し、
前記判定部は、前記第1のタイミングおよび前記第2のタイミングでそれぞれ算出された前記平均値の差分を基に、前記ヘッド素子の周辺部に塑性変形が発生したか否かを判定することを特徴とする付記1〜7のいずれか1つに記載の磁気記憶装置の検査装置。
(付記9) 前記信号レベル取得部は、前記磁気ディスクにおける同一シリンダから前記磁気ヘッドにより複数周回分だけ信号を読み出すように前記磁気記憶装置に要求し、前記各周回においてそれぞれ読み出された信号に応じた前記検出値を取得して、取得した前記各検出値の平均値を算出し、
前記判定部は、前記第1のタイミングおよび前記第2のタイミングでそれぞれ算出された前記平均値の差分を基に、前記ヘッド素子の周辺部に塑性変形が発生したか否かを判定することを特徴とする付記1〜8のいずれか1つに記載の磁気記憶装置の検査装置。
(付記10) 磁気ヘッド内のヒータに対して電力値0以上の初期電力が供給された第1のタイミングと、前記ヒータへの供給電力が前記初期電力より高くされて、前記ヒータの熱により前記磁気ヘッド内のヘッド素子の周辺部が膨張し、前記ヘッド素子が磁気ディスク側に突出した後、前記ヒータへの供給電力が前記初期電力に戻された第2のタイミングのそれぞれにおいて、前記磁気ディスクから前記磁気ヘッドを通じて読み出された信号のレベルに応じた検出値を取得する信号レベル取得部と、
前記第1のタイミングおよび前記第2のタイミングでそれぞれ取得された前記検出値の差分を基に、前記ヘッド素子の周辺部に塑性変形が発生したか否かを判定する判定部と、
を有することを特徴とする磁気記憶装置。
(付記11) 前記ヒータへの供給電力を前記初期電力より高くして、前記ヘッド素子を前記磁気ディスク面に接触させるヘッド接触動作を制御するヘッド突出制御部をさらに有し、
前記第1のタイミングは、前記ヘッド接触動作の開始前に前記ヒータに対して前記初期電力が供給されたタイミングであり、
前記第2のタイミングは、前記ヘッド接触動作の終了後に前記ヒータへの供給電力が前記初期電力に戻されたタイミングであることを特徴とする付記10記載の磁気記憶装置。
(付記12) 前記ヘッド突出制御部は、前記ヘッド素子を前記磁気ディスク面に接触させた状態から、前記ヒータへの供給電力を低下させて、通常の信号読み取り時に前記ヒータへ供給する一定電力値を検出する電力校正動作を制御し、
前記第2のタイミングは、前記電力校正動作の終了後に前記ヒータへの供給電力が前記初期電力に戻されたタイミングであることを特徴とする付記11記載の磁気記憶装置。
(付記13) 前記磁気ディスクから前記磁気ヘッドを通じて読み出された信号のレベルを一定に保持するように制御する信号レベル制御部をさらに有し、
前記検出値は、前記磁気ディスクから信号を読み出したときの当該信号に対する前記信号レベル制御部での増幅率を示す値であることを特徴とする付記10〜12のいずれか1つに記載の磁気記憶装置。
(付記14) 前記検出値は、前記磁気ディスクから読み出したサーボ信号のレベルに応じた値であることを特徴とする付記10〜13のいずれか1つに記載の磁気記憶装置。
(付記15) 前記検出値は、前記磁気ディスクに記録された、サーボ信号を除く記録データを読み出した際の信号レベルに応じた値であることを特徴とする付記10〜13のいずれか1つに記載の磁気記憶装置。
(付記16) 前記信号レベル取得部は、前記第1のタイミングまたは前記第2のタイミングの少なくとも一方において、前記検出値を正しく取得できなかった場合には、前記磁気ヘッドによる前記磁気ディスクからの信号読み出し位置を変化させて、前記検出値を再度取得することを特徴とする付記10〜15のいずれか1つに記載の磁気記憶装置。
(付記17) 前記信号レベル取得部は、前記磁気ディスクにおける同一シリンダ上の異なる位置から磁気ヘッドに信号を読み出させ、前記異なる位置のそれぞれから読み出された信号に応じた前記検出値を取得して、取得した前記各検出値の平均値を算出し、
前記判定部は、前記第1のタイミングおよび前記第2のタイミングでそれぞれ算出された前記平均値の差分を基に、前記ヘッド素子の周辺部に塑性変形が発生したか否かを判定することを特徴とする付記10〜16のいずれか1つに記載の磁気記憶装置。
(付記18) 前記信号レベル取得部は、前記磁気ディスクにおける同一シリンダから前記磁気ヘッドに複数周回分だけ信号を読み出させ、前記各周回においてそれぞれ読み出された信号に応じた前記検出値を取得して、取得した前記各検出値の平均値を算出し、
前記判定部は、前記第1のタイミングおよび前記第2のタイミングでそれぞれ算出された前記平均値の差分を基に、前記ヘッド素子の周辺部に塑性変形が発生したか否かを判定することを特徴とする付記10〜17のいずれか1つに記載の磁気記憶装置。
(付記19) 磁気記憶装置の組み立て工程と、
組み立てられた前記磁気記憶装置を検査する検査工程と、
を含み、
前記検査工程は、
前記磁気記憶装置が備える磁気ヘッド内のヒータに対して電力値0以上の初期電力が供給されたタイミングにおいて、信号レベル取得部が、前記磁気記憶装置が備える磁気ディスクから前記磁気ヘッドを通じて読み出された信号のレベルに応じた検出値を取得する第1の工程と、
前記ヒータへの供給電力が前記初期電力より高くされて、前記ヒータの熱により前記磁気ヘッド内のヘッド素子の周辺部が膨張し、前記ヘッド素子が前記磁気ディスク側に突出した後、前記ヒータへの供給電力が前記初期電力に戻されたタイミングにおいて、前記信号レベル取得部が前記検出値を取得する第2の工程と、
判定部が、前記第1の工程および前記第2の工程でそれぞれ取得された前記検出値の差分を基に、前記ヘッド素子の周辺部に塑性変形が発生したか否かを判定する第3の工程と、
を含むことを特徴とする磁気記憶装置の製造方法。
第1の実施の形態に係るHDD検査システムの構成例を示す図である。 第2の実施の形態に係るHDD調整システムの構成例を示す図である。 HDDのハードウェア構成例を示す図である。 磁気ヘッドのヘッド素子周辺の断面図である。 調整制御装置のハードウェア構成例を示す図である。 HDDの製造工程を概略的に示すフローチャートである。 HDDに対する各種調整動作を実行するための機能を示すブロック図である。 DFH調整工程の全体の処理手順を示すフローチャートである。 DFHキャリブレーションの処理手順を示すフローチャートである。 ヒータへの供給電力とVGAのゲインとの関係を示すグラフの例である。 HDDが複数の磁気ヘッドを備える場合のVGAのゲインの測定結果を示すグラフである。 VGAゲイン測定処理におけるより具体的な処理手順を示すフローチャートである。 信号読み取り要求時のパラメータが異なる場合のゲイン測定結果の例を示すグラフである。 第3の実施の形態に係るHDDの機能を示すブロック図である。
符号の説明
10 検査装置
11 信号レベル取得部
12 判定部
13 ヘッド突出制御部
20 HDD
21 磁気ディスク
22 磁気ヘッド
23 ヒータ
24 ヒータ制御部
25 信号レベル検出部

Claims (7)

  1. 磁気記憶装置が備える磁気ヘッド内のヒータに対して電力値0以上の初期電力が供給された第1のタイミングと、前記ヒータへの供給電力が前記初期電力より高くされて、前記ヒータの熱により前記磁気ヘッド内のヘッド素子の周辺部が膨張し、前記磁気記憶装置が備える磁気ディスク側に前記ヘッド素子が突出した後、前記ヒータへの供給電力が前記初期電力に戻された第2のタイミングのそれぞれにおいて、前記磁気ディスクから前記磁気ヘッドを通じて読み出された信号のレベルに応じた検出値を前記磁気記憶装置から取得する信号レベル取得部と、
    前記第1のタイミングおよび前記第2のタイミングでそれぞれ取得された前記検出値の差分を基に、前記ヘッド素子の周辺部に塑性変形が発生したか否かを判定する判定部と、
    を有することを特徴とする磁気記憶装置の検査装置。
  2. 前記ヒータへの供給電力を前記初期電力より高くして、前記ヘッド素子を前記磁気ディスク面に接触させるヘッド接触動作を実行するように前記磁気記憶装置に要求するヘッド突出制御部をさらに有し、
    前記信号レベル取得部は、前記第1のタイミングとして、前記ヘッド接触動作の開始前に前記ヒータに対して前記初期電力が供給されたタイミングに、前記検出値を前記磁気記憶装置から取得し、前記第2のタイミングとして、前記ヘッド接触動作の終了後に前記ヒータへの供給電力が前記初期電力に戻されたタイミングに、前記検出値を前記磁気記憶装置から取得することを特徴とする請求項1記載の磁気記憶装置の検査装置。
  3. 前記ヘッド突出制御部は、前記ヘッド素子を前記磁気ディスク面に接触させた状態から、前記ヒータへの供給電力を低下させて、通常の信号読み取り時に前記ヒータへ供給する一定電力値を検出する電力校正動作を前記磁気記憶装置に実行させ、
    前記信号レベル取得部は、前記第2のタイミングとして、前記電力校正動作の終了後に前記ヒータへの供給電力が前記初期電力に戻されたタイミングに、前記検出値を前記磁気記憶装置から取得することを特徴とする請求項2記載の磁気記憶装置の検査装置。
  4. 前記磁気ディスクから前記磁気ヘッドを通じて読み出された信号のレベルを一定に保持するように制御する信号レベル制御部をさらに有し、
    前記検出値は、前記磁気ディスクから信号を読み出したときの当該信号に対する前記信号レベル制御部での増幅率を示す値であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の磁気記憶装置の検査装置。
  5. 前記信号レベル取得部は、前記第1のタイミングまたは前記第2のタイミングの少なくとも一方において、前記検出値を前記磁気記憶装置から正しく取得できなかった場合には、前記磁気ヘッドによる前記磁気ディスクからの信号読み出し位置を変化させて、前記検出値を前記磁気記憶装置から再度取得することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の磁気記憶装置の検査装置。
  6. 磁気ヘッド内のヒータに対して電力値0以上の初期電力が供給された第1のタイミングと、前記ヒータへの供給電力が前記初期電力より高くされて、前記ヒータの熱により前記磁気ヘッド内のヘッド素子の周辺部が膨張し、前記ヘッド素子が磁気ディスク側に突出した後、前記ヒータへの供給電力が前記初期電力に戻された第2のタイミングのそれぞれにおいて、前記磁気ディスクから前記磁気ヘッドを通じて読み出された信号のレベルに応じた検出値を取得する信号レベル取得部と、
    前記第1のタイミングおよび前記第2のタイミングでそれぞれ取得された前記検出値の差分を基に、前記ヘッド素子の周辺部に塑性変形が発生したか否かを判定する判定部と、
    を有することを特徴とする磁気記憶装置。
  7. 磁気記憶装置の組み立て工程と、
    組み立てられた前記磁気記憶装置を検査する検査工程と、
    を含み、
    前記検査工程は、
    前記磁気記憶装置が備える磁気ヘッド内のヒータに対して電力値0以上の初期電力が供給されたタイミングにおいて、信号レベル取得部が、前記磁気記憶装置が備える磁気ディスクから前記磁気ヘッドを通じて読み出された信号のレベルに応じた検出値を取得する第1の工程と、
    前記ヒータへの供給電力が前記初期電力より高くされて、前記ヒータの熱により前記磁気ヘッド内のヘッド素子の周辺部が膨張し、前記ヘッド素子が前記磁気ディスク側に突出した後、前記ヒータへの供給電力が前記初期電力に戻されたタイミングにおいて、前記信号レベル取得部が前記検出値を取得する第2の工程と、
    判定部が、前記第1の工程および前記第2の工程でそれぞれ取得された前記検出値の差分を基に、前記ヘッド素子の周辺部に塑性変形が発生したか否かを判定する第3の工程と、
    を含むことを特徴とする磁気記憶装置の製造方法。
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